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2007年03月29日

新入社員の注意点

来週はもう4月。 4月といえば、新人。 新人と言えば研修。 

私も毎年呼んで頂いている新人研修に行きます。

研修準備をしていたら、こんなランキングを発見。


つい注意したくなる新入社員の行動ランキング

順位
1  無断欠勤する 100
2  休憩時間を平気でオーバーする 95.0
3  電話に出ない・気付かない 90.7
4  挨拶をしない 90.4
5  軽薄な言葉遣い 89.6
6  会議中に携帯電話をOFFにしていない 77.9
7  遅刻する 77.9
8  ギリギリに出社する 69.1
9  繁忙期に休暇を取る 63.6
10 仕事中の私語が多い 63.0
11 社内の情報を外で話す 59.9
12 仕事中に私物の携帯電話をいじる 55.0
13 敬語が使い分けられていない 53.8
14 飲み会の翌日に遅刻・休む 53.4
15 ミスの言い訳をする 52.1
16 清潔感のない身なり 50.5
17 携帯電話をマナーモードにしていない 49.7
18 メモを取らない 49.4
19 仕事に関係ないサイトを見ている 47.4
20 自分の席でうとうとしている 45.4
21 会社の備品を私用化する 43.9
22 若者コトバを使う 41.3
23 華美な服装・髪型 37.2
24 パソコンの音を大きくしている 28.8
25 月曜日に頻繁に有給を使う 28.2
26 机の上に書類を置きっぱなしにしている 27.1
27 携帯電話を非通知でかける 21.8
28 デスクの上が散らかっている 21.5
29 席次のマナーがなっていない 18.9
30 デスクトップが整理されていない 18.6
 
(goo調べ 集計期間:2007年2月22日~2007年2月24日)

後ろの数字は、「つい注意したくなる→Yes」と選んだ人の割合だと思いますが、説明書きがありませんでした。


これ、同じ行動をしていても、それが管理職や経営者だと、判断が変わってきますよね

マナー系の研修をしていて厄介なのは、「模範的な知識を得ても、職場では、誰もやっていない」となって、すぐに研修で学んだことを忘れられてしまうこと。

ただ、同じ行動でも、立場や役割が違う人がすると、「異なるメッセージとして受け取られる」というポイントは、知っておいて損はなさそうです。

立場や役割に応じて、受け取ってもらいたいメッセージを想定しながら、言動を変えていく。 これは自己演出の基本的な考え方です。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

最新・地域SNSセミナー(4/25)

SNSが今、注目を集めています。

mixiを代表とする大手総合系から、特定業界や目的に特化したものまで
今や国内に少なく見積もっても数百のSNSが存在しています。
また、これから新たにSNSを立ち上げる動きも少なくありません。

ビーンスターでも、そうしたSNS立ち上げのご相談をよく受けます。

一方で、すでにSNSが乱立するなか、新規のコミュニティを
立ち上げるにはさまざまなハードルがあります。 
 

SNSの1つの形態として、地域に特化したSNSがあります。

現在把握されているだけでも200以上があり、現在も増えています。

地域SNSの専門家である庄司昌彦さんによると、

地域SNSは、お金をかけずに立ち上げ、
地域インフラとして継続的に運営できる形を模索している傾向が強く、
 
ただ、そうかと言って方向性が同じというわけでもなく、
地域コミュニティの事情によってSNSの性質にも大きな差があることを
知りました。(このあたりの分類も面白いです)

もともと、私自身も業界コミュニティを長年続けており、
その経験から、コミュニティは無理にお金をかけて運営すると失敗する、と考えています。

その点、ネットのコミュニティ(SNS)もリアルも同じかもしれません。

さて、そういった意味で、マーケティング目的でコミュニティを
盛り上げていくことを意識している人や、テーマを問わず
今後、新たなコミュニティを立ち上げて運営していくことに
興味がある人にはヒントが多いと考え、今回、あえて
「マーケティング視点で地域SNSから学ぶ」というテーマのセミナーを企画いたしました。

さらに、地域SNSの最新事情を踏まえつつ、1つの成功事例として
表参道・渋谷・京都のSNSを運営している「コムニット」を詳しく紹介できることになりました。

SNSやコミュニティ・マーケティングに興味のある方は、こちらをどうぞ

ぜひ、お見逃しなく!

http://www.beanstar.net/event/sns.html

投稿者 鶴野充茂 : 07:00

2007年03月28日

対人コミュニケーションと広報

対人コミュニケーションから広報のような企業コミュニケーションまで、対象・目的をあまり限定せずに「コミュニケーション」の教育を軸に事業をしている私にとって、個人のコミュニケーションも、組織のコミュニケーションも、意識の上ではほとんど差がありません。実務的にも、考え方やアプローチにそれほど違いがないのです。

なのですが、これが、関係者はどうかというと、まるで違う顔ぶれになります。

企業のコミュニケーションは、マーケティング系の人々が中心で、

個人のコミュニケーションは、教育関係の人々が中心です。

そうすると、先方の頭の中に、それぞれが「つながっている」というイメージをもてる人はほとんどいません。

だからなのかもしれませんが、この記事を読んで、思わず反応してしまいました。

 

フットボールの熱源 / 社会とつながろう    3/28/07 日経(スポーツ面)より引用

 Jリーグのあるクラブの広報担当から、こんな嘆きを耳にした。「私の悩みの種はA選手なんです。取材の場で、誤解を受けかねない横柄な言葉遣いをしてしまうので」。大げさな言い方をすれば、恥ずかしくて世間に出せないというのだ。

 各クラブは新人研修だけでなく、常に選手の社会性を磨こうと腐心している。柏では学校や福祉施設に派遣し、技術の披露や講演をさせている。地域密着を第一義とした試みではあるが、選手をサッカー界の外に出して人と触れ合わせ、社会とのつながりを意識させようという意図もある。

 この手の話を聞くとレバノンでのことを思い出す。(中略)

 海外に出ると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気付かされる。社会を意識し、社会とつながり、自己表現をする強い力が養われている。実は彼らのレベルが高いのではなく、日本の子供たちのレベルが低いのだろう。だから各クラブはプロ選手の社会性を磨くことに注力しなければならない。


これを読むと、対人コミュニケーションのスキルが、広報のスキルにつながっていることがわかっていただけるかと思います。

この記事のタイトルにある「社会とつながろう」。この「社会」は英語にするとPublicと理解してよいと思いますが、Publicと関係をつくることをPublic Relationsと言います。略してPR。つまり広報という意味です。


またまた自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:02

写真によるメッセージ発信

東京都知事選挙の選挙公報を見ました。皆さん、見られました?


立候補者数14名。


うち、写真付の立候補者数13名。


うち、表情の割合は、

  無表情(普通顔)6人 

  怖い顔2人 

  笑顔1(歯を見せない)1人 

  笑顔2(歯を見せる)4人

でした。(笑顔1と無表情の差は微妙なものがあります)

表情でも個人差が出ますね。参考になります。

得票数との関連も気にしておこうっと。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:43

2007年03月27日

発言事故のしくみと対応

政治家や組織のトップがコミュニケーション上、注意すべきことの1つに不謹慎・不適切な発言というのがあります。

大体、何か大きな問題について問われた時や、気持ちよく喋っている時に「ポロッ」と出た言葉が、「不適切だ」とメディアなどに騒がれて(一般の人が騒ぐだけではそれほど影響がないのですが、メディアが反応すると拡張されますので)、発言の「責任」問題に発展します。

ちょっとした表現で辞職に追いやられるケースも珍しくなく、そういった場面を私は『発言事故』と呼んでいます。

安倍内閣は、この発言事故が頻発している内閣です。期間の長さの割には異例の多さではないでしょうか。

・溝手顕正防災担当相は26日、能登半島地震の被害状況を視察するため訪れた石川県輪島市で「人命(被害)は幸い少なかった。1人だから」と記者団に述べた。(時事通信 3/27/07)

・柳沢伯夫厚労相 「女性は産む機械」発言

・伊吹文科相 「人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」発言

・麻生外相 「青い目・金髪は駄目」  ほか

・久間章生防衛相 イラク戦争に踏み切ったブッシュ大統領の判断は間違いと批判+米軍普天間飛行場の移設問題で「偉そうなことを言ってくれるな」発言など米国批判


以前にも書きましたが、こうした発言の多くは、現場では問題になりません。

メディアが報じた時、もっと言えば、活字になった時に問題になります(テレビは記録・共有・再現が難しいので)。 

文字は、現場の雰囲気やメンバーや共有意識とはまったく関係なく、言葉を、そのまま一般の読者に分かるような意味にして伝えるからです。

その報道をベースに、「これはけしからん」と怒り出す人が出てきます。

それがニュースに取り上げられて、先の活字の発言は「問題発言」になります。

新聞記者や雑誌編集者など、紙メディアの人たちはこうした「文字」にたいへん敏感で、言葉の使い方や表記に常に神経を使っています。 こんな表現をすると、こういう人がクレームをつけてくる、という明確なイメージを持っているのです。こうしたところに気を使うように徹底的にトレーニングを受けているので条件反射のように気がつくようになります。

だからこそ、誰かの発言についても、活字になった時、余計に目に付くんですね。

それで対抗する立場にある人に伝えるんです。

「あの人がこんな発言をしていましたが、それについて、ご意見は?」と。

記者としては、怒りが強い方がニュースになるので、「発言」の持つ意味の大きさを強調したりもします。

これが発言事故が発生する瞬間です。


では、発言事故を防ぐにはどうするか。

一般には、「発言に気をつける」という言葉で片付けられてしまいがちですが、運用面ではあまり参考になりません。 誰でも自分の発言には可能な限り、気をつけているものだからです。

普段考えていることがそのまま表れる、ボロが出るもの、というまとめ方もありますが、それでは批判にはなっても、本人へのアドバスになりません。

私のオススメは、もっと積極的に情報発信する、ということです。

ニュースを自分でたくさん出すのです。 


記者が1日に書ける記事の量には限りがあります。

毎日、記事にできる情報を出す。それで、記者も細かな発言のフォローをしなくて良くなります。

 

発言事故よりも面白いニュース を数多く生み出す

これは広報の専門家が日々気を使っていることです。記者が危ない文字に条件反射のように気がつくように、とまではいきませんが、継続的にニュースを出せるように情報を加工するトレーニングを受けています。

情報のニュース化は、スキルです。

ニュースに取り上げられる人は、ぜひこのスキルを自分でトレーニングして身に付けるか、専門家を身近に置いて役立ててほしいですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 13:15

2007年03月23日

情報を出さないとストレスを与える

先のエントリーで、こんな風に書きました。

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。


このことを確認する記事をまた見つけました。

安倍首相:「安倍語」に変化 逆質問倍増、官僚言葉は減少

 安倍晋三首相が発する言葉が変わってきた。記者団を問い詰めるような「逆質問」が増えたのがその一例。内閣支持率の続落で、首相は「どうせ落ちるなら、やりたいことをやる」(首相周辺)という心境になっていると言われ、「安倍語」の変化も、そんな開き直りの姿勢と関係しているようだ。

 記者 公務員制度改革は必要なのか。

 首相 必要じゃないと思ってます?

 記者 そんなことないと思う。

 首相 そうでしょうね。多くの人がそう思っているからやるんです。

 記者 国民にとってどんなメリットがあるか。

 首相 公務員制度改革をですね、やるべきというのは国民の声だと思いますよ。あなたもそう思いませんか?

 記者 はい。

 首相 だったら質問しないでください。

 15日夜、立ったまま記者団の質問に答える「ぶら下がり」でのやり取りだ。衛藤晟一前衆院議員の復党問題でも9日、記者団から「党内に不満がくすぶっている」と指摘され、「そんな不満くすぶってませんよ。誰かいます? 特定の人物?」と切り返した。

 毎日新聞の調べによると、首相がぶら下がりに逆質問など「疑問形」で応じた回数は、政権発足後の3カ月では11回だったのに対し、最近の約2カ月半(1月5日~3月22日)では25回と倍以上に上っている。

(以下略。3/22/07付 毎日新聞サイトより引用)


記者の苛立ちがよく表れた分かりやすい記事です。

こうやって、ネガティブな印象が広がっていきます。

またまた1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:22

どっちか分からない表現

人は、情報を与えられて、その意味がすぐに理解できないとストレスを感じます。

私はこの記事を読んで、テレビのニュースで発表の様子を見て、ストレスを感じました。

タミフルと転落の因果関係、厚労省「否定的」を撤回

インフルエンザ治療薬「タミフル」を巡る問題で、厚生労働省の辻哲夫次官は22日の定例記者会見で、タミフル服用と異常行動の因果関係について「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」と述べ、従来の見解を事実上撤回した。 また、服用後に異常行動をとりながら死亡に至らなかった負傷事例を分析していなかったことも明らかにした。

(以上、3/23/07付 読売ONLINEより引用)

分かりにくいですよね?

私だけじゃないですよね?

まず、事務次官の発表の表現が良くない。

「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」

って。

「タミフルと転落には因果関係があるかもしれません。この先、しっかり調査して改めて発表します。」くらいの方が、聞き手、読み手にやさしいですよね。

伝えたくない、でも、伝えなければならない、という場合は仕事ではよくあります。

そういう時、「わかりにくく言えば、意味を理解しにくくていいだろう」と考える人がいます。

そして、あえてややこしい表現を使います。

しかし、白なのか黒なのかが、大きな影響を与える今回の発表のような場合、誤解を与えないメッセージを発信しないと、大きな混乱を招きます。

この発表を受けて、メディア各社は、上の記事にあるような「否定的」を撤回なんて見出しをつけたニュースを報じました。

・タミフルと異常行動、因果関係「否定的」を白紙撤回・厚労省次官(日経)
・因果関係「判断し直す」=「否定的」は撤回(時事通信)
・タミフルと異常行動、厚労省が関連「否定」撤回(産経新聞)
・タミフルと異常行動の関係、「否定的」を撤回 厚労省 (朝日新聞)


インフルエンザをきっかけに、ストレスが蔓延です。


また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:35

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。

そんなことをこの記事を読んで思い出しました。

安倍首相は公邸がお嫌い? 週末は外出か“里帰り”

 安倍晋三首相が官邸に隣接する公邸住まいを始めてから約4カ月になるが、「24時間勤務の覚悟」と強調した当初の意気込みとは裏腹に、週末はほとんど外出したり、東京都渋谷区の私邸で過ごしたりしている。公邸の住居スペースは、「癒やしと安らぎを提供する空間」(官邸筋)をうたい文句につくられた。もちろん公務絡みの外出もあるが、安倍首相にとって、公邸はそれほど居心地のいい場所ではないようだ。

 週末はほぼ公邸にこもっていた小泉純一郎前首相とは対照的に、土日に安倍首相が公邸から一歩も出なかったのはこれまでわずか2日間だけだ。

 今月10日の土曜日。翌朝には公邸近くのスタジオでテレビ出演が決まっていたが、首相は兵庫、広島両県の視察をこなした後、私邸へ。11日の番組出演後も、高級ホテルのフィットネスクラブで汗を流し、レストランで弟の岸信夫参院議員一家などと夕食を共にした後、私邸に戻った。

 その前の週の3日は、私邸には帰らなかったものの、衆院の予算案採決が遅れ午前4時すぎに帰宅したにもかかわらず、午前10時すぎには昭恵夫人と映画観賞し、ラーメン店にも入って気分転換した。

 首相は就任から2カ月後の昨年11月26日、私邸から公邸に移った。その際、私邸に帰るのは「週末、たまに」と表明。だが6日後の12月2日には早くも“里帰り”した。(以下略、3/22/07 産経WEBより引用)

 

担当記者は、記事を書かなければならないというプレッシャーに常に晒されています。

「何かネタはないか」と常に考え、情報を探しています。

そうすると、「今までの総理と違うところ」「言動で気になるところ」などを探すようになります。

何か新しい方針の発言でもあれば、それが1つの記事にできますが、安倍さんは言葉による発信がとても下手なので、担当記者はとても苦労しているはずなのです。

そんな時に、個人の「メッセージ」を見つけやすいのは、実は行動なんですね。

誰と会った。どこそこに行った。いつ何を「した」。

記事は、5W1Hの「出来事」で成り立っていて、 「行動」は分かりやすい「出来事」だから です。

そして、その行動というのが、意識していないと、意図とは異なる「メッセージ」として受け取られる可能性があります。

自分の行動が、「どう受け取られるか」。

話さなくても、意識していなくても、自分は情報発信しているのだ、という発想も大切ですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:45

2007年03月22日

【イベント紹介】 最新ネットクチコミ事例を学ぶ

ブログやSNSといったCGMが活発になる中、CGMで生まれるクチコミ情報をマーケティングに活かす際の具体的なアプローチやツールが次々に出てきています。

一度弊社でもそろそろこのあたりの現状をまとめておきたいなあ、と思っていたところに、ハー・ストーリィの日野さんからピッタリのイベントをご紹介いただきました。

ACフォーラムでも協力しているブルーカレントの本田さんもスピーカーとして参加されるとのことで、どんな事例が出てくるのか楽しみです。

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■ Web2.0時代のクチコミマーケティング最新事例フォーラム

  ~クチコミの今、そして3.0に向かって最前線を語る~

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日時: 4月10日(火)13:30~17:00

会場: ハリウッド美容専門学校大ホール(六本木ヒルズハリウッドプラザ内)

参加費: 3,000円

主催: 株式会社ハー・ストーリィ


プログラム

 第一部:豪華ゲストスピーカーによるクチコミ最新事例講演

  ●消費者に影響を及ぼすインフルエンサー(第三者)のパワー活用
    ブルーカレント・ジャパン株式会社 取締役社長 本田哲也氏

  ●クチコミを可視化する!バイラルトラッキングエンジンの提供
    株式会社クロスワープ 代表取締役 山﨑真吾氏

  ●ブログ・インフルエンサーを巻き込んだクチコミプロモーション術
    株式会社サイバー・バズ 代表取締役社長 宮崎聡氏

 第二部:クチコミュニティ・マーケティング2007年最前線

   株式会社ハー・ストーリィ 代表取締役 日野佳恵子氏

 第三部:トークセッション

  「今、そしてこれからを激論!web3.0はどこへ行くのか」
   ●ゲストスピーカー: 本田哲也氏 × 山﨑真吾氏 × 宮崎聡氏
   ●コーディネイター: 日野佳恵子氏

詳しくはこちらから

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投稿者 鶴野充茂 : 15:59

トップの意思表示

謙遜か、正直か、大きく見せるか、それとも・・・? 人から褒められた時、「とんでもない」「そんなことはありません」と言う人が少なくありません。 

これ、関係するのが自分だけなら、謙遜で済むのですが、組織のトップやグループの代表(象徴)的な存在の人は、注意する必要があります。 とっさにポロッと出ますからね。

この記事を読んでそんなことを考えました。

将来は「偉人」? 安倍首相が歴史舞台観賞

安倍晋三首相は21日夜、都内でお笑いタレントらによる舞台「OUT OF ORDER 偉人伝心」を昭恵夫人と観賞した。 エジソンや清水の次郎長など歴史上の偉人にまつわる6つのストーリーが展開するコメディー作品で、ネプチューンの名倉潤さんと堀内健さんのほか、原千晶さんらが出演した。 舞台終了後、首相は楽屋に名倉さんら出演者を訪ね「楽しく拝見した。どうぞ頑張ってください」と激励。舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。 (3/22/07付 産経WEBから引用)

 

私が気になったのは、

舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。

という部分です。

これ、本人は、あまり深く考えて言ってないのだと思います。その場は「ご謙遜を」と軽い笑いで済むでしょう。

でも、文字になった時、あるいは第三者に伝達された時には、メッセージの意味が変わります

上の首相の発言だと、「私は大したことをしません」

という意思表示に伝わります。

なぜか。

首相の行動は日本国民すべてに関係しています。 つまり、トップが関係者に対して、自分はどう動くかという方向性を示しているわけです。

そんな所で、「偉人になるようなことは、自分はしない」と宣言しているわけですから、トップとしては問題発言です。


ただ、「でもまあ、場の空気とか、愛嬌とかもあるじゃないですか」という気持ちもあります。

それも踏まえてどうしたら良いか。

私のオススメは、方向性を示しつつ、スタッフに花を持たせるようにまとめる、というもの。で、話を少しずらす。

たとえば、上の状況だと、

 「偉人というのは、本人も当然功績があるのだと思うが、周りのスタッフにも支えられて、きっとチームとしての成果をたくさん出した人ではないか。大きな成果は一人では出せず、スタッフ一人ひとりが活躍することが条件になるだろう。私は今取り組んでいる施策のそれぞれで、たくさんの偉人を生み出せるように努力したい。」

みたいな。

「首相も偉人に」という投げかけに対して、直接答えてはいないけど、たくさんの偉人を生み出す人は、やっぱり偉人ですから、記者もそのへんはうまくまとめてくれるんじゃないでしょうか。

角を立たせず、がっかりさせず、伝えるべきメッセージはしっかり発信する。そんな意思表示の仕方をトップは考えてみるのも大切ではないかと思います。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 


 

投稿者 鶴野充茂 : 13:08

2007年03月19日

政治言葉の不思議

政治家が支離滅裂な話をしたり、ケッタイで意味不明な表現をしたりすることは決して珍しくありません。私もそのたびに反応するわけではありませんが、この記事を読んで、日本語の意味と伝えたいメッセージは何なのか、なぜだか自分自身が試されているように感じたので、書いてみます。

松岡氏は説明不十分=光熱水費問題で自公参院幹事長 (3/18/07 時事通信記事より引用)

自民党の片山虎之助参院幹事長は18日午前のNHK番組で、松岡利勝農水相が資金管理団体の光熱水費の詳細説明を拒み続けていることについて「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。公明党の木庭健太郎参院幹事長も同番組で「これ以上(法律上は説明を)やる必要がないと松岡氏本人は言っている。ただ、国民に対する説明責任を果たせたかというと疑問の部分がある」と指摘した。

この記事には、疑問がいくつもわいたのです。

その1 なぜ、片山氏は、「もう少し説明した方がいい」 ではなく 「もう少し説明責任を果たした方がいい」と言ったのか。

その2 なぜ、この記者は、「「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。」と同じ意味に読める言葉を繰り返しているのか。

その3 なぜ、木庭氏は、「国民に対する説明は不十分だ」 ではなく 「国民に対する説明責任を果たせたかというと疑問の部分がある」と言ったのか。

上の記事で、私は日本語の正しさについて強い意見はありません。

ただ、「説明する」ではなく「説明責任を果たす」という表現を選んだ理由を考えた時に、この2つの表現は、話し手にとってメッセージが違うような気がするのです。

仮に「説明した方がいい」と言うとすると、それは、「私は、彼に説明することを勧める」という提案のメッセージになります。

これが「説明責任を果たした方がいい」と言うと、「彼は説明という自分の担当の仕事をしていない」という否定のメッセージに読めます。

だとすると、この2つのメッセージは質的に違いますよね。

曖昧に聞こえる「説明責任を果たした方がいい」という言葉の方が、言ってる意味は強い。


きっと、本人は、そんなことを考えていなくて、「ここでは、『説明責任』という言葉だ、大切なのは『説明責任を果たす』ことだ」というキーワードが先に頭にあって、口から出たのだとは思いますが。

強く言いたいけど、強く聞こえない、それでいて自分の意見はしっかり発信しているように受け取ってもらえる表現を選ぶ。

(そこには、言いたいメッセージと、伝わるメッセージが違っていて良しとする気持ちがある)

意識しているかどうかは別にして、そんなコミュニケーションが、政治の世界で生き残るために必要なスキルなのかもしれません。


そんなことをすべて踏まえて、記者は、「「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。」と翻訳したのでしょうか。だとしたら、この記者も高度なスキルの持ち主ですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:04

2007年03月16日

人に注目させるマーケティング

メッセージ発信で最も効果的なのは、「いろいろ」言わずに、「1つ」にポイントを絞ることです。

ところが、この「1つ」をどう決めるか、というのが意外と(いや、たいていの場合、最も)難しいわけです。

たとえば、新製品が出る。「一番の売りは?」と聞くと、「高性能で、小型で、扱いやすくて、価格も手ごろ」と「いろいろ」出てきます。

広報も宣伝も、関係各部署と「連携」してメッセージを決めざるを得ない場合がほとんどですから、みんなの主張が少しずつ入った、ポイントが不明瞭なメッセージにまとまります。

観光広報でも、地域にある「いろいろ」ないい場所、いいモノを紹介したい、ということになって、1つ1つを細かく見ていけば、ひょっとしたら面白いものでも、全体を並べてみると、その特徴がよく分からなくなることが少なくありません。

そんな場合の1つの効果的なアプローチとして、「人」に注目を集めてみる、という方法があります。

この記事を読んで、そんなことを思い出しました。

宮崎知事推薦の観光地に案内/阪急交通社がツアー

阪急交通社は宮崎県の東国原英夫知事が薦める県内12ヵ所の観光地を巡るツアーを発売した。鵜戸神社や青島などの観光名所巡りと併せ、職員の案内による県庁の見学も用意する。東国原知事の就任で県が注目を集めており、宮崎県観光連盟と共同で企画した。

「そのまんま宮崎県12景モニターツアー3日間」は2泊3日のプランで・・・・(以下略。以上、3/16/07付 日経産業より引用)

「鵜戸神社と青島に行く」ツアーではないんです。「東国原英夫知事が薦める観光地を巡る」ツアーなんです。

この場合、極端な話、その「観光地」はどこでもいいんです。

「東国原英夫知事が薦める」というのが重要なのですから。

これ、今どきの言葉で言うと、「インフルエンサーマーケティング」なのですが、組織が意図的にこうした「インフルエンサー」を生み出すこともできるわけです。

(最近、そんな組織内インフルエンサーの発掘、選定、育成、活用の仕事をビーンスターでも少しずつ手掛けています)

商品(モノ)や場所に比べて、人は「そのもの」が発信できるので、注目を集め続けられれば、順番に「いろいろ」なことを伝えていく事ができます。

マーケティングで、そんなスポークスパーソンとなる人を組織的に生み出す、という手法が効果的なケースも多々ありますね。

人はやっぱり、おもしろい。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:14

2007年03月14日

結果を出す!プレゼン総合研究所

「プレゼン」をテーマにしたサイトを今週から少しずつ作り始めました。

結果を出す!プレゼン総合研究所」と言います。

プレゼン

ビーンスターを創業してから、プレゼンのセミナーや研修、トレーニング、コンテンツ開発のご依頼が多かったのですが、その割に「プレゼン」を軸にコンテンツをまとめてこなかったので、今後、プレゼンに関しては、このサイトに集約させていきたいと思っています。

しばらくはサイトの構成やら見え方やらがガラリと変わっていくかもしれません。

ご意見・ご感想などありましたら、ぜひお気軽にお寄せください。


そうそう、「結果を出す!プレゼン教室DVD」も好評発売中です。

(よく売れています。ありがとうございます)

こちらもよろしくお願いします。

投稿者 鶴野充茂 : 18:18

大きなテーマで話す時のポイント

とあるレセプションに呼ばれて参加。ニューヨークから数十人のグループを迎えた集まりで、扱うテーマもちょっと国際的。

オープニングは、この御三方。

31307-3nin.jpg

右から、加藤紘一氏(衆院議員)、茂木友三郎氏(キッコーマン会長)、ジェランド・カーティス氏(コロンビア大教授)。

お題は、「Globalization and Shaping of Japan in the 21st Century」。(ちなみに話はすべて英語で進行)

Globalization and Shaping of Japan in the 21st Centuryですよ。


さあ、もしも、あなたが、「このテーマで話してください」と言われたら、何を話します?


ちなみに、上の3人には役割分担があって、政治・経済・海外視点で見た日本(政治)です。

こんな大きなテーマの場合、よくある失敗は、最近の話題から象徴的なキーワードをいくつか紹介して終わり、というもの。

いや、気持ちは分かりますよね。一応、主要な出来事やキーワードはおさえておかないといけない、というプレッシャーもあるでしょう。政治なら、小泉→安倍内閣になってどうか、みたいな話は入れざるを得ません。

でも、難しいのは、ただでさえ大きなテーマなので、事実関係を説明しているだけで時間はどれだけあっても足りなくなることです。そして、少し興味があって情勢をウォッチしている人なら思います。

「そんなの、新聞読んでたら分かるよ」。

そして、当人が何を喋ったか、記憶に残ることはありません。難しいですよね。

で、少し工夫する人は、特定のテーマや軸を持ち込みます。「こういう視点でこれを見たら、こう解釈できる」と。切り口と言ってもいいでしょう。

概して売れっ子の学者は、こういうまとめ方が得意です。「この出来事は、こういう意味がある」と言います。「今は、(この解釈で行くと)こんな時代です」と。 そうすると、聞き手はメモしたり、記憶に残しやすいですね。


さて、ここで、私は、自己演出的に見て、もう1つ組み合わせを提案したいと思いました。

それは、 「話し手」と「その場」をほんのちょっと特別に感じさせる工夫です。

話し手を意識させるものとしては、「この話は、私にしかできない」という見方、経験、個性が入ったもの。自分の存在を感じさせる表現ですね。簡単なのは、経験談、つまり具体的なエピソードを入れることです。大きな問題+個人的で卑近な例。「温暖化が深刻です、私の村のスキー場は、雪不足で営業できる日数が10年連続で減ってきています」みたいな。ほんの少しでいいです。入れすぎると嫌味になるので。

そして、その場を意識させるものとしては、「ここにいるあなたたちにはちょっと特別に言いますけど」みたいな意味合いの言葉。ヨソでは通じないような話し手とその場の聞き手でだけ成り立つ共通語でもいいし、今日起こったどのメディアも報じていない最新情報でもいいんです。

話し手が有名人でも、暴露話みたいな、メディアに報じられたら困るような話をみんなが期待しているわけではなくて(そのほとんどは多くの場合、メディアも反応しませんし)、聞き手が「その場と話し手の記憶を残せるような」工夫であればいいんです。

もし、私も大勢の人前で「明日の日本」を語るような日が来たら、このことを思い出すようにしたいと思います!

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:32

2007年03月13日

【書籍紹介】社員とコミュニケーションの最新事例を学ぶ:人材開発会議

ビーンスタークラブなどで協力している田代英治さんが、本を出されましたのでご紹介します。

 なぜか会社も社員も気がつかない 新しい働き方

 人材開発会議

 人材開発会議

  田代英治(著) 企業年金研究所

人事労務担当者や経営者が知っておいた方がいい、「今どきの社員の問題」がよくまとめられています。

・元気のない社員

・疲れた社員

・転職したくなる社員

・独立企業を目指す社員

・戸惑う中高年社員

・主張する女性社員

など、大きなテーマについて、それぞれに具体的な事例が紹介されていて、考えるべきポイント、コミュニケーションのヒントなどが学べるようになっています。

真面目で丁寧な田代さんの性格がよく表れている本なのですが、上手い具合にマンガが入っていて、硬さも適度にやわらげられています。

この本の特色は、数多くの企業に人事コンサルティングしている田代さんならではの、「業界の最新動向」を含めつつ、それを踏まえて「こういう働き方、働かせ方はどうか」という田代さんの主張が全体を通して横たわっているところ。

人事制度を見直す際や、新しく担当になったりした人には特にオススメです!

投稿者 鶴野充茂 : 11:04

2007年03月09日

天職探しの自己分析

「あなたの好きなことは何ですか?」

会社の人事担当者に、こう聞かれたら、あなたは何と答えますか?

このシンプルでよくある質問、実は自分を活かす「天職」を考える上で
とても深くて重要なんです。

もし、あなたが、
・自分の好きな仕事がよく分からない
・もっと自分にあった仕事が他にあるような気がする
・かといって、それが何か分からない

そして、
・自分の生き方や仕事・キャリアに対してずっとモヤモヤしている

というなら、そんなあなたのために、
今回新たなプログラムを開発しました。

ワークショップ形式のユニークなプログラム、3/27(火)に開催。

詳しくはビーンスターのページをご参照ください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:54

2007年03月07日

「被告」が直接ビデオで語る

裁判中の「被告」が自分で Youtubeで動画放送を開始しました。

2[5].jpg 「おかしい やんけ!オ リコン訴訟 」

裁判中の当事者が自分で、本名と顔を出して裁判について解説するという、前代未聞のアクションです。

個人の情報発信の新しい形として、あるいは裁判と広報の有り方について、考えさせられる注目の事例になりそうです。


またまた1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 13:37

単位を変えると記事になる

世の中には、「よく考えてみたら、不便/不親切だ」ということがよくあります。

たとえば、業界で当たり前だったことは、実はユーザー視点に立ってみると不便なことだった、ということ。

それを改善するだけで、記事になることがあります。

そんなことをこの記事を読んで改めて思いました。

「残さず飲める」容器で勝負 / 山田智子さん(森永乳業 チルド・リテール事業部飲料マーケティング部)

「2人分の2日分を意識した」

森永乳業が2006年9月に北海道・東北・九州を除く地域で発売した720ミリリットル紙容器の牛乳「森永牛乳」と乳飲料「濃厚4.5」。1リットルや500ミリリットルといった従来サイズではない点が注目されている。内容量を720ミリリットルにした理由は2つ。05年の日本酪農乳業協会の調べによると、50歳代の男女1日あたりの平均牛乳飲用量は182ミリリットル。1杯あたり180ミリリットルとすると720ミリリットルだと4杯飲める計算だ。一方、05年の単身世帯と夫婦のみの世帯の割合は34歳以下で57.2%、65歳以上で64%と高く、今後も増加する見通し。1リットルでは飲み残しているが、500ミリリットルでは少なすぎる。2人世帯なら1日に1杯ずつで2日で飲みきれる分量だ。(以下略、以上3/7/07付 MJより引用)

これを読んで、「単位」って、意外と使い勝手とは関係のないところで規格として決められているな、という気がしました。

飲料の単位なんてその代表例ですよね。コップで飲むなら1杯180mlを基準にするのが良いと思いますが、180mlの倍数の飲料って、少ない。

たとえば、今私の目の前にあるハンドクリーム50g入りは、果たして一回分の量を想定して使いきれる量なのか。

シャンプーは、毎回、最後にフタをとって、残りをタラリと手にとって使っている。

歯磨き粉も、「どこまで搾り出せるか」に必死になっている。

こういうの、「○回分、使いきり」みたいな訴求の仕方って、できそうな気がしますよね。

もちろん、「従来サイズ」と違うものを作ろうとすると規格外で余計なコストはかかりますが、

気づいていなかった単位の不便を解消してみる、というのもPRの視点としては有りますね。

 

そう、仕事の打ち合わせも、何も1時間単位でなくてもいいわけです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:13

2007年03月05日

フライシュマンヒラードとクロールが共同サービス

これまた広報マンドットコム的なネタですので、まとめておきます。

米クロール/危機管理を支援 / 不祥事など 社内調査や広報

世界的な危機管理コンサルティング会社である米クロールなどは今春、日本企業を対象にした危機管理対策支援サービスに乗り出す。社内外での情報収集やメディアを活用した情報発信などで専門のノウハウを提供する。日本企業が不祥事や敵対的買収などに直面するケースが増え、危機管理ビジネスの需要が拡大すると判断した。

このサービスは「クライシスリーダーシップソリューション」。世界最大級の広告会社、米オムニコムグループ傘下のフライシュマン・ヒラード・ジャパンと共同で手掛ける。(以下略。以上、3/5/07付 日経産業より引用)

PR/コミュニケーションビジネスの業界も少しずつ新しい動きが出てきました。コミュニケーションは、状況や目的をはっきりさせないとビジネスにならないので、今後もこうしたテーマ別に新サービスや共同事業、あるいはM&Aの話が出てくるはずです。

フライシュマンヒラードは、昨年、マーコム部隊がブルーカレント設立で抜けていったので、私は新たな展開を楽しみにしていたのですが、こういう形は興味深いですね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:10

2007年03月01日

オズマPRとコムデックスが業務提携

広報マンドットコムを続けてきた私としては、触れないわけにはいかないので、メモしておきます。

コムデックスと提携/オズマピーアール 共同で受注

PR会社のオズマピーアール(東京・港、柳勲社長)は、同業のコムデックス(東京・中央、長江豊社長)と業務提携する。オズマピーアールはメディアに対する広報活動、コムデックスは市場分析やPRの戦略立案をそれぞれ得意分野にしている。共同で企業から新製品のPR案件などを受注して業務を分担するほか、戦略立案からメディア向け広報までを一括して請け負う。 (以上、3/1/07付 日経産業新聞より引用)

一般メディア的には小さな記事なんですが、PR業界的には大きな意味のあるニュースです。

新聞報道を確認してからウェブにもプレスリリースが出ました。

オズマピーアールコムデックス

プレスリリースにはこうあります。

 PRが日本に紹介されて半世紀、最近ではPR関連図書が数多く出版されたり、政党のメッセージ伝達にPR会社が大きな役割を果たしていることが報道されたりするなど、企業・団体はPRによるコミュニケーション活動の重要性に関心を高めています。しかし一方、Webメディアの台頭や、ブロガーやSNS等の生活者への影響力が無視できなくなり、対メディアへの情報発信を中心とした従来型のPR会社のあり方が曲がり角に来ていることも事実です。また、PR業界自体も、株式上場会社の出現、外資との提携、異業種からの資本参加等により、大きな変革の時期を迎えております。

プラップや共同PRなど業界大手PR会社が上場する一方で、これまではPRマンが会社を飛び出して新たなPR会社を立ち上げるケースは多々ありましたが、国内PR会社間での提携や合併などの動きはほとんどありませんでしたので、今回のニュースは、業界マップを変えていく新しい動きの先がけになるかもしれません。

個人的には、

「どんな所が得意なんですか?」と聞くと、必ず「何でもやってますからね」と特徴をはっきり言わなかったPR会社が、「○○を得意分野としている」と明瞭に記事にまとめられてしまったのが、すっきりして良かったと思っています。

当のプレスリリースではこうなっています。

オズマピーアールは40数年来、総合PR会社の代表としてPR業界をリードして、多くのPRの成功事例を有しています。また、コムデックスはPR業界にマーケティング的手法を吹き込み、新たなPRフィールドを創造してきたと自負しております。

オズマピーアールのメディアリレーション力と、コムデックスの得意としている情報価値創造の戦略立案力とを合体してサービスを提供

なんだか、も1つハッキリしてませんよね。

記者は、電話なりで確認したはずです。「メディアリレーション力って一体なんですか?」「情報価値創造の戦略立案力って一体なんですか?」って。

スッキリ、ハッキリすると、記事になる、ということですかね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:49

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