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2009年10月30日

ついにPR会社も成功報酬型はじまる

サニーサイドアップが、PR事業で成功報酬型サービスを開始するそうです。

サニーサイド 成功報酬型PR代行/目標未達成なら無料に

マーケティング支援のサニーサイドアップは11月1日、完全な成功報酬型のPR代行サービスをはじめる。契約企業と売上高の目標を定め、目標の達成率によって料金を決める。PR活動に必要な当初の費用はサニーサイドが負担。目標未達なら契約企業の負担はゼロになる。効果に見合った料金しかかからない利点を訴え、年間約10社の契約を目指す。

第一弾として出前・宅配サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会と契約を結ぶ。(中略)

成功報酬型の契約をするには、PR対象となるサービスや商品の審査を受ける必要がある。PRによって成長を期待できるかどうかが契約の条件になる。

(以下略、以上 10/30/09付 日経産業新聞より引用)

 

はじまったなー、という感じがしますね。 

 

PRビジネスは今、本当に岐路に立たされています。大きな問題は次の3点です。

1.メディア力が急落している ・・・ 読まれてない。見られてない。反応がない。 

ちょっと前なら、ターゲット顧客層からの反応があったメディアでも、今では反応がガタ落ちしている。たまに来るのは業界関係者からの「見たよ」か、やっかみのようなネガティブなリアクション。「メディアに露出します」というだけでは価値を感じてもらえなくなった。パブリシティ自体の意味や価値を相手に合わせて説明する必要が広がっている。

2.「誰でもPR」が広がった

誰でもプレスリリースが書ける、簡単に書けるといったニュアンスの本が数多く流通し、記者のところにはスパムのようなプレスリリースが急増している。とにかく数まけば、どこかから反応が得られるんじゃないか、という発想で、媒体と関係のないリリースや情報がメディアに送りつけられていて、媒体にマッチしている情報までが埋もれて見つけてもらえなくなっている。

3.戦略PRなどでの「PR」への関心、期待がちょっと高まりすぎている

一方で、「新しいPR」というイメージを背負った「PR本」が出てきており、「これまでとは違う、なんかすごいPRがあるんじゃないか」と発注前に期待がかなり上がってしまっている。ぴったりハマる案件もあるが、チームメンバーの組み合わせや、商品・サービスのテーマ、プロジェクトの条件によって結果に大きな差があることから、期待はずれに終わったクライアントが次のPR会社に「前」の文句を順番に言って回っている。

 

こういう、混沌とした状況の中で、

成功報酬型サービスというのは、自分たちのスタンスや自信をはっきり打ち出すメッセージと言えますね。

 

ただし。

年間10社との契約、ということで、

たくさんのプロジェクトを回せるわけでもなく、

自分たちが本当に自信のある案件だけを厳しく精査してから契約する、

というのが条件。

 

でも、PRビジネスの新しい道が、1つ現われた、ということで、今後の展開に注目していきたいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

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投稿者 MT : 2009年10月30日 11:04