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2007年07月23日

努力を示す時のコミュニケーション

現状がひどくてもPRの工夫はできる、と何度か書いたことがありますが、また1つ、新たな工夫を見つけましたのでご紹介します。

デパート冷房2度アップ/百貨店協会

departmentstore.jpg

 日本百貨店協会は加盟94社の266店舗で、冷房温度を通常よりも2度ほど引き上げる期間限定のキャンペーンを行う。地域別に7月末から8月中旬にかけて順次実施する。 (以下略。以上、7/23/07付 MJより引用)

クールビズの普及効果か、最近は汗をかいて訪問先にたどり着いても、オフィス内の設定温度が高く、おまけに風の流れもないため余計に汗をかくようなところが増えました。そんな中、店舗は世の中平均より体感できるほど温度が低く、ほてった体には、「おお~生き返る~」とあり難い存在に感じられる場所でもありますよね。

いろいろ調べてみると、百貨店の設定温度は24-25度だそうで、私のよく訪問する某大手企業は「28度に設定しております」と大きくロビーに書いてあるので、これは確かに大きな差です。 

自分たちだけが、地球環境に良くない動きをしている。

そんな風に考えるのは分からないでもありません。

で、どうしたかと言うと、

「28度にします」

と言うのではなくて、

「2度ほど引き上げます」

と言いました。これが工夫1。

現状はどうあれ、努力を示す時の表現の工夫です。


もう1つの工夫は、業界団体でとりまとめたこと。

「みんなでやります!」 (だから、期間限定で、2度ほどという曖昧な取り組みでスイマセン) と。

これ、とても効果的ですよね。94社266店舗が足並みをそろえるのはタイヘンです。


と、いうわけで、私はこれを努力賞狙いのPRと名づけたいと思います。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年07月23日 10:11