2011年09月15日

宣伝会議の巻頭特集で記事を書きました。

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本日発売の「宣伝会議」9月15日号の巻頭特集に、記事を書いています。

タイトルは、「リアルタイム性が求められる時代 個人が発するメッセージはどうあるべきか?」

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見出しだけ紹介しますと、

「マーケター求人で目立つ ソーシャル人材へのニーズ」

「ビジネスもコンテンツ業界も 自分で自分のファンを作る」

「何気ないつぶやきで 人生をフイにすることも」

「「必要に迫られた私」の情報は 「もともと詳しい私」より強い」

あと、見開きで左上にオリジナルイラスト付きです。

ぜひ手にとって読んでみてください。

掲載号はアマゾンでも買えます

 

 

 

 

投稿者 MT : 17:41

2011年09月03日

劇団四季ミュージカル「ライオンキング」を観た

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劇団四季ミュージカル「ライオンキング」を観ました。

ひょんなことからうちの6歳娘に付き合って、というのがきっかけでした。

正直に言えば、あの独特なかぶり物やストーリーに、特に興味があったわけではありません。

それでも会場に着いて気が変わりました。1200席以上ある劇場はほぼ満席、子ども向け、親子メインかと思いきや、週末にも関わらず半数近くが30ー40代の女性グループなのに気づき、どのあたりが彼女たちの関心をひくのかに興味を持ったのです(これは結局よく解らない)。

 

観おわった感想としては、見た目の印象から、食べず嫌いだったことを反省しました。

12年連続ロングラン上演中である理由を垣間見た気がしました。

 

いやこれは、観て良かったです。

 

動物の姿や小道具の作りに感心するだけではいけない。
また、劇中の親父ギャグに失笑するだけでもいけない。

ましてや歌だとか、親子愛だとかは、言う気もありません。

 

ライオンキングには見るべきところが他にあります

 

まず、人間(ライオンの設定だけど)の存在のちっぽけさを感じるのがいい

大自然の偉大さの前に、人の個性なんて、いや、性差さえも、誤差でしかないように感じさせる何かがあります。これがいい。

 

しかしそれを前提としながらも、全ての登場人物に、人格的・性格的な欠陥、負の部分が描かれています

これがそれぞれを魅力的な存在にしているのです。別にそれを克服するとか、他人を変えようとするわけではありません。

特にそれぞれが人間的に大きく成長するわけでもないのです。それがいい。

 

そして何より最も注目したいのは、気持ちが切り替わるシーン、場面転換です。

そこに「布」が重要な役割を担っています

衣装や背景、舞台セットに登場する布地、生地の使い方がとにかく印象的、躍動感を表現するのに絶妙な効果を生んでいるのです。

布独特の柔らかさと色彩で、次のステップに移ったことがよくわかります。布のゆらぎが風や自然の演出にぴったりということもあるのでしょう。

いや、本当に布がいい布フェチになりそうです

少なくともこれから自分の仕事でも、カラーにもっと気を使おうと考えたくらいです。

 

ストーリーや演出に関しては、前半と後半で落差が大きい(後半は良くない)のですが、後半のカラフルな布をまとった大勢でのダンス&歌のシーンは見応えがあります。後半のハイライトはここに集約されています。

ライオンキングは、人間の小ささと布の価値を見直すのに最適です。何かに今、もやもや悩んでいるという人には特にオススメです

あ、あそこに集まっている女性たちはきっとそういう人たちなんだな。もやもやしているか、繊維アパレル業界の人たちか。なるほど。

 

と、いうわけで、今日も自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 tsuruno : 23:05

2011年08月29日

映画「ゴーストライター」を観た。

先週末から全国公開されている映画「ゴーストライター」を観ました。元英国首相の自叙伝を書くゴーストライターの物語です。取材を進める中で、知ってはならない事実を知ってしまい、命を狙われるサスペンスです。

ゴーストライター

私が劇場に足を運んだのは、俳優でも監督なく、サスペンスでもレビューでもなく、はたまた全英(全米)が泣いたとかいうコピーでもなく、夕刊の紹介でたまたま見かけた「タイトル」です。ゴーストライターなる裏方コミュニケーターの仕事が表に出る映画。「これは観ねば」と直感したのがきっかけです。そんなわけで、映画好きのための映画評にはなりませんが、コミュニケーションを生業とする人間から見た、マニアックな、これから観ようと思っている方への見所を幾つか。

まず、著者としての私の一番の興味は、一国のトップの仕事をするほどの「腕のいい」ゴーストライターが、どのように「描かれているのか」、ということでした。一流の仕事ぶりは、たとえそれが物語でも、実際の仕事の参考になりますよね。またどんな「特徴」が「腕のいいゴーストライター」なのか。

映画を観る前の仮説は、「きっと質問がすごいんだろう」ということでした。インタビューする時のね。いいライターは、いい質問をするものです。読者がどんなことに興味を持つのかを考え続けていますからね。とにかくこれだけ確かめたかったんです。

で、仮説は的中主人公が投げかける質問こそが一番の見所であり、ストーリーの鍵を握ります。質問の前後でガラリとシーンが変わります。

具体的には、
・冒頭の面接シーンで、「売れる本に求められていること」はこうなんじゃないかという彼なりの仮説をぶつける時
・初対面の最初のインタビューで首相に投げかける質問
・中盤のキーパーソンである、ノーアポで訪問した初対面のエメット教授への質問

です。このへん、ぜひしっかり観てください。

ただ、どうもしっくり来ないのは、謎の死を遂げる前任者の原稿が、あまりにも下手すぎること。重要な事実にたどり着き、メッセージを忍ばせるまでの筆力を持ちながら、残されていた原稿はどんな素人が見てもひどいものでした。あれはシナリオ的にリアリティがまったくない。

また、ゴーストライターと言いながら、彼が書いた原稿がどうまとめられたのかまったく出て来ません。確かに本が出て、注目を集める。出来事を描くにはそれだけで充分なのかもしれませんが、日夜少しでも良い原稿を書こうとしている人間にとっては、完成原稿が読んでみたい。

とまあ、言いたいことはありますが、質問の投げかけ方は、ほんと注目です。ダイレクトに聞く、情報を引き出す質問のモデルが見られます

と、いうわけで、自己演出コミュニケーションの勉強ができました! ブログ、久しぶりに書きました。

さ、原稿書きますかね。

投稿者 tsuruno : 22:21

2010年12月03日

私のUSTREAM番組【まめさんテレビ】が金曜24時から土曜朝までオールナイトの生放送、始まります

まめさん

毎回、さまざまな分野の専門家やヒットメーカーをお招きして、ユーストリームで「ヒットとスターを生み出す」ことをテーマに公開打ち合わせをする番組、まめさんテレビが、12月から毎週金曜オールナイトで放送になります。

初回は12月3日(金)24時スタート。サイトはこちらです

伝説のホテルの鶴岡秀子さんや、人気番組「魚介類TV」でおなじみのハナメロ作曲家、尾飛良幸さんなど、多彩なメンバーで「打ち合わせ」を進めていきます。

今夜は「朝までまめさんテレビ」の第一回。鶴岡さんの伝説のホテルの話や、これまで進めてきた「伝説のサラダづくり」などの話、海外ともスカイブでつないだりして、「ソーシャルにどこまでどんなことができるのか」にチャレンジしていきます。

初回はすでに10人もの出演者が出てきて朝まで大騒ぎします(ビジネス番組ですけど)。

金曜夜24時から、まめさんテレビ、お楽しみに!

 

 

投稿者 tsuruno : 07:16

2010年09月28日

USTREAMを実際やってみて分かったこと(1)

USTREAMを自分でやってみようと思い立ち、実際に取り組んでみて分かったことがたくさんあります。

それを少しずつ紹介していこうと考えています。

 

USTREAMとは、誰でも(個人ででも)簡単にネットで動画の生中継(ライブ)の配信をできるサービスで、今年に入って爆発的に利用者が増えています。

ビジネス用途でも、記者会見や製品発表、株主総会、経営方針説明会といったイベントの中継から、USTREAM向けの番組まで、さまざまな種類、目的で利用が広がりつつあります。

 

そんな中、私自身は、新たなコミュニケーション手段の1つとして、どんなことがどれくらいできるのかを実験したくて、今月頭に「まめさんテレビ(http://mame3.tv)」というUSTREAMの放送局を始めました。 (私のツイッターのアカウント名が「まめさん(mame3) 」というのにちなんでいます)

USTREAM上でユーザー登録をすれば、自分でサイトを作らなくても配信はできてしまうのですが、ビジネス用途で活用していくイメージを想定して、アーカイブや情報の検索、ほかのサービスとのリンクをわかりやすくするために、あえて独自サイトを作りました。

 

 mame3-927-1-300x167[3].jpg まめさんテレビの様子

 

やりはじめて最初に感じたことは、「カメラがあるだけで気を使うなあ」ということでした。

厳密に言うと、それが「ライブ(生)」で、喋った瞬間に、あるいは配信が始まった瞬間に「すべて」が生中継されてしまう、ということに、です。

ネット上で見ている人やその人たちの存在を意識し、またその人たちから届く「コメント(フィードバック)」に対応しながら進めていくやりとりは、おそらくラジオともテレビの収録とも違う(それほど多くの経験があるわけではありませんが)感覚です。

実際、USTREAMの企画に携わってきたという人たちと一緒にカメラの前で喋っていても、

「いやあ、見ているのと出るのは違いますね。緊張しました。」

と言う方が何人もいました。

 

ネット上で喋る、プレゼンをする、というのはこれからビジネスで必要とされるスキルの1つになるかもしれないなあ

と、そんなことを考えていたら、すでにアメリカでこんな本が出ていたので、さっそく購入しました。

virtualpresenbook.jpg Virtual Presentaions That Work

どういう種類や目的の「プレゼン」がネット配信向きか、はたまた「ネット配信を絶対に避けるべきもの」か、

ネット上で「プレゼン」するときに、どんなことを気をつけるか、またどんなITの知識が必要か、

などについてまとめられています。

まだ日本では見かけない領域の本ですが、そのうち出てきますかね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 06:46

2010年09月21日

USTREAM・ニコ生でプロモーション企画する人、新しいエンタメコンテンツ考えるすべての人必見の次回メデコミ会(10/4)

10月のメデコミ会は注目ですよ。ぜひご参加ください。

USTREAM/ニコ生キャンペーン企画者必見!!
ニコニコ生放送の視聴者数で常時ベスト3に位置する
「魚介類TV」で学んだ
視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣


尾飛良幸


10月のメデコミ会

トークライブの特別ゲスト
マルチシンガーソングライター・作曲家
尾飛良幸氏

USTREAMやニコニコ生放送などライブ動画配信サービスが急速に広がる中、マーケティングやキャンペーンの一環での活用を検討している方も増えています。一方で、現在配信されている番組のほとんどは、視聴者数の伸びに課題を抱えてもいます。

そこで、ニコニコ生放送で常に多くの視聴者をひきつけ、レギュラー番組として継続されている「魚介類TV」の尾飛良幸さんをお迎えして、ソーシャルメディア時代ならではの「視聴者巻き込み型番組づくり」の工夫について、お話しいただきます。

作曲家でもあり、AKBやジャニーズなどにも楽曲提供されている尾飛さんには、今回、メデコミ会のオリジナル・オープニングテーマ曲も作っていただきました。次回のメデコミ会では、実際に、トークライブの最中に、ライブで、新曲を作る過程を皆さんに見ていただく予定です。

めちゃくちゃ面白い、生で「曲」ができるプロセス、そして、見ている人が思わず身を乗り出して参加してしまうプロの技をぜひ会場でご覧ください。

「ソーシャルメディアで何かやりたい」
「USTREAM/ニコ生で注目される番組を作りたい」
なんて考えている企画・制作系の方はまさに必見
です。

音楽業界、エンタメ業界の人、新しいコンテンツを考えている人にもぜひ、ご参加いただきたいプログラムです。




内容

-  なぜ「魚介類TV」は多くの視聴者を集め続けられるのか?

-  見ている人は気づかない!番組視聴率アップの秘密

-  音楽の意外な効果!すぐに使えるイベント・UST/ニコ生番組企画者のためのサウンド活用術

-  素人がついやってしまうネットライブ番組の落とし穴

-  コアなファンはこうしてつくる

など



10月4日(月)19時開場、19時半開演-22時半まで
場所:お台場・カルチャーカルチャー(ZEPP Tokyo上)
東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F
03-3599-2390 ※イベント日のみの対応

地図はこちらを

ゆりかもめ「青海駅」、りんかい線「東京テレポート駅」下車5分

特別ゲストを招いたステージイベントを約1時間、
その後、交流会で22時すぎまで進行します。

参加費:3000円(前売り)、3500円(前日18時以降+当日)
(ともに2000円分の飲食チケット代を含んでいます)

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

チケット販売はこちらか

↑ ↑ ↑ ↑ ↑

ネットでのチケット販売は、前日18時まで。
それ以降の当日券は、直接会場にお越しください

 

投稿者 MT : 04:37

2010年09月16日

まめさんテレビで本日21時から第2弾・伝説のホテル鶴岡秀子さんと「巻き込み方」の無敵のノウハウについてUSTREAM公開打ち合わせ生放送します

まめさんテレビで今夜9:00 PM - 11:00 PM、鶴岡秀子さんと生対談


 

「伝説のホテル」でお馴染みの鶴岡秀子さん(ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社CEO、「人生を変える!夢の設計図の描き方」「10歳から起業する と決めていた 30代で年商14億を達成した私の仕事術 」などの著者)と、「巻き込み方」の具体的な方法について語ります。
講演をするたびに出資者が増えるという鶴岡さんの人を巻き込む力の秘密に迫ります。
計画されている「伝説のホテル」実現のストーリーや、今月予定されている伝説のビーチクリーン、USTREAMの24時間生放送などのイベントについてもうかがいます。
鶴岡秀子さんとはビーンスターで、超人気セミナーシリーズ「鶴岡秀子の元気がでる教室」などでご一緒してきました。
実はこの企画、先週やったばかりなのですが、大好評かつ「時間切れ」だったので、急きょ実現した第2弾です。
 
さらにパワーアップしたトークが楽しみです。
2010年9月16日(木)21時、放送は「まめさんテレビ:mame3.tv」で。

今から、タブブラウザでmame3.tvを開いておいてください

投稿者 tsuruno : 19:23

2010年09月14日

メデコミ会ステージイベントの様子をアーカイブ公開しました。ゲストは肖像写真家タツ・オザワさんです。

9月6日に開催されたメデコミ会(メディア&コミュニケーション研究会)のステージイベントの様子を、まめさんテレビ(mame3.tv)で公開しています。

 

トークライブのゲストは肖像写真家のタツ・オザワさん

『 プロが教えるビジネスツールとしての「顔写真」活用法: うまい撮り方・撮られ方 』

をテーマに語っていただきました。

 

次回のメデコミ会は、10月4日(月)夜です。

チケットはこちらからお求めいただけます

 

投稿者 MT : 00:27

2010年09月09日

まめさんテレビで今夜、鶴岡秀子さんと「無敵のプレゼンノウハウ」を作る公開打ち合わせを21時から放送します。

まめさんテレビ「著者と公開打ち合わせ」伝説のホテル・鶴岡秀子さんと「無敵のプレゼンノウハウ」について語る 9:00 PM - 11:00 PM


 

「伝説のホテル」でお馴染みの鶴岡秀子さん(ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社CEO、「人生を変える!夢の設計図の描き方」「10歳から起業する と決めていた 30代で年商14億を達成した私の仕事術 」などの著者)と、「無敵のプレゼン」ノウハウについて語ります。
 
講演をするたびに出資者が増えるという鶴岡さんのプレゼンの秘密に迫ります。
 
計画されている「伝説のホテル」実現のストーリーや、今月予定されている伝説のビーチクリーンなどのイベントについてもうかがいます。
 
鶴岡秀子さんとはビーンスターで、超人気セミナーシリーズ「鶴岡秀子の元気がでる教室」などでご一緒してきました。
 
今回もパワーアップしたトークが楽しみです。
 
2010年9月9日(木)21時、放送はこの「まめさんテレビ:mame3.tv」で。

今から、タブブラウザでmame3.tvを開いておいてください


 

投稿者 MT : 17:09

まめさんテレビ: USTREAM「生放送」始めました

USTREAMによる生放送チャンネル「mame3.tv - まめさんテレビ」を始めました。

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メディア環境が大きく変わる中で、自分たちが直接発信できる手段が増えています。USTREAMもまたユニークな存在で成長しており、今後ビジネスにおけるコミュニケーションで面白い役割を果たしそうな気がしています。

で、こういうのは、「やってみないと分からないし、語れない」ので、

とにかく「ちょちょっと」やってみます。

それがこの実験企画「mame3.tv」です。

  

で、さ何を「放送」しようか、と考えたところ、

「そういえば、自分が一番好きな仕事は、『打ち合わせ』だなあ」

と気がつき、

「打ち合わせ」を放送しよう、「公開打ち合わせ」だ、ということでスタートします。

それで、さっそくオープニングムービーができました。

どれくらいの頻度で、どんな編成で放送するかはこれからですが、

著者や専門家、ヒットメーカー、注目商品やサーピスの担当者などと「打ち合わせ」をして、

見ている人が参考になりそうな情報、ノウハウやコツなどを導き出したり、作りだしたいと考えています。

すでにUSTREAMのユーザーアカウントをお持ちの方は、こちらから右上にある「コミュニティに参加」ボタンを押し、番組をフォローしてください。

今現在放送されていると下に表示されるウインドウをつけておきます。

生放送中、ぜひコメントもお寄せください。

 

投稿者 MT : 03:36

2010年07月27日

「ホンマでっか!?TV」に出ました

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すでにお伝えしてありましたように、7/26(月)オンエアのフジテレビ「ホンマでっか!?TV」に出演しました。

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今回は、「HOW TO ホンマでっか!?」という特別編。

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その中で、「自己演出評論家」というタイトルで登場しました。

この番組では皆さん「○○評論家」という肩書きにしなければならないというルールで。

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話せば長くなる経緯があって、私は、

「モテない男がモテる方法」というのを2つ紹介しました。

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後半には、「ここでCM」というタイミングも。

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一生懸命喋ってます。

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ハイテンション、ハイテンポな多人数バラエティ番組は、ビジネスとはまったく違う流れで展開され、面白かったです。ツイッターでもたくさんのコメントを頂きました。ありがとうございました!

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 MT : 00:51

2010年07月19日

さんまさんの「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)に出ます

月曜夜に放送中のフジテレビ「ホンマでっか!?TV」に、出演します。先日、お台場の湾岸スタジオで収録してきました。

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オンエアは、7月26日(月)23時からの予定です。

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私は「自己演出」の専門家として、「モテない男がモテる方法」というのを紹介しています。

ええ、いろんな経緯と事情があるんです。適宜、ツッコミをお待ちしています。

 

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司会は明石家さんまさん。

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こういう席配置で座っています。

どう編集されて、OAでどれくらい喋っているのかまったく分かりませんが、優しい目で(?)見守っていただければ幸いです。

  

 できれば、今からでも録り直ししたいです。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 18:18

2010年04月02日

日経ビジネスオンラインで紹介されました

4/2付の日経ビジネスオンラインで私のインタビュー記事が載りました。

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ビジネスでの成功より、まずはヒトとのつながりをつくろう 経営者のためのツイッター

というタイトルで紹介されています。

これは、4/1発売のムック本「ツイッター 会社と仕事はこう変わる」用に掲載された私パートのところを一部書きなおしたものです。

 

投稿者 MT : 04:22

2010年02月12日

うまい推薦文、紹介文の書き方

時々、人物や商品・サービスの推薦文、紹介文を頼まれることがあります。

悩むんですよね。

ポジティブさを出し、なおかつ嘘臭くなく、

オリジナリティがあって、

しかも書き手にも(できれば)好印象を持ってもらうような文。

 

そんな時、ロッテが新聞広告などで掲載している、「忙中ガムあり」というコラムが参考になります。

たとえば、本日付・日経新聞社会面に掲載されている、作曲家・千住明さんのコラム。

 

忙中ガムあり(327) 千住明(作曲家)

 僕は小学校のころから板状の「グリーンガム」ファンだったが、初めて樽のようなボトルに入った「キシリトールガム」(特保)を見た時、「これはすごい発明だ」と思った。ガムであり、しかも歯を健康に保つとあって、以来 樽買いしている。作曲では、構想ができた後、何十枚ものスコアを書くという作業がある。これがけっこう単調で、集中力がとぎれたり、眠くなる。そんな時のために、仕事場のデスクやピアノの上に樽が並んでいる。

 

名文です。

・褒めている

・自分が好きであり、その具体的なエピソードを入れている

・商品名も入れている

・「歯を健康に保つ」という広告で書きにくい表現を個人コメントとして入れている(広告主は嬉しい)

・樽買い、なんてシャレた表現も入っている

・商品の具体的な利用法が読者にもイメージできる

 

私もいつかこの欄に載せてもらえる名文が書けるように、精進したいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:54

2010年02月03日

日経ビジネスオンラインの取材を受けました

日経ビジネスオンラインの取材を受けました。

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テーマはソーシャルメディアでコミュニケーションがどう変わっていくか、といった話でした。

ソーシャルメディアで情報との関わり方が激変してますよ、という話が中心です。

3月20日に予定されている、マーケティング・コミュニケーションの祭典「ACフォーラム(All Communicators' Forum)」(今年のテーマは、「ソーシャルメディア時代のコミュニケーション戦略」)の話もしました。

今月後半に記事になる予定です。

ツイッターでやりとしていた話題にも触れました。

 

 

投稿者 MT : 12:16

2010年01月14日

文化放送ラジオに出ます(1/22夜9時)

今日は、1/22(金)21時から放送される文化放送のラジオ、「魚住りえの就職戦士ブンナビ!」の収録がありました。

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就職活動にすぐに役立つコミュニケーションのコツについて、お話ししました。ラジオは久々です。

12分間のコーナー、打ち合わせほとんどなし、一気に喋って、中断も録り直しもなし。

ドライブスルーなみのスピードで終わってしまいました。うまくまとまってるかなあ。

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収録後、魚住りえさんと。

(一応、一歩前に出て、彼女の顔がより小さく見えるよう、ちょっとだけ配慮。そんなことわざわざ書かなくてもいいか)

なんだかたくさん共通点があることを発見。楽しいひと時でした。

 

 

 

投稿者 MT : 01:25

2009年12月18日

「漂流する広告・メディア~12人のキーパーソンと語るマス×ネットの今」(藤田康人編著)に出ています

インテグレート社長の藤田康人さんが編著の新刊、『漂流する広告・メディア~12人のキーパーソンと語る「マス×ネット」の今』(日経BP企画)が今月、出ました。

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これは、「日経ビジネスオンライン」において、2009年2月から6月まで、14回の連載だった「BOOM! 特別版 リアルな人々─“匿名お断り”の広告・メディア論」をベースにできた本で、対談集です。

私も、「広告とPRの違いってなんですか?」というテーマで、藤田さんと対談した話が収められています。

実際に対談したのがちょうど1年ほど前なので、それから少し状況が動いていることもないではないです。ただ、入手した本書を読み進めてみると、全体として12人+藤田さん、それぞれの視点や発想がかなり違うので、同じ情報発信やマーケティングを見てもこれだけ差があるのか、とたくさん発見がありました。面白いですよ。

私も通して読んで、お腹いっぱいになりました。

「今」を感じとるための本ですので、興味のある方はすぐに手にとって、参考にされることをオススメします。

 

アマゾンではこちらから

 

 

 

投稿者 MT : 16:12

2009年11月11日

ANA新機材のPR写真は秀逸だと思う

きっと、反応する人は国内に1000人もいないと思いますが、全日空が昨日発表した新機材のPR用写真は、秀逸だと思うんです。

これ。

new_ana_1.jpg (写真は全日空のサイトから)

新しいビジネスクラスの座席です。

今までは、「前後」の長さを強調していました。

だから従来の「これが新しいシート」というPR写真は、横から撮影していました。

「足がこれだけのびますよ」というのを強調するために。

それが今回は、上からです。新しいですよね。

今回は、「左右」のゆとりを強調しているからです。

上から見ると隣に人が座らない席配置になっているのが一目でわかる。

しかも、斜めに並んでいるから、「混んでいる時でもそれぞれの時間と空間を味わえる」というメッセージがはっきり伝わってきます。

 

朝日新聞には次のように掲載されています。

new_ana_2.gif

おそらくこの写真で、記事の精読率を上げているはずです。それくらい効果的だと思う。

この写真の構図を考えた人に拍手。 

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:59

2009年11月03日

業界交流会を継続するコツ:メデコミ会9年を振り返って

メディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)という活動を、2000年から続けてきました。広報や広告、メディアといった「伝える」ことをテーマにした仕事に携わる人たちのための同業種コミュニティです。10年近く、毎月毎月、交流会を開催し、平均50人程度、多い時には70-80人くらいの人たちが参加しています。

このたび、毎月その交流会の会場として利用していたお店が、年内いっぱいで使えなくなることが分かり、節目のタイミングでもあるので、これまで参加者の方々からよく質問されていたことを、主宰者としての私の考え方とともにまとめておこうと思います。あんまりこういうの発したことがなかったのですが、いろんなコミュニティを始めようとされている方がいらっしゃるので、何かの参考になれば幸いです。

※なお、年明け以降のメデコミ会の会場や参加条件などは現在検討中です。決まり次第、お知らせします。

 

●メデコミ会の参加者によく聞かれる質問

1.どうやって人を集めてるんですか? 

仕事でイベントをされる方も多いことから、最も多く受ける質問の1つがこれです。毎回、開催日の1週間ほど前に、リマインダのメールを2-3度、配信しています。mixiやGREE上でコミュニティ作って掲示板に書いたりしたこともありましたが、手作業がたいへんできちんとケアすることができなくなってしまい、今ではメールでメデコミ会のMLとメルマガのお知らせのみ。 主催者側の告知活動は基本的にそれだけです。あとは、もう参加者同士で連絡しあったり、初めての方を誘ったりして一緒に来られています。

異業種交流会を主催している方がよく様子をのぞきにメデコミ会にやって来るのですが、この質問をされる方は、できるだけたくさんの人を集めようという発想が強いようです。でも、私はそういうことをほとんど考えてないんです。集めようとするんじゃなくて、自然に集まってくる「場」を作りたい、しかも、みんなが知りあいたいと思うような面白い人たちが集まる場を、という気持ちの方が強いんですよね。

それは、きっと自分が10年前にそんな場を探して見つからなかったからです。当時の私は、業界の最先端の情報が、どこに行けば手に入るのか分からなかった。誰がキーパーソンで誰がどんなことを得意とし、どんな取り組みをしているのか、みんなが今何に注目しているのか、次のトレンドが何なのか、業界の求人や求職のためにはどこにいけばいいのか、といったことを知りたかったけれども見つけられなかったんです。それで、いろいろ調べた揚句に、そんな都合のいい場はどうも存在しないんだと気づき、「ないのなら、自分で作るか」と始めたのが、メデコミ会なんです。

そういう発想でスタートした会なので、参加者が多いかどうかはあまり重要でない。それよりも、どんな人が行きたいと思うかの方が大事なんですよね。だから、私の場合はまず、どんな人に来てほしいのかを考えて、そんな人たちに喜んでもらえる「価値」がいったい何なのかということを繰り返し考えてきました。

そして、その上で大切にしてきたことは、「人が最高のコンテンツである」という信念のもとに、参加者一人ひとりに主役になってもらうにはどうしたらいいか、を考え続けることでした。誰でも初めての場に行ったら緊張しますよね。初めて行く時は、心理的に大きなエネルギーが必要なんです。ところが、ほとんどの「初体験」というのは、その期待ほど大した経験は得られないんです。それが、「ああ、行って良かった」「また行こう」と思ってもらうには、やはり工夫がいります。もちろん物理的に限界もあるのですが、私はできるだけ一人ひとりと、少しずつでも話をして、相手が求めていることを知ろうとし、提供できるものは提供しようと努めてきました。

そう考えてみると、よく話をした人の方が頻繁に、あるいは、長期にわたって参加されているように思います。

といっても、私の記憶力が特に優れているわけでもなく、何度も来てくれている人にも「初めまして」なんてよく言ってしまうし、またせっかく相談していただいても必ずしも適切な答えを返せないことも多々あり、なんだアイツと思われることもあったと思いますが。

 

2.長く続ける秘訣を教えてください

長く続けられる仕組みを作る、ということに尽きますね。

コミュニティが続かない理由は、1)参加者が集まらない、こなくなる 2)主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる 3)運営に手間がかかりすぎる といったことがあります。 順に見ていきましょう。

1)「参加者が集まらない、こなくなる」は、会をつくる初期の設計段階の問題。あるいは、運営している時に、場を丁寧にケアしていないと起こります。 

2)「主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる」は、短期的には運営グループの役割分担や目的の共有などが重要ですね。 長期的には後継者問題です。会を継続して運営するには、次の時代に中心的な役割を担ってくれる人をどう育てるか。これはどこの組織も同じですね。最近の大学(全学部規模)などの同窓会に行っても、レギュラー参加しているのは、シニアな人がほとんどです。メデコミ会はまだ10年ほどのコミュニティなので、この問題とはまだ真正面からは向き合っていませんが、逃げられない問題ではあります。違世代のつながりって、意識して大事にしないと急にはどうすることもできませんよね。 

3)「運営に手間がかかりすぎる」は、意外と見過ごされやすいポイントです。「最大限の努力をして喜んでもらう」ではなく、「最低限の労力で長く楽しんでもらう」ことを私は重視してきました。誰でも始めるときは一生懸命になるのですが、始めるよりも続ける方が大変なので、どうやって始めるか、と共に、どうやって続けるか、 も考えておく必要があります。たとえば、かなりの数の参加者がいないと会が成り立たない、ということが開催の条件になってしまうと、いつも時間と手間をかけて参加者を集めることになります。これでは続けるハードルが高くなります。

3.この会をやっていてビジネス上のメリットはありますか?

「この会やってて、どうやって儲けてるんですか?」とストレートに聞いてくる方もいらっしゃいます。これ実は、一言ではなかなか答えられない質問です。確かにこれまでは参加費もとらず、飲み物もキャッシュオンデリバリーでやってきましたので、ビジネス視点で考えると、そんな疑問が出ても不思議ではないですね。そして、きっと商売につなげようという会なら、きっと違うやり方をしているとも思います。そういう意味では、ビジネス上の直接、金銭的なメリットはほとんどありません。

ただ、毎月何十人もの新しい人たちと予期せぬ(ほとんどの場合、相手もです)形で会い、その人たちの仕事の話を聞いているだけで、時代の変化はリアルに感じられますし、仕事のヒントも刺激もたくさん得られます。

仕事の話は人が運んでくるわけですから、他では聞けない貴重な情報も多々あります。参加する人たちを見てその人たちの所属する会社の雰囲気もよく分かります。参加者の所属する会社が上場企業なら株価の推移をチェックすることもよくありますが、社員の元気さと株価の動きは高い相関があるように感じています。また、感度のいい人、活動的な人たちは、またそんな人たちとのネットワークも持っています。

そんな出会いやつながりは、目に見えるわけではありませんが、私にとっては貴重な財産だと思いますね。

 

4.どんな人が参加されていますか?

職種で言うと、広報・広告宣伝・メディア・マーケティング関連の人が中心ですが、10年近く、毎月毎月開催していることもあり、参加者の顔ぶれは多彩です。業種になると、製造業から金融まで幅広い事業会社、PR会社や広告代理店、新聞社や放送局、デザイン制作系にネット系、コンサルティング会社に中央官庁、規模は大手からフリーランスまで。会うたびに転職して違う組織の名刺を出される方もいますので、何度も参加される方は所属組織よりも専門テーマや得意領域の方が強く記憶に残っています。年齢層も下は大学生くらいから、上は現役を引退するかしないかぐらいのシニアな方までいらっしゃいます。

人はよく似たタイプの人とつながっているもので、良い関係を築けた人は、その後、似たタイプの人と一緒に来てくれるようになります。ビジネス書の著者は同じような分野の著者と一緒にやってきますし、俳優をしている人も同じ舞台に出ている人と参加してくれます。実はそこで共通の知り合いだということが分かったり、メデコミ会の別の参加者と知り合いだったり、仕事上は競合他社なのに妙に仲良くなっていたり、新しい関係に発展しているケースも多々あります。

仕事を探している人、人を探している人も参加されます。たとえば2-3年ごとに、転職を考えるタイミングごとに参加される方もいらっしゃいます。実際にメデコミ会での出会いから、その後、採用につながったケースが数多くありますし、「この場で出会ったんです」と採用した人とされた人が一緒に報告に来られるケースもよくあります。

強引な売り込みとかされませんか? という質問がたまにありますが、同じような仕事をしている人たちが集まっている場ということもあり、問題は特に聞こえてきません。もっとも、「コミュニケーション」を仕事にしている人たちが集まる場ですので、皆さんそれぞれでうまく対処されていることも大きいかもしれませんが。

また、面白いことに、セールス志向の強い方は、あまり何度も参加しないんですよね。1回様子を見て、来なくなってしまうんです。

5.どうやって始めたんですか? コミュニティの立ち上げ方にコツはありますか?

これから何かの会を立ち上げようとしている方は、よくこの質問をされます。メデコミ会は、2000年7月に、知り合い15人に声をかけて恵比寿のビアホールで、「カンパーイ」することから始めました。そのうち、一人ひとり個別に声をかけて出席者管理をするのも、日を決めるのも、会場と調整をするのも大変になったので、決まった店で、毎月第一月曜日と日を決めて、勝手に集まれるようにしました。 一人で立ち上げるか、グループで立ち上げるかはそれぞれですが、継続して開催する場を考えているなら、開催したりしなかったりではなく、安定的に開催し続けられる体制にした方がいいですね。

あと、交流会で初めての人や話ができずにいる人をケアするのは、運営者としては基本的なことだと思います。でもこれ、人数が急に増えると、途端にできなくなります。なので私は、参加人数が少しずつ増えてきた段階でも、あえて広い会場に移ろうと思いませんでした。拡大志向が強ければ、コアメンバーを増やしてそれぞれがケアしていく、というやり方ができると思いますが、対象者の人口自体がそんなに多くないと思ったんです。広告と広報、マーケティング関連で、首都圏在住、20-40代中心と考えて、1万人くらいじゃないのかな、と。すると、必死に集めて1%が来たとしても100人。毎月開催するとしたら、おそらくそれくらいが上限だと考えました。

で、50人くらいだったら無理しなくても割と現実的だな、と。また、その半分くらいが初参加と考え、その初参加のうちの2-3割が、一人で来ていて、しんどい思いをしていたとしても、それくらいだったら声をかけてあげられそうだ、と思ったんです。また仲のいい常連さんたちコアなメンバーでサポートできそうだ、と。

100人になったら、おそらく全員と喋るのはもちろん、目を合わすのさえも難しくなります。そうなると、ひとりでほっとかれる人が出てくる。これはちょっと申し訳ない。だから、100人は集めるのも続けるのもしんどいから、50人で顔の見える関係にしたい。そう思ったんです。

メデコミ会を通じて知り合った人だと、今、大まかに1000人くらいは顔と名前が一致して、仕事を理解しているんじゃないかと思います。

私は、メデコミ会に来てもらった人は、来る前と何かが変わった、という経験をしてもらいたいんです。それは、そこでしか会えない人との出会いだったり、まったく違う仕事の存在を知ることだったり、自己紹介するために頭の中で整理する機会だったり、いろいろあると思うんです。わざわざ忙しい平日に出かけてきてもらうんだから、何かを持って帰ってもらいたい。そんなことをずっと考えながらやってきました。

SNSが5年くらい前から普及して、今、ゆるいつながりの時代、みたいに言われますが、そのゆるいつながりって、「ずっとつながってる関係」ではなくて、「つながりやすく、離れやすい関係」だと思うんです。ところが、コミュニティをやろうという人の中には、名刺交換してメーリングリストに登録したら、関係が「人」ではなく、「数」だと考えてしまう人が意外に多い。そういう人は、「つながり」は当たり前で「囲い込み」だと思っている。でも、今、囲い込まれている人なんて、いません。 また、みんな忙しくて、必要に迫られていること以外はなかなかできません。会う必要が生じないと本当に2度と会わないんです。だからこそ、コミュニティを真面目に立ち上げようと思ったら、一人ひとりと一生懸命向き合って、相手を大事にし、関係を発展させる努力をしないといけないと「つながり」は維持さえできませんよね。そういうとこで手を抜いてしまうと、うまくいかないんじゃないかな、と私は思います。

 

面白い会があったら、私にもぜひご紹介ください。

長文、お付き合いありがとうございました。

     

五反田の会場でのメデコミ会は、いよいよ来月12月7日(月)が最後になります。ぜひ皆さんお誘いあわせの上、ご参加ください

そして、2010年からのメデコミ会にもぜひ、ご注目、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

投稿者 MT : 18:01

2009年10月30日

ついにPR会社も成功報酬型はじまる

サニーサイドアップが、PR事業で成功報酬型サービスを開始するそうです。

サニーサイド 成功報酬型PR代行/目標未達成なら無料に

マーケティング支援のサニーサイドアップは11月1日、完全な成功報酬型のPR代行サービスをはじめる。契約企業と売上高の目標を定め、目標の達成率によって料金を決める。PR活動に必要な当初の費用はサニーサイドが負担。目標未達なら契約企業の負担はゼロになる。効果に見合った料金しかかからない利点を訴え、年間約10社の契約を目指す。

第一弾として出前・宅配サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会と契約を結ぶ。(中略)

成功報酬型の契約をするには、PR対象となるサービスや商品の審査を受ける必要がある。PRによって成長を期待できるかどうかが契約の条件になる。

(以下略、以上 10/30/09付 日経産業新聞より引用)

 

はじまったなー、という感じがしますね。 

 

PRビジネスは今、本当に岐路に立たされています。大きな問題は次の3点です。

1.メディア力が急落している ・・・ 読まれてない。見られてない。反応がない。 

ちょっと前なら、ターゲット顧客層からの反応があったメディアでも、今では反応がガタ落ちしている。たまに来るのは業界関係者からの「見たよ」か、やっかみのようなネガティブなリアクション。「メディアに露出します」というだけでは価値を感じてもらえなくなった。パブリシティ自体の意味や価値を相手に合わせて説明する必要が広がっている。

2.「誰でもPR」が広がった

誰でもプレスリリースが書ける、簡単に書けるといったニュアンスの本が数多く流通し、記者のところにはスパムのようなプレスリリースが急増している。とにかく数まけば、どこかから反応が得られるんじゃないか、という発想で、媒体と関係のないリリースや情報がメディアに送りつけられていて、媒体にマッチしている情報までが埋もれて見つけてもらえなくなっている。

3.戦略PRなどでの「PR」への関心、期待がちょっと高まりすぎている

一方で、「新しいPR」というイメージを背負った「PR本」が出てきており、「これまでとは違う、なんかすごいPRがあるんじゃないか」と発注前に期待がかなり上がってしまっている。ぴったりハマる案件もあるが、チームメンバーの組み合わせや、商品・サービスのテーマ、プロジェクトの条件によって結果に大きな差があることから、期待はずれに終わったクライアントが次のPR会社に「前」の文句を順番に言って回っている。

 

こういう、混沌とした状況の中で、

成功報酬型サービスというのは、自分たちのスタンスや自信をはっきり打ち出すメッセージと言えますね。

 

ただし。

年間10社との契約、ということで、

たくさんのプロジェクトを回せるわけでもなく、

自分たちが本当に自信のある案件だけを厳しく精査してから契約する、

というのが条件。

 

でも、PRビジネスの新しい道が、1つ現われた、ということで、今後の展開に注目していきたいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 11:04

2009年10月27日

鳩山首相の所信表明演説の見どころ

10月26日に行われた鳩山首相の衆参本会議での所信表明演説。すでにさまざまな報道がなされていますが、私なりにそのメッセージ性についてまとめておきます。

本格的なパブリックスピーチとして、良い研究材料です。


■鳩山首相の所信表明演説の概要

 ・過去10年で最も長い所信表明演説 約1万2900字、全52分。

 ・小泉首相26分、麻生首相21分 安倍首相34分(?)に比べてはるかに長い

 ・「国民」という単語が47回出た

 ・NHK放送(衆議院)が14時からの52分間。私は生で全部見たけど、平日昼間に多くの人は見れない。しかも長いので52分間の演説を全部は見ない→興味のある人も、ほとんどはニュースか新聞で見る

こういうものでした。


■見どころ

○「曖昧、現実論に踏み込め」「具体的ではない」と言うけれど・・・

 これ、所信表明演説クラスの大方針の発表だと、結構何をどう言っても言われます。企業の経営方針説明会でも言われますからね。また、具体的にすればもっと時間が延びます。こういう時に効果的な工夫は、具体例を1つ2つ挙げ、判断軸、優先順位の付け方を明確にすることです。そういう意味では、具体的なキーワードが出ていたので、最低限のレベルはクリアされているのではないかと。

◎実は時間の長さの割に、シンプルな構成

 ほとんどの人は52分間の映像ではなく、ダイジェストで見ます。詳しく知りたい人は活字で見ます。そこで大事なのは「見出し」です。今回の所信表明演説は、実は構成がシンプルだった。それが良かった。

 1.はじめに
 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本
 6.むすび

 6章立てです。つまり、「方針」としては「はじめに」と「むすび」を除く4つだけなんです。ポイント4つ。この見出しの数が大事です。少ない方が伝わりやすい。

 ちなみに、麻生首相(2008年9月の所信表明演説)「1.就任に当たって 2.国会運営 3.着実な経済成長 4.暮らしの安心 5.簡素にして温かい政府 6.地域の再生 7.持続可能な環境 8.誇りと活力ある外交・国際貢献 9.おわりに」の9章立て。

 福田首相(2007年10月の所信表明演説)「1.はじめに 2.国会運営について3.政治と行政に対する信頼の回復 4.信頼できる社会保障制度の整備 5.国民の安全・安心を重視する政治への転換 6.子育てを支える社会の実現 7.改革の継続と安定した成長 8.いわゆる格差問題への対応 9.これからの環境を考えた社会への転換 10.平和を生み出す外交 11.むすび ― 自立と共生の社会に向けて」の11章立て。

 安倍首相(2006年9月の所信表明演説)「1.はじめに 2.活力に満ちたオープンな経済社会の構築 3.財政再建と行政改革の断行 4.健全で安心できる社会の実現 5.教育再生 6.主張する外交への転換 7.むすび 」の7章立て。

 ね。項目数がどれよりも少ない。活字にすると、むしろ構成は分かりやすいんです。

 また、今回の鳩山首相の所信表明演説について、「長い」と文句を言う人は多かったけど、時間が従来の2倍なら、「政権交代」の大きな意味を伝えるには、むしろ適切ではなかったか、とも思います。

 いつも程度の長さだと「変化が感じられない」と言われるし(のりピー報道と争う日の演説ですし)、でも、今回の以上の長さになると、テレビの編成や分析、解説する人が大変になる。そういう意味でも、影響のある人たちへの配慮も感じられる「友愛」演説だと思います。


×見出しのメッセージが分かりにくい

 ところが、せっかくシンプルな構成にしているのに、見出しだけ見ても分かりにくいんです。

 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本

 ねえ。この見出しの付け方、キャッチコピーは、改善の余地があります。

 わかりにくいこと+総論的にあまり反対意見が出そうにないものばかりになっていることが、問題です。△△ではなく○○、という具合に何を変えるのかを明確にしてほしい。分かりやすさの工夫としては、たとえばどんな助成金や補助金が生まれそうなのかをイメージできるものにする。


△大切なことは繰り返す:「国民」47回出た

 国民が主役。国民を大事にしたいんだ、という気持ちは分かりました。

 でも、国民が主役なら、主役は責任重大ですよね。政府としては、国民に何を求めるんでしょう、どんな役割を期待するんでしょう。どういう参画を望んでいるんでしょう。「面白かったらクリックしてね」とか、反応のヒントがほしいところです。だって、主役ですもんね。準備や対策が必要ですよね、国民にも。


○締めの言葉大事。ここは高い確率でテレビに編集なくそのまま出る。

「ぜひとも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか!」
 血色良く、力強く訴えられ、また多くの局で放送されたので、良かったですね


△「全体の印象」

演説直後のテレビ解説は、時間がなくて分析をほとんどしません。もう見たまま、思ったまま言って終わりです。「長い」とか、そんな付加価値のない一言で終わる。こんなのは気にしなくていいんです。

注目したいのは、当日夜と翌朝のニュースでの解説です。ここで何をどう言ってもらいたいかを考えてまとめる。それが大事ですよね。

ニュースでの解説は、中身の要点をいくつか箇条書きに説明して、あとは全体の印象を2つ3つしか言わないし、言えません。そこで何を言ってもらうかがキーです。

夜のニュースでは、要約すると「あいまいだった」という一言に集約できます。

ここで、鳩山さんは本当は何て言ってほしかったんだろう。

何と言ってもらうことを狙ったんだろう。

それが分からなかった。

たぶん、「言いたいこと」を「言う」ので精いっぱいで、ニュース番組の解説でどう「コメントしてもらう」のかという発想はなかったんじゃないですかね。

 

-----翌朝の報道を見て追記:

「今までとは違う国になりそうだ、協力したら面白い、自分たちも参加するんだ、そういう気持ちに皆さんがなったらうれしい」。首相は本会議終了後、首相官邸で記者団にこう語った。(日経新聞10/27/09朝刊)

だそうです。各社の報道ぶりを見る限り、首相が期待するような、「いざ新しい国へ」的な解説でまとめているものは見当たりませんでした。残念。------


オマケ:黄色/ゴールドのネクタイ。赤と並んでPRの世界では「パワータイ」と呼ばれる色。赤は「力強さ」、黄/ゴールドは「親しみ」を伝える色とされます。鳩山さんはこの黄色/ゴールドがお好きのようで、すっかり見なれましたが、これは友愛を印象付ける色で良いと思います。

でも、できればTPOに合わせて雰囲気をちょっと変えてほしいです。ワンパターンと思われるとファッションチェックとしてのネタ出しを失うことになりますから。番記者にはちゃんと記事になるネタを出し続けないと、変なネタを見つけて書かれますからね。

・・・でもね、そうは言っても、気合いの入った所信表明演説で、聞いていてたいへん興味深かったです。従来ともかなりスタイルが違いましたしね。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 01:09

2009年08月18日

世の中の混乱具合い

最近の報道を見ていると、

政権交代選挙 < ノリピー < 地震・天気

かと思ってましたが、公示期間になってようやく選挙モードも広がってきましたね。

  

世の中、混乱している、というのはこういうのを見てもよく分かります。

senkyo.jpg

  

こんなところでも 情報発信? あるいは誰かの意思表示?

  

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

夏休み期間なんだから、「どうしてこういう順番なの?」と子どもに聞かれる親の気持ちも理解して作ってほしいものです。

 

投稿者 MT : 09:35

2009年06月11日

L25で紹介されました

本日6/11から首都圏で配布されているL25最新号で紹介されました。

L25.gif

P16 「感動したポイントを上手に伝えたい "説明ベタ"を克服する方法」という内容です。

L25-2.jpg 

ウェブにも出ています。記事はこちらでどうぞ

 

 

投稿者 MT : 17:57

2009年06月10日

反応のないメニュー

店の看板や店内の掲示物、メニューで不思議に思うと、私、あまり意識せずに聞いてしまう方です。

でも、そんな人、あまり多くないのかもしれません。

lanchmenu.jpg

今日もあるカレー屋さんで、メニューを見たら、

「LANCH MENU」

と書いてある。

何か意図があるのか、こだわりか、あるいは単なる間違いか。

「Aじゃなくて、Uですよね?」

と聞いてみました。

 

すると、店員さんは喜んで、

「そうなんです、間違ったんです」

と。

 

顔はニコニコしてるんです。

 

店内を見回すと、その「間違った」スペルの「LANCH MENU」がすべてのテーブルに置いてある。

 

不思議に思って、「何か意図でもあるんですか?」と聞くと、

 

「いえ、ただ間違ったんです。でも、初めてなんですよ、間違いを指摘していただいたのが」

 

それでニコニコしてるんです。

 

「LANCH MENU」を導入してから、約1カ月になるそうですが、その間、ただの一人も指摘しなかったそうです。

 

世の中には、密かにツッコミを待っている人たちがいます。

気が付いたら、皆さんも救いの手を差し伸べましょう (?)

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 16:03

2009年05月13日

UKトイレ事情

GW中、久しぶりにイギリスに行ってました。空港に降り立った直後から、その国独特のサインというのがありますよね。トイレなんかも国ごとに特徴があります。

handdryer_heathlow.jpg

たとえば、ヒースロー空港の新しいターミナルにあるトイレ内のハンドドライヤー(というのでしょうか)。デザイン性が高くて、一見、それとわかりませんでした。絵の下に手を突っ込むと、

がーっ

と温風が出てきます。

handdryer_manchester.jpg

これはもっと一般的な形。イラストが付いててわかりやすいですよね。

handdryer_manchester2.jpg

こんな風に使います。

 

handdryer_kensigntonpalace.jpg

今回、ケンジントン宮殿の中に入ることができまして、ちょっとトイレを拝借。

よくあるタイプなんですが、

handdryer_kensigntonpalace2.jpg

さすが、宮殿内のトイレだけあって、ラベルのところに、ほら、「王室御用達」マークがついてます。 誇りが感じられますなあ。

 

意味がよく分からなかったのが、これ。

tall_manchester.jpg

マンチェスター空港内のトイレで発見した、「身長・体重計」。

まあ、確かに体重計をバスルーム近くに置いている家庭は多いと思いますが、空港のトイレでも気になる人が多いんでしょうか?

tall_manchester2.jpg

50Pですから、最近のレートだと80円くらい? で結果をプリントアウトまでしてくれます。

 

お国柄ですなあ。(?)

 

 トイレで国を感じさせる。 国のブランディングの新しい方法をまた1つ学びました。

 

ブログを書くならBlogWrite

投稿者 MT : 00:53

2009年04月24日

考えさせる車内広告

広告やメディアの表現でとても気になるものに出会うことがありますね。

たとえばこれ。地下鉄の車内広告です。

ohabasaiyo42409.jpg

「看護師大幅採用。」と書いてある。

 

「看護師大幅採用」ですよ。

 

まず、「看護師」は、資格・職業名。「看護士」から性別感のない言葉になる時に、「看護師」になったと調べたら出てきました。これはいいです。

しかし、「大幅」で「採用」するって、どういうことなんでしょうか?

大幅採用「増」なら許容範囲のような気がします。 ただ、「大幅採用」は、採用増なのか採用減なのかわかりませんよね。これだけだと。まあ、広告出すくらいなので、今の時代に採用増だ、どうだ、という感じなのだと思いますが。

 

大幅「増員につき採用」でもいいですよね。

「大規模」「多数」採用でもいいですね。

でも、私には「大幅採用」は受け入れられません。

 

おおはば 【大幅】 (名・形動)[文]ナリ

(1)普通より幅の広い・こと(さま)。 「―な障子紙」

(2)普通のものよりも幅の広い布地。和服地では、並幅(36センチメートル)のものに対して72センチメートル前後のもの。洋服地ではダブル幅(約140センチメートル)のものをいう。

(3)数量や規模などの変動の差が大きい・こと(さま)。

「―に値上げする」 「―な人事異動」

(引用終わり) 

 

・・・でも、

kangoshi42409.jpg

↑神妙な顔つきで、前に座っている人と「セット」でお願いする広告↑なんだとしたら、

あっぱれ、と言ってしまうかもしれない。

  

見事な組み合わせ。

こういうのも、メディアミックスとか、クロスマーケティングって言うの?

違うか。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 09:49

2009年04月23日

日経ビジネスオンラインで対談しました

日経ビジネスオンラインの企画で、インテグレートの藤田さんと広告とPRについて対談したものが掲載されました。

nbo42309.jpg

リアルな人々 “匿名お断り”の広告・メディア論

広告とPRの違いってナンですか?
ビーンスター代表取締役 鶴野充茂

というタイトルになっています。

藤田さんが、マーケティング/コミュニケーション業界の人たちと順番に対談して、「今」を浮かび上がらせる、という企画。

私は、彼の「業界人物カテゴリー」によると、「マス左派」に入るらしいです。

お読みになった感想などあれば、またお聞かせください。

 

対談もいいですね、質問されたり議論の進行によって一人だと考えない角度から考えることもありますし。

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 09:07 | コメント (0) | トラックバック

2009年03月16日

【御礼】 ACフォーラム2009、開催しました

2009年3月14日(土)、ACフォーラム2009、開催しました。

今回もたくさんの方々の協力を得ながらイベントが実現できました。

関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。

講演は、日経トレンディ編集長の渡辺 敦美さん、エイベック研究所社長の武田 隆さん、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会 広報ディレクターの松尾 崇さん、芸者東京エンターテインメント社長の田中 泰生さんフライシュマンヒラード・ジャパン社長の田中 愼一さん、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト社長の鶴岡 秀子さん、ソフトバンクモバイル・iPhoneエヴァンジェリストの中山 五輪男さん という、たいへん豪華な顔ぶれで、週末の朝から夜まで丸一日、「現状打破のマーケティング」というテーマで最新事情や成功事例について、紹介していただきました。

よく商品力が優れていることがヒットに欠かせない、商品の優位性で売上を伸ばした、といった分析がメディアでされ、「本物であること」が大切だと言われてきましたが、現在は、「本物」であるだけではユーザーに気づいてもらうことさえ難しく、そこには市場とのコミュニケーションに徹底的に取り組む必要があると考えています。

「本物でないといけない」でも、「本気でないと売れない」と。

そういうことから、今回はACフォーラムのタイトルに、「現状打破のマーケティング:本気で売る!仕組みと工夫」 と付けました。

不況の影響で、「会社からセミナー参加費が出なくなってしまいました」という話もたくさん聞きましたが、過去に参加された方を中心に、「今回は自腹でしたけど、来て本当に良かった」 「たくさんの講演会やセミナーに参加してますけど、昨年のACフォーラムは、3本指に入る面白さでした。それで今回も参加したんですけど、今回のは今まで参加したものをトータルしても一番かもしれない」なんてことを交流会の時にお話ししてくださる方もいらっしゃいました。 過去の講演者の方々も何人も「参加者」として参加していただきました。

 

今回も約半年間をかけて準備をしてきました。前回苦労した会場(予約いっぱいで残ってなかった)と、第一候補のスピーカーが割と早い段階で決められたので、スムーズに行くかと思いきや、その後、調整を図らねばならないこともいろいろと出てきて、余裕がありませんでした。今回もタイヘンでした。

一般的に、マーケティングの観点では、人はどんどん必要に迫られないと動かない状況になっています。それだけみんな忙しく、絶え間なく新しい情報にさらされ、「こうしたい」「こうしよう」とアクションを起こす前に次の「やること」「やらねばならないこと」が積み上がってしまうような状況です。それゆえに、「これは自分にとって必要だ」「すぐにやらねばならない」と感じてもらうためのコミュニケーションを工夫して考える、ということが増えています。

 

でも、人間、「必要なこと」だけをやっていても、あんまり面白くないですよね。

私ね、人を面白くしているのは好奇心なんだと思うんですよ。

 

どうせなら、「今ね、こんなことやってるんですよ」と話のネタになるような活動もしたい。

人に言わなくても、自分でやりたい、やろうと決めたこと、「プラスα」の活動で充実した日々をおくりたいって、多くの人が思ってるんじゃないかと思うんです。

ACフォーラムは、有志によるボランティア的な活動で運営されています。それぞれに仕事がある人たちが集まって、「仕事でこれを担当するように」と言われたわけでもないのに、朝早くから集まって議論をし、夜遅くまで資料を作ったり、作業をしたりして、ヘトヘトになりながら当日を迎える。ほとんど修行というか、趣味の世界ですが、そんな体制の方が、逆にみんなそれぞれの強みを発揮しやすいように思います。少なくとも、みんな燃えますよね。

燃える活動。

皆さんは何かやってますか?

今回の反省も踏まえつつ、来年、もっと素晴らしいイベントと場を作り上げたいと考えています。

講演者の皆さん、参加者の皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さんにお礼申し上げます。皆さん一人ひとりの力がなければ、今回のイベントは実現しませんでした。本当にありがとうございました。

また、一緒に燃えましょう。

   

acf2009_staff_after_the_eve.jpg
(ACフォーラム2009の交流会後にスタッフのみんなで)

投稿者 tsuruno : 06:57 | コメント (0) | トラックバック

2009年02月17日

中川財務・金融担当相の貢献

結局、辞任、ということになってしまいましたが、

<中川財務相>あきれる国民 首相にも批判の声

財務相しどろもどろ会見、低迷政権さらに痛撃 与野党から批判

財務相のG7会見、海外でも相次ぎ報道 ユーチューブは閲覧急増(日経)

中川財務相「自覚に欠ける」=東国原宮崎知事が批判 「反省を」「お気の毒」=閣僚から批判、同情-財務相問題

中川財務相辞任へ 予算案衆院通過後 もうろう会見引責

中川財務相「検査」で欠席、委員会流会 また批判浴びる


と踊る見出しを見つけて1つずつ読み進むうちに何か釈然としないものを感じ、

気がついたら、某大手雑誌の記者に電話をしていました。

 

「ここ1日ほどの報道ぶりを見ている一読者、視聴者としての素朴な感想を聞いてほしいんですけど」

「はい、何でしょうか?」

「皆さん、中川さん、ひどいひどいと叩いてますけど、財務金融担当大臣として、リーマンショック以降、最も大きなインパクト与えた記者会見をやったんじゃないでしょうか?」

「どういうことですか?」

「1回の記者会見で、1円くらい円安に振れてます。円高に泣いている製造業の人たちや投資家には朗報なのでは?」

 

おおー、とその場では喜んでもらえたようですが、 

しばらくしたら、レートもまたもとに戻ってしまいました。

 

 rate21709.gif

株も下がったし。

 

あまりに早く賞味期限切れになったコメントでした。これだけ変化が早いと、雑誌はほんと難しいですね。

 

精進します。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:44

2009年02月15日

広報視点で見たテレビというメディア

広報をやっている人たちのこれまでの認識では、テレビというのは、瞬間的なインパクトとリーチは広かったものの、再現性やアーカイブ価値が低くて、パブリシティの成果として説明するのがむずかしかったのですが、Youtubeなどが一般でも当たり前のように使われている現在は、その位置づけや認識を変えざるを得ませんね。

ローマで開催されていたG7主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、中川財務相の様子がおかしかったとする報道、

中川財務相、ろれつ回らず陳謝

中川財務相、様子が変?

中川氏の「ふらふら会見」 小沢氏「世界に醜態」と批判

などというニュースの見出しが目に付いたので、思わず、

「その記者会見の場面を見たい」

と、次の瞬間には、Youtubeで検索していました。

 

あるんですよね、すでに。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:36

2008年11月11日

国のブランドイメージとランキングー

10年前、大学院に留学していた時の私のテーマは、「日本」というブランドを売るにはどうすればいいか、ということでした。

いろいろ調べて考えて議論して、日本と言えば思い出すような企業のブランドを高めれば、日本のイメージも一緒に良くなる、というのが1つの結論でした。

そんな経験を思い出すような調査結果が発表されました。

国のブランド力、日本は昨年から上昇、「会議開催」「テクノロジー」は1位

旅行・観光分野における国別のブランド評価「カントリー・ブランド・インデックス2008」(CBI)で、日本は総合評価を昨年から1位上げ、9位にランクインした。30のカテゴリー別評価では、11のカテゴリーでトップ5位内に、5ツのカテゴリーでトップ10位内となった。このうち、「テクノロジー」「製品・サービス」「ナイトライフ」「ビジネスを立ち上げたい国」「会議開催」のカテゴリーでは1位となった。また、「芸術・文化」では昨年の9位から5 ポイント上げ4位に、今年新設された「2007年最も印象に残った国」では5位にランクインしている。

 また、総合評価で1位だったのは、3年連続でオーストラリア。2位がカナダ、3位がアメリカであった。今年の調査の傾向としては、人気の旅行先が従来の人気の国々に混じり、アフリカやアジア太平洋、中東地域など観光立国をめざす観光振興国が台頭してきたという。また、女性限定のツアーや女性専用の旅行会社などの人気が高まっているほか、存続が危ぶまれる場所や絶滅の危機ある動植物の生息地を訪れる旅行など、特徴あるニッチな旅行も増えてきているという。

 なお、 CBIはブランドコンサルティング会社のフューチャーブランドとPRコンサルティング会社のウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドがまとめたもの。約2700人以上の海外旅行経験者を対象にしたインターネット調査、観光の専門家の意見に基づいて評価した。(以下、略。以上、トラベルビジョンより引用)

 

興味深い。

元データはこちら にあります。

 

Best Country Brand Ideal for Business

Best Country Brand for Art & Culture、Best Country Brand for AuthenticityBest Country Brand for Beach、Best Country Brand for Families

Best Country Brand for History、Best Country Brand for Resort & Lodging Options

Best Country Brand You Would Most Like to Live In

Best Country Brand for Political Freedom、Best Country Brand for Advanced Technology

Best Country Brand to Extend a Business Trip

Best Country Brand for Natural Beauty、Best Country Brand for Nightlife

Best Country Brand for Fine Dining、Best Country Brand for Outdoor Activities & Sports

Best Country Brand for Rest & Relaxation、Best Country Brand for Safety

Best Country Brand for Shopping、Best Country Brand for Value for Money

Best Country Brand for Ease of Travel、Best Country Brand for Standard of Living

Best Country Brand for Quality Products、Best Country Brand for Most Impressive Last Year

 

と、23カテゴリーありますが、

大事なのは、どんな尺度で自分たちが選ばれたいと考えるか、と、

どんな尺度で選ばれやすい材料を持っているか、ですね。

 

いやはや興味深い。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 13:14 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月07日

ニューズウィークに大統領選挙へのコメントが紹介されました

米国大統領選挙、オバマ氏が大統領に決定、というところでニューズウィークから取材の電話。

「鶴野さん、コメントをください」と。

早いですね、早速、翌日のニューズウィークのウェブ版に私のコメントが載りました

newsweek2008-11-06_142600[2].jpg

英語版で、世界からの反応をまとめる、という企画の「日本はどう見ているか」という記事。

30分間、電話口で熱弁をふるいましたが、採用されたコメントは一言でした。

namae.jpg

PRってそういうものですね。今回のテーマ、大きかったですし。

(記事はこちら)

さらに精進です。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 tsuruno : 10:37 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月08日

試してみないと分からない

1000円くらいのランチの店で、「もう一品」と言えば、

300円でランチビール、

あるいは150円くらいでコーヒー、もしくはデザート。

 

そんなイメージ、ありますよね?

 

500yen.jpg

 

今日、立ち寄った韓国料理屋は、追加のもう一品が、500円。

 

 

1000円のランチメニューに、追加が500円メニューです。

 

 

 

ありそうで、なかったと思いません?

 

と、言いますか、1000円のランチで、500円のサイドディッシュをどれだけ注文する人がいるのかな、・・・って、多くの人はきっと思いますよね。

 

 

それで、お店の人に聞いてみました。

 

 

「これ、どれくらいの割合で注文するものですか?」

 

 

想像してみてください。どれくらいか。

 

 

 

 

2-3組に1組は、注文するそうです。

 

 

 

「えーっ」と思わず声を上げてしまいました。一人だったんですけど。

 

 

「でも、一人よりも、やはりグループで来ているところの方が、注文率は高いですよね?」

『そうですね、でも一人の方も注文されてますよ』

 

『グループの方は、一人では食べきれないけどシェアして食べるなら・・・と注文されます。

チヂミなどは、聞き馴染みのある料理で食べてみたい、という話になって注文されます』と。

 

 

たしかに、トライしてみないと、売れるかどうかは分かりません。

誰も、1000円のランチメニューに、500円単品追加メニューを出してはいけない、なんて言ってませんからね。

 

そんなの、誰も注文しない、なんて 勝手に思い込まずに、まずやってみる。

 
 

それにしても、1つの工夫で、顧客単価が20%くらい上がったら、すごいですよね。

何事も実験ですなあ・・・。

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 01:50

2008年09月17日

自民党総裁選とニコニコ動画

ネットで話題とれれば、若者へのリーチで麻生対策になる、という発想なんでしょうか。

 

ニコニコ動画に小池百合子総裁選密着動画。

アカウント作らないと、見れませんけど。

 

確かに、マイナスよりプラスの効果の方がはるかに大きそうですね。

 

コメントも書けます。

 

 

  

さて、どう作用しますか。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 21:57

2008年09月12日

エコドライブ

情報発信、PRのお手伝いをしている自動車学校の記事が、今日の日経産業新聞に大きく出ました。

関係者の皆さん、お疲れさまです!

finemotorschool91208.jpg

「エコ」+「教習」では、日本で初めて、ということで、業界内外の注目を集めそうです。

2年がかりでカリキュラムを一新、時代のニーズに合わせた取り組みは、多くの人に知ってもらいたいですね。

このカリキュラム、これから運転免許を取る人たち向けにスタートするんですが、

免許を持っている人たちが教えてもらったら、それだけで燃費15%くらい削減できるようです。

なんとかそれを多くの人に体験してもらって、より大きな、社会的な活動につなげていこうとしています。

教習所って、商圏が限定されている+一度卒業したら二度と行かない、というイメージが強いかと思いますが、

エコ意識の高い人や、燃費が大きく変わるんだったら、遠くても行ってみようかな、なんて思う人は

いると思いますし、営業車の多い会社のエコドライブ講習の需要も結構あると思うんですよね。

そういう意味で、日経・全国紙に出て良かった。 反響が楽しみです。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの活動ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:45

2008年09月07日

禁止するもの

実家の近所で見かけた看板。

bakuchik83108.jpg

スケボー と 爆竹 と 野球 が 並列で扱われているのを初めてみました。

馴染みのある組み合わせとそうでない組み合わせ、というのがあるんですね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:21

2008年08月28日

アスクル恐るべし

「メディア力」って言えばいいんですかね。

「あっ」と思って、熟読してしまうようなメディアの力。

askul82808.jpg

新しいアスクルのカタログが届くと、毎回、熟読してしまいます。

今日も30分以上かけて見てしまった・・・・2冊で計1500ページくらい?

 

キッズ用品と植物が増えていました。

つい注文してしまうんですよね。見てると。

 


ほしいのは、サインペン数本だけだったりするんですが・・・

ステーショナリー評論家の土橋正さん が勧めてくれた

ゼブラ 紙用マッキー

も商品登録されてました。

待ってました~!!

ノートに書いて、裏うつりしないペン、ずっと探してましたからね。

 

さて、何本買いますかね・・・。

アスクルの送料無料は1,900円(税込)以上です。

 

そうやって、また、一緒に買うゴミ袋などの消耗品が増えていきます。

 

時間をかけて読ませて、今すぐには必要ないものまで買わせる。

B2Bなのに。

 

アスクル恐るべし。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:59

2008年07月20日

看板でいかに気を引くか

暑い暑いと汗をかきながら、照り返しのきつい銀座、歌舞伎座の近くを歩いていて、何か不思議な広告表現が視界の中に入ってきました。

ginza72008-1.jpg

一瞬通り過ぎて、「ん?」と思い、戻って確かめました。


 

ginza72008-2.jpg

これが何気なく気になった看板、というか、お品書き?

 

問題はこの部分です。↓

ginza72008-3.jpg

わ、わかりますかね、

2つ気になることがあるんです。

 

1つ目はこれ。

 

ginza72008-4.jpg

クスクスだそうです。

うむ。いいですよね、クスクス。今や国際的な認知を得ている料理です。


 

で・・・でも、ですね。

「冷やし中華、始めました」

と同じようにクスクスを訴えて、一体どれだけの効果があるというのでしょうか。

歌舞伎座近くに、それほどクスクスファンが多いのでしょうか。


 

「おおーっ! クスクスはじめたのかー! 」

と大反響があるような、局地的にすごいインパクトのある品目なのでしょうか。

 

それが私にはわかりませんでした。


 

さらに。

ginza72008-5.jpg

矢印と左右があってないんですけど・・・。

この看板、「角」にないんですけど・・・。

この看板を正面に見ている人にとっては、「左側面に進むとあります」か、

方向は矢印で視覚的に訴えて、「すぐそこ」くらいの方が親切な説明表現だと思います。

「右へ曲がってください」と伝えるべき人は、この看板を正面に見て、右から左に歩行中の人。

しかも、顔の方向を変えずに右の視界に入ったこの看板群を見て、店の位置を確認しようとするような極めて特殊な人なんです。

まあ、「クスクス始めました」で反応するようなタイプの人ですから、きっと私とは属性が違うんでしょう。

高度なターゲティングですよね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:52

2008年07月02日

なぜその言葉を使うのか?

コミュニケーションの仕事をしていると、日常的に1つ1つの言葉の使い方が気になります。

御徒町駅前の蕎麦屋。何気なく壁にかかれたメニューを見ていて目がとまりました。

70108menu1.jpg

初めて入ったお店で、何を頼めばいいのか分からない状態ですから、1つ1つをイメージしながらメニューを見ていきます。

70108menu2.jpg

目が止まったのはここです。「御徒町の五峰」、うちのオススメの酒、ですね。

ふむふむ・・・、あれ?? よ・読めないぞ、と。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

というところです。

70108menu3.jpg

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

はい、赤の下線まで引いてあるので、もう一回読みます。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

 

やっぱり読めません。

店の人に聞いても誰も読めません。

・・・なので、写真に撮って、家で調べることにしました。

かつぜん くわつ― 0豁然】

(ト/タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。
「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。
「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

三省堂提供「大辞林 第二版」より凡例はこちら
「かつぜん」だそうです。

つまり、「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」 というのは、

「飲めばその違いがはっきり分かる」(だから飲め!)

ということなのでしょう、きっと。


でも、漢字が読めないと、意味が分からない。意味が分からないと、注文しにくいですよね。

でも、あ、そうか、二回目以降のリピーターは、家で意味と読み方を調べて、「次に行く時は注文しよう」と決意してから店に行くから、このメッセージはリピーターに効く表現なのかもしれない。

薬に、「胃で溶けずに腸で効く」みたいなのがありますけど、

これは、一回目の来店では効かずに、二度目三度目の来店の時に効く。



そう考えると高度な表現ですよね。


そんなこと考えてる間に酔いもスッキリ醒めました。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 05:38

2008年03月29日

平面から垂直に

近所のスーパーで気になるものを発見。

yogurt1.jpg

いつも見慣れている商品棚って、少し違うものが加わるだけで目が行きますよね。

これ、何だと思います?

ヨーグルトです。

一瞬、認識できなかったのですが、「ヨーグルト4個入り」というPOPで手を伸ばしました。

yogurt2.jpg

正面はこうなってます。

ちょっと離れて見ると、洗濯洗剤のようなパッケージです。


でも、インパクトありますよね。

 

yogurt3.jpg

サイズが一般的なものと、これくらい違いますから。


ヨーグルトは、4個セットのパッケージだと、4つを上から見て正方形になるような配置にして売られてますよね。

つまり、平面でパッケージを作っています。

それがこの森永「なめらかビヒダス」は縦に2段に積まれたパッケージ。

きっと平面の方が、パッケージ化も店頭での積み上げやすさも良いのだと思いますが、

平面パッケージを見慣れているところに縦型が入ると、目立ちますね。

それだけの理由で、私は1つ、買ってしまいました。

 

平面のものを垂直にしてみる。覚えておくことにしたいと思います。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:43

2008年03月27日

人を誘って行こうと思う仕掛けづくり

季節の風物詩、「桜を見に行こう」とランチタイムに誘われたので、ついて行きました。

sakura1.jpg

 

おおっと満開。見事な桜。

あれ?・・・ でも、まだ昼間のはず・・・


と、思ったら、なんとこれ、大衆食堂・居酒屋の「桜祭り」。

sakura2.jpg

店内いっぱいの桜。桜。桜。

 

sakura3.jpg

「わ~、すごぉ~い」と言って写真を撮る。

 

そして、「ねえねえ、桜見に行かない?」といって別の人を食事に誘う、と。

翌年も別の人を誘う、と。

うまいこと考えてますね。 映像的にも面白いのでテレビも反応しそうですし。

毎年、この季節になると新規来店が確実に増えていそうです。

 


人を誘って繰り返し行く仕掛け、というのも時々考えてみますか。


           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:09

2008年03月24日

外務省/洞爺湖サミットとPR

洞爺湖サミットに向けた外務省のPR対策の動きがありましたので、業界記録としてのメモ。

共同ピーアールが外務省に人材派遣 洞爺湖サミット、アドバイザーに

 共同ピーアールは、今年7月に北海道洞爺湖町で開かれる「北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)」で、外務省のメディア・アドバイザーおよび広報業務担当者の派遣業務を落札した。外務省がPR会社をメディア・アドバイザーに採用するのは初めて。世界中からサミットを訪れる報道陣への適切な対応策を立案、実行していく。

 具体的には4月1日に、メディア・アドバイザー1人と広報担当者2人を外務省大臣官房国際報道官室に派遣する。

 メディア・アドバイザーはG8諸国や招待国から来る報道機関の情報ニーズの調査・分析、過去のサミット開催国が行ってきたメディア対策の調査分析、対外情報発信・広報戦略の企画立案などを行う。広報業務担当者は各国取材陣への対応や広報業務サポート、外国メディアからの電話対応を受け持つ。(以上、3/20付 フジサンケイビジネスアイより引用)

ついでに共同PRのプレスリリースはこちら


誰が行くんでしょう。Tさん?

海外メディア対応を訓練 サミット控え外務省

 外務省は4月から民間PR会社に委託し、幹部職員に外国報道機関への対応を訓練する「メディア・トレーニング」を始める。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や関連閣僚会合の開催を前に、多数来日する海外メディア記者へ日本をアピールする発信力の強化が狙い。

 欧米主要国では、外交官の初任研修や在外公館赴任時に、メディア対応の教育を行う例が多い。しかし日本外務省の職員は、外国語が堪能とはいえ「報道発表などの訓練は受けていなかった」(幹部)のが実態。

 外務省は近く入札により、業務委託する民間PR会社を選定。外務報道官など幹部5、6人が、英語による模擬記者会見などの訓練を受ける。好感を持たれるよう服装、髪形など身だしなみも指導してもらう。(共同、3/22/08付 中日新聞より引用)

ちなみに、上の「メディア・トレーニング」の入札情報はこちら にありました。

・・・それにしても、どう考えても、この情報(入札情報)だけでは、提案できませんよね。 関係者のところには直接電話で連絡が行ってるはずですが。もっと詳しく知りたいものです。

 

さて、私は、一度だけサミットの事務局(日本政府代表部)に詰めたことがあります。今からちょうど10年前です。

日本がもっと国際的に強力な情報発信できたらなあ、なんて思っていたのを思い出します。10年経って、さて、どんな風に広報が進められるんでしょうか? とても楽しみです。
 

広報対策、メディア・トレーニングのニーズは確実に高まっているように感じますね。

中国から何かを輸入しているような事業をしている会社(危機管理)や、上場前後やM&Aなどで会社の状況が急速に変化しているようなところが中心ですが、視聴者も記者会見・謝罪会見を見慣れてきているので、単なる見た目の対策以上のところまでやらないと充分ではなくなってきています。

しかも、メディア/情報チャンネルが複雑化を増しているので、誰に向けてどんなメッセージをどのように届けるか、組織内で考え方の意思統一も重要性を増しています。

 

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


 

投稿者 鶴野充茂 : 19:18

2008年03月17日

御礼!ACフォーラム

昨日3/16(日)、第3回ACフォーラムが無事開催できました。

今回の開催までは、ほんと長い道のりでした。

時代を象徴するマーコムのキーワードをなかなか見つけられず、準備もたいへんだった今回ですが、結果的にはほぼ満席、参加者のアンケートによるプログラムの満足度もたいへん高く、充実感を持ってイベントを終えることができました。

ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。関係者の皆さん、お疲れさまでした。

今後も、皆さんと協力して、続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

staff_after_the_event.jpg

(交流会のあと、最後まで残っていたスタッフで)

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:38

2008年02月14日

伊豆 と ファンクラブ と 研ナオコ と 情報発信のスピード

昨年、一昨年に静岡県の観光広報の研修講師をした関係で、伊豆ブランド成果発表会にご招待いただきました。

izu-pr21408-1.jpg (撮影・わたし)

伊豆PR大賞は、地元のPRに最も貢献したグループを県が表彰するもの。

最優秀賞(静岡県知事賞)は、「伊豆下田『海水浴の郷』づくり推進事業」を進めている下田市の観光振興団体ビッグシャワー実行委員会が受賞。

この方々に私、以前、「下田って、車で行くと食べる店がぜんぜん見つからないんですよ」と言ったんです。

すると、「下田温泉ブログを見てください」と。 「自分たちが地元情報を発信してますから」と。

私はすかさず、「下田温泉、では絶対に検索しませんよ、下田・レストラン とかの組み合わせじゃないですか? 下田温泉という単語は首都圏からの旅行者の検索語にはならないと思いますよ」と言ってしまいました。

さて、そんなことをすっかり忘れていた私でしたが、この表彰の後、「おめでとうございます」と声をかけたら、

「鶴野さんに言われて、『下田ブログ』にしましたよ」と。

た、た、確かに「下田ブログ」になってました。

さて、静岡県。今般、広報の一環で、「伊豆ファンクラブ」なるものを発足したことを発表しました。

izu-fan.jpg

この特別会員に、この方。研ナオコさん。

izu-pr21408-2.jpg(撮影・わたし)

地元、天城湯ヶ島の出身だそうです。

そのあと、トークショー。

izu-pr21408-3.jpg(撮影・わたし)

さて、率直に驚くのは、

会場からオフィスに戻って、これを書こうと検索したら、すでに

日刊スポーツ(私の隣に座ってました、赤塚さんて言うのですね、またどこかで縁がありましたらよろしくお願いします) や 千野志麻(ちのしお)(上の写真左)さんがすでにこの様子をネットに載せていて、しかもそれが、グーグルの検索で引っかかる状態になっている!

 

いやもう、ほんとにのんびりできない時代ですね。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:49

2008年01月24日

PR業界就職をテーマに講演します(2/3)

2月3日(日)に、広告労協主催の広告業界就職フォーラムで「PR(広報)の仕事とキャリア」について講演することになりました。

850人定員(!)のイベント。毎年、東京・京都で開催していて、私もここ4-5年、毎年、講演の機会を頂いています。

詳細・申込みはこちらから

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:19

2007年12月26日

直接的な広告表現

コミュニケーションをする上で、

直接的な表現がいいのか、間接的な表現がいいのか、

言葉がいいのか、写真がいいのか、動画がいいのか、

大きさはどうか、構成はどうか、なんて、

常に悩みますけど、

お腹が空いている時は、直接的な表現が効果的だと実感しました。

gyoza-ad.jpg

空腹でオフィスに戻ってきた時にポストに入っていたチラシです。


 

お腹が空いている時に、じーっと見てください。

食べたくなりますから。 いや、この人生、もう餃子しか見えなくなりますから。



しかも、本物に変わるそうですよ。電話したら。 


 

しかも無料。

・・・強力ですよね?


 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:49

2007年12月10日

知らない間に翻訳されるブログ

日本語だから、日本語が分かる人向けだけに発信しているんだ、

というのは、思い込みなのだと、改めて思いました。

あなたのブログも、勝手に他の言語に翻訳されて読まれているかもしれません。

 

このブログもこんな風に、自動翻訳されます

いや、そういう技術もサービスも、存在はしっていましたし、

何度か使ったこともあります。

でも、本当に自分のサイトが自動翻訳されて読まれる時に、どんな感じになるか、

というのは実感を持って考えたことがありませんでした。


それで、自分のブログの翻訳したものを読んで、ちょっと焦ったんです。

現実味を持って、あ、これ、ちょっと真面目に考えた方がいいな、と。


 

ご覧の通り、英語訳はまだまだきちんとした意味を伝えていませんが、

これ、技術が追いついてないから使えない、と切り捨てていられるのかな、と考えたのです。

 

不完全な翻訳文を見た人が、本文の意味を推測して、

ファンになったり(これはまだいい)、怒り始めたり(困る)、

どうしても核心部分を知りたいと問い合わせをしてきたり(ないか)、

これをミスコミュニケーションといいます、みたいな出来事が起こることもあるのではないか、と。


 

これ、広報の仕事をしていて、メディアに誤解されて報じられるのと同じなんですよね。

情報伝達の観点からすると。



そんなことを考えると、

これからは自動翻訳される時にでも誤訳が生まれにくい文法に則った言葉を使って

表現することも、ネット上のコミュニケーション、自己演出には重要なのかも、と思いました。


 

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

さあ、今週もはりきって行こう。(?)

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:24

2007年11月28日

マクドナルド 「調理日時改ざん問題」 の 広報対応

11/27/07付 朝日新聞一面に、マクドナルドの記事が出ました。朝日のスクープです。

以下、引用。

マクドナルド都内4店舗、調理日時を張り替え

ハンバーガー大手マクドナルドの東京都内の4店舗が、売れ残ったサラダについて、調理日時のシールを翌日付に張り替えて販売していた疑いのあることが、26日わかった。事実と異なる調理日の表示は、不当表示として景品表示法にふれる可能性がある。


 日本マクドナルド(東京都)によると、調理日時改ざんの疑いがある店は、早稲田店、大塚駅前店、新大塚店、本郷三丁目店の4店舗。いずれも同社とのフランチャイズ契約に基づいて株式会社アスリート(同)が運営している。

 社内からとみられる情報提供に基づいて、日本マクドナルドが今月6~9日、4店舗の従業員約50人に聞き取り調査をしたところ、各店の従業員が「サイドサラダ」「新サラダディッシュ・クリスプチキン」「同・グリルチキン」の3品目について、「(前日から)持ち越した品の調理日時シールを新しい日付に張り替えていた」と証言したという。

 アスリート社によると、改ざんを証言した従業員は「(廃棄するのは)もったいないと思い、見た目に問題がないのでやってしまった」と話したという。

 日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。また各店には同社の社員2人が勤務しているが、「社員からの指示の有無は確認できていない」としている。

 アスリート社は「間違いを一切出さないようにしていたが、(日本マクドナルドの)指摘を受けて、ずさんな部分があったとわかり、驚いた」と話している。

(以上、引用終わり)


これを読んで、直感的に何かイヤな印象を受けました。

調理日時の張り替え、というよりも、この広報コメントについてです。

・・・ 日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。

とあります。  

おっと。  

この、マクドナルドの、広報対応は明らかに失敗。 違法性の有無で片付けるのは弁護士で、広報は消費者の意識にもっと気をつける必要があります。   

メディアの追求が始まるかな、と思いました。

すると、同日昼に社長による緊急記者会見。トップが出てきてお詫び。この対応は早かったと思います。

朝日新聞のウェブには、

大手ハンバーガー店チェーン、マクドナルドの東京都内4店舗での調理日時改ざん疑惑で、日本マクドナルドの原田泳幸社長は27日午後、東京・新宿のホテルで記者会見し、「マクドナルドとして心配をかけたことを深くおわびします」と陳謝した。「もっと早い段階で確認できなかったことが残念だ。朝日新聞社の報道の前に我々の手で早めに確認すべきだったと、重ね重ね残念に思う」とも述べた。

 会見した社長らは「これまで客から健康被害についての連絡がないことは確認した。専門家の見解では人体への影響はないとのことだ」と話した。

とまとめられました。

でも、何かしっくりきません。

何度も記事を読み直してみて気づいたのは、「今後、どうする」というメッセージが出てないんですね。

もっと早い段階で確認できなかったことが残念だ。朝日新聞社の報道の前に我々の手で早めに確認すべきだったと、重ね重ね残念に思う

こんなこと言ってるからです。

これは言わなくて良かった。

いや、言ってはいけなかった。

この約60文字のコメントのお陰で、本来、マクドナルドが記事に載せたかった「今後、われわれは○○の対応を取ります(○○して再発防止に取り組みます)」みたいなコメントが飛んだんです。

いや、もちろん、きっと記者会見では言ってるはずなんです。


これからどうする、というのは危機管理広報の基本のキですから。

実際、当該企業とのフランチャイズ契約を解除したと発表もされています。


でも、新聞の、限られたスペースに引用されるコメントからは落ちてしまいました。

速報的な短い記事に、引用は2つが限界です。何を言うか、どう言うかによって、メディア側がどのコメントを引用するかが決まってしまいます。

発信者側にとって重要な内容でも、引用文として面白くなければ、落ちてしまう わけです。


 

産経の記事にはこんなのも出ています。

「36年の歴史で大変残念」…マクドナルド会長が謝罪  

日本マクドナルド(東京都新宿区)の都内4店舗で売れ残り商品の調理日時のシールが張り替えられていた問題で同社の原田泳幸会長兼CEOは27日昼、都内のホテルで記者会見し、「多大なご迷惑とご心配をかけたことを心よりお詫びします」と謝罪した。

 原田会長は「大変厳しい管理基準に自信を持っていたが、店舗でサービスする際、クルー(従業員)に心の規律がなければならなかった。36年間の歴史のなかでこのようなことが起きて大変残念だ」と述べた。


「36年間の歴史のなかでこのようなことが起きて大変残念だ」と。

これも記者会見の場で言うべきコメントじゃないですね。見出しになるくらい強い表現だし、消費者感情も刺激します。

一連の広報対応で出てきたメッセージの印象は、

自信あったのに残念、FCめ。 > 法律的には問題ないけど >  謝罪 > 対応します


でも、きっとマクドナルドが発信したかったのは、

謝罪≒すぐ対応します > 責任の大きさ理解しています > たとえ法律的には問題なくても > 36年かけて積み重ねた信頼を再び回復できるよう全力を尽くします

という感じですよね。違いますかね。

・・・広報って本当に難しいですね。 


 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 02:20

2007年11月22日

11.22 いい夫婦の日

今日は11月22日。いい夫婦の日、だそうです。

 

1122.gif


 

記念日にからめて、事前に関連調査をして、プレスリリースを出す、というような広報の手法があります。

いや、私などは、記念日と言えば調査だ、とさえ思います。

 

今年の「いい夫婦の日」だと、

ダスキンとか。

2007年ダスキン・大掃除に関するアンケート調査 11月22日は「いい夫婦の日」 大掃除に見るいい夫婦の条件

ユーキャンとか。

夫婦を漢字一字で表すと…20代「絆」→60代「忍」

明治安田生命保険とか。

理想の夫婦:1位は三浦友和・山口百恵夫妻 ネット調査で

メディアも載せやすいですよね。確かに。


さて、

記念日を登録する「日本記念日協会」なる団体(なのかな?)があります。

登録料52500円。

これで、「記念日」にしてしまう。

よく考えた組織(なのかな?)だと思いますけど、上のページにある登録数からすると、

ビジネス化はまだちょっと時間がかかりそうですね。

 

日本記念日協会のPRってどうするんでしょう。

記念日PRと記念日調査PRで「日本記念日協会に登録されている」というのを繰り返し出してもらう、と。

そうすると、記念日登録者に記念日PRと記念日調査PRの仕方を手厚く教えてあげる、パブリシティ支援をしてあげる、ということなんですかね。

なんだかちょっと複雑。

             今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:57

2007年11月07日

初めての入札体験

ある日、農水省から呼ばれました。

nosui.jpg


コミュニケーション研修、メディアトレーニング等の実績が認められて(のはず)、

省内の研修の入札に参加してほしい、とのことで、まずはその説明会に参加せよ、と。

kaiken.jpg

途中、部屋を間違えてぐるぐる回っていると、記者会見の準備をしている部屋を発見。

何だか馴染み深い雰囲気。思わず広報資料をもらって帰りそうになりました。

nyusatsu.jpg

呼ばれたのはこの部屋。狭い業界なので見覚えのある顔も。

さて、肝心の「入札説明会」は、コミュニケーション教育に携わる者としては、突っ込み所満点でした。

・配布資料に書いていることしか言わない(私のプレゼン教室では、書いてあることと同じことを話すのは良くない、と指導しています)

・書いてあることしか言わないのに、よく言い間違える(私のプレゼン教室では、人前で話す前は、きちんと練習しておきましょうとアドバイスしています)

・何から質問していいのか分からないくらい、初心者に不親切な資料(読み手が何を知りたいか、を完全に無視した構成になっている)

・一言も話さない「説明担当者」が裁判か面接のようにたくさん座っている


いや、これは多分、人選ミスなんです。 先方じゃなくて私のことなんですが。

スタッフに行ってもらった方が良かったと思います。本当に。

自慢ではありませんが、私は、たとえば規定のフォームに書き込むのが苦手でダメなんです。アレルギーがある。はみ出して書くのはしょっちゅうだし、ついつい欄外に違うことを書いたり、新しく欄を作ったりしてしまうんです。「この表記、分かりにくい」みたいなコメント書いたり。仕方ありませんよね、そういうフォームを作ったりもする仕事をしているわけですから。職業病なんです。

ところが、この日はうちのスタッフが他の仕事で行けなかったので、私が行ってきたのです。

苦手でも、やっぱり代表ですから、とりあえず役割は果たさねばと、問い合わせ窓口の連絡先だけはメモして帰ってきました。

それで、結論から言うと、この入札、参加できなかったんです。

入札する前に見積りを出してほしい、と言われ、参考価格内かどうかを判断して、参加資格があるところに連絡します、とのことで、連絡を待っていたのですが、入札日まで連絡が来ず。

見積りが高すぎた? いやー、それは考えにくい。 安すぎた? うーん、いや、でも現実的な数字でしょう。 ヨソはいくらで出してるか聞けるの? いや、それを談合と言うんでしょう。でも、出した後ならいいでしょう。

釈然としない気持ちでいろんな人と話をしていました。

すると入札翌日に農水省から電話。

「どうして、入札に参加されなかったのですか?」

は? いや、呼ばれなかったもので・・・

「え、どういうことですか?」


どうやら、ミスコミュニケーションのようです。いずれにせよ入札には参加できませんでした。

「ぜひ次回はお願いします・・・」

そうして、初めての入札は終わりました。



実は、一連のこの経験、得るものがたくさんありました。

・私個人としては、コミュニケーションの事例が1つ得られました。研修でも執筆でもどこででも使えそうです。

・この話をして、逆にたくさんの「入札体験談」を聞けました。いや、世の中、いろんな人が入札を経験し、エピソードや「意見」を持ってますね。

・中央官庁の業者登録(結構タイヘンでした)が終わったので、これで日本全国、省庁の仕事もできます。


反省というか、今後の課題としては、「事情が分からない時にどうやって流れを止めて質問するか」というテーマも考えて、いろいろ試していきたいと思います。

               今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!




 

投稿者 鶴野充茂 : 11:38

2007年11月05日

プロダクトプレースメント影響受けました

映画やドラマの中で、何気なく最新イチオシ商品が登場する。

役者が何気なくその「商品」を使う。

視聴者は、「あ、あれ、いいな、どこのかな? こんどお店で見てみよう」と思う。

そういうマーケティング手法をプロダクトプレースメントと言います。

広告側から仕掛けることもあれば、広報から行くこともある。あるいはまた、制作者が持ちかけることもある。日本のドラマでも、主人公の持つ「最新型のケータイ」が、どアップで数秒間映されていたり、スポンサー企業のコーヒーやビールがロゴ・ラベルがはっきり見えるように机に置かれたり、手で持っておいしそうに飲まれたりするシーンを見かけることも多いと思います。

さて。

この秋のドラマで、そんなのを分かっていながら私自身が影響を受けたプロダクトプレースメントが1つあります。

医龍2(Team Medical Dragon)フジテレビ木曜22時~

この中の女性麻酔医が、いつもチョコレートをかじっています。

「私、チョコの軽い中毒なの」

そんなセリフを言いつつ、彼女のシーンに何度も繰り返しチョコレートが登場するのです。(特にこの回

 ・チョコレートが毎回出てくるのに違和感を感じさせない「中毒」という設定

 ・食べているのが若くて「痩せた」(しかも仕事がデキる)女性(大塚寧々)

 ・スポンサーにグリコが入っているはずだと思ったが、ネット上でデータが見つけられなかった(継続調査します)

で、私もスーパーでチョコレートを探してしまいました。


 ・チョコレートはオシャレで、若い女性向き

 ・チョコレートは携帯するもの

 ・チョコレートを食べても太らない

そんなメッセージを繰り返しすり込まれているようにも思いますが、それにしてもうまくできてる例だと思います。(関係者の方、本当のところ、教えてください)

このドラマ、今後のチョコレートの出方に注目です。

まったく関係ありませんが、私はヨックモックの中毒です。

             今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 06:22

2007年11月01日

M1層向けフリーマガジン創刊

 新しいメディア と 大丸ピーコックの「半額」シールには鋭く反応する私としては、

やはり反応せずにはいられません。

M1層向けフリーマガジン「BiZ NEXT」、 サンケイリビングから創刊です。

中身がウェブ上で見られます。

biznext.gif

M1層とは、20-34歳 男性。 10万部発行で、都内限定・オフィスに直接配送してくれるそうです。

こちらのホームページから配送登録できます。

媒体資料がこちらこちら

競合としては、毎コミ「COBS」(年4回の季刊、18万部)、リクルート「R25」(週刊、60万部)あたりでしょうか。

 mag_cover_current.jpg  mag_cover_bn.jpg 

フリーマガジン、フリーペーパーは、広告がどれだけ取れるかが存続に直結する問題ですが、

それは発行部数はもちろん、配布形態と読者の反応をどれだけ得られるかに大きく影響を受けますよね。

直送できるということはそれだけ(今やものすごく管理が面倒になった)個人情報を持っていて、

「誰が読んでいるか分かる」と言いやすい、という点で、立ち上げ時には広告を取りやすいのかな、

という気がしないでもないですが、

同じように配送型でやっている東京IT新聞で、

「一人でしか読まないのに10部単位の配送しかできないってどうなのよ」という声が聞かれるように、

昨今のエコ意識の高まりもあり、5部単位での配送になっているこのBiz Nextがこれからどう市場に受け入れられるのか、

その動きが注目されるところです。(NHKのニュースみたいなまとめですいません)

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:31

2007年10月29日

にわかに信じ難いメッセージを伝える時

コミュニケーションの1つの難しさは、メッセージの受け手が第三者に伝達するかどうかを判断する時に、

「それが本当かどうか」よりも、

「本当っぽいかどうか」というのを重視する、というのがあります。

そんなことを、 新潟日報の記事を読んでいて(なぜ?という問いは置いておいて)、思いました。
 

県警、夜間ライト上向きPR

 「夜間のライトは上向きが基本」―。県警は11月末まで展開する高齢者交通事故防止運動で、車のライト上向き走行とこまめなライトの切り替えを重点項目として呼び掛けている。横断中の歩行者を早く発見してもらうのが狙いだが、下向き走行が基本だと思っているドライバーが多く、「ほかの車にまぶしくて迷惑では?」などと戸惑う声が上がっている。

 道路交通法で夜間走行の際のライトは、「ほかの車両などの交通を妨げるおそれのあるとき」以外は原則的に上向き。だが県警がこれまで目立ったPRをしてこなかったことや、対向車にまぶしいという意識がドライバーにあり、ほとんど浸透してこなかった。

 県警がライト上向きを強調し始めたきっかけは、2005年9―11月に実施した調査。夜間に歩行者が死亡した事故16件のうち、事故を起こした車はすべてライトを下向きで走っていたことなどから、対策に乗り出した。

 しかしドライバーの認知度はまだ低く、上向きを呼び掛ける道路上の電光掲示板や県警のホームページを見た人から、「間違いじゃないか」といった問い合わせが月に数件、県警本部に寄せられるという。「走行中に切り替える余裕がない」といった声もあった。

 新潟市江南区の女性販売員(23)は「下向きが基本だと思っていた」。同区の男性会社員(38)も「迷惑になるから使わない方がいいと思っていた。教習所でそう習ったかなあ」と首をかしげる。

 県警交通企画課は、「いまひとつ浸透していないので、事故防止のため積極的にPRしていきたい」としている。(以上、10/27/07付 新潟日報より引用)

 
何度も読み直したんです。この記事。

おそらく、ドライバーの過半数は、「えっ?」と思っているのではないか。そう思って検索してみたら、こんな調査が。

車のライト「下向き」が浸透 (Yahoo!ニュース意識調査)

もとは、茨城県発で同じようなニュースが出て、そこからあちこちに広がりを見せているようです。

茨城県の情報は見つけられませんでしたが、青森県警山口県警、でも似たようなキャンペーンをやっていたようですね。

ま、これが法律に定められているのかどうか、あるいは田舎だけの話なのでは? 

という話はあるかと思いますが、


私が興味を持ったのは、「えっ、本当なの?」と思った人が、その後、どのようにメッセージ伝達をするのか、

どのように伝達するようなコミュニケーションの仕掛けを、発信者としては、考えるのか、ということです。

正しいかどうか、ではなくて、

・「えっ」と思った人にそのメッセージを浸透させる

・そのメッセージの周知徹底を図るべく、さらに広い範囲に伝えていく

という話、ですね。

 

いや、世の中って、本当なのかどうかよく分からない、という話、たくさんありますよね。

 私の記憶で言うと、

 祖母が住んでいた家(大阪市内)に掘りごたつがあって、私がまだ小学生くらいだったころに、叔母から、

「この下に、大阪城までつながってるトンネルがあるんや」

と言われて、「えっ」と思いつつ、

「何のために誰が掘ったんやろう」とか

「大阪城の人がここからいきなり出てきたらどうしたらええんやろう」などと

真面目に考えていた記憶があります。

それで、あまりにいろんなことを考えた挙句に口から出てきた質問は、
 

「それ、まだ使えるん?」

 
叔母は声をあげて笑っていたのを覚えています。



つい先日も、

子どもを連れて、あるサファリパークに行く時に、「あそこは、確かカバに乗れるらしいな」と母が言い、

「象はあっても、カバは無理やろ~」と言いながら、

「いや、でも、もう21世紀だし、サファリパークも生き残り競争で、カバに客を乗せるようなアトラクションを考えても不思議ではない」などと考えていました。


ただ、こういうどこかで聞いた「えっ!」という話は、ヨソではしませんよね。

一応、裏は取りたい、と思うはずです。

こういう時に重要なことは、

 
 ・「この話がウソだと思う人はこちらに」という参照情報をつけておく

 ・「えっ」と思う人はメッセージ伝達者としては期待しないで、反応の良さそうなターゲット層だけにフォーカスする

 
という感じでしょうか。 

前者が公共情報のような広く一般に伝達を図りたいメッセージの場合、

後者が企業のマーケティングのような、特定層だけでもしっかり浸透させたい場合に

よく取られているアプローチですね。


 

本当っぽくしてメッセージの伝達を促進する、という観点では、こんな工夫を見つけました。

kumano102907.gif

小さいので読みにくいかもしれませんが、

 熊野古道の魅力を首都圏でPRするセミナーが26日、横浜市保土ケ谷区で開かれた。和歌山県世界遺産センターの速水盛康主任が、後鳥羽上皇にふんして講演。約50人が聴講し、熊野への関心を高めた。 (以上、10/28/07付 紀伊民報より引用)

いいですか、「後鳥羽上皇にふんして講演」ですよ。


こうすれば、メッセージの伝達力って上がりそうに思いません?


「この前な、後鳥羽上皇に話聞いてきたんやで」

いや、これは強力だと思いますね。

 

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:26

2007年10月17日

ニフティのビジネスポータルに弊社コーナーできました

ニフティのビジネスポータルに、ビーンスター提供のコラム掲載が始まりました。

本日スタートです。

「自分の名前で仕事をする!」というタイトルのコーナーで、

自分の名前で仕事をしている人や、これからそうなりたいと思っている人に参考になりそうな人物を

紹介していくインタビュー&コラムです。

theme_image.gif

いろんな人をご紹介します。 どうぞお楽しみに!

ちなみに、ニフティのビジネスSNS「ビジネススペース」で、このコーナーと少し連動した同名のコミュニティを運営しております。

投稿者 鶴野充茂 : 23:19

2007年10月16日

エグゼクティブ女性向け雑誌はなぜ続かなかったか

新しいメディア と 大丸ピーコックの「半額」シールには鋭く反応する私としては、

ひそかに注目していたんですけどね、この雑誌。 

今年3月に創刊、 5号で、休刊になりました。


 「できる女」は読まない? 「日経EW」休刊

 そうだろうな、と言ってしまったら身もふたもないだろうか。「日本初、女性リーダーのためのビジネス&ライフスタイル誌」とうたい、今春3月に創刊した月刊誌「日経EW」(日経ホーム出版社)が、5号でひっそり休刊していた。

 男女雇用機会均等法の施行から21年。そろそろ管理職に就き始め、既存の「日経ウーマン」誌は物足りなくなった40代に向けた試みだった。「EW」とは、いわく、エグゼクティブでエレガント、エクセレントな女たち。「部下を育てる、愛の言葉」「パワーブレックファスト」といった仕事関連の特集だけでなく、ファッションや恋愛、エッセーもちりばめ、盛りだくさんではあった。

 創刊号で約3万部を実売した後は、厳しい数字が続いた。「期待したほどマーケットが成熟していなかった」(熊井健二・同社管理部長)。女性エグゼクティブなど、まだまだ少ない現実が突きつけられた。対照的に、派遣などで働く読者を意識した「日経ウーマン」の方が好調と聞くと、格差論議で見落とされがちな「女―女」間格差の拡大になおさら納得がいく。

 無論、失敗の原因は複雑だろう。横並び社会で「エグゼクティブ」と名乗ることのためらいとか、「頑張ってます的」なスタイルへの拒否感とか。女性と一くくりにされることへの違和感や無関心も、近年のフェミニズムの退潮とあわせてあるかもしれない。

(以下略、以上、asahi.com 10/16/07付より引用) 


 

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そう、確かに表紙のキャッチコピーが一生懸命だったんですよね。ちょっと重い感じ。 

「へぇ~、こういうのが響くのかなあ」と興味を持ってたんです。


たとえば、

06年11月号(創刊準備号):堂々、エグゼクティブ

4月号(創刊号): 新世代エグゼクティブ500人の実像

5月号: 部下を育てる、愛の言葉。

6月号: 38歳からのネクスト・ステージ

7月号: 世界のCEOの休息

8月号:  魂を刺激する、NY 


(この続き、興味あったので、関係者の方、こっそり教えてください。)

さて、なぜこの雑誌が支持されなかったか。 今となっては貴重なこの6冊の中で、インタビューされた知人曰く、

「女性でも経営者や管理職は、普通のビジネス誌を読んでいる。それで日常会話には事足りる、雑誌はそれで充分。」

なるほど。

私は、仮にこの雑誌の想定読者が本当にエグゼクティブ女性なのだとしたら、

ここに出ている情報は、ダイレクトに普段付き合っている仲間から入手できてるんじゃないかと思うんですよね。


たとえば、「なかなか仕事に着られるスーツがないのよねー」と言えば、仕立て屋さんを紹介してもらったり、「私は海外出張の時に買ってくる」といった情報が普段の会話でやりとりされる。旅先なら、どこの国のナントカホテルが良かったよ、などと教えてもらえる。

同じような境遇の人が周りにいて、つながっている。

いや、男性の私のところでさえも聞こえてくる、公式・非公式のキャリア女性の勉強会やコミュニティの話がいくつもありますから。

これまで雑誌がなかった層は、きっとそうやって高度にネットワーク化されてるような気がするんです。


で、仮にそうだとしたら、

エグゼクティブなライフスタイルを紹介するよりも、業界各社の最新・人事情報とかの方が、売れそうな気がするんですけど、

それだと媒体と広告が変わってしまいますね。

いやはや、メディアは難しい。


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:41

2007年10月15日

コナ博 公式ガイドいただきました!

先日このブログで、大阪の「コナモン博覧会(コナ博)」について紹介したら、

日本コナモン協会の方からコナ博の公式ガイドブックを送っていただきました。ありがとうございました。



konahaku.jpg


すごい。力作ですよ。

たこ焼き、お好み焼きなどの「こなもん」が、だーっと目に飛び込んできます。

めちゃくちゃおなか空きます。

ぜひ次回は、「おとりよせガイド」もつけてほしい。

ぜんぜん関係ないけど、5月7日は、「コナモンの日」らしい。

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年10月05日

東京五輪はウェバーシャンドウィックに

決まったそうです。

 16年五輪招致にPR会社と契約

2016年夏季五輪の招致を目指す東京オリンピック招致委員会は3日、国際的な広報活動を展開するために、PRコンサルタント会社のウェーバー・シャンドウィック社と委託契約を結んだと発表した。同社はニューヨークが本社で82カ国・地域に132の拠点を持つ。これまでに2000年シドニー、08年北京の夏季五輪、06年トリノ、14年ソチの冬季五輪招致を手掛けた実績などがある。 (以上、10/3/07 時事通信より引用)

この予算と、プログラム内容、ぜひ知りたいですね。


その他、PR関係だと・・・

五輪招致大使に、みのもんた氏

2016年東京オリンピック招致「アスリートアンバサダー」に現役選手8名

井上康生選手 (柔道 シドニーオリンピック 100kg級優勝)
北島康介選手 (水泳 アテネオリンピック 100m・200m平泳ぎ優勝)
柴田亜衣選手 (水泳 アテネオリンピック 800m自由形優勝)
末續慎吾選手 (陸上 パリ世界陸上3位)
為末 大選手 (陸上 ヘルシンキ世界陸上 400mハードル3位)
冨田洋之選手 (体操 アテネオリンピック団体総合優勝、平行棒2位)
浜口京子選手 (レスリング アテネオリンピック フリースタイル3位)
福原 愛選手 (卓球 アテネオリンピック シングルベスト16)

が就任、と。

招致ロゴはこれ↓

tokyo2016.jpg

にわかにPRの動きが活発化してきましたね。

ただ、気になったのは、上のロゴがある招致委員会のページのロゴのファイル名。

070710_rogo.jpg

すいません、rogo.jpgでなくて logo.jpgにしません?

国際オリンピックですから。

・・・  いや、え、でも、ギリシャ語ではrogoと表記するの? 私が無知なだけ?



        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:03

2007年10月01日

Free Hugs (フリー・ハグズ) キャンペーン は どこまで広がるか

見知らぬ人同士が街なかで「ハグ」する FREE HUGキャンペーン。

オーストラリア人が「ハグ」を呼びかけながら街を歩く、という動画がyoutubeで話題となり、世界のあちこちに飛び火して、日本でも見られるようになってきています。

Wikipedia の フリー・ハグズ

フリー・ハグズ、知っていますか?

 


 

2006年12月に探偵ナイトスクープでも放送されたらしい。

名古屋でもやっている

東京の動画も ↓



そしてプレイボーイでも。

メッセージが、リアルと ネット動画と メディアで絡み合いながら伝達されていって、

巻き込む人を増やし、その人たちがまた発信していっているようで興味深いですね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:20

2007年09月30日

メディアトレーニングが一般化してきた

メディアトレーニングが随分、一般的にも知られるようになってきたなあと最近感じます。

ビーンスターでも最近、メディアトレーニングのお問い合わせを頻繁に受けています。

メディアひきつけろ/人気競技へ浮上作戦

 北京五輪の代表選考につながる大会が各地で始まっている。メディアの注目が集まり、何かと選手の露出が増えるこれからの時期を競技の人気上昇につなげようと、「マイナー競技」とみられてきたスポーツ団体があの手この手の作戦を練っている。さて、効果のほどは--

[バトミントン]「オグシオ」写真集

 (興味深いけど、長いので略)

[卓球]取材対応を特訓

 23日まで中国で開かれていたアジア選手権で、男子団体が25年ぶりに決勝進出を果たした卓球。翌朝の一般紙の記事は10行前後の地味な扱いだったが、中国を筆頭にアジア勢が強く、「アジア大会=世界大会」と言われるなかでの快挙だった。

 日本卓球協会は、北京五輪で団体戦が初採用されることから、「男女ともメダルを狙える」と意気込んでいる。

 大会前の合宿に採り入れたのが「メディアトレーニング」。サッカーJリーグ選手に指導している元アナウンサーを講師に招き、「囲み」と呼ばれる競技後の取材や記者会見への対応を約2時間教わった。

 「テレビなら、コメントを使いやすいよう短く」「インタビュー終了後は45度のお辞儀で感謝の気持ちを」などと好感度を上げるポイントを伝授。模擬会見もやり、自分の話しぶりをビデオで見た選手らは「思ったよりもおどおどした印象を受けた」とそれまで気づかなかった面を学んだようだ。

 (中略)協会の前原正浩・強化本部長「一人の発言で卓球全体のイメージががらっと変わることもあり、しっかりした受け答えを身につけてもらいたい」と話す。

 女子エースの福原愛選手(ANA)は早速、合宿最終日の取材で、「一試合、一試合、全力を出せるよう、頑張ります」と歯切れ良く答え、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

(以上、9/27/07付 朝日新聞夕刊より引用)

スポーツは、メディアにとって、「エンタテインメント」コンテンツであり、ヒーローや有名選手を生み出してその競技に注目させる必要があると、以前にもこのブログで書いた覚えがありますが、こういう「広告塔」づくりの「トレーニング」を「研修メニュー」のような形で取り入れた、という記事は、今までにあまり見たことがなく、貴重なデータだと感じます。

メディアトレーニングを受けると、報道される時の記事のトーンや映像での印象が明らかに変わります。

その理由としては、1つに、

自分がどのように質問に対して答えているかを自分でビデオで見て気をつけるということがあり、

もう1つに、

メディアが投げかける質問にどう答えれば、「どの答えの部分を、どのように編集して使われるか」を知るということがあります。


一般的に誤解されやすいのは、「口の達者さ ≠ メディア対応の上手さ」 ということで

概して、饒舌な営業マンタイプの人は、メディア対応がうまくありません。

メディア対応時の話し方って、気をつけるところが違うんですよね。(その件についてはまた後日にでも)

 いずれにせよ、メディア対応も表舞台に出てくるテーマになってきたというのは、喜ばしい限りです。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


メディアトレーニング、こちらからお問い合わせいただけます

投稿者 鶴野充茂 : 15:13

2007年09月27日

博覧会ってなんだかステキ。

ムーブメントを起こそうとする時、人が集まってイベントをする。これ、よくありますよね。

私なんかだったら、コミュニケーションに関連するビジネスをしている人たちを集めてACフォーラムを開催してきました。

うん。「フォーラム」とか、「カンファレンス」って、すぐ思いつくんですが、「博覧会」って、思いつきませんでした。

「博覧会」って、何かいいですよね。楽しそう。お祭りのニュアンスを感じます。

だから、こんな形でメディアも取り上げるのでしょう。

konamon_festa.jpg

第1回「大阪コナモン博覧会」、10月に開催 (asahi.com)

たこ焼きやお好み焼き、うどんまで、くいだおれの街にあふれる「粉もん」をテーマにした「大阪コナモン博覧会」が10月1日に始まる。 

 博覧会といっても会場があるのは2日間だけ、それも難波で開く屋台。年末にかけ、たこ焼き屋など130店を網羅したガイド本や店を動画で紹介するホームページ、ツアー企画などを通じて街に客を呼び込む狙いだ。

 コナモン業者、食文化研究家、商店街、旅行会社らがタッグを組んだ。価格高騰に揺れる業界だが、浪速商人に言わせれば、「そんなもん、なんぼのもんや」?  (以上、引用終わり)


フェスタ!ですよ、フェスタ! コナモン・フェスタ。略して コナ・フェス!

そして、「博覧会」のガイドブック(コナ博ガイド)まである。 

・・・コナ博かあ。 花博みたいやなあ。

kona_fes.jpg

ちなみに、このプレスリリースはこちら です。うまいことまとめたはりますわ。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


p.s.熊谷さんの新刊「「粉もん」庶民の食文化」(朝日新書)も読みごたえありますよ。

「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065] (朝日新書 65)

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年09月26日

福田 新 内閣 の メッセージ発信

福田新内閣が発足しました。

私が最も注目していたのは、内閣のネーミングです。

fukuda.jpg (写真は官邸ホームページから)


福田総理は、「背水の陣内閣」と言いました。記者会見で自分で言ったんです。

官邸の記録にあります。 

記者が

「御自分の福田内閣をどのように名づけるかということについては何かお考えはありますか」

と聞き、

福田総理が、

私は冗談で「背水の陣内閣」というふうに言っております。一歩でも間違えれば、それは自民党が政権を失う。そういう可能性のある内閣だ。こう思っておりますので、それだけに私どもは緊張した日々を送らなければいけない。そういう自覚を持っております。」

と答えています。

それで、翌日の新聞の見出しに「背水の陣内閣」の文字が並びました。

これ、私は良い戦略だったと考えています。

少なくとも自分で表現を決められた。メッセージの先出しで、アジェンダセッティングができました。


ここで曖昧にしていたらどうなったと思います?

 「中継ぎ内閣」 や 状態を見て 「崖っぷち内閣」 とか 「しがらみ・がんじがらめ内閣」

なんてまとめられるかもしれないし、

 ちょっと同情心を煽るタイプなら、「尻拭い内閣」とか?

これ、放っておくと危ないですよね。

中身をよく知らない人にとってネーミングは印象や期待に直結するものです。

だからフルにコントロールできないとしても、せめて主張や発信はしておきたい。


実際、各紙でいろいろ命名されています。

 「首相になっても森氏の「影」といった感じで「森の木影(こかげ)内閣」」(上杉隆氏)

 「これまでと代わり映えしない点で「パチンコ屋の新装開店内閣」」(魚住昭氏)

 「声が小さい内閣」(渡部又兵衛氏)

 「「古色蒼然(そうぜん)とした貧乏神内閣」(佐高信氏)

(以上、北海道新聞「福田内閣命名するなら」より引用)

ほかにも

「老獪(かい)内閣」(みのもんた氏)

「再留スプレー内閣」(デーブ・スペクター氏)

「幕の内弁当内閣」(田原総一朗氏)

「若い人が少なく“骨密度が気になる内閣”」(丸山和也参院議員)

「そんなの関係ねぇ内閣」(横峯良郎参院議員)

(以上、スポニチより引用)

などとされています。

いずれにせよ、「危険な状態」で期待感は大きくないかもしれないが、

それだけでおしまい、というよりも

「立ち向かう」「挑む」というニュアンスの「背水の陣」という言葉を

全国紙に載せられたのは良かったのではないでしょうか。


目新しさはなくても、「挑む」イメージは出せました。 

じゃ、何に挑むの?というメッセージ発信が次に期待されるところですかね。



今週は組閣でタイヘンだーとメディア関係の知人たちからたくさん聞こえてきます。

季節の変わり目でカゼが流行ってますので、皆さん、体に気をつけて。

「健康問題で仕事が続けられなくなった内閣」もありますからね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年09月21日

wikipediaからリンクされた

最近どうもWikipediaから飛んでくる人が多いなあと思ったら、

このブログの記事が「偏向報道」のページにリンクされていると判明。


どこにリンクがはられているか探してみてください。


実はWikipediaって、欧米のPR関係者の間では今、大きな問題になっています。


これは最近、Wikipediaの書き込み・改編歴が誰によるものかが

分かるツールが出てきたことによるもので、

少し前までPRツールだと思って、当事者・関係者が一生懸命

自分たちで書き込み・書き換えていたのが

バレてしまう、こりゃタイヘンだ、と。


そんな慌てぶりを示す記事がいくつか出ていたので紹介しようかと思っていたところでした。


今度は、広報PRとか、コミュニケーション教育、あるいは 情報・メディア・コミュニケーション研究

なんてページからリンクしてもらえるようしたいと思います。はい。

投稿者 鶴野充茂 : 13:51

2007年09月20日

自己演出するPR会社

PR会社、エデルマン・ジャパンがyoutubeで自分たちのコンテンツを発信していました。

今日まで知りませんでした。

と、いってもコンテンツ更新が活発になったのはここ1ヵ月くらいのようですね。

youtubeのエデルマンチャンネル

熊澤さん、お元気そうで何よりです。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:24

米国民はこうやってウソを信じさせられている

Lies Americans believe about the war in Iraq

というタイトルのテレビ番組のクリップがyoutubeに出ていましたので、ご紹介します。

米政府のイラク派兵に関するPRキャンペーンがうまく機能している現状と仕掛けについて解説しています。

興味深い。

投稿者 鶴野充茂 : 06:38

2007年09月13日

安倍 辞任党 内閣 : そんなに悪かったのか

安倍さんの突然の辞任から1日、メディアは一斉にネガティブ報道に走っています。


 「病院の入り方もコソコソ」安倍首相が検査(産経新聞)

 「安倍、『お粗末な退場』」(韓国・中央日報)(時事通信より引用)

 首相辞任でハシゴ外され、当惑と怒り 拉致、年金など (朝日新聞)

 相次いだ不祥事 「政治とカネ」揺れ続け (朝日新聞)

 霞が関「自爆テロのようなものだ」 首相辞意表明で (朝日新聞)

 安倍首相は数週間「生けるしかばね」だった…W・ポスト紙(読売新聞)

 毎日世論調査:安倍政権「評価しない」が74%(毎日新聞)

 閣僚のカネ、失言…批判続いたトップとしての対応のまずさ(読売新聞)


こうした報道に影響を受けてか、ブログのキーワードでは、

「負ける」 「厳しい」  「美しくない」  「たいへん厳しい」  「不備」 「空疎」  「多かった」

「しょうがない」 「同情的」 「正式」 「小池百合子防衛相が正式」 「深刻」 「自虐」 

「反対」 「対立点が大きく」 「実に」 「温暖」  「めぐる」  「責任が大きい」 「当然」 (以上、gooより)


といった言葉が並びます。


・ 

でも、どうなんでしょうね。 そんなに安倍さん、悪かったのか 

「いや、美しい国づくりはこれからだ」

そう言って立ち上がったグループがある、


・・・・なーんて動きがあれば、あとちょっと先のタイミングなら、良いニュースになると思います。


 メディアが一斉に同じ方向を向いている時は、そのちょっと先に、

「ほんとにそうかな」と、真逆の動きを伝える記事が出やすい。


 今日の報道ぶりを見ていて、そんなことを考えてしまいました。

 それにしても、今日発売の週刊誌のタイトル差し替え対応、

早かったですね。多くの人が寝てないんでしょうね。

 皆さんお疲れさまです。    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:00

2007年09月09日

カメラの先にある最高のコンテンツ

一般人がにわにスチルカメラやビデオカメラを取り出し、真剣な顔つきで決定的な瞬間をおさえようとする。

kaiken90807-1.jpg

記者会見そっくりです。

この緊迫した現場。

カメラの先にあるのは、いったいどんな不祥事の謝罪か、重大発表か・・・。

kaiken90807-2.jpg

と、思ったら、

自分たちの子どもが、歌って踊って可愛い笑顔を見せています。

記者会見の現場では、「いい絵」を撮ろうとカメラマンが押し合い、

前の方で、「オイ、押すなよー」と大声が上がったりすることも珍しくないのですが、

被写体が「パパァ~」と笑顔で手を振っている現場では、

「あっ、スイマセン」と、やりとりも随分紳士的。


他人の結婚式ではケータイで撮影する姿が目立ちますが、

自分の子どもの姿を撮る時にはケータイよりもしっかりしたカメラ。

親たちにとってこれこそが最高のコンテンツなのだと改めて考えさせられますね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:50

2007年08月22日

中華航空機の事故処理に見るPRのプロの技

那覇空港で炎上した中華航空機の事故処理を見ていると、PRのプロの仕事を感じます。

航空機の運用とはまったく違うところで、日本企業の危機管理で参考になるところがありますね。

chinaair1.jpg
(8/22/07付 asahi.comの記事)

asahi.comには、「中華航空機長ら、台湾で「英雄」扱い 政府から記念品」との記事が出ました。

 那覇空港で炎上した中華航空機を操縦していた猶建国機長や客室乗務員たちは22日、総統府に招かれた。外遊中で不在の陳水扁総統に代わって会見した呂秀蓮副総統は、機長らを「(避難誘導で見せた)機知と態度をみんな学ぶべきだ。最高の敬意と感謝を伝えたい」と称賛、記念品のカップを贈った。

 台湾に戻った猶機長らに対し、台湾では事故当事者としての責任を問う声より、無事に乗客全員を避難させた行動を評価する向きが強い。

 背景には、台湾では90年代から中華航空による数百人単位の死者を出す大型航空事故が相次いでおり、社会全体が「事故慣れ」していることに加え、今回は一人も犠牲者を出さず、安心感が漂っているためだ。

 また人々の関心を事故から「美談」に移したい中華航空の思惑もある。21日夜の会見では那覇から戻って会見室に現れた機長らに対し、中華航空の幹部は率先して拍手を送り、カメラの前で機長や客室乗務員らに抱き合うよう要請した。 (以下、略)


かなり考えた演出ですよね。

多くの人が、「うわ、たいへんだ!」とビックリしている間に、

その「意味づけ」を考え、

「いや、あれは、良かったことなのだ」

という認識を広めることができれば、

中華航空は、事故を汚点にしなくて済みます


これ以外にも、こんな工夫が。

chinaair2.jpg

これ、危機管理広報の観点から、たいへん参考になる記事です。

中華航空、事故機のロゴ消す 事故調が許可

 那覇空港で炎上した中華航空機の事故機の残骸に残っていた「チャイナ・エアライン」の社名や尾翼のロゴが消されていることが22日、分かった。中華航空が会社のイメージダウンを恐れたためと思われる。同社から要請を受けた国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は「事故調査に影響がない」との判断から許可した。

 事故機の残骸には、機体側面に描かれた英語の社名や、尾翼に描かれた台湾の花でもある梅の花が一部、焼け残っていた。20日の事故以来、残骸は連日、新聞やテレビで報道されている。塗装作業は21日夕から始めたという。中華航空は「国際慣例に従って、通常とられる手段を講じた」と説明している。航空関係者からは「会社名を消すよりも、安全性向上に取り組む方が先ではないか」との声も出ている。

 同様の事例は最近、インドネシアでもあった。同国の格安航空会社アダムエアが2月、スラバヤ空港で着陸に失敗、炎上し、二つに割れた残骸を白く塗ってロゴなどを消した。 (以上、8/22/07付 朝日新聞夕刊より引用)


この行為について、どんな批判を浴びようと、危機管理広報としてはたいへん重要なんです。1つの事故で二次被害、三次被害を生み出さないためにも。 あるいは、1つの事故のリカバリーにフォーカスするために。

こうした事故の映像は、その後、何年にも渡って繰り返しメディアで使われることになります。そのたびにロゴマークが見られると、人々の頭にすり込まれ、「あのマーク=危ない」というメッセージになります。

ロゴマークはそもそも「覚えやすいように」作られているため、余計に効果的なのですね。


(逆に、そんな経緯で「汚れたイメージがついたロゴマーク」は、「会社の新たな決意を表すためにも、ロゴを一新します」なんて言って、変えてしまうことも珍しくありません)

そういう意味で、事故機からロゴマークを消す、というのはとても大きな意味があります。


ただ、これだけ明らかで強烈なメッセージ発信をすると、当然、バッククラッシュがあるでしょうね。


またそういう意味で、この後の事故処理と広報活動にも注目ですね。

今日も暑かったけど、1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 22:58

2007年08月17日

尻も競えばPR材料

「暑さ」もPR材料、というエントリーを書いたら、「尻」もPR材料になる、という記事がありました。

世界一の美尻は誰? / トリンプ、独でコンテスト / 世界31カ国から参加者募集

 スイスの下着メーカー、トリンプ・インターナショナルは11月1日、世界一美しい「おしり」を決めるコンテストをドイツのミュンヘンで開く。世界31カ国から参加者を募る。インターネット上の一次審査と各国の予選を追加した参加者が、独の決勝に進む。優勝者は2008年のキャンペーンモデルとして同社と契約する。

 コンテストの名称は「ショウミー・ユア・スロギー」。参加者は下着か洋服を着用して撮ったお尻の写真をインターネットサイトに記録。世界の参加者の投票でランキング上位を決める。(以下略。 以上、8/17/07付 日経産業より引用)


これですね、男女両方です。

発想としては、スポークスパーソンの選抜をイベント化したものですが、下着メーカーだけに、「上か下か」が議論になったはずです。

きっと、「男女一緒に、ということなら、下で」となって、「お尻」がテーマになったのでしょう。

showme.jpg

募集ポスターのコピーがなんとも素敵です。

「あなたのおしりで、世界デビュー!」


        今日も暑いけど、1つ、お尻でも 自己演出できると学びました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

2007年08月16日

アイデアを無理やり出さねばならない時に(ポケディア)

仕事をしていると、アイデアを無理やり締め切りまでに出さねばならないことがありますよね。

しかも、アイデアの「数」が求められるような時。 あなたは苦しみません?

私の場合は、書籍の項目立て(目次)を考える時、毎回、苦しんでいます。

いや、はじめはスラスラ出てくるんですよ。A、B、C、D、・・・E、・・・・ええと、あ、F。それから・・・・・ お゛ー!


そんな時に、使えるサービスがコクヨから出ました。

logo_pokedea_beta[1].gif  ポケディア

 

7月末に始まったばかりの、PCとケータイで使えるASPサービスです。1ヵ月は無料で使えます。


どうやって使うか。 まだレポートしている人も少ないので、簡単にまとめてみます。


1.まず、登録してください。 

pkda_top.jpg

 

2.「ちょいメモ」と「イデアミキサー」があります。PCの前にいるならイデアミキサーを選んでください。

ケータイならちょいメモが使いやすいんですが、アイデアを一度にたくさん出す時にはイデアミキサーの方が便利です。

 pkda_idemix.jpg

イデアミキサーを開くと上のような画面になるので、左の「アイデアテーマ名を入力」というところに適当な名前を入れます。

たとえば、私だったら、「情報発信の工夫」なんてのを入れました。

そして、 イデアミキサーテンプレートを選択というところは「ランダム」でいいです。

それでアイデア作成へGOをクリック。

 

3.イデアミキサーでゴリゴリとアイデアを出す

pkda_idemix2.jpg

これがイデアミキサーの画面。今回、テンプレートは「飛行機」というのが選ばれました。

ここからは自分の頭をひねってアイデアを無理やり出すプロセスです。

脳トレ界のブートキャンプみたいなものだと思ってください。(?) けっこうスパルタです。

1番上の「特性」欄は、「客室」とあり、「ステップワード」欄に 「ストレスを軽減する」 と表示されています。


これを見て、 「飛行機」で言うところの 「客室」 は 「ストレスを軽減する」役割である、 

ならば、 私が選んだテーマ 「情報発信の工夫」 で言うところの、「ストレスを軽減する」役割のものは何か?

というのを考えます。

・・・・ 「読者や参加者、周囲の人からの 『反響、反応』?」

という感じで、どんどん搾り出していきます。


4.これを1つ1つ考えて出していくと、自分が考え、搾り出したかったテーマに関係するキーワードが並ぶことになります。

それを見ながら、カテゴリー分けしたり、使えそうなものを選別したりします。



ね、無理やりアイデアをたくさん出さねばならない人に、向いてそうな感じ・・・しません?

 

サービス開始直後でまだまだ使いにくいので、コクヨのポケディア担当者に、使いやすくするアイデアを出して持って行こうと思ってます。

私のような書き手はもちろん、 広く企画系の人、 商品サービスの売り方を考えている人、編集者などに向いてます。

お試しください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:16

2007年08月07日

問題解決のためのPR

問題解決のための第一歩は、問題意識を共有することです。

でも、多くの「問題解決」に取り組んでいる人たちは、とにかくまず「問題解決しよう!」と発信するのが大切だと思っています。


ここに、ほんの小さな、でも、決定的な差があります。

もちろん、一人でなんとかなる問題ならそれでも良いのですが、みんなで力を合わせないと解決しない問題については、「問題」が「問題であること」の理解を徹底する。それが解決に向けて一見遠回りに見えて、実は最も重要なはじめの一歩ではないか。

下の記事を読んで改めてそんなことを考えました。


前橋の中心市街地は?/ 学生の6割「知らない」 / 商議所調べ 衰退ぶり浮き彫り

 「前橋の市街地を知らなかった若者が62.7%に上る」。市郊外に住む大学生、専門学校生を対象にしたアンケート調査で地盤沈下が進む前橋の中心市街地の衰退ぶりが浮き彫りとなるショッキングな数字が出た。

 調査は、郊外にある大学、専門学校の一部授業を中心市街地で行う「まちなかキャンパス構想」を打ち出している前橋商工会議所が群馬大学社会情報学部に依頼して今年1、2月に5大学12専門学校の1500人以上から調査した。(以下略、以上8/6/07付 MJより引用)


 

前橋の町おこしをしなければならない。みんなで力をあわせてガンバロー!

そう声を上げても、それだけでは本当にその問題に切実で、危機感を持っている人たちしか反応しません。

なのでその前に、「前橋の今の状態はヒドイ、大きな問題だー!」とアピールする必要があります。

こういうのをイシュー・ブランディングと言います。


ヒドイ状態というのは、それだけでPRのために重要な情報なのですね。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:56

2007年08月02日

安全性のアピール風評被害対策つづき

今度は都内での対策が出てきました。

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俳優の三田村さんや新潟県知事が、風評被害防止フェア

新潟県中越沖地震の「風評被害」を防ごうと、県は1日、東京都渋谷区の「表参道・新潟館ネスパス」で緊急の「にいがたサマーフェア」を開いた。泉田裕彦知事や県出身で俳優の三田村邦彦さんらが通行人に魚沼産コシヒカリなどを配った。

三田村さんは「一度食べたらやみつきになる味ですよ」。泉田知事は「交通網も旅館も大丈夫。ぜひ遊びに来てください」と訴えた。

(以下略、以上 8/2/07付 asahi.comより引用)

ちなみに、フェアは2日と6日にも開かれる、と。

 

地元出身のタレントを起用し、都内でイベントを開催、というのもオーソドックスではありますが、1つの有効な方法ですね。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:34

2007年07月27日

安全性のアピール・PR

事例が3つ出たら1つの記事になる、という鉄則に基づいて新潟県中越沖地震後の現地の安全性アピールの流れを整理します。

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新潟知事が魚の安全PR  原発近くの漁協で試食

 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発から放射性物質を含む水漏れがあったことを受け、泉田裕彦知事は22日、同原発に近い出雲崎漁港(同県出雲崎町)を訪れ、朝に水揚げされたばかりのタイやアジなどの刺し身を試食し「何の心配もなくいただける」などと安全をPRした。 (以下略、7/22/07付 SankeiWebより引用)

私のチェックできた限りでは、これが安全性アピールの初動です。この記事の中で知事は、「事業者が安心と言っても安心できない。国際機関に早く入ってもらい、客観的な評価をしてもらうことが必要だ」と話したとあります。

まず現地に行く。そこでプレスイベントを開く。そして、「いや、食べられますって言うだけじゃ、ダメでしょ」という不安に対して、第三者機関のチェックがあることを伝える。これがきっと王道のパターンですね。


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長岡市で闘牛が“海水浴” 観光地の安全性PR  

 中越沖地震による海水浴場の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、長岡市の寺泊中央海水浴場で25日、旧山古志村(現長岡市)の闘牛2頭が“海水浴”をして、観光地の安全性をPRした。 (以下略、7/25/07付 SankeiWebより引用)

これは、一瞬、意味が分からないけど、カメラ的には良かったですね。主要紙には揃って掲載されていました。イベントをやっている、現地を応援しよう、というメッセージ効果があったと思います。


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「海は安全」長岡でPR・五輪銀の中村真衣さんら招く

 新潟県中越沖地震の影響で激減した観光客を呼び戻そうと、同県長岡市の寺泊観光協会が27日、長岡市出身でシドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎの銀メダリスト、中村真衣さん(28)を招き、寺泊の海をPRするイベントを開いた。 

 同県の泉田裕彦知事も駆け付け、中村さんと一緒に水着姿で泳ぎを披露。寺泊と古くから交流のある同県佐渡市赤泊の小学生ら約120人が招かれ、中村さんに泳ぎを教わったり、一緒に伝統の地引き網を楽しんだ。 (以下略、7/27/07付 Nikkei Netより引用)



そして、今日のこの記事です。地震からしばらく立つと、どんどん記事が出にくくなります。でも、観光客はすぐには戻ってこないんですよね。

観光客って、基本的には映像でアピールするのが最も効果的だと思うので、こんな写真付でカバーされるのはたいへん重要なPRですね。

できれば、

海にみんなで入るなら、横断幕かみんなで視覚的な大きなメッセージを写せるような形を作れると、も1つ良かったかもしれません。

文字を読ませようとすると写真を大きく扱わざるを得ない、ような。

しかし、それは別にしても、PR的にはとても努力されていると思います。2日おきに3回出てますからね。

 ちなみに、上で紹介されている寺泊海岸のライブカメラはこちらです。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2007年07月23日

その広報に関係する法律はこれです!

こんな本が出ているとは知りませんでした。偶然、書店で見かけて購入。

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「その広報に関係する法律はこれです!」 縣 幸雄(著)

著作権関係、時々確認したくなりますよね。

役立つと思います。

辞書的に使えます。

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:51

2007年06月25日

みのポリティクス

日曜の日経新聞に、興味深い記事がありました。

(風見鶏) 「みのポリティクス」の時代

 与野党の国会議員の話を聞いているときに、「みのもんた」という名前を耳にすることがめっきり増えたように思う。 テレビで顔を見ない日はないほどの売れっ子だが、話題にのぼるのは「おもいっきりテレビ」や「どうぶつ奇想天外!」ではなく、TBS系列で平日の朝に放映されている「みのもんたの朝ズバッ!」だ。

 「今朝のあのコメントはおかしいと思わない?」「みのもんた流の割り切りで本当にいいのかね」。批判的な声も多いが、政治家がこの番組をかなり気にしている様子がうかがえる。露出度の多さから見て、みの氏は今や最も影響力のあるオピニオン・リーダーと言える。安倍晋三首相と親しく、それを隠さない。

 さまざまな番組に出演経験のある自民党の山本一太参院議員は「みのさんは話術の天才。『赤坂の議員宿舎はけしからん。なぜなら家賃が安すぎるから』という二段論法は強力だ。裁判官になって判決を下すような弊害もあるが、影響力という点であの番組が主戦場になっている」との見方を示す。

 政治とテレビの関係などを専門とする逢坂巌・東大大学院助手は「みのポリティクス」と名付けて、学生とともに「朝ズバッ!」の研究に取り組んでいる。

 逢坂氏は上限金利、議員年金、議員宿舎問題などの放送例を挙げて「単純な切り口でわかりやすいから、国民がどう見ているかという日々の世論調査のような場になっている。あそこで相場観ができる」と指摘する。「組織の政治から広報の政治に変わり、世論をいかに反映するかというところに政治のステージが移った。テレビというアリーナで話せる一種の雄弁術が政治家に必要不可欠な時代になったのではないか」。こんな問題意識を抱く。 (以下略、 以上 6/24/07付, 日経新聞より引用)


「みのポリティクス」っていいですよね。 私ならもう少し短い名前を考えるだろうけど。

小泉劇場だとか、テレビ政治といった言葉が出てきて久しくなりましたが、司会者の個人名がメディア名に取って代わるのはおそらく初めてではないでしょうか。

田原総一郎氏も、古舘伊知郎氏 も、はたまた久米宏 氏も、政治メディアとしての名称は得ませんでしたからね。

だから、そんな意味で、概念的には、局を横断する政治チャンネルができたようなイメージですかね。称するならば、「みのチャンネル(略して みのチャン)」。

日本初政治放送の「みのチャン」開設、米C-SPANに対抗。とか。 お、見出しになりそうだ。

これを東大で研究テーマにした逢坂巌さん に拍手。  


どこかでお会いする機会があったら、じっくりお話ししてみたいところです。(どなたか紹介してください)

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年06月21日

京都で自己演出PRプロジェクトの打ち合わせ

本日は早朝の新幹線で京都へ。日帰り出張で自己演出PRプロジェクトの打ち合わせです。

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PRの発想って、「いかに他と違うか」がベースにあります。

今進めている 「自己演出PRプロジェクト」 の場合、

正しいか正しくないか、ではなくて、

一番初めに頭に思いついたかどうか、ではなくて、

他の人と何が違うかを意識するところから、コンテンツ(PRメッセージ)づくりが始まります。


でも、

日ごろからそんな思考をする人って、そんなに多くないんですよね。

継続的に取材される人になるには、トレーニングが必要という場合が多いかもしれません。

そんなことを考えながら東京に戻ってきました。

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さすが京都。修学旅行生がいっぱいでした。

投稿者 鶴野充茂 : 18:10

2007年06月20日

今日はメディアトレーニングへ

今日はメディア対応を実践的に学ぶ、メディアトレーニングの研修です。

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場所は帝国ホテル。きっと毎日のように記者会見があるのでしょう。スタッフの方はとても慣れていらっしゃいました。

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模擬記者会見の様子。画像は加工してあります。

投稿者 鶴野充茂 : 19:32

2007年06月19日

伊豆・修善寺で観光広報の講師をしてきました

静岡県の観光広報研修の講師で、修善寺にいってきました。

先週の下田と同じテーマですが、今回は割と行政で広報関係の仕事に就いておられる方が多かったですね。

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またもや天気は快晴。

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会場は「生きいきプラザ」。 なぜ「生き生き」ではなく「イキイキ」でもなく 「生きいき」なのか。

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そのヒントは、館内にあったこんなボードにあるのかもしれません。(?)

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合間に修禅寺に。

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手水舎(境内の手を洗うところ)の竜(?)の口からは、温泉が流れ出ています。冷たい感触を無意識のうちに期待しての温水との出会いで、ちょっとしたサプライズ。

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修善寺で一番良かったのは、これ。 レストラン情報誌(見開き4P)です。 ほんとは、どこの店がどんな人に最もオススメなのかを、書いてもらいたいんですけど、こういう地域広告型のメディアでは、これが限界・・・かな。

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でも、店主の顔写真入りはとてもいいですよ。職人魂を感じさせる顔つきの店主が載っている蕎麦屋とかね。こだわり感じさせる割に営業時間短いけど。

修善寺でやっかいなのは、車が止めにくいこと。しかも、レストランが分かりにくかったんですよね。

研修に参加された方々に、「私、このあたりに来ると、食事でどこに行ったらいいか分からなくて、車の中でPCをネットにつないで、検索するんですが、なかなか良い店がひっかからなくて」と言うと驚かれてしまいました。

修善寺なら、「修善寺 レストラン」で検索しますね。 観光協会とか行政のホームページから店を探したりはしません。 そういうと、なぜかその言葉で、また驚かれます。

地元の人たちは、情報の出入り口が観光協会だと思っている人がホントに多いです。

でも、レストランは、ネットの場合、レストランガイドから入っていくでしょう。ダイレクト検索で。ねぇ。 

観光地でお店をやっている皆さん、「(場所名)+レストラン」で、ぜひオススメ・レストランがひっかかるようにSEOをかけてくださいねー。

伊豆の皆さん、また呼んでください!

投稿者 鶴野充茂 : 11:34

2007年06月16日

PR業界の再編

今年、私が注目しているテーマの1つに、日本のPR業界の再編があります。

その発端は、オズマピーアールとコムデックスの提携。 先に このブログでも紹介 しました。

そして、昨夜、業界再編の台風の目となるか注目される、インテグレート社 の設立記念パーティが開催されました。

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社長は、キシリトールやファイバーデトックスなどを仕掛けた藤田康人さん。

弊社でも2月にキシリトールのマーケティングに関するセミナーを開催しました。反響が大きかったため、現在、セミナーをDVDにして販売中です。

パーティ会場は、新宿・パークハイアットのボールルーム。

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会場には約300人のそうそうたる顔ぶれが結集。

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ディナービュッフェに舌鼓を打ちながら、パークハイアット39Fからの眺めも楽しめました。

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新会社は9名でのスタート。

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メンバーがサッカー選手のように紹介され、舞台へ。

男性は全員、ストライプ柄のダークスーツで登場。

私が、「誰のアイデアですか?」と聞くと、

スタッフの1人曰く、「社長はカネを出さずに口を出す人です」(笑)とか。


 

オズマピーアールとコムデックスの提携の背後には、このインテグレート社がありました。

それぞれの人事交流もどんどん進んでいるそうです。 

インテグレートの事業ドメインは、PR、広告、マーケティング領域を複合的にカバーします。

私のところとも連携がある・・・かな?

いずれにしても、新たな展開を楽しみにしています!

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:22

2007年06月06日

チャンスを見逃したくない衝動

久しぶりに工夫して作られている「ティッシュ」に出会いました。

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「このティッシュがきっかけで

 大胆な水着を

 買った人もいる」

 「いろんなきっかけご用意しています。 ボディ・コンサルタント フィットネスクラブ ティップネス」

 うん、考えて作ったコピーですよね。

 今始めれば、この夏に間に合うかも、みたいなチャンスを見逃したくない衝動に駆られる人もいるかもしれません。

 あえて難を言えば、最後の部分にカタカナが多いこと、かな。

 ティップネスというブランド名を変えるわけにはいかないでしょうから、フィットネスクラブを日本語にするとか。

 ・・・ 室内型運動施設?

 ボディ・コンサルタントってよく分かりませんね。

 ・・・ 「あなたの体」指導員とか?


 上のコピーから、夏前にフィットネスに入会するターゲットは、明らかに、水着の時に「モノ想う」女性ということになりますね。 私も近所のジムが閉鎖になって困ってるんですけど、「大胆な水着」になろうという衝動は起こりません。

むしろ、

「このティッシュがきっかけで

 何の気兼ねもなく

 ビールと焼肉を、死ぬほど食べ始めた人もいる」

とかだとチャンスを逃したくない衝動に駆られます。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:36

2007年06月05日

【御礼】自己演出PRプロジェクト

昨日募集告知しました、ビーンスターの自己演出PRプロジェクトは、早々に申し込みが定数に達しました。

ありがとうございました! 現在、キャンセル待ちを条件に受付中です。

一日も早く、「これが成功事例です」と胸を張って言えるようなモデルを作っていきたいと考えております。

今後ともよろしくお願いします。

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:17

記念日狙いの調査広報

企業や業界団体が設定した「○○の日」ってありますよね。その日は、そのテーマに合わせた調査広報に最適な日です。

面白いテーマだと、パブリシティ効果がかなり期待できます。

たとえば、こんな感じ。

レストランで注文 何分待てる? 東京と大阪で比較調査

10日の時の記念日にちなみ、大手時計メーカー「セイコー」が行った「東京人と大阪人の時間感覚」の比較調査で、食事の待ち時間に関する東西の意識の違いが浮き彫りになった。

 「1度は行きたいと思っていたレストランで、注文から料理が出てくるまで気持ちよく待てる時間」を尋ねたところ、東京、大阪いずれも15分以内が約4割と最も多かったが、30分以内と答えた人が東京では12.1%(大阪2.8%)もいた。

 「そのぐらいの時間はかかるのが当たり前」(60代女性)、「イライラするとその場の雰囲気も台無しにする。話でもしていれば苦にならない」(30代男性)という東京人に対し、大阪では「遅いとお金を払う気がなくなる」(20代男性)、「10分以内に出てこないのは客へのサービス不足」(30代男性)という意見があった。

一方、ファストフード店では、大阪の男性では「5分以内なら並ぶ」という人が48.6%(東京35.2%)だったのに対し、東京の男性は「1分以内」という人が18.1%(大阪2.9%)もいた。  

セイコー秘書・広報部は「東京人はおいしいものなら待つのをいとわないのに対し、大阪人は早さも大切な要素と考えているのでは」としている。  調査は5月9、10の両日に実施。東京都か大阪府のどちらかで生まれ育った20~60代の男女計428人に対し、インターネット上でアンケートをした。 (以上、6/5/07付 SANKEI-Webより引用)


この種のリリースで覚えておきたいのは、 「○○にちなんで」 という言葉です。記者は「なぜ、今、このニュース?」というのを常に考えますので、「今はこのタイミングだから」という意味を暗に示す「ちなんで」という言葉が相手の興味を引くのに効果的なのです。

今回の「時間感覚」に関する調査の場合、「いや、6/10は、時の記念日ですから」って言えば、「ああそうか」となる。それをつなぐのが「ちなんで」なのです。

 

それにしても、ほぼ1ヵ月前に500人弱のネット調査でパブリシティネタが生まれるって、ほんと、お手軽ですよね。

 

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:12

2007年06月04日

【10社限定】自己演出PRプロジェクト始動!

 社長もしくはスタッフをメディア露出することで、会社の認知度を上げる
 プロジェクトを【10社限定】で開始します。

 メディア露出が上がると

 ・営業しなくても問い合わせが増えます
 ・価格競争しなくても成約率が上がります
 ・記事が信用につながり、初めて会う人との話が格段に早くなります
 ・面白い人や仕事の案件と出会う機会が飛躍的に増えます
 ・出版や講演のお誘いも来ます(○○の話を聞くならあの人だとなります)
 ・商談や紹介の時、「メディアでもよく紹介されてるんですよ」と言えます

 ここで提案です。あなたも、取材される人になってみませんか?
 あなたの会社の社長を、もっと強力な会社の広告塔にしてみませんか?

 私が経営するビーンスターのサイトをご覧いただいている方にはよくご存知かと思いますが、
 2005年の創業以来、弊社は安定的・継続的に大手メディアから取材を受け、
 紹介記事が出続けています。

 これに対して、今までずいぶん多くの方から質問されてきました。


 ◆「どれくらいお金払ってるんですか?」

 広告ではなくPRの手法なので、掲載にお金はまったくかかっていません。
 普通にPR会社に頼むと少なくとも月50-80万円くらいはかかりますが、
 自分でやっているので必要なのは自分の工数だけです。

 ◆「どれくらい手間をかけて、あるいはどれくらいの頻度で
   プレスリリースを書いてるんですか?」
 
 2005年2月に創業したビーンスターは、1年以上、私以外にスタッフが
 いませんでしたし、創業直後のベンチャーですから目の前にある仕事を
 進めるのに精一杯で、ほとんどPRに手間はかけられませんでした。
 プレスリリースを書いたのも、結局、今までたった1度だけです。
 (よく驚かれます)

 ◆「じゃあ、一体、どうやってるんですか?」

 会社を露出しようとするのではなく、社長個人を発信してきたのです。
 取材テーマが社長なら、プレスリリースも必要ありませんし、
 季節に関係なく、極端に言えば、商品・サービスのあるなしに関係なく、
 メディアに出られます。しかも継続的に。

 欧米では、ベンチャーや差別化の難しい商品・サービスを取り扱う企業が
 経営者を前に打ち出すPRに注力します。そして、「ほら、こんなに
 メディアに紹介されているんですよ」というのを武器に、売上を伸ばして
 いきます。その手法をビーンスターでも活用してきました。

 ◆「でも、誰にでもできる芸当じゃないでしょう?」

 ある方法論にしたがって情報発信を続ければ、意外と難しくありません。
 私自身、米コロンビア大学院で2年間1000万円以上もの費用をかけて
 みっちり欧米型PRのアプローチを学び、
 外資系大手PR会社・国連機関・ソニーでPRの実務に携わり、
 かつ7年間、延べ数千人が参加している業界コミュニティを主宰して
 最新の情報を入手し続けて来ましたので、必要最小限の手間とコストで
 効果を上げるPRに精通しています。

 この方法論で自己演出すれば、
 ほとんどの業界・人物で効果を出せる自信があります。


 でも、問題はここからです。

 ビーンスターでは、情報発信(自己演出)の重要性やその効果を、
 企業研修やメディアを通して発信して来たのですが、そこに私たち
 だけでは解決できない問題が起きています。

 それは、世の中にある成功事例の少なさです。

 情報発信は大切ですよ、こうやればいいんです、と言うのは簡単です。
 でも、「じゃあ、たとえばどんな会社を参考にすれば良いですか?」と
 言われると、「うっ」と詰まってしまうのです。

 たとえば、大手もしくは有名企業は、メディア側に担当記者がいて、
 広報担当と記者間でコンテンツを介して相互依存している関係があります。
 こういう所は、これから積極的に情報発信しようという人たちにとって
 あまり参考になりません。

 それ以外の会社になると、単発で面白い記事が出たとしても、
 それはたまたま偶然だったり、継続的な活動としては難しいくらいの
 手間やコストをかけていたりします。

 そうすると、意外と「見習いたいPR体質の会社」って見つけにくいん
 です。

 経営者の方ならお分かりいただけるかと思いますが、
 そんなに次々と革新的な新商品・サービスを生み出し続けられるわけでは
 ありませんし、かといって、事業は継続するものですから、露出の機会って
 安定的にほしいですよね? 

 そうすると、打ち上げ花火のような広告やPRを気合を入れてやるよりも、
 低額で取材依頼が勝手に入ってくるようなPR体質にする(つまり仕組み化
 する)のが最も有効なのです。(その方が予算も立てやすいですし)

 そして、それには会社の代表者個人をパブリシティで有名にしていく方法が
 最適です。(私もありとあらゆるPRを試したので自信を持って言えます)


 そこで、今回のプロジェクトを開始することにしました。
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  【10社限定】自己演出PRプロジェクト ◆あなたを成功事例にします◆

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 詳しい内容はこちらを⇒ http://www.beanstar.net/biz/pr.htm

投稿者 鶴野充茂 : 09:36

2007年06月02日

手間なく分かるようにする

あんまり出したくない情報を出さざるを得ない時、その躊躇が垣間見えると逆効果ですね。

そんなことをこの記事をきっかけに考えました。

コンタクトレンズ洗浄液を回収、角膜障害発症が高確率

 コンタクトレンズケア製品などの輸入販売会社「エイエムオー・ジャパン」(東京都港区)は1日、ソフトコンタクトレンズ洗浄液「コンプリートアミノモイスト」の自主回収を発表した。  「アカントアメーバ角膜炎」と呼ばれる角膜障害の発症率が、同製品の使用者で高いという米疾病対策センター(CDC)の調査結果を受けて回収を決めた。  同社によると、国内では同製品の使用による同角膜炎の報告はないという。問い合わせは、フリーダイヤル(0120・720・808)。 (以上、6/2/07付 読売ONLINEより引用)

この記事を見て、「えっ、どの製品なんだろう・・・」ってネット検索したんですよ。

もし、自分が使っているものなら、イヤだなあ・・・と思って。

contact60207.gif

そうすると、メーカーの告知ページがすぐに出てきました。

出てきた・・・んですが、顧客の視点からすると、一番確認したいのは、

「どんな外観か」なんですね。こういう時。

「一体、どの製品なの? ウチにあるのかな?」と考える。

contact60207-2.gif

こういう、製品名のリストとJANコードだけだと、消費者はすぐに分かりません。

(きっと取り扱い業者向けに出している意識が強いんでしょう)

写真がほしい。写真が!

amino_thmb.jpg

ウェブを探しまわって、ようやく出てきたのがこの小さな写真でした。

でも、「製品詳細」をクリックすると、上の文字ばっかりのページが出てきます。


製品回収のプレスリリースには、写真もしっかり入れる。

ちょっとしたことなんですが、重要なことだと思いましたね。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:31

2007年05月30日

別のカテゴリーに出かける

パブリシティを考える時に、自分のカテゴリーを自分のいる業界だけに決め付ける必要はありません。

セシール、Second Lifeでアバター用の衣裳を無料提供

セシールは5月22日、仮想世界「Second Life」において、アバター用の衣裳を無料提供するサービスを開始した。

 セシールは3月26日に通信販売企業としては初めてSecond Lifeに店舗を出店し、カタログの展示や、同社からのメッセージを集めたリクルーティングビデオ「CECILE LIVE」の放映を行っている。今回開始するアバター用の衣裳提供は、来店したセカンドライフユーザーに、ファッション通販企業としてより具体的なサービスを提供するというもの。

 アバターは、マネキンが設置された特設ステージ前の衣裳配布看板をクリックすることにより、衣裳を受け取ることができる。配付される衣装は、女性アバター用ワンピースと男性アバター用スーツ各1デザイン3色となっている。今後、バリエーションを増やしていくことも計画しているという。  (以下略。以上、2007/05/23 C-Net記事)


通販の会社でも、通販業界のニュースとしてではなく、ITのニュースとして位置づけることができるわけですね。

このアプローチや考え方は汎用性が高くて、流行・注目のモノと組み合わせることで、業界や媒体によらずニュースを生み出せる可能性があります。 

 

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:00

2007年05月26日

今日の日経にコメントが出ています

本日(5/26)の日経新聞「Nikkeiプラス1」に私のコメントが載っています。

第9面「仕事常識」にある「要領の良さって何?」という特集記事の中で、

「好かれる要領の良さと嫌われる要領の良さ」についてコメントしました。

nikkei_plus1.gif

ここ最近、「要領」がポジティブな意味で注目され始めています。 少し前までは、「段取り」という言葉で持ち出されることが多かったイメージですが、そこに他者とのコミュニケーションも含んだ概念で「要領」という言葉が使われるようになった、と私は見ています。

今週中だとネットで記事が見れるかも

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年05月22日

同じニュース、異なる表現

今日の新聞を斜め読みしていて、同じニュースでも、記事のまとめ方に違いがあるんだな、と発見しましたのでご紹介します。

 

(日経) たばこ代、2倍なら3割が禁煙検討・京大教授ら分析

京都大学の依田高典教授と甲南大学の後藤励准教授らのグループは21日、日本のたばこ価格を現在の2倍以上と欧米並みに値上げすると、ヘビースモーカーの約3割が禁煙を試みるとの分析結果をまとめた。ニコチンへの依存度が高いと健康被害などを唱えても効果がなく、研究グループでは「喫煙者を減らすにはたばこを大幅に値上げする必要がある」と話している。 (5/22/07 日経)


(読売)たばこ1箱1000円ならほとんど禁煙…アンケート結果

喫煙者が気にするのは健康よりもたばこの値段?京都大大学院経済学研究科の依田高典教授(応用経済学)らの研究グループは、たばこ1箱が1000円なら、喫煙者のほとんどが禁煙し、ニコチン依存度が高い人ほど、価格が禁煙の動機付けの重要な要素となる、とのアンケート結果をまとめ、21日、発表した。(5/22/07 読売)


(毎日)ヘビースモーカー:価格800円で、ようやく7割禁煙

ヘビースモーカーは、健康リスクや多少の値上げといった「脅し」にはほとんど動じないが、価格が800円になると約7割が禁煙を試みる--。京都大の依田高典教授(応用経済学)らのグループは21日、こんな研究結果を発表した。ニコチン依存度があまり高くない喫煙者には、価格や健康情報も禁煙を試みる動機になった。依存度別の調査は国内初という。(5/22/07 毎日)

(朝日)なし


日経の見出し、頭で一度意味をよく考えないとイメージできないですよね。一番難しい。

分かりやすさという観点だと、読売が一番でしょうか。「1000円なら、そりゃ買わないよな」と思わせる見出しです。

毎日は社会学的な解説っぽい感じ、ですかね。

同じプレスリリースからの記事化だと思いますが、同じ事実を伝えるにもいろんな表現があることを改めて感じさせられました。もちろん、記事化しない、という朝日のような判断もあるわけです。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:46

2007年05月07日

いよいよ今週スタート、プレスリリース講座

いよいよ今週から、新しい広報のプログラムが始まります。

もしも、あなたが・・・

 ・少人数もしくは兼務で広報を担当している
 ・プレスリリースに自信が持てない
 ・メディアとの関係が今1つしっかり築けていない

なら、このセミナーをぜひ活用してください。


私は、このメデコミ会で数多くの業界関係者と接点を持っていますが、
広報という仕事が急速に専門職化していっている昨今、担当者のスキルに
大きな、大きな差がつき始めているのを感じています。


広告と比べて「掲載」にコストがかからない、という特性が書籍等を通じて
広く知られたことから、広報のアプローチに興味を持つ人が急増しました。

これは、広報の裾野が広がる、という観点では良いのですが、
プレスリリース解説本のフォーマットを丸写ししたり、メディアリストを
購入して、手当たり次第にリリースを送りつけたりするルール知らずの人も
同時に生み出すことになりました。

その結果、プレスリリースを受け取る側ではどんな状況になっているか。
 

「100枚のうち、97-8枚は印象に残らない」
 

と、今回の講師で、朝日新聞の経済部、社会部、そしてアエラの記者だった
烏賀陽(うがや)氏は、言います。

私も当然ながらプレスリリースを書く人の気持ちはよく分かります。

プレスリリースを1本書くのって、エネルギーが要りますよね。
いろんな人から(身勝手な)注文は入るし、みんなの意見を聞いていたら
特徴が見えない文章になる。やっとの思いでまとめたリリースをメディアに
送っても、まったく反応がない日々が続く辛さ。

「何が悪いの? これをニュースにしないなんて、理解できない。
 一体なぜ記者は反応しないの?」

そんな風に考えたことのある広報担当者も少なくないはずです。
 

「うちの商品は、世の中がビックリするようなモノじゃないし、
特徴と言っても、すべてがソコソコだからなあ。
プレスリリースに載せるネタが良かったら、反応もきっと違うんだろうなあ」

私もそんな風に考えていた経験があります。
 

しかし、烏賀陽氏に聞くと、意外な答えが返ってきます。


「ほとんどの商品は、ソコソコですよ。誰もが飛びつくようなネタなんて、
めったにありません」
 

取材して記事にするかどうかはそこでは差がつかない、と。

それより、むしろ、

「プレスリリースは、読まれるまでに差がつくんです」

と言うではありませんか!

よく話を聞いていると、長年メディアと付き合っているPR会社の人
でさえ、気がつきにくいポイントがいくつも出てきます。

新しく広報担当になった人はもちろん、
今よりもっと効果的にメディアにアプローチしたい人にも
ぜひ参加していただきたいプログラムです。

あなたのプレスリリースが、
100枚の「印象に残る」2-3枚に入るよう、
われわれも精一杯サポートいたします。


 ↓ 詳しくはこちらから ↓
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 ■トップ級メディアが反応するプレスリリース講座
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◇ 日時: 2007年 5月 10日(木)、6月7日(木)、7月5日(木)
      各回19時半~21時
◇ 場所: 東京・五反田 東京デザインセンター8F会議室

◇ 内容:

  第1回 ほとんどの広報マンが失敗していること 5/10(木)
  第2回 思わず読みたくなるプレスリリースの共通点 6/7(木)
  第3回 記者が取材したくなるネタの見せ方、まとめ方 7/5(木)


 ◆詳細・お申し込みは ⇒ http://www.beanstar.net/event/pr/


残席あとわずかです。ご興味のある方はお急ぎください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 05:50

2007年04月27日

ニュースはタイミングだ

ニュースメディアには、ネタがなくて困る時期があります。

人が動かない時期、休みの前後。それでもニュースは毎日出さねばならないので、無理やり記事を作って紙面、スペースを埋めることになります。

この記事を読んで、そんなことを思い出しました。

森元首相がダイエット成功、110キロ→99・7キロに

自民党町村派の森元首相は26日の同派総会で、約3か月間で10キロ余りの減量に成功して体重がついに100キロを切ったことを報告し、派閥の議員から盛んな拍手を浴びた。  森氏は約110キロの巨漢を誇っていたが、医師の勧めもあって約3か月前に食事制限によるダイエットを決意。政治家との夜の会合も低カロリーの野菜スープを持ち込む徹底ぶりで、99・7キロまでシェイプアップした。 (以上、4/26/07付 読売オンラインより引用)

 いや、一応はニュースの形式になっているんですよ。5W1H。

Who=森元首相が

What=ダイエット成功

When=4/26報告

Where=自民党町村派総会で

Why=医師の勧めでダイエットしていた

How=食事制限によって

ね。

でも、これ、本当に世間に伝えるべきニュースだと思って記事にまとめているとしたら、

私なら、最低次のポイントを追加します。

 ・森元首相にとって、この10キロはたいへんなダイエットだった(過去200回の挑戦に失敗し続けてきた末に成功したとか)

 ・画期的なダイエット法だった(どんなに誘惑に弱い人でも無理なく成功する方法だったとか)

 ・珍しい試みだった(メタボリック症候群の撲滅をめざして制作する政府広報ビデオのために取り組んだとか)

などですね。

ゴールデンウイーク前は、広報的に、ねらい目の時期だということですね。

 

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:56

2007年04月20日

【DVD】チョムスキーとメディア

新刊の原稿執筆の合間に、偶然見つけたDVDを購入して見ました。

「チョムスキーとメディア-マニュファクチャリング・コンセント」 Manufacturing Consent - Noam Chomsky and the Media

chomsky.jpg

ノーム・チョムスキーは広報やメディアを学ぶ人にはお馴染みの人物で、メディアリテラシーとプロパガンダを調べると避けて通れない存在。このDVDもパッケージにある「新聞もテレビも、なぜ同じニュースばかり流すんだろう?」という問題について、長期にわたって彼がどう問題意識を発信し、そして、それに対して既存メディア関係者がどう反応してきたかをまとめたものです。

米国メディアの報道の偏りは多くの人が指摘していますが、この人以上に強く、そして長期にわたって発信している人を私は知りません。で、その割に、今までチョムスキーなる人物が映像で語っているところを見た事がなかったんです。それで、「お、こんなDVDが日本向けに出ているのか」という驚きを持って観てみた次第です。

内容は1992年に放映されたドキュメンタリー映画なのですが、そして、出てくる映像は70年代あたりのものも多いのですが、今だからこそよく分かる話も多く、メディア・広報、あるいは社会学などに関係している人は見たほうがいいです。いや、ぜひ見てください。

ただ、長いです。本編だけで2時間半、特典映像(2007年の本人インタビュー)がほかに30分あるので、かなり体力がいります。

私が彼から最も刺激を受けたのは、「みんなと違うことを言い続ける姿勢」です。孤軍奮闘して疲れてきたような時に見ると、きっとあなたも勇気付けられると思います。

アマゾンで買えます

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:02

2007年04月19日

組み合わせの妙

意外性のある言葉や概念の組み合わせが成立するだけで、人の興味をかなり引くニュースが出来上がります。

その典型がこれ。

三等陸佐がメイド喫茶で盗み ( 4月19日 スポーツ報知配信記事より引用)

 防衛省の統合幕僚監部で、男性の三等陸佐(47)が、秋葉原のメイド喫茶で盗みを働いていたことが18日、分かった。

 統幕や警視庁万世橋署によると、三佐は1月25日午後10時過ぎ、東京・外神田のメイド喫茶で、2万円相当のガラス製の置物を盗んだ。「中に子どものような男女の形、カップルの姿が見える」もので、三佐はポケットに入れて盗んだという。防犯カメラに、犯行の一部始終が映るなどしていたため発覚した。

 「酔っていて、きれいな物だなと思った」などと話しているという。同店は、メイドさんと一緒にトークを楽しむほか、一緒にお散歩に出かけるサービスも受けられる。三佐は窃盗容疑で警視庁から書類送検された。防衛省からは停職30日の懲戒処分を受けている。

「自衛官」「メイド喫茶」「盗み」の組み合わせでこれだけ「お!」思わず紹介したい、と思ってしまうような記事になるとは私も驚きです。

まあ、当の本人や当人を抱える組織では受けとめ方は違うと思いますが・・・

最後のパラグラフなんて、書いている記者も脱力しながら書いている姿が目に浮かびますよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:27

2007年04月16日

「キシリトール」市場の舞台裏DVD発売

待望のDVDが遂に発売になります。

今年2月に開催し、大好評だったセミナーのDVDが販売開始になります。
広くマーケティングに興味のある方にはイチオシです。
 
現在、ガム製品の80パーセント以上に配合されているという
 「キシリトール」。市場規模は約2000億円だそうです。ところが10年前、
キシリトールはまったく無名でした。

いかにしてキシリトールはこれほど短期間のうちに急速に広まったのか。

xyk_gum.jpg

その仕掛け人が、当時社員4人の食品素材メーカーに勤めていた、藤田康人氏です。

ほとんどゼロから2000億円もの市場を生み出した背景には、他社や専門家を
さまざまな仕掛けで巻き込んだ独自のB2B2C戦略がありました。
その驚きの戦略を具体的な事例と共に語っていただきました。
 
大入り満員だったこのセミナーは、参加者アンケートでも満足度がたいへん
高く、参加できなかった方々からもビデオ化を希望される声が高かったため
今回、セミナーDVDとして提供を開始することになりました。
 
このキシリトールの事例は、近くマーケティングの常識として語られる日が来そうな予感がします。ぜひ、今のうちに知っておいてください。

◆お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ◆

⇒ 最新マーケティング研究:ヒットの舞台裏「キシリトール」

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:01

2007年04月12日

極端なものはニュースになる

普通ではない、というものはそれだけで記事になる可能性があります。

釣りざお100万円/ダイワ精工/輪島塗で仕上げる

百万円の釣りざお、受注生産します--。ダイワ精工は6月に、輪島塗で仕上げた高級釣りざお「漆宝シリーズ」を売り出す。価格は詰めている最中だが、40万~100万円となる見通し。これまでは68万円が最高級品だったが、景気の回復などで高価な釣りざおでも愛好家の需要が期待できると判断した。

「アユ用」「カワハギ用」「クロダイ用」「ヘラ用」の4種類を用意する。(中略)6-7月に注文を受け、2008年2月に納品する。100本の受注を見込む。(以下略、4/12/07付 日経産業より引用)

すでに68万円の釣りざおを出しているんです。しかも、値段はひょっとすると40万円かもしれないんです。売れても100本なんです。それでも、100万円の見出しで記事になります。しかも一面に。

超○○なモノ、というのを考えてみるだけでも損はないですね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:50

PR市場規模650億円

本日付、日経産業新聞でPR業界の市場規模の数字が出ました。

PR市場規模650億円/昨年度、業界団体調べ/企業広報支援は拡大

企業の広報支援などを手がけるPR業界の市場規模は、2006年度の推計が約650億円であることが、日本パブリックリレーションズ協会の調査でわかった。約400社が加盟する同協会がPR事業について会員に聞き取りしたところ、1社当たりの売上高は年々拡大。企業広報の"助っ人"が活躍する場は徐々に広がっているようだ。(中略)

 調査は2006年12月に実施、190社が対象で70社から回答を得た。(以上、4/12/07日経産業より引用)

私の記憶では、日本のPR業界の市場規模はこれまで「大体これくらい」というデータしかなくて、いつも説明に苦労していました。それが今回、650億だ、と出たことで、やっと「PR協会調べ」という具体的な数字をプレゼンで使えるようになります。

ちなみに市場規模650億円というのは、

国内の歯磨き粉市場、健康酢市場、柔軟材市場、 新しい医薬品や医療機器が市場に出るまでの業務をコーディネートするCRO(Contract Research Organization、開発業務委託機関)市場規模 と同じくらいです。 (ネットささっと調べ、数年前のデータもあり)


よく比較される広告市場は5-6兆円ですから、大雑把に見て1/100くらいのサイズになりますね。

投稿者 鶴野充茂 : 11:36

2007年04月11日

日経のひと紹介記事:PRコンサルタント

4/10/07付の日経夕刊にPRコンサルタントを紹介する記事がありましたのでご紹介。広報マンドットコムの運営者としては見逃せず、見出しで事前チェックして、スタッフに買いに行ってもらいました。

ザ仕事人 PRコンサルタント / 「攻める広報」サポート / 世間の反響実感、醍醐味に

企業や各種団体にとって広報活動はいまや中核業務の1つ。自らをどうアピールし知名度やイメージ向上につなげるか。その効果を最大限に高めるべく、戦略的な広報を代行・助言するのがPRコンサルタントだ。(以下、略)

pr.gif

シャンドウィックの谷地田紀仁さんとプラップの林恵子さんが紹介されていました。写真は林さん。

PRコンサルタントの仕事中の写真って、困るんですよね。記者会見の場などはイメージしやすいですが、普段の仕事はPCの前か普通の打ち合わせが多いですから。

この紙面では、パンフレットを手に商品説明しているような絵でした。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:05

2007年04月01日

広告と広報の役割分担

コミュニケーションは、同じメッセージでも、誰が言うかによって効果が変わります。

企業が主体の場合、自分で発するのが広告。

人に代わりに発してもらう活動が広報です。

誰が言うかが大きな問題となることもあり、業界によっては、「自分で言うな」と決められていることがあります。

それが広告規制です。

そんなことをこの記事を読んでいて思い出しました。

医療機関の広告規制緩和、厚労省が指針 / 「日本一」や「絶対安全」禁止表現は明示

待ち時間や設備写真認める (4/1/07 日経新聞より引用)

 厚生労働省は病院や診療所が新聞やテレビなどに出す広告で、患者の平均待ち時間や病院の施設写真などが盛り込めるようにするガイドラインを作成した。これまで医療機関の広告には住所や医者の名前など限定的な情報しか出せなかったが、規制を緩和する。患者が医療機関を選ぶ際の情報を増やして、医療機関の質の向上を促す。

 ガイドラインでは、患者の平均待ち時間や病院の施設を撮った写真、CTスキャンなど最新の医療機器があるかどうかなどの表示を認めた。(以下略)

この記事で紹介されている、「医療広告ガイドラインの概要」では、次のようにまとめられています。

新たに認められる主な広告内容

・診療科ごとの平均待ち時間
・病院の建物の写真
・セカンドオピニオンへの対応実績
・集中治療室(ICU)の存在
・CTスキャンなど最新機器の存在
・看護師など医療スタッフの数と名前
・使用している治験薬の名称

禁止が明示される主な広告内容

・手術後の生存率や死亡率
・患者の体験談や著名人の受診実績
・「絶対安全」「日本一」などの表現
・残虐な映像

私が注目したのは、「禁止」の中にある、「患者の体験談」です。

経験者が自分のメッセージをサポートしてくれるように語ることによって、自分で言うだけよりも、説得力が高まる効果があるため、通販などの業界を中心に、広告に「体験談」を入れることが欠かせなくなっています。

しかし、広告主が都合の良い体験談を選んで掲載することも考えられます。

それはもう、体験談の形を借りた「自分のメッセージ」です。

そういうわけで、医療機関の場合には、その影響力を看過できないとしてNGという判断になったのでしょう。


一方で、そうはいっても、ユーザー側としては、その医療機関が本当のところどうなのか、経験者の声を参考にしたい、ということが多々あります。

そういう場合には、ぜひ広報活動に力を入れて下さい、と。 上のガイドラインは、私にはそのようなメッセージなのだと読めました。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:38

2007年03月28日

対人コミュニケーションと広報

対人コミュニケーションから広報のような企業コミュニケーションまで、対象・目的をあまり限定せずに「コミュニケーション」の教育を軸に事業をしている私にとって、個人のコミュニケーションも、組織のコミュニケーションも、意識の上ではほとんど差がありません。実務的にも、考え方やアプローチにそれほど違いがないのです。

なのですが、これが、関係者はどうかというと、まるで違う顔ぶれになります。

企業のコミュニケーションは、マーケティング系の人々が中心で、

個人のコミュニケーションは、教育関係の人々が中心です。

そうすると、先方の頭の中に、それぞれが「つながっている」というイメージをもてる人はほとんどいません。

だからなのかもしれませんが、この記事を読んで、思わず反応してしまいました。

 

フットボールの熱源 / 社会とつながろう    3/28/07 日経(スポーツ面)より引用

 Jリーグのあるクラブの広報担当から、こんな嘆きを耳にした。「私の悩みの種はA選手なんです。取材の場で、誤解を受けかねない横柄な言葉遣いをしてしまうので」。大げさな言い方をすれば、恥ずかしくて世間に出せないというのだ。

 各クラブは新人研修だけでなく、常に選手の社会性を磨こうと腐心している。柏では学校や福祉施設に派遣し、技術の披露や講演をさせている。地域密着を第一義とした試みではあるが、選手をサッカー界の外に出して人と触れ合わせ、社会とのつながりを意識させようという意図もある。

 この手の話を聞くとレバノンでのことを思い出す。(中略)

 海外に出ると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気付かされる。社会を意識し、社会とつながり、自己表現をする強い力が養われている。実は彼らのレベルが高いのではなく、日本の子供たちのレベルが低いのだろう。だから各クラブはプロ選手の社会性を磨くことに注力しなければならない。


これを読むと、対人コミュニケーションのスキルが、広報のスキルにつながっていることがわかっていただけるかと思います。

この記事のタイトルにある「社会とつながろう」。この「社会」は英語にするとPublicと理解してよいと思いますが、Publicと関係をつくることをPublic Relationsと言います。略してPR。つまり広報という意味です。


またまた自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:02

2007年03月27日

発言事故のしくみと対応

政治家や組織のトップがコミュニケーション上、注意すべきことの1つに不謹慎・不適切な発言というのがあります。

大体、何か大きな問題について問われた時や、気持ちよく喋っている時に「ポロッ」と出た言葉が、「不適切だ」とメディアなどに騒がれて(一般の人が騒ぐだけではそれほど影響がないのですが、メディアが反応すると拡張されますので)、発言の「責任」問題に発展します。

ちょっとした表現で辞職に追いやられるケースも珍しくなく、そういった場面を私は『発言事故』と呼んでいます。

安倍内閣は、この発言事故が頻発している内閣です。期間の長さの割には異例の多さではないでしょうか。

・溝手顕正防災担当相は26日、能登半島地震の被害状況を視察するため訪れた石川県輪島市で「人命(被害)は幸い少なかった。1人だから」と記者団に述べた。(時事通信 3/27/07)

・柳沢伯夫厚労相 「女性は産む機械」発言

・伊吹文科相 「人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」発言

・麻生外相 「青い目・金髪は駄目」  ほか

・久間章生防衛相 イラク戦争に踏み切ったブッシュ大統領の判断は間違いと批判+米軍普天間飛行場の移設問題で「偉そうなことを言ってくれるな」発言など米国批判


以前にも書きましたが、こうした発言の多くは、現場では問題になりません。

メディアが報じた時、もっと言えば、活字になった時に問題になります(テレビは記録・共有・再現が難しいので)。 

文字は、現場の雰囲気やメンバーや共有意識とはまったく関係なく、言葉を、そのまま一般の読者に分かるような意味にして伝えるからです。

その報道をベースに、「これはけしからん」と怒り出す人が出てきます。

それがニュースに取り上げられて、先の活字の発言は「問題発言」になります。

新聞記者や雑誌編集者など、紙メディアの人たちはこうした「文字」にたいへん敏感で、言葉の使い方や表記に常に神経を使っています。 こんな表現をすると、こういう人がクレームをつけてくる、という明確なイメージを持っているのです。こうしたところに気を使うように徹底的にトレーニングを受けているので条件反射のように気がつくようになります。

だからこそ、誰かの発言についても、活字になった時、余計に目に付くんですね。

それで対抗する立場にある人に伝えるんです。

「あの人がこんな発言をしていましたが、それについて、ご意見は?」と。

記者としては、怒りが強い方がニュースになるので、「発言」の持つ意味の大きさを強調したりもします。

これが発言事故が発生する瞬間です。


では、発言事故を防ぐにはどうするか。

一般には、「発言に気をつける」という言葉で片付けられてしまいがちですが、運用面ではあまり参考になりません。 誰でも自分の発言には可能な限り、気をつけているものだからです。

普段考えていることがそのまま表れる、ボロが出るもの、というまとめ方もありますが、それでは批判にはなっても、本人へのアドバスになりません。

私のオススメは、もっと積極的に情報発信する、ということです。

ニュースを自分でたくさん出すのです。 


記者が1日に書ける記事の量には限りがあります。

毎日、記事にできる情報を出す。それで、記者も細かな発言のフォローをしなくて良くなります。

 

発言事故よりも面白いニュース を数多く生み出す

これは広報の専門家が日々気を使っていることです。記者が危ない文字に条件反射のように気がつくように、とまではいきませんが、継続的にニュースを出せるように情報を加工するトレーニングを受けています。

情報のニュース化は、スキルです。

ニュースに取り上げられる人は、ぜひこのスキルを自分でトレーニングして身に付けるか、専門家を身近に置いて役立ててほしいですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 13:15

2007年03月07日

単位を変えると記事になる

世の中には、「よく考えてみたら、不便/不親切だ」ということがよくあります。

たとえば、業界で当たり前だったことは、実はユーザー視点に立ってみると不便なことだった、ということ。

それを改善するだけで、記事になることがあります。

そんなことをこの記事を読んで改めて思いました。

「残さず飲める」容器で勝負 / 山田智子さん(森永乳業 チルド・リテール事業部飲料マーケティング部)

「2人分の2日分を意識した」

森永乳業が2006年9月に北海道・東北・九州を除く地域で発売した720ミリリットル紙容器の牛乳「森永牛乳」と乳飲料「濃厚4.5」。1リットルや500ミリリットルといった従来サイズではない点が注目されている。内容量を720ミリリットルにした理由は2つ。05年の日本酪農乳業協会の調べによると、50歳代の男女1日あたりの平均牛乳飲用量は182ミリリットル。1杯あたり180ミリリットルとすると720ミリリットルだと4杯飲める計算だ。一方、05年の単身世帯と夫婦のみの世帯の割合は34歳以下で57.2%、65歳以上で64%と高く、今後も増加する見通し。1リットルでは飲み残しているが、500ミリリットルでは少なすぎる。2人世帯なら1日に1杯ずつで2日で飲みきれる分量だ。(以下略、以上3/7/07付 MJより引用)

これを読んで、「単位」って、意外と使い勝手とは関係のないところで規格として決められているな、という気がしました。

飲料の単位なんてその代表例ですよね。コップで飲むなら1杯180mlを基準にするのが良いと思いますが、180mlの倍数の飲料って、少ない。

たとえば、今私の目の前にあるハンドクリーム50g入りは、果たして一回分の量を想定して使いきれる量なのか。

シャンプーは、毎回、最後にフタをとって、残りをタラリと手にとって使っている。

歯磨き粉も、「どこまで搾り出せるか」に必死になっている。

こういうの、「○回分、使いきり」みたいな訴求の仕方って、できそうな気がしますよね。

もちろん、「従来サイズ」と違うものを作ろうとすると規格外で余計なコストはかかりますが、

気づいていなかった単位の不便を解消してみる、というのもPRの視点としては有りますね。

 

そう、仕事の打ち合わせも、何も1時間単位でなくてもいいわけです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:13

2007年03月05日

フライシュマンヒラードとクロールが共同サービス

これまた広報マンドットコム的なネタですので、まとめておきます。

米クロール/危機管理を支援 / 不祥事など 社内調査や広報

世界的な危機管理コンサルティング会社である米クロールなどは今春、日本企業を対象にした危機管理対策支援サービスに乗り出す。社内外での情報収集やメディアを活用した情報発信などで専門のノウハウを提供する。日本企業が不祥事や敵対的買収などに直面するケースが増え、危機管理ビジネスの需要が拡大すると判断した。

このサービスは「クライシスリーダーシップソリューション」。世界最大級の広告会社、米オムニコムグループ傘下のフライシュマン・ヒラード・ジャパンと共同で手掛ける。(以下略。以上、3/5/07付 日経産業より引用)

PR/コミュニケーションビジネスの業界も少しずつ新しい動きが出てきました。コミュニケーションは、状況や目的をはっきりさせないとビジネスにならないので、今後もこうしたテーマ別に新サービスや共同事業、あるいはM&Aの話が出てくるはずです。

フライシュマンヒラードは、昨年、マーコム部隊がブルーカレント設立で抜けていったので、私は新たな展開を楽しみにしていたのですが、こういう形は興味深いですね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:10

2007年03月01日

オズマPRとコムデックスが業務提携

広報マンドットコムを続けてきた私としては、触れないわけにはいかないので、メモしておきます。

コムデックスと提携/オズマピーアール 共同で受注

PR会社のオズマピーアール(東京・港、柳勲社長)は、同業のコムデックス(東京・中央、長江豊社長)と業務提携する。オズマピーアールはメディアに対する広報活動、コムデックスは市場分析やPRの戦略立案をそれぞれ得意分野にしている。共同で企業から新製品のPR案件などを受注して業務を分担するほか、戦略立案からメディア向け広報までを一括して請け負う。 (以上、3/1/07付 日経産業新聞より引用)

一般メディア的には小さな記事なんですが、PR業界的には大きな意味のあるニュースです。

新聞報道を確認してからウェブにもプレスリリースが出ました。

オズマピーアールコムデックス

プレスリリースにはこうあります。

 PRが日本に紹介されて半世紀、最近ではPR関連図書が数多く出版されたり、政党のメッセージ伝達にPR会社が大きな役割を果たしていることが報道されたりするなど、企業・団体はPRによるコミュニケーション活動の重要性に関心を高めています。しかし一方、Webメディアの台頭や、ブロガーやSNS等の生活者への影響力が無視できなくなり、対メディアへの情報発信を中心とした従来型のPR会社のあり方が曲がり角に来ていることも事実です。また、PR業界自体も、株式上場会社の出現、外資との提携、異業種からの資本参加等により、大きな変革の時期を迎えております。

プラップや共同PRなど業界大手PR会社が上場する一方で、これまではPRマンが会社を飛び出して新たなPR会社を立ち上げるケースは多々ありましたが、国内PR会社間での提携や合併などの動きはほとんどありませんでしたので、今回のニュースは、業界マップを変えていく新しい動きの先がけになるかもしれません。

個人的には、

「どんな所が得意なんですか?」と聞くと、必ず「何でもやってますからね」と特徴をはっきり言わなかったPR会社が、「○○を得意分野としている」と明瞭に記事にまとめられてしまったのが、すっきりして良かったと思っています。

当のプレスリリースではこうなっています。

オズマピーアールは40数年来、総合PR会社の代表としてPR業界をリードして、多くのPRの成功事例を有しています。また、コムデックスはPR業界にマーケティング的手法を吹き込み、新たなPRフィールドを創造してきたと自負しております。

オズマピーアールのメディアリレーション力と、コムデックスの得意としている情報価値創造の戦略立案力とを合体してサービスを提供

なんだか、も1つハッキリしてませんよね。

記者は、電話なりで確認したはずです。「メディアリレーション力って一体なんですか?」「情報価値創造の戦略立案力って一体なんですか?」って。

スッキリ、ハッキリすると、記事になる、ということですかね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:49

2007年02月21日

宣言したらニュースになる

広報のヒントを1つ。 「私、これ、やりまーす!」 そう宣言するだけでニュースになることがあります。

もちろん、取り組む「チャレンジ」が、「へぇ」と思うようなテーマでないといけませんが。

その良い例がこの記事です。

富山名産「ますずし」 / 宇宙食用に挑戦 / 源が実験施設

すし飯とマスの切り身で作る富山名産の「ますずし」最大手の源(富山市)は、宇宙食用のますずし開発に挑戦する。三千万円程度を投じて実験施設を整えた。富山県立大学と連携し、長期保存できる製品の本格的な研究に着手する。源八郎社長は「創業百周年に当たる来年中には成果を出したい」と意気込んでいる。

米航空宇宙局(NASA)が持ち込みを認める宇宙食は、常温で1年腐らないことが最低条件という。このため昨年末、「クリーンベンチ」と呼ばれる清浄な作業台を備えた実験施設を本社工場近くに設けた。細菌の増殖を抑え、常温の消費期限を2日から1年に延ばすのが目標だ。(以下略。以上、2/21/07付 日経産業より引用)

img10142062376.jpg 

今、消費期限が2日なんですね。

それを1年にする。

これは大きなチャレンジですよね。

でも、3000万円の実験施設を作った「だけ」です。 (個人的には「だけ」とは言えませんが、世間的にはそんなインパクトのある数字ではありませんよね)

だから、ニュースは、「宇宙食」と「消費期限を2日から1年に延ばす」という2つのポイントの組み合わせ、ということになるのでしょう。

さて、まったく逆の発想なんですが、

保存期間を長くしようしよう、という流れがたくさんある時に、

逆に短くしよう、というチャレンジってあってもいいですよね。

無限に保管できるメール vs  2日後には消えて読めなくなるメールとか。

更新履歴が全部記録・保存されるサービス vs 最新版がリリースされたら、「これはよく似てますが、最新版ではありません」って教えてくれるデータとか。

その意外性は、「実はこういう時に便利なんです」という特定用途やニーズとセットで伝えることで、

これまたニュースになりやすい気がします。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

2007年02月11日

健康や食の情報番組の演出効果

2/10/07付 日経新聞の社会面に興味深いコメントが載っていました。

「あるある」捏造の温床 (下)という記事で、納豆ダイエット問題に端を発した「発掘!あるある大事典II」番組によるデータ捏造の周辺情報をまとめています。

記事全体のトーンは、番組制作の過程で専門家・研究者のコメントや実験のいい加減さにウンザリすることがたくさんある、というもの。ただ、私が思わず目を止めたのは、次の箇所です。

健康や食の情報番組を手がけるベテランディレクターによると、演出効果を狙うなら、3つのツボをおさえればよい。グラフとカタカナ用語、そして白衣姿の学者。(以上、記事から引用)

たまたま、いい加減な番組制作の記事に登場する情報ですから、「そんな簡単なものか」とネガティブに受け取りがちですが、これは、説得に極めて有効、効果的な3つのポイントです。 コミュニケーションを考える人は覚えておいて損はありません。

 ・グラフ → 分かりやすいデータ

 ・カタカナ用語 → どこかの世界では「当たり前になっている」(どこかでは広く認められている)という情報

 ・白衣姿の学者 → 専門家の意見

つまり、かなり応用範囲が広いんです。

1)データを見て自分で理解し、2)他の人も認めていて、3)専門家がお墨付きを与える、と。

テレビの場合、細かな情報よりも「印象」を伝える方が得意なメディアですから、グラフ(見てすぐ分かる)・カタカナ(象徴的に繰り返し使える)・白衣(見た目に専門家)という3点セットが効果的なのですね。

ベテランテレビマンが経験から生み出した見事な方程式だと思います。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 00:08

2007年02月09日

対応策が見つからない時の危機管理メッセージの発信

今年は不二家の問題を代表作として、さまざまな企業/団体で問題や不祥事が起こり、組織のトップや広報の仕事をする人にとっては、いろんな危機管理のケーススタディを見る、たいへん良い機会になっています。

たとえば、2007年1月に発覚した危機管理のケースをざっと調べただけでも、これくらい出てきます。

で、こういう時に、当該組織は、状況や問題が起こった原因などをしっかりと発信する必要があるわけですが、そこに必ず「今後の対応策」というのを入れなければなりません。

多くの場合、「今後、再発防止に向けて、○○にしっかり取り組んでいく」というようなメッセージになります。

ところがこれ、そんなに真面目に見ていなくても 「え、それで本当に解決しますか?」と突っ込みたくなるようなものが多いんですね。

それもそのはず、問題が発生している時の組織の問題は、「○○を直す」→「もう安心」というような単純な形には、なかなかならないからです。

でも、「これは組織風土の問題で、何かを直せば再発防止になる、という単純なものではありません。だから、気をつけて見ておきます」というのでは、社会的に許されない。それで、「まず、始めのとっかかりとして○○に取り組む」というメッセージにならざるを得ない、という事情があります。

そんな中、割と違和感を感じさせずに受け入れられそうな「対策」を見つけました。

2/9/07付けのニュースです。

甘い管理、自衛隊秘密文書27件紛失…22件公表せず (読売ONLINEから引用)

陸海空3自衛隊で2000年度以降、自衛隊法で定めた秘密文書を紛失する不祥事が計27件起きていたことが分かった。

防衛省は、表面化したものなど5件を除き、「文書の捜索を誘発し、情報漏えいが拡大するおそれがある」として、大半を公表していなかった。

同省は「誤って廃棄するなど単純ミスが多い」と説明するが、会議終了後、文書回収を怠るなど、組織的な管理の甘さが原因とみられるケースもあった。

(中略)

防衛省情報保全企画室の話「厳格に定められた管理の手続きを守っていれば紛失も誤廃棄も起きないはずで、事案が起きたのは隊員の意識の問題と受け止めている。今後も教育・指導を厳正に行っていく」 (以上、引用おわり)

私は、この最後のコメントを見て、秀逸だと思ったんです。

役所は、よく「これは省員個人の問題で、組織の問題ではない」というスタンスを取り、なかなか謝りません。

問題はどうあれ、先にそういう結論がある。

それで、ここではその「個人の意識」の問題は「教育・指導を徹底する」ことで解決する、と言っているわけです。

(企業だと、多くは、「社員の意識の低下は、会社の責任です。すいません」と自分から言います。徹底されていない管理の手続きは、組織的な問題と捉える方が自然だからです。でも、そう捉えなければならないというルールはありません。言い方次第なところもある)

つまり、「どうしようもないんです」というのを、今後の対策を何も約束せずに合理的に伝えているわけです。

(少なくとも、この記者はこのコメントに対して食い込めなかった)

これ、組織としての対応策をどうしていいか分からない時の表現として、たいへん参考になります。

さすが、自衛隊! という感じ。



今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:12

2007年01月15日

コミュニケーションの刺激

メッセージを発信する人がもつ、最も基本的な欲求の1つは「相手から反応を受けること」です。

それをこの記事を読んで改めて確認しました。

24-Hour Newspaper People (1/15/07 NY Times)

「今どきの多くの新聞記者のように、私もブログを書いている」と始まるこの記事、いかに自分がブログにハマッているか、というのが大体の内容なのですが、以下の文章にハッとしました。

The nice thing about putting out a newspaper was that, at some point, the story was set and the writer got to go home. Now I have become a day trader, jacked in to my computer and trading by the second in my most precious commodity: me. How do they like me now? What about ... now? Hmmmm ... Now?

新聞記事は、テレビの視聴率のように、個別記事のチェック率が細かく見られることもなければ、読者の反応もほとんどないし、たとえあったとしても、しばらくの時差がある、と。それに対してブログだと「瞬く間に」反応が見られるから、PCの前を離れられない、と。

それだけ「反応がある」というのは、メッセージの送り手に刺激を与えるわけです。

Here at The Times, the Most E-Mailed list on our Web site has gone from being an in-house curiosity to a measure of salience, as much as getting an article on the front page. The list can be wonderfully idiosyncratic ? last Friday, a six-month-old goof on using animal training on husbands (?What Shamu Taught Me About a Happy Marriage?) reappeared alongside Thomas Friedman?s meditation on the president?s plan to send more troops to Iraq.

「こんな記事あったよ」とメール転送された記事のランキングが、記事の重要な尺度になってきていると。

ただ、こういう記事のランキングは、新聞社のサイトがたくさん出てきた頃にすでに出ていた話ではあります。当時は、クリックしてもらうために卑猥な単語がタイトルに並ぶ頻度が上がった、というような記事がありました。

でも、最近は、もっと記事の実質的な中身を見られて反応されるのが大切(だからクリック・ランキングではなく、メール転送されるランキングが重要になる)、というのがポイントでしょうか。

多くの人に見てもらう、読んでもらうメッセージ発信から、多くの人が反応するメッセージ発信へ。マスメディアもコンテンツの作り方が変わってきているのかもしれませんね。

その方が刺激的だから、かどうかは、わかりませんが。

投稿者 鶴野充茂 : 21:13

納豆ブームの舞台裏

先週あたりから、納豆が品薄になっています。きっかけは、1/7に放送された「発掘!あるある大辞典2」。

それを報じたニュースをいくつか。

メーカー悲鳴、納豆品切れ相次ぐ ダイエット効果情報で

納豆品薄、TV効果で増産追いつかず

で、こういうの、1つの番組だけでは普通、こんなに効果は出ません。

流通との連携が必要なんです。

・・・と思ってたら、やはりそうでした。

フジ系列 『発掘!あるある大辞典II』、放映前に内容が大手に漏洩

(以下、記事から引用)

『「あるある大辞典II」納豆特集の放映の案内のご案内』という表題で、平成18年12月21日付だ。つまり、同番組の放映の二週間以上も前に、納豆メーカーから大手流通関係者に流れた情報提供の案内文だった。

■放映内容
・若返りホルモンとして認知の高いDHEAを増やす最適な食材として「納豆」が取り上げられます。
・全体のテーマとして、納豆がダイエットに効果的である、という内容で番組は進行します。
・DHEAを増やすためにはイソフラボンを含む大豆加工食品を毎日食べることが望ましいと紹介されます。また、納豆のイソフラボンは発酵により、吸収率が高まることがメカニズムとして紹介。(中略)

・1日2パック食べる、朝・晩食べる、よくかき混ぜ少々の時間放置する、ということがダイエットには適切ということが実験やメカニズムを通して伝えられます。
・納豆ガーリックトースト、納豆包み揚げ、納豆カナッペ、納豆豆腐ステーキのレシピが紹介され、被験者たちが実際にその料理で体重が減少したということが紹介されます。

(以上、引用終わり)

それほど頻繁に起こる話ではないものの、買占めが起こると、中小スーパーなどでは仕入れできない、ということもあるわけですが・・・。

いずれにしても、これからは、こういう風上(メーカー)からメディアを経由して風下(流通:市場)まで連携したコミュニケーションがどんどん求められるようになりますね。

そんな新しいマーケティング・コミュニケーションのヒントにするのに最適なセミナーが2月13日にあります。

最新マーケティング研究 ヒットの舞台裏「キシリトール」

キシリトールのブームも、この納豆と同じような仕組みです。

残席が少なくなってきています。お急ぎください。

投稿者 鶴野充茂 : 09:36

2007年01月11日

相手が最も反応するメッセージ発信

メッセージ発信の難しさは、発信しても相手がうまく認知し、反応してくれないことにあります。

この時、もっとも効果的なのは、「相手にどう関係しているか」を伝えること。

人は、自分に関係していると分かれば、積極的にその情報をとりにいきます。

そういう意味で、この広告は最も反応を得やすいポイントをおさえていると言えますね。

ウェブが拓くBizスタイル2.0/CMの「顔」はワ・タ・シ/「見せたい気持ち」誘う

(前文略)インド人のヨゲシュ・シャルマCEOが率いるベンチャー、米ペルソニーヴァ。創業わずか1年あまりの同社が開発したウェブ広告の新サービスがいま、世界中の広告関係者の注目を集めている。その理由は、「企業広告のパーソナライゼーション(個人化)」にある。

「パーソナライズド・アド」と呼ばれるサービスの仕組みはこうだ。まず、ユーザーが自分の写真を広告主が開設した専用サイトに送信(アップロード)する。そるとペルソニーヴァが開発したソフトが写真から顔の部分だけを自動的に抜き出し、CMに登場する人物の顔にはめ込む。わずかな時間で、ユーザー自身が登場するオリジナルのウェブCMが出来上がるというわけだ。

(中略)この広告のミソは、作成した「自分入り」のオリジナルCMを家族や友人などについ見せたくなること。(中略)いわゆる「バイラル・アド」と呼ばれる口コミマーケティングの手法だ。(以下、略)  1/11/07日経産業より引用

自分の広告だったら、たしかに反応しますよね。

さて、内容ですが、自分が出てきている広告がすぐできる。これはまだ多くの人にとって見慣れていないから、単純に面白いと思ってもらえると思います。

ただ、この発想は、たとえば2001年(ちょっと記憶が曖昧)の米コムデックスのキーノートスピーチで、ソニーの当時社長だった安藤さんが、スパイダーマンの映画の一部をステージ上で簡単PC加工して、自分がスパイダーマンになった映像をみんなに見せたのと同じ。つまり、すぐ考えついて結構よくある話でもあります。一度見たら、もういいか、という気にもなりやすい。昔、「こんなメールが来たよ」とスパムメールを友達間で転送していたようなものです。

すると、どうなるか。意外と早い段階で、「見て見て」というやりとりはなくなるんじゃないか、という気もします。となるとバイラル効果は長期的にはあまり期待できません。

見せ方を変えていかないと長く効果が期待できないというのは、何にでも共通する話だとは思いますが、特に広告の場合は難しいですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:42

2007年01月06日

安倍総理は彼に学べ:広報メッセージの効果的な発信

安倍総理は広報が下手です。個別の施策はそれほど評価が悪くないのに、内閣支持率がどんどん下がっています。

読売新聞にもこんな記事がありました。

支持率低下どう止める?…首相の報道対応悩む官邸

安倍首相の報道対応のあり方をめぐり、首相官邸が頭を悩ませている。首相のマスコミへの登場の仕方を改善し、内閣支持率の低下に歯止めをかけたいとの思惑がある。ただ、“露出度”を上げるか下げるかの方針が定まらないなど、妙案は浮かんでいない。

首相側は内閣発足後の3か月余、首相が立ちながら記者の質問に答える、いわゆる「ぶら下がり取材」について、「原則1日1回」に一方的に制限し、1回の取材時間も平均4~5分程度にとどめてきた。

アドリブと「ワンフレーズ」で記者団の質問をかわしてきた小泉前首相に比べて、安倍首相は慎重できまじめな説明が目立つ。首相周辺の一人は「安倍首相をあまり長時間の質疑応答にさらしたくない」と語る。 (以下、略) 1/3/07読売新聞サイトから引用


安倍さん、ヘタですよ、というのは簡単です。

でも、じゃあどうしたらいいかをアドバイスするのは容易ではありません。

私もずっと考えていて、年明けに、とても良いモデルを発見しました。


それは、天皇陛下です。

「新しい年を/共に祝うことを/うれしく思います。/年頭に/あたり/国民の幸せと/世界の平安を/祈ります」

テレビでも15秒以下でおさまります。(なんてニュースに優しい!)

天皇陛下の「お言葉」が、どんな人・どれだけの人の手でまとめられているのかは分かりません。

でも、さまざまな式典で述べられた表現を見る限りでは、極めてコンパクトに分かりやすく、しかもサウンドバイトを意識した形式でまとめられているのに感心します。

典型的なフォーマットはこんな感じです。

まず、全体の結論から入ります。広報(メディアフォーマット)の基本です。

「本日、○○に臨み(あたり)、△△△されることを誠に喜ばしく思います(心から歓迎の意を表します等)。」

で、簡潔でありながら具体的なエピソードや数字や歴史に触れつつ、最後に締めくくります。

「◇◇◇を願い,式典に寄せる言葉といたします(を祈ります/お祝いの言葉といたします)。」

こんな具合です。とても分かりやすい。


もちろん、天皇陛下と総理大臣は役割も求められている情報も違うので、内容をそのままコピーすることはできないかもしれません。

それでも、話のまとめ方と流れは、政治の記者会見でも一般のビジネス・スピーチでも、あるいは結婚式のスピーチでも、そのまま使えます。


効果的なメッセージは、天皇陛下から学ぶ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:18

2007年01月04日

時流に乗る

この先どうなるか展開が分かっているなら、その時のために準備する。それがうまくできると広報効果も期待できます。

高速バス車体で「風林火山」PR / 山梨交通 / 甲府結ぶ9路線で

山梨交通は高速バスの車体に「風林火山」の文字や武田信玄、山本勘助ら戦国武将の絵を書く取り組みを始めた。今年のNHK大河ドラマで山本勘助を主人公とする「風林火山」が放映されることを踏まえ、県外に観光地としての山梨をアピールする。(以下略)

1/4/07 日経産業より引用

写真付きの囲み記事です。大河ドラマって毎年のことですし、1年間と長期間ですし、記者も話題にのりやすいテーマですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:55

2007年01月02日

まず広報だ

箱根駅伝を沿道で見ていました。駅伝の先頭車両って何かご存知ですか?


警察車両? いえいえ、「広報」車両でした。

「もうすぐ選手が走ります、旗を振ってご声援ください」

そんなアナウンスを繰り返しながら、先頭選手の2-300m先を走っています。

そのタイミングと前後して、近くでたたずんでいた普通の格好をした人が、にわかに多数の旗を手に持って、周りで待っている人に手渡し始めました。

hakone1.jpg

程なくしてパトカーが一台。そしてようやく、テレビ中継車、白バイ、先頭ランナーです。

hakone2.jpg

こういう順で段取りされているお陰で、テレビ中継車は、常に沿道で多くの人が旗を振って盛り上がっている映像を撮ることが出来るわけです。

まず広報って、重要ですよね!

投稿者 鶴野充茂 : 17:14

2006年12月31日

【引用生データ】分かりやすさとインパクトはワンフレーズで

「(安倍首相の国会答弁や発言について)いいことを言っているが、小泉前首相のようなワンフレーズがないから説明していないかのように思えてしまう。首相もワンフレーズのパンチの効いた言葉(※)を発する必要がある」

渡辺喜美行政改革相のことば 12/29/06日テレのテレビ番組で

※つるの式注: 英語では、sound biteと言います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:22

2006年12月28日

【引用生データ】逆風時トップのメッセージ発信

内閣支持率低下を受けての安倍総理のことば

「謙虚に受け止めたいと思っているが、一喜一憂することなく結果を出していくことによって国民の理解と支援をいただきたい」(12/26/06付 読売新聞 などから引用 )

投稿者 鶴野充茂 : 06:27

2006年12月27日

【引用生データ】立ち上げ時の露出と認知度アップは広報から

広報の重要性を伝える上で重要なデータが出てきているので、記録しておきます。

宣伝会議1/1号 P26 「草の根的な活動が奏功!/日ハム球団3年間のコミュニケーション施策」より引用

「私たちが最初にしたこと、それは広報をつくることでした。準備室開設の約1ヵ月後、北海道を訪れた当時の専務取締役に、「いま、一番なにをする必要があるのか?」と問われ、私は「広報専門の担当者を大至急、一人入れてほしい」と答えました。」 (北海道日本ハムファイターズ・コミュニケーショングループ シニアディレクター土田光男氏のことば)

投稿者 鶴野充茂 : 19:47

2006年12月25日

特許「出願」の効果

自分たちの取り組みが、どれだけニュース性があるのかは当事者たちにはなかなか分からないことも多いものです。それは、記者も同じで、「これ、どれくらい大きなニュースなの?」と判断に迷うこともよくあります。

そういう時に、「いや、こういう話題もあるし」というのが1つか2つ組み合わさるだけで、まるで違った説得力を持つ事があります。

たとえば、今日のこの記事。写真付き・縦7段にまたがる比較的大きな記事です。

「脳トレツアー」特許出願 / 茅野商議所など /蓼科高原、集客狙う

【松本】茅野商工会議所はJTB、学校法人・東京理科大学と共同で、脳を活性化するトレーニングと旅行を組み合わせて健康増進をめざす「脳トレツアー」のビジネスモデル特許を出願した。茅野商議所は茅野市の蓼科高原で脳トレを行う旅行を「蓼科高原・脳トレツアー」として今年から積極的に売り込み始めた。特許取得でツアーの独自性を確保し、蓼科高原の集客増に弾みをつけたい考えだ。

特許を出願したのは、最適な旅行プランの検索・提案から旅行先での脳年齢計測や認知テストの実施、帰宅後の効果診断などまで、出発前と帰着後を含めた旅行全体のシステムと、関連するコンピューターのソフトウェアなど。(中略)

茅野商議所やJTBなどは11月下旬、蓼科高原で初めて、特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。(中略)

茅野商議所は諏訪東京理科大学、JTBなどと2005年1月に「蓼科高原集客拡大推進会議」を発足させ、脳機能研究の第一人者である篠原菊紀・諏訪東京理科大学教授の指導で脳トレツアーの開発を進めてきた。経済産業省の「健康サービス産業創出支援事業」に採択され、今年度までに2年間で約8千万円の補助金を得ている。(以上、12/25/06付 MJより引用)


キーワードとしては、「脳トレ」。旬ですよね。

これに、

 ・ビジネスモデル特許出願

 ・2005年から複数団体で活動してきた実績と専門分野の第一人者の参画

 ・経済産業省の助成金8千万円

が組み合わさって、紹介された記事です。


「脳トレツアー始めたんです」だけじゃあ、弱いですよね。どこでもありそうです。

でも、実際の記事を読んでみてください。

特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。

ですよ。まだ40人しか実証実験やってないじゃないですか! (少なくともここで紹介されているのは)

新聞に紹介される一般調査が、少なくとも400人サンプルくらいを必要とされることを考えると、40人で写真付きの記事になることはまずありません。

しかも、タイトルにもなっている「特許」は「出願」であって、「登録」じゃないんですよ。

特許の「出願」自体をメッセージにしているのです。(出願は誰でもすぐできます)

こういう記事を読むと、広報の大きなヒントを感じますよね。

投稿者 鶴野充茂 : 10:53

2006年12月22日

新しい概念がカテゴリー認知される条件

ビジネスとして新しい商品や概念を長期的に普及させていくには、1つの商品・サービスだけでは難しく、新しいカテゴリーを多数のプレーヤーと一緒に作っていくことが必要なように思います。それがカテゴリー認知です。

この記事を読んで、そんなことを考えました。

メードの交響楽団/クラシックにも「文化」浸透

メード喫茶が市民権を得るなか、アキバではクラシック音楽にもメード文化が浸透してきた。日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好でクラシック音楽を生演奏する「東京メイド交響楽団の登場だ」。

23日には秋葉原UDXビル4階にある東京アニメセンターでクリスマスライブを開く。(以下、略)

12/22/06 MJより引用

市場の立ち上がりには、いくつかのフェーズがあります。

珍しいモノが1つ登場して、「エッ、何それ!?」と思わせると同時に、「これは儲かりそうだ。ウチもやろう」とマネする人が出てくるのが第一フェーズ。

ソニーのウォークマンが出て、各社が「ポータブル・カセットプレーヤー」を出していったように。

その次に、その動きに関係した商品・サービスが刺激される(例:PCの周辺機器の発達)。

その先に、それらを活用したり、関係の薄かった人たちがどんどん参加するようなフェーズがあります。

このニュースも、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好で・・・」となっているので、メインストリーム以外からの参入だということで、メードもいよいよカテゴリー認知のフェーズに入ってきているのが感じられます。

「メード」というカテゴリーが認知・成立するには、「メード」に特別なこだわりがある人以外の人がどんどんメード化したり、メードを生活に取り入れるプロセスが重要、ということですね。


それにしても、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生ら」って、大きなお世話ですよね。 きっと「日ごろは地味」 ⇔ 「特別の日のメードは派手」という対比を明確にしたいんでしょうけど、メードにならなくても晴れ舞台はあるはずです。

投稿者 鶴野充茂 : 09:45

2006年12月21日

名誉回復の広報

私にとっては、 え! どういうこと? 大丈夫なの? なに? どうするの? というニュース。

クロネコヤマトのメール便で未配達が4266冊、確認されたと報じられました。

メール便とは、宅急便と違って、配達先の「受け取り確認」をとらず、ポストに投げ込みの形で扱われるもので、DMや資料発送など、大量発送に扱われることを想定する人が多いかもしれません。

でも、私は、「取りに来てくれる郵便」のような使い方をよくしています。

つまり、一通ごとの配送で高頻度に活用しているのです。だから、「たくさん送ってるから、そのうちの数部がとどかなくても影響ナシ・・・」とは思えないのです。

これに対して、ヤマト運輸はホームページで見解を出しています


気になるのは、3.です。

3.お客様への対応状況 発送されたお客様に対し、事実の報告とお詫び、今後の対応を個別に相談させていただきます。 (ホームページから引用)


え! 「発送されたお客さま」だけ? それって、「賞品の発送をもって、発表にかえさせていただきます」っていうのと同じ?


問題が起きて、それが自社の責任で、「しっかり対応していく」と言うなら、

「これまでメール便を利用されたすべてのお客さまに、直接、当選発表をいたします」

とすべきじゃないんでしょうか。

自社のメール便を活用して。

そして、きちんとその「発表」が届いたら、「これが届いているということは、確実にメール便が機能している証拠です」と別のメッセージを同時に伝えられるのだと思うのです。

投稿者 鶴野充茂 : 10:11

2006年12月13日

命をつなぐ「焼肉のたれ」

広報意識を刺激される記事を見つけました。

六甲山で遭難の男性/ 焼肉のたれで3週間

兵庫県の六甲山で行方不明になり、約3週間ぶりに山中で発見された西宮市の職員、打越三敬さん(35)=西宮市上之町=が、家族に「焼肉のたれと水で生き延びた」と話していることが11日、分かった。(以下、略)

(12/12/06 日経新聞より引用)

私がエバラとか、キッコーマンあたりの、焼肉のたれ会社に勤めている人か、「焼肉のたれ会社」を支援するPR会社の担当者なら、まずこの「焼肉のたれ」が自社製品かどうかを確かめますね。

で、もし、自社製品なら、その製品を「『命をつなぐ』たれ」として広報/マーケティングします。

もし、自社製品でないなら、広く「焼肉のたれ」というカテゴリーの盛り上げを考えて、「焼肉のたれはスゴイ」というキャンペーンの可能性を検討します。

「登山に行く時は焼肉のたれ」 「非常食に焼肉のたれ」 「焼肉のたれで延命!」

「私が生きて帰って来れたのは、このたれのおかげです!」(本人談)


こういうマーケティングは、結果的に本人が死亡された場合には、なかなか使えない(最後の記録が、この媒体に保存されていたことを発見!などの時)のですが、生還の場合は、展開の可能性がいろいろあります。

・・・でも、焼肉のたれって、味が濃いから喉が乾くので、水が一緒にないとダメですよね、きっと。あと、塩分が多いイメージがあるので、それに頼ると、中には命を縮める人もいるのかな。

投稿者 鶴野充茂 : 10:27

2006年12月07日

フランスの価値観を発信する

本日の日経によると、フランスで24時間ニュース専門の国際放送局が開局するそうです。

仏の価値観で世界に報道 / 米CNNなどに対抗 / 政府がニュース局

「フランスの視点」を旗印に掲げ、世界に向けて24時間ニュース番組を提供する新しい国際放送局「フランス24」が6日、開局する。仏政府肝いりのこの事業の背景には米CNNや中東アルジャズィーラを通じて特定の価値観が広まることへの警戒感がある。

衛星放送、CATV、ブロードバンド通信などで仏語と英語で放送を始める。(以下、略)

12/7/06 日経新聞より引用

世界に受け入れられるプロパガンダ放送局になれるでしょうか。楽しみです。

フランス人の価値観や発想って、私、かなり興味があるんです。いやこれは、ものすごく事実とかけはなれたイメージなのかもしれない(関西人は納豆を食べないとか、街中で漫才をしている並の)のですが、

・フランス人家庭のリビングにはテレビがない (テレビは寝室にのみある)

・何かの感想を聞かれた時には、特定の花や食べ物や芸術作品を持ち出して、比喩として使う

・毎日バゲットを買ってピクニックをして公園でランチする

・いつも 口を尖らせて ういうい 言っている

そんな人たちが世界向けのニュースを作ったら一体どうなるのか。

なんだか、興味ありません?

投稿者 鶴野充茂 : 09:54

2006年11月29日

レーダーストラップ

UFOが近づくと教えてくれるレーダーがストラップになって販売されているのを発見。

UFO探知&宇宙人発見モード付き!ユータンレーダーストラップ

そうか、UFOって探知できるのか、え、でも探知できるのなら、UFO(未確認飛行物体)と呼べるのか、という疑問はありますが、思わず反応してしまったので、紹介しておきます。

さらに、宇宙人にも反応するという!

・・・・仕事の打ち合わせで、鳴りまくったら困るなあ。


ちなみに、私は、UFOを探知するよりも、同じUFO探知に興味を持って、このストラップを買ってしまった人が近づいたら反応するようなレーダーにしておいたら、

きっと「SNS的」で面白いんじゃないかと思いました。

「マイミクさせてください」って、知らない人でも声かけやすそうだし。

投稿者 鶴野充茂 : 11:06

2006年11月28日

ソニーのプロダクトプレイスメント

11/24/06付の日経MJによると、

ソニー製品で007が情報武装 全米公開の最新作

 17日から全米公開されたスパイ映画「007」シリーズ最新作「カジノ・ロワイヤル」(SPE配給)で、主役のジェームズ・ボンドをはじめ登場人物の愛用するIT機器をソニー製品が独占している。

 映画で使用されたパソコンの「バイオ」やデジカメの「サイバーショット」、携帯電話の「K800」などいずれもソニー・グループの製品。

(中略)

 米メディアによるとソニーは制作と宣伝にあわせて2億5千万ドルを投入した。

のだそうです。LA発、全29行の記事。

おおー、付き合いで生まれたような米紙の記事を見て、そのまま翻訳したような記事。なんとも寂しさを感じます。

一般向けニュースとしては、「007はソニー製品を使っている」だけでいいのかもしれませんが、業界人的には、広告効果の見積りとそれ以外の指標(イメージの影響など)で分析がほしいところです。出せないなら識者のコメントを入れるとか、ね。

MJなのだから、せめてプロダクトプレイスメントという言葉を使って、米国での市場規模を一言加えてほしいところでした。そしたら日経本紙との違いが出せるのに。

朝のつぶやきでした。

投稿者 鶴野充茂 : 09:51

2006年08月22日

プロダクトプレイスメント市場規模

8/22付の日経産業新聞にプロダクト・プレイスメントの市場規模に関する記事がありました。

有料PP広告 世界市場22億ドル超に/昨年42%増、米民間調査

映画やテレビ番組などに広告主の商品を露出して宣伝する「プロダクト・プレイスメント(PP)」の2005年の世界市場規模が前年比約42%増の22億1千万ドルに達した。米民間調査会社のPQメディアが明らかにした。/広告料を払わないで提供する場合の広告効果などを含めると世界の市場規模は前年比28%増の約60億ドルだった。 (以上、日経産業新聞から)

PQメディアのプレスリリースはこちら

有料広告よりもバーター+フリーパブなどの方が倍近くあるんですね! ちょっと驚きです。

もっとも、この数字の中には、たとえばメディアのオーナー会社のプロダクト・プレイスメントなどは入ってないように思うので、「どれだけプロダクト・プレイスメントが使われているか」という観点では、もっと違った傾向が実際のところはあるのかもしれません。

投稿者 鶴野充茂 : 10:35

2005年09月04日

産地のアピール

こういうニュースはPRの仕事をしている人にはとても参考になりますよね。

--------(以下、引用)

眼鏡かけ2千人がマラソン 福井、フレーム産地で大会 (共同通信)

 汗でずり落ちる眼鏡を気にしながら、苦しそうな表情でゴール-。眼鏡フレームの生産日本一で知られる福井県鯖江市で4日、「めがねマラソン」が開かれ、22都府県から集まった男女約2100人が出場した。
 参加資格は「眼鏡の着用」。ハート形のサングラスや、鼻とひげが付いたおもちゃの眼鏡のほか、絵の具で目の周りに眼鏡の枠を描いたランナーも登場。観客から大きな歓声が飛んだ。

--------(引用おわり)

きっと面白い写真が地元紙やローカルニュースで流れたはずです。絵的におもしろい。想像できますよね。

最近、よく取材で、「自己演出プロデューサー」の仕事が一目で見て分かる写真を撮りたい、と言われて悩んでいます。

さて、今日は何位でしょうか?

投稿者 鶴野充茂 : 18:29 | コメント (0) | トラックバック

広告は週の後半が効果的?

gooで興味深い調査を見つけました。広告への反応が見込める曜日についてです。

--------- 以下、引用

広告への反応―見込めるのは水・木・金曜日?

曜日ごとに見てみると、上記のように何らかの行動を起こすだろうという人の割合は「月曜日」が29.8%、「火曜日」が26.5%、「水曜日」が 32.0%、「木曜日」が34.6%、「金曜日」が34.8%となった。この割合は週の後半ほど高くなり、木曜日・金曜日には広告を見た人の3割以上が何らかの行動を考えているようだ。

------------ 引用おわり

セミナーをはじめとするイベントの案内をしている私からすると、なんだか意外な結果だったのですが、よく読んで納得。ここで前提にしている広告は、どちらかというと消費財のようですね。ONよりOFFという感じですか。だから、週後半なのかもしれません。

商材ごとにデータをとると、ちょっと違った結果がでそうに思います。転職サイトで連載しているコラムのリンクから飛んでこられる方は、週末が多いです。

土日にじっくり考える人が多い、ということなのかもしれません。

こちらのランキングもチェック!

投稿者 鶴野充茂 : 11:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月06日

試供品の配り方とファンサービス

新聞の切り抜きを整理していたら、「相模鉄道、つり革パイプに試供品」(日経3/17付)という記事を発見。「持ち帰り自由な広告」ということで、写真付きで紹介されていました。

この媒体、名前を「めであっと」と言い、導入したのは、近鉄が最初(プレスリリースはこちら)。 参考:近畿日本鉄道博物館

ぶらぶら目の前にぶら下がっていると、鬱陶しいような気がするのですが、つり革、つり広告も、はたまた街の電線も見慣れてしまえば、なんとも思わなくなりますから、長期的に見れば新たな媒体として定着するのでしょうかね。

さて、これ自体は近鉄への導入から1年くらい経つ話なのですが、私が気づいたのは、相模鉄道の面白さです。

詳しく調べてみようと相模鉄道のホームページを見ていたら、 「相鉄モノ」という鉄道グッズ販売ページがリンクされていて、昔の鉄道で使われていたつり革やら鉄道プレートやらが紹介されています。

警笛が4000円。非常制御スイッチが1500円。踏切警報音発生器スピーカー2000円

何に使うかは別にして、こういう「ファンが喜ぶサービスを提供する姿勢」に私は心を打たれてしまいました。

たとえ、もともとの発想に、「どうせ捨てるものだし、鉄道ファンなら高く買うだろうし」という多少の下心があったにせよ、会社のトップページから分かりやすい位置にリンクを貼って案内しているところがいいじゃないですか。

つり革で試供品を配るという新サービスの導入とパブリシティで、新たな相鉄ファンを獲得する、という効果もあるのかもしれない・・・。

投稿者 鶴野充茂 : 23:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月25日

タクシー車内の広告

タクシーに乗っていて、目に付いた広告がありました。

タクシー広告

ちょうどこのシートの後ろの広告なのですが、私が手を伸ばしたのは、左の「TAXI AD」というカード。

このシートの広告枠が一ヶ月いくらなのか、というデータが載っていたのです。それによると、タクシー外面の側面広告1台1ヶ月3万5千円やら天井の三角帽子広告(で分かりますかね)1台1ヶ月2万円、など料金が1台1ヶ月単位で掲載されていて、立体物などの作りこみに手間がかかるものの方が高くなっています。認知効果で換算されていないところが面白い。

で、後部座席の後ろの後部ガラスに貼り付ける全面ステッカー(タバコのセーラムとかがよくやっているもの)が個人的には印象力があるから高そうに思っていたら、意外と安いんです(1台1ヶ月2500円)。

さて、視点を車内に戻して、車内のカードを考えてみると、大体、無駄毛処理かダイエット、美容整形に栄養剤あたりが多いようなイメージなのですが、本当にあの場所にカードを入れて効果が高いのって、一体何なのでしょうね。カードだと夜になったら目に付きにくいし、タクシーは動き回るからレストランのようなロケーションビジネスにもも1つ向いてないのかもしれません。いや、でも、意外とフランチャイズのレストランかなぁ。フランチャイズでやっている宅配クリーニングとか。

このカードホルダーの場所、誰が一番活用できるのか。そんなことをずっと考えていたら、いつの間にか目的地を過ぎ、メーターが1つ回ってしまいました。こんな小さなことが妙に悔しい。

投稿者 鶴野充茂 : 20:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月15日

記者会見で目立つ

今日の日経産業新聞に「新製品発表 目立つが勝ち!?」という見出しで、記者会見自体で話題を集めた事例を紹介しています。

1つはロッテの飲むアイス「クーリッシュ」で、飛行機内で103人の取材陣を集めての「空飛ぶ記者会見」を行ない、テレビで9件、新聞で17件取り上げられたことを紹介。予算はフライトとホテルでのパーティがセットで750万円から。

もう1つは、SCEのPS2向けゲーム「GT4」の完成披露会で明治神宮外苑 聖徳記念絵画館に「GT」ロゴを大写しし、国内外の有名スポーツカーやレースカーがずらりと並ぶ演出をした、と。おそらく私も知っている広報担当者のコメントは、「通常はゲーム関連情報を取り上げてもらうことが難しい一般層向けテレビ情報番組でもカバーされた」とのこと。

そのほかにもアサヒの緑茶飲料「若武者」の巨大ボペットボトル(高さ10メートル)が隅田川に浮かんでいる写真が掲載されていてなかなか面白い記事です。

イベントは、そこに参加する人を楽しませるもの、というのももちろんですが、こういう例を見ていると、「どうやって参加した人に更にそれを別の人に伝えてもらうか」工夫をするという観点でも参考にもなりますね。隅田川に浮かぶ巨大ペットボトルを直接見かけて話題にする人はそんなにいないでしょうからね。

ところで、10メートルのペットボトルはどこに発注していくらくらいで作ってくれるんでしょうか。

投稿者 鶴野充茂 : 18:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月01日

退職の挨拶で飛んでくる

最近、年度末ということもあってか、このサイトに「退職・挨拶」というキーワードで飛んでくる人がめちゃくちゃ多くて不思議に感じていました。(以前「毎コミ」の連載コラムで退職の挨拶について書いたためにそれが検索エンジンにひっかかっているようです)

この人たちは、退職間際でみんなの前で簡単挨拶スピーチをするための情報を求めているのか、

それとも、「このたびはお世話になりましたメール」を書くための情報を求めているのか、

あるいは、単なる「退職・挨拶」フェチなのか。(?)

結局、この疑問についてはまだ解決されませんが、最近、改めてこの退職の挨拶メールの体験を振り返って考えることがあります。

今年の1月、私が会社を辞める時、仕事でお世話になった社内外の「どうしても書きたい」約950人に1通ずつ退職の挨拶メールを送りました。まる3日間かかりました。

そのうち、100通くらいが不達で戻ってきました。つまり、会社を辞めている人がそれくらいいたということです。

で、250人くらいから返事が返ってきました。

熱いメールを送ると、熱いメッセージが戻ってくることが分かりました。

「今までずいぶんいろんな退職や異動の挨拶メールをもらったが、こんなに明るいものは初めてだ」とある役員からの返事や、「ぜひ一緒に仕事をしよう」というお誘い、「俺も辞めたいけど、辞められない。羨ましいなあ、がんばれ」という励ましなど、こんな時でしかやり取りできない本音がたくさん届きました。

返事を書ききれないくらいの返信メールを受け取ったとき、BCCで「一斉配信失礼します」とやらずに良かったとつくづく思いました。退職の挨拶メールをきっかけに、しばらく会わなかった人と改めて挨拶する機会を得たりしましたし、実際にビジネスに結びついた人も何人もいます。その後、私のセミナーにもたくさんの人が参加してくれました。

人の一生には、節目となる、とても大きなイベントが何度かあって、その時には多くの人が話を聞いてくれるように思います。たとえば、卒業、就職、結婚、離婚、退職。特に、「決断」を伴うものには強いメッセージ性がありますね。なぜ今か、なぜそう決意したか。そのあたりの本音を身近な人は聞きたいわけです。そんな時には、伝えた相手からの反応も得やすいですから、メッセージを伝える機会としても大きなチャンスと言えるのでしょう。

そんなわけで、退職の挨拶をこれから書こうという方は、せめて返事をもらいたい人だけには、Toで送ることをお勧めします。

(退職の挨拶について書かれている方にTBさせていただきました。退職の挨拶つながりということで、以後よろしくお願いします! 仕事を辞められた皆さん、お疲れさまでした!)

退職する前にランキングをチェック?

投稿者 鶴野充茂 : 20:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月17日

2・16セミナー御礼

昨日、自己演出マーケティングの初めてのセミナーを開催しました。お集まりいただいた皆様、ありがとうございました。

やはり、発信するとたくさんのフィードバックを得られるので本当によかったです。内容をアップデート・改善しつつ、今後も続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくおねがいします!

sem216-1.jpg

会場はこんな感じでした。

sem216-2.jpg

実は途中から胃が強烈に痛くなってたんですよね。ちょうどこの頃から。

sem216-3.jpg

参加者の目を見ていると、興味のあるところとないところ、他に別のことを考えている人などがよく分かります。

sem216-4.jpg

後ろの方だとスライドの下の方が見えにくかったですね。次回から改善します!

こっちもがんばります!

投稿者 鶴野充茂 : 18:52 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月27日

タレント・キャラクターのイメージ調査

今日の日経MJはタレント・キャラクターのイメージ調査を紹介していて興味深かったです。

好感度ランキング (日経MJ発表 イメージ ネット調査)

1位 オードリー・ヘップバーン 2位 トトロ 3位 スヌーピー 4位 くまのプーさん 5位 香取慎吾 6位 所ジョージ 7位 ルパン3世 8位 ビートたけし 9位 ドラエもん 10位 ミッキーマウス 11位 鉄腕アトム 12位 明石家さんま 13位 サザンオールスターズ 14位 イチロー 15位 草なぎ剛 16位 吉永小百合 16位 サザエさん 18位 樹木希林 19位 矢田亜希子 20位 長嶋茂雄 21位 星野仙一 22位 松井秀喜 23位 ピーターラビット 24位 緒形拳 25位 織田裕二 26位 山口智子 26位 松嶋菜々子 26位 島田紳助 29位 水野美紀 30位 ちびまる子 30位 竹中直人

このほかにも、「○○にぴったり」、「△△といえば?」なキャラクター・タレントの紹介もしています。多くの広告関係者がチェックしていることでしょう。

そういえば、最近似たようなランキングがもう1つありました。

CM総研発表 2004年テレビCMタレント好感度ランキング

男性部門

1位 木村拓哉(富士通) 2位 清水章吾(アイフル) 3位 中居正広(東京海上火災・日動火災海上合併) 4位 香取慎吾 (同上) 5位 草なぎ剛(同上) 6位 ペ・ヨンジュン(オロナミンC) 7位 岸部一徳(富士通) 8位 長瀬智也(リゲイン) 9位 稲垣吾郎(東京海上火災・日動火災海上合併) 10位 石橋蓮司(ジョージア) 11位 デイビッド・ベッカム(TBC) 12位 唐沢寿明(ネスカフェ) 13位 所ジョージ(年末ジャンボ) 14位 本木雅弘(伊右衛門) 15位 妻夫木聡(au) 16位 高見盛(お茶漬け海苔) 17位 松井秀喜(マグナムドライ) 18位 西村雅彦(ジョージア) 19位 福山雅治(ポカリスエット) 20位 新庄剛志(オロナミンC)

女性部門

1位 松浦亜弥(プリッツ) 2位 松嶋菜々子(生茶) 3位 上戸彩(オロナミンC) 4位 矢田亜希子(ジョージア) 5位 佐藤江梨子(ジョージア) 6位 樹木希林(写ルンです) 7位 米倉涼子(ジョージア) 8位 仲間由紀恵(ポッキー) 9位 田中麗奈(写ルンです) 10位 藤原紀香(ジョージア) 11位 黒木瞳(Lモード) 12位 長谷川京子(ピクサス) 13位 浜崎あゆみ(ハイチュウ) 14位 加藤あい(ジョージア) 15位 柴咲コウ(ポッキー) 16位 宮沢りえ(伊右衛門) 17位 鈴木京香(Switch!) 18位 松下由樹(au) 19位 ヴィクトリア・ベッカム(TBC) 20位 吉永小百合(AQUOS)

毎年のことですが、こういうのを見ていると、タレントとCM(特に消費財とりわけ飲料)、キャラクターとアニメ番組って相互のイメージに与える影響が大きいことを再認識しますね。

でも、これでよく見えないのが、どれくらいの露出でこの結果が得られたのか、ということ。CMランキングは、これに広告出稿金額も参考表示してもらえると、ビジネス面からももっと捉えやすいように思います。

他方、食品や飲料など口に入れてもらうものは、潜在意識的にその欲求を満たすパートナーとしてふさわしい(ターゲット層にアピールする)タレントがCMに出てくると、相互(商品とタレント)の訴求力が高まるような気がします。もちろん、広告費の大きさ(露出量)も影響するでしょうが、口に入れるという初歩的欲求を満たす行為とその時のパートナー像って、頭の中で強烈な印象として結びつきやすいのではないかと。人は仲良くなろうとすると必ず「一緒に食べに行こう」とか「飲みに行こう」って言いますからね。

そんな研究事例をどなたか知っていたらぜひ教えてください。

あと関係ありませんが、これだけSMAPが強いと、TOKIOが出て来れませんねぇ。このへんの世代交代戦略って企業の人事とよく似ていますが、はてさて、どうするんでしょう。今度は若手が一気に転職し始めたりして。

このランキングも気になってます!

投稿者 鶴野充茂 : 18:16 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月03日

北陸先端大、広報室長を公募

広報もようやく専門キャリアとして認知されてきたということでしょうか。

北陸先端大、広報室長を全国から公募 (12/3付 日経産業新聞から)

【金沢】北陸先端科学技術大学院大学(石川県辰口町)は二日、広報室長を全国から公募すると発表した。広報責任者を公募するのは全国の国立大でも珍しいという。二〇〇四年度からの独立法人化に伴い、独自に外部人材を採用できるようになったことを生かす。

条件は、「民間企業等で広報関連業務の経験がある」「英語が得意なことが望ましい」などだそうです。詳しい募集要項はこちら

こっちでも認められたいナ!

投稿者 鶴野充茂 : 09:27 | コメント (2) | トラックバック

2004年11月30日

合弁の思惑

電通とADKが合弁会社「ドリル」の設立を発表しましたね。

電通・ADK、新会社で重点――デザイン・広告融合へ戦略(11/30付 日経産業)

電通とアサツーディ・ケイ(ADK)は二十九日、インターネットとイベントを活用する販売促進など広告関連の新事業を開拓する新会社の概要を発表した。デザインと広告・販売促進の媒体の活用戦略を同時に企画する手法などを開発する。十二月一日付で設立、来年一月五日から営業を始める。二〇〇五年度で五億円の売上高を目指す。

何の根拠も提示できないのですが、直感的に「あれ、これって両社合併統合への布石?」なんて思ってしまいました。博報堂DYメディアパートナーズの動きもありますし、言い方ややることは後で考えるとして(とりあえず新領域を共同で開拓なんてことにしよう、とか)、一緒に協力する、というのは大きな経営判断としては充分あるのかな、と。

当初やることとしては、両社にまたがったクライアントを担当しているチームが合体して、もう一回り大きな予算を一緒に取ってこよう、みたいな協力から始めるんですかね。そして出向者には、「自社の取り分が増えるようにがんばれ」みたいなプレッシャーもかかる、と。

うーむ。そんなに外れていないようにも思うのですが、考えすぎ? (知ってる人は当事者で書けないし、知らない人は憶測しかできないこういう話はかなり時間が経たないと一般情報にならないんですよねー。すごく面白いのに)

そんなすき間にできた部隊に就職していくのもチャンスをつかむ1つの方法かもしれません。>就職活動中の皆さん。

こっちの動向も気になるぞ

投稿者 鶴野充茂 : 10:30 | コメント (1) | トラックバック

2004年10月20日

西海岸でPRイベント

結構面白そうなPRイベントの情報を偶然見つけました。このサイトには海外からもアクセスがあるので、西海岸の情報ですが、参考までに掲載しておきます。

The Press Club of California's International Media Summit on “Best Practices in International PR”

The Press Club of California's International Media Summit on “Best Practices in International PR”

Get the answers to the following questions and more:
•For journalists: how can I get that interview with leading Silicon Valley executives?
•What do foreign correspondents in the San Francisco Bay Area cover?
•How can I get my company/client to reach out internationally without flying all over the world?
•How do I reach out to foreign correspondents?

Who's attending?
•Press
•Corporate PR execs
•PR firm execs
•Anyone dealing with ­ or wanting to deal with ­ foreign media based in the San Francisco Bay Area

Program:
4:30 PM: Registration and networking reception
5:30 PM: Program starts
•Introduction: The role of a foreign correspondent by Jean-Baptiste Su, La Tribune (France)
•Award ceremony: Best corporate PR in technology, according the members of The Pressclub of California
5:45 PM: Panel discussion: Best practices in International PR
Panellists:
•Ron Piovesan, Corporate Public Relations, Cisco Systems
•Kristin Hollins, International Public Relations & Executive Communications, Oracle
•Agnes Kwan, International Public Relations, Intel
•Kristin Huguet, International Public Relations, Sun Micrososystems
Moderator:
Tom Sanders, Silicon Valley Correspondent, VNU News Centre, United Kingdom

6:45 PM: networking reception

The following publications will be present (among others):
c'T - Germany
DigiTimes - Taiwan
The Economist - United Kingdom
Het Financieele Dagblad - Netherlands
Nikkei - Japan
Der Spiegel - Germany
La Tribune - France
vnunet.com - United Kingdom

When: Thursday October 21
Where: Zibibbo, 430 Kipling St, Palo Alto.

Drinks and hors d’oeuvres will be served. The event will be co-hosted by Sun. Gold sponsors include Adobe and Mobissimo (sponsorships opportunities still available).

General Admission: $35
To Register, send an email to register@thepressclub.org

投稿者 鶴野充茂 : 12:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月19日

粘着性のある広告

aikawaさんが、面白い広告をblogで紹介してくれました。

クイズ形式で企業名を考える仕掛けです。就職サイトの「場」に単価の高い広告媒体をつくりました。

少なくとも答えを考えている間はいろいろな会社を思い浮かべますから、最後まで企画者の意図通りについてきたユーザーには、粘着性のある広告だと思います。ただ、答えを教えるまで回答者は確信を持てませんので、難易度をどうコントロールするかがクイズ形式の企画のポイントなのと、媒体枠に限りがある(乱発できない)という側面はありますね。

見てもらって、どう記憶に留めてもらうか。広告というコミュニケーション手段の永遠の課題だと思います。

ちなみにこのキャンペーンは就職活動中の学生しか応募できないそうです。

投稿者 鶴野充茂 : 10:18 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月13日

広告出稿の際のメディア分析をネットで

太田さんがやっているPR会社「ビルコム」が、メディアリサーチセンターと共同で、ネット上での媒体情報サービスを開始されるそうです。(プレスリリースはこちら、背景は太田さんのblog参照)
 
ビルコム、広告効果、ネットで検証、媒体比較サイト
10/11付 日経新聞
PR会社のビルコム(東京・渋谷、太田滋社長)は十二月からインターネットで国内五千以上の新聞・雑誌の発行部数や読者層、広告料を検索できるサービスを始める。過去に出した広告の効果を検証する機能もあり、一般企業の広報宣伝担当者が専門知識なしに広告の費用や効果を比較できるようになる。
こういうサービスは便利ですよね。今まで手軽に使えるのがなかなかありませんでした。サービス開始は12月ですか、楽しみですね。

投稿者 鶴野充茂 : 14:50 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月10日

ネット広告

ネット広告、米で定着――上期の総収入最高、数年後、雑誌並みに」という見出しの記事を読みました。10/9付けの日経朝刊です。

記事によると、今年上半期(1-6月)の市場規模はネットバブル最盛期2000年の同時期を上回り、通年で過去最高の見通し。2-3年後に雑誌と肩を並べるとの見方もあるとのこと。

伸びているのは、ネット広告全体の4割を占める検索サイトとの連携広告。不特定多数を相手にしたテレビ広告などよりも、特定の潜在顧客に的が絞りやすいため年率2倍の勢いで市場が拡大だと。昨年は、米雑誌広告が124億ドル、ネットが73億ドルだったそうです。

もう少し詳しいレポートがこちらにあります。

参考: Interactive Advertising Bureau

投稿者 鶴野充茂 : 10:46 | コメント (0) | トラックバック

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