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2006年12月22日

新しい概念がカテゴリー認知される条件

ビジネスとして新しい商品や概念を長期的に普及させていくには、1つの商品・サービスだけでは難しく、新しいカテゴリーを多数のプレーヤーと一緒に作っていくことが必要なように思います。それがカテゴリー認知です。

この記事を読んで、そんなことを考えました。

メードの交響楽団/クラシックにも「文化」浸透

メード喫茶が市民権を得るなか、アキバではクラシック音楽にもメード文化が浸透してきた。日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好でクラシック音楽を生演奏する「東京メイド交響楽団の登場だ」。

23日には秋葉原UDXビル4階にある東京アニメセンターでクリスマスライブを開く。(以下、略)

12/22/06 MJより引用

市場の立ち上がりには、いくつかのフェーズがあります。

珍しいモノが1つ登場して、「エッ、何それ!?」と思わせると同時に、「これは儲かりそうだ。ウチもやろう」とマネする人が出てくるのが第一フェーズ。

ソニーのウォークマンが出て、各社が「ポータブル・カセットプレーヤー」を出していったように。

その次に、その動きに関係した商品・サービスが刺激される(例:PCの周辺機器の発達)。

その先に、それらを活用したり、関係の薄かった人たちがどんどん参加するようなフェーズがあります。

このニュースも、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生らがメードの格好で・・・」となっているので、メインストリーム以外からの参入だということで、メードもいよいよカテゴリー認知のフェーズに入ってきているのが感じられます。

「メード」というカテゴリーが認知・成立するには、「メード」に特別なこだわりがある人以外の人がどんどんメード化したり、メードを生活に取り入れるプロセスが重要、ということですね。


それにしても、「日ごろは地味な生活を送る現役音大生ら」って、大きなお世話ですよね。 きっと「日ごろは地味」 ⇔ 「特別の日のメードは派手」という対比を明確にしたいんでしょうけど、メードにならなくても晴れ舞台はあるはずです。

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投稿者 鶴野充茂 : 2006年12月22日 09:45