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2007年07月27日

安全性のアピール・PR

事例が3つ出たら1つの記事になる、という鉄則に基づいて新潟県中越沖地震後の現地の安全性アピールの流れを整理します。

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新潟知事が魚の安全PR  原発近くの漁協で試食

 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発から放射性物質を含む水漏れがあったことを受け、泉田裕彦知事は22日、同原発に近い出雲崎漁港(同県出雲崎町)を訪れ、朝に水揚げされたばかりのタイやアジなどの刺し身を試食し「何の心配もなくいただける」などと安全をPRした。 (以下略、7/22/07付 SankeiWebより引用)

私のチェックできた限りでは、これが安全性アピールの初動です。この記事の中で知事は、「事業者が安心と言っても安心できない。国際機関に早く入ってもらい、客観的な評価をしてもらうことが必要だ」と話したとあります。

まず現地に行く。そこでプレスイベントを開く。そして、「いや、食べられますって言うだけじゃ、ダメでしょ」という不安に対して、第三者機関のチェックがあることを伝える。これがきっと王道のパターンですね。


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長岡市で闘牛が“海水浴” 観光地の安全性PR  

 中越沖地震による海水浴場の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、長岡市の寺泊中央海水浴場で25日、旧山古志村(現長岡市)の闘牛2頭が“海水浴”をして、観光地の安全性をPRした。 (以下略、7/25/07付 SankeiWebより引用)

これは、一瞬、意味が分からないけど、カメラ的には良かったですね。主要紙には揃って掲載されていました。イベントをやっている、現地を応援しよう、というメッセージ効果があったと思います。


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「海は安全」長岡でPR・五輪銀の中村真衣さんら招く

 新潟県中越沖地震の影響で激減した観光客を呼び戻そうと、同県長岡市の寺泊観光協会が27日、長岡市出身でシドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎの銀メダリスト、中村真衣さん(28)を招き、寺泊の海をPRするイベントを開いた。 

 同県の泉田裕彦知事も駆け付け、中村さんと一緒に水着姿で泳ぎを披露。寺泊と古くから交流のある同県佐渡市赤泊の小学生ら約120人が招かれ、中村さんに泳ぎを教わったり、一緒に伝統の地引き網を楽しんだ。 (以下略、7/27/07付 Nikkei Netより引用)



そして、今日のこの記事です。地震からしばらく立つと、どんどん記事が出にくくなります。でも、観光客はすぐには戻ってこないんですよね。

観光客って、基本的には映像でアピールするのが最も効果的だと思うので、こんな写真付でカバーされるのはたいへん重要なPRですね。

できれば、

海にみんなで入るなら、横断幕かみんなで視覚的な大きなメッセージを写せるような形を作れると、も1つ良かったかもしれません。

文字を読ませようとすると写真を大きく扱わざるを得ない、ような。

しかし、それは別にしても、PR的にはとても努力されていると思います。2日おきに3回出てますからね。

 ちなみに、上で紹介されている寺泊海岸のライブカメラはこちらです。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2007年07月26日

メッセージが支持される時の条件

政治家など情報発信力の高い人やメディアには、アジェンダ・セッティングの力があります。

つまり、

限られた時間に何を喋るか 会議で何を議論するか

限られたスペースでどの記事を取り上げるか、何を「今、大切な情報だ」と紹介するか

を決める力です。


で、

それを自分のペースで発信していると、バックラッシュもあります。

まず、以下の文章を読んでください。朝日新聞の投書欄に載ったものです。

顔は関係ない 考え方が大切

小学生 田村永遠(長野市 10歳)

 「参院選スタート」の新聞(13日朝刊)に麻生太郎外務大臣が「奥さん方にわかりやすく言えば、小沢一郎の顔をとりますか、安倍晋三の顔をとりますか? どちらが奥さんの趣味に合いますか。それが問われる」という発言をしたと書かれていました。私は女ですが、議員を選ぶとしたら、顔では選びません。

 また、何度か国会中継をテレビで見ていると、大声でヤジを飛ばして、結局は多数決で法律を決めていました。反対する議員の意見を最後まで聞かず、採決してしまう姿を見ていると、数さえ多ければ、無理やり通せる、と与党の議員たちは考えているのではないかと思えます。

 私がもし投票できるのなら、その議員のこれまでやってきたこと、これからやろうとしていること、その人が考えていることで判断します。麻生さんの発言は、投票しようとしている女の人たちに、とても失礼な発言だったと私は思います。このような発言は二度としないでほしいです。

(以上、7/26/07付 朝日新聞より引用)


さあ、あなたは、これを読んでどう思いましたか?


私が注目したのは、このコメントをした人物が「10歳」だというところです。

まず、上のような意見を「10歳」の「女性」が持っているというメッセージ性。

次に、「お! 10歳なら使える!!」 と興奮して掲載を決めた、朝日新聞「声・主張」紙面担当のメッセージ性。

この2点が強烈ですね。


仮に、引用文の中に出ている麻生大臣の発言記事に「ケシカラン!」と思ったとします。

「ケシカラン!」と思うことは自由ですが、第三者の力を借りて、世の中に発信するには、「何を言うか」と同時に「誰が言うか」もとても大切です。


上のメッセージが主婦のものだとすれば、おそらく掲載されなかったと思います。

今は選挙期間中ですので、尚のこと。


それが選挙権のない、しかも、他の思想にあまり影響を受けていない、と「考えられる、イメージのある」10歳の「女性」が発している。

紙面担当者は、「来た! これ、載せざるを得ないな」と思ったはずです。


きっと、上の文章は、親か先生のアドバイスを受けてまとめられたものだと思います。

でも、そんなの、問題じゃないですよね。


メッセージを発信する代表者として、つまり代弁者として、適任がいれば、みんな支持しますよね。

そうやって、メッセージは運ばれていきます。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:20

2007年07月23日

その広報に関係する法律はこれです!

こんな本が出ているとは知りませんでした。偶然、書店で見かけて購入。

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「その広報に関係する法律はこれです!」 縣 幸雄(著)

著作権関係、時々確認したくなりますよね。

役立つと思います。

辞書的に使えます。

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:51

努力を示す時のコミュニケーション

現状がひどくてもPRの工夫はできる、と何度か書いたことがありますが、また1つ、新たな工夫を見つけましたのでご紹介します。

デパート冷房2度アップ/百貨店協会

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 日本百貨店協会は加盟94社の266店舗で、冷房温度を通常よりも2度ほど引き上げる期間限定のキャンペーンを行う。地域別に7月末から8月中旬にかけて順次実施する。 (以下略。以上、7/23/07付 MJより引用)

クールビズの普及効果か、最近は汗をかいて訪問先にたどり着いても、オフィス内の設定温度が高く、おまけに風の流れもないため余計に汗をかくようなところが増えました。そんな中、店舗は世の中平均より体感できるほど温度が低く、ほてった体には、「おお~生き返る~」とあり難い存在に感じられる場所でもありますよね。

いろいろ調べてみると、百貨店の設定温度は24-25度だそうで、私のよく訪問する某大手企業は「28度に設定しております」と大きくロビーに書いてあるので、これは確かに大きな差です。 

自分たちだけが、地球環境に良くない動きをしている。

そんな風に考えるのは分からないでもありません。

で、どうしたかと言うと、

「28度にします」

と言うのではなくて、

「2度ほど引き上げます」

と言いました。これが工夫1。

現状はどうあれ、努力を示す時の表現の工夫です。


もう1つの工夫は、業界団体でとりまとめたこと。

「みんなでやります!」 (だから、期間限定で、2度ほどという曖昧な取り組みでスイマセン) と。

これ、とても効果的ですよね。94社266店舗が足並みをそろえるのはタイヘンです。


と、いうわけで、私はこれを努力賞狙いのPRと名づけたいと思います。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:11

2007年07月20日

失敗をPRする効果

できればうまくいった結果や、オススメしたい商品・サービスをPRしたい、というのが人の心だと思いますが、うまくいかなくてもPRのきっかけは作ることができる、という例がありましたのでご紹介します。

農水省PR、効果さっぱり /遊休農地の活用 /430万円投じ反応17件

あなたの田舎にある農地、眠っていませんか?--。昨年末、「いねむりかかし」をあしらったポスターとチラシで遊休農地の活用を呼びかけた農林水産省のキャンペーンの効果がさっぱりだ。430万円を投じたが、電話やファックスなどの反応は2月末までにわずか17件。夏休み期間にキャンペーン第2弾を展開するが、いねむりかかしは目覚めるかどうか。(中略)

キャンペーン第2弾の予算は約300万円。全国の高速道路サービスエリアで配布されるフリーペーパー、都電荒川線の電車、羽田空港ラウンジの映像メディアに広告を出す。(以上、7/20/07付 MJより引用)


さて、うまくいってないのにメディアで紹介される条件は何でしょう。

 ・税金を使っているか、多数の人が関係している

 ・みんなが知っているテーマ・キーワードである

 ・知ると、「えーそうなのー?」 と 何がしかのリアクションが期待できる

というような感じでしょうか。

しかし、問題はタイミングです。上の記事が記事として生まれたのは、あくまで、「前回、失敗したのに、またやるって!」というタイミングだからですよね。

また300万円の税金を投じて取り組む。オイ、本当に今度は大丈夫なの? というメッセージ性を感じさせる記事・・・なのですが、そのメッセージ性がなかったら、内容的にはおそらく記事にはなっていないと思いますので、そう考えると、前回の失敗をPRしたことが、パブリシティに活かせた、効果があった、と考えるべきでしょう。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:34

2007年07月15日

部下の方がコミュニケーションしたい

興味深い調査結果が出ていました。

上司や同僚とのコミュニケーション/「改善したい」が半数以上/翔栄クリエイト調べ

 オフィスデザインを手がける翔栄クリエイトが、会社内での付き合いに関するアンケート調査を実施した。調査では、半数以上が「上司や同僚とのコミュニケーションを改善したい」と回答した。(中略)

 「上司、同僚、部下のどの人とコミュニケーションを改善したいか」との質問で、上司と答えた人が最も多く54.7%。2位は同僚で52.3%、部下は28.6%だった。20代では約7割が上司との付き合いを改善したいと考えている一方、40代、50代で部下とのコミュニケーションを改善したいという回答は3割強にとどまった。(以上、7/13/07付 日経産業より引用)

このあと、「オフィス内で交流できる場所を増やす」というのが解決策として望まれている、という答えが出て、「オフィスデザインなら、うちに」というメッセージになっているのがオチです。

素朴に、疑問がわきます。

 1) なぜ上司より部下の方がコミュニケーションを改善したいと考えるのか

 2) 部下は、そのために、どんな工夫をするのか

と。

1)は、まずこんな関係で説明できますかね。

 ・上司が仕事を進める上での部下の影響 < 部下が仕事を進める上での上司の影響

 ・上司にとっての部下の悩み < 部下にとっての上司の悩み

 すると、スタッフが成果を上げない、とボヤいている経営者は多いですが、スタッフの方が実はもっと悩みは深いのかもしれません。

私がより興味を持つのは、2)です。

部下が上司とのコミュニケーションを改善したいと思う時、部下は一体なにをするのか。

そもそも、何か次々に施策を打っていくくらいに改善を希望するような切実な問題なのか。


もし、ここで具体的な取り組みがそれほど出てこないとするなら、

そのためにオフィスの再設計をするよりも、職場のコミュニケーション研修を、私ならオススメします。


最近、私のところでは、スタッフの説明力や提案力を高めたい、という相談が増えているのですが、

日ごろから、自分で問題解決に取り組む練習をしていないと、いきなり求められてもうまくいきませんよね。

この「解決」のほとんどは、コミュニケーションがカギを握っている と思うのです。


たとえば。

研修をやってますと、部屋が暑くなったり、エアコンで寒くなったりします。

こんな時、ブツブツと「暑いなあ」とか「ちょっと寒いよね」などと、隣の人と言い合う姿が見られます。

こういう人は、問題解決が下手な人です。

うまい人は、 「すいません、ちょっと窓を開けていいですか?」とか「エアコンの温度を少し上げてもらえませんか?」とはっきり言います。

この一言で、多くの場合、問題は解決です。

私は、部屋の温度を常に快適な状態に保つことも大切なことだと思いますが、

スタッフの力というのは、問題を感じた時に、どれだけ自分で解決を図ることができるかによる と思うんです。

その力は、全自動の仕組みの中で過ごしていると、なかなか養われません。

そして、個人の付加価値というのは、イニシアチブをとって問題解決を図った時に、認められるものなんですよね。


そう考えると、「改善したい」と考えた時に、どう「改善しようとするか」がその人の実力を表していると言えるのではないでしょうか。


   今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:23

2007年07月10日

困った時はテストだ

こういうの、観光広報の施策として、いろんな展開が考えられそうですよ。

明石のタコ検定に熱気

 兵庫県明石市で、地元名産のタコや魚の生態などの知識を問う「第3回明石・タコ検定」があった。294人が受検を申し込み、会場は熱気に包まれた。

 魚の街・明石を全国に発信しようと、市や明石商工会議所などでつくる第三セクター「明石地域振興開発」が昨年3月に始めた。第1回検定は、全国から応募が殺到し、定員300人を大幅に超過。結局、566人で打ち切った。

 同社の上田博・事業部長は「明石タコのブランド力に改めて驚いた」。昨年7月、受検できなかった人のために第2回を実施。それでも580人が集まった。

 今回は遠方の受検者に配慮し、交通の便が良い市中心部の商工会議所などに会場を絞った。問題は4択形式で8割の正解で合格。プラスチック製の真っ黒な「お墨付き認定証」やバッジなどが贈られる。今後は、ペーパーテストだけでなく、試食検定もできないか模索するという。 (以上、7/10/07付 朝日新聞 asahi.comより引用)


いいですよね、まず、「タコ検定」という名称が。

この記事を読んで、地元の名産品で検定を作れないか考えてしまう観光広報関係者も多いのではないでしょうか?

で、そもそも、この手の「検定」が成り立つ条件はなんでしょう。

 ・ 全国規模で知名度がある

 ・ ファンがいる(受検しようと思う人がいる)

 ・ 正解と不正解を決められる問題を少なくとも数十問用意できる

 ・ 合格すると何かいいことがある

・・・・などですか。


でも、検定として成立するかどうかは、やっぱりやってみないと分かりませんよね。

市場に聞いてみないと。

タコ検定の場合は、初回566人。第2回580人。さあいよいよ盛り上がってきた、と期待したら第3回は294人。

これ、多いのかどうか、正直、分かりませんよね。

でも、この記事書いた人は、「いや、タコ検定って、おもしろいやないですか」と、それだけでまとめたはずです。

「あんたがほっといたら、来年あたり、もう消えてまっせ」「明石のタコ、あんたは見捨てますんか」

そんな風に、関係者が記者に凄んだのかもしれない。

いずれにしても、困った時は検定だ、と一度考えてみてもいいかもしれません。

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:07

2007年07月07日

「100%無理な話も通す技術」アマゾンでも販売開始

私の新刊、「100%無理な話も通す技術」がアマゾンでも販売開始になりました。

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:03

2007年07月04日

会話のかみ合わせ

「100%無理な話も通す技術」を書き始めてから、会話のかみ合わせについて、よく考えるようになりました。

いろんな人たちの会話を文字で起こしてみると、

多くの場合、話でかみ合っているのはほんの少ない点でしかなくて、

他はそれぞれが勝手なことを言っているのがよく分かります。

話のかみ合わせというのは、「質問」と「答え」のセットのことです。

かみ合わせが良いほど、効率的に話が進みます。


今日、私が1人でささっとランチをしている間、隣でしゃべっていた中年女性2人の会話をメモしてみました。


A 「今週末のフリマ(フリーマーケット)を手伝ってほしいって言われてるんだけど、あなた時間なーい? 」

 「私さあ、なんか自律神経失調症の疑いがあるって言われて、検査を受けに行くことになっててさー。いやよねー。 それで、なんかいろんなこと考えちゃって大変なんだけど、ちょうどそれが週末なのよねー。場所どこ? 」

 「○○駅の横の○○タワーの下でやってんだってさ。知り合いの△△さんが、店出すって言ってんだけど、1人じゃあれでしょー。トイレに行く時とか、不便じゃない。それで、番人みたいな感じでいいから、そこにいてくれる人がほしいっていうのよ。私、ちょうどその日、△△のミュージカルを見に行くことになっててねー、ほんと、だいぶ前から楽しみにしてるもんだから・・・」

 「あ、あの△△さんのやつ?」

 「そうそう、私、毎回、観に行ってんのよー」

 「マチネの、とったんだ。いいわねー。」

 「そう、やっぱり夏はね。毎年恒例にしてんのよねー」

 「あれよね、夏は暑いからそういうの、必要よねー

 「それで、私できないから、手伝ってもらえる人を探してるのよー。あなたどう、できない?

 「そう、だから私、検査が入ってるのよねー。もう少し早く言ってくれれば・・・

 「そうなのよ、私も1週間前に言われてもって言ったのよー」

 「いや、私、そういうのやったことあるのよ。もう少し早く言ってくれれば、私も何かねえ、出品できるじゃない? せっかくお店出すんだったら・・・」

 「そうよねー、どうせならねえ。それで、あんた、病院はどこなの?

 「○○病院なのよ

A それなら、近所じゃなーい。ちょっと番人くらいできない?

 「じゃあいいわよ、場所どこ?

 「○○駅のとこのタワーの下よ

 「あー、ナントカプラザだか、ナンタラとかいうとこね」

 「そう、じゃあ、手伝ってもらえる? 」

 「わかったわ。番人くらいでいいのね? 」

細かい単語が拾えませんでしたが、大体こんな流れです。

それぞれが違うイメージを持って進めてますよね。でも、Aさんが「Bさんにフリマを手伝ってもらう」という意思を強くもっているためにBさんは何度も話に引き戻されています。当然ながら一般的な傾向として、意思を持って会話をしている人の方が、より多く会話をかみ合わせようとします。

上の会話を相互がもっとかみ合わせようと思うとこんな感じになるでしょうか。

A 「今週末のフリマ(フリーマーケット)で店番をお願いできる人を探してるんだけど、あなた時間なーい? 」

B 「何時から何時まで? 場所は?」

A 「○時から○時までが希望だけど、そのうち○時間くらいでも大丈夫。場所は○○駅横の広場」

B 「△時から△時までなら大丈夫よ。で、どうしたの?」

A 「△△さんがフリマに出店するらしいんだけど、1人でやってるからトイレ行くのとか大変だって言うのよ。その間、店番してもらえると助かるってことらしいの。私はちょうどその日、予定が入ってて手伝えなくてね。」

B 「わかったわ、そこにいるくらいでいいなら」

別にこうでなければならない、とは言いません。

上のパターンの方が情緒的な関係の発展にはプラスなこともあるでしょう。

私の感覚としては・・・・ 両方使い分けられた方が、きっと会話も仕事も楽しめていいですよね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:04

2007年07月03日

今週末、私の新刊が出ます

今日、見本が届きました。

muribook_240.gif

「100%無理な話も通す技術」 ~ 会社でやりたいことを実現させる人の考え方・説得術

 鶴野充茂(著) 明日香出版社

 です。 画像は赤っぽいですが、実物はもう少しオレンジに近い色です。

帯には、「話自体、うまく伝えられなくても、話は通る」

「口下手だから説得できないとは限らない。

 社内に、お得意先に、お客様に、自分の主張・提案を通せる人が説得の解きに大事にしている50の知恵。」

と書いています。

東京駅~銀座あたりは、今日から並んでます。一般書店およびネット書店は週末くらいからかと。

嬉しいものですね、商品が出来上がってくると。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:19

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