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2006年12月31日

【引用生データ】分かりやすさとインパクトはワンフレーズで

「(安倍首相の国会答弁や発言について)いいことを言っているが、小泉前首相のようなワンフレーズがないから説明していないかのように思えてしまう。首相もワンフレーズのパンチの効いた言葉(※)を発する必要がある」

渡辺喜美行政改革相のことば 12/29/06日テレのテレビ番組で

※つるの式注: 英語では、sound biteと言います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:22

2006年12月28日

【引用生データ】逆風時トップのメッセージ発信

内閣支持率低下を受けての安倍総理のことば

「謙虚に受け止めたいと思っているが、一喜一憂することなく結果を出していくことによって国民の理解と支援をいただきたい」(12/26/06付 読売新聞 などから引用 )

投稿者 鶴野充茂 : 06:27

2006年12月27日

【引用生データ】立ち上げ時の露出と認知度アップは広報から

広報の重要性を伝える上で重要なデータが出てきているので、記録しておきます。

宣伝会議1/1号 P26 「草の根的な活動が奏功!/日ハム球団3年間のコミュニケーション施策」より引用

「私たちが最初にしたこと、それは広報をつくることでした。準備室開設の約1ヵ月後、北海道を訪れた当時の専務取締役に、「いま、一番なにをする必要があるのか?」と問われ、私は「広報専門の担当者を大至急、一人入れてほしい」と答えました。」 (北海道日本ハムファイターズ・コミュニケーショングループ シニアディレクター土田光男氏のことば)

投稿者 鶴野充茂 : 19:47

メッセージを伝えるスピーカーの重要性

コミュニケーションでは、メッセージの内容も重要ですが、伝え方も重要ですよね。

このニュースを読んで、改めて思いました。

TOA /選挙車スピーカー拡販/ 統一地方選 来春に控え/ 使い勝手高める

東証一部上場で業務用音響・放送機器のTOAは2007年春の統一地方選挙に向け、選挙カー用スピーカー事業を強化する。ハウリングを抑制する機能や候補者の名前を大きく表示できる形状を採用。レンタル業者向けの販売も拡大する。市町村合併で市場規模が前年より半減すると予想される中、メガホンなどの用品、機器と合わせ4億円の売上を目指す。 

(中略) 選挙演説中のハウリングを抑制する「ソフトモード」と音声の明瞭性を向上させる「クリアモード」を搭載した。また、携帯音楽プレーヤーと接続し、あらかじめふき込んだ演説を流しながら選挙区内を周回するといった運用ができる。

従来は丸みを帯びていたスピーカー先端部の形状を平らにして省スペース化。選挙カーに載せる政党や候補者の看板を大きくできる。選挙後、倉庫に保管しやすい利点もある。(以下、略) (12/27/06日経産業より引用)

このスピーカーの工夫は、対人コミュニケーション/企業コミュニケーションで、スムーズにメッセージを伝達するためのポイント。つまり、これ全部、コミュニケーションの基本なんです。

 ・ハウリングを抑制 ⇒ 気になるノイズを軽減し、ストレートにメッセージを届ける

 ・音声の明瞭性向上 ⇒ メッセージの明確化、分かりやすさの向上

 ・省スペース化 ⇒ 利用者負担の軽減、短時間で簡潔に分かりやすく伝える

というわけで、すべてメッセージ伝達力アップの工夫につながります。


「スピーカー」って、「話し手」のことですから。

うるさいだけで何を言っているかわからないよりは、内容が理解できる方がいいですよね。

良い原稿ができて、それを読み上げても、相手にその内容が伝わらなかったら、良さの判断以前の問題ですからね。


それにしても、選挙車用スピーカーの工夫も結構あるもんです。

メッセージ伝達力アップの工夫の流れをイメージすると、この先、「衆議院選挙向けスピーカー」や「知事選向けスピーカー」、「光化学スモッグ発生警報の伝達用」、寒冷地用、市街地用・郊外用なんて感じで、用途をより限定したものが出てくると面白いデスネ。

投稿者 鶴野充茂 : 11:11

2006年12月26日

【引用生データ】提案できる人が求められている

12/26/06日経産業より引用

「顧客が持つ様々な課題を解決するのが旅行業に携わる人材としての基本要素となる。資格の取得なども意欲の裏打ちではあるものの、自らをしっかり“提案”できる人かどうかを面接では重要視している。」
JTB 石田 心氏 /争奪'08採用最前線 人事担当者インタビューより

投稿者 鶴野充茂 : 09:37

2006年12月25日

企業HPにおける「お役立ち情報」の価値

情報発信の重要性を伝える上で重要なデータが出てきているので、記録しておきます。

HPにお役立ち情報載せると / 企業の評価アップ

ホームページ(HP)上に「ちょっと役立つ情報」を掲載すると、企業イメージの向上に役立つ--。日本ブランド戦略研究所(東京・港)がこのほど行った「企業情報サイト調査」で、企業がHP上に掲載する情報が企業の評価にも影響を与えることがわかった。企業について調べる際にHPを利用する人が増えていることもあり、「HPの重要性が高まっている」(榛澤明浩代表取締役)と言う。

(12/25/06付 日経産業より引用)

詳しくはこちらのサイトを

「コミュニケーション」に関するお役立ち情報を必要とされる方は、お気軽にビーンスターまでお問い合わせください。

投稿者 鶴野充茂 : 11:33

特許「出願」の効果

自分たちの取り組みが、どれだけニュース性があるのかは当事者たちにはなかなか分からないことも多いものです。それは、記者も同じで、「これ、どれくらい大きなニュースなの?」と判断に迷うこともよくあります。

そういう時に、「いや、こういう話題もあるし」というのが1つか2つ組み合わさるだけで、まるで違った説得力を持つ事があります。

たとえば、今日のこの記事。写真付き・縦7段にまたがる比較的大きな記事です。

「脳トレツアー」特許出願 / 茅野商議所など /蓼科高原、集客狙う

【松本】茅野商工会議所はJTB、学校法人・東京理科大学と共同で、脳を活性化するトレーニングと旅行を組み合わせて健康増進をめざす「脳トレツアー」のビジネスモデル特許を出願した。茅野商議所は茅野市の蓼科高原で脳トレを行う旅行を「蓼科高原・脳トレツアー」として今年から積極的に売り込み始めた。特許取得でツアーの独自性を確保し、蓼科高原の集客増に弾みをつけたい考えだ。

特許を出願したのは、最適な旅行プランの検索・提案から旅行先での脳年齢計測や認知テストの実施、帰宅後の効果診断などまで、出発前と帰着後を含めた旅行全体のシステムと、関連するコンピューターのソフトウェアなど。(中略)

茅野商議所やJTBなどは11月下旬、蓼科高原で初めて、特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。(中略)

茅野商議所は諏訪東京理科大学、JTBなどと2005年1月に「蓼科高原集客拡大推進会議」を発足させ、脳機能研究の第一人者である篠原菊紀・諏訪東京理科大学教授の指導で脳トレツアーの開発を進めてきた。経済産業省の「健康サービス産業創出支援事業」に採択され、今年度までに2年間で約8千万円の補助金を得ている。(以上、12/25/06付 MJより引用)


キーワードとしては、「脳トレ」。旬ですよね。

これに、

 ・ビジネスモデル特許出願

 ・2005年から複数団体で活動してきた実績と専門分野の第一人者の参画

 ・経済産業省の助成金8千万円

が組み合わさって、紹介された記事です。


「脳トレツアー始めたんです」だけじゃあ、弱いですよね。どこでもありそうです。

でも、実際の記事を読んでみてください。

特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。

ですよ。まだ40人しか実証実験やってないじゃないですか! (少なくともここで紹介されているのは)

新聞に紹介される一般調査が、少なくとも400人サンプルくらいを必要とされることを考えると、40人で写真付きの記事になることはまずありません。

しかも、タイトルにもなっている「特許」は「出願」であって、「登録」じゃないんですよ。

特許の「出願」自体をメッセージにしているのです。(出願は誰でもすぐできます)

こういう記事を読むと、広報の大きなヒントを感じますよね。

投稿者 鶴野充茂 : 10:53

2006年12月24日

第1回の参加者募集はどうするか

新しい試みを始める時に、それがイベントのように一般参会者がいることが前提のものなら、主催者としてはどれだけ参加者が集まるか、ふたを開けてみるまでまったく見えず、本当に不安でたまりません。

この関係者も本当にドキドキしたんだろうな、と思って読んだニュースがこらち。

初の「江戸検定」、2級合格1500人…女性に人気

江戸の文化や歴史についての知識を「資格」として認定する「江戸文化歴史検定(江戸文検)」(江戸文化歴史検定協会主催、特別協力・読売新聞社)の第1回試験結果がまとまった。

11月3日の試験には9845人が挑戦。入門者向けの3級は6456人中5626人(87%)が100問中70問以上の合格ラインを突破し、やや難易度の高い2級は3389人中1504人(44%)が合格した。

3級受験者の約4割、2級の3割が女性で、同協会では「時代劇人気を反映してか、若い女性の関心が意外に高かった」とする。(以上、12/23付 読売新聞サイトより引用)

どうやって1万人もの人に参加してもらったのか。関係者がいたらぜひ具体的な施策を聞いてみたいものですが、この手の募集は、新聞社・出版社等のマスメディアでの告知と、協力している複数団体の会員に対して告知、参加要請する、というのが一般的なパターン。ちょうどこの団体も、読売新聞社が特別協力、30社以上が協力、東京都各区が後援という王道の連携体制です。

さらに、受験者全員に「東海道五十三次」オリジナルポスタープレゼント、とのことで、これは永谷園のお茶漬けの「東西名画選カード」(ちなみに97年で終了、知ってました?)を集めていたような人たちには大いに刺激材料になっているかもしれません。永谷園も協力企業に名を連ねてますから、ここから入ってきた受験者も千~二千人くらいはいるかもしれませんね。

こういう票読みの仮説と検証は、私のような新規モノの「立ち上げ職人」には楽しい仕事の1つです。



投稿者 鶴野充茂 : 23:17

2006年12月22日

最新マーケティング研究 ヒットの舞台裏「キシリトール」セミナー(2/13)

ゼロから2000億円の市場を生み出すって、一体どんな感じなのか。
しかも社員4人の小さな会社が!?

そんな疑問を持って、私は藤田康人さんに会いました。

皆さん、こんにちは。ビーンスターの鶴野充茂です。
 

私は何年も前から業界コミュニティを主宰しているので、
日々さまざまなマーケティングの成功事例やキーパーソンの話を
聞いていますが、藤田さんの話は、ほんとうに驚きました。


まず概要をお伝えします。

「キシリトール」とは、甘味料の名称です。
これ、10年前の市場にはありませんでした。

ところが今、日本のガム販売量の8割はキシリトール配合です。

藤田さんはその仕掛け人です。


藤田さんは、数多くの企業を巻き込んで2000億円の市場を生み出しました。

99percent.jpg (藤田さんの新刊


そのマーケティングが最高に面白いんです。

テレビCMや大々的なイベントではありません。
ネット・プロモーションでもありません。


欧米でパワフルなPR会社が、大きな社会テーマを扱う時にとる
アプローチをベースにしています。
 
そこに途中、数々の日本的な「壁」が登場します。
それを見事な独自戦略で乗り越えてきています。


マーケティングの教科書やビジネススクールのケーススタディに
そのまま出てきそうな、見事な「成功のしかけ」が、
「キシリトール」の爆発的普及の裏にあったのです。

それを藤田さんは「B to B to C 戦略」と名付けています。


今回、そんなキシリトールのマーケティングと独自戦略の話を
「生」で聞ける機会を設けることができました。

マーケティングに興味のあるすべての方に知ってもらいたい最新事例です。
「自分たちは力がなくて大きなしかけなんてできないよな」と思っている
あなたに参加してもらいたいセミナーです。

どうぞお見逃しなく!


  お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ
 ⇒ http://www.beanstar.net/event/xylitol.html

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 最新マーケティング研究 ヒットの舞台裏 「キシリトール」セミナー


 ◇ セミナー内容

 1-キシリトールとは何か
 2-無名だった10年前の状況
  ・マーケット概況
  ・食材メーカーの一般的なマーケティング
  ・キシリトールに対する認知と反応

 3-キシリトール立ち上げと壁
  ・マーケティング活動の時系列的な流れ
  ・食品/流通業界の壁
  ・薬事法の壁
  ・利害関係者の壁

 4-B2B2C戦略とは
  ・戦略の全体像
  ・食品メーカーとの連携
  ・歯科医との連携

 5-爆発的ブームにつなげた具体策
  ・PRの活用
  ・研究会の発足と活用
  ・コミュニケーションミックス

 6-その他+Q&A

  セミナー内容は最新の情報を取り入れるため、
  若干変更する場合がありますので予めご了承ください。
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 ◇ 日時: 2007年 2月 13日(火) 19時半~21時
 ◇ 場所: 東京・五反田 東京デザインセンター8F会議室
 ◇ 参加費: 5,000円 (前払い)
 ◇ 講師: 藤田康人(ふじた やすと)氏
       ダニスコジャパン株式会社 マーケティング・ディレクター

 ◇ 申込み方法 こちらのページから申し込んでください

投稿者 鶴野充茂 : 17:52

新しい概念がカテゴリー認知される条件

ビジネスとして新しい商品や概念を長期的に普及させていくには、1つの商品・サービスだけでは難しく、新しいカテゴリーを多数のプレーヤーと一緒に作っていくことが必要なように思います。それがカテゴリー認知です。

この記事を読んで、そんなことを考えました。

メードの交響楽団/クラシックにも「文化」浸透

メード喫茶が市民権を得るなか、アキバではクラシック音楽にもメード文化が浸透してきた。日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好でクラシック音楽を生演奏する「東京メイド交響楽団の登場だ」。

23日には秋葉原UDXビル4階にある東京アニメセンターでクリスマスライブを開く。(以下、略)

12/22/06 MJより引用

市場の立ち上がりには、いくつかのフェーズがあります。

珍しいモノが1つ登場して、「エッ、何それ!?」と思わせると同時に、「これは儲かりそうだ。ウチもやろう」とマネする人が出てくるのが第一フェーズ。

ソニーのウォークマンが出て、各社が「ポータブル・カセットプレーヤー」を出していったように。

その次に、その動きに関係した商品・サービスが刺激される(例:PCの周辺機器の発達)。

その先に、それらを活用したり、関係の薄かった人たちがどんどん参加するようなフェーズがあります。

このニュースも、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好で・・・」となっているので、メインストリーム以外からの参入だということで、メードもいよいよカテゴリー認知のフェーズに入ってきているのが感じられます。

「メード」というカテゴリーが認知・成立するには、「メード」に特別なこだわりがある人以外の人がどんどんメード化したり、メードを生活に取り入れるプロセスが重要、ということですね。


それにしても、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生ら」って、大きなお世話ですよね。 きっと「日ごろは地味」 ⇔ 「特別の日のメードは派手」という対比を明確にしたいんでしょうけど、メードにならなくても晴れ舞台はあるはずです。

投稿者 鶴野充茂 : 09:45

2006年12月21日

名誉回復の広報

私にとっては、 え! どういうこと? 大丈夫なの? なに? どうするの? というニュース。

クロネコヤマトのメール便で未配達が4266冊、確認されたと報じられました。

メール便とは、宅急便と違って、配達先の「受け取り確認」をとらず、ポストに投げ込みの形で扱われるもので、DMや資料発送など、大量発送に扱われることを想定する人が多いかもしれません。

でも、私は、「取りに来てくれる郵便」のような使い方をよくしています。

つまり、一通ごとの配送で高頻度に活用しているのです。だから、「たくさん送ってるから、そのうちの数部がとどかなくても影響ナシ・・・」とは思えないのです。

これに対して、ヤマト運輸はホームページで見解を出しています


気になるのは、3.です。

3.お客様への対応状況 発送されたお客様に対し、事実の報告とお詫び、今後の対応を個別に相談させていただきます。 (ホームページから引用)


え! 「発送されたお客さま」だけ? それって、「賞品の発送をもって、発表にかえさせていただきます」っていうのと同じ?


問題が起きて、それが自社の責任で、「しっかり対応していく」と言うなら、

「これまでメール便を利用されたすべてのお客さまに、直接、当選発表をいたします」

とすべきじゃないんでしょうか。

自社のメール便を活用して。

そして、きちんとその「発表」が届いたら、「これが届いているということは、確実にメール便が機能している証拠です」と別のメッセージを同時に伝えられるのだと思うのです。

投稿者 鶴野充茂 : 10:11

2006年12月20日

【映画評】売れてるプロの共通点とは-「キッド」

ビーンスターで開催している文章塾の宿題で、ブログ用の映画評論がありましたので、私も映画を観て、実際に書いてみました。

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もしも、あなたが・・・

 ・専門性を伸ばしてプロとして勝負したい
 ・自分の名前で仕事をしていきたい

なら、自己演出の専門家として、私が、ぜひともオススメしたい映画があります。

これを見ると、多くの「売れているプロ」に共通する言動や所作がよく分かります。

欧米の企業では、社長が複数の候補者から後任社長を選ぶ時に、「最も社長らしい人」を選ぶ、とよく言われますが、専門家として成功するために、「成功者らしい姿」を学ぶのに、この映画はまさに最適です。

2000年公開、ブルース・ウィリス主演の「キッド」(原題:Disney's The Kid)がそれです。


(1)ストーリー

ブルース・ウィリスが扮するのは超売れっ子の「イメージコンサルタント」。40歳を目前にして、仕事では成功しているものの人格や職業倫理的には難有り、という人物として描かれています。

そんな彼の前に、突然8歳の頃の自分が現われるところから話は展開。不器用でいじめられっ子だったあの頃とはまったく違う成功者となった自分に対し、8歳の自分は「40歳になってもパイロットじゃなくて、犬も飼ってなくて、家族もいなくて、一人ぼっちなんて最低だ!」と言い放ちます。

はじめは幻覚に違いないと対話を拒んでいた「現在の彼」は、次第に今の自分が子どもの頃に望んだ夢を何1つ叶えていないことに気づき、「8歳の彼」と2人で自分自身を見つめるようになります。

売れっ子だが多忙でストレスの多い毎日を送る主人公が、子どもの頃の自分との対話を通して、忘れていた自分の夢やトラウマに気づき、本当の自分を取り戻すというのが全体のストーリーです。


(2)見所は「売れてるイメージコンサルタント」の描写

愛や感動をテーマにすることの多いウォルト・ディズニー提供の作品ということもあり、一般向けの解説には、「大人の自分」と「子どもの自分」の対話の流れが「さわやかな涙に包まれ、希望に満ちたメッセージが深く静かにしみわたる珠の感動作」(DVD解説文)だと書かれています。

確かにそんな印象を受ける映画ですし、この映画を観た後、さわやかな気持ちを持つとともに、自分を見つめなおす人もきっと多いと思います。

しかし、もしあなたが「自分を売り出す仕事のヒント」を探しているなら、注意して見ていただきたいのは、むしろ登場人物の描写の方です。

主人公は、第一線のイメージコンサルタント。超一流のスポーツ選手や政治家など、各界のVIPをクライアントに持ち、質の高いサービスを提供しています。

イメージコンサルタントと言えば、成功者のイメージづくりをするプロです。しかもその道で売れっ子の主人公が、自分自身を成功者に見せるために何をしているか。たいへんリアルに、細部にわたって精緻に描写されているので、そこにぜひ注目していただきたい。


(3)成功者と感じさせるポイントとは

この映画で、登場人物が成功者や「売れてるプロ」だと感じさせるポイントは、随所に見られますが、中でも以下は、イメージコンサルタントに限らず、あらゆる分野の専門家やプロに共通するポイントです。

 ・自分の考えに確信を持ち、迷いのない(態度で)アドバイスをする
 ・自分の仕事の付加価値を明確に形にする
  (他の人にはできないと思うようなことを実現する)
 ・ストイックなまでの時間管理をする
 ・「そこまでやるか」というレベルの仕事へのこだわりを見せる


この映画で、主人公の職業が「イメージコンサルタント」であることには重要な意味があります。

シナリオ的には、「他者の中に好ましいイメージを作るのが得意な人」なのに、どれだけ世間から認められても、「自分自身からは認められなかった」というドラマチックな対比を生んでいます。

しかし、それにも増して、第一線のイメージコンサルタントという設定だからこそ、細部まで考えつくされた「売れてるプロ」のイメージが目立つことなく、嫌味もなく、実に自然な形で表現されているのです。

服装や車、時計などの身の回り品はもちろん、言葉の使い方や行動、所作、仕事への姿勢のすべてにおいて、好ましい人物像かどうかは別にして、どの一部分を切り出しても「売れてるプロ」を象徴する何かを感じ取ることができます。


新しい年を迎えるこの時期、来年こそは仕事で更なる飛躍をめざすあなたに、ぜひ参考にしていただきたい、らしく見える「売れてるプロ」の姿です。


(本文1796文字)


■映画/DVDデータ

thekid.jpg

ブルース・ウィリス 「キッド」
発売元 ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
VWDS3001
アマゾンで購入する

【キャスト】
ブルース・ウィリス/スペンサー・ブレスリン
エミリー・モーティマー/リリー・トムリン
チー・マクブライド

【スタッフ】
監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:オードリー・ウェルズ
製作:ジョン・タートルトーブ、クリスティーナ・スタインバーグ、ハント・ローリー
製作総指揮:アーノルド・リフキン、デビッド・ウィリス
撮影監督:ピーター・メンジス・Jr.(A.C.S.)

ビーンスターで開催中「烏賀陽弘道の読ませる!ネット文章塾」もオススメです。

投稿者 鶴野充茂 : 17:19

携帯動画で就職活動

メールで就職・転職の応募ができるようになって久しいですが、携帯電話で撮った動画データを採用選考の材料として検討する、という会社も出てきました。

携帯動画PRも採用基準に

■宇都宮 栃木銀行は2008年4月入行の新卒採用で、志望者が携帯電話で写した自己PRの映像を選考基準の1つに盛り込むことを決めた。「顧客と良好な意思疎通能力」などをみるのに役立てる。学生にとっては履歴書や筆記試験以外に、自分の個性や意欲をアピールできる利点がある。携帯電話の動画像を採用基準に据えるのは全国でも珍しい。

(12/20/06 MJより引用)

こういうニュースを読むと、自己演出は時代に不可欠なビジネススキルになってきていると感じます。

それにしても、「顧客と良好な意思疎通能力」などをみる・・・って、ケータイ動画で意思疎通する機会があるんですかね。いや、そんな時代が来ないとは限らないですよね。

でも、ケータイ動画を応募資料として送るということは、一人でケータイに向かって喋る(文字通りアピールする)わけですよね? 

それって意思疎通・・・力?

芸人の選抜かミス・コンテストの選考ならイメージつくんですが・・・。

一発芸とか演技系の動画が増えそう。

志望者は自らの携帯電話のメールアドレスを銀行に通知したうえで、30秒以内の自己PR映像を携帯メールに添付して銀行に送る。本人がなんらかの形で画像に登場すること、出身学校名と名前を明示することが条件で、あとは自由なPRが可能。(前出の記事より)

ん~、応募「作品」を見てみたい。

ケータイ動画応募用の就活対策本なんかも出るんでしょうか。自分のショートムービーとか、プロモーションビデオを制作するのも一般的になったりして。

投稿者 鶴野充茂 : 09:48

2006年12月19日

満員御礼!昨夜のビーンスター忘年会

昨夜、12月18日(月)は、ビーンスター忘年会「ビーボ2006」を開催しました。

大勢の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

会場の様子をビーンスターのサイトに掲載しております。

投稿者 鶴野充茂 : 13:28

2006年12月17日

元人質のソーシャルネットワーク

ある1つの経験でその後の人生が大きく変わり、なおかつその経験を誰かと共有しているなら、それはソーシャルネットワークとして機能する1つの大きなきっかけになると言えるかもしれません。

ペルーの日本大使公邸が現地の左翼ゲリラに占拠、人質72人が拘束された事件が発生してから2006年12月17日で10年になるそうです。当時、私は現地にこそいませんでしたが、ロンドンの日本大使館に勤務していましたので、事の成り行きを「もし自分の身に起こったら」という気持ちで見守っていたのを覚えています。

ペルー人質事件10年/ 日本の民間人、127日間 命の危機
/ 「人生変わってしまった」 / 扉や皿の音 なお敏感

今月9日、東京・六本木のペルー料理店で「13人の天使の会」があった。事件解決までの約4カ月間、ともに人質生活を送った日本企業の民間人たちの会。事件の記憶を消さぬようにと、年2回、事件発生と人質解放の“記念日”の前後に旧交を温めている。(中略)

会の名前は、元丸紅リマ支店長、斎藤慶一さん(59)が当時、邸内の生活を記したノートの題名「13人の天使達」にちなむ。「あの場にいた人でないと理解できないことがある。我々は戦友だから」と元トーメン・リマ駐在員事務所長、岩本匡司さん(67)。(以下、略) 

以上、12/17/06日経より引用

記事は、それ以来、未だに精神的ショックが残っていることや、その後も情勢が安定しないペルーや危機管理に教訓が活かされていない日本に対してこの元人質の人たちは苛立ちを感じている、という内容で締めくくられています。

こうした「非日常」体験を共有したソーシャルネットワークとしては、それこそ戦友の会がありますが、単なる「同窓会」的なつながりで終わるか、つながりをきっかけにした社会的活動(つながりが外向きになる状態)に発展するかはメンバーで新たな共通目標・目的を掲げて合意できるかどうかにかかっています。

拉致被害者の家族会などは社会的活動につなげた代表例ですね。

で、ソーシャルネットワークが長期にわたって機能するためには、そんな社会的活動に発展していること、というのが重要な条件のように思います。

いずれにせよ、ソーシャルネットワークも、そういう「つながり」のステップと、「活動」のステップに分けて見てみると興味深いところがたくさんありますよね。

投稿者 鶴野充茂 : 11:44

2006年12月14日

泉岳寺とソーシャルネットワーク

本日12月14日は、私のオフィス近くにある泉岳寺で毎年恒例の義士祭が開催されています。

sengakuji.jpg

朝早くから付近に露店が多数出て、毎年、大勢の人が夜までいるため、私にとっては帰宅するのに人をかき分けなくてはならない日というイメージがあります。

さて、この義士祭を調べていてユニークな「ソーシャルネットワーク」があるのを発見しました。

 赤穂義士子孫の会

平成5年に創設、当時61名のメンバーがいたそうです。サイトによると・・・

この会は赤穂義士の子孫を中心とす会員が相互の親睦を図り、恒久的に赤穂義士の供養と、赤穂義士精神の継承を行うことを目的とする。

一、赤穂義士の法要
二、赤穂義士に関する調査研究
三、機関紙、刊行物の発行配布
四、その他、目的遂行のため必要な関連事業

だそうです。

地域や趣味、特定テーマのSNSはありますが、○○○の子孫という切り口のSNS、というのもあるかもしれませんね。

「世が世なら姫(殿)限定SNS」 とか 「遣唐使の子孫SNS」とかね。

何を交流するのか分かりませんが。

投稿者 鶴野充茂 : 11:22

2006年12月13日

命をつなぐ「焼肉のたれ」

広報意識を刺激される記事を見つけました。

六甲山で遭難の男性/ 焼肉のたれで3週間

兵庫県の六甲山で行方不明になり、約3週間ぶりに山中で発見された西宮市の職員、打越三敬さん(35)=西宮市上之町=が、家族に「焼肉のたれと水で生き延びた」と話していることが11日、分かった。(以下、略)

(12/12/06 日経新聞より引用)

私がエバラとか、キッコーマンあたりの、焼肉のたれ会社に勤めている人か、「焼肉のたれ会社」を支援するPR会社の担当者なら、まずこの「焼肉のたれ」が自社製品かどうかを確かめますね。

で、もし、自社製品なら、その製品を「『命をつなぐ』たれ」として広報/マーケティングします。

もし、自社製品でないなら、広く「焼肉のたれ」というカテゴリーの盛り上げを考えて、「焼肉のたれはスゴイ」というキャンペーンの可能性を検討します。

「登山に行く時は焼肉のたれ」 「非常食に焼肉のたれ」 「焼肉のたれで延命!」

「私が生きて帰って来れたのは、このたれのおかげです!」(本人談)


こういうマーケティングは、結果的に本人が死亡された場合には、なかなか使えない(最後の記録が、この媒体に保存されていたことを発見!などの時)のですが、生還の場合は、展開の可能性がいろいろあります。

・・・でも、焼肉のたれって、味が濃いから喉が乾くので、水が一緒にないとダメですよね、きっと。あと、塩分が多いイメージがあるので、それに頼ると、中には命を縮める人もいるのかな。

投稿者 鶴野充茂 : 10:27

2006年12月12日

最新・富裕層マーケティング・セミナー(1/16)

最近「高いものが売れている」というニュースが目に付くと思いませんか?

「格差社会」という言葉も一般的になり、富裕層の存在自体も
広く、そして急速に、認知されつつあるように感じます。

その「高いものを買う」「富裕層」なる人々を詳しく調べていくうちに、
次々に興味深いことが見えてきました。

 ・「金持ち」が必ずしも「高いものを買う人」というわけではない
 ・「富裕層」は一種類ではない
 ・目の肥えた富裕層の反応ポイントを知ることは、高感度消費者に向けた
  マーケティングにそのまま参考になる

等などです。知れば知るほど興味をかきたてられる! それとともに、
「今こそ、富裕層向けマーケティングの最新事情をまじめに学ぶべき時だ」
そう確信して、専門家に依頼し、今回のセミナーが実現しました。


こんにちは。鶴野充茂です。

富裕層マーケティングを学ぶと、次のようなメリットがあります。

 1)富裕層向けアプローチの最新事情がわかる

  文字通り富裕層の人たちに向かってどう売るかを考える機会になります。
  どんな観点、どんな方法、どれくらいの予算でどんなことをするか、
  できるかの感覚を養うことができます

 2)売れる高付加価値商品・サービス開発のヒントに 

もっとも目が肥えている富裕層が反応するポイントを学ぶことで、
対象を限定することなく「売れる」高級品・高級サービス開発のヒントに
できます

 3)富裕層を知れば、富裕層の仲間入りができるかも

富裕層といっても細かなカテゴリーに分かれています。どんな富裕層の
人たちがいるかを知ることで、どのようにして「自分」が富裕層に
入れそうかを考える上で参考になります


また、ターゲット層と対象商品・サービスの特性上、会員制ビジネスや
リアルのイベントと密接に関係がありますので、コミュニティの運営に
興味のある方にも参考になるかと思います。

専門家や経験者がまだまだ少ないテーマです。今、詳しくなることには
特別の価値があります。ご興味のある方は、今すぐお申し込みください。


お申し込み・詳しい内容は⇒最新・富裕層マーケティング

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 ◇ セミナー内容

  今、市場では、次々に高付加価値の商品・サービスが登場し、高額でも
 売れている商品・サービスに注目が集まっている。同時に、ラグジュアリー
 グッズに興味を持つ、購買力のあるユーザーを囲い込みたいという事業者側
 の意向もよく聞こえてくる。
  一方で、「高くすれば売れる」わけでも、簡単にユーザーを囲い込める
 わけでもない。消費者の嗜好は細分化され、しかも高級志向のユーザーは
 目も肥えていることから、品質や価格感、テイストには細かな配慮が不可欠
 である。
  そこで、今注目の富裕層向けのマーケティングについて、富裕層マーケ
 ティングに特化したコンサルティングを提供するKTマーケティングの
 土屋社長に、市場動向と具体的なアプローチを最新事例を踏まえつつ紹介
 していただく。

  ・富裕層の定義
  ・ターゲットとすべき富裕層のセグメント
  ・ターゲット富裕層の獲得手法とCRM
  ・富裕層マーケティングのコストと運用
  ・富裕層マーケティングの現状(事例紹介)
  ・Q&Aなど

 セミナー内容は最新の情報を取り入れるため、
 若干変更する場合がありますので予めご了承ください。
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 ◇ 日時: 2007年 1月 16日(火) 19時半~21時
 ◇ 場所: 東京・五反田 東京デザインセンター8F会議室
 ◇ 参加費: 5,000円 (前払い)
 ◇ 講師:土屋 浩二氏(KTマーケティング株式会社 代表取締役社長)

 ◇ 申込み方法 下のページから申し込んでください
   http://www.beanstar.net/event/fuyuso.html

投稿者 鶴野充茂 : 17:04

2006年12月11日

自民党・世耕議員の選挙広報アドバイス

選挙広報に興味がある方は、「週刊新潮」12/14号のご一読をオススメします。

同誌P49に 「地元ではブランド時計をはずせ!」 「広報のプロ」世耕補佐官が「瀕死のコイズミチルドレン」に授けた選挙必勝法 という特集記事が載っています。

内容は、自民党が小泉チルドレンのために開いた勉強会のテープをまとめたもので、安倍内閣で広報担当補佐官の世耕議員による「選挙に勝つためにまず何をすべきか」がテーマ。

 ・ 「バラエティーには気をつけろ」

 ・ 気の毒だな、頑張っているのに可哀相だなと思ってもらうための工夫

 ・ 地元でのステッカー作戦

 ・ FAX後援会報の送り方

 ・ 「ウソでもいいんです」

等など、いくつかの工夫が具体的なエピソードとともに語られています。

選挙広報のコンサルティングをやったことのある友人たちは、口をそろえて「どこから洩れるのか分からない」と、情報が筒抜けになることに驚いていましたが、戦略・戦術を研究する人からすれば、リアルタイムに情報が集まるので、・・・外野も盛り上がりますよね。

さて、気になるところが記事の最後のまとめ部分。

(以下、引用) 政治評論家の有馬晴海氏は、講演についてこう感想を語った。

「チルドレンが、小手先のことばかりに腐心する政治家になりやしないかと、少し心配ですね。もっとも84人のうち、次の選挙で生き残れるのは30人程度でしょうが」

むしろ、チルドレンには、こんな薄っぺらなアドバイスが効果的なのかもしれない。(以上、引用終わり)


うーん、すっきりしませんね。

メディアが選挙結果や世論形成に大きな影響を与える現状では、「見せ方」「伝え方」の技術習得が必須だと思うのです。

さまざまなプレゼンや講演を見てきて、確信を持って言えるのは、今や、こういう「見せ方」「伝え方」部分に気を遣えない人は、「内容も」薄っぺらい、ということです。

「中身のある話をする」よりも、まず「中身のある話をする人」なんだと伝えなければならない。

伝える順番は、相手に興味を持たせて、共感を得て、重要なメッセージはそれからです。

議員も、当選しないことには始まりませんからね。

皆さんは、どう思われますか?

投稿者 鶴野充茂 : 13:38

カルタで自己演出?

ユーザー巻き込み型キャンペーンで、新しい商品が1つ生まれました。

その名も「セキュリティかるた」。

日立システムアンドサービスが、自社ブログでコンテストを開催し、応募作品を「かるた」として商品化したものです。

かるたで学ぶ ネット防犯 /日立システムアンドサービスが発売 /自社業務をアピール

日立システムアンドサービスは遊びながらセキュリティーの知識を身に付けられるかるたを14日に発売する。セキュリティーの注意点や被害が増えているオンライン詐欺の内容などを五七五の句で表現。社員教育用に売り込み、同社のセキュリティー業務をアピールする。(以下、略) 12/9/06付 日経

価格は1800円。翔泳社のサイトで販売、だそうです。(詳しくはこちら

コンテスト形式で作品を募集するのは以前から有りました。よく知られているのは、「おーいお茶」の俳句。でも、それを有料販売用の商品にするのと、自社営業用ツール化を同時にするのはちょっと珍しいかもしれません。

営業ツールを有料で買うわけですからね。

でも、作品応募者以外に、本当に売れるんでしょうか。関係者の方、こっそり教えてください。

それにしても、どうして「かるた」なんでしょうか。部署単位で配るんでしょうか。新年会に飲み屋で、あるいは社員旅行の夜の「お楽しみ」に使うんでしょうか。それとも、経営者が社員一人1かるたを「啓蒙活動」として配るんでしょうか。もしくは、今後のISOやプライバシーマーク取得などのために、「かるたを社員の名刺入れに入れておくこと」が条件になったりするんでしょうか。

もし、社員教育用途(B2B)で売れるんだとしたら、自社印刷をする方がビジネスとしては良い気がするし、

もし、アピールとして割り切る+翔泳社と組めるなら、翔泳社のIT書の裏面に広告として、「おーいお茶」のような、作品紹介のための、日立システムアンドサービス提供枠を作る(そして、著者印税も増える:それいいね!)仕組みの方がリーチは広がりそうに思います。


興味と謎。 このあたりの「分からなさ」が日経本紙が掲載した理由なのかもしれません。

投稿者 鶴野充茂 : 11:21

2006年12月07日

フランスの価値観を発信する

本日の日経によると、フランスで24時間ニュース専門の国際放送局が開局するそうです。

仏の価値観で世界に報道 / 米CNNなどに対抗 / 政府がニュース局

「フランスの視点」を旗印に掲げ、世界に向けて24時間ニュース番組を提供する新しい国際放送局「フランス24」が6日、開局する。仏政府肝いりのこの事業の背景には米CNNや中東アルジャズィーラを通じて特定の価値観が広まることへの警戒感がある。

衛星放送、CATV、ブロードバンド通信などで仏語と英語で放送を始める。(以下、略)

12/7/06 日経新聞より引用

世界に受け入れられるプロパガンダ放送局になれるでしょうか。楽しみです。

フランス人の価値観や発想って、私、かなり興味があるんです。いやこれは、ものすごく事実とかけはなれたイメージなのかもしれない(関西人は納豆を食べないとか、街中で漫才をしている並の)のですが、

・フランス人家庭のリビングにはテレビがない (テレビは寝室にのみある)

・何かの感想を聞かれた時には、特定の花や食べ物や芸術作品を持ち出して、比喩として使う

・毎日バゲットを買ってピクニックをして公園でランチする

・いつも 口を尖らせて ういうい 言っている

そんな人たちが世界向けのニュースを作ったら一体どうなるのか。

なんだか、興味ありません?

投稿者 鶴野充茂 : 09:54

2006年12月06日

ロングテールの本当の意味

インターネット総合研究所が上場廃止になるとのことです。

ネット総研といえば、マザーズ上場の時には大きく注目されたネット銘柄の代表格ですが、上場以来、これまでの株価の推移はこんな感じでした。

neti_stock_longtail1.jpg

これを見て、ピンと来ました。

そうか、ロングテールってこういうことなのか! と。

始め期待高くて、株価も高い。

短期間の乱高下後、急速に市場の興味が冷めていく。

そして長い低迷・・・・

Web2.0で象徴的な言葉として使われる「ロングテール」。

実は、株価で説明できたわけですね。

neti_stock_longtail.jpg

「ロングテールなビジネスをやってます」なんてもう言わないようにしよう(決意)。

投稿者 鶴野充茂 : 13:08

ビーンスター忘年会(ビーボ2006)

早いもので、2006年もあとわずかですが、今年も昨年同様、ビーンスターの忘年会を開催いたします。

ビーンスターのセミナー講師やスタッフ、セミナー参加者、そのお友だちなど、広く関係者が一堂に会するユニークな場です。

昨年は「SNS的」につながった人たちが大勢集まり、遅くまで盛り上がりました。今年はあなたも参加しませんか?


 

 ▼ビーンスター忘年会(ビーボ2006)
 
 ・日時:12月18日(月) 19時半ごろ~23時
  (出入り自由ですので、ご都合の良い時間だけの参加もOKです)

 ・場所:五反田駅前・東京デザインセンター2F「サーカス」

 ・ブュッフェ形式、2ドリンク付き(追加は実費)の予定

 ・参加費:4000円(料理手配のため前振込みでお願いします)

当日、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!


お申し込みは、こちらからどうぞ。
 ⇒ http://www.beanstar.net/event/yep2006.html

投稿者 鶴野充茂 : 11:58

2006年12月05日

読ませる力は最初の78文字で判断される

ネットで人に読んでもらえる文章を書くとしたら、ぜひとも意識したいポイント1つ。

ミクシィ内で、気になるニュースの見出しを見つけて、それを読む。その下にそのニュースに対して、何十人もの人がコメントしているのを発見。

そのリスト化されたコメントの中で、読んだものは5%くらい。クリックして各人が書いたコメント本文を読む仕組みです。

さて、ここで思わず考えてしまったことがあります。


自分自身の行動なのですが、クリックして読んだものと読んでないものの差は、一体どこで生まれたか。

これ、コミュニケーションを生業としている者には大きなテーマです。


・・・・実は、リストで自動引用される78文字なんですね。


各人が書いたコメント(日記)本文の冒頭78文字が、26文字×3行の形式でインデックス表示されるのです。


それだけを見て、読むのと読まないのを判断しました。


冒頭の、わずか78文字(その中で改行するとインデックス表示される文字数は更に減る)で、まだ見ぬ読者のクリックを誘えるかどうかが決まる(まあ、気まぐれクリック: 略してキマクリと呼ぼう、もあるでしょうが)。そう考えると、書き始めの文章って、・・・・意識しません?

「あ、この人のコメント、読んでみよう」 と思わせる文章と、 意識にまったくひっかからない文章。

それが、はじめの78文字で判断されるわけです。(厳密に言うと、タイトルも考慮の対象データになるのですが、一般人が書いた文章だと、78文字の付加情報の方が、中身を端的に示していることの方が多いので、本文の一部がある時にはタイトルよりも本文の一部の方が意思決定に大きな影響を与えるように感じます)


ちなみに、78文字ってどれくらいか。書いてみました。

▽今日は天気が良かったので、朝早く目覚めました。今日は朝からアポがいっぱい。楽しい一日にしたいなと思いました。ぼんやり考えていて、気がついたら寝過ごしました。△(78字)

研究の余地、ありますよね。(?)

投稿者 鶴野充茂 : 07:22

2006年12月04日

年賀状とプリンタ販売の関係

プリンタ販売を伸ばしたい。家庭でプリンタが使われるシーンの代表が年賀状作成だ。

と、いうわけで、セイコーエプソンは、年賀状の調査をし、結果を発表しました。

団塊世代 年賀状の相手は仕事より友人重視

セイコーエプソンが、団塊の世代及びその前後の年齢層に年賀状について意識調査を実施したところ、友人や知人に絞って年賀状を送付したいと考えている人が多いことがわかった。(中略)

年賀状の作成方法については、九割近くが自宅のプリンターで作成すると回答。製品では高価格でも性能が高い製品が欲しいと答えた人が半数以上を占めた。 (以上、12/4/06付 MJより引用)

なんとかこのタイミングで、パブリシティをとりたい!という強い気持ちが伝わってくるような調査ですね。それにしても、サンプル数を出さないのは問題では?(=>MJ) 新聞だと400人は必要だと思いますが。

データで、え!?と思ったのは、次の2点。

・ 「年賀状の作成方法については、九割近くが自宅のプリンターで作成すると回答」

 団塊の世代からもらう年賀状の9割が自宅のプリンタ出力!? ちょっとサンプルが歪んでませんか? 実感値とかなり乖離がありますが。

・「高価格でも性能の高い製品が欲しい」

 買うかどうかは別ですよね? 

でも、ウソはついてません、みたいなコメントが返ってきそうな、(気持ちは理解できる)楽しい調査結果でした。

セイコーエプソン広報に1つお願いできるとしたら、プレスリリースしたら、すぐそのタイミングで、ネットには元データを公開してほしいところです。


年賀状の発行枚数は毎年減少している一方で、インクジェット用ハガキの発行枚数は前年比「2倍」になるのだとか。これが記者が記事化した時の拠り所ですね、きっと。

投稿者 鶴野充茂 : 10:40

2006年12月01日

買いかえるなら炊飯器

師走なので、今年を振り返る話を。

今年買って最も良かったもの。それは、「炊飯器」です。もう、これは、本当に声を大にして皆さんにオススメしたい。

それまで使っていたのは、学生時代からの3合炊き15年選手の炊飯器。

単純なつくりの機械ですから、壊れないんですよ。間違いなく米が炊ける。それで延々使い続けてました。

それが、ある頃に、たて続けにいろんな人から炊飯器を勧められたんです。世間話で。

「炊飯器、新しいの、いいよ~」

「同じご飯とは思えないくらい、違うよ~」

それで、ある時、「そうまで言うなら、探してみるか」と思い、ネットで片っ端から調べてみました。

機能をチェックし、価格をチェックし、大きさをチェックし、用途や向き不向きをチェックしました。

選択肢を具体的にし、絞って、絞って、「ん~、買うか!」と決めたのがコレです。


ZOJIRUSHI 圧力IH炊飯ジャー極め炊き NP-HT10-XJ ステンレスブラウン

zojirushi.jpg 

ちなみに私はアマゾンで買いました。見た目の価格は最安値ではないのですが、それまで本で貯めたクーポン券が使えること(税務申告が難しい出費にはありがたい)、後でこの商品を買った分のクーポン券が送られてくること(つまりまた別の出費にもあてられる。もちろん、毎月何万円もの書籍購入にも使える)、などから、アマゾンが最も都合が良かったんですね。

で、まあ、出かける手間も現物を持ち運ぶ手間も、またその時間もかけることなく、すぐに届きました。

それで早速1.5合ほどの米をセット。

忘れもしません。 炊き上がって、フタを開けた時のふあぁぁっと上がる湯気のニオイが違うんです。

やわらかぁぁい、ほのかにあまぁぁいニオイが ほわわわん、と鼻に入ってきたんですよ。

「おっ、新型の炊飯器は湯気も違うのか!」

そんな驚きを感じながら、付属のシャモジ(米がくっつきません)で、炊きたてのお米を、フワッ、ファッファッ、と茶碗に盛ります。

米はツヤツヤで、1つ1つの粒がはっきりとしている、まるでCMに出てきそうな姿です。

おかず、いらない。とにかく、すぐ米だけで食べたい、と、小さめの一口分を箸でよそって口の中へ。


んぉぉぉぉぉぉぉぉ。 小さく目を見開いて、低い小さな声をもらしてしまいました。

いや、本当に、「これが同じご飯か」と思うほど、ご飯を食べるのが楽しくなりました。

聞かされていた話はウソじゃなかったんです。


以来、明太子を買ったり、梅干で楽しんだり、良質な生卵をかけたり、佃煮とあわせたり。自宅で「ご飯」を食べるのを大切なひと時として意識することが増えました。

割引価格で2-3万円です。毎日を豊かにする投資と思えば極めて意義のあるお金の使い方だと思います。

どうしてもっと早く、炊飯器を買い換えなかったんだろうという気持ちにもなります。

どうして炊飯器メーカーは、もっと効果的に訴求してくれないんだ、という気持ちにもなりました。


今年一番の満足の買い物。私の場合は、この炊飯器でした。ほんとにオススメ。あなたもぜひ試してみてください。

投稿者 鶴野充茂 : 20:04

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