2008年07月20日

看板でいかに気を引くか

暑い暑いと汗をかきながら、照り返しのきつい銀座、歌舞伎座の近くを歩いていて、何か不思議な広告表現が視界の中に入ってきました。

ginza72008-1.jpg

一瞬通り過ぎて、「ん?」と思い、戻って確かめました。


 

ginza72008-2.jpg

これが何気なく気になった看板、というか、お品書き?

 

問題はこの部分です。↓

ginza72008-3.jpg

わ、わかりますかね、

2つ気になることがあるんです。

 

1つ目はこれ。

 

ginza72008-4.jpg

クスクスだそうです。

うむ。いいですよね、クスクス。今や国際的な認知を得ている料理です。


 

で・・・でも、ですね。

「冷やし中華、始めました」

と同じようにクスクスを訴えて、一体どれだけの効果があるというのでしょうか。

歌舞伎座近くに、それほどクスクスファンが多いのでしょうか。


 

「おおーっ! クスクスはじめたのかー! 」

と大反響があるような、局地的にすごいインパクトのある品目なのでしょうか。

 

それが私にはわかりませんでした。


 

さらに。

ginza72008-5.jpg

矢印と左右があってないんですけど・・・。

この看板、「角」にないんですけど・・・。

この看板を正面に見ている人にとっては、「左側面に進むとあります」か、

方向は矢印で視覚的に訴えて、「すぐそこ」くらいの方が親切な説明表現だと思います。

「右へ曲がってください」と伝えるべき人は、この看板を正面に見て、右から左に歩行中の人。

しかも、顔の方向を変えずに右の視界に入ったこの看板群を見て、店の位置を確認しようとするような極めて特殊な人なんです。

まあ、「クスクス始めました」で反応するようなタイプの人ですから、きっと私とは属性が違うんでしょう。

高度なターゲティングですよね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:52

2008年07月02日

なぜその言葉を使うのか?

コミュニケーションの仕事をしていると、日常的に1つ1つの言葉の使い方が気になります。

御徒町駅前の蕎麦屋。何気なく壁にかかれたメニューを見ていて目がとまりました。

70108menu1.jpg

初めて入ったお店で、何を頼めばいいのか分からない状態ですから、1つ1つをイメージしながらメニューを見ていきます。

70108menu2.jpg

目が止まったのはここです。「御徒町の五峰」、うちのオススメの酒、ですね。

ふむふむ・・・、あれ?? よ・読めないぞ、と。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

というところです。

70108menu3.jpg

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

はい、赤の下線まで引いてあるので、もう一回読みます。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

 

やっぱり読めません。

店の人に聞いても誰も読めません。

・・・なので、写真に撮って、家で調べることにしました。

かつぜん くわつ― 0豁然】

(ト/タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。
「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。
「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

三省堂提供「大辞林 第二版」より凡例はこちら
「かつぜん」だそうです。

つまり、「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」 というのは、

「飲めばその違いがはっきり分かる」(だから飲め!)

ということなのでしょう、きっと。


でも、漢字が読めないと、意味が分からない。意味が分からないと、注文しにくいですよね。

でも、あ、そうか、二回目以降のリピーターは、家で意味と読み方を調べて、「次に行く時は注文しよう」と決意してから店に行くから、このメッセージはリピーターに効く表現なのかもしれない。

薬に、「胃で溶けずに腸で効く」みたいなのがありますけど、

これは、一回目の来店では効かずに、二度目三度目の来店の時に効く。



そう考えると高度な表現ですよね。


そんなこと考えてる間に酔いもスッキリ醒めました。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 05:38

2008年03月29日

平面から垂直に

近所のスーパーで気になるものを発見。

yogurt1.jpg

いつも見慣れている商品棚って、少し違うものが加わるだけで目が行きますよね。

これ、何だと思います?

ヨーグルトです。

一瞬、認識できなかったのですが、「ヨーグルト4個入り」というPOPで手を伸ばしました。

yogurt2.jpg

正面はこうなってます。

ちょっと離れて見ると、洗濯洗剤のようなパッケージです。


でも、インパクトありますよね。

 

yogurt3.jpg

サイズが一般的なものと、これくらい違いますから。


ヨーグルトは、4個セットのパッケージだと、4つを上から見て正方形になるような配置にして売られてますよね。

つまり、平面でパッケージを作っています。

それがこの森永「なめらかビヒダス」は縦に2段に積まれたパッケージ。

きっと平面の方が、パッケージ化も店頭での積み上げやすさも良いのだと思いますが、

平面パッケージを見慣れているところに縦型が入ると、目立ちますね。

それだけの理由で、私は1つ、買ってしまいました。

 

平面のものを垂直にしてみる。覚えておくことにしたいと思います。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:43

2008年03月27日

人を誘って行こうと思う仕掛けづくり

季節の風物詩、「桜を見に行こう」とランチタイムに誘われたので、ついて行きました。

sakura1.jpg

 

おおっと満開。見事な桜。

あれ?・・・ でも、まだ昼間のはず・・・


と、思ったら、なんとこれ、大衆食堂・居酒屋の「桜祭り」。

sakura2.jpg

店内いっぱいの桜。桜。桜。

 

sakura3.jpg

「わ~、すごぉ~い」と言って写真を撮る。

 

そして、「ねえねえ、桜見に行かない?」といって別の人を食事に誘う、と。

翌年も別の人を誘う、と。

うまいこと考えてますね。 映像的にも面白いのでテレビも反応しそうですし。

毎年、この季節になると新規来店が確実に増えていそうです。

 


人を誘って繰り返し行く仕掛け、というのも時々考えてみますか。


           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:09

2008年03月24日

外務省/洞爺湖サミットとPR

洞爺湖サミットに向けた外務省のPR対策の動きがありましたので、業界記録としてのメモ。

共同ピーアールが外務省に人材派遣 洞爺湖サミット、アドバイザーに

 共同ピーアールは、今年7月に北海道洞爺湖町で開かれる「北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)」で、外務省のメディア・アドバイザーおよび広報業務担当者の派遣業務を落札した。外務省がPR会社をメディア・アドバイザーに採用するのは初めて。世界中からサミットを訪れる報道陣への適切な対応策を立案、実行していく。

 具体的には4月1日に、メディア・アドバイザー1人と広報担当者2人を外務省大臣官房国際報道官室に派遣する。

 メディア・アドバイザーはG8諸国や招待国から来る報道機関の情報ニーズの調査・分析、過去のサミット開催国が行ってきたメディア対策の調査分析、対外情報発信・広報戦略の企画立案などを行う。広報業務担当者は各国取材陣への対応や広報業務サポート、外国メディアからの電話対応を受け持つ。(以上、3/20付 フジサンケイビジネスアイより引用)

ついでに共同PRのプレスリリースはこちら


誰が行くんでしょう。Tさん?

海外メディア対応を訓練 サミット控え外務省

 外務省は4月から民間PR会社に委託し、幹部職員に外国報道機関への対応を訓練する「メディア・トレーニング」を始める。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や関連閣僚会合の開催を前に、多数来日する海外メディア記者へ日本をアピールする発信力の強化が狙い。

 欧米主要国では、外交官の初任研修や在外公館赴任時に、メディア対応の教育を行う例が多い。しかし日本外務省の職員は、外国語が堪能とはいえ「報道発表などの訓練は受けていなかった」(幹部)のが実態。

 外務省は近く入札により、業務委託する民間PR会社を選定。外務報道官など幹部5、6人が、英語による模擬記者会見などの訓練を受ける。好感を持たれるよう服装、髪形など身だしなみも指導してもらう。(共同、3/22/08付 中日新聞より引用)

ちなみに、上の「メディア・トレーニング」の入札情報はこちら にありました。

・・・それにしても、どう考えても、この情報(入札情報)だけでは、提案できませんよね。 関係者のところには直接電話で連絡が行ってるはずですが。もっと詳しく知りたいものです。

 

さて、私は、一度だけサミットの事務局(日本政府代表部)に詰めたことがあります。今からちょうど10年前です。

日本がもっと国際的に強力な情報発信できたらなあ、なんて思っていたのを思い出します。10年経って、さて、どんな風に広報が進められるんでしょうか? とても楽しみです。
 

広報対策、メディア・トレーニングのニーズは確実に高まっているように感じますね。

中国から何かを輸入しているような事業をしている会社(危機管理)や、上場前後やM&Aなどで会社の状況が急速に変化しているようなところが中心ですが、視聴者も記者会見・謝罪会見を見慣れてきているので、単なる見た目の対策以上のところまでやらないと充分ではなくなってきています。

しかも、メディア/情報チャンネルが複雑化を増しているので、誰に向けてどんなメッセージをどのように届けるか、組織内で考え方の意思統一も重要性を増しています。

 

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


 

投稿者 鶴野充茂 : 19:18

2008年03月17日

御礼!ACフォーラム

昨日3/16(日)、第3回ACフォーラムが無事開催できました。

今回の開催までは、ほんと長い道のりでした。

時代を象徴するマーコムのキーワードをなかなか見つけられず、準備もたいへんだった今回ですが、結果的にはほぼ満席、参加者のアンケートによるプログラムの満足度もたいへん高く、充実感を持ってイベントを終えることができました。

ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。関係者の皆さん、お疲れさまでした。

今後も、皆さんと協力して、続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

staff_after_the_event.jpg

(交流会のあと、最後まで残っていたスタッフで)

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:38

2008年02月14日

伊豆 と ファンクラブ と 研ナオコ と 情報発信のスピード

昨年、一昨年に静岡県の観光広報の研修講師をした関係で、伊豆ブランド成果発表会にご招待いただきました。

izu-pr21408-1.jpg (撮影・わたし)

伊豆PR大賞は、地元のPRに最も貢献したグループを県が表彰するもの。

最優秀賞(静岡県知事賞)は、「伊豆下田『海水浴の郷』づくり推進事業」を進めている下田市の観光振興団体ビッグシャワー実行委員会が受賞。

この方々に私、以前、「下田って、車で行くと食べる店がぜんぜん見つからないんですよ」と言ったんです。

すると、「下田温泉ブログを見てください」と。 「自分たちが地元情報を発信してますから」と。

私はすかさず、「下田温泉、では絶対に検索しませんよ、下田・レストラン とかの組み合わせじゃないですか? 下田温泉という単語は首都圏からの旅行者の検索語にはならないと思いますよ」と言ってしまいました。

さて、そんなことをすっかり忘れていた私でしたが、この表彰の後、「おめでとうございます」と声をかけたら、

「鶴野さんに言われて、『下田ブログ』にしましたよ」と。

た、た、確かに「下田ブログ」になってました。

さて、静岡県。今般、広報の一環で、「伊豆ファンクラブ」なるものを発足したことを発表しました。

izu-fan.jpg

この特別会員に、この方。研ナオコさん。

izu-pr21408-2.jpg(撮影・わたし)

地元、天城湯ヶ島の出身だそうです。

そのあと、トークショー。

izu-pr21408-3.jpg(撮影・わたし)

さて、率直に驚くのは、

会場からオフィスに戻って、これを書こうと検索したら、すでに

日刊スポーツ(私の隣に座ってました、赤塚さんて言うのですね、またどこかで縁がありましたらよろしくお願いします) や 千野志麻(ちのしお)(上の写真左)さんがすでにこの様子をネットに載せていて、しかもそれが、グーグルの検索で引っかかる状態になっている!

 

いやもう、ほんとにのんびりできない時代ですね。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:49

2008年01月24日

PR業界就職をテーマに講演します(2/3)

2月3日(日)に、広告労協主催の広告業界就職フォーラムで「PR(広報)の仕事とキャリア」について講演することになりました。

850人定員(!)のイベント。毎年、東京・京都で開催していて、私もここ4-5年、毎年、講演の機会を頂いています。

詳細・申込みはこちらから

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:19

2007年12月26日

直接的な広告表現

コミュニケーションをする上で、

直接的な表現がいいのか、間接的な表現がいいのか、

言葉がいいのか、写真がいいのか、動画がいいのか、

大きさはどうか、構成はどうか、なんて、

常に悩みますけど、

お腹が空いている時は、直接的な表現が効果的だと実感しました。

gyoza-ad.jpg

空腹でオフィスに戻ってきた時にポストに入っていたチラシです。


 

お腹が空いている時に、じーっと見てください。

食べたくなりますから。 いや、この人生、もう餃子しか見えなくなりますから。



しかも、本物に変わるそうですよ。電話したら。 


 

しかも無料。

・・・強力ですよね?


 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:49

2007年12月10日

知らない間に翻訳されるブログ

日本語だから、日本語が分かる人向けだけに発信しているんだ、

というのは、思い込みなのだと、改めて思いました。

あなたのブログも、勝手に他の言語に翻訳されて読まれているかもしれません。

 

このブログもこんな風に、自動翻訳されます

いや、そういう技術もサービスも、存在はしっていましたし、

何度か使ったこともあります。

でも、本当に自分のサイトが自動翻訳されて読まれる時に、どんな感じになるか、

というのは実感を持って考えたことがありませんでした。


それで、自分のブログの翻訳したものを読んで、ちょっと焦ったんです。

現実味を持って、あ、これ、ちょっと真面目に考えた方がいいな、と。


 

ご覧の通り、英語訳はまだまだきちんとした意味を伝えていませんが、

これ、技術が追いついてないから使えない、と切り捨てていられるのかな、と考えたのです。

 

不完全な翻訳文を見た人が、本文の意味を推測して、

ファンになったり(これはまだいい)、怒り始めたり(困る)、

どうしても核心部分を知りたいと問い合わせをしてきたり(ないか)、

これをミスコミュニケーションといいます、みたいな出来事が起こることもあるのではないか、と。


 

これ、広報の仕事をしていて、メディアに誤解されて報じられるのと同じなんですよね。

情報伝達の観点からすると。



そんなことを考えると、

これからは自動翻訳される時にでも誤訳が生まれにくい文法に則った言葉を使って

表現することも、ネット上のコミュニケーション、自己演出には重要なのかも、と思いました。


 

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

さあ、今週もはりきって行こう。(?)

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:24

2007年11月28日

マクドナルド 「調理日時改ざん問題」 の 広報対応

11/27/07付 朝日新聞一面に、マクドナルドの記事が出ました。朝日のスクープです。

以下、引用。

マクドナルド都内4店舗、調理日時を張り替え

ハンバーガー大手マクドナルドの東京都内の4店舗が、売れ残ったサラダについて、調理日時のシールを翌日付に張り替えて販売していた疑いのあることが、26日わかった。事実と異なる調理日の表示は、不当表示として景品表示法にふれる可能性がある。


 日本マクドナルド(東京都)によると、調理日時改ざんの疑いがある店は、早稲田店、大塚駅前店、新大塚店、本郷三丁目店の4店舗。いずれも同社とのフランチャイズ契約に基づいて株式会社アスリート(同)が運営している。

 社内からとみられる情報提供に基づいて、日本マクドナルドが今月6~9日、4店舗の従業員約50人に聞き取り調査をしたところ、各店の従業員が「サイドサラダ」「新サラダディッシュ・クリスプチキン」「同・グリルチキン」の3品目について、「(前日から)持ち越した品の調理日時シールを新しい日付に張り替えていた」と証言したという。

 アスリート社によると、改ざんを証言した従業員は「(廃棄するのは)もったいないと思い、見た目に問題がないのでやってしまった」と話したという。

 日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。また各店には同社の社員2人が勤務しているが、「社員からの指示の有無は確認できていない」としている。

 アスリート社は「間違いを一切出さないようにしていたが、(日本マクドナルドの)指摘を受けて、ずさんな部分があったとわかり、驚いた」と話している。

(以上、引用終わり)


これを読んで、直感的に何かイヤな印象を受けました。

調理日時の張り替え、というよりも、この広報コメントについてです。

・・・ 日本マクドナルドは、取材に「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と説明。

とあります。  

おっと。  

この、マクドナルドの、広報対応は明らかに失敗。 違法性の有無で片付けるのは弁護士で、広報は消費者の意識にもっと気をつける必要があります。   

メディアの追求が始まるかな、と思いました。

すると、同日昼に社長による緊急記者会見。トップが出てきてお詫び。この対応は早かったと思います。

朝日新聞のウェブには、

大手ハンバーガー店チェーン、マクドナルドの東京都内4店舗での調理日時改ざん疑惑で、日本マクドナルドの原田泳幸社長は27日午後、東京・新宿のホテルで記者会見し、「マクドナルドとして心配をかけたことを深くおわびします」と陳謝した。「もっと早い段階で確認できなかったことが残念だ。朝日新聞社の報道の前に我々の手で早めに確認すべきだったと、重ね重ね残念に思う」とも述べた。

 会見した社長らは「これまで客から健康被害についての連絡がないことは確認した。専門家の見解では人体への影響はないとのことだ」と話した。

とまとめられました。

でも、何かしっくりきません。

何度も記事を読み直してみて気づいたのは、「今後、どうする」というメッセージが出てないんですね。

もっと早い段階で確認できなかったことが残念だ。朝日新聞社の報道の前に我々の手で早めに確認すべきだったと、重ね重ね残念に思う

こんなこと言ってるからです。

これは言わなくて良かった。

いや、言ってはいけなかった。

この約60文字のコメントのお陰で、本来、マクドナルドが記事に載せたかった「今後、われわれは○○の対応を取ります(○○して再発防止に取り組みます)」みたいなコメントが飛んだんです。

いや、もちろん、きっと記者会見では言ってるはずなんです。


これからどうする、というのは危機管理広報の基本のキですから。

実際、当該企業とのフランチャイズ契約を解除したと発表もされています。


でも、新聞の、限られたスペースに引用されるコメントからは落ちてしまいました。

速報的な短い記事に、引用は2つが限界です。何を言うか、どう言うかによって、メディア側がどのコメントを引用するかが決まってしまいます。

発信者側にとって重要な内容でも、引用文として面白くなければ、落ちてしまう わけです。


 

産経の記事にはこんなのも出ています。

「36年の歴史で大変残念」…マクドナルド会長が謝罪  

日本マクドナルド(東京都新宿区)の都内4店舗で売れ残り商品の調理日時のシールが張り替えられていた問題で同社の原田泳幸会長兼CEOは27日昼、都内のホテルで記者会見し、「多大なご迷惑とご心配をかけたことを心よりお詫びします」と謝罪した。

 原田会長は「大変厳しい管理基準に自信を持っていたが、店舗でサービスする際、クルー(従業員)に心の規律がなければならなかった。36年間の歴史のなかでこのようなことが起きて大変残念だ」と述べた。


「36年間の歴史のなかでこのようなことが起きて大変残念だ」と。

これも記者会見の場で言うべきコメントじゃないですね。見出しになるくらい強い表現だし、消費者感情も刺激します。

一連の広報対応で出てきたメッセージの印象は、

自信あったのに残念、FCめ。 > 法律的には問題ないけど >  謝罪 > 対応します


でも、きっとマクドナルドが発信したかったのは、

謝罪≒すぐ対応します > 責任の大きさ理解しています > たとえ法律的には問題なくても > 36年かけて積み重ねた信頼を再び回復できるよう全力を尽くします

という感じですよね。違いますかね。

・・・広報って本当に難しいですね。 


 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 02:20

2007年11月22日

11.22 いい夫婦の日

今日は11月22日。いい夫婦の日、だそうです。

 

1122.gif


 

記念日にからめて、事前に関連調査をして、プレスリリースを出す、というような広報の手法があります。

いや、私などは、記念日と言えば調査だ、とさえ思います。

 

今年の「いい夫婦の日」だと、

ダスキンとか。

2007年ダスキン・大掃除に関するアンケート調査 11月22日は「いい夫婦の日」 大掃除に見るいい夫婦の条件

ユーキャンとか。

夫婦を漢字一字で表すと…20代「絆」→60代「忍」

明治安田生命保険とか。

理想の夫婦:1位は三浦友和・山口百恵夫妻 ネット調査で

メディアも載せやすいですよね。確かに。


さて、

記念日を登録する「日本記念日協会」なる団体(なのかな?)があります。

登録料52500円。

これで、「記念日」にしてしまう。

よく考えた組織(なのかな?)だと思いますけど、上のページにある登録数からすると、

ビジネス化はまだちょっと時間がかかりそうですね。

 

日本記念日協会のPRってどうするんでしょう。

記念日PRと記念日調査PRで「日本記念日協会に登録されている」というのを繰り返し出してもらう、と。

そうすると、記念日登録者に記念日PRと記念日調査PRの仕方を手厚く教えてあげる、パブリシティ支援をしてあげる、ということなんですかね。

なんだかちょっと複雑。

             今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:57

2007年11月07日

初めての入札体験

ある日、農水省から呼ばれました。

nosui.jpg


コミュニケーション研修、メディアトレーニング等の実績が認められて(のはず)、

省内の研修の入札に参加してほしい、とのことで、まずはその説明会に参加せよ、と。

kaiken.jpg

途中、部屋を間違えてぐるぐる回っていると、記者会見の準備をしている部屋を発見。

何だか馴染み深い雰囲気。思わず広報資料をもらって帰りそうになりました。

nyusatsu.jpg

呼ばれたのはこの部屋。狭い業界なので見覚えのある顔も。

さて、肝心の「入札説明会」は、コミュニケーション教育に携わる者としては、突っ込み所満点でした。

・配布資料に書いていることしか言わない(私のプレゼン教室では、書いてあることと同じことを話すのは良くない、と指導しています)

・書いてあることしか言わないのに、よく言い間違える(私のプレゼン教室では、人前で話す前は、きちんと練習しておきましょうとアドバイスしています)

・何から質問していいのか分からないくらい、初心者に不親切な資料(読み手が何を知りたいか、を完全に無視した構成になっている)

・一言も話さない「説明担当者」が裁判か面接のようにたくさん座っている


いや、これは多分、人選ミスなんです。 先方じゃなくて私のことなんですが。

スタッフに行ってもらった方が良かったと思います。本当に。

自慢ではありませんが、私は、たとえば規定のフォームに書き込むのが苦手でダメなんです。アレルギーがある。はみ出して書くのはしょっちゅうだし、ついつい欄外に違うことを書いたり、新しく欄を作ったりしてしまうんです。「この表記、分かりにくい」みたいなコメント書いたり。仕方ありませんよね、そういうフォームを作ったりもする仕事をしているわけですから。職業病なんです。

ところが、この日はうちのスタッフが他の仕事で行けなかったので、私が行ってきたのです。

苦手でも、やっぱり代表ですから、とりあえず役割は果たさねばと、問い合わせ窓口の連絡先だけはメモして帰ってきました。

それで、結論から言うと、この入札、参加できなかったんです。

入札する前に見積りを出してほしい、と言われ、参考価格内かどうかを判断して、参加資格があるところに連絡します、とのことで、連絡を待っていたのですが、入札日まで連絡が来ず。

見積りが高すぎた? いやー、それは考えにくい。 安すぎた? うーん、いや、でも現実的な数字でしょう。 ヨソはいくらで出してるか聞けるの? いや、それを談合と言うんでしょう。でも、出した後ならいいでしょう。

釈然としない気持ちでいろんな人と話をしていました。

すると入札翌日に農水省から電話。

「どうして、入札に参加されなかったのですか?」

は? いや、呼ばれなかったもので・・・

「え、どういうことですか?」


どうやら、ミスコミュニケーションのようです。いずれにせよ入札には参加できませんでした。

「ぜひ次回はお願いします・・・」

そうして、初めての入札は終わりました。



実は、一連のこの経験、得るものがたくさんありました。

・私個人としては、コミュニケーションの事例が1つ得られました。研修でも執筆でもどこででも使えそうです。

・この話をして、逆にたくさんの「入札体験談」を聞けました。いや、世の中、いろんな人が入札を経験し、エピソードや「意見」を持ってますね。

・中央官庁の業者登録(結構タイヘンでした)が終わったので、これで日本全国、省庁の仕事もできます。


反省というか、今後の課題としては、「事情が分からない時にどうやって流れを止めて質問するか」というテーマも考えて、いろいろ試していきたいと思います。

               今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!




 

投稿者 鶴野充茂 : 11:38

2007年11月05日

プロダクトプレースメント影響受けました

映画やドラマの中で、何気なく最新イチオシ商品が登場する。

役者が何気なくその「商品」を使う。

視聴者は、「あ、あれ、いいな、どこのかな? こんどお店で見てみよう」と思う。

そういうマーケティング手法をプロダクトプレースメントと言います。

広告側から仕掛けることもあれば、広報から行くこともある。あるいはまた、制作者が持ちかけることもある。日本のドラマでも、主人公の持つ「最新型のケータイ」が、どアップで数秒間映されていたり、スポンサー企業のコーヒーやビールがロゴ・ラベルがはっきり見えるように机に置かれたり、手で持っておいしそうに飲まれたりするシーンを見かけることも多いと思います。

さて。

この秋のドラマで、そんなのを分かっていながら私自身が影響を受けたプロダクトプレースメントが1つあります。

医龍2(Team Medical Dragon)フジテレビ木曜22時~

この中の女性麻酔医が、いつもチョコレートをかじっています。

「私、チョコの軽い中毒なの」

そんなセリフを言いつつ、彼女のシーンに何度も繰り返しチョコレートが登場するのです。(特にこの回

 ・チョコレートが毎回出てくるのに違和感を感じさせない「中毒」という設定

 ・食べているのが若くて「痩せた」(しかも仕事がデキる)女性(大塚寧々)

 ・スポンサーにグリコが入っているはずだと思ったが、ネット上でデータが見つけられなかった(継続調査します)

で、私もスーパーでチョコレートを探してしまいました。


 ・チョコレートはオシャレで、若い女性向き

 ・チョコレートは携帯するもの

 ・チョコレートを食べても太らない

そんなメッセージを繰り返しすり込まれているようにも思いますが、それにしてもうまくできてる例だと思います。(関係者の方、本当のところ、教えてください)

このドラマ、今後のチョコレートの出方に注目です。

まったく関係ありませんが、私はヨックモックの中毒です。

             今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 06:22

2007年11月01日

M1層向けフリーマガジン創刊

 新しいメディア と 大丸ピーコックの「半額」シールには鋭く反応する私としては、

やはり反応せずにはいられません。

M1層向けフリーマガジン「BiZ NEXT」、 サンケイリビングから創刊です。

中身がウェブ上で見られます。

biznext.gif

M1層とは、20-34歳 男性。 10万部発行で、都内限定・オフィスに直接配送してくれるそうです。

こちらのホームページから配送登録できます。

媒体資料がこちらこちら

競合としては、毎コミ「COBS」(年4回の季刊、18万部)、リクルート「R25」(週刊、60万部)あたりでしょうか。

 mag_cover_current.jpg  mag_cover_bn.jpg 

フリーマガジン、フリーペーパーは、広告がどれだけ取れるかが存続に直結する問題ですが、

それは発行部数はもちろん、配布形態と読者の反応をどれだけ得られるかに大きく影響を受けますよね。

直送できるということはそれだけ(今やものすごく管理が面倒になった)個人情報を持っていて、

「誰が読んでいるか分かる」と言いやすい、という点で、立ち上げ時には広告を取りやすいのかな、

という気がしないでもないですが、

同じように配送型でやっている東京IT新聞で、

「一人でしか読まないのに10部単位の配送しかできないってどうなのよ」という声が聞かれるように、

昨今のエコ意識の高まりもあり、5部単位での配送になっているこのBiz Nextがこれからどう市場に受け入れられるのか、

その動きが注目されるところです。(NHKのニュースみたいなまとめですいません)

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:31

2007年10月29日

にわかに信じ難いメッセージを伝える時

コミュニケーションの1つの難しさは、メッセージの受け手が第三者に伝達するかどうかを判断する時に、

「それが本当かどうか」よりも、

「本当っぽいかどうか」というのを重視する、というのがあります。

そんなことを、 新潟日報の記事を読んでいて(なぜ?という問いは置いておいて)、思いました。
 

県警、夜間ライト上向きPR

 「夜間のライトは上向きが基本」―。県警は11月末まで展開する高齢者交通事故防止運動で、車のライト上向き走行とこまめなライトの切り替えを重点項目として呼び掛けている。横断中の歩行者を早く発見してもらうのが狙いだが、下向き走行が基本だと思っているドライバーが多く、「ほかの車にまぶしくて迷惑では?」などと戸惑う声が上がっている。

 道路交通法で夜間走行の際のライトは、「ほかの車両などの交通を妨げるおそれのあるとき」以外は原則的に上向き。だが県警がこれまで目立ったPRをしてこなかったことや、対向車にまぶしいという意識がドライバーにあり、ほとんど浸透してこなかった。

 県警がライト上向きを強調し始めたきっかけは、2005年9―11月に実施した調査。夜間に歩行者が死亡した事故16件のうち、事故を起こした車はすべてライトを下向きで走っていたことなどから、対策に乗り出した。

 しかしドライバーの認知度はまだ低く、上向きを呼び掛ける道路上の電光掲示板や県警のホームページを見た人から、「間違いじゃないか」といった問い合わせが月に数件、県警本部に寄せられるという。「走行中に切り替える余裕がない」といった声もあった。

 新潟市江南区の女性販売員(23)は「下向きが基本だと思っていた」。同区の男性会社員(38)も「迷惑になるから使わない方がいいと思っていた。教習所でそう習ったかなあ」と首をかしげる。

 県警交通企画課は、「いまひとつ浸透していないので、事故防止のため積極的にPRしていきたい」としている。(以上、10/27/07付 新潟日報より引用)

 
何度も読み直したんです。この記事。

おそらく、ドライバーの過半数は、「えっ?」と思っているのではないか。そう思って検索してみたら、こんな調査が。

車のライト「下向き」が浸透 (Yahoo!ニュース意識調査)

もとは、茨城県発で同じようなニュースが出て、そこからあちこちに広がりを見せているようです。

茨城県の情報は見つけられませんでしたが、青森県警山口県警、でも似たようなキャンペーンをやっていたようですね。

ま、これが法律に定められているのかどうか、あるいは田舎だけの話なのでは? 

という話はあるかと思いますが、


私が興味を持ったのは、「えっ、本当なの?」と思った人が、その後、どのようにメッセージ伝達をするのか、

どのように伝達するようなコミュニケーションの仕掛けを、発信者としては、考えるのか、ということです。

正しいかどうか、ではなくて、

・「えっ」と思った人にそのメッセージを浸透させる

・そのメッセージの周知徹底を図るべく、さらに広い範囲に伝えていく

という話、ですね。

 

いや、世の中って、本当なのかどうかよく分からない、という話、たくさんありますよね。

 私の記憶で言うと、

 祖母が住んでいた家(大阪市内)に掘りごたつがあって、私がまだ小学生くらいだったころに、叔母から、

「この下に、大阪城までつながってるトンネルがあるんや」

と言われて、「えっ」と思いつつ、

「何のために誰が掘ったんやろう」とか

「大阪城の人がここからいきなり出てきたらどうしたらええんやろう」などと

真面目に考えていた記憶があります。

それで、あまりにいろんなことを考えた挙句に口から出てきた質問は、
 

「それ、まだ使えるん?」

 
叔母は声をあげて笑っていたのを覚えています。



つい先日も、

子どもを連れて、あるサファリパークに行く時に、「あそこは、確かカバに乗れるらしいな」と母が言い、

「象はあっても、カバは無理やろ~」と言いながら、

「いや、でも、もう21世紀だし、サファリパークも生き残り競争で、カバに客を乗せるようなアトラクションを考えても不思議ではない」などと考えていました。


ただ、こういうどこかで聞いた「えっ!」という話は、ヨソではしませんよね。

一応、裏は取りたい、と思うはずです。

こういう時に重要なことは、

 
 ・「この話がウソだと思う人はこちらに」という参照情報をつけておく

 ・「えっ」と思う人はメッセージ伝達者としては期待しないで、反応の良さそうなターゲット層だけにフォーカスする

 
という感じでしょうか。 

前者が公共情報のような広く一般に伝達を図りたいメッセージの場合、

後者が企業のマーケティングのような、特定層だけでもしっかり浸透させたい場合に

よく取られているアプローチですね。


 

本当っぽくしてメッセージの伝達を促進する、という観点では、こんな工夫を見つけました。

kumano102907.gif

小さいので読みにくいかもしれませんが、

 熊野古道の魅力を首都圏でPRするセミナーが26日、横浜市保土ケ谷区で開かれた。和歌山県世界遺産センターの速水盛康主任が、後鳥羽上皇にふんして講演。約50人が聴講し、熊野への関心を高めた。 (以上、10/28/07付 紀伊民報より引用)

いいですか、「後鳥羽上皇にふんして講演」ですよ。


こうすれば、メッセージの伝達力って上がりそうに思いません?


「この前な、後鳥羽上皇に話聞いてきたんやで」

いや、これは強力だと思いますね。

 

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:26

2007年10月17日

ニフティのビジネスポータルに弊社コーナーできました

ニフティのビジネスポータルに、ビーンスター提供のコラム掲載が始まりました。

本日スタートです。

「自分の名前で仕事をする!」というタイトルのコーナーで、

自分の名前で仕事をしている人や、これからそうなりたいと思っている人に参考になりそうな人物を

紹介していくインタビュー&コラムです。

theme_image.gif

いろんな人をご紹介します。 どうぞお楽しみに!

ちなみに、ニフティのビジネスSNS「ビジネススペース」で、このコーナーと少し連動した同名のコミュニティを運営しております。

投稿者 鶴野充茂 : 23:19

2007年10月16日

エグゼクティブ女性向け雑誌はなぜ続かなかったか

新しいメディア と 大丸ピーコックの「半額」シールには鋭く反応する私としては、

ひそかに注目していたんですけどね、この雑誌。 

今年3月に創刊、 5号で、休刊になりました。


 「できる女」は読まない? 「日経EW」休刊

 そうだろうな、と言ってしまったら身もふたもないだろうか。「日本初、女性リーダーのためのビジネス&ライフスタイル誌」とうたい、今春3月に創刊した月刊誌「日経EW」(日経ホーム出版社)が、5号でひっそり休刊していた。

 男女雇用機会均等法の施行から21年。そろそろ管理職に就き始め、既存の「日経ウーマン」誌は物足りなくなった40代に向けた試みだった。「EW」とは、いわく、エグゼクティブでエレガント、エクセレントな女たち。「部下を育てる、愛の言葉」「パワーブレックファスト」といった仕事関連の特集だけでなく、ファッションや恋愛、エッセーもちりばめ、盛りだくさんではあった。

 創刊号で約3万部を実売した後は、厳しい数字が続いた。「期待したほどマーケットが成熟していなかった」(熊井健二・同社管理部長)。女性エグゼクティブなど、まだまだ少ない現実が突きつけられた。対照的に、派遣などで働く読者を意識した「日経ウーマン」の方が好調と聞くと、格差論議で見落とされがちな「女―女」間格差の拡大になおさら納得がいく。

 無論、失敗の原因は複雑だろう。横並び社会で「エグゼクティブ」と名乗ることのためらいとか、「頑張ってます的」なスタイルへの拒否感とか。女性と一くくりにされることへの違和感や無関心も、近年のフェミニズムの退潮とあわせてあるかもしれない。

(以下略、以上、asahi.com 10/16/07付より引用) 


 

EW0.jpg EW4.jpg EW5.jpg

EW6.jpg EW7.jpg EW8.jpg

そう、確かに表紙のキャッチコピーが一生懸命だったんですよね。ちょっと重い感じ。 

「へぇ~、こういうのが響くのかなあ」と興味を持ってたんです。


たとえば、

06年11月号(創刊準備号):堂々、エグゼクティブ

4月号(創刊号): 新世代エグゼクティブ500人の実像

5月号: 部下を育てる、愛の言葉。

6月号: 38歳からのネクスト・ステージ

7月号: 世界のCEOの休息

8月号:  魂を刺激する、NY 


(この続き、興味あったので、関係者の方、こっそり教えてください。)

さて、なぜこの雑誌が支持されなかったか。 今となっては貴重なこの6冊の中で、インタビューされた知人曰く、

「女性でも経営者や管理職は、普通のビジネス誌を読んでいる。それで日常会話には事足りる、雑誌はそれで充分。」

なるほど。

私は、仮にこの雑誌の想定読者が本当にエグゼクティブ女性なのだとしたら、

ここに出ている情報は、ダイレクトに普段付き合っている仲間から入手できてるんじゃないかと思うんですよね。


たとえば、「なかなか仕事に着られるスーツがないのよねー」と言えば、仕立て屋さんを紹介してもらったり、「私は海外出張の時に買ってくる」といった情報が普段の会話でやりとりされる。旅先なら、どこの国のナントカホテルが良かったよ、などと教えてもらえる。

同じような境遇の人が周りにいて、つながっている。

いや、男性の私のところでさえも聞こえてくる、公式・非公式のキャリア女性の勉強会やコミュニティの話がいくつもありますから。

これまで雑誌がなかった層は、きっとそうやって高度にネットワーク化されてるような気がするんです。


で、仮にそうだとしたら、

エグゼクティブなライフスタイルを紹介するよりも、業界各社の最新・人事情報とかの方が、売れそうな気がするんですけど、

それだと媒体と広告が変わってしまいますね。

いやはや、メディアは難しい。


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:41

2007年10月15日

コナ博 公式ガイドいただきました!

先日このブログで、大阪の「コナモン博覧会(コナ博)」について紹介したら、

日本コナモン協会の方からコナ博の公式ガイドブックを送っていただきました。ありがとうございました。



konahaku.jpg


すごい。力作ですよ。

たこ焼き、お好み焼きなどの「こなもん」が、だーっと目に飛び込んできます。

めちゃくちゃおなか空きます。

ぜひ次回は、「おとりよせガイド」もつけてほしい。

ぜんぜん関係ないけど、5月7日は、「コナモンの日」らしい。

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年10月05日

東京五輪はウェバーシャンドウィックに

決まったそうです。

 16年五輪招致にPR会社と契約

2016年夏季五輪の招致を目指す東京オリンピック招致委員会は3日、国際的な広報活動を展開するために、PRコンサルタント会社のウェーバー・シャンドウィック社と委託契約を結んだと発表した。同社はニューヨークが本社で82カ国・地域に132の拠点を持つ。これまでに2000年シドニー、08年北京の夏季五輪、06年トリノ、14年ソチの冬季五輪招致を手掛けた実績などがある。 (以上、10/3/07 時事通信より引用)

この予算と、プログラム内容、ぜひ知りたいですね。


その他、PR関係だと・・・

五輪招致大使に、みのもんた氏

2016年東京オリンピック招致「アスリートアンバサダー」に現役選手8名

井上康生選手 (柔道 シドニーオリンピック 100kg級優勝)
北島康介選手 (水泳 アテネオリンピック 100m・200m平泳ぎ優勝)
柴田亜衣選手 (水泳 アテネオリンピック 800m自由形優勝)
末續慎吾選手 (陸上 パリ世界陸上3位)
為末 大選手 (陸上 ヘルシンキ世界陸上 400mハードル3位)
冨田洋之選手 (体操 アテネオリンピック団体総合優勝、平行棒2位)
浜口京子選手 (レスリング アテネオリンピック フリースタイル3位)
福原 愛選手 (卓球 アテネオリンピック シングルベスト16)

が就任、と。

招致ロゴはこれ↓

tokyo2016.jpg

にわかにPRの動きが活発化してきましたね。

ただ、気になったのは、上のロゴがある招致委員会のページのロゴのファイル名。

070710_rogo.jpg

すいません、rogo.jpgでなくて logo.jpgにしません?

国際オリンピックですから。

・・・  いや、え、でも、ギリシャ語ではrogoと表記するの? 私が無知なだけ?



        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:03

2007年10月01日

Free Hugs (フリー・ハグズ) キャンペーン は どこまで広がるか

見知らぬ人同士が街なかで「ハグ」する FREE HUGキャンペーン。

オーストラリア人が「ハグ」を呼びかけながら街を歩く、という動画がyoutubeで話題となり、世界のあちこちに飛び火して、日本でも見られるようになってきています。

Wikipedia の フリー・ハグズ

フリー・ハグズ、知っていますか?

 


 

2006年12月に探偵ナイトスクープでも放送されたらしい。

名古屋でもやっている

東京の動画も ↓



そしてプレイボーイでも。

メッセージが、リアルと ネット動画と メディアで絡み合いながら伝達されていって、

巻き込む人を増やし、その人たちがまた発信していっているようで興味深いですね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:20

2007年09月30日

メディアトレーニングが一般化してきた

メディアトレーニングが随分、一般的にも知られるようになってきたなあと最近感じます。

ビーンスターでも最近、メディアトレーニングのお問い合わせを頻繁に受けています。

メディアひきつけろ/人気競技へ浮上作戦

 北京五輪の代表選考につながる大会が各地で始まっている。メディアの注目が集まり、何かと選手の露出が増えるこれからの時期を競技の人気上昇につなげようと、「マイナー競技」とみられてきたスポーツ団体があの手この手の作戦を練っている。さて、効果のほどは--

[バトミントン]「オグシオ」写真集

 (興味深いけど、長いので略)

[卓球]取材対応を特訓

 23日まで中国で開かれていたアジア選手権で、男子団体が25年ぶりに決勝進出を果たした卓球。翌朝の一般紙の記事は10行前後の地味な扱いだったが、中国を筆頭にアジア勢が強く、「アジア大会=世界大会」と言われるなかでの快挙だった。

 日本卓球協会は、北京五輪で団体戦が初採用されることから、「男女ともメダルを狙える」と意気込んでいる。

 大会前の合宿に採り入れたのが「メディアトレーニング」。サッカーJリーグ選手に指導している元アナウンサーを講師に招き、「囲み」と呼ばれる競技後の取材や記者会見への対応を約2時間教わった。

 「テレビなら、コメントを使いやすいよう短く」「インタビュー終了後は45度のお辞儀で感謝の気持ちを」などと好感度を上げるポイントを伝授。模擬会見もやり、自分の話しぶりをビデオで見た選手らは「思ったよりもおどおどした印象を受けた」とそれまで気づかなかった面を学んだようだ。

 (中略)協会の前原正浩・強化本部長「一人の発言で卓球全体のイメージががらっと変わることもあり、しっかりした受け答えを身につけてもらいたい」と話す。

 女子エースの福原愛選手(ANA)は早速、合宿最終日の取材で、「一試合、一試合、全力を出せるよう、頑張ります」と歯切れ良く答え、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

(以上、9/27/07付 朝日新聞夕刊より引用)

スポーツは、メディアにとって、「エンタテインメント」コンテンツであり、ヒーローや有名選手を生み出してその競技に注目させる必要があると、以前にもこのブログで書いた覚えがありますが、こういう「広告塔」づくりの「トレーニング」を「研修メニュー」のような形で取り入れた、という記事は、今までにあまり見たことがなく、貴重なデータだと感じます。

メディアトレーニングを受けると、報道される時の記事のトーンや映像での印象が明らかに変わります。

その理由としては、1つに、

自分がどのように質問に対して答えているかを自分でビデオで見て気をつけるということがあり、

もう1つに、

メディアが投げかける質問にどう答えれば、「どの答えの部分を、どのように編集して使われるか」を知るということがあります。


一般的に誤解されやすいのは、「口の達者さ ≠ メディア対応の上手さ」 ということで

概して、饒舌な営業マンタイプの人は、メディア対応がうまくありません。

メディア対応時の話し方って、気をつけるところが違うんですよね。(その件についてはまた後日にでも)

 いずれにせよ、メディア対応も表舞台に出てくるテーマになってきたというのは、喜ばしい限りです。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


メディアトレーニング、こちらからお問い合わせいただけます

投稿者 鶴野充茂 : 15:13

2007年09月27日

博覧会ってなんだかステキ。

ムーブメントを起こそうとする時、人が集まってイベントをする。これ、よくありますよね。

私なんかだったら、コミュニケーションに関連するビジネスをしている人たちを集めてACフォーラムを開催してきました。

うん。「フォーラム」とか、「カンファレンス」って、すぐ思いつくんですが、「博覧会」って、思いつきませんでした。

「博覧会」って、何かいいですよね。楽しそう。お祭りのニュアンスを感じます。

だから、こんな形でメディアも取り上げるのでしょう。

konamon_festa.jpg

第1回「大阪コナモン博覧会」、10月に開催 (asahi.com)

たこ焼きやお好み焼き、うどんまで、くいだおれの街にあふれる「粉もん」をテーマにした「大阪コナモン博覧会」が10月1日に始まる。 

 博覧会といっても会場があるのは2日間だけ、それも難波で開く屋台。年末にかけ、たこ焼き屋など130店を網羅したガイド本や店を動画で紹介するホームページ、ツアー企画などを通じて街に客を呼び込む狙いだ。

 コナモン業者、食文化研究家、商店街、旅行会社らがタッグを組んだ。価格高騰に揺れる業界だが、浪速商人に言わせれば、「そんなもん、なんぼのもんや」?  (以上、引用終わり)


フェスタ!ですよ、フェスタ! コナモン・フェスタ。略して コナ・フェス!

そして、「博覧会」のガイドブック(コナ博ガイド)まである。 

・・・コナ博かあ。 花博みたいやなあ。

kona_fes.jpg

ちなみに、このプレスリリースはこちら です。うまいことまとめたはりますわ。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


p.s.熊谷さんの新刊「「粉もん」庶民の食文化」(朝日新書)も読みごたえありますよ。

「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065] (朝日新書 65)

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年09月26日

福田 新 内閣 の メッセージ発信

福田新内閣が発足しました。

私が最も注目していたのは、内閣のネーミングです。

fukuda.jpg (写真は官邸ホームページから)


福田総理は、「背水の陣内閣」と言いました。記者会見で自分で言ったんです。

官邸の記録にあります。 

記者が

「御自分の福田内閣をどのように名づけるかということについては何かお考えはありますか」

と聞き、

福田総理が、

私は冗談で「背水の陣内閣」というふうに言っております。一歩でも間違えれば、それは自民党が政権を失う。そういう可能性のある内閣だ。こう思っておりますので、それだけに私どもは緊張した日々を送らなければいけない。そういう自覚を持っております。」

と答えています。

それで、翌日の新聞の見出しに「背水の陣内閣」の文字が並びました。

これ、私は良い戦略だったと考えています。

少なくとも自分で表現を決められた。メッセージの先出しで、アジェンダセッティングができました。


ここで曖昧にしていたらどうなったと思います?

 「中継ぎ内閣」 や 状態を見て 「崖っぷち内閣」 とか 「しがらみ・がんじがらめ内閣」

なんてまとめられるかもしれないし、

 ちょっと同情心を煽るタイプなら、「尻拭い内閣」とか?

これ、放っておくと危ないですよね。

中身をよく知らない人にとってネーミングは印象や期待に直結するものです。

だからフルにコントロールできないとしても、せめて主張や発信はしておきたい。


実際、各紙でいろいろ命名されています。

 「首相になっても森氏の「影」といった感じで「森の木影(こかげ)内閣」」(上杉隆氏)

 「これまでと代わり映えしない点で「パチンコ屋の新装開店内閣」」(魚住昭氏)

 「声が小さい内閣」(渡部又兵衛氏)

 「「古色蒼然(そうぜん)とした貧乏神内閣」(佐高信氏)

(以上、北海道新聞「福田内閣命名するなら」より引用)

ほかにも

「老獪(かい)内閣」(みのもんた氏)

「再留スプレー内閣」(デーブ・スペクター氏)

「幕の内弁当内閣」(田原総一朗氏)

「若い人が少なく“骨密度が気になる内閣”」(丸山和也参院議員)

「そんなの関係ねぇ内閣」(横峯良郎参院議員)

(以上、スポニチより引用)

などとされています。

いずれにせよ、「危険な状態」で期待感は大きくないかもしれないが、

それだけでおしまい、というよりも

「立ち向かう」「挑む」というニュアンスの「背水の陣」という言葉を

全国紙に載せられたのは良かったのではないでしょうか。


目新しさはなくても、「挑む」イメージは出せました。 

じゃ、何に挑むの?というメッセージ発信が次に期待されるところですかね。



今週は組閣でタイヘンだーとメディア関係の知人たちからたくさん聞こえてきます。

季節の変わり目でカゼが流行ってますので、皆さん、体に気をつけて。

「健康問題で仕事が続けられなくなった内閣」もありますからね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年09月21日

wikipediaからリンクされた

最近どうもWikipediaから飛んでくる人が多いなあと思ったら、

このブログの記事が「偏向報道」のページにリンクされていると判明。


どこにリンクがはられているか探してみてください。


実はWikipediaって、欧米のPR関係者の間では今、大きな問題になっています。


これは最近、Wikipediaの書き込み・改編歴が誰によるものかが

分かるツールが出てきたことによるもので、

少し前までPRツールだと思って、当事者・関係者が一生懸命

自分たちで書き込み・書き換えていたのが

バレてしまう、こりゃタイヘンだ、と。


そんな慌てぶりを示す記事がいくつか出ていたので紹介しようかと思っていたところでした。


今度は、広報PRとか、コミュニケーション教育、あるいは 情報・メディア・コミュニケーション研究

なんてページからリンクしてもらえるようしたいと思います。はい。

投稿者 鶴野充茂 : 13:51

2007年09月20日

自己演出するPR会社

PR会社、エデルマン・ジャパンがyoutubeで自分たちのコンテンツを発信していました。

今日まで知りませんでした。

と、いってもコンテンツ更新が活発になったのはここ1ヵ月くらいのようですね。

youtubeのエデルマンチャンネル

熊澤さん、お元気そうで何よりです。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:24

米国民はこうやってウソを信じさせられている

Lies Americans believe about the war in Iraq

というタイトルのテレビ番組のクリップがyoutubeに出ていましたので、ご紹介します。

米政府のイラク派兵に関するPRキャンペーンがうまく機能している現状と仕掛けについて解説しています。

興味深い。

投稿者 鶴野充茂 : 06:38

2007年09月13日

安倍 辞任党 内閣 : そんなに悪かったのか

安倍さんの突然の辞任から1日、メディアは一斉にネガティブ報道に走っています。


 「病院の入り方もコソコソ」安倍首相が検査(産経新聞)

 「安倍、『お粗末な退場』」(韓国・中央日報)(時事通信より引用)

 首相辞任でハシゴ外され、当惑と怒り 拉致、年金など (朝日新聞)

 相次いだ不祥事 「政治とカネ」揺れ続け (朝日新聞)

 霞が関「自爆テロのようなものだ」 首相辞意表明で (朝日新聞)

 安倍首相は数週間「生けるしかばね」だった…W・ポスト紙(読売新聞)

 毎日世論調査:安倍政権「評価しない」が74%(毎日新聞)

 閣僚のカネ、失言…批判続いたトップとしての対応のまずさ(読売新聞)


こうした報道に影響を受けてか、ブログのキーワードでは、

「負ける」 「厳しい」  「美しくない」  「たいへん厳しい」  「不備」 「空疎」  「多かった」

「しょうがない」 「同情的」 「正式」 「小池百合子防衛相が正式」 「深刻」 「自虐」 

「反対」 「対立点が大きく」 「実に」 「温暖」  「めぐる」  「責任が大きい」 「当然」 (以上、gooより)


といった言葉が並びます。


・ 

でも、どうなんでしょうね。 そんなに安倍さん、悪かったのか 

「いや、美しい国づくりはこれからだ」

そう言って立ち上がったグループがある、


・・・・なーんて動きがあれば、あとちょっと先のタイミングなら、良いニュースになると思います。


 メディアが一斉に同じ方向を向いている時は、そのちょっと先に、

「ほんとにそうかな」と、真逆の動きを伝える記事が出やすい。


 今日の報道ぶりを見ていて、そんなことを考えてしまいました。

 それにしても、今日発売の週刊誌のタイトル差し替え対応、

早かったですね。多くの人が寝てないんでしょうね。

 皆さんお疲れさまです。    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:00

2007年09月09日

カメラの先にある最高のコンテンツ

一般人がにわにスチルカメラやビデオカメラを取り出し、真剣な顔つきで決定的な瞬間をおさえようとする。

kaiken90807-1.jpg

記者会見そっくりです。

この緊迫した現場。

カメラの先にあるのは、いったいどんな不祥事の謝罪か、重大発表か・・・。

kaiken90807-2.jpg

と、思ったら、

自分たちの子どもが、歌って踊って可愛い笑顔を見せています。

記者会見の現場では、「いい絵」を撮ろうとカメラマンが押し合い、

前の方で、「オイ、押すなよー」と大声が上がったりすることも珍しくないのですが、

被写体が「パパァ~」と笑顔で手を振っている現場では、

「あっ、スイマセン」と、やりとりも随分紳士的。


他人の結婚式ではケータイで撮影する姿が目立ちますが、

自分の子どもの姿を撮る時にはケータイよりもしっかりしたカメラ。

親たちにとってこれこそが最高のコンテンツなのだと改めて考えさせられますね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:50

2007年08月22日

中華航空機の事故処理に見るPRのプロの技

那覇空港で炎上した中華航空機の事故処理を見ていると、PRのプロの仕事を感じます。

航空機の運用とはまったく違うところで、日本企業の危機管理で参考になるところがありますね。

chinaair1.jpg
(8/22/07付 asahi.comの記事)

asahi.comには、「中華航空機長ら、台湾で「英雄」扱い 政府から記念品」との記事が出ました。

 那覇空港で炎上した中華航空機を操縦していた猶建国機長や客室乗務員たちは22日、総統府に招かれた。外遊中で不在の陳水扁総統に代わって会見した呂秀蓮副総統は、機長らを「(避難誘導で見せた)機知と態度をみんな学ぶべきだ。最高の敬意と感謝を伝えたい」と称賛、記念品のカップを贈った。

 台湾に戻った猶機長らに対し、台湾では事故当事者としての責任を問う声より、無事に乗客全員を避難させた行動を評価する向きが強い。

 背景には、台湾では90年代から中華航空による数百人単位の死者を出す大型航空事故が相次いでおり、社会全体が「事故慣れ」していることに加え、今回は一人も犠牲者を出さず、安心感が漂っているためだ。

 また人々の関心を事故から「美談」に移したい中華航空の思惑もある。21日夜の会見では那覇から戻って会見室に現れた機長らに対し、中華航空の幹部は率先して拍手を送り、カメラの前で機長や客室乗務員らに抱き合うよう要請した。 (以下、略)


かなり考えた演出ですよね。

多くの人が、「うわ、たいへんだ!」とビックリしている間に、

その「意味づけ」を考え、

「いや、あれは、良かったことなのだ」

という認識を広めることができれば、

中華航空は、事故を汚点にしなくて済みます


これ以外にも、こんな工夫が。

chinaair2.jpg

これ、危機管理広報の観点から、たいへん参考になる記事です。

中華航空、事故機のロゴ消す 事故調が許可

 那覇空港で炎上した中華航空機の事故機の残骸に残っていた「チャイナ・エアライン」の社名や尾翼のロゴが消されていることが22日、分かった。中華航空が会社のイメージダウンを恐れたためと思われる。同社から要請を受けた国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は「事故調査に影響がない」との判断から許可した。

 事故機の残骸には、機体側面に描かれた英語の社名や、尾翼に描かれた台湾の花でもある梅の花が一部、焼け残っていた。20日の事故以来、残骸は連日、新聞やテレビで報道されている。塗装作業は21日夕から始めたという。中華航空は「国際慣例に従って、通常とられる手段を講じた」と説明している。航空関係者からは「会社名を消すよりも、安全性向上に取り組む方が先ではないか」との声も出ている。

 同様の事例は最近、インドネシアでもあった。同国の格安航空会社アダムエアが2月、スラバヤ空港で着陸に失敗、炎上し、二つに割れた残骸を白く塗ってロゴなどを消した。 (以上、8/22/07付 朝日新聞夕刊より引用)


この行為について、どんな批判を浴びようと、危機管理広報としてはたいへん重要なんです。1つの事故で二次被害、三次被害を生み出さないためにも。 あるいは、1つの事故のリカバリーにフォーカスするために。

こうした事故の映像は、その後、何年にも渡って繰り返しメディアで使われることになります。そのたびにロゴマークが見られると、人々の頭にすり込まれ、「あのマーク=危ない」というメッセージになります。

ロゴマークはそもそも「覚えやすいように」作られているため、余計に効果的なのですね。


(逆に、そんな経緯で「汚れたイメージがついたロゴマーク」は、「会社の新たな決意を表すためにも、ロゴを一新します」なんて言って、変えてしまうことも珍しくありません)

そういう意味で、事故機からロゴマークを消す、というのはとても大きな意味があります。


ただ、これだけ明らかで強烈なメッセージ発信をすると、当然、バッククラッシュがあるでしょうね。


またそういう意味で、この後の事故処理と広報活動にも注目ですね。

今日も暑かったけど、1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 22:58

2007年08月17日

尻も競えばPR材料

「暑さ」もPR材料、というエントリーを書いたら、「尻」もPR材料になる、という記事がありました。

世界一の美尻は誰? / トリンプ、独でコンテスト / 世界31カ国から参加者募集

 スイスの下着メーカー、トリンプ・インターナショナルは11月1日、世界一美しい「おしり」を決めるコンテストをドイツのミュンヘンで開く。世界31カ国から参加者を募る。インターネット上の一次審査と各国の予選を追加した参加者が、独の決勝に進む。優勝者は2008年のキャンペーンモデルとして同社と契約する。

 コンテストの名称は「ショウミー・ユア・スロギー」。参加者は下着か洋服を着用して撮ったお尻の写真をインターネットサイトに記録。世界の参加者の投票でランキング上位を決める。(以下略。 以上、8/17/07付 日経産業より引用)


これですね、男女両方です。

発想としては、スポークスパーソンの選抜をイベント化したものですが、下着メーカーだけに、「上か下か」が議論になったはずです。

きっと、「男女一緒に、ということなら、下で」となって、「お尻」がテーマになったのでしょう。

showme.jpg

募集ポスターのコピーがなんとも素敵です。

「あなたのおしりで、世界デビュー!」


        今日も暑いけど、1つ、お尻でも 自己演出できると学びました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

2007年08月16日

アイデアを無理やり出さねばならない時に(ポケディア)

仕事をしていると、アイデアを無理やり締め切りまでに出さねばならないことがありますよね。

しかも、アイデアの「数」が求められるような時。 あなたは苦しみません?

私の場合は、書籍の項目立て(目次)を考える時、毎回、苦しんでいます。

いや、はじめはスラスラ出てくるんですよ。A、B、C、D、・・・E、・・・・ええと、あ、F。それから・・・・・ お゛ー!


そんな時に、使えるサービスがコクヨから出ました。

logo_pokedea_beta[1].gif  ポケディア

 

7月末に始まったばかりの、PCとケータイで使えるASPサービスです。1ヵ月は無料で使えます。


どうやって使うか。 まだレポートしている人も少ないので、簡単にまとめてみます。


1.まず、登録してください。 

pkda_top.jpg

 

2.「ちょいメモ」と「イデアミキサー」があります。PCの前にいるならイデアミキサーを選んでください。

ケータイならちょいメモが使いやすいんですが、アイデアを一度にたくさん出す時にはイデアミキサーの方が便利です。

 pkda_idemix.jpg

イデアミキサーを開くと上のような画面になるので、左の「アイデアテーマ名を入力」というところに適当な名前を入れます。

たとえば、私だったら、「情報発信の工夫」なんてのを入れました。

そして、 イデアミキサーテンプレートを選択というところは「ランダム」でいいです。

それでアイデア作成へGOをクリック。

 

3.イデアミキサーでゴリゴリとアイデアを出す

pkda_idemix2.jpg

これがイデアミキサーの画面。今回、テンプレートは「飛行機」というのが選ばれました。

ここからは自分の頭をひねってアイデアを無理やり出すプロセスです。

脳トレ界のブートキャンプみたいなものだと思ってください。(?) けっこうスパルタです。

1番上の「特性」欄は、「客室」とあり、「ステップワード」欄に 「ストレスを軽減する」 と表示されています。


これを見て、 「飛行機」で言うところの 「客室」 は 「ストレスを軽減する」役割である、 

ならば、 私が選んだテーマ 「情報発信の工夫」 で言うところの、「ストレスを軽減する」役割のものは何か?

というのを考えます。

・・・・ 「読者や参加者、周囲の人からの 『反響、反応』?」

という感じで、どんどん搾り出していきます。


4.これを1つ1つ考えて出していくと、自分が考え、搾り出したかったテーマに関係するキーワードが並ぶことになります。

それを見ながら、カテゴリー分けしたり、使えそうなものを選別したりします。



ね、無理やりアイデアをたくさん出さねばならない人に、向いてそうな感じ・・・しません?

 

サービス開始直後でまだまだ使いにくいので、コクヨのポケディア担当者に、使いやすくするアイデアを出して持って行こうと思ってます。

私のような書き手はもちろん、 広く企画系の人、 商品サービスの売り方を考えている人、編集者などに向いてます。

お試しください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:16

2007年08月07日

問題解決のためのPR

問題解決のための第一歩は、問題意識を共有することです。

でも、多くの「問題解決」に取り組んでいる人たちは、とにかくまず「問題解決しよう!」と発信するのが大切だと思っています。


ここに、ほんの小さな、でも、決定的な差があります。

もちろん、一人でなんとかなる問題ならそれでも良いのですが、みんなで力を合わせないと解決しない問題については、「問題」が「問題であること」の理解を徹底する。それが解決に向けて一見遠回りに見えて、実は最も重要なはじめの一歩ではないか。

下の記事を読んで改めてそんなことを考えました。


前橋の中心市街地は?/ 学生の6割「知らない」 / 商議所調べ 衰退ぶり浮き彫り

 「前橋の市街地を知らなかった若者が62.7%に上る」。市郊外に住む大学生、専門学校生を対象にしたアンケート調査で地盤沈下が進む前橋の中心市街地の衰退ぶりが浮き彫りとなるショッキングな数字が出た。

 調査は、郊外にある大学、専門学校の一部授業を中心市街地で行う「まちなかキャンパス構想」を打ち出している前橋商工会議所が群馬大学社会情報学部に依頼して今年1、2月に5大学12専門学校の1500人以上から調査した。(以下略、以上8/6/07付 MJより引用)


 

前橋の町おこしをしなければならない。みんなで力をあわせてガンバロー!

そう声を上げても、それだけでは本当にその問題に切実で、危機感を持っている人たちしか反応しません。

なのでその前に、「前橋の今の状態はヒドイ、大きな問題だー!」とアピールする必要があります。

こういうのをイシュー・ブランディングと言います。


ヒドイ状態というのは、それだけでPRのために重要な情報なのですね。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:56

2007年08月02日

安全性のアピール風評被害対策つづき

今度は都内での対策が出てきました。

niigata80207.jpg

俳優の三田村さんや新潟県知事が、風評被害防止フェア

新潟県中越沖地震の「風評被害」を防ごうと、県は1日、東京都渋谷区の「表参道・新潟館ネスパス」で緊急の「にいがたサマーフェア」を開いた。泉田裕彦知事や県出身で俳優の三田村邦彦さんらが通行人に魚沼産コシヒカリなどを配った。

三田村さんは「一度食べたらやみつきになる味ですよ」。泉田知事は「交通網も旅館も大丈夫。ぜひ遊びに来てください」と訴えた。

(以下略、以上 8/2/07付 asahi.comより引用)

ちなみに、フェアは2日と6日にも開かれる、と。

 

地元出身のタレントを起用し、都内でイベントを開催、というのもオーソドックスではありますが、1つの有効な方法ですね。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:34

2007年07月27日

安全性のアピール・PR

事例が3つ出たら1つの記事になる、という鉄則に基づいて新潟県中越沖地震後の現地の安全性アピールの流れを整理します。

chiji1.jpg

新潟知事が魚の安全PR  原発近くの漁協で試食

 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発から放射性物質を含む水漏れがあったことを受け、泉田裕彦知事は22日、同原発に近い出雲崎漁港(同県出雲崎町)を訪れ、朝に水揚げされたばかりのタイやアジなどの刺し身を試食し「何の心配もなくいただける」などと安全をPRした。 (以下略、7/22/07付 SankeiWebより引用)

私のチェックできた限りでは、これが安全性アピールの初動です。この記事の中で知事は、「事業者が安心と言っても安心できない。国際機関に早く入ってもらい、客観的な評価をしてもらうことが必要だ」と話したとあります。

まず現地に行く。そこでプレスイベントを開く。そして、「いや、食べられますって言うだけじゃ、ダメでしょ」という不安に対して、第三者機関のチェックがあることを伝える。これがきっと王道のパターンですね。


cow1.jpg

長岡市で闘牛が“海水浴” 観光地の安全性PR  

 中越沖地震による海水浴場の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、長岡市の寺泊中央海水浴場で25日、旧山古志村(現長岡市)の闘牛2頭が“海水浴”をして、観光地の安全性をPRした。 (以下略、7/25/07付 SankeiWebより引用)

これは、一瞬、意味が分からないけど、カメラ的には良かったですね。主要紙には揃って掲載されていました。イベントをやっている、現地を応援しよう、というメッセージ効果があったと思います。


swim1.jpg

「海は安全」長岡でPR・五輪銀の中村真衣さんら招く

 新潟県中越沖地震の影響で激減した観光客を呼び戻そうと、同県長岡市の寺泊観光協会が27日、長岡市出身でシドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎの銀メダリスト、中村真衣さん(28)を招き、寺泊の海をPRするイベントを開いた。 

 同県の泉田裕彦知事も駆け付け、中村さんと一緒に水着姿で泳ぎを披露。寺泊と古くから交流のある同県佐渡市赤泊の小学生ら約120人が招かれ、中村さんに泳ぎを教わったり、一緒に伝統の地引き網を楽しんだ。 (以下略、7/27/07付 Nikkei Netより引用)



そして、今日のこの記事です。地震からしばらく立つと、どんどん記事が出にくくなります。でも、観光客はすぐには戻ってこないんですよね。

観光客って、基本的には映像でアピールするのが最も効果的だと思うので、こんな写真付でカバーされるのはたいへん重要なPRですね。

できれば、

海にみんなで入るなら、横断幕かみんなで視覚的な大きなメッセージを写せるような形を作れると、も1つ良かったかもしれません。

文字を読ませようとすると写真を大きく扱わざるを得ない、ような。

しかし、それは別にしても、PR的にはとても努力されていると思います。2日おきに3回出てますからね。

 ちなみに、上で紹介されている寺泊海岸のライブカメラはこちらです。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2007年07月23日

その広報に関係する法律はこれです!

こんな本が出ているとは知りませんでした。偶然、書店で見かけて購入。

pr_laws.jpg

「その広報に関係する法律はこれです!」 縣 幸雄(著)

著作権関係、時々確認したくなりますよね。

役立つと思います。

辞書的に使えます。

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:51

2007年06月25日

みのポリティクス

日曜の日経新聞に、興味深い記事がありました。

(風見鶏) 「みのポリティクス」の時代

 与野党の国会議員の話を聞いているときに、「みのもんた」という名前を耳にすることがめっきり増えたように思う。 テレビで顔を見ない日はないほどの売れっ子だが、話題にのぼるのは「おもいっきりテレビ」や「どうぶつ奇想天外!」ではなく、TBS系列で平日の朝に放映されている「みのもんたの朝ズバッ!」だ。

 「今朝のあのコメントはおかしいと思わない?」「みのもんた流の割り切りで本当にいいのかね」。批判的な声も多いが、政治家がこの番組をかなり気にしている様子がうかがえる。露出度の多さから見て、みの氏は今や最も影響力のあるオピニオン・リーダーと言える。安倍晋三首相と親しく、それを隠さない。

 さまざまな番組に出演経験のある自民党の山本一太参院議員は「みのさんは話術の天才。『赤坂の議員宿舎はけしからん。なぜなら家賃が安すぎるから』という二段論法は強力だ。裁判官になって判決を下すような弊害もあるが、影響力という点であの番組が主戦場になっている」との見方を示す。

 政治とテレビの関係などを専門とする逢坂巌・東大大学院助手は「みのポリティクス」と名付けて、学生とともに「朝ズバッ!」の研究に取り組んでいる。

 逢坂氏は上限金利、議員年金、議員宿舎問題などの放送例を挙げて「単純な切り口でわかりやすいから、国民がどう見ているかという日々の世論調査のような場になっている。あそこで相場観ができる」と指摘する。「組織の政治から広報の政治に変わり、世論をいかに反映するかというとこ