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2007年03月23日

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。

そんなことをこの記事を読んで思い出しました。

安倍首相は公邸がお嫌い? 週末は外出か“里帰り”

 安倍晋三首相が官邸に隣接する公邸住まいを始めてから約4カ月になるが、「24時間勤務の覚悟」と強調した当初の意気込みとは裏腹に、週末はほとんど外出したり、東京都渋谷区の私邸で過ごしたりしている。公邸の住居スペースは、「癒やしと安らぎを提供する空間」(官邸筋)をうたい文句につくられた。もちろん公務絡みの外出もあるが、安倍首相にとって、公邸はそれほど居心地のいい場所ではないようだ。

 週末はほぼ公邸にこもっていた小泉純一郎前首相とは対照的に、土日に安倍首相が公邸から一歩も出なかったのはこれまでわずか2日間だけだ。

 今月10日の土曜日。翌朝には公邸近くのスタジオでテレビ出演が決まっていたが、首相は兵庫、広島両県の視察をこなした後、私邸へ。11日の番組出演後も、高級ホテルのフィットネスクラブで汗を流し、レストランで弟の岸信夫参院議員一家などと夕食を共にした後、私邸に戻った。

 その前の週の3日は、私邸には帰らなかったものの、衆院の予算案採決が遅れ午前4時すぎに帰宅したにもかかわらず、午前10時すぎには昭恵夫人と映画観賞し、ラーメン店にも入って気分転換した。

 首相は就任から2カ月後の昨年11月26日、私邸から公邸に移った。その際、私邸に帰るのは「週末、たまに」と表明。だが6日後の12月2日には早くも“里帰り”した。(以下略、3/22/07 産経WEBより引用)

 

担当記者は、記事を書かなければならないというプレッシャーに常に晒されています。

「何かネタはないか」と常に考え、情報を探しています。

そうすると、「今までの総理と違うところ」「言動で気になるところ」などを探すようになります。

何か新しい方針の発言でもあれば、それが1つの記事にできますが、安倍さんは言葉による発信がとても下手なので、担当記者はとても苦労しているはずなのです。

そんな時に、個人の「メッセージ」を見つけやすいのは、実は行動なんですね。

誰と会った。どこそこに行った。いつ何を「した」。

記事は、5W1Hの「出来事」で成り立っていて、 「行動」は分かりやすい「出来事」だから です。

そして、その行動というのが、意識していないと、意図とは異なる「メッセージ」として受け取られる可能性があります。

自分の行動が、「どう受け取られるか」。

話さなくても、意識していなくても、自分は情報発信しているのだ、という発想も大切ですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年03月23日 10:45