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2007年01月19日

ひどい「現状」は、すばらしい「成果」につながる

いかに現状がひどいかを嘆く人がいます。

それを「課題」だと向き合って改善に取り組む人もいます。

どうせ取り組むなら、「成果」につなげたいですよね。

その「成果」を意識した時、現状は「ひどいほど、良い」ということもあります。

そんなことをこのニュースを読んで思いました。

外国人修学旅行生 大阪にどっと…2年で70倍

海外からの修学旅行生の誘致を進めている大阪府で、平成18年度の受け入れ実績が、前年度から倍増し、8000人を超える見通しになっていることが18日、わかった。16年度の府内への修学旅行生は120人にすぎないため、2年で一気に70倍近くに増えた計算になる。韓国と中国の生徒が大半を占め、府内の学校での日本人生徒との交流もさかんに行われるようになっている。 (以上、1/18/07 産経Webから引用)

2年で70倍の成果ですよ。それでニュースになるわけです。

でも、2年前は「海外からの修学旅行生が120人」。話にならないですよね。受け入れ体制も、おそらくひどいものだったと思います。

こういう時に、大切なのは、まずスタート時点の「ひどい状況」を記録すること

そうすれば、変化があった後に、その「差」を「成果」として伝えられます。

さて、大阪府がこのために何をやったか。記事によると、

まず、「大阪教育旅行等誘致促進協議会」を設置した。つまり、専門部署を設けて、外向きの窓口をはっきりさせたわけです。そして、その担当者が、東アジア各国の教育関係者を大阪に招待して、観光名所などを案内したりしてPRをスタートさせた。

確かに、メッセージ発信的にも、担当者が分からない組織に問い合わせをしてもらうのはハードルが高い。それを明らかにして、「自分たちが担当者です、こういう体験ができます」とアプローチすれば、新たなつながりができます。

次に、

府教委と連携し、府内学校での交流支援を強化。修学旅行生の大半は、府内に滞在中、各学校で実施される交流イベントに参加しており、現在では府内30市町の147校が修学旅行生を受け入れ。歓迎セレモニーや合同授業などが生徒たちに好評で、お互いの国の理解に役立っている。

と。

つまり、滞在目的や活動を明らかにして、スムーズに事が運ぶようにサポートした、ということですね。

それで、2年で70倍の成果が生まれた。

もちろん、成果の記録も必要です。そして、成果を発信する

発信しないと、「成果」を認めてもらえませんから。

「ひどい現状」を見たら、「大きな成果の可能性」だと考えてみる。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年01月19日 11:40