2010年12月03日

私のUSTREAM番組【まめさんテレビ】が金曜24時から土曜朝までオールナイトの生放送、始まります

まめさん

毎回、さまざまな分野の専門家やヒットメーカーをお招きして、ユーストリームで「ヒットとスターを生み出す」ことをテーマに公開打ち合わせをする番組、まめさんテレビが、12月から毎週金曜オールナイトで放送になります。

初回は12月3日(金)24時スタート。サイトはこちらです

伝説のホテルの鶴岡秀子さんや、人気番組「魚介類TV」でおなじみのハナメロ作曲家、尾飛良幸さんなど、多彩なメンバーで「打ち合わせ」を進めていきます。

今夜は「朝までまめさんテレビ」の第一回。鶴岡さんの伝説のホテルの話や、これまで進めてきた「伝説のサラダづくり」などの話、海外ともスカイブでつないだりして、「ソーシャルにどこまでどんなことができるのか」にチャレンジしていきます。

初回はすでに10人もの出演者が出てきて朝まで大騒ぎします(ビジネス番組ですけど)。

金曜夜24時から、まめさんテレビ、お楽しみに!

 

 

投稿者 tsuruno : 07:16

2010年11月03日

企業向けUstream活用講座(11/12)

ビジネスでUSTREAMを活用される方向けのセミナーが11/12と11/26に開催され、私も登壇いたします。

まめさんテレビでの試行錯誤などについてお話しする予定です。 

事例紹介のほか、実際に参加者が自分たちで番組配信ができるところまでカバーするハンズオンセミナーです。

詳しくは、キバンインターナショナルのパンダスタジオのサイトをご確認ください。

 

 ust_semi_img1[1].jpg

 

 

投稿者 MT : 05:08

2010年10月15日

「ソーシャルに」出来ていく「まめさんテレビ」のテーマソング

きっかけは、メデコミ会のステージイベントで、「ライブで曲ができていくプロセスを見てもらいましょう」というところから始まりました。

ニコ生の人気番組、「魚介類TV」等を手掛ける売れっ子シンガーソングライターの尾飛良幸さんに、

「ソーシャルメディアの巻き込み型コンテンツ・番組づくりの秘訣について語っていただけませんか?」

とお願いしたところ、


「じゃ、実際にステージで、どんな風にやっているか、曲作りを題材にして見てもらいましょう。

せっかくなので、まめさんテレビのテーマソング、つくりましょうか!」

という話になりました。


「さしあたって、事前に歌詞を書いておいてください」

と宿題をもらったので、人生初めての「歌詞」を書きました。

それがこれです。

---

まめさんテレビ・テーマソング

作詞:鶴野充茂


はじまる はじまる 夢の時間
生まれる 生まれる 魔法のアイデア

予定していた展開は 相手の興味で崩れ去る
意外な質問、飛び出して 未開のゾーンに突入だ

人は誰でも面白い 人はやっぱり面白い

まめさんー まめさんー それがまめさん テ・レ・ビ
まめさんー まめさんー それがまめさん テ・レ・ビ

ヒットとスターを生み出すために 今日も誰かと 打ち合わせ

---

初めてにしては、いいでしょ?


さて。 これをメデコミ会の当日に尾飛さんに渡し、

「イメージは、シャーデーかノラ・ジョーンズみたいな曲がいいですね。都会の大人の、メローでジャジーな感じ?」

などと、天真爛漫に、勝手に曲ができていくのだろうと楽しみにしてたんです。


そうしたら、ステージ上で、いきなり、

「じゃ、鶴野さん、サビの部分、口ずさんでみてください。どんなメロディですか?」と尾飛さん。

え! 自分で考えて歌うの? 今?


その時の様子がこれです。


ハナ歌みたいな曖昧なメロディを曲に仕上げていくプロセス。感動ものの職人芸です。

これを尾飛さんは「ハナ・メロ」と呼んでいるそうです。


で、この時にまとめられた「サビ部分+Aメロ」がこの音声データになりました。

↓ ↓ ↓

「まめさんテレビのテーマソング(まめソン)のサビ+Aメロ部分のmp3データ


その後、約1週間して「曲ができましたよ」と送っていただいたのがこちらです。

↓ ↓ ↓

まめさんTVテーマ曲

↑ ↑ ↑

もう本当に驚きの作品に仕上がっていってますよね。

確かに、少なくとも曲調はシャーデーです。すごい。


この曲にまとめていったイメージとプロセスについて、10/14の番組内で尾飛さんに語っていただきました。




そして、

メデコミ会の来月のゲストスピーカーの熊村ゴウスケさん(@gosuke)から、

「演奏、しましょうか!」

というお申し出をいただき、急きょ、10/22に、この曲のレコーディングをすることに。



さらに、さらに、

この曲ができていく間に、ツイッターで知り合った歌手の畑中葉子さん(@hatanaka_yoko)に恐る恐る

「歌っていただけませんか?」

とお願いしたところ、

なんとご快諾いただきまして、レコーディングに参加していただくことにななりました。


10/22の11時過ぎから、このレコーディングの様子をUSTREAM「まめさんテレビ」で中継します。


どんどん思わぬ方向に進んでいくこのテーマソング。私にも分からない、この後の展開。でもそれがまた楽しみでなりません。


どうぞお楽しみに。

 

投稿者 MT : 05:03

2010年10月03日

月曜のメデコミ会: 前売り割引券は日曜18時まで。ソーシャルメディア、USTREAM/ニコ生プロモーション企画者必見のステージイベント付き交流会

10月のメデコミ会は注目ですよ。ぜひご参加ください。

すでにご案内している10/4(月)のメデコミ会ですが、いつも以上に大きな反響を頂いております。

この前売り割引料金でのチケット販売が、本日10/3(日)18時で終了しますので、改めて紹介します。

チケットは、こちらから↓すぐクレカ決済できます。

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_100908203150_1.htm

  

ネット業界でプロモーションやマーケティングを手掛けられている方はもちろん、

大手事業会社でソーシャルメディアを担当されている方(あちこちのセミナーで登壇しているあの人も)、

広告代理店やPR会社でソーシャルメディアの仕掛けを考えられている方やデジタル部門を統括されている方、

この分野に注目している学者の方なども参加予定です。

いつもに増して、参加者同士の交流が面白くなりそうな回ですので、改めてご案内いたします。

まだチケット残っていますので、ぜひ今すぐお申し込みください。

仕事の都合で行けない、という方は、興味のありそうな同僚や知人にぜひご案内ください。

     

USTREAM/ニコ生でのプロモーション・キャンペーン企画者必見!!
ニコニコ生放送の視聴者数で常時ベスト3に位置する
「魚介類TV」で学んだ
視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣


尾飛良幸


10月のメデコミ会

トークライブの特別ゲスト
マルチシンガーソングライター・作曲家
尾飛良幸氏

USTREAMやニコニコ生放送などライブ動画配信サービスが急速に広がる中、マーケティングやキャンペーンの一環での活用を検討している方も増えています。一方で、現在配信されている番組のほとんどは、視聴者数の伸びに課題を抱えてもいます。

そこで、ニコニコ生放送で常に多くの視聴者をひきつけ、レギュラー番組として継続されている「魚介類TV」の尾飛良幸さんをお迎えして、ソーシャルメディア時代ならではの「視聴者巻き込み型番組づくり」の工夫について、お話しいただきます。

作曲家でもあり、AKBやジャニーズなどにも楽曲提供されている尾飛さんには、今回、メデコミ会のオリジナル・オープニングテーマ曲も作っていただきました。次回のメデコミ会では、実際に、トークライブの最中に、ライブで、新曲を作る過程を皆さんに見ていただく予定です。

めちゃくちゃ面白い、生で「曲」ができるプロセス、そして、見ている人が思わず身を乗り出して参加してしまうプロの技をぜひ会場でご覧ください。

「ソーシャルメディアで何かやりたい」
「USTREAM/ニコ生で注目される番組を作りたい」
なんて考えている企画・制作系の方はまさに必見
です。

音楽業界、エンタメ業界の人、新しいコンテンツを考えている人にもぜひ、ご参加いただきたいプログラムです。




内容

-  なぜ「魚介類TV」は多くの視聴者を集め続けられるのか?

-  見ている人は気づかない!番組視聴率アップの秘密

-  音楽の意外な効果!すぐに使えるイベント・UST/ニコ生番組企画者のためのサウンド活用術

-  素人がついやってしまうネットライブ番組の落とし穴

-  コアなファンはこうしてつくる

など



10月4日(月)19時開場、19時半開演-22時半まで
場所:お台場・カルチャーカルチャー(ZEPP Tokyo上)
東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F
03-3599-2390 ※イベント日のみの対応

地図はこちらを

ゆりかもめ「青海駅」、りんかい線「東京テレポート駅」下車5分

特別ゲストを招いたステージイベントを約1時間、
その後、交流会で22時すぎまで進行します。

参加費:3000円(前売り)、3500円(前日18時以降+当日)
(ともに2000円分の飲食チケット代を含んでいます)

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

チケット販売はこちらか

ネットでのチケット販売は、10/3(日)18時まで。
それ以降の当日券は、直接会場にお越しください

↑ ↑ ↑ ↑ ↑

投稿者 tsuruno : 02:39

2010年09月29日

講演 「人は誰でも面白い!頭のいい人間関係 すぐできるコツ」

この秋は毎週のように講演を続けています。引き続き、「説明」や「伝え方」、「コミュニケーション」をテーマにしたものが中心ですが、最近新たに入ってきたのが「人間関係」です。

先日お伺いした学校の教員が会員になっている全国組織の講演では、

「人は誰でも面白い!頭のいい人間関係 すぐできるコツ」というタイトルでお話ししました。

 zen9162010-1.jpg

参加者の皆さんそれぞれが割と小さな組織、同じ顔ぶれの中で仕事をしているということで、そんな方々に参考になる話を、というご要望を頂いていました。

 zen9162010-2.jpg

100人程度が出席する会場でした。 

 

講演のペースになっているのは、今年5月に三笠書房から出たこの本。

頭のいい人間関係.jpg

頭のいい人間関係「すぐできる」コツ 鶴野充茂(著)三笠書房・知的生き方文庫

 

毎回私はその組織や団体の方々が最も必要としている分野の話を組み合わせて話していまして(大体、本の内容より圧倒的に多くの割合がその個別ニーズに合わせた部分です)、

今回の参加者の皆さんは、今後、とある制度改革で、組織の手続きを大きく変えていく必要のある方々、ということで、

仕事で関わる人たちに、その「変化・変更」をうまく伝え、協力してもらいやすい関係づくり、を中心に話をしました。

  

「どうして今、この話を、自分が、聞かないといけないのか?」

という問いに答えられないと、どれだけ「良い話」「大事な話」と思っても、聞いてもらえませんので、 

いつも反応を確認するまでドキドキしていますが、今日参加者アンケートの結果を見せていただいたところ、とても喜んでいただいたとのことでホッとしました。

  

講演は10月以降もずっと続きます。今後も、現場で求められている実際の次のアクションにつながるような話をしていきたいと思っています。

 

  

投稿者 MT : 13:37

2010年09月28日

USTREAMを実際やってみて分かったこと(1)

USTREAMを自分でやってみようと思い立ち、実際に取り組んでみて分かったことがたくさんあります。

それを少しずつ紹介していこうと考えています。

 

USTREAMとは、誰でも(個人ででも)簡単にネットで動画の生中継(ライブ)の配信をできるサービスで、今年に入って爆発的に利用者が増えています。

ビジネス用途でも、記者会見や製品発表、株主総会、経営方針説明会といったイベントの中継から、USTREAM向けの番組まで、さまざまな種類、目的で利用が広がりつつあります。

 

そんな中、私自身は、新たなコミュニケーション手段の1つとして、どんなことがどれくらいできるのかを実験したくて、今月頭に「まめさんテレビ(http://mame3.tv)」というUSTREAMの放送局を始めました。 (私のツイッターのアカウント名が「まめさん(mame3) 」というのにちなんでいます)

USTREAM上でユーザー登録をすれば、自分でサイトを作らなくても配信はできてしまうのですが、ビジネス用途で活用していくイメージを想定して、アーカイブや情報の検索、ほかのサービスとのリンクをわかりやすくするために、あえて独自サイトを作りました。

 

 mame3-927-1-300x167[3].jpg まめさんテレビの様子

 

やりはじめて最初に感じたことは、「カメラがあるだけで気を使うなあ」ということでした。

厳密に言うと、それが「ライブ(生)」で、喋った瞬間に、あるいは配信が始まった瞬間に「すべて」が生中継されてしまう、ということに、です。

ネット上で見ている人やその人たちの存在を意識し、またその人たちから届く「コメント(フィードバック)」に対応しながら進めていくやりとりは、おそらくラジオともテレビの収録とも違う(それほど多くの経験があるわけではありませんが)感覚です。

実際、USTREAMの企画に携わってきたという人たちと一緒にカメラの前で喋っていても、

「いやあ、見ているのと出るのは違いますね。緊張しました。」

と言う方が何人もいました。

 

ネット上で喋る、プレゼンをする、というのはこれからビジネスで必要とされるスキルの1つになるかもしれないなあ

と、そんなことを考えていたら、すでにアメリカでこんな本が出ていたので、さっそく購入しました。

virtualpresenbook.jpg Virtual Presentaions That Work

どういう種類や目的の「プレゼン」がネット配信向きか、はたまた「ネット配信を絶対に避けるべきもの」か、

ネット上で「プレゼン」するときに、どんなことを気をつけるか、またどんなITの知識が必要か、

などについてまとめられています。

まだ日本では見かけない領域の本ですが、そのうち出てきますかね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 06:46

2010年09月21日

USTREAM・ニコ生でプロモーション企画する人、新しいエンタメコンテンツ考えるすべての人必見の次回メデコミ会(10/4)

10月のメデコミ会は注目ですよ。ぜひご参加ください。

USTREAM/ニコ生キャンペーン企画者必見!!
ニコニコ生放送の視聴者数で常時ベスト3に位置する
「魚介類TV」で学んだ
視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣


尾飛良幸


10月のメデコミ会

トークライブの特別ゲスト
マルチシンガーソングライター・作曲家
尾飛良幸氏

USTREAMやニコニコ生放送などライブ動画配信サービスが急速に広がる中、マーケティングやキャンペーンの一環での活用を検討している方も増えています。一方で、現在配信されている番組のほとんどは、視聴者数の伸びに課題を抱えてもいます。

そこで、ニコニコ生放送で常に多くの視聴者をひきつけ、レギュラー番組として継続されている「魚介類TV」の尾飛良幸さんをお迎えして、ソーシャルメディア時代ならではの「視聴者巻き込み型番組づくり」の工夫について、お話しいただきます。

作曲家でもあり、AKBやジャニーズなどにも楽曲提供されている尾飛さんには、今回、メデコミ会のオリジナル・オープニングテーマ曲も作っていただきました。次回のメデコミ会では、実際に、トークライブの最中に、ライブで、新曲を作る過程を皆さんに見ていただく予定です。

めちゃくちゃ面白い、生で「曲」ができるプロセス、そして、見ている人が思わず身を乗り出して参加してしまうプロの技をぜひ会場でご覧ください。

「ソーシャルメディアで何かやりたい」
「USTREAM/ニコ生で注目される番組を作りたい」
なんて考えている企画・制作系の方はまさに必見
です。

音楽業界、エンタメ業界の人、新しいコンテンツを考えている人にもぜひ、ご参加いただきたいプログラムです。




内容

-  なぜ「魚介類TV」は多くの視聴者を集め続けられるのか?

-  見ている人は気づかない!番組視聴率アップの秘密

-  音楽の意外な効果!すぐに使えるイベント・UST/ニコ生番組企画者のためのサウンド活用術

-  素人がついやってしまうネットライブ番組の落とし穴

-  コアなファンはこうしてつくる

など



10月4日(月)19時開場、19時半開演-22時半まで
場所:お台場・カルチャーカルチャー(ZEPP Tokyo上)
東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F
03-3599-2390 ※イベント日のみの対応

地図はこちらを

ゆりかもめ「青海駅」、りんかい線「東京テレポート駅」下車5分

特別ゲストを招いたステージイベントを約1時間、
その後、交流会で22時すぎまで進行します。

参加費:3000円(前売り)、3500円(前日18時以降+当日)
(ともに2000円分の飲食チケット代を含んでいます)

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

チケット販売はこちらか

↑ ↑ ↑ ↑ ↑

ネットでのチケット販売は、前日18時まで。
それ以降の当日券は、直接会場にお越しください

 

投稿者 MT : 04:37

2010年09月14日

メデコミ会ステージイベントの様子をアーカイブ公開しました。ゲストは肖像写真家タツ・オザワさんです。

9月6日に開催されたメデコミ会(メディア&コミュニケーション研究会)のステージイベントの様子を、まめさんテレビ(mame3.tv)で公開しています。

 

トークライブのゲストは肖像写真家のタツ・オザワさん

『 プロが教えるビジネスツールとしての「顔写真」活用法: うまい撮り方・撮られ方 』

をテーマに語っていただきました。

 

次回のメデコミ会は、10月4日(月)夜です。

チケットはこちらからお求めいただけます

 

投稿者 MT : 00:27

2010年09月09日

まめさんテレビで今夜、鶴岡秀子さんと「無敵のプレゼンノウハウ」を作る公開打ち合わせを21時から放送します。

まめさんテレビ「著者と公開打ち合わせ」伝説のホテル・鶴岡秀子さんと「無敵のプレゼンノウハウ」について語る 9:00 PM - 11:00 PM


 

「伝説のホテル」でお馴染みの鶴岡秀子さん(ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社CEO、「人生を変える!夢の設計図の描き方」「10歳から起業する と決めていた 30代で年商14億を達成した私の仕事術 」などの著者)と、「無敵のプレゼン」ノウハウについて語ります。
 
講演をするたびに出資者が増えるという鶴岡さんのプレゼンの秘密に迫ります。
 
計画されている「伝説のホテル」実現のストーリーや、今月予定されている伝説のビーチクリーンなどのイベントについてもうかがいます。
 
鶴岡秀子さんとはビーンスターで、超人気セミナーシリーズ「鶴岡秀子の元気がでる教室」などでご一緒してきました。
 
今回もパワーアップしたトークが楽しみです。
 
2010年9月9日(木)21時、放送はこの「まめさんテレビ:mame3.tv」で。

今から、タブブラウザでmame3.tvを開いておいてください


 

投稿者 MT : 17:09

まめさんテレビ: USTREAM「生放送」始めました

USTREAMによる生放送チャンネル「mame3.tv - まめさんテレビ」を始めました。

mame3tv_logo_bw.gif

メディア環境が大きく変わる中で、自分たちが直接発信できる手段が増えています。USTREAMもまたユニークな存在で成長しており、今後ビジネスにおけるコミュニケーションで面白い役割を果たしそうな気がしています。

で、こういうのは、「やってみないと分からないし、語れない」ので、

とにかく「ちょちょっと」やってみます。

それがこの実験企画「mame3.tv」です。

  

で、さ何を「放送」しようか、と考えたところ、

「そういえば、自分が一番好きな仕事は、『打ち合わせ』だなあ」

と気がつき、

「打ち合わせ」を放送しよう、「公開打ち合わせ」だ、ということでスタートします。

それで、さっそくオープニングムービーができました。

どれくらいの頻度で、どんな編成で放送するかはこれからですが、

著者や専門家、ヒットメーカー、注目商品やサーピスの担当者などと「打ち合わせ」をして、

見ている人が参考になりそうな情報、ノウハウやコツなどを導き出したり、作りだしたいと考えています。

すでにUSTREAMのユーザーアカウントをお持ちの方は、こちらから右上にある「コミュニティに参加」ボタンを押し、番組をフォローしてください。

今現在放送されていると下に表示されるウインドウをつけておきます。

生放送中、ぜひコメントもお寄せください。

 

投稿者 MT : 03:36

2010年07月20日

日本経営合理化協会で、社長向け自己演出講座が始まりました

jissen_gorika2.jpg

日本経営合理化協会で、「社長演出実践塾」という研修講座が始まりました。

話し方・プレゼン、外見・見た目、マナープロトコール、ヴォイストレーニングの4つの側面から、

社長が社長らしく「伝えられる」ようになるプログラムです。

私はこのプログラム全体の監修をしています。

7月から10月まで、4回のセッション。

最初と最後に、変化を感じ取れる工夫を盛り込んでいます。

jissen_gorika.jpg

プログラムの詳細はこちらからどうぞ

参加者は、もちろん皆さん経営層の方で、全国からお集まりいただきました。

変化が楽しみです。

 

 

投稿者 MT : 12:06

2010年06月15日

「長靴で半額」は誰のためのキャンペーンか

品川プリンスの水族館で、こんなポスターを見つけました。

shinagawa_aqua61310.jpg

「ながぐつ割引」。ながぐつを履いて行くと、入場料が半額になるそうです。

大人1800円が900円。ふーん。

 

問題は、これ、誰へのアピールか、ということです。

「あ、ちょうど長靴履いて来たから入ろう」 と、たまたま前で見かけた人に向けているのか、

「おっ、わしゃあ長靴フェチじゃけえ、ちょうどええわ」(なぜ広島弁?)と、検索した人に反応してもらいたいのか、

「私たちは、長靴業界の支援をしています!」というメッセージなのか、

はたまた、

たまたま雨の日に、長靴で室内施設に遊びに来た親子連れに、「ラッキー」と思ってもらうためのものか。

 

・・・どう思います?

 

きっと、一番の目論みは、今月来た人に、「もう一度遊びに来るか」と思ってもらうことですよね。

雨降った時なんかに、特に。 つまり、リピーター向け。

 

どれくらい効果があるのか知りたいところです。

6/10から6/30までだそうです。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 06:52

2010年02月12日

うまい推薦文、紹介文の書き方

時々、人物や商品・サービスの推薦文、紹介文を頼まれることがあります。

悩むんですよね。

ポジティブさを出し、なおかつ嘘臭くなく、

オリジナリティがあって、

しかも書き手にも(できれば)好印象を持ってもらうような文。

 

そんな時、ロッテが新聞広告などで掲載している、「忙中ガムあり」というコラムが参考になります。

たとえば、本日付・日経新聞社会面に掲載されている、作曲家・千住明さんのコラム。

 

忙中ガムあり(327) 千住明(作曲家)

 僕は小学校のころから板状の「グリーンガム」ファンだったが、初めて樽のようなボトルに入った「キシリトールガム」(特保)を見た時、「これはすごい発明だ」と思った。ガムであり、しかも歯を健康に保つとあって、以来 樽買いしている。作曲では、構想ができた後、何十枚ものスコアを書くという作業がある。これがけっこう単調で、集中力がとぎれたり、眠くなる。そんな時のために、仕事場のデスクやピアノの上に樽が並んでいる。

 

名文です。

・褒めている

・自分が好きであり、その具体的なエピソードを入れている

・商品名も入れている

・「歯を健康に保つ」という広告で書きにくい表現を個人コメントとして入れている(広告主は嬉しい)

・樽買い、なんてシャレた表現も入っている

・商品の具体的な利用法が読者にもイメージできる

 

私もいつかこの欄に載せてもらえる名文が書けるように、精進したいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:54

2009年11月27日

プレゼン審査に行ってきました

何年も研修で協力している、ある大手メーカーの皆さんが、研修中にプレゼンコンテストをするということで、審査員役で参加してきました。

shonan112009-1.jpg

私の右隣に座っているのは、最近、幻冬舎から「「また会いたい」と思われる人の38のルール 」 を出して、一気にベストセラー作家になってしまった吉原珠央さん。発売1か月で8万部 だとか。すごい。

ビーンスターでセミナー、研修の講師をお願いしていて、もう何年ものお付き合いになります。

yoshihara_112009.jpg

早めに到着したので、吉原さんの研修セッションにもこっそり参加。

吉原さんが言っていたことで、参加者の反応が良かったのは、表現の言い換えでした。キツすぎない表現の工夫として彼女は、「派手な服を着ている→華やかな・・」「おじいさんおばあさん→人生の大先輩」「クセのある性格→とても個性的な人」などと言い換える方が聞いてる側は受け入れやすい、と。

参考になります!

yoshihara_112009-2.jpg

たまたまこの日は私の誕生日ということもあって(?)、一緒に打ち上げ。

吉原さんのブログにもその日の様子がありました。

早くも年末モード一色ですけど、お互い、体壊さないようにいきましょう。

ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 16:40

2009年11月14日

有隣堂 ヨドバシAKIBA店での新刊陳列状況

所用で秋葉原に出かけました。

akiba_yurin1.jpg

駅前のヨドバシカメラ7Fにある有隣堂をのぞいてみると・・・

入口のコーナーにどかんと文庫が積み上がる平台が!

akiba_yurin2.jpg

なんと、5種類の文庫、うち3種類は私の本です。

オレンジ本青い本、そして!本です。

こんな目立つところに、こんな大量に、しかも3種類も。

ひたすら感謝です。ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 23:57

2009年11月12日

御礼、ビジネス書で1位&5位

最新の書店情報が入りました。浜松町のブックストア「談」からです。

danhama111309-1.jpg

週間ランキングの棚をのぞいてみると…

 

danhama111309-2.jpg

私の青い本がビジネス書で1位! オレンジ本が5位に!

 

danhama111309-3.jpg

今週発売の「!本」も新刊コーナーにしっかり並んでいました。

 

ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 15:55

2009年11月11日

ANA新機材のPR写真は秀逸だと思う

きっと、反応する人は国内に1000人もいないと思いますが、全日空が昨日発表した新機材のPR用写真は、秀逸だと思うんです。

これ。

new_ana_1.jpg (写真は全日空のサイトから)

新しいビジネスクラスの座席です。

今までは、「前後」の長さを強調していました。

だから従来の「これが新しいシート」というPR写真は、横から撮影していました。

「足がこれだけのびますよ」というのを強調するために。

それが今回は、上からです。新しいですよね。

今回は、「左右」のゆとりを強調しているからです。

上から見ると隣に人が座らない席配置になっているのが一目でわかる。

しかも、斜めに並んでいるから、「混んでいる時でもそれぞれの時間と空間を味わえる」というメッセージがはっきり伝わってきます。

 

朝日新聞には次のように掲載されています。

new_ana_2.gif

おそらくこの写真で、記事の精読率を上げているはずです。それくらい効果的だと思う。

この写真の構図を考えた人に拍手。 

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:59

2009年11月09日

九州の桜井康行さんにオススメされました

sanken1.jpg

私の青い本、「頭のいい説明 すぐできるコツ」が、九州の桜井康行さんに紹介されました。

Q1:オススメのポイント

相手に「伝えたいことを要領よくまとめて」説明ができ、しかも「行動に移してもらう秘訣」をわかりやすく解説しています。値段も手ごろで、通勤電車の中でも簡単に読めます。

Q2:この本に出会ったきっかけ

書店にて"記憶が良くなる本"を探していて、たまたま見つけました。

Q3: 本から受けた影響/こんな人にオススメ

一生懸命説明しても、相手になかなか理解していただけないもどかしさの、幾許(いくばく)かの解消に役立った。社内外において、そんな経験をされた方にぜひ読んでいただきたいと思います。 

 

とコメントいただいております。

 

でも、いったいその桜井さんって誰?

三建設備工業株式会社の九州支店にお勤めの方だそうです。

社内報を送っていただきました。

sanken2.jpg

 

こういうお一人おひとりの声がとてもうれしいです。ありがとうございます!

投稿者 MT : 14:28

電通至近、文教堂 汐留店での新刊陳列情報

引き続き、あちらこちらから私の新刊の目撃情報をいただいています。感謝です!

shio-bun1.jpg

今回は文教堂・汐留店。電通本社のすぐ下にあります。

shio-bun2.jpg

お店の真ん中、入口のもっとも目立つ棚の真ん中に2種類の私の本を多面展開していただいています。

青い本、「頭のいい説明 すぐできるコツ」とオレンジ本、「頭のいい質問 すぐできるコツ」。

やっぱりこう、2つセットで置いていただけるとよく目立っていいですね。

 

しかも、電通のお膝元で「電通 鬼十則」のすぐ下ですから、とても大切にしていただいているのがよく分かります。

そして・・・、

shio-bun3.jpg

書店内の売上ランキングでは、「頭のいい説明 すぐできるコツ」が13位、だそうです。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 06:06

2009年11月08日

見せないで売る:最近の女性誌

「最近の女性誌、すごいよね。付録が」

という話が日常会話でよく聞かれるようになりました。実際、書店に行ってみると売り場はこんな感じになっています。

bs-danseishi.jpg

これが男性誌、ビジネス誌。見慣れた、ぺったんこの「雑誌」です。

 

これに対して、女性誌は・・・

bs-jyoseishi.jpg

こうなっています。

 

bs-jyoseishi2.jpg

こんなボリューム感があります。

で、これ、付録があると、ビニール紐でくくり付けているので、中が見られないんです。

つまり立ち読みができない。

  

さて、これを見て思いました。

果たして、こういう雑誌は「何」を売っているのか。

 

付録を売っているのか、記事・写真・情報を売っているのか。

 

ビニール紐って、昔のエロ本と同じですよね。

あれは中身が見たいという気持ちを刺激して売っていた。

 

上の女性誌は、どうなんでしょうか。

「中身を見たい」という気持ちだけを刺激して売っている・・・?

「付録も付いてるし、情報が大したことなくてもいいか」という保証感を売っている?

 

「付録なんて期待せずに買ったら、え?これ付録?と驚いた」という人もいるので、福袋的な期待を売っているのか?

でも、仮にそうだとしたら、福袋って、そもそも毎月買うのか?

 

「見せないで売る」というのは、売る側にも買う側にもいろんなことを考えさせますね。

急降下している雑誌市場、見せないで売るのは吉と出るか凶と出るか。

先行きが注目されるところです。

(NHKみたいなまとめだ)

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 08:04

2009年11月07日

時代に合わせて少しずつ割合を変える:ブックストア談 浜松町店の場合

ブックストア談 浜松町店では、中央レジのまん前に、私の本が専用テーブルで陳列されています。

hama110609-3.jpg

こんな感じ。

 

hama110609-4.jpg

山盛りで、2種類。 「頭のいい説明 すぐできるコツ」(青い本)と「頭のいい質問 すぐできるコツ」(オレンジ本)。

オレンジ本が10月に出たばかりの新刊です。

これ、とても興味深いんです。

上の写真は11月6日の様子なのですが、ちょっと前に同じテーブルの写真を撮ってたんです。

それがこれ。

hama110609-5-1021.jpg

これは、10月21日の様子です。

 

違いがわかります?

 

青とオレンジの割合が違うでしょ?

 

ちょっとずつ、新しいオレンジの本をプッシュしていただいているのです。

 

ありがたいことに、この書店では、

hama110609-1.jpg

私の青い本が、

ビジネス書部門で週間売上第3位!!

 

hama110609-2.jpg

文庫部門でも週間売上第3位!!

なんです。

 

いやーすごい。ただただ感謝。ありがとうございます!

オレンジ本 「頭のいい質問 すぐできるコツ」もよろしくお願いします!

 

 

投稿者 MT : 05:33

2009年11月06日

「美的」で「つるの式 伝える技術 新常識」が紹介されました

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まったくイメージできなかった雑誌ですが、私の新刊「つるの式 伝える技術 新常識」が紹介されてるよ、と教えていただきましたので、ご報告。

「美的」12月号です。

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坂東真理子さんの隣で紹介されています。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 09:52

2009年11月03日

業界交流会を継続するコツ:メデコミ会9年を振り返って

メディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)という活動を、2000年から続けてきました。広報や広告、メディアといった「伝える」ことをテーマにした仕事に携わる人たちのための同業種コミュニティです。10年近く、毎月毎月、交流会を開催し、平均50人程度、多い時には70-80人くらいの人たちが参加しています。

このたび、毎月その交流会の会場として利用していたお店が、年内いっぱいで使えなくなることが分かり、節目のタイミングでもあるので、これまで参加者の方々からよく質問されていたことを、主宰者としての私の考え方とともにまとめておこうと思います。あんまりこういうの発したことがなかったのですが、いろんなコミュニティを始めようとされている方がいらっしゃるので、何かの参考になれば幸いです。

※なお、年明け以降のメデコミ会の会場や参加条件などは現在検討中です。決まり次第、お知らせします。

 

●メデコミ会の参加者によく聞かれる質問

1.どうやって人を集めてるんですか? 

仕事でイベントをされる方も多いことから、最も多く受ける質問の1つがこれです。毎回、開催日の1週間ほど前に、リマインダのメールを2-3度、配信しています。mixiやGREE上でコミュニティ作って掲示板に書いたりしたこともありましたが、手作業がたいへんできちんとケアすることができなくなってしまい、今ではメールでメデコミ会のMLとメルマガのお知らせのみ。 主催者側の告知活動は基本的にそれだけです。あとは、もう参加者同士で連絡しあったり、初めての方を誘ったりして一緒に来られています。

異業種交流会を主催している方がよく様子をのぞきにメデコミ会にやって来るのですが、この質問をされる方は、できるだけたくさんの人を集めようという発想が強いようです。でも、私はそういうことをほとんど考えてないんです。集めようとするんじゃなくて、自然に集まってくる「場」を作りたい、しかも、みんなが知りあいたいと思うような面白い人たちが集まる場を、という気持ちの方が強いんですよね。

それは、きっと自分が10年前にそんな場を探して見つからなかったからです。当時の私は、業界の最先端の情報が、どこに行けば手に入るのか分からなかった。誰がキーパーソンで誰がどんなことを得意とし、どんな取り組みをしているのか、みんなが今何に注目しているのか、次のトレンドが何なのか、業界の求人や求職のためにはどこにいけばいいのか、といったことを知りたかったけれども見つけられなかったんです。それで、いろいろ調べた揚句に、そんな都合のいい場はどうも存在しないんだと気づき、「ないのなら、自分で作るか」と始めたのが、メデコミ会なんです。

そういう発想でスタートした会なので、参加者が多いかどうかはあまり重要でない。それよりも、どんな人が行きたいと思うかの方が大事なんですよね。だから、私の場合はまず、どんな人に来てほしいのかを考えて、そんな人たちに喜んでもらえる「価値」がいったい何なのかということを繰り返し考えてきました。

そして、その上で大切にしてきたことは、「人が最高のコンテンツである」という信念のもとに、参加者一人ひとりに主役になってもらうにはどうしたらいいか、を考え続けることでした。誰でも初めての場に行ったら緊張しますよね。初めて行く時は、心理的に大きなエネルギーが必要なんです。ところが、ほとんどの「初体験」というのは、その期待ほど大した経験は得られないんです。それが、「ああ、行って良かった」「また行こう」と思ってもらうには、やはり工夫がいります。もちろん物理的に限界もあるのですが、私はできるだけ一人ひとりと、少しずつでも話をして、相手が求めていることを知ろうとし、提供できるものは提供しようと努めてきました。

そう考えてみると、よく話をした人の方が頻繁に、あるいは、長期にわたって参加されているように思います。

といっても、私の記憶力が特に優れているわけでもなく、何度も来てくれている人にも「初めまして」なんてよく言ってしまうし、またせっかく相談していただいても必ずしも適切な答えを返せないことも多々あり、なんだアイツと思われることもあったと思いますが。

 

2.長く続ける秘訣を教えてください

長く続けられる仕組みを作る、ということに尽きますね。

コミュニティが続かない理由は、1)参加者が集まらない、こなくなる 2)主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる 3)運営に手間がかかりすぎる といったことがあります。 順に見ていきましょう。

1)「参加者が集まらない、こなくなる」は、会をつくる初期の設計段階の問題。あるいは、運営している時に、場を丁寧にケアしていないと起こります。 

2)「主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる」は、短期的には運営グループの役割分担や目的の共有などが重要ですね。 長期的には後継者問題です。会を継続して運営するには、次の時代に中心的な役割を担ってくれる人をどう育てるか。これはどこの組織も同じですね。最近の大学(全学部規模)などの同窓会に行っても、レギュラー参加しているのは、シニアな人がほとんどです。メデコミ会はまだ10年ほどのコミュニティなので、この問題とはまだ真正面からは向き合っていませんが、逃げられない問題ではあります。違世代のつながりって、意識して大事にしないと急にはどうすることもできませんよね。 

3)「運営に手間がかかりすぎる」は、意外と見過ごされやすいポイントです。「最大限の努力をして喜んでもらう」ではなく、「最低限の労力で長く楽しんでもらう」ことを私は重視してきました。誰でも始めるときは一生懸命になるのですが、始めるよりも続ける方が大変なので、どうやって始めるか、と共に、どうやって続けるか、 も考えておく必要があります。たとえば、かなりの数の参加者がいないと会が成り立たない、ということが開催の条件になってしまうと、いつも時間と手間をかけて参加者を集めることになります。これでは続けるハードルが高くなります。

3.この会をやっていてビジネス上のメリットはありますか?

「この会やってて、どうやって儲けてるんですか?」とストレートに聞いてくる方もいらっしゃいます。これ実は、一言ではなかなか答えられない質問です。確かにこれまでは参加費もとらず、飲み物もキャッシュオンデリバリーでやってきましたので、ビジネス視点で考えると、そんな疑問が出ても不思議ではないですね。そして、きっと商売につなげようという会なら、きっと違うやり方をしているとも思います。そういう意味では、ビジネス上の直接、金銭的なメリットはほとんどありません。

ただ、毎月何十人もの新しい人たちと予期せぬ(ほとんどの場合、相手もです)形で会い、その人たちの仕事の話を聞いているだけで、時代の変化はリアルに感じられますし、仕事のヒントも刺激もたくさん得られます。

仕事の話は人が運んでくるわけですから、他では聞けない貴重な情報も多々あります。参加する人たちを見てその人たちの所属する会社の雰囲気もよく分かります。参加者の所属する会社が上場企業なら株価の推移をチェックすることもよくありますが、社員の元気さと株価の動きは高い相関があるように感じています。また、感度のいい人、活動的な人たちは、またそんな人たちとのネットワークも持っています。

そんな出会いやつながりは、目に見えるわけではありませんが、私にとっては貴重な財産だと思いますね。

 

4.どんな人が参加されていますか?

職種で言うと、広報・広告宣伝・メディア・マーケティング関連の人が中心ですが、10年近く、毎月毎月開催していることもあり、参加者の顔ぶれは多彩です。業種になると、製造業から金融まで幅広い事業会社、PR会社や広告代理店、新聞社や放送局、デザイン制作系にネット系、コンサルティング会社に中央官庁、規模は大手からフリーランスまで。会うたびに転職して違う組織の名刺を出される方もいますので、何度も参加される方は所属組織よりも専門テーマや得意領域の方が強く記憶に残っています。年齢層も下は大学生くらいから、上は現役を引退するかしないかぐらいのシニアな方までいらっしゃいます。

人はよく似たタイプの人とつながっているもので、良い関係を築けた人は、その後、似たタイプの人と一緒に来てくれるようになります。ビジネス書の著者は同じような分野の著者と一緒にやってきますし、俳優をしている人も同じ舞台に出ている人と参加してくれます。実はそこで共通の知り合いだということが分かったり、メデコミ会の別の参加者と知り合いだったり、仕事上は競合他社なのに妙に仲良くなっていたり、新しい関係に発展しているケースも多々あります。

仕事を探している人、人を探している人も参加されます。たとえば2-3年ごとに、転職を考えるタイミングごとに参加される方もいらっしゃいます。実際にメデコミ会での出会いから、その後、採用につながったケースが数多くありますし、「この場で出会ったんです」と採用した人とされた人が一緒に報告に来られるケースもよくあります。

強引な売り込みとかされませんか? という質問がたまにありますが、同じような仕事をしている人たちが集まっている場ということもあり、問題は特に聞こえてきません。もっとも、「コミュニケーション」を仕事にしている人たちが集まる場ですので、皆さんそれぞれでうまく対処されていることも大きいかもしれませんが。

また、面白いことに、セールス志向の強い方は、あまり何度も参加しないんですよね。1回様子を見て、来なくなってしまうんです。

5.どうやって始めたんですか? コミュニティの立ち上げ方にコツはありますか?

これから何かの会を立ち上げようとしている方は、よくこの質問をされます。メデコミ会は、2000年7月に、知り合い15人に声をかけて恵比寿のビアホールで、「カンパーイ」することから始めました。そのうち、一人ひとり個別に声をかけて出席者管理をするのも、日を決めるのも、会場と調整をするのも大変になったので、決まった店で、毎月第一月曜日と日を決めて、勝手に集まれるようにしました。 一人で立ち上げるか、グループで立ち上げるかはそれぞれですが、継続して開催する場を考えているなら、開催したりしなかったりではなく、安定的に開催し続けられる体制にした方がいいですね。

あと、交流会で初めての人や話ができずにいる人をケアするのは、運営者としては基本的なことだと思います。でもこれ、人数が急に増えると、途端にできなくなります。なので私は、参加人数が少しずつ増えてきた段階でも、あえて広い会場に移ろうと思いませんでした。拡大志向が強ければ、コアメンバーを増やしてそれぞれがケアしていく、というやり方ができると思いますが、対象者の人口自体がそんなに多くないと思ったんです。広告と広報、マーケティング関連で、首都圏在住、20-40代中心と考えて、1万人くらいじゃないのかな、と。すると、必死に集めて1%が来たとしても100人。毎月開催するとしたら、おそらくそれくらいが上限だと考えました。

で、50人くらいだったら無理しなくても割と現実的だな、と。また、その半分くらいが初参加と考え、その初参加のうちの2-3割が、一人で来ていて、しんどい思いをしていたとしても、それくらいだったら声をかけてあげられそうだ、と思ったんです。また仲のいい常連さんたちコアなメンバーでサポートできそうだ、と。

100人になったら、おそらく全員と喋るのはもちろん、目を合わすのさえも難しくなります。そうなると、ひとりでほっとかれる人が出てくる。これはちょっと申し訳ない。だから、100人は集めるのも続けるのもしんどいから、50人で顔の見える関係にしたい。そう思ったんです。

メデコミ会を通じて知り合った人だと、今、大まかに1000人くらいは顔と名前が一致して、仕事を理解しているんじゃないかと思います。

私は、メデコミ会に来てもらった人は、来る前と何かが変わった、という経験をしてもらいたいんです。それは、そこでしか会えない人との出会いだったり、まったく違う仕事の存在を知ることだったり、自己紹介するために頭の中で整理する機会だったり、いろいろあると思うんです。わざわざ忙しい平日に出かけてきてもらうんだから、何かを持って帰ってもらいたい。そんなことをずっと考えながらやってきました。

SNSが5年くらい前から普及して、今、ゆるいつながりの時代、みたいに言われますが、そのゆるいつながりって、「ずっとつながってる関係」ではなくて、「つながりやすく、離れやすい関係」だと思うんです。ところが、コミュニティをやろうという人の中には、名刺交換してメーリングリストに登録したら、関係が「人」ではなく、「数」だと考えてしまう人が意外に多い。そういう人は、「つながり」は当たり前で「囲い込み」だと思っている。でも、今、囲い込まれている人なんて、いません。 また、みんな忙しくて、必要に迫られていること以外はなかなかできません。会う必要が生じないと本当に2度と会わないんです。だからこそ、コミュニティを真面目に立ち上げようと思ったら、一人ひとりと一生懸命向き合って、相手を大事にし、関係を発展させる努力をしないといけないと「つながり」は維持さえできませんよね。そういうとこで手を抜いてしまうと、うまくいかないんじゃないかな、と私は思います。

 

面白い会があったら、私にもぜひご紹介ください。

長文、お付き合いありがとうございました。

     

五反田の会場でのメデコミ会は、いよいよ来月12月7日(月)が最後になります。ぜひ皆さんお誘いあわせの上、ご参加ください

そして、2010年からのメデコミ会にもぜひ、ご注目、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

投稿者 MT : 18:01

2009年10月30日

神田駅前・啓文堂書店での新刊陳列情報

本当にあちらこちらから私の新刊の目撃情報をいただいています。ただただ感謝です。

今回は神田駅前・啓文堂書店です。

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外から見た書店の様子。

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わーすごい。ワゴン展開ですね。ありがとうございます!

「頭のいい質問 すぐできるコツ」鶴野充茂(著)三笠書房 知的生き方文庫

一人でも多くの方に、手にとっていただけますように。

 

情報、ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 17:41

ついにPR会社も成功報酬型はじまる

サニーサイドアップが、PR事業で成功報酬型サービスを開始するそうです。

サニーサイド 成功報酬型PR代行/目標未達成なら無料に

マーケティング支援のサニーサイドアップは11月1日、完全な成功報酬型のPR代行サービスをはじめる。契約企業と売上高の目標を定め、目標の達成率によって料金を決める。PR活動に必要な当初の費用はサニーサイドが負担。目標未達なら契約企業の負担はゼロになる。効果に見合った料金しかかからない利点を訴え、年間約10社の契約を目指す。

第一弾として出前・宅配サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会と契約を結ぶ。(中略)

成功報酬型の契約をするには、PR対象となるサービスや商品の審査を受ける必要がある。PRによって成長を期待できるかどうかが契約の条件になる。

(以下略、以上 10/30/09付 日経産業新聞より引用)

 

はじまったなー、という感じがしますね。 

 

PRビジネスは今、本当に岐路に立たされています。大きな問題は次の3点です。

1.メディア力が急落している ・・・ 読まれてない。見られてない。反応がない。 

ちょっと前なら、ターゲット顧客層からの反応があったメディアでも、今では反応がガタ落ちしている。たまに来るのは業界関係者からの「見たよ」か、やっかみのようなネガティブなリアクション。「メディアに露出します」というだけでは価値を感じてもらえなくなった。パブリシティ自体の意味や価値を相手に合わせて説明する必要が広がっている。

2.「誰でもPR」が広がった

誰でもプレスリリースが書ける、簡単に書けるといったニュアンスの本が数多く流通し、記者のところにはスパムのようなプレスリリースが急増している。とにかく数まけば、どこかから反応が得られるんじゃないか、という発想で、媒体と関係のないリリースや情報がメディアに送りつけられていて、媒体にマッチしている情報までが埋もれて見つけてもらえなくなっている。

3.戦略PRなどでの「PR」への関心、期待がちょっと高まりすぎている

一方で、「新しいPR」というイメージを背負った「PR本」が出てきており、「これまでとは違う、なんかすごいPRがあるんじゃないか」と発注前に期待がかなり上がってしまっている。ぴったりハマる案件もあるが、チームメンバーの組み合わせや、商品・サービスのテーマ、プロジェクトの条件によって結果に大きな差があることから、期待はずれに終わったクライアントが次のPR会社に「前」の文句を順番に言って回っている。

 

こういう、混沌とした状況の中で、

成功報酬型サービスというのは、自分たちのスタンスや自信をはっきり打ち出すメッセージと言えますね。

 

ただし。

年間10社との契約、ということで、

たくさんのプロジェクトを回せるわけでもなく、

自分たちが本当に自信のある案件だけを厳しく精査してから契約する、

というのが条件。

 

でも、PRビジネスの新しい道が、1つ現われた、ということで、今後の展開に注目していきたいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 11:04

2009年10月28日

本屋さんからの発信

先日、「本が売れない、と言うけれど」というタイトルで、

毎日のように出版社の人と会っていて、みんな口をそろえて 「本が売れない」「なかなか売れない」「ほんとに売れない」 と言うけど、まだまだできること、ありそうに思う。というような話をこのブログで書きました。

そしたら、26日の朝日新聞の夕刊に次のような記事が載っていました。

本屋さんからの発信

(前略)「本離れに歯止めを」と、古本市や朗読会など本にまつわる多彩なイベント「ブックオカ」が福岡市内の書店を中心に開かれている。(中略)

 書店員101人が選んだ本を集めた「激オシ文庫フェア」は約50の書店で展開中。「心が疲れた時の特効薬」といった推薦文に加え、推薦した書店員と書店の名を記した帯を巻いて販売している。

 自らも本屋を経営しているブックオカ実行委員長の大井実さん(48)によると、普段はライバル関係にある書店員が連携し、書店側が中心になったブックフェアは画期的な出来事だという。(中略)

 ブックオカの盛況ぶりに触れ、街に隠れた本好きはもっと大勢いるはずだという気がする。「出版業界にプロモーション(販売促進)という観念がかなり欠如している」と大井さん。小さな本屋も取り組める「発信」の輪の広がりが業界を元気づけるはずだ。(以上、「窓」10/26/09 朝日新聞夕刊より引用)

 

とのことです。同じようなことを考えて、実際に行動する人がいたんですね。

やっぱり行動しないとね。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

以下、ご参考まで。出版社の方のブログです。

出版不況の原因について 

 

 

投稿者 MT : 11:06

2009年10月27日

鳩山首相の所信表明演説の見どころ

10月26日に行われた鳩山首相の衆参本会議での所信表明演説。すでにさまざまな報道がなされていますが、私なりにそのメッセージ性についてまとめておきます。

本格的なパブリックスピーチとして、良い研究材料です。


■鳩山首相の所信表明演説の概要

 ・過去10年で最も長い所信表明演説 約1万2900字、全52分。

 ・小泉首相26分、麻生首相21分 安倍首相34分(?)に比べてはるかに長い

 ・「国民」という単語が47回出た

 ・NHK放送(衆議院)が14時からの52分間。私は生で全部見たけど、平日昼間に多くの人は見れない。しかも長いので52分間の演説を全部は見ない→興味のある人も、ほとんどはニュースか新聞で見る

こういうものでした。


■見どころ

○「曖昧、現実論に踏み込め」「具体的ではない」と言うけれど・・・

 これ、所信表明演説クラスの大方針の発表だと、結構何をどう言っても言われます。企業の経営方針説明会でも言われますからね。また、具体的にすればもっと時間が延びます。こういう時に効果的な工夫は、具体例を1つ2つ挙げ、判断軸、優先順位の付け方を明確にすることです。そういう意味では、具体的なキーワードが出ていたので、最低限のレベルはクリアされているのではないかと。

◎実は時間の長さの割に、シンプルな構成

 ほとんどの人は52分間の映像ではなく、ダイジェストで見ます。詳しく知りたい人は活字で見ます。そこで大事なのは「見出し」です。今回の所信表明演説は、実は構成がシンプルだった。それが良かった。

 1.はじめに
 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本
 6.むすび

 6章立てです。つまり、「方針」としては「はじめに」と「むすび」を除く4つだけなんです。ポイント4つ。この見出しの数が大事です。少ない方が伝わりやすい。

 ちなみに、麻生首相(2008年9月の所信表明演説)「1.就任に当たって 2.国会運営 3.着実な経済成長 4.暮らしの安心 5.簡素にして温かい政府 6.地域の再生 7.持続可能な環境 8.誇りと活力ある外交・国際貢献 9.おわりに」の9章立て。

 福田首相(2007年10月の所信表明演説)「1.はじめに 2.国会運営について3.政治と行政に対する信頼の回復 4.信頼できる社会保障制度の整備 5.国民の安全・安心を重視する政治への転換 6.子育てを支える社会の実現 7.改革の継続と安定した成長 8.いわゆる格差問題への対応 9.これからの環境を考えた社会への転換 10.平和を生み出す外交 11.むすび ― 自立と共生の社会に向けて」の11章立て。

 安倍首相(2006年9月の所信表明演説)「1.はじめに 2.活力に満ちたオープンな経済社会の構築 3.財政再建と行政改革の断行 4.健全で安心できる社会の実現 5.教育再生 6.主張する外交への転換 7.むすび 」の7章立て。

 ね。項目数がどれよりも少ない。活字にすると、むしろ構成は分かりやすいんです。

 また、今回の鳩山首相の所信表明演説について、「長い」と文句を言う人は多かったけど、時間が従来の2倍なら、「政権交代」の大きな意味を伝えるには、むしろ適切ではなかったか、とも思います。

 いつも程度の長さだと「変化が感じられない」と言われるし(のりピー報道と争う日の演説ですし)、でも、今回の以上の長さになると、テレビの編成や分析、解説する人が大変になる。そういう意味でも、影響のある人たちへの配慮も感じられる「友愛」演説だと思います。


×見出しのメッセージが分かりにくい

 ところが、せっかくシンプルな構成にしているのに、見出しだけ見ても分かりにくいんです。

 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本

 ねえ。この見出しの付け方、キャッチコピーは、改善の余地があります。

 わかりにくいこと+総論的にあまり反対意見が出そうにないものばかりになっていることが、問題です。△△ではなく○○、という具合に何を変えるのかを明確にしてほしい。分かりやすさの工夫としては、たとえばどんな助成金や補助金が生まれそうなのかをイメージできるものにする。


△大切なことは繰り返す:「国民」47回出た

 国民が主役。国民を大事にしたいんだ、という気持ちは分かりました。

 でも、国民が主役なら、主役は責任重大ですよね。政府としては、国民に何を求めるんでしょう、どんな役割を期待するんでしょう。どういう参画を望んでいるんでしょう。「面白かったらクリックしてね」とか、反応のヒントがほしいところです。だって、主役ですもんね。準備や対策が必要ですよね、国民にも。


○締めの言葉大事。ここは高い確率でテレビに編集なくそのまま出る。

「ぜひとも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか!」
 血色良く、力強く訴えられ、また多くの局で放送されたので、良かったですね


△「全体の印象」

演説直後のテレビ解説は、時間がなくて分析をほとんどしません。もう見たまま、思ったまま言って終わりです。「長い」とか、そんな付加価値のない一言で終わる。こんなのは気にしなくていいんです。

注目したいのは、当日夜と翌朝のニュースでの解説です。ここで何をどう言ってもらいたいかを考えてまとめる。それが大事ですよね。

ニュースでの解説は、中身の要点をいくつか箇条書きに説明して、あとは全体の印象を2つ3つしか言わないし、言えません。そこで何を言ってもらうかがキーです。

夜のニュースでは、要約すると「あいまいだった」という一言に集約できます。

ここで、鳩山さんは本当は何て言ってほしかったんだろう。

何と言ってもらうことを狙ったんだろう。

それが分からなかった。

たぶん、「言いたいこと」を「言う」ので精いっぱいで、ニュース番組の解説でどう「コメントしてもらう」のかという発想はなかったんじゃないですかね。

 

-----翌朝の報道を見て追記:

「今までとは違う国になりそうだ、協力したら面白い、自分たちも参加するんだ、そういう気持ちに皆さんがなったらうれしい」。首相は本会議終了後、首相官邸で記者団にこう語った。(日経新聞10/27/09朝刊)

だそうです。各社の報道ぶりを見る限り、首相が期待するような、「いざ新しい国へ」的な解説でまとめているものは見当たりませんでした。残念。------


オマケ:黄色/ゴールドのネクタイ。赤と並んでPRの世界では「パワータイ」と呼ばれる色。赤は「力強さ」、黄/ゴールドは「親しみ」を伝える色とされます。鳩山さんはこの黄色/ゴールドがお好きのようで、すっかり見なれましたが、これは友愛を印象付ける色で良いと思います。

でも、できればTPOに合わせて雰囲気をちょっと変えてほしいです。ワンパターンと思われるとファッションチェックとしてのネタ出しを失うことになりますから。番記者にはちゃんと記事になるネタを出し続けないと、変なネタを見つけて書かれますからね。

・・・でもね、そうは言っても、気合いの入った所信表明演説で、聞いていてたいへん興味深かったです。従来ともかなりスタイルが違いましたしね。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 01:09

2009年10月26日

新刊裏話:2つの表紙(頭のいい質問 すぐできるコツ)

商品はパッケージによって売れ行きが大きく変わるという話はよく聞きますが、本でもちょっとでも手に取ってもらえるような工夫をしています。

私の最新刊、「頭のいい質問 すぐできるコツ」(鶴野充茂著 三笠書房 知的生き方文庫)でも、直前まで激しく議論されました。

オレンジとピンク。2つの表紙のカラーで「どっちでいくか」と話し合われていたのです。

 

2shitumon_book_cover.jpg

最終的に左側のオレンジ色に決まったのですが、ごく少数、マーケットに右のピンク表紙版が出ています。今では超レアです。見つけたらご報告いただき、入手し、大切にしてください。コレクターズアイテムになるかどうかは分かりませんが。

さて、なぜ2色で議論されたのか。

これは前作「頭のいい説明 すぐできるコツ」と、並べて販売する時に、それぞれの良さをアピールできるようにし、なおかつ2つ並べても目立つ、と。そういう効果を狙って、どちらがベターか、を話し合ったためでした。

なので、

shitsumon-setsumei1.jpg

こうやって並べてみて、どうか

shitsumon-setsumei2.jpg

こうやって並べてみてどうか、

と議論されたわけです。

オレンジの方が、確かに発色がよくて、元気いいですよね。

 

手元に両方のバージョンがありますが、どちらも中身は同じ。関係者の皆さんと一緒に気合いを入れてまとめた一作だけに愛着があります。

頭のいい質問 すぐできるコツ

お試しください。

 

投稿者 MT : 13:14

2009年10月25日

もっと丁寧に書いてよ

街を歩いていて、ある飲食店の壁面に募集広告を見かけました。

kyubo.jpg(写真は電話番号部分を加工しています)

 

まず、「アルバイ 求む!!」って、一瞬、何を求めているのか正しく認識できませんでした。

 

アリバイ工作に協力してくれる人 求むということ? みたいな感じ。

 

ちょっと冷静に考えて、

また、「アルバイト」が「アルバイ」 になっているところに再び理解できないメッセージを感じました。

 

それは、「家庭教師」を「カテキョー」と略されているのを初めて知った時並みの衝撃です。

なんで、「アルバイト」を わざわざ 「アルバイ」に省略するのか。

わずか一文字の差に一体どんな理由があるのか。

え、それとも、いま、アルバイト業界では「アルバイ」が当たり前なのか。

わざとその感性に合う「同志」をターゲット化して出しているメッセージなのか。

 

それでもやっぱり思うんです。

人の募集広告ですから、もうちょっと丁寧に書いてもらいたいですよね。

これ見て「アルバイ」に手をあげたら、相当、手荒く扱われそうです。

 

だって、7時から1時ですよ。18時間労働じゃないですか。

そりゃ、「賄いつき」「!!」(ビックリマーク2つ)にしなくても、ついてなかったらやっていけませんって。

 

ここまで来たら、単なる飲食店ではなくて、虎の穴 みたいな存在を感じさせますね。

 

普通のアルバイトを求めているのであれば、もう少し丁寧に書いた方がいいと思います。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 16:26

鳩山会館で見たハレの演出

時間が経ってしまいましたが、9月某日、政権交代になった直後、文京区音羽にある鳩山会館に行ってきました。

hato-front1.jpg 

鳩山由紀夫首相の育った家で、祖父の鳩山一郎元首相が大正13(1924)年に建設したそうです。

hato-front2.jpg

これ、表玄関。ここからなだらかな坂道を登って「屋敷」に着きます。

 

さて。

ハッとさせられたのはこの様子を目にした時のことです。

 

hato-zou1.jpg

庭の片隅で、中年男性がおもむろに着替えを始めたんです。

「え、なに? なに?」

上着を着て、ネクタイまで・・・

hato-zou2.jpg

と、思ったら、今度は鳩山一郎像の前に近づいて行き、奥さんらしき人が、ネクタイを直しています。

 

hato-zou3.jpg

あ、写真撮影だ!

  

一連の様子を見ていて思いました。

写真や動画の撮影はどんどん手軽になっている。

撮るのも撮られるのも、ほんと気軽です。

 

でも、だからこそ、それを特別な瞬間にするには、工夫や努力がいるのかもしれないな、と。

この家族が、近所から散歩で立ち寄ったのか、遠方からわざわざ訪れたのかはわかりません。

ただ、気合いを入れて着替えてまで撮った写真は、本人たちにとっては間違いなく特別な瞬間として残ります。

どこでも誰でも簡単に撮れるようになったからこそ、ハレは自分で演出する。

 

ああ、そういうの、日常生活の中でも取り入れていきたいなあ、

これからは、写真撮る前に、なるべく着替えるようにしよう。(?)

そんなことを考えた鳩山会館でした。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 15:13

2009年10月24日

はっきり分かりやすい視覚的なメッセージ

記者会見などでフリップを用意することがありますが、どれくらいの文字の大きさで見せるのが効果的か、とよく悩みます。

ある程度の情報量を入れようとすると、限られたスペースではどうしても文字が小さくなってしまいます。

文字が小さくなると、視覚的なメッセージ性は弱くなります。

 

どれくらい大きくするとインパクトが出るか・・・。

この写真を見て、はっきり分かりました。

 

ookinaji.jpg

人を基準に大きさを認識するので、「顔」ですね。顔よりも大きな字だと、

「わ、これはインパクトある」

と思わせられるんじゃないか。

 

いや、これは大きな発見です。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 17:01

2009年10月21日

「頭のいい質問 すぐできるコツ」発売

20万部超のベストセラー「頭のいい説明 すぐできるコツ」(三笠書房 知的生き方文庫)に続く第二弾、「頭のいい質問 すぐできるコツ」が、今週、ついに発売されました。

今回もみんなで力を合わせて精一杯やりました~。また喜んでもらえるといいなあ。

 

早速、主要書店などで目立つところに並べていただいてまして・・・

dan_hama102109-1.jpg

たとえば、浜松町のブックストア談 では、正面のレジカウンターの真ん中に、特設テーブルがあり・・・

 

dan_hama102109-2.jpg

こんな感じで、一番いい場所に、目立つ形で展開していただいております。いきなり売れているようです。

また、この本は、新刊からコンビニに並んでいるとのこと。   

sitsumon_fukushima.jpg

カバーもこんな感じでよく目立ちます。

書店、コンビニで見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

アマゾンでも買えます

皆さんにひたすら感謝です。ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 20:46

同じ相手に往復のビジネスを試みる

アマゾンで中古の本を買ったら、送られてきた本の封筒の中に、こんなものが入っていました。

ourikudasai.jpg

着払いの伝票と、「お売り下さい」と大きく書かれた中古本の買い取りチラシ。

 

これ、ありそうでなかった方式です。

売り先から、買い取る。

納品先から仕入れる。

同じ相手と往復のビジネスをやってるわけです。

 

顧客であって、取引先。

 

面白い発想ですよね。

買い取り価格がどうの、なんて考えずに、身近な段ボール箱に本を詰めて送る手配をしてしまいました。

 

買い取り価格のお知らせの時に、別の中古本を勧めるような、物々交換を提案してきたりして・・・。

 

面白い展開になったら追ってレポートします。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 MT : 03:49

2009年10月20日

ニフティで新刊インタビューが掲載されました

台風の日に取材された記事が、@nifty ビジネスに掲載されました。

「毎日がプレゼン!」特別企画 『つるの式 伝える技術 新常識』出版記念 鶴野充茂氏インタビュー

nifty_interview102009.jpg

メルマガや、このブログ、ニフティでの連載を経て出版に至った経緯などについて、語っています。

最後に本のプレゼント企画もあります。

 

 

 

投稿者 MT : 11:52

2009年10月18日

書店視察、五反田編

小学館から新刊、「つるの式 伝える技術 新常識」が出たので、時間を見つけて展開の様子をチェックに行っています。

今回は五反田編。何気に書店の激戦区なんですよね。

book1st_gotanda1.jpg (ブックファースト 五反田店)

駅ビルに7Fに入っています。

book1st_gotanda2.jpg book1st_gotanda3.jpg

ここは、話し方・仕事術系のセクションの棚にこんな具合で置いていただいてました。

 

aoi_gotanda1.jpg (あおい書店 五反田店)

aoi_gotanda2.jpg aoi_gotanda3.jpg

こちらは比較的、入口に近い場所の平台の上に置いていただいてました。

隣近所にある本がかなり硬めの本の近くでした。

 

 

ayumi_gotanda1.jpg (あゆみブックス 五反田店)

ayumi_gotanda2.jpg

こちらでは、新刊「つるの式 伝える技術 新常識」は見つけにくいところに棚刺しされていたのですが、代わりに(?) 昨年からのベストセラー「頭のいい説明 すぐできるコツ」がよく目立つ場所で展開していただいてました。

「売れてます! 文庫・ビジネス No.1」だそうです。

 

書店って、ほんと陳列、棚の作り方、置き方がまるで違いますね。客層と合わせてその理由を考えると、とても良い頭の体操になります。

皆さん、ありがとうございます!

 

 

 

 

投稿者 MT : 00:50

2009年10月17日

書評家に聞く、紹介する本のポイント

毎年一度、この時期に明日香出版社が開催するイベント「著者大会」にお呼ばれします。

参加者が著者ばかり(明日香出版社から本を出している)、という面白い場ですので、毎回、新たな出会いを楽しみに参加しています。

aska2009party.jpg (著者大会の様子、余興やベストセラー作家の対談なども)

 

今回、初めてお会いした一人、丸山純孝さんは、「いつも目標達成している人の読書術」の著者で、ネットでたくさんの本を紹介している書評家。

 

そこで、 「どんな本を紹介するんですか?」 「どんなところを見ているんですか?」と聞きました。 出版関係者なら誰でも知りたいところですよね。

で、いただいた答えは、

「特長が一言で表現できること」

そのために、

「項目は特にしっかり見る」

とのことでした。

 

「とはいえ、特長を分かりやすく表現できる本って、多くはないですよね?」と聞くと、次のような答えが返ってきました。

  

最近は、本のデータと構成・項目くらいまではネットで見られるようになっている。

それを見て、他の本と違うことを言っている本なのかどうか、は簡単に言えます、と。

 

項目、確かに大事ですよねー。たいへん参考になりました。

 

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

私の新刊も特長、分かりやすくなってるかな

投稿者 MT : 10:47

2009年10月15日

本が売れない、と言うけれど

毎日のように出版社の人と会っていて、みんな口をそろえて

「本が売れない」「なかなか売れない」「ほんとに売れない」

と言います。

 

でも、まだまだできること、ありそうに思うんですよね。

本1冊の値段って、とても効率の良い投資だと感じる人はたくさんいると思うし、

自分に合った本、必要としている情報やアイデアに出会える本なら、喜んで買うという人は多い気がするんです。

 

ただ、年間8万点もの(最新データだともっと増えてる?)本をどーんと見せられたら、本好きでも、うろたえますよね。

 

現に、編集者が忙しくて1か月くらい書店に行けなかった後、大手書店に入ったら、「知らない本が多すぎて、めまいがした」なんてことを言われます。

bookstore2.jpg 

たとえば、エノテカみたいなワインショップは、よくセット販売しますよね。

「ブルゴーニュ6本セット」とか「極上の赤12本」みたいに。

 

なんで、本屋さんは、そういうの、やらないんでしょう。

「プレゼンの苦手意識完全克服のための6冊」とか

「よく眠れない人のための心を穏やかにする3冊」とか

 

本を求める人のニーズはいろいろでしょうが、

本の役割って、

何かの問題に対する処方箋がほしい、とか、

具体的な個人の「意思」を支援するものなんだと思うんです。

 

そしたら、そういうのをもっとトータルでサポートする方法を考えてもいいんじゃないかと思うんですよね。

 

私だったら、白衣(権威づけ)着た「ブックドクター」が入口に座っていて、相談にのる。

「仕事で悩んでいるんです」という若者に、

「じゃ、6か月分の本を選んであげましょう。月5000円です。毎月3冊ずつ、今のあなたに効果のありそうな本を送ってあげますよ」

みたいなことを言う。

手数料は料金の1-2割。「相談無料、明朗会計」って書いて貼っておく。

「活きのいい本が入ったから、買いにおいでよ」とか、電話してケアしてあげる。

 

結構、それって、アマゾンではやりそうもないサービスだと思うんですけど。 

だめかな。

 

 

 

投稿者 MT : 10:52

2009年10月13日

「注意をひきつけること」と「買わせること」の差

新宿高島屋の地下で、14人のパティシエが作ったスイーツを1か所で選んで買える、スイーツのセレクト・ショップをやっています。思わず吸い寄せられてしまいました。

pat1.jpg

パティシェリアと言うそうです。(以下、高島屋のスタッフブログから引用)

パティシェリアは平成19年4月に新宿高島屋に誕生した
13人の人気パティシエから成る日本初のケーキのセレクトショップです。
今秋9月30日より14人のパティシエになります。
宝石のような美しいケーキをぜひ見に来てください♪
ケーキは各ブランドで高島屋限定をご用意しています。
なんとケーキは全部で140種類に!!(゚ロ゚屮)屮
テイクアウトはもちろん、隣のカフェでもお召し上がりいただけます。

また季節ごとにケーキの種類が変わります。d(*ゝω・´*)

(引用おわり)

回転寿司によくあるような伝票を持って、それぞれのスイーツにふってある番号に印をして、選ぶ形式になっています。

pat2.jpg

こんな感じでディスプレイされています。

カウンターがL字になっていて、結構広いスペースをとってるんです。

 

 

端から端まで2-3往復したでしょうか。

 

あっちにうろうろ、こっちにうろうろ。

「買おう」、と決めているわけですよ。すでに。

問題は、「どれにするか」です。

 

それで、端から端まで2-3往復したんです。

 

結果、どれを選んだか。

 

 

実は、1つも選べなかったんです。

 

どれも、よく見るとおいしそうなんですが、「1つ」を選べないんです。

 

で、「あ~どうしよう」と思った矢先に、隣のスイーツ屋のショーケースが目に入りました。

 

pat3.jpg pat4.jpg

で、こっちの店で買ってしまいました。

 

明らかにディスプレイの差、なんです。 

pat2.jpg pat4.jpg

ね。

パティシェリアの方は、スイーツを複数のパティシエと契約して、「集めてくること」に付加価値があると思っている。

いや、確かに付加価値、ありますよね。

でも、その中の「1つ」を選ばせる努力が足りないような気がするんですよね。

「ここに来たら、なんでも選べるよ」

という、既存の百貨的の売り方にとどまっている。

隣の写真の店は、「買いなさいよ、これ、おいしそうに見えるでしょうよ」と

迫力ありますよね。

 

「おいしいもの」を「おいしそう」に見せること

「たくさんのおいしそうなもの」から「1つ」を選ばせて買わせること

 

違うんですね。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 11:38

2009年08月18日

禁止する表現で気をつけること

バスに乗って、何気に見上げたところに、気になる表現を発見。

bus1.jpg

出口扉の上に、「お願い」とする6項目が書いてある。

お願い

法令により、次の行為は禁止されておりますのでご協力ください。

(1)走行中みだりに運転者に話しかけること。

(2)物品をみだりに車外へ投げること。

(3)自動車の運転に必要な機械装置に手をふれること。

(4)走行中乗降用の扉を開閉すること。

(5)走行中の自動車に飛び乗り又はこれから飛び降りること。

(6)法令に基づく乗務員の制止・指示に反すること。

bus2.jpg

まあなんとも、いざやろうとしても難易度の高そうな項目もありますが、本気を出したらできそう、というのもないわけではないですね。

 

さて、ここで私が気になったのは、

(3)から(6)は、客観的事実として、「やった」か「やってない」かがはっきり判断できるのに対して、

(1)と(2)って、程度の問題ですから、問題にするのも難しいなあ、ということです。

「走行中みだりに運転者に話しかけること」

みんなでドライブ行ったりしたら、運転に集中できないくらい話しかける人、いますよね。

最近のカーナビは、300メートル先がどうだとか、5キロ以上道なりとか、集中力そがれることも多いですし。

 

「みだりに」って、一体、どれくらいを指しているんでしょうか。ガイドラインほしいですよね。

運転手さんによっても違うんですかね。

「私は、30秒間に1センテンスまでなら話しかけられても平常心を保って運転ができます」

とか、どこかに書いておいてもらってもいいかもしれません。

  

ただ、ま、これはそんなに言い争いにはならなさそうです。

 

ところが、

(2) 「物品をみだりに車外へ投げること」

これ、誰かに遠慮してるんでしょうか? 外に何かを投げたらアウトにしてもいいんじゃないでしょうか?

空き缶5本は困るけど、ガムを包んだやつ1つなら許容範囲、ということ?

 

そんなとこまで気を使う必要あるんですかね。

 

もう、鼻くそ丸めて捨てるのも禁止、って言いきった方がいいと思うんですけど。

 

大体、「法令で禁止」されているのに「ご協力ください」と「お願い」するのって、掲示としてメッセージ性があまりにも弱いと思うんですけど、皆さんはどう思われますか?

 

もっとこう、自信を持って言い切ってみてもいいんじゃないでしょうか。法令で禁止なんだったら、ねえ。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 15:34

世の中の混乱具合い

最近の報道を見ていると、

政権交代選挙 < ノリピー < 地震・天気

かと思ってましたが、公示期間になってようやく選挙モードも広がってきましたね。

  

世の中、混乱している、というのはこういうのを見てもよく分かります。

senkyo.jpg

  

こんなところでも 情報発信? あるいは誰かの意思表示?

  

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

夏休み期間なんだから、「どうしてこういう順番なの?」と子どもに聞かれる親の気持ちも理解して作ってほしいものです。

 

投稿者 MT : 09:35

2009年07月30日

よく聞かれることは価値ある情報

イギリスに行った時に、観光事業の一環でうまいなあ、と思った事例を1つ。

 

その時、私はこういう状況だったわけです。

車でのんびりとドライブしていました。まずは景色を楽しもうと。そのうちなんだか車を降りて散歩したくなってきたのです。

それで、です。散策するのに良い地域で、景色も雰囲気もいいんだけど、いざ歩こうと思ったら、どこからスタートしてどういうコースで歩けばいいのか分からない。ついでに車をどこにとめておくか、どこにトイレがあるのかも分からない。

そんな状況で、一般的にどうするかというと、Tourist Informationに立ち寄って地図をもらったり、「●●に行きたいんだけどどう行けばいいの?」と聞くわけです。

ところが、こういう時、聞くべき目的地が決まっていたら具体的な質問もできるものですが、「どこに行きたい」という目的地がない場合には、質問もできません。

たぶん、「歩きたいんですけど」と聞けば、「どうぞ」「遠慮せずに」なんて言われる。きっとね。

でも、せっかくだから、同じ散歩をするなら楽しめる散歩コースを知りたいですよね。

事前にガイドブックを用意してくるような人なら、そんな問題はないのかもしれませんが、たまたまドライブしていて「あ、このへん、いい感じじゃないの」と思った時に、オススメ「散歩コース」は、今のところカーナビにも入ってないし、質問して最適な答えが得られる人に出会う可能性も低そうです。

できれば、うまいこと気分転換するくらいの時間を過ごせる長さのコースで、歩いている途中に見られそうな景色も予めイメージできると、「どこを歩くか」を選択しやすいですよね。

 

そういうの、現地でガイドブックを持参してなかったら、ものすごく得にくい情報だと思うんです。

ほしいのに。

現地に行く方が、その場でほしい情報がない。

 

それで何度、私は伊豆半島を寄り道せずにただ車で走り続けたことか。

 

何度、海を目の前にして、車を止めてPCを立ち上げ、ネット検索したことか。

何度、現地の書店を探して134号線、135号線をウロウロ走ったことか。

 

イギリス・湖水地方のみやげもの屋に入ると、こんなカードが売っています。

wincard.jpg

散策ルートをポストカードサイズにまとめたもの。地図と文字情報を裏表1枚のカードにまとめてあります。

トイレも駐車場も、散策の目安時間も書いてあります。

1枚0.6ポンド、約100円。

 

きっと、もともと観光客からよく質問されていた情報だったんだと思うんです。現地のお店の人たちは。

でも目的地と条件のはっきりしない質問に付き合うのは大変です。答えるための知識もいるし。

入ったら困るところにズンズン入っていく連中もいるだろうし。

 

そういう、必要とされる情報を、カードにして売っている、と。

 

店の人も説明に余計な時間をとられなくていいし。売上にもなるし。

観光客はカードだったら持ち歩きながら道を確認できるし。

 

みんなハッピーですよね。 

しかもすぐできそう。 

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 19:30

2009年07月18日

仕事の専門性

仕事の専門性って何だろな、というのを時々考えます。

こんなのを見た時、専門の仕事だなあ、なんて感じるのをいくつか挙げられそうに思いますが、

その1つがこういうの。

esca_1.jpg

「専門」の対義語を「一般」とした時に、「一般」には決して見ることのないものを見た時。

ツールとか、アプローチとか、発想とかね。

 

さて、この上の写真は一体、何だと思います?

 

ニューヨークのBed Bath & Beyondという一種の大型家具屋&ホームセンターみたいな店内にあったものです。

 

esca_2.jpg

正解は、カート用のエスカレーターです。

こうやって運ばれていきます。

 

専門の店って感じ、しますよね?

 

たとえ使用頻度が極端に低くても、専門のツールを用意する。

確かにそれも自己演出かもしれない。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 00:33

2009年07月15日

選択肢が多すぎて、また来る

ニューヨーク出張のついでに母校、コロンビア大に。

columbia1.jpg

夏休み中なので、人はまばらでした。

cafe1.jpg

大学の周りの店はかなり変化がありましたが、留学時に住んでいたアパート1Fにあるカフェは今でもこの通り大繁盛。

 

cafe2.jpg

はて、でも、この店はなぜ生き残っているのか。 

 

理由はいろいろ考えられますが、こぎれいで、値段が手ごろで、くつろげる空間であり、かつ、

メニューの選択肢が多いこと。 味はもちろんです。

「あれと、これと、そっちと、それつけて。」みたいなオーダーで自分好みのが出来上がります。

cafe3.jpg

ディスプレー内にあるサンドイッチの既成メニューだけでも、日替わりで相当行けそう(?)

 

cafe4.jpg

ほらね。

これって、本屋みたいな刺激があるのかもしれませんね。

来るたびに新しい発見がある、みたいな。

  

でも、当時、私が食べてたのは、いつもベーグル+クリームチーズにコーヒーの組み合わせばっかりでした。

2日に一度は来てましたが。

ただ、ベーグルの種類は変えていました。 

cafe5.jpg

だってこれだけありますから。

 

選択肢がある中で、あえて自分の意思で絞った分野を繰り返し楽しむ、と。

なんか趣味の領域に近いですな。

 

そうすることで、時々、店員が自分を飛ばして後ろのかわいい女の子のオーダーを先にとったりしても、腹を立てずにまた来る気持ちの余裕もできるのかもしれません。

 

今日はなんだかよく分からない分析だな。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 17:51

2009年07月14日

エコな表現

ニューヨークで仮設通路を歩いていた時のこと。エレベーターの近くに、こんな標識を発見。

eco1.jpg

よく見ると・・・

eco2.jpg

電気でなくて、カロリーを燃やせ。

階段を使おう。

「エコ」推進を訴える、新たな表現の1つですね。

いや、アメリカだから肥満解消なのかな。

いや、経済危機で電気代の節約か。 

階段を使えば、一石三鳥、と。

 

地の色が緑、というのもまたメッセージ。

 

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投稿者 MT : 21:50

2009年07月12日

オマケの与え方

イギリスでもアメリカでも、「2つ買ったら3つめが無料」というような売り方をすることがあります。

books1.jpg

たとえば本屋のBarns & Noble。

books2.jpg

2冊買ったら、3冊目が無料、と。

 

これ、日本だと3つでXXXX円、という表現にすることが多い気がするのですが、どうでしょうか?

靴下3足で1000円、とかね。

 

3足1000円だと「まとめ買い」の金額ですが、

2冊買ったら1冊は無料、だと「オマケ」です。

 

まとめ買いすればお得ですよ、というのと、

まとめて買ったらオマケ付けますよ、というの。

 

どっちが興味をひくのでしょうか。

商品の種類での効果的な使い分けとかもあるんですかね。

 

あ、そう言えば、「1500円以上買ったら送料無料」(アマゾンなど)というのもオマケ表現ですよね。

値段を固定できないものの方がオマケ表現にしやすいのかな。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:16

2009年07月11日

ボリュームディスカウントは常識ではない

ホテルでネット接続の手続きをしようとすると、何か違和感がありました。

internet_connection.gif

よく見てください。

1日の料金が14.95ドルです。いいですよね。

2日の料金が29.90ドルです。まあ、単純に二日間ですから、二倍。リーズナブルと言えば、リーズナブルかもしれません。

ところがです。

3日の料金は45.50ドルです。

計算すると、3日目の料金が15.60ドル、一日平均で15.17ドルになって、逆に割高になります。

4日の料金は52.50ドルですから、平均13.13ドル/日でここからは割安です。

  

3日間滞在するから、と考えずに3日の契約を結ぶと割高になる、というわけです。

 

考えていたのですが、この値付けのロジックがわかりません。

技術的なコストなのか、統計値による戦略的な値付けなのか。

 

まあ、3日間くらい滞在する人は、心の余裕もあるからあまり考えずに、3日間のところをクリックしてしまうのかもしれません。

 

3日間滞在なら、これくらいは誤差という考え方もできるかもしれませんし。

 

ただ、一人ひとりには誤差でも、組織的にやると年間で大きな差がつきそうです。不信感などのコストが発生するかもしれませんが。

でも視点としては面白いですよね。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 21:19

2009年07月10日

ニューヨークに来てます

久々のニューヨーク出張です。

taxi1.jpg

空港からの道が混んでました。

hotel1.jpg

ホテルからの景色。37階、北向きです。

 

timessq1.jpg

23時のタイムズスクウェアです。

 

 

投稿者 MT : 13:48

2009年06月14日

場所を伝える時に大切なこと

今日は某病院の救急診療に。救急診療と言っても、救急車で入ってこないと、診察までにかなり待たされます。

「かなり」という主観的な言葉になるのは、結果的にかかった時間よりも、「いつ診察してもらえるのか見通しが立たない」という意味で、長く感じるためです。

せめて銀行の受付ナンバーのようなものを発行して、「今、何番」というのが表示してくれるだけでも気休めになると思うのですが。

 

今日も、マスクしたり顔から血を流している人などが何人も、いつ案内されるか分からないまま、静かに待っていました。 

 

さて、そんな待合室でこんな掲示物を見つけました。

nisseki1.jpg

インフルエンザがブームですからね、ふむふむ、と見ていて、「おや?」と目がとまりました。

nisseki2.jpg

院内の地図が書いてあるのですが、これが分からない。

不親切極まりないんです。

おそらく、そこに勤務している人か、常連でもなければ解読できないはずです。

 

一体、何が足りないか?

 

なんでしょう。

 

答えは、「現在地」が入ってないことです。

 

地図を見る時に大事な概念は、「現在地」と「行き先」です。

「行き先」を示しても、「現在地」が分からないと、「行き方」が分かりません。

手渡しされる地図なら、全体像から現在地を自分でイメージするんです。

  

でも、これ、掲示物ですから、「見る場所」が決まっている。

持ち歩くこともできない。

 

見る場所が決まっている時には、「今、ココ」マークをまず探しますよね?

 

「今、ココ」マークが見つからないと、「行き先」の情報は何の意味も持たないんです。 

だって、いずれにしても行けないんですから。

 

マジック持っていたら、「グリグリ」と書きこんで来たんですが、

なんせ、慌ただしく家を出てきたので、今日はちょっとそんなところまで備えができず、余裕もありませんでした。

さすがに救急ですから、看護士さんもそんな話に付き合ってくれる気持ちの余裕のありそうな人がいなかったし。

 

物事の改善には、気持ちの余裕、大事ですよね。(?)

 

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投稿者 MT : 02:27

2009年06月12日

組み合わせの 「合う」 と 「合わない」

組み合わせとして「合う」か「合わない」かは、やってみないと分かりません。

今日、調剤薬局で薬を待っていたら、カウンターで「マカダミアナッツ」を販売しているのを見つけました。

yakkyoku1.jpg

これがカウンター。

yakkyoku2.jpg

「マカダミアナッツ」と「マスク」が並べて売っています。

 

え? と周りを見回すと、かなり力を入れて販売している。

yakkyoku3.jpg

こっちの壁にも「ウイルスカット」の下に。しかも、マスクの箱より数が多い。

 

それで、聞いてみました。

 

「あのー、調剤薬局で、マカデミアナッツって、売れるんですか?」

「いや、ひょっとして、マカデミアナッツって、何かサプリメント的な効果でも?」

「あ、実は、インフルエンザにも効くとか?」

 

すると、白衣を着て薬の対応をしてくれていた薬剤師さんが、言いました。

「いえいえ、たまたま当店のオーナーが貿易の仕事をしてまして、ちょっと置いてみよう、ということになりまして・・・」

「でも、意外と売れるんですよ」

と。

 

「え、でも、なぜまた調剤薬局でマカダミアナッツ、買うんですか?」と私。

 

「これ、安いですからね。こちらのミルク味のが特に。もう1つの方は、ビターです。」

 

そんなやりとりをしていて、

気が付いたら・・・

 

yakkyoku4.jpg

買ってました。

 

帰りに、

「薬との飲み合わせに問題はありませんよね?」

と聞くと、

「大丈夫です」

との答え+他のスタッフもこちらを見て笑っている。

 

そんな風にして、1つ、また1つと売れていくのでしょうか。

 

確かに、調剤薬局は待ち時間がありますからね。 ぼんやり眺めているうちにほしくなるのかも。 「安いから買う」という動機は、あまり強くないような気もしますが。

 

ただ、薬局内のBGMが波の音+ハワイアンで、試食ができ、「おみやげにいかが? 3つ買えば4つもらえる」みたいな販促をすれば、さらに売れそうな気もしました。まとめ買いで。薬剤師さんもムームーを着て、フラダンス踊りながら出てくるとか。とにかくもっと雰囲気を盛り上げる。売るなら本気を見せてほしい。 (?)

 

それだと、薬を買いに来ないか。

 

いずれにしても、調剤薬局でマカデミアナッツなんて売れるハズがない、と決めつけると売れるものも売れませんが、やってみて「意外と売れる」なら、もうちょっと演出に凝る余地があるかもしれない、と思った私、でした。

 

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投稿者 MT : 01:00

2009年06月11日

L25で紹介されました

本日6/11から首都圏で配布されているL25最新号で紹介されました。

L25.gif

P16 「感動したポイントを上手に伝えたい "説明ベタ"を克服する方法」という内容です。

L25-2.jpg 

ウェブにも出ています。記事はこちらでどうぞ

 

 

投稿者 MT : 17:57

2009年06月10日

反応のないメニュー

店の看板や店内の掲示物、メニューで不思議に思うと、私、あまり意識せずに聞いてしまう方です。

でも、そんな人、あまり多くないのかもしれません。

lanchmenu.jpg

今日もあるカレー屋さんで、メニューを見たら、

「LANCH MENU」

と書いてある。

何か意図があるのか、こだわりか、あるいは単なる間違いか。

「Aじゃなくて、Uですよね?」

と聞いてみました。

 

すると、店員さんは喜んで、

「そうなんです、間違ったんです」

と。

 

顔はニコニコしてるんです。

 

店内を見回すと、その「間違った」スペルの「LANCH MENU」がすべてのテーブルに置いてある。

 

不思議に思って、「何か意図でもあるんですか?」と聞くと、

 

「いえ、ただ間違ったんです。でも、初めてなんですよ、間違いを指摘していただいたのが」

 

それでニコニコしてるんです。

 

「LANCH MENU」を導入してから、約1カ月になるそうですが、その間、ただの一人も指摘しなかったそうです。

 

世の中には、密かにツッコミを待っている人たちがいます。

気が付いたら、皆さんも救いの手を差し伸べましょう (?)

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 16:03

2009年05月20日

選ばれる理由 (旅先としてのUK)

今回、1週間のUK訪問。実際に行ってみて、観光地・旅先として選ばれるために(人に足を運んでもらうために)、「何が必要なのか」を滞在中、何度も考えました。

lakedistrict1.jpg

たとえば、湖水地方に泊った時、宿のスタッフと「なぜこの土地が多くの人を魅了するのか」について話をしていると、風景や気候、この土地が持つ魅力について、こう言うんです。

「You can't buy.」 (お金では買えない)

私が行った時には気温も10度前後で肌寒かったのですが、それでも、「一日のうちに雪が降ったり、陽が出てポカポカ陽気になり、花が開いてまぶしい。一日の間に四季がある」というくらい、その景色がガラッと変わります。

lakedistrict2.jpg

羊や牛が草を食み、子どもや老人が日向ぼっこをしたり、散歩したりする姿を眺める。

景色を楽しみながらトレッキングをし、自然の中で普段使っていない感覚を味わうわけです。

そんな経験、お金じゃ買えないだろう(You can't buy.)と、この場所で、何人も異なる人の口から、同じフレーズを聞きました。 

それってすごいですよね。表現レベルまで認識が浸透・共有されているということですから。

 

所変わってロンドン。

Harrods1.jpg

高級百貨店ハロッズの生鮮食料品売り場。ここでは、日本の百貨店ではちょっと見られない光景が繰り広げられています。

Harrods2.jpg

何かというと、店内で、たくさんの客が、売り場の写真を撮っているのです。

Harrods3.jpg

「写真を撮りたくなる売り場」(しかも自由に撮らせている売り場)

本当にたくさんの観光客がカメラを出して、フラッシュをたいて、店内で写真を撮っています。

キャッチフレーズになりますよね。「みんなが写真を撮りたくなる売り場」。

 

マンチェスター行きの飛行機に乗った時、機内放送で、現在進行中のサッカーの試合のスコアが流れました。

マンチェスターのホテルにチェックインし、部屋に入ったら、荷物を持ってきてくれた人が、「あ、そうそう、今日は2-1で勝ったよ」と教えてくれました。

この町は、誰もがマンチェスター・ユナイテッドのサポーターで、世の中のみんなもそうだと信じて疑っていません。

images.jpg

きっとマンチェスターユナイテッドの試合の動向は、天気予報より価値の高い情報として扱われていることを、半日立ち寄っただけの旅人でもはっきり認識できました。

 

そこにいるみんなで共有され、同じフレーズを使って説明できるくらい浸透した体験や価値観や情報というものが、外から触れる(旅行者として訪れる)人にも感じられるかどうか。

それがあるかどうかは、マーケティング視点で、「選ばれる理由」として、きっと重要な要素なのだと感じました。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 22:36

2009年05月19日

悪さをさせない仕掛け (UKパブの場合)

ロンドンの夏は日が長いので、明るいうちから飲んでいる姿が目立ちます。

金曜ともなると、この賑わい。道路までせり出してパイントグラスでビールを飲みつつ、大騒ぎしています。

pub_uk1.jpg

こんな感じ(ちなみに写真の場所は日本大使館裏。 ピンボケなのは、酔っているせいです)。 

パブ同士はよく隣接していて、隣の店も同じような状態なので、空いたグラスがどの店に回収されるかは分からないし、誰もそんな細かいことを考えて飲んでいません。

pub_uk2.jpg

角度を変えて見るとこんな感じ。

さてこれが、何の管理もしていないと本当に道路にまで広がって迷惑なので、いつのころからか柵で囲ったり、警備の人がやってきたりするようになりました。

pub_uk3.jpg

こんな具合に。上が警備の人。サッカーの試合結果によっては乱闘になることもありますしね。

で、それでも飲み終わってから、「くだを巻く」のをどう阻止するか。

 

つい最近、こんなニュースが出ていました。

 

パブ帰り客の騒音防止に「棒付きキャンディ」配布へ 英国

ロンドン(CNN) 英国南西部のパブなど飲食店が帰宅する客に対し、「棒キャンディ」を配る計画を立てている。店を出た客が「騒音」をまき散らさないようにするのが目的で、1週間の期間限定だが効果があれば続けていくという。

イギリス海峡に面したウェスト・ドーセット地区では、パブやクラブから帰宅する客が路上で大声を出すなどの騒音苦情が相次いでいた。特に、2年前に施行された禁煙法により、パブなどの屋内が禁煙になったころから、騒音だけではなく路上喫煙などに対する苦情も急増した。

そこで、地区の環境衛生部門がパブのオーナーらと相談し、口にキャンディを入れていれば不必要な騒音も出ることが減ると考え、棒付きキャンディの配布を決めた。棒付きキャンディをくわえていることで、「静かにしなければ」という気持ちを起こさせる狙いもある。 (以下略。以上、CNNサイトより引用 5/16/09)

Noisy pub-goers and clubbers to be given lollies to pipe down (DorsetECHO)

 

これって、行政で購入してるんですかね。だとしたら、どういう名目の予算なんでしょう。 食品会社のマーケティング担当の発案だとしたらうまいですよね。どういう段取りで実現させたんでしょう。パブでは、どのタイミングで配ってるんでしょう。あまり早く配ると飲み物が売れなくなるしね。

こういう工夫って、わくわく感ありますねえ。

 

 

投稿者 MT : 00:42

2009年05月14日

禁止の表現 (UK公園の場合)

イギリスの公園には多くの緑があり、芝にもあまり気にせず入っていけるところが多いのですが、中には、「入ったらダメ」というエリアもあります。

shibafu1.jpg

そんなところには、こんな看板が出ていたりします。

で、面白いのは、何気にその表現が違うこと。

shibafu2.jpg

(1)まず、これは、

「こんなとこに入ってこないで、ちゃんと道を通りなさいよ」

という表現。

AでなくてBにしろ、的な表現は英語表記にはよくありますね。

たとえば、鍵をかけて使っていないドア。その前に、「このドアは使えません」ではなく 「他のドアを使ってください」というような表記をします。

shibafu3.jpg

(2) これはもっと直接的。「芝生に入らないでね」と。

 

面白いのは、これ、同じ敷地内にある看板なんです。

入口に近い方、つまり多くの人が先に目にする方(1)が、間接的な、やんわりした表現。それで聞いてもらえないと、もっと直接的(2)になる。 

 

・・・それでも無視する人へはどうするか。 どんな警告が待っているか?

 

どう思います?

 

 看板でなくて、警備員が怖い顔して立ってるんです。実際。

 

 表現として、確かに効果ありそうですよね。

  

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 20:21

2009年05月13日

UKトイレ事情

GW中、久しぶりにイギリスに行ってました。空港に降り立った直後から、その国独特のサインというのがありますよね。トイレなんかも国ごとに特徴があります。

handdryer_heathlow.jpg

たとえば、ヒースロー空港の新しいターミナルにあるトイレ内のハンドドライヤー(というのでしょうか)。デザイン性が高くて、一見、それとわかりませんでした。絵の下に手を突っ込むと、

がーっ

と温風が出てきます。

handdryer_manchester.jpg

これはもっと一般的な形。イラストが付いててわかりやすいですよね。

handdryer_manchester2.jpg

こんな風に使います。

 

handdryer_kensigntonpalace.jpg

今回、ケンジントン宮殿の中に入ることができまして、ちょっとトイレを拝借。

よくあるタイプなんですが、

handdryer_kensigntonpalace2.jpg

さすが、宮殿内のトイレだけあって、ラベルのところに、ほら、「王室御用達」マークがついてます。 誇りが感じられますなあ。

 

意味がよく分からなかったのが、これ。

tall_manchester.jpg

マンチェスター空港内のトイレで発見した、「身長・体重計」。

まあ、確かに体重計をバスルーム近くに置いている家庭は多いと思いますが、空港のトイレでも気になる人が多いんでしょうか?

tall_manchester2.jpg

50Pですから、最近のレートだと80円くらい? で結果をプリントアウトまでしてくれます。

 

お国柄ですなあ。(?)

 

 トイレで国を感じさせる。 国のブランディングの新しい方法をまた1つ学びました。

 

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投稿者 MT : 00:53

2009年04月24日

考えさせる車内広告

広告やメディアの表現でとても気になるものに出会うことがありますね。

たとえばこれ。地下鉄の車内広告です。

ohabasaiyo42409.jpg

「看護師大幅採用。」と書いてある。

 

「看護師大幅採用」ですよ。

 

まず、「看護師」は、資格・職業名。「看護士」から性別感のない言葉になる時に、「看護師」になったと調べたら出てきました。これはいいです。

しかし、「大幅」で「採用」するって、どういうことなんでしょうか?

大幅採用「増」なら許容範囲のような気がします。 ただ、「大幅採用」は、採用増なのか採用減なのかわかりませんよね。これだけだと。まあ、広告出すくらいなので、今の時代に採用増だ、どうだ、という感じなのだと思いますが。

 

大幅「増員につき採用」でもいいですよね。

「大規模」「多数」採用でもいいですね。

でも、私には「大幅採用」は受け入れられません。

 

おおはば 【大幅】 (名・形動)[文]ナリ

(1)普通より幅の広い・こと(さま)。 「―な障子紙」

(2)普通のものよりも幅の広い布地。和服地では、並幅(36センチメートル)のものに対して72センチメートル前後のもの。洋服地ではダブル幅(約140センチメートル)のものをいう。

(3)数量や規模などの変動の差が大きい・こと(さま)。

「―に値上げする」 「―な人事異動」

(引用終わり) 

 

・・・でも、

kangoshi42409.jpg

↑神妙な顔つきで、前に座っている人と「セット」でお願いする広告↑なんだとしたら、

あっぱれ、と言ってしまうかもしれない。

  

見事な組み合わせ。

こういうのも、メディアミックスとか、クロスマーケティングって言うの?

違うか。

 

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投稿者 MT : 09:49

2009年04月23日

日経ビジネスオンラインで対談しました

日経ビジネスオンラインの企画で、インテグレートの藤田さんと広告とPRについて対談したものが掲載されました。

nbo42309.jpg

リアルな人々 “匿名お断り”の広告・メディア論

広告とPRの違いってナンですか?
ビーンスター代表取締役 鶴野充茂

というタイトルになっています。

藤田さんが、マーケティング/コミュニケーション業界の人たちと順番に対談して、「今」を浮かび上がらせる、という企画。

私は、彼の「業界人物カテゴリー」によると、「マス左派」に入るらしいです。

お読みになった感想などあれば、またお聞かせください。

 

対談もいいですね、質問されたり議論の進行によって一人だと考えない角度から考えることもありますし。

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投稿者 MT : 09:07 | コメント (0) | トラックバック

2009年04月07日

さりげないオリンピック招致活動の山場

都内は2016年の東京オリンピック・パラリンピック招致モードがピークを迎えつつありますね。

これまでにも都の施設などを中心にノボリは見かけましたが、この春になって、柱にくくりつけるタイプの縦型パナーが増えました。

tokyo_olympic1.jpg

ふーん、と思って何気によく見ると、海外仕様になっています。

tokyo_olympic2.jpg

日本国内向けのスローガンは、「日本だから、できる。あたらしいオリンピック!」。

海外広報で使用されているスローガンが、この「Uniting Our Worlds」です。

これは、何を意味するか。

 

そう、海外向けのアピールをしてるんですね。

 

でも、なぜ国内で?

 

今月、IOC評価委員会が来日する そうです。

オリンピック開催地は、このIOCメンバーによる投票によって決まるとのことで、招致活動は、その彼ら向けのメッセージ発信を中心に進められています。

そういうわけで、東京をあげての歓迎ムードができているというわけですね。

 

誰に対して、どんなメッセージを発信するか。大切なコミュニケーションの基本ですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 22:21

2009年03月28日

トヨタ式、レストランのメニュー

トヨタの知人に誘われて、トヨタ東京本社内にあるレストラン(社員食堂ではない)に。

toyota.jpg

東京トヨタのオフィスに入るのは初めてかもしれません。ニューヨークのトヨタには行ったことがあって、セントラルパークが一望で、圧倒された思い出がありますが、東京のこちらのオフィスも公園に面していて、とても眺めが良かった。

と、それはいいんですが・・・。

メニューを見て驚きました。

toyota_menu.jpg

これ、なんだか工程管理票みたいに見えません?

 

絶対にエンジニアが作ったメニューですよね。何か食べたい、何がおいしそうか、という発想で作られたメニューでは決してありません。

 

でも、なんかトヨタらしい。

食べ物メニューにまでトヨタらしさを植え付ける。強烈、徹底的なブランディングです。

 

 値段が周辺地域のランチ価格より、ちょっとだけお手軽、というのも、

「結局は社員が社外の人にご馳走する」という利用形態を踏まえたもの、という理解の方が、「福利厚生の一環」というより

しっくりきそうな気がするから不思議です。ここにも有名なカイゼン活動が!?

 

うーん、トヨタ、恐るべし。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 tsuruno : 06:51

2009年03月24日

フォーカスしないと伝わらない

わー、すごい人の数だ。

と、思って、東京マラソンを見ながら写真を撮りました。

marathon.jpg

 

でもこれ、なんか、伝わりませんよね。

目で見ている時には、視界を変えて全体で「すごい人の数」を認識しているのに対して、写真だと「ぐーっ」と人の密集しているところに寄らないと「すごい人の数の感じ」を伝えられません。

密集しているところをフォーカスして見せる。

iPhoneのカメラでは難しいことです。(?)

 

イメージで伝えるには、フォーカスするって、大事なんですねえ。

 

 簡単ですけど、 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 tsuruno : 19:00

2009年03月18日

最近の小学生のコミュニケーションツール

電車の中で見かけた光景。 今やケータイは小学生でも当たり前のコミュニケーションツールになってるようですね。

hitonoktai.jpg

女の子のがピンク、男の子のがブルー。ランドセルとコーディネート。

しかも、人のケータイを引っ張って使う形。(?)

 

 こういう時代に合わせたコミュニケーションを考えていかねばなりませんなあ。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 16:31

2009年03月16日

【御礼】 ACフォーラム2009、開催しました

2009年3月14日(土)、ACフォーラム2009、開催しました。

今回もたくさんの方々の協力を得ながらイベントが実現できました。

関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。

講演は、日経トレンディ編集長の渡辺 敦美さん、エイベック研究所社長の武田 隆さん、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会 広報ディレクターの松尾 崇さん、芸者東京エンターテインメント社長の田中 泰生さんフライシュマンヒラード・ジャパン社長の田中 愼一さん、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト社長の鶴岡 秀子さん、ソフトバンクモバイル・iPhoneエヴァンジェリストの中山 五輪男さん という、たいへん豪華な顔ぶれで、週末の朝から夜まで丸一日、「現状打破のマーケティング」というテーマで最新事情や成功事例について、紹介していただきました。

よく商品力が優れていることがヒットに欠かせない、商品の優位性で売上を伸ばした、といった分析がメディアでされ、「本物であること」が大切だと言われてきましたが、現在は、「本物」であるだけではユーザーに気づいてもらうことさえ難しく、そこには市場とのコミュニケーションに徹底的に取り組む必要があると考えています。

「本物でないといけない」でも、「本気でないと売れない」と。

そういうことから、今回はACフォーラムのタイトルに、「現状打破のマーケティング:本気で売る!仕組みと工夫」 と付けました。

不況の影響で、「会社からセミナー参加費が出なくなってしまいました」という話もたくさん聞きましたが、過去に参加された方を中心に、「今回は自腹でしたけど、来て本当に良かった」 「たくさんの講演会やセミナーに参加してますけど、昨年のACフォーラムは、3本指に入る面白さでした。それで今回も参加したんですけど、今回のは今まで参加したものをトータルしても一番かもしれない」なんてことを交流会の時にお話ししてくださる方もいらっしゃいました。 過去の講演者の方々も何人も「参加者」として参加していただきました。

 

今回も約半年間をかけて準備をしてきました。前回苦労した会場(予約いっぱいで残ってなかった)と、第一候補のスピーカーが割と早い段階で決められたので、スムーズに行くかと思いきや、その後、調整を図らねばならないこともいろいろと出てきて、余裕がありませんでした。今回もタイヘンでした。

一般的に、マーケティングの観点では、人はどんどん必要に迫られないと動かない状況になっています。それだけみんな忙しく、絶え間なく新しい情報にさらされ、「こうしたい」「こうしよう」とアクションを起こす前に次の「やること」「やらねばならないこと」が積み上がってしまうような状況です。それゆえに、「これは自分にとって必要だ」「すぐにやらねばならない」と感じてもらうためのコミュニケーションを工夫して考える、ということが増えています。

 

でも、人間、「必要なこと」だけをやっていても、あんまり面白くないですよね。

私ね、人を面白くしているのは好奇心なんだと思うんですよ。

 

どうせなら、「今ね、こんなことやってるんですよ」と話のネタになるような活動もしたい。

人に言わなくても、自分でやりたい、やろうと決めたこと、「プラスα」の活動で充実した日々をおくりたいって、多くの人が思ってるんじゃないかと思うんです。

ACフォーラムは、有志によるボランティア的な活動で運営されています。それぞれに仕事がある人たちが集まって、「仕事でこれを担当するように」と言われたわけでもないのに、朝早くから集まって議論をし、夜遅くまで資料を作ったり、作業をしたりして、ヘトヘトになりながら当日を迎える。ほとんど修行というか、趣味の世界ですが、そんな体制の方が、逆にみんなそれぞれの強みを発揮しやすいように思います。少なくとも、みんな燃えますよね。

燃える活動。

皆さんは何かやってますか?

今回の反省も踏まえつつ、来年、もっと素晴らしいイベントと場を作り上げたいと考えています。

講演者の皆さん、参加者の皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さんにお礼申し上げます。皆さん一人ひとりの力がなければ、今回のイベントは実現しませんでした。本当にありがとうございました。

また、一緒に燃えましょう。

   

acf2009_staff_after_the_eve.jpg
(ACフォーラム2009の交流会後にスタッフのみんなで)

投稿者 tsuruno : 06:57 | コメント (0) | トラックバック

2009年03月09日

思わず紹介したくなる人、

どうすれば、周りの人が「自分のことを紹介したくなるか」、と考えて情報発信することは、本当に大切だと思います。

鶴岡秀子さんと会うたびにそれをリマインドされます。

 

鶴岡さんは、

 ・「伝説のホテル」を作ろうと走り回っている

 ・その「伝説のホテル」はまだできていない

 ・にもかかわらず、彼女が講演するたびに、出資したい人や協力者が増えていく

 (ホテルができる前に3億円くらいの資本金を集めてしまった)

 ・ホテルができていないのに、グリーンシート市場に今度公開予定になっている

 ・そもそも彼女は「10歳の時から起業したかった」と言っている

 ・そして そのタイトルの本 も出た

 ・シリアルアントレプレナー(連続起業家)として3回目の事業を経営中である

 ・以前、仲間と創業したネットベンチャーは、きちんと利益を出して楽天に売却した

 ・時々、私の奥さんだと勘違いしている人がいる(苗字も違うのに) しかも少なくない

 ・私のところでも彼女のセミナーDVDを販売していて、好評だ

 ・他にもいろいろあるけど、会って話をするとみんな元気になる

 

というような人です。

今週末 3/14(土)、私たちが主催しているACフォーラムでも講演してくれます。

伝説のホテルを紹介する動画はこちら

 

今週、公募(出資できる)最後の週になっているようです。

詳しくはこちらから → いろんな仲間が協力して作ったというサイト

 

 いずれにしても、注目なんですよ、と言いたくなる。それがポイントですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 13:04

2009年03月02日

「お試し」 マーケティング

乾燥の季節、外出先でトイレに行って、手を洗って出てきたら、すばやくドラッグストアを見つけて、ハンドクリームのサンプルを手にとっているのは私だけでしょうか?

たくさん選択肢があるものは、選んでもらうために、やっぱり「お試し」がないと、選べないですよね。

逆に言うと、「使ってもらえば、良さがわかるはず」と思うものは、どんどん「お試し」で提供していくしかないんじゃないか、と思います。

 

そんな経緯で使い始めた、iPhone。

昨年秋のソフトバンク・パートナーズ・サミットで、孫さんが、「3カ月無料で使ってみてください。通話料もパケット代もタダにします」と言うので、当時、ちょっと実は冷めた気持ちで、「タダなら使ってみるか」と申し込んだんですが、見事にハマりました。

文字通り、使い倒すこと3カ月。自社で2台購入。デモ機を借りている間中、会う人会う人に勧めましたから、他社導入も入れれば、相当な数になると思います(今のところ紹介料とかはないんですが)。

 

そんなデモ機ともついにお別れの日がきました。

iphone001.jpg

1500社対象、貸し出し用iPhoneのシリアルナンバー1番と2番がうちにありました。それも1つの話のネタだったんですが、さよならです。

「貸し続けた方が、メリット大きいと思いますよ。紹介し続けてますからね」と法人営業の人に言ってもダメでした。

まあ、自分用のはすでに手元にありますからね。合理的な判断です。

 

結果的には、もう1カ月待っていたら、本体価格が実質無料で導入できるというキャンペーンが待っていたわけですが、

・デモ機を返さなくていい

and/or

・この購入タイミングの不公平感がなくなる

と、「お試し」マーケティングは最強になるような気がします。

 

 

いずれにしても、

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 15:49

2009年02月19日

ホテルの改善提案を考える

ホテルに泊まると、必ずアンケートを書くようにしています。

出張の時などは、時間がなかなかとれないのですが、それでも走り書きでだだだっと書きます。

 

たぶん、多くの他のお客さんも同じことを感じているはずだけど、声に出して言う人は少ないんじゃないか、と。

たまたま自分は気付いたし、改善されると次に来た時に嬉しいし、

来なかったとしても、改善された状態で他のお客さんが快適に過ごせれば、それも良いことだと思うんです。

 

いや、それよりもっと強い動機は、「環境はもっともっと改善していける、良くできる」という気持ちが強いのかもしれません。

気が付いた人がやれることをやっていったら、何でも今より良くなる、という思いがあります。

hotel1.jpg

でもね、大体、書くスペースが小さいんですよね。まったく書ききれない。できれば、懇談の時間をとって話を聞いてもらいたいと思うこともあります。

hotel2.jpg

実際、チェックアウト時に担当の人にいろいろアイデアを話したこともあります。迷惑そうな顔されることもあるんですけど。

 

コメントを残す上で、気をつけているのは、

・「単なるクレーマーではない」ことをどう表現するか、

・現場の人が、改善提案を採用するための、極めて現実的な改善案をどう提示するか、

という2点です。

 

ホテルは、建物や立地などハード的要素と、サービスやオペレーションなどソフト的要素があって、

ハード的要素は、大きな投資が必要だったりするので、急に変えてほしいといっても無理があります。それはまた、提案先も違います。一利用者としてのコメントとして書きはしますが。

でも、ソフト面は結構改善の余地があります。フロントでもう一言、確認してもらいたかった、とか、

レストランでこういうサービスがあったらとても嬉しいとか。サービス・商品の企画開発も現場で判断できることが多いですよね。

そういうのをどう伝えるか。一言書いて、本当に動いてもらえるようにするには、情報として、表現として、何が必要か。

そんなことを一生懸命考えながら書きます。

 

「こういうのがとても良かった」というのも書きます。

「前回、泊まった時から改善されていた」とか「このホテルはこういうところが強みになっている。だから今回も泊まった」とか。

 

そうすると、ホテルから後日、手紙が届きます。住所・氏名もしっかり書いてきますので。

letter1.jpg

この返答の仕方って、かなりホテルによって差があります。

単に、「このたびは貴重なご意見をいただきありがとうございました」的な、定型フォーマットのような手紙の場合と、ちゃんとコメント読んでくれたのが分かる手紙の場合と。

 

私が密かに注目しているのは、お礼の伝え方や、意向に沿えない場合の「ごめんなさい」の言い方。

結構、勉強になるんですよ。

letter2.jpg

たとえば、これ。 水回りがいろいろ問題、と指摘したのに対しての返答。

「水回りの後進性も仰る通りと捉えますが、恥ずかしながら全室改修には未だ手間取ることが予想されます。率直にお詫び申し上げる次第にございます。 お客様の声を羅針盤に、至らざるところ微速ながら緊張感をもって、耳澄ませ舵きる姿勢で居りますので、今後とも厳しくもあたたかい視座からお見守り下さいますれば心づよい限りにございます。鶴野様のご薫陶を拠り所に、いつ旅窓を開け放つとも海風さわやかな、居心地のよいオアシスを志向いたしたく、どうぞ末永くおみちびき下さい。」

どうですか!? おみくじの文かと思いますよね。コピペしてどこかで使いたくなりません?

いや、たぶんコピペして使ってるんだと思います。けど、名文ですよね。

 

そんなコミュニケーションを楽しむべく、アンケートを書き続けています。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 11:08

2009年02月17日

中川財務・金融担当相の貢献

結局、辞任、ということになってしまいましたが、

<中川財務相>あきれる国民 首相にも批判の声

財務相しどろもどろ会見、低迷政権さらに痛撃 与野党から批判

財務相のG7会見、海外でも相次ぎ報道 ユーチューブは閲覧急増(日経)

中川財務相「自覚に欠ける」=東国原宮崎知事が批判 「反省を」「お気の毒」=閣僚から批判、同情-財務相問題

中川財務相辞任へ 予算案衆院通過後 もうろう会見引責

中川財務相「検査」で欠席、委員会流会 また批判浴びる


と踊る見出しを見つけて1つずつ読み進むうちに何か釈然としないものを感じ、

気がついたら、某大手雑誌の記者に電話をしていました。

 

「ここ1日ほどの報道ぶりを見ている一読者、視聴者としての素朴な感想を聞いてほしいんですけど」

「はい、何でしょうか?」

「皆さん、中川さん、ひどいひどいと叩いてますけど、財務金融担当大臣として、リーマンショック以降、最も大きなインパクト与えた記者会見をやったんじゃないでしょうか?」

「どういうことですか?」

「1回の記者会見で、1円くらい円安に振れてます。円高に泣いている製造業の人たちや投資家には朗報なのでは?」

 

おおー、とその場では喜んでもらえたようですが、 

しばらくしたら、レートもまたもとに戻ってしまいました。

 

 rate21709.gif

株も下がったし。

 

あまりに早く賞味期限切れになったコメントでした。これだけ変化が早いと、雑誌はほんと難しいですね。

 

精進します。

 

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投稿者 tsuruno : 18:44

2009年02月15日

広報視点で見たテレビというメディア

広報をやっている人たちのこれまでの認識では、テレビというのは、瞬間的なインパクトとリーチは広かったものの、再現性やアーカイブ価値が低くて、パブリシティの成果として説明するのがむずかしかったのですが、Youtubeなどが一般でも当たり前のように使われている現在は、その位置づけや認識を変えざるを得ませんね。

ローマで開催されていたG7主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、中川財務相の様子がおかしかったとする報道、

中川財務相、ろれつ回らず陳謝

中川財務相、様子が変?

中川氏の「ふらふら会見」 小沢氏「世界に醜態」と批判

などというニュースの見出しが目に付いたので、思わず、

「その記者会見の場面を見たい」

と、次の瞬間には、Youtubeで検索していました。

 

あるんですよね、すでに。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:36

2008年12月29日

みんなのために行動して、ちょっとだけアピール

年末の築地を歩いていたら、「築地の地図をお配りしています」と。

へぇ~ずいぶん築地も観光地化してるのね、と感心して受け取ったら、A4ペラ1枚で、こんな風になっていました。

 

tsukijimap.gif

 

仕組み分かります?

地図を作っているのは、築地に店を構えるお寿司屋さん。(のはず)

印がついているのは、そのお寿司屋さんと、テリー伊藤の兄さんがやっている玉子焼屋さんと、魚屋さん。

自分のところだけ大きく派手に書くだけだと、単なるチラシですが、観光客に興味をもってもらえそうな情報が「いくつか」強調されています。

それだけで、ちょっと宣伝臭さも減って、参考に眺めてみようと思ってしまいましたから不思議なものです。

もちろん、「いくつか」強調されているところが協力、あるいは広告費を出してこの地図を作っているのかもしれないし、仕組みは分かりません。

別に「単なるチラシ」でまったく構わないのですが、「基本的には地図」というスタンスにすることで、その店に直接興味がなくても、しばらく手に持ち歩こう、という気持ちにさせるのが工夫ですよね。

 

商売の知恵。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

 

投稿者 tsuruno : 11:15

2008年12月26日

分かりやすく見せる

最近、昼時に六本木にいることが多く、一人でささっとランチの時によく通っていた餃子屋さんが六本木交差点近くにありました。

「福包」という店です。豊洲のららぽーとにもあって、ららぽーと店はほんとによく混んでいるのですが、この六本木の方は、いつもガラガラだったんですよね。

餃子マニアな私にとっては、それが魅力の1つではあったのですが、あまりに空いていると、存続が危うくなるので、大丈夫かなあ、と思っていたら、最近、パスタ屋に変わりました。

六本木は、(私がよく知っているという意味で)主だった餃子屋が3件あって、

1つは、六本木ヒルズの「豆金」。もう1つは、六本木交差点近くの「珉珉 (みんみん、大阪の、)」、そして同じく「福包」でした。

gyoza3.jpg

珉珉は、餃子のパイオニアですが、継続発展のための努力がもっとできると感じますし、

豆金は六本木ヒルズに入っているがために、顧客単価を上げるのに一生懸命な感じで、餃子マニアにウケるタイプの店ではありません。

その点で、相対比較すると、福包が、六本木エリアで餃子を食べようと思った時には、トップに来てたんです。私の中では。

 

それが、パスタ屋に変わってしまいました。

 

パスタ屋に。

 

どこにでもあるのに。

 

パスタ屋なんかに。

 

でもですね、その、どこにでもあるパスタ屋(すいません、当事者は皆、「うちは特別だ」という心意気を持っているものだと思いますが)が、連日、混んでるんですよ。

 

あれだけ、閑古鳥が鳴いていた同じ場所で。

店の存在に気づきにくい奥まった場所にあるにも関わらず。

 

一体、何が違ったのでしょうか。

もちろん、餃子屋がパスタ屋に変わった。場所も六本木の真ん中ですから、餃子を食べようという人よりパスタを食べようという人の方が市場的は多そうです。

 

でも、それにも増して、大きな違いはこれです。

spaziro3-3.jpg

店頭ディスプレイ。しかもカラフルで大きい。道から手が届きそうなところに出てきています。

 

spaziro1-1.jpg

こんな具合に。

この前で女の子たち(グループ)が立ち止まり、「うわぁ~、おいしそぉ~」と言って、

5秒~10秒、じっとディスプレイを見つめつつ、

「どれにする? どうする?」と、すでに入ることを決めてしまっているかのようなやりとりをして

そのまま店の中へ入っていくのです。

 

教訓。

餃子もカラフルにしなければならない。 餃子も「うわぁ~おいしそぉ~」と言わせる大きなディスプレイを工夫しなければならない。

 

みんなで活かしましょう、この教訓を。(?)

どなたか、六本木で旨い餃子屋の情報をお持ちの方は教えてください。ぜひ。

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:14

2008年12月22日

どこまで丁寧にすればいいのか

お菓子の箱に入っていた説明カード。

teinei.jpg

ここまで丁寧な説明は、本当に必要なんでしょうか?

誰か、クレームの電話でもしたんですかね。「いつも、中のお菓子がバラバラのモロモロになるのよ。どうなってんのよ」と。

ちがいますかね。

 

 でも、ずっと見ていたら、この袋の開け方も、知らない人には嬉しいちょっとしたワザかもしれない、とも思えてきました。

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 17:12

2008年12月21日

自分らしさを伝える自己演出

プレスリリースを書く時のテクニックに、「●●●にちなんで」という言葉があります。

これ1つで、季節性やタイムリーさを記者に感じさせてしまう、という魔法の言葉です。

築地を歩いていて、こんなのを見て、それを思い出しました。

たわしのクリスマスツリー

自分らしい表現って、考えたらいろいろありそうに感じる、そんな工夫の1コマでした。

たわしをはじめとするキッチン用品を扱う店の店頭です。

せっかくなのでリンクも載せときましょうか

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 tsuruno : 16:47

2008年11月11日

国のブランドイメージとランキングー

10年前、大学院に留学していた時の私のテーマは、「日本」というブランドを売るにはどうすればいいか、ということでした。

いろいろ調べて考えて議論して、日本と言えば思い出すような企業のブランドを高めれば、日本のイメージも一緒に良くなる、というのが1つの結論でした。

そんな経験を思い出すような調査結果が発表されました。

国のブランド力、日本は昨年から上昇、「会議開催」「テクノロジー」は1位

旅行・観光分野における国別のブランド評価「カントリー・ブランド・インデックス2008」(CBI)で、日本は総合評価を昨年から1位上げ、9位にランクインした。30のカテゴリー別評価では、11のカテゴリーでトップ5位内に、5ツのカテゴリーでトップ10位内となった。このうち、「テクノロジー」「製品・サービス」「ナイトライフ」「ビジネスを立ち上げたい国」「会議開催」のカテゴリーでは1位となった。また、「芸術・文化」では昨年の9位から5 ポイント上げ4位に、今年新設された「2007年最も印象に残った国」では5位にランクインしている。

 また、総合評価で1位だったのは、3年連続でオーストラリア。2位がカナダ、3位がアメリカであった。今年の調査の傾向としては、人気の旅行先が従来の人気の国々に混じり、アフリカやアジア太平洋、中東地域など観光立国をめざす観光振興国が台頭してきたという。また、女性限定のツアーや女性専用の旅行会社などの人気が高まっているほか、存続が危ぶまれる場所や絶滅の危機ある動植物の生息地を訪れる旅行など、特徴あるニッチな旅行も増えてきているという。

 なお、 CBIはブランドコンサルティング会社のフューチャーブランドとPRコンサルティング会社のウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドがまとめたもの。約2700人以上の海外旅行経験者を対象にしたインターネット調査、観光の専門家の意見に基づいて評価した。(以下、略。以上、トラベルビジョンより引用)

 

興味深い。

元データはこちら にあります。

 

Best Country Brand Ideal for Business

Best Country Brand for Art & Culture、Best Country Brand for AuthenticityBest Country Brand for Beach、Best Country Brand for Families

Best Country Brand for History、Best Country Brand for Resort & Lodging Options

Best Country Brand You Would Most Like to Live In

Best Country Brand for Political Freedom、Best Country Brand for Advanced Technology

Best Country Brand to Extend a Business Trip

Best Country Brand for Natural Beauty、Best Country Brand for Nightlife

Best Country Brand for Fine Dining、Best Country Brand for Outdoor Activities & Sports

Best Country Brand for Rest & Relaxation、Best Country Brand for Safety

Best Country Brand for Shopping、Best Country Brand for Value for Money

Best Country Brand for Ease of Travel、Best Country Brand for Standard of Living

Best Country Brand for Quality Products、Best Country Brand for Most Impressive Last Year

 

と、23カテゴリーありますが、

大事なのは、どんな尺度で自分たちが選ばれたいと考えるか、と、

どんな尺度で選ばれやすい材料を持っているか、ですね。

 

いやはや興味深い。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 13:14 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月08日

試してみないと分からない

1000円くらいのランチの店で、「もう一品」と言えば、

300円でランチビール、

あるいは150円くらいでコーヒー、もしくはデザート。

 

そんなイメージ、ありますよね?

 

500yen.jpg

 

今日、立ち寄った韓国料理屋は、追加のもう一品が、500円。

 

 

1000円のランチメニューに、追加が500円メニューです。

 

 

 

ありそうで、なかったと思いません?

 

と、言いますか、1000円のランチで、500円のサイドディッシュをどれだけ注文する人がいるのかな、・・・って、多くの人はきっと思いますよね。

 

 

それで、お店の人に聞いてみました。

 

 

「これ、どれくらいの割合で注文するものですか?」

 

 

想像してみてください。どれくらいか。

 

 

 

 

2-3組に1組は、注文するそうです。

 

 

 

「えーっ」と思わず声を上げてしまいました。一人だったんですけど。

 

 

「でも、一人よりも、やはりグループで来ているところの方が、注文率は高いですよね?」

『そうですね、でも一人の方も注文されてますよ』

 

『グループの方は、一人では食べきれないけどシェアして食べるなら・・・と注文されます。

チヂミなどは、聞き馴染みのある料理で食べてみたい、という話になって注文されます』と。

 

 

たしかに、トライしてみないと、売れるかどうかは分かりません。

誰も、1000円のランチメニューに、500円単品追加メニューを出してはいけない、なんて言ってませんからね。

 

そんなの、誰も注文しない、なんて 勝手に思い込まずに、まずやってみる。

 
 

それにしても、1つの工夫で、顧客単価が20%くらい上がったら、すごいですよね。

何事も実験ですなあ・・・。

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 01:50

2008年10月03日

気になる店名。

時に、店名が変わっているというだけで人を引き付ける力を持つことがあります。

 

 

いや、昨日の、首相動静を見ていて、麻生太郎総理大臣が行った店の名前がものすごく気になったんです。

 

首相動静(10月2日) (時事通信) ------

午後7時2分、東京・六本木の飲食店「馬尻」着。自民党麻生派の若手議員と会食。

午後11時2分、同所発。

----以上、引用おわり

 

長らくの「首相動静ウォッチャー」である私も、「馬尻」って、なんちゅう名前か、と思ったんです。

 

馬尻」ですよ。

 

それでまず、調べました。

 

東京都港区六本木5丁目1219 TEL.03-3584-3594

 

これは、分かりました。麻布十番の近くです。

  

それで、馬の尻が、壁から出ているオブジェが目印、というのも分かりました。

元店主が入交(いりまじり)氏で、あだなが「まじり」だったところから、馬尻になった、という情報もありました。

トマトソーススパゲティが絶品だとも。

 

 

それで、いろいろネットで見ていたら、行きたくなったので、行ってきました。

ついさっき。

 

majiri1.jpg

麻布十番から、高速沿いに飯倉片町の方に坂をのぼっていくと・・・

 

majiri2.jpg

あ、あった!!

 

う、馬の尻が確かに見えます。

 

majiri3.jpg

近づくとこんな感じ。

店は2Fです。

 

さすが東京。通行人は、壁から馬の尻が出ていても気にも留めません。

 

馬尻

下から見るとこんな感じ。

 

majiri5menu.jpg

メニューも出ています。カレーにパスタ、それにワイン。この店は・・・うーん、どうカテゴライズすべきか悩みます。

 

|> 午後7時2分、東京・六本木の飲食店「馬尻」着

 

たしかに、「飲食店」と書きたくなる記者の気持ちはよく分かります。

 

しかも。

 

馬尻メニュー

「手打そば」も!!

 

何でもありですな。

 

店名で、引きつけて、更なる驚きを提供。

さすが、総理大臣を4時間(10/2の首相動静より)も、滞在させるだけの力を持つ店ですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

また、原稿から逃げてしまった・・・

投稿者 鶴野充茂 : 13:59

2008年09月27日

正直がいいのか悪いのか

原稿の締め切りに追われています。完全に寝不足。運動不足(これはいつでも)。

いつもはこれで体重が減ってたんですが、今回は増えてる。

 

約2年前に人間ドックの結果を受けて、「運動で四の五の言わずに5キロ痩せなさい」と医者に言われ、

フィットネスジムに通い始めるも、効果が出る前に、そのジムが閉店。

「今は無理して運動することない」のだと思い、それっきりにしていたら、そこからさらに2-3キロ増えました。

 

で、やはり行くか、と今週、重い腰を上げて、またジムに入会。

最近のジムは、入会時に説明やらカルテ&個人プログラムづくりをやらされ、

実際に運動を開始するまでに時間がかかります。

これで運動しようという気持ちと時間がどんどん減ってくる。

 

himan1.jpg

それで測定したわけです。

すごいですね、最近の機械。体重計みたいなのに乗って、しばらくするといろんな数値がぴぴぴと出てきます。

 

まあ、それはいいです。問題はカルテの↓の部分。

himan2.jpg

分かってますって。 でなかったら、来てません。

 

正直、初めて会った人に、この物言いはどうかと思うんですよね。

まるでデリカシーを感じない。

 

自覚して来ているわけですから、もう少し、伝え方を工夫した方がいいと思うんですけど。

「あ、あなた、ちょっとそろそろ気をつけた方がいいですね」

「これから体を動かすには良いタイミングですよ」

「今ならまだ間に合う」とかね。

 

「あなたは肥満です」って、救われませんよね。どう思います、皆さん?

 

 ストレートな伝え方も、時に良いのか悪いのか、悩みますね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:49

2008年09月19日

プレゼン・ビジネス

ここしばらくプレゼンの本を書いています。

「プレゼン」って一言で言っても、いろんな種類があって、

いろんなビジネスもあるんですよね。

たとえば、この会社。

 

Litigation Presentation

法廷で主張する時に使うプレゼン資料を作ってくれる会社です。

 

いかに分かりやすく、説明・主張するかで判決に影響する、という考え方がベースにあるわけです。

 

OUR FOCUS CLARITY

って、すごい「分かりやすい」コーポレート・スローガンですよね。

 

 

プレゼンの本も、やはり、「分かりやすい」のにしないといけませんね。

はい。がむばります。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 21:57

2008年09月12日

エコドライブ

情報発信、PRのお手伝いをしている自動車学校の記事が、今日の日経産業新聞に大きく出ました。

関係者の皆さん、お疲れさまです!

finemotorschool91208.jpg

「エコ」+「教習」では、日本で初めて、ということで、業界内外の注目を集めそうです。

2年がかりでカリキュラムを一新、時代のニーズに合わせた取り組みは、多くの人に知ってもらいたいですね。

このカリキュラム、これから運転免許を取る人たち向けにスタートするんですが、

免許を持っている人たちが教えてもらったら、それだけで燃費15%くらい削減できるようです。

なんとかそれを多くの人に体験してもらって、より大きな、社会的な活動につなげていこうとしています。

教習所って、商圏が限定されている+一度卒業したら二度と行かない、というイメージが強いかと思いますが、

エコ意識の高い人や、燃費が大きく変わるんだったら、遠くても行ってみようかな、なんて思う人は

いると思いますし、営業車の多い会社のエコドライブ講習の需要も結構あると思うんですよね。

そういう意味で、日経・全国紙に出て良かった。 反響が楽しみです。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの活動ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:45

2008年09月07日

禁止するもの

実家の近所で見かけた看板。

bakuchik83108.jpg

スケボー と 爆竹 と 野球 が 並列で扱われているのを初めてみました。

馴染みのある組み合わせとそうでない組み合わせ、というのがあるんですね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:21

2008年09月05日

政治家のプレゼン。

party90408-1.jpg

タイトな〆切のある原稿執筆の合間に、民主党 某議員の政治パーティにお呼ばれ。

大きな出来事が起こったらいち早く現場に行こう、

というのが政治系PRの原則ですから、

首相辞任で大騒ぎのタイミングで、野党側では一体どんな話が繰り広げられるかと

興味津々で参加しました。

party90408.jpg

鳩山幹事長はじめ、民主党の国会議員が大勢会場に。TVカメラも入っていました。

乾杯までのスピーチ人数が多い、長い、というのが一般のパーティとの大きな違いでしょうか。

仕事で日常的にプレゼンのトレーニングを提供していますので、

どうしても気になってしまうのですが、

一人ひとりのプレゼン内容、いろいろ改善の余地がありますね。

いつも演説、スピーチ、人前で話している人たちのはずなのに、どうも物足りません。

少しきちんとトレーニングすれば、かなり印象が変わるように思いますね。

原稿のネタをたくさん頂いて帰ってきました。 どこかで紹介していきたいと思います。

ご本人たちにも仕事で直接ゆっくりお話する機会があればいいのですけど...

 

いずれにしても感謝です。ありがとうございました。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:21

2008年09月02日

条件が多いと伝わらない

これでは自分が女性専用車両に乗っているのかどうかが分かりません。

women-only.jpg

 

南海電鉄・車内の「女性専用車両」プレート。

[平日ダイヤ]前から4両目。8両編成の急行のとき

橋本・林間田園都市 → 天下茶屋到着が7:20~8:30

と書いてあります。

 

条件づけが多すぎて、これでは、伝わりません。

 

いや、でももっと違う意図があるのかもしれない。

 

大阪だから、やはり、

女性「あんた、ここ、女性専用車両でっせ」

男性「いや、違いますやろ」

女性「ほら、これ見なはれ」

男性「この車両が前から4両目かどうかは、どないして確かますねん」

女性「降りて見はったら、よろしいがな」

男性「そんなんしてたら、乗り過ごしまんがな」

 

というようなコミュニケーションを目的としたものなんでしょうね。きっと。

高度な話題の提供ですな。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:09

2008年08月31日

言いたいことは何ですか?

週末は大阪。

osaka83008.jpg

まずはお好み焼き。

okonomi83008.jpg

ミナミ・松竹座裏のこの店は、夕方から満席。

kuidaore83008-1.jpg

くいだおれは、閉店。

さて。

大阪は、看板・外観を見たら、「何を言いたいのか?」が分かりやすい店が多いですね。

メッセージがはっきりしています。

定番は、キャラクターものの活用。

kuidaore83008-2.jpg

くいだおれのくいだおれ人形、かに道楽のかに、、ずぼらやのふぐが代表ですが、

akaoni83008.jpg

とか、

kinryu83008-1.jpg

とか、

kushikatsu83008.jpg

ですね。

言いたいことを象徴化させるのと、キャラクターに言葉をつけて言わせるようなタイプがありますね。

看板でもいろいろ主張があります。

tayoshi83008.jpg

極端な大きさのものとか

pachinko83008.jpg

こだわりを文章化しているものまで。

donburi83008.jpg

気になりますよね。中性脂肪。

でも、メニューの丼はカロリー高そうなんですけど。

みんな言いたいことがある。それを必死に伝えようとしているのがよく分かりますね。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:31

2008年08月28日

アスクル恐るべし

「メディア力」って言えばいいんですかね。

「あっ」と思って、熟読してしまうようなメディアの力。

askul82808.jpg

新しいアスクルのカタログが届くと、毎回、熟読してしまいます。

今日も30分以上かけて見てしまった・・・・2冊で計1500ページくらい?

 

キッズ用品と植物が増えていました。

つい注文してしまうんですよね。見てると。

 


ほしいのは、サインペン数本だけだったりするんですが・・・

ステーショナリー評論家の土橋正さん が勧めてくれた

ゼブラ 紙用マッキー

も商品登録されてました。

待ってました~!!

ノートに書いて、裏うつりしないペン、ずっと探してましたからね。

 

さて、何本買いますかね・・・。

アスクルの送料無料は1,900円(税込)以上です。

 

そうやって、また、一緒に買うゴミ袋などの消耗品が増えていきます。

 

時間をかけて読ませて、今すぐには必要ないものまで買わせる。

B2Bなのに。

 

アスクル恐るべし。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:59

2008年08月27日

夏休みの思い出

久々の更新です。

8月は、たまりにたまっていた原稿を片付ける月間・・・になるはずでしたが、

よくある夏休みの最後みたいに、〆切いっぱいあるのに現実逃避。

ven100_082608.jpg

こんなイベントとか、

(コミュニケーションです)

hanabi81008.jpg

こんなイベントとか。

(コミュニケーションです)

皆さん、お誘いありがとうございます!  良い思い出ができました!


 

残っている宿題が、新刊書籍の原稿が4冊分。

まぐまぐのメルマガも今月末までに出さないと抹消されます。

某大手就職サイトのコンテンツもあともう少し?

ひー。

 

kyoshu82608.jpg

 

 

いよいよもうだめだー、と思っていたら、

教習所のPRのお仕事も頂きました。


はい、ありがとうございます!

全部面白くしますよー。

 

 

     今日もまた、自己演出コミュニケーションの修行をしております!

 

投稿者 鶴野充茂 : 21:40

2008年07月30日

今日から東京ビックサイト

eラーニングワールドという展示会に出ています。

kibanbooth1.jpg

B2B中心の、比較的地味な展示会ですが、会社としては、こういう自己演出(?)しております。

8/1(金)まで3日間 @ お台場・東京ビックサイトです。

ご都合の良い方はぜひお越しください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 21:17

2008年07月20日

看板でいかに気を引くか

暑い暑いと汗をかきながら、照り返しのきつい銀座、歌舞伎座の近くを歩いていて、何か不思議な広告表現が視界の中に入ってきました。

ginza72008-1.jpg

一瞬通り過ぎて、「ん?」と思い、戻って確かめました。


 

ginza72008-2.jpg

これが何気なく気になった看板、というか、お品書き?

 

問題はこの部分です。↓

ginza72008-3.jpg

わ、わかりますかね、

2つ気になることがあるんです。

 

1つ目はこれ。

 

ginza72008-4.jpg

クスクスだそうです。

うむ。いいですよね、クスクス。今や国際的な認知を得ている料理です。


 

で・・・でも、ですね。

「冷やし中華、始めました」

と同じようにクスクスを訴えて、一体どれだけの効果があるというのでしょうか。

歌舞伎座近くに、それほどクスクスファンが多いのでしょうか。


 

「おおーっ! クスクスはじめたのかー! 」

と大反響があるような、局地的にすごいインパクトのある品目なのでしょうか。

 

それが私にはわかりませんでした。


 

さらに。

ginza72008-5.jpg

矢印と左右があってないんですけど・・・。

この看板、「角」にないんですけど・・・。

この看板を正面に見ている人にとっては、「左側面に進むとあります」か、

方向は矢印で視覚的に訴えて、「すぐそこ」くらいの方が親切な説明表現だと思います。

「右へ曲がってください」と伝えるべき人は、この看板を正面に見て、右から左に歩行中の人。

しかも、顔の方向を変えずに右の視界に入ったこの看板群を見て、店の位置を確認しようとするような極めて特殊な人なんです。

まあ、「クスクス始めました」で反応するようなタイプの人ですから、きっと私とは属性が違うんでしょう。

高度なターゲティングですよね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:52

2008年07月02日

なぜその言葉を使うのか?

コミュニケーションの仕事をしていると、日常的に1つ1つの言葉の使い方が気になります。

御徒町駅前の蕎麦屋。何気なく壁にかかれたメニューを見ていて目がとまりました。

70108menu1.jpg

初めて入ったお店で、何を頼めばいいのか分からない状態ですから、1つ1つをイメージしながらメニューを見ていきます。

70108menu2.jpg

目が止まったのはここです。「御徒町の五峰」、うちのオススメの酒、ですね。

ふむふむ・・・、あれ?? よ・読めないぞ、と。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

というところです。

70108menu3.jpg

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

はい、赤の下線まで引いてあるので、もう一回読みます。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

 

やっぱり読めません。

店の人に聞いても誰も読めません。

・・・なので、写真に撮って、家で調べることにしました。

かつぜん くわつ― 0豁然】

(ト/タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。
「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。
「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

三省堂提供「大辞林 第二版」より凡例はこちら
「かつぜん」だそうです。

つまり、「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」 というのは、

「飲めばその違いがはっきり分かる」(だから飲め!)

ということなのでしょう、きっと。


でも、漢字が読めないと、意味が分からない。意味が分からないと、注文しにくいですよね。

でも、あ、そうか、二回目以降のリピーターは、家で意味と読み方を調べて、「次に行く時は注文しよう」と決意してから店に行くから、このメッセージはリピーターに効く表現なのかもしれない。

薬に、「胃で溶けずに腸で効く」みたいなのがありますけど、

これは、一回目の来店では効かずに、二度目三度目の来店の時に効く。



そう考えると高度な表現ですよね。


そんなこと考えてる間に酔いもスッキリ醒めました。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 05:38

2008年05月31日

調味料のラベルは何を意味するか

中華料理屋に立ち寄ったら、目の前に8種類の調味料。

spice53008.jpg

親切に、ラベルが貼ってあります。

塩、胡椒、山椒、一味、ラー油、醤油、酢、甜麺醤(テンメンジャン)。

それでぼんやり見ていて気がついたんです。


塩だけ「ラベル」がついてない!、と。

いや、確かに、他のはラベルがついてないと分かりにくい、あるいは紛らわしいんです。

胡椒と山椒は紛らわしいし、

醤油はソースと間違えそう。酢も一見、油かと思う人もいるかもしれません。

一味やラー油、甜麺醤なんて、見た目ではちょっと何か分からない。


そう考えると、塩だけは明らかです。砂糖と間違うかとも考えましたが、容器で判別できるでしょう。


ラベルを貼らなくても「一目瞭然」であること。

何度も使った経験と、見た目の明らかな差別化が、きっとラベルなしでも判別できる「ブランド」になっているんだと思ってしまいました。



・・・でも、


塩にラベルがついてなかったのは、そんな理由からではなくて、

実は、使用頻度が高くて、使っているうちに「取れた」のかも。

    いずれにしても、今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:29

2008年04月30日

本当に役立つ再利用とは

生きていく中で、できれば関わりを持ちたくない生き物っていませんか?

私にとってその1つは、カラスですね。必要なら、どこかで宣言してもいい。

非カラス三原則とか、つくりたいくらいですもん。


生ゴミの袋、何重にしてもつつくでしょ。あの人たち。

朝食前に出して、出勤時に見たら、もうスパゲティが「にゅるん」って、出てる。

「にゅるん」って。

きっと、共感してくれる人がこの広い世界のどこかに必ずいると思ってたら、

日光でその存在を感じました。

gomi1.jpg

ゴミの上に「光るもの」が吊るされてます。

人間サマをバカにすんなよ、と。この工夫を見よ、と。

どーだーって(ちょっと小さな)声が聞こえませんか?

gomi2.jpg

こんなふうになっている。

私が感動したのはここからですよ。もっと寄りますね。

gomi3.jpg

ど、ど、どうですか。

Windows95対応のOFFICE (NEW!って書いてある)と、年賀状イラスト全集9000ですよ。干支がわかりませんが。

OFFICEって、なんか、効きそうですよね。

メッセージ力があると思いますよ。

「古くてもOFFICEやどー」みたいな。

こういう古いソフトの活用法を考えたことはありませんでした。

 

          また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:00

2008年04月18日

アキバで撮影会

秋葉原近くの、とあるIT企業で撮影会。

といっても、「採用ページ」用社員インタビューに同席、です。 訳あって(?)

 

satsueikai.jpg

ここの会社の人に、

「最近、ぜんぜんブログの更新がありませんね」

と言われたので、

ネタにします。



情報発信、大事ですよね。しかもその継続が。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:43

2008年03月29日

平面から垂直に

近所のスーパーで気になるものを発見。

yogurt1.jpg

いつも見慣れている商品棚って、少し違うものが加わるだけで目が行きますよね。

これ、何だと思います?

ヨーグルトです。

一瞬、認識できなかったのですが、「ヨーグルト4個入り」というPOPで手を伸ばしました。

yogurt2.jpg

正面はこうなってます。

ちょっと離れて見ると、洗濯洗剤のようなパッケージです。


でも、インパクトありますよね。

 

yogurt3.jpg

サイズが一般的なものと、これくらい違いますから。


ヨーグルトは、4個セットのパッケージだと、4つを上から見て正方形になるような配置にして売られてますよね。

つまり、平面でパッケージを作っています。

それがこの森永「なめらかビヒダス」は縦に2段に積まれたパッケージ。

きっと平面の方が、パッケージ化も店頭での積み上げやすさも良いのだと思いますが、

平面パッケージを見慣れているところに縦型が入ると、目立ちますね。

それだけの理由で、私は1つ、買ってしまいました。

 

平面のものを垂直にしてみる。覚えておくことにしたいと思います。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:43

2008年03月28日

高いもの と 安いもの の差

夜中24時を過ぎてアイスクリームを食べることが増えました。

icecream.jpg

新しく見つけたものを食べ比べるのは、私にとっては生きている喜びの1つです。


さて、このカップ型アイスクリーム。価格帯が大きく2つに分かれています。

100円くらいの標準タイプのものと、

300円近くするプレミアムアイス。

びっくりするほど大きな差はないものの、どこかちょっと味が違う。

今日は、この「ミルクコーヒー」を食べながら、

「このプレミアムって、何?」

「この値段の差は何?」

「何にプレミアム料金を払ってるの?」

と考えていました。


結果として、私なりに言語化できるところは、

・標準タイプは、味が角ばっている。プレミアムアイスは、味が丸い。

・標準タイプは、刺激で勝負している。プレミアムアイスは、バランスで勝負している。

・標準タイプは、アイスを食べている感覚を生む。

 プレミアムアイスは、ホッとする一時を味わっている感覚を生む。

といったところです。

 

それで、

結構、同じことが他の仕事でもあてはまるのかもしれないなと。

同じ業務でも、値付けの高い会社と安い会社があります。

それぞれ方向性が違うのでどちらが良いとかいうものでもありません。

それぞれに質の高さを狙うやり方があります。それぞれの方向性で。

 

値付けの安い会社は、特徴を明確に打ち出した方が選ばれやすい。

値付けの高い会社は、逆に発注者の世界観に溶け込むような、存在を主張しすぎないのが有難がられます。

一緒にやっていて違和感がない、みたいなね。


いろいろ書きましたけど、さっき食べた「ミルクコーヒー」は、寝る前に食べるのには主張しすぎず、とてもイイ感じでした。(?)


          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:12

2008年03月27日

人を誘って行こうと思う仕掛けづくり

季節の風物詩、「桜を見に行こう」とランチタイムに誘われたので、ついて行きました。

sakura1.jpg

 

おおっと満開。見事な桜。

あれ?・・・ でも、まだ昼間のはず・・・


と、思ったら、なんとこれ、大衆食堂・居酒屋の「桜祭り」。

sakura2.jpg

店内いっぱいの桜。桜。桜。

 

sakura3.jpg

「わ~、すごぉ~い」と言って写真を撮る。

 

そして、「ねえねえ、桜見に行かない?」といって別の人を食事に誘う、と。

翌年も別の人を誘う、と。

うまいこと考えてますね。 映像的にも面白いのでテレビも反応しそうですし。

毎年、この季節になると新規来店が確実に増えていそうです。

 


人を誘って繰り返し行く仕掛け、というのも時々考えてみますか。


           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:09

2008年03月24日

外務省/洞爺湖サミットとPR

洞爺湖サミットに向けた外務省のPR対策の動きがありましたので、業界記録としてのメモ。

共同ピーアールが外務省に人材派遣 洞爺湖サミット、アドバイザーに

 共同ピーアールは、今年7月に北海道洞爺湖町で開かれる「北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)」で、外務省のメディア・アドバイザーおよび広報業務担当者の派遣業務を落札した。外務省がPR会社をメディア・アドバイザーに採用するのは初めて。世界中からサミットを訪れる報道陣への適切な対応策を立案、実行していく。

 具体的には4月1日に、メディア・アドバイザー1人と広報担当者2人を外務省大臣官房国際報道官室に派遣する。

 メディア・アドバイザーはG8諸国や招待国から来る報道機関の情報ニーズの調査・分析、過去のサミット開催国が行ってきたメディア対策の調査分析、対外情報発信・広報戦略の企画立案などを行う。広報業務担当者は各国取材陣への対応や広報業務サポート、外国メディアからの電話対応を受け持つ。(以上、3/20付 フジサンケイビジネスアイより引用)

ついでに共同PRのプレスリリースはこちら


誰が行くんでしょう。Tさん?

海外メディア対応を訓練 サミット控え外務省

 外務省は4月から民間PR会社に委託し、幹部職員に外国報道機関への対応を訓練する「メディア・トレーニング」を始める。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や関連閣僚会合の開催を前に、多数来日する海外メディア記者へ日本をアピールする発信力の強化が狙い。

 欧米主要国では、外交官の初任研修や在外公館赴任時に、メディア対応の教育を行う例が多い。しかし日本外務省の職員は、外国語が堪能とはいえ「報道発表などの訓練は受けていなかった」(幹部)のが実態。

 外務省は近く入札により、業務委託する民間PR会社を選定。外務報道官など幹部5、6人が、英語による模擬記者会見などの訓練を受ける。好感を持たれるよう服装、髪形など身だしなみも指導してもらう。(共同、3/22/08付 中日新聞より引用)

ちなみに、上の「メディア・トレーニング」の入札情報はこちら にありました。

・・・それにしても、どう考えても、この情報(入札情報)だけでは、提案できませんよね。 関係者のところには直接電話で連絡が行ってるはずですが。もっと詳しく知りたいものです。

 

さて、私は、一度だけサミットの事務局(日本政府代表部)に詰めたことがあります。今からちょうど10年前です。

日本がもっと国際的に強力な情報発信できたらなあ、なんて思っていたのを思い出します。10年経って、さて、どんな風に広報が進められるんでしょうか? とても楽しみです。
 

広報対策、メディア・トレーニングのニーズは確実に高まっているように感じますね。

中国から何かを輸入しているような事業をしている会社(危機管理)や、上場前後やM&Aなどで会社の状況が急速に変化しているようなところが中心ですが、視聴者も記者会見・謝罪会見を見慣れてきているので、単なる見た目の対策以上のところまでやらないと充分ではなくなってきています。

しかも、メディア/情報チャンネルが複雑化を増しているので、誰に向けてどんなメッセージをどのように届けるか、組織内で考え方の意思統一も重要性を増しています。

 

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投稿者 鶴野充茂 : 19:18

2008年03月17日

御礼!ACフォーラム

昨日3/16(日)、第3回ACフォーラムが無事開催できました。

今回の開催までは、ほんと長い道のりでした。

時代を象徴するマーコムのキーワードをなかなか見つけられず、準備もたいへんだった今回ですが、結果的にはほぼ満席、参加者のアンケートによるプログラムの満足度もたいへん高く、充実感を持ってイベントを終えることができました。

ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。関係者の皆さん、お疲れさまでした。

今後も、皆さんと協力して、続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

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(交流会のあと、最後まで残っていたスタッフで)

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:38

2008年02月19日

ポストイットの説得力。

人の注意をひく、内容を確認してもらう、最後に背中を押す。

このための効果的なコミュニケーションを日々模索しているなか、こんな論文を見つけました。

Post-it Note Persuasion: A Sticky Influence  

RANDY GARNER
Sam Houston State University


Journal of Consumer Psychology, 2005
 
Abstract:     
Four studies examine the influence of attaching a seemingly insignificant Post-it note to a survey packet on the likelihood of completing the survey. Participants who received a packet with an affixed Post-it note request had significantly higher return rates than participants who received the identical survey with (a) no sticky note, (b) the same message written on the cover sheet but without a Post-it or (c) a blank Post-it with no message provided. Furthermore, they returned the materials more promptly with higher quality responses. A more personalized Post-it appeal increased returns when the survey was long and time consuming but was no more effective than a nonpersonalized Post-it when the survey was easy to complete. Results suggest that the Post-it leads the request to be interpreted as a solicitation for a personal favor, facilitating a normative compliance response.

 

強引な引用(コピペ)ですいません。 興味がある方はこちらからダウンロードできます。

ポストイットの「説得力」に関する論文です。

一言で言うと、ポストイットに手書きのメッセージを書いて貼り付けておいたら、お願い事を聞いてくれるよ、という意味ですね。ちょっと意訳しすぎかもしれませんが。でも、そう感じてもらえるだけの印象を生み出せる論文だと思いました。

食品や製薬の分野では、効果・効能の研究が進んでいます。学会・論文発表をして、それを誰か(薬事法の関係で当事者が発信するのが難しい場合も多いので)がPRする。そして、その素材の効果・効能に対する期待によって売れる、ということがよくあります。

ところが、文房具のような一般消費財で、見た目や使い勝手以外のところで、効果・効能の研究ってあまり表に出ませんよね。

なので、面白い論文だと感心してしまいました。

これが3Mの助成研究かどうかはわかりませんが、マーケティング的に、ポストイット=「説得力を高める文房具」として発信するのも面白いですよね。

postit.jpg

効果・効能を検証して「実はこれは○○に効く」と言えるものがないか考えてみる、というのも、効果的なメッセージ発信の方法として一考の余地がありそうです。

 

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投稿者 鶴野充茂 : 20:20

2008年02月14日

伊豆 と ファンクラブ と 研ナオコ と 情報発信のスピード

昨年、一昨年に静岡県の観光広報の研修講師をした関係で、伊豆ブランド成果発表会にご招待いただきました。

izu-pr21408-1.jpg (撮影・わたし)

伊豆PR大賞は、地元のPRに最も貢献したグループを県が表彰するもの。

最優秀賞(静岡県知事賞)は、「伊豆下田『海水浴の郷』づくり推進事業」を進めている下田市の観光振興団体ビッグシャワー実行委員会が受賞。

この方々に私、以前、「下田って、車で行くと食べる店がぜんぜん見つからないんですよ」と言ったんです。

すると、「下田温泉ブログを見てください」と。 「自分たちが地元情報を発信してますから」と。

私はすかさず、「下田温泉、では絶対に検索しませんよ、下田・レストラン とかの組み合わせじゃないですか? 下田温泉という単語は首都圏からの旅行者の検索語にはならないと思いますよ」と言ってしまいました。

さて、そんなことをすっかり忘れていた私でしたが、この表彰の後、「おめでとうございます」と声をかけたら、

「鶴野さんに言われて、『下田ブログ』にしましたよ」と。

た、た、確かに「下田ブログ」になってました。

さて、静岡県。今般、広報の一環で、「伊豆ファンクラブ」なるものを発足したことを発表しました。

izu-fan.jpg

この特別会員に、この方。研ナオコさん。

izu-pr21408-2.jpg(撮影・わたし)

地元、天城湯ヶ島の出身だそうです。

そのあと、トークショー。

izu-pr21408-3.jpg(撮影・わたし)

さて、率直に驚くのは、

会場からオフィスに戻って、これを書こうと検索したら、すでに

日刊スポーツ(私の隣に座ってました、赤塚さんて言うのですね、またどこかで縁がありましたらよろしくお願いします) や 千野志麻(ちのしお)(上の写真左)さんがすでにこの様子をネットに載せていて、しかもそれが、グーグルの検索で引っかかる状態になっている!

 

いやもう、ほんとにのんびりできない時代ですね。

 

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投稿者 鶴野充茂 : 22:49

2008年02月12日

ダジャレは効くか?

dogs--t.jpg

桜まつりに行ったら、町のゴミ箱にこんなプレートが。

ブルドッグの「ふん!」という文字に思わず立ち止まってしまいました。

「どや、面白いやろ?」と言われているような、

でも、ちょっとズレてる感じがする、

微妙なものを感じましたが、

さて、効果のほどは?


啓発看板って難しいですね。

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投稿者 鶴野充茂 : 18:34

2008年01月29日

不安にさせないメッセージ

再生紙偽装問題。どうなるの? と思っていたら、アスクルからメールが届きました。

これが意外とよくまとまっていて感心したので、紹介します。

古紙パルプ配合率の表示および古紙配合商品に関するお詫びと弊社対応について

日頃よりアスクルサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

さて、一連の製紙会社の古紙配合率偽装問題をうけ、弊社が取り扱っております古紙配合商品につきましても、各仕入先に対する調査により、古紙パルプ配合率の表示と実際の古紙パルプ配合率に乖離がある商品が多数あることが判明いたしました。

結果として、弊社のカタログおよびWEB等での表示ならびに、商品表示に誤りが発生することとなり、お客様には大変ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。

弊社といたしましては、法令遵守を基本とし、お客様の購買代理人として、正確な環境情報の提供を目指してまいります。なお、環境対応表示に誤り等が判明した場合には、すみやかに最新情報をご案内してまいりますとともに、お客様にできるだけご不便をおかけしないよう、また紙資源を無駄にすることのないよう心がけて対応してまいります。

現在、各製造委託先および各仕入先に対して古紙パルプ配合状況の調査を実施中であり、古紙パルプ配合率の表示に乖離があると報告を受けた商品につきましては、お客様からのご注文の受付をいったん停止させていただいております。また、該当する商品リストを弊社ホームページでご案内させていただいております。

(以下略。以上、アスクルの顧客向けメールから引用)


一体、何に感心したかと言うと、

 ・起こったこと

 ・今後、どうしていくという自分たちの方針

 ・取引に関する影響などの現状、詳しい情報の場所

が簡潔にまとめられていること。 とりわけ、次の部分がいいな、と。

弊社といたしましては、法令遵守を基本とし、お客様の購買代理人として、正確な環境情報の提供を目指してまいります。なお、環境対応表示に誤り等が判明した場合には、すみやかに最新情報をご案内してまいりますとともに、お客様にできるだけご不便をおかけしないよう、また紙資源を無駄にすることのないよう心がけて対応してまいります。


何かいいと思いません? ルール と スタンス と 心がけ が、リズム良く入ってます。

自覚している責任としては、「法令順守」「情報提供」です。

でも、消費者として気になるのはそれだけではありません。

そう、偽装でも何でも、回収されて、それをゴミにしたら、何やってるのかわかりませんよね?

それで、「不便をかけない」+「紙資源を無駄にしない」と。

これって、今、販売会社が出せる、最も有効で必要充分なメッセージだと思うんです。


消費者からすると、不安にさせないメッセージの良い例ですね。


単なる1つのお知らせメールなのですが、これは参考になりました。

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投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2008年01月17日

「コミュニケーション」の仕事

コミュニケーションの仕事の醍醐味は、

普通ならなかなか伝えにくいメッセージを相手に伝えるところにあります。

そのために「注目してもらう」「目立つ」仕組みを考えたり、

「わかりやすく」加工したり、「記憶に残る」工夫をしたりします。

 

この時、純粋にメッセージ発信の効果・効率を追求するほど、

その「伝達」の工夫をする人たちの存在は見えにくくなる傾向があります。


 

このニュースがまさにそんな例でしょう。

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「赤い張り紙」贈り主だれ? 阪神大震災13年後に判明

阪神大震災で、語り継がれた「なぞ」があった。電話がつながらず、行政機能もまひした当時、各地の避難所などでひときわ目立ち、被災者と家族や友人を結んだ赤い枠の伝言メモだ。誰がこの用紙を用意したのか分からないままだったが、震災から13年を前に、研究者が「広告マンのアイデアだった」と明らかにした。近く日本災害情報学会の会報で公表する。

 震災を映像などで伝える「人と防災未来センター」(神戸市)の「防災未来館」。避難所の様子を伝える写真には、赤枠の張り紙がずらりとならぶ。A3判とはがき大。上部に「私はここに居ます」「We are Here」と印刷され、その下が伝言欄になっていた。

 当時、神戸市広報課長だった桜井誠一・保健福祉局長は「ずっと気になっていたんです」と言う。市庁舎の玄関にいつの間にか大量の張り紙の用紙が積まれていた。誰が届けたのかわからず、「海外のレスキュー隊では」とうわさされた。

 調査した吉井正彦・国立民族学博物館客員教授によると、博報堂関西支社(大阪市北区)が届けたものだった。

(以下、詳しくはこちらから記事をご覧下さい。いい記事です)

(1/14/08付 朝日新聞)

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こんな専門家の仕事をしたいですね、とか

本当にプロの仕事ですね、みたいな話は当然あるのだと思いますが、


私が最も感心するのは、


何年も前の「仕事」を後輩が見つけて、

それを「歴史」だと世の中に発信したこと。 しかも当時の写真付で!


それをまた朝日新聞の記者が、「それはニュースだ」と記事にしたことです。


 

存在が見えない、でも「いい仕事」をした「人」の存在を認めて

それを「こんなに素晴らしい仕事をしたのはこの人たちだ」と「伝える」。


それぞれの仕事が、また、コミュニケーションの仕事をする人たちの励みになりますよね。


本日、阪神・淡路大震災から13年を迎えます。



元気で生きていることに感謝し、今日もいい仕事ができるよう努めたいと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:03

2008年01月15日

行動を促すメッセージ

目の前の相手に「こういうこと」をしてもらいたい。

でも、それを直接的に言ったって、必ずしも聞いてもらえる訳ではない。

コミュニケーション力、メッセージ力というのは、そういう場面で最も試されますよね。

honestjohn.jpg

これ、何だか分かりますか? ある目的で、壁に貼られているメッセージなのですが。


女性で分かったら、すごい。


 

 

・・・

男性トイレの壁に貼られているメッセージです。

直訳はあえてしませんが、「もう少し近づいてください、汚れますから」というメッセージ。

同じメッセージを伝える表現(少し婉曲的なもの)としては、私が知っているだけでも数種類はありますが、私はこれが一番好きです。(?)

これ、日本国内の飲食店のトイレに貼ってあったんですよ。

その他、日本語表記はありません。結構、チャレンジングですよね。


 

でも、メッセージって、本来、受け手を選ぶんですよね。

伝えられる人に絞って伝えることで、伝わりやすくなる。

それ以外の人は、諦めているんです。

そうすると、受け手も、「あ、これは自分に向けられたメッセージだ」と気づく。

上のメッセージも、

「理解できるなら、・・・分かってるよね?」という気持ちが一緒に運ばれてくる。

そうやって、行動が促されるのだと思います。


1つ素朴な感想を付け加えるならば、

このメッセージはもう少し小さい字の方が効果的かもしれません。

その方が近づいて見るから。

どちらかと言うと、

酔ってる人向けなんですよね。これ。


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:35

2007年12月26日

直接的な広告表現

コミュニケーションをする上で、

直接的な表現がいいのか、間接的な表現がいいのか、

言葉がいいのか、写真がいいのか、動画がいいのか、

大きさはどうか、構成はどうか、なんて、

常に悩みますけど、

お腹が空いている時は、直接的な表現が効果的だと実感しました。

gyoza-ad.jpg

空腹でオフィスに戻ってきた時にポストに入っていたチラシです。


 

お腹が空いている時に、じーっと見てください。

食べたくなりますから。 いや、この人生、もう餃子しか見えなくなりますから。



しかも、本物に変わるそうですよ。電話したら。 


 

しかも無料。

・・・強力ですよね?


 

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投稿者 鶴野充茂 : 14:49

2007年12月20日

知らない人からメッセージをもらう喜び

海外に住んでいた時、今ぐらいの時期になると、お店や近所の人と気軽に「メリークリスマス!」 「ハッピーホリデーズ!」 なんて 声を掛け合っていたのを思い出します。

一方、日本では直接的な知り合いくらいにしか季節のメッセージを送ったりすることがないなあ・・・なんて思っていたら、今日、こんなのを受け取りました。

tokyogas122007.jpg

東京ガスの検針担当の方からです。

実は、弊社のガスメーターはオフィス内にあって、メーターの数値を自分で読んで、申告用紙(というほど大そうなものでもありませんが)に書き込み、玄関のポストに貼り付けておくシステムなのです。

それでもって、検針担当の方が検針端末に打ち込んで、ガスの検針票が出来上がる、と。

つまり、毎月この検針担当の方とオフィスでメーターの数値を見るスタッフ(ほとんどは私)の共同作業をしていた、というわけです。まだ、お会いしたことはありませんが。

それで、なのか、みんなに、なのかは分かりませんが、今日受け取った検針票の袋の中にこんな手書きのメッセージが添えられていました。


 

「ビーンスター様 毎月 ガスメーターのご記入ありがとうございます。今年もお世話になりました。来年も宜しくお願いします。良いお年をお過ごし下さい。TG XX事業所 XX(名前)」


 

なんか、素敵だと思いません?

素朴な字で。

リラックマで。(なんでリラックマ?)

お陰で今日はすっかりクリスマスな気分です。(?)

会ったことないけど、つながってる人にメッセージ贈るって、いいですよね。

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投稿者 鶴野充茂 : 14:44

2007年12月10日

知らない間に翻訳されるブログ

日本語だから、日本語が分かる人向けだけに発信しているんだ、

というのは、思い込みなのだと、改めて思いました。

あなたのブログも、勝手に他の言語に翻訳されて読まれているかもしれません。

 

このブログもこんな風に、自動翻訳されます

いや、そういう技術もサービスも、存在はしっていましたし、

何度か使ったこともあります。

でも、本当に自分のサイトが自動翻訳されて読まれる時に、どんな感じになるか、

というのは実感を持って考えたことがありませんでした。


それで、自分のブログの翻訳したものを読んで、ちょっと焦ったんです。

現実味を持って、あ、これ、ちょっと真面目に考えた方がいいな、と。


 

ご覧の通り、英語訳はまだまだきちんとした意味を伝えていませんが、

これ、技術が追いついてないから使えない、と切り捨てていられるのかな、と考えたのです。

 

不完全な翻訳文を見た人が、本文の意味を推測して、

ファンになったり(これはまだいい)、怒り始めたり(困る)、

どうしても核心部分を知りたいと問い合わせをしてきたり(ないか)、

これをミスコミュニケーションといいます、みたいな出来事が起こることもあるのではないか、と。


 

これ、広報の仕事をしていて、メディアに誤解されて報じられるのと同じなんですよね。

情報伝達の観点からすると。



そんなことを考えると、

これからは自動翻訳される時にでも誤訳が生まれにくい文法に則った言葉を使って

表現することも、ネット上のコミュニケーション、自己演出には重要なのかも、と思いました。


 

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

さあ、今週もはりきって行こう。(?)

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:24

2007年11月28日

マクドナルド 「調理日時改ざん問題」 の 広報対応

11/27/07付 朝日新聞一面に、マクドナルドの記事が出ました。朝日のスクープです。

以下、引用。

マクドナルド都内4店舗、調理日時を張り替え

ハンバーガー大手マクドナルドの東京都内の4店舗が、売れ残ったサラダについて、調理日時のシールを翌日付に張り替えて販売していた疑いのあることが、26日わかった。事実と異なる調理日の表示は、不当表示として景品表示法にふれる可能性がある。


 日本マクドナルド(東京都)によると、調理日時改ざんの疑いがある店は、早稲田店、大塚駅前店、新大塚店、本郷三丁目店の4店舗。いずれも同社とのフランチャイズ契約に基づいて株式会社アスリート(同)が運営している。

 社内からとみられる情報提供に基づいて、日本マクドナルドが今月6~9日、4店舗の従業員約50人に聞き取り調査をしたところ、各店の従業員が「サイドサラダ」「新サラダディッシュ・クリスプチキン」「同・グリルチキン」の3品目について、「(前日から)持ち越した品の調理日時シールを新しい日付に張り替えていた」と証言したという。

 アスリート社によると、改ざんを証言した従業員は「(廃棄するのは)もったいないと思い、見た目に問題がないのでやってしまった」と話したという。

 日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。また各店には同社の社員2人が勤務しているが、「社員からの指示の有無は確認できていない」としている。

 アスリート社は「間違いを一切出さないようにしていたが、(日本マクドナルドの)指摘を受けて、ずさんな部分があったとわかり、驚いた」と話している。

(以上、引用終わり)


これを読んで、直感的に何かイヤな印象を受けました。

調理日時の張り替え、というよりも、この広報コメントについてです。

・・・ 日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。

とあります。  

おっと。  

この、マクドナルドの、広報対応は明らかに失敗。 違法性の有無で片付けるのは弁護士で、広報は消費者の意識にもっと気をつける必要があります。   

メディアの追求が始まるかな、と思いました。

すると、同日昼に社長による緊急記者会見。トップが出てきてお詫び。この対応は早かったと思います。

朝日新聞のウェブには、

大手ハンバーガー店チェーン、マクドナルドの東京都内4店舗での調理日時改ざん疑惑で、日本マクドナルドの原田泳幸社長は27日午後、東京・新宿のホテルで記者会見し、「マクドナルドとして心配をかけたことを深くおわびします」と陳謝した。「もっと早い段階で確認できなかったことが残念だ。朝日新聞社の報道の前に我々の手で早めに確認すべきだったと、重ね重ね残念に思う」とも述べた。

 会見した社長らは「これまで客から健康被害についての連絡がないことは確認した。専門家の見解では人体への影響はないとのことだ」と話した。

とまとめられました。

でも、何かしっくりきません。

何度も記事を読み直してみて気づいたのは、「今後、どうする」というメッセージが出てないんですね。

もっと早い段階で確認できなかったことが残念だ。朝日新聞社の報道の前に我々の手で早めに確認すべきだったと、重ね重ね残念に思う

こんなこと言ってるからです。

これは言わなくて良かった。

いや、言ってはいけなかった。

この約60文字のコメントのお陰で、本来、マクドナルドが記事に載せたかった「今後、われわれは○○の対応を取ります(○○して再発防止に取り組みます)」みたいなコメントが飛んだんです。

いや、もちろん、きっと記者会見では言ってるはずなんです。


これからどうする、というのは危機管理広報の基本のキですから。

実際、当該企業とのフランチャイズ契約を解除したと発表もされています。


でも、新聞の、限られたスペースに引用されるコメントからは落ちてしまいました。

速報的な短い記事に、引用は2つが限界です。何を言うか、どう言うかによって、メディア側がどのコメントを引用するかが決まってしまいます。

発信者側にとって重要な内容でも、引用文として面白くなければ、落ちてしまう わけです。


 

産経の記事にはこんなのも出ています。

「36年の歴史で大変残念」…マクドナルド会長が謝罪  

日本マクドナルド(東京都新宿区)の都内4店舗で売れ残り商品の調理日時のシールが張り替えられていた問題で同社の原田泳幸会長兼CEOは27日昼、都内のホテルで記者会見し、「多大なご迷惑とご心配をかけたことを心よりお詫びします」と謝罪した。

 原田会長は「大変厳しい管理基準に自信を持っていたが、店舗でサービスする際、クルー(従業員)に心の規律がなければならなかった。36年間の歴史のなかでこのようなことが起きて大変残念だ」と述べた。


「36年間の歴史のなかでこのようなことが起きて大変残念だ」と。

これも記者会見の場で言うべきコメントじゃないですね。見出しになるくらい強い表現だし、消費者感情も刺激します。

一連の広報対応で出てきたメッセージの印象は、

自信あったのに残念、FCめ。 > 法律的には問題ないけど >  謝罪 > 対応します


でも、きっとマクドナルドが発信したかったのは、

謝罪≒すぐ対応します > 責任の大きさ理解しています > たとえ法律的には問題なくても > 36年かけて積み重ねた信頼を再び回復できるよう全力を尽くします

という感じですよね。違いますかね。

・・・広報って本当に難しいですね。 


 

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投稿者 鶴野充茂 : 02:20

2007年11月22日

11.22 いい夫婦の日

今日は11月22日。いい夫婦の日、だそうです。

 

1122.gif


 

記念日にからめて、事前に関連調査をして、プレスリリースを出す、というような広報の手法があります。

いや、私などは、記念日と言えば調査だ、とさえ思います。

 

今年の「いい夫婦の日」だと、

ダスキンとか。

2007年ダスキン・大掃除に関するアンケート調査 11月22日は「いい夫婦の日」 大掃除に見るいい夫婦の条件

ユーキャンとか。

夫婦を漢字一字で表すと…20代「絆」→60代「忍」

明治安田生命保険とか。

理想の夫婦:1位は三浦友和・山口百恵夫妻 ネット調査で

メディアも載せやすいですよね。確かに。


さて、

記念日を登録する「日本記念日協会」なる団体(なのかな?)があります。

登録料52500円。

これで、「記念日」にしてしまう。

よく考えた組織(なのかな?)だと思いますけど、上のページにある登録数からすると、

ビジネス化はまだちょっと時間がかかりそうですね。

 

日本記念日協会のPRってどうするんでしょう。

記念日PRと記念日調査PRで「日本記念日協会に登録されている」というのを繰り返し出してもらう、と。

そうすると、記念日登録者に記念日PRと記念日調査PRの仕方を手厚く教えてあげる、パブリシティ支援をしてあげる、ということなんですかね。

なんだかちょっと複雑。

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投稿者 鶴野充茂 : 18:57

2007年11月21日

何とかしてほしい講演/プレゼン と その対処法

仕事柄、多くの講演やプレゼンを見る機会がありますし、

時間をつくってできるだけ多くの講演やプレゼンを見るようにもしているのですが、

見ていて、居たたまれない、痛々しい講演やプレゼンに出くわすことも意外と少なくなく、

たまたま先日もそんなことがあったので、

当日、講演会を聞きながら手元でメモしたものをベースに、

そのポイントと、セルフチェック/対処法を、

改めて自分のためにもと、まとめてみました。


何とかしてほしい講演/プレゼン と その対処法


1.スライドの文字が小さくて読めない

 大きなホールでの講演会や、配布資料なしのプレゼンの場合、スライドに書いてある文字を聞き手は一生懸命に読もうとします。読もうとするのに読めないのは、聞き手に強いストレスを与えます。

 部屋の一番後ろからでもすべての文字が読めるのか、そうでなければ配布資料を充実させたいところです。


2.スライドの文字をメモできない

 話を聞きつつ、スライドを見つつして必死でメモをとっている聞き手。後で解読できるのかどうかも分からない「速攻」文字でメモをとっているにもかかわらず、無情にスライドが切り替わる。その瞬間、「ァッッ」と吐息まじりの小さな声が、自分が座っている近くの席から聞こえてくる・・・。 

 こんな時ほど、切ない気持ちになることはありません。 気持ちはわかりますよ、もう少し待ってくれてくれてもいいですよね、聞き手を何だと思ってるんだ。私はあなたの味方ですよ、と近寄って伝えたくなります。

 配布資料を配らずにスライドを見てもらうなら、聞き手が何をメモするのか、したいのかを考えてスライドを作る。メモされて困るものはスライドに書かない。メモしてもらいたいものは、メモの時間も考えながら話を進めたいところです。

3.言葉が不明瞭でよく聞き取れない

 早口はいいんです。問題は、数字と固有名詞、そしてCSRとかDRMみたいな省略語です。たまにそれが間違っていて、余計に何を言っているのか分からなくなることがあります。 聞き取り間違いをしそうな単語が出てきたら、そこだけでも意識的にゆっくり、はっきり言いたいですね。いやもう、できれば繰り返し言ってほしい。自信を持って。本当に。お願いします。   (?)


4.「えー」「あのー」がやたら多い

 これ、意識して練習すれば確実に減らせます。それでも気になるほど多い人は、単に準備不足なのではないでしょうか。


5.本や商品を手で持って紹介している時に、手を揺らすので、ちゃんと見えない

 「この本、いいですよー」と紹介してもらうのは良いのですが、タイトルが読めないとメモできず、タイトルを読もうとしている間は少なくとも話が頭に入ってきません。話し手にも聞き手にも、お互いにもったいない時間です。見せる時は、しっかり見せる。終わったら、片付ける。それで格段にスッキリします。


6.スライド/手元資料の文字が多すぎて読む気も起こらない

 講演/プレゼンの「場」は、話し手がマネジメントしているので、「今」なにをすべき時間なのかを伝えてあげないと、聞き手はよく混乱します。文字の多いスライドや資料を見せられたら、「え、これ、今、読むの?」「どこ見るの?」と聞き手は思います。話を聞きながらたくさんの文字を読むのは無理なので、「詳しくは後で資料を見ておいてください」なのか、「たくさん書いてありますが、今、見ていただきたいのはこの部分です」と指し示すかしてもらえると、安心して話についていくことができます。


7.話が当たり前すぎる/オチがない

 それは確かにそうなんですけど、それだけですか? という話が結構多いですね。著名経営者や学者でも、「え、それで終わりですか?」「オチは?」みたいな。 もちろん、「大切なこと」は、基本的なこと、当たり前のことが多い。 でも、当たり前の「大切なこと」を伝える時にはセオリーがあります。それは、しっかりしたオリジナル(手垢のついていない)エピソードを付け加えることです。エピソードが入るだけで、印象がまったく変わります。


8.スクリーンかPCに向かって一人で喋っている

 いますよね、客席ではなく、ずっとスクリーンかPCを見ながら喋っている人。「おーい、こっちですよー」と手を振りたくなることが、私は、何度もあります。そんな癖のある人への対処法としては、喋る前にスクリーンやPCを一度しっかり見て、確認してから、視線を動かし、聞き手を見てから話し始める訓練をする。中途半端に見ながら話すから、客席を見られないんですね。見るなら見る。話すなら話す。ちょっとしたことですが、これ、結構、効きます。


9.スライドと配布資料が違いすぎる

 スライドでは見せるけど、配布資料には入れたくない、みたいな差をつける人、いますよね。あるいは印刷に出すタイミングからしばらく本番までに時間があったり、プレゼン直前に手直ししたりして、若干違いがでるのも仕方ないことも確かにあります。でも、全体を要約しているようなページや、「このページがなくて、どうするの?」みたいな重要度の高いページが抜けてたりすると、ストレスを感じますね。


10.態度、姿勢、見た目が気になって話の中身が頭に入ってこない

 最近気になったある講演者は、立っている姿勢が悪くて、どうも話がしっかり聞けなかったことがありました。中途半端な「休め」みたいな姿勢で、足が曲がっていて、手がだらんとやる気のないポーズになっている。 人前で話すのがうまい人は、姿勢やポーズが左右対称であることが多いんです。適度な緊張感が体の先っぽまで漂っていて、ピンとしている。そうすると、見た目に安心感が出ます。


 

きっと、どれも気にならない人もいるだろうし、そんなことより中身に力をいれたい、という話し手もいるかもしれません。でも、こういう小さな「気になること」が積み重なって、せっかく準備した「良い話」も聞いてもらえなかったりすると、本当にザンネンですよね。聞き手も本来、話し手の話にしっかり集中したいわけですから。

良い講演/プレゼンとは、少なくとも内容に集中して話を聞ける、という条件があるのだと思います。

逆に言うと、それくらい集中して話を聞いてもらうためには障害がたくさんある、ということで、

もしご自身が人前で話す機会があれば、上に挙げたような視点をちょっとでも思い出してもらえると嬉しいです。

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:45

2007年11月16日

ディスプレイのアピール力

優秀なスタッフを採用したい。そのために少しでも働きやすく、活躍してもらえるような環境を用意する、というのが企業の1つの対策です。


 

このIT系ベンチャーは、社内エンジニアの要望で、大きなディスプレイを導入。

大きい方が確かに見やすそうですが、

どうも、仮想空間と現実の境目が分からなくなりそうなのは私だけでしょうか?


 

オフィスにお邪魔した時に近くで見て、思わず圧倒されてしまいました。

display111607.jpg



11台、一気に買い揃えたそうです。

大きいものって、近くで見ると特に、アピール力ありますよね。

皆さんのところでは、何か大きいもの、取り入れてますか?  (?)


          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:45

2007年11月07日

初めての入札体験

ある日、農水省から呼ばれました。

nosui.jpg


コミュニケーション研修、メディアトレーニング等の実績が認められて(のはず)、

省内の研修の入札に参加してほしい、とのことで、まずはその説明会に参加せよ、と。

kaiken.jpg

途中、部屋を間違えてぐるぐる回っていると、記者会見の準備をしている部屋を発見。

何だか馴染み深い雰囲気。思わず広報資料をもらって帰りそうになりました。

nyusatsu.jpg

呼ばれたのはこの部屋。狭い業界なので見覚えのある顔も。

さて、肝心の「入札説明会」は、コミュニケーション教育に携わる者としては、突っ込み所満点でした。

・配布資料に書いていることしか言わない(私のプレゼン教室では、書いてあることと同じことを話すのは良くない、と指導しています)

・書いてあることしか言わないのに、よく言い間違える(私のプレゼン教室では、人前で話す前は、きちんと練習しておきましょうとアドバイスしています)

・何から質問していいのか分からないくらい、初心者に不親切な資料(読み手が何を知りたいか、を完全に無視した構成になっている)

・一言も話さない「説明担当者」が裁判か面接のようにたくさん座っている


いや、これは多分、人選ミスなんです。 先方じゃなくて私のことなんですが。

スタッフに行ってもらった方が良かったと思います。本当に。

自慢ではありませんが、私は、たとえば規定のフォームに書き込むのが苦手でダメなんです。アレルギーがある。はみ出して書くのはしょっちゅうだし、ついつい欄外に違うことを書いたり、新しく欄を作ったりしてしまうんです。「この表記、分かりにくい」みたいなコメント書いたり。仕方ありませんよね、そういうフォームを作ったりもする仕事をしているわけですから。職業病なんです。

ところが、この日はうちのスタッフが他の仕事で行けなかったので、私が行ってきたのです。

苦手でも、やっぱり代表ですから、とりあえず役割は果たさねばと、問い合わせ窓口の連絡先だけはメモして帰ってきました。

それで、結論から言うと、この入札、参加できなかったんです。

入札する前に見積りを出してほしい、と言われ、参考価格内かどうかを判断して、参加資格があるところに連絡します、とのことで、連絡を待っていたのですが、入札日まで連絡が来ず。

見積りが高すぎた? いやー、それは考えにくい。 安すぎた? うーん、いや、でも現実的な数字でしょう。 ヨソはいくらで出してるか聞けるの? いや、それを談合と言うんでしょう。でも、出した後ならいいでしょう。

釈然としない気持ちでいろんな人と話をしていました。

すると入札翌日に農水省から電話。

「どうして、入札に参加されなかったのですか?」

は? いや、呼ばれなかったもので・・・

「え、どういうことですか?」


どうやら、ミスコミュニケーションのようです。いずれにせよ入札には参加できませんでした。

「ぜひ次回はお願いします・・・」

そうして、初めての入札は終わりました。



実は、一連のこの経験、得るものがたくさんありました。

・私個人としては、コミュニケーションの事例が1つ得られました。研修でも執筆でもどこででも使えそうです。

・この話をして、逆にたくさんの「入札体験談」を聞けました。いや、世の中、いろんな人が入札を経験し、エピソードや「意見」を持ってますね。

・中央官庁の業者登録(結構タイヘンでした)が終わったので、これで日本全国、省庁の仕事もできます。


反省というか、今後の課題としては、「事情が分からない時にどうやって流れを止めて質問するか」というテーマも考えて、いろいろ試していきたいと思います。

               今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!




 

投稿者 鶴野充茂 : 11:38

2007年11月05日

プロダクトプレースメント影響受けました

映画やドラマの中で、何気なく最新イチオシ商品が登場する。

役者が何気なくその「商品」を使う。

視聴者は、「あ、あれ、いいな、どこのかな? こんどお店で見てみよう」と思う。

そういうマーケティング手法をプロダクトプレースメントと言います。

広告側から仕掛けることもあれば、広報から行くこともある。あるいはまた、制作者が持ちかけることもある。日本のドラマでも、主人公の持つ「最新型のケータイ」が、どアップで数秒間映されていたり、スポンサー企業のコーヒーやビールがロゴ・ラベルがはっきり見えるように机に置かれたり、手で持っておいしそうに飲まれたりするシーンを見かけることも多いと思います。

さて。

この秋のドラマで、そんなのを分かっていながら私自身が影響を受けたプロダクトプレースメントが1つあります。

医龍2(Team Medical Dragon)フジテレビ木曜22時~

この中の女性麻酔医が、いつもチョコレートをかじっています。

「私、チョコの軽い中毒なの」

そんなセリフを言いつつ、彼女のシーンに何度も繰り返しチョコレートが登場するのです。(特にこの回

 ・チョコレートが毎回出てくるのに違和感を感じさせない「中毒」という設定

 ・食べているのが若くて「痩せた」(しかも仕事がデキる)女性(大塚寧々)

 ・スポンサーにグリコが入っているはずだと思ったが、ネット上でデータが見つけられなかった(継続調査します)

で、私もスーパーでチョコレートを探してしまいました。


 ・チョコレートはオシャレで、若い女性向き

 ・チョコレートは携帯するもの

 ・チョコレートを食べても太らない

そんなメッセージを繰り返しすり込まれているようにも思いますが、それにしてもうまくできてる例だと思います。(関係者の方、本当のところ、教えてください)

このドラマ、今後のチョコレートの出方に注目です。

まったく関係ありませんが、私はヨックモックの中毒です。

             今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 06:22

2007年11月01日

M1層向けフリーマガジン創刊

 新しいメディア と 大丸ピーコックの「半額」シールには鋭く反応する私としては、

やはり反応せずにはいられません。

M1層向けフリーマガジン「BiZ NEXT」、 サンケイリビングから創刊です。

中身がウェブ上で見られます。

biznext.gif

M1層とは、20-34歳 男性。 10万部発行で、都内限定・オフィスに直接配送してくれるそうです。

こちらのホームページから配送登録できます。

媒体資料がこちらこちら

競合としては、毎コミ「COBS」(年4回の季刊、18万部)、リクルート「R25」(週刊、60万部)あたりでしょうか。

 mag_cover_current.jpg  mag_cover_bn.jpg 

フリーマガジン、フリーペーパーは、広告がどれだけ取れるかが存続に直結する問題ですが、

それは発行部数はもちろん、配布形態と読者の反応をどれだけ得られるかに大きく影響を受けますよね。

直送できるということはそれだけ(今やものすごく管理が面倒になった)個人情報を持っていて、

「誰が読んでいるか分かる」と言いやすい、という点で、立ち上げ時には広告を取りやすいのかな、

という気がしないでもないですが、

同じように配送型でやっている東京IT新聞で、

「一人でしか読まないのに10部単位の配送しかできないってどうなのよ」という声が聞かれるように、

昨今のエコ意識の高まりもあり、5部単位での配送になっているこのBiz Nextがこれからどう市場に受け入れられるのか、

その動きが注目されるところです。(NHKのニュースみたいなまとめですいません)

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:31

2007年10月29日

にわかに信じ難いメッセージを伝える時

コミュニケーションの1つの難しさは、メッセージの受け手が第三者に伝達するかどうかを判断する時に、

「それが本当かどうか」よりも、

「本当っぽいかどうか」というのを重視する、というのがあります。

そんなことを、 新潟日報の記事を読んでいて(なぜ?という問いは置いておいて)、思いました。
 

県警、夜間ライト上向きPR

 「夜間のライトは上向きが基本」―。県警は11月末まで展開する高齢者交通事故防止運動で、車のライト上向き走行とこまめなライトの切り替えを重点項目として呼び掛けている。横断中の歩行者を早く発見してもらうのが狙いだが、下向き走行が基本だと思っているドライバーが多く、「ほかの車にまぶしくて迷惑では?」などと戸惑う声が上がっている。

 道路交通法で夜間走行の際のライトは、「ほかの車両などの交通を妨げるおそれのあるとき」以外は原則的に上向き。だが県警がこれまで目立ったPRをしてこなかったことや、対向車にまぶしいという意識がドライバーにあり、ほとんど浸透してこなかった。

 県警がライト上向きを強調し始めたきっかけは、2005年9―11月に実施した調査。夜間に歩行者が死亡した事故16件のうち、事故を起こした車はすべてライトを下向きで走っていたことなどから、対策に乗り出した。

 しかしドライバーの認知度はまだ低く、上向きを呼び掛ける道路上の電光掲示板や県警のホームページを見た人から、「間違いじゃないか」といった問い合わせが月に数件、県警本部に寄せられるという。「走行中に切り替える余裕がない」といった声もあった。

 新潟市江南区の女性販売員(23)は「下向きが基本だと思っていた」。同区の男性会社員(38)も「迷惑になるから使わない方がいいと思っていた。教習所でそう習ったかなあ」と首をかしげる。

 県警交通企画課は、「いまひとつ浸透していないので、事故防止のため積極的にPRしていきたい」としている。(以上、10/27/07付 新潟日報より引用)

 
何度も読み直したんです。この記事。

おそらく、ドライバーの過半数は、「えっ?」と思っているのではないか。そう思って検索してみたら、こんな調査が。

車のライト「下向き」が浸透 (Yahoo!ニュース意識調査)

もとは、茨城県発で同じようなニュースが出て、そこからあちこちに広がりを見せているようです。

茨城県の情報は見つけられませんでしたが、青森県警山口県警、でも似たようなキャンペーンをやっていたようですね。

ま、これが法律に定められているのかどうか、あるいは田舎だけの話なのでは? 

という話はあるかと思いますが、


私が興味を持ったのは、「えっ、本当なの?」と思った人が、その後、どのようにメッセージ伝達をするのか、

どのように伝達するようなコミュニケーションの仕掛けを、発信者としては、考えるのか、ということです。

正しいかどうか、ではなくて、

・「えっ」と思った人にそのメッセージを浸透させる

・そのメッセージの周知徹底を図るべく、さらに広い範囲に伝えていく

という話、ですね。

 

いや、世の中って、本当なのかどうかよく分からない、という話、たくさんありますよね。

 私の記憶で言うと、

 祖母が住んでいた家(大阪市内)に掘りごたつがあって、私がまだ小学生くらいだったころに、叔母から、

「この下に、大阪城までつながってるトンネルがあるんや」

と言われて、「えっ」と思いつつ、

「何のために誰が掘ったんやろう」とか

「大阪城の人がここからいきなり出てきたらどうしたらええんやろう」などと

真面目に考えていた記憶があります。

それで、あまりにいろんなことを考えた挙句に口から出てきた質問は、
 

「それ、まだ使えるん?」

 
叔母は声をあげて笑っていたのを覚えています。



つい先日も、

子どもを連れて、あるサファリパークに行く時に、「あそこは、確かカバに乗れるらしいな」と母が言い、

「象はあっても、カバは無理やろ~」と言いながら、

「いや、でも、もう21世紀だし、サファリパークも生き残り競争で、カバに客を乗せるようなアトラクションを考えても不思議ではない」などと考えていました。


ただ、こういうどこかで聞いた「えっ!」という話は、ヨソではしませんよね。

一応、裏は取りたい、と思うはずです。

こういう時に重要なことは、

 
 ・「この話がウソだと思う人はこちらに」という参照情報をつけておく

 ・「えっ」と思う人はメッセージ伝達者としては期待しないで、反応の良さそうなターゲット層だけにフォーカスする

 
という感じでしょうか。 

前者が公共情報のような広く一般に伝達を図りたいメッセージの場合、

後者が企業のマーケティングのような、特定層だけでもしっかり浸透させたい場合に

よく取られているアプローチですね。


 

本当っぽくしてメッセージの伝達を促進する、という観点では、こんな工夫を見つけました。

kumano102907.gif

小さいので読みにくいかもしれませんが、

 熊野古道の魅力を首都圏でPRするセミナーが26日、横浜市保土ケ谷区で開かれた。和歌山県世界遺産センターの速水盛康主任が、後鳥羽上皇にふんして講演。約50人が聴講し、熊野への関心を高めた。 (以上、10/28/07付 紀伊民報より引用)

いいですか、「後鳥羽上皇にふんして講演」ですよ。


こうすれば、メッセージの伝達力って上がりそうに思いません?


「この前な、後鳥羽上皇に話聞いてきたんやで」

いや、これは強力だと思いますね。

 

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:26

2007年10月25日

話を聞かせる工夫、話をさせる仕組み

とある展示会にキーノートスピーチを聞きに行きました。すごいですね、朝一から1000人規模の会場がほぼ満席。

私は講師の目の前、一列目の席で聴講しました。
 

さて、キーノートスピーチは、有名人を呼んで、参加者には無料で聞いてもらう、それで展示会に人を集めて・・・というのがよくある形ですが、展示会運営者は、キーノートスピーチだけ聞いてすぐに帰られてしまわないような工夫をいろいろ考えているものですね。

 
ここでは、この展示会でやっていた、イベントの運営者なら比較的採り入れやすそうな工夫をいくつか紹介します。

 
1つは、キーノートスピーチの後に間髪いれずに次のプログラムをはじめる

休み時間ナシです。「すぐにはじまりますので、そのままお待ちください」と言われると、「ま、ま、まああと1セッションくらい聞いていくか」となりやすいですね。 この時、席を立った人(トイレと電話と帰る人の合計)の割合が、5%くらい。 


 

次に、 「午前中から参加される方には昼食が付きます」

ビュッフェ券なんです。会場出たところに食べ物が並ぶ。 それを食べていい、という仕掛けです。

これで、「とりあえず、朝から行って、ご飯食べて、帰ってこよか」となりやすいですね。

 

最後に、 「展示ブースを回ってスタンプを集めよう」企画

card.jpg

受付で、入場パスと一緒に、この「スタンプラリー」カードを渡されます。

展示ブースを回ってスタンプを押してもらう。それで、「PSPなど豪華景品が当たる」と。


確かに、展示会に出展する各企業は、新規のコンタクトを求めているわけですから、できるだけたくさんの人と話がしたい。

これに対して、多くの参加者は、「まあ面白そうなところだけ立ち寄って、パンフレットがあればいいか」という感じでしょう。

展示会の主催者としては、出展企業に喜んでもらえないと「次」の時に出展をお願いしにくいですから、参加者の一人でも多くを各ブースに送り込みたい、という意図がある。

それで、このスタンプラリーです。

ただ、話をしてもらうインセンティブとして、PSPが適当なのかどうかは疑問です。 それでも3割くらいの人がチャレンジを試みて、1割くらいの人はスタンプを全て集めるのですかね。どうなんでしょう。
 

 
いやはや、いろんな工夫があるものですね。

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:45

2007年10月17日

ニフティのビジネスポータルに弊社コーナーできました

ニフティのビジネスポータルに、ビーンスター提供のコラム掲載が始まりました。

本日スタートです。

「自分の名前で仕事をする!」というタイトルのコーナーで、

自分の名前で仕事をしている人や、これからそうなりたいと思っている人に参考になりそうな人物を

紹介していくインタビュー&コラムです。

theme_image.gif

いろんな人をご紹介します。 どうぞお楽しみに!

ちなみに、ニフティのビジネスSNS「ビジネススペース」で、このコーナーと少し連動した同名のコミュニティを運営しております。

投稿者 鶴野充茂 : 23:19

2007年10月15日

コナ博 公式ガイドいただきました!

先日このブログで、大阪の「コナモン博覧会(コナ博)」について紹介したら、

日本コナモン協会の方からコナ博の公式ガイドブックを送っていただきました。ありがとうございました。



konahaku.jpg


すごい。力作ですよ。

たこ焼き、お好み焼きなどの「こなもん」が、だーっと目に飛び込んできます。

めちゃくちゃおなか空きます。

ぜひ次回は、「おとりよせガイド」もつけてほしい。

ぜんぜん関係ないけど、5月7日は、「コナモンの日」らしい。

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年10月09日

出産祝いの「重さ」

パーソナライズして贈るギフトは増えていますが、こちらは出産祝いで贈る「米」。

kome.JPG

産まれた時の重さ分の米を詰めて、名前を書いて贈る、というもの。

これを「食べるもの」と考えれば、もらう米の量は多い方がいい。

でも、そのために大きな赤ちゃんを産むというのも変な話。

となると、大きな赤ちゃんが生まれた時に贈ってあげる方が喜ばれるの、かな。

「喜びの重いをお届けします」なんて。


失礼。 

投稿者 鶴野充茂 : 06:23

2007年10月05日

東京五輪はウェバーシャンドウィックに

決まったそうです。

 16年五輪招致にPR会社と契約

2016年夏季五輪の招致を目指す東京オリンピック招致委員会は3日、国際的な広報活動を展開するために、PRコンサルタント会社のウェーバー・シャンドウィック社と委託契約を結んだと発表した。同社はニューヨークが本社で82カ国・地域に132の拠点を持つ。これまでに2000年シドニー、08年北京の夏季五輪、06年トリノ、14年ソチの冬季五輪招致を手掛けた実績などがある。 (以上、10/3/07 時事通信より引用)

この予算と、プログラム内容、ぜひ知りたいですね。


その他、PR関係だと・・・

五輪招致大使に、みのもんた氏

2016年東京オリンピック招致「アスリートアンバサダー」に現役選手8名

井上康生選手 (柔道 シドニーオリンピック 100kg級優勝)
北島康介選手 (水泳 アテネオリンピック 100m・200m平泳ぎ優勝)
柴田亜衣選手 (水泳 アテネオリンピック 800m自由形優勝)
末續慎吾選手 (陸上 パリ世界陸上3位)
為末 大選手 (陸上 ヘルシンキ世界陸上 400mハードル3位)
冨田洋之選手 (体操 アテネオリンピック団体総合優勝、平行棒2位)
浜口京子選手 (レスリング アテネオリンピック フリースタイル3位)
福原 愛選手 (卓球 アテネオリンピック シングルベスト16)

が就任、と。

招致ロゴはこれ↓

tokyo2016.jpg

にわかにPRの動きが活発化してきましたね。

ただ、気になったのは、上のロゴがある招致委員会のページのロゴのファイル名。

070710_rogo.jpg

すいません、rogo.jpgでなくて logo.jpgにしません?

国際オリンピックですから。

・・・  いや、え、でも、ギリシャ語ではrogoと表記するの? 私が無知なだけ?



        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:03

2007年10月03日

トイレの用途

とあるスーパーのトイレの、手を洗う鏡の横に貼ってあった紙。

K3200008.JPG

思わず考え込んでしまいました。 


ここはトイレです。


体から出すものは、きっとゴミとは言わない。そういう理解でいいですよね?

手を洗うのは、「身体を洗う」の中にはい入っていない。うん、そういう理解で・・・いいですよね?


そういう疑問を持つ人がいるから、

「体を洗わないで」 ではなく 「身体を洗わないで」 にしているんでしょうね。


メッセージを伝えるというのは、難しいものです。


      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:40

2007年10月01日

Free Hugs (フリー・ハグズ) キャンペーン は どこまで広がるか

見知らぬ人同士が街なかで「ハグ」する FREE HUGキャンペーン。

オーストラリア人が「ハグ」を呼びかけながら街を歩く、という動画がyoutubeで話題となり、世界のあちこちに飛び火して、日本でも見られるようになってきています。

Wikipedia の フリー・ハグズ

フリー・ハグズ、知っていますか?

 


 

2006年12月に探偵ナイトスクープでも放送されたらしい。

名古屋でもやっている

東京の動画も ↓



そしてプレイボーイでも。

メッセージが、リアルと ネット動画と メディアで絡み合いながら伝達されていって、

巻き込む人を増やし、その人たちがまた発信していっているようで興味深いですね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:20

2007年09月30日

メディアトレーニングが一般化してきた

メディアトレーニングが随分、一般的にも知られるようになってきたなあと最近感じます。

ビーンスターでも最近、メディアトレーニングのお問い合わせを頻繁に受けています。

メディアひきつけろ/人気競技へ浮上作戦

 北京五輪の代表選考につながる大会が各地で始まっている。メディアの注目が集まり、何かと選手の露出が増えるこれからの時期を競技の人気上昇につなげようと、「マイナー競技」とみられてきたスポーツ団体があの手この手の作戦を練っている。さて、効果のほどは--

[バトミントン]「オグシオ」写真集

 (興味深いけど、長いので略)

[卓球]取材対応を特訓

 23日まで中国で開かれていたアジア選手権で、男子団体が25年ぶりに決勝進出を果たした卓球。翌朝の一般紙の記事は10行前後の地味な扱いだったが、中国を筆頭にアジア勢が強く、「アジア大会=世界大会」と言われるなかでの快挙だった。

 日本卓球協会は、北京五輪で団体戦が初採用されることから、「男女ともメダルを狙える」と意気込んでいる。

 大会前の合宿に採り入れたのが「メディアトレーニング」。サッカーJリーグ選手に指導している元アナウンサーを講師に招き、「囲み」と呼ばれる競技後の取材や記者会見への対応を約2時間教わった。

 「テレビなら、コメントを使いやすいよう短く」「インタビュー終了後は45度のお辞儀で感謝の気持ちを」などと好感度を上げるポイントを伝授。模擬会見もやり、自分の話しぶりをビデオで見た選手らは「思ったよりもおどおどした印象を受けた」とそれまで気づかなかった面を学んだようだ。

 (中略)協会の前原正浩・強化本部長「一人の発言で卓球全体のイメージががらっと変わることもあり、しっかりした受け答えを身につけてもらいたい」と話す。

 女子エースの福原愛選手(ANA)は早速、合宿最終日の取材で、「一試合、一試合、全力を出せるよう、頑張ります」と歯切れ良く答え、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

(以上、9/27/07付 朝日新聞夕刊より引用)

スポーツは、メディアにとって、「エンタテインメント」コンテンツであり、ヒーローや有名選手を生み出してその競技に注目させる必要があると、以前にもこのブログで書いた覚えがありますが、こういう「広告塔」づくりの「トレーニング」を「研修メニュー」のような形で取り入れた、という記事は、今までにあまり見たことがなく、貴重なデータだと感じます。

メディアトレーニングを受けると、報道される時の記事のトーンや映像での印象が明らかに変わります。

その理由としては、1つに、

自分がどのように質問に対して答えているかを自分でビデオで見て気をつけるということがあり、

もう1つに、

メディアが投げかける質問にどう答えれば、「どの答えの部分を、どのように編集して使われるか」を知るということがあります。


一般的に誤解されやすいのは、「口の達者さ ≠ メディア対応の上手さ」 ということで

概して、饒舌な営業マンタイプの人は、メディア対応がうまくありません。

メディア対応時の話し方って、気をつけるところが違うんですよね。(その件についてはまた後日にでも)

 いずれにせよ、メディア対応も表舞台に出てくるテーマになってきたというのは、喜ばしい限りです。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


メディアトレーニング、こちらからお問い合わせいただけます

投稿者 鶴野充茂 : 15:13

2007年09月27日

博覧会ってなんだかステキ。

ムーブメントを起こそうとする時、人が集まってイベントをする。これ、よくありますよね。

私なんかだったら、コミュニケーションに関連するビジネスをしている人たちを集めてACフォーラムを開催してきました。

うん。「フォーラム」とか、「カンファレンス」って、すぐ思いつくんですが、「博覧会」って、思いつきませんでした。

「博覧会」って、何かいいですよね。楽しそう。お祭りのニュアンスを感じます。

だから、こんな形でメディアも取り上げるのでしょう。

konamon_festa.jpg

第1回「大阪コナモン博覧会」、10月に開催 (asahi.com)

たこ焼きやお好み焼き、うどんまで、くいだおれの街にあふれる「粉もん」をテーマにした「大阪コナモン博覧会」が10月1日に始まる。 

 博覧会といっても会場があるのは2日間だけ、それも難波で開く屋台。年末にかけ、たこ焼き屋など130店を網羅したガイド本や店を動画で紹介するホームページ、ツアー企画などを通じて街に客を呼び込む狙いだ。

 コナモン業者、食文化研究家、商店街、旅行会社らがタッグを組んだ。価格高騰に揺れる業界だが、浪速商人に言わせれば、「そんなもん、なんぼのもんや」?  (以上、引用終わり)


フェスタ!ですよ、フェスタ! コナモン・フェスタ。略して コナ・フェス!

そして、「博覧会」のガイドブック(コナ博ガイド)まである。 

・・・コナ博かあ。 花博みたいやなあ。

kona_fes.jpg

ちなみに、このプレスリリースはこちら です。うまいことまとめたはりますわ。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


p.s.熊谷さんの新刊「「粉もん」庶民の食文化」(朝日新書)も読みごたえありますよ。

「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065] (朝日新書 65)

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年09月26日

福田 新 内閣 の メッセージ発信

福田新内閣が発足しました。

私が最も注目していたのは、内閣のネーミングです。

fukuda.jpg (写真は官邸ホームページから)


福田総理は、「背水の陣内閣」と言いました。記者会見で自分で言ったんです。

官邸の記録にあります。 

記者が

「御自分の福田内閣をどのように名づけるかということについては何かお考えはありますか」

と聞き、

福田総理が、

私は冗談で「背水の陣内閣」というふうに言っております。一歩でも間違えれば、それは自民党が政権を失う。そういう可能性のある内閣だ。こう思っておりますので、それだけに私どもは緊張した日々を送らなければいけない。そういう自覚を持っております。」

と答えています。

それで、翌日の新聞の見出しに「背水の陣内閣」の文字が並びました。

これ、私は良い戦略だったと考えています。

少なくとも自分で表現を決められた。メッセージの先出しで、アジェンダセッティングができました。


ここで曖昧にしていたらどうなったと思います?

 「中継ぎ内閣」 や 状態を見て 「崖っぷち内閣」 とか 「しがらみ・がんじがらめ内閣」

なんてまとめられるかもしれないし、

 ちょっと同情心を煽るタイプなら、「尻拭い内閣」とか?

これ、放っておくと危ないですよね。

中身をよく知らない人にとってネーミングは印象や期待に直結するものです。

だからフルにコントロールできないとしても、せめて主張や発信はしておきたい。


実際、各紙でいろいろ命名されています。

 「首相になっても森氏の「影」といった感じで「森の木影(こかげ)内閣」」(上杉隆氏)

 「これまでと代わり映えしない点で「パチンコ屋の新装開店内閣」」(魚住昭氏)

 「声が小さい内閣」(渡部又兵衛氏)

 「「古色蒼然(そうぜん)とした貧乏神内閣」(佐高信氏)

(以上、北海道新聞「福田内閣命名するなら」より引用)

ほかにも

「老獪(かい)内閣」(みのもんた氏)

「再留スプレー内閣」(デーブ・スペクター氏)

「幕の内弁当内閣」(田原総一朗氏)

「若い人が少なく“骨密度が気になる内閣”」(丸山和也参院議員)

「そんなの関係ねぇ内閣」(横峯良郎参院議員)

(以上、スポニチより引用)

などとされています。

いずれにせよ、「危険な状態」で期待感は大きくないかもしれないが、

それだけでおしまい、というよりも

「立ち向かう」「挑む」というニュアンスの「背水の陣」という言葉を

全国紙に載せられたのは良かったのではないでしょうか。


目新しさはなくても、「挑む」イメージは出せました。 

じゃ、何に挑むの?というメッセージ発信が次に期待されるところですかね。



今週は組閣でタイヘンだーとメディア関係の知人たちからたくさん聞こえてきます。

季節の変わり目でカゼが流行ってますので、皆さん、体に気をつけて。

「健康問題で仕事が続けられなくなった内閣」もありますからね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年09月20日

自己演出するPR会社

PR会社、エデルマン・ジャパンがyoutubeで自分たちのコンテンツを発信していました。

今日まで知りませんでした。

と、いってもコンテンツ更新が活発になったのはここ1ヵ月くらいのようですね。

youtubeのエデルマンチャンネル

熊澤さん、お元気そうで何よりです。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:24

米国民はこうやってウソを信じさせられている

Lies Americans believe about the war in Iraq

というタイトルのテレビ番組のクリップがyoutubeに出ていましたので、ご紹介します。

米政府のイラク派兵に関するPRキャンペーンがうまく機能している現状と仕掛けについて解説しています。

興味深い。

投稿者 鶴野充茂 : 06:38

2007年09月13日

安倍 辞任党 内閣 : そんなに悪かったのか

安倍さんの突然の辞任から1日、メディアは一斉にネガティブ報道に走っています。


 「病院の入り方もコソコソ」安倍首相が検査(産経新聞)

 「安倍、『お粗末な退場』」(韓国・中央日報)(時事通信より引用)

 首相辞任でハシゴ外され、当惑と怒り 拉致、年金など (朝日新聞)

 相次いだ不祥事 「政治とカネ」揺れ続け (朝日新聞)

 霞が関「自爆テロのようなものだ」 首相辞意表明で (朝日新聞)

 安倍首相は数週間「生けるしかばね」だった…W・ポスト紙(読売新聞)

 毎日世論調査:安倍政権「評価しない」が74%(毎日新聞)

 閣僚のカネ、失言…批判続いたトップとしての対応のまずさ(読売新聞)


こうした報道に影響を受けてか、ブログのキーワードでは、

「負ける」 「厳しい」  「美しくない」  「たいへん厳しい」  「不備」 「空疎」  「多かった」

「しょうがない」 「同情的」 「正式」 「小池百合子防衛相が正式」 「深刻」 「自虐」 

「反対」 「対立点が大きく」 「実に」 「温暖」  「めぐる」  「責任が大きい」 「当然」 (以上、gooより)


といった言葉が並びます。


・ 

でも、どうなんでしょうね。 そんなに安倍さん、悪かったのか 

「いや、美しい国づくりはこれからだ」

そう言って立ち上がったグループがある、


・・・・なーんて動きがあれば、あとちょっと先のタイミングなら、良いニュースになると思います。


 メディアが一斉に同じ方向を向いている時は、そのちょっと先に、

「ほんとにそうかな」と、真逆の動きを伝える記事が出やすい。


 今日の報道ぶりを見ていて、そんなことを考えてしまいました。

 それにしても、今日発売の週刊誌のタイトル差し替え対応、

早かったですね。多くの人が寝てないんでしょうね。

 皆さんお疲れさまです。    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:00

2007年09月09日

カメラの先にある最高のコンテンツ

一般人がにわにスチルカメラやビデオカメラを取り出し、真剣な顔つきで決定的な瞬間をおさえようとする。

kaiken90807-1.jpg

記者会見そっくりです。

この緊迫した現場。

カメラの先にあるのは、いったいどんな不祥事の謝罪か、重大発表か・・・。

kaiken90807-2.jpg

と、思ったら、

自分たちの子どもが、歌って踊って可愛い笑顔を見せています。

記者会見の現場では、「いい絵」を撮ろうとカメラマンが押し合い、

前の方で、「オイ、押すなよー」と大声が上がったりすることも珍しくないのですが、

被写体が「パパァ~」と笑顔で手を振っている現場では、

「あっ、スイマセン」と、やりとりも随分紳士的。


他人の結婚式ではケータイで撮影する姿が目立ちますが、

自分の子どもの姿を撮る時にはケータイよりもしっかりしたカメラ。

親たちにとってこれこそが最高のコンテンツなのだと改めて考えさせられますね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:50

2007年09月05日

日本語の意味が分かりません

久しぶりに、ほか弁。 たまに行くと新しいメニューが加わっていたりして刺激がありますね。

hokka90507.jpg

で、食べながら、何気に包み紙を見ていて気になるところを発見。

「購入後は、なるべくお早めにお召し上がりください。

弁当内容は電子レンジでの使用はできません。

お弁当の容器はお住まいの自治体の区分に従ってお捨てください。

容器に調味料の色が付着し変色することがありますが、品質等には問題ありません。」

と書いてあります。


じっくり読んでみてください。・・・意味、理解できます?


問題は2行目です。

「弁当内容」って何でしょうか。お弁当自体のこと? おそらくそうですよね。

じゃ、「電子レンジでの使用はできません」ってどういうことでしょうか。

・・・

食べ終わるまでに私は理解できませんでした。

日本語がおかしいのではないか、と思い、WORDの文章校正ツールをかけてみましたが、反応なし。


そうか、自分の理解不足なのか、と思い、食べ終わって弁当のフタを閉じた時に、ヒントが目に飛び込んで来ました。


賞味期限が販売から1時間後なのです。(夏だからかな)


と、いうことは、「冷めても電子レンジで温めて食べるな」という意味かな、と。


でも、じゃあ、そう書けばいいですよね。


「賞味期限は販売から1時間なので、冷めたからと電子レンジに入れて食べたりしちゃダメよ」と。


・・・・うーん、ほんとにそういう意味なのかな。 知ってる方、教えてください。


食べた後も余韻を残させる技。ほっかほっか亭、さすがです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 21:52

2007年08月26日

「祭り」での議員の挨拶、どう考える?

地元の夏祭りに家族で参加しました。

自己演出祭

開始後1時間くらいたったあたりでしょうか、唐突に来賓の挨拶タイムが始まります。

自己演出祭

東京都 港区長 の挨拶。 話のテーマは、「この町」。この町はこんな優れた取り組みをしている、などと。

「え、誰?」 

「顔も名前も知らなかったなあ」

という声が付近から聞こえてきました。

(よかったですね、区長。わざわざ来て挨拶した効果があったわけですね)

自己演出祭

続いて地元選出、<元>衆議院議員 海江田万里氏。

話は「夏休みの宿題、してください」で始まりました。

  ・・・・・んー、あんまりシナリオ練ってませんね。それは昼間にした方がいい話です。

ほか、都議会議員などは名前だけの紹介でおしまい。


祭りの開始1時間後、というのは、

  ・そこそこ人が集まっていて、

  ・まだそれほど酔っておらず、

  ・祭りの実行委員会の役員たちもまだ気持ちに余裕がある

というタイミングなのでしょうね。


さて、自分ならどんな挨拶にするか

立場によって伝えるべきメッセージは変わってくるのでしょうが、最低限必要なのは、

  ・その時に合った話であること 

  ・その場所にあった話であること

ですね。さらにその上で、その場にいる人が「こうなりたい」という気持ちを盛り上げる手伝いをしたい。


つまり、「単なる、いつでもどこにでもある1つのイベント、ではなく、今日のこの日・この場所が特別な思い出」になるような話をしたい、ということです。


祭りのような「楽しみたい」という場では、楽しめる話をし、「気分サイコー!」となってもらえるような内容を考えたいものです。 (本人はすぐにいなくなるので、一般客にとっては、話の印象がすべての記憶ですから)

そうすることが、地元有力者である、祭りの実行委員会の役員たちや、そこに集まる人たちの希望ですし。


・・・って、誰もそこまで議員の挨拶に期待していないかもしれませんが。

  
  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの頭の体操ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 07:48

2007年08月22日

中華航空機の事故処理に見るPRのプロの技

那覇空港で炎上した中華航空機の事故処理を見ていると、PRのプロの仕事を感じます。

航空機の運用とはまったく違うところで、日本企業の危機管理で参考になるところがありますね。

chinaair1.jpg
(8/22/07付 asahi.comの記事)

asahi.comには、「中華航空機長ら、台湾で「英雄」扱い 政府から記念品」との記事が出ました。

 那覇空港で炎上した中華航空機を操縦していた猶建国機長や客室乗務員たちは22日、総統府に招かれた。外遊中で不在の陳水扁総統に代わって会見した呂秀蓮副総統は、機長らを「(避難誘導で見せた)機知と態度をみんな学ぶべきだ。最高の敬意と感謝を伝えたい」と称賛、記念品のカップを贈った。

 台湾に戻った猶機長らに対し、台湾では事故当事者としての責任を問う声より、無事に乗客全員を避難させた行動を評価する向きが強い。

 背景には、台湾では90年代から中華航空による数百人単位の死者を出す大型航空事故が相次いでおり、社会全体が「事故慣れ」していることに加え、今回は一人も犠牲者を出さず、安心感が漂っているためだ。

 また人々の関心を事故から「美談」に移したい中華航空の思惑もある。21日夜の会見では那覇から戻って会見室に現れた機長らに対し、中華航空の幹部は率先して拍手を送り、カメラの前で機長や客室乗務員らに抱き合うよう要請した。 (以下、略)


かなり考えた演出ですよね。

多くの人が、「うわ、たいへんだ!」とビックリしている間に、

その「意味づけ」を考え、

「いや、あれは、良かったことなのだ」

という認識を広めることができれば、

中華航空は、事故を汚点にしなくて済みます


これ以外にも、こんな工夫が。

chinaair2.jpg

これ、危機管理広報の観点から、たいへん参考になる記事です。

中華航空、事故機のロゴ消す 事故調が許可

 那覇空港で炎上した中華航空機の事故機の残骸に残っていた「チャイナ・エアライン」の社名や尾翼のロゴが消されていることが22日、分かった。中華航空が会社のイメージダウンを恐れたためと思われる。同社から要請を受けた国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は「事故調査に影響がない」との判断から許可した。

 事故機の残骸には、機体側面に描かれた英語の社名や、尾翼に描かれた台湾の花でもある梅の花が一部、焼け残っていた。20日の事故以来、残骸は連日、新聞やテレビで報道されている。塗装作業は21日夕から始めたという。中華航空は「国際慣例に従って、通常とられる手段を講じた」と説明している。航空関係者からは「会社名を消すよりも、安全性向上に取り組む方が先ではないか」との声も出ている。

 同様の事例は最近、インドネシアでもあった。同国の格安航空会社アダムエアが2月、スラバヤ空港で着陸に失敗、炎上し、二つに割れた残骸を白く塗ってロゴなどを消した。 (以上、8/22/07付 朝日新聞夕刊より引用)


この行為について、どんな批判を浴びようと、危機管理広報としてはたいへん重要なんです。1つの事故で二次被害、三次被害を生み出さないためにも。 あるいは、1つの事故のリカバリーにフォーカスするために。

こうした事故の映像は、その後、何年にも渡って繰り返しメディアで使われることになります。そのたびにロゴマークが見られると、人々の頭にすり込まれ、「あのマーク=危ない」というメッセージになります。

ロゴマークはそもそも「覚えやすいように」作られているため、余計に効果的なのですね。


(逆に、そんな経緯で「汚れたイメージがついたロゴマーク」は、「会社の新たな決意を表すためにも、ロゴを一新します」なんて言って、変えてしまうことも珍しくありません)

そういう意味で、事故機からロゴマークを消す、というのはとても大きな意味があります。


ただ、これだけ明らかで強烈なメッセージ発信をすると、当然、バッククラッシュがあるでしょうね。


またそういう意味で、この後の事故処理と広報活動にも注目ですね。

今日も暑かったけど、1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 22:58

2007年08月21日

コクヨ・ポケディア担当者に突撃取材

コクヨがはじめた、PCとケータイで使えるアイデア出し支援サービス「ポケディア」。

私の場合、仕事柄、本や企画をまとめる時に、無理やりアイデアをしぼり出さねばならない、といった状況がよくあります。そんな時にこのポケディアを使うと、質問や考えるヒントが次々に出て、アウトプットを手助けされる。 おっ、これは、役立ちそう、ということで先日このブログで紹介した「ポケディア」ですが、「そもそもこのツールって、どんな発想で開発されたの?」と興味を持ち、

行ってきましたよ、コクヨ株式会社へ!


お会いしたのはポケディアの運営責任者の万木(ゆるぎ)康史さん。

yurugi1.jpg

仕事のご担当は、「ひらめき支援に関する新規事業の企画推進」だとか。

その後のやりとりは、以下の通りです。

鶴野) 「このポケディアは、一体どんな人のために、どんな発想で開発されたんですか?」

万木) 「仕事上で企画やアイデアを常に求められる人のために役立ちたい、との思いから開発しました。最近はコストを抑えるために生産部門などがどんどん海外に流出しています。技術も次々に似たようなものが生まれてきます。そうなると、業界を問わず企画への期待というかプレッシャーが大きくなります。そこに目をつけたか!というものを次々に提案していかなければならない時代だと考えています。そんな、常に新しいものを出さねばならない企画系の人たちをイメージして、ポケディアを開発しました。」

鶴野) 「ご自身ではどのように活用されていますか?」

万木) 「『ちょいメモ』を備忘録のように使うことが多いですね。会社にいる間、ほとんど打ち合わせなんです。最近はグループウェアで部下がスケジュールを追加して、気がつくと勝手に埋まっている状況です。2週間先までいっぱい、なんてこともよくあります。 ほんとはじっくり考える時間をつくりたいんです。思いついたものを残したい。それで、そんな時、特に移動中などに、ひらめいたこととか、目に入って『あっ!』と思ったものなどを入れるようにしています。」

鶴野) 「どんなキーワードを入れているのですか?」

yurugi2.jpg

万木) 「電車の吊り広告や本・雑誌を見ながら、何かを感じて ○○(競合会社)の○○(製品)の○○(施策) みたいなものを入れたりしてますね。 もっと若い時は忘れにくかったのですが、 今はとっさに思い出せないことがよくあります。それで、あっこれは後で思い出せるようにしておこう、と思うものをちょいメモで送り、『アイデア管理』画面で気になるものを後で確認したりしています。『アイデア管理』のフォルダ名は、○○戦略など、普段考えねばならないテーマにしていますね」

鶴野) 「そのほかに、こんな使い方をして良かった、というオススメはありますか?」

万木) 「商品・サービスのネーミングを考える時に『イデアミキサー』は役立ちますね。イデアミキサーで片っ端から名前を考えて、商標のデータベースで確認するとか。とても便利です。」

鶴野) 今日はどうもありがとうございました!


ケータイの新しい使い方としても、細切れ時間の活用という観点でも、面白いツールです。

logo_pokedea_beta[1].gif

ポケディア、面白い活用法を思いついた方は、ぜひ私にも教えてください。

  ( アイデアって、・・・けっこう死活問題なんです。)

投稿者 鶴野充茂 : 13:23

2007年08月20日

夢のような職場

品川にある某大手企業の社員通用口で見かけた意外なポスター(↓)。

kokuyo_beer.jpg

 

「真夏のオフィスは、ビアガーデン」と書いてある。

おっと、最高じゃないですか。

でも下に小さく 「必ず業務終了後にご来場ください。飲酒後の就業は社内規則違反です」と、飲んでたら、決して読めないように書いてある。

「飲むなら働くな、働くなら飲むな」ということですね。

たいへん勉強になりました。(?)

投稿者 鶴野充茂 : 22:06

2007年08月17日

尻も競えばPR材料

「暑さ」もPR材料、というエントリーを書いたら、「尻」もPR材料になる、という記事がありました。

世界一の美尻は誰? / トリンプ、独でコンテスト / 世界31カ国から参加者募集

 スイスの下着メーカー、トリンプ・インターナショナルは11月1日、世界一美しい「おしり」を決めるコンテストをドイツのミュンヘンで開く。世界31カ国から参加者を募る。インターネット上の一次審査と各国の予選を追加した参加者が、独の決勝に進む。優勝者は2008年のキャンペーンモデルとして同社と契約する。

 コンテストの名称は「ショウミー・ユア・スロギー」。参加者は下着か洋服を着用して撮ったお尻の写真をインターネットサイトに記録。世界の参加者の投票でランキング上位を決める。(以下略。 以上、8/17/07付 日経産業より引用)


これですね、男女両方です。

発想としては、スポークスパーソンの選抜をイベント化したものですが、下着メーカーだけに、「上か下か」が議論になったはずです。

きっと、「男女一緒に、ということなら、下で」となって、「お尻」がテーマになったのでしょう。

showme.jpg

募集ポスターのコピーがなんとも素敵です。

「あなたのおしりで、世界デビュー!」


        今日も暑いけど、1つ、お尻でも 自己演出できると学びました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

暑さもPR材料になるか?

頻繁に紹介されるなら、「暑さ」でさえもPR材料になる、と捉えている自治体があります。

暑さ逆手に街PR

 熊谷、多治見、館林などの市ではこの日、「暑さ日本一」をめぐり、さまざまな表情を見せた。

 熊谷では、朝の最低気温が28.8度にしか下がらず、正午過ぎには40度を越えた。一方、多治見は午後1時半に40.8度の史上最高記録に並び、午後2時20分には更新。その後10分後に、熊谷が急上昇し、午後2時42分に並んだ。

 この間、熊谷の市役所では、職員が気象庁のHPをのぞき込みながら熱心に数字を追い続けた。これといった売り物がない熊谷は、全国的に知られる夏の暑さこそ「無形文化財」と位置づけ、関連グッズ販売やイベント開催で、町おこしに取り組んできた。富岡清市長は「気持ちの持ちようとして、暑さを逆手にとった街づくりは今までどおりにしたい」。(中略)

 2日続けて40度を越えた館林では、市観光協会が「どうせ暑いのだから、歴代1位をとりたい。観光PRにもなる」と期待したが、結果はこの日の4位。「夏はまだ続く。チャンスはある」としていた。

 一方、74年間、記録を保持してきた山形市。記録が破られると、観光協会の職員からは「悔しいね」と声が上がった。(以下略。以上、8/17/07 朝日新聞より引用)


これ、「ただでは転ばない型PR」と名づけましょうか。

いや、「どうせなら一位PR」の方が前向きな表現?

問題は、「暑さが売りなんです」と言って、誰が、どんな風に反応するのか、ということですかね。

でも、まあ、「世界一臭い」と言われるシュールストレミングも、「ニオイ好き」コミュニティや消臭・洗剤のマーケティングの話題として活用されたりしていますので、「この上なく暑い」というのも、認知が広がると資産価値も上がるかもしれません。

それにしても、私、この記事は新聞らしい良い記事だと思ったのですが、みなさんはどう思いますか?

もちろん、「こんなに暑いんだから、暑さをネタに何か探せ」と指令が出てできた記事のようにも思いますが、それにしても新聞らしくて、着眼点の優れた記事だと思いました。

結構前からこんな動きがあったようですが、知りませんでしたね。 (参考) あついぞ!熊谷キャンペーン 多治見のあっちっちサミット 
 

さあ、 今日も一日、暑さを乗り切りましょう!

投稿者 鶴野充茂 : 10:08

2007年08月15日

新しい制度はメッセージ

社内でこんな新しい制度を導入することになりました、というのはよくPRのメッセージになります。

全社員が「マイハシ」運動 / いなげや、年36万膳節約

 いなげやは9月1日から、従業員が昼食時などに再利用可能なハシを使う「マイハシ運動」を全社的に実施する。全社員、パート・アルバイト計15000人が使う年間36万膳の割りばしが節約できると見る。同社は昨年10月にも全従業員にマイバッグを配るなど会社ぐるみの環境対策を強化している。

 本社、物流センターの社員食堂では今春から塗りばしに変えたが、全126店舗では自店で買った弁当を食べる従業員が多く、割りばしを使いがちだった。(中略)

 同社は弁当、惣菜類を購入した客には必要なハシの数を聞き、使用量を最低限にとどめるようにしている。実質的に環境対策を強いている以上、従業員も率先して取り組む必要があると判断した。(以下略、以上8/15/07付 MJより引用)


CSR的な広報としては、理想的なパブリシティ成果ですよね。

ところで、

必要性を感じても、会社でまとめて負担します、というのと、全スタッフで取り組みます、というのでは心証が違うと感じるのは私だけでしょうか。

「わが社は、経営努力で年間36万膳の割りばし利用を減らします」

というのと

「わが社は、全スタッフを対象にマイハシ運動に取り組み、年間36万膳の割りばし利用を減らします」

というの。


結果は同じでも、後者の方が、その企業への印象は良い気がしません?

「みんなでがんばってまっせー!」という気合が感じられる。

そんな観点で、制度の導入というのは、対象者が具体的にどんな取り組みをするのかが見えたほうが、コーポレートメッセージは伝わりやすいのかもしれませんね。

       今日も暑いけど、1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:26

2007年08月09日

すり込み は 味覚も変える

コミュニケーションの専門家として、ポジティブに捉えるべきか、ネガティブに捉えるべきか悩んでしまうような調査結果が出ました。

幼児はマクドナルドのマーク入り食品が好き 米調査

シカゴ──ファストフード大手マクドナルドのマークがあれば、幼児はどのような食品もおいしく感じる傾向があることが、米スタンフォード大学のトム・ロビンソン博士が学会誌に掲載した調査結果で明らかになった。

調査はカリフォルニア州サンメテオ郡の幼児施設に通う低所得者層の3─5歳児63人を対象に行われた。マクドナルドで販売している食品と、一般の店で販売している牛乳やキャロットジュースを各2個用意し、1個はマクドナルドのマークが入った包装、残り1個はマークなしの包装で子どもたちに食べさせ、どちらがおいしいか質問した。

すると全ての食品について、「マーク入り」が「マークなし」よりおいしいとの結果が出た。差が最も顕著だったのはフライドポテトで、マーク入りを選んだ子どもは77%と、マークなしの13%を大幅に上回った。キャロットジュースもマーク入りが54%で、マークなしの23%の倍以上。対照的に、ハンバーガーはマーク入りが29人、マークなしが22人と、人数ベースで大きな差がなかった。

被験者の幼児63人中、マクドナルドの食品をこれまでに食べたことがなかったのは2人のみで、約3分の1は毎週少なくとも1回は食べていると答えた。子どもたちの大半はマクドナルドのロゴを認識し、認識しなかった子どもに対しては説明が行われた。

ロビンソン博士は、広告が幼児に絶大な影響を及ぼすことを示す結果だとしており、収入がより多い家庭の子どもたちについても、ほぼ同じ結果が出るだろうと予測している。

調査結果は、幼児向け広告の規制をめぐる議論を加速させるものとみられる。米国では先月、マクドナルドを含む食品・飲料大手11社が、12歳未満の子どもを対象とするマーケティングを新たに自主規制する方針を発表したばかり。 (以上、8/7/07付 CNN/APより引用)

これ、示唆に富んだ調査・調査結果だと思います。 いろんなことが頭に浮かびますよね。 


まず、この調査結果をポジティブに受け止められる人は誰か。


え? そんな人いるの? と思います?


マーケティングコンサルタントは、1つの価値のある情報だと捉えると思いますね。

 ・幼児向け広告の規制によるビジネスチャンスの拡大

 ・情報のすり込みは味覚も変えるという事実


これに対してマクドナルドのマーケティング担当は、微妙な立場ですよね。

 ・マーケティングがうまく機能していた という事実

 ・優良顧客へのアプローチが困難になる という見通し

が同時に伝えられているわけですから。

それ以外の多くの人は、やはりネガティブに見てしまうのでしょうか。


私は、サンプル数が少ないのであまりこれが米国の事情を示しているとは言えないと思いますが、

 ・対象の低所得者層・幼児 の 3分の1が毎週、少なくとも1回はマクドナルドで食べている

という事実に、 やっぱりそうか、という確認と驚きが混ざった感覚を持ちました。


しかし、上の調査結果だけでは、これが幼児向け広告が効いた結果なのか、その他のマーケティングの効果がより強くて

親が子どもを連れてマクドナルドに行っているのか、それは分かりませんよね。


ロゴ(シンボル)マーク と 習慣 が 味覚を変えていく効果を持っている、ということだけは言えそうに思いますが。


      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:23

2007年08月07日

問題解決のためのPR

問題解決のための第一歩は、問題意識を共有することです。

でも、多くの「問題解決」に取り組んでいる人たちは、とにかくまず「問題解決しよう!」と発信するのが大切だと思っています。


ここに、ほんの小さな、でも、決定的な差があります。

もちろん、一人でなんとかなる問題ならそれでも良いのですが、みんなで力を合わせないと解決しない問題については、「問題」が「問題であること」の理解を徹底する。それが解決に向けて一見遠回りに見えて、実は最も重要なはじめの一歩ではないか。

下の記事を読んで改めてそんなことを考えました。


前橋の中心市街地は?/ 学生の6割「知らない」 / 商議所調べ 衰退ぶり浮き彫り

 「前橋の市街地を知らなかった若者が62.7%に上る」。市郊外に住む大学生、専門学校生を対象にしたアンケート調査で地盤沈下が進む前橋の中心市街地の衰退ぶりが浮き彫りとなるショッキングな数字が出た。

 調査は、郊外にある大学、専門学校の一部授業を中心市街地で行う「まちなかキャンパス構想」を打ち出している前橋商工会議所が群馬大学社会情報学部に依頼して今年1、2月に5大学12専門学校の1500人以上から調査した。(以下略、以上8/6/07付 MJより引用)


 

前橋の町おこしをしなければならない。みんなで力をあわせてガンバロー!

そう声を上げても、それだけでは本当にその問題に切実で、危機感を持っている人たちしか反応しません。

なのでその前に、「前橋の今の状態はヒドイ、大きな問題だー!」とアピールする必要があります。

こういうのをイシュー・ブランディングと言います。


ヒドイ状態というのは、それだけでPRのために重要な情報なのですね。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:56

2007年08月02日

安全性のアピール風評被害対策つづき

今度は都内での対策が出てきました。

niigata80207.jpg

俳優の三田村さんや新潟県知事が、風評被害防止フェア

新潟県中越沖地震の「風評被害」を防ごうと、県は1日、東京都渋谷区の「表参道・新潟館ネスパス」で緊急の「にいがたサマーフェア」を開いた。泉田裕彦知事や県出身で俳優の三田村邦彦さんらが通行人に魚沼産コシヒカリなどを配った。

三田村さんは「一度食べたらやみつきになる味ですよ」。泉田知事は「交通網も旅館も大丈夫。ぜひ遊びに来てください」と訴えた。

(以下略、以上 8/2/07付 asahi.comより引用)

ちなみに、フェアは2日と6日にも開かれる、と。

 

地元出身のタレントを起用し、都内でイベントを開催、というのもオーソドックスではありますが、1つの有効な方法ですね。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:34

2007年07月27日

安全性のアピール・PR

事例が3つ出たら1つの記事になる、という鉄則に基づいて新潟県中越沖地震後の現地の安全性アピールの流れを整理します。

chiji1.jpg

新潟知事が魚の安全PR  原発近くの漁協で試食

 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発から放射性物質を含む水漏れがあったことを受け、泉田裕彦知事は22日、同原発に近い出雲崎漁港(同県出雲崎町)を訪れ、朝に水揚げされたばかりのタイやアジなどの刺し身を試食し「何の心配もなくいただける」などと安全をPRした。 (以下略、7/22/07付 SankeiWebより引用)

私のチェックできた限りでは、これが安全性アピールの初動です。この記事の中で知事は、「事業者が安心と言っても安心できない。国際機関に早く入ってもらい、客観的な評価をしてもらうことが必要だ」と話したとあります。

まず現地に行く。そこでプレスイベントを開く。そして、「いや、食べられますって言うだけじゃ、ダメでしょ」という不安に対して、第三者機関のチェックがあることを伝える。これがきっと王道のパターンですね。


cow1.jpg

長岡市で闘牛が“海水浴” 観光地の安全性PR  

 中越沖地震による海水浴場の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、長岡市の寺泊中央海水浴場で25日、旧山古志村(現長岡市)の闘牛2頭が“海水浴”をして、観光地の安全性をPRした。 (以下略、7/25/07付 SankeiWebより引用)

これは、一瞬、意味が分からないけど、カメラ的には良かったですね。主要紙には揃って掲載されていました。イベントをやっている、現地を応援しよう、というメッセージ効果があったと思います。


swim1.jpg

「海は安全」長岡でPR・五輪銀の中村真衣さんら招く

 新潟県中越沖地震の影響で激減した観光客を呼び戻そうと、同県長岡市の寺泊観光協会が27日、長岡市出身でシドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎの銀メダリスト、中村真衣さん(28)を招き、寺泊の海をPRするイベントを開いた。 

 同県の泉田裕彦知事も駆け付け、中村さんと一緒に水着姿で泳ぎを披露。寺泊と古くから交流のある同県佐渡市赤泊の小学生ら約120人が招かれ、中村さんに泳ぎを教わったり、一緒に伝統の地引き網を楽しんだ。 (以下略、7/27/07付 Nikkei Netより引用)



そして、今日のこの記事です。地震からしばらく立つと、どんどん記事が出にくくなります。でも、観光客はすぐには戻ってこないんですよね。

観光客って、基本的には映像でアピールするのが最も効果的だと思うので、こんな写真付でカバーされるのはたいへん重要なPRですね。

できれば、

海にみんなで入るなら、横断幕かみんなで視覚的な大きなメッセージを写せるような形を作れると、も1つ良かったかもしれません。

文字を読ませようとすると写真を大きく扱わざるを得ない、ような。

しかし、それは別にしても、PR的にはとても努力されていると思います。2日おきに3回出てますからね。

 ちなみに、上で紹介されている寺泊海岸のライブカメラはこちらです。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2007年07月23日

努力を示す時のコミュニケーション

現状がひどくてもPRの工夫はできる、と何度か書いたことがありますが、また1つ、新たな工夫を見つけましたのでご紹介します。

デパート冷房2度アップ/百貨店協会

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 日本百貨店協会は加盟94社の266店舗で、冷房温度を通常よりも2度ほど引き上げる期間限定のキャンペーンを行う。地域別に7月末から8月中旬にかけて順次実施する。 (以下略。以上、7/23/07付 MJより引用)

クールビズの普及効果か、最近は汗をかいて訪問先にたどり着いても、オフィス内の設定温度が高く、おまけに風の流れもないため余計に汗をかくようなところが増えました。そんな中、店舗は世の中平均より体感できるほど温度が低く、ほてった体には、「おお~生き返る~」とあり難い存在に感じられる場所でもありますよね。

いろいろ調べてみると、百貨店の設定温度は24-25度だそうで、私のよく訪問する某大手企業は「28度に設定しております」と大きくロビーに書いてあるので、これは確かに大きな差です。 

自分たちだけが、地球環境に良くない動きをしている。

そんな風に考えるのは分からないでもありません。

で、どうしたかと言うと、

「28度にします」

と言うのではなくて、

「2度ほど引き上げます」

と言いました。これが工夫1。

現状はどうあれ、努力を示す時の表現の工夫です。


もう1つの工夫は、業界団体でとりまとめたこと。

「みんなでやります!」 (だから、期間限定で、2度ほどという曖昧な取り組みでスイマセン) と。

これ、とても効果的ですよね。94社266店舗が足並みをそろえるのはタイヘンです。


と、いうわけで、私はこれを努力賞狙いのPRと名づけたいと思います。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:11

2007年07月20日

失敗をPRする効果

できればうまくいった結果や、オススメしたい商品・サービスをPRしたい、というのが人の心だと思いますが、うまくいかなくてもPRのきっかけは作ることができる、という例がありましたのでご紹介します。

農水省PR、効果さっぱり /遊休農地の活用 /430万円投じ反応17件

あなたの田舎にある農地、眠っていませんか?--。昨年末、「いねむりかかし」をあしらったポスターとチラシで遊休農地の活用を呼びかけた農林水産省のキャンペーンの効果がさっぱりだ。430万円を投じたが、電話やファックスなどの反応は2月末までにわずか17件。夏休み期間にキャンペーン第2弾を展開するが、いねむりかかしは目覚めるかどうか。(中略)

キャンペーン第2弾の予算は約300万円。全国の高速道路サービスエリアで配布されるフリーペーパー、都電荒川線の電車、羽田空港ラウンジの映像メディアに広告を出す。(以上、7/20/07付 MJより引用)


さて、うまくいってないのにメディアで紹介される条件は何でしょう。

 ・税金を使っているか、多数の人が関係している

 ・みんなが知っているテーマ・キーワードである

 ・知ると、「えーそうなのー?」 と 何がしかのリアクションが期待できる

というような感じでしょうか。

しかし、問題はタイミングです。上の記事が記事として生まれたのは、あくまで、「前回、失敗したのに、またやるって!」というタイミングだからですよね。

また300万円の税金を投じて取り組む。オイ、本当に今度は大丈夫なの? というメッセージ性を感じさせる記事・・・なのですが、そのメッセージ性がなかったら、内容的にはおそらく記事にはなっていないと思いますので、そう考えると、前回の失敗をPRしたことが、パブリシティに活かせた、効果があった、と考えるべきでしょう。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:34

2007年07月15日

部下の方がコミュニケーションしたい

興味深い調査結果が出ていました。

上司や同僚とのコミュニケーション/「改善したい」が半数以上/翔栄クリエイト調べ

 オフィスデザインを手がける翔栄クリエイトが、会社内での付き合いに関するアンケート調査を実施した。調査では、半数以上が「上司や同僚とのコミュニケーションを改善したい」と回答した。(中略)

 「上司、同僚、部下のどの人とコミュニケーションを改善したいか」との質問で、上司と答えた人が最も多く54.7%。2位は同僚で52.3%、部下は28.6%だった。20代では約7割が上司との付き合いを改善したいと考えている一方、40代、50代で部下とのコミュニケーションを改善したいという回答は3割強にとどまった。(以上、7/13/07付 日経産業より引用)

このあと、「オフィス内で交流できる場所を増やす」というのが解決策として望まれている、という答えが出て、「オフィスデザインなら、うちに」というメッセージになっているのがオチです。

素朴に、疑問がわきます。

 1) なぜ上司より部下の方がコミュニケーションを改善したいと考えるのか

 2) 部下は、そのために、どんな工夫をするのか

と。

1)は、まずこんな関係で説明できますかね。

 ・上司が仕事を進める上での部下の影響 < 部下が仕事を進める上での上司の影響

 ・上司にとっての部下の悩み < 部下にとっての上司の悩み

 すると、スタッフが成果を上げない、とボヤいている経営者は多いですが、スタッフの方が実はもっと悩みは深いのかもしれません。

私がより興味を持つのは、2)です。

部下が上司とのコミュニケーションを改善したいと思う時、部下は一体なにをするのか。

そもそも、何か次々に施策を打っていくくらいに改善を希望するような切実な問題なのか。


もし、ここで具体的な取り組みがそれほど出てこないとするなら、

そのためにオフィスの再設計をするよりも、職場のコミュニケーション研修を、私ならオススメします。


最近、私のところでは、スタッフの説明力や提案力を高めたい、という相談が増えているのですが、

日ごろから、自分で問題解決に取り組む練習をしていないと、いきなり求められてもうまくいきませんよね。

この「解決」のほとんどは、コミュニケーションがカギを握っている と思うのです。


たとえば。

研修をやってますと、部屋が暑くなったり、エアコンで寒くなったりします。

こんな時、ブツブツと「暑いなあ」とか「ちょっと寒いよね」などと、隣の人と言い合う姿が見られます。

こういう人は、問題解決が下手な人です。

うまい人は、 「すいません、ちょっと窓を開けていいですか?」とか「エアコンの温度を少し上げてもらえませんか?」とはっきり言います。

この一言で、多くの場合、問題は解決です。

私は、部屋の温度を常に快適な状態に保つことも大切なことだと思いますが、

スタッフの力というのは、問題を感じた時に、どれだけ自分で解決を図ることができるかによる と思うんです。

その力は、全自動の仕組みの中で過ごしていると、なかなか養われません。

そして、個人の付加価値というのは、イニシアチブをとって問題解決を図った時に、認められるものなんですよね。


そう考えると、「改善したい」と考えた時に、どう「改善しようとするか」がその人の実力を表していると言えるのではないでしょうか。


   今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:23

2007年07月10日

困った時はテストだ

こういうの、観光広報の施策として、いろんな展開が考えられそうですよ。

明石のタコ検定に熱気

 兵庫県明石市で、地元名産のタコや魚の生態などの知識を問う「第3回明石・タコ検定」があった。294人が受検を申し込み、会場は熱気に包まれた。

 魚の街・明石を全国に発信しようと、市や明石商工会議所などでつくる第三セクター「明石地域振興開発」が昨年3月に始めた。第1回検定は、全国から応募が殺到し、定員300人を大幅に超過。結局、566人で打ち切った。

 同社の上田博・事業部長は「明石タコのブランド力に改めて驚いた」。昨年7月、受検できなかった人のために第2回を実施。それでも580人が集まった。

 今回は遠方の受検者に配慮し、交通の便が良い市中心部の商工会議所などに会場を絞った。問題は4択形式で8割の正解で合格。プラスチック製の真っ黒な「お墨付き認定証」やバッジなどが贈られる。今後は、ペーパーテストだけでなく、試食検定もできないか模索するという。 (以上、7/10/07付 朝日新聞 asahi.comより引用)


いいですよね、まず、「タコ検定」という名称が。

この記事を読んで、地元の名産品で検定を作れないか考えてしまう観光広報関係者も多いのではないでしょうか?

で、そもそも、この手の「検定」が成り立つ条件はなんでしょう。

 ・ 全国規模で知名度がある

 ・ ファンがいる(受検しようと思う人がいる)

 ・ 正解と不正解を決められる問題を少なくとも数十問用意できる

 ・ 合格すると何かいいことがある

・・・・などですか。


でも、検定として成立するかどうかは、やっぱりやってみないと分かりませんよね。

市場に聞いてみないと。

タコ検定の場合は、初回566人。第2回580人。さあいよいよ盛り上がってきた、と期待したら第3回は294人。

これ、多いのかどうか、正直、分かりませんよね。

でも、この記事書いた人は、「いや、タコ検定って、おもしろいやないですか」と、それだけでまとめたはずです。

「あんたがほっといたら、来年あたり、もう消えてまっせ」「明石のタコ、あんたは見捨てますんか」

そんな風に、関係者が記者に凄んだのかもしれない。

いずれにしても、困った時は検定だ、と一度考えてみてもいいかもしれません。

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:07

2007年06月28日

そうか博士になれるのか!

興奮させてくれるチラシに出会いました。

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いいですか、博士になろう! という呼びかけですよ。

私が反応したのは、それが「メダカ博士」だったからです。

あまり公にしていませんが、うちのベランダには、メダカがいます。

ビオトープにしている水鉢が7つあります。

毎年春に卵を産むので、それを取り分けて、別の鉢に移していくので、

鉢が増えるんです。

でもですね、自分がメダカ博士になれると考えたことはありませんでした。



だって、博士ですよ。


憧れますもんね。 博士になったら、間違いなく名刺に書きますね。

今、私の名刺には肩書きが2つあります。 代表取締役 と 自己演出プロデューサー。

その隣に書きますね。


メダカ博士。


名刺交換の時、また心つかみますよね。

鷲づかみじゃないですか?


そんなこと考えたらドキドキしてきましたよ。


それで、このチラシ、よく読んだんです。


・・・・・


一番上に小さく書いてありました。

「小2・小3         対象 無料プログラム」

理科/実験教室 ・・・・ +学力診断。

「お友達をお誘いの上、下の申込書を提出してください」


・・・・・

対象者じゃないんですが、有料でも参加できますか?

学力診断も受けないといけませんか?

お友達・・・誘える自信ないんですけど、・・・いいですか?


このチラシ、栄光ゼミナールという塾の入塾促進イベントなのですけど、やられましたね。


・・・メダカ博士になるには、小学校の時から準備が必要なんですね。


いやはや、 塾のチラシでも、大人の心をつかむ力があるんですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 20:40

2007年06月25日

みのポリティクス

日曜の日経新聞に、興味深い記事がありました。

(風見鶏) 「みのポリティクス」の時代

 与野党の国会議員の話を聞いているときに、「みのもんた」という名前を耳にすることがめっきり増えたように思う。 テレビで顔を見ない日はないほどの売れっ子だが、話題にのぼるのは「おもいっきりテレビ」や「どうぶつ奇想天外!」ではなく、TBS系列で平日の朝に放映されている「みのもんたの朝ズバッ!」だ。

 「今朝のあのコメントはおかしいと思わない?」「みのもんた流の割り切りで本当にいいのかね」。批判的な声も多いが、政治家がこの番組をかなり気にしている様子がうかがえる。露出度の多さから見て、みの氏は今や最も影響力のあるオピニオン・リーダーと言える。安倍晋三首相と親しく、それを隠さない。

 さまざまな番組に出演経験のある自民党の山本一太参院議員は「みのさんは話術の天才。『赤坂の議員宿舎はけしからん。なぜなら家賃が安すぎるから』という二段論法は強力だ。裁判官になって判決を下すような弊害もあるが、影響力という点であの番組が主戦場になっている」との見方を示す。

 政治とテレビの関係などを専門とする逢坂巌・東大大学院助手は「みのポリティクス」と名付けて、学生とともに「朝ズバッ!」の研究に取り組んでいる。

 逢坂氏は上限金利、議員年金、議員宿舎問題などの放送例を挙げて「単純な切り口でわかりやすいから、国民がどう見ているかという日々の世論調査のような場になっている。あそこで相場観ができる」と指摘する。「組織の政治から広報の政治に変わり、世論をいかに反映するかというところに政治のステージが移った。テレビというアリーナで話せる一種の雄弁術が政治家に必要不可欠な時代になったのではないか」。こんな問題意識を抱く。 (以下略、 以上 6/24/07付, 日経新聞より引用)


「みのポリティクス」っていいですよね。 私ならもう少し短い名前を考えるだろうけど。

小泉劇場だとか、テレビ政治といった言葉が出てきて久しくなりましたが、司会者の個人名がメディア名に取って代わるのはおそらく初めてではないでしょうか。

田原総一郎氏も、古舘伊知郎氏 も、はたまた久米宏 氏も、政治メディアとしての名称は得ませんでしたからね。

だから、そんな意味で、概念的には、局を横断する政治チャンネルができたようなイメージですかね。称するならば、「みのチャンネル(略して みのチャン)」。

日本初政治放送の「みのチャン」開設、米C-SPANに対抗。とか。 お、見出しになりそうだ。

これを東大で研究テーマにした逢坂巌さん に拍手。  


どこかでお会いする機会があったら、じっくりお話ししてみたいところです。(どなたか紹介してください)

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年06月21日

京都で自己演出PRプロジェクトの打ち合わせ

本日は早朝の新幹線で京都へ。日帰り出張で自己演出PRプロジェクトの打ち合わせです。

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PRの発想って、「いかに他と違うか」がベースにあります。

今進めている 「自己演出PRプロジェクト」 の場合、

正しいか正しくないか、ではなくて、

一番初めに頭に思いついたかどうか、ではなくて、

他の人と何が違うかを意識するところから、コンテンツ(PRメッセージ)づくりが始まります。


でも、

日ごろからそんな思考をする人って、そんなに多くないんですよね。

継続的に取材される人になるには、トレーニングが必要という場合が多いかもしれません。

そんなことを考えながら東京に戻ってきました。

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さすが京都。修学旅行生がいっぱいでした。

投稿者 鶴野充茂 : 18:10

2007年06月20日

今日はメディアトレーニングへ

今日はメディア対応を実践的に学ぶ、メディアトレーニングの研修です。

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場所は帝国ホテル。きっと毎日のように記者会見があるのでしょう。スタッフの方はとても慣れていらっしゃいました。

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模擬記者会見の様子。画像は加工してあります。

投稿者 鶴野充茂 : 19:32

2007年06月19日

伊豆・修善寺で観光広報の講師をしてきました

静岡県の観光広報研修の講師で、修善寺にいってきました。

先週の下田と同じテーマですが、今回は割と行政で広報関係の仕事に就いておられる方が多かったですね。

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またもや天気は快晴。

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会場は「生きいきプラザ」。 なぜ「生き生き」ではなく「イキイキ」でもなく 「生きいき」なのか。

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そのヒントは、館内にあったこんなボードにあるのかもしれません。(?)

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合間に修禅寺に。

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手水舎(境内の手を洗うところ)の竜(?)の口からは、温泉が流れ出ています。冷たい感触を無意識のうちに期待しての温水との出会いで、ちょっとしたサプライズ。

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修善寺で一番良かったのは、これ。 レストラン情報誌(見開き4P)です。 ほんとは、どこの店がどんな人に最もオススメなのかを、書いてもらいたいんですけど、こういう地域広告型のメディアでは、これが限界・・・かな。

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でも、店主の顔写真入りはとてもいいですよ。職人魂を感じさせる顔つきの店主が載っている蕎麦屋とかね。こだわり感じさせる割に営業時間短いけど。

修善寺でやっかいなのは、車が止めにくいこと。しかも、レストランが分かりにくかったんですよね。

研修に参加された方々に、「私、このあたりに来ると、食事でどこに行ったらいいか分からなくて、車の中でPCをネットにつないで、検索するんですが、なかなか良い店がひっかからなくて」と言うと驚かれてしまいました。

修善寺なら、「修善寺 レストラン」で検索しますね。 観光協会とか行政のホームページから店を探したりはしません。 そういうと、なぜかその言葉で、また驚かれます。

地元の人たちは、情報の出入り口が観光協会だと思っている人がホントに多いです。

でも、レストランは、ネットの場合、レストランガイドから入っていくでしょう。ダイレクト検索で。ねぇ。 

観光地でお店をやっている皆さん、「(場所名)+レストラン」で、ぜひオススメ・レストランがひっかかるようにSEOをかけてくださいねー。

伊豆の皆さん、また呼んでください!

投稿者 鶴野充茂 : 11:34

2007年06月16日

PR業界の再編

今年、私が注目しているテーマの1つに、日本のPR業界の再編があります。

その発端は、オズマピーアールとコムデックスの提携。 先に このブログでも紹介 しました。

そして、昨夜、業界再編の台風の目となるか注目される、インテグレート社 の設立記念パーティが開催されました。

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社長は、キシリトールやファイバーデトックスなどを仕掛けた藤田康人さん。

弊社でも2月にキシリトールのマーケティングに関するセミナーを開催しました。反響が大きかったため、現在、セミナーをDVDにして販売中です。

パーティ会場は、新宿・パークハイアットのボールルーム。

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会場には約300人のそうそうたる顔ぶれが結集。

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ディナービュッフェに舌鼓を打ちながら、パークハイアット39Fからの眺めも楽しめました。

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新会社は9名でのスタート。

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メンバーがサッカー選手のように紹介され、舞台へ。

男性は全員、ストライプ柄のダークスーツで登場。

私が、「誰のアイデアですか?」と聞くと、

スタッフの1人曰く、「社長はカネを出さずに口を出す人です」(笑)とか。


 

オズマピーアールとコムデックスの提携の背後には、このインテグレート社がありました。

それぞれの人事交流もどんどん進んでいるそうです。 

インテグレートの事業ドメインは、PR、広告、マーケティング領域を複合的にカバーします。

私のところとも連携がある・・・かな?

いずれにしても、新たな展開を楽しみにしています!

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:22

2007年06月13日

伊豆・下田で観光広報の講師をしてきました

静岡県から呼ばれて、観光広報研修の講師として伊豆・下田に行ってきました。

観光協会や旅館組合、市の広報担当者の方々向けでした。

昨年お声がけいただいて、静岡の観光広報テーマではすでに3度目のご依頼です。

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天気は快晴。 

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スーパービュー踊り子で品川から2時間半。到着すると、あじさいがお出迎え。

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会場は135号線沿いの道の駅、ベイステージ。

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下田と言えば、キレイな海!

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それに金目鯛!

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開国の町。

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それから・・・?

でも、広報素材があるのは良いのですが、メディアリレーションの際には、「今までと何が違うか」「何が新しいのか」という話をぜひ忘れないように入れてくださいね、

と話してきました。 

 

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帰りは新幹線。オフィスについたら打ち合わせがビッチリお出迎え(?)

来週は修善寺に行きます。

投稿者 鶴野充茂 : 12:48

2007年06月08日

アピールし過ぎは逆効果か

素朴な疑問なのですが、

 PC の ウイルスバスター がソフトの更新をするたび(ポップアップが出てきてダウンロードしている絵が出るたび)、

 ほんとに必要な更新をしてるんだろうか、と思ってしまうのは私だけでしょうか?

まったく更新されないと有り難味がありませんが、

一日に何度も更新されると、

やりすぎやろ、

と、今日はついにオフィスで口に出して、突っ込んでしまいました。

アピールもほどほどに、ということでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:07

2007年06月06日

チャンスを見逃したくない衝動

久しぶりに工夫して作られている「ティッシュ」に出会いました。

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「このティッシュがきっかけで

 大胆な水着を

 買った人もいる」

 「いろんなきっかけご用意しています。 ボディ・コンサルタント フィットネスクラブ ティップネス」

 うん、考えて作ったコピーですよね。

 今始めれば、この夏に間に合うかも、みたいなチャンスを見逃したくない衝動に駆られる人もいるかもしれません。

 あえて難を言えば、最後の部分にカタカナが多いこと、かな。

 ティップネスというブランド名を変えるわけにはいかないでしょうから、フィットネスクラブを日本語にするとか。

 ・・・ 室内型運動施設?

 ボディ・コンサルタントってよく分かりませんね。

 ・・・ 「あなたの体」指導員とか?


 上のコピーから、夏前にフィットネスに入会するターゲットは、明らかに、水着の時に「モノ想う」女性ということになりますね。 私も近所のジムが閉鎖になって困ってるんですけど、「大胆な水着」になろうという衝動は起こりません。

むしろ、

「このティッシュがきっかけで

 何の気兼ねもなく

 ビールと焼肉を、死ぬほど食べ始めた人もいる」

とかだとチャンスを逃したくない衝動に駆られます。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:36

2007年06月05日

【御礼】自己演出PRプロジェクト

昨日募集告知しました、ビーンスターの自己演出PRプロジェクトは、早々に申し込みが定数に達しました。

ありがとうございました! 現在、キャンセル待ちを条件に受付中です。

一日も早く、「これが成功事例です」と胸を張って言えるようなモデルを作っていきたいと考えております。

今後ともよろしくお願いします。

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:17

記念日狙いの調査広報

企業や業界団体が設定した「○○の日」ってありますよね。その日は、そのテーマに合わせた調査広報に最適な日です。

面白いテーマだと、パブリシティ効果がかなり期待できます。

たとえば、こんな感じ。

レストランで注文 何分待てる? 東京と大阪で比較調査

10日の時の記念日にちなみ、大手時計メーカー「セイコー」が行った「東京人と大阪人の時間感覚」の比較調査で、食事の待ち時間に関する東西の意識の違いが浮き彫りになった。

 「1度は行きたいと思っていたレストランで、注文から料理が出てくるまで気持ちよく待てる時間」を尋ねたところ、東京、大阪いずれも15分以内が約4割と最も多かったが、30分以内と答えた人が東京では12.1%(大阪2.8%)もいた。

 「そのぐらいの時間はかかるのが当たり前」(60代女性)、「イライラするとその場の雰囲気も台無しにする。話でもしていれば苦にならない」(30代男性)という東京人に対し、大阪では「遅いとお金を払う気がなくなる」(20代男性)、「10分以内に出てこないのは客へのサービス不足」(30代男性)という意見があった。

一方、ファストフード店では、大阪の男性では「5分以内なら並ぶ」という人が48.6%(東京35.2%)だったのに対し、東京の男性は「1分以内」という人が18.1%(大阪2.9%)もいた。  

セイコー秘書・広報部は「東京人はおいしいものなら待つのをいとわないのに対し、大阪人は早さも大切な要素と考えているのでは」としている。  調査は5月9、10の両日に実施。東京都か大阪府のどちらかで生まれ育った20~60代の男女計428人に対し、インターネット上でアンケートをした。 (以上、6/5/07付 SANKEI-Webより引用)


この種のリリースで覚えておきたいのは、 「○○にちなんで」 という言葉です。記者は「なぜ、今、このニュース?」というのを常に考えますので、「今はこのタイミングだから」という意味を暗に示す「ちなんで」という言葉が相手の興味を引くのに効果的なのです。

今回の「時間感覚」に関する調査の場合、「いや、6/10は、時の記念日ですから」って言えば、「ああそうか」となる。それをつなぐのが「ちなんで」なのです。

 

それにしても、ほぼ1ヵ月前に500人弱のネット調査でパブリシティネタが生まれるって、ほんと、お手軽ですよね。

 

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:12

2007年06月04日

【10社限定】自己演出PRプロジェクト始動!

 社長もしくはスタッフをメディア露出することで、会社の認知度を上げる
 プロジェクトを【10社限定】で開始します。

 メディア露出が上がると

 ・営業しなくても問い合わせが増えます
 ・価格競争しなくても成約率が上がります
 ・記事が信用につながり、初めて会う人との話が格段に早くなります
 ・面白い人や仕事の案件と出会う機会が飛躍的に増えます
 ・出版や講演のお誘いも来ます(○○の話を聞くならあの人だとなります)
 ・商談や紹介の時、「メディアでもよく紹介されてるんですよ」と言えます

 ここで提案です。あなたも、取材される人になってみませんか?
 あなたの会社の社長を、もっと強力な会社の広告塔にしてみませんか?

 私が経営するビーンスターのサイトをご覧いただいている方にはよくご存知かと思いますが、
 2005年の創業以来、弊社は安定的・継続的に大手メディアから取材を受け、
 紹介記事が出続けています。

 これに対して、今までずいぶん多くの方から質問されてきました。


 ◆「どれくらいお金払ってるんですか?」

 広告ではなくPRの手法なので、掲載にお金はまったくかかっていません。
 普通にPR会社に頼むと少なくとも月50-80万円くらいはかかりますが、
 自分でやっているので必要なのは自分の工数だけです。

 ◆「どれくらい手間をかけて、あるいはどれくらいの頻度で
   プレスリリースを書いてるんですか?」
 
 2005年2月に創業したビーンスターは、1年以上、私以外にスタッフが
 いませんでしたし、創業直後のベンチャーですから目の前にある仕事を
 進めるのに精一杯で、ほとんどPRに手間はかけられませんでした。
 プレスリリースを書いたのも、結局、今までたった1度だけです。
 (よく驚かれます)

 ◆「じゃあ、一体、どうやってるんですか?」

 会社を露出しようとするのではなく、社長個人を発信してきたのです。
 取材テーマが社長なら、プレスリリースも必要ありませんし、
 季節に関係なく、極端に言えば、商品・サービスのあるなしに関係なく、
 メディアに出られます。しかも継続的に。

 欧米では、ベンチャーや差別化の難しい商品・サービスを取り扱う企業が
 経営者を前に打ち出すPRに注力します。そして、「ほら、こんなに
 メディアに紹介されているんですよ」というのを武器に、売上を伸ばして
 いきます。その手法をビーンスターでも活用してきました。

 ◆「でも、誰にでもできる芸当じゃないでしょう?」

 ある方法論にしたがって情報発信を続ければ、意外と難しくありません。
 私自身、米コロンビア大学院で2年間1000万円以上もの費用をかけて
 みっちり欧米型PRのアプローチを学び、
 外資系大手PR会社・国連機関・ソニーでPRの実務に携わり、
 かつ7年間、延べ数千人が参加している業界コミュニティを主宰して
 最新の情報を入手し続けて来ましたので、必要最小限の手間とコストで
 効果を上げるPRに精通しています。

 この方法論で自己演出すれば、
 ほとんどの業界・人物で効果を出せる自信があります。


 でも、問題はここからです。

 ビーンスターでは、情報発信(自己演出)の重要性やその効果を、
 企業研修やメディアを通して発信して来たのですが、そこに私たち
 だけでは解決できない問題が起きています。

 それは、世の中にある成功事例の少なさです。

 情報発信は大切ですよ、こうやればいいんです、と言うのは簡単です。
 でも、「じゃあ、たとえばどんな会社を参考にすれば良いですか?」と
 言われると、「うっ」と詰まってしまうのです。

 たとえば、大手もしくは有名企業は、メディア側に担当記者がいて、
 広報担当と記者間でコンテンツを介して相互依存している関係があります。
 こういう所は、これから積極的に情報発信しようという人たちにとって
 あまり参考になりません。

 それ以外の会社になると、単発で面白い記事が出たとしても、
 それはたまたま偶然だったり、継続的な活動としては難しいくらいの
 手間やコストをかけていたりします。

 そうすると、意外と「見習いたいPR体質の会社」って見つけにくいん
 です。

 経営者の方ならお分かりいただけるかと思いますが、
 そんなに次々と革新的な新商品・サービスを生み出し続けられるわけでは
 ありませんし、かといって、事業は継続するものですから、露出の機会って
 安定的にほしいですよね? 

 そうすると、打ち上げ花火のような広告やPRを気合を入れてやるよりも、
 低額で取材依頼が勝手に入ってくるようなPR体質にする(つまり仕組み化
 する)のが最も有効なのです。(その方が予算も立てやすいですし)

 そして、それには会社の代表者個人をパブリシティで有名にしていく方法が
 最適です。(私もありとあらゆるPRを試したので自信を持って言えます)


 そこで、今回のプロジェクトを開始することにしました。
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  【10社限定】自己演出PRプロジェクト ◆あなたを成功事例にします◆

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 詳しい内容はこちらを⇒ http://www.beanstar.net/biz/pr.htm

投稿者 鶴野充茂 : 09:36

2007年06月02日

手間なく分かるようにする

あんまり出したくない情報を出さざるを得ない時、その躊躇が垣間見えると逆効果ですね。

そんなことをこの記事をきっかけに考えました。

コンタクトレンズ洗浄液を回収、角膜障害発症が高確率

 コンタクトレンズケア製品などの輸入販売会社「エイエムオー・ジャパン」(東京都港区)は1日、ソフトコンタクトレンズ洗浄液「コンプリートアミノモイスト」の自主回収を発表した。  「アカントアメーバ角膜炎」と呼ばれる角膜障害の発症率が、同製品の使用者で高いという米疾病対策センター(CDC)の調査結果を受けて回収を決めた。  同社によると、国内では同製品の使用による同角膜炎の報告はないという。問い合わせは、フリーダイヤル(0120・720・808)。 (以上、6/2/07付 読売ONLINEより引用)

この記事を見て、「えっ、どの製品なんだろう・・・」ってネット検索したんですよ。

もし、自分が使っているものなら、イヤだなあ・・・と思って。

contact60207.gif

そうすると、メーカーの告知ページがすぐに出てきました。

出てきた・・・んですが、顧客の視点からすると、一番確認したいのは、

「どんな外観か」なんですね。こういう時。

「一体、どの製品なの? ウチにあるのかな?」と考える。

contact60207-2.gif

こういう、製品名のリストとJANコードだけだと、消費者はすぐに分かりません。

(きっと取り扱い業者向けに出している意識が強いんでしょう)

写真がほしい。写真が!

amino_thmb.jpg

ウェブを探しまわって、ようやく出てきたのがこの小さな写真でした。

でも、「製品詳細」をクリックすると、上の文字ばっかりのページが出てきます。


製品回収のプレスリリースには、写真もしっかり入れる。

ちょっとしたことなんですが、重要なことだと思いましたね。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:31

2007年06月01日

トイレで施設のメッセージを感じる

麻布台の東京アメリカンクラブでランチ・ミーティング。

何気なくトイレに入って、改めて、そこがアメリカンクラブであることを確認しました。

shoeshine.jpg

靴磨き機があったんです!

た、た、たしかにトイレは、化粧室とも呼ばれ、身だしなみを整える場所ですよね。

はい、了解。私もトイレを後にする前に靴を磨きました。男の嗜みですよね。いや、まったくです。必要なことですよ。

で、何気に、横を見ると・・・

omutsudai.jpg

おむつの交換台がありました。男性用トイレの中です。 たしかに、子育ては男の嗜みですよね(?)。いや、まったくです。


こういうのを見ると、施設のサービスというよりも、むしろ「メッセージ」だと感じますね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:54

100点未満ではいけない世界

東京で、クレジットカードの支払い単価が一番高いホテルってご存知ですか?

パークハイアット? リッツカールトン?

いえいえ、ちがいます。

2005年オープン、三越本店の隣、日銀の向かい、三越前駅直結、全157部屋の6つ星ラグジュアリーホテル。

そう、

マンダリン・オリエンタルだそうです。

man_logo.gif

まだ行ったことがなかったんですよね。

と、いうわけで(?)フラリと行って、見せてもらってきました。一体どんなホテル?と思って・・・


man_dx1.jpg

標準タイプのデラックスルーム。50平米、ネットで調べると一泊4万~5万円です。

man_dx2.jpg

でっかい薄型テレビに仕事デスク。仕事デスクには、壁側に、見えないようにしてコンセント類が集められています。

しかも、電源が3つくらいあって、「そうそう、いつも電源で困ってたんだ」というのを思い出しました。PCとケータイ2つの充電をしようと思うと、どれかはバスルームか電気ポットを抜いて使うことになったりするんてすよね。

でも、一番驚いたのはコレ。

man_dx3.jpg

入り口のクローゼットに常備されている「ヨガマット」!  利用率を知りたいです・・・

そして、次に見せていただいたのはスイートルーム。

man_suite1.jpg

こちらは90平米、一泊14-5万円のタイプ。

入り口のアプローチ部分がまず広い。入ると奥に、デラックスルームより、も1つ大きなサイズのテレビ。

32階の見晴らしは最高。外は雨模様でしたが、東京タワーがキレイに見えました。

man_suite2.jpg

仕事コーナーが使いやすそう。

man_suite3.jpg

フロからも見えるキレイな街並みと・・・テレビ!

man_suite4.jpg

スイートの中にある洗面。2人で同時にうがいできます。

man_suite5.jpg

キングサイズのベッドも寝心地よさそうでした。(寝させてもらえなかった・・・)

部屋を見せていただきながら、こんな話を聞きました。

「ホテルって、お客さんの中で100点満点からスタートするものなんです。1万円には1万円のホテルの、10万円には10万円のホテルの期待がある。それで、あーこれが問題だ、でマイナスされていきます。あーこれが良かった、でもなかなかプラスになりません。もともと100点満点ですから。でも、マイナスは一気に行きます。それで100点未満だと、なかなかリピートにつながりません。ホテルは100点未満ではいけないんです。」と。

部屋や建物といったハードに、ソフトのサービスが加わってホテルでの「体験」を提供する。そこでお客さんの100点満点スタートの期待を、どう超え続けるか。

特に最近の東京は、数々の外資系高級ホテルがオープンしているので、市場環境がたいへん厳しい。そこで生き残っていくのは本当に大変なことだと思いますね。

その中で、支払い単価が一番高い、というのは、きっとすさまじいまでの努力によって運営されているに違いありません。

いやはや、また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


ちなみに、マンダリンオリエンタルに行く機会があれば、ぜひフロントロビー(38F)にあるトイレに入ってください。特に夜。

心を打たれますよ。(あえて写真は載せません。あ、もちろん男性の方しか確認できてませんが・・・)

レストラン・バーの食事も、連れて行った人をちょっと驚かせることができる素敵な演出があります。

土地柄、夜は割と空いてます。穴場です。お試しください。

投稿者 鶴野充茂 : 09:34

2007年05月30日

別のカテゴリーに出かける

パブリシティを考える時に、自分のカテゴリーを自分のいる業界だけに決め付ける必要はありません。

セシール、Second Lifeでアバター用の衣裳を無料提供

セシールは5月22日、仮想世界「Second Life」において、アバター用の衣裳を無料提供するサービスを開始した。

 セシールは3月26日に通信販売企業としては初めてSecond Lifeに店舗を出店し、カタログの展示や、同社からのメッセージを集めたリクルーティングビデオ「CECILE LIVE」の放映を行っている。今回開始するアバター用の衣裳提供は、来店したセカンドライフユーザーに、ファッション通販企業としてより具体的なサービスを提供するというもの。

 アバターは、マネキンが設置された特設ステージ前の衣裳配布看板をクリックすることにより、衣裳を受け取ることができる。配付される衣装は、女性アバター用ワンピースと男性アバター用スーツ各1デザイン3色となっている。今後、バリエーションを増やしていくことも計画しているという。  (以下略。以上、2007/05/23 C-Net記事)


通販の会社でも、通販業界のニュースとしてではなく、ITのニュースとして位置づけることができるわけですね。

このアプローチや考え方は汎用性が高くて、流行・注目のモノと組み合わせることで、業界や媒体によらずニュースを生み出せる可能性があります。 

 

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:00

2007年05月22日

同じニュース、異なる表現

今日の新聞を斜め読みしていて、同じニュースでも、記事のまとめ方に違いがあるんだな、と発見しましたのでご紹介します。

 

(日経) たばこ代、2倍なら3割が禁煙検討・京大教授ら分析

京都大学の依田高典教授と甲南大学の後藤励准教授らのグループは21日、日本のたばこ価格を現在の2倍以上と欧米並みに値上げすると、ヘビースモーカーの約3割が禁煙を試みるとの分析結果をまとめた。ニコチンへの依存度が高いと健康被害などを唱えても効果がなく、研究グループでは「喫煙者を減らすにはたばこを大幅に値上げする必要がある」と話している。 (5/22/07 日経)


(読売)たばこ1箱1000円ならほとんど禁煙…アンケート結果

喫煙者が気にするのは健康よりもたばこの値段?京都大大学院経済学研究科の依田高典教授(応用経済学)らの研究グループは、たばこ1箱が1000円なら、喫煙者のほとんどが禁煙し、ニコチン依存度が高い人ほど、価格が禁煙の動機付けの重要な要素となる、とのアンケート結果をまとめ、21日、発表した。(5/22/07 読売)


(毎日)ヘビースモーカー:価格800円で、ようやく7割禁煙

ヘビースモーカーは、健康リスクや多少の値上げといった「脅し」にはほとんど動じないが、価格が800円になると約7割が禁煙を試みる--。京都大の依田高典教授(応用経済学)らのグループは21日、こんな研究結果を発表した。ニコチン依存度があまり高くない喫煙者には、価格や健康情報も禁煙を試みる動機になった。依存度別の調査は国内初という。(5/22/07 毎日)

(朝日)なし


日経の見出し、頭で一度意味をよく考えないとイメージできないですよね。一番難しい。

分かりやすさという観点だと、読売が一番でしょうか。「1000円なら、そりゃ買わないよな」と思わせる見出しです。

毎日は社会学的な解説っぽい感じ、ですかね。

同じプレスリリースからの記事化だと思いますが、同じ事実を伝えるにもいろんな表現があることを改めて感じさせられました。もちろん、記事化しない、という朝日のような判断もあるわけです。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:46

2007年05月12日

今時の自販機

高速道路のPAで何気に自販機を見ていて目が留まりました。

jihanki101.jpg

ん? ちょっと値段が高くないですか・・・? と。

カップ・コーヒーのイメージは80-100円くらい。それがこの自販機は倍以上です。

「いくら高速道路の上でも、高すぎるような・・・」と、視線を動かすと・・・。

jihanki2.jpg

自販機の上に「世界初!! 一杯毎に豆を挽くミル挽き珈琲」と書いてある。

(ちなみにこんなに大きな看板をつけておいても、商品を見ている視線の外にあるため、はじめは目に入りません)

で、「そんなに自信あるなら飲んでみよう」と思ってボタンを押しました。

す、すると! 

jihanki3.jpg

この自販機の中央・上部に取り付けられているディスプレイがいきなりライブ映像に切り替わり、

この自販機の中で豆が転がり、ドリップして、コップに注がれている様子が複数のカメラで

中継し始めたのです。

たしかに、この写真の中でも、「生映像でご覧になれます」と書いてありますね。

なんだか、NHK「ピタゴラスイッチ」の仕掛け遊びを見ているようで、単純にカップコーヒーを自販機で買う以上の楽しさを味わいました。

でもこれ、価格帯が普通の2倍以上だから、「あれ?」と思ったんですよね。

150円くらいだったら、「高いなあ」と言うだけで、それ以上気にすることがなかったかもしれません。

「あれ?」→「え?なんで?」という疑問を喚起する刺激の大きさにもレベルがあることを学びました。

ドリップしたコーヒーもおいしかったですよ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました! 

投稿者 鶴野充茂 : 06:24

2007年05月06日

それと分かるかとうか

サービスを提供していても、それを認知されなければ、使ってもらえません。

何かを提供するにはコストがかかりますから、使ってもらえないものを用意し続けるのは問題です。

そんなことをオフィスの向かいのスーパーで思いました。

publicphone1.jpg

何の話かと言うと、公衆電話です。

最近の公衆電話はオシャレになっていて、ほら、この写真。レジの後ろにちょこんと置いてあったのですが、よーく見ないと、これが公衆電話であると分かりませんでした。

publicphone2.jpg

こんな風にコピー機の隣に置いてある。店としては、公衆電話を設置してある、と言いたい。でも、これだと気がつかないですよね。

いや、おそらく、この場合は気づかれないことを狙っているのでしょう。だからこそ視覚的にうるさくないように同系色にしたりして。それで、お客さんから聞かれたら、「あそこにあります」と言う。でももしそうだとしたら、それは普段、携帯電話を持っていて、公衆電話を探すことのない人の発想のように思います。

今、公衆電話の数がどんどん減っているので、携帯電話を忘れたり、携帯電話を持ち歩かない人が電話を探す時、とても苦労するんですよね。

いざと言う時に「あそこにあったはず」という記憶があるのとないのとでは、頼りにされる・活用される機会がまったく違うと思うんです。トイレの場所なんてそうですよね。店のどこにあるのか、どこの店のトイレが広くてキレイなのか知っておきたい。いざと言う時に、快適に使いたいからです。

そう考えると、やっぱりこの公衆電話も、日ごろからもっと認識されておく方が良いと思うんです。

マーケティングに力が入っているサービス(写真の中だと右隣のEdyとか)なら店頭表示用のPOPなども用意されているものですが、コモディティや標準インフラ化したものはサイン(表示)が少ないものです。

そうすると、もう目に付く置き場を選ぶしかないんでしょうね。配線の問題がありますが。

そこまで工夫しても、電話料金の売上は大して変わらない、だからここにまとめて置いておこう、という発想なんでしょうが、私は逆に、そんな細かな工夫がある店の方が、記憶にひっかかりがあって店全体の利用度が上がるような気がするんですよね。

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 08:57

2007年04月28日

諸行無常

運動を続けることと、ビジネスを続けることは、本当に難しいことだと思います。

carte42807.jpg

2月にスタートした私のフィットネス通いも、突然今月で終了を余儀なくされました。

今日、行ってみたら、「4月末で閉鎖となりました」という張り紙が!

open42807.jpg

わずか2年前にオープンしたばかりのジムなのに!

このブログでも、過去、何度か私がこのフィットネスジムで学んだコミュニケーションを紹介しましたが、

本当にザンネンです!

ビジネスを続けるのも難しいですが、

運動を続けるのも、本当に難しいです。

5キロ痩せねばならないのに! 12回ほど通ってペースが出てきたのに!

「お腹すっきりコース」の「ステップ1」がまもなく終わるところだったのに!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:50

政治に見る共感の表現

政治家が長けている(鍛えられている)コミュニケーションの1つに「共感」があります。

「あなたの大切なことを、私も大切に思っています」というメッセージの発信です。

それによって相手に、思わず「彼はいい人じゃないか」と思わせてしまいます。

そんなことをこの記事を読んで思いました。

 

米大統領、めぐみさんの写真「執務室に置いてある」

「拉致問題に対する私の強い感情が薄れることはない」――。

ブッシュ米大統領は27日昼(日本時間28日未明)の安倍首相との共同記者会見で、昨年4月に拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会した時の衝撃を首相と語り合ったことを明らかにし、拉致問題解決に向け、協力を続ける考えを強調した。

大統領は早紀江さんとの面会について「胸が張り裂けそうだった。娘さんへの感情は時間を経ても薄れず、悲しみは真実のものだった。娘さんの写真は私の執務室に置いてある。横田さんのホワイトハウス訪問は、拉致問題に人間的な側面を与えた。決して彼女の訪問を忘れない」と感情を込めて説明した。

安倍首相は傍らで「(大統領から)変わらぬ支持の確約をいただいた」と感慨深げだった。 (以上、4/28/07付 読売ONLINEより引用)

私、仕事でかれこれ200人以上の国会議員と会ってきましたが、地盤がしっかりしている議員ほど、共感によって心をつかむのがうまいと感じてきました。

で、大体そんな時には話の流れが決まっています。

まず相手の話を聞いて、それにまつわる自分のエピソードを話す。

そしてそこに、その話が嘘じゃない、と言わんばかりの「証拠の品」が登場します。

上の例だと、「写真」がそれ。また、「片時も忘れていない」みたいに「身近にある」と言うんです。

大統領など、国家元首クラスになると、この「共感」もシナリオを書いて予めセットされている(つまり仕組み化されている)ことも多く、それをわざとらしい、という解釈もありますが、私は逆にこういう配慮こそが外交の面白さであり、また、個人のコミュニケーションにも活用できる気持ちの示し方のように思うんです。

だって、相手の気持ちの流れを読めないと準備も気のきいた一言もないですからね。


 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:22

2007年04月27日

ニュースはタイミングだ

ニュースメディアには、ネタがなくて困る時期があります。

人が動かない時期、休みの前後。それでもニュースは毎日出さねばならないので、無理やり記事を作って紙面、スペースを埋めることになります。

この記事を読んで、そんなことを思い出しました。

森元首相がダイエット成功、110キロ→99・7キロに

自民党町村派の森元首相は26日の同派総会で、約3か月間で10キロ余りの減量に成功して体重がついに100キロを切ったことを報告し、派閥の議員から盛んな拍手を浴びた。  森氏は約110キロの巨漢を誇っていたが、医師の勧めもあって約3か月前に食事制限によるダイエットを決意。政治家との夜の会合も低カロリーの野菜スープを持ち込む徹底ぶりで、99・7キロまでシェイプアップした。 (以上、4/26/07付 読売オンラインより引用)

 いや、一応はニュースの形式になっているんですよ。5W1H。

Who=森元首相が

What=ダイエット成功

When=4/26報告

Where=自民党町村派総会で

Why=医師の勧めでダイエットしていた

How=食事制限によって

ね。

でも、これ、本当に世間に伝えるべきニュースだと思って記事にまとめているとしたら、

私なら、最低次のポイントを追加します。

 ・森元首相にとって、この10キロはたいへんなダイエットだった(過去200回の挑戦に失敗し続けてきた末に成功したとか)

 ・画期的なダイエット法だった(どんなに誘惑に弱い人でも無理なく成功する方法だったとか)

 ・珍しい試みだった(メタボリック症候群の撲滅をめざして制作する政府広報ビデオのために取り組んだとか)

などですね。

ゴールデンウイーク前は、広報的に、ねらい目の時期だということですね。

 

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:56

2007年04月19日

組み合わせの妙

意外性のある言葉や概念の組み合わせが成立するだけで、人の興味をかなり引くニュースが出来上がります。

その典型がこれ。

三等陸佐がメイド喫茶で盗み ( 4月19日 スポーツ報知配信記事より引用)

 防衛省の統合幕僚監部で、男性の三等陸佐(47)が、秋葉原のメイド喫茶で盗みを働いていたことが18日、分かった。

 統幕や警視庁万世橋署によると、三佐は1月25日午後10時過ぎ、東京・外神田のメイド喫茶で、2万円相当のガラス製の置物を盗んだ。「中に子どものような男女の形、カップルの姿が見える」もので、三佐はポケットに入れて盗んだという。防犯カメラに、犯行の一部始終が映るなどしていたため発覚した。

 「酔っていて、きれいな物だなと思った」などと話しているという。同店は、メイドさんと一緒にトークを楽しむほか、一緒にお散歩に出かけるサービスも受けられる。三佐は窃盗容疑で警視庁から書類送検された。防衛省からは停職30日の懲戒処分を受けている。

「自衛官」「メイド喫茶」「盗み」の組み合わせでこれだけ「お!」思わず紹介したい、と思ってしまうような記事になるとは私も驚きです。

まあ、当の本人や当人を抱える組織では受けとめ方は違うと思いますが・・・

最後のパラグラフなんて、書いている記者も脱力しながら書いている姿が目に浮かびますよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:27

2007年04月17日

名前を変えるだけで

名前を変えるだけで新しく見えるという効果は確かにありますね。

makuo.jpg

ほか弁屋で「幕の内」だったものが「幕王」になっただけで、いつも完売。 昨日も売りり切れ。

「一日○○食限定」というのも書かれると余計に注目させるきっかけになるようで。


そういえば、こちらも名前を変えたのだとか。

 

タウンミーティング改め「直接対話」、東京・秋葉原で開催 (4/16/07読売オンラインより引用)

 やらせ質問など不適切な運営が問題となった「タウンミーティング」に代わり、政府が特定の施策について国民の意見を聞く対話集会「新しい国民との直接対話」が16日、東京・秋葉原で開かれた。  

 公務員制度改革などをテーマに、36人の参加者が渡辺行政改革相と意見交換した。政府は今回の対話集会を「試験的な開催」と位置づけており、運営上の問題点などを検証したうえ、7月ごろに安倍首相が出席して新たな対話集会を正式にスタートさせる方針だ。

 政府は今回の開催にあたり、運営方法を全面的に見直した。最大のポイントは経費の削減だ。タウンミーティングでは、1回あたりの平均運営経費が2200万円にのぼったこともあったが、今回は100万円に抑えた。


でも、「直接対話」より「幕王」の方が何となく強そうですよね。

また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:30

顧客情報とコミュニケーション

昨年泊まった伊豆の宿からハガキが届きました。

hagaki_41707-1.jpg  hagaki_41707-2.jpg

眺めながらしばらく考えていたのですが、

これまであちこちのホテルに泊まって、住所・氏名を書いてきたのに、

その後、DMハガキをもらった経験がほとんどないことに気がつきました。


もちろん、営業の電話があるわけではありません。


もちろん、メールが来るわけでも・・・これはたまに来るかな、でも、ほとんどありません。


営業しないのなら、いや、顧客とのコミュニケーションをとらないのなら、

なぜ、毎度毎度、住所と氏名を書くんでしょうか。


きっと、宿には宿側の理屈があるはずです。

支払いせずに逃げられたら、とか、法人営業の際の参考に、とかね。


でも、個人情報を出したんだから、もっと活用してほしいですよね?


逆に言うと、

今だからこそ、ハガキって、顧客とのコミュニケーションをとるのに良いツールになりそうに思うんですよね。

ところで、このハガキ、

「気ままに一人旅プラン」というのは、空いてる時期に良い提案だと思いました。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 13:54

2007年04月16日

「キシリトール」市場の舞台裏DVD発売

待望のDVDが遂に発売になります。

今年2月に開催し、大好評だったセミナーのDVDが販売開始になります。
広くマーケティングに興味のある方にはイチオシです。
 
現在、ガム製品の80パーセント以上に配合されているという
 「キシリトール」。市場規模は約2000億円だそうです。ところが10年前、
キシリトールはまったく無名でした。

いかにしてキシリトールはこれほど短期間のうちに急速に広まったのか。

xyk_gum.jpg

その仕掛け人が、当時社員4人の食品素材メーカーに勤めていた、藤田康人氏です。

ほとんどゼロから2000億円もの市場を生み出した背景には、他社や専門家を
さまざまな仕掛けで巻き込んだ独自のB2B2C戦略がありました。
その驚きの戦略を具体的な事例と共に語っていただきました。
 
大入り満員だったこのセミナーは、参加者アンケートでも満足度がたいへん
高く、参加できなかった方々からもビデオ化を希望される声が高かったため
今回、セミナーDVDとして提供を開始することになりました。
 
このキシリトールの事例は、近くマーケティングの常識として語られる日が来そうな予感がします。ぜひ、今のうちに知っておいてください。

◆お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ◆

⇒ 最新マーケティング研究:ヒットの舞台裏「キシリトール」

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:01

2007年04月15日

「見てしまった」感の演出

都知事選が終わったと思ったら、今度は区議会議員選挙の投票用紙が届きました。

で、真新しい選挙ボードが近くの公園にも掲げられ、毎度見慣れた風景が・・・と思っていたところに、なにやら挙動不審な男の影が・・・

election41507.jpg  (その瞬間を激写)

その男は、自転車で選挙ボードに近づき、スポーツバッグらしき入れ物から白いものを取り出したと思ったら、ある「ます目」をじっと見て、何か作業を始めたのです。

そう、選挙ポスターを貼り付ける瞬間でした。


選挙ボードを見る機会は多くあれども、ポスターを貼り付けるまさにその場面って、考えたら初めて見かけたんですよね。

なんだか、「珍しいものを見てしまった」という気持ちになって、思わずケータイのカメラで「激写」してしまいました。

理屈では「何でもない」出来事を「特別な体験」のように感じる、この不思議な気持ち。


そう考えると、出来上がるまさにその場面をうまく演出し、イベント化して見せる、というのもメッセージ発信に効果がありそうですね!

( 誰のポスターを貼っていたのかが見えなかったのが、彼の失敗ですが)


   今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:05

2007年04月12日

極端なものはニュースになる

普通ではない、というものはそれだけで記事になる可能性があります。

釣りざお100万円/ダイワ精工/輪島塗で仕上げる

百万円の釣りざお、受注生産します--。ダイワ精工は6月に、輪島塗で仕上げた高級釣りざお「漆宝シリーズ」を売り出す。価格は詰めている最中だが、40万~100万円となる見通し。これまでは68万円が最高級品だったが、景気の回復などで高価な釣りざおでも愛好家の需要が期待できると判断した。

「アユ用」「カワハギ用」「クロダイ用」「ヘラ用」の4種類を用意する。(中略)6-7月に注文を受け、2008年2月に納品する。100本の受注を見込む。(以下略、4/12/07付 日経産業より引用)

すでに68万円の釣りざおを出しているんです。しかも、値段はひょっとすると40万円かもしれないんです。売れても100本なんです。それでも、100万円の見出しで記事になります。しかも一面に。

超○○なモノ、というのを考えてみるだけでも損はないですね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:50

2007年04月08日

はやく卒業させる動機づけ

2月ごろからフィットネスクラブに通っています。人間ドックで「運動で5キロ痩せなさい」といわれたのが一番の理由。

いろいろ手厚い(?)サービスで、入会申込みをしてから、自分で施設を使い始めるまでに2週間くらいかかりました。施設の案内とカウンセリングを受け、個人メニューを作り、それを持って、各トレーニング機器の使い方を聞くのにそれぞれ予約を入れねばならなかったからです。以来、週1-2回程度の頻度で通っています。

さて、問題はこの個人メニュー。カルテ型のA4横サイズの紙なのですが、私のメニューには左上に大きく「お腹すっきりコース」と書いてあります。

これ、トレーニングの最中は床に置いておくことになるのですが、とにかく目立つのです。

「お腹すっきりコース」の文字が。

心なしか、私の目の前を通るすべての人が、何気に床に置いてあるこのカルテを見て、

「お、お腹すっきりコースですか」(含み笑い)みたいな顔をして横切っていくのです。

onakasukkiri.jpg

これ、強烈な動機づけになりますね。

「今に見てろよ」と。

お腹すっきりコースのトレーニングも中盤を越えました。

もうすぐ卒業。

・・・でも、今日、新たな事実が判明しました。

「お腹すっきりコース」の右端に小さく「初級」と書いてあったんです。

つまり、これを終了したら、次は、「お腹すっきりコース中級?」

早くもっと、自信をもってカルテを床に置き、「どうだ」と世間に示せるようになりたいと思います。

同時に、こういう動機づけの方法もあるのだと、思わず感心。


 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 16:50

2007年04月03日

知事の発言事故

暖かい季節になると、気持ちも緩むのか、発言事故も発生しやすいようです。

人殺しの練習・異常言動・遺伝子…知事発言も様々

 県の新規採用職員を迎える知事発言で2日、釈明を求められる例が相次いだ。

 埼玉県の上田清司知事は、職員就任式で、使命感の一例として、「自衛官は大変だ。平和を守るために人殺しの練習をしている。『国民の生命と財産を守るために頑張って下さい』と褒めたたえないといけない」と述べた。

 式後、上田知事は記者団に「殺傷という言葉を使えば良かったかもしれない。分かりやすくなり過ぎて、きつい言葉となった」と話した。

 宮崎県の東国原英夫知事は辞令交付式で、インフルエンザで入院中に治療薬「タミフル」を服用したことに触れ、「5日間ほど飲み放題飲んだ。異常言動に走るかもしれないが、大きな心で受け止めてほしい」と述べた。県に「不適切」と苦情が寄せられ、東国原知事は「(発言に)何の問題があるのかと思う」とする一方、「不快にさせたことは申し訳ない」と述べた。

 愛知県の神田真秋知事は、職員入庁式で、福祉に対する意識に触れ、先天的障害のある人などを指して、「悪い遺伝子を持った方」と発言した。報道陣から真意を問われた神田知事は、「ハンデは本人のせいでなく、しっかり対応しなければいけないという意味だった」と釈明した。

(以上、4/3/07付 読売オンラインより引用)

新入社員や支持者など、自分の話を真面目に聞いてくれる人を前にすると、ついつい気持ちよくなって、気持ちも緩んで口が滑ってしまうこともあります。特に、人前で話す時、話し手は、せっかく話を聞いてくれているのだからと、少しは面白い話も入れようという工夫をしてしまいがちです。 

それが悪いとは言いませんが、やはり、花見に来ている人がみんな酔っているわけではない、ということも覚えておく必要がありますね。

明日は私も泊まりで新人研修です。気をつけよう。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:25

2007年03月28日

対人コミュニケーションと広報

対人コミュニケーションから広報のような企業コミュニケーションまで、対象・目的をあまり限定せずに「コミュニケーション」の教育を軸に事業をしている私にとって、個人のコミュニケーションも、組織のコミュニケーションも、意識の上ではほとんど差がありません。実務的にも、考え方やアプローチにそれほど違いがないのです。

なのですが、これが、関係者はどうかというと、まるで違う顔ぶれになります。

企業のコミュニケーションは、マーケティング系の人々が中心で、

個人のコミュニケーションは、教育関係の人々が中心です。

そうすると、先方の頭の中に、それぞれが「つながっている」というイメージをもてる人はほとんどいません。

だからなのかもしれませんが、この記事を読んで、思わず反応してしまいました。

 

フットボールの熱源 / 社会とつながろう    3/28/07 日経(スポーツ面)より引用

 Jリーグのあるクラブの広報担当から、こんな嘆きを耳にした。「私の悩みの種はA選手なんです。取材の場で、誤解を受けかねない横柄な言葉遣いをしてしまうので」。大げさな言い方をすれば、恥ずかしくて世間に出せないというのだ。

 各クラブは新人研修だけでなく、常に選手の社会性を磨こうと腐心している。柏では学校や福祉施設に派遣し、技術の披露や講演をさせている。地域密着を第一義とした試みではあるが、選手をサッカー界の外に出して人と触れ合わせ、社会とのつながりを意識させようという意図もある。

 この手の話を聞くとレバノンでのことを思い出す。(中略)

 海外に出ると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気付かされる。社会を意識し、社会とつながり、自己表現をする強い力が養われている。実は彼らのレベルが高いのではなく、日本の子供たちのレベルが低いのだろう。だから各クラブはプロ選手の社会性を磨くことに注力しなければならない。


これを読むと、対人コミュニケーションのスキルが、広報のスキルにつながっていることがわかっていただけるかと思います。

この記事のタイトルにある「社会とつながろう」。この「社会」は英語にするとPublicと理解してよいと思いますが、Publicと関係をつくることをPublic Relationsと言います。略してPR。つまり広報という意味です。


またまた自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:02

2007年03月27日

発言事故のしくみと対応

政治家や組織のトップがコミュニケーション上、注意すべきことの1つに不謹慎・不適切な発言というのがあります。

大体、何か大きな問題について問われた時や、気持ちよく喋っている時に「ポロッ」と出た言葉が、「不適切だ」とメディアなどに騒がれて(一般の人が騒ぐだけではそれほど影響がないのですが、メディアが反応すると拡張されますので)、発言の「責任」問題に発展します。

ちょっとした表現で辞職に追いやられるケースも珍しくなく、そういった場面を私は『発言事故』と呼んでいます。

安倍内閣は、この発言事故が頻発している内閣です。期間の長さの割には異例の多さではないでしょうか。

・溝手顕正防災担当相は26日、能登半島地震の被害状況を視察するため訪れた石川県輪島市で「人命(被害)は幸い少なかった。1人だから」と記者団に述べた。(時事通信 3/27/07)

・柳沢伯夫厚労相 「女性は産む機械」発言

・伊吹文科相 「人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」発言

・麻生外相 「青い目・金髪は駄目」  ほか

・久間章生防衛相 イラク戦争に踏み切ったブッシュ大統領の判断は間違いと批判+米軍普天間飛行場の移設問題で「偉そうなことを言ってくれるな」発言など米国批判


以前にも書きましたが、こうした発言の多くは、現場では問題になりません。

メディアが報じた時、もっと言えば、活字になった時に問題になります(テレビは記録・共有・再現が難しいので)。 

文字は、現場の雰囲気やメンバーや共有意識とはまったく関係なく、言葉を、そのまま一般の読者に分かるような意味にして伝えるからです。

その報道をベースに、「これはけしからん」と怒り出す人が出てきます。

それがニュースに取り上げられて、先の活字の発言は「問題発言」になります。

新聞記者や雑誌編集者など、紙メディアの人たちはこうした「文字」にたいへん敏感で、言葉の使い方や表記に常に神経を使っています。 こんな表現をすると、こういう人がクレームをつけてくる、という明確なイメージを持っているのです。こうしたところに気を使うように徹底的にトレーニングを受けているので条件反射のように気がつくようになります。

だからこそ、誰かの発言についても、活字になった時、余計に目に付くんですね。

それで対抗する立場にある人に伝えるんです。

「あの人がこんな発言をしていましたが、それについて、ご意見は?」と。

記者としては、怒りが強い方がニュースになるので、「発言」の持つ意味の大きさを強調したりもします。

これが発言事故が発生する瞬間です。


では、発言事故を防ぐにはどうするか。

一般には、「発言に気をつける」という言葉で片付けられてしまいがちですが、運用面ではあまり参考になりません。 誰でも自分の発言には可能な限り、気をつけているものだからです。

普段考えていることがそのまま表れる、ボロが出るもの、というまとめ方もありますが、それでは批判にはなっても、本人へのアドバスになりません。

私のオススメは、もっと積極的に情報発信する、ということです。

ニュースを自分でたくさん出すのです。 


記者が1日に書ける記事の量には限りがあります。

毎日、記事にできる情報を出す。それで、記者も細かな発言のフォローをしなくて良くなります。

 

発言事故よりも面白いニュース を数多く生み出す

これは広報の専門家が日々気を使っていることです。記者が危ない文字に条件反射のように気がつくように、とまではいきませんが、継続的にニュースを出せるように情報を加工するトレーニングを受けています。

情報のニュース化は、スキルです。

ニュースに取り上げられる人は、ぜひこのスキルを自分でトレーニングして身に付けるか、専門家を身近に置いて役立ててほしいですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 13:15

2007年03月23日

情報を出さないとストレスを与える

先のエントリーで、こんな風に書きました。

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。


このことを確認する記事をまた見つけました。

安倍首相:「安倍語」に変化 逆質問倍増、官僚言葉は減少

 安倍晋三首相が発する言葉が変わってきた。記者団を問い詰めるような「逆質問」が増えたのがその一例。内閣支持率の続落で、首相は「どうせ落ちるなら、やりたいことをやる」(首相周辺)という心境になっていると言われ、「安倍語」の変化も、そんな開き直りの姿勢と関係しているようだ。

 記者 公務員制度改革は必要なのか。

 首相 必要じゃないと思ってます?

 記者 そんなことないと思う。

 首相 そうでしょうね。多くの人がそう思っているからやるんです。

 記者 国民にとってどんなメリットがあるか。

 首相 公務員制度改革をですね、やるべきというのは国民の声だと思いますよ。あなたもそう思いませんか?

 記者 はい。

 首相 だったら質問しないでください。

 15日夜、立ったまま記者団の質問に答える「ぶら下がり」でのやり取りだ。衛藤晟一前衆院議員の復党問題でも9日、記者団から「党内に不満がくすぶっている」と指摘され、「そんな不満くすぶってませんよ。誰かいます? 特定の人物?」と切り返した。

 毎日新聞の調べによると、首相がぶら下がりに逆質問など「疑問形」で応じた回数は、政権発足後の3カ月では11回だったのに対し、最近の約2カ月半(1月5日~3月22日)では25回と倍以上に上っている。

(以下略。3/22/07付 毎日新聞サイトより引用)


記者の苛立ちがよく表れた分かりやすい記事です。

こうやって、ネガティブな印象が広がっていきます。

またまた1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:22

どっちか分からない表現

人は、情報を与えられて、その意味がすぐに理解できないとストレスを感じます。

私はこの記事を読んで、テレビのニュースで発表の様子を見て、ストレスを感じました。

タミフルと転落の因果関係、厚労省「否定的」を撤回

インフルエンザ治療薬「タミフル」を巡る問題で、厚生労働省の辻哲夫次官は22日の定例記者会見で、タミフル服用と異常行動の因果関係について「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」と述べ、従来の見解を事実上撤回した。 また、服用後に異常行動をとりながら死亡に至らなかった負傷事例を分析していなかったことも明らかにした。

(以上、3/23/07付 読売ONLINEより引用)

分かりにくいですよね?

私だけじゃないですよね?

まず、事務次官の発表の表現が良くない。

「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」

って。

「タミフルと転落には因果関係があるかもしれません。この先、しっかり調査して改めて発表します。」くらいの方が、聞き手、読み手にやさしいですよね。

伝えたくない、でも、伝えなければならない、という場合は仕事ではよくあります。

そういう時、「わかりにくく言えば、意味を理解しにくくていいだろう」と考える人がいます。

そして、あえてややこしい表現を使います。

しかし、白なのか黒なのかが、大きな影響を与える今回の発表のような場合、誤解を与えないメッセージを発信しないと、大きな混乱を招きます。

この発表を受けて、メディア各社は、上の記事にあるような「否定的」を撤回なんて見出しをつけたニュースを報じました。

・タミフルと異常行動、因果関係「否定的」を白紙撤回・厚労省次官(日経)
・因果関係「判断し直す」=「否定的」は撤回(時事通信)
・タミフルと異常行動、厚労省が関連「否定」撤回(産経新聞)
・タミフルと異常行動の関係、「否定的」を撤回 厚労省 (朝日新聞)


インフルエンザをきっかけに、ストレスが蔓延です。


また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:35

2007年03月22日

トップの意思表示

謙遜か、正直か、大きく見せるか、それとも・・・? 人から褒められた時、「とんでもない」「そんなことはありません」と言う人が少なくありません。 

これ、関係するのが自分だけなら、謙遜で済むのですが、組織のトップやグループの代表(象徴)的な存在の人は、注意する必要があります。 とっさにポロッと出ますからね。

この記事を読んでそんなことを考えました。

将来は「偉人」? 安倍首相が歴史舞台観賞

安倍晋三首相は21日夜、都内でお笑いタレントらによる舞台「OUT OF ORDER 偉人伝心」を昭恵夫人と観賞した。 エジソンや清水の次郎長など歴史上の偉人にまつわる6つのストーリーが展開するコメディー作品で、ネプチューンの名倉潤さんと堀内健さんのほか、原千晶さんらが出演した。 舞台終了後、首相は楽屋に名倉さんら出演者を訪ね「楽しく拝見した。どうぞ頑張ってください」と激励。舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。 (3/22/07付 産経WEBから引用)

 

私が気になったのは、

舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。

という部分です。

これ、本人は、あまり深く考えて言ってないのだと思います。その場は「ご謙遜を」と軽い笑いで済むでしょう。

でも、文字になった時、あるいは第三者に伝達された時には、メッセージの意味が変わります

上の首相の発言だと、「私は大したことをしません」

という意思表示に伝わります。

なぜか。

首相の行動は日本国民すべてに関係しています。 つまり、トップが関係者に対して、自分はどう動くかという方向性を示しているわけです。

そんな所で、「偉人になるようなことは、自分はしない」と宣言しているわけですから、トップとしては問題発言です。


ただ、「でもまあ、場の空気とか、愛嬌とかもあるじゃないですか」という気持ちもあります。

それも踏まえてどうしたら良いか。

私のオススメは、方向性を示しつつ、スタッフに花を持たせるようにまとめる、というもの。で、話を少しずらす。

たとえば、上の状況だと、

 「偉人というのは、本人も当然功績があるのだと思うが、周りのスタッフにも支えられて、きっとチームとしての成果をたくさん出した人ではないか。大きな成果は一人では出せず、スタッフ一人ひとりが活躍することが条件になるだろう。私は今取り組んでいる施策のそれぞれで、たくさんの偉人を生み出せるように努力したい。」

みたいな。

「首相も偉人に」という投げかけに対して、直接答えてはいないけど、たくさんの偉人を生み出す人は、やっぱり偉人ですから、記者もそのへんはうまくまとめてくれるんじゃないでしょうか。

角を立たせず、がっかりさせず、伝えるべきメッセージはしっかり発信する。そんな意思表示の仕方をトップは考えてみるのも大切ではないかと思います。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 


 

投稿者 鶴野充茂 : 13:08

2007年03月16日

人に注目させるマーケティング

メッセージ発信で最も効果的なのは、「いろいろ」言わずに、「1つ」にポイントを絞ることです。

ところが、この「1つ」をどう決めるか、というのが意外と(いや、たいていの場合、最も)難しいわけです。

たとえば、新製品が出る。「一番の売りは?」と聞くと、「高性能で、小型で、扱いやすくて、価格も手ごろ」と「いろいろ」出てきます。

広報も宣伝も、関係各部署と「連携」してメッセージを決めざるを得ない場合がほとんどですから、みんなの主張が少しずつ入った、ポイントが不明瞭なメッセージにまとまります。

観光広報でも、地域にある「いろいろ」ないい場所、いいモノを紹介したい、ということになって、1つ1つを細かく見ていけば、ひょっとしたら面白いものでも、全体を並べてみると、その特徴がよく分からなくなることが少なくありません。

そんな場合の1つの効果的なアプローチとして、「人」に注目を集めてみる、という方法があります。

この記事を読んで、そんなことを思い出しました。

宮崎知事推薦の観光地に案内/阪急交通社がツアー

阪急交通社は宮崎県の東国原英夫知事が薦める県内12ヵ所の観光地を巡るツアーを発売した。鵜戸神社や青島などの観光名所巡りと併せ、職員の案内による県庁の見学も用意する。東国原知事の就任で県が注目を集めており、宮崎県観光連盟と共同で企画した。

「そのまんま宮崎県12景モニターツアー3日間」は2泊3日のプランで・・・・(以下略。以上、3/16/07付 日経産業より引用)

「鵜戸神社と青島に行く」ツアーではないんです。「東国原英夫知事が薦める観光地を巡る」ツアーなんです。

この場合、極端な話、その「観光地」はどこでもいいんです。

「東国原英夫知事が薦める」というのが重要なのですから。

これ、今どきの言葉で言うと、「インフルエンサーマーケティング」なのですが、組織が意図的にこうした「インフルエンサー」を生み出すこともできるわけです。

(最近、そんな組織内インフルエンサーの発掘、選定、育成、活用の仕事をビーンスターでも少しずつ手掛けています)

商品(モノ)や場所に比べて、人は「そのもの」が発信できるので、注目を集め続けられれば、順番に「いろいろ」なことを伝えていく事ができます。

マーケティングで、そんなスポークスパーソンとなる人を組織的に生み出す、という手法が効果的なケースも多々ありますね。

人はやっぱり、おもしろい。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:14

2007年03月07日

単位を変えると記事になる

世の中には、「よく考えてみたら、不便/不親切だ」ということがよくあります。

たとえば、業界で当たり前だったことは、実はユーザー視点に立ってみると不便なことだった、ということ。

それを改善するだけで、記事になることがあります。

そんなことをこの記事を読んで改めて思いました。

「残さず飲める」容器で勝負 / 山田智子さん(森永乳業 チルド・リテール事業部飲料マーケティング部)

「2人分の2日分を意識した」

森永乳業が2006年9月に北海道・東北・九州を除く地域で発売した720ミリリットル紙容器の牛乳「森永牛乳」と乳飲料「濃厚4.5」。1リットルや500ミリリットルといった従来サイズではない点が注目されている。内容量を720ミリリットルにした理由は2つ。05年の日本酪農乳業協会の調べによると、50歳代の男女1日あたりの平均牛乳飲用量は182ミリリットル。1杯あたり180ミリリットルとすると720ミリリットルだと4杯飲める計算だ。一方、05年の単身世帯と夫婦のみの世帯の割合は34歳以下で57.2%、65歳以上で64%と高く、今後も増加する見通し。1リットルでは飲み残しているが、500ミリリットルでは少なすぎる。2人世帯なら1日に1杯ずつで2日で飲みきれる分量だ。(以下略、以上3/7/07付 MJより引用)

これを読んで、「単位」って、意外と使い勝手とは関係のないところで規格として決められているな、という気がしました。

飲料の単位なんてその代表例ですよね。コップで飲むなら1杯180mlを基準にするのが良いと思いますが、180mlの倍数の飲料って、少ない。

たとえば、今私の目の前にあるハンドクリーム50g入りは、果たして一回分の量を想定して使いきれる量なのか。

シャンプーは、毎回、最後にフタをとって、残りをタラリと手にとって使っている。

歯磨き粉も、「どこまで搾り出せるか」に必死になっている。

こういうの、「○回分、使いきり」みたいな訴求の仕方って、できそうな気がしますよね。

もちろん、「従来サイズ」と違うものを作ろうとすると規格外で余計なコストはかかりますが、

気づいていなかった単位の不便を解消してみる、というのもPRの視点としては有りますね。

 

そう、仕事の打ち合わせも、何も1時間単位でなくてもいいわけです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:13

2007年02月21日

宣言したらニュースになる

広報のヒントを1つ。 「私、これ、やりまーす!」 そう宣言するだけでニュースになることがあります。

もちろん、取り組む「チャレンジ」が、「へぇ」と思うようなテーマでないといけませんが。

その良い例がこの記事です。

富山名産「ますずし」 / 宇宙食用に挑戦 / 源が実験施設

すし飯とマスの切り身で作る富山名産の「ますずし」最大手の源(富山市)は、宇宙食用のますずし開発に挑戦する。三千万円程度を投じて実験施設を整えた。富山県立大学と連携し、長期保存できる製品の本格的な研究に着手する。源八郎社長は「創業百周年に当たる来年中には成果を出したい」と意気込んでいる。

米航空宇宙局(NASA)が持ち込みを認める宇宙食は、常温で1年腐らないことが最低条件という。このため昨年末、「クリーンベンチ」と呼ばれる清浄な作業台を備えた実験施設を本社工場近くに設けた。細菌の増殖を抑え、常温の消費期限を2日から1年に延ばすのが目標だ。(以下略。以上、2/21/07付 日経産業より引用)

img10142062376.jpg 

今、消費期限が2日なんですね。

それを1年にする。

これは大きなチャレンジですよね。

でも、3000万円の実験施設を作った「だけ」です。 (個人的には「だけ」とは言えませんが、世間的にはそんなインパクトのある数字ではありませんよね)

だから、ニュースは、「宇宙食」と「消費期限を2日から1年に延ばす」という2つのポイントの組み合わせ、ということになるのでしょう。

さて、まったく逆の発想なんですが、

保存期間を長くしようしよう、という流れがたくさんある時に、

逆に短くしよう、というチャレンジってあってもいいですよね。

無限に保管できるメール vs  2日後には消えて読めなくなるメールとか。

更新履歴が全部記録・保存されるサービス vs 最新版がリリースされたら、「これはよく似てますが、最新版ではありません」って教えてくれるデータとか。

その意外性は、「実はこういう時に便利なんです」という特定用途やニーズとセットで伝えることで、

これまたニュースになりやすい気がします。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

2007年02月14日

「説明力」はこうして鍛えられる

私がPR会社で仕事をしている時に痛切に感じたのは、会社や個人は、「説明(情報発信)せざるを得ない状況にならないと、わざわざ説明しない」ということでした。

日本で広報が遅れているのは、つまり、広報しなくて良かったからなんです。

それが、今、急速に状況が変化してきているのを感じます。

説明(情報発信)せざるを得ない機会がどんどん増えているんです。企業も、個人も。

そんなことを思いながら、この記事を読みました。

「トリビアの泉」行き過ぎ演出か、フジは捏造否定

フジテレビは13日、バラエティー番組「トリビアの泉」の企画コーナー「雑種犬の能力検証」で、飼い主ではない動物プロダクションの社長を飼い主であるかのように放送していたことを明らかにした。

NPO法人「動物実験の廃止を求める会」の指摘に回答した。

フジテレビによると、この番組は2005年9月14日に同系列で放送された。雑種犬100匹で「飼い主が突然倒れ、苦しみ出したらどうするか」を調査した。

このうち1匹は、飼い主ではなく、その犬が所属する動物プロダクションの社長が出演した。また、うまく撮影できなかったため、撮影時にドッグフードを使ったという。

フジテレビ広報部は、「社長を『飼い主に準じる方』と判断した。『やらせ』『捏造(ねつぞう)』とは全く違う」としながらも「反省すべき点もあった」とコメントしている。

(2/14/07  読売ONLINEより引用)


私が最も注目したのは、2パラグラフ目の文章です。

NPO法人「動物実験の廃止を求める会」の指摘に回答した。

この一行を見て、 「お!」 と。



これまで、日本の消費者団体やNPO/NGOは、情報発信が弱かったんです。本当に弱かった。

どれだけ正論を言っても、企業に圧力をかけるだけの力をなかなか持てなかったし、マスコミを動かして記事を生み出すこともできませんでした。

そういう意味で、こうしたNPOが特定テーマで、巨大メディアを突付いて、公式コメントを出させ、他のメディアに取り上げさせることができた今回のケースは、画期的だな、と。

もちろん、この背景には「あるある大事件」でメディアの信頼性を問う意識の高まりがあるわけですが、大きな時代の流れとして、メディアやその他の企業も、「信頼され続けるために、説明せざるを得ない」という方向に環境が変化していることだけは確かです。

ただし! せっかくテーマに興味を持った人が、この「動物実験の廃止を求める会」 のサイトを見ても、今回の「指摘」を自分たちのサイトで発信していません。 

説明を求めている団体も、自分たちの説明は、まだまだ甘い。

まさに発展途上ですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:16

2007年02月11日

健康や食の情報番組の演出効果

2/10/07付 日経新聞の社会面に興味深いコメントが載っていました。

「あるある」捏造の温床 (下)という記事で、納豆ダイエット問題に端を発した「発掘!あるある大事典II」番組によるデータ捏造の周辺情報をまとめています。

記事全体のトーンは、番組制作の過程で専門家・研究者のコメントや実験のいい加減さにウンザリすることがたくさんある、というもの。ただ、私が思わず目を止めたのは、次の箇所です。

健康や食の情報番組を手がけるベテランディレクターによると、演出効果を狙うなら、3つのツボをおさえればよい。グラフとカタカナ用語、そして白衣姿の学者。(以上、記事から引用)

たまたま、いい加減な番組制作の記事に登場する情報ですから、「そんな簡単なものか」とネガティブに受け取りがちですが、これは、説得に極めて有効、効果的な3つのポイントです。 コミュニケーションを考える人は覚えておいて損はありません。

 ・グラフ → 分かりやすいデータ

 ・カタカナ用語 → どこかの世界では「当たり前になっている」(どこかでは広く認められている)という情報

 ・白衣姿の学者 → 専門家の意見

つまり、かなり応用範囲が広いんです。

1)データを見て自分で理解し、2)他の人も認めていて、3)専門家がお墨付きを与える、と。

テレビの場合、細かな情報よりも「印象」を伝える方が得意なメディアですから、グラフ(見てすぐ分かる)・カタカナ(象徴的に繰り返し使える)・白衣(見た目に専門家)という3点セットが効果的なのですね。

ベテランテレビマンが経験から生み出した見事な方程式だと思います。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 00:08

2007年02月09日

対応策が見つからない時の危機管理メッセージの発信

今年は不二家の問題を代表作として、さまざまな企業/団体で問題や不祥事が起こり、組織のトップや広報の仕事をする人にとっては、いろんな危機管理のケーススタディを見る、たいへん良い機会になっています。

たとえば、2007年1月に発覚した危機管理のケースをざっと調べただけでも、これくらい出てきます。

で、こういう時に、当該組織は、状況や問題が起こった原因などをしっかりと発信する必要があるわけですが、そこに必ず「今後の対応策」というのを入れなければなりません。

多くの場合、「今後、再発防止に向けて、○○にしっかり取り組んでいく」というようなメッセージになります。

ところがこれ、そんなに真面目に見ていなくても 「え、それで本当に解決しますか?」と突っ込みたくなるようなものが多いんですね。

それもそのはず、問題が発生している時の組織の問題は、「○○を直す」→「もう安心」というような単純な形には、なかなかならないからです。

でも、「これは組織風土の問題で、何かを直せば再発防止になる、という単純なものではありません。だから、気をつけて見ておきます」というのでは、社会的に許されない。それで、「まず、始めのとっかかりとして○○に取り組む」というメッセージにならざるを得ない、という事情があります。

そんな中、割と違和感を感じさせずに受け入れられそうな「対策」を見つけました。

2/9/07付けのニュースです。

甘い管理、自衛隊秘密文書27件紛失…22件公表せず (読売ONLINEから引用)

陸海空3自衛隊で2000年度以降、自衛隊法で定めた秘密文書を紛失する不祥事が計27件起きていたことが分かった。

防衛省は、表面化したものなど5件を除き、「文書の捜索を誘発し、情報漏えいが拡大するおそれがある」として、大半を公表していなかった。

同省は「誤って廃棄するなど単純ミスが多い」と説明するが、会議終了後、文書回収を怠るなど、組織的な管理の甘さが原因とみられるケースもあった。

(中略)

防衛省情報保全企画室の話「厳格に定められた管理の手続きを守っていれば紛失も誤廃棄も起きないはずで、事案が起きたのは隊員の意識の問題と受け止めている。今後も教育・指導を厳正に行っていく」 (以上、引用おわり)

私は、この最後のコメントを見て、秀逸だと思ったんです。

役所は、よく「これは省員個人の問題で、組織の問題ではない」というスタンスを取り、なかなか謝りません。

問題はどうあれ、先にそういう結論がある。

それで、ここではその「個人の意識」の問題は「教育・指導を徹底する」ことで解決する、と言っているわけです。

(企業だと、多くは、「社員の意識の低下は、会社の責任です。すいません」と自分から言います。徹底されていない管理の手続きは、組織的な問題と捉える方が自然だからです。でも、そう捉えなければならないというルールはありません。言い方次第なところもある)

つまり、「どうしようもないんです」というのを、今後の対策を何も約束せずに合理的に伝えているわけです。

(少なくとも、この記者はこのコメントに対して食い込めなかった)

これ、組織としての対応策をどうしていいか分からない時の表現として、たいへん参考になります。

さすが、自衛隊! という感じ。



今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:12

2007年02月05日

出生の秘密が伝えるもの

トレーサビリティ(traceability)って、ご存知ですか? 製品の流通経路を記録して、たとえば、消費者が手に取った食品がいつどこで作られたかを知る仕組みなのですが、私、これ、ちょっと甘く見ていました。

週末に牛肉を買ったのです。

すると、パッケージにこんなシールがついてました。

beef.gif

これで、生産者が分かる。どこの牛で、どこで生まれて、どこで育って、・・・・いや、知ってたんです。

そんな仕組みがあることも、それが大切な意味を持つことも。

でも、実際に、このトレーサビリティのデータを管理している「家畜改良センター」のサイトを開いて、

自分が持っている「牛」のコードを打ち込んで、出てきたデータを見てみると、「牛」に対する見方が変わりました。


なんていうんでしょうか、私の場合、「牛」の肉の「かたまり」が、「牛さん」になって、親近感と感謝の気持ちが生まれました。

beef2.gif

私が日曜に食べた「うしさん」は、平成16年10月2日、北海道生まれで、翌年7月7日に山形県の牧場に買われて行きました。そして、その1年半後の今年1月9日に食肉処理されたとあります。

わずかこれだけの「データ」なんですが、名前がついていたのかいないのかも知らない「牛」なのですが、気がついたら私は、この「牛」が生まれてから自分の目の前にやってくるまでの2年少々の月日に思いをはせていました。

本当に、私は、この「うしさん」を、しっかり味わい尽くして食べたのか。恥ずかしくない食事をしたのか。

出生の秘密を知らされただけなのに、いや、出生の秘密という究極の個人情報を知らされたからこそ、

私は、この「うしさん」との関係を真面目に考え、自分を振り返る機会を持つ事ができたように思います。

ありがとう、牛さん。

出生の秘密を伝える。これ、インパクトありますよ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:50

2007年02月01日

「解決策」が売れる条件

サービス業やコンサルティング、あるいはシステム会社で「ソリューション」を売ってるんだ、というところがたくさんありますが、その「ソリューション(解決策)」が実際に、本当に、売れるためには、1つの条件があるようです。

そんなことを日経産業新聞に掲載されたサントリー・ウーロン茶「黒烏龍茶」のストーリーを読んで考えました。

1回分の350mlの商品で許可を得て、発売したのが06年5月16日。追い風も吹いた。同月8日に厚生労働省がメタボリック(内臓脂肪)症候群について、成人の有病者が1300万人、予備軍が1400万人という推計を発表したのだ。

肥満に関する意識が高まり、当初の販売目標200万ケースを大きく上回る620万ケースを売り上げた。中身をおいしく工夫したことで、飲食店などからの引き合いも多く、健康飲料の業務用販路開拓という新たな可能性を広げた。 (以上、2/1/07 日経産業新聞 日経優秀製品賞・最優秀賞についての記事から引用)

もちろん、製品づくりの工夫はあるんです(この記事の前2/3は製品の良さがまとめられています)。 が、この「厚生労働省のメタボリック症候群のデータを発表」というのは大きいですよね。需要が生まれるわけですから。 まず私はここに興味を持ちました。

人が「解決策」に興味を持つには、その前に、「問題」を意識する必要がある、と。

また、

「問題」を意識した「飲食店」、つまりB2Bの販路がパートナー化した、ということ。

これによって、安定的に「解決策」が提供される仕組みができたことになります。

つまり、「解決策」が売れるには、

 ・解決したい「問題」が売れること

 ・「問題」が売れ始めた時に、「解決策」を安定的に提供できる仕組みができること

というのが、条件になってくるわけですよね。

 あ、もちろんこれは、「問題」にいち早く目をつけて、まだニーズが世の中に広く認識されていない時点でサービス・商品を提供しようとしている人にのみ、参考になる話ですが。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:18

2007年01月19日

ひどい「現状」は、すばらしい「成果」につながる

いかに現状がひどいかを嘆く人がいます。

それを「課題」だと向き合って改善に取り組む人もいます。

どうせ取り組むなら、「成果」につなげたいですよね。

その「成果」を意識した時、現状は「ひどいほど、良い」ということもあります。

そんなことをこのニュースを読んで思いました。

外国人修学旅行生 大阪にどっと…2年で70倍

海外からの修学旅行生の誘致を進めている大阪府で、平成18年度の受け入れ実績が、前年度から倍増し、8000人を超える見通しになっていることが18日、わかった。16年度の府内への修学旅行生は120人にすぎないため、2年で一気に70倍近くに増えた計算になる。韓国と中国の生徒が大半を占め、府内の学校での日本人生徒との交流もさかんに行われるようになっている。 (以上、1/18/07 産経Webから引用)

2年で70倍の成果ですよ。それでニュースになるわけです。

でも、2年前は「海外からの修学旅行生が120人」。話にならないですよね。受け入れ体制も、おそらくひどいものだったと思います。

こういう時に、大切なのは、まずスタート時点の「ひどい状況」を記録すること

そうすれば、変化があった後に、その「差」を「成果」として伝えられます。

さて、大阪府がこのために何をやったか。記事によると、

まず、「大阪教育旅行等誘致促進協議会」を設置した。つまり、専門部署を設けて、外向きの窓口をはっきりさせたわけです。そして、その担当者が、東アジア各国の教育関係者を大阪に招待して、観光名所などを案内したりしてPRをスタートさせた。

確かに、メッセージ発信的にも、担当者が分からない組織に問い合わせをしてもらうのはハードルが高い。それを明らかにして、「自分たちが担当者です、こういう体験ができます」とアプローチすれば、新たなつながりができます。

次に、

府教委と連携し、府内学校での交流支援を強化。修学旅行生の大半は、府内に滞在中、各学校で実施される交流イベントに参加しており、現在では府内30市町の147校が修学旅行生を受け入れ。歓迎セレモニーや合同授業などが生徒たちに好評で、お互いの国の理解に役立っている。

と。

つまり、滞在目的や活動を明らかにして、スムーズに事が運ぶようにサポートした、ということですね。

それで、2年で70倍の成果が生まれた。

もちろん、成果の記録も必要です。そして、成果を発信する

発信しないと、「成果」を認めてもらえませんから。

「ひどい現状」を見たら、「大きな成果の可能性」だと考えてみる。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:40

2007年01月18日

名前を伝える価値

先日、近くのスーパーでみかんを買いました。西宇和(愛媛)ということで、感覚的な価格より2-3割高かったのですが、他に安いみかんが売られてなかったので、それを買って帰ったんです。

やや小さめのみかんが透明の袋詰め(高級感の演出?)で10コくらい入って498円くらいだったかと思います。もうちょっと入ってたかな。記憶があいまいでスイマセン。なんせ食べてしまった後なもので。

宇和島みかんって有名ですよね。あのあたりのだから、きっと味もいいんだろう、というのが2-3割のプレミアム料金を払う時、自分なりの納得理由としてありました。

家に持って帰って、食べてみる。

確かに甘い。おいしかったんです。何個食べたかも忘れたくらいに。

で、袋の中に1枚の紙を見つけました。

それがこれ。

namecard.jpg

なんてことのない、コピーの紙に、

「もぎたてをそのままお届けします。私が丹精込めて作りました」

という言葉。その下に、手書きで名前が書いてあります。


どう思います?

この菊池さんが実在する人物かどうかはわかりません。

でも、西宇和農協は、菊池さんが実在の人物で、なおかつこの今食べているみかんを生産し、

しかも「丹精込めて作った」ことを保証しているんでしょう。

コピーだけど。

そして、おそらくこの実在する菊池さん本人が、それを伝えるために、名前だけは手書きで書いているんです。

このコピーの紙は、愛媛県八幡浜市の菊池さんから、東京都港区の私のところに、切手も貼らずに、宅急便を使わずに、やってきたわけです。

おそらく意図せずに。

この紙を見て、私は、2-3割のプレミアム料金は、この菊池さんの名前に払ったんだと思いました。その理由は、

・一般的なみかんの赤いネットと比較して、パッケージに差はあれど、コストはおそらく無視できるほどでしかない(=パッケージにプレミアム料金を払ったのではない)

・味は良かったが、安いみかんにもおいしいものはある(=味にプレミアム料金を払ったのではない)

・そうすると産地とか、ブランドに価値がある、という話になりやすいが、それは購入時のマーケティング的な説明にはなっても、購入後の、納得感の説明にはならない(=ブランドにプレミアム料金を払ったのではない)

・納得感の説明がはっきりできないと、(このみかんの場合)リピートにつながらない

・自分はこの菊池さんの名前を見ることで、この西宇和みかんを記憶し、同じ店でまたこのみかんを買う可能性が高い(まだ買ってない)

・菊池さんの名前がなかったら、きっとこの西宇和みかんについて考えたり、ネット検索したり(詳しくなった)、ましてやブログで紹介することはなかった

からです。

商品をとりまとめているのは団体でも、そこに個人の存在を確認できるのがいいじゃないですか。

買う時に、店頭のPOPで「私たちがつくりました」と笑顔の写真を置くのはよくあります。でも、こんなふうに、食べて、満足した時に、「実は私が作ったんです」と生産者と出会えるのは、貴重な体験でした。

名前を書くと、2-3割のプレミアム料金を払ってくれて、リピートしてくれるんだったら、名乗った方が得ですよね。

人間関係も名前を早めに伝える方が、関係がつくりやすいですよね。(だから、まずビジネスでは名刺交換するんですよね)

関係を作りたい時には、まず名乗る。

また今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 15:08

2007年01月16日

面倒なことを受け入れさせるコミュニケーション

理屈ではいいのは分かるが、習慣を変えるのは大変だし、不便になる。新しい制度を導入しようとすると、そんな課題に直面するケースがよくあります。それをどうやって乗り越えて、相手に納得してもらうメッセージ発信をしていくか。各地で始まった「レジ袋有料化」に関するMJの記事にヒントを見つけました。

レジ袋有料化 成功の3条件 / お得・特製・納得 (1/15/07 MJから引用)

スーパー業界でレジ袋の有料化が動き出した。4月施行の改正容器包装リサイクル法(容リ法)が小売業に義務付ける、包装材やポリ容器の削減には避けて通れないという各社の判断だ。果たして消費者は受け入れるのか。大手スーパーの先陣を切って、イオンが有料化に踏み切った京都市内の店舗ルポを通じて、見えてきた「レジ袋有料化」成功の3つの条件を探った。

この記事で、成功の3条件を次のようにまとめています。

1)地域と連携/広報は二人三脚: 

約3ヵ月前から有料化告知ポスターを店頭にはり、店長らが自治会を回った。また、市と地元市民団体と地域協定を結んだ。市は広報誌などでイオンの取り組みの意義やレジ袋削減の必要性を伝え、市民団体はマイバックの持参を呼びかけるとともに、有料化がお客の流出につながらないよう、店舗で買い支える。(!)

2)人気マイバッグ/デザインに華:

マイバックを持ち歩いてもらうためにデザイン性と使いやすさの向上をはかる。事例としては、通勤に使う人がいるほどの人気商品を生み出したものを紹介。

3)値引きで仕掛け/イオン、PBは全品:

マイバック持参率向上のための動機付けのため、マイバック持参かレジ袋を利用しない客に値引きやポイントを付与している。具体的には、店頭販売したマイバックを日曜日に使えば大半の商品を5%で買えるなどのサービスを実施。

つまり、

こんな時のメッセージ発信としては、

 ・一方向からではなく、複数方向からメッセージを発信する

 ・メッセージ通りに受け手が動く流れを仕組み化する

ということでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:49

2007年01月15日

コミュニケーションの刺激

メッセージを発信する人がもつ、最も基本的な欲求の1つは「相手から反応を受けること」です。

それをこの記事を読んで改めて確認しました。

24-Hour Newspaper People (1/15/07 NY Times)

「今どきの多くの新聞記者のように、私もブログを書いている」と始まるこの記事、いかに自分がブログにハマッているか、というのが大体の内容なのですが、以下の文章にハッとしました。

The nice thing about putting out a newspaper was that, at some point, the story was set and the writer got to go home. Now I have become a day trader, jacked in to my computer and trading by the second in my most precious commodity: me. How do they like me now? What about ... now? Hmmmm ... Now?

新聞記事は、テレビの視聴率のように、個別記事のチェック率が細かく見られることもなければ、読者の反応もほとんどないし、たとえあったとしても、しばらくの時差がある、と。それに対してブログだと「瞬く間に」反応が見られるから、PCの前を離れられない、と。

それだけ「反応がある」というのは、メッセージの送り手に刺激を与えるわけです。

Here at The Times, the Most E-Mailed list on our Web site has gone from being an in-house curiosity to a measure of salience, as much as getting an article on the front page. The list can be wonderfully idiosyncratic ? last Friday, a six-month-old goof on using animal training on husbands (?What Shamu Taught Me About a Happy Marriage?) reappeared alongside Thomas Friedman?s meditation on the president?s plan to send more troops to Iraq.

「こんな記事あったよ」とメール転送された記事のランキングが、記事の重要な尺度になってきていると。

ただ、こういう記事のランキングは、新聞社のサイトがたくさん出てきた頃にすでに出ていた話ではあります。当時は、クリックしてもらうために卑猥な単語がタイトルに並ぶ頻度が上がった、というような記事がありました。

でも、最近は、もっと記事の実質的な中身を見られて反応されるのが大切(だからクリック・ランキングではなく、メール転送されるランキングが重要になる)、というのがポイントでしょうか。

多くの人に見てもらう、読んでもらうメッセージ発信から、多くの人が反応するメッセージ発信へ。マスメディアもコンテンツの作り方が変わってきているのかもしれませんね。

その方が刺激的だから、かどうかは、わかりませんが。

投稿者 鶴野充茂 : 21:13

納豆ブームの舞台裏

先週あたりから、納豆が品薄になっています。きっかけは、1/7に放送された「発掘!あるある大辞典2」。

それを報じたニュースをいくつか。

メーカー悲鳴、納豆品切れ相次ぐ ダイエット効果情報で

納豆品薄、TV効果で増産追いつかず

で、こういうの、1つの番組だけでは普通、こんなに効果は出ません。

流通との連携が必要なんです。

・・・と思ってたら、やはりそうでした。

フジ系列 『発掘!あるある大辞典II』、放映前に内容が大手に漏洩

(以下、記事から引用)

『「あるある大辞典II」納豆特集の放映の案内のご案内』という表題で、平成18年12月21日付だ。つまり、同番組の放映の二週間以上も前に、納豆メーカーから大手流通関係者に流れた情報提供の案内文だった。

■放映内容
・若返りホルモンとして認知の高いDHEAを増やす最適な食材として「納豆」が取り上げられます。
・全体のテーマとして、納豆がダイエットに効果的である、という内容で番組は進行します。
・DHEAを増やすためにはイソフラボンを含む大豆加工食品を毎日食べることが望ましいと紹介されます。また、納豆のイソフラボンは発酵により、吸収率が高まることがメカニズムとして紹介。(中略)

・1日2パック食べる、朝・晩食べる、よくかき混ぜ少々の時間放置する、ということがダイエットには適切ということが実験やメカニズムを通して伝えられます。
・納豆ガーリックトースト、納豆包み揚げ、納豆カナッペ、納豆豆腐ステーキのレシピが紹介され、被験者たちが実際にその料理で体重が減少したということが紹介されます。

(以上、引用終わり)

それほど頻繁に起こる話ではないものの、買占めが起こると、中小スーパーなどでは仕入れできない、ということもあるわけですが・・・。

いずれにしても、これからは、こういう風上(メーカー)からメディアを経由して風下(流通:市場)まで連携したコミュニケーションがどんどん求められるようになりますね。

そんな新しいマーケティング・コミュニケーションのヒントにするのに最適なセミナーが2月13日にあります。

最新マーケティング研究 ヒットの舞台裏「キシリトール」

キシリトールのブームも、この納豆と同じような仕組みです。

残席が少なくなってきています。お急ぎください。

投稿者 鶴野充茂 : 09:36

2007年01月12日

【引用生データ】スピーチ磨く場作る(松下の場合)

松下電器産業 松下幸之助さんのエピソード

創業者の精神 仕事に生かす/スピーチ磨く場作る

松下では朝会を社員のビジネススキル向上にも活用している。社歌の斉唱や松下の「信条」などの復唱後、輪番で「所感」と呼ばれるスピーチをする。内容は仕事でもプライベートなことでもかまわない。言いたいことを一分程度にまとめて話すスキルを訓練する場になっている。

「所感」が正式に導入されたのは1933年。当初、社員が自主的に開いていた朝会に幸之助氏が導入した。幸之助氏は回想録で、 「しゃべることは好きじゃなかった。それだけに(訓練の)必要を感じた」 と記している。自ら苦手だったからこそ、社員にもスピーチを訓練する機会が必要と感じたようだ。

今でも企画の提案や顧客への商品説明など、大勢の人を前に話をしなければならない場面は多い。だが、入社間もない若手社員はその機会は決して多くない。松下は朝会について「人の前で的確な話をするスキル向上に役に立つ」と言う。

(1/12/07付 日経産業より引用)

人前で話すトレーニングは、大勢の人がその必要性を感じながら、習慣づけに苦労するテーマです。もちろん、練習する手間もありますが、「大勢の人」がいないと、緊張感が出ないですからね。

1933年段階で導入されたというのには驚きますが、それから続いているとしたらそれもまたすごいことです。

人前で話すスキルは、練習すればどんな人でも伸ばせるので、ぜひ一人でも多くの人にトライしていただきたいと思います。私自身、このトレーニングのお陰で、人生が変わったと感じています。

投稿者 鶴野充茂 : 09:34

2007年01月11日

相手が最も反応するメッセージ発信

メッセージ発信の難しさは、発信しても相手がうまく認知し、反応してくれないことにあります。

この時、もっとも効果的なのは、「相手にどう関係しているか」を伝えること。

人は、自分に関係していると分かれば、積極的にその情報をとりにいきます。

そういう意味で、この広告は最も反応を得やすいポイントをおさえていると言えますね。

ウェブが拓くBizスタイル2.0/CMの「顔」はワ・タ・シ/「見せたい気持ち」誘う

(前文略)インド人のヨゲシュ・シャルマCEOが率いるベンチャー、米ペルソニーヴァ。創業わずか1年あまりの同社が開発したウェブ広告の新サービスがいま、世界中の広告関係者の注目を集めている。その理由は、「企業広告のパーソナライゼーション(個人化)」にある。

「パーソナライズド・アド」と呼ばれるサービスの仕組みはこうだ。まず、ユーザーが自分の写真を広告主が開設した専用サイトに送信(アップロード)する。そるとペルソニーヴァが開発したソフトが写真から顔の部分だけを自動的に抜き出し、CMに登場する人物の顔にはめ込む。わずかな時間で、ユーザー自身が登場するオリジナルのウェブCMが出来上がるというわけだ。

(中略)この広告のミソは、作成した「自分入り」のオリジナルCMを家族や友人などについ見せたくなること。(中略)いわゆる「バイラル・アド」と呼ばれる口コミマーケティングの手法だ。(以下、略)  1/11/07日経産業より引用

自分の広告だったら、たしかに反応しますよね。

さて、内容ですが、自分が出てきている広告がすぐできる。これはまだ多くの人にとって見慣れていないから、単純に面白いと思ってもらえると思います。

ただ、この発想は、たとえば2001年(ちょっと記憶が曖昧)の米コムデックスのキーノートスピーチで、ソニーの当時社長だった安藤さんが、スパイダーマンの映画の一部をステージ上で簡単PC加工して、自分がスパイダーマンになった映像をみんなに見せたのと同じ。つまり、すぐ考えついて結構よくある話でもあります。一度見たら、もういいか、という気にもなりやすい。昔、「こんなメールが来たよ」とスパムメールを友達間で転送していたようなものです。

すると、どうなるか。意外と早い段階で、「見て見て」というやりとりはなくなるんじゃないか、という気もします。となるとバイラル効果は長期的にはあまり期待できません。

見せ方を変えていかないと長く効果が期待できないというのは、何にでも共通する話だとは思いますが、特に広告の場合は難しいですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:42

2007年01月10日

名前を変えると「ナウい」

1/10/07付けMJの3行ニュース

ユニクロが「すててこ」を「ロングトランクス」という呼称でネットに限定して売り出したところ、好評で完売続きに。

とのこと。

これです。

昔からあるものは、名前を変えて売ってみる、というやり方があるわけですね!

また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:33

声を集める工夫

アンケートや各種調査に参加してくれる人を集めるのは容易ではありません。協力する側の視点に立つと当然で、面倒だし、自分の声がどれだけ反映されるか分からなかったりすると、「わざわざ」という気がしますよね。

これをうまくやっている役所があるそうです。

市川市役所の市民アンケート/ポイント制で回答率向上

千葉県市川市役所では市の施設や活動に対する市民の声を集めるため、インターネットを使ったアンケートを実施している。回答した市民はポイントがもらえ、市の公共施設の利用券と交換できる。ポイントは市民団体への寄付に利用できるようにするなど、制度を広く活用する。システム導入によりアンケートの回答・回収の効率を向上させ、市民の参加意識も挙げるねらいだ。

(中略)1回アンケートに答えるごとに10ポイントがもらえる。200ポイントたまれば動植物園のほか市内にある東山魁夷記念館のチケットと交換できる。

(中略)従来は郵送のほかネットでのアンケートも実施していたが、モニター登録制度とポイント制度を導入したことで、配信数に対するアンケートの回答率を70%に上げることができた。

(中略)昨年11月には地域活動にもポイント制度を導入。河川のゴミ拾いや空き缶のリサイクルなどの活動に参加すればポイントがもらえる。アンケートと同様に施設の利用券と交換できる。(以下略) 1/10/07 日経産業より引用

回答率70%ってすごいですよね。仲の良い友達の結婚式か葬式の出席率くらいの高さじゃないですか? 

ポイントの管理(ユーザーとの紐付け、蓄積、有効期限、利用状況)やポイントで得られるインセンティブの手配が大変だと思いますが、協力したら「ありがとう以外の何か」をもらえる仕組みを考えるのに参考になります。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:21

2007年01月09日

高級感を生み出す工夫

「ちょっと他とは違うよ」というメッセージを出すにはどうすればよいか。フランスにヒントがありました。

メロンとタグ一体、高級感を演出

・・・・(前略) 産地と生産農家の名前が印刷してあるタグがメロンの茎そのものについている。おそらく収穫直後のまだ柔らかい茎を丸め、その丸くなった隙間にタグがついたリボンを差し込み、茎の乾燥を待つ。すると乾燥した茎はまるで金属が芯に入っているような硬い輪になり、タグがはずれなくなる。天然の茎でできたタグリングに黄色のリボンの輪を通した姿で店頭に登場する。

オレンジ色のタグは上部に階段状の飾りがついたプロバンス地方の紋章のようなデザイン。リボンは2点で糊付けしてあるだけだ。丈は5センチ。薄い黄緑色のメロンの高さの半分以上もある大きさの効果だろうか、タグのオレンジ色が映えて一段と品格のある商品に見えてくるから不思議だ。(以下略) 1/9/07 MJより引用

写真で見せられれば良いんですが、気になる方はMJの記事を見てください。

確かに、ステッカーを貼り付けた従来のものより視覚的なアピール力があります。

この「タグ」付け、おそらく、フランスでのメロンのような日常的な商品の差別化に、「こだわりの証」として活用を考えると、いろいろ可能性がありそうです。

高級品なら生ものでも箱に入れる、という方法はありましたが、タグをつけるだけでも効果があるかもしれません。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:26

2007年01月07日

ソーシャルブックマークで自己演出

年末に依頼されてソーシャルブックマークを使い始めました。

ECナビで始まる新しいサービス。担当者は、「2007年はSNSでなくてSBS(ソーシャル・ブックマーク・サイト/サービス)の年にしたいと思ってます」と言ってました。

実際、この「つるの式」に飛んでくるのもソーシャルブックマーク経由の人が増えていて、少し前から気になっていました。

一般的には、みんなが注目しているニュースを見つけるきっかけにするとか、自分の備忘録的に使う(ブログより簡単です)というのが主な使い方だと思いますが、これ、自己演出のツールに使えます。

キーワードをセットしていくと、「このユーザーがどんなキーワードに注目してブックマークしている人か」がユーザーページで一目瞭然です。こんな具合に。

つまりそのキーワードは、自分のキーワードとして認知されていくわけですね。

「自分が注目しているキーワード」は、共有(発信)した時点で、他者から見て「あなたのキーワード」になっていきます。


ブックマークでも自己演出する。これも新しい発信方法ではないでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 07:35

2007年01月06日

安倍総理は彼に学べ:広報メッセージの効果的な発信

安倍総理は広報が下手です。個別の施策はそれほど評価が悪くないのに、内閣支持率がどんどん下がっています。

読売新聞にもこんな記事がありました。

支持率低下どう止める?…首相の報道対応悩む官邸

安倍首相の報道対応のあり方をめぐり、首相官邸が頭を悩ませている。首相のマスコミへの登場の仕方を改善し、内閣支持率の低下に歯止めをかけたいとの思惑がある。ただ、“露出度”を上げるか下げるかの方針が定まらないなど、妙案は浮かんでいない。

首相側は内閣発足後の3か月余、首相が立ちながら記者の質問に答える、いわゆる「ぶら下がり取材」について、「原則1日1回」に一方的に制限し、1回の取材時間も平均4~5分程度にとどめてきた。

アドリブと「ワンフレーズ」で記者団の質問をかわしてきた小泉前首相に比べて、安倍首相は慎重できまじめな説明が目立つ。首相周辺の一人は「安倍首相をあまり長時間の質疑応答にさらしたくない」と語る。 (以下、略) 1/3/07読売新聞サイトから引用


安倍さん、ヘタですよ、というのは簡単です。

でも、じゃあどうしたらいいかをアドバイスするのは容易ではありません。

私もずっと考えていて、年明けに、とても良いモデルを発見しました。


それは、天皇陛下です。

「新しい年を/共に祝うことを/うれしく思います。/年頭に/あたり/国民の幸せと/世界の平安を/祈ります」

テレビでも15秒以下でおさまります。(なんてニュースに優しい!)

天皇陛下の「お言葉」が、どんな人・どれだけの人の手でまとめられているのかは分かりません。

でも、さまざまな式典で述べられた表現を見る限りでは、極めてコンパクトに分かりやすく、しかもサウンドバイトを意識した形式でまとめられているのに感心します。

典型的なフォーマットはこんな感じです。

まず、全体の結論から入ります。広報(メディアフォーマット)の基本です。

「本日、○○に臨み(あたり)、△△△されることを誠に喜ばしく思います(心から歓迎の意を表します等)。」

で、簡潔でありながら具体的なエピソードや数字や歴史に触れつつ、最後に締めくくります。

「◇◇◇を願い,式典に寄せる言葉といたします(を祈ります/お祝いの言葉といたします)。」

こんな具合です。とても分かりやすい。


もちろん、天皇陛下と総理大臣は役割も求められている情報も違うので、内容をそのままコピーすることはできないかもしれません。

それでも、話のまとめ方と流れは、政治の記者会見でも一般のビジネス・スピーチでも、あるいは結婚式のスピーチでも、そのまま使えます。


効果的なメッセージは、天皇陛下から学ぶ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:18

2007年01月05日

「今年の目標」の疑問

毎年、この時期になると「今年の目標」というキーワードで検索し、このブログにたどり着く人が増えます。

きっと、「今年の目標」をなかなか決められなくて困っている人が多いんじゃないか、と思ってブログに書かれている100人くらいの人の「今年の目標」をまとめて書いたことがあるんです。


それから2年。

アクセスログを見る限り、今年もたくさんの人が「今年の目標」というキーワードで検索しているようです。


ちなみに、グーグルで検索してみると、

1/4/07現在、「今年の目標」でひっかかるページは、126万件。


はて、人はどれくらい過去を振り返るものかと思って、

昨年の目標」を検索すると、10,600件。

「今年の目標」の1%以下です。

もう少し、人は歴史に学んだ方が良いのではないでしょうか?



そこで、「つるの式」からの提案です!


目標を年明けだけに思い描く単なる「希望」で終わらせないために、

これからは、「今年の目標」ではなく、「今年の予定」という言葉にしてみませんか?


それで、手帳に書いておく。

毎月、手帳を開くたびに目にするように。

12月、手帳を開いて反省するように。


だめ?

投稿者 鶴野充茂 : 00:06

2007年01月04日

時流に乗る

この先どうなるか展開が分かっているなら、その時のために準備する。それがうまくできると広報効果も期待できます。

高速バス車体で「風林火山」PR / 山梨交通 / 甲府結ぶ9路線で

山梨交通は高速バスの車体に「風林火山」の文字や武田信玄、山本勘助ら戦国武将の絵を書く取り組みを始めた。今年のNHK大河ドラマで山本勘助を主人公とする「風林火山」が放映されることを踏まえ、県外に観光地としての山梨をアピールする。(以下略)

1/4/07 日経産業より引用

写真付きの囲み記事です。大河ドラマって毎年のことですし、1年間と長期間ですし、記者も話題にのりやすいテーマですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:55

2007年01月03日

続いているものにはノウハウがある

イベント運営には、本番を盛り上げるのと同時に、終わった後に速やかに撤収する、という課題があります。

その撤収時に大きな問題になるのがゴミ。人が大勢集まれば集まるほどゴミが出ます。

花見の後なんてひどいもんですよね。

ところが、イベント参加者それぞれに、ゴミを自分で持ち帰ってもらうにはどうすればいいか、ということを考えてみると、それなりに策があるかもしれません。

箱根駅伝でそんなことを思いました。

きっかけは、箱根駅伝を沿道で見ている人に配られる旗。

hakone3.jpg

2種類あるんですが、これを道端に捨てられると、主催者は辛いですよね。大量に広範囲に配布しているし、いつどこで出たゴミか一目瞭然ですし。

で、この旗をその辺に捨てさせないためにどうするか。

hakone4.jpg

旗に懸賞を付けてるんです。1等は箱根のホテル宿泊券。

hakone5.jpg

応募しようと思ったら、旗の隅についている応募券を貼らねばなりません。

・・・これは、持ち帰るほか、ありませんよね。


箱根駅伝は今年で83回目。続いているものにはノウハウがあるものです。

今日も1つ、メッセージ発信の勉強ができました。

投稿者 鶴野充茂 : 18:32

2007年01月02日

まず広報だ

箱根駅伝を沿道で見ていました。駅伝の先頭車両って何かご存知ですか?


警察車両? いえいえ、「広報」車両でした。

「もうすぐ選手が走ります、旗を振ってご声援ください」

そんなアナウンスを繰り返しながら、先頭選手の2-300m先を走っています。

そのタイミングと前後して、近くでたたずんでいた普通の格好をした人が、にわかに多数の旗を手に持って、周りで待っている人に手渡し始めました。

hakone1.jpg

程なくしてパトカーが一台。そしてようやく、テレビ中継車、白バイ、先頭ランナーです。

hakone2.jpg

こういう順で段取りされているお陰で、テレビ中継車は、常に沿道で多くの人が旗を振って盛り上がっている映像を撮ることが出来るわけです。

まず広報って、重要ですよね!

投稿者 鶴野充茂 : 17:14

結果を出すコツとは

友人からもらったワインを飲んでいた時のことでした。

「お、これ、バランスいいなあ。豚キムチ鍋によく合う」

「ほんとだ。まろやかでおいしい」

wine1.jpg

飲んでいたのはこのワインです。

それで、ぼんやりとワインの購入プロセスについて考えていました。

ワインって、「これはおいしい。また飲みたいな」と思っても、本当にその「また」が生まれる可能性は決して高くありません。

理由は、大きく次の2つの条件が満たされる必要があるからです。

・「同じワインを買おう」という気分になってそのワインの情報を記憶・記録しておく

・買う時に同じワインにめぐり合う


とりわけ、気に入ったワインがどれだったかを記憶するのは大変なことで、ラベルを画像として記憶するか、ワイン名・産地・ブドウの品種・年数をメモしておく必要がある。これがおそらく一番高いハードルです。

ワイン屋としては、それでもリピーターになって何度も買ってくれるユーザーを増やしたいと思うものです。・・・でも、こうしたアクションを個別ユーザーに期待するのって難しいですよね。

個別ワインのマーケティングとして、何か、気に入ったワインとまた出会うきっかけを作ることってできないのかな・・・ なんて何気なくボトルの裏を見ました。

すると、「PEEL HERE」(ここからめくってください)という小さな文字が目に入ったんです。

「ん?」と思って切り込みが入っている部分をはがしてみると・・・

wine2.jpg

こんな感じで、ワイン名が500円玉大くらいの大きさの四角いカードになって切り取ることができました。

これで財布や手帳にはさんでおけます。ワイン屋に行った時に、「ええと、この前のワインはどれだっけ」と確信を持って探すことができます。あるいは、別のワイン屋でも、「このワイン、ありますか?」と店員に確認することができます。

これ、見事な「2度目を生み出すコツ」ですよね?

私は、「結果を出す」とは、「次につなげること」、「2度目を生み出すこと」だと思っています。

そういう意味で、「お互いに2度目を生み出したい」と思った時に、こんな風にサポートできる仕組みを作っておく、というのは自己演出コミュニケーション上、とても大切なことだと感じました。

そういうわけで、

新年明けましておめでとうございます。

自己演出プロデューサーとして、今年もより一層、「結果を出す」ことに力を入れて取り組んで行こうと思います。

よろしくお願いします!

投稿者 鶴野充茂 : 10:49

2006年12月28日

【引用生データ】逆風時トップのメッセージ発信

内閣支持率低下を受けての安倍総理のことば

「謙虚に受け止めたいと思っているが、一喜一憂することなく結果を出していくことによって国民の理解と支援をいただきたい」(12/26/06付 読売新聞 などから引用 )

投稿者 鶴野充茂 : 06:27

2006年12月27日

【引用生データ】立ち上げ時の露出と認知度アップは広報から

広報の重要性を伝える上で重要なデータが出てきているので、記録しておきます。

宣伝会議1/1号 P26 「草の根的な活動が奏功!/日ハム球団3年間のコミュニケーション施策」より引用

「私たちが最初にしたこと、それは広報をつくることでした。準備室開設の約1ヵ月後、北海道を訪れた当時の専務取締役に、「いま、一番なにをする必要があるのか?」と問われ、私は「広報専門の担当者を大至急、一人入れてほしい」と答えました。」 (北海道日本ハムファイターズ・コミュニケーショングループ シニアディレクター土田光男氏のことば)

投稿者 鶴野充茂 : 19:47

メッセージを伝えるスピーカーの重要性

コミュニケーションでは、メッセージの内容も重要ですが、伝え方も重要ですよね。

このニュースを読んで、改めて思いました。

TOA /選挙車スピーカー拡販/ 統一地方選 来春に控え/ 使い勝手高める

東証一部上場で業務用音響・放送機器のTOAは2007年春の統一地方選挙に向け、選挙カー用スピーカー事業を強化する。ハウリングを抑制する機能や候補者の名前を大きく表示できる形状を採用。レンタル業者向けの販売も拡大する。市町村合併で市場規模が前年より半減すると予想される中、メガホンなどの用品、機器と合わせ4億円の売上を目指す。 

(中略) 選挙演説中のハウリングを抑制する「ソフトモード」と音声の明瞭性を向上させる「クリアモード」を搭載した。また、携帯音楽プレーヤーと接続し、あらかじめふき込んだ演説を流しながら選挙区内を周回するといった運用ができる。

従来は丸みを帯びていたスピーカー先端部の形状を平らにして省スペース化。選挙カーに載せる政党や候補者の看板を大きくできる。選挙後、倉庫に保管しやすい利点もある。(以下、略) (12/27/06日経産業より引用)

このスピーカーの工夫は、対人コミュニケーション/企業コミュニケーションで、スムーズにメッセージを伝達するためのポイント。つまり、これ全部、コミュニケーションの基本なんです。

 ・ハウリングを抑制 ⇒ 気になるノイズを軽減し、ストレートにメッセージを届ける

 ・音声の明瞭性向上 ⇒ メッセージの明確化、分かりやすさの向上

 ・省スペース化 ⇒ 利用者負担の軽減、短時間で簡潔に分かりやすく伝える

というわけで、すべてメッセージ伝達力アップの工夫につながります。


「スピーカー」って、「話し手」のことですから。

うるさいだけで何を言っているかわからないよりは、内容が理解できる方がいいですよね。

良い原稿ができて、それを読み上げても、相手にその内容が伝わらなかったら、良さの判断以前の問題ですからね。


それにしても、選挙車用スピーカーの工夫も結構あるもんです。

メッセージ伝達力アップの工夫の流れをイメージすると、この先、「衆議院選挙向けスピーカー」や「知事選向けスピーカー」、「光化学スモッグ発生警報の伝達用」、寒冷地用、市街地用・郊外用なんて感じで、用途をより限定したものが出てくると面白いデスネ。

投稿者 鶴野充茂 : 11:11

2006年12月25日

企業HPにおける「お役立ち情報」の価値

情報発信の重要性を伝える上で重要なデータが出てきているので、記録しておきます。

HPにお役立ち情報載せると / 企業の評価アップ

ホームページ(HP)上に「ちょっと役立つ情報」を掲載すると、企業イメージの向上に役立つ--。日本ブランド戦略研究所(東京・港)がこのほど行った「企業情報サイト調査」で、企業がHP上に掲載する情報が企業の評価にも影響を与えることがわかった。企業について調べる際にHPを利用する人が増えていることもあり、「HPの重要性が高まっている」(榛澤明浩代表取締役)と言う。

(12/25/06付 日経産業より引用)

詳しくはこちらのサイトを

「コミュニケーション」に関するお役立ち情報を必要とされる方は、お気軽にビーンスターまでお問い合わせください。

投稿者 鶴野充茂 : 11:33

特許「出願」の効果

自分たちの取り組みが、どれだけニュース性があるのかは当事者たちにはなかなか分からないことも多いものです。それは、記者も同じで、「これ、どれくらい大きなニュースなの?」と判断に迷うこともよくあります。

そういう時に、「いや、こういう話題もあるし」というのが1つか2つ組み合わさるだけで、まるで違った説得力を持つ事があります。

たとえば、今日のこの記事。写真付き・縦7段にまたがる比較的大きな記事です。

「脳トレツアー」特許出願 / 茅野商議所など /蓼科高原、集客狙う

【松本】茅野商工会議所はJTB、学校法人・東京理科大学と共同で、脳を活性化するトレーニングと旅行を組み合わせて健康増進をめざす「脳トレツアー」のビジネスモデル特許を出願した。茅野商議所は茅野市の蓼科高原で脳トレを行う旅行を「蓼科高原・脳トレツアー」として今年から積極的に売り込み始めた。特許取得でツアーの独自性を確保し、蓼科高原の集客増に弾みをつけたい考えだ。

特許を出願したのは、最適な旅行プランの検索・提案から旅行先での脳年齢計測や認知テストの実施、帰宅後の効果診断などまで、出発前と帰着後を含めた旅行全体のシステムと、関連するコンピューターのソフトウェアなど。(中略)

茅野商議所やJTBなどは11月下旬、蓼科高原で初めて、特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。(中略)

茅野商議所は諏訪東京理科大学、JTBなどと2005年1月に「蓼科高原集客拡大推進会議」を発足させ、脳機能研究の第一人者である篠原菊紀・諏訪東京理科大学教授の指導で脳トレツアーの開発を進めてきた。経済産業省の「健康サービス産業創出支援事業」に採択され、今年度までに2年間で約8千万円の補助金を得ている。(以上、12/25/06付 MJより引用)


キーワードとしては、「脳トレ」。旬ですよね。

これに、

 ・ビジネスモデル特許出願

 ・2005年から複数団体で活動してきた実績と専門分野の第一人者の参画

 ・経済産業省の助成金8千万円

が組み合わさって、紹介された記事です。


「脳トレツアー始めたんです」だけじゃあ、弱いですよね。どこでもありそうです。

でも、実際の記事を読んでみてください。

特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。

ですよ。まだ40人しか実証実験やってないじゃないですか! (少なくともここで紹介されているのは)

新聞に紹介される一般調査が、少なくとも400人サンプルくらいを必要とされることを考えると、40人で写真付きの記事になることはまずありません。

しかも、タイトルにもなっている「特許」は「出願」であって、「登録」じゃないんですよ。

特許の「出願」自体をメッセージにしているのです。(出願は誰でもすぐできます)

こういう記事を読むと、広報の大きなヒントを感じますよね。

投稿者 鶴野充茂 : 10:53

2006年12月24日

第1回の参加者募集はどうするか

新しい試みを始める時に、それがイベントのように一般参会者がいることが前提のものなら、主催者としてはどれだけ参加者が集まるか、ふたを開けてみるまでまったく見えず、本当に不安でたまりません。

この関係者も本当にドキドキしたんだろうな、と思って読んだニュースがこらち。

初の「江戸検定」、2級合格1500人…女性に人気

江戸の文化や歴史についての知識を「資格」として認定する「江戸文化歴史検定(江戸文検)」(江戸文化歴史検定協会主催、特別協力・読売新聞社)の第1回試験結果がまとまった。

11月3日の試験には9845人が挑戦。入門者向けの3級は6456人中5626人(87%)が100問中70問以上の合格ラインを突破し、やや難易度の高い2級は3389人中1504人(44%)が合格した。

3級受験者の約4割、2級の3割が女性で、同協会では「時代劇人気を反映してか、若い女性の関心が意外に高かった」とする。(以上、12/23付 読売新聞サイトより引用)

どうやって1万人もの人に参加してもらったのか。関係者がいたらぜひ具体的な施策を聞いてみたいものですが、この手の募集は、新聞社・出版社等のマスメディアでの告知と、協力している複数団体の会員に対して告知、参加要請する、というのが一般的なパターン。ちょうどこの団体も、読売新聞社が特別協力、30社以上が協力、東京都各区が後援という王道の連携体制です。

さらに、受験者全員に「東海道五十三次」オリジナルポスタープレゼント、とのことで、これは永谷園のお茶漬けの「東西名画選カード」(ちなみに97年で終了、知ってました?)を集めていたような人たちには大いに刺激材料になっているかもしれません。永谷園も協力企業に名を連ねてますから、ここから入ってきた受験者も千~二千人くらいはいるかもしれませんね。

こういう票読みの仮説と検証は、私のような新規モノの「立ち上げ職人」には楽しい仕事の1つです。



投稿者 鶴野充茂 : 23:17

2006年12月22日

新しい概念がカテゴリー認知される条件

ビジネスとして新しい商品や概念を長期的に普及させていくには、1つの商品・サービスだけでは難しく、新しいカテゴリーを多数のプレーヤーと一緒に作っていくことが必要なように思います。それがカテゴリー認知です。

この記事を読んで、そんなことを考えました。

メードの交響楽団/クラシックにも「文化」浸透

メード喫茶が市民権を得るなか、アキバではクラシック音楽にもメード文化が浸透してきた。日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好でクラシック音楽を生演奏する「東京メイド交響楽団の登場だ」。

23日には秋葉原UDXビル4階にある東京アニメセンターでクリスマスライブを開く。(以下、略)

12/22/06 MJより引用

市場の立ち上がりには、いくつかのフェーズがあります。

珍しいモノが1つ登場して、「エッ、何それ!?」と思わせると同時に、「これは儲かりそうだ。ウチもやろう」とマネする人が出てくるのが第一フェーズ。

ソニーのウォークマンが出て、各社が「ポータブル・カセットプレーヤー」を出していったように。

その次に、その動きに関係した商品・サービスが刺激される(例:PCの周辺機器の発達)。

その先に、それらを活用したり、関係の薄かった人たちがどんどん参加するようなフェーズがあります。

このニュースも、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好で・・・」となっているので、メインストリーム以外からの参入だということで、メードもいよいよカテゴリー認知のフェーズに入ってきているのが感じられます。

「メード」というカテゴリーが認知・成立するには、「メード」に特別なこだわりがある人以外の人がどんどんメード化したり、メードを生活に取り入れるプロセスが重要、ということですね。


それにしても、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生ら」って、大きなお世話ですよね。 きっと「日ごろは地味」 ⇔ 「特別の日のメードは派手」という対比を明確にしたいんでしょうけど、メードにならなくても晴れ舞台はあるはずです。

投稿者 鶴野充茂 : 09:45

2006年12月21日

名誉回復の広報

私にとっては、 え! どういうこと? 大丈夫なの? なに? どうするの? というニュース。

クロネコヤマトのメール便で未配達が4266冊、確認されたと報じられました。

メール便とは、宅急便と違って、配達先の「受け取り確認」をとらず、ポストに投げ込みの形で扱われるもので、DMや資料発送など、大量発送に扱われることを想定する人が多いかもしれません。

でも、私は、「取りに来てくれる郵便」のような使い方をよくしています。

つまり、一通ごとの配送で高頻度に活用しているのです。だから、「たくさん送ってるから、そのうちの数部がとどかなくても影響ナシ・・・」とは思えないのです。

これに対して、ヤマト運輸はホームページで見解を出しています


気になるのは、3.です。

3.お客様への対応状況 発送されたお客様に対し、事実の報告とお詫び、今後の対応を個別に相談させていただきます。 (ホームページから引用)


え! 「発送されたお客さま」だけ? それって、「賞品の発送をもって、発表にかえさせていただきます」っていうのと同じ?


問題が起きて、それが自社の責任で、「しっかり対応していく」と言うなら、

「これまでメール便を利用されたすべてのお客さまに、直接、当選発表をいたします」

とすべきじゃないんでしょうか。

自社のメール便を活用して。

そして、きちんとその「発表」が届いたら、「これが届いているということは、確実にメール便が機能している証拠です」と別のメッセージを同時に伝えられるのだと思うのです。

投稿者 鶴野充茂 : 10:11

2006年12月13日

命をつなぐ「焼肉のたれ」

広報意識を刺激される記事を見つけました。

六甲山で遭難の男性/ 焼肉のたれで3週間

兵庫県の六甲山で行方不明になり、約3週間ぶりに山中で発見された西宮市の職員、打越三敬さん(35)=西宮市上之町=が、家族に「焼肉のたれと水で生き延びた」と話していることが11日、分かった。(以下、略)

(12/12/06 日経新聞より引用)

私がエバラとか、キッコーマンあたりの、焼肉のたれ会社に勤めている人か、「焼肉のたれ会社」を支援するPR会社の担当者なら、まずこの「焼肉のたれ」が自社製品かどうかを確かめますね。

で、もし、自社製品なら、その製品を「『命をつなぐ』たれ」として広報/マーケティングします。

もし、自社製品でないなら、広く「焼肉のたれ」というカテゴリーの盛り上げを考えて、「焼肉のたれはスゴイ」というキャンペーンの可能性を検討します。

「登山に行く時は焼肉のたれ」 「非常食に焼肉のたれ」 「焼肉のたれで延命!」

「私が生きて帰って来れたのは、このたれのおかげです!」(本人談)


こういうマーケティングは、結果的に本人が死亡された場合には、なかなか使えない(最後の記録が、この媒体に保存されていたことを発見!などの時)のですが、生還の場合は、展開の可能性がいろいろあります。

・・・でも、焼肉のたれって、味が濃いから喉が乾くので、水が一緒にないとダメですよね、きっと。あと、塩分が多いイメージがあるので、それに頼ると、中には命を縮める人もいるのかな。

投稿者 鶴野充茂 : 10:27

2006年12月11日

カルタで自己演出?

ユーザー巻き込み型キャンペーンで、新しい商品が1つ生まれました。

その名も「セキュリティかるた」。

日立システムアンドサービスが、自社ブログでコンテストを開催し、応募作品を「かるた」として商品化したものです。

かるたで学ぶ ネット防犯 /日立システムアンドサービスが発売 /自社業務をアピール

日立システムアンドサービスは遊びながらセキュリティーの知識を身に付けられるかるたを14日に発売する。セキュリティーの注意点や被害が増えているオンライン詐欺の内容などを五七五の句で表現。社員教育用に売り込み、同社のセキュリティー業務をアピールする。(以下、略) 12/9/06付 日経

価格は1800円。翔泳社のサイトで販売、だそうです。(詳しくはこちら

コンテスト形式で作品を募集するのは以前から有りました。よく知られているのは、「おーいお茶」の俳句。でも、それを有料販売用の商品にするのと、自社営業用ツール化を同時にするのはちょっと珍しいかもしれません。

営業ツールを有料で買うわけですからね。

でも、作品応募者以外に、本当に売れるんでしょうか。関係者の方、こっそり教えてください。

それにしても、どうして「かるた」なんでしょうか。部署単位で配るんでしょうか。新年会に飲み屋で、あるいは社員旅行の夜の「お楽しみ」に使うんでしょうか。それとも、経営者が社員一人1かるたを「啓蒙活動」として配るんでしょうか。もしくは、今後のISOやプライバシーマーク取得などのために、「かるたを社員の名刺入れに入れておくこと」が条件になったりするんでしょうか。

もし、社員教育用途(B2B)で売れるんだとしたら、自社印刷をする方がビジネスとしては良い気がするし、

もし、アピールとして割り切る+翔泳社と組めるなら、翔泳社のIT書の裏面に広告として、「おーいお茶」のような、作品紹介のための、日立システムアンドサービス提供枠を作る(そして、著者印税も増える:それいいね!)仕組みの方がリーチは広がりそうに思います。


興味と謎。 このあたりの「分からなさ」が日経本紙が掲載した理由なのかもしれません。

投稿者 鶴野充茂 : 11:21

2006年12月06日

ロングテールの本当の意味

インターネット総合研究所が上場廃止になるとのことです。

ネット総研といえば、マザーズ上場の時には大きく注目されたネット銘柄の代表格ですが、上場以来、これまでの株価の推移はこんな感じでした。

neti_stock_longtail1.jpg

これを見て、ピンと来ました。

そうか、ロングテールってこういうことなのか! と。

始め期待高くて、株価も高い。

短期間の乱高下後、急速に市場の興味が冷めていく。

そして長い低迷・・・・

Web2.0で象徴的な言葉として使われる「ロングテール」。

実は、株価で説明できたわけですね。

neti_stock_longtail.jpg

「ロングテールなビジネスをやってます」なんてもう言わないようにしよう(決意)。

投稿者 鶴野充茂 : 13:08

2006年12月04日

年賀状とプリンタ販売の関係

プリンタ販売を伸ばしたい。家庭でプリンタが使われるシーンの代表が年賀状作成だ。

と、いうわけで、セイコーエプソンは、年賀状の調査をし、結果を発表しました。

団塊世代 年賀状の相手は仕事より友人重視

セイコーエプソンが、団塊の世代及びその前後の年齢層に年賀状について意識調査を実施したところ、友人や知人に絞って年賀状を送付したいと考えている人が多いことがわかった。(中略)

年賀状の作成方法については、九割近くが自宅のプリンターで作成すると回答。製品では高価格でも性能が高い製品が欲しいと答えた人が半数以上を占めた。 (以上、12/4/06付 MJより引用)

なんとかこのタイミングで、パブリシティをとりたい!という強い気持ちが伝わってくるような調査ですね。それにしても、サンプル数を出さないのは問題では?(=>MJ) 新聞だと400人は必要だと思いますが。

データで、え!?と思ったのは、次の2点。

・ 「年賀状の作成方法については、九割近くが自宅のプリンターで作成すると回答」

 団塊の世代からもらう年賀状の9割が自宅のプリンタ出力!? ちょっとサンプルが歪んでませんか? 実感値とかなり乖離がありますが。

・「高価格でも性能の高い製品が欲しい」

 買うかどうかは別ですよね? 

でも、ウソはついてません、みたいなコメントが返ってきそうな、(気持ちは理解できる)楽しい調査結果でした。

セイコーエプソン広報に1つお願いできるとしたら、プレスリリースしたら、すぐそのタイミングで、ネットには元データを公開してほしいところです。


年賀状の発行枚数は毎年減少している一方で、インクジェット用ハガキの発行枚数は前年比「2倍」になるのだとか。これが記者が記事化した時の拠り所ですね、きっと。

投稿者 鶴野充茂 : 10:40

2006年12月01日

買いかえるなら炊飯器

師走なので、今年を振り返る話を。

今年買って最も良かったもの。それは、「炊飯器」です。もう、これは、本当に声を大にして皆さんにオススメしたい。

それまで使っていたのは、学生時代からの3合炊き15年選手の炊飯器。

単純なつくりの機械ですから、壊れないんですよ。間違いなく米が炊ける。それで延々使い続けてました。

それが、ある頃に、たて続けにいろんな人から炊飯器を勧められたんです。世間話で。

「炊飯器、新しいの、いいよ~」

「同じご飯とは思えないくらい、違うよ~」

それで、ある時、「そうまで言うなら、探してみるか」と思い、ネットで片っ端から調べてみました。

機能をチェックし、価格をチェックし、大きさをチェックし、用途や向き不向きをチェックしました。

選択肢を具体的にし、絞って、絞って、「ん~、買うか!」と決めたのがコレです。


ZOJIRUSHI 圧力IH炊飯ジャー極め炊き NP-HT10-XJ ステンレスブラウン

zojirushi.jpg 

ちなみに私はアマゾンで買いました。見た目の価格は最安値ではないのですが、それまで本で貯めたクーポン券が使えること(税務申告が難しい出費にはありがたい)、後でこの商品を買った分のクーポン券が送られてくること(つまりまた別の出費にもあてられる。もちろん、毎月何万円もの書籍購入にも使える)、などから、アマゾンが最も都合が良かったんですね。

で、まあ、出かける手間も現物を持ち運ぶ手間も、またその時間もかけることなく、すぐに届きました。

それで早速1.5合ほどの米をセット。

忘れもしません。 炊き上がって、フタを開けた時のふあぁぁっと上がる湯気のニオイが違うんです。

やわらかぁぁい、ほのかにあまぁぁいニオイが ほわわわん、と鼻に入ってきたんですよ。

「おっ、新型の炊飯器は湯気も違うのか!」

そんな驚きを感じながら、付属のシャモジ(米がくっつきません)で、炊きたてのお米を、フワッ、ファッファッ、と茶碗に盛ります。

米はツヤツヤで、1つ1つの粒がはっきりとしている、まるでCMに出てきそうな姿です。

おかず、いらない。とにかく、すぐ米だけで食べたい、と、小さめの一口分を箸でよそって口の中へ。


んぉぉぉぉぉぉぉぉ。 小さく目を見開いて、低い小さな声をもらしてしまいました。

いや、本当に、「これが同じご飯か」と思うほど、ご飯を食べるのが楽しくなりました。

聞かされていた話はウソじゃなかったんです。


以来、明太子を買ったり、梅干で楽しんだり、良質な生卵をかけたり、佃煮とあわせたり。自宅で「ご飯」を食べるのを大切なひと時として意識することが増えました。

割引価格で2-3万円です。毎日を豊かにする投資と思えば極めて意義のあるお金の使い方だと思います。

どうしてもっと早く、炊飯器を買い換えなかったんだろうという気持ちにもなります。

どうして炊飯器メーカーは、もっと効果的に訴求してくれないんだ、という気持ちにもなりました。


今年一番の満足の買い物。私の場合は、この炊飯器でした。ほんとにオススメ。あなたもぜひ試してみてください。

投稿者 鶴野充茂 : 20:04

2006年11月07日

ソニーのバイラル・キャンペーン

ソニーの友人がDVDレコーダー「スゴ録」等に入っているアプリ(簡易版)をPCで体験してもらって、そこからハードに興味を持ってもらおうというキャンペーンをやっています。

写真をフォルダに入れて、アレンジを選べば自動的にエフェクト付きのスライドショーになる、というもの。

試しに2つ作ったので見てください

 ・毎月やっているメデコミ会の写真をまとめたもの

 ・ビーンスターのセミナーほか活動の様子をまとめたもの

ちなみに、ソフトはこちらからダウンロードできます


写真を人に見せる時にカンタン加工できて、私は結構重宝してます。

たまる一方の子どもの写真や風景写真など、見せられる方からしたら反応しにくいものをメールで送る時に向いてますね。

フリーソフトなのでオススメです。ちょっと重いけど。

投稿者 鶴野充茂 : 14:39

2006年09月13日

トイレでおもてなし

丸ビルのオフィス棟でトイレに入って、思いもかけなかった「おもてなし」を受けました。

toto1.jpg

便器の上に木製の台。広い個室にある所は時々出会いますが、「小」側ははじめてかもしれません。

何がそんなに驚きか。

toto2.jpg

こんなふうに使えます。

雨の日、荷物が多い日、困るわけです。

荷物が置けるようになっているトイレとは出会った事がありますが、カサを引っ掛けられるようになっている+木製で「こちらへどうぞ」感があるトイレは初めてです。

カサなんて、やり場に困りますからね。ズボンのポケットに引っ掛けて、用を済ましている人もいるくらいですから。


それがここだと、「おやおや、お持ちしましょう。どどどうぞ、こちらへ」

そんな声が聞こえてきそうです。

最中に目の前のカバンが倒れてくるのを心配しなくてもいい。最も必要な時に、さりげなく手を貸してくれる。しかも、人がじーっと待っているわけではない(イギリスの高級ホテルによくある)。

日本のホスピタリティーの粋を感じました。


こういうのもオフィスビルの付加価値、自己演出メッセージになっていると思います。

(さすが坪5-6万円だけのことはある?)

投稿者 鶴野充茂 : 18:11

2006年09月12日

ACフォーラム2006開催:Web2.0時代のマーケティング・コラボレーション

ACフォーラム(All Communicators' Forum)は、昨年からスタートした広告・広報・メディア・マーケティングなど「伝える」ことをテーマに仕事をしている人たちのためのイベント。2回目の開催となる今年のテーマは、「Web2.0時代のマーケティングコラボレーション」。マーケティングの最新のトレンドや仕組みを理解して、「コラボ」を軸に新しいビジネスのアプローチを一緒に考えてみませんか? 組織を越えた業界の有志が力を合わせて企画・開催しています。

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ac_logo.jpg

 ACフォーラム2006: Web2.0時代のマーケティング・コラボレーション

■ 日時:10月9日(月・祝:体育の日)10:30-16:00

■ 場所:東京・飯田橋 東京しごとセンター 地下講堂

■ テーマ:「Web2.0時代のマーケティングコラボレーション」

■ プログラム:

  ・「Web2.0時代のマーケティング・コラボレーション」織田浩一氏
  (デジタルメディアストラテジーズ社代表、アドイノベーター編集長)

  ・「SNSの進化とコラボレーション」
    山岸広太郎氏(グリー株式会社 副社長)

  ・「特化型SNSとマーケティングコラボの可能性(仮)」
    吉岡秀浩氏(ナイルスコミュニケーションズ 常務)
    山崎秀夫氏(野村総合研究所 上席研究員)

  ・「消費者とのコラボレーション」
    高広伯彦氏(グーグル 広告プランニング シニアマネージャー)

  ・「インフルエンサーとのコラボレーション」
    本田哲也氏(ブルーカレント社長)
    渡辺健太郎氏(サイバーエージェント アメーバ事業本部本部長)
   ほか

■ 参加費:12000円
 (9/18までに申込み、9/22までに振込みの場合に限り早割:10000円です!)
 
■ 詳細・申込み:ACフォーラムのサイトから

お誘い合わせの上、お申し込みはお早めにどうぞ!!

投稿者 鶴野充茂 : 11:06

2006年09月10日

観光広報のポイント

またもや「個人の時代」を確認です。

静岡県から再びお呼びがかかって、観光広報の研修講師として伊豆・三島に行ってきました。

mishima090606-1.jpg

研修についてはビーンスターのサイト

mishima090606-3.jpg

研修後、幹部の方に案内されて地元・三島の「おにぎりカフェ」へ。

蔵を改造した建物で、国の有形文化財に指定されたのだとか。そこはアーティストの絵がかかり、ギャラリーになっているほか、時々ライブも開催されていると言います。

この研修プログラムを準備する過程でいろんな人にヒアリングしましたが、もはや観光広報の発信メッセージのポイントは、観光地という「場所」や土産ではなく、「人」とその人にまつわるストーリーの方がはるかに効果的だと確信しました。

観光地の人たちは、自分たちの「場所」に来てもらいたいと思っている。

でも、観光客は、その「場所に行くこと」を目的としないんです。

いつもと違う「時間」を過ごしに出かけてるわけです。体験を求めてるんですよね。

家族を喜ばせるとか、気分転換するとか。そのために、結果的に「どこかにでかける」という行動が発生します。


そうすると、「この場所、いいよ」では、人は反応しにくいんですね。

mishima090706.jpg 三島の町中にこんな散策コース

われわれ(多くの人)はTVや雑誌で見たり人から話を聞いたりして、すでにいい場所をたくさん知っているので、「いい場所」だけじゃ難しい。

そこには、自分と「その場所」の関係性が必要なんです。

「なぜ、その場所に行くのか」という。

そうすると、「こういう時間を過ごすために」「あなたに」オススメという2つの視点が必要になります。

それには、「どんな時間を過ごしているか」「過ごしてきたのか」という実際の経験談や具体的なイメージがいるんですね。そして、それを持っているのは、「人」です。特定できる「個人」。

今回、三島で、地域活性を考えている人たちと出会いましたが、その「なぜ、その場所に行くのか」を冷静に、しかも、訪れる側の視点で見ているのは、現地在住で、過去にヨソに住んだことのある人たちでした。

そんな人たちの、「なぜ今その場所なのか」を聞いていると本当に面白いんです。

・なぜ(たとえば)東京から引っ越して今そこに住んでいるのか

・その場所のどんなところが良いのか

・どんな過ごし方がオススメか

・そこでどんな活動をしているのか

聞いていると、自分も何か関わりを持ちたくなります。

またその場所に戻ってこようと思うようになります。

観光に行くんじゃなくて、そんな人たちにまた会いに行こうと思うようになるんです。

上に書いた「おにぎりカフェ丸平」の川村さんや、

フットサルの伊豆リーグをとりまとめている松永さん もそんな一人でした。

ずっと地元にいる人だけじゃなくて、そんな「ヨソ」との翻訳や通訳ができる人が観光広報の情報発信には必要なんだと改めて思いました。 

個人の重要性、個人の可能性を再確認です。

投稿者 鶴野充茂 : 10:32

2006年09月05日

看板の自己演出

この看板で一番伝えたいメッセージは、果たしてなんでしょうか?

nairanfuka.jpg

電柱に巻きつけられたこの不動産の看板。何気に見て通り過ぎようとして、どうも釈然としなくて立ち止まって思わず写真をとってしまいました。

「内覧不可」が、この看板の作者の最も伝えたいメッセージなのでしょうか。

字の大きさから言うとそうですよね。

でも、それよりは、「まだどこにも出ていない戸建」という、この看板で最も小さな字の方が、重要なんじゃないでしょうか?

一方で、きっと、反応する人の視点からすると、

高輪3丁の戸建>4LDK+車庫>9,980万円>未公開>内覧不可、ザンネン というような順番で判断するんでしょうね。

ただ、特に強いセールスポイントがあるわけではない物件の場合、「内覧不可だ、すごいだろう」というメッセージの方が、インパクトがあるのかもしれません。

そんなのアピールする看板はあまり他にないですからね。

そこまで考えて作っているとしたら、スゴイと思いません?

順位をチェック

投稿者 鶴野充茂 : 12:11 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月20日

パッケージデザインが伝えるメッセージ

夏は餃子だ!ということで(冬でも言ってますが)、餃子をネットで注文しました。

あちこちの餃子サイトを見比べて、「ここだ」と決めた2店からお取り寄せ。

どちらのサイトでも、「○○でランキング1位」とか「チャンピオン」「○○で評判」と賑やかに書いてありました。

ところが届いた商品はちょっとイメージが違います。

gyoza-1.jpg 餃子1

これが1店舗目。40個の餃子が冷凍でビニール袋に入っています。

説明書きはナシ、「本ぎょうざ(40個入り)」とだけ書いたシールが貼ってあります。

gyoza-2.jpg 餃子2

これが2店舗目。プラスチックの容器に餃子1つ1つ分かれて入っています。

「世界チャンピオンの黒豚餃子」をタイトルにした説明書き(料理法+内容物)と賞味期限のシールが貼ってあります。

実は、味は餃子1の方が好きでした。

でも、届いた商品を見た時の印象と、次にリピート注文しようかと考えた時に候補になるのは、きっと餃子2の方なんですよね。

先にも書いたように、どちらもサイト上は、「○○でランキング1位」とか「チャンピオン」「○○で評判」などと書いてありました。

でも、餃子1を受け取って目の前で見た時の印象は、「せっかく美味しい餃子のハズなのに、なんだか、大切にされてないネ。可愛そうに」という感じでした。

袋詰めされているだけなので、輸送中に痛むんでしょう、いくつかモゲて半分に割れているものもいくつもあるし、餃子の皮の破片が粉々になって袋のスミにたまってるんです。

こういう食品の場合、 「おいしいんですよ」というメッセージは、「買うとき」だけじゃなくて、「食べるとき」まできっちり伝える事が、とても大切なんだ ということを今回、実感しました。

それくらいのコストは、きっとリピートで回収できるように思います。この餃子2の場合。

ちなみに、餃子2の店の「しそ入り生餃子」、これはアレンジ餃子ですが、美味しかった。オススメです!

投稿者 鶴野充茂 : 15:53

2006年07月24日

「様」書きのラベルに思う

企業が発信する封書などの宛名ラベルってありますよね? 私、気になっていることがあります。

宛名ラベルとは、書くべきあて先を書けば、そのままシールで貼って投函できるようになっているもの。

相手の住所と氏名をプリンタで打ち出すものは良いのですが、問題は手書きのラベルです。

郵便番号の□□□-□□□□と住所・氏名の下線が書いてあって、最後に「様」というのがプリントアウトされているものがあります。

□□□-□□□□

________________________________

__________________________ 様


たしかに誰あてでも「様」と書くので、予め書いてあるのはよく分かるんですが、私はこの「様」の字こそが、手紙に魂を入れる最後の重要な文字のような気がして、予め「手間を省く」ためにプリントアウトされたこの「様」の字の存在が気になって仕方ありません。

「様」くらい、名前を書くついでに自分で書いたらいいんじゃないか。

いや、この「様」こそ、自分で書くべき文字なんじゃないか、と。


それは、「カテイキョウシ」というのを「カテキョー」と初めて聞いた時に感じた「シの一文字くらい短縮せずに言おうよ」という思い(?)とはちょっと違う気がするんです。

その影響かどうかわかりませんが、最近、メールでも、自動差込みで名前だけが「様」なしで唐突にあるダイレクトメールが増えてきたような気がするんですが、気のせいでしょうか。

いや、そもそもこんな細かいことを気にしている私はヘンなんでしょうか。

ひょっとして私は、プチ「様フェチ」なのかもしれない。
  

どなたか教えてください。

投稿者 鶴野充茂 : 12:33 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月21日

広報と調査

事業会社が発表する調査結果の裏には、大抵その「問題」を「解決」する商品サービスがあります。

広報の1つのアプローチです。

愛煙家の意思は固い!?  米系ファイザーが調査

一日から増税でタバコが値上げされたが、これを機に禁煙しようと考える人は35%止まりで、65%は禁煙を考えていない事が米系製薬ファイザー(東京・渋谷)の調査で分かった。(7/12/06日経産業)

こういうニュースや調査結果を見つけると、私はつい、「へー、ファイザーは禁煙の薬を出すのか(出しているのか)」と読んでしまいます。

調べてみると案の定・・・ 

「バレニクリンの臨床試験データをJAMAで発表」

掲載内容:海外で最も広く使われている
医療用の禁煙治療薬よりも有意に高い禁煙成功率

-喫煙者に禁煙への新たな希望を提供-

(以上、ファイザーのプレスリリースより)

ちょうど薬事日報にも出てました。

こういう発表用の調査をする時に考えることとしては、「結果がどうなってもへぇ~と思う」形にすることでしょうか。(調査結果のプレスリリースはこちら

そうすることで、「禁煙」というキーワードがメディアに載り、その近くに「○○社の調査によると」と社名が載り、興味のある人が検索してファイザーの「ニコレット」を見つけるわけですね。

こういう仕掛け、考えるの、私大好きです。

投稿者 鶴野充茂 : 12:56

2006年07月05日

「佐川さんと呼ばれるな」

6/26の日経新聞に面白い記事がありました。佐川急便は、配達のドライバーに「佐川さんと呼ばれるな」と社内で言っているというのです。

ドライバーは会社の顔

佐川という「社名」で呼ばれるのではなく、担当地区のドライバーとして名前で呼ばれるまで得意先と親しくなる必要が社内でいつの間にかキャッチフレーズとなって浸透した。佐川の顔は1957年の創業当時からドライバー。規模が大きくなり、大口顧客には営業員が訪問するケースも増えたが、集配から顧客開拓まですべてドライバーが担うのが佐川流だ。国際物流など事業分野は拡大したが、原点であるドライバーの一挙手一投足には厳しい目を注いでいる。(6/26/06日経)

とあります。

会社も、個人が自分の名前で仕事をするのを後押しする、という時代の流れを感じます。


でも、どうやって名前を覚えてもらうんでしょうか。

やっぱり、配達の時に大きな声で名乗るんですかね。

「こんにちわー、佐川急便の○○です」と。


・・・そうすると、大和(やまと)とか福山なんて苗字の人がいたら、ややこしいですね。

名前は覚えたけど、どこの人だっけ、みたいな。

・・・そういえば、うちに来るクロネコヤマトの人は少なくとも3-4人いるので、おぼえきれるのか私には自信がありません。

投稿者 鶴野充茂 : 14:28 | トラックバック

2006年07月03日

ビジネス文書の目的

先日、うちのマンションのポストに「ご近隣住民の皆様へ」、「新築工事着手のお知らせ」という紙が入っていました。で、読んでいて、一番知りたい情報が入っていないことに気がついたんです。

下のがその実物です。

mitsui-posting.gif

謹啓 盛夏の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。

解体工事(2期)につきましては、ご近隣の皆様方には大変なご協力を頂き、深くお礼申し上げます。

引き続きまして、(仮称)港区XXXX計画新築工事を下記の通り着手することとなりましたのでお知らせいたします。

工事期間中は、何かとご近隣の皆様にはご迷惑をお掛けするかと存じますが、敷地周囲の安全対策を行い事故の防止に努め、騒音・振動・ほこり等につきましても細心の注意をはらい施工いたしますので何卒ご理解、ご協力賜りたくお願い申し上げます。

またお気づきの点がございましたら、下記に連絡先等を載せておりますので、ご連絡をいただきたくよろしくお願い申し上げます。  謹白

(以下、省略)

典型的なビジネスの定型文書を感じさせます。他でも使いまわしているんだろうな、という感じ。

いや、きれいなレイアウトにきっちりした文章。とても良いと思うんです。でも、この工事がどこでやってる工事なのかがこれではよく分からない、と思ったんです。

住所は書いてあるんですよ。もちろん。

でも、住所を見て、どこの場所かが直感で分かるのは、頭の中にグーグルマップかマピオンのデータが入っている人、あるいは宅急便のドライバーくらいだと思うんですよね。

「工事はここでやってます」みたいな地図がちょこっと入っていれば、「ああ、あそこか」となります。

でも、地図がないと、「せっかくたくさんコピーしてポスティングしても、どこの話か分からない」ので、もったいないな、と。


ビジネス文書の目的って一体何なのでしょうか。たとえば、上の紙だと、「あそこで工事やってます、問題あるかもしれないけど許してね」というメッセージを伝えることですよね。その目的は果たして達成されているのかどうか。

いつも使っているビジネスの定型文書って、そんな観点で見直してみると、もっと伝わりやすくなるものってたくさんあるような気がしました。

投稿者 鶴野充茂 : 14:21 | トラックバック

2006年06月06日

発信者のイメージは共有されるか

コミュニケーション上、意図やイメージを、いかに伝えるかというのは永遠のテーマだな、とこういうポスターを見ていると思います。

koku_music.jpg

きっと発信者の頭の中では、「決まった、このコピー!」みたいな感覚があるんでしょう。

(そういう感覚、私もよく持ちます)

でも、このポスターを街で見かけた時、私は素朴な疑問を感じてしまいました。

それは、「音楽」と「コク」と「人生」は、受信者にとってうまくつながるのか、ということ。


そもそも、コクのある人生って、どんな人生なんでしょうか。

コクは、ある方が良いんですよね、きっと。

コクといえば、やはりコーヒーでしょうか。暑くなってきたらビールも?

そうすると、嗜好品のイメージが強いんですかね。

じゃ、ニュアンスとしては、ちょっと豊かな人生を、みたいな感じですか。

No Music No Lifeほどは強くない、というわけですね。

奥が深いですね。いや、ここでは味わいが深いと言うべきでしょうか。

投稿者 鶴野充茂 : 17:29 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月19日

書籍の業務仕様

会社員時代から月平均で3万円くらい本を買っていたのですが、独立して仕事に使うことも増え、本代が継続的に増加しています。

それで思うのですけど、

業務用の本って、できないものでしょうか?


調理用品や食材には、「プロ仕様」とか「業務用」という特大サイズや耐久性に優れたものがありますよね? (ハナマサに売ってるようなの)

あんな感じで、書籍も、業務仕様のものを作ってくれないかな、と思うのです。

・ 装丁や製本がもっと簡単で金額が安いもの

・ バラバラに分解したり、再構成したりできるもの

・ 大きさが統一された規格品

・ 自分が買った本はデータで本文をすべてネット検索できる

・ まとめ買いするとボリュームディスカウントがきくもの

bookshelf.jpg

オフィスの本棚がいつからかいっぱいになっているのを見て、そんなことを考えてしまいました。

投稿者 鶴野充茂 : 16:16 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月23日

ニューヨークでマーケティングの最新潮流を再確認

日本で起こっている「消費志向」に注目してターゲティングするマーケティングの方法が、アメリカでも一般的になってきているのを確認しました。

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日曜日からニューヨークに来ています。

timessq12206-2.jpg

夜10時半のタイムズスクウェア(新宿じゃないよ)。日曜夜でも人が溢れています。

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某有名消費財メーカーでマーケティングのマネージャーをしている友人(コロンビア大院卒)とマーケティングにおけるターゲティングの話をしていて、アメリカでもデモグラフィックが意味を持たなくなってきていることを改めて確認。

私のところで開催する「最新トレンド・キーワード研究」の方向性が、アメリカでも時を同じくして有効であると分かりました。

100円ショップで買い物をする人が、時にはグッチやエルメスのバッグを買い、BMWに乗っているのもまったく違和感ない、という現象は、もはや年齢・性別・学歴・年収などのデモグラフィックでは説明できない、という現象は、アメリカでもまったく同じだと彼は言います。

そういえば、ロンドンには、ロールスロイスでテイクアウト(take awayかな)する人がたくさんやってくるフィッシュアンドチップスの店があります。

今後ますます、消費志向研究の重要性が高まりそうです。1/30(月)のセミナー、締切り直前です。これ、本当にオススメです。お見逃しなく!

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インド人の彼が「マンハッタン1」と薦めるインディアンレストランで最高のインド料理を頂きました。

投稿者 鶴野充茂 : 14:08 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月25日

時代にあわせた呼び名

言葉って常に変化していますよね。放っておいたら、なんだかとても違和感のある呼び名がありますよね。

たとえばこれ。

売りさばき

法務局に行って、収入印紙を買って領収証をお願いしたら、「収入印紙等売さばき証明書」というのを出されました。

昔はこの言葉で良かったんでしょうけど、今見ると、ちょっとおかしい。

へぇ~と思ったらクリック: ブログランキングへ

投稿者 鶴野充茂 : 16:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月13日

ブルーレットおくだけ恐るべし

「ブルーレットおくだけ」って、ありますよね?

okudake.gif

トイレの「置くだけタイプ」のものって、ゆっくり考えてみたら、似たような商品がたくさんありますよね?

でも、「ブルーレットおくだけ」のブランド力が、ピカイチですよね?

で、こういうの、一度買ったら、次からは詰め替え用を買いますよね?

その時、「ホントにうちにあるのって、ブルーレットおくだけ、だっけな」って思う時、ありませんか?

さっき、一瞬、私はそう思いました。


詰め替え用のパッケージを見る。どーも、形が違うように思う。でも、そのスーパーには、ブルーレットおくだけのその形のものしか置いてません。(だから、ブルーレット置く、だけ?)

でも、世の中、「ブルーレットおくだけ」しか記憶になければ、自分のウチのトイレの上にのっていて、何ヶ月も水をかぶり続けているカラの「おくだけ」は、やっぱり「ブルーレットおくだけのはずだ」としか思えませんよね?


いや、なんとなく違和感はありました。詰め替えカートリッジの形に見覚えがなかったんです。


でも、「ブルーレットおくだけ」しか記憶になければ、「モデルチェンジかな? それともバリエーション?」というくらいの疑問しか持たないものです。

それで、「同じブルーレットおくだけなら、どんな形でも使えるだろう」と思ってレジに持って行きました。


そんなこんなで、買って帰って、銀色のカバーをはがして出てきたのは、青い円柱型の小さなかたまりでした。


ま、ブルーレットというくらいですから、ブルーです。


しかし、どう考えても合わない。形が違う、というよりも、今まで使っていた「ブルーレットおくだけ」のはずのカートリッジは、

プラスチックの中に入った液体だったはずなのです


で、目の前にあるのは、固形です。


「こ、これは、自分を試されている!」と思いましたね。


仕方なく、カッターを取り出し、カラになって久しい「ブルーレットおくだけ」のはずのカートリッジに切り込みを入れ、

そこから「詰め替え用」の固形ブルーレットおくだけを押し込んで、「詰め替え」ました。

okudake2.gif ←うちにあったのはこのタイプ


手は真っ青になりました。なんてったって、ブルーレットって言うくらいですからね。

石鹸で洗ってもなかなか取れない青です。(しぶとい汚れを落とすにはそれ以上のしぶとさで対抗?)


しかも、ニオイ強烈。なんてったって、トイレ用芳香剤ですからね。

クラッカーをかじっても、チョコレートを食べても、ブルーレットをかじっているような感覚です。

しかも、ちょっとヒリヒリする。


今から、ブルーレットおくだけを買いに行こうとしている方、

絶対に素手で触らない方がいいです。

「おくだけ」って言うだけのことはあります。


ランキングって言うだけのことはあります。


投稿者 鶴野充茂 : 19:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月10日

謎の店

近所を歩いていて思わず目をとめてしまいました。

フリフリ看板

「珈琲とお酒の店 フリフリ」


一体、なぜ「フリフリ」なんでしょうか。

「プリプリ」じゃダメなんでしょうか。

でも、「ブリブリ」よりはいいか。


(参考:  いっしょにフリフリ!まほうのラトル


しかも、コーヒーとお酒ですよ。

喫茶とも言わず、居酒屋とも言わない。

店の名前にするくらいだから、何かこだわりがあるんでしょうね。


あ! 「フリフリ」じゃなくて、「つりつり」だったりして。


それならちょっと想像できる。

釣り糸たらして、缶コーヒー飲んだり、カップ酒飲んだりしてる人いますもんね。

知らないうちに順位に変動が!

投稿者 鶴野充茂 : 20:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月07日

クリップの注意書き

クリップを買ってきました。フツーの事務用のクリップです。

クリップ

これです。(このために自分で撮影しました)

何気にパッケージの裏書きを見てたら、こういう文章を発見!

クリップの裏書き

注意: 紙、書類をはさむ以外の目的で使用しないでください。

と書いてある。

思わず、その他に何に使えるのか妄想してしまいました。

PL上、用途をしっかり明記することは大切なことだと思いますが、○○以外の使用はダメと言われると、○○以外を考えてしまいますよね。注意書きがこれだけしか書いていないので、特に。

こういう小さなスペースに、クレジットカードの使用規約みたいなのを細かい文字で書くような商品パッケージがあっても、それはそれでシャレっぽくて心をくすぐられそうに思いました。


あと、もう1つ。


1~60枚、などと書いてあるけど、1枚の紙をクリップでとめる状況って・・・

あ! クリップにはさんで、ボードとかにぶら下げる使い方があった!

裏書き1つでも、いろいろ考えさせられました。

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投稿者 鶴野充茂 : 10:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月06日

タクシーで・・・

先日、広島でタクシーを呼びました。

広島のタクシー

すると、降りる時にこんな小さな封筒を渡されました。

「私達は選んでいただく為に、次のお約束を致します!」と書いてあります。

マニフェストだ。

1.下車案内。ドアサービスを致します。

1.自己紹介・安全宣言を致します。

1.お忘れ物をされない為の確認を致します。

出来ない場合は、お電話ください

料金を必ずお返し致します。

中には、呼んだ時の電話代として10円玉が入ってました。

昔、酒屋に電話で配達をお願いした時に10円玉を返してもらったことがありますが、タクシーでは初めてでした。

でも、この取り組みは、タクシー会社にとって、10円玉を返すことが目的じゃないんですよね。

こだわりを伝えるためのきっかけとして10円を返している。

10円払って、メッセージを届けている。

うーん、フリーダイヤルを導入するより効果的かもしれません。


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投稿者 鶴野充茂 : 14:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月19日

大阪で商売のメッセージを考える

大阪に行くたびに発見があります。とりわけ商売の工夫が参考になりますね。

キャベツ焼き

たとえばこの店。「キャベツ焼 一枚100えん」と書いてあります。

お好み焼きに入っている「はず」の豚肉やらエビやらといった「主役たち」を入れないことで低価格のファーストフードにしたということですね。

近くで見ていると、逆にどうしてこれが今までなかったのか不思議に思えてきます。夕方以降によく売れていました。

阪神居酒屋

次は阪神ファンが集う居酒屋の入り口。看板の「ただ今 空いてまっせ」にメッセージ性を感じました。

だって外から中がよく見えない。だから空いてることも看板で伝える意味があります。

阪神戦が始まると混むのかな、なんてことも想像してしまいます。

ビデオカード

泊まったホテルにあった「ビデオカード販売機」。つまり、有料放送を見るときには、テレビのリモコンで「確認」ボタンを押すのではなく、カードを買って、セットトップボックスに挿入することで、有料放送が楽しめる仕組みです。これは客の心理をくすぐるな、と思ってしまいました。

なぜかというと、このシステムだと、ホテルの明細にテレビの有料視聴料(意訳:エロビデオ料金)の請求が載らないわけです。たったこれだけで、普通に「PAY TV」確認ボタンを押すよりも利用者はかなり増えるように思いますね。

大体、買うときに恥ずかしい思いをするものは、古来、自動販売機が販売役を担っていました。それが、ホテルのビデオだけはなぜか部屋にチャージされることが多かったわけです。そんな人間の微妙な心理を、この自動販売機は受け止めているわけですね。

ビデオカードの単価が1000円。この何とも言えない微妙な値付け。いやあ奥が深い。

投稿者 鶴野充茂 : 19:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月18日

萌え市場888億円

<「萌え」市場>書籍や映像、ゲームで規模888億円に」

今日の新聞を見ていてこの見出しを目にした私は、「うまいなぁ~、浜銀総研」と思ってしまいました。

 アニメなどの登場人物の性格で、愛らしい「萌(も)え」という感情を意識した書籍や映像、ゲームの市場規模が、03年で888億円に上ることが浜銀総合研究所(横浜市)の調査で分かった。バターやステレオコンポの出荷額と並ぶ規模で、同研究所は「近年大きく膨らんだ市場。無視できないジャンルとして確立している」と分析している。 出典: Yahoo! ニュース (毎日新聞提供)

これの実際のプレスリリースはこちらです。

要はコンテンツ市場のレポートなのですが、全体としては横ばいで映像は拡大、音楽、ゲーム、出版は縮小、とそれだけだとまったく面白みがありません。で、変化しているのは何か、というと「萌え系」だ、と。だから、「萌えを追え!」というのがこのリリースの全体メッセージでしょうか。

フツーの「コンテンツ市場分析」で終わらせずに、思いっきり「萌え」にフォーカスしたことで、ニュースストーリーとして面白くなった感じですよね。

浜銀総研がこれからどう「萌え」や時代のトレンドを扱っていくのか注目していきたいと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 10:32 | コメント (0) | トラックバック

ゴミレンジャー

「花見の後はきれいに片付けて帰りましょう」というメッセージを出すのでも、ニュースにする方法があるんですね。

雑記帳 桜の宴の後始末で「ゴミレンジャー」参上 福島

◇桜が満開となった福島市の花見の名所、信夫山に17日、不法投棄の撲滅を目指す5人組の「ゴミレンジャー」が参上し、子供たちと一緒にゴミ拾いをした。◇テレビ番組のヒーロー「ゴレンジャー」にちなみ、市内の高校生が結成した。「ゴミ魔王」を倒す寸劇を披露して、環境保護を訴えている。◇ゴレンジャー似のコスチュームに身をくるんだ男子4人、女子1人は「せっかくの桜が台無しだ」と、空き缶やタイヤなど、ゴミ袋(45リットル)約20袋分のゴミを退治した。 出典: Yahoo!ニュース (毎日新聞提供)より

調べてみると、このゴミレンジャーという名称で各地でさまざまな活動があることが分かります。

今回は、季節のネタ×名称(サウンドバイト)×コスチューム(見た目の面白さ)で取り上げられたという感じでしょうか。

投稿者 鶴野充茂 : 10:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月15日

記者会見で目立つ

今日の日経産業新聞に「新製品発表 目立つが勝ち!?」という見出しで、記者会見自体で話題を集めた事例を紹介しています。

1つはロッテの飲むアイス「クーリッシュ」で、飛行機内で103人の取材陣を集めての「空飛ぶ記者会見」を行ない、テレビで9件、新聞で17件取り上げられたことを紹介。予算はフライトとホテルでのパーティがセットで750万円から。

もう1つは、SCEのPS2向けゲーム「GT4」の完成披露会で明治神宮外苑 聖徳記念絵画館に「GT」ロゴを大写しし、国内外の有名スポーツカーやレースカーがずらりと並ぶ演出をした、と。おそらく私も知っている広報担当者のコメントは、「通常はゲーム関連情報を取り上げてもらうことが難しい一般層向けテレビ情報番組でもカバーされた」とのこと。

そのほかにもアサヒの緑茶飲料「若武者」の巨大ボペットボトル(高さ10メートル)が隅田川に浮かんでいる写真が掲載されていてなかなか面白い記事です。

イベントは、そこに参加する人を楽しませるもの、というのももちろんですが、こういう例を見ていると、「どうやって参加した人に更にそれを別の人に伝えてもらうか」工夫をするという観点でも参考にもなりますね。隅田川に浮かぶ巨大ペットボトルを直接見かけて話題にする人はそんなにいないでしょうからね。

ところで、10メートルのペットボトルはどこに発注していくらくらいで作ってくれるんでしょうか。

投稿者 鶴野充茂 : 18:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月01日

退職の挨拶で飛んでくる

最近、年度末ということもあってか、このサイトに「退職・挨拶」というキーワードで飛んでくる人がめちゃくちゃ多くて不思議に感じていました。(以前「毎コミ」の連載コラムで退職の挨拶について書いたためにそれが検索エンジンにひっかかっているようです)

この人たちは、退職間際でみんなの前で簡単挨拶スピーチをするための情報を求めているのか、

それとも、「このたびはお世話になりましたメール」を書くための情報を求めているのか、

あるいは、単なる「退職・挨拶」フェチなのか。(?)

結局、この疑問についてはまだ解決されませんが、最近、改めてこの退職の挨拶メールの体験を振り返って考えることがあります。

今年の1月、私が会社を辞める時、仕事でお世話になった社内外の「どうしても書きたい」約950人に1通ずつ退職の挨拶メールを送りました。まる3日間かかりました。

そのうち、100通くらいが不達で戻ってきました。つまり、会社を辞めている人がそれくらいいたということです。

で、250人くらいから返事が返ってきました。

熱いメールを送ると、熱いメッセージが戻ってくることが分かりました。

「今までずいぶんいろんな退職や異動の挨拶メールをもらったが、こんなに明るいものは初めてだ」とある役員からの返事や、「ぜひ一緒に仕事をしよう」というお誘い、「俺も辞めたいけど、辞められない。羨ましいなあ、がんばれ」という励ましなど、こんな時でしかやり取りできない本音がたくさん届きました。

返事を書ききれないくらいの返信メールを受け取ったとき、BCCで「一斉配信失礼します」とやらずに良かったとつくづく思いました。退職の挨拶メールをきっかけに、しばらく会わなかった人と改めて挨拶する機会を得たりしましたし、実際にビジネスに結びついた人も何人もいます。その後、私のセミナーにもたくさんの人が参加してくれました。

人の一生には、節目となる、とても大きなイベントが何度かあって、その時には多くの人が話を聞いてくれるように思います。たとえば、卒業、就職、結婚、離婚、退職。特に、「決断」を伴うものには強いメッセージ性がありますね。なぜ今か、なぜそう決意したか。そのあたりの本音を身近な人は聞きたいわけです。そんな時には、伝えた相手からの反応も得やすいですから、メッセージを伝える機会としても大きなチャンスと言えるのでしょう。

そんなわけで、退職の挨拶をこれから書こうという方は、せめて返事をもらいたい人だけには、Toで送ることをお勧めします。

(退職の挨拶について書かれている方にTBさせていただきました。退職の挨拶つながりということで、以後よろしくお願いします! 仕事を辞められた皆さん、お疲れさまでした!)

退職する前にランキングをチェック?

投稿者 鶴野充茂 : 20:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月19日

新しい運送サービスの視点

新しいオフィス(詳しくはこちらを)を契約してから、いろんな店で家具類を購入し、配達してもらっているのですが、ここで気がついたことを1つ。

梱包材を持ち帰ってくれるのかどうか、というのは、買い物の満足度(あと味感)にかなり大きな影響を与えるものですね。

後でわかったのですが、完全に配達だけをする業者と契約している店(組み立て家具の場合が多い)、一部だけ開梱して梱包材を持ち帰ってくれる店、すべてを開梱、組み立ててから梱包材もすべて持ち帰ってくれる店など、配達時のサービスにけっこう差があります。

小さな差のようにも思いますが、引越し作業をすると意外に段ボールやエアキャップ(通称プチプチ)が大量に部屋の中に溢れ、収集がつかなくなりがちです。うちの場合、資源ゴミも燃えないゴミも回収は週に1度なので、最高1週間近く一緒に生活することになります。

梱包材

こんな感じ。

そんな状況は、引越ししてみた後でないとイメージさえしないんです。もちろん、ゴミを持ち帰ってもらえることを条件に商品を決めることも少ないかもしれませんが、「うちは、梱包材をすべて持ち帰ります!」とはっきり表示する店があったら、それだけで1つのメッセージになるのではないかと思うのですが、皆さんはどう思いますか? 環境配慮と顧客視点の一石二鳥なメッセージだと思うのですが。

投稿者 鶴野充茂 : 17:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月02日

トイレで「???」

メールやホームページの設定で、文字コードを間違うと、訳がわからない文字が並んで「???????????」のような状態になりますよね。ああいう感覚は、非アルファベット圏の外国に行くと、よく味わいます。

非常に大切な情報の表記がまったく分からないと、「え、一体何?」「どのボタン押せばいいの?」と焦ってしまうことがありますね。

特に外国のトイレがそう。変なシャワーみたいなのが足元についてたりして何の説明もなかったら、一体どう使うべきか分かりませんよね。しかも、微妙に低い位置にあるから、上を洗うのか下を洗うのかが想像できない。

そういう異文化体験の視点で見ると、日本のトイレにもかなり不親切なものがあります。写真は汐留パークホテルのトイレ。ここの個室には、近づくだけで便器のフタが開く最先端のトイレが設置されてますが、このパネル、日本語が分からなければ絶対に分からない。

なんてったって表記全部が日本語です。ロビー見渡したらかなり外国人が多いホテルで、このトイレの個室内で一体どれだけ言葉を発することができずに悩んだ人がいることでしょう。用を足した後に流そうと噴水マークを押したら「パワフルお尻洗浄」でびっくりした、という人が絶対かなりいると思うんです。誰にも告白していないとしても。

ParkHotel_Toilet

せめて「流す」くらいには英語をつけてあげてもいいんじゃないでしょうかね。

投稿者 鶴野充茂 : 23:28 | コメント (2) | トラックバック

2005年02月28日

秋田犬のPR

皆さん、秋田犬って、天然記念物だって、知ってました?

今日の日経新聞に興味深い記事がありました。

小型犬ブーム、飼い主高齢化で減少、秋田犬守れ――幅広く魅力PR 2/28付 日経新聞

天然記念物に指定され、「忠犬ハチ公」でも知られる大型犬の秋田犬が減り続けている。家の中でも飼いやすい小型犬に人気が集まっていることに加え、秋田犬の愛好家の高齢化が進んだことなども原因という。地元の秋田県でも「珍しい存在」になりつつあり、愛好家の団体は人気復活に地道な取り組みを続けている。

「かわいい」「大きいなあ」――。ハチ公の生誕地、秋田県大館市で二月中旬に開かれた伝統行事「大館アメッコ市」での秋田犬十匹のパレード。詰めかけた観客から歓声があがり、子どもらは頭をなでて犬とふれあった。パレードは今年で八回目。「地元の人にとっても秋田犬が珍しくなりつつある」(同市観光物産課)という。

愛好家らでつくる社団法人「秋田犬保存会」(同市)などによると、秋田犬の全国の出生登録数は一九七二年の約四万二千匹をピークに減少を続け、昨年は約二千匹。同市内でも約三十年前は約五百匹飼われていたが現在は約百五十匹に減った。

減少原因は「小型犬ブーム」と「飼い主の高齢化」。都市化が進み、犬を番犬としてではなく愛玩犬として家の中で飼う人が増え、若い世代を中心に、小型犬に人気が集まる。平均で体長一メートル、体重三〇キロの大型の秋田犬は敬遠されがちだ。

秋田犬は力も強く、お年寄りが散歩させるのは一苦労。かつては十匹以上飼う秋田犬愛好家もいたが、飼い主の高齢化で飼育数を減らしたり、飼育をやめる人が増えたという。

この「秋田犬保存会」、設立は昭和2年だそうです。秋田犬のカレンダーも販売しています。

昭和24・5年頃からは全国各地に支部、総支部の設立がはじまって、現在では、東北北海道、関東、東海北陸、関西、中国四国、九州に総支部が置かれ、その管下には50余の支部があり、海外には、米国・ロサンゼルス支部と台湾支部がある。そうして春秋2回の本部展・総支部展は勿論、各支部は年間1~2回の展覧会を開催し、それ以外に観賞会や研究会を随時催している。

尚、本会は昭和52年度が創立50周年に当り、それを記念して秋田犬会館が設立された。1階は本部事務室、2階が会議室で3階が秋田犬博物室になっており、我が国犬種団体唯一の博物室として高く評価されている。 (以上、秋田犬保存会のページから)

深い世界です。でも、まだまだメッセージ発信力に改善の余地がありますよね。特に私が着目したのは「愛好家の高齢化」というポイント。どんなコミュニティでもそうですが、会を設立したら、次の世代をどんどん引き込んで行かないと「気がついたら年寄りばかり」になって、ますます新しい人が入りにくくなり、衰退してしまいます。コミュニティを作る時にはこの点を必ず考えておかないと長期的に反映するのは難しいのだと思います。 こちらも同じく長期的な視点で対策が必要?

投稿者 鶴野充茂 : 09:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月17日

2・16セミナー御礼

昨日、自己演出マーケティングの初めてのセミナーを開催しました。お集まりいただいた皆様、ありがとうございました。

やはり、発信するとたくさんのフィードバックを得られるので本当によかったです。内容をアップデート・改善しつつ、今後も続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくおねがいします!

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会場はこんな感じでした。

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実は途中から胃が強烈に痛くなってたんですよね。ちょうどこの頃から。

sem216-3.jpg

参加者の目を見ていると、興味のあるところとないところ、他に別のことを考えている人などがよく分かります。

sem216-4.jpg

後ろの方だとスライドの下の方が見えにくかったですね。次回から改善します!

こっちもがんばります!

投稿者 鶴野充茂 : 18:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月13日

能登野菜をブランドに

地域名産品をブランド化させる定番アプローチが段々見えてきたように思いますね。
石川県、能登野菜をブランド化 (2/13付 日経MJ)

【金沢】石川県は能登半島産の野菜を「能登野菜」としてブランド化する事業を始めた。金沢市周辺で栽培される加賀野菜の人気が高まっていることを参考に、能登特産または能登産の食味が良い野菜のリストアップ、良質な種の選別、県内外へのPRを進める。

県は現在、能登白ネギや金糸瓜(ソウメンカボチャ)、カモウリ(トウガン)などについて品評会開催、料理レシピの開発などを進めている。太くて長いことで知られる沢野ゴボウや、奥能登産で品質が高い小豆である能登大納言、宝達クズなども能登野菜の候補として検討する。

このほか、血圧抑制作用があるとされる中島菜をはじめ、能登特産品種が持つ健康面の機能性も研究していく方針だ。

他の地域食材のブランド化でも同じように、1)候補の選定とリスト化 2)格付けなど評価方法の決定 3)体験型プロモーションの場を増やす といったプロセスをとっています。

さて、ではブログをブランド化するには?

投稿者 鶴野充茂 : 09:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月03日

政府広報の予算

以下、今日の日経新聞から。

郵政民営化の広報に3億円、自民、中止を求める

自民党は二日の総務部会で郵政民営化の政府広報を中止するよう求めることを決め、細田博之官房長官に伝えた。関係者によると政府がこれまで郵政三事業の民営化を訴える広報活動に投じた予算は新聞、ラジオ、雑誌などへの広告費だけで約三億円。テレビやパンフレットの広告にもさらに数億円がかかっているものとみられる。

自民党の広報中止要求について小泉純一郎首相は記者団に「『もっと説明しろ』と盛んに言ってたでしょ。『説明を中止しろ』というのは分かんないね、何でか」と反論した。

これは、広報予算というよりも「広告予算」なのでは? と、誰もがつっこんでしまうような内容ですね。これも広報と広告が正しく理解されてないからでしょうか。政府広報を中止するよう求める、というのもおかしな話で、数億円も広告にかけることを見直して、もっと低予算で効果が狙える広報活動の見直しを求める、という発想になってほしいものです。

こっちも見直そう

現場担当者が広告代理店に丸投げしている構図がとてもよく想像できます。で、また、本人は「こんなに調整の大変な仕事はない」なんてと思っているのかも。そして広告代理店も、「言う事が細かい割にはうまみが少ないなあ」と思ってたりして。

ちなみにこの数億円の予算の中に広報スタッフの人件費は入ってないんでしょうね。きっと。

投稿者 鶴野充茂 : 06:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月02日

全国対抗キャラクターコンテスト

毎日新聞主催の「 全国対抗キャラクターコンテスト 」の結果が出ました。

一番多くの人のハートを射止めたのは群馬県のゆうまちゃんです。ゆるキャラの“元祖”鳥取県のトリピーや徳島県のすだちくんなど、強豪を抑え見事に1位に輝きました。 (毎日新聞のページ

と、あります。

今年で10歳。つぶらな瞳とおちょぼ口が魅力かな。あちこちから引っ張りだこで、結婚披露宴やお誕生会にもよくお呼ばれされるヨ! オリジナルグッズも大人気です。

だそうです。群馬県のページでは、ゆうまちゃんデザインの壁紙も公開しています。

毎日新聞によると、「 ◇参加は12県。ゆうまちゃんは1次選抜から断トツの人気で、2次選抜でも5123票中2716票と2位の鳥取県を大きく引き離し、「先行逃げ切り」した。 」とのこと。仕掛けはこういう地道な地元支援活動

コンテスト一位をきっかけに全国区になるといいですよね。

キャラクターマネジメントの話は次の本が参考になります。

 

小さな会社のキャラクター戦略(仮) PHPビジネス選書
濱田有弘(著) ¥1,260 (税込)

こっちもがんばろう

投稿者 鶴野充茂 : 10:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月28日

マイチョコ

今年はやけにバレンタインデー商戦でどうした、という記事が目に付くのですが、共通するキーワードは、「自分向けのチョコレート」という市場開拓という感じですね。

今日の日経MJにも、こんな記事がありました。

<バレンタインにマイチョコ> 新たなキーワード提案  ~マーケット仕掛け人 近松慎也さん~

▽今年のバレンタイン商戦は「マイチョコ」という新しいキーワードを提案したい。購入者が自分で食べるためのチョコという意味。(途中略)

▽従来の「義理チョコ」と「本命チョコ」以外の買われ方が増えている。仲のいい友達に贈る「友チョコ」、家族に贈る「ファミチョコ」、世話になった人に贈る「世話チョコ」向けにも商品を用意した。従来の本命チョコは「恋チョコ」だ。新しい言葉を定着させ、バレンタインは一大コミュニケーションの機会という考え方を消費者に訴えていきたい。 

こんなネーミングがいっぱい出てくると、そのうち、もう何が何だかわからなくなりそうですね。

チョコレートもらって、対応に悩んで「これ、一体何チョコ?」なんて聞く人も出てきそうだし、悩んで聞いても、人の気持ちが分からない人ねー、なんて思われたりするのもイヤだし、そうなるともう、くれた時の意味合いから聞けば聞くほど変化してしまう可能性もある。

よく分かってない人だと、「えー、ミルクチョコの方がよかった?」とかもあるかもしれない。

ちなみに私はヨックモックと餃子が好きです。あ、関係ないか。

こっちも 気になる!

投稿者 鶴野充茂 : 18:07 | コメント (0) | トラックバック

ホワイトハウスのPR予算論議

政府のお金の使い方にかなり厳しいUSの国民(一部の消費者団体など)は、こういうのも見逃さないのですね。

日本ではなかなかニュースになりにくいネタで、面白いです。

WHITE HOUSE PR SPENDING CONTROVERSY HEATS UP (Ad age)

Congressmen Seek Legislation Barring 'Covert Propaganda'

この中の、特にこの部分

Increase in PR spending
According to a report released by House Democratic leaders and Democrats on the House Committee on Government Reform, the Bush administration is spending $88 million on public relations contracts, an amount that has grown 128%, or by $50 million, since 2000, the last year of the Clinton administration.

The report said the agencies with the biggest share of the contracts over the last four years are Ketchum Communications (which handled the Education Department contract) at $97 million; Matthews Media Group, $52 million; and Fleishmann Hillard (which handles the PR portion of the White House youth anti-drug account) at $41 million.

たいへんな規模のPR予算です。うらやましい。ケッチャムが4年間で100億円ですか。日本にもオフィスがあるフライシュマン・ヒラードも大きなビジネスやってますね。

でも、時代の変化は激しいですからね。これを見てると痛感しますね。

投稿者 鶴野充茂 : 17:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月23日

チョコレートと川柳の組み合わせ

企業のPR目的でコンテストを企画して作品を募集し、結果をプレスリリースする、というのはよくある手ですが、今まで知らなかったものを1つ見つけました。

その名も、「第7回バレンタインどきどき、ワクワク川柳傑作選」。

バレンタインデーのチョコレート販売を始めたとされるメリーチョコレートカムパニーが主催しています。

以下、本日の毎日新聞の記事から引用

いろいろな説があるが、チョコレートがバレンタイン商品として日本に登場したのは47年前の1958年2月、東京・新宿の伊勢丹本店だ。大学生で父の会社(メリーチョコレート)でアルバイトをしていた原邦生さん(69)=現同社社長=が「バレンタインセール」と手書きの看板をつくり、1枚50円の板チョコを売ったのが最初だという。

きっかけはパリの知人から届いた1枚の寒中見舞い。「当地ではバレンタインデーに花やチョコレートを贈る習慣がある、と書かれ『これだ』とひらめいた」

だが、売れたのはたったの3枚だけ。次の年はハート形の商品にし、さらに「年に1度、女性が男性に愛の告白をできる日」とのキャッチコピーを付けてみた。

「年に1度の告白」は女性たちの心をとらえたようだ。このセールのおかげで3年目の60年、同社の年商は58年の約3割アップした。他社も積極的に売り出すようになって業界全体に弾みが付き、チョコレートの生産量(推定、全日本菓子協会調べ)は60年の2万8000トンから70年には11万トンと4倍に急増(ここ数年は21万トン前後で推移)。高度経済成長の波に乗り日本のバレンタインデーは一大マーケットに成長した。(引用終わり)

それにしても、この、「どきどき、ワクワク川柳」、読んでいてほのぼのしますね。私が個人的に気に入った、気になったのは、次の作品です。

■一年に 一度のチャンス チョコ頼み(女性/36歳/主婦/千葉県浦安市)

一体、何のチャンス? 36歳の主婦は、一体何に賭けてるんでしょう。

■こりゃやばい 義理のつもりが あの笑顔(女性/73歳/主婦/埼玉県川越市)

こういう年のとりかた、いいと思いませんか?

■あの時の 義理チョコなければ 他人(ひと)の妻(男性/61歳/無職/大阪府摂津市)

人生、どう転ぶか分かりませんよね。

■オレオレと 電話でチョコを 催促し(男性/70歳/公民館講師/岡山県岡山市)

時代性ですなあ。

■義理チョコが 届き怒れぬ 部下のミス (女性/50歳/会社員/東京都練馬区)

コミュニケーションの技術という感じですね。

■チョコもらい 無口な兄ちゃん よくしゃべる(男性/8歳/小学2年/静岡県袋井市)

目に浮かびます。誰かわかんないけど。

こんなイベントはみんなで楽しみたいですね。と、いうわけでバレンタインデーについて書かれていた方にトラックバックさせていただきました。これもバレンタインの縁(?)、ということでよろしくお願いします。

ちなみに、このメリーチョコレート社のプレスリリース、とてもよく書けてます。定番のフォーマットなのですが、とても記事にしやすい内容です。PR手法に興味のある方は参考にされると良いと思います。

おー、激変だ。

投稿者 鶴野充茂 : 12:10 | コメント (5) | トラックバック

2005年01月21日

勝利の方程式

ヒットの法則に広報の概念ってはずせなくなってきているな、と、こういう記事を見るたびに思います。

ゴルフパター  (1/21付 日経MJ)

ゴルフパターの「顔」が多彩になっている。最近の売れ筋は、ヘッドの部分が膨らんだ一風変わったデザインのもの。(途中略)パター市場のシェアはどれだけプロ選手が使っているかに連動すると言われる。スポンサー契約に縛られがちなクラブと違って、パターはプロ選手が自由に選ぶ傾向が強いうえ、扱うのに特別な筋力は要らず、アマでも「自分もプロと同じものを使いこなせるかも」という気持ちにさせる (途中略)

勝利の方程式

(1) プロに使わせる

米キャロウェイの営業部隊は日本だけでも「ツアーレップ」と呼ぶプロ専門の営業マンが各地の大会を転戦する。開幕前の練習日など、選手と接触できる機会を逃さず商品の試用を働きかける。パター専属の営業マンも置いて、売り込みに力を入れる。

(2) 品ぞろえを豊富に

(3) 機動的に価格修正

もう、こうなると担当しているのは営業部門ですが、どんな予算取りして誰が計画立てているのかわからなくなりますね。

プロに使わせる、という発想は広報では業界を問わずあります。歯ブラシは歯医者さんに勧めてもらう。シャンプーは美容師さん。おしゃれグッズなら芸能人といった感じですね。

専門家に使ってもらえる本格的なものというイメージや、あの人が使うなら確かだ、というお墨付き効果を狙っていて、これは他者に認めてもらって他者の口から勧めてもらう、という考え方ですから、セールスレターの「経験者の感想」やパブリシティと同じ発想です。これに手数料の概念が入ると、アフィリエイトであり、販売代理店になる、と。で、これに人脈がからむとネットワークビジネスですか。

こうなると、何を売るかというよりも誰が紹介するか、どう勧めるか、というのが勝利の重要な要素のように思えてきますね。

この法則も知りたい。

投稿者 鶴野充茂 : 14:32 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月19日

ネーミングの妙

商品が認知、注目されるかどうかという観点で、「ネーミング」というのは、非常に重要な要素だと思います。

今日の日経MJを読んでいたら、こんなのを見つけました。

卵料理の引き立て役 (1/26付 日経MJより)

群馬県安中市の老舗しょうゆメーカー有田屋が卵専用の醤油「うっふっふ」を開発した。卵黄と相性の良い国産丸大豆を使用、合成保存料やうまみ調味料を使用しない昔ながらの天然醸造しょうゆがベース。(中略)

卵料理を食べる際に生じょうゆでは味が強すぎると感じていた消費者は少なくなく、評判は上々。販売は同社のホームページや電話、ファックスでの通信販売のみ。(引用ここまで)

ufufu.jpeg

ホームページの商品紹介がまた洒落てます。以下、引用。

卵料理にぴったりのお醤油ができました。
その名も「うっふっふ」
卵と相性バッチリのだし風味で、食べるとお顔がうっふっふ。


商品名の『うっふっふ』はフランス語の“Oeuf”(ウッフ・たまごの意)に由来します。食卓で思わず“うっふっふ”と笑ってしまうくらい美味しいしょうゆでありたいと願いを込めました。

試してみようかな、と思いますよね? うっふっふ、ですよ。うっふっふ!

こちらもうっふっふ、と思いたい。

投稿者 鶴野充茂 : 11:10 | コメント (1) | トラックバック

2005年01月14日

浜名湖はウナギを越えるブランドになるか?

小さい地方記事なんですが、何でもはじめの一歩は参考になります。

浜名湖ブランド化会議、初会合を開催、PR方法課題に 1/14付 日経新聞より)

静岡県浜松市と浜松商工会議所、地元観光関係者が集まり、浜名湖の観光振興を考える「浜名湖ブランド化会議」の初会合が十三日、浜松市内で開かれた。同会議では首都圏からの観光客増を目指しているが、浜名湖の印象が薄いことで認識が一致。次回までに浜名湖をPRできるアイデアを取りまとめる。

印象が薄いなら、強烈な印象を残す工夫をする。そのためにはステイタスやリソースを把握するのが第一歩。それで、この「浜名湖ブランド化会議」では、まず浜名湖の景観が美しい場所を「浜名湖ベストビューポイント」として公募するそうです。

写真コンテストやロケの誘致なんかもよくやる手法ですね。

投稿者 鶴野充茂 : 09:48 | コメント (0) | トラックバック

バレンタインの波に乗る

意見を取り入れる、というよりも参加させるプロセスに話題性を持たせてPR効果を狙う、という取り組みでしょうか。

百貨店各社、バレンタイン試食会――モテモテ男集め採点、女性向けにパーティー 1/14付 日経流通新聞MJ )

百貨店各社のバレンタイン商戦が今月下旬から本格化する。今年はプランタン銀座(東京・中央)などが初めて外部のビジネスマンやOLを招いた試食会を開催、消費者ニーズを事前に探って売り場づくりに生かす。様々なブランドの詰め合わせを用意するなど、女性自身が自分へのご褒美として楽しむ傾向が強まっていることにも対応。各社とも前年を上回る売り上げを狙う。

松屋銀座本店(東京・中央)は二十日、例年大量のチョコをもらう松屋社内の「モテモテ男性社員」五人と、銀座に勤めるOLとの意見交換会を実施する。「義理チョコ」や「癒やし系」などテーマごとにおすすめ商品を探り、複数ブランドを詰め合わせてバレンタイン直前に販売する“チョコ福袋”に反映する。

意見交換って、言い方をかえると合コン?

プランタン銀座(東京・中央)は十二日、広告会社やアパレル勤務の男性十人を招き、二十五ブランドを試食・採点してもらった。もらう側の声を集め、月末から開設する特設売り場づくりに生かす。「バレンタイン催事は各国のブランドが集結する博覧会的なものになり、需要はまだ伸びる」(同店)という。松屋銀座本店、プランタン銀座ともに前年比一割増の売り上げをめざす。

同じ試食でも東武百貨店池袋本店(東京・豊島)は女性自身がくつろいで楽しめることを重視。二十日に店外のカフェレストランでパーティーを開催し百人を招待する。有名ショコラティエ(チョコレート職人)の実演を見ながら十ブランドを試食できる趣向だ。

(以下、省略)

年々単純にはチョコレートやプレゼントが売りにくくなってきているところに、なんとかイベント感をアップさせて一人でも楽しませるような工夫をしている、という感じがしますよね。明らかにカップルよりもフリーを重点ターゲットに捉えているような。

HISのCMで新庄も「フリーダム!」と言っているし、2005年前半のキーワードは、「フリー」かな。(ちょっと強引?)

こちらもイベント感を盛り上げますかね。

投稿者 鶴野充茂 : 09:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月13日

性犯罪の情報公開とプライバシー

情報発信とか、情報収集にはいろんな目的があるものです。理由がどうあれ、情報を発信・公開した場合のリスクやデメリットもありますよね。

たとえば、最近、米カリフォルニア州で性犯罪者の顔写真や住所がウェブで公開する法案が通過した(シュワルツネッガー知事)ため、誰でも(日本からでも)性犯罪を犯したことがあってカリフォルニア州に住んでいる人物を検索することができるようになりました。

資料:「 カリフォルニア州「性犯罪者情報のウェブ公開」、「 カリフォルニア州、Megan's Lawのオンライン情報公開が本格始動 」

興味のある方は、こちらからどうぞ ⇒  Megan's Law - Information on Registered Sex Offenders

これ、本人や家族などが性犯罪者じゃなければ、「安全のために」必要な情報。一方で、性犯罪の関係者なら、たとえ立ち直ろうとしていても偏見や差別を生む、ということでその是非をめぐって長らく議論が続いているようです。

ここで私は、こういう取り組みに関して、その自治体が誰に対して住みやすい環境を提供しようとしているか、というメッセージ発信の側面に注目しています。つまり、カリフォルニアの場合は安心して住める州というメッセージをとにかく出す必要があったからこの法案を通したのだろうと。

住民は住む場所を変えることができますが、自治体は場所を変えられませんから、税金を納めてくれる人たちをたくさん抱えたいわけですね。さらに、選挙で投票する人に支持される必要もある。それで住みづらいと思う人は出て行ってもらっても結構です、と。

そう考えると、極めて自然な力学と流れ(問題の是非ではなく)によって実現した制度のようにも思えます。

店内全席禁煙のスターバックスが日本に上陸した時に、「タバコを吸えない喫茶店に誰が行くか」という話もありましたが、方針をはっきり打ち出したら、それを支持する人たちもやはりたくさん出てきて、ビジネスもあれだけ拡大しました。

そういう意味では、情報を発信・公開するというのは、別の言い方をすると、方針を決める、ということなのかもしれません。

見てください、絶好調ですよ!

投稿者 鶴野充茂 : 13:35 | コメント (5) | トラックバック

2005年01月09日

セクハラ警部

「セクハラ刑事(デカ)」なんて、ドラマ化できそうなタイトルだと思いませんか?

女性同僚にメール、体密着=セクハラで警部補2人懲戒-兵庫県警

女性同僚にセクハラ行為をしたとして、兵庫県警は7日、機動隊の警部補(45)を停職1カ月に、厚生課の警部補(57)を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分にした。

県警監察官室によると、機動隊の警部補は2001年12月ごろから03年12月ごろまでの間、勤務していた署の女性警察官4人に携帯電話で「今夜、2人で神戸の街をピンクに染めへんか」とメールを送ったり、カラオケでデュエットを強要したりするなどの行為を繰り返した。 ~以下、省略 (時事通信)

不謹慎だし、呆れてしまうようなニュースですが、なぜだか笑ってしまったのが、
勤務していた署の女性警察官4人に携帯電話で「今夜、2人で神戸の街をピンクに染めへんか」とメールを送ったり、カラオケでデュエットを強要したりするなどの行為を繰り返した。
という件(くだり)。

警察官や教師がわいせつ事件を起こしたことが報じられると、本来「そうあるべきではない」「それを防ぐ立場の」人間が起こした事件だけに、強烈な印象が付きます。立場と行為のギャップの大きさがニュースのインパクトになってるわけですね。

こんな時、組織の責任者としては、記者会見で「誠に遺憾で」「二度と起こらないように対処」を繰り返すだけなのですが、基本的には、「個人がやったことだから」という感じで「どうしようもないでしょう」みたいな印象が残りますよね。

で、その後、名誉挽回の対策や取り組みって、聞きませんよね。そうすると、犯罪は個人の責任でも、組織に対するネガティブなイメージはどんどん蓄積されますよね。

私だったら、町の人と警察官のほのぼのとした話を報告させて、ニュース性のあるものを情報発信してイメージ回復に努めます。まじめに仕事をしている姿を見せるのは、検挙率を上げることや取締りを強化することも考えられますが、そんなのだけじゃあ、市民に伝わりませんよね。

それより「警察が身近で頼りになる、信用できる」という具体的にイメージできる姿を、同じニュースソースで知らせることだと思います。定量的なデータではありませんが、経験的にネガティブニュースのイメージ力はポジティブの3倍くらいの威力があります。なので、名誉を回復しようと思ったら、1つネガティブなニュースが出たら、最低3つくらいのほほんとしたニュースを発信するべきではないか、と。

・・・なんて、「今夜、2人で神戸の街をピンクに染めへんか」という言葉に反応して、思わず書いてしまいました。こんなクリエイティブな言葉を考えられる人なら、もっといい仕事できそうに思うんですよね。

の、伸びてる!

投稿者 鶴野充茂 : 19:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月01日

地域生鮮ブランド6つの法則

元旦の本日付、日経MJに地域生鮮ブランド食品の成功するブランド化の秘訣を6つの法則にしてまとめています。正月の酔った頭でも分かりやすい記事です。

「成功」産地 6つの法則 「こだわり」が価値を生む (1/1付 日経MJより抜粋、説明は当blog筆者によるコメント)

(1) 販売ルートを絞る

   どこでも手に入るのではなく、高級スーパー限定や決まった店でしか買えない

(2) 厳格な品質管理

   ブランド=品質の保証だと考えると、この審査基準をどこまで厳守できるかがブランド・メッセージの訴求力につながる、ということでしょうか。審査基準を高めると、必然的に量を追いにくくなります。その限定感もはじめは必要なのかもしれません。

(3) 後発の利生かす

   ポジショニングをどうするか、競合と比べてどんな特長を打ち出すか

(4) 応援団をつける

   PRで使われる手法ですが、専門家にお墨付きをもらった例が記事中では紹介されています。食品なら著名料理研究家が「これはおいしい」と言ってくれると強いサポートになりますね。

(5) うんちくを語る

   以前、このblogで「こだわり」について書きましたが、まさにこれ。情報がなければ判断できません。どこがすごいのか、どんなところにこだわっているのか、それはなぜか。そんな商品が出来上がるまでのストーリーが、消費者の心の中でブランドになる重要な情報なのかもしれません。

(6) インパクト勝負

  見た目やネーミングの斬新さが消費者の関心を呼ぶ、と。一方で、差別化を図るためにつけたネーミングのために、他と違いすぎて選択の対象に入ってこない場合もある、という例も紹介されています。

こちらの成功法則は?

投稿者 鶴野充茂 : 10:33 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月30日

ホテルはその時何を発信すべきか

インドネシアの地震による津波の影響に関して、ふと気になって、今までに泊まったプーケットのホテルのウェブを順番に見ていました。「あのホテルは大丈夫だったのかな」と。

ホテルの情報発信にも差があるんですね。ホテルチェーンのグローバルトップページに被害状況のステートメントをリンクさせているところ、あっても表示がわかりにくいところ、まったく何も対応していないところがあります。

さすがにグローバルチェーンは、しっかりした広報体制が敷かれているようで、レベルの差こそあれ、何らかの情報は発信しています。

そこで私は、素朴にタイ(国と料理)好きの一人として、こんな時に今後泊まるかもしれないホテルにはどんな情報を出してもらいたいのかを考えてみました。

仮に、被害がそれほど深刻ではなく、営業している場合。「心配せずに泊まりに来てください」という情報は是が非でもほしいところです。情報がないと、「メッセージを出せないほど深刻なの?」と考えてしまいます。それはつまり、メッセージを出さないことでビジネスを失うことを意味するわけです。営業中ならそう発信してほしい。救助隊の宿泊施設としてのニーズも高いでしょうしね。

たとえば、こんな情報があると、宿泊予定者は安心しますよね ⇒ 例:Ban Yan TreeLe Meridien

被害が大きくて営業できない場合。どれくらい深刻か、いつごろ復活できるかだけでも知りたいところです。現地からするとショックも大きいし、それどころじゃないという状況も考えられますが、心配して調べに来ても情報がないと、記憶に残りにくいものです。よほど「次にプーケットにいく時はあのホテル」なんて強い思い入れがなければ、ホテルの存在自体を忘れてしまう可能性もあります。

営業していてもしていなくても、できれば欲しいなあと思ったコンテンツは、現場の写真です。

こんな時のホテルのサイトは、きれいな海岸や客室の写真よりも、「これくらい大変」「これくらい大丈夫」というのが感覚的に分かる写真がたくさんあった方がいいなあと。「○日の△△レストランの様子」とか、「ロビーの風景」などと被害があってもなくても写真でウェブに掲載しておけば、一度泊まったことのある人なら、「あー、あそこは無事だったか」とか「えー、こんなにぐちゃぐちゃなの?」と、より気持ちを入れて見ることができるのではないかと思うのです。それが、きっと顧客が心理的にホテルとつながりを強くするきっかけになるのではないでしょうか。

2004年は何位で終わるかな?

投稿者 鶴野充茂 : 19:25 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月28日

カレンダーに託されたメッセージ

毎年、いろんなカレンダーを頂きます。今年もたくさんいただきました。有難うございました。

この時期になると、ああ新しい年がやってくるなあ、と感じますね。同時に、カレンダーの数だけ「スケジュールをしっかり守りなさい」と言われているような気分にもなります。はい、努力します。特に原稿の締め切りデスネ。わかってます。

でも、できれば、一年のうち12月だけに集中するのではなくて、もう少し分散してリマインドしてもらった方が、心がけやすい気もします。特に6月か8月あたりに。

自己演出カレンダー

時の重要性を訴え続ける2005年カレンダーたち

投稿者 鶴野充茂 : 10:38 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月26日

振り込み詐欺×PR?

こういうのもコラボ企画というのでしょうか。

<振り込め詐欺>未遂 新手口、交通事故で記事掲載におわせ

マスコミ関係者と名乗る男が登場し、記事掲載をにおわせて振り込みを急がせる新たな振り込め詐欺の手口が明らかになった。

18日午後2時すぎ、埼玉県宮代町の男性(61)の自宅に息子を名乗る男から「もしもしお父さん、○○だよ。自動車で女の子をはねてしまった。いま浦和東警察署にいる」と電話があった。

弁護士と名乗る男が代わり、「息子さんの弁護を担当する『木村』です。脅すわけではないが、マスコミが夕刊締め切りに間に合う事件を探していて、このままでは事故が夕刊に載る。保釈金396万3000円を30分以内に振り込めば掲載を止められる」と話した。その直後、在京民放記者を名乗る男が「お宅の息子さんに絡む面白い事故を見つけた。話を聞かせてほしい」と電話してきたという

(中略) 保釈は容疑者が起訴された後、裁判所が決定する手続きで、報道とは全く関係がない。日本新聞協会は「記者を装い、取材と錯覚させるような振り込め詐欺は、正当な取材活動にも影響を及ぼしかねない。極めて悪質な犯罪で、遺憾だ」と話している。(毎日新聞

PR業界だと、昔から「広告入れてくれたら、記事を止めるよ」とか、逆に「○万円払えば、記事を書くよ」、なんて話はよくあるのですが、今回のケースは、メディアそのものがウソであるところが詐欺の詐欺たる所以、ということですか。

私、想像力旺盛なので、こんな記事を見てしまうと、「こんな手もあるな」とか「あんな手も出てくるかも」と、つい想像の翼を羽ばたかせて、どんどん新しい手を思いついてしまいます。

私だって、「1時間の間に2本、○○についての原稿を書いてくれたら、連載をお願いしますよ」なんて、言われたら書いてしまうかもしれません。期待と緊急性。 なお、「我が家のおれおれ詐欺対策マニュアル」というサイトが立ち上がっています。心配な方はご参照ください。

こっちも心配です

投稿者 鶴野充茂 : 07:21 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月23日

給与明細が広告枠に

新しい広告媒体という観点で、一瞬ヘエ~と思ったんですが、給与明細書を紙で配布することをやめる方がコストの面でもコスト意識を高める面でも良いのではないか、と私は思ってしまいました。

給与明細の裏に企業広告掲載――横浜市、職員向け (12/23付 日経)

横浜市は市職員に毎月渡す給与明細書の裏面への企業広告の掲載を始める。まず来年一月支給分で実験し、二〇〇五年度から本格実施する。職員一人ひとりに届く給与明細書を広告媒体として活用することで、コスト意識を高める効果が狙えるとしている。
 広告主は横浜銀行。同行が裏面に広告を印刷した用紙を市に納入し、市が表面部分を印刷して職員に配布する。配布枚数は一回当たり約三万枚で、市は年間約五十万円の用紙購入代を削減できるという。
(以下、省略)

こっちも気になる!

投稿者 鶴野充茂 : 18:54 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月16日

観光カリスマ

地域のマーケティングでシンボルを設けるのはよくある手法ですが、「観光カリスマ」なるものが存在したとは知りませんでした。

川崎市観光協会連合会の斎藤会長、「観光カリスマ」に――国交省が認定、県内初(日経新聞、神奈川・地域面)

国土交通省は十五日までに元参議院議員で川崎市観光協会連合会の斎藤文夫会長(76)を「観光カリスマ」に認定した。地域の観光振興に貢献した人を選ぶもので神奈川県内では初の認定。私財を投じて浮世絵など江戸時代の文物を集めた資料館を開設したことなどを評価した。
 斎藤氏は二〇〇一年秋、保有する浮世絵や美術品などを集めた「川崎砂子の里資料館」を川崎区に開設。旧東海道の宿場だった川崎の往時をしのべる場所として観光名所になっている。このほか市民祭りとして「大川崎宿まつり」も企画。街のPRにも貢献している点を評価した。

この「観光カリスマ」認定制度は国交省が2002年12月に開始し、カリスマは全国で89人いるそうです。

観光カリスマについて(以下、国土省・観光政策のページから抜粋)

経済活性化等に大きく貢献する観光立国の実現に向けた取り組みが政府において進められています。 その中で、従来型の個性のない観光地が低迷する状況下において、各観光地の魅力を高めるためには、観光振興を成功に導いた人々の類まれな努力に学ぶことが極めて効果が高く、各地で観光振興にがんばる人を育てていくため、『観光カリスマ百選』選定委員会(委員長:島田晴雄内閣府特命顧問)では、その先達となる人々を観光カリスマとして選定し、選定結果等を国土交通省の観光政策のホームページにおいて公表しています。

こちらも変動中。知ってました? 

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2004年12月14日

和牛の名前

間に合わなかった・・・。応募期間内に見つけていたら応募していたかもしれないと思うと、ちょっと残念です。

鳥取和牛の愛称募集

「鳥取県及び鳥取和牛のイメージにふさわしい、明るく、親しみやすい作品で、 大会後も鳥取和牛PRキャラクターとして、永く愛着のもてる作品とします。 」

実はこういうの結構自信あるんですよね。

投稿者 鶴野充茂 : 11:48 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月13日

04米広告業界で一番の伸びは?

プロダクトプレイスメントだそうです。

Product Placement Emerges As Fastest Growing Part Of '04 Ad Market

But one of the fastest forms of TV-related marketing wasn't advertising at all. It was the burgeoning practices of program product placement. While Nielsen's new product placement tracking service does not provide explicit dollar values to such deals, Nielsen said the top 10 brands more than doubled the number of product plugs compared with the first nine months of 2003.

The top 10 brands generated 8,145 "occurrences" on network TV during the first three quarters of 2004, led by Coca-Cola Classic (2,245 exposures) and Pepsi (1,109).

Nielsenのプレスリリースによると、プロダクトプレイスメントのベスト10は、

Top 10 Brands: Product Placement Jan-Sept 2004

Brand

1. Coca-Cola Classic Reg. Soft Drink
2. Pepsi-Cola Reg. Soft Drink
3. Nike Apparel
4. Netzero Internet Svc Provider
5. Boston Red Sox Baseball Team
6. Golden Nugget Hotel-Casino
7. Ford Autos
8. Moosehead Beer
9. Chicago Bears Football Team
10. AT&T Wireless Telephone Svcs.

おっと思ったのは、5位と9位のRed SoxChicago Bearsです。確かにUSの番組や映画にはよくRed Soxが出てくるのは前から気になってましたが。 スポーツチームがプロダクトプレイスメント市場を牽引。本当に広告手法、PR手法って変わってきましたよね。

こっちに変化はあるかな?

投稿者 鶴野充茂 : 20:17 | コメント (0) | トラックバック

みんな詐欺

おれおれ詐欺」がいつの間にか「振り込め詐欺」になって、「なりすまし詐欺」を推している人たちが怒っていると、つまりそういう話のようです。

「振り込め」改称に困惑 広島県警が結論持ち越し(中国新聞・地域ニュース)

 ▽「なりすまし詐欺」浸透したのに…

 警察庁が、おれおれ詐欺などを「振り込め詐欺」と呼ぶことに決めたのに対し、いち早く「なりすまし詐欺」という独自の呼び名で情報発信をしてきた広島県警に戸惑いが広がっている。県民に浸透してきた独自の名前を残すのか、中央の動きにならうのか…。県警は十日に急きょ、会議を開いて検討したが、結論は持ち越しとなった。

 新しい名称は、おれおれ詐欺や架空請求などの総称で、警察庁が九日、総合対策をまとめたのに合わせて名前を決めた。しかし、県警のある幹部は「なりすまし詐欺の呼び方は実態に合っているし、県民にも浸透している」と、従来通りの呼び名を使いたいとの思いを打ち明ける。 これまで、全国区の話は「官」とか「キー局」という「中心」から「周辺」に一方的に発信されていましたが、ネットの時代になって、そういうのも段々難しくなってきたように思います。

マス広告が費用対効果を疑問視されて、今度はコミュニティだとか、口コミだとか言われ、記者や記者クラブだけじゃ弱いから有力メルマガライターにもアプローチなんて言われ、そしてメルマガが一般化して、今度はblogだとか、SNSだとか言われる時代です。なんだか、メッセージの伝達方法が多様化&浸透させることがどんどん難しくなってますから、今後ますます混乱が起きそうです。コミュニケーション専門家の出番も増えるという話でもあります。

個人的には、「がんばれ広島県警」。これからは地方と個人の時代だ。

むー、こっちも一筋縄では行かない!

投稿者 鶴野充茂 : 15:45 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月09日

アゴがはずれたPSPプロモーション

PSPを見てアゴが外れるほど驚いているマネキン、というニュースが出ています。

確かに写真付で紹介してしまいたくなる顔をしていますよね。場所は、明日まで丸ビル。週末は丸の内OAZOに出現。 それぞれのマネキンにキャラクター設定もされているようです。

でもちょっと、購買につながる表情なのかどうなのか・・・ ちょっとパタリロか 楳図かずお チックですね。

個人的には、PSPもいいけど今週末発売のPSXがお勧め。昨年発売の初代機、春発売の2号機から、めちゃくちゃ進化してます。おまかせまる録付。ホームパーティやる人、写真をまとめてBGMつけて人にDVDに焼いて渡したい人は、「おっ」と思うはずです。

投稿者 鶴野充茂 : 16:27 | コメント (1) | トラックバック

学位と信頼性

実際に通わなくても学位をもらえる大学があり、私のところにもUSからスパムメールで頻繁に届きますが、猫にまで学位を出していた大学が訴えられたそうです。(Online University That Gave Cat Diploma Sued For Fraud猫にMBA

ニュースとしては面白いですが、このテキサス州のTrinity Southern Universityの学位を持っている人にとっては、このニュースのお陰で自分の信頼性に影響が出るわけですから、本人たちにとってかなり深刻な問題です。今後大きな波紋を呼ぶのではないでしょうか? (大学のサイトはすでに見れなくなってますね)

個人的にはランキングが気になってます!

投稿者 鶴野充茂 : 16:04 | コメント (0) | トラックバック

コラボモデル

組み合わせて新しい付加価値を生む、という取り組みは私も日常業務的にトライしているのですが、こういうのもコラボモデルというのですかね?

ホカロン×コアラのマーチ

そうか、どっちもロッテだった。

投稿者 鶴野充茂 : 14:58 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月08日

新手のプロダクトプレイスメント

映画やドラマの設定でさりげなくスポンサーの商品を置くPR手法をプロダクトプレイスメントと言いますが、このちょっと手の込んだ手法が出てきました。

コナミのアクション新作、ゲームで企業の商品PR――カロリーメイト、sabra (12/8付 日経MJ)

 コナミは十六日に発売する新作ゲームで、タイアップ企業の商品をPRする。主人公が大塚製薬の「カロリーメイト」や小学館の雑誌「sabra」を、食事や敵を欺(あざむ)く道具として使う。サッカーなどのスポーツゲームで、背景の看板に企業ロゴを入れるなどの手法はあったが、今回のようにゲームのシステムに商品を組み込むのは珍しい。
 PRアイテムを盛り込むのはプレイステーション2(PS2)用のアクションゲーム「メタルギア・ソリッド3 スネークイーター」。ゲーム内で主人公がカロリーメイトを食べると、キャラが体力を回復するといった内容。sabraは、敵キャラクターの注意をそらす道具に使う。
 これに合わせて、大塚製薬はカロリーメイトの宣伝ポスターにゲームの主人公を登場させ、小学館は雑誌でコナミの新作ゲームの特集を組む。ポスターや雑誌とゲームという異なった媒体でPRの相乗効果をねらう。

私は何よりこの契約の中身が知りたい。一律グロスの料金なのか、それとも発売本数に応じた料金なのか。作りこみがあるから相当前から仕込んでたんでしょうね。ご存知の方、こっそり教えてください。

おっと驚いた!、気がついたらベスト10入り!

投稿者 鶴野充茂 : 10:17 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月02日

タバコとPR

たばこ広告の予算はかなり大きい一方で、規制が厳しいために使い道に困っているというのが現状ですね。その結果、「広告」予算が「PR」予算に化けて、メッセージの形態を変えながら、「吸え吸え」という情報が発信し続けられることになるのでしょう。(現にたばこ会社はPR会社にとって重要なクライアントの1つです)

たばこ条約、2月末発効、5年で広告を原則禁止(12/2付 日経)

世界保健機関(WHO)は一日、たばこの広告や販売促進を制限する「たばこ規制枠組み条約」が来年二月二十八日に発効すると発表した。条約は発効から五年で広告を原則禁止とすることや、「マイルド」「ライト」といった商品表示で健康に与える被害が少ないという誤解を与えないような措置を求めている。 (中略)

条約発効に備え、日本ではたばこ業界の自主規制などで電車やバス内の商品広告の禁止に加え、来年三月をメドに屋外や駅構内の広告看板を禁止する。来年六月末の出荷分までに、たばこの包装にはすべて健康に影響を与える旨の注意表示を明記する。

トレンディドラマでタバコを吸う登場人物が未だに多いのは、プロダクト・プレースメント(PR手法の1つ、でも日本の場合は広告予算のことが多い)による影響も大きいのではないかと、私は見ています。まあ、マスコミ&広告関係者も喫煙率が著しく高いですから、その「常識度」も影響しているかもしれませんが。

たばこ関連の書き込みをされている皆さんにTBをかけさせていただきました!これもたばこ条約のご縁(?)ということでよろしくお願いします!

こっちの動向も気になる!

投稿者 鶴野充茂 : 14:54 | コメント (1) | トラックバック

2004年11月29日

ティッシュの箱と広告

広告代理店には、媒体開発を担当している人たちがいます。つまり、新しいカタチの広告スペースをつくる人たちですね。そんな人たちががんばったのか、また新しい広告が生まれました。

ローソン、ティッシュの箱に広告――第1弾はコンサート告知 (11/29日経MJ)

 ローソンはティッシュペーパーのオリジナル商品の箱を広告媒体として外部企業に提供する。第一弾として人気歌手の「MISIA」のコンサートツアーの広告を掲載する。ティッシュは購入後も家庭などで一定期間、目に留まる商品で、広告媒体としての価値が高いと判断した。
 広告付きのティッシュは王子ネピアと共同企画した「フレスコ アドティッシュ」(百五十五円)で、三十日からローソン限定で発売する。MISIA本人がデザインした第一弾は三十万個を販売。売り上げとは別に一個につき数円の広告料がローソンに入る。(プレスリリースはこちら

え、ローソンが企画!? っていうのが面白いところですね。コンビニが企画して実現した、と。でも、メディアレップはどこかの代理店がやってるんですかね。(ご存知の方、こっそり教えてください) 

それにしても、ティッシュって買い置きが多いから、買ってきてすぐに使わない、なんて思うのは、都心の収納少ないワンルーム一人暮らしの生活を分かっていない私の固定観念に問題があるのでしょうか? MISIAのファン×コンビニでティッシュを買う層×コンサートの期間に買ってきて使う率 みたいな式ですか。在庫残ったら、どうするのかな。

ランキングも気になる!

投稿者 鶴野充茂 : 16:29 | コメント (0) | トラックバック

って何をPRするの!?

PRを仕事にしている人たちが必ず経験する悩みが今日の日経に出ていました。

東京都北区――駅弁で地域イメージ発信

 北区にある鉄道駅にふさわしい駅弁を考えてください――。区民の街づくり活動を支援する東京都北区の外郭団体、北区まちづくり公社(山田統二理事長)が駅弁のアイデアを募っている。
 「北区ふるさと駅弁コンテスト」の応募締め切りは十二月一日、区民以外からも幅広く募集中だ。「駅を一つひとつ拾っていくことで、北区がどんな街かというイメージをつくりたい」。同公社主査の寺田雅夫(40)は狙いを説明する。 (中略)

 「区外から人を呼ぼうにも、何をPRしていいかわからない」(公社の寺田)。これが街づくりを担う今の北区の官民に共通する思いだ。

 北区はJRだけで区内に九駅を抱える。代表格の赤羽駅はかつて東京の北の玄関口としてにぎわい、駅弁も売られていた。しかし、東北、上越新幹線の開業や、埼京線開通により大宮(さいたま市)方面から新宿や池袋に列車が直通するようになり売り上げが激減。一九九一年には姿を消した。
 池袋(豊島区)、上野(台東区)、秋葉原(千代田区)、六本木(港区)……。都会の地域イメージは区名でなく駅名からつくられる。駅弁復活の挑戦はこの考えに基づいた。北区の名は大阪、さいたま、名古屋、札幌などにもある。地域イメージ発信は全国向けの観光PRを考えると切実だ。

そう、「PRしたいけど、何をPRしたらいいのか分からない」という悩み。誰もが感じたことがあるのではないでしょうか。そんな時には、利害が一致する仲間を見つけてきて、一緒に企画を考えるのも手ですね。

でも、こういう企画、もう少し早い段階でパブリシティがんばればよかったのに・・・。明後日締め切りって・・・。

こっちもがんばってます!

投稿者 鶴野充茂 : 16:10 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月22日

モリゾーとキッコロ

マーケティングにキャラクターを使うのはよくある手で、特に女性やファミリー層を狙う時には一般的な手法ですよね。で、今日はじめて知ったのが、モリゾーとキッコロ。愛知万博(正式名称:愛・地球博)の公式キャラクターだそうです。

日経によると、モリゾーとキッコロの関連グッズがいろいろ出ていて、一番の売れ筋は、2人(?)が主人公の絵本「もりのこえ」。「9月下旬に、皇太子さまが愛子さまとこの本を読まれる場面がテレビで紹介されると出版元に問い合わせが殺到、10月以降はそれまでの発行分の2倍を超える3万5千部を増刷、近く英語版も登場」するそうです。で、NHK教育では、「モリゾーとキッコロ」を全国放送していると。

この表現を読んで、思わずハリウッド女優誰それご愛用のダイエット栄養食、みたいなのを想像してしまいました。

また、モリゾーらの絵入り年賀はがきも出ていて、発行した643万枚のうち、すでに88%が売れ、160万枚を追加発行したそうです。うちにも届くかな。

公式グッズを一括して扱う伊藤忠商事は、680億円の売り上げを見込み、すでに300億円分を出荷したが、包装などにロゴマークを付けたライセンス商品1600点の多くは中部地区向けにとどまっている。絵本に続けと販路拡大を狙うが、メーカー側は「愛知のイベントのライセンス商品は北海道では売れない」(明治製菓)などと話しておりハードルは高い。一方で、人気に賭けた高額商品も。松本徽章工業(東京都)は、全国の有名百貨店で十日から、純金製のフィギュア百体を一体百万円で限定発売した。キャラクター物としては飛び抜けて高額だが、すでに数件の予約があるという。

はてさて、先日公表された 内閣府の調査で愛知万博を知っている人が56%とのことですから、これから先どうなるか楽しみですね。

で、まったく関係ありませんが、モリゾーは爺さんで、キッコロは子どもという設定。いくら少子高齢化が深刻だからって、お父さんとお母さんは不在でいいのか! と思うのは私だけでしょうか。 (両方、仕事に出かけてるのかな) 語呂的にも、モリゾー、XXX、キッコロー と3つの方がしっくり来るような。 

私が考えるなら、やっぱり、

モリゾー、リンリン、キッコロ!  森・林・木。 夫婦は二人で一つ、と。ダメかな。

こっちも気になる!

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2004年11月17日

ワインのネーミングと普及度:ボージョレー?

ボジョレーヌーボーなのか、ボージョレヌーボーなのか、気になるのは私だけでしょうか?

海外モノを導入する際に、マーケティング上、「これは日本語にフィットしにくいから違うネーミングで行こう」というケースはよくあります。映画などが分かりやすい例。原題と邦題では意味まで違うこともよくあります。

さて、明日解禁されるボジョレーヌーボーは、どちらかというと、使っている間にいろいろ混ざった、という感じがしますが(コミュニケーションとコミニュケーションみたいな?)、ボジョレーなのかボージョレなのか、どっちが正しいのでしょうか。

いや、どっちかよく分からないのに、これだけ認知度がある、期待されている商品というところが面白いですよね。

ボジョレー派の人たち vs ボージョレ派の人たち

私も明日は何種類かをゲットする予定です。で、このテーマについて書かれている方々にトラックバックかけさせていただいてます。これを機会に(?)よろしくお願いします! ご迷惑だったらごめんなさ~い。

読んで回っている間に、いろんな知識を得ました。すっかりボージョレー博士な気分です。ボジョレー派もボージョレ派も明日は一緒に楽しみましょう(?)。

こっちも気になる・・・

投稿者 鶴野充茂 : 19:10 | コメント (6) | トラックバック

2004年11月16日

新ブラウザ「Firefox」のキャンペーン

私も早速使ってるんですが、とても軽くて使いやすい。・・・なんて、言って私自身が何人にも勧めてしまいました。このFirefox(日本語のも当然あります)はこのようにして世界中で広まっているようです。

自己演出 「Firefox を広げよう」キャンペーンの成功には Apple ファンもたじたじ

「1日あたり」100万件以上のダウンロード、2万5,000人以上の宣伝ボランティア、約10万サイトによるボタンやバナーの掲載、『The New York Times』紙全面広告掲載用に25万ドルの寄付獲得、以上が SFX の成果だ。

このキャンペーン、マーケティング系の人間にはとても面白いムーブメントですよね。私が一番注目して見ているのは誰が始めに仕掛けて、誰(どんな層の人々)がコアで動かしているか。で、そこに誰が参加してきているのか、というところです。きっかけはみんなIEが嫌いだ、という単純な動機なのかもしれませんが、キャンペーンに参加する手段が分からなかったら、誰も動けませんからね。

ちなみに、Firefoxで Google PageRankとAlexa popularity を表示させるプラグインも出ています。

投稿者 鶴野充茂 : 16:18 | コメント (0) | トラックバック

トイレをPRに利用する!?

皆さんは、「ニーハオ・トイレ」ってご存知ですか? 中国のトイレ事情はあまり良くなく、特に地方都市へ行くと、いまだに個室の区切りがないものやドアのない公衆トイレが多いとのこと。こうした公衆トイレで用を足していると、他人と思わず目を合わせてしまうことがあるため「ニーハオ・トイレ」と呼ばれているそうです。

で、2008年の北京オリンピックに向けて、 公衆トイレなどの改善に取り組む北京市の成果も紹介される「トイレ・サミット」という国際会議が11月17日から開催されるそうです。 (CNNのニュース中国情報局

このニュース、直感的にネタとして面白いですよね。結果的に、報道しているメディアも大変な数です。(google検索で見てみよう!)

当然ながら、生活に深く関係のある問題でもありますから、blogでコメントされている方も多くて、

Haikara日記さんや カルロス・キヨサキの徒然草さん、 manyanaさん、 移動する羊さん、 思いつくままに・・・。 さん、dalian days さん、 PCアレルギ克服体操 さん、など多くの方が思いのたけを語っています。なお、このトイレサミットでは、出席する15カ国以上の代表団に対してフィールドワークを呼びかけており、半日間の視察ツアーを企画されている、と。
「トイレ」というのは、テーマとしての裾野が広いなあと感心しました。(日本トイレ協会でもツアーを企画
PRの視点としては、多くの人の生活に関係して、イメージを膨らませやすいストーリーが情報としてとても流通しやすいことを改めて実感しました。

投稿者 鶴野充茂 : 13:19 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月15日

地域名産ブランド食品

探せば、いろいろ出てくるものですね。

鰆料理で岡山観光PR――JR西など、新幹線の格安切符、食事とセット販売。 11/13付 日経新聞

 西日本旅客鉄道(JR西日本)と岡山市観光協会は旬を迎えた名物の鰆(サワラ)をテーマに秋の岡山観光キャンペーンを展開する。JR西日本はサワラ料理をセットにした岡山行き新幹線切符を発売、観光協会は切符の利用客に備前焼小物などをプレゼントし、JR岡山駅構内で関連イベントを開催する。両者が連携して観光客の呼び込みに取り組む。 身がもろく鮮度保持が難しいサワラを刺し身など生で食べられる地域は少ない。岡山県はその限られた地域の一つで調理方法もタタキやしゃぶしゃぶなど多彩だ。JR西日本や観光協会、岡山商工会議所などはこの独特の食文化を新しい名物に育てる。 

サワラを食べに岡山に行こう! という話ですかね? ちなみに、「さわら料理を岡山名物に育てる会」 初代サワラ大使は、元阪神タイガース星野監督らしいです。興味深い。

内弁慶返上全国区めざす、栃木・にっこり梨――大型、贈答用にPR 11/13付 日経新聞

 栃木県では一九九六年に「にっこり梨(なし)」というナシを品種登録した。日光市の「にっこう」と、梨の音読みである「り」を組み合わせて名付けた。「にっこり」笑いながら食べるという意味もあるという。 にっこり梨は、果実汁の重さが平均八百グラム。五百グラム前後の一般のナシに比べ、かなり大型だ。平均糖度一二と甘く、食感は柔らかい。(中略)日持ちが良く冷蔵保存すれば年末年始までもつため、歳暮などの贈答用にも向く点などを訴え、全国ブランドに育てる考えだ。

「にっこり梨」なんて良いネーミングですよね。明るく楽しい年を、なんて言ってうまく贈答の名物へとブランド化できるといいですね。と、思って調べていたら、おっとやばい。こんなのを発見。思わず注文してしまいそうです

内弁慶返上全国区めざす、茨城・常陸牛、レストランに「推奨」指定 11/13付 日経新聞

 十一月四日夕、千葉県市川市の行徳駅前のレストラン「ステーキ石井」に茨城県の橋本昌知事や県内の畜産関係者ら約三十人が集まった。県産の高級和牛「常陸牛」を使った料理を提供する「推奨店」第一号として、指定証を渡すためだ。(中略) 県産高級和牛を常陸牛と名付けたのは一九七六年。全国に和牛産地、茨城を売り込む戦略からだった。 最近は県内での認知度は高まったが「首都圏では三重県の松阪牛などに比べ知名度はいまひとつ」(県農林水産部)。過去十年間、出荷頭数は三千―四千頭で伸び悩んでいる。 このため県常陸牛振興協会は小売店や流通業者を対象に「指定店」制度を設け、七月時点で百八十六店を指定した。さらに今度は飲食店を対象とした推奨店制度で、PRに一役買ってもらおうという算段だ。

これ、アプローチが「このレストランガイドで紹介されましたシール・マーケティング」(命名、つるの式)によく似てますよね。つまり、「なんだか分からないけど、良い食材を使っているらしい」という店側のPRと、「良い食材らしい」という常陸牛の両方にメリットがある、と。もちろん、両方を厳選しないと価値が出ないわけですが。

投稿者 鶴野充茂 : 15:04 | コメント (2) | トラックバック

タコはブランドになる!?

地域の名産品をブランド化するという取り組みは各地で行われていますが、今度はタコです。

関門海峡産タコ、平松漁業協同組合――太く短い足噛むと甘み(羽ばたけ九州ブランド) 日経11/13付

北九州市の中心、小倉北区に事務所を構える平松漁業協同組合が同市水産課の協力を得て、関門海峡産のタコのブランド化に取り組んでいる。海峡の速い潮流の中で育ったタコは、足が短く太い。船に上げられると、立ち上がり歩くという。「噛(か)めば噛むほど甘みがでる」(同漁協の西口組合長)という食味は最高級、太い足はすしネタに適している。
 取り組みを始めたのはおよそ二年前。元々、タコは関門の有力な産品だったが、市水産課の職員が「タコは産品として特徴があり、付加価値が高い。漁獲量もまとまっている」と目を付け、平松漁協にブランド化を働きかけた。これを受け、漁協はタコ漁の世話人三人を置いて、普及策の検討を始めた。

Yahoo! ニュース

「船に上げられると、立ち上がり歩く」というのがいい表現ですよね。なんだか目に浮かびます。タコといえば兵庫県の明石が有名ですが、記事によると、「 ブランド・タコの大先輩、兵庫県明石浦漁協を視察 」して、「 乱獲が進み、取れるタコも小型化している現実を知り、資源を守るルールを作った」とのことです。

ブランドにするには、「価値」が明確なことが重要で、「希少性」も重要な要素だと思います。ただ、食品という視点からすると、やはり「味」がどうなのか、というのが消費者として一番知りたいところですよね。

69Partners Cafeさんが関門炊きタコ弁当というのを紹介されています。食べてみたい。

投稿者 鶴野充茂 : 10:31 | コメント (1) | トラックバック

2004年11月12日

地域と芸能人の関係

地方都市にとっては地元のPRが全国区でできるというメリットがある。

芸能人にとっては、出演番組・作品のPRができるというメリットがある。マスコミ露出のきっかけにもなる。

そういう意味で、両者が組むことにはメリットがあるんでしょうかね。

お勧めデートスポットはロケ地…坂口&長澤が香川PR大使

 俳優、坂口憲二(29)と女優、長澤まさみ(17)が第1回「香川かがやき大使」に任命され11日、東京・目黒区のウェスティンホテル東京で行われた委嘱式に出席した。

 坂口の主演映画「機関車先生」、長澤の出演映画「世界の中心で、愛をさけぶ」が香川県で撮影され、PRに寄与したためで、2人は香川県の真鍋武紀(たけき)知事から感謝状と委嘱状、同県名産品の数々を贈呈された。

投稿者 鶴野充茂 : 17:43 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月08日

観光旅行にご招待!?

招待してくれるんだそうです。アジアのメディア関係者だったら。

海外向け観光地宣伝、県内自治体、メディア関係者を招待、アジアに照準、取材費負担も(11/6付 日経新聞)

山梨県内の自治体で、海外のテレビや新聞、雑誌関係者などを県内に招待し、観光スポットを宣伝しようという試みが広がってきた。富士河口湖町は台湾のテレビ局を、山梨県は香港の新聞や雑誌社を招待し、番組や記事などに取り上げられることによる宣伝効果に期待する。少子化で減少が予想される旅行需要を、アジアを中心とする外国人観光客で補う狙い。
 富士河口湖町は十月二十八日から十一月六日までの日程で、台湾のテレビ局の旅番組のロケ撮影を誘致。町が取材費などを負担し、予算を約二百五十万円確保した。同町の負担による海外メディアの誘致は初めてで、「広告よりも低コストで高い宣伝効果を得られると判断した」(同町)。番組は一回一時間で四回のシリーズ。毎週日曜のゴールデンタイムに放映される。

PR業界用語で言うプレスツアーです。まったく関係ありませんが、山梨県のサイトはRSS対応。自治体ではまだ珍しい取り組みだと思います。

今週、新しい顔ぶれが増えましたね

投稿者 鶴野充茂 : 09:52 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月04日

PRしたいのは、ボジョレーヌーボー? それとも船?

こんな記事を見つけました。

新酒ワイン片手に東京湾景、都が観光船PRで企画 (11/3付、日経MJ)

隅田川の夜景を眺めてヌーボーを――。東京都は荒川、隅田川と東京港を周遊する観光船「東京水辺ライン」で、フランスの新酒赤ワイン「ボージョレ・ヌーボー」を飲み放題で楽しめる企画を開催する。観光船の認知向上策の一環で、ボージョレ・ヌーボーをテーマにするのは今年が初めて。
 イベントは「新酒のお届け便」。十八日の解禁に合わせ、東京都公園協会(東京・新宿)が特別便として一便を運航する。定員は四十人で、料金は乗船料、オードブル込みで大人八千円。往復はがきによる予約申し込みが合計二十人以上になれば、催行する。

なんとも、誰が主体で何をPRしたいのかよく分からない記事ですが、8千円でボジョレーヌーボーとオードブルと東京湾の景色が楽しめるということですね。船に乗ってもらうために、ボジョレーヌーボーで呼ぶ、と。船酔いしたら、それが船のせいなのか、ワインのせいなのかがよくわからない、と。船を下りても船に乗ったときのことを覚えてくれているといいですね。・・・うーむ。

すごい、順位がのびてる!

投稿者 鶴野充茂 : 16:01 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月03日

求人を出す時の自己演出

こんな仕事ができる人を募集しています、というのが従来の求人広告ですが、「単なる人材募集」を告知するだけでは優秀な人材を惹き付けることが難しいという場合があります。

応募する方としても、「そこで働いたらどんないいことがあるのかな?」と考えるためです(優秀な人材には選択肢が豊富にある)。そういう観点で、米国企業のウェブサイトで採用ページに、「うちで働くとこんなメリットがありますよ」という紹介を掲載しているケースが増えているのを興味深く思いますね。たとえばgoogleのこのページ Top 10 Reasons to Work at Google )。優秀な人材獲得は企業の大小に関わらず大きなテーマですから、その会社で働く意義や御利益をアピールすることもどんどん重要になってくるのでしょう。

投稿者 鶴野充茂 : 14:18 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月01日

地震とセブンイレブン

ジャーナリストの視点で見ると、ぜひ伝えたいニュース。

現地生活者の視点で見ると、ぜひ知りたいニュース。

ビジネス専門家の視点で見ると、こうありたい感動のサービス例。

広報の視点で見ると、こんな形で自社が紹介されてよかったとホッとするニュース。

それがこのセブンイレブンのニュースですね。みんなの笑顔が想像できて何だか嬉しいですね。

投稿者 鶴野充茂 : 16:12 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月29日

芸能人と新築マンションのPR

確かに最近多いですね・・・・。

芸能人“マンションPR進出”のワケ CM、広告…施設プロデュースまで

 女優のとよた真帆(37)と人気モデルの中島はるみ(40)が、東京・世田谷に建設されるマンションのモデルルームインテリアなどを手がけ、先ごろ発表会見でPRした。激戦の新築マンション販売業界で、PRに芸能人が登場するケースが目立っている。起用する側される側、確かに効果はあるようで。・・・

投稿者 鶴野充茂 : 15:32 | コメント (0) | トラックバック

blogとPRとジャーナリズムの視点

PRとメディアの仕事をしている人の視点の違いが端的に現れているblogを見つけました。

Fear of Bloggers in Business and Journalism

要は、blogなどの個人ネットメディアでの噂が企業に悪影響を与えることがないようにモニタリングする会社のPRピッチがこのジャーナリストに届いた、と。それを見たこの人が、「悪影響を予防するという考え方はおかしい。まっすぐに向き合うしかない」というコメントを書いているわけです。

世間に自分の声を発信したいと思っている人にとっては、自分たちが抑圧を受けるように聞こえるわけですが、PR担当者からすると、「こんな新しいサービスは珍しいでしょう。時代の流れをつかんでるでしょう」みたいなノリです。で、私はちょっと一歩引いて、「ネット世論と向き合おう」よりも「ネットはこんなに怖いから気をつけよう」という方が、お客さんが付きやすいだろうな、という風に思います。すべてのメッセージには理由があるわけです。

まあ、このPRピッチがうまくジャーナリストの心をくすぐってポジティブな記事にならなかったことだけは確かですが。

では、このPRピッチと効果はどうか!?

投稿者 鶴野充茂 : 11:32 | コメント (0) | トラックバック

マークを使うイシュー・ブランディング(タニタ)

マーク×ユーザー参加×イシュー・ブランディングみたいなキャンペーンを体重計メーカーの「タニタ」がやっていたことを知りました。

会社創立60周年を記念に、 肥満の予防を訴える「肥満予防シンボルマーク」 を一般公募して、結果を発表。賞金1000万円だそうです。

こういうマーケティングキャンペーンは、どれだけたくさんの人を巻き込むか(関係者を増やすか)、次にどれだけたくさんの人に知ってもらうか(ユーザーを増やすか)、そして、ここで決まった「記号」を繰り返し使うことで長期的なブランディングに活かすという3つのステップがあるように思います。

さて今、これから「記号」をどう使うか、という段階に来たわけですが、これからのチャレンジは、この肥満マークを見たらタニタを思い出す(タニタと聞いたら、「アノ」記号を思い出す)というところまでどうやってイメージ強化を図るか、というところですね。

投稿者 鶴野充茂 : 10:16 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月28日

ランキング・格付けはこわい

たくさんの種類があると、どれを選べばいいのか分からない。そんな時には、消費者の立場に立って判断のための指標を紹介するというビジネスが出てきます。企業の株・社債などへの格付けやレストランやホテルの星などがそうです。特に消費や投資金額が大きくなればなるほど、ランキングを頼りにするもので、だからこそビジネススクールのランキングなどは注目を集めるのかもしれません。

さて、病院のランキングというのは、どういう風に見られるのでしょうか? ランキング評価されてこなかった業界ですから、当事者は気になるところだと思いますが。

個人的には、総合病院だけじゃなくて、専門医の方も紹介してほしいですね。総合病院だと知名度や馴染みだけで選ばれる絶対数ランキングにしかならない可能性も高いので(就職希望者ランキングでよくある、間口が広い大企業が上位になる仕組み)。どこにどんな特色のある病院があるのかは、消費者としてもとても興味のあるところです。

ところで、ランキングを発表する側も、評価尺度がしっかりしていないと信頼を落とすことになりかねません。評価される方はもちろん、評価する方もまた、別の視点から評価されているわけです。

そういえば、こういうランキングもありますね。参加人口がどれほどいるのか、効果はどうなのか。興味あります。

投稿者 鶴野充茂 : 15:50 | コメント (0) | トラックバック

ネーミングの重要性:コミュニティサイトの場合

コミュニティに参加しようかどうか、見に行こうかどうか、というのは、意外にそのコミュニティの名称が作り出すイメージのインパクトが大きいのかもしれない。化け犬.jpのリリースを見てそう思いました。

うまいネーミングは、それだけで人に紹介しようとしてしまいますし(ちょうどこのメッセージのように)、威力抜群です。化け犬はこちらから 中身の話は、認知されてからですからね。

投稿者 鶴野充茂 : 12:51 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月27日

米PR/AD業界でblogをどうするか議論が。

今日付のニューヨークタイムズに興味深い記事がありました。米国でPR会社、広告会社がblogをどう扱うかという議論が起こっているようです。

Madison Avenue Ponders the Potential of Web Logs

WEB logs have had an astonishing season this year, enough to freckle the faces of bloggers who do not, as a rule, get much time outdoors. Although political blogs have received the most attention, advertising agencies and communications professionals are using blogs to create discussion about ideas within their industries.

この記事を読んで、大手独立系PR会社EdelmanのCEO Richard Edelmanがblogを始めた、というのを知りました。私もこのRichardと面識があり、3年ほど前に一度だけ話し込んだ経験がありますが、blogの文章が話し方のイメージと同じなので思わず笑ってしまいました。

日本では、広告/PR業界の人たちは、blog活用を一体どんな風に捉えているんですかね? 

投稿者 鶴野充茂 : 16:24 | コメント (0) | トラックバック

中国が熱い

95%が誘致活動を計画!? どこもめちゃくちゃ力が入ってるんですねぇ。

ツアー助成テレビCM、自治体も動く――10/27付 日経MJ

地方自治体も中国からの観光客誘致に積極的だ。日経MJが四十七都道府県と十三政令指定都市に対し十月上旬に実施した外国人観光客受け入れ調査で、九五%に当たる五十七の自治体が誘致活動を計画。九月のビザ発給対象地域の拡大に合わせ、四十の自治体は具体的に動き始めている。
 活動計画で最も多かったのは「現地でのPR活動」。京都市では「十月末から現地でのテレビCM放映」を計画しており、「訪日旅行商品への助成制度の創設」(福井県)という答えもあった。福島県と沖縄県は上海市に県事務所を開設済み。

2-3年前にどこのメーカーも「中国だ」と叫んでましたが、地方自治体は今が旬のようです。

投稿者 鶴野充茂 : 15:27 | コメント (0) | トラックバック

広島大学ブランドを民間企業で無償利用?

なんだかよく分からなくて、うっかり見過ごしてしまいそうな記事ですが、よく考えると結構面白い取り組みだと思いませんか?

コミュニケーションマーク、広島大、企業に無償貸与――雑貨など商品開発 ( 2004/10/27付 日経新聞 )

広島大学は二十六日、同大学のコミュニケーションマークの使用を公開し、民間企業などに原則三年間無償で貸与することを決めた。マークを使った様々な「広島大グッズ」を開発、販売してもらい、大学の認知度を高めるのが狙い。今春の国立大学の独立法人化を機に各大学では独自のPR作戦を展開しているが、マーク使用の公開は珍しい。

3年間無償でマークを利用できて、4年目以降は販売実績などを勘案しロイヤルティー費用の徴収や取り消しなどについて個別に検討。対象商品として文具のほか、ウエア・ファッション用品、ホビー・おもちゃ、食料品、生活雑貨などを想定している、とのことです。

USでは、大学名がデカデカと入ったTシャツやトレーナーを着ている人をよく見かけますが、日本でもああいうのが定着するのかどうか。 

規約については、こちらに載ってます。

投稿者 鶴野充茂 : 15:15 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月24日

新潟県中越地震とコミュニケーション

昨日の地震発生直後からニュースは地震の特番続きですが、一般メディアが「この世の中は今、地震しかない」という感じなのに対して、個人メディア(blog)は、まったく違う国であるかのように地震について触れているものが少ないことに驚きます。

広告業界就職ノススメの「とおりすがりの業界人」さんが災害と携帯インターネットについてblogに書いていますが、誰か身近な人が住んでいる地域で災害が起こった時、どうやって安否情報を入手するのがいいのか、携帯はどこまで使えるのか、気になることがたくさんありますね。

阪神大震災の時に私は関東にいて、両親が住む大阪と電話がまったく通じなくて本当に心配したものですが、直接連絡がとれない現地の個人情報を入手しようとする時には一体どうしたらいいのかと、ネットをさがしていたらこんなblogが立ち上がっていました。⇒ 新潟中越地震「現地発」情報 

あと、掲示板各種: Yahoo! (緊急)地震掲示板みんなの掲示板 北陸・甲信越災害対策掲示板

全国地震情報

投稿者 鶴野充茂 : 14:36 | コメント (0) | トラックバック

災害時のアクション

今回の 新潟県中越地震のような大災害の時に、企業がどう動くかを消費者はよく見ています。

もちろん、どう「見えるか」は別の問題としてありますが、この セブンイレブン、おにぎり2万6千個寄付」みたいなニュース(しかもプレスリリースもネットに掲載)は、関係者はもちろん、遠くに住んでいる人にも強い印象を持って記憶に残りますよね。地震後半日で2万個を群馬と長野で急遽生産、搬送だそうです。大きな出来事に対してすぐに動く、というのはそれだけで強いメッセージです。

河北新報社のニュースANAの臨時便情報JALの臨時便情報

投稿者 鶴野充茂 : 13:53 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月21日

地域PR:フィルムコミッション

地域PRで、 映画、テレビドラマ、CMなどのマスコミに地元を登場させることで観光客の呼び込みや経済活性化を狙う取り組みがありますが、この重要な役割を担っているのが各地のフィルム・コミッションと呼ばれる組織です。知っていて損はないのでご紹介しておきます。

全国フィルム・コミッション連絡協議会

投稿者 鶴野充茂 : 11:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月20日

九州のブランド食品

九州各地で地元名産を全国ブランドにした例が、今日の日経新聞(九州版)に掲載されているようです。ナカナカ興味深いので、地元の方は読んでみてください。 第1部飛躍への芽生え(1)工夫実りブランド続々(めざせ農業立州) というタイトルで、14面です。

 「なかなか実の付きにくい品種だが、やりがいはある」。JAながさき西海(長崎県佐世保市)させぼ地区かんきつ部の永田恒会長はほほ笑みながら話す。作っているブランドミカン「出島の華」が昨冬、全国平均の三倍を超す値段で売れ、今年も期待をかけているからだ。
 佐世保市内で見つかった突然変異の枝から生まれ、へん平で紅色がかかる実。糖度の計測と実際に食べてみる「うまみ検査」を通じて選別したものだけを「出島の華」と名付け、一九九九年から出荷を開始。「甘くてうまみがある」との評価でブランドが確立した。

という出だしで、この後いくつもの九州ブランド食品が紹介されています。

 

出島の華

出島の華

 

きなこ豚地鶏「天草大王」、 佐世保の「出島の華」、 合馬たけのこ 、熊本いちご「 ひのしずく 」、 福岡の「あまおう」、佐賀の「さがほのか」などです。共通点は、生産面の創意工夫、アピールする名前選び、味への高い評価の獲得――。」「 特徴は高い値段で、しかも、よく売れること。」 

良い記事です。こういうのを各地域で地方版ででも紹介して、全国版に特集でまとめてほしいと強く思います。

投稿者 鶴野充茂 : 22:47 | コメント (0) | トラックバック

レストランの「当店のこだわり」

私は食に対して相当なこだわりがあります。なので、たとえ「ああ時間がないから、もう、どこでもいいや」という場合でも、妥協ラインは多くの人が考えるレベルより高い所にあると思っています。それを前提に読んでください。

レストランに入ると「当店のこだわり」というカードやポスターを見かけることがあります。自己演出の観点からすると、あれはとても大切な意味があります。

1.待ち時間を退屈せずに使える

2.「こだわりがある」ことを知って、自分に対して安易なレストラン選択をしたのではないという確認ができる(消費者としては購買決定が間違っていないという確信がほしい)

3.食べるまでにその店との心理的な関係ができる(記憶に残るデータを入手することで、ただの1食ではなく、あの時あそこで食べたあの1食になる)

4.食べるときに、「ああ、これが○○を3日間じっくり煮込んだ△△か」という感じるものがある(ただし味の判断は別)

5.印象に残れば話題にしやすい(話すネタになる)

注文してから数分の間に、客はかなり高い確率で店内を見渡します。これは人の自然な状況把握欲求です。この時に見てもらいたい情報をさりげなく設置することで、客との大切な関係作りができるのです。そういう意味で、店は、一人でも多くの客と継続的な関係をつくりたい、という「こだわり」を何らかの形で提示してもらいたいものです。

こだわり

投稿者 鶴野充茂 : 07:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月18日

ニュースになる「認定制度」

自社や自社製品などをニュース報道してもらうためのPRのノウハウには様々なものがありますが、少なくとも自分たちが取り扱っているテーマが「社会性がある」「本物である(⇔ニセモノが存在する)」「価値がある」ことを伝えられると、ニュースに載りやすいですね。

そういう意味で、今日の日経MJにあった「認定」というキーワードは、効果的に使えることがあります。

十勝ワイン普及で池田町の研究所、独自のソムリエ認定 (10/18 日経MJ)

池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(北海道池田町)は十勝ワインのソムリエを認定する「十勝ワインバイザー制度」を創設した。十一月の試験合格者には同研究所が認定証書や名刺などを授与し、十勝ワインの普及に役立ててもらう。

はじめ私は、十勝ワインのニセモノを見分けるための制度かな、と思ったのですが、詳しく読んでみると、受験資格は20歳以上で受験料は無料。「 合格者には新製品開発に関する意見を求めるほか、各種行事に参加してもらう 」ということですから、どちらかというと十勝ワインのファンづくりを意図としたもののようですね。興味深いです。

投稿者 鶴野充茂 : 16:34 | コメント (0) | トラックバック

なぜ玉子屋か

玉子屋の弁当が人気、というニュースを見つけました。

仕出し弁当に革命 玉子屋 ミス、ムダ排除し、質向上を徹底

 オフィスや事業所などに弁当を届ける仕出し弁当で、玉子屋(東京都大田区、菅原勇一郎社長)が人気だ。注文件数は1日3000食あれば大手といわれるこの業界で、同社は平均57000食を誇る。作るのは430円の日替わり弁当一種類だけ。デフレのご時世、極端に安いわけでもないし、宣伝もいっさい行っていない。ムダやミスを徹底的に抑えることで余った資源を弁当の質を高めることに集中。正午までにキッチリと届ける信頼性と相まって、多くの取引先から支持を集めている。(小熊敦郎)
 特大エビとササミのフライ、ヒジキとガンモ煮、パスタサラダ、つくだ煮、信州野沢菜、ごはん、フルーツ缶…。
 ある日の玉子屋のメニューだ。「このボリューム、品目数で430円は割安でしょう。しかもおいしいんです」と菅原社長は胸を張る。

1日57000食がどれくらい多いのかはピンと来ませんが、単品弁当の売上額が1日2451万円、1ヶ月4.9億円、1年でざっくり59億円と計算すれば、「これは多いな」という印象を持つのではないでしょうか?

さて、宣伝なしで新規契約希望が急増しているのはなぜか、と多くの人は思うわけですが、このニュースではミス、ムダの排除と質向上を徹底というのがメインで報じられています。しかし、自己演出の観点だと430円の日替わり弁当一種類しか扱っていないことの方が面白いと思うのです。

弁当には、500円以下、800円くらい、1000円、~1500円、それ以上という5つのカテゴリーくらいが存在していて(あくまで私の私見ですが)、玉子屋はこの低価格帯での勝負に集中しています。

500円以下のカテゴリーだと、毎日1000円ランチをしている人たちにはあまりひっかからないんです。でも、500円弁当を習慣にしている人たちには試してもらえる。そこで他の500円カテゴリーと比べて優位性がある、と思ってもらえば、繰り返しの消費につながります。つまり、カテゴリーNo.1をめざしている。自分から他のカテゴリーを捨てることでメッセージ性が高まっているわけです。

いろんな弁当を出すこともメッセージ。単品勝負もメッセージです。このメッセージを自分でどう決めるかが、商品や業者を選ぶ側に対するアピール力になるのだと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 08:02 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月14日

北九州市のIR活動

地方も自分たちで投資家がいるところに乗り込んで認知度と信頼性を高める努力をする取り込みを始めました。
東京で北九州市、来月IR説明会――市債安定消化狙い (10/14付, 日経新聞)
北九州市は東京・大手町で、IR(投資家向け広報)説明会を十一月十二日に開く。市独自の初の取り組みで、機関投資家の拠点が集中する同地区に末吉興一市長自ら乗り込んで、市の財政状況や将来の成長性をアピール。十二月発行予定の市債の安定消化や有利な発行条件の獲得につなげたい考えだ。
 市場公募地方債を発行する33の自治体の中でも、大手町での説明会は初めてで新北九州空港などのインフラ整備による将来性を投資家に訴える計画、とのことです。

投稿者 鶴野充茂 : 11:00 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月13日

長崎のPR

ロケ地誘致は、地元にとっては大きなトピックですよね。さて、釣りバカ日誌は、佐世保を救うか!?

“釣りバカ日誌”のロケ有力 佐世保 (長崎新聞)

 映画「釣りバカ日誌」の佐世保ロケ誘致を目指す有志「『釣りバカ日誌』を誘致・成功させる会」(会長・浦山政信佐世保観光コンベンション協会理事長)は七日、途中経過報告説明会を佐世保市内で開き、佐世保を含む本県がロケ地に決定する可能性が高いとの報告があった。

 報告によると、浦山会長らが製作会社の松竹を訪問して要請したほか、八月下旬には松竹の幹部が佐世保を訪問して九十九島などを視察した。今月中旬にはロケ地が決定する予定で、浦山会長は「間違いなく佐世保に決まると思う」と述べた。

 ロケ実施決定後は「『釣りバカ日誌16』西海国立公園ロケ支援委員会」(仮称)に名称変更した上で、二千万円を目標に協賛金を集めたり、前売り券三万枚を販売する活動案も報告された。ロケは来年五月から六月にかけて行われ、八月に公開予定。
10/13付日経新聞によると、これが決定したそうです。
釣りバカ日誌、佐世保などロケ地に――長崎県知事、「観光PRに期待」
 
松竹の人気映画「釣りバカ日誌」の次作のロケ地に佐世保市など長崎県北部が選ばれた。誘致運動を進めていた、釣りバカ日誌を誘致・成功させる会(会長・浦山政信佐世保観光コンベンション協会理事長)が十二日発表した。
 
 

投稿者 鶴野充茂 : 13:30 | コメント (0) | トラックバック

自民党とPR会社

10/12付の日刊ゲンダイが配信しているメルマガを読んでいたら、こんな記事があったので、一応記録しておきます。

フザケルナ! 自民党PR会社を動員の愚劣

▼ 政党助成金を使って国民を丸め込み作戦 ▼ 自民党が末期的だ。9月下旬、電通など広告会社6社に党の広報戦略を競わせるコンペを行っていたという。「PRの長期的・総合的な視点に欠けていた」「民主党にイメージ戦略で後れをとった」(自民党関係者)のが理由だそうで、結党50年セレモニーや06年の次期総裁選に向け、このPRとともに年金問題や日歯連ヤミ献金事件、「人生いろいろ」の小泉発言などについて、マスコミにどう対応するかをプロに考えてもらうというのだ。

(中略)

広報を一元的に担当する「コミュニケーション戦略統括委員会」を新設。民間人スポークスマンを常駐させ、マスコミへの情報発信をするというのだ。これじゃ、国会議員の説明責任の民間への丸投げだ。

記事のトーンはさておき、個人的には、どこの誰さんチームが担当するのかとても関心があります。(知っている方、こっそり教えてください)

それにしても、「広報戦略」なんていい加減な言葉だと思いますね。当初は秘書官が女性週刊誌等に向けてインタビュー記事などの露出を図ることが小泉内閣の「広報戦略」だとされていたはずですが。

以前、政党の仕事を担当した友人は、「何がどうなっているのか、自分たちがやっていることがマスコミに筒抜け」だったと話していました。守秘義務も何もあったもんじゃない、と。いずれにしても民間に丸投げしてくれるのなら簡単でしょうが、実際はとても難しい仕事だと思います。

もう1点、気をつけないといけないのは、「説明責任を果たすこと」と「効果的に伝えること」は別ですね。説明責任を果たす(目的)ために、何をどのように伝えるのが効果的か(手段)を考えるのは、かなり専門的なコミュニケーションのノウハウが必要です。

投稿者 鶴野充茂 : 02:58 | コメント (1) | トラックバック

2004年10月12日

メールでビデオが届く

メールを開けると、動画ファイルが流れ始める、とそういう仕組みらしい。名前はStickEmail

まあ、プロモーション手段としてのメールが力を落としてきたという指摘はあるものの、自分のメールボックスに直接届くというのはやっぱりインパクトありますよね。メールを開けたらいきなりカラオケを始めるようなプロモーションビデオを作ったりしてみてもいいのかもしれない。効果的なビデオメールの使い方を考えてみますか。

投稿者 鶴野充茂 : 12:54 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月11日

地域PR(別府温泉)

別府温泉の外国人向けPRは町ぐるみの活動としてはかなり先進的な事例かと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 15:15 | コメント (0) | トラックバック

インテリア業のPR・コミュニケーション戦略

岐阜県産業経済振興センターが公開している「家具産業におけるコミュニケーション戦略の研究」という報告書を見つけました。行政機関がこの手のレポートを出しているのは珍しいと思います。

中身は、家具会社がどんなPR活動をしているかという調査と、同業界の代表ブランドからヒントを得る、という感じでまとめられています。

1-1 調査研究の背景と目的

平成14 年度調査では、飛騨地域で生産された家具は、購買行動の「認知段階」における消費者の正しい理解が得られておらず、次の段階にうまくつながっていないこと、そして、素材面、技術面で高い評価がある一方で、機能面、流通・販売面では弱みがあることが指摘された。これは、市場・消費者とのコミュニケーションの不足が招いた事態と考えられ、今後、プロダクトアウトからマーケットインへと製品思想を転換することが求められている。そこで、飛騨地域家具産業の消費者に対するコミュニケーション戦略のあり方について調査研究し、飛騨地域家具産業の今後の発展に資することを目的とする。

つまり、認知度が低いのを何とかしたい。そこでどうすれば良いかを考えてみました、という感じでしょうか。

広報の仕事は、業界によってまったく違うことをやっています。でも共通しているのは、自分たちが伝えたいメッセージを決めて、誰とコミュニケーションをとるのかをはっきりさせることがはじめの第一歩だとこの調査書を読んでいて改めて思いました。

面白いことを書いてあるレポートなので、あとは誰が読んでどんなアクションを起こすためのものなのか、もう少しはっきりさせれば更に良くなる気がします。このままだと、せっかくの価値ある情報を飛騨の家具会社の人たちは使いこなせないような気がするのです。

がんばれ、岐阜県産業経済振興センター

投稿者 鶴野充茂 : 12:33 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月10日

地域PR(中国地方と台湾)

エリアで一緒にやる、というのも確かに1つの方法ですよね。
台湾の観光客呼び込め――5県で取り組み活性化、台北旅行博に出展
2004/10/09 日本経済新聞
中国5県が台湾からの観光客誘致に力を入れている。5県の観光連盟などは11月中旬、台北市内で開く観光展「台北国際旅行博」に共同出展し、中国地方の観光名所や名産品をPRする。鳥取県では11月末に米子―台北間のチャーター便を計画。5県で唯一、6月から定期便を就航した広島県はすでに約2000人が来日しており山口、島根県などを周遊する広域観光ルートを売り込んでいる。
最近の大きなITショーに行くと、必ずと言っていいほど台湾や韓国からの出展を一まとめにしたコーナーをつくっています。バラバラではなく、一まとめにして見せた方が、確かに印象には残りやすい。 そういえば、台湾や韓国からの人は日本入国に観光ビザが要らなくなるようです。こういうきっかけをうまく使って人の流れを生み出せるかどうかが、地方財政に大きなインパクトを与えるのでしょうね。

投稿者 鶴野充茂 : 11:45 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月05日

国のブランディング

マレーシアの国のブランディングのコラムを見つけました。国のブランディングというテーマは国内であまり情報がないので、ちょっと見かけるとつい反応してしまいます。
個人的には以前、コロンビア本で国のブランディングを考えた時からマレーシアには注目していました。

 Malaysia’s tag is currently “Malaysia, Truly Asia.” The tagline was chosen to offer the tourist a multi-cultural experience. However, some have argued that the top of mind recall of Asia is one of dirt, grime and cheap labor. Others have pointed out that tourists who are seeking a culture experience will go to the birthplace of the culture?e.g., India, China. Yet others have observed that Hong Kong has also used the same message calling itself “Asia’s World City,” while Singapore has used the tagline “New Asia.” Indonesia carries on the same theme with “Endless Beauty of Diversity.”

このあたりがメッセージなのですが、これで本当にいいのか、結構チャレンジがあるんじゃないか、というのが述べられています。
 
それでも、このブランディング・キャンペーンの成果か、観光客はうなぎのぼりのようです。
 
 According to Tourism Malaysia, nearly 8 million tourists visited Malaysia in 1998, the year before the campaign began. Figures for 2003 show 13.3 million tourists, and already +10 million tourists have visited in 2004 (figures from January through August). Ministry officials are upbeat that the total figures for this year will exceed 15 million, which they translate into earnings of US$ 8 billion, compared with 6.8 billion from 2003.
 
 

投稿者 鶴野充茂 : 12:00 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月04日

地域PRコミュニケーション2

今日の新聞にも地域PRの記事がありましたので、ご紹介。

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宮崎県がテレビCM、全国ネットで農産物PR。
2004/10/02, 日本経済新聞

 宮崎県と県経済農業協同組合連合会で組織する「みやざきブランド推進本部」は十月から、県産農産物をPRするテレビコマーシャルを全国ネットで放映する。農業県宮崎のイメージアップで、県産品の消費拡大につなげたい考えだ。
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現在のNHK朝ドラ「わかば」でも、宮崎県は「農業」というイメージを出しているのでうまくリンクするといいですね。

宮崎県観光情報サイトも農業体験とかのカラーをもっと出してもいいのじゃないでしょうか。

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サザエさんが鹿児島をPR(窓)
2004/10/02, 日本経済新聞

 サザエさんが鹿児島をPR――人気アニメ番組「サザエさん」のオープニングで十月三日放送分から主題歌に合わせ桜島、西郷隆盛像、仙巌園、霧島など鹿児島の観光名所が次々と登場する。
 九州新幹線の開業を機に鹿児島の観光地を全国に紹介しようと、観光かごしま大キャンペーン推進協議会(会長・伊藤祐一郎知事)が制作に協力した。サザエさんが新幹線で鹿児島中央駅に到着した場面から始まる。

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ところで、観光かごしま大キャンペーン推進協議会の情報って、これだけ


こういう記事はどうしても地域版にしか掲載されないことも多いのですが、PR関係者はどこでどんな工夫をやってるか知りたいので、テーマごとのウェブ情報サービスみたいなのをやってくれたらいいと思いますね。

あと、プレスリリースを出したらすぐにウェブにも掲載してほしいものです。
マスコミ媒体が勝手に原文を変えて意味が変わってしまうこともあるので、原文が見たいというニーズも多いはず。

リリース文をマスコミにFAXする/発表するのと同時にネット掲載している企業も増えているので、行政も対応を急いでほしいですね。

北海道もありました。
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北海道運輸局など、中国に観光客誘致団、上海など3都市。
2004/10/04  日経流通新聞MJ

 【札幌】北海道運輸局は北海道観光連盟やJR北海道などと共同で十一月に中国で官民合同の観光誘致ミッションを派遣する。道内のホテルなどにも参加を求め、上海など三都市で現地旅行会社との商談会などを開く。九月十五日から日本向けの団体観光ビザの発給地域が増えるのを機に、PRを強化し観光客増加につなげる。
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北海道――JTB・道、韓国から観光客誘致
2004/10/05  日本経済新聞

 JTBは北海道開発局と共同で、レンタカーでの道内ドライブを売り物に韓国から観光客を誘致する。韓国の旅行社と協力して今月上旬にモニターツアーを実施、受け入れ態勢などの課題を探る。夏季にゴルフ目的で訪れる韓国人観光客が多く、ドライブを組み合わせてPRする。
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投稿者 鶴野充茂 : 12:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月30日

地域PRコミュニケーション

以前にも地域やエリアでPR活動を強化しているニュースを取り上げましたが、今日の新聞でも見つけました。

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東京・練馬、「アニメの街」PR、制作会社48社協議会を設立、商店街などと連携。
2004/09/30 日経流通新聞MJ

 日本アニメ発祥の地とされる東京都練馬区で制作会社が連携し、国内外への情報発信や地域活性化を目指す協議会を設立した。共同制作の交渉を一括してできる総合窓口を設けるほか、アニメ作品の収集・保存や次代を担う人材育成も検討。地元区や住民とも協力し、「アニメのふるさと・練馬」の定着を目指す。
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映画撮影誘致、専用サイト開設、茨城県、冊子も作成。
2004/09/30 日経流通新聞MJ

 【水戸】茨城県は「いばらきフィルムコミッション・ホームページ」(http://www.ibaraki-fc.jp)を開設した。県内ロケ地二百カ所を六百点の写真を使って紹介。最新のロケ情報も随時提供する。
 ロケ地はキーワードやこれまでの撮影実績、地域別、カテゴリーから検索できる。茨城県の年間祭事スケジュールや平均気象データも掲載。ロケ支援を希望する映像制作者はホームページのフォームからそのまま申し込むこともできる。

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中国人観光客を“熱烈歓迎”――鬼怒川・川治温泉の旅館・ホテル。
2004/09/30 日本経済新聞

 栃木県藤原町、鬼怒川・川治温泉の旅館・ホテルが中国人観光客誘致活動に乗り出した。若手経営者によるプロジェクトチームを設置して共同PR活動を本格化。十月には中国の視察団を受け入れる計画だ。中国語版ホームページ(HP)や各種データベースなどソフト面の誘致・受け入れ体制整備にも取り組む。業界自ら知恵を絞り、他地域との競争に対抗する。

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記事を読んでいて面白いな、と思うのは、新しいことをやろうとする時には、「若手のフレッシュなアイデアが必要だ」と、若い人を集めて企画を出させようとするのはどこでも同じなんだなぁということです。

こういう地域PRも組織のPR担当者が苦労するのと同じで、「1つのメッセージを作ろうとすると、それに当てはまらない所から反対が出る」事態をどうやって、「いろいろあるけど、コレでいこう」と具体的で分かりやすいキーワードに落とし込めるかが成功への第一歩のように思います。

情報を発信する人が自分たちのキーワードを決められなかったら、発信するメッセージは分散して伝わりますから、インパクトがでにくいんですよね。

若い人たちがひねり出したアイデアを、シニアな人たちが守り育ててくれるようなアプローチが必要不可欠なのではないでしょうか。

もう1つ、昨日の新聞にも同類の記事を発見
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近畿のフィルムコミッション、ロケ地誘致、知恵絞る――大学と連携、アジアでPR。
2004/09/28 日本経済新聞

 映画やテレビのロケ地を紹介する近畿のフィルムコミッションが相次ぎユニークな誘致活動を打ち出している。ロケ地を観光の新名所として売り出し地元の振興につなげるのが狙い。大学との連携やアジアでのPR活動で、厳しさを増す地域間での誘致合戦に先手を取りたいとしている。
 兵庫県城崎町は来春の市町村合併を見越して今月、地元観光協会などと「きのさきフィルムコミッション」を前倒し設立した。来春には一市五町で新「豊岡市」になるが、全国的に知名度の高い「城崎」の名を残す。合併後はただちに新市全体に活動エリアを拡大してロケ地を発掘する。

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投稿者 鶴野充茂 : 10:04 | コメント (0) | トラックバック

ホテルの顧客コミュニケーション

私はホテルに泊まると、できるだけ備え付けのアンケートに気づいたことを書き込んでチェックアウト時にフロントで渡すようにしています。

それが結局は次に泊まる時のサービスクオリティにつながるのではないか、という期待があるからです。大体、書き込みスペースいっぱいにコメントを書きます。

内容の配分もイメージがあって、大体、良いこと3-4割、改善点6-7割という感じ。
単なるクレームではなくて、読んだホテルの人が、何か気づきがあるか、その提案をきっかけに日ごろから気になっていたポイントの改善につなげてもらえるようなものを考えて書きます。

ホテルの立場で考えると、顧客からのこうしたフィードバックは貴重なものなのでしょう。経験的に、半数以上のホテルから、「コメント有難うございました」という手紙が後日、郵送で届きます。

しかし、ここで、ほぼ毎回、「もったいないなぁ」と感じてしまうのです。

まず、ホテルから手紙が届くと、ほぼ必ず「次にお使いください」という「宿泊特別優待券」が入っています。大体「50% off」などと真ん中に大きく書いてあります。

ところがよく読むと、これは平日の正規料金から50% offになるということで、
休前日なら20%とか、忙しい期間は使えません、などと書いてあります。
ホテルでコメントを残すようなコアユーザーは、正規料金で泊まる人はもともとあまりいないでしょうし、実質的には、ネットで安値を探した方が、優待券を使うよりも安い場合があり、メリットがあまり感じられません。広告のように「50% off」と目をひきつけておいて、よく読むとあまり大したメリットがなく落胆させられます。

期待させられてからガッカリさせられると、印象はかなり悪くなります。

もう1つは、「コメント有難うございました」の手紙です。
大体、ワープロ書きなのですが、ひどいホテルは、名前のところだけが手書きになっていて、「ありものの定型文に名前だけ書き込みました」というのが堂々と届きます。全部のコメントに文面までカスタマイズするのは大変な手間だと思いますし、そんなことは期待していませんが、明らかに「苦情を書いた人用」「感激・お礼を書いた人用」みたいなカテゴリーで定型文化されているものをそのまま使っています、というスタンスは、ガッカリさせられます。

コメントを書き込むのも結構な時間がかかるんですよね。

せっかくできた顧客との接点を、もう少し工夫すれば、もっと良い関係に育てていけると思うのですが、皆さんはどう思いますか?

投稿者 鶴野充茂 : 09:15 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月23日

バラマキ&口コミPRの威力

9/16の「キンカン」のblogにも書きましたが、サンプリング×口コミって最近のマーケティングで流行の兆しがありますね。

たとえばこれ↓ 車のサンプリングだそうです。
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やはりバラマキが効果的--観客への新車プレゼントでサイトへのアクセス急増
Matt Hines(CNET News.com) 2004/09/21 21:47


 教訓その1:高級品を景品として大量に提供すると、ウェブサイトのトラフィックが急増する。

 昼間のテレビ番組の伝説的司会者Oprah Winfreyと自動車メーカーのGeneral Motors(GM)が先週、276台の自動車を景品として提供したが、仮に彼らの目的が消費者の関心を掻き立てることにあったとすれば、彼らの戦略は大成功したといえる。オンライン市場調査会社ComScore Networksによると、13日にOprah Winfreyの番組が放送された後、Oprah.comとGMのPontiac.comへのトラフィックが急増したという。

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サンプリングとは違いますが、blogを使ったマーケティングキャンペーンも盛り上がってきていて、アリエールでも、読者コメントを募集しながら口コミにつなげる企画がスタートしました。

初期の頃は、こういう「新しいマーケティング手法の紹介」でblogに書かれることが多いと思いますが、なんとか本来の(?)ユーザーとの関係性強化にもつながるといいですね。

こういう企画をスタートした時にありがちなのは、「スタートしました。見に来てください」というスタンスで、自分たちの方からは出かけていかない、というパターンです。盛り上げようと本気で思うなら、ぜひ今自分たちが持っているコンテンツを発信することと同時に、ヨソに(特に個人系サイトなども含めて)出かけていって、積極的にリンクを張り巡らせ、本当にユーザーに役立つ情報を集められるようなサイトにしてもらいたいと思いますね。商品を売ることだけを考えるのではなくて。

できれば、担当者の顔が見えると、親近感が持てて尚良いと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 19:50 | コメント (0) | トラックバック

地方自治体と国の観光PR活動

22日付新聞に、複数の観光PRの記事が掲載されてました。
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来月10日、福岡で、マレーシア観光PRイベント 2004/09/22, (日本経済新聞)

マレーシア政府観光局は十月十日、福岡市・天神の西鉄ホールで、観光PRイベント「マレーシアの夕べ」を開く。マレーシア航空の福岡―クアラルンプール便運航再開に合わせた企画。
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札幌市、JTBと組みPR 2004/09/22, (日経産業新聞)

札幌市はJTBと共同で、首都圏で札幌のPRに乗り出す。オールカラー印刷の旅行情報誌を製作、首都圏のJTB約三百二十店で配布を始めた。JTBは札幌観光の旅行商品を企画し、情報誌にパンフレットを挟み込む。
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トップ走る!!、山梨県知事、ソウルで観光客誘致――来月、旅行社代表にPR。 2004/09/22 (日本経済新聞)

 山梨県の山本栄彦知事は十月七日から四日間の日程で韓国を訪問し、同県への観光客誘致を拡大するため、自らトップセールスを行う。二十一日の九月定例県議会での所信表明で明らかにしたもので、他県では知事が海外で誘客促進のためのPRを行った例はあるが、山梨県では初めて。

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先週末、旅をして思ったのは、旅には、(1)そこに今行く理由 と (2)旅の話題 が必要なんです。記事になるのは、新しい直行便ができたとか、行政と企業が組んだ、ということがきっかけなのかもしれませんが、本当に人を呼ぼうとすると、「今」どこの「何」を見に行くという「目的」と、帰ってきた時に「この前の旅はどうだった」という話題を予めイメージさせるのが重要だと思いますね。

一般的な旅の情報は巷にあふれているので、「なぜ今か」「どんなネタがあるか」で引き付けられないとアピール力が弱いのでしょう。


投稿者 鶴野充茂 : 10:55 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月12日

企業が発信するメッセージ

日経BPコンサルティングが、「コーポレート・メッセージ調査」の結果を発表しました。
コーポレート・メッセージを聞いて企業名を答える「企業名想起率」では、ロッテの「お口の恋人」がトップ。続いて、味の素の「あしたのもと」、コスモ石油の「ココロも満タンに」が続くという結果でした。
 
これを見ていて思うのは、キャッチコピーをがんばって決めても、実際に会社を見てみるとコーポレート・メッセージ(スローガン)とのギャップが大きいものが多いな、ということです。個別の商品もそうですが、特に企業イメージと社員や企業文化とのギャップが大きいことが多い。
 
なんだかポップなメッセージを出しているのに、社員と話をしたら妙に保守的で時代後れな感じがしたりね。
 
大きな会社の場合、本社のブランドマネジメント部と各商品の宣伝部が別々に動いていて、それぞれで個別最適のメッセージを作って発信していますから、そんなことになってしまうのも分からないでもないのですが、コーポレート・メッセージを決めたら、それをきちんと経営方針の軸にして広報し、社内の雰囲気をつくり、社員の意識にも浸透させないともったいないと思いますね。
 
あと、どういう統一メッセージを出していくかというブランディング視点はとても大切だと思いますが、メッセージを決めるだけで認知度アップが弱い、という会社もたくさんあるので、企業のコミュニケーションというのは簡単にはいきませんね。
 

投稿者 鶴野充茂 : 12:40 | コメント (0) | トラックバック

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