2011年09月15日

宣伝会議の巻頭特集で記事を書きました。

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本日発売の「宣伝会議」9月15日号の巻頭特集に、記事を書いています。

タイトルは、「リアルタイム性が求められる時代 個人が発するメッセージはどうあるべきか?」

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見出しだけ紹介しますと、

「マーケター求人で目立つ ソーシャル人材へのニーズ」

「ビジネスもコンテンツ業界も 自分で自分のファンを作る」

「何気ないつぶやきで 人生をフイにすることも」

「「必要に迫られた私」の情報は 「もともと詳しい私」より強い」

あと、見開きで左上にオリジナルイラスト付きです。

ぜひ手にとって読んでみてください。

掲載号はアマゾンでも買えます

 

 

 

 

投稿者 MT : 17:41

2010年12月03日

私のUSTREAM番組【まめさんテレビ】が金曜24時から土曜朝までオールナイトの生放送、始まります

まめさん

毎回、さまざまな分野の専門家やヒットメーカーをお招きして、ユーストリームで「ヒットとスターを生み出す」ことをテーマに公開打ち合わせをする番組、まめさんテレビが、12月から毎週金曜オールナイトで放送になります。

初回は12月3日(金)24時スタート。サイトはこちらです

伝説のホテルの鶴岡秀子さんや、人気番組「魚介類TV」でおなじみのハナメロ作曲家、尾飛良幸さんなど、多彩なメンバーで「打ち合わせ」を進めていきます。

今夜は「朝までまめさんテレビ」の第一回。鶴岡さんの伝説のホテルの話や、これまで進めてきた「伝説のサラダづくり」などの話、海外ともスカイブでつないだりして、「ソーシャルにどこまでどんなことができるのか」にチャレンジしていきます。

初回はすでに10人もの出演者が出てきて朝まで大騒ぎします(ビジネス番組ですけど)。

金曜夜24時から、まめさんテレビ、お楽しみに!

 

 

投稿者 tsuruno : 07:16

2010年11月08日

文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」で喋りました(11/4)

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11/4の朝、文化放送ラジオ「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演しました。

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新刊書籍の紹介コーナーで、私の「頭のいい人間関係 すぐできるコツ」から、いくつか紹介。

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生放送で約10分、「朝らしい声」を意識して話しました。

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ツイッターでチェックし、ラジ朗などを使って聞いて頂いた方もいらっしゃったようで、たくさんのコメントをいただきました。ありがとうございました!

 

投稿者 MT : 16:35

2010年10月15日

「ソーシャルに」出来ていく「まめさんテレビ」のテーマソング

きっかけは、メデコミ会のステージイベントで、「ライブで曲ができていくプロセスを見てもらいましょう」というところから始まりました。

ニコ生の人気番組、「魚介類TV」等を手掛ける売れっ子シンガーソングライターの尾飛良幸さんに、

「ソーシャルメディアの巻き込み型コンテンツ・番組づくりの秘訣について語っていただけませんか?」

とお願いしたところ、


「じゃ、実際にステージで、どんな風にやっているか、曲作りを題材にして見てもらいましょう。

せっかくなので、まめさんテレビのテーマソング、つくりましょうか!」

という話になりました。


「さしあたって、事前に歌詞を書いておいてください」

と宿題をもらったので、人生初めての「歌詞」を書きました。

それがこれです。

---

まめさんテレビ・テーマソング

作詞:鶴野充茂


はじまる はじまる 夢の時間
生まれる 生まれる 魔法のアイデア

予定していた展開は 相手の興味で崩れ去る
意外な質問、飛び出して 未開のゾーンに突入だ

人は誰でも面白い 人はやっぱり面白い

まめさんー まめさんー それがまめさん テ・レ・ビ
まめさんー まめさんー それがまめさん テ・レ・ビ

ヒットとスターを生み出すために 今日も誰かと 打ち合わせ

---

初めてにしては、いいでしょ?


さて。 これをメデコミ会の当日に尾飛さんに渡し、

「イメージは、シャーデーかノラ・ジョーンズみたいな曲がいいですね。都会の大人の、メローでジャジーな感じ?」

などと、天真爛漫に、勝手に曲ができていくのだろうと楽しみにしてたんです。


そうしたら、ステージ上で、いきなり、

「じゃ、鶴野さん、サビの部分、口ずさんでみてください。どんなメロディですか?」と尾飛さん。

え! 自分で考えて歌うの? 今?


その時の様子がこれです。


ハナ歌みたいな曖昧なメロディを曲に仕上げていくプロセス。感動ものの職人芸です。

これを尾飛さんは「ハナ・メロ」と呼んでいるそうです。


で、この時にまとめられた「サビ部分+Aメロ」がこの音声データになりました。

↓ ↓ ↓

「まめさんテレビのテーマソング(まめソン)のサビ+Aメロ部分のmp3データ


その後、約1週間して「曲ができましたよ」と送っていただいたのがこちらです。

↓ ↓ ↓

まめさんTVテーマ曲

↑ ↑ ↑

もう本当に驚きの作品に仕上がっていってますよね。

確かに、少なくとも曲調はシャーデーです。すごい。


この曲にまとめていったイメージとプロセスについて、10/14の番組内で尾飛さんに語っていただきました。




そして、

メデコミ会の来月のゲストスピーカーの熊村ゴウスケさん(@gosuke)から、

「演奏、しましょうか!」

というお申し出をいただき、急きょ、10/22に、この曲のレコーディングをすることに。



さらに、さらに、

この曲ができていく間に、ツイッターで知り合った歌手の畑中葉子さん(@hatanaka_yoko)に恐る恐る

「歌っていただけませんか?」

とお願いしたところ、

なんとご快諾いただきまして、レコーディングに参加していただくことにななりました。


10/22の11時過ぎから、このレコーディングの様子をUSTREAM「まめさんテレビ」で中継します。


どんどん思わぬ方向に進んでいくこのテーマソング。私にも分からない、この後の展開。でもそれがまた楽しみでなりません。


どうぞお楽しみに。

 

投稿者 MT : 05:03

2010年09月29日

講演 「人は誰でも面白い!頭のいい人間関係 すぐできるコツ」

この秋は毎週のように講演を続けています。引き続き、「説明」や「伝え方」、「コミュニケーション」をテーマにしたものが中心ですが、最近新たに入ってきたのが「人間関係」です。

先日お伺いした学校の教員が会員になっている全国組織の講演では、

「人は誰でも面白い!頭のいい人間関係 すぐできるコツ」というタイトルでお話ししました。

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参加者の皆さんそれぞれが割と小さな組織、同じ顔ぶれの中で仕事をしているということで、そんな方々に参考になる話を、というご要望を頂いていました。

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100人程度が出席する会場でした。 

 

講演のペースになっているのは、今年5月に三笠書房から出たこの本。

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頭のいい人間関係「すぐできる」コツ 鶴野充茂(著)三笠書房・知的生き方文庫

 

毎回私はその組織や団体の方々が最も必要としている分野の話を組み合わせて話していまして(大体、本の内容より圧倒的に多くの割合がその個別ニーズに合わせた部分です)、

今回の参加者の皆さんは、今後、とある制度改革で、組織の手続きを大きく変えていく必要のある方々、ということで、

仕事で関わる人たちに、その「変化・変更」をうまく伝え、協力してもらいやすい関係づくり、を中心に話をしました。

  

「どうして今、この話を、自分が、聞かないといけないのか?」

という問いに答えられないと、どれだけ「良い話」「大事な話」と思っても、聞いてもらえませんので、 

いつも反応を確認するまでドキドキしていますが、今日参加者アンケートの結果を見せていただいたところ、とても喜んでいただいたとのことでホッとしました。

  

講演は10月以降もずっと続きます。今後も、現場で求められている実際の次のアクションにつながるような話をしていきたいと思っています。

 

  

投稿者 MT : 13:37

2010年09月28日

USTREAMを実際やってみて分かったこと(1)

USTREAMを自分でやってみようと思い立ち、実際に取り組んでみて分かったことがたくさんあります。

それを少しずつ紹介していこうと考えています。

 

USTREAMとは、誰でも(個人ででも)簡単にネットで動画の生中継(ライブ)の配信をできるサービスで、今年に入って爆発的に利用者が増えています。

ビジネス用途でも、記者会見や製品発表、株主総会、経営方針説明会といったイベントの中継から、USTREAM向けの番組まで、さまざまな種類、目的で利用が広がりつつあります。

 

そんな中、私自身は、新たなコミュニケーション手段の1つとして、どんなことがどれくらいできるのかを実験したくて、今月頭に「まめさんテレビ(http://mame3.tv)」というUSTREAMの放送局を始めました。 (私のツイッターのアカウント名が「まめさん(mame3) 」というのにちなんでいます)

USTREAM上でユーザー登録をすれば、自分でサイトを作らなくても配信はできてしまうのですが、ビジネス用途で活用していくイメージを想定して、アーカイブや情報の検索、ほかのサービスとのリンクをわかりやすくするために、あえて独自サイトを作りました。

 

 mame3-927-1-300x167[3].jpg まめさんテレビの様子

 

やりはじめて最初に感じたことは、「カメラがあるだけで気を使うなあ」ということでした。

厳密に言うと、それが「ライブ(生)」で、喋った瞬間に、あるいは配信が始まった瞬間に「すべて」が生中継されてしまう、ということに、です。

ネット上で見ている人やその人たちの存在を意識し、またその人たちから届く「コメント(フィードバック)」に対応しながら進めていくやりとりは、おそらくラジオともテレビの収録とも違う(それほど多くの経験があるわけではありませんが)感覚です。

実際、USTREAMの企画に携わってきたという人たちと一緒にカメラの前で喋っていても、

「いやあ、見ているのと出るのは違いますね。緊張しました。」

と言う方が何人もいました。

 

ネット上で喋る、プレゼンをする、というのはこれからビジネスで必要とされるスキルの1つになるかもしれないなあ

と、そんなことを考えていたら、すでにアメリカでこんな本が出ていたので、さっそく購入しました。

virtualpresenbook.jpg Virtual Presentaions That Work

どういう種類や目的の「プレゼン」がネット配信向きか、はたまた「ネット配信を絶対に避けるべきもの」か、

ネット上で「プレゼン」するときに、どんなことを気をつけるか、またどんなITの知識が必要か、

などについてまとめられています。

まだ日本では見かけない領域の本ですが、そのうち出てきますかね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 06:46

2010年09月22日

私が講演・セミナーで最も参考にしている「すごいプレゼン」はこの人。

日常的に講演やセミナーをし、プレゼントレーニングなども提供している仕事柄、やはり日常的にたくさんの人の講演やセミナーを聞いて参考にしています。

そんな中、私には、2005年の創業以来、もっとも参考にしている講師のモデルがいます。

 

日本国内では、あまり知名度が高くないかもしれませんが、

話の構成、1つ1つの素材選び、話し方・表現、間とリズム、それぞれの観点でとても勉強になる話し方をする人物です。

 

その人とは、スウェーデン人の「クリエイティビティ」専門家、フレドリック・ヘレーン(Fredrik Haren)氏です。

クリエイティビティ、アイデア、イノベーション、などをテーマに、世界各国で講演しています。

 

今回、たまたまYoutubeで彼の講演風景を記録した映像を見つけて、そのまま連続して見入ってしまいました。

講演のメッセージは、「発展途上国は先進国よりもクリエイティブになり得る」というものでした。

Part 1 「クリエイティビティは自分の仕事にとって重要か?」「自分はクリエイティブだと思うか?」でスタートします。

 Part 2 彼は、アイデアは、異なる2つの「よく知っているもの」の組み合わせだと定義します。

Part 3 例を挙げながら、変化を体験することの意味や影響を考えます。

Part 4 シンガポールは先進国か、発展途上国か。

Part 5 発展途上国が先進国に対して「アドバンテージ」を持っている、という話。

Part 6 模倣する、コピーすることの重要性も。

  

2005年に彼が来日の際、創業したばかりだった私はアポイントをアレンジし、アポに同行し、セミナーを開催し、(早朝に寿司を食べ)1週間一緒に過ごしました。

その時のことが急に頭によみがえってきました。

 

巨大企業の、「レボリューショナリー」な新商品を発表するトップでなくても、聞き手を魅了し、刺激を与えるプレゼンができる手本の一人として、今でも尊敬しています。

 

はー、久しぶりに彼の姿を見て、また刺激を受けちゃった。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 tsuruno : 06:53

2010年09月21日

USTREAM・ニコ生でプロモーション企画する人、新しいエンタメコンテンツ考えるすべての人必見の次回メデコミ会(10/4)

10月のメデコミ会は注目ですよ。ぜひご参加ください。

USTREAM/ニコ生キャンペーン企画者必見!!
ニコニコ生放送の視聴者数で常時ベスト3に位置する
「魚介類TV」で学んだ
視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣


尾飛良幸


10月のメデコミ会

トークライブの特別ゲスト
マルチシンガーソングライター・作曲家
尾飛良幸氏

USTREAMやニコニコ生放送などライブ動画配信サービスが急速に広がる中、マーケティングやキャンペーンの一環での活用を検討している方も増えています。一方で、現在配信されている番組のほとんどは、視聴者数の伸びに課題を抱えてもいます。

そこで、ニコニコ生放送で常に多くの視聴者をひきつけ、レギュラー番組として継続されている「魚介類TV」の尾飛良幸さんをお迎えして、ソーシャルメディア時代ならではの「視聴者巻き込み型番組づくり」の工夫について、お話しいただきます。

作曲家でもあり、AKBやジャニーズなどにも楽曲提供されている尾飛さんには、今回、メデコミ会のオリジナル・オープニングテーマ曲も作っていただきました。次回のメデコミ会では、実際に、トークライブの最中に、ライブで、新曲を作る過程を皆さんに見ていただく予定です。

めちゃくちゃ面白い、生で「曲」ができるプロセス、そして、見ている人が思わず身を乗り出して参加してしまうプロの技をぜひ会場でご覧ください。

「ソーシャルメディアで何かやりたい」
「USTREAM/ニコ生で注目される番組を作りたい」
なんて考えている企画・制作系の方はまさに必見
です。

音楽業界、エンタメ業界の人、新しいコンテンツを考えている人にもぜひ、ご参加いただきたいプログラムです。




内容

-  なぜ「魚介類TV」は多くの視聴者を集め続けられるのか?

-  見ている人は気づかない!番組視聴率アップの秘密

-  音楽の意外な効果!すぐに使えるイベント・UST/ニコ生番組企画者のためのサウンド活用術

-  素人がついやってしまうネットライブ番組の落とし穴

-  コアなファンはこうしてつくる

など



10月4日(月)19時開場、19時半開演-22時半まで
場所:お台場・カルチャーカルチャー(ZEPP Tokyo上)
東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F
03-3599-2390 ※イベント日のみの対応

地図はこちらを

ゆりかもめ「青海駅」、りんかい線「東京テレポート駅」下車5分

特別ゲストを招いたステージイベントを約1時間、
その後、交流会で22時すぎまで進行します。

参加費:3000円(前売り)、3500円(前日18時以降+当日)
(ともに2000円分の飲食チケット代を含んでいます)

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

チケット販売はこちらか

↑ ↑ ↑ ↑ ↑

ネットでのチケット販売は、前日18時まで。
それ以降の当日券は、直接会場にお越しください

 

投稿者 MT : 04:37

2010年09月20日

小学校の優秀作品を見てなんだか残念な気がして

近所の小学校の前を歩いていて、小学3年生が描いたという絵の展示に目がとまりました。

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消防車の絵。みんなで描いて、「優秀作品」と考えられるものがきっと選ばれたんだと思います。

 

で、次の瞬間、あれっ、と思ったんです。

 

違和感、感じません? 上の写真。

   

みんな同じ構図なんですよね。

横から、車全体が入っている絵。

 

車の前面だけとか、下から見上げた形とか、上から見た構図とか、

ホースの部分だけを切り取った構図とか、車の中に入らせてもらって見える視界とか、

同じ消防車でも、描き方はいろいろありますよね?

  

でも同時に、きっとこれは子どもの問題じゃない。

おそらく、無意識にやると、本当に、みんな同じように描くんだと思います。

選ばれなかった子どもたちのほとんどが、同じ構図で描いているはずです。

 

1枚の作品として、何を伝えようとしているのか、どう描きまとめるのかを考えさせるのと同時に、

他の友だちの作品と並べた時に、どう見えるのか、どう(どこに)注目してもらうのか、

ということも、考えられるようにするには、

これはやはり、先生たちが、描く前、描く時、描いた後に、コメントしていく必要があるのかもしれません。

 

いや、みんなの作品を集め終わった後、並べてみて、それをみんなで眺めてみて、

「今、もう一度、描き直すとしたらどうする?」

と聞くだけでもいいのかもしれない。

 

ふと、小学校の前で、そんなことを考えたのでした。 

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 16:48

2010年09月16日

まめさんテレビで本日21時から第2弾・伝説のホテル鶴岡秀子さんと「巻き込み方」の無敵のノウハウについてUSTREAM公開打ち合わせ生放送します

まめさんテレビで今夜9:00 PM - 11:00 PM、鶴岡秀子さんと生対談


 

「伝説のホテル」でお馴染みの鶴岡秀子さん(ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社CEO、「人生を変える!夢の設計図の描き方」「10歳から起業する と決めていた 30代で年商14億を達成した私の仕事術 」などの著者)と、「巻き込み方」の具体的な方法について語ります。
講演をするたびに出資者が増えるという鶴岡さんの人を巻き込む力の秘密に迫ります。
計画されている「伝説のホテル」実現のストーリーや、今月予定されている伝説のビーチクリーン、USTREAMの24時間生放送などのイベントについてもうかがいます。
鶴岡秀子さんとはビーンスターで、超人気セミナーシリーズ「鶴岡秀子の元気がでる教室」などでご一緒してきました。
実はこの企画、先週やったばかりなのですが、大好評かつ「時間切れ」だったので、急きょ実現した第2弾です。
 
さらにパワーアップしたトークが楽しみです。
2010年9月16日(木)21時、放送は「まめさんテレビ:mame3.tv」で。

今から、タブブラウザでmame3.tvを開いておいてください

投稿者 tsuruno : 19:23

2010年09月09日

まめさんテレビで今夜、鶴岡秀子さんと「無敵のプレゼンノウハウ」を作る公開打ち合わせを21時から放送します。

まめさんテレビ「著者と公開打ち合わせ」伝説のホテル・鶴岡秀子さんと「無敵のプレゼンノウハウ」について語る 9:00 PM - 11:00 PM


 

「伝説のホテル」でお馴染みの鶴岡秀子さん(ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社CEO、「人生を変える!夢の設計図の描き方」「10歳から起業する と決めていた 30代で年商14億を達成した私の仕事術 」などの著者)と、「無敵のプレゼン」ノウハウについて語ります。
 
講演をするたびに出資者が増えるという鶴岡さんのプレゼンの秘密に迫ります。
 
計画されている「伝説のホテル」実現のストーリーや、今月予定されている伝説のビーチクリーンなどのイベントについてもうかがいます。
 
鶴岡秀子さんとはビーンスターで、超人気セミナーシリーズ「鶴岡秀子の元気がでる教室」などでご一緒してきました。
 
今回もパワーアップしたトークが楽しみです。
 
2010年9月9日(木)21時、放送はこの「まめさんテレビ:mame3.tv」で。

今から、タブブラウザでmame3.tvを開いておいてください


 

投稿者 MT : 17:09

まめさんテレビ: USTREAM「生放送」始めました

USTREAMによる生放送チャンネル「mame3.tv - まめさんテレビ」を始めました。

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メディア環境が大きく変わる中で、自分たちが直接発信できる手段が増えています。USTREAMもまたユニークな存在で成長しており、今後ビジネスにおけるコミュニケーションで面白い役割を果たしそうな気がしています。

で、こういうのは、「やってみないと分からないし、語れない」ので、

とにかく「ちょちょっと」やってみます。

それがこの実験企画「mame3.tv」です。

  

で、さ何を「放送」しようか、と考えたところ、

「そういえば、自分が一番好きな仕事は、『打ち合わせ』だなあ」

と気がつき、

「打ち合わせ」を放送しよう、「公開打ち合わせ」だ、ということでスタートします。

それで、さっそくオープニングムービーができました。

どれくらいの頻度で、どんな編成で放送するかはこれからですが、

著者や専門家、ヒットメーカー、注目商品やサーピスの担当者などと「打ち合わせ」をして、

見ている人が参考になりそうな情報、ノウハウやコツなどを導き出したり、作りだしたいと考えています。

すでにUSTREAMのユーザーアカウントをお持ちの方は、こちらから右上にある「コミュニティに参加」ボタンを押し、番組をフォローしてください。

今現在放送されていると下に表示されるウインドウをつけておきます。

生放送中、ぜひコメントもお寄せください。

 

投稿者 MT : 03:36

2010年07月27日

「ホンマでっか!?TV」に出ました

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すでにお伝えしてありましたように、7/26(月)オンエアのフジテレビ「ホンマでっか!?TV」に出演しました。

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今回は、「HOW TO ホンマでっか!?」という特別編。

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その中で、「自己演出評論家」というタイトルで登場しました。

この番組では皆さん「○○評論家」という肩書きにしなければならないというルールで。

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話せば長くなる経緯があって、私は、

「モテない男がモテる方法」というのを2つ紹介しました。

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後半には、「ここでCM」というタイミングも。

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一生懸命喋ってます。

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ハイテンション、ハイテンポな多人数バラエティ番組は、ビジネスとはまったく違う流れで展開され、面白かったです。ツイッターでもたくさんのコメントを頂きました。ありがとうございました!

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 MT : 00:51

2010年07月20日

日本経営合理化協会で、社長向け自己演出講座が始まりました

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日本経営合理化協会で、「社長演出実践塾」という研修講座が始まりました。

話し方・プレゼン、外見・見た目、マナープロトコール、ヴォイストレーニングの4つの側面から、

社長が社長らしく「伝えられる」ようになるプログラムです。

私はこのプログラム全体の監修をしています。

7月から10月まで、4回のセッション。

最初と最後に、変化を感じ取れる工夫を盛り込んでいます。

jissen_gorika.jpg

プログラムの詳細はこちらからどうぞ

参加者は、もちろん皆さん経営層の方で、全国からお集まりいただきました。

変化が楽しみです。

 

 

投稿者 MT : 12:06

2010年07月19日

さんまさんの「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)に出ます

月曜夜に放送中のフジテレビ「ホンマでっか!?TV」に、出演します。先日、お台場の湾岸スタジオで収録してきました。

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オンエアは、7月26日(月)23時からの予定です。

 hommatv7032010-1.jpg

私は「自己演出」の専門家として、「モテない男がモテる方法」というのを紹介しています。

ええ、いろんな経緯と事情があるんです。適宜、ツッコミをお待ちしています。

 

sanma7032010.jpg

司会は明石家さんまさん。

seating7032010.jpg

こういう席配置で座っています。

どう編集されて、OAでどれくらい喋っているのかまったく分かりませんが、優しい目で(?)見守っていただければ幸いです。

  

 できれば、今からでも録り直ししたいです。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 18:18

2010年06月15日

「長靴で半額」は誰のためのキャンペーンか

品川プリンスの水族館で、こんなポスターを見つけました。

shinagawa_aqua61310.jpg

「ながぐつ割引」。ながぐつを履いて行くと、入場料が半額になるそうです。

大人1800円が900円。ふーん。

 

問題は、これ、誰へのアピールか、ということです。

「あ、ちょうど長靴履いて来たから入ろう」 と、たまたま前で見かけた人に向けているのか、

「おっ、わしゃあ長靴フェチじゃけえ、ちょうどええわ」(なぜ広島弁?)と、検索した人に反応してもらいたいのか、

「私たちは、長靴業界の支援をしています!」というメッセージなのか、

はたまた、

たまたま雨の日に、長靴で室内施設に遊びに来た親子連れに、「ラッキー」と思ってもらうためのものか。

 

・・・どう思います?

 

きっと、一番の目論みは、今月来た人に、「もう一度遊びに来るか」と思ってもらうことですよね。

雨降った時なんかに、特に。 つまり、リピーター向け。

 

どれくらい効果があるのか知りたいところです。

6/10から6/30までだそうです。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 06:52

2010年05月12日

週間SPA!で紹介されました

5/11発売の週刊SPA!(5/18号)で紹介されました。

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正直なところ、取材のお声掛けをいただいた直後から、「これ、どうしよう」というテーマで、ずいぶん多くの方に相談しましたが、なんとか、SPAらしい記事にまとまっています。

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掲載されているのは、特集の「自分を変える!1日5分トレーニング」のページで、なぜか私がアドバイスしているのは、「モテ男に変身!編」のコーナー。

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「1日5分のトレーニングで、モテるようになるにはどうすればいいか」という取材に答えています。

はじめは、「フェロモンを出すにはどうすればいいか」だったんですよ。

・・・考えてみてください。・・・あなたが、これ、質問されたらどう答えるか・・・。

 

難しいでしょ?

   

硬軟組み合わせて紹介しましたが、イチオシは記事の中に出ている「コップ・トレーニング」です。

これは、各世代の女性陣にもウケました。

ご参考まで。

 

難しい質問にいかに答えるか。いや、頭を使いました。

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 18:16

2010年04月13日

日経キャリア別冊ムックで紹介されました

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日経キャリア別冊「ビジネス・コミュニケーション」(2010年4月刊)に紹介されました。

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巻頭特集「最初の15秒で決める! 「できる」プレゼン術」で、「できるプレゼン指南役」の一人として登場しています。

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指南役らしいポーズで、アドバイス。

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「目標設定」「リサーチ」「リハーサル」の分野について語っています。

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このページは、「「プレゼンは慣れだ」と言っている人は伸びない」という話をしています。

お求めはこちらから

 

投稿者 MT : 10:55

2010年04月02日

日経ビジネスオンラインで紹介されました

4/2付の日経ビジネスオンラインで私のインタビュー記事が載りました。

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ビジネスでの成功より、まずはヒトとのつながりをつくろう 経営者のためのツイッター

というタイトルで紹介されています。

これは、4/1発売のムック本「ツイッター 会社と仕事はこう変わる」用に掲載された私パートのところを一部書きなおしたものです。

 

投稿者 MT : 04:22

2010年03月01日

R25特別版「R22」で紹介されました:新人のスーツについて

リクルートR25特別版「R22」の3/2-4/30特別発行号で私のコメントが出ています。

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「(ファッション)自分好みの格好はやっぱり"生意気?" スーツ、シャツ、ネクタイetc.のNGラインを調べてきた!」

という記事内で、新入社員のスーツの「着崩し」についてコメントしています。

 

読後の感想は想像できます。

ええ、あまりツッこまないでください。

 

投稿者 MT : 17:09

2010年02月27日

COBSオンラインで紹介されました: 褒められたときのリアクション、どうすれば合格?

毎日コミュニケーションズ「COBS ONLINE」で紹介されました。

cobs_homerareta.jpg

「褒められたときのリアクション、どうすれば合格?」という記事で、仕事で褒められた時の受け答えについて語っています。

 

投稿者 MT : 06:37

2010年02月24日

@nifty ビジネスで紹介されました

@niftyビジネスで私のインタビュー記事が掲載されました。

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これは、私が発起人で企画・開催にあたっているイベント、ACフォーラムのお知らせを兼ねたもの。5回目の開催となる今回は、ニフティからも開催協力を頂き、充実のラインナップで3月20日に開催されます。

投稿者 MT : 22:36

2010年02月12日

うまい推薦文、紹介文の書き方

時々、人物や商品・サービスの推薦文、紹介文を頼まれることがあります。

悩むんですよね。

ポジティブさを出し、なおかつ嘘臭くなく、

オリジナリティがあって、

しかも書き手にも(できれば)好印象を持ってもらうような文。

 

そんな時、ロッテが新聞広告などで掲載している、「忙中ガムあり」というコラムが参考になります。

たとえば、本日付・日経新聞社会面に掲載されている、作曲家・千住明さんのコラム。

 

忙中ガムあり(327) 千住明(作曲家)

 僕は小学校のころから板状の「グリーンガム」ファンだったが、初めて樽のようなボトルに入った「キシリトールガム」(特保)を見た時、「これはすごい発明だ」と思った。ガムであり、しかも歯を健康に保つとあって、以来 樽買いしている。作曲では、構想ができた後、何十枚ものスコアを書くという作業がある。これがけっこう単調で、集中力がとぎれたり、眠くなる。そんな時のために、仕事場のデスクやピアノの上に樽が並んでいる。

 

名文です。

・褒めている

・自分が好きであり、その具体的なエピソードを入れている

・商品名も入れている

・「歯を健康に保つ」という広告で書きにくい表現を個人コメントとして入れている(広告主は嬉しい)

・樽買い、なんてシャレた表現も入っている

・商品の具体的な利用法が読者にもイメージできる

 

私もいつかこの欄に載せてもらえる名文が書けるように、精進したいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:54

2010年02月03日

日経ビジネスオンラインの取材を受けました

日経ビジネスオンラインの取材を受けました。

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テーマはソーシャルメディアでコミュニケーションがどう変わっていくか、といった話でした。

ソーシャルメディアで情報との関わり方が激変してますよ、という話が中心です。

3月20日に予定されている、マーケティング・コミュニケーションの祭典「ACフォーラム(All Communicators' Forum)」(今年のテーマは、「ソーシャルメディア時代のコミュニケーション戦略」)の話もしました。

今月後半に記事になる予定です。

ツイッターでやりとしていた話題にも触れました。

 

 

投稿者 MT : 12:16

2010年01月20日

「仕事のうまい頼み方」について、COBSオンラインで取材を受けました

毎日コミュニケーションズが運営するサイト『COBS ONLINE』のトレンドサプリというコーナーで取材を受けました。


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仕事を頼むのが苦手! そんな悩みを克服するための処方箋とは?



というタイトルで、若手社員が知っておきたい、人に仕事を頼む時のスマートなお願いの仕方についてコメントしています。

投稿者 MT : 12:10

2010年01月14日

文化放送ラジオに出ます(1/22夜9時)

今日は、1/22(金)21時から放送される文化放送のラジオ、「魚住りえの就職戦士ブンナビ!」の収録がありました。

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就職活動にすぐに役立つコミュニケーションのコツについて、お話ししました。ラジオは久々です。

12分間のコーナー、打ち合わせほとんどなし、一気に喋って、中断も録り直しもなし。

ドライブスルーなみのスピードで終わってしまいました。うまくまとまってるかなあ。

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収録後、魚住りえさんと。

(一応、一歩前に出て、彼女の顔がより小さく見えるよう、ちょっとだけ配慮。そんなことわざわざ書かなくてもいいか)

なんだかたくさん共通点があることを発見。楽しいひと時でした。

 

 

 

投稿者 MT : 01:25

2009年12月18日

プラチナサライで「つるの式」本プレゼント

私の新刊、『つるの式 伝える技術 新常識』 を、プラチナサライで5名の方にプレゼント。

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詳しくは こちらのサイトをご覧ください。

 

投稿者 MT : 18:42

「漂流する広告・メディア~12人のキーパーソンと語るマス×ネットの今」(藤田康人編著)に出ています

インテグレート社長の藤田康人さんが編著の新刊、『漂流する広告・メディア~12人のキーパーソンと語る「マス×ネット」の今』(日経BP企画)が今月、出ました。

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これは、「日経ビジネスオンライン」において、2009年2月から6月まで、14回の連載だった「BOOM! 特別版 リアルな人々─“匿名お断り”の広告・メディア論」をベースにできた本で、対談集です。

私も、「広告とPRの違いってなんですか?」というテーマで、藤田さんと対談した話が収められています。

実際に対談したのがちょうど1年ほど前なので、それから少し状況が動いていることもないではないです。ただ、入手した本書を読み進めてみると、全体として12人+藤田さん、それぞれの視点や発想がかなり違うので、同じ情報発信やマーケティングを見てもこれだけ差があるのか、とたくさん発見がありました。面白いですよ。

私も通して読んで、お腹いっぱいになりました。

「今」を感じとるための本ですので、興味のある方はすぐに手にとって、参考にされることをオススメします。

 

アマゾンではこちらから

 

 

 

投稿者 MT : 16:12

2009年12月17日

「明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?」(川上徹也著)に引用されてます

知人の川上徹也さんが新刊、「明日、会社がなくなっても、自分の名前(ちから)で勝負できますか?」(クロスメディアパブリッシング)を出されました。

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まえがきには、こうあります。

「この本は、主に会社に勤めるビジネスパーソンであるあなたに向けて書かれたものだ。もし、明日、会社がなくなっても、自分の名前(ちから)で何とかやっていけるようにするための、ロードマップとして。」

私自身のテーマも、「自分の名前で仕事をする人たち」をたくさん生み出すことですし、実は本書中に私のエピソードも引用されています。

他のビジネス書と異なり、実際、「今」、現役バリバリで働いている人たちが実名でめちゃくちゃたくさん本書中に登場し、具体例としてまとめられているのは、リアルで面白いです。

ストーリー性をもって発信する、というのが川上徹也さんの独自性。

主要書店で売れ始めているようです。

ぜひお手にとってご覧ください。アマゾンでは、こちらから

 

投稿者 MT : 22:35

2009年12月15日

@ニフティ・ビジネスのイベントに参加しました

12月14日、お台場のカルチャーカルチャーで@ニフティ・ビジネス主催のイベント「次世代処世術! サバイバル時代のキャリアとスキル」に参加しました。

セミナーというより、トーク・ライブ? 

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真ん中は、「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」著者の齊藤正明さんです。

私が喋っている最中、いきなり齊藤さんがステージ上で写真を撮るもので、私も負けずにパチリと。

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ビジネスイベントとは思えない+ステージ進行中とは思えない写真。

ツイッターで中継+コメントしていただいた方もいらっしゃいました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 16:15

2009年11月27日

鶴岡さんとの「つるつる講演会」無事終了。

「伝説のホテル」の鶴岡秀子さんと私でW講演会をしました。

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ビーンスター創業時からのお付き合いなのでかれこれ5年くらいになりますが、一緒に講演するのは実はこれが初めて。

定員を大幅に上回る参加申込みを頂き、たくさんの方にお断りしなければならなかったと聞いています。せっかく申し込んでいただいたのに参加できなかった皆さん、ほんとごめんなさい。また機会を作りたいと思いますので、その際にぜひお越しください。

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当日の会場もこの通り完全に満席。ありがとうございました。

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「つるの式 伝える力の高め方」というテーマでお話ししました。

鶴岡さんとのジョイントも面白かったです。

ありがとうございました!

 

投稿者 MT : 17:07

プレゼン審査に行ってきました

何年も研修で協力している、ある大手メーカーの皆さんが、研修中にプレゼンコンテストをするということで、審査員役で参加してきました。

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私の右隣に座っているのは、最近、幻冬舎から「「また会いたい」と思われる人の38のルール 」 を出して、一気にベストセラー作家になってしまった吉原珠央さん。発売1か月で8万部 だとか。すごい。

ビーンスターでセミナー、研修の講師をお願いしていて、もう何年ものお付き合いになります。

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早めに到着したので、吉原さんの研修セッションにもこっそり参加。

吉原さんが言っていたことで、参加者の反応が良かったのは、表現の言い換えでした。キツすぎない表現の工夫として彼女は、「派手な服を着ている→華やかな・・」「おじいさんおばあさん→人生の大先輩」「クセのある性格→とても個性的な人」などと言い換える方が聞いてる側は受け入れやすい、と。

参考になります!

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たまたまこの日は私の誕生日ということもあって(?)、一緒に打ち上げ。

吉原さんのブログにもその日の様子がありました。

早くも年末モード一色ですけど、お互い、体壊さないようにいきましょう。

ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 16:40

有隣堂 ヨドバシAKIBA店での新刊陳列状況(続編)

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秋葉原の有隣堂、最近の様子、ということで写真を送っていただきました。ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 15:57

2009年11月14日

有隣堂 ヨドバシAKIBA店での新刊陳列状況

所用で秋葉原に出かけました。

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駅前のヨドバシカメラ7Fにある有隣堂をのぞいてみると・・・

入口のコーナーにどかんと文庫が積み上がる平台が!

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なんと、5種類の文庫、うち3種類は私の本です。

オレンジ本青い本、そして!本です。

こんな目立つところに、こんな大量に、しかも3種類も。

ひたすら感謝です。ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 23:57

2009年11月12日

御礼、ビジネス書で1位&5位

最新の書店情報が入りました。浜松町のブックストア「談」からです。

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週間ランキングの棚をのぞいてみると…

 

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私の青い本がビジネス書で1位! オレンジ本が5位に!

 

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今週発売の「!本」も新刊コーナーにしっかり並んでいました。

 

ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 15:55

2009年11月11日

ANA新機材のPR写真は秀逸だと思う

きっと、反応する人は国内に1000人もいないと思いますが、全日空が昨日発表した新機材のPR用写真は、秀逸だと思うんです。

これ。

new_ana_1.jpg (写真は全日空のサイトから)

新しいビジネスクラスの座席です。

今までは、「前後」の長さを強調していました。

だから従来の「これが新しいシート」というPR写真は、横から撮影していました。

「足がこれだけのびますよ」というのを強調するために。

それが今回は、上からです。新しいですよね。

今回は、「左右」のゆとりを強調しているからです。

上から見ると隣に人が座らない席配置になっているのが一目でわかる。

しかも、斜めに並んでいるから、「混んでいる時でもそれぞれの時間と空間を味わえる」というメッセージがはっきり伝わってきます。

 

朝日新聞には次のように掲載されています。

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おそらくこの写真で、記事の精読率を上げているはずです。それくらい効果的だと思う。

この写真の構図を考えた人に拍手。 

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:59

2009年11月10日

伝説のホテル鶴岡秀子さんとW講演会やります

11月24日(火)夜に、「伝説のホテル」でおなじみ、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト代表取締役CEOの鶴岡秀子さんと私でW講演会をやります。

つるつる講演会です。

yakuin_01[1].jpg 鶴岡秀子さん と 私、鶴野充茂 kao100.jpg

(※名前が似ているので間違える方がいますが、夫婦ではありません)

オープンセミナー自体久し振りなのと、参加費無料ですのでぜひ。

伝説のホテルってなに? という方は、こちらのサイトを

 

参加申込は、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラストのホームページを確認し、メールを送っていただくことになっています。

 

皆さんのご参加、おまちしています!

 

投稿者 MT : 10:04

本日発売です『「要領のいい仕事」今日からできるコツ!』

「要領のいい仕事」今日からできるコツ! 鶴野充茂(著) だいわ文庫

本日、発売です。大手の書店には「割とすぐ並びますよ」とのことでしたので、ぜひ手にとってご覧ください。

この本は、私の最初の本、「できる社員は要領がいい」(ディーアート刊)をベースに、大幅に加筆修正して、再構成したものですが、ほとんど一冊書くくらいに書き直しをしました。

あっぷあっぷしながら「仕事をさせられている」とか「仕事に追われている」という感覚を持っている方に向けて、最小限の努力と時間で最大限の評価と成果を得るためのコツについてまとめています。

要領の良さはコミュニケーションのちょっとした工夫から、という観点で、「成果のための仕事」と「評価のための仕事」、「効率のいい準備」「お願いの仕方」「手抜きの心得」などを入れました。

 

「まさに明日が発売だ」と思っていた昨日、Twitterで次のようなコメントを寄せていただいた方がいらっしゃいますので、ちょっと紹介します。

私がダメOLで苦悩しているとき鶴野さんの本で救われた。私の人生を変えた、私にとっての鶴野本・名著の大幅改訂版が以下の新刊。こちらも予約済み。鶴野さんなしに実は今の私なしなのだった。 鶴野 充茂「要領のいい仕事」今日からできるコツ! (@mamicchoさんのコメント)

mamicchoさん、ありがとうございます!

いよいよ本日発売です。

 

投稿者 MT : 09:18

2009年11月09日

九州の桜井康行さんにオススメされました

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私の青い本、「頭のいい説明 すぐできるコツ」が、九州の桜井康行さんに紹介されました。

Q1:オススメのポイント

相手に「伝えたいことを要領よくまとめて」説明ができ、しかも「行動に移してもらう秘訣」をわかりやすく解説しています。値段も手ごろで、通勤電車の中でも簡単に読めます。

Q2:この本に出会ったきっかけ

書店にて"記憶が良くなる本"を探していて、たまたま見つけました。

Q3: 本から受けた影響/こんな人にオススメ

一生懸命説明しても、相手になかなか理解していただけないもどかしさの、幾許(いくばく)かの解消に役立った。社内外において、そんな経験をされた方にぜひ読んでいただきたいと思います。 

 

とコメントいただいております。

 

でも、いったいその桜井さんって誰?

三建設備工業株式会社の九州支店にお勤めの方だそうです。

社内報を送っていただきました。

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こういうお一人おひとりの声がとてもうれしいです。ありがとうございます!

投稿者 MT : 14:28

電通至近、文教堂 汐留店での新刊陳列情報

引き続き、あちらこちらから私の新刊の目撃情報をいただいています。感謝です!

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今回は文教堂・汐留店。電通本社のすぐ下にあります。

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お店の真ん中、入口のもっとも目立つ棚の真ん中に2種類の私の本を多面展開していただいています。

青い本、「頭のいい説明 すぐできるコツ」とオレンジ本、「頭のいい質問 すぐできるコツ」。

やっぱりこう、2つセットで置いていただけるとよく目立っていいですね。

 

しかも、電通のお膝元で「電通 鬼十則」のすぐ下ですから、とても大切にしていただいているのがよく分かります。

そして・・・、

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書店内の売上ランキングでは、「頭のいい説明 すぐできるコツ」が13位、だそうです。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 06:06

2009年11月08日

見せないで売る:最近の女性誌

「最近の女性誌、すごいよね。付録が」

という話が日常会話でよく聞かれるようになりました。実際、書店に行ってみると売り場はこんな感じになっています。

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これが男性誌、ビジネス誌。見慣れた、ぺったんこの「雑誌」です。

 

これに対して、女性誌は・・・

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こうなっています。

 

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こんなボリューム感があります。

で、これ、付録があると、ビニール紐でくくり付けているので、中が見られないんです。

つまり立ち読みができない。

  

さて、これを見て思いました。

果たして、こういう雑誌は「何」を売っているのか。

 

付録を売っているのか、記事・写真・情報を売っているのか。

 

ビニール紐って、昔のエロ本と同じですよね。

あれは中身が見たいという気持ちを刺激して売っていた。

 

上の女性誌は、どうなんでしょうか。

「中身を見たい」という気持ちだけを刺激して売っている・・・?

「付録も付いてるし、情報が大したことなくてもいいか」という保証感を売っている?

 

「付録なんて期待せずに買ったら、え?これ付録?と驚いた」という人もいるので、福袋的な期待を売っているのか?

でも、仮にそうだとしたら、福袋って、そもそも毎月買うのか?

 

「見せないで売る」というのは、売る側にも買う側にもいろんなことを考えさせますね。

急降下している雑誌市場、見せないで売るのは吉と出るか凶と出るか。

先行きが注目されるところです。

(NHKみたいなまとめだ)

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 08:04

2009年11月07日

時代に合わせて少しずつ割合を変える:ブックストア談 浜松町店の場合

ブックストア談 浜松町店では、中央レジのまん前に、私の本が専用テーブルで陳列されています。

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こんな感じ。

 

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山盛りで、2種類。 「頭のいい説明 すぐできるコツ」(青い本)と「頭のいい質問 すぐできるコツ」(オレンジ本)。

オレンジ本が10月に出たばかりの新刊です。

これ、とても興味深いんです。

上の写真は11月6日の様子なのですが、ちょっと前に同じテーブルの写真を撮ってたんです。

それがこれ。

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これは、10月21日の様子です。

 

違いがわかります?

 

青とオレンジの割合が違うでしょ?

 

ちょっとずつ、新しいオレンジの本をプッシュしていただいているのです。

 

ありがたいことに、この書店では、

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私の青い本が、

ビジネス書部門で週間売上第3位!!

 

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文庫部門でも週間売上第3位!!

なんです。

 

いやーすごい。ただただ感謝。ありがとうございます!

オレンジ本 「頭のいい質問 すぐできるコツ」もよろしくお願いします!

 

 

投稿者 MT : 05:33

2009年11月06日

「美的」で「つるの式 伝える技術 新常識」が紹介されました

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まったくイメージできなかった雑誌ですが、私の新刊「つるの式 伝える技術 新常識」が紹介されてるよ、と教えていただきましたので、ご報告。

「美的」12月号です。

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坂東真理子さんの隣で紹介されています。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 09:52

2009年11月03日

業界交流会を継続するコツ:メデコミ会9年を振り返って

メディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)という活動を、2000年から続けてきました。広報や広告、メディアといった「伝える」ことをテーマにした仕事に携わる人たちのための同業種コミュニティです。10年近く、毎月毎月、交流会を開催し、平均50人程度、多い時には70-80人くらいの人たちが参加しています。

このたび、毎月その交流会の会場として利用していたお店が、年内いっぱいで使えなくなることが分かり、節目のタイミングでもあるので、これまで参加者の方々からよく質問されていたことを、主宰者としての私の考え方とともにまとめておこうと思います。あんまりこういうの発したことがなかったのですが、いろんなコミュニティを始めようとされている方がいらっしゃるので、何かの参考になれば幸いです。

※なお、年明け以降のメデコミ会の会場や参加条件などは現在検討中です。決まり次第、お知らせします。

 

●メデコミ会の参加者によく聞かれる質問

1.どうやって人を集めてるんですか? 

仕事でイベントをされる方も多いことから、最も多く受ける質問の1つがこれです。毎回、開催日の1週間ほど前に、リマインダのメールを2-3度、配信しています。mixiやGREE上でコミュニティ作って掲示板に書いたりしたこともありましたが、手作業がたいへんできちんとケアすることができなくなってしまい、今ではメールでメデコミ会のMLとメルマガのお知らせのみ。 主催者側の告知活動は基本的にそれだけです。あとは、もう参加者同士で連絡しあったり、初めての方を誘ったりして一緒に来られています。

異業種交流会を主催している方がよく様子をのぞきにメデコミ会にやって来るのですが、この質問をされる方は、できるだけたくさんの人を集めようという発想が強いようです。でも、私はそういうことをほとんど考えてないんです。集めようとするんじゃなくて、自然に集まってくる「場」を作りたい、しかも、みんなが知りあいたいと思うような面白い人たちが集まる場を、という気持ちの方が強いんですよね。

それは、きっと自分が10年前にそんな場を探して見つからなかったからです。当時の私は、業界の最先端の情報が、どこに行けば手に入るのか分からなかった。誰がキーパーソンで誰がどんなことを得意とし、どんな取り組みをしているのか、みんなが今何に注目しているのか、次のトレンドが何なのか、業界の求人や求職のためにはどこにいけばいいのか、といったことを知りたかったけれども見つけられなかったんです。それで、いろいろ調べた揚句に、そんな都合のいい場はどうも存在しないんだと気づき、「ないのなら、自分で作るか」と始めたのが、メデコミ会なんです。

そういう発想でスタートした会なので、参加者が多いかどうかはあまり重要でない。それよりも、どんな人が行きたいと思うかの方が大事なんですよね。だから、私の場合はまず、どんな人に来てほしいのかを考えて、そんな人たちに喜んでもらえる「価値」がいったい何なのかということを繰り返し考えてきました。

そして、その上で大切にしてきたことは、「人が最高のコンテンツである」という信念のもとに、参加者一人ひとりに主役になってもらうにはどうしたらいいか、を考え続けることでした。誰でも初めての場に行ったら緊張しますよね。初めて行く時は、心理的に大きなエネルギーが必要なんです。ところが、ほとんどの「初体験」というのは、その期待ほど大した経験は得られないんです。それが、「ああ、行って良かった」「また行こう」と思ってもらうには、やはり工夫がいります。もちろん物理的に限界もあるのですが、私はできるだけ一人ひとりと、少しずつでも話をして、相手が求めていることを知ろうとし、提供できるものは提供しようと努めてきました。

そう考えてみると、よく話をした人の方が頻繁に、あるいは、長期にわたって参加されているように思います。

といっても、私の記憶力が特に優れているわけでもなく、何度も来てくれている人にも「初めまして」なんてよく言ってしまうし、またせっかく相談していただいても必ずしも適切な答えを返せないことも多々あり、なんだアイツと思われることもあったと思いますが。

 

2.長く続ける秘訣を教えてください

長く続けられる仕組みを作る、ということに尽きますね。

コミュニティが続かない理由は、1)参加者が集まらない、こなくなる 2)主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる 3)運営に手間がかかりすぎる といったことがあります。 順に見ていきましょう。

1)「参加者が集まらない、こなくなる」は、会をつくる初期の設計段階の問題。あるいは、運営している時に、場を丁寧にケアしていないと起こります。 

2)「主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる」は、短期的には運営グループの役割分担や目的の共有などが重要ですね。 長期的には後継者問題です。会を継続して運営するには、次の時代に中心的な役割を担ってくれる人をどう育てるか。これはどこの組織も同じですね。最近の大学(全学部規模)などの同窓会に行っても、レギュラー参加しているのは、シニアな人がほとんどです。メデコミ会はまだ10年ほどのコミュニティなので、この問題とはまだ真正面からは向き合っていませんが、逃げられない問題ではあります。違世代のつながりって、意識して大事にしないと急にはどうすることもできませんよね。 

3)「運営に手間がかかりすぎる」は、意外と見過ごされやすいポイントです。「最大限の努力をして喜んでもらう」ではなく、「最低限の労力で長く楽しんでもらう」ことを私は重視してきました。誰でも始めるときは一生懸命になるのですが、始めるよりも続ける方が大変なので、どうやって始めるか、と共に、どうやって続けるか、 も考えておく必要があります。たとえば、かなりの数の参加者がいないと会が成り立たない、ということが開催の条件になってしまうと、いつも時間と手間をかけて参加者を集めることになります。これでは続けるハードルが高くなります。

3.この会をやっていてビジネス上のメリットはありますか?

「この会やってて、どうやって儲けてるんですか?」とストレートに聞いてくる方もいらっしゃいます。これ実は、一言ではなかなか答えられない質問です。確かにこれまでは参加費もとらず、飲み物もキャッシュオンデリバリーでやってきましたので、ビジネス視点で考えると、そんな疑問が出ても不思議ではないですね。そして、きっと商売につなげようという会なら、きっと違うやり方をしているとも思います。そういう意味では、ビジネス上の直接、金銭的なメリットはほとんどありません。

ただ、毎月何十人もの新しい人たちと予期せぬ(ほとんどの場合、相手もです)形で会い、その人たちの仕事の話を聞いているだけで、時代の変化はリアルに感じられますし、仕事のヒントも刺激もたくさん得られます。

仕事の話は人が運んでくるわけですから、他では聞けない貴重な情報も多々あります。参加する人たちを見てその人たちの所属する会社の雰囲気もよく分かります。参加者の所属する会社が上場企業なら株価の推移をチェックすることもよくありますが、社員の元気さと株価の動きは高い相関があるように感じています。また、感度のいい人、活動的な人たちは、またそんな人たちとのネットワークも持っています。

そんな出会いやつながりは、目に見えるわけではありませんが、私にとっては貴重な財産だと思いますね。

 

4.どんな人が参加されていますか?

職種で言うと、広報・広告宣伝・メディア・マーケティング関連の人が中心ですが、10年近く、毎月毎月開催していることもあり、参加者の顔ぶれは多彩です。業種になると、製造業から金融まで幅広い事業会社、PR会社や広告代理店、新聞社や放送局、デザイン制作系にネット系、コンサルティング会社に中央官庁、規模は大手からフリーランスまで。会うたびに転職して違う組織の名刺を出される方もいますので、何度も参加される方は所属組織よりも専門テーマや得意領域の方が強く記憶に残っています。年齢層も下は大学生くらいから、上は現役を引退するかしないかぐらいのシニアな方までいらっしゃいます。

人はよく似たタイプの人とつながっているもので、良い関係を築けた人は、その後、似たタイプの人と一緒に来てくれるようになります。ビジネス書の著者は同じような分野の著者と一緒にやってきますし、俳優をしている人も同じ舞台に出ている人と参加してくれます。実はそこで共通の知り合いだということが分かったり、メデコミ会の別の参加者と知り合いだったり、仕事上は競合他社なのに妙に仲良くなっていたり、新しい関係に発展しているケースも多々あります。

仕事を探している人、人を探している人も参加されます。たとえば2-3年ごとに、転職を考えるタイミングごとに参加される方もいらっしゃいます。実際にメデコミ会での出会いから、その後、採用につながったケースが数多くありますし、「この場で出会ったんです」と採用した人とされた人が一緒に報告に来られるケースもよくあります。

強引な売り込みとかされませんか? という質問がたまにありますが、同じような仕事をしている人たちが集まっている場ということもあり、問題は特に聞こえてきません。もっとも、「コミュニケーション」を仕事にしている人たちが集まる場ですので、皆さんそれぞれでうまく対処されていることも大きいかもしれませんが。

また、面白いことに、セールス志向の強い方は、あまり何度も参加しないんですよね。1回様子を見て、来なくなってしまうんです。

5.どうやって始めたんですか? コミュニティの立ち上げ方にコツはありますか?

これから何かの会を立ち上げようとしている方は、よくこの質問をされます。メデコミ会は、2000年7月に、知り合い15人に声をかけて恵比寿のビアホールで、「カンパーイ」することから始めました。そのうち、一人ひとり個別に声をかけて出席者管理をするのも、日を決めるのも、会場と調整をするのも大変になったので、決まった店で、毎月第一月曜日と日を決めて、勝手に集まれるようにしました。 一人で立ち上げるか、グループで立ち上げるかはそれぞれですが、継続して開催する場を考えているなら、開催したりしなかったりではなく、安定的に開催し続けられる体制にした方がいいですね。

あと、交流会で初めての人や話ができずにいる人をケアするのは、運営者としては基本的なことだと思います。でもこれ、人数が急に増えると、途端にできなくなります。なので私は、参加人数が少しずつ増えてきた段階でも、あえて広い会場に移ろうと思いませんでした。拡大志向が強ければ、コアメンバーを増やしてそれぞれがケアしていく、というやり方ができると思いますが、対象者の人口自体がそんなに多くないと思ったんです。広告と広報、マーケティング関連で、首都圏在住、20-40代中心と考えて、1万人くらいじゃないのかな、と。すると、必死に集めて1%が来たとしても100人。毎月開催するとしたら、おそらくそれくらいが上限だと考えました。

で、50人くらいだったら無理しなくても割と現実的だな、と。また、その半分くらいが初参加と考え、その初参加のうちの2-3割が、一人で来ていて、しんどい思いをしていたとしても、それくらいだったら声をかけてあげられそうだ、と思ったんです。また仲のいい常連さんたちコアなメンバーでサポートできそうだ、と。

100人になったら、おそらく全員と喋るのはもちろん、目を合わすのさえも難しくなります。そうなると、ひとりでほっとかれる人が出てくる。これはちょっと申し訳ない。だから、100人は集めるのも続けるのもしんどいから、50人で顔の見える関係にしたい。そう思ったんです。

メデコミ会を通じて知り合った人だと、今、大まかに1000人くらいは顔と名前が一致して、仕事を理解しているんじゃないかと思います。

私は、メデコミ会に来てもらった人は、来る前と何かが変わった、という経験をしてもらいたいんです。それは、そこでしか会えない人との出会いだったり、まったく違う仕事の存在を知ることだったり、自己紹介するために頭の中で整理する機会だったり、いろいろあると思うんです。わざわざ忙しい平日に出かけてきてもらうんだから、何かを持って帰ってもらいたい。そんなことをずっと考えながらやってきました。

SNSが5年くらい前から普及して、今、ゆるいつながりの時代、みたいに言われますが、そのゆるいつながりって、「ずっとつながってる関係」ではなくて、「つながりやすく、離れやすい関係」だと思うんです。ところが、コミュニティをやろうという人の中には、名刺交換してメーリングリストに登録したら、関係が「人」ではなく、「数」だと考えてしまう人が意外に多い。そういう人は、「つながり」は当たり前で「囲い込み」だと思っている。でも、今、囲い込まれている人なんて、いません。 また、みんな忙しくて、必要に迫られていること以外はなかなかできません。会う必要が生じないと本当に2度と会わないんです。だからこそ、コミュニティを真面目に立ち上げようと思ったら、一人ひとりと一生懸命向き合って、相手を大事にし、関係を発展させる努力をしないといけないと「つながり」は維持さえできませんよね。そういうとこで手を抜いてしまうと、うまくいかないんじゃないかな、と私は思います。

 

面白い会があったら、私にもぜひご紹介ください。

長文、お付き合いありがとうございました。

     

五反田の会場でのメデコミ会は、いよいよ来月12月7日(月)が最後になります。ぜひ皆さんお誘いあわせの上、ご参加ください

そして、2010年からのメデコミ会にもぜひ、ご注目、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

投稿者 MT : 18:01

2009年10月30日

神田駅前・啓文堂書店での新刊陳列情報

本当にあちらこちらから私の新刊の目撃情報をいただいています。ただただ感謝です。

今回は神田駅前・啓文堂書店です。

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外から見た書店の様子。

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わーすごい。ワゴン展開ですね。ありがとうございます!

「頭のいい質問 すぐできるコツ」鶴野充茂(著)三笠書房 知的生き方文庫

一人でも多くの方に、手にとっていただけますように。

 

情報、ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 17:41

品川駅構内BOOK EXPRESSでの新刊陳列情報

各方面から私の新刊の目撃情報をいただいています。ありがとうございます。

今回は品川駅・在来線駅構内のBOOK EXPRESS ディラ品川店の情報です。

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文庫コーナーで、私の新刊「頭のいい質問 すぐできるコツ」 が 「頭のいい説明 すぐできるコツ」と一緒に並べていただいています。

ポップまで大きく用意していただいて・・・。

ありがとうございます!

アマゾンで、一時的に品切れになっておりますが、版元の三笠書房に確認したところ、アマゾン分はすでに手配が済んでおり、週明けごろには準備ができるという話でした。

書店でも品薄状態になっているそうです。

見つけたら、手に取ってみてくださいね、このオレンジの本。

昨日の日経新聞でも大きな広告を出していただきました。

 

なお、品川駅・BOOK EXPRESSでは、「つるの式 伝える技術 新常識」(小学館)も目立つところに置いていただいてます。 

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 17:33

ついにPR会社も成功報酬型はじまる

サニーサイドアップが、PR事業で成功報酬型サービスを開始するそうです。

サニーサイド 成功報酬型PR代行/目標未達成なら無料に

マーケティング支援のサニーサイドアップは11月1日、完全な成功報酬型のPR代行サービスをはじめる。契約企業と売上高の目標を定め、目標の達成率によって料金を決める。PR活動に必要な当初の費用はサニーサイドが負担。目標未達なら契約企業の負担はゼロになる。効果に見合った料金しかかからない利点を訴え、年間約10社の契約を目指す。

第一弾として出前・宅配サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会と契約を結ぶ。(中略)

成功報酬型の契約をするには、PR対象となるサービスや商品の審査を受ける必要がある。PRによって成長を期待できるかどうかが契約の条件になる。

(以下略、以上 10/30/09付 日経産業新聞より引用)

 

はじまったなー、という感じがしますね。 

 

PRビジネスは今、本当に岐路に立たされています。大きな問題は次の3点です。

1.メディア力が急落している ・・・ 読まれてない。見られてない。反応がない。 

ちょっと前なら、ターゲット顧客層からの反応があったメディアでも、今では反応がガタ落ちしている。たまに来るのは業界関係者からの「見たよ」か、やっかみのようなネガティブなリアクション。「メディアに露出します」というだけでは価値を感じてもらえなくなった。パブリシティ自体の意味や価値を相手に合わせて説明する必要が広がっている。

2.「誰でもPR」が広がった

誰でもプレスリリースが書ける、簡単に書けるといったニュアンスの本が数多く流通し、記者のところにはスパムのようなプレスリリースが急増している。とにかく数まけば、どこかから反応が得られるんじゃないか、という発想で、媒体と関係のないリリースや情報がメディアに送りつけられていて、媒体にマッチしている情報までが埋もれて見つけてもらえなくなっている。

3.戦略PRなどでの「PR」への関心、期待がちょっと高まりすぎている

一方で、「新しいPR」というイメージを背負った「PR本」が出てきており、「これまでとは違う、なんかすごいPRがあるんじゃないか」と発注前に期待がかなり上がってしまっている。ぴったりハマる案件もあるが、チームメンバーの組み合わせや、商品・サービスのテーマ、プロジェクトの条件によって結果に大きな差があることから、期待はずれに終わったクライアントが次のPR会社に「前」の文句を順番に言って回っている。

 

こういう、混沌とした状況の中で、

成功報酬型サービスというのは、自分たちのスタンスや自信をはっきり打ち出すメッセージと言えますね。

 

ただし。

年間10社との契約、ということで、

たくさんのプロジェクトを回せるわけでもなく、

自分たちが本当に自信のある案件だけを厳しく精査してから契約する、

というのが条件。

 

でも、PRビジネスの新しい道が、1つ現われた、ということで、今後の展開に注目していきたいと思います。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 11:04

2009年10月29日

アマゾン古本→古本回収の往復ビジネスは難しい

先日、「同じ相手に往復ビジネスを試みる」という話をこのブログで書きました。

その後、意外な展開があったのでご報告。

-----(以下、自分のプログから引用)---------

アマゾンで中古の本を買ったら、送られてきた本の封筒の中に、こんなものが入っていました。

ourikudasai.jpg

着払いの伝票と、「お売り下さい」と大きく書かれた中古本の買い取りチラシ。

 

これ、ありそうでなかった方式です。

売り先から、買い取る。

納品先から仕入れる。

同じ相手と往復のビジネスをやってるわけです。

 

顧客であって、取引先。

 

面白い発想ですよね。

買い取り価格がどうの、なんて考えずに、身近な段ボール箱に本を詰めて送る手配をしてしまいました。

 

買い取り価格のお知らせの時に、別の中古本を勧めるような、物々交換を提案してきたりして・・・。

 

面白い展開になったら追ってレポートします。

-----(以上、自分のプログから引用終わり)---------

 

で、ですね。これ、手配を社内でお願いしたところ、

 

「本の買取業者を変更してもいいですか?」

というコメント。

 

よく聞くと、制約条件が多い、と。

「50冊以上から対応、段ボールは自分で準備、佐川便」

というのがハードルになっている、と。

 

それで、 どこそこは30冊から対応してくれる、とか、クロネコでお願いできる(うちはクロネコさんが毎日来ますので)とか、いやいや、それだったらこちらの会社がいい、とか、こっちの条件はそれ以上・・・と、どんどん話が変わっていきまして・・・。

 

結局、ライブドア・リサイクルに送ることになりました。

 

ユーザー登録だとか、ちょっと手続きがあるんですが、11/6まで買取強化キャンペーン中で、買い取り価格が30%アップ、ということもあり、

結局、40冊送ったのですが、買い取り価格が、なんと、

 

 

furuhon.jpg

5058円!!

 

てことは、これ、中古市場でそれ以上で売れるわけですね。

売る力のあるところでないと、高く買ってくれませんからね。

 

さて、今回得た教訓。

往復ビジネス、あらゆるものと比較検討されたとしても勝てる力がないと、歩留りは簡単には上がらない。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 MT : 15:04

2009年10月28日

有楽町の三省堂でオススメ

JR有楽町駅前の三省堂書店で「当店のおすすめ」棚に並んでましたよ、との情報を得ました。

yurakucho1.jpg

まず、お店の入口にあるベストセラーの棚に、水色の「頭のいい説明 すぐできるコツと、オレンジ色の「頭のいい質問 すぐできるコツが並んでいます。

yurakucho2.jpg

確かに、2Fの「当店のおすすめ文庫」コーナーにも、2種類の本がありました。

ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 16:49

本屋さんからの発信

先日、「本が売れない、と言うけれど」というタイトルで、

毎日のように出版社の人と会っていて、みんな口をそろえて 「本が売れない」「なかなか売れない」「ほんとに売れない」 と言うけど、まだまだできること、ありそうに思う。というような話をこのブログで書きました。

そしたら、26日の朝日新聞の夕刊に次のような記事が載っていました。

本屋さんからの発信

(前略)「本離れに歯止めを」と、古本市や朗読会など本にまつわる多彩なイベント「ブックオカ」が福岡市内の書店を中心に開かれている。(中略)

 書店員101人が選んだ本を集めた「激オシ文庫フェア」は約50の書店で展開中。「心が疲れた時の特効薬」といった推薦文に加え、推薦した書店員と書店の名を記した帯を巻いて販売している。

 自らも本屋を経営しているブックオカ実行委員長の大井実さん(48)によると、普段はライバル関係にある書店員が連携し、書店側が中心になったブックフェアは画期的な出来事だという。(中略)

 ブックオカの盛況ぶりに触れ、街に隠れた本好きはもっと大勢いるはずだという気がする。「出版業界にプロモーション(販売促進)という観念がかなり欠如している」と大井さん。小さな本屋も取り組める「発信」の輪の広がりが業界を元気づけるはずだ。(以上、「窓」10/26/09 朝日新聞夕刊より引用)

 

とのことです。同じようなことを考えて、実際に行動する人がいたんですね。

やっぱり行動しないとね。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

以下、ご参考まで。出版社の方のブログです。

出版不況の原因について 

 

 

投稿者 MT : 11:06

2009年10月27日

鳩山首相の所信表明演説の見どころ

10月26日に行われた鳩山首相の衆参本会議での所信表明演説。すでにさまざまな報道がなされていますが、私なりにそのメッセージ性についてまとめておきます。

本格的なパブリックスピーチとして、良い研究材料です。


■鳩山首相の所信表明演説の概要

 ・過去10年で最も長い所信表明演説 約1万2900字、全52分。

 ・小泉首相26分、麻生首相21分 安倍首相34分(?)に比べてはるかに長い

 ・「国民」という単語が47回出た

 ・NHK放送(衆議院)が14時からの52分間。私は生で全部見たけど、平日昼間に多くの人は見れない。しかも長いので52分間の演説を全部は見ない→興味のある人も、ほとんどはニュースか新聞で見る

こういうものでした。


■見どころ

○「曖昧、現実論に踏み込め」「具体的ではない」と言うけれど・・・

 これ、所信表明演説クラスの大方針の発表だと、結構何をどう言っても言われます。企業の経営方針説明会でも言われますからね。また、具体的にすればもっと時間が延びます。こういう時に効果的な工夫は、具体例を1つ2つ挙げ、判断軸、優先順位の付け方を明確にすることです。そういう意味では、具体的なキーワードが出ていたので、最低限のレベルはクリアされているのではないかと。

◎実は時間の長さの割に、シンプルな構成

 ほとんどの人は52分間の映像ではなく、ダイジェストで見ます。詳しく知りたい人は活字で見ます。そこで大事なのは「見出し」です。今回の所信表明演説は、実は構成がシンプルだった。それが良かった。

 1.はじめに
 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本
 6.むすび

 6章立てです。つまり、「方針」としては「はじめに」と「むすび」を除く4つだけなんです。ポイント4つ。この見出しの数が大事です。少ない方が伝わりやすい。

 ちなみに、麻生首相(2008年9月の所信表明演説)「1.就任に当たって 2.国会運営 3.着実な経済成長 4.暮らしの安心 5.簡素にして温かい政府 6.地域の再生 7.持続可能な環境 8.誇りと活力ある外交・国際貢献 9.おわりに」の9章立て。

 福田首相(2007年10月の所信表明演説)「1.はじめに 2.国会運営について3.政治と行政に対する信頼の回復 4.信頼できる社会保障制度の整備 5.国民の安全・安心を重視する政治への転換 6.子育てを支える社会の実現 7.改革の継続と安定した成長 8.いわゆる格差問題への対応 9.これからの環境を考えた社会への転換 10.平和を生み出す外交 11.むすび ― 自立と共生の社会に向けて」の11章立て。

 安倍首相(2006年9月の所信表明演説)「1.はじめに 2.活力に満ちたオープンな経済社会の構築 3.財政再建と行政改革の断行 4.健全で安心できる社会の実現 5.教育再生 6.主張する外交への転換 7.むすび 」の7章立て。

 ね。項目数がどれよりも少ない。活字にすると、むしろ構成は分かりやすいんです。

 また、今回の鳩山首相の所信表明演説について、「長い」と文句を言う人は多かったけど、時間が従来の2倍なら、「政権交代」の大きな意味を伝えるには、むしろ適切ではなかったか、とも思います。

 いつも程度の長さだと「変化が感じられない」と言われるし(のりピー報道と争う日の演説ですし)、でも、今回の以上の長さになると、テレビの編成や分析、解説する人が大変になる。そういう意味でも、影響のある人たちへの配慮も感じられる「友愛」演説だと思います。


×見出しのメッセージが分かりにくい

 ところが、せっかくシンプルな構成にしているのに、見出しだけ見ても分かりにくいんです。

 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本

 ねえ。この見出しの付け方、キャッチコピーは、改善の余地があります。

 わかりにくいこと+総論的にあまり反対意見が出そうにないものばかりになっていることが、問題です。△△ではなく○○、という具合に何を変えるのかを明確にしてほしい。分かりやすさの工夫としては、たとえばどんな助成金や補助金が生まれそうなのかをイメージできるものにする。


△大切なことは繰り返す:「国民」47回出た

 国民が主役。国民を大事にしたいんだ、という気持ちは分かりました。

 でも、国民が主役なら、主役は責任重大ですよね。政府としては、国民に何を求めるんでしょう、どんな役割を期待するんでしょう。どういう参画を望んでいるんでしょう。「面白かったらクリックしてね」とか、反応のヒントがほしいところです。だって、主役ですもんね。準備や対策が必要ですよね、国民にも。


○締めの言葉大事。ここは高い確率でテレビに編集なくそのまま出る。

「ぜひとも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか!」
 血色良く、力強く訴えられ、また多くの局で放送されたので、良かったですね


△「全体の印象」

演説直後のテレビ解説は、時間がなくて分析をほとんどしません。もう見たまま、思ったまま言って終わりです。「長い」とか、そんな付加価値のない一言で終わる。こんなのは気にしなくていいんです。

注目したいのは、当日夜と翌朝のニュースでの解説です。ここで何をどう言ってもらいたいかを考えてまとめる。それが大事ですよね。

ニュースでの解説は、中身の要点をいくつか箇条書きに説明して、あとは全体の印象を2つ3つしか言わないし、言えません。そこで何を言ってもらうかがキーです。

夜のニュースでは、要約すると「あいまいだった」という一言に集約できます。

ここで、鳩山さんは本当は何て言ってほしかったんだろう。

何と言ってもらうことを狙ったんだろう。

それが分からなかった。

たぶん、「言いたいこと」を「言う」ので精いっぱいで、ニュース番組の解説でどう「コメントしてもらう」のかという発想はなかったんじゃないですかね。

 

-----翌朝の報道を見て追記:

「今までとは違う国になりそうだ、協力したら面白い、自分たちも参加するんだ、そういう気持ちに皆さんがなったらうれしい」。首相は本会議終了後、首相官邸で記者団にこう語った。(日経新聞10/27/09朝刊)

だそうです。各社の報道ぶりを見る限り、首相が期待するような、「いざ新しい国へ」的な解説でまとめているものは見当たりませんでした。残念。------


オマケ:黄色/ゴールドのネクタイ。赤と並んでPRの世界では「パワータイ」と呼ばれる色。赤は「力強さ」、黄/ゴールドは「親しみ」を伝える色とされます。鳩山さんはこの黄色/ゴールドがお好きのようで、すっかり見なれましたが、これは友愛を印象付ける色で良いと思います。

でも、できればTPOに合わせて雰囲気をちょっと変えてほしいです。ワンパターンと思われるとファッションチェックとしてのネタ出しを失うことになりますから。番記者にはちゃんと記事になるネタを出し続けないと、変なネタを見つけて書かれますからね。

・・・でもね、そうは言っても、気合いの入った所信表明演説で、聞いていてたいへん興味深かったです。従来ともかなりスタイルが違いましたしね。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 01:09

2009年10月26日

新刊裏話:2つの表紙(頭のいい質問 すぐできるコツ)

商品はパッケージによって売れ行きが大きく変わるという話はよく聞きますが、本でもちょっとでも手に取ってもらえるような工夫をしています。

私の最新刊、「頭のいい質問 すぐできるコツ」(鶴野充茂著 三笠書房 知的生き方文庫)でも、直前まで激しく議論されました。

オレンジとピンク。2つの表紙のカラーで「どっちでいくか」と話し合われていたのです。

 

2shitumon_book_cover.jpg

最終的に左側のオレンジ色に決まったのですが、ごく少数、マーケットに右のピンク表紙版が出ています。今では超レアです。見つけたらご報告いただき、入手し、大切にしてください。コレクターズアイテムになるかどうかは分かりませんが。

さて、なぜ2色で議論されたのか。

これは前作「頭のいい説明 すぐできるコツ」と、並べて販売する時に、それぞれの良さをアピールできるようにし、なおかつ2つ並べても目立つ、と。そういう効果を狙って、どちらがベターか、を話し合ったためでした。

なので、

shitsumon-setsumei1.jpg

こうやって並べてみて、どうか

shitsumon-setsumei2.jpg

こうやって並べてみてどうか、

と議論されたわけです。

オレンジの方が、確かに発色がよくて、元気いいですよね。

 

手元に両方のバージョンがありますが、どちらも中身は同じ。関係者の皆さんと一緒に気合いを入れてまとめた一作だけに愛着があります。

頭のいい質問 すぐできるコツ

お試しください。

 

投稿者 MT : 13:14

2009年10月25日

もっと丁寧に書いてよ

街を歩いていて、ある飲食店の壁面に募集広告を見かけました。

kyubo.jpg(写真は電話番号部分を加工しています)

 

まず、「アルバイ 求む!!」って、一瞬、何を求めているのか正しく認識できませんでした。

 

アリバイ工作に協力してくれる人 求むということ? みたいな感じ。

 

ちょっと冷静に考えて、

また、「アルバイト」が「アルバイ」 になっているところに再び理解できないメッセージを感じました。

 

それは、「家庭教師」を「カテキョー」と略されているのを初めて知った時並みの衝撃です。

なんで、「アルバイト」を わざわざ 「アルバイ」に省略するのか。

わずか一文字の差に一体どんな理由があるのか。

え、それとも、いま、アルバイト業界では「アルバイ」が当たり前なのか。

わざとその感性に合う「同志」をターゲット化して出しているメッセージなのか。

 

それでもやっぱり思うんです。

人の募集広告ですから、もうちょっと丁寧に書いてもらいたいですよね。

これ見て「アルバイ」に手をあげたら、相当、手荒く扱われそうです。

 

だって、7時から1時ですよ。18時間労働じゃないですか。

そりゃ、「賄いつき」「!!」(ビックリマーク2つ)にしなくても、ついてなかったらやっていけませんって。

 

ここまで来たら、単なる飲食店ではなくて、虎の穴 みたいな存在を感じさせますね。

 

普通のアルバイトを求めているのであれば、もう少し丁寧に書いた方がいいと思います。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 16:26

鳩山会館で見たハレの演出

時間が経ってしまいましたが、9月某日、政権交代になった直後、文京区音羽にある鳩山会館に行ってきました。

hato-front1.jpg 

鳩山由紀夫首相の育った家で、祖父の鳩山一郎元首相が大正13(1924)年に建設したそうです。

hato-front2.jpg

これ、表玄関。ここからなだらかな坂道を登って「屋敷」に着きます。

 

さて。

ハッとさせられたのはこの様子を目にした時のことです。

 

hato-zou1.jpg

庭の片隅で、中年男性がおもむろに着替えを始めたんです。

「え、なに? なに?」

上着を着て、ネクタイまで・・・

hato-zou2.jpg

と、思ったら、今度は鳩山一郎像の前に近づいて行き、奥さんらしき人が、ネクタイを直しています。

 

hato-zou3.jpg

あ、写真撮影だ!

  

一連の様子を見ていて思いました。

写真や動画の撮影はどんどん手軽になっている。

撮るのも撮られるのも、ほんと気軽です。

 

でも、だからこそ、それを特別な瞬間にするには、工夫や努力がいるのかもしれないな、と。

この家族が、近所から散歩で立ち寄ったのか、遠方からわざわざ訪れたのかはわかりません。

ただ、気合いを入れて着替えてまで撮った写真は、本人たちにとっては間違いなく特別な瞬間として残ります。

どこでも誰でも簡単に撮れるようになったからこそ、ハレは自分で演出する。

 

ああ、そういうの、日常生活の中でも取り入れていきたいなあ、

これからは、写真撮る前に、なるべく着替えるようにしよう。(?)

そんなことを考えた鳩山会館でした。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 15:13

2009年10月24日

はっきり分かりやすい視覚的なメッセージ

記者会見などでフリップを用意することがありますが、どれくらいの文字の大きさで見せるのが効果的か、とよく悩みます。

ある程度の情報量を入れようとすると、限られたスペースではどうしても文字が小さくなってしまいます。

文字が小さくなると、視覚的なメッセージ性は弱くなります。

 

どれくらい大きくするとインパクトが出るか・・・。

この写真を見て、はっきり分かりました。

 

ookinaji.jpg

人を基準に大きさを認識するので、「顔」ですね。顔よりも大きな字だと、

「わ、これはインパクトある」

と思わせられるんじゃないか。

 

いや、これは大きな発見です。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 17:01

2009年10月23日

「説明のルール」台湾語版が出ました

2006年に出した、私の「あたりまえだけどなかなかできない説明のルール」(明日香出版社)が、台湾語に翻訳されました。

setsumeirule-taiwan.jpg

先ほど届いたばかりです。んー、何が書いてあるのかよく分からない。

自分の名前だけかろうじて認識できます。

 

略歴のところを見る限り・・・社名の綴りが間違っているような・・・

ビーンスター株式会社、アルファベットだと「Beanstar」なんですが、「EANSTAR」と書いてあります。

それだと、イヤンスターじゃないか。

・・・でも、嬉しいです! 

 

あたりまえだけどなかなかできない説明のルール」は、今でもポツポツ重版が続いています。

 

ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 12:56

2009年10月21日

同じ相手に往復のビジネスを試みる

アマゾンで中古の本を買ったら、送られてきた本の封筒の中に、こんなものが入っていました。

ourikudasai.jpg

着払いの伝票と、「お売り下さい」と大きく書かれた中古本の買い取りチラシ。

 

これ、ありそうでなかった方式です。

売り先から、買い取る。

納品先から仕入れる。

同じ相手と往復のビジネスをやってるわけです。

 

顧客であって、取引先。

 

面白い発想ですよね。

買い取り価格がどうの、なんて考えずに、身近な段ボール箱に本を詰めて送る手配をしてしまいました。

 

買い取り価格のお知らせの時に、別の中古本を勧めるような、物々交換を提案してきたりして・・・。

 

面白い展開になったら追ってレポートします。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 MT : 03:49

2009年10月19日

感謝! 立て続けに感想メールが届きました

先週~週末にかけて、たてつづけに「つるの式」についてのメッセージをいただきました。

ありがとうございます!

 

tsutaeru_coverH140.jpg 「つるの式 伝える技術 新常識」 鶴野充茂(著) 小学館

「本当にありがとうございました。これから参考にさせていただくことがたくさんありました。私は管理栄養士で、XXXXXX大学で講師をしています。年代の差からか学生とのコミュニケーションに考えさせられることが多いのが実情です。学生が興味のもてる授業をすればいいのだと認識できました。「力が入るとうまくいかない」という文言の通りでした。緊張しているので(ありきたりでも?)力を入れて、完璧にこなそうとし、学生の無関心そうな表情で、ますます緊張・・・。2回目からはどうせ学生は~~、なので地の自分で事を進めます。そうすると必ず反応してきます。今後そういう学生を少しでも増やしたいので、また参考にさせていただきたいと思います。」

「  実は、私も大学時代心理学を学びました。現在は、韓国のXXにある大学で日本語会話講師として働いております。先生のコミュニケーション方法の内容について、私も大いに頷ける点も多く、また、新たな発見もあり、大変楽しく読ませていただきました。」

今、気づきました。お二人とも大学の先生ですね。貴重なコメント、ありがとうございました。

 

書店でも売れ始めているそうです。皆さん、ありがとうございます!

アマゾンでも買えます

 

 

投稿者 MT : 13:22

2009年10月18日

書店視察、五反田編

小学館から新刊、「つるの式 伝える技術 新常識」が出たので、時間を見つけて展開の様子をチェックに行っています。

今回は五反田編。何気に書店の激戦区なんですよね。

book1st_gotanda1.jpg (ブックファースト 五反田店)

駅ビルに7Fに入っています。

book1st_gotanda2.jpg book1st_gotanda3.jpg

ここは、話し方・仕事術系のセクションの棚にこんな具合で置いていただいてました。

 

aoi_gotanda1.jpg (あおい書店 五反田店)

aoi_gotanda2.jpg aoi_gotanda3.jpg

こちらは比較的、入口に近い場所の平台の上に置いていただいてました。

隣近所にある本がかなり硬めの本の近くでした。

 

 

ayumi_gotanda1.jpg (あゆみブックス 五反田店)

ayumi_gotanda2.jpg

こちらでは、新刊「つるの式 伝える技術 新常識」は見つけにくいところに棚刺しされていたのですが、代わりに(?) 昨年からのベストセラー「頭のいい説明 すぐできるコツ」がよく目立つ場所で展開していただいてました。

「売れてます! 文庫・ビジネス No.1」だそうです。

 

書店って、ほんと陳列、棚の作り方、置き方がまるで違いますね。客層と合わせてその理由を考えると、とても良い頭の体操になります。

皆さん、ありがとうございます!

 

 

 

 

投稿者 MT : 00:50

2009年10月17日

書評家に聞く、紹介する本のポイント

毎年一度、この時期に明日香出版社が開催するイベント「著者大会」にお呼ばれします。

参加者が著者ばかり(明日香出版社から本を出している)、という面白い場ですので、毎回、新たな出会いを楽しみに参加しています。

aska2009party.jpg (著者大会の様子、余興やベストセラー作家の対談なども)

 

今回、初めてお会いした一人、丸山純孝さんは、「いつも目標達成している人の読書術」の著者で、ネットでたくさんの本を紹介している書評家。

 

そこで、 「どんな本を紹介するんですか?」 「どんなところを見ているんですか?」と聞きました。 出版関係者なら誰でも知りたいところですよね。

で、いただいた答えは、

「特長が一言で表現できること」

そのために、

「項目は特にしっかり見る」

とのことでした。

 

「とはいえ、特長を分かりやすく表現できる本って、多くはないですよね?」と聞くと、次のような答えが返ってきました。

  

最近は、本のデータと構成・項目くらいまではネットで見られるようになっている。

それを見て、他の本と違うことを言っている本なのかどうか、は簡単に言えます、と。

 

項目、確かに大事ですよねー。たいへん参考になりました。

 

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

私の新刊も特長、分かりやすくなってるかな

投稿者 MT : 10:47

2009年10月16日

強力プッシュ@文教堂 新大阪店

新刊から、強力に展開していただいている書店がありました。

osaka_bunkyodo.jpg

文教堂(ブックストア談) 新大阪店。JR新大阪駅の2Fです。

この書店のご担当者から、写真を直接いただきました。

osaka_bunkyodo2.jpg

「面陳」、という言葉を使うそうです。すごい面陳。

新刊ですからね。出たばかりの。

osaka_bunkyodo3.jpg

この書店、動きが良くて、先週10日配本なのに、直後の13日にはもう200冊の追加発注をいただいたそうです。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 00:11

2009年10月15日

書店での展開「つるの式 伝える技術 新常識」

あちこちの書店で私の新刊、「つるの式 伝える技術 新常識」が並び始めています。

bunkyodo_akasaka.jpg

文教堂 赤坂店 (港区赤坂2-14-17 国際新赤坂ビル 1F 東館)

 

aoi_roppongi1.jpg aoi_roppongi2.jpg

あおい書店 六本木店 (港区六本木6-1-24 ラビロス六本木 1・2階 )

ありがとうございます!

 

 

 

投稿者 MT : 23:55

本が売れない、と言うけれど

毎日のように出版社の人と会っていて、みんな口をそろえて

「本が売れない」「なかなか売れない」「ほんとに売れない」

と言います。

 

でも、まだまだできること、ありそうに思うんですよね。

本1冊の値段って、とても効率の良い投資だと感じる人はたくさんいると思うし、

自分に合った本、必要としている情報やアイデアに出会える本なら、喜んで買うという人は多い気がするんです。

 

ただ、年間8万点もの(最新データだともっと増えてる?)本をどーんと見せられたら、本好きでも、うろたえますよね。

 

現に、編集者が忙しくて1か月くらい書店に行けなかった後、大手書店に入ったら、「知らない本が多すぎて、めまいがした」なんてことを言われます。

bookstore2.jpg 

たとえば、エノテカみたいなワインショップは、よくセット販売しますよね。

「ブルゴーニュ6本セット」とか「極上の赤12本」みたいに。

 

なんで、本屋さんは、そういうの、やらないんでしょう。

「プレゼンの苦手意識完全克服のための6冊」とか

「よく眠れない人のための心を穏やかにする3冊」とか

 

本を求める人のニーズはいろいろでしょうが、

本の役割って、

何かの問題に対する処方箋がほしい、とか、

具体的な個人の「意思」を支援するものなんだと思うんです。

 

そしたら、そういうのをもっとトータルでサポートする方法を考えてもいいんじゃないかと思うんですよね。

 

私だったら、白衣(権威づけ)着た「ブックドクター」が入口に座っていて、相談にのる。

「仕事で悩んでいるんです」という若者に、

「じゃ、6か月分の本を選んであげましょう。月5000円です。毎月3冊ずつ、今のあなたに効果のありそうな本を送ってあげますよ」

みたいなことを言う。

手数料は料金の1-2割。「相談無料、明朗会計」って書いて貼っておく。

「活きのいい本が入ったから、買いにおいでよ」とか、電話してケアしてあげる。

 

結構、それって、アマゾンではやりそうもないサービスだと思うんですけど。 

だめかな。

 

 

 

投稿者 MT : 10:52

2009年10月14日

小学館の中で

小学館の正面玄関に、私の新刊「つるの式 伝える技術 新常識」が展示されているそうです。

DVC00003.JPG

小学館に仕事でお立ち寄りの方は(?)、ご確認ください。

「出版される本の中で、展示されるのも本当にごくわずか」(編集のAさん談)なんだそうです。 ありがとうございます!

アマゾンでも買えます

 

 

 

投稿者 MT : 06:47

2009年10月13日

新刊が書店で並び始めました

週末あたりから、私の新刊、「つるの式 伝える技術 新常識」(小学館)が書店に並び始めました。

bookstore.jpg

こんな感じ。

単行本なんですけど、サイズが小さめなので、やや目立ちにくいかな、とも思われますが、2004年からメルマガやブログ「つるの式コミュニケーションメソッド」、ニフティの連載「毎日がプレゼン!」などで書き進めてきたコラムが本という形になったということで、感慨深いです。

すでにたくさんの反響をいただいています。

しかも、幅広い層の方々から。

 

書店にお立ち寄りの際は、ぜひお手にとってご覧ください。

感想なども聞かせてくださいね。

アマゾンでも買えます

 

投稿者 MT : 12:53

「注意をひきつけること」と「買わせること」の差

新宿高島屋の地下で、14人のパティシエが作ったスイーツを1か所で選んで買える、スイーツのセレクト・ショップをやっています。思わず吸い寄せられてしまいました。

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パティシェリアと言うそうです。(以下、高島屋のスタッフブログから引用)

パティシェリアは平成19年4月に新宿高島屋に誕生した
13人の人気パティシエから成る日本初のケーキのセレクトショップです。
今秋9月30日より14人のパティシエになります。
宝石のような美しいケーキをぜひ見に来てください♪
ケーキは各ブランドで高島屋限定をご用意しています。
なんとケーキは全部で140種類に!!(゚ロ゚屮)屮
テイクアウトはもちろん、隣のカフェでもお召し上がりいただけます。

また季節ごとにケーキの種類が変わります。d(*ゝω・´*)

(引用おわり)

回転寿司によくあるような伝票を持って、それぞれのスイーツにふってある番号に印をして、選ぶ形式になっています。

pat2.jpg

こんな感じでディスプレイされています。

カウンターがL字になっていて、結構広いスペースをとってるんです。

 

 

端から端まで2-3往復したでしょうか。

 

あっちにうろうろ、こっちにうろうろ。

「買おう」、と決めているわけですよ。すでに。

問題は、「どれにするか」です。

 

それで、端から端まで2-3往復したんです。

 

結果、どれを選んだか。

 

 

実は、1つも選べなかったんです。

 

どれも、よく見るとおいしそうなんですが、「1つ」を選べないんです。

 

で、「あ~どうしよう」と思った矢先に、隣のスイーツ屋のショーケースが目に入りました。

 

pat3.jpg pat4.jpg

で、こっちの店で買ってしまいました。

 

明らかにディスプレイの差、なんです。 

pat2.jpg pat4.jpg

ね。

パティシェリアの方は、スイーツを複数のパティシエと契約して、「集めてくること」に付加価値があると思っている。

いや、確かに付加価値、ありますよね。

でも、その中の「1つ」を選ばせる努力が足りないような気がするんですよね。

「ここに来たら、なんでも選べるよ」

という、既存の百貨的の売り方にとどまっている。

隣の写真の店は、「買いなさいよ、これ、おいしそうに見えるでしょうよ」と

迫力ありますよね。

 

「おいしいもの」を「おいしそう」に見せること

「たくさんのおいしそうなもの」から「1つ」を選ばせて買わせること

 

違うんですね。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 11:38

2009年09月09日

小学館から新刊が出ます

10月7日の配本で小学館から新刊が出ます。

つるの式 伝える技術 新常識

(音が5・7・5になっていて響きいいでしょ??)

 cover_yellow.jpg

カバーが出来てきました。こっそり紹介。単行本ですが、新書に近いサイズです。

アマゾンでも予約の受付が開始されました。こんなに早いタイミングで予約受付って初めてです。

 

・・・でも、まだ私の手元に初校原稿が・・・ 

tsutaeru.jpg

もう少しです。 

お楽しみに!!

投稿者 MT : 21:04

2009年09月08日

仕事の工夫

昨夜は月一メデコミ会。いつも会場として利用しているバーで、何気なくやりとりを見ていて気づきました。

circus90709-1.jpg

んん??

circus90709-2.jpg

ボトルの王冠(大人になってから久々に使った単語だ)が、このようにならべてある。

「ひ、ひょっとして、何本売れたか、これでカウントしてるんですか?」

「はい、そうなんです」

「はー、これで何気なく、もっと飲め、もっと飲め、まだこれだけしか飲んでないぞ、貸し切りなんだから、とプレッシャーをかけるわけですね!」

「あ、いやいや、そういうわけでは・・・」

 

いやはや、仕事の工夫ですよね。売上が見た目にわかる。

自分もわかる。人もわかる。

効果的なコミュニケーションでもあります。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 MT : 13:15

2009年08月18日

禁止する表現で気をつけること

バスに乗って、何気に見上げたところに、気になる表現を発見。

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出口扉の上に、「お願い」とする6項目が書いてある。

お願い

法令により、次の行為は禁止されておりますのでご協力ください。

(1)走行中みだりに運転者に話しかけること。

(2)物品をみだりに車外へ投げること。

(3)自動車の運転に必要な機械装置に手をふれること。

(4)走行中乗降用の扉を開閉すること。

(5)走行中の自動車に飛び乗り又はこれから飛び降りること。

(6)法令に基づく乗務員の制止・指示に反すること。

bus2.jpg

まあなんとも、いざやろうとしても難易度の高そうな項目もありますが、本気を出したらできそう、というのもないわけではないですね。

 

さて、ここで私が気になったのは、

(3)から(6)は、客観的事実として、「やった」か「やってない」かがはっきり判断できるのに対して、

(1)と(2)って、程度の問題ですから、問題にするのも難しいなあ、ということです。

「走行中みだりに運転者に話しかけること」

みんなでドライブ行ったりしたら、運転に集中できないくらい話しかける人、いますよね。

最近のカーナビは、300メートル先がどうだとか、5キロ以上道なりとか、集中力そがれることも多いですし。

 

「みだりに」って、一体、どれくらいを指しているんでしょうか。ガイドラインほしいですよね。

運転手さんによっても違うんですかね。

「私は、30秒間に1センテンスまでなら話しかけられても平常心を保って運転ができます」

とか、どこかに書いておいてもらってもいいかもしれません。

  

ただ、ま、これはそんなに言い争いにはならなさそうです。

 

ところが、

(2) 「物品をみだりに車外へ投げること」

これ、誰かに遠慮してるんでしょうか? 外に何かを投げたらアウトにしてもいいんじゃないでしょうか?

空き缶5本は困るけど、ガムを包んだやつ1つなら許容範囲、ということ?

 

そんなとこまで気を使う必要あるんですかね。

 

もう、鼻くそ丸めて捨てるのも禁止、って言いきった方がいいと思うんですけど。

 

大体、「法令で禁止」されているのに「ご協力ください」と「お願い」するのって、掲示としてメッセージ性があまりにも弱いと思うんですけど、皆さんはどう思われますか?

 

もっとこう、自信を持って言い切ってみてもいいんじゃないでしょうか。法令で禁止なんだったら、ねえ。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 15:34

世の中の混乱具合い

最近の報道を見ていると、

政権交代選挙 < ノリピー < 地震・天気

かと思ってましたが、公示期間になってようやく選挙モードも広がってきましたね。

  

世の中、混乱している、というのはこういうのを見てもよく分かります。

senkyo.jpg

  

こんなところでも 情報発信? あるいは誰かの意思表示?

  

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

夏休み期間なんだから、「どうしてこういう順番なの?」と子どもに聞かれる親の気持ちも理解して作ってほしいものです。

 

投稿者 MT : 09:35

2009年07月30日

よく聞かれることは価値ある情報

イギリスに行った時に、観光事業の一環でうまいなあ、と思った事例を1つ。

 

その時、私はこういう状況だったわけです。

車でのんびりとドライブしていました。まずは景色を楽しもうと。そのうちなんだか車を降りて散歩したくなってきたのです。

それで、です。散策するのに良い地域で、景色も雰囲気もいいんだけど、いざ歩こうと思ったら、どこからスタートしてどういうコースで歩けばいいのか分からない。ついでに車をどこにとめておくか、どこにトイレがあるのかも分からない。

そんな状況で、一般的にどうするかというと、Tourist Informationに立ち寄って地図をもらったり、「●●に行きたいんだけどどう行けばいいの?」と聞くわけです。

ところが、こういう時、聞くべき目的地が決まっていたら具体的な質問もできるものですが、「どこに行きたい」という目的地がない場合には、質問もできません。

たぶん、「歩きたいんですけど」と聞けば、「どうぞ」「遠慮せずに」なんて言われる。きっとね。

でも、せっかくだから、同じ散歩をするなら楽しめる散歩コースを知りたいですよね。

事前にガイドブックを用意してくるような人なら、そんな問題はないのかもしれませんが、たまたまドライブしていて「あ、このへん、いい感じじゃないの」と思った時に、オススメ「散歩コース」は、今のところカーナビにも入ってないし、質問して最適な答えが得られる人に出会う可能性も低そうです。

できれば、うまいこと気分転換するくらいの時間を過ごせる長さのコースで、歩いている途中に見られそうな景色も予めイメージできると、「どこを歩くか」を選択しやすいですよね。

 

そういうの、現地でガイドブックを持参してなかったら、ものすごく得にくい情報だと思うんです。

ほしいのに。

現地に行く方が、その場でほしい情報がない。

 

それで何度、私は伊豆半島を寄り道せずにただ車で走り続けたことか。

 

何度、海を目の前にして、車を止めてPCを立ち上げ、ネット検索したことか。

何度、現地の書店を探して134号線、135号線をウロウロ走ったことか。

 

イギリス・湖水地方のみやげもの屋に入ると、こんなカードが売っています。

wincard.jpg

散策ルートをポストカードサイズにまとめたもの。地図と文字情報を裏表1枚のカードにまとめてあります。

トイレも駐車場も、散策の目安時間も書いてあります。

1枚0.6ポンド、約100円。

 

きっと、もともと観光客からよく質問されていた情報だったんだと思うんです。現地のお店の人たちは。

でも目的地と条件のはっきりしない質問に付き合うのは大変です。答えるための知識もいるし。

入ったら困るところにズンズン入っていく連中もいるだろうし。

 

そういう、必要とされる情報を、カードにして売っている、と。

 

店の人も説明に余計な時間をとられなくていいし。売上にもなるし。

観光客はカードだったら持ち歩きながら道を確認できるし。

 

みんなハッピーですよね。 

しかもすぐできそう。 

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 19:30

2009年07月18日

仕事の専門性

仕事の専門性って何だろな、というのを時々考えます。

こんなのを見た時、専門の仕事だなあ、なんて感じるのをいくつか挙げられそうに思いますが、

その1つがこういうの。

esca_1.jpg

「専門」の対義語を「一般」とした時に、「一般」には決して見ることのないものを見た時。

ツールとか、アプローチとか、発想とかね。

 

さて、この上の写真は一体、何だと思います?

 

ニューヨークのBed Bath & Beyondという一種の大型家具屋&ホームセンターみたいな店内にあったものです。

 

esca_2.jpg

正解は、カート用のエスカレーターです。

こうやって運ばれていきます。

 

専門の店って感じ、しますよね?

 

たとえ使用頻度が極端に低くても、専門のツールを用意する。

確かにそれも自己演出かもしれない。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 00:33

2009年07月15日

選択肢が多すぎて、また来る

ニューヨーク出張のついでに母校、コロンビア大に。

columbia1.jpg

夏休み中なので、人はまばらでした。

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大学の周りの店はかなり変化がありましたが、留学時に住んでいたアパート1Fにあるカフェは今でもこの通り大繁盛。

 

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はて、でも、この店はなぜ生き残っているのか。 

 

理由はいろいろ考えられますが、こぎれいで、値段が手ごろで、くつろげる空間であり、かつ、

メニューの選択肢が多いこと。 味はもちろんです。

「あれと、これと、そっちと、それつけて。」みたいなオーダーで自分好みのが出来上がります。

cafe3.jpg

ディスプレー内にあるサンドイッチの既成メニューだけでも、日替わりで相当行けそう(?)

 

cafe4.jpg

ほらね。

これって、本屋みたいな刺激があるのかもしれませんね。

来るたびに新しい発見がある、みたいな。

  

でも、当時、私が食べてたのは、いつもベーグル+クリームチーズにコーヒーの組み合わせばっかりでした。

2日に一度は来てましたが。

ただ、ベーグルの種類は変えていました。 

cafe5.jpg

だってこれだけありますから。

 

選択肢がある中で、あえて自分の意思で絞った分野を繰り返し楽しむ、と。

なんか趣味の領域に近いですな。

 

そうすることで、時々、店員が自分を飛ばして後ろのかわいい女の子のオーダーを先にとったりしても、腹を立てずにまた来る気持ちの余裕もできるのかもしれません。

 

今日はなんだかよく分からない分析だな。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 17:51

2009年07月14日

エコな表現

ニューヨークで仮設通路を歩いていた時のこと。エレベーターの近くに、こんな標識を発見。

eco1.jpg

よく見ると・・・

eco2.jpg

電気でなくて、カロリーを燃やせ。

階段を使おう。

「エコ」推進を訴える、新たな表現の1つですね。

いや、アメリカだから肥満解消なのかな。

いや、経済危機で電気代の節約か。 

階段を使えば、一石三鳥、と。

 

地の色が緑、というのもまたメッセージ。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 21:50

2009年07月12日

オマケの与え方

イギリスでもアメリカでも、「2つ買ったら3つめが無料」というような売り方をすることがあります。

books1.jpg

たとえば本屋のBarns & Noble。

books2.jpg

2冊買ったら、3冊目が無料、と。

 

これ、日本だと3つでXXXX円、という表現にすることが多い気がするのですが、どうでしょうか?

靴下3足で1000円、とかね。

 

3足1000円だと「まとめ買い」の金額ですが、

2冊買ったら1冊は無料、だと「オマケ」です。

 

まとめ買いすればお得ですよ、というのと、

まとめて買ったらオマケ付けますよ、というの。

 

どっちが興味をひくのでしょうか。

商品の種類での効果的な使い分けとかもあるんですかね。

 

あ、そう言えば、「1500円以上買ったら送料無料」(アマゾンなど)というのもオマケ表現ですよね。

値段を固定できないものの方がオマケ表現にしやすいのかな。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:16

2009年07月11日

ボリュームディスカウントは常識ではない

ホテルでネット接続の手続きをしようとすると、何か違和感がありました。

internet_connection.gif

よく見てください。

1日の料金が14.95ドルです。いいですよね。

2日の料金が29.90ドルです。まあ、単純に二日間ですから、二倍。リーズナブルと言えば、リーズナブルかもしれません。

ところがです。

3日の料金は45.50ドルです。

計算すると、3日目の料金が15.60ドル、一日平均で15.17ドルになって、逆に割高になります。

4日の料金は52.50ドルですから、平均13.13ドル/日でここからは割安です。

  

3日間滞在するから、と考えずに3日の契約を結ぶと割高になる、というわけです。

 

考えていたのですが、この値付けのロジックがわかりません。

技術的なコストなのか、統計値による戦略的な値付けなのか。

 

まあ、3日間くらい滞在する人は、心の余裕もあるからあまり考えずに、3日間のところをクリックしてしまうのかもしれません。

 

3日間滞在なら、これくらいは誤差という考え方もできるかもしれませんし。

 

ただ、一人ひとりには誤差でも、組織的にやると年間で大きな差がつきそうです。不信感などのコストが発生するかもしれませんが。

でも視点としては面白いですよね。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 21:19

「邪魔してゴメンね」というスタンス

ニューヨークは、いろんな所で「パフォーマンス」を学べる街です。

subway1.jpg

たとえば今日、地下鉄に乗っている時のことです。

 

ちょうど車両の真ん中あたりで、突然大声で自己紹介を始める初老の男性がいました。

一日中こうやっているんでしょう。声はカスれてガラガラです。

「私の名前は、XXXX XXXX。大声で邪魔をしてすいません。家族4人を養わねばなりません。

私にはお金が必要なんです。どうか皆さん、お恵みを。」

 

寄付の国なんですかね、私の乗っていた車両で4人が顔を見ながら1ドル札を差し出していました。

家族を養うんだ、というのがコツなのかもしれないなあ。違いますかね。

 

そして、彼は隣の車両に移って、同じように大声をあげていました。

 

さらに、その後のことです。

とある駅で似たラティーノのグループが乗り込んできたかと思うと・・・

subway2.jpg

私のすぐ横でバイオリンとギターを奏で始めました。そして元気よく楽しげに歌う。

これがまた良いハーモニーなんです。しかも大体1-2駅区間くらいで1フレーズが終わる。

さーっと出てきて、ばーっと演奏して歌って、へーっと見てる間に仲間が帽子を持ってお金を集める。

まったく無視している人もいれば、笑いながら見ている人もいる。

結構たくさんの人がお金を出しています。

終わると隣の車両に移って行って、またそこで歌い始めます。

 

このテンポの良さ。

 

邪魔してゴメンね、でもすぐ終わるから、気にいったら教えてね、というテンポでパフォーマンスが続けられます。

「こういうのやりますけど、もしよかったら見てもらえますか?」

じゃなくて、

「邪魔だったらゴメンなさい。でもすぐ終わりますから」

でやっていく。

 

そういう基本スタンス、大事ですね。メッセージを発信する時には。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 08:27

2009年07月10日

ニューヨークに来てます

久々のニューヨーク出張です。

taxi1.jpg

空港からの道が混んでました。

hotel1.jpg

ホテルからの景色。37階、北向きです。

 

timessq1.jpg

23時のタイムズスクウェアです。

 

 

投稿者 MT : 13:48

2009年07月08日

The21 2009年8月号で紹介されました

7/10発売のPHP「THE 21」2009年8月号で紹介されました。

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全体特集は「1分で伝わる話し方」。記事は、特集2部の「達人が指南するスピード・コミュニケーション術」です。

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the21-3.jpg 

「会議・プレゼン編」で2ページにわたって紹介されています。

投稿者 MT : 22:19

2009年06月23日

イマドキ!? 居酒屋でのコミュニケーション

「最近の人は、すぐ近くの席にいてもメールでやりとりする・・・もう理解不能」、なんて、10年ほど前によくボヤいている話を聞いた記憶がありますが、今や居酒屋でも・・・。

izakaya_ketai.jpg

それじゃ、一緒に飲みに来なくてもいいんじゃないの?

という発想は、時代を理解していないと笑われてしまうんでしょうか・・・?

 

        今日も1つ、最近のコミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 23:50

2009年06月14日

場所を伝える時に大切なこと

今日は某病院の救急診療に。救急診療と言っても、救急車で入ってこないと、診察までにかなり待たされます。

「かなり」という主観的な言葉になるのは、結果的にかかった時間よりも、「いつ診察してもらえるのか見通しが立たない」という意味で、長く感じるためです。

せめて銀行の受付ナンバーのようなものを発行して、「今、何番」というのが表示してくれるだけでも気休めになると思うのですが。

 

今日も、マスクしたり顔から血を流している人などが何人も、いつ案内されるか分からないまま、静かに待っていました。 

 

さて、そんな待合室でこんな掲示物を見つけました。

nisseki1.jpg

インフルエンザがブームですからね、ふむふむ、と見ていて、「おや?」と目がとまりました。

nisseki2.jpg

院内の地図が書いてあるのですが、これが分からない。

不親切極まりないんです。

おそらく、そこに勤務している人か、常連でもなければ解読できないはずです。

 

一体、何が足りないか?

 

なんでしょう。

 

答えは、「現在地」が入ってないことです。

 

地図を見る時に大事な概念は、「現在地」と「行き先」です。

「行き先」を示しても、「現在地」が分からないと、「行き方」が分かりません。

手渡しされる地図なら、全体像から現在地を自分でイメージするんです。

  

でも、これ、掲示物ですから、「見る場所」が決まっている。

持ち歩くこともできない。

 

見る場所が決まっている時には、「今、ココ」マークをまず探しますよね?

 

「今、ココ」マークが見つからないと、「行き先」の情報は何の意味も持たないんです。 

だって、いずれにしても行けないんですから。

 

マジック持っていたら、「グリグリ」と書きこんで来たんですが、

なんせ、慌ただしく家を出てきたので、今日はちょっとそんなところまで備えができず、余裕もありませんでした。

さすがに救急ですから、看護士さんもそんな話に付き合ってくれる気持ちの余裕のありそうな人がいなかったし。

 

物事の改善には、気持ちの余裕、大事ですよね。(?)

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 02:27

2009年06月12日

組み合わせの 「合う」 と 「合わない」

組み合わせとして「合う」か「合わない」かは、やってみないと分かりません。

今日、調剤薬局で薬を待っていたら、カウンターで「マカダミアナッツ」を販売しているのを見つけました。

yakkyoku1.jpg

これがカウンター。

yakkyoku2.jpg

「マカダミアナッツ」と「マスク」が並べて売っています。

 

え? と周りを見回すと、かなり力を入れて販売している。

yakkyoku3.jpg

こっちの壁にも「ウイルスカット」の下に。しかも、マスクの箱より数が多い。

 

それで、聞いてみました。

 

「あのー、調剤薬局で、マカデミアナッツって、売れるんですか?」

「いや、ひょっとして、マカデミアナッツって、何かサプリメント的な効果でも?」

「あ、実は、インフルエンザにも効くとか?」

 

すると、白衣を着て薬の対応をしてくれていた薬剤師さんが、言いました。

「いえいえ、たまたま当店のオーナーが貿易の仕事をしてまして、ちょっと置いてみよう、ということになりまして・・・」

「でも、意外と売れるんですよ」

と。

 

「え、でも、なぜまた調剤薬局でマカダミアナッツ、買うんですか?」と私。

 

「これ、安いですからね。こちらのミルク味のが特に。もう1つの方は、ビターです。」

 

そんなやりとりをしていて、

気が付いたら・・・

 

yakkyoku4.jpg

買ってました。

 

帰りに、

「薬との飲み合わせに問題はありませんよね?」

と聞くと、

「大丈夫です」

との答え+他のスタッフもこちらを見て笑っている。

 

そんな風にして、1つ、また1つと売れていくのでしょうか。

 

確かに、調剤薬局は待ち時間がありますからね。 ぼんやり眺めているうちにほしくなるのかも。 「安いから買う」という動機は、あまり強くないような気もしますが。

 

ただ、薬局内のBGMが波の音+ハワイアンで、試食ができ、「おみやげにいかが? 3つ買えば4つもらえる」みたいな販促をすれば、さらに売れそうな気もしました。まとめ買いで。薬剤師さんもムームーを着て、フラダンス踊りながら出てくるとか。とにかくもっと雰囲気を盛り上げる。売るなら本気を見せてほしい。 (?)

 

それだと、薬を買いに来ないか。

 

いずれにしても、調剤薬局でマカデミアナッツなんて売れるハズがない、と決めつけると売れるものも売れませんが、やってみて「意外と売れる」なら、もうちょっと演出に凝る余地があるかもしれない、と思った私、でした。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 01:00

2009年06月11日

L25で紹介されました

本日6/11から首都圏で配布されているL25最新号で紹介されました。

L25.gif

P16 「感動したポイントを上手に伝えたい "説明ベタ"を克服する方法」という内容です。

L25-2.jpg 

ウェブにも出ています。記事はこちらでどうぞ

 

 

投稿者 MT : 17:57

2009年06月10日

反応のないメニュー

店の看板や店内の掲示物、メニューで不思議に思うと、私、あまり意識せずに聞いてしまう方です。

でも、そんな人、あまり多くないのかもしれません。

lanchmenu.jpg

今日もあるカレー屋さんで、メニューを見たら、

「LANCH MENU」

と書いてある。

何か意図があるのか、こだわりか、あるいは単なる間違いか。

「Aじゃなくて、Uですよね?」

と聞いてみました。

 

すると、店員さんは喜んで、

「そうなんです、間違ったんです」

と。

 

顔はニコニコしてるんです。

 

店内を見回すと、その「間違った」スペルの「LANCH MENU」がすべてのテーブルに置いてある。

 

不思議に思って、「何か意図でもあるんですか?」と聞くと、

 

「いえ、ただ間違ったんです。でも、初めてなんですよ、間違いを指摘していただいたのが」

 

それでニコニコしてるんです。

 

「LANCH MENU」を導入してから、約1カ月になるそうですが、その間、ただの一人も指摘しなかったそうです。

 

世の中には、密かにツッコミを待っている人たちがいます。

気が付いたら、皆さんも救いの手を差し伸べましょう (?)

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 16:03

2009年05月21日

東京FMで喋ります。5月22日(金)10時5分~

5月22日(金)、朝10時5分~20分、東京FMの番組で、私、喋ります。

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「Blue Ocean」という番組の「ミラボ」というコーナーです。

番組のサイトでも紹介されてます。

  


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もし、聞くチャンスがあれば、聞いてみてください。

一生懸命喋ってます。

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        今日も1つ、自己演出コミュニケーション、がんばりました!

投稿者 MT : 18:14

2009年05月20日

選ばれる理由 (旅先としてのUK)

今回、1週間のUK訪問。実際に行ってみて、観光地・旅先として選ばれるために(人に足を運んでもらうために)、「何が必要なのか」を滞在中、何度も考えました。

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たとえば、湖水地方に泊った時、宿のスタッフと「なぜこの土地が多くの人を魅了するのか」について話をしていると、風景や気候、この土地が持つ魅力について、こう言うんです。

「You can't buy.」 (お金では買えない)

私が行った時には気温も10度前後で肌寒かったのですが、それでも、「一日のうちに雪が降ったり、陽が出てポカポカ陽気になり、花が開いてまぶしい。一日の間に四季がある」というくらい、その景色がガラッと変わります。

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羊や牛が草を食み、子どもや老人が日向ぼっこをしたり、散歩したりする姿を眺める。

景色を楽しみながらトレッキングをし、自然の中で普段使っていない感覚を味わうわけです。

そんな経験、お金じゃ買えないだろう(You can't buy.)と、この場所で、何人も異なる人の口から、同じフレーズを聞きました。 

それってすごいですよね。表現レベルまで認識が浸透・共有されているということですから。

 

所変わってロンドン。

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高級百貨店ハロッズの生鮮食料品売り場。ここでは、日本の百貨店ではちょっと見られない光景が繰り広げられています。

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何かというと、店内で、たくさんの客が、売り場の写真を撮っているのです。

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「写真を撮りたくなる売り場」(しかも自由に撮らせている売り場)

本当にたくさんの観光客がカメラを出して、フラッシュをたいて、店内で写真を撮っています。

キャッチフレーズになりますよね。「みんなが写真を撮りたくなる売り場」。

 

マンチェスター行きの飛行機に乗った時、機内放送で、現在進行中のサッカーの試合のスコアが流れました。

マンチェスターのホテルにチェックインし、部屋に入ったら、荷物を持ってきてくれた人が、「あ、そうそう、今日は2-1で勝ったよ」と教えてくれました。

この町は、誰もがマンチェスター・ユナイテッドのサポーターで、世の中のみんなもそうだと信じて疑っていません。

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きっとマンチェスターユナイテッドの試合の動向は、天気予報より価値の高い情報として扱われていることを、半日立ち寄っただけの旅人でもはっきり認識できました。

 

そこにいるみんなで共有され、同じフレーズを使って説明できるくらい浸透した体験や価値観や情報というものが、外から触れる(旅行者として訪れる)人にも感じられるかどうか。

それがあるかどうかは、マーケティング視点で、「選ばれる理由」として、きっと重要な要素なのだと感じました。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 22:36

2009年05月19日

悪さをさせない仕掛け (UKパブの場合)

ロンドンの夏は日が長いので、明るいうちから飲んでいる姿が目立ちます。

金曜ともなると、この賑わい。道路までせり出してパイントグラスでビールを飲みつつ、大騒ぎしています。

pub_uk1.jpg

こんな感じ(ちなみに写真の場所は日本大使館裏。 ピンボケなのは、酔っているせいです)。 

パブ同士はよく隣接していて、隣の店も同じような状態なので、空いたグラスがどの店に回収されるかは分からないし、誰もそんな細かいことを考えて飲んでいません。

pub_uk2.jpg

角度を変えて見るとこんな感じ。

さてこれが、何の管理もしていないと本当に道路にまで広がって迷惑なので、いつのころからか柵で囲ったり、警備の人がやってきたりするようになりました。

pub_uk3.jpg

こんな具合に。上が警備の人。サッカーの試合結果によっては乱闘になることもありますしね。

で、それでも飲み終わってから、「くだを巻く」のをどう阻止するか。

 

つい最近、こんなニュースが出ていました。

 

パブ帰り客の騒音防止に「棒付きキャンディ」配布へ 英国

ロンドン(CNN) 英国南西部のパブなど飲食店が帰宅する客に対し、「棒キャンディ」を配る計画を立てている。店を出た客が「騒音」をまき散らさないようにするのが目的で、1週間の期間限定だが効果があれば続けていくという。

イギリス海峡に面したウェスト・ドーセット地区では、パブやクラブから帰宅する客が路上で大声を出すなどの騒音苦情が相次いでいた。特に、2年前に施行された禁煙法により、パブなどの屋内が禁煙になったころから、騒音だけではなく路上喫煙などに対する苦情も急増した。

そこで、地区の環境衛生部門がパブのオーナーらと相談し、口にキャンディを入れていれば不必要な騒音も出ることが減ると考え、棒付きキャンディの配布を決めた。棒付きキャンディをくわえていることで、「静かにしなければ」という気持ちを起こさせる狙いもある。 (以下略。以上、CNNサイトより引用 5/16/09)

Noisy pub-goers and clubbers to be given lollies to pipe down (DorsetECHO)

 

これって、行政で購入してるんですかね。だとしたら、どういう名目の予算なんでしょう。 食品会社のマーケティング担当の発案だとしたらうまいですよね。どういう段取りで実現させたんでしょう。パブでは、どのタイミングで配ってるんでしょう。あまり早く配ると飲み物が売れなくなるしね。

こういう工夫って、わくわく感ありますねえ。

 

 

投稿者 MT : 00:42

2009年05月14日

禁止の表現 (UK公園の場合)

イギリスの公園には多くの緑があり、芝にもあまり気にせず入っていけるところが多いのですが、中には、「入ったらダメ」というエリアもあります。

shibafu1.jpg

そんなところには、こんな看板が出ていたりします。

で、面白いのは、何気にその表現が違うこと。

shibafu2.jpg

(1)まず、これは、

「こんなとこに入ってこないで、ちゃんと道を通りなさいよ」

という表現。

AでなくてBにしろ、的な表現は英語表記にはよくありますね。

たとえば、鍵をかけて使っていないドア。その前に、「このドアは使えません」ではなく 「他のドアを使ってください」というような表記をします。

shibafu3.jpg

(2) これはもっと直接的。「芝生に入らないでね」と。

 

面白いのは、これ、同じ敷地内にある看板なんです。

入口に近い方、つまり多くの人が先に目にする方(1)が、間接的な、やんわりした表現。それで聞いてもらえないと、もっと直接的(2)になる。 

 

・・・それでも無視する人へはどうするか。 どんな警告が待っているか?

 

どう思います?

 

 看板でなくて、警備員が怖い顔して立ってるんです。実際。

 

 表現として、確かに効果ありそうですよね。

  

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 20:21

2009年05月13日

UKトイレ事情

GW中、久しぶりにイギリスに行ってました。空港に降り立った直後から、その国独特のサインというのがありますよね。トイレなんかも国ごとに特徴があります。

handdryer_heathlow.jpg

たとえば、ヒースロー空港の新しいターミナルにあるトイレ内のハンドドライヤー(というのでしょうか)。デザイン性が高くて、一見、それとわかりませんでした。絵の下に手を突っ込むと、

がーっ

と温風が出てきます。

handdryer_manchester.jpg

これはもっと一般的な形。イラストが付いててわかりやすいですよね。

handdryer_manchester2.jpg

こんな風に使います。

 

handdryer_kensigntonpalace.jpg

今回、ケンジントン宮殿の中に入ることができまして、ちょっとトイレを拝借。

よくあるタイプなんですが、

handdryer_kensigntonpalace2.jpg

さすが、宮殿内のトイレだけあって、ラベルのところに、ほら、「王室御用達」マークがついてます。 誇りが感じられますなあ。

 

意味がよく分からなかったのが、これ。

tall_manchester.jpg

マンチェスター空港内のトイレで発見した、「身長・体重計」。

まあ、確かに体重計をバスルーム近くに置いている家庭は多いと思いますが、空港のトイレでも気になる人が多いんでしょうか?

tall_manchester2.jpg

50Pですから、最近のレートだと80円くらい? で結果をプリントアウトまでしてくれます。

 

お国柄ですなあ。(?)

 

 トイレで国を感じさせる。 国のブランディングの新しい方法をまた1つ学びました。

 

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投稿者 MT : 00:53

2009年04月30日

COBS Onlineで紹介されました

毎日コミュニケーションズの20代ビジネスパーソン向け情報誌「COBS」オンライン版で紹介されました。

cobs43009.jpg

入社したばかりですが、“ビジネスパーソンっぽい”言葉を使いたい!

というお悩み(?)に対して、私がアドバイスする、という形式で記事がまとめられています。

ちょい役ですけど。たくさん喋って、カットされているところが面白かったんですけど。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 17:22

2009年04月24日

考えさせる車内広告

広告やメディアの表現でとても気になるものに出会うことがありますね。

たとえばこれ。地下鉄の車内広告です。

ohabasaiyo42409.jpg

「看護師大幅採用。」と書いてある。

 

「看護師大幅採用」ですよ。

 

まず、「看護師」は、資格・職業名。「看護士」から性別感のない言葉になる時に、「看護師」になったと調べたら出てきました。これはいいです。

しかし、「大幅」で「採用」するって、どういうことなんでしょうか?

大幅採用「増」なら許容範囲のような気がします。 ただ、「大幅採用」は、採用増なのか採用減なのかわかりませんよね。これだけだと。まあ、広告出すくらいなので、今の時代に採用増だ、どうだ、という感じなのだと思いますが。

 

大幅「増員につき採用」でもいいですよね。

「大規模」「多数」採用でもいいですね。

でも、私には「大幅採用」は受け入れられません。

 

おおはば 【大幅】 (名・形動)[文]ナリ

(1)普通より幅の広い・こと(さま)。 「―な障子紙」

(2)普通のものよりも幅の広い布地。和服地では、並幅(36センチメートル)のものに対して72センチメートル前後のもの。洋服地ではダブル幅(約140センチメートル)のものをいう。

(3)数量や規模などの変動の差が大きい・こと(さま)。

「―に値上げする」 「―な人事異動」

(引用終わり) 

 

・・・でも、

kangoshi42409.jpg

↑神妙な顔つきで、前に座っている人と「セット」でお願いする広告↑なんだとしたら、

あっぱれ、と言ってしまうかもしれない。

  

見事な組み合わせ。

こういうのも、メディアミックスとか、クロスマーケティングって言うの?

違うか。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 09:49

2009年04月07日

さりげないオリンピック招致活動の山場

都内は2016年の東京オリンピック・パラリンピック招致モードがピークを迎えつつありますね。

これまでにも都の施設などを中心にノボリは見かけましたが、この春になって、柱にくくりつけるタイプの縦型パナーが増えました。

tokyo_olympic1.jpg

ふーん、と思って何気によく見ると、海外仕様になっています。

tokyo_olympic2.jpg

日本国内向けのスローガンは、「日本だから、できる。あたらしいオリンピック!」。

海外広報で使用されているスローガンが、この「Uniting Our Worlds」です。

これは、何を意味するか。

 

そう、海外向けのアピールをしてるんですね。

 

でも、なぜ国内で?

 

今月、IOC評価委員会が来日する そうです。

オリンピック開催地は、このIOCメンバーによる投票によって決まるとのことで、招致活動は、その彼ら向けのメッセージ発信を中心に進められています。

そういうわけで、東京をあげての歓迎ムードができているというわけですね。

 

誰に対して、どんなメッセージを発信するか。大切なコミュニケーションの基本ですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 22:21

2009年03月30日

ベストセラーになりました!「頭のいい説明 すぐできるコツ」

2008年11月に発売された、私の「頭のいい説明 すぐできるコツ」(三笠書房・知的生き方文庫)が、10万部を突破しました。

shinosaka_bookskiosk_blog1.jpg

JR新大阪駅構内(在来線)のブックスキオスクでは、店頭に巨大な山になって販売されています。

三笠書房から紹介を受けて、先週、この書店に挨拶に行ってきました。

  

shinosaka_bookskiosk2_blog.jpg

売れる日は、1日このお店だけで80冊が売れるそうです。これまでここ1店舗で4000冊が売れました。すごいですよね。

 

shinosaka_dan_blog.jpg

同じく新大阪のブックストア談では、文庫の週間ランキングで「第1位」と紹介されていました。

紀伊国屋週間ベストセラーでは、5位です。

setumei_pop1.jpg

POPも興味深いんです。いろいろバリエーションがあって。それぞれに工夫されてます。

 

コメントもたくさんいただいております。読者の皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございます!

 

投稿者 tsuruno : 20:23

2009年03月28日

トヨタ式、レストランのメニュー

トヨタの知人に誘われて、トヨタ東京本社内にあるレストラン(社員食堂ではない)に。

toyota.jpg

東京トヨタのオフィスに入るのは初めてかもしれません。ニューヨークのトヨタには行ったことがあって、セントラルパークが一望で、圧倒された思い出がありますが、東京のこちらのオフィスも公園に面していて、とても眺めが良かった。

と、それはいいんですが・・・。

メニューを見て驚きました。

toyota_menu.jpg

これ、なんだか工程管理票みたいに見えません?

 

絶対にエンジニアが作ったメニューですよね。何か食べたい、何がおいしそうか、という発想で作られたメニューでは決してありません。

 

でも、なんかトヨタらしい。

食べ物メニューにまでトヨタらしさを植え付ける。強烈、徹底的なブランディングです。

 

 値段が周辺地域のランチ価格より、ちょっとだけお手軽、というのも、

「結局は社員が社外の人にご馳走する」という利用形態を踏まえたもの、という理解の方が、「福利厚生の一環」というより

しっくりきそうな気がするから不思議です。ここにも有名なカイゼン活動が!?

 

うーん、トヨタ、恐るべし。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 tsuruno : 06:51

2009年03月25日

家族の肖像

地下鉄内で、眠る家族。

sleeping_family

この光景から言えること。

・みんな疲れている

・頭は重いので、前に倒れやすい

・目が覚めた時、きっと首が痛い

 

私も今、どこででも寝る自信があります。眠い。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!?

投稿者 tsuruno : 19:16

2009年03月24日

フォーカスしないと伝わらない

わー、すごい人の数だ。

と、思って、東京マラソンを見ながら写真を撮りました。

marathon.jpg

 

でもこれ、なんか、伝わりませんよね。

目で見ている時には、視界を変えて全体で「すごい人の数」を認識しているのに対して、写真だと「ぐーっ」と人の密集しているところに寄らないと「すごい人の数の感じ」を伝えられません。

密集しているところをフォーカスして見せる。

iPhoneのカメラでは難しいことです。(?)

 

イメージで伝えるには、フォーカスするって、大事なんですねえ。

 

 簡単ですけど、 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 tsuruno : 19:00

2009年03月18日

最近の小学生のコミュニケーションツール

電車の中で見かけた光景。 今やケータイは小学生でも当たり前のコミュニケーションツールになってるようですね。

hitonoktai.jpg

女の子のがピンク、男の子のがブルー。ランドセルとコーディネート。

しかも、人のケータイを引っ張って使う形。(?)

 

 こういう時代に合わせたコミュニケーションを考えていかねばなりませんなあ。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 16:31

2009年03月17日

担当者にオススメされた

最近、久しぶりに連絡をくれる人が増えました。

osusume.jpg

「本屋で名前を見かけたよ」と。

「大戸屋で隣に座った人が読んでいたよ、興奮したのでメールしました」とかも。

 (一体何に興奮したのか分かりませんが)

 

そういえば、mixiやGREEのはじめのころにも同じようなことがありました。

「名前を見つけたので懐かしくなってメールした」と。

小学校時代の同級生まで連絡くれましたからね。

 

今日はも1つ嬉しいことが。

osusume2.jpg

知らない人に「オススメ!!」されました。

せっかくなので、私もお返しに。

「この本は、JR大宮駅なか(ecute)、リブロで買うのがオススメ!!」

 

 

 

投稿者 tsuruno : 15:20

2009年03月16日

【御礼】 ACフォーラム2009、開催しました

2009年3月14日(土)、ACフォーラム2009、開催しました。

今回もたくさんの方々の協力を得ながらイベントが実現できました。

関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。

講演は、日経トレンディ編集長の渡辺 敦美さん、エイベック研究所社長の武田 隆さん、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会 広報ディレクターの松尾 崇さん、芸者東京エンターテインメント社長の田中 泰生さんフライシュマンヒラード・ジャパン社長の田中 愼一さん、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト社長の鶴岡 秀子さん、ソフトバンクモバイル・iPhoneエヴァンジェリストの中山 五輪男さん という、たいへん豪華な顔ぶれで、週末の朝から夜まで丸一日、「現状打破のマーケティング」というテーマで最新事情や成功事例について、紹介していただきました。

よく商品力が優れていることがヒットに欠かせない、商品の優位性で売上を伸ばした、といった分析がメディアでされ、「本物であること」が大切だと言われてきましたが、現在は、「本物」であるだけではユーザーに気づいてもらうことさえ難しく、そこには市場とのコミュニケーションに徹底的に取り組む必要があると考えています。

「本物でないといけない」でも、「本気でないと売れない」と。

そういうことから、今回はACフォーラムのタイトルに、「現状打破のマーケティング:本気で売る!仕組みと工夫」 と付けました。

不況の影響で、「会社からセミナー参加費が出なくなってしまいました」という話もたくさん聞きましたが、過去に参加された方を中心に、「今回は自腹でしたけど、来て本当に良かった」 「たくさんの講演会やセミナーに参加してますけど、昨年のACフォーラムは、3本指に入る面白さでした。それで今回も参加したんですけど、今回のは今まで参加したものをトータルしても一番かもしれない」なんてことを交流会の時にお話ししてくださる方もいらっしゃいました。 過去の講演者の方々も何人も「参加者」として参加していただきました。

 

今回も約半年間をかけて準備をしてきました。前回苦労した会場(予約いっぱいで残ってなかった)と、第一候補のスピーカーが割と早い段階で決められたので、スムーズに行くかと思いきや、その後、調整を図らねばならないこともいろいろと出てきて、余裕がありませんでした。今回もタイヘンでした。

一般的に、マーケティングの観点では、人はどんどん必要に迫られないと動かない状況になっています。それだけみんな忙しく、絶え間なく新しい情報にさらされ、「こうしたい」「こうしよう」とアクションを起こす前に次の「やること」「やらねばならないこと」が積み上がってしまうような状況です。それゆえに、「これは自分にとって必要だ」「すぐにやらねばならない」と感じてもらうためのコミュニケーションを工夫して考える、ということが増えています。

 

でも、人間、「必要なこと」だけをやっていても、あんまり面白くないですよね。

私ね、人を面白くしているのは好奇心なんだと思うんですよ。

 

どうせなら、「今ね、こんなことやってるんですよ」と話のネタになるような活動もしたい。

人に言わなくても、自分でやりたい、やろうと決めたこと、「プラスα」の活動で充実した日々をおくりたいって、多くの人が思ってるんじゃないかと思うんです。

ACフォーラムは、有志によるボランティア的な活動で運営されています。それぞれに仕事がある人たちが集まって、「仕事でこれを担当するように」と言われたわけでもないのに、朝早くから集まって議論をし、夜遅くまで資料を作ったり、作業をしたりして、ヘトヘトになりながら当日を迎える。ほとんど修行というか、趣味の世界ですが、そんな体制の方が、逆にみんなそれぞれの強みを発揮しやすいように思います。少なくとも、みんな燃えますよね。

燃える活動。

皆さんは何かやってますか?

今回の反省も踏まえつつ、来年、もっと素晴らしいイベントと場を作り上げたいと考えています。

講演者の皆さん、参加者の皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さんにお礼申し上げます。皆さん一人ひとりの力がなければ、今回のイベントは実現しませんでした。本当にありがとうございました。

また、一緒に燃えましょう。

   

acf2009_staff_after_the_eve.jpg
(ACフォーラム2009の交流会後にスタッフのみんなで)

投稿者 tsuruno : 06:57 | コメント (0) | トラックバック

2009年03月13日

みんな一生懸命働いている

仕事でクタクタになっている時、ふと世の中を見渡すと、一生懸命仕事をしている人ってたくさんいるなあ、と思いますね。

namahage.jpg

こんな人たちとか、

window.jpg

こんな人たちとか。

 

みんな見てますよ、しっかりと。 あなたたちの雄姿を。

やはり、体で表現する、全身全霊をかけて取り組む、というのは大事ですね。

 

ちょっと私もクタクタになってますけど、明日はいよいよ年に一度のマーケティング・コミュニケーションの祭典、ACフォーラムです。

2009title[2].jpg

準備、たいへんでした。

でも、楽しんでます。

みんなと会えるのが楽しみです。私は、司会・進行です。

  

bestseller2.jpg

私の「頭のいい説明」が売上をのばしています。こんな感じの書店とか、

bestseller3.jpg

こんな風にワゴンで展開してくれるところまで。 ただただ嬉しい。その手作りPOP、使わなくなったら記念にください、と言いそうになってしまった。

文庫では、ベストセラーなんですって。

 

講演の話も増えてます。ありがとうございます!

 

さあ、仕事にまた戻ろう。

 

       毎日、自己演出コミュニケーションの修行、しています。

 

投稿者 tsuruno : 20:29

2009年03月09日

思わず紹介したくなる人、

どうすれば、周りの人が「自分のことを紹介したくなるか」、と考えて情報発信することは、本当に大切だと思います。

鶴岡秀子さんと会うたびにそれをリマインドされます。

 

鶴岡さんは、

 ・「伝説のホテル」を作ろうと走り回っている

 ・その「伝説のホテル」はまだできていない

 ・にもかかわらず、彼女が講演するたびに、出資したい人や協力者が増えていく

 (ホテルができる前に3億円くらいの資本金を集めてしまった)

 ・ホテルができていないのに、グリーンシート市場に今度公開予定になっている

 ・そもそも彼女は「10歳の時から起業したかった」と言っている

 ・そして そのタイトルの本 も出た

 ・シリアルアントレプレナー(連続起業家)として3回目の事業を経営中である

 ・以前、仲間と創業したネットベンチャーは、きちんと利益を出して楽天に売却した

 ・時々、私の奥さんだと勘違いしている人がいる(苗字も違うのに) しかも少なくない

 ・私のところでも彼女のセミナーDVDを販売していて、好評だ

 ・他にもいろいろあるけど、会って話をするとみんな元気になる

 

というような人です。

今週末 3/14(土)、私たちが主催しているACフォーラムでも講演してくれます。

伝説のホテルを紹介する動画はこちら

 

今週、公募(出資できる)最後の週になっているようです。

詳しくはこちらから → いろんな仲間が協力して作ったというサイト

 

 いずれにしても、注目なんですよ、と言いたくなる。それがポイントですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 13:04

2009年03月02日

「お試し」 マーケティング

乾燥の季節、外出先でトイレに行って、手を洗って出てきたら、すばやくドラッグストアを見つけて、ハンドクリームのサンプルを手にとっているのは私だけでしょうか?

たくさん選択肢があるものは、選んでもらうために、やっぱり「お試し」がないと、選べないですよね。

逆に言うと、「使ってもらえば、良さがわかるはず」と思うものは、どんどん「お試し」で提供していくしかないんじゃないか、と思います。

 

そんな経緯で使い始めた、iPhone。

昨年秋のソフトバンク・パートナーズ・サミットで、孫さんが、「3カ月無料で使ってみてください。通話料もパケット代もタダにします」と言うので、当時、ちょっと実は冷めた気持ちで、「タダなら使ってみるか」と申し込んだんですが、見事にハマりました。

文字通り、使い倒すこと3カ月。自社で2台購入。デモ機を借りている間中、会う人会う人に勧めましたから、他社導入も入れれば、相当な数になると思います(今のところ紹介料とかはないんですが)。

 

そんなデモ機ともついにお別れの日がきました。

iphone001.jpg

1500社対象、貸し出し用iPhoneのシリアルナンバー1番と2番がうちにありました。それも1つの話のネタだったんですが、さよならです。

「貸し続けた方が、メリット大きいと思いますよ。紹介し続けてますからね」と法人営業の人に言ってもダメでした。

まあ、自分用のはすでに手元にありますからね。合理的な判断です。

 

結果的には、もう1カ月待っていたら、本体価格が実質無料で導入できるというキャンペーンが待っていたわけですが、

・デモ機を返さなくていい

and/or

・この購入タイミングの不公平感がなくなる

と、「お試し」マーケティングは最強になるような気がします。

 

 

いずれにしても、

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 15:49

2009年02月23日

麻生総理の散髪に立ち会った

人をよく観察していると、その人の行動パターンとか、思考パターンって、ある程度見えてきますよね。

 

しかも、本人は、無意識に繰り返してると思いません?

 

オフィスのトイレ、同じ場所を使うとか、

こんな気分の時に、決まった本屋に行くとか、

ある条件の時に、同じ口癖が出てくるとか。

 

イチローは、以前、番組で、毎日、奥さんが作ったカレーを食べている、と言ってました。

私は、よく仕事をした日の帰りに、デイリーヤマザキのエクレアを買って、0時をまわったあたりで食べています。(?)

ekurea.jpg これ。130円の幸せ。

まあ、本人なりにそれが最適解だと考えて続けていることも多いですが。 

 

昨日は、自宅に帰ろうと歩いていたら、ホテルの前で目付きが鋭く、無線を使っている人物を発見。

「ん!? 週末夕方。警護官。ホテルパシフィック。」 

 

これは、麻生さんの散髪だ!

 

せっかくなので、出迎えました。

sanpatsu-aso22209-1.jpg

(正面、コート姿が麻生さん。分からないか)

首相動静(2月22日) 2月23日0時5分配信 時事通信より引用

 午後2時13分から同28分まで、青森空港内の貴賓室で大島自民党国対委員長、同党青森県連の山内和夫幹事長、長尾忠行政調会長。同48分、日本航空1206便で同空港発。同3時51分、羽田空港着。同4時4分、同空港発。
 午後4時25分、東京・高輪のホテルパシフィック東京着。同ホテル内の理髪店「理髪佐藤」で散髪。同5時34分、同ホテル発。
 午後5時49分、公邸着。 (以上、引用おわり)

 sanpatsu-aso22209-2.jpg (麻生さんが乗ってきた車) 

出張先から羽田空港に着いて、散髪直行、というパターンも何度かあったように記憶しています。

 

 

うむ。同じパターンを繰り返していても、変化は作れませんよね。

新たな展開を作るには、パターンの打破を意識していくことにしましょう。思い切って。

 

 良い教訓、さすが総理。(?)

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 10:13

2009年02月17日

中川財務・金融担当相の貢献

結局、辞任、ということになってしまいましたが、

<中川財務相>あきれる国民 首相にも批判の声

財務相しどろもどろ会見、低迷政権さらに痛撃 与野党から批判

財務相のG7会見、海外でも相次ぎ報道 ユーチューブは閲覧急増(日経)

中川財務相「自覚に欠ける」=東国原宮崎知事が批判 「反省を」「お気の毒」=閣僚から批判、同情-財務相問題

中川財務相辞任へ 予算案衆院通過後 もうろう会見引責

中川財務相「検査」で欠席、委員会流会 また批判浴びる


と踊る見出しを見つけて1つずつ読み進むうちに何か釈然としないものを感じ、

気がついたら、某大手雑誌の記者に電話をしていました。

 

「ここ1日ほどの報道ぶりを見ている一読者、視聴者としての素朴な感想を聞いてほしいんですけど」

「はい、何でしょうか?」

「皆さん、中川さん、ひどいひどいと叩いてますけど、財務金融担当大臣として、リーマンショック以降、最も大きなインパクト与えた記者会見をやったんじゃないでしょうか?」

「どういうことですか?」

「1回の記者会見で、1円くらい円安に振れてます。円高に泣いている製造業の人たちや投資家には朗報なのでは?」

 

おおー、とその場では喜んでもらえたようですが、 

しばらくしたら、レートもまたもとに戻ってしまいました。

 

 rate21709.gif

株も下がったし。

 

あまりに早く賞味期限切れになったコメントでした。これだけ変化が早いと、雑誌はほんと難しいですね。

 

精進します。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:44

2009年02月15日

広報視点で見たテレビというメディア

広報をやっている人たちのこれまでの認識では、テレビというのは、瞬間的なインパクトとリーチは広かったものの、再現性やアーカイブ価値が低くて、パブリシティの成果として説明するのがむずかしかったのですが、Youtubeなどが一般でも当たり前のように使われている現在は、その位置づけや認識を変えざるを得ませんね。

ローマで開催されていたG7主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、中川財務相の様子がおかしかったとする報道、

中川財務相、ろれつ回らず陳謝

中川財務相、様子が変?

中川氏の「ふらふら会見」 小沢氏「世界に醜態」と批判

などというニュースの見出しが目に付いたので、思わず、

「その記者会見の場面を見たい」

と、次の瞬間には、Youtubeで検索していました。

 

あるんですよね、すでに。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:36

2009年01月31日

経営者層向けコラム執筆

三井住友銀行グループの顧客経営者向けにコミュニケーションに関するコラムをまとめた小冊子が出ました。

SMBC_book200.jpg

1つずつ、ちょっとずつ、こうやって形になってくると嬉しいですね。

コミュニケーションという形のないものを扱っているので、形になると余計に有難く感じます。

関係者のみなさん、ありがとうございました。

 

 

投稿者 tsuruno : 18:25

2009年01月02日

謹賀新年、狙いを定めて行きます

明けましておめでとうございます。

今年は、狙いを定めていく、というのをテーマにしようと思っています。

昨年の箱根駅伝では、沿道で応援しているところがちょうどCMにあたってしまい、テレビに映らなかったんです。

それで、ビデオをチェックして、どこなら映るか、しかも、良い場所で、というのを検討して、今日、行ってきました。

hakonekiden10209x.jpg

その結果、テレビの真ん中に出ました。

hakonekiden10209w.jpg

この矢印のところで、カメラを撮っているのが私です。

きちんと準備する、ということは大切なことですね。

しっかりと計画して、仮説を立て、それから実行する。

これまでにも増して、そんな風に、1つ1つを大事にしながら1年を過ごしていこうと思います。

 

hakonekiden10209y.jpg

これが、上で映っている時に撮った写真。

 

 今年もよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者 tsuruno : 11:27

2008年12月29日

みんなのために行動して、ちょっとだけアピール

年末の築地を歩いていたら、「築地の地図をお配りしています」と。

へぇ~ずいぶん築地も観光地化してるのね、と感心して受け取ったら、A4ペラ1枚で、こんな風になっていました。

 

tsukijimap.gif

 

仕組み分かります?

地図を作っているのは、築地に店を構えるお寿司屋さん。(のはず)

印がついているのは、そのお寿司屋さんと、テリー伊藤の兄さんがやっている玉子焼屋さんと、魚屋さん。

自分のところだけ大きく派手に書くだけだと、単なるチラシですが、観光客に興味をもってもらえそうな情報が「いくつか」強調されています。

それだけで、ちょっと宣伝臭さも減って、参考に眺めてみようと思ってしまいましたから不思議なものです。

もちろん、「いくつか」強調されているところが協力、あるいは広告費を出してこの地図を作っているのかもしれないし、仕組みは分かりません。

別に「単なるチラシ」でまったく構わないのですが、「基本的には地図」というスタンスにすることで、その店に直接興味がなくても、しばらく手に持ち歩こう、という気持ちにさせるのが工夫ですよね。

 

商売の知恵。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

 

投稿者 tsuruno : 11:15

2008年12月26日

分かりやすく見せる

最近、昼時に六本木にいることが多く、一人でささっとランチの時によく通っていた餃子屋さんが六本木交差点近くにありました。

「福包」という店です。豊洲のららぽーとにもあって、ららぽーと店はほんとによく混んでいるのですが、この六本木の方は、いつもガラガラだったんですよね。

餃子マニアな私にとっては、それが魅力の1つではあったのですが、あまりに空いていると、存続が危うくなるので、大丈夫かなあ、と思っていたら、最近、パスタ屋に変わりました。

六本木は、(私がよく知っているという意味で)主だった餃子屋が3件あって、

1つは、六本木ヒルズの「豆金」。もう1つは、六本木交差点近くの「珉珉 (みんみん、大阪の、)」、そして同じく「福包」でした。

gyoza3.jpg

珉珉は、餃子のパイオニアですが、継続発展のための努力がもっとできると感じますし、

豆金は六本木ヒルズに入っているがために、顧客単価を上げるのに一生懸命な感じで、餃子マニアにウケるタイプの店ではありません。

その点で、相対比較すると、福包が、六本木エリアで餃子を食べようと思った時には、トップに来てたんです。私の中では。

 

それが、パスタ屋に変わってしまいました。

 

パスタ屋に。

 

どこにでもあるのに。

 

パスタ屋なんかに。

 

でもですね、その、どこにでもあるパスタ屋(すいません、当事者は皆、「うちは特別だ」という心意気を持っているものだと思いますが)が、連日、混んでるんですよ。

 

あれだけ、閑古鳥が鳴いていた同じ場所で。

店の存在に気づきにくい奥まった場所にあるにも関わらず。

 

一体、何が違ったのでしょうか。

もちろん、餃子屋がパスタ屋に変わった。場所も六本木の真ん中ですから、餃子を食べようという人よりパスタを食べようという人の方が市場的は多そうです。

 

でも、それにも増して、大きな違いはこれです。

spaziro3-3.jpg

店頭ディスプレイ。しかもカラフルで大きい。道から手が届きそうなところに出てきています。

 

spaziro1-1.jpg

こんな具合に。

この前で女の子たち(グループ)が立ち止まり、「うわぁ~、おいしそぉ~」と言って、

5秒~10秒、じっとディスプレイを見つめつつ、

「どれにする? どうする?」と、すでに入ることを決めてしまっているかのようなやりとりをして

そのまま店の中へ入っていくのです。

 

教訓。

餃子もカラフルにしなければならない。 餃子も「うわぁ~おいしそぉ~」と言わせる大きなディスプレイを工夫しなければならない。

 

みんなで活かしましょう、この教訓を。(?)

どなたか、六本木で旨い餃子屋の情報をお持ちの方は教えてください。ぜひ。

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 18:14

2008年12月22日

どこまで丁寧にすればいいのか

お菓子の箱に入っていた説明カード。

teinei.jpg

ここまで丁寧な説明は、本当に必要なんでしょうか?

誰か、クレームの電話でもしたんですかね。「いつも、中のお菓子がバラバラのモロモロになるのよ。どうなってんのよ」と。

ちがいますかね。

 

 でも、ずっと見ていたら、この袋の開け方も、知らない人には嬉しいちょっとしたワザかもしれない、とも思えてきました。

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 17:12

2008年12月21日

自分らしさを伝える自己演出

プレスリリースを書く時のテクニックに、「●●●にちなんで」という言葉があります。

これ1つで、季節性やタイムリーさを記者に感じさせてしまう、という魔法の言葉です。

築地を歩いていて、こんなのを見て、それを思い出しました。

たわしのクリスマスツリー

自分らしい表現って、考えたらいろいろありそうに感じる、そんな工夫の1コマでした。

たわしをはじめとするキッチン用品を扱う店の店頭です。

せっかくなのでリンクも載せときましょうか

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 tsuruno : 16:47

2008年12月03日

新しい自分の売り方

新しい自分の売り方。

24時間人間レンタルサービス、だそうです。

株式会社レベルQ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 宣匡)は12月1日に新しい自社運営Webサービスとして、個人の働き方の新しい提案、個人のヒマな時間を依頼主に提供する個人レンタルサービス「自分屋24(JIBUNYA24)」(URL: http://jibunya.com/ )を公開した。

■『自分屋24』とは

自分屋24(ジブンヤニジュウヨン)とは、個人がWeb上にスケジュールを公開し、暇な時間を売る人間レンタルサービスです。また、その経験をブログで公開することで、企業PRやボランティア活動を支援し、新しい働き方を提案する「お仕事紹介メディア」として役立つことを目指しています。

(以上、プレスリリースより)

 

すごいですね。どこにいるのか、行くのか、何をするのか、公開するんですね。

話題が広がるといいですね。

仕事内容にある程度傾向が出るのか、はたまた、文字通り何でも屋さん的に集まるのか、興味あります。

どこかでお話を聞けると嬉しいです。

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 tsuruno : 21:27

2008年11月26日

プレゼン本、まもなく。

まもなく完成です、プレゼン本。

その前に、まもなく入稿です、プレゼン本。

と、その前に ・・・・・・ 再校原稿がどさっ。

presenbook.jpg

12月上旬に発売予定です。

間に合うのかな。

 

今日の朝日新聞1面に、私の名前が小さく出ています。広告ですけど。

投稿者 tsuruno : 15:47

2008年11月12日

三笠書房から新刊が出ます

1年がかりで書いた本がようやくできました。初めての文庫本。今日、見本が届きました。

mikasabook1.jpg

「頭のいい説明 『すぐできる』コツ」 鶴野充茂(著)

知的生き方文庫 11/20配本予定。

mikasabook2.jpg

関係者の皆さんに感謝です。 ありがとうございます。

うれしい!!

11/19、amazonで購入(予約)できるようになりました。

頭のいい説明すぐできるコツ

投稿者 tsuruno : 16:30

2008年11月11日

国のブランドイメージとランキングー

10年前、大学院に留学していた時の私のテーマは、「日本」というブランドを売るにはどうすればいいか、ということでした。

いろいろ調べて考えて議論して、日本と言えば思い出すような企業のブランドを高めれば、日本のイメージも一緒に良くなる、というのが1つの結論でした。

そんな経験を思い出すような調査結果が発表されました。

国のブランド力、日本は昨年から上昇、「会議開催」「テクノロジー」は1位

旅行・観光分野における国別のブランド評価「カントリー・ブランド・インデックス2008」(CBI)で、日本は総合評価を昨年から1位上げ、9位にランクインした。30のカテゴリー別評価では、11のカテゴリーでトップ5位内に、5ツのカテゴリーでトップ10位内となった。このうち、「テクノロジー」「製品・サービス」「ナイトライフ」「ビジネスを立ち上げたい国」「会議開催」のカテゴリーでは1位となった。また、「芸術・文化」では昨年の9位から5 ポイント上げ4位に、今年新設された「2007年最も印象に残った国」では5位にランクインしている。

 また、総合評価で1位だったのは、3年連続でオーストラリア。2位がカナダ、3位がアメリカであった。今年の調査の傾向としては、人気の旅行先が従来の人気の国々に混じり、アフリカやアジア太平洋、中東地域など観光立国をめざす観光振興国が台頭してきたという。また、女性限定のツアーや女性専用の旅行会社などの人気が高まっているほか、存続が危ぶまれる場所や絶滅の危機ある動植物の生息地を訪れる旅行など、特徴あるニッチな旅行も増えてきているという。

 なお、 CBIはブランドコンサルティング会社のフューチャーブランドとPRコンサルティング会社のウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドがまとめたもの。約2700人以上の海外旅行経験者を対象にしたインターネット調査、観光の専門家の意見に基づいて評価した。(以下、略。以上、トラベルビジョンより引用)

 

興味深い。

元データはこちら にあります。

 

Best Country Brand Ideal for Business

Best Country Brand for Art & Culture、Best Country Brand for AuthenticityBest Country Brand for Beach、Best Country Brand for Families

Best Country Brand for History、Best Country Brand for Resort & Lodging Options

Best Country Brand You Would Most Like to Live In

Best Country Brand for Political Freedom、Best Country Brand for Advanced Technology

Best Country Brand to Extend a Business Trip

Best Country Brand for Natural Beauty、Best Country Brand for Nightlife

Best Country Brand for Fine Dining、Best Country Brand for Outdoor Activities & Sports

Best Country Brand for Rest & Relaxation、Best Country Brand for Safety

Best Country Brand for Shopping、Best Country Brand for Value for Money

Best Country Brand for Ease of Travel、Best Country Brand for Standard of Living

Best Country Brand for Quality Products、Best Country Brand for Most Impressive Last Year

 

と、23カテゴリーありますが、

大事なのは、どんな尺度で自分たちが選ばれたいと考えるか、と、

どんな尺度で選ばれやすい材料を持っているか、ですね。

 

いやはや興味深い。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 13:14 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月07日

ニューズウィークに大統領選挙へのコメントが紹介されました

米国大統領選挙、オバマ氏が大統領に決定、というところでニューズウィークから取材の電話。

「鶴野さん、コメントをください」と。

早いですね、早速、翌日のニューズウィークのウェブ版に私のコメントが載りました

newsweek2008-11-06_142600[2].jpg

英語版で、世界からの反応をまとめる、という企画の「日本はどう見ているか」という記事。

30分間、電話口で熱弁をふるいましたが、採用されたコメントは一言でした。

namae.jpg

PRってそういうものですね。今回のテーマ、大きかったですし。

(記事はこちら)

さらに精進です。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 tsuruno : 10:37 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月04日

気持ちの余裕

金曜から、広島。週末に宮島へ。

 

miyajima_nov08.jpg

世界遺産、厳島神社の大鳥居に向かって、行列。

「え、なに?なに? 飛び込むの??」

と思ってよく見たら・・・・

 

 

miyajima_nov08-2.jpg

 

写真撮影のための行列。

 

なんともお行儀がいいというか、気持の余裕があるというか。

  

誰も人を押しのけない。

誰も操作に手間取っている撮影を急かさない。

「撮りましょうか?」「あ、お願いできますか? ここ、押すだけです」

みたいな美しいやりとりも自然に繰り広げられています。

たとえ、好意で撮ってもらった写真の構図がどんなに下手でも、手ぶれではっきり写ってなくても、

きっと今なら怒らないはず。

 

まあ、デートで来たり、神さんの前での行為、ということですから、

見栄の効果、というのもあるのかもしれません。

 行列して待っているみんなも見てるしね。

 

 今日も気持ちに余裕を持っていきましょう。(?)

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:36

2008年10月30日

自分に自信を持つこと

9月末からフィットネスジムに通い始めました。

スタート時に体のデータをとられ、「あなたは肥満です」と診断された話を以前、このブログで告白しました。

himan1.jpg

これです。

himan1.jpg 

この屈辱的な出来事から1カ月。

 

5時間睡眠だったのを2-3時間に切り詰め、

仲間たちからは、「脳卒中になりまっせ」と言われ、

実際に体調を崩して週末寝込んだりしながら、

続けましたよ1カ月。

 

そして、再び測定。

 

tekisei.jpg

じゃーん。  青い●が前回、赤い★が今回です。

 

 

「あなたは適正です。」

って。

「適正」の下に「(理想)」っていうのも書いてある。

 

「理想」ですって。・・・・むふ。

 

 

ぼくちゃん、ほんと、よくがんばったね。

 

いや、何か、久しぶりに、「やっぱり、やったらできるもんね」という気持ちになりました。

もう、うるうる来ました。

仕事でなかなか得られない自信(?) いやいや、大切ですよね、こういう経験。うんうん。

 

すっかり気を良くして、焼肉たくさん食べました。

 

 それにしても・・・ 「あなたは適正です。」って、日本語、どうなんですかね。

 適正って、価格とか、(食べ物などの)品質とか、販売されてるものに使う言葉のイメージが強いですよね。

適正に管理されております、みたいな。

 

 でも、じゃあ、何て言ったら違和感なくなるんですかね。

「あなたは健全です」? 品行方正的な意味で?

「あなたは標準体型です」? 努力してめざそうと思いませんね。

やっぱり、悩んで適正っていう言葉に落ち着いたのかなあ。

 

それ以外ってどうなんでしょうか。

「あなたはマッチョです」、なのか、「ムキムキです」、なのか。

「肥満です」はやっぱり変えた方がいいですね、「ぼっちゃりめネ」くらいの方が救われます。

「あなたはガリガリです」なんていうのも危機感あおるでしょうね。

 

シート1枚、文言1つで、一喜一憂するものですなあ。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:08

2008年10月08日

試してみないと分からない

1000円くらいのランチの店で、「もう一品」と言えば、

300円でランチビール、

あるいは150円くらいでコーヒー、もしくはデザート。

 

そんなイメージ、ありますよね?

 

500yen.jpg

 

今日、立ち寄った韓国料理屋は、追加のもう一品が、500円。

 

 

1000円のランチメニューに、追加が500円メニューです。

 

 

 

ありそうで、なかったと思いません?

 

と、言いますか、1000円のランチで、500円のサイドディッシュをどれだけ注文する人がいるのかな、・・・って、多くの人はきっと思いますよね。

 

 

それで、お店の人に聞いてみました。

 

 

「これ、どれくらいの割合で注文するものですか?」

 

 

想像してみてください。どれくらいか。

 

 

 

 

2-3組に1組は、注文するそうです。

 

 

 

「えーっ」と思わず声を上げてしまいました。一人だったんですけど。

 

 

「でも、一人よりも、やはりグループで来ているところの方が、注文率は高いですよね?」

『そうですね、でも一人の方も注文されてますよ』

 

『グループの方は、一人では食べきれないけどシェアして食べるなら・・・と注文されます。

チヂミなどは、聞き馴染みのある料理で食べてみたい、という話になって注文されます』と。

 

 

たしかに、トライしてみないと、売れるかどうかは分かりません。

誰も、1000円のランチメニューに、500円単品追加メニューを出してはいけない、なんて言ってませんからね。

 

そんなの、誰も注文しない、なんて 勝手に思い込まずに、まずやってみる。

 
 

それにしても、1つの工夫で、顧客単価が20%くらい上がったら、すごいですよね。

何事も実験ですなあ・・・。

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 01:50

2008年10月03日

気になる店名。

時に、店名が変わっているというだけで人を引き付ける力を持つことがあります。

 

 

いや、昨日の、首相動静を見ていて、麻生太郎総理大臣が行った店の名前がものすごく気になったんです。

 

首相動静(10月2日) (時事通信) ------

午後7時2分、東京・六本木の飲食店「馬尻」着。自民党麻生派の若手議員と会食。

午後11時2分、同所発。

----以上、引用おわり

 

長らくの「首相動静ウォッチャー」である私も、「馬尻」って、なんちゅう名前か、と思ったんです。

 

馬尻」ですよ。

 

それでまず、調べました。

 

東京都港区六本木5丁目1219 TEL.03-3584-3594

 

これは、分かりました。麻布十番の近くです。

  

それで、馬の尻が、壁から出ているオブジェが目印、というのも分かりました。

元店主が入交(いりまじり)氏で、あだなが「まじり」だったところから、馬尻になった、という情報もありました。

トマトソーススパゲティが絶品だとも。

 

 

それで、いろいろネットで見ていたら、行きたくなったので、行ってきました。

ついさっき。

 

majiri1.jpg

麻布十番から、高速沿いに飯倉片町の方に坂をのぼっていくと・・・

 

majiri2.jpg

あ、あった!!

 

う、馬の尻が確かに見えます。

 

majiri3.jpg

近づくとこんな感じ。

店は2Fです。

 

さすが東京。通行人は、壁から馬の尻が出ていても気にも留めません。

 

馬尻

下から見るとこんな感じ。

 

majiri5menu.jpg

メニューも出ています。カレーにパスタ、それにワイン。この店は・・・うーん、どうカテゴライズすべきか悩みます。

 

|> 午後7時2分、東京・六本木の飲食店「馬尻」着

 

たしかに、「飲食店」と書きたくなる記者の気持ちはよく分かります。

 

しかも。

 

馬尻メニュー

「手打そば」も!!

 

何でもありですな。

 

店名で、引きつけて、更なる驚きを提供。

さすが、総理大臣を4時間(10/2の首相動静より)も、滞在させるだけの力を持つ店ですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

また、原稿から逃げてしまった・・・

投稿者 鶴野充茂 : 13:59

2008年09月27日

正直がいいのか悪いのか

原稿の締め切りに追われています。完全に寝不足。運動不足(これはいつでも)。

いつもはこれで体重が減ってたんですが、今回は増えてる。

 

約2年前に人間ドックの結果を受けて、「運動で四の五の言わずに5キロ痩せなさい」と医者に言われ、

フィットネスジムに通い始めるも、効果が出る前に、そのジムが閉店。

「今は無理して運動することない」のだと思い、それっきりにしていたら、そこからさらに2-3キロ増えました。

 

で、やはり行くか、と今週、重い腰を上げて、またジムに入会。

最近のジムは、入会時に説明やらカルテ&個人プログラムづくりをやらされ、

実際に運動を開始するまでに時間がかかります。

これで運動しようという気持ちと時間がどんどん減ってくる。

 

himan1.jpg

それで測定したわけです。

すごいですね、最近の機械。体重計みたいなのに乗って、しばらくするといろんな数値がぴぴぴと出てきます。

 

まあ、それはいいです。問題はカルテの↓の部分。

himan2.jpg

分かってますって。 でなかったら、来てません。

 

正直、初めて会った人に、この物言いはどうかと思うんですよね。

まるでデリカシーを感じない。

 

自覚して来ているわけですから、もう少し、伝え方を工夫した方がいいと思うんですけど。

「あ、あなた、ちょっとそろそろ気をつけた方がいいですね」

「これから体を動かすには良いタイミングですよ」

「今ならまだ間に合う」とかね。

 

「あなたは肥満です」って、救われませんよね。どう思います、皆さん?

 

 ストレートな伝え方も、時に良いのか悪いのか、悩みますね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:49

2008年09月19日

プレゼン・ビジネス

ここしばらくプレゼンの本を書いています。

「プレゼン」って一言で言っても、いろんな種類があって、

いろんなビジネスもあるんですよね。

たとえば、この会社。

 

Litigation Presentation

法廷で主張する時に使うプレゼン資料を作ってくれる会社です。

 

いかに分かりやすく、説明・主張するかで判決に影響する、という考え方がベースにあるわけです。

 

OUR FOCUS CLARITY

って、すごい「分かりやすい」コーポレート・スローガンですよね。

 

 

プレゼンの本も、やはり、「分かりやすい」のにしないといけませんね。

はい。がむばります。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 21:57

2008年09月17日

自民党総裁選とニコニコ動画

ネットで話題とれれば、若者へのリーチで麻生対策になる、という発想なんでしょうか。

 

ニコニコ動画に小池百合子総裁選密着動画。

アカウント作らないと、見れませんけど。

 

確かに、マイナスよりプラスの効果の方がはるかに大きそうですね。

 

コメントも書けます。

 

 

  

さて、どう作用しますか。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 21:57

2008年09月12日

エコドライブ

情報発信、PRのお手伝いをしている自動車学校の記事が、今日の日経産業新聞に大きく出ました。

関係者の皆さん、お疲れさまです!

finemotorschool91208.jpg

「エコ」+「教習」では、日本で初めて、ということで、業界内外の注目を集めそうです。

2年がかりでカリキュラムを一新、時代のニーズに合わせた取り組みは、多くの人に知ってもらいたいですね。

このカリキュラム、これから運転免許を取る人たち向けにスタートするんですが、

免許を持っている人たちが教えてもらったら、それだけで燃費15%くらい削減できるようです。

なんとかそれを多くの人に体験してもらって、より大きな、社会的な活動につなげていこうとしています。

教習所って、商圏が限定されている+一度卒業したら二度と行かない、というイメージが強いかと思いますが、

エコ意識の高い人や、燃費が大きく変わるんだったら、遠くても行ってみようかな、なんて思う人は

いると思いますし、営業車の多い会社のエコドライブ講習の需要も結構あると思うんですよね。

そういう意味で、日経・全国紙に出て良かった。 反響が楽しみです。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの活動ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:45

2008年09月11日

「売れ顔」の法則

大塚製薬の大豆飲料「スゴイダイズ」をヒットさせ、 おそらく日本最大の商品開発担当者コミュニティ主宰者でもある、嶋ひろゆきさんが、ビーンスターのオフィスにお越しになりました。

このたび、初めての著書が出た、ということで。

uregao_book.jpg

現役カリスマ・マーケッターが初公開! “売れ顔”の法則 ~ ならべれば売れるヒット商品の作り方

嶋ひろゆき 著 ダイヤモンド社

 

shimasan1.jpg

出版に至る経緯や、アマゾンキャンペーンにまつわる裏話などをいろいろうかがいました。

この本、嶋さんが マーケティングのアドバイスをした 「本」 が 売れちゃった、というところから

出版に至ったそうです。

 

「そのノウハウをまとめましょう」

ということで。 

 

私も 早速、「売れ顔の法則」、拝読しました。 売れるマーケティングの法則を

「顔」 「ウリ」 「効き」 というとても単純なキーワードで分かりやすくまとめられていて、

さらにみんながよく知っている具体的な商品の話があちこちに出てきて読みやすく、

なるほどー そういう仕掛けになってるわけですかー と感心して一気に読んでしまいました。

 

shimasan2.jpg

ご著書にメッセージもいただきました!

 

短い時間でしたが、幅広いテーマでやりとりでき、たくさん参考になるお話を聞かせていただきました。

嶋さん、ありがとうございました。 また遊びに来てくださいネー。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:11

2008年09月05日

政治家のプレゼン。

party90408-1.jpg

タイトな〆切のある原稿執筆の合間に、民主党 某議員の政治パーティにお呼ばれ。

大きな出来事が起こったらいち早く現場に行こう、

というのが政治系PRの原則ですから、

首相辞任で大騒ぎのタイミングで、野党側では一体どんな話が繰り広げられるかと

興味津々で参加しました。

party90408.jpg

鳩山幹事長はじめ、民主党の国会議員が大勢会場に。TVカメラも入っていました。

乾杯までのスピーチ人数が多い、長い、というのが一般のパーティとの大きな違いでしょうか。

仕事で日常的にプレゼンのトレーニングを提供していますので、

どうしても気になってしまうのですが、

一人ひとりのプレゼン内容、いろいろ改善の余地がありますね。

いつも演説、スピーチ、人前で話している人たちのはずなのに、どうも物足りません。

少しきちんとトレーニングすれば、かなり印象が変わるように思いますね。

原稿のネタをたくさん頂いて帰ってきました。 どこかで紹介していきたいと思います。

ご本人たちにも仕事で直接ゆっくりお話する機会があればいいのですけど...

 

いずれにしても感謝です。ありがとうございました。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:21

2008年09月02日

条件が多いと伝わらない

これでは自分が女性専用車両に乗っているのかどうかが分かりません。

women-only.jpg

 

南海電鉄・車内の「女性専用車両」プレート。

[平日ダイヤ]前から4両目。8両編成の急行のとき

橋本・林間田園都市 → 天下茶屋到着が7:20~8:30

と書いてあります。

 

条件づけが多すぎて、これでは、伝わりません。

 

いや、でももっと違う意図があるのかもしれない。

 

大阪だから、やはり、

女性「あんた、ここ、女性専用車両でっせ」

男性「いや、違いますやろ」

女性「ほら、これ見なはれ」

男性「この車両が前から4両目かどうかは、どないして確かますねん」

女性「降りて見はったら、よろしいがな」

男性「そんなんしてたら、乗り過ごしまんがな」

 

というようなコミュニケーションを目的としたものなんでしょうね。きっと。

高度な話題の提供ですな。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:09

2008年08月31日

言いたいことは何ですか?

週末は大阪。

osaka83008.jpg

まずはお好み焼き。

okonomi83008.jpg

ミナミ・松竹座裏のこの店は、夕方から満席。

kuidaore83008-1.jpg

くいだおれは、閉店。

さて。

大阪は、看板・外観を見たら、「何を言いたいのか?」が分かりやすい店が多いですね。

メッセージがはっきりしています。

定番は、キャラクターものの活用。

kuidaore83008-2.jpg

くいだおれのくいだおれ人形、かに道楽のかに、、ずぼらやのふぐが代表ですが、

akaoni83008.jpg

とか、

kinryu83008-1.jpg

とか、

kushikatsu83008.jpg

ですね。

言いたいことを象徴化させるのと、キャラクターに言葉をつけて言わせるようなタイプがありますね。

看板でもいろいろ主張があります。

tayoshi83008.jpg

極端な大きさのものとか

pachinko83008.jpg

こだわりを文章化しているものまで。

donburi83008.jpg

気になりますよね。中性脂肪。

でも、メニューの丼はカロリー高そうなんですけど。

みんな言いたいことがある。それを必死に伝えようとしているのがよく分かりますね。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:31

2008年08月27日

夏休みの思い出

久々の更新です。

8月は、たまりにたまっていた原稿を片付ける月間・・・になるはずでしたが、

よくある夏休みの最後みたいに、〆切いっぱいあるのに現実逃避。

ven100_082608.jpg

こんなイベントとか、

(コミュニケーションです)

hanabi81008.jpg

こんなイベントとか。

(コミュニケーションです)

皆さん、お誘いありがとうございます!  良い思い出ができました!


 

残っている宿題が、新刊書籍の原稿が4冊分。

まぐまぐのメルマガも今月末までに出さないと抹消されます。

某大手就職サイトのコンテンツもあともう少し?

ひー。

 

kyoshu82608.jpg

 

 

いよいよもうだめだー、と思っていたら、

教習所のPRのお仕事も頂きました。


はい、ありがとうございます!

全部面白くしますよー。

 

 

     今日もまた、自己演出コミュニケーションの修行をしております!

 

投稿者 鶴野充茂 : 21:40

2008年07月30日

今日から東京ビックサイト

eラーニングワールドという展示会に出ています。

kibanbooth1.jpg

B2B中心の、比較的地味な展示会ですが、会社としては、こういう自己演出(?)しております。

8/1(金)まで3日間 @ お台場・東京ビックサイトです。

ご都合の良い方はぜひお越しください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 21:17

2008年07月22日

エンジニアTypeに出ています

7/22発売の「エンジニアtype」8/9号に出ています。

type_1.jpg

「仕事には、巧みな話術より大事なものがある 伝える技術を磨け!」

という全体特集で、ビーンスターの事業内容ともピッタリ。

type1.jpg type2.jpg

毎日、私もコミュニケーションの勉強をしています。はい。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:55

2008年07月20日

看板でいかに気を引くか

暑い暑いと汗をかきながら、照り返しのきつい銀座、歌舞伎座の近くを歩いていて、何か不思議な広告表現が視界の中に入ってきました。

ginza72008-1.jpg

一瞬通り過ぎて、「ん?」と思い、戻って確かめました。


 

ginza72008-2.jpg

これが何気なく気になった看板、というか、お品書き?

 

問題はこの部分です。↓

ginza72008-3.jpg

わ、わかりますかね、

2つ気になることがあるんです。

 

1つ目はこれ。

 

ginza72008-4.jpg

クスクスだそうです。

うむ。いいですよね、クスクス。今や国際的な認知を得ている料理です。


 

で・・・でも、ですね。

「冷やし中華、始めました」

と同じようにクスクスを訴えて、一体どれだけの効果があるというのでしょうか。

歌舞伎座近くに、それほどクスクスファンが多いのでしょうか。


 

「おおーっ! クスクスはじめたのかー! 」

と大反響があるような、局地的にすごいインパクトのある品目なのでしょうか。

 

それが私にはわかりませんでした。


 

さらに。

ginza72008-5.jpg

矢印と左右があってないんですけど・・・。

この看板、「角」にないんですけど・・・。

この看板を正面に見ている人にとっては、「左側面に進むとあります」か、

方向は矢印で視覚的に訴えて、「すぐそこ」くらいの方が親切な説明表現だと思います。

「右へ曲がってください」と伝えるべき人は、この看板を正面に見て、右から左に歩行中の人。

しかも、顔の方向を変えずに右の視界に入ったこの看板群を見て、店の位置を確認しようとするような極めて特殊な人なんです。

まあ、「クスクス始めました」で反応するようなタイプの人ですから、きっと私とは属性が違うんでしょう。

高度なターゲティングですよね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:52

2008年07月18日

まもなく3歳の娘に父親ができること

娘、今月末で3歳になります。

ミッフィー大好きです。


店や街を歩いていて、ミッフィーグッズを見つけたら、

「あ゛っ、ミッフィーちゃんだー!」と言って駆け寄ります。

大人には気付かないくらい遠くて、小さく見えるものでも、敏感に反応します。


さて。


日頃、ゆっくり遊んであげられないパパ。

仕事で街を歩いていて、ローソンの前で、思わず反応したのです。

miffy_lawson0.jpg

「あ゛っ、ミッフィーちゃんだー!」。

私は心の中で叫び、駆け寄りました。

miffy_lawson1.jpg

ミッフィーグッズが当たる、と。

ミッフィーちゃんのエコバックは、30点集めればもれなくもらえる、と。


私は、店内のありとあらゆる商品を見て回り、

「何を買えば、いくらで何点もらえるか」

「いくらくらいでそのミッフィーちゃんのエコバックをゲットできるのか」

「実現の可能性は? (到底実現不可能なものなら違う方法を考えますよね)」

「目標期日は? (仕事には〆切が大切ですよね)」

「何を買って、ゲットする?」

と短時間のうちに分析、計画を立てました。

私の人生の中で、ローソンとの関わりをこれほどまで深く考えたことはありません。

ミッフィーのためにこんなに必死に戦略を立てたこともありません。



そして、「おにぎりと、からあげくんだ」という結論になりました。

 

そんなこといっても、私、ふだんはコンビニで買い物しないんです。

行動パターンに入ってません。

だから、オフィスの机にミッフィーのシートを目に入るように置きました。

「ローソン行くなら、ミッフィーのポイントシールちょうだい」とスタッフにも頼みました。

社外でも言いました。

そして!

miffy_lawson2.jpg

本日、30点、到達~!

多くの方のご協力の賜物です。いや、すごい。本当にありがとうございました、みなさん。


近々に、ミッフィーのエコバックを入手しに行ってきます。

3歳の誕生日にも間に合いました。


喜んでくれるかな。 

「あ゛っ、ミッフィーちゃんだー!」って。


呆れる人もいるかもしれませんね。私もこんな感覚、持つなんて思ってもみませんでした。

でもね、3歳になる娘に父親がしてあげられることって、あんまり思いつかなくて。


 ささやかな、自己演出です。

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:54

2008年07月17日

R25に出てます

本日配布号のR25。

r25071708.jpg

暑いなあと思ってめくっていったら、

r25071708-2.jpg

どこかに私が出ています。

 

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:23

2008年07月02日

なぜその言葉を使うのか?

コミュニケーションの仕事をしていると、日常的に1つ1つの言葉の使い方が気になります。

御徒町駅前の蕎麦屋。何気なく壁にかかれたメニューを見ていて目がとまりました。

70108menu1.jpg

初めて入ったお店で、何を頼めばいいのか分からない状態ですから、1つ1つをイメージしながらメニューを見ていきます。

70108menu2.jpg

目が止まったのはここです。「御徒町の五峰」、うちのオススメの酒、ですね。

ふむふむ・・・、あれ?? よ・読めないぞ、と。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

というところです。

70108menu3.jpg

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

はい、赤の下線まで引いてあるので、もう一回読みます。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

 

やっぱり読めません。

店の人に聞いても誰も読めません。

・・・なので、写真に撮って、家で調べることにしました。

かつぜん くわつ― 0豁然】

(ト/タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。
「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。
「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

三省堂提供「大辞林 第二版」より凡例はこちら
「かつぜん」だそうです。

つまり、「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」 というのは、

「飲めばその違いがはっきり分かる」(だから飲め!)

ということなのでしょう、きっと。


でも、漢字が読めないと、意味が分からない。意味が分からないと、注文しにくいですよね。

でも、あ、そうか、二回目以降のリピーターは、家で意味と読み方を調べて、「次に行く時は注文しよう」と決意してから店に行くから、このメッセージはリピーターに効く表現なのかもしれない。

薬に、「胃で溶けずに腸で効く」みたいなのがありますけど、

これは、一回目の来店では効かずに、二度目三度目の来店の時に効く。



そう考えると高度な表現ですよね。


そんなこと考えてる間に酔いもスッキリ醒めました。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 05:38

2008年06月06日

フジサンケイビジネスアイで紹介されました

「鶴野さーん、出てますよー」

フジサンケイビジネスアイに紹介されてます、と。

fsbi60608-1.jpg

しかも、カラー写真で大きく。

ヘッドスパを体験したユーザーのコメントで。

ヘッドスパを初体験したマーケティング会社経営の男性は、「全く新しい感覚だった。ヘッドマッサージなのに、体内からポカポカ暖かくなってくる。育毛ケアだけでなく、リフレッシュ目的に通うリピーターが増えるのでは」と満足げ。 (以上、6/6/08 フジサンケイビジネスアイより引用)


 

「満足げ」って。

満足でしたよ。キモチ良かったですもん。

でも、いつもの取材対応の時のように1時間くらいは語ったのに、わずか6行の登場でした。

 

あ・・・・あと、


 

 

 

 

fsbi60608-2.jpg

頭皮が大きく登場!

 

「鶴野さん、キレイですねー、頭皮」と女性スタッフ。

「いや、キレイにした後に、撮ったの、これ」と私。


 

頭皮でも自己演出。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:01

2008年06月03日

価値観の変化

週末に大阪の実家で片付け。

幼少期から学生時代の荷物の整理を一気にしました。


片付けの途中、

「こんなんが出てきたんやけど、どないしたらええ?」と母親が出してきたのは、

86年3月24日に「封印」された私の「宝物入れ」。

takarabako.jpg

靴の箱に「見るな すてるな いじくるな!」と書いてガムテープで巻きつけてありました。

20年以上も前の、まったく記憶にない箱です。


 

こういうのに出会うと、・・・書いてある文字を見るだけで恥ずかしい思いをしますね。

my childのころのbooks、ですよ。言葉がおかしい。しかも綴りが間違ってる。

 

それでいて、なぜか得意気な筆記体。


それでも、1986年の自分に出会ったワクワク感で、一気に封印を解きました。

 


で、出てきたのが、この6冊。












otakara86.jpg

じゃーん。

 

 

・怪物怪人プロレス超百科

・藤子不二雄のまんが大学

・ドラえもん全百科

・機動戦士ガンダムII大百科

・つり名人全百科

・レースマシン全百科

です。

 

すごいでしょ?     (?)

 

当時の私にはベストセレクションだったんです。

きっと。

タイムカプセルに入れて残したくなるくらいに。



私の原点を見た思いをしましたね。

いや、これに出会ったのも、きっと「初心に返れ」ということかもしれない。

そう思ってお宝ブックスを読破しました。

 

そして、「これは自分自身への自己演出かもしれない」なんて思いました。




今、あなたは何かタイムカプセルに入れて、20年後の自分に見せたい価値観ってありますか?

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:18

2008年05月31日

調味料のラベルは何を意味するか

中華料理屋に立ち寄ったら、目の前に8種類の調味料。

spice53008.jpg

親切に、ラベルが貼ってあります。

塩、胡椒、山椒、一味、ラー油、醤油、酢、甜麺醤(テンメンジャン)。

それでぼんやり見ていて気がついたんです。


塩だけ「ラベル」がついてない!、と。

いや、確かに、他のはラベルがついてないと分かりにくい、あるいは紛らわしいんです。

胡椒と山椒は紛らわしいし、

醤油はソースと間違えそう。酢も一見、油かと思う人もいるかもしれません。

一味やラー油、甜麺醤なんて、見た目ではちょっと何か分からない。


そう考えると、塩だけは明らかです。砂糖と間違うかとも考えましたが、容器で判別できるでしょう。


ラベルを貼らなくても「一目瞭然」であること。

何度も使った経験と、見た目の明らかな差別化が、きっとラベルなしでも判別できる「ブランド」になっているんだと思ってしまいました。



・・・でも、


塩にラベルがついてなかったのは、そんな理由からではなくて、

実は、使用頻度が高くて、使っているうちに「取れた」のかも。

    いずれにしても、今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:29

2008年04月30日

本当に役立つ再利用とは

生きていく中で、できれば関わりを持ちたくない生き物っていませんか?

私にとってその1つは、カラスですね。必要なら、どこかで宣言してもいい。

非カラス三原則とか、つくりたいくらいですもん。


生ゴミの袋、何重にしてもつつくでしょ。あの人たち。

朝食前に出して、出勤時に見たら、もうスパゲティが「にゅるん」って、出てる。

「にゅるん」って。

きっと、共感してくれる人がこの広い世界のどこかに必ずいると思ってたら、

日光でその存在を感じました。

gomi1.jpg

ゴミの上に「光るもの」が吊るされてます。

人間サマをバカにすんなよ、と。この工夫を見よ、と。

どーだーって(ちょっと小さな)声が聞こえませんか?

gomi2.jpg

こんなふうになっている。

私が感動したのはここからですよ。もっと寄りますね。

gomi3.jpg

ど、ど、どうですか。

Windows95対応のOFFICE (NEW!って書いてある)と、年賀状イラスト全集9000ですよ。干支がわかりませんが。

OFFICEって、なんか、効きそうですよね。

メッセージ力があると思いますよ。

「古くてもOFFICEやどー」みたいな。

こういう古いソフトの活用法を考えたことはありませんでした。

 

          また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:00

チームワーク

某社の研修合宿に参加して日光へ。

そこで目にした地元女子中学生(おそらく)のグループ活動。

ktaide1.jpg

ぼんやり見ていたら、グループで体操ともダンスとも異なる、不可解なポーズをとりだしました。

かなり高度なチームワークを発揮しています。ほとんど相談もせずに次々とシーンが変わりますもん。

ktaide2.jpg

よく見ると、ケータイで写真を撮っている!

上の写真は、おそらく二人の手の上にあたかも二人が立っているような写真を撮っているのでしょう。

近づいたり、遠ざかったり、

うずくまったり、立ち上がったり、

手をつないだり、バンザイしたり、・・・。

 

そして、それを遠くからケータイで撮影してブログに載せる自分・・・。

それでまた、近くにいた人は、

 

「あ、鶴野さん、またブログ用ですか?」

 

んー、やはりケータイは、生活に不可欠なコミュニケーションツールだと改めて感心しました。(?)


          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:17

2008年03月29日

平面から垂直に

近所のスーパーで気になるものを発見。

yogurt1.jpg

いつも見慣れている商品棚って、少し違うものが加わるだけで目が行きますよね。

これ、何だと思います?

ヨーグルトです。

一瞬、認識できなかったのですが、「ヨーグルト4個入り」というPOPで手を伸ばしました。

yogurt2.jpg

正面はこうなってます。

ちょっと離れて見ると、洗濯洗剤のようなパッケージです。


でも、インパクトありますよね。

 

yogurt3.jpg

サイズが一般的なものと、これくらい違いますから。


ヨーグルトは、4個セットのパッケージだと、4つを上から見て正方形になるような配置にして売られてますよね。

つまり、平面でパッケージを作っています。

それがこの森永「なめらかビヒダス」は縦に2段に積まれたパッケージ。

きっと平面の方が、パッケージ化も店頭での積み上げやすさも良いのだと思いますが、

平面パッケージを見慣れているところに縦型が入ると、目立ちますね。

それだけの理由で、私は1つ、買ってしまいました。

 

平面のものを垂直にしてみる。覚えておくことにしたいと思います。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:43

2008年03月28日

高いもの と 安いもの の差

夜中24時を過ぎてアイスクリームを食べることが増えました。

icecream.jpg

新しく見つけたものを食べ比べるのは、私にとっては生きている喜びの1つです。


さて、このカップ型アイスクリーム。価格帯が大きく2つに分かれています。

100円くらいの標準タイプのものと、

300円近くするプレミアムアイス。

びっくりするほど大きな差はないものの、どこかちょっと味が違う。

今日は、この「ミルクコーヒー」を食べながら、

「このプレミアムって、何?」

「この値段の差は何?」

「何にプレミアム料金を払ってるの?」

と考えていました。


結果として、私なりに言語化できるところは、

・標準タイプは、味が角ばっている。プレミアムアイスは、味が丸い。

・標準タイプは、刺激で勝負している。プレミアムアイスは、バランスで勝負している。

・標準タイプは、アイスを食べている感覚を生む。

 プレミアムアイスは、ホッとする一時を味わっている感覚を生む。

といったところです。

 

それで、

結構、同じことが他の仕事でもあてはまるのかもしれないなと。

同じ業務でも、値付けの高い会社と安い会社があります。

それぞれ方向性が違うのでどちらが良いとかいうものでもありません。

それぞれに質の高さを狙うやり方があります。それぞれの方向性で。

 

値付けの安い会社は、特徴を明確に打ち出した方が選ばれやすい。

値付けの高い会社は、逆に発注者の世界観に溶け込むような、存在を主張しすぎないのが有難がられます。

一緒にやっていて違和感がない、みたいなね。


いろいろ書きましたけど、さっき食べた「ミルクコーヒー」は、寝る前に食べるのには主張しすぎず、とてもイイ感じでした。(?)


          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:12

2008年03月27日

人を誘って行こうと思う仕掛けづくり

季節の風物詩、「桜を見に行こう」とランチタイムに誘われたので、ついて行きました。

sakura1.jpg

 

おおっと満開。見事な桜。

あれ?・・・ でも、まだ昼間のはず・・・


と、思ったら、なんとこれ、大衆食堂・居酒屋の「桜祭り」。

sakura2.jpg

店内いっぱいの桜。桜。桜。

 

sakura3.jpg

「わ~、すごぉ~い」と言って写真を撮る。

 

そして、「ねえねえ、桜見に行かない?」といって別の人を食事に誘う、と。

翌年も別の人を誘う、と。

うまいこと考えてますね。 映像的にも面白いのでテレビも反応しそうですし。

毎年、この季節になると新規来店が確実に増えていそうです。

 


人を誘って繰り返し行く仕掛け、というのも時々考えてみますか。


           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:09

2008年03月24日

外務省/洞爺湖サミットとPR

洞爺湖サミットに向けた外務省のPR対策の動きがありましたので、業界記録としてのメモ。

共同ピーアールが外務省に人材派遣 洞爺湖サミット、アドバイザーに

 共同ピーアールは、今年7月に北海道洞爺湖町で開かれる「北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)」で、外務省のメディア・アドバイザーおよび広報業務担当者の派遣業務を落札した。外務省がPR会社をメディア・アドバイザーに採用するのは初めて。世界中からサミットを訪れる報道陣への適切な対応策を立案、実行していく。

 具体的には4月1日に、メディア・アドバイザー1人と広報担当者2人を外務省大臣官房国際報道官室に派遣する。

 メディア・アドバイザーはG8諸国や招待国から来る報道機関の情報ニーズの調査・分析、過去のサミット開催国が行ってきたメディア対策の調査分析、対外情報発信・広報戦略の企画立案などを行う。広報業務担当者は各国取材陣への対応や広報業務サポート、外国メディアからの電話対応を受け持つ。(以上、3/20付 フジサンケイビジネスアイより引用)

ついでに共同PRのプレスリリースはこちら


誰が行くんでしょう。Tさん?

海外メディア対応を訓練 サミット控え外務省

 外務省は4月から民間PR会社に委託し、幹部職員に外国報道機関への対応を訓練する「メディア・トレーニング」を始める。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や関連閣僚会合の開催を前に、多数来日する海外メディア記者へ日本をアピールする発信力の強化が狙い。

 欧米主要国では、外交官の初任研修や在外公館赴任時に、メディア対応の教育を行う例が多い。しかし日本外務省の職員は、外国語が堪能とはいえ「報道発表などの訓練は受けていなかった」(幹部)のが実態。

 外務省は近く入札により、業務委託する民間PR会社を選定。外務報道官など幹部5、6人が、英語による模擬記者会見などの訓練を受ける。好感を持たれるよう服装、髪形など身だしなみも指導してもらう。(共同、3/22/08付 中日新聞より引用)

ちなみに、上の「メディア・トレーニング」の入札情報はこちら にありました。

・・・それにしても、どう考えても、この情報(入札情報)だけでは、提案できませんよね。 関係者のところには直接電話で連絡が行ってるはずですが。もっと詳しく知りたいものです。

 

さて、私は、一度だけサミットの事務局(日本政府代表部)に詰めたことがあります。今からちょうど10年前です。

日本がもっと国際的に強力な情報発信できたらなあ、なんて思っていたのを思い出します。10年経って、さて、どんな風に広報が進められるんでしょうか? とても楽しみです。
 

広報対策、メディア・トレーニングのニーズは確実に高まっているように感じますね。

中国から何かを輸入しているような事業をしている会社(危機管理)や、上場前後やM&Aなどで会社の状況が急速に変化しているようなところが中心ですが、視聴者も記者会見・謝罪会見を見慣れてきているので、単なる見た目の対策以上のところまでやらないと充分ではなくなってきています。

しかも、メディア/情報チャンネルが複雑化を増しているので、誰に向けてどんなメッセージをどのように届けるか、組織内で考え方の意思統一も重要性を増しています。

 

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


 

投稿者 鶴野充茂 : 19:18

2008年02月22日

R25サイトにコメント紹介されました

私のコメントがR25のサイトで紹介されました。

r25feb08.gif

ネットはもちろん、メールも禁止? 1週間“ネットなし生活”に挑戦してみた

という記事内でのコメントです。

・ネットやケータイのない生活をどう思うか?
・ネットやケータイがなかった時代の仕事とはどういうモノだったか?
・「ビジネスコミュニケーションの観点」からすると、この生活はどういう利点/不
利点が考えられるか?
・こういう生活を1日でも体験することの意義はあると思われるか?

といった質問でしたので、次のように答えました。

1.
本当は皆、本来、直接会って話すコミュニケーションをしたいのです。
その代替手段としてネットやケータイというツールが生まれました。
そしてそれを使いこなしているうちに直接会って話す面白さや喜びを
忘れてしまっているところがあると思います。

その証拠に、大切なアポイントで話をしている時にケータイがブルブル
するのはイヤだと感じているはずなのです。ケータイはかえって邪魔な時が
ある。また、店先で何かを聞こうとして目の前に受付案内の人がいたら、
代表番号に電話したりネットをつないたりはしないですよね。

2.
会いたい人とじっくり語り合う時間、共に過ごす時間は、何よりの
贅沢な時間の過ごし方ではないでしょうか。学生時代を思い出す時、
おそらくR25世代の人たちも、ケータイ・ネットの思い出よりも
直接コミュニケーションをとった経験の方が印象に残っていますよね。

3.
メールに依存すると感情の機微に疎くなったり感動しにくい生活を送ることに
なるかもしれません。メールは、文字データを送っているわけですから
信号を伝えるのには向いてますが、感情を伝えるのには不向きです。
したがって、メールでは気持ちよりも信号の伝達が中心になります。
それに慣れすぎると危ない。

4.
事務的なやりとりはメールで、説得したり仲良くなったりするのは直接会って、
などと使い分けている人もいます。これは一理あります。事務的なメールで
効率を追求しようとすると、簡潔に個性をそぎ落としてまとめることになります。
一方で、そんな無味乾燥なデータのやりとりで仕事をしようとすると、
どうしても人間関係を育む行動が別に必要になります。直接会って共に時間を
過ごすというのは、データで送れない何かをやりとりし、お互いに刺激を与え合
い、人間を磨きあっているのかもしれません。そう考えると、
人と直接向き合えば、それだけ人としての魅力も増すのではないか、とさえ
私は思います。

とまあ、こんな風に答えたら、上の原稿のように、一言だけ引用されました。

文字数や時間との戦い、というのはメディアの宿命ですからね。

うまく本意が伝わっているといいのですが。

 

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:25

2008年02月19日

ポストイットの説得力。

人の注意をひく、内容を確認してもらう、最後に背中を押す。

このための効果的なコミュニケーションを日々模索しているなか、こんな論文を見つけました。

Post-it Note Persuasion: A Sticky Influence  

RANDY GARNER
Sam Houston State University


Journal of Consumer Psychology, 2005
 
Abstract:     
Four studies examine the influence of attaching a seemingly insignificant Post-it note to a survey packet on the likelihood of completing the survey. Participants who received a packet with an affixed Post-it note request had significantly higher return rates than participants who received the identical survey with (a) no sticky note, (b) the same message written on the cover sheet but without a Post-it or (c) a blank Post-it with no message provided. Furthermore, they returned the materials more promptly with higher quality responses. A more personalized Post-it appeal increased returns when the survey was long and time consuming but was no more effective than a nonpersonalized Post-it when the survey was easy to complete. Results suggest that the Post-it leads the request to be interpreted as a solicitation for a personal favor, facilitating a normative compliance response.

 

強引な引用(コピペ)ですいません。 興味がある方はこちらからダウンロードできます。

ポストイットの「説得力」に関する論文です。

一言で言うと、ポストイットに手書きのメッセージを書いて貼り付けておいたら、お願い事を聞いてくれるよ、という意味ですね。ちょっと意訳しすぎかもしれませんが。でも、そう感じてもらえるだけの印象を生み出せる論文だと思いました。

食品や製薬の分野では、効果・効能の研究が進んでいます。学会・論文発表をして、それを誰か(薬事法の関係で当事者が発信するのが難しい場合も多いので)がPRする。そして、その素材の効果・効能に対する期待によって売れる、ということがよくあります。

ところが、文房具のような一般消費財で、見た目や使い勝手以外のところで、効果・効能の研究ってあまり表に出ませんよね。

なので、面白い論文だと感心してしまいました。

これが3Mの助成研究かどうかはわかりませんが、マーケティング的に、ポストイット=「説得力を高める文房具」として発信するのも面白いですよね。

postit.jpg

効果・効能を検証して「実はこれは○○に効く」と言えるものがないか考えてみる、というのも、効果的なメッセージ発信の方法として一考の余地がありそうです。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:20

2008年02月14日

伊豆 と ファンクラブ と 研ナオコ と 情報発信のスピード

昨年、一昨年に静岡県の観光広報の研修講師をした関係で、伊豆ブランド成果発表会にご招待いただきました。

izu-pr21408-1.jpg (撮影・わたし)

伊豆PR大賞は、地元のPRに最も貢献したグループを県が表彰するもの。

最優秀賞(静岡県知事賞)は、「伊豆下田『海水浴の郷』づくり推進事業」を進めている下田市の観光振興団体ビッグシャワー実行委員会が受賞。

この方々に私、以前、「下田って、車で行くと食べる店がぜんぜん見つからないんですよ」と言ったんです。

すると、「下田温泉ブログを見てください」と。 「自分たちが地元情報を発信してますから」と。

私はすかさず、「下田温泉、では絶対に検索しませんよ、下田・レストラン とかの組み合わせじゃないですか? 下田温泉という単語は首都圏からの旅行者の検索語にはならないと思いますよ」と言ってしまいました。

さて、そんなことをすっかり忘れていた私でしたが、この表彰の後、「おめでとうございます」と声をかけたら、

「鶴野さんに言われて、『下田ブログ』にしましたよ」と。

た、た、確かに「下田ブログ」になってました。

さて、静岡県。今般、広報の一環で、「伊豆ファンクラブ」なるものを発足したことを発表しました。

izu-fan.jpg

この特別会員に、この方。研ナオコさん。

izu-pr21408-2.jpg(撮影・わたし)

地元、天城湯ヶ島の出身だそうです。

そのあと、トークショー。

izu-pr21408-3.jpg(撮影・わたし)

さて、率直に驚くのは、

会場からオフィスに戻って、これを書こうと検索したら、すでに

日刊スポーツ(私の隣に座ってました、赤塚さんて言うのですね、またどこかで縁がありましたらよろしくお願いします) や 千野志麻(ちのしお)(上の写真左)さんがすでにこの様子をネットに載せていて、しかもそれが、グーグルの検索で引っかかる状態になっている!

 

いやもう、ほんとにのんびりできない時代ですね。

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:49

2008年02月12日

ダジャレは効くか?

dogs--t.jpg

桜まつりに行ったら、町のゴミ箱にこんなプレートが。

ブルドッグの「ふん!」という文字に思わず立ち止まってしまいました。

「どや、面白いやろ?」と言われているような、

でも、ちょっとズレてる感じがする、

微妙なものを感じましたが、

さて、効果のほどは?


啓発看板って難しいですね。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:34

2008年01月29日

不安にさせないメッセージ

再生紙偽装問題。どうなるの? と思っていたら、アスクルからメールが届きました。

これが意外とよくまとまっていて感心したので、紹介します。

古紙パルプ配合率の表示および古紙配合商品に関するお詫びと弊社対応について

日頃よりアスクルサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

さて、一連の製紙会社の古紙配合率偽装問題をうけ、弊社が取り扱っております古紙配合商品につきましても、各仕入先に対する調査により、古紙パルプ配合率の表示と実際の古紙パルプ配合率に乖離がある商品が多数あることが判明いたしました。

結果として、弊社のカタログおよびWEB等での表示ならびに、商品表示に誤りが発生することとなり、お客様には大変ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。

弊社といたしましては、法令遵守を基本とし、お客様の購買代理人として、正確な環境情報の提供を目指してまいります。なお、環境対応表示に誤り等が判明した場合には、すみやかに最新情報をご案内してまいりますとともに、お客様にできるだけご不便をおかけしないよう、また紙資源を無駄にすることのないよう心がけて対応してまいります。

現在、各製造委託先および各仕入先に対して古紙パルプ配合状況の調査を実施中であり、古紙パルプ配合率の表示に乖離があると報告を受けた商品につきましては、お客様からのご注文の受付をいったん停止させていただいております。また、該当する商品リストを弊社ホームページでご案内させていただいております。

(以下略。以上、アスクルの顧客向けメールから引用)


一体、何に感心したかと言うと、

 ・起こったこと

 ・今後、どうしていくという自分たちの方針

 ・取引に関する影響などの現状、詳しい情報の場所

が簡潔にまとめられていること。 とりわけ、次の部分がいいな、と。

弊社といたしましては、法令遵守を基本とし、お客様の購買代理人として、正確な環境情報の提供を目指してまいります。なお、環境対応表示に誤り等が判明した場合には、すみやかに最新情報をご案内してまいりますとともに、お客様にできるだけご不便をおかけしないよう、また紙資源を無駄にすることのないよう心がけて対応してまいります。


何かいいと思いません? ルール と スタンス と 心がけ が、リズム良く入ってます。

自覚している責任としては、「法令順守」「情報提供」です。

でも、消費者として気になるのはそれだけではありません。

そう、偽装でも何でも、回収されて、それをゴミにしたら、何やってるのかわかりませんよね?

それで、「不便をかけない」+「紙資源を無駄にしない」と。

これって、今、販売会社が出せる、最も有効で必要充分なメッセージだと思うんです。


消費者からすると、不安にさせないメッセージの良い例ですね。


単なる1つのお知らせメールなのですが、これは参考になりました。

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2008年01月27日

講演準備中

静かなオフィスで講演準備をしています。

hitori_office12708.jpg

気がついたら、新しく買ったサイバーショットでテスト撮影ばかり。

window12708.jpg

果たして間に合うか!?

desk12708.jpg

おっと現実。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:25

2008年01月26日

口説き力判定テスト

ATOKのジャストシステムが「口説き力」判定テストのサイトをやっています。

日本語力テストと性格診断テスト。

私の「口説きタイプ」は、「指一本で世界を操る怪物トレーダー型」でした。

「勘の鋭いあなたは、口説き方も本質にズバリと切り込むタイプ。交渉の規模が大きければ大きいほど、集中力も研ぎ澄まされていきます。ハイリスク・ハイリターンな人生が続きそうです。豊かなインスピレーションと、わずかな情報から本質を見抜く予測力があなたの切り札。取引や駆け引きに長けたタイプです。」

だそうです。

こういう診断結果って、履歴書に書いて通用したら面白いですよね。

「口説き」や「交渉」の本を書く時、著者略歴のところに書いてみようかな。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:50

2008年01月17日

「コミュニケーション」の仕事

コミュニケーションの仕事の醍醐味は、

普通ならなかなか伝えにくいメッセージを相手に伝えるところにあります。

そのために「注目してもらう」「目立つ」仕組みを考えたり、

「わかりやすく」加工したり、「記憶に残る」工夫をしたりします。

 

この時、純粋にメッセージ発信の効果・効率を追求するほど、

その「伝達」の工夫をする人たちの存在は見えにくくなる傾向があります。


 

このニュースがまさにそんな例でしょう。

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「赤い張り紙」贈り主だれ? 阪神大震災13年後に判明

阪神大震災で、語り継がれた「なぞ」があった。電話がつながらず、行政機能もまひした当時、各地の避難所などでひときわ目立ち、被災者と家族や友人を結んだ赤い枠の伝言メモだ。誰がこの用紙を用意したのか分からないままだったが、震災から13年を前に、研究者が「広告マンのアイデアだった」と明らかにした。近く日本災害情報学会の会報で公表する。

 震災を映像などで伝える「人と防災未来センター」(神戸市)の「防災未来館」。避難所の様子を伝える写真には、赤枠の張り紙がずらりとならぶ。A3判とはがき大。上部に「私はここに居ます」「We are Here」と印刷され、その下が伝言欄になっていた。

 当時、神戸市広報課長だった桜井誠一・保健福祉局長は「ずっと気になっていたんです」と言う。市庁舎の玄関にいつの間にか大量の張り紙の用紙が積まれていた。誰が届けたのかわからず、「海外のレスキュー隊では」とうわさされた。

 調査した吉井正彦・国立民族学博物館客員教授によると、博報堂関西支社(大阪市北区)が届けたものだった。

(以下、詳しくはこちらから記事をご覧下さい。いい記事です)

(1/14/08付 朝日新聞)

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こんな専門家の仕事をしたいですね、とか

本当にプロの仕事ですね、みたいな話は当然あるのだと思いますが、


私が最も感心するのは、


何年も前の「仕事」を後輩が見つけて、

それを「歴史」だと世の中に発信したこと。 しかも当時の写真付で!


それをまた朝日新聞の記者が、「それはニュースだ」と記事にしたことです。


 

存在が見えない、でも「いい仕事」をした「人」の存在を認めて

それを「こんなに素晴らしい仕事をしたのはこの人たちだ」と「伝える」。


それぞれの仕事が、また、コミュニケーションの仕事をする人たちの励みになりますよね。


本日、阪神・淡路大震災から13年を迎えます。



元気で生きていることに感謝し、今日もいい仕事ができるよう努めたいと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:03

2008年01月15日

行動を促すメッセージ

目の前の相手に「こういうこと」をしてもらいたい。

でも、それを直接的に言ったって、必ずしも聞いてもらえる訳ではない。

コミュニケーション力、メッセージ力というのは、そういう場面で最も試されますよね。

honestjohn.jpg

これ、何だか分かりますか? ある目的で、壁に貼られているメッセージなのですが。


女性で分かったら、すごい。


 

 

・・・

男性トイレの壁に貼られているメッセージです。

直訳はあえてしませんが、「もう少し近づいてください、汚れますから」というメッセージ。

同じメッセージを伝える表現(少し婉曲的なもの)としては、私が知っているだけでも数種類はありますが、私はこれが一番好きです。(?)

これ、日本国内の飲食店のトイレに貼ってあったんですよ。

その他、日本語表記はありません。結構、チャレンジングですよね。


 

でも、メッセージって、本来、受け手を選ぶんですよね。

伝えられる人に絞って伝えることで、伝わりやすくなる。

それ以外の人は、諦めているんです。

そうすると、受け手も、「あ、これは自分に向けられたメッセージだ」と気づく。

上のメッセージも、

「理解できるなら、・・・分かってるよね?」という気持ちが一緒に運ばれてくる。

そうやって、行動が促されるのだと思います。


1つ素朴な感想を付け加えるならば、

このメッセージはもう少し小さい字の方が効果的かもしれません。

その方が近づいて見るから。

どちらかと言うと、

酔ってる人向けなんですよね。これ。


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:35

2007年12月20日

知らない人からメッセージをもらう喜び

海外に住んでいた時、今ぐらいの時期になると、お店や近所の人と気軽に「メリークリスマス!」 「ハッピーホリデーズ!」 なんて 声を掛け合っていたのを思い出します。

一方、日本では直接的な知り合いくらいにしか季節のメッセージを送ったりすることがないなあ・・・なんて思っていたら、今日、こんなのを受け取りました。

tokyogas122007.jpg

東京ガスの検針担当の方からです。

実は、弊社のガスメーターはオフィス内にあって、メーターの数値を自分で読んで、申告用紙(というほど大そうなものでもありませんが)に書き込み、玄関のポストに貼り付けておくシステムなのです。

それでもって、検針担当の方が検針端末に打ち込んで、ガスの検針票が出来上がる、と。

つまり、毎月この検針担当の方とオフィスでメーターの数値を見るスタッフ(ほとんどは私)の共同作業をしていた、というわけです。まだ、お会いしたことはありませんが。

それで、なのか、みんなに、なのかは分かりませんが、今日受け取った検針票の袋の中にこんな手書きのメッセージが添えられていました。


 

「ビーンスター様 毎月 ガスメーターのご記入ありがとうございます。今年もお世話になりました。来年も宜しくお願いします。良いお年をお過ごし下さい。TG XX事業所 XX(名前)」


 

なんか、素敵だと思いません?

素朴な字で。

リラックマで。(なんでリラックマ?)

お陰で今日はすっかりクリスマスな気分です。(?)

会ったことないけど、つながってる人にメッセージ贈るって、いいですよね。

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:44

2007年12月10日

知らない間に翻訳されるブログ

日本語だから、日本語が分かる人向けだけに発信しているんだ、

というのは、思い込みなのだと、改めて思いました。

あなたのブログも、勝手に他の言語に翻訳されて読まれているかもしれません。

 

このブログもこんな風に、自動翻訳されます

いや、そういう技術もサービスも、存在はしっていましたし、

何度か使ったこともあります。

でも、本当に自分のサイトが自動翻訳されて読まれる時に、どんな感じになるか、

というのは実感を持って考えたことがありませんでした。


それで、自分のブログの翻訳したものを読んで、ちょっと焦ったんです。

現実味を持って、あ、これ、ちょっと真面目に考えた方がいいな、と。


 

ご覧の通り、英語訳はまだまだきちんとした意味を伝えていませんが、

これ、技術が追いついてないから使えない、と切り捨てていられるのかな、と考えたのです。

 

不完全な翻訳文を見た人が、本文の意味を推測して、

ファンになったり(これはまだいい)、怒り始めたり(困る)、

どうしても核心部分を知りたいと問い合わせをしてきたり(ないか)、

これをミスコミュニケーションといいます、みたいな出来事が起こることもあるのではないか、と。


 

これ、広報の仕事をしていて、メディアに誤解されて報じられるのと同じなんですよね。

情報伝達の観点からすると。



そんなことを考えると、

これからは自動翻訳される時にでも誤訳が生まれにくい文法に則った言葉を使って

表現することも、ネット上のコミュニケーション、自己演出には重要なのかも、と思いました。


 

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

さあ、今週もはりきって行こう。(?)

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:24

2007年12月07日

ついにシリーズ発売!鶴岡秀子の元気がでる教室DVD

かねてよりご要望の多かった「鶴岡秀子の元気がでる教室」DVDがついに

シリーズ全商品発売になります!

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これまで、Vol.1 「一歩踏み出すアプローチ」 Vol.2 「本当のビジョンの見つけ方」

は販売しておりましたが、このたび、Vol.3~8と特別編が一気に同時発売になります。

詳しくは、「鶴岡秀子の元気がでる教室DVD」のページをご覧ください。

特別モニター価格で提供中です。

全9商品がパックになった「元気セット」は、さらにお得になっています。

genki_set-300-200-3.jpg

机にまとめて飾ると、オシャレですし、パッケージを眺めているだけで元気が出そうでしょ?

ぜひお求めください。

鶴岡秀子の元気がでる教室DVD

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:22

2007年12月05日

新刊 「イラスト図解!就職活動ワークブック」 出ます

就職活動で必要な 「自己分析」 と、

効果的に自分のことを説明する 「自己表現」 を

流れを追って練習していこう、というワークブックができました。

shushokuworkbook.jpg

イラスト図解!就職活動ワークブック 鶴野充茂(著)

日本能率協会マネジメントセンター \1050

100ページ以下の薄型で、どんどん書き込みながら進んでいく「ドリル」のような形になっています。

自己分析は、自分とのコミュニケーション、

自己表現は、他者に分かるように伝えるコミュニケーションです。

ぜひご活用ください。

投稿者 鶴野充茂 : 12:23

2007年11月26日

車に乗っている時の顔

宣言するほどのものでもありませんが、

私は、車に乗っている時、別の車に乗っている人の顔をよく見ています。

特に渋滞している時。隣の車の助手席の人の顔なんて、よく見えますから。

trafficjam112307.jpg
(11/23/07 東名高速で 鶴野充茂写す)

で、助手席に座っている時の顔って、無防備な人、多いですよね。

見られている意識がないから・・・、そりゃそうでしょう・・・?


いや、それはそうなのかもしれないのですが、危ない、と私は思うんです。


だって、普段の表情が何年、何十年もかかってその人の顔つきを作るわけじゃないですか。


見られる顔を意識するなら、圧倒的に時間が長い、「見られていない時」に顔を作っていないと、

自分が見せたい顔なんて、作ることができないと思いません?

 


・・・なんて書きながら、それでも、確かに、見られていない時に

常にそんなことを意識していられるわけでもないことをよく分かってるんですよ。

 

だからこそ、その無防備な顔を見ていると、その人のありのままの顔が見られて興味深いんですよね。

そんなことを連休の猛烈な渋滞の中、考えていました。


 

投稿者 鶴野充茂 : 14:55

2007年11月22日

11.22 いい夫婦の日

今日は11月22日。いい夫婦の日、だそうです。

 

1122.gif


 

記念日にからめて、事前に関連調査をして、プレスリリースを出す、というような広報の手法があります。

いや、私などは、記念日と言えば調査だ、とさえ思います。

 

今年の「いい夫婦の日」だと、

ダスキンとか。

2007年ダスキン・大掃除に関するアンケート調査 11月22日は「いい夫婦の日」 大掃除に見るいい夫婦の条件

ユーキャンとか。

夫婦を漢字一字で表すと…20代「絆」→60代「忍」

明治安田生命保険とか。

理想の夫婦:1位は三浦友和・山口百恵夫妻 ネット調査で

メディアも載せやすいですよね。確かに。


さて、

記念日を登録する「日本記念日協会」なる団体(なのかな?)があります。

登録料52500円。

これで、「記念日」にしてしまう。

よく考えた組織(なのかな?)だと思いますけど、上のページにある登録数からすると、

ビジネス化はまだちょっと時間がかかりそうですね。

 

日本記念日協会のPRってどうするんでしょう。

記念日PRと記念日調査PRで「日本記念日協会に登録されている」というのを繰り返し出してもらう、と。

そうすると、記念日登録者に記念日PRと記念日調査PRの仕方を手厚く教えてあげる、パブリシティ支援をしてあげる、ということなんですかね。

なんだかちょっと複雑。

             今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:57

2007年11月21日

何とかしてほしい講演/プレゼン と その対処法

仕事柄、多くの講演やプレゼンを見る機会がありますし、

時間をつくってできるだけ多くの講演やプレゼンを見るようにもしているのですが、

見ていて、居たたまれない、痛々しい講演やプレゼンに出くわすことも意外と少なくなく、

たまたま先日もそんなことがあったので、

当日、講演会を聞きながら手元でメモしたものをベースに、

そのポイントと、セルフチェック/対処法を、

改めて自分のためにもと、まとめてみました。


何とかしてほしい講演/プレゼン と その対処法


1.スライドの文字が小さくて読めない

 大きなホールでの講演会や、配布資料なしのプレゼンの場合、スライドに書いてある文字を聞き手は一生懸命に読もうとします。読もうとするのに読めないのは、聞き手に強いストレスを与えます。

 部屋の一番後ろからでもすべての文字が読めるのか、そうでなければ配布資料を充実させたいところです。


2.スライドの文字をメモできない

 話を聞きつつ、スライドを見つつして必死でメモをとっている聞き手。後で解読できるのかどうかも分からない「速攻」文字でメモをとっているにもかかわらず、無情にスライドが切り替わる。その瞬間、「ァッッ」と吐息まじりの小さな声が、自分が座っている近くの席から聞こえてくる・・・。 

 こんな時ほど、切ない気持ちになることはありません。 気持ちはわかりますよ、もう少し待ってくれてくれてもいいですよね、聞き手を何だと思ってるんだ。私はあなたの味方ですよ、と近寄って伝えたくなります。

 配布資料を配らずにスライドを見てもらうなら、聞き手が何をメモするのか、したいのかを考えてスライドを作る。メモされて困るものはスライドに書かない。メモしてもらいたいものは、メモの時間も考えながら話を進めたいところです。

3.言葉が不明瞭でよく聞き取れない

 早口はいいんです。問題は、数字と固有名詞、そしてCSRとかDRMみたいな省略語です。たまにそれが間違っていて、余計に何を言っているのか分からなくなることがあります。 聞き取り間違いをしそうな単語が出てきたら、そこだけでも意識的にゆっくり、はっきり言いたいですね。いやもう、できれば繰り返し言ってほしい。自信を持って。本当に。お願いします。   (?)


4.「えー」「あのー」がやたら多い

 これ、意識して練習すれば確実に減らせます。それでも気になるほど多い人は、単に準備不足なのではないでしょうか。


5.本や商品を手で持って紹介している時に、手を揺らすので、ちゃんと見えない

 「この本、いいですよー」と紹介してもらうのは良いのですが、タイトルが読めないとメモできず、タイトルを読もうとしている間は少なくとも話が頭に入ってきません。話し手にも聞き手にも、お互いにもったいない時間です。見せる時は、しっかり見せる。終わったら、片付ける。それで格段にスッキリします。


6.スライド/手元資料の文字が多すぎて読む気も起こらない

 講演/プレゼンの「場」は、話し手がマネジメントしているので、「今」なにをすべき時間なのかを伝えてあげないと、聞き手はよく混乱します。文字の多いスライドや資料を見せられたら、「え、これ、今、読むの?」「どこ見るの?」と聞き手は思います。話を聞きながらたくさんの文字を読むのは無理なので、「詳しくは後で資料を見ておいてください」なのか、「たくさん書いてありますが、今、見ていただきたいのはこの部分です」と指し示すかしてもらえると、安心して話についていくことができます。


7.話が当たり前すぎる/オチがない

 それは確かにそうなんですけど、それだけですか? という話が結構多いですね。著名経営者や学者でも、「え、それで終わりですか?」「オチは?」みたいな。 もちろん、「大切なこと」は、基本的なこと、当たり前のことが多い。 でも、当たり前の「大切なこと」を伝える時にはセオリーがあります。それは、しっかりしたオリジナル(手垢のついていない)エピソードを付け加えることです。エピソードが入るだけで、印象がまったく変わります。


8.スクリーンかPCに向かって一人で喋っている

 いますよね、客席ではなく、ずっとスクリーンかPCを見ながら喋っている人。「おーい、こっちですよー」と手を振りたくなることが、私は、何度もあります。そんな癖のある人への対処法としては、喋る前にスクリーンやPCを一度しっかり見て、確認してから、視線を動かし、聞き手を見てから話し始める訓練をする。中途半端に見ながら話すから、客席を見られないんですね。見るなら見る。話すなら話す。ちょっとしたことですが、これ、結構、効きます。


9.スライドと配布資料が違いすぎる

 スライドでは見せるけど、配布資料には入れたくない、みたいな差をつける人、いますよね。あるいは印刷に出すタイミングからしばらく本番までに時間があったり、プレゼン直前に手直ししたりして、若干違いがでるのも仕方ないことも確かにあります。でも、全体を要約しているようなページや、「このページがなくて、どうするの?」みたいな重要度の高いページが抜けてたりすると、ストレスを感じますね。


10.態度、姿勢、見た目が気になって話の中身が頭に入ってこない

 最近気になったある講演者は、立っている姿勢が悪くて、どうも話がしっかり聞けなかったことがありました。中途半端な「休め」みたいな姿勢で、足が曲がっていて、手がだらんとやる気のないポーズになっている。 人前で話すのがうまい人は、姿勢やポーズが左右対称であることが多いんです。適度な緊張感が体の先っぽまで漂っていて、ピンとしている。そうすると、見た目に安心感が出ます。


 

きっと、どれも気にならない人もいるだろうし、そんなことより中身に力をいれたい、という話し手もいるかもしれません。でも、こういう小さな「気になること」が積み重なって、せっかく準備した「良い話」も聞いてもらえなかったりすると、本当にザンネンですよね。聞き手も本来、話し手の話にしっかり集中したいわけですから。

良い講演/プレゼンとは、少なくとも内容に集中して話を聞ける、という条件があるのだと思います。

逆に言うと、それくらい集中して話を聞いてもらうためには障害がたくさんある、ということで、

もしご自身が人前で話す機会があれば、上に挙げたような視点をちょっとでも思い出してもらえると嬉しいです。

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:45

2007年11月19日

朝が変わった

いつからか、朝イチにする「仕事」が変わりました。

以前は、夜中に届く大事なメールをチェックして、すぐに原稿を書く仕事に移っていました。

メールも、本当に緊急なものがたまにあるくらいで、そんなに時間を割かなくてもよかったのです。

それが、いつの間にか、スパムメールを処理する時間がどんどん延びて、

ちょっと寝過ごすと、原稿を書き始めるところまで行かずに朝食→出勤、となっています。


 

そうしてスパムフィルタを入れても、かなりのスパムメールが残ります。

一日、何百件も来ていて、どんどん増加しています。


これに加えてやっかいなことは、

個人メールがスパムメール扱いされてゴミ箱に入っていること。



イベントのお知らせなどを多人数に送っている人は、要注意です。

みんな宛メールの時は送信元を替えるとかしないと、相手のゴミ箱に直行している可能性があります。

誰かがスパムデータベースに登録すると、ネット上で共有されて、勝手に自分のところでもスパム処理されている様子。


お陰で、捨てるのと同時に、いつからか、ゴミ箱から拾う作業までが必要になってます。

何かおかしい。


どなたか、良い対策があればぜひ教えてください。


さしあたって、私は、ゴミ箱を頻繁に全削除するようにします。

たしかに本来、ゴミ箱にたくさんゴミが入っているのは不衛生ですからね。


 

投稿者 鶴野充茂 : 10:51

2007年11月12日

後輩を傷つけない物言い

11/10/07付の日経プラス1に、「後輩を傷つけない物言い」という記事がありました。

入社10年目までの全国会社員男女500人へのネット調査から、

「上司・先輩に言われて傷ついた言葉」

がまとめられており、識者のアドバイスをもとに、

「部下・後輩を傷つけない物言い5カ条」がまとめられてあります。

ちょっと引用しましょう。

上司・先輩に言われて傷ついた言葉

□人格を否定する

 ・バカじゃないの
 ・君は本当にドンくさい
 ・役立たず
 ・使えない人間だな

□疑いの目でみる

 ・うそをつくな
 ・間違うやつなんておまえしかいない
 ・本当に理解しているのか
 ・やる気がないならやめろ

□人格をおとしめる・価値を認めない

 ・あなたのかわりはたくさんいる
 ・(他の人に向かって)この人はどうせよく分かっていないから
 ・お前が考えていることはすべて間違いだ
 ・(プレゼンのときに)どうせたいした内容でないから発表しなくていい

□他人と比較する

 ・○○さん(前の担当者)は仕事がキメ細やかだった
 ・後輩のほうがずっと仕事ができるぞ

□責任を放棄する、無視する

 ・もういい、出て行け
 ・もう俺には相談するな、ほかの人に相談して
 ・私には関係ない
 ・(なげやりに)いいんじゃない

で、これに対して、

部下・後輩を傷つけない物言い5カ条

(1)相手に逃げ道を残す

 「おまえのやることはすべてダメだ」など頭ごなしに否定せず、追い込まない

(2)1つほめてから1つ注意

 「君は仕事が早く、助かっている。だが、少しミスが多い」など注意する前に、1つほめる

(3)注意したりするときはすぱっと短く

 「だいたいいつも君は」などだらだらと言わない

(4)言い方など発言以外の部分にも気を配る

 表情や態度などでも、言われたほうの受け取り方は大きく変化する

(5)「あなた」ではなく「私」を主語に

 「あなたは仕事が遅い」ではなく、「私はもっと早く仕事をしてほしい」など、自分の気持ちを素直に伝える

と、ありました。

そうですね、よく分かります。で、これ、言われる側からしたら、どうなんでしょう。

指摘やアドバイスを聞く気がない人はどうしようもありませんが、

改善していく気がある人なら、どう言われたいか。

もし、ダメなところを指摘された段階で、凹んでしまう人だとすれば、あるいは、

「また私、何か問題起こしたの?」と気が動転するような人ならば、

何か一言でも 「こうしてみたら?」と具体的な対策についてアドバイスをしてもらえる

改善のための一歩を踏み出すきっかけになるように思います。

今に始まった問題でもないかもしれませんが、最近、経営者と話をしていると、

問題を指摘しても、本人がどう改善すれば良いのかわからないようだ、

という話がよく出てきます。

そう考えると、

今までは、「問題に気づく」→「自分で対応できる」のを前提にしていたのが、

「問題には気づいた」→「でもどうすればいいのか分からない」という人のことも

考えて、言葉をかけていかねばならなくなっている、ということかもしれません。


ただ、「そんなことまで言わないとできないの?」という気持ちは誰でも持つものでしょうし、

忙しい時に手取り足取り教えてあげられるわけでもない。

そんな時には、やはり周りの人がチームとしてサポートしてあげたいところですし、

指摘を受ける本人としては、ミスをしてもフォローしてもらえるような人間関係を構築するとか、

かわいがってもらえるような工夫をしていく必要があるのでしょうね。

皆さんは、どう思われますか?


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:28

2007年11月07日

初めての入札体験

ある日、農水省から呼ばれました。

nosui.jpg


コミュニケーション研修、メディアトレーニング等の実績が認められて(のはず)、

省内の研修の入札に参加してほしい、とのことで、まずはその説明会に参加せよ、と。

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途中、部屋を間違えてぐるぐる回っていると、記者会見の準備をしている部屋を発見。

何だか馴染み深い雰囲気。思わず広報資料をもらって帰りそうになりました。

nyusatsu.jpg

呼ばれたのはこの部屋。狭い業界なので見覚えのある顔も。

さて、肝心の「入札説明会」は、コミュニケーション教育に携わる者としては、突っ込み所満点でした。

・配布資料に書いていることしか言わない(私のプレゼン教室では、書いてあることと同じことを話すのは良くない、と指導しています)

・書いてあることしか言わないのに、よく言い間違える(私のプレゼン教室では、人前で話す前は、きちんと練習しておきましょうとアドバイスしています)

・何から質問していいのか分からないくらい、初心者に不親切な資料(読み手が何を知りたいか、を完全に無視した構成になっている)

・一言も話さない「説明担当者」が裁判か面接のようにたくさん座っている


いや、これは多分、人選ミスなんです。 先方じゃなくて私のことなんですが。

スタッフに行ってもらった方が良かったと思います。本当に。

自慢ではありませんが、私は、たとえば規定のフォームに書き込むのが苦手でダメなんです。アレルギーがある。はみ出して書くのはしょっちゅうだし、ついつい欄外に違うことを書いたり、新しく欄を作ったりしてしまうんです。「この表記、分かりにくい」みたいなコメント書いたり。仕方ありませんよね、そういうフォームを作ったりもする仕事をしているわけですから。職業病なんです。

ところが、この日はうちのスタッフが他の仕事で行けなかったので、私が行ってきたのです。

苦手でも、やっぱり代表ですから、とりあえず役割は果たさねばと、問い合わせ窓口の連絡先だけはメモして帰ってきました。

それで、結論から言うと、この入札、参加できなかったんです。

入札する前に見積りを出してほしい、と言われ、参考価格内かどうかを判断して、参加資格があるところに連絡します、とのことで、連絡を待っていたのですが、入札日まで連絡が来ず。

見積りが高すぎた? いやー、それは考えにくい。 安すぎた? うーん、いや、でも現実的な数字でしょう。 ヨソはいくらで出してるか聞けるの? いや、それを談合と言うんでしょう。でも、出した後ならいいでしょう。

釈然としない気持ちでいろんな人と話をしていました。

すると入札翌日に農水省から電話。

「どうして、入札に参加されなかったのですか?」

は? いや、呼ばれなかったもので・・・

「え、どういうことですか?」


どうやら、ミスコミュニケーションのようです。いずれにせよ入札には参加できませんでした。

「ぜひ次回はお願いします・・・」

そうして、初めての入札は終わりました。



実は、一連のこの経験、得るものがたくさんありました。

・私個人としては、コミュニケーションの事例が1つ得られました。研修でも執筆でもどこででも使えそうです。

・この話をして、逆にたくさんの「入札体験談」を聞けました。いや、世の中、いろんな人が入札を経験し、エピソードや「意見」を持ってますね。

・中央官庁の業者登録(結構タイヘンでした)が終わったので、これで日本全国、省庁の仕事もできます。


反省というか、今後の課題としては、「事情が分からない時にどうやって流れを止めて質問するか」というテーマも考えて、いろいろ試していきたいと思います。

               今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!




 

投稿者 鶴野充茂 : 11:38

2007年10月31日

新刊 「男の見た目塾」 完成

春から取り組んできた本がようやく完成しました。

mitame_book.jpg

デキる! 男の「見た目」塾  鶴野充茂(監修) 

¥1,000+税 西東社より


 

初めての監修本です。 嬉しい。

外見でソンしていませんか?

表情・視線、しぐさ・立ち居ふるまい、声の質・話し方、カラダ、ファッション

自己演出で、即、変わる! 」

と表紙に書いてあります。


中身は、非言語(ノンバーバル)コミュニケーションに特化した本です。

いろんな人にご協力いただきながら完成しました。

関係者の皆さん、ありがとうございました! お疲れさまでした。

書店に並ぶまで少し時間がかかるかもしれませんが、どこかで見かけたら、ぜひお手にとってご覧ください。

アマゾンでこちらからどうぞ

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:29

2007年10月29日

にわかに信じ難いメッセージを伝える時

コミュニケーションの1つの難しさは、メッセージの受け手が第三者に伝達するかどうかを判断する時に、

「それが本当かどうか」よりも、

「本当っぽいかどうか」というのを重視する、というのがあります。

そんなことを、 新潟日報の記事を読んでいて(なぜ?という問いは置いておいて)、思いました。
 

県警、夜間ライト上向きPR

 「夜間のライトは上向きが基本」―。県警は11月末まで展開する高齢者交通事故防止運動で、車のライト上向き走行とこまめなライトの切り替えを重点項目として呼び掛けている。横断中の歩行者を早く発見してもらうのが狙いだが、下向き走行が基本だと思っているドライバーが多く、「ほかの車にまぶしくて迷惑では?」などと戸惑う声が上がっている。

 道路交通法で夜間走行の際のライトは、「ほかの車両などの交通を妨げるおそれのあるとき」以外は原則的に上向き。だが県警がこれまで目立ったPRをしてこなかったことや、対向車にまぶしいという意識がドライバーにあり、ほとんど浸透してこなかった。

 県警がライト上向きを強調し始めたきっかけは、2005年9―11月に実施した調査。夜間に歩行者が死亡した事故16件のうち、事故を起こした車はすべてライトを下向きで走っていたことなどから、対策に乗り出した。

 しかしドライバーの認知度はまだ低く、上向きを呼び掛ける道路上の電光掲示板や県警のホームページを見た人から、「間違いじゃないか」といった問い合わせが月に数件、県警本部に寄せられるという。「走行中に切り替える余裕がない」といった声もあった。

 新潟市江南区の女性販売員(23)は「下向きが基本だと思っていた」。同区の男性会社員(38)も「迷惑になるから使わない方がいいと思っていた。教習所でそう習ったかなあ」と首をかしげる。

 県警交通企画課は、「いまひとつ浸透していないので、事故防止のため積極的にPRしていきたい」としている。(以上、10/27/07付 新潟日報より引用)

 
何度も読み直したんです。この記事。

おそらく、ドライバーの過半数は、「えっ?」と思っているのではないか。そう思って検索してみたら、こんな調査が。

車のライト「下向き」が浸透 (Yahoo!ニュース意識調査)

もとは、茨城県発で同じようなニュースが出て、そこからあちこちに広がりを見せているようです。

茨城県の情報は見つけられませんでしたが、青森県警山口県警、でも似たようなキャンペーンをやっていたようですね。

ま、これが法律に定められているのかどうか、あるいは田舎だけの話なのでは? 

という話はあるかと思いますが、


私が興味を持ったのは、「えっ、本当なの?」と思った人が、その後、どのようにメッセージ伝達をするのか、

どのように伝達するようなコミュニケーションの仕掛けを、発信者としては、考えるのか、ということです。

正しいかどうか、ではなくて、

・「えっ」と思った人にそのメッセージを浸透させる

・そのメッセージの周知徹底を図るべく、さらに広い範囲に伝えていく

という話、ですね。

 

いや、世の中って、本当なのかどうかよく分からない、という話、たくさんありますよね。

 私の記憶で言うと、

 祖母が住んでいた家(大阪市内)に掘りごたつがあって、私がまだ小学生くらいだったころに、叔母から、

「この下に、大阪城までつながってるトンネルがあるんや」

と言われて、「えっ」と思いつつ、

「何のために誰が掘ったんやろう」とか

「大阪城の人がここからいきなり出てきたらどうしたらええんやろう」などと

真面目に考えていた記憶があります。

それで、あまりにいろんなことを考えた挙句に口から出てきた質問は、
 

「それ、まだ使えるん?」

 
叔母は声をあげて笑っていたのを覚えています。



つい先日も、

子どもを連れて、あるサファリパークに行く時に、「あそこは、確かカバに乗れるらしいな」と母が言い、

「象はあっても、カバは無理やろ~」と言いながら、

「いや、でも、もう21世紀だし、サファリパークも生き残り競争で、カバに客を乗せるようなアトラクションを考えても不思議ではない」などと考えていました。


ただ、こういうどこかで聞いた「えっ!」という話は、ヨソではしませんよね。

一応、裏は取りたい、と思うはずです。

こういう時に重要なことは、

 
 ・「この話がウソだと思う人はこちらに」という参照情報をつけておく

 ・「えっ」と思う人はメッセージ伝達者としては期待しないで、反応の良さそうなターゲット層だけにフォーカスする

 
という感じでしょうか。 

前者が公共情報のような広く一般に伝達を図りたいメッセージの場合、

後者が企業のマーケティングのような、特定層だけでもしっかり浸透させたい場合に

よく取られているアプローチですね。


 

本当っぽくしてメッセージの伝達を促進する、という観点では、こんな工夫を見つけました。

kumano102907.gif

小さいので読みにくいかもしれませんが、

 熊野古道の魅力を首都圏でPRするセミナーが26日、横浜市保土ケ谷区で開かれた。和歌山県世界遺産センターの速水盛康主任が、後鳥羽上皇にふんして講演。約50人が聴講し、熊野への関心を高めた。 (以上、10/28/07付 紀伊民報より引用)

いいですか、「後鳥羽上皇にふんして講演」ですよ。


こうすれば、メッセージの伝達力って上がりそうに思いません?


「この前な、後鳥羽上皇に話聞いてきたんやで」

いや、これは強力だと思いますね。

 

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:26

2007年10月25日

話を聞かせる工夫、話をさせる仕組み

とある展示会にキーノートスピーチを聞きに行きました。すごいですね、朝一から1000人規模の会場がほぼ満席。

私は講師の目の前、一列目の席で聴講しました。
 

さて、キーノートスピーチは、有名人を呼んで、参加者には無料で聞いてもらう、それで展示会に人を集めて・・・というのがよくある形ですが、展示会運営者は、キーノートスピーチだけ聞いてすぐに帰られてしまわないような工夫をいろいろ考えているものですね。

 
ここでは、この展示会でやっていた、イベントの運営者なら比較的採り入れやすそうな工夫をいくつか紹介します。

 
1つは、キーノートスピーチの後に間髪いれずに次のプログラムをはじめる

休み時間ナシです。「すぐにはじまりますので、そのままお待ちください」と言われると、「ま、ま、まああと1セッションくらい聞いていくか」となりやすいですね。 この時、席を立った人(トイレと電話と帰る人の合計)の割合が、5%くらい。 


 

次に、 「午前中から参加される方には昼食が付きます」

ビュッフェ券なんです。会場出たところに食べ物が並ぶ。 それを食べていい、という仕掛けです。

これで、「とりあえず、朝から行って、ご飯食べて、帰ってこよか」となりやすいですね。

 

最後に、 「展示ブースを回ってスタンプを集めよう」企画

card.jpg

受付で、入場パスと一緒に、この「スタンプラリー」カードを渡されます。

展示ブースを回ってスタンプを押してもらう。それで、「PSPなど豪華景品が当たる」と。


確かに、展示会に出展する各企業は、新規のコンタクトを求めているわけですから、できるだけたくさんの人と話がしたい。

これに対して、多くの参加者は、「まあ面白そうなところだけ立ち寄って、パンフレットがあればいいか」という感じでしょう。

展示会の主催者としては、出展企業に喜んでもらえないと「次」の時に出展をお願いしにくいですから、参加者の一人でも多くを各ブースに送り込みたい、という意図がある。

それで、このスタンプラリーです。

ただ、話をしてもらうインセンティブとして、PSPが適当なのかどうかは疑問です。 それでも3割くらいの人がチャレンジを試みて、1割くらいの人はスタンプを全て集めるのですかね。どうなんでしょう。
 

 
いやはや、いろんな工夫があるものですね。

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:45

2007年10月24日

経営者の不可解な言動を理解するtips

コミュニケーションには長らく携わっていますが、その立場になってみないと分からないことって、やっぱりありますね。中でも、私が会社員時代に不思議に思っていたことが、経営者になってしばらくしてから、「つまり、こういうことだったのか」と理解できることや、同じような立場の人たちの話を聞いて「みんなこう思ってるんだな」と分かることが多々あります。そこで今回は、昔、疑問だったことを振り返ってコメントしてみたいと思います。


経営者の不可解な言動についてのQ&A
 

その1. 人に言っていることと、やっていることが、違いますよ

建前: 指示する人と指示される人の、役割分担です。

本音: 自分以外の行動で責任取らされるんだから、自分の行動を細かく言うのはカンベンしてよ。

 

その2. 言うことがコロコロ変わりますね

建前: 新しい情報が入れば、そりゃあ判断も変わるよ。

本音: 人の表情も変わるだろう、言うことが変わったくらいで動じるなよ。こっちは毎日、問題の多さに神経をすり減らしてるんだ。

 

その3. 同じことを何度も言いますね

建前: 何度も言わないと伝わらないからだ。

本音: そろそろ口も滑らかになってきたのに、もう新ネタを求められるの? キビシイね。

 

その4. 声が大きいですよ

建前: 聞こえない人がいたら困るだろう。

本音: こっちだって一生懸命やってんだ。言うことをきかせる方法は、これくらいしか思いつかないし。

 

その5. だんだん太ってきてますが・・・

建前: 仕事の付き合いが多いから。

本音: 単純に痩せる理由がない。 どうやったら痩せるのよ?

 

その6. すぐ否定しますね

建前: キミたちが分かってないから、当然の反応だ。

本音: クセです。はい。気をつけます。

 

その7. 機嫌がコロコロ変わりますね

建前: 切り替えが早いと言ってほしいね。

本音: 今度からもう一息ガマンするか。その方が、話を聞くのかもしれないな。

 

その8. 何を考えているのか分かりません

建前: 誰よりもいろいろ考えている。当たり前だ。

本音: 自分で考えて意見を出すスタッフが一人でも多く、早く育つのを待っているのがわからないのかなあ。

 

その9. ちょっと威圧感あって怖いんですけど

建前: 企業の舵取りは迫力がないとできねえ

本音: 威圧感かあ・・・いい熱燗。 よし飲みに行くか。

  

さて、どうでしょうか? 違いますかね。 まあ同じタイプの経営者ばかりでもないと思いますが。

直球で指摘すると、基本的には強い反応がある場合が多いと思いますが、内心は複雑な思いをしている人が多いはずです。

お勤めの皆さん、御社の経営者が上のようなタイプなら、ぜひ直接、質問をしてみてください。新たな発見があるかもしれません。

そして、私にその相手の答えを教えてください。


  人って皆、愛すべき存在ですよ。いやほんと。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:42

2007年10月22日

人の不可解な行動

本人たちにはそれなりに理由はあるのでしょうが、はたから見ると不可思議な行動というものがありますね。

窓を見る

タイトル:「まあ、座って食べませんか?」

 

公園のイス

タイトル:「向こうのイスは、かなり余裕がありますよ」

 

だって・・・

sittinginthepark2.jpg

ちょっと詰めすぎでしょう。広い公園なんだから。






だから、人はおもしろい。

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの面白さを発見できました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:43

2007年10月17日

ニフティのビジネスポータルに弊社コーナーできました

ニフティのビジネスポータルに、ビーンスター提供のコラム掲載が始まりました。

本日スタートです。

「自分の名前で仕事をする!」というタイトルのコーナーで、

自分の名前で仕事をしている人や、これからそうなりたいと思っている人に参考になりそうな人物を

紹介していくインタビュー&コラムです。

theme_image.gif

いろんな人をご紹介します。 どうぞお楽しみに!

ちなみに、ニフティのビジネスSNS「ビジネススペース」で、このコーナーと少し連動した同名のコミュニティを運営しております。

投稿者 鶴野充茂 : 23:19

2007年10月16日

エグゼクティブ女性向け雑誌はなぜ続かなかったか

新しいメディア と 大丸ピーコックの「半額」シールには鋭く反応する私としては、

ひそかに注目していたんですけどね、この雑誌。 

今年3月に創刊、 5号で、休刊になりました。


 「できる女」は読まない? 「日経EW」休刊

 そうだろうな、と言ってしまったら身もふたもないだろうか。「日本初、女性リーダーのためのビジネス&ライフスタイル誌」とうたい、今春3月に創刊した月刊誌「日経EW」(日経ホーム出版社)が、5号でひっそり休刊していた。

 男女雇用機会均等法の施行から21年。そろそろ管理職に就き始め、既存の「日経ウーマン」誌は物足りなくなった40代に向けた試みだった。「EW」とは、いわく、エグゼクティブでエレガント、エクセレントな女たち。「部下を育てる、愛の言葉」「パワーブレックファスト」といった仕事関連の特集だけでなく、ファッションや恋愛、エッセーもちりばめ、盛りだくさんではあった。

 創刊号で約3万部を実売した後は、厳しい数字が続いた。「期待したほどマーケットが成熟していなかった」(熊井健二・同社管理部長)。女性エグゼクティブなど、まだまだ少ない現実が突きつけられた。対照的に、派遣などで働く読者を意識した「日経ウーマン」の方が好調と聞くと、格差論議で見落とされがちな「女―女」間格差の拡大になおさら納得がいく。

 無論、失敗の原因は複雑だろう。横並び社会で「エグゼクティブ」と名乗ることのためらいとか、「頑張ってます的」なスタイルへの拒否感とか。女性と一くくりにされることへの違和感や無関心も、近年のフェミニズムの退潮とあわせてあるかもしれない。

(以下略、以上、asahi.com 10/16/07付より引用) 


 

EW0.jpg EW4.jpg EW5.jpg

EW6.jpg EW7.jpg EW8.jpg

そう、確かに表紙のキャッチコピーが一生懸命だったんですよね。ちょっと重い感じ。 

「へぇ~、こういうのが響くのかなあ」と興味を持ってたんです。


たとえば、

06年11月号(創刊準備号):堂々、エグゼクティブ

4月号(創刊号): 新世代エグゼクティブ500人の実像

5月号: 部下を育てる、愛の言葉。

6月号: 38歳からのネクスト・ステージ

7月号: 世界のCEOの休息

8月号:  魂を刺激する、NY 


(この続き、興味あったので、関係者の方、こっそり教えてください。)

さて、なぜこの雑誌が支持されなかったか。 今となっては貴重なこの6冊の中で、インタビューされた知人曰く、

「女性でも経営者や管理職は、普通のビジネス誌を読んでいる。それで日常会話には事足りる、雑誌はそれで充分。」

なるほど。

私は、仮にこの雑誌の想定読者が本当にエグゼクティブ女性なのだとしたら、

ここに出ている情報は、ダイレクトに普段付き合っている仲間から入手できてるんじゃないかと思うんですよね。


たとえば、「なかなか仕事に着られるスーツがないのよねー」と言えば、仕立て屋さんを紹介してもらったり、「私は海外出張の時に買ってくる」といった情報が普段の会話でやりとりされる。旅先なら、どこの国のナントカホテルが良かったよ、などと教えてもらえる。

同じような境遇の人が周りにいて、つながっている。

いや、男性の私のところでさえも聞こえてくる、公式・非公式のキャリア女性の勉強会やコミュニティの話がいくつもありますから。

これまで雑誌がなかった層は、きっとそうやって高度にネットワーク化されてるような気がするんです。


で、仮にそうだとしたら、

エグゼクティブなライフスタイルを紹介するよりも、業界各社の最新・人事情報とかの方が、売れそうな気がするんですけど、

それだと媒体と広告が変わってしまいますね。

いやはや、メディアは難しい。


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:41

2007年10月15日

コナ博 公式ガイドいただきました!

先日このブログで、大阪の「コナモン博覧会(コナ博)」について紹介したら、

日本コナモン協会の方からコナ博の公式ガイドブックを送っていただきました。ありがとうございました。



konahaku.jpg


すごい。力作ですよ。

たこ焼き、お好み焼きなどの「こなもん」が、だーっと目に飛び込んできます。

めちゃくちゃおなか空きます。

ぜひ次回は、「おとりよせガイド」もつけてほしい。

ぜんぜん関係ないけど、5月7日は、「コナモンの日」らしい。

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年10月09日

出産祝いの「重さ」

パーソナライズして贈るギフトは増えていますが、こちらは出産祝いで贈る「米」。

kome.JPG

産まれた時の重さ分の米を詰めて、名前を書いて贈る、というもの。

これを「食べるもの」と考えれば、もらう米の量は多い方がいい。

でも、そのために大きな赤ちゃんを産むというのも変な話。

となると、大きな赤ちゃんが生まれた時に贈ってあげる方が喜ばれるの、かな。

「喜びの重いをお届けします」なんて。


失礼。 

投稿者 鶴野充茂 : 06:23

2007年10月04日

思わず発信したくなる「自分の願い」

「自分の願い」が第三者に見られるならば、

その願いは人に見られることを意識して、やっぱり変わっていくものなんでしょうか。

自分の願いがポスターに大きく書いて貼りだされる。 さあ、あなたなら、何と書きますか?

 nankai.jpg

大阪・南海電鉄で、「ワタシの願いゴト、カナエバイイナ! 企画」というのをやっています。


願い事と自分の写真(!)をポスターにして、南海なんば駅に貼りだしてくれるそうです。

で、その後、住吉大社に奉納してくれると。

う~む、自分なら、なんと書くか・・・・・・ しばらく考え込んでしまいました。

で、これに応募する人がどんなことを書くのかも考えてしまいました。


注意書きにこうあります。

 ※公序良俗に反する願いごとはお受けいたしかねます。

まあ、貼りだすわけですしね。

でも、少なくとも平均的な大阪人なら、ウケを狙いますよね。

だって、ナンバの駅に顔写真と一緒に貼りだされるわけですよ。知り合いにも見られるわけです。


そうすると、↑の写真にあるような、「アイドルになりたい」なんて書かないでしょう。

いや、書く人がいたとしても、そんなにたくさんは採用されないはずです。 

「おもろないがな」と通行人に言われたら、事務局も肩身が狭い思いをしますよね。


だから、なんでしょうか。 抽選・当選の基準は書いてありません。

それも願え! ってこと?



果たしてこの企画に、南海電鉄のどんな「願い」が込められているのでしょうか。

  こういう問題で「暗いイメージ」がついたのを、明るい「願い」の空間づくりで一新しよう、という発想?

(だとしたら新しい危機管理広報のアプローチですよ!!)


  「願いをテーマに、本人の顔写真とともにポスター展示したらどうでしょうか? 笑顔があふれて、

  駅構内の雰囲気がパッと明るくなりますよ。想像してみてください。」

なんて、私だったらプレゼンしているかもしれません。 どうでしょう、外れてますかね。

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:33

2007年10月03日

トイレの用途

とあるスーパーのトイレの、手を洗う鏡の横に貼ってあった紙。

K3200008.JPG

思わず考え込んでしまいました。 


ここはトイレです。


体から出すものは、きっとゴミとは言わない。そういう理解でいいですよね?

手を洗うのは、「身体を洗う」の中にはい入っていない。うん、そういう理解で・・・いいですよね?


そういう疑問を持つ人がいるから、

「体を洗わないで」 ではなく 「身体を洗わないで」 にしているんでしょうね。


メッセージを伝えるというのは、難しいものです。


      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:40

2007年10月01日

Free Hugs (フリー・ハグズ) キャンペーン は どこまで広がるか

見知らぬ人同士が街なかで「ハグ」する FREE HUGキャンペーン。

オーストラリア人が「ハグ」を呼びかけながら街を歩く、という動画がyoutubeで話題となり、世界のあちこちに飛び火して、日本でも見られるようになってきています。

Wikipedia の フリー・ハグズ

フリー・ハグズ、知っていますか?

 


 

2006年12月に探偵ナイトスクープでも放送されたらしい。

名古屋でもやっている

東京の動画も ↓



そしてプレイボーイでも。

メッセージが、リアルと ネット動画と メディアで絡み合いながら伝達されていって、

巻き込む人を増やし、その人たちがまた発信していっているようで興味深いですね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:20

2007年09月30日

メディアトレーニングが一般化してきた

メディアトレーニングが随分、一般的にも知られるようになってきたなあと最近感じます。

ビーンスターでも最近、メディアトレーニングのお問い合わせを頻繁に受けています。

メディアひきつけろ/人気競技へ浮上作戦

 北京五輪の代表選考につながる大会が各地で始まっている。メディアの注目が集まり、何かと選手の露出が増えるこれからの時期を競技の人気上昇につなげようと、「マイナー競技」とみられてきたスポーツ団体があの手この手の作戦を練っている。さて、効果のほどは--

[バトミントン]「オグシオ」写真集

 (興味深いけど、長いので略)

[卓球]取材対応を特訓

 23日まで中国で開かれていたアジア選手権で、男子団体が25年ぶりに決勝進出を果たした卓球。翌朝の一般紙の記事は10行前後の地味な扱いだったが、中国を筆頭にアジア勢が強く、「アジア大会=世界大会」と言われるなかでの快挙だった。

 日本卓球協会は、北京五輪で団体戦が初採用されることから、「男女ともメダルを狙える」と意気込んでいる。

 大会前の合宿に採り入れたのが「メディアトレーニング」。サッカーJリーグ選手に指導している元アナウンサーを講師に招き、「囲み」と呼ばれる競技後の取材や記者会見への対応を約2時間教わった。

 「テレビなら、コメントを使いやすいよう短く」「インタビュー終了後は45度のお辞儀で感謝の気持ちを」などと好感度を上げるポイントを伝授。模擬会見もやり、自分の話しぶりをビデオで見た選手らは「思ったよりもおどおどした印象を受けた」とそれまで気づかなかった面を学んだようだ。

 (中略)協会の前原正浩・強化本部長「一人の発言で卓球全体のイメージががらっと変わることもあり、しっかりした受け答えを身につけてもらいたい」と話す。

 女子エースの福原愛選手(ANA)は早速、合宿最終日の取材で、「一試合、一試合、全力を出せるよう、頑張ります」と歯切れ良く答え、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

(以上、9/27/07付 朝日新聞夕刊より引用)

スポーツは、メディアにとって、「エンタテインメント」コンテンツであり、ヒーローや有名選手を生み出してその競技に注目させる必要があると、以前にもこのブログで書いた覚えがありますが、こういう「広告塔」づくりの「トレーニング」を「研修メニュー」のような形で取り入れた、という記事は、今までにあまり見たことがなく、貴重なデータだと感じます。

メディアトレーニングを受けると、報道される時の記事のトーンや映像での印象が明らかに変わります。

その理由としては、1つに、

自分がどのように質問に対して答えているかを自分でビデオで見て気をつけるということがあり、

もう1つに、

メディアが投げかける質問にどう答えれば、「どの答えの部分を、どのように編集して使われるか」を知るということがあります。


一般的に誤解されやすいのは、「口の達者さ ≠ メディア対応の上手さ」 ということで

概して、饒舌な営業マンタイプの人は、メディア対応がうまくありません。

メディア対応時の話し方って、気をつけるところが違うんですよね。(その件についてはまた後日にでも)

 いずれにせよ、メディア対応も表舞台に出てくるテーマになってきたというのは、喜ばしい限りです。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


メディアトレーニング、こちらからお問い合わせいただけます

投稿者 鶴野充茂 : 15:13

2007年09月27日

博覧会ってなんだかステキ。

ムーブメントを起こそうとする時、人が集まってイベントをする。これ、よくありますよね。

私なんかだったら、コミュニケーションに関連するビジネスをしている人たちを集めてACフォーラムを開催してきました。

うん。「フォーラム」とか、「カンファレンス」って、すぐ思いつくんですが、「博覧会」って、思いつきませんでした。

「博覧会」って、何かいいですよね。楽しそう。お祭りのニュアンスを感じます。

だから、こんな形でメディアも取り上げるのでしょう。

konamon_festa.jpg

第1回「大阪コナモン博覧会」、10月に開催 (asahi.com)

たこ焼きやお好み焼き、うどんまで、くいだおれの街にあふれる「粉もん」をテーマにした「大阪コナモン博覧会」が10月1日に始まる。 

 博覧会といっても会場があるのは2日間だけ、それも難波で開く屋台。年末にかけ、たこ焼き屋など130店を網羅したガイド本や店を動画で紹介するホームページ、ツアー企画などを通じて街に客を呼び込む狙いだ。

 コナモン業者、食文化研究家、商店街、旅行会社らがタッグを組んだ。価格高騰に揺れる業界だが、浪速商人に言わせれば、「そんなもん、なんぼのもんや」?  (以上、引用終わり)


フェスタ!ですよ、フェスタ! コナモン・フェスタ。略して コナ・フェス!

そして、「博覧会」のガイドブック(コナ博ガイド)まである。 

・・・コナ博かあ。 花博みたいやなあ。

kona_fes.jpg

ちなみに、このプレスリリースはこちら です。うまいことまとめたはりますわ。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


p.s.熊谷さんの新刊「「粉もん」庶民の食文化」(朝日新書)も読みごたえありますよ。

「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065] (朝日新書 65)

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年09月26日

福田 新 内閣 の メッセージ発信

福田新内閣が発足しました。

私が最も注目していたのは、内閣のネーミングです。

fukuda.jpg (写真は官邸ホームページから)


福田総理は、「背水の陣内閣」と言いました。記者会見で自分で言ったんです。

官邸の記録にあります。 

記者が

「御自分の福田内閣をどのように名づけるかということについては何かお考えはありますか」

と聞き、

福田総理が、

私は冗談で「背水の陣内閣」というふうに言っております。一歩でも間違えれば、それは自民党が政権を失う。そういう可能性のある内閣だ。こう思っておりますので、それだけに私どもは緊張した日々を送らなければいけない。そういう自覚を持っております。」

と答えています。

それで、翌日の新聞の見出しに「背水の陣内閣」の文字が並びました。

これ、私は良い戦略だったと考えています。

少なくとも自分で表現を決められた。メッセージの先出しで、アジェンダセッティングができました。


ここで曖昧にしていたらどうなったと思います?

 「中継ぎ内閣」 や 状態を見て 「崖っぷち内閣」 とか 「しがらみ・がんじがらめ内閣」

なんてまとめられるかもしれないし、

 ちょっと同情心を煽るタイプなら、「尻拭い内閣」とか?

これ、放っておくと危ないですよね。

中身をよく知らない人にとってネーミングは印象や期待に直結するものです。

だからフルにコントロールできないとしても、せめて主張や発信はしておきたい。


実際、各紙でいろいろ命名されています。

 「首相になっても森氏の「影」といった感じで「森の木影(こかげ)内閣」」(上杉隆氏)

 「これまでと代わり映えしない点で「パチンコ屋の新装開店内閣」」(魚住昭氏)

 「声が小さい内閣」(渡部又兵衛氏)

 「「古色蒼然(そうぜん)とした貧乏神内閣」(佐高信氏)

(以上、北海道新聞「福田内閣命名するなら」より引用)

ほかにも

「老獪(かい)内閣」(みのもんた氏)

「再留スプレー内閣」(デーブ・スペクター氏)

「幕の内弁当内閣」(田原総一朗氏)

「若い人が少なく“骨密度が気になる内閣”」(丸山和也参院議員)

「そんなの関係ねぇ内閣」(横峯良郎参院議員)

(以上、スポニチより引用)

などとされています。

いずれにせよ、「危険な状態」で期待感は大きくないかもしれないが、

それだけでおしまい、というよりも

「立ち向かう」「挑む」というニュアンスの「背水の陣」という言葉を

全国紙に載せられたのは良かったのではないでしょうか。


目新しさはなくても、「挑む」イメージは出せました。 

じゃ、何に挑むの?というメッセージ発信が次に期待されるところですかね。



今週は組閣でタイヘンだーとメディア関係の知人たちからたくさん聞こえてきます。

季節の変わり目でカゼが流行ってますので、皆さん、体に気をつけて。

「健康問題で仕事が続けられなくなった内閣」もありますからね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年09月20日

自己演出するPR会社

PR会社、エデルマン・ジャパンがyoutubeで自分たちのコンテンツを発信していました。

今日まで知りませんでした。

と、いってもコンテンツ更新が活発になったのはここ1ヵ月くらいのようですね。

youtubeのエデルマンチャンネル

熊澤さん、お元気そうで何よりです。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:24

2007年09月13日

安倍 辞任党 内閣 : そんなに悪かったのか

安倍さんの突然の辞任から1日、メディアは一斉にネガティブ報道に走っています。


 「病院の入り方もコソコソ」安倍首相が検査(産経新聞)

 「安倍、『お粗末な退場』」(韓国・中央日報)(時事通信より引用)

 首相辞任でハシゴ外され、当惑と怒り 拉致、年金など (朝日新聞)

 相次いだ不祥事 「政治とカネ」揺れ続け (朝日新聞)

 霞が関「自爆テロのようなものだ」 首相辞意表明で (朝日新聞)

 安倍首相は数週間「生けるしかばね」だった…W・ポスト紙(読売新聞)

 毎日世論調査:安倍政権「評価しない」が74%(毎日新聞)

 閣僚のカネ、失言…批判続いたトップとしての対応のまずさ(読売新聞)


こうした報道に影響を受けてか、ブログのキーワードでは、

「負ける」 「厳しい」  「美しくない」  「たいへん厳しい」  「不備」 「空疎」  「多かった」

「しょうがない」 「同情的」 「正式」 「小池百合子防衛相が正式」 「深刻」 「自虐」 

「反対」 「対立点が大きく」 「実に」 「温暖」  「めぐる」  「責任が大きい」 「当然」 (以上、gooより)


といった言葉が並びます。


・ 

でも、どうなんでしょうね。 そんなに安倍さん、悪かったのか 

「いや、美しい国づくりはこれからだ」

そう言って立ち上がったグループがある、


・・・・なーんて動きがあれば、あとちょっと先のタイミングなら、良いニュースになると思います。


 メディアが一斉に同じ方向を向いている時は、そのちょっと先に、

「ほんとにそうかな」と、真逆の動きを伝える記事が出やすい。


 今日の報道ぶりを見ていて、そんなことを考えてしまいました。

 それにしても、今日発売の週刊誌のタイトル差し替え対応、

早かったですね。多くの人が寝てないんでしょうね。

 皆さんお疲れさまです。    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 19:00

2007年09月09日

カメラの先にある最高のコンテンツ

一般人がにわにスチルカメラやビデオカメラを取り出し、真剣な顔つきで決定的な瞬間をおさえようとする。

kaiken90807-1.jpg

記者会見そっくりです。

この緊迫した現場。

カメラの先にあるのは、いったいどんな不祥事の謝罪か、重大発表か・・・。

kaiken90807-2.jpg

と、思ったら、

自分たちの子どもが、歌って踊って可愛い笑顔を見せています。

記者会見の現場では、「いい絵」を撮ろうとカメラマンが押し合い、

前の方で、「オイ、押すなよー」と大声が上がったりすることも珍しくないのですが、

被写体が「パパァ~」と笑顔で手を振っている現場では、

「あっ、スイマセン」と、やりとりも随分紳士的。


他人の結婚式ではケータイで撮影する姿が目立ちますが、

自分の子どもの姿を撮る時にはケータイよりもしっかりしたカメラ。

親たちにとってこれこそが最高のコンテンツなのだと改めて考えさせられますね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:50

2007年09月05日

日本語の意味が分かりません

久しぶりに、ほか弁。 たまに行くと新しいメニューが加わっていたりして刺激がありますね。

hokka90507.jpg

で、食べながら、何気に包み紙を見ていて気になるところを発見。

「購入後は、なるべくお早めにお召し上がりください。

弁当内容は電子レンジでの使用はできません。

お弁当の容器はお住まいの自治体の区分に従ってお捨てください。

容器に調味料の色が付着し変色することがありますが、品質等には問題ありません。」

と書いてあります。


じっくり読んでみてください。・・・意味、理解できます?


問題は2行目です。

「弁当内容」って何でしょうか。お弁当自体のこと? おそらくそうですよね。

じゃ、「電子レンジでの使用はできません」ってどういうことでしょうか。

・・・

食べ終わるまでに私は理解できませんでした。

日本語がおかしいのではないか、と思い、WORDの文章校正ツールをかけてみましたが、反応なし。


そうか、自分の理解不足なのか、と思い、食べ終わって弁当のフタを閉じた時に、ヒントが目に飛び込んで来ました。


賞味期限が販売から1時間後なのです。(夏だからかな)


と、いうことは、「冷めても電子レンジで温めて食べるな」という意味かな、と。


でも、じゃあ、そう書けばいいですよね。


「賞味期限は販売から1時間なので、冷めたからと電子レンジに入れて食べたりしちゃダメよ」と。


・・・・うーん、ほんとにそういう意味なのかな。 知ってる方、教えてください。


食べた後も余韻を残させる技。ほっかほっか亭、さすがです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 21:52

2007年09月04日

「特別な日」を探す&作る

広報の仕事では、常に 「なぜこれを 今 ニュースにすべきなのか」という

タイミング

を考えることが非常に重要なのですが、

こんな特別な日、なんですよ、今日は」 

と、逆に何らかの方法で意味づけすることもできるのではないかと

このサイトを見ていて思いました。

 

nannichime_234x60.gif

これを使えば、たとえば・・・

 「○○をはじめて今日で500日になる」 とか

 「○年○月○日から数えて1000日目に1000人規模のイベントを開こう」 なんて

なんでもない日を「特別な日」「意味のある日」にすることができます。


毎年同じ日って記念日にしやすいですが、

プライベートなら、

今日が二人が出会ってちょうど1000日目の特別な日」みたいな演出も考えられるし、

ダイエットはじめて100日になります」とスケジューラーに登録して、

当日、自分への励ましメッセージを出すようにしてもいいですね。


仕事で、笑顔を推進する団体(たとえが一般的でなくて恐縮です)にいるなら、

『 笑顔の貴公子○○(誰でもいい)氏の生誕から2525日目(ニコニコ)を

「笑顔の日」として制定した 』、 みたいなのだっていいですよね。

いろいろ日付と数字を入れてみると楽しくなりますよ。


私も、何年も先のグーグルカレンダーにいくつか登録しておきました。

(その頃、グーグルカレンダー使ってるか分かりませんが)


特別な日は、「やってくる」んじゃなくて、「探して、作る」。

そしてそれを積極的に発信して、共通理解にする。

そんなのが得意になれば、あなたはもう「記念日の達人」だ。


うんうん、それも新しい自己演出かもしれません。

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:39

2007年08月26日

「祭り」での議員の挨拶、どう考える?

地元の夏祭りに家族で参加しました。

自己演出祭

開始後1時間くらいたったあたりでしょうか、唐突に来賓の挨拶タイムが始まります。

自己演出祭

東京都 港区長 の挨拶。 話のテーマは、「この町」。この町はこんな優れた取り組みをしている、などと。

「え、誰?」 

「顔も名前も知らなかったなあ」

という声が付近から聞こえてきました。

(よかったですね、区長。わざわざ来て挨拶した効果があったわけですね)

自己演出祭

続いて地元選出、<元>衆議院議員 海江田万里氏。

話は「夏休みの宿題、してください」で始まりました。

  ・・・・・んー、あんまりシナリオ練ってませんね。それは昼間にした方がいい話です。

ほか、都議会議員などは名前だけの紹介でおしまい。


祭りの開始1時間後、というのは、

  ・そこそこ人が集まっていて、

  ・まだそれほど酔っておらず、

  ・祭りの実行委員会の役員たちもまだ気持ちに余裕がある

というタイミングなのでしょうね。


さて、自分ならどんな挨拶にするか

立場によって伝えるべきメッセージは変わってくるのでしょうが、最低限必要なのは、

  ・その時に合った話であること 

  ・その場所にあった話であること

ですね。さらにその上で、その場にいる人が「こうなりたい」という気持ちを盛り上げる手伝いをしたい。


つまり、「単なる、いつでもどこにでもある1つのイベント、ではなく、今日のこの日・この場所が特別な思い出」になるような話をしたい、ということです。


祭りのような「楽しみたい」という場では、楽しめる話をし、「気分サイコー!」となってもらえるような内容を考えたいものです。 (本人はすぐにいなくなるので、一般客にとっては、話の印象がすべての記憶ですから)

そうすることが、地元有力者である、祭りの実行委員会の役員たちや、そこに集まる人たちの希望ですし。


・・・って、誰もそこまで議員の挨拶に期待していないかもしれませんが。

  
  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの頭の体操ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 07:48

2007年08月22日

中華航空機の事故処理に見るPRのプロの技

那覇空港で炎上した中華航空機の事故処理を見ていると、PRのプロの仕事を感じます。

航空機の運用とはまったく違うところで、日本企業の危機管理で参考になるところがありますね。

chinaair1.jpg
(8/22/07付 asahi.comの記事)

asahi.comには、「中華航空機長ら、台湾で「英雄」扱い 政府から記念品」との記事が出ました。

 那覇空港で炎上した中華航空機を操縦していた猶建国機長や客室乗務員たちは22日、総統府に招かれた。外遊中で不在の陳水扁総統に代わって会見した呂秀蓮副総統は、機長らを「(避難誘導で見せた)機知と態度をみんな学ぶべきだ。最高の敬意と感謝を伝えたい」と称賛、記念品のカップを贈った。

 台湾に戻った猶機長らに対し、台湾では事故当事者としての責任を問う声より、無事に乗客全員を避難させた行動を評価する向きが強い。

 背景には、台湾では90年代から中華航空による数百人単位の死者を出す大型航空事故が相次いでおり、社会全体が「事故慣れ」していることに加え、今回は一人も犠牲者を出さず、安心感が漂っているためだ。

 また人々の関心を事故から「美談」に移したい中華航空の思惑もある。21日夜の会見では那覇から戻って会見室に現れた機長らに対し、中華航空の幹部は率先して拍手を送り、カメラの前で機長や客室乗務員らに抱き合うよう要請した。 (以下、略)


かなり考えた演出ですよね。

多くの人が、「うわ、たいへんだ!」とビックリしている間に、

その「意味づけ」を考え、

「いや、あれは、良かったことなのだ」

という認識を広めることができれば、

中華航空は、事故を汚点にしなくて済みます


これ以外にも、こんな工夫が。

chinaair2.jpg

これ、危機管理広報の観点から、たいへん参考になる記事です。

中華航空、事故機のロゴ消す 事故調が許可

 那覇空港で炎上した中華航空機の事故機の残骸に残っていた「チャイナ・エアライン」の社名や尾翼のロゴが消されていることが22日、分かった。中華航空が会社のイメージダウンを恐れたためと思われる。同社から要請を受けた国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は「事故調査に影響がない」との判断から許可した。

 事故機の残骸には、機体側面に描かれた英語の社名や、尾翼に描かれた台湾の花でもある梅の花が一部、焼け残っていた。20日の事故以来、残骸は連日、新聞やテレビで報道されている。塗装作業は21日夕から始めたという。中華航空は「国際慣例に従って、通常とられる手段を講じた」と説明している。航空関係者からは「会社名を消すよりも、安全性向上に取り組む方が先ではないか」との声も出ている。

 同様の事例は最近、インドネシアでもあった。同国の格安航空会社アダムエアが2月、スラバヤ空港で着陸に失敗、炎上し、二つに割れた残骸を白く塗ってロゴなどを消した。 (以上、8/22/07付 朝日新聞夕刊より引用)


この行為について、どんな批判を浴びようと、危機管理広報としてはたいへん重要なんです。1つの事故で二次被害、三次被害を生み出さないためにも。 あるいは、1つの事故のリカバリーにフォーカスするために。

こうした事故の映像は、その後、何年にも渡って繰り返しメディアで使われることになります。そのたびにロゴマークが見られると、人々の頭にすり込まれ、「あのマーク=危ない」というメッセージになります。

ロゴマークはそもそも「覚えやすいように」作られているため、余計に効果的なのですね。


(逆に、そんな経緯で「汚れたイメージがついたロゴマーク」は、「会社の新たな決意を表すためにも、ロゴを一新します」なんて言って、変えてしまうことも珍しくありません)

そういう意味で、事故機からロゴマークを消す、というのはとても大きな意味があります。


ただ、これだけ明らかで強烈なメッセージ発信をすると、当然、バッククラッシュがあるでしょうね。


またそういう意味で、この後の事故処理と広報活動にも注目ですね。

今日も暑かったけど、1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 22:58

2007年08月21日

コクヨ・ポケディア担当者に突撃取材

コクヨがはじめた、PCとケータイで使えるアイデア出し支援サービス「ポケディア」。

私の場合、仕事柄、本や企画をまとめる時に、無理やりアイデアをしぼり出さねばならない、といった状況がよくあります。そんな時にこのポケディアを使うと、質問や考えるヒントが次々に出て、アウトプットを手助けされる。 おっ、これは、役立ちそう、ということで先日このブログで紹介した「ポケディア」ですが、「そもそもこのツールって、どんな発想で開発されたの?」と興味を持ち、

行ってきましたよ、コクヨ株式会社へ!


お会いしたのはポケディアの運営責任者の万木(ゆるぎ)康史さん。

yurugi1.jpg

仕事のご担当は、「ひらめき支援に関する新規事業の企画推進」だとか。

その後のやりとりは、以下の通りです。

鶴野) 「このポケディアは、一体どんな人のために、どんな発想で開発されたんですか?」

万木) 「仕事上で企画やアイデアを常に求められる人のために役立ちたい、との思いから開発しました。最近はコストを抑えるために生産部門などがどんどん海外に流出しています。技術も次々に似たようなものが生まれてきます。そうなると、業界を問わず企画への期待というかプレッシャーが大きくなります。そこに目をつけたか!というものを次々に提案していかなければならない時代だと考えています。そんな、常に新しいものを出さねばならない企画系の人たちをイメージして、ポケディアを開発しました。」

鶴野) 「ご自身ではどのように活用されていますか?」

万木) 「『ちょいメモ』を備忘録のように使うことが多いですね。会社にいる間、ほとんど打ち合わせなんです。最近はグループウェアで部下がスケジュールを追加して、気がつくと勝手に埋まっている状況です。2週間先までいっぱい、なんてこともよくあります。 ほんとはじっくり考える時間をつくりたいんです。思いついたものを残したい。それで、そんな時、特に移動中などに、ひらめいたこととか、目に入って『あっ!』と思ったものなどを入れるようにしています。」

鶴野) 「どんなキーワードを入れているのですか?」

yurugi2.jpg

万木) 「電車の吊り広告や本・雑誌を見ながら、何かを感じて ○○(競合会社)の○○(製品)の○○(施策) みたいなものを入れたりしてますね。 もっと若い時は忘れにくかったのですが、 今はとっさに思い出せないことがよくあります。それで、あっこれは後で思い出せるようにしておこう、と思うものをちょいメモで送り、『アイデア管理』画面で気になるものを後で確認したりしています。『アイデア管理』のフォルダ名は、○○戦略など、普段考えねばならないテーマにしていますね」

鶴野) 「そのほかに、こんな使い方をして良かった、というオススメはありますか?」

万木) 「商品・サービスのネーミングを考える時に『イデアミキサー』は役立ちますね。イデアミキサーで片っ端から名前を考えて、商標のデータベースで確認するとか。とても便利です。」

鶴野) 今日はどうもありがとうございました!


ケータイの新しい使い方としても、細切れ時間の活用という観点でも、面白いツールです。

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ポケディア、面白い活用法を思いついた方は、ぜひ私にも教えてください。

  ( アイデアって、・・・けっこう死活問題なんです。)

投稿者 鶴野充茂 : 13:23

2007年08月17日

尻も競えばPR材料

「暑さ」もPR材料、というエントリーを書いたら、「尻」もPR材料になる、という記事がありました。

世界一の美尻は誰? / トリンプ、独でコンテスト / 世界31カ国から参加者募集

 スイスの下着メーカー、トリンプ・インターナショナルは11月1日、世界一美しい「おしり」を決めるコンテストをドイツのミュンヘンで開く。世界31カ国から参加者を募る。インターネット上の一次審査と各国の予選を追加した参加者が、独の決勝に進む。優勝者は2008年のキャンペーンモデルとして同社と契約する。

 コンテストの名称は「ショウミー・ユア・スロギー」。参加者は下着か洋服を着用して撮ったお尻の写真をインターネットサイトに記録。世界の参加者の投票でランキング上位を決める。(以下略。 以上、8/17/07付 日経産業より引用)


これですね、男女両方です。

発想としては、スポークスパーソンの選抜をイベント化したものですが、下着メーカーだけに、「上か下か」が議論になったはずです。

きっと、「男女一緒に、ということなら、下で」となって、「お尻」がテーマになったのでしょう。

showme.jpg

募集ポスターのコピーがなんとも素敵です。

「あなたのおしりで、世界デビュー!」


        今日も暑いけど、1つ、お尻でも 自己演出できると学びました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

暑さもPR材料になるか?

頻繁に紹介されるなら、「暑さ」でさえもPR材料になる、と捉えている自治体があります。

暑さ逆手に街PR

 熊谷、多治見、館林などの市ではこの日、「暑さ日本一」をめぐり、さまざまな表情を見せた。

 熊谷では、朝の最低気温が28.8度にしか下がらず、正午過ぎには40度を越えた。一方、多治見は午後1時半に40.8度の史上最高記録に並び、午後2時20分には更新。その後10分後に、熊谷が急上昇し、午後2時42分に並んだ。

 この間、熊谷の市役所では、職員が気象庁のHPをのぞき込みながら熱心に数字を追い続けた。これといった売り物がない熊谷は、全国的に知られる夏の暑さこそ「無形文化財」と位置づけ、関連グッズ販売やイベント開催で、町おこしに取り組んできた。富岡清市長は「気持ちの持ちようとして、暑さを逆手にとった街づくりは今までどおりにしたい」。(中略)

 2日続けて40度を越えた館林では、市観光協会が「どうせ暑いのだから、歴代1位をとりたい。観光PRにもなる」と期待したが、結果はこの日の4位。「夏はまだ続く。チャンスはある」としていた。

 一方、74年間、記録を保持してきた山形市。記録が破られると、観光協会の職員からは「悔しいね」と声が上がった。(以下略。以上、8/17/07 朝日新聞より引用)


これ、「ただでは転ばない型PR」と名づけましょうか。

いや、「どうせなら一位PR」の方が前向きな表現?

問題は、「暑さが売りなんです」と言って、誰が、どんな風に反応するのか、ということですかね。

でも、まあ、「世界一臭い」と言われるシュールストレミングも、「ニオイ好き」コミュニティや消臭・洗剤のマーケティングの話題として活用されたりしていますので、「この上なく暑い」というのも、認知が広がると資産価値も上がるかもしれません。

それにしても、私、この記事は新聞らしい良い記事だと思ったのですが、みなさんはどう思いますか?

もちろん、「こんなに暑いんだから、暑さをネタに何か探せ」と指令が出てできた記事のようにも思いますが、それにしても新聞らしくて、着眼点の優れた記事だと思いました。

結構前からこんな動きがあったようですが、知りませんでしたね。 (参考) あついぞ!熊谷キャンペーン 多治見のあっちっちサミット 
 

さあ、 今日も一日、暑さを乗り切りましょう!

投稿者 鶴野充茂 : 10:08

2007年08月16日

アイデアを無理やり出さねばならない時に(ポケディア)

仕事をしていると、アイデアを無理やり締め切りまでに出さねばならないことがありますよね。

しかも、アイデアの「数」が求められるような時。 あなたは苦しみません?

私の場合は、書籍の項目立て(目次)を考える時、毎回、苦しんでいます。

いや、はじめはスラスラ出てくるんですよ。A、B、C、D、・・・E、・・・・ええと、あ、F。それから・・・・・ お゛ー!


そんな時に、使えるサービスがコクヨから出ました。

logo_pokedea_beta[1].gif  ポケディア

 

7月末に始まったばかりの、PCとケータイで使えるASPサービスです。1ヵ月は無料で使えます。


どうやって使うか。 まだレポートしている人も少ないので、簡単にまとめてみます。


1.まず、登録してください。 

pkda_top.jpg

 

2.「ちょいメモ」と「イデアミキサー」があります。PCの前にいるならイデアミキサーを選んでください。

ケータイならちょいメモが使いやすいんですが、アイデアを一度にたくさん出す時にはイデアミキサーの方が便利です。

 pkda_idemix.jpg

イデアミキサーを開くと上のような画面になるので、左の「アイデアテーマ名を入力」というところに適当な名前を入れます。

たとえば、私だったら、「情報発信の工夫」なんてのを入れました。

そして、 イデアミキサーテンプレートを選択というところは「ランダム」でいいです。

それでアイデア作成へGOをクリック。

 

3.イデアミキサーでゴリゴリとアイデアを出す

pkda_idemix2.jpg

これがイデアミキサーの画面。今回、テンプレートは「飛行機」というのが選ばれました。

ここからは自分の頭をひねってアイデアを無理やり出すプロセスです。

脳トレ界のブートキャンプみたいなものだと思ってください。(?) けっこうスパルタです。

1番上の「特性」欄は、「客室」とあり、「ステップワード」欄に 「ストレスを軽減する」 と表示されています。


これを見て、 「飛行機」で言うところの 「客室」 は 「ストレスを軽減する」役割である、 

ならば、 私が選んだテーマ 「情報発信の工夫」 で言うところの、「ストレスを軽減する」役割のものは何か?

というのを考えます。

・・・・ 「読者や参加者、周囲の人からの 『反響、反応』?」

という感じで、どんどん搾り出していきます。


4.これを1つ1つ考えて出していくと、自分が考え、搾り出したかったテーマに関係するキーワードが並ぶことになります。

それを見ながら、カテゴリー分けしたり、使えそうなものを選別したりします。



ね、無理やりアイデアをたくさん出さねばならない人に、向いてそうな感じ・・・しません?

 

サービス開始直後でまだまだ使いにくいので、コクヨのポケディア担当者に、使いやすくするアイデアを出して持って行こうと思ってます。

私のような書き手はもちろん、 広く企画系の人、 商品サービスの売り方を考えている人、編集者などに向いてます。

お試しください。

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:16

2007年08月09日

すり込み は 味覚も変える

コミュニケーションの専門家として、ポジティブに捉えるべきか、ネガティブに捉えるべきか悩んでしまうような調査結果が出ました。

幼児はマクドナルドのマーク入り食品が好き 米調査

シカゴ──ファストフード大手マクドナルドのマークがあれば、幼児はどのような食品もおいしく感じる傾向があることが、米スタンフォード大学のトム・ロビンソン博士が学会誌に掲載した調査結果で明らかになった。

調査はカリフォルニア州サンメテオ郡の幼児施設に通う低所得者層の3─5歳児63人を対象に行われた。マクドナルドで販売している食品と、一般の店で販売している牛乳やキャロットジュースを各2個用意し、1個はマクドナルドのマークが入った包装、残り1個はマークなしの包装で子どもたちに食べさせ、どちらがおいしいか質問した。

すると全ての食品について、「マーク入り」が「マークなし」よりおいしいとの結果が出た。差が最も顕著だったのはフライドポテトで、マーク入りを選んだ子どもは77%と、マークなしの13%を大幅に上回った。キャロットジュースもマーク入りが54%で、マークなしの23%の倍以上。対照的に、ハンバーガーはマーク入りが29人、マークなしが22人と、人数ベースで大きな差がなかった。

被験者の幼児63人中、マクドナルドの食品をこれまでに食べたことがなかったのは2人のみで、約3分の1は毎週少なくとも1回は食べていると答えた。子どもたちの大半はマクドナルドのロゴを認識し、認識しなかった子どもに対しては説明が行われた。

ロビンソン博士は、広告が幼児に絶大な影響を及ぼすことを示す結果だとしており、収入がより多い家庭の子どもたちについても、ほぼ同じ結果が出るだろうと予測している。

調査結果は、幼児向け広告の規制をめぐる議論を加速させるものとみられる。米国では先月、マクドナルドを含む食品・飲料大手11社が、12歳未満の子どもを対象とするマーケティングを新たに自主規制する方針を発表したばかり。 (以上、8/7/07付 CNN/APより引用)

これ、示唆に富んだ調査・調査結果だと思います。 いろんなことが頭に浮かびますよね。 


まず、この調査結果をポジティブに受け止められる人は誰か。


え? そんな人いるの? と思います?


マーケティングコンサルタントは、1つの価値のある情報だと捉えると思いますね。

 ・幼児向け広告の規制によるビジネスチャンスの拡大

 ・情報のすり込みは味覚も変えるという事実


これに対してマクドナルドのマーケティング担当は、微妙な立場ですよね。

 ・マーケティングがうまく機能していた という事実

 ・優良顧客へのアプローチが困難になる という見通し

が同時に伝えられているわけですから。

それ以外の多くの人は、やはりネガティブに見てしまうのでしょうか。


私は、サンプル数が少ないのであまりこれが米国の事情を示しているとは言えないと思いますが、

 ・対象の低所得者層・幼児 の 3分の1が毎週、少なくとも1回はマクドナルドで食べている

という事実に、 やっぱりそうか、という確認と驚きが混ざった感覚を持ちました。


しかし、上の調査結果だけでは、これが幼児向け広告が効いた結果なのか、その他のマーケティングの効果がより強くて

親が子どもを連れてマクドナルドに行っているのか、それは分かりませんよね。


ロゴ(シンボル)マーク と 習慣 が 味覚を変えていく効果を持っている、ということだけは言えそうに思いますが。


      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:23

2007年08月07日

問題解決のためのPR

問題解決のための第一歩は、問題意識を共有することです。

でも、多くの「問題解決」に取り組んでいる人たちは、とにかくまず「問題解決しよう!」と発信するのが大切だと思っています。


ここに、ほんの小さな、でも、決定的な差があります。

もちろん、一人でなんとかなる問題ならそれでも良いのですが、みんなで力を合わせないと解決しない問題については、「問題」が「問題であること」の理解を徹底する。それが解決に向けて一見遠回りに見えて、実は最も重要なはじめの一歩ではないか。

下の記事を読んで改めてそんなことを考えました。


前橋の中心市街地は?/ 学生の6割「知らない」 / 商議所調べ 衰退ぶり浮き彫り

 「前橋の市街地を知らなかった若者が62.7%に上る」。市郊外に住む大学生、専門学校生を対象にしたアンケート調査で地盤沈下が進む前橋の中心市街地の衰退ぶりが浮き彫りとなるショッキングな数字が出た。

 調査は、郊外にある大学、専門学校の一部授業を中心市街地で行う「まちなかキャンパス構想」を打ち出している前橋商工会議所が群馬大学社会情報学部に依頼して今年1、2月に5大学12専門学校の1500人以上から調査した。(以下略、以上8/6/07付 MJより引用)


 

前橋の町おこしをしなければならない。みんなで力をあわせてガンバロー!

そう声を上げても、それだけでは本当にその問題に切実で、危機感を持っている人たちしか反応しません。

なのでその前に、「前橋の今の状態はヒドイ、大きな問題だー!」とアピールする必要があります。

こういうのをイシュー・ブランディングと言います。


ヒドイ状態というのは、それだけでPRのために重要な情報なのですね。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:56

2007年08月02日

安全性のアピール風評被害対策つづき

今度は都内での対策が出てきました。

niigata80207.jpg

俳優の三田村さんや新潟県知事が、風評被害防止フェア

新潟県中越沖地震の「風評被害」を防ごうと、県は1日、東京都渋谷区の「表参道・新潟館ネスパス」で緊急の「にいがたサマーフェア」を開いた。泉田裕彦知事や県出身で俳優の三田村邦彦さんらが通行人に魚沼産コシヒカリなどを配った。

三田村さんは「一度食べたらやみつきになる味ですよ」。泉田知事は「交通網も旅館も大丈夫。ぜひ遊びに来てください」と訴えた。

(以下略、以上 8/2/07付 asahi.comより引用)

ちなみに、フェアは2日と6日にも開かれる、と。

 

地元出身のタレントを起用し、都内でイベントを開催、というのもオーソドックスではありますが、1つの有効な方法ですね。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 06:34

2007年07月27日

安全性のアピール・PR

事例が3つ出たら1つの記事になる、という鉄則に基づいて新潟県中越沖地震後の現地の安全性アピールの流れを整理します。

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新潟知事が魚の安全PR  原発近くの漁協で試食

 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原発から放射性物質を含む水漏れがあったことを受け、泉田裕彦知事は22日、同原発に近い出雲崎漁港(同県出雲崎町)を訪れ、朝に水揚げされたばかりのタイやアジなどの刺し身を試食し「何の心配もなくいただける」などと安全をPRした。 (以下略、7/22/07付 SankeiWebより引用)

私のチェックできた限りでは、これが安全性アピールの初動です。この記事の中で知事は、「事業者が安心と言っても安心できない。国際機関に早く入ってもらい、客観的な評価をしてもらうことが必要だ」と話したとあります。

まず現地に行く。そこでプレスイベントを開く。そして、「いや、食べられますって言うだけじゃ、ダメでしょ」という不安に対して、第三者機関のチェックがあることを伝える。これがきっと王道のパターンですね。


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長岡市で闘牛が“海水浴” 観光地の安全性PR  

 中越沖地震による海水浴場の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、長岡市の寺泊中央海水浴場で25日、旧山古志村(現長岡市)の闘牛2頭が“海水浴”をして、観光地の安全性をPRした。 (以下略、7/25/07付 SankeiWebより引用)

これは、一瞬、意味が分からないけど、カメラ的には良かったですね。主要紙には揃って掲載されていました。イベントをやっている、現地を応援しよう、というメッセージ効果があったと思います。


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「海は安全」長岡でPR・五輪銀の中村真衣さんら招く

 新潟県中越沖地震の影響で激減した観光客を呼び戻そうと、同県長岡市の寺泊観光協会が27日、長岡市出身でシドニー五輪競泳女子100メートル背泳ぎの銀メダリスト、中村真衣さん(28)を招き、寺泊の海をPRするイベントを開いた。 

 同県の泉田裕彦知事も駆け付け、中村さんと一緒に水着姿で泳ぎを披露。寺泊と古くから交流のある同県佐渡市赤泊の小学生ら約120人が招かれ、中村さんに泳ぎを教わったり、一緒に伝統の地引き網を楽しんだ。 (以下略、7/27/07付 Nikkei Netより引用)



そして、今日のこの記事です。地震からしばらく立つと、どんどん記事が出にくくなります。でも、観光客はすぐには戻ってこないんですよね。

観光客って、基本的には映像でアピールするのが最も効果的だと思うので、こんな写真付でカバーされるのはたいへん重要なPRですね。

できれば、

海にみんなで入るなら、横断幕かみんなで視覚的な大きなメッセージを写せるような形を作れると、も1つ良かったかもしれません。

文字を読ませようとすると写真を大きく扱わざるを得ない、ような。

しかし、それは別にしても、PR的にはとても努力されていると思います。2日おきに3回出てますからね。

 ちなみに、上で紹介されている寺泊海岸のライブカメラはこちらです。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2007年07月26日

メッセージが支持される時の条件

政治家など情報発信力の高い人やメディアには、アジェンダ・セッティングの力があります。

つまり、

限られた時間に何を喋るか 会議で何を議論するか

限られたスペースでどの記事を取り上げるか、何を「今、大切な情報だ」と紹介するか

を決める力です。


で、

それを自分のペースで発信していると、バックラッシュもあります。

まず、以下の文章を読んでください。朝日新聞の投書欄に載ったものです。

顔は関係ない 考え方が大切

小学生 田村永遠(長野市 10歳)

 「参院選スタート」の新聞(13日朝刊)に麻生太郎外務大臣が「奥さん方にわかりやすく言えば、小沢一郎の顔をとりますか、安倍晋三の顔をとりますか? どちらが奥さんの趣味に合いますか。それが問われる」という発言をしたと書かれていました。私は女ですが、議員を選ぶとしたら、顔では選びません。

 また、何度か国会中継をテレビで見ていると、大声でヤジを飛ばして、結局は多数決で法律を決めていました。反対する議員の意見を最後まで聞かず、採決してしまう姿を見ていると、数さえ多ければ、無理やり通せる、と与党の議員たちは考えているのではないかと思えます。

 私がもし投票できるのなら、その議員のこれまでやってきたこと、これからやろうとしていること、その人が考えていることで判断します。麻生さんの発言は、投票しようとしている女の人たちに、とても失礼な発言だったと私は思います。このような発言は二度としないでほしいです。

(以上、7/26/07付 朝日新聞より引用)


さあ、あなたは、これを読んでどう思いましたか?


私が注目したのは、このコメントをした人物が「10歳」だというところです。

まず、上のような意見を「10歳」の「女性」が持っているというメッセージ性。

次に、「お! 10歳なら使える!!」 と興奮して掲載を決めた、朝日新聞「声・主張」紙面担当のメッセージ性。

この2点が強烈ですね。


仮に、引用文の中に出ている麻生大臣の発言記事に「ケシカラン!」と思ったとします。

「ケシカラン!」と思うことは自由ですが、第三者の力を借りて、世の中に発信するには、「何を言うか」と同時に「誰が言うか」もとても大切です。


上のメッセージが主婦のものだとすれば、おそらく掲載されなかったと思います。

今は選挙期間中ですので、尚のこと。


それが選挙権のない、しかも、他の思想にあまり影響を受けていない、と「考えられる、イメージのある」10歳の「女性」が発している。

紙面担当者は、「来た! これ、載せざるを得ないな」と思ったはずです。


きっと、上の文章は、親か先生のアドバイスを受けてまとめられたものだと思います。

でも、そんなの、問題じゃないですよね。


メッセージを発信する代表者として、つまり代弁者として、適任がいれば、みんな支持しますよね。

そうやって、メッセージは運ばれていきます。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:20

2007年07月23日

努力を示す時のコミュニケーション

現状がひどくてもPRの工夫はできる、と何度か書いたことがありますが、また1つ、新たな工夫を見つけましたのでご紹介します。

デパート冷房2度アップ/百貨店協会

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 日本百貨店協会は加盟94社の266店舗で、冷房温度を通常よりも2度ほど引き上げる期間限定のキャンペーンを行う。地域別に7月末から8月中旬にかけて順次実施する。 (以下略。以上、7/23/07付 MJより引用)

クールビズの普及効果か、最近は汗をかいて訪問先にたどり着いても、オフィス内の設定温度が高く、おまけに風の流れもないため余計に汗をかくようなところが増えました。そんな中、店舗は世の中平均より体感できるほど温度が低く、ほてった体には、「おお~生き返る~」とあり難い存在に感じられる場所でもありますよね。

いろいろ調べてみると、百貨店の設定温度は24-25度だそうで、私のよく訪問する某大手企業は「28度に設定しております」と大きくロビーに書いてあるので、これは確かに大きな差です。 

自分たちだけが、地球環境に良くない動きをしている。

そんな風に考えるのは分からないでもありません。

で、どうしたかと言うと、

「28度にします」

と言うのではなくて、

「2度ほど引き上げます」

と言いました。これが工夫1。

現状はどうあれ、努力を示す時の表現の工夫です。


もう1つの工夫は、業界団体でとりまとめたこと。

「みんなでやります!」 (だから、期間限定で、2度ほどという曖昧な取り組みでスイマセン) と。

これ、とても効果的ですよね。94社266店舗が足並みをそろえるのはタイヘンです。


と、いうわけで、私はこれを努力賞狙いのPRと名づけたいと思います。


     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:11

2007年07月20日

失敗をPRする効果

できればうまくいった結果や、オススメしたい商品・サービスをPRしたい、というのが人の心だと思いますが、うまくいかなくてもPRのきっかけは作ることができる、という例がありましたのでご紹介します。

農水省PR、効果さっぱり /遊休農地の活用 /430万円投じ反応17件

あなたの田舎にある農地、眠っていませんか?--。昨年末、「いねむりかかし」をあしらったポスターとチラシで遊休農地の活用を呼びかけた農林水産省のキャンペーンの効果がさっぱりだ。430万円を投じたが、電話やファックスなどの反応は2月末までにわずか17件。夏休み期間にキャンペーン第2弾を展開するが、いねむりかかしは目覚めるかどうか。(中略)

キャンペーン第2弾の予算は約300万円。全国の高速道路サービスエリアで配布されるフリーペーパー、都電荒川線の電車、羽田空港ラウンジの映像メディアに広告を出す。(以上、7/20/07付 MJより引用)


さて、うまくいってないのにメディアで紹介される条件は何でしょう。

 ・税金を使っているか、多数の人が関係している

 ・みんなが知っているテーマ・キーワードである

 ・知ると、「えーそうなのー?」 と 何がしかのリアクションが期待できる

というような感じでしょうか。

しかし、問題はタイミングです。上の記事が記事として生まれたのは、あくまで、「前回、失敗したのに、またやるって!」というタイミングだからですよね。

また300万円の税金を投じて取り組む。オイ、本当に今度は大丈夫なの? というメッセージ性を感じさせる記事・・・なのですが、そのメッセージ性がなかったら、内容的にはおそらく記事にはなっていないと思いますので、そう考えると、前回の失敗をPRしたことが、パブリシティに活かせた、効果があった、と考えるべきでしょう。

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:34

2007年07月15日

部下の方がコミュニケーションしたい

興味深い調査結果が出ていました。

上司や同僚とのコミュニケーション/「改善したい」が半数以上/翔栄クリエイト調べ

 オフィスデザインを手がける翔栄クリエイトが、会社内での付き合いに関するアンケート調査を実施した。調査では、半数以上が「上司や同僚とのコミュニケーションを改善したい」と回答した。(中略)

 「上司、同僚、部下のどの人とコミュニケーションを改善したいか」との質問で、上司と答えた人が最も多く54.7%。2位は同僚で52.3%、部下は28.6%だった。20代では約7割が上司との付き合いを改善したいと考えている一方、40代、50代で部下とのコミュニケーションを改善したいという回答は3割強にとどまった。(以上、7/13/07付 日経産業より引用)

このあと、「オフィス内で交流できる場所を増やす」というのが解決策として望まれている、という答えが出て、「オフィスデザインなら、うちに」というメッセージになっているのがオチです。

素朴に、疑問がわきます。

 1) なぜ上司より部下の方がコミュニケーションを改善したいと考えるのか

 2) 部下は、そのために、どんな工夫をするのか

と。

1)は、まずこんな関係で説明できますかね。

 ・上司が仕事を進める上での部下の影響 < 部下が仕事を進める上での上司の影響

 ・上司にとっての部下の悩み < 部下にとっての上司の悩み

 すると、スタッフが成果を上げない、とボヤいている経営者は多いですが、スタッフの方が実はもっと悩みは深いのかもしれません。

私がより興味を持つのは、2)です。

部下が上司とのコミュニケーションを改善したいと思う時、部下は一体なにをするのか。

そもそも、何か次々に施策を打っていくくらいに改善を希望するような切実な問題なのか。


もし、ここで具体的な取り組みがそれほど出てこないとするなら、

そのためにオフィスの再設計をするよりも、職場のコミュニケーション研修を、私ならオススメします。


最近、私のところでは、スタッフの説明力や提案力を高めたい、という相談が増えているのですが、

日ごろから、自分で問題解決に取り組む練習をしていないと、いきなり求められてもうまくいきませんよね。

この「解決」のほとんどは、コミュニケーションがカギを握っている と思うのです。


たとえば。

研修をやってますと、部屋が暑くなったり、エアコンで寒くなったりします。

こんな時、ブツブツと「暑いなあ」とか「ちょっと寒いよね」などと、隣の人と言い合う姿が見られます。

こういう人は、問題解決が下手な人です。

うまい人は、 「すいません、ちょっと窓を開けていいですか?」とか「エアコンの温度を少し上げてもらえませんか?」とはっきり言います。

この一言で、多くの場合、問題は解決です。

私は、部屋の温度を常に快適な状態に保つことも大切なことだと思いますが、

スタッフの力というのは、問題を感じた時に、どれだけ自分で解決を図ることができるかによる と思うんです。

その力は、全自動の仕組みの中で過ごしていると、なかなか養われません。

そして、個人の付加価値というのは、イニシアチブをとって問題解決を図った時に、認められるものなんですよね。


そう考えると、「改善したい」と考えた時に、どう「改善しようとするか」がその人の実力を表していると言えるのではないでしょうか。


   今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:23

2007年07月10日

困った時はテストだ

こういうの、観光広報の施策として、いろんな展開が考えられそうですよ。

明石のタコ検定に熱気

 兵庫県明石市で、地元名産のタコや魚の生態などの知識を問う「第3回明石・タコ検定」があった。294人が受検を申し込み、会場は熱気に包まれた。

 魚の街・明石を全国に発信しようと、市や明石商工会議所などでつくる第三セクター「明石地域振興開発」が昨年3月に始めた。第1回検定は、全国から応募が殺到し、定員300人を大幅に超過。結局、566人で打ち切った。

 同社の上田博・事業部長は「明石タコのブランド力に改めて驚いた」。昨年7月、受検できなかった人のために第2回を実施。それでも580人が集まった。

 今回は遠方の受検者に配慮し、交通の便が良い市中心部の商工会議所などに会場を絞った。問題は4択形式で8割の正解で合格。プラスチック製の真っ黒な「お墨付き認定証」やバッジなどが贈られる。今後は、ペーパーテストだけでなく、試食検定もできないか模索するという。 (以上、7/10/07付 朝日新聞 asahi.comより引用)


いいですよね、まず、「タコ検定」という名称が。

この記事を読んで、地元の名産品で検定を作れないか考えてしまう観光広報関係者も多いのではないでしょうか?

で、そもそも、この手の「検定」が成り立つ条件はなんでしょう。

 ・ 全国規模で知名度がある

 ・ ファンがいる(受検しようと思う人がいる)

 ・ 正解と不正解を決められる問題を少なくとも数十問用意できる

 ・ 合格すると何かいいことがある

・・・・などですか。


でも、検定として成立するかどうかは、やっぱりやってみないと分かりませんよね。

市場に聞いてみないと。

タコ検定の場合は、初回566人。第2回580人。さあいよいよ盛り上がってきた、と期待したら第3回は294人。

これ、多いのかどうか、正直、分かりませんよね。

でも、この記事書いた人は、「いや、タコ検定って、おもしろいやないですか」と、それだけでまとめたはずです。

「あんたがほっといたら、来年あたり、もう消えてまっせ」「明石のタコ、あんたは見捨てますんか」

そんな風に、関係者が記者に凄んだのかもしれない。

いずれにしても、困った時は検定だ、と一度考えてみてもいいかもしれません。

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:07

2007年07月07日

「100%無理な話も通す技術」アマゾンでも販売開始

私の新刊、「100%無理な話も通す技術」がアマゾンでも販売開始になりました。

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:03

2007年07月03日

今週末、私の新刊が出ます

今日、見本が届きました。

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「100%無理な話も通す技術」 ~ 会社でやりたいことを実現させる人の考え方・説得術

 鶴野充茂(著) 明日香出版社

 です。 画像は赤っぽいですが、実物はもう少しオレンジに近い色です。

帯には、「話自体、うまく伝えられなくても、話は通る」

「口下手だから説得できないとは限らない。

 社内に、お得意先に、お客様に、自分の主張・提案を通せる人が説得の解きに大事にしている50の知恵。」

と書いています。

東京駅~銀座あたりは、今日から並んでます。一般書店およびネット書店は週末くらいからかと。

嬉しいものですね、商品が出来上がってくると。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:19

2007年06月28日

そうか博士になれるのか!

興奮させてくれるチラシに出会いました。

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いいですか、博士になろう! という呼びかけですよ。

私が反応したのは、それが「メダカ博士」だったからです。

あまり公にしていませんが、うちのベランダには、メダカがいます。

ビオトープにしている水鉢が7つあります。

毎年春に卵を産むので、それを取り分けて、別の鉢に移していくので、

鉢が増えるんです。

でもですね、自分がメダカ博士になれると考えたことはありませんでした。



だって、博士ですよ。


憧れますもんね。 博士になったら、間違いなく名刺に書きますね。

今、私の名刺には肩書きが2つあります。 代表取締役 と 自己演出プロデューサー。

その隣に書きますね。


メダカ博士。


名刺交換の時、また心つかみますよね。

鷲づかみじゃないですか?


そんなこと考えたらドキドキしてきましたよ。


それで、このチラシ、よく読んだんです。


・・・・・


一番上に小さく書いてありました。

「小2・小3         対象 無料プログラム」

理科/実験教室 ・・・・ +学力診断。

「お友達をお誘いの上、下の申込書を提出してください」


・・・・・

対象者じゃないんですが、有料でも参加できますか?

学力診断も受けないといけませんか?

お友達・・・誘える自信ないんですけど、・・・いいですか?


このチラシ、栄光ゼミナールという塾の入塾促進イベントなのですけど、やられましたね。


・・・メダカ博士になるには、小学校の時から準備が必要なんですね。


いやはや、 塾のチラシでも、大人の心をつかむ力があるんですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 20:40

2007年06月25日

みのポリティクス

日曜の日経新聞に、興味深い記事がありました。

(風見鶏) 「みのポリティクス」の時代

 与野党の国会議員の話を聞いているときに、「みのもんた」という名前を耳にすることがめっきり増えたように思う。 テレビで顔を見ない日はないほどの売れっ子だが、話題にのぼるのは「おもいっきりテレビ」や「どうぶつ奇想天外!」ではなく、TBS系列で平日の朝に放映されている「みのもんたの朝ズバッ!」だ。

 「今朝のあのコメントはおかしいと思わない?」「みのもんた流の割り切りで本当にいいのかね」。批判的な声も多いが、政治家がこの番組をかなり気にしている様子がうかがえる。露出度の多さから見て、みの氏は今や最も影響力のあるオピニオン・リーダーと言える。安倍晋三首相と親しく、それを隠さない。

 さまざまな番組に出演経験のある自民党の山本一太参院議員は「みのさんは話術の天才。『赤坂の議員宿舎はけしからん。なぜなら家賃が安すぎるから』という二段論法は強力だ。裁判官になって判決を下すような弊害もあるが、影響力という点であの番組が主戦場になっている」との見方を示す。

 政治とテレビの関係などを専門とする逢坂巌・東大大学院助手は「みのポリティクス」と名付けて、学生とともに「朝ズバッ!」の研究に取り組んでいる。

 逢坂氏は上限金利、議員年金、議員宿舎問題などの放送例を挙げて「単純な切り口でわかりやすいから、国民がどう見ているかという日々の世論調査のような場になっている。あそこで相場観ができる」と指摘する。「組織の政治から広報の政治に変わり、世論をいかに反映するかというところに政治のステージが移った。テレビというアリーナで話せる一種の雄弁術が政治家に必要不可欠な時代になったのではないか」。こんな問題意識を抱く。 (以下略、 以上 6/24/07付, 日経新聞より引用)


「みのポリティクス」っていいですよね。 私ならもう少し短い名前を考えるだろうけど。

小泉劇場だとか、テレビ政治といった言葉が出てきて久しくなりましたが、司会者の個人名がメディア名に取って代わるのはおそらく初めてではないでしょうか。

田原総一郎氏も、古舘伊知郎氏 も、はたまた久米宏 氏も、政治メディアとしての名称は得ませんでしたからね。

だから、そんな意味で、概念的には、局を横断する政治チャンネルができたようなイメージですかね。称するならば、「みのチャンネル(略して みのチャン)」。

日本初政治放送の「みのチャン」開設、米C-SPANに対抗。とか。 お、見出しになりそうだ。

これを東大で研究テーマにした逢坂巌さん に拍手。  


どこかでお会いする機会があったら、じっくりお話ししてみたいところです。(どなたか紹介してください)

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:54

2007年06月24日

認めてもらいたい時のコミュニケーション

相手がいい顔をしないのは分かっている。でも、意志を通したい。そんな時にどんなコミュニケーションをとっていくべきか。

6/23/07付 日経プラス1に参考になりそうな調査が出てました。

高額商品買う時、配偶者にどう話す / 時間をおいて再度説得

 夏のボーナス期。高額な買い物をする人も多いだろう。(中略)配偶者に相談するかしないかは金額や商品によって異なるという人が目立った。「1万円以上の買い物は事前に相談」(30代男性)など一定額を設定する場合が多い。基準となる金額は5000円から数十万円までと開きがある。その人への収入や価値観、預金・小遣いの額などによって変わるようだ。

 相談対象となる商品としては家電、家具が圧倒的。特に、家族みんなで使用するテレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコンがあがった。(中略)

-----------

Q.配偶者を説得する方法は

・「長持ちする」「便利である」など、なぜ高額かを説明する。購入資金をどう用意するのか計画を立てて話す(30代女性)

・1回目は提案といった感じで切り出し、2回目で何とか認めさせる(50代男性)

・日ごろからほしいということを伝える(50代女性)

・まず「欲しい」「絶対買う」と宣言しておいて、相手の顔色が良さそうなときを見て、たたみかけて説得する

・ちらしを見せつける(30代女性)

・いいなあといい続ける(40代男性)

(以上、引用終わり)

中見出しにありますが、この種のコミュニケーションでは、時間をかけて何度もメッセージを伝えるのが原則です。

まず意志を伝える。

反対されても繰り返し伝える。

途中、相手から条件が出てくることもありますね。それが受け入れられるようなものなら、

「じゃあ、その条件がクリアできたらOK?」

と認めてもらう。

不思議なことに、プライベートで「ほしいもの」の場合は、比較的多くの人が長期にわたってこんな工夫ができるのに、

仕事では、一度NGだとさっさと諦めてしまう人が多いこと。「じゃ、もう、いいです」と。

逆に言うと、競争率が少ないから、仕事の方が、上のようなコミュニケーションで効果は出やすいと思うんですよね。


 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:43

2007年06月21日

京都で自己演出PRプロジェクトの打ち合わせ

本日は早朝の新幹線で京都へ。日帰り出張で自己演出PRプロジェクトの打ち合わせです。

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PRの発想って、「いかに他と違うか」がベースにあります。

今進めている 「自己演出PRプロジェクト」 の場合、

正しいか正しくないか、ではなくて、

一番初めに頭に思いついたかどうか、ではなくて、

他の人と何が違うかを意識するところから、コンテンツ(PRメッセージ)づくりが始まります。


でも、

日ごろからそんな思考をする人って、そんなに多くないんですよね。

継続的に取材される人になるには、トレーニングが必要という場合が多いかもしれません。

そんなことを考えながら東京に戻ってきました。

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さすが京都。修学旅行生がいっぱいでした。

投稿者 鶴野充茂 : 18:10

2007年06月20日

今日はメディアトレーニングへ

今日はメディア対応を実践的に学ぶ、メディアトレーニングの研修です。

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場所は帝国ホテル。きっと毎日のように記者会見があるのでしょう。スタッフの方はとても慣れていらっしゃいました。

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模擬記者会見の様子。画像は加工してあります。

投稿者 鶴野充茂 : 19:32

2007年06月19日

伊豆・修善寺で観光広報の講師をしてきました

静岡県の観光広報研修の講師で、修善寺にいってきました。

先週の下田と同じテーマですが、今回は割と行政で広報関係の仕事に就いておられる方が多かったですね。

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またもや天気は快晴。

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会場は「生きいきプラザ」。 なぜ「生き生き」ではなく「イキイキ」でもなく 「生きいき」なのか。

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そのヒントは、館内にあったこんなボードにあるのかもしれません。(?)

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合間に修禅寺に。

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手水舎(境内の手を洗うところ)の竜(?)の口からは、温泉が流れ出ています。冷たい感触を無意識のうちに期待しての温水との出会いで、ちょっとしたサプライズ。

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修善寺で一番良かったのは、これ。 レストラン情報誌(見開き4P)です。 ほんとは、どこの店がどんな人に最もオススメなのかを、書いてもらいたいんですけど、こういう地域広告型のメディアでは、これが限界・・・かな。

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でも、店主の顔写真入りはとてもいいですよ。職人魂を感じさせる顔つきの店主が載っている蕎麦屋とかね。こだわり感じさせる割に営業時間短いけど。

修善寺でやっかいなのは、車が止めにくいこと。しかも、レストランが分かりにくかったんですよね。

研修に参加された方々に、「私、このあたりに来ると、食事でどこに行ったらいいか分からなくて、車の中でPCをネットにつないで、検索するんですが、なかなか良い店がひっかからなくて」と言うと驚かれてしまいました。

修善寺なら、「修善寺 レストラン」で検索しますね。 観光協会とか行政のホームページから店を探したりはしません。 そういうと、なぜかその言葉で、また驚かれます。

地元の人たちは、情報の出入り口が観光協会だと思っている人がホントに多いです。

でも、レストランは、ネットの場合、レストランガイドから入っていくでしょう。ダイレクト検索で。ねぇ。 

観光地でお店をやっている皆さん、「(場所名)+レストラン」で、ぜひオススメ・レストランがひっかかるようにSEOをかけてくださいねー。

伊豆の皆さん、また呼んでください!

投稿者 鶴野充茂 : 11:34

2007年06月13日

伊豆・下田で観光広報の講師をしてきました

静岡県から呼ばれて、観光広報研修の講師として伊豆・下田に行ってきました。

観光協会や旅館組合、市の広報担当者の方々向けでした。

昨年お声がけいただいて、静岡の観光広報テーマではすでに3度目のご依頼です。

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天気は快晴。 

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スーパービュー踊り子で品川から2時間半。到着すると、あじさいがお出迎え。

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会場は135号線沿いの道の駅、ベイステージ。

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下田と言えば、キレイな海!

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それに金目鯛!

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開国の町。

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それから・・・?

でも、広報素材があるのは良いのですが、メディアリレーションの際には、「今までと何が違うか」「何が新しいのか」という話をぜひ忘れないように入れてくださいね、

と話してきました。 

 

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帰りは新幹線。オフィスについたら打ち合わせがビッチリお出迎え(?)

来週は修善寺に行きます。

投稿者 鶴野充茂 : 12:48

2007年06月08日

アピールし過ぎは逆効果か

素朴な疑問なのですが、

 PC の ウイルスバスター がソフトの更新をするたび(ポップアップが出てきてダウンロードしている絵が出るたび)、

 ほんとに必要な更新をしてるんだろうか、と思ってしまうのは私だけでしょうか?

まったく更新されないと有り難味がありませんが、

一日に何度も更新されると、

やりすぎやろ、

と、今日はついにオフィスで口に出して、突っ込んでしまいました。

アピールもほどほどに、ということでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:07

2007年06月06日

チャンスを見逃したくない衝動

久しぶりに工夫して作られている「ティッシュ」に出会いました。

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「このティッシュがきっかけで

 大胆な水着を

 買った人もいる」

 「いろんなきっかけご用意しています。 ボディ・コンサルタント フィットネスクラブ ティップネス」

 うん、考えて作ったコピーですよね。

 今始めれば、この夏に間に合うかも、みたいなチャンスを見逃したくない衝動に駆られる人もいるかもしれません。

 あえて難を言えば、最後の部分にカタカナが多いこと、かな。

 ティップネスというブランド名を変えるわけにはいかないでしょうから、フィットネスクラブを日本語にするとか。

 ・・・ 室内型運動施設?

 ボディ・コンサルタントってよく分かりませんね。

 ・・・ 「あなたの体」指導員とか?


 上のコピーから、夏前にフィットネスに入会するターゲットは、明らかに、水着の時に「モノ想う」女性ということになりますね。 私も近所のジムが閉鎖になって困ってるんですけど、「大胆な水着」になろうという衝動は起こりません。

むしろ、

「このティッシュがきっかけで

 何の気兼ねもなく

 ビールと焼肉を、死ぬほど食べ始めた人もいる」

とかだとチャンスを逃したくない衝動に駆られます。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 22:36

2007年06月05日

【御礼】自己演出PRプロジェクト

昨日募集告知しました、ビーンスターの自己演出PRプロジェクトは、早々に申し込みが定数に達しました。

ありがとうございました! 現在、キャンセル待ちを条件に受付中です。

一日も早く、「これが成功事例です」と胸を張って言えるようなモデルを作っていきたいと考えております。

今後ともよろしくお願いします。

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:17

記念日狙いの調査広報

企業や業界団体が設定した「○○の日」ってありますよね。その日は、そのテーマに合わせた調査広報に最適な日です。

面白いテーマだと、パブリシティ効果がかなり期待できます。

たとえば、こんな感じ。

レストランで注文 何分待てる? 東京と大阪で比較調査

10日の時の記念日にちなみ、大手時計メーカー「セイコー」が行った「東京人と大阪人の時間感覚」の比較調査で、食事の待ち時間に関する東西の意識の違いが浮き彫りになった。

 「1度は行きたいと思っていたレストランで、注文から料理が出てくるまで気持ちよく待てる時間」を尋ねたところ、東京、大阪いずれも15分以内が約4割と最も多かったが、30分以内と答えた人が東京では12.1%(大阪2.8%)もいた。

 「そのぐらいの時間はかかるのが当たり前」(60代女性)、「イライラするとその場の雰囲気も台無しにする。話でもしていれば苦にならない」(30代男性)という東京人に対し、大阪では「遅いとお金を払う気がなくなる」(20代男性)、「10分以内に出てこないのは客へのサービス不足」(30代男性)という意見があった。

一方、ファストフード店では、大阪の男性では「5分以内なら並ぶ」という人が48.6%(東京35.2%)だったのに対し、東京の男性は「1分以内」という人が18.1%(大阪2.9%)もいた。  

セイコー秘書・広報部は「東京人はおいしいものなら待つのをいとわないのに対し、大阪人は早さも大切な要素と考えているのでは」としている。  調査は5月9、10の両日に実施。東京都か大阪府のどちらかで生まれ育った20~60代の男女計428人に対し、インターネット上でアンケートをした。 (以上、6/5/07付 SANKEI-Webより引用)


この種のリリースで覚えておきたいのは、 「○○にちなんで」 という言葉です。記者は「なぜ、今、このニュース?」というのを常に考えますので、「今はこのタイミングだから」という意味を暗に示す「ちなんで」という言葉が相手の興味を引くのに効果的なのです。

今回の「時間感覚」に関する調査の場合、「いや、6/10は、時の記念日ですから」って言えば、「ああそうか」となる。それをつなぐのが「ちなんで」なのです。

 

それにしても、ほぼ1ヵ月前に500人弱のネット調査でパブリシティネタが生まれるって、ほんと、お手軽ですよね。

 

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:12

2007年06月04日

【10社限定】自己演出PRプロジェクト始動!

 社長もしくはスタッフをメディア露出することで、会社の認知度を上げる
 プロジェクトを【10社限定】で開始します。

 メディア露出が上がると

 ・営業しなくても問い合わせが増えます
 ・価格競争しなくても成約率が上がります
 ・記事が信用につながり、初めて会う人との話が格段に早くなります
 ・面白い人や仕事の案件と出会う機会が飛躍的に増えます
 ・出版や講演のお誘いも来ます(○○の話を聞くならあの人だとなります)
 ・商談や紹介の時、「メディアでもよく紹介されてるんですよ」と言えます

 ここで提案です。あなたも、取材される人になってみませんか?
 あなたの会社の社長を、もっと強力な会社の広告塔にしてみませんか?

 私が経営するビーンスターのサイトをご覧いただいている方にはよくご存知かと思いますが、
 2005年の創業以来、弊社は安定的・継続的に大手メディアから取材を受け、
 紹介記事が出続けています。

 これに対して、今までずいぶん多くの方から質問されてきました。


 ◆「どれくらいお金払ってるんですか?」

 広告ではなくPRの手法なので、掲載にお金はまったくかかっていません。
 普通にPR会社に頼むと少なくとも月50-80万円くらいはかかりますが、
 自分でやっているので必要なのは自分の工数だけです。

 ◆「どれくらい手間をかけて、あるいはどれくらいの頻度で
   プレスリリースを書いてるんですか?」
 
 2005年2月に創業したビーンスターは、1年以上、私以外にスタッフが
 いませんでしたし、創業直後のベンチャーですから目の前にある仕事を
 進めるのに精一杯で、ほとんどPRに手間はかけられませんでした。
 プレスリリースを書いたのも、結局、今までたった1度だけです。
 (よく驚かれます)

 ◆「じゃあ、一体、どうやってるんですか?」

 会社を露出しようとするのではなく、社長個人を発信してきたのです。
 取材テーマが社長なら、プレスリリースも必要ありませんし、
 季節に関係なく、極端に言えば、商品・サービスのあるなしに関係なく、
 メディアに出られます。しかも継続的に。

 欧米では、ベンチャーや差別化の難しい商品・サービスを取り扱う企業が
 経営者を前に打ち出すPRに注力します。そして、「ほら、こんなに
 メディアに紹介されているんですよ」というのを武器に、売上を伸ばして
 いきます。その手法をビーンスターでも活用してきました。

 ◆「でも、誰にでもできる芸当じゃないでしょう?」

 ある方法論にしたがって情報発信を続ければ、意外と難しくありません。
 私自身、米コロンビア大学院で2年間1000万円以上もの費用をかけて
 みっちり欧米型PRのアプローチを学び、
 外資系大手PR会社・国連機関・ソニーでPRの実務に携わり、
 かつ7年間、延べ数千人が参加している業界コミュニティを主宰して
 最新の情報を入手し続けて来ましたので、必要最小限の手間とコストで
 効果を上げるPRに精通しています。

 この方法論で自己演出すれば、
 ほとんどの業界・人物で効果を出せる自信があります。


 でも、問題はここからです。

 ビーンスターでは、情報発信(自己演出)の重要性やその効果を、
 企業研修やメディアを通して発信して来たのですが、そこに私たち
 だけでは解決できない問題が起きています。

 それは、世の中にある成功事例の少なさです。

 情報発信は大切ですよ、こうやればいいんです、と言うのは簡単です。
 でも、「じゃあ、たとえばどんな会社を参考にすれば良いですか?」と
 言われると、「うっ」と詰まってしまうのです。

 たとえば、大手もしくは有名企業は、メディア側に担当記者がいて、
 広報担当と記者間でコンテンツを介して相互依存している関係があります。
 こういう所は、これから積極的に情報発信しようという人たちにとって
 あまり参考になりません。

 それ以外の会社になると、単発で面白い記事が出たとしても、
 それはたまたま偶然だったり、継続的な活動としては難しいくらいの
 手間やコストをかけていたりします。

 そうすると、意外と「見習いたいPR体質の会社」って見つけにくいん
 です。

 経営者の方ならお分かりいただけるかと思いますが、
 そんなに次々と革新的な新商品・サービスを生み出し続けられるわけでは
 ありませんし、かといって、事業は継続するものですから、露出の機会って
 安定的にほしいですよね? 

 そうすると、打ち上げ花火のような広告やPRを気合を入れてやるよりも、
 低額で取材依頼が勝手に入ってくるようなPR体質にする(つまり仕組み化
 する)のが最も有効なのです。(その方が予算も立てやすいですし)

 そして、それには会社の代表者個人をパブリシティで有名にしていく方法が
 最適です。(私もありとあらゆるPRを試したので自信を持って言えます)


 そこで、今回のプロジェクトを開始することにしました。
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  【10社限定】自己演出PRプロジェクト ◆あなたを成功事例にします◆

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 詳しい内容はこちらを⇒ http://www.beanstar.net/biz/pr.htm

投稿者 鶴野充茂 : 09:36

2007年06月02日

手間なく分かるようにする

あんまり出したくない情報を出さざるを得ない時、その躊躇が垣間見えると逆効果ですね。

そんなことをこの記事をきっかけに考えました。

コンタクトレンズ洗浄液を回収、角膜障害発症が高確率

 コンタクトレンズケア製品などの輸入販売会社「エイエムオー・ジャパン」(東京都港区)は1日、ソフトコンタクトレンズ洗浄液「コンプリートアミノモイスト」の自主回収を発表した。  「アカントアメーバ角膜炎」と呼ばれる角膜障害の発症率が、同製品の使用者で高いという米疾病対策センター(CDC)の調査結果を受けて回収を決めた。  同社によると、国内では同製品の使用による同角膜炎の報告はないという。問い合わせは、フリーダイヤル(0120・720・808)。 (以上、6/2/07付 読売ONLINEより引用)

この記事を見て、「えっ、どの製品なんだろう・・・」ってネット検索したんですよ。

もし、自分が使っているものなら、イヤだなあ・・・と思って。

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そうすると、メーカーの告知ページがすぐに出てきました。

出てきた・・・んですが、顧客の視点からすると、一番確認したいのは、

「どんな外観か」なんですね。こういう時。

「一体、どの製品なの? ウチにあるのかな?」と考える。

contact60207-2.gif

こういう、製品名のリストとJANコードだけだと、消費者はすぐに分かりません。

(きっと取り扱い業者向けに出している意識が強いんでしょう)

写真がほしい。写真が!

amino_thmb.jpg

ウェブを探しまわって、ようやく出てきたのがこの小さな写真でした。

でも、「製品詳細」をクリックすると、上の文字ばっかりのページが出てきます。


製品回収のプレスリリースには、写真もしっかり入れる。

ちょっとしたことなんですが、重要なことだと思いましたね。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:31

2007年06月01日

100点未満ではいけない世界

東京で、クレジットカードの支払い単価が一番高いホテルってご存知ですか?

パークハイアット? リッツカールトン?

いえいえ、ちがいます。

2005年オープン、三越本店の隣、日銀の向かい、三越前駅直結、全157部屋の6つ星ラグジュアリーホテル。

そう、

マンダリン・オリエンタルだそうです。

man_logo.gif

まだ行ったことがなかったんですよね。

と、いうわけで(?)フラリと行って、見せてもらってきました。一体どんなホテル?と思って・・・


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標準タイプのデラックスルーム。50平米、ネットで調べると一泊4万~5万円です。

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でっかい薄型テレビに仕事デスク。仕事デスクには、壁側に、見えないようにしてコンセント類が集められています。

しかも、電源が3つくらいあって、「そうそう、いつも電源で困ってたんだ」というのを思い出しました。PCとケータイ2つの充電をしようと思うと、どれかはバスルームか電気ポットを抜いて使うことになったりするんてすよね。

でも、一番驚いたのはコレ。

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入り口のクローゼットに常備されている「ヨガマット」!  利用率を知りたいです・・・

そして、次に見せていただいたのはスイートルーム。

man_suite1.jpg

こちらは90平米、一泊14-5万円のタイプ。

入り口のアプローチ部分がまず広い。入ると奥に、デラックスルームより、も1つ大きなサイズのテレビ。

32階の見晴らしは最高。外は雨模様でしたが、東京タワーがキレイに見えました。

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仕事コーナーが使いやすそう。

man_suite3.jpg

フロからも見えるキレイな街並みと・・・テレビ!

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スイートの中にある洗面。2人で同時にうがいできます。

man_suite5.jpg

キングサイズのベッドも寝心地よさそうでした。(寝させてもらえなかった・・・)

部屋を見せていただきながら、こんな話を聞きました。

「ホテルって、お客さんの中で100点満点からスタートするものなんです。1万円には1万円のホテルの、10万円には10万円のホテルの期待がある。それで、あーこれが問題だ、でマイナスされていきます。あーこれが良かった、でもなかなかプラスになりません。もともと100点満点ですから。でも、マイナスは一気に行きます。それで100点未満だと、なかなかリピートにつながりません。ホテルは100点未満ではいけないんです。」と。

部屋や建物といったハードに、ソフトのサービスが加わってホテルでの「体験」を提供する。そこでお客さんの100点満点スタートの期待を、どう超え続けるか。

特に最近の東京は、数々の外資系高級ホテルがオープンしているので、市場環境がたいへん厳しい。そこで生き残っていくのは本当に大変なことだと思いますね。

その中で、支払い単価が一番高い、というのは、きっとすさまじいまでの努力によって運営されているに違いありません。

いやはや、また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


ちなみに、マンダリンオリエンタルに行く機会があれば、ぜひフロントロビー(38F)にあるトイレに入ってください。特に夜。

心を打たれますよ。(あえて写真は載せません。あ、もちろん男性の方しか確認できてませんが・・・)

レストラン・バーの食事も、連れて行った人をちょっと驚かせることができる素敵な演出があります。

土地柄、夜は割と空いてます。穴場です。お試しください。

投稿者 鶴野充茂 : 09:34

2007年05月30日

別のカテゴリーに出かける

パブリシティを考える時に、自分のカテゴリーを自分のいる業界だけに決め付ける必要はありません。

セシール、Second Lifeでアバター用の衣裳を無料提供

セシールは5月22日、仮想世界「Second Life」において、アバター用の衣裳を無料提供するサービスを開始した。

 セシールは3月26日に通信販売企業としては初めてSecond Lifeに店舗を出店し、カタログの展示や、同社からのメッセージを集めたリクルーティングビデオ「CECILE LIVE」の放映を行っている。今回開始するアバター用の衣裳提供は、来店したセカンドライフユーザーに、ファッション通販企業としてより具体的なサービスを提供するというもの。

 アバターは、マネキンが設置された特設ステージ前の衣裳配布看板をクリックすることにより、衣裳を受け取ることができる。配付される衣装は、女性アバター用ワンピースと男性アバター用スーツ各1デザイン3色となっている。今後、バリエーションを増やしていくことも計画しているという。  (以下略。以上、2007/05/23 C-Net記事)


通販の会社でも、通販業界のニュースとしてではなく、ITのニュースとして位置づけることができるわけですね。

このアプローチや考え方は汎用性が高くて、流行・注目のモノと組み合わせることで、業界や媒体によらずニュースを生み出せる可能性があります。 

 

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:00

2007年05月26日

今日の日経にコメントが出ています

本日(5/26)の日経新聞「Nikkeiプラス1」に私のコメントが載っています。

第9面「仕事常識」にある「要領の良さって何?」という特集記事の中で、

「好かれる要領の良さと嫌われる要領の良さ」についてコメントしました。

nikkei_plus1.gif

ここ最近、「要領」がポジティブな意味で注目され始めています。 少し前までは、「段取り」という言葉で持ち出されることが多かったイメージですが、そこに他者とのコミュニケーションも含んだ概念で「要領」という言葉が使われるようになった、と私は見ています。

今週中だとネットで記事が見れるかも

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年05月22日

同じニュース、異なる表現

今日の新聞を斜め読みしていて、同じニュースでも、記事のまとめ方に違いがあるんだな、と発見しましたのでご紹介します。

 

(日経) たばこ代、2倍なら3割が禁煙検討・京大教授ら分析

京都大学の依田高典教授と甲南大学の後藤励准教授らのグループは21日、日本のたばこ価格を現在の2倍以上と欧米並みに値上げすると、ヘビースモーカーの約3割が禁煙を試みるとの分析結果をまとめた。ニコチンへの依存度が高いと健康被害などを唱えても効果がなく、研究グループでは「喫煙者を減らすにはたばこを大幅に値上げする必要がある」と話している。 (5/22/07 日経)


(読売)たばこ1箱1000円ならほとんど禁煙…アンケート結果

喫煙者が気にするのは健康よりもたばこの値段?京都大大学院経済学研究科の依田高典教授(応用経済学)らの研究グループは、たばこ1箱が1000円なら、喫煙者のほとんどが禁煙し、ニコチン依存度が高い人ほど、価格が禁煙の動機付けの重要な要素となる、とのアンケート結果をまとめ、21日、発表した。(5/22/07 読売)


(毎日)ヘビースモーカー:価格800円で、ようやく7割禁煙

ヘビースモーカーは、健康リスクや多少の値上げといった「脅し」にはほとんど動じないが、価格が800円になると約7割が禁煙を試みる--。京都大の依田高典教授(応用経済学)らのグループは21日、こんな研究結果を発表した。ニコチン依存度があまり高くない喫煙者には、価格や健康情報も禁煙を試みる動機になった。依存度別の調査は国内初という。(5/22/07 毎日)

(朝日)なし


日経の見出し、頭で一度意味をよく考えないとイメージできないですよね。一番難しい。

分かりやすさという観点だと、読売が一番でしょうか。「1000円なら、そりゃ買わないよな」と思わせる見出しです。

毎日は社会学的な解説っぽい感じ、ですかね。

同じプレスリリースからの記事化だと思いますが、同じ事実を伝えるにもいろんな表現があることを改めて感じさせられました。もちろん、記事化しない、という朝日のような判断もあるわけです。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:46

2007年05月14日

ビジネスマンの思い出

スーツとリゾートって合いますよね。日本人らしさを感じます。

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仕事の話の合間に、「おっこれはいい景色だ」とかなんとか言って、ケータイでピロリーンと写真を撮る。

私はそんな彼らを見て「まあ素敵」とシャッターを切る。

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彼らが見ていた反対側の景色。「中央の山は富士山です」と書いてメールを送るのでしょうか。

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記録係もスーツでスタンバイ。思い出の舞台裏には地道な活動がありますね。

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某社エグゼクティブ・ミーティングのレセプションが行われていました。

「いやぁ、今度はこういう所にプライベートで来たいもんですなあ。はっはっは。」

というような会話が交わされているんですかね。あ、これは私の思い出。昔、自分が言ったことのあるセリフでした。

投稿者 鶴野充茂 : 17:49

2007年05月12日

今時の自販機

高速道路のPAで何気に自販機を見ていて目が留まりました。

jihanki101.jpg

ん? ちょっと値段が高くないですか・・・? と。

カップ・コーヒーのイメージは80-100円くらい。それがこの自販機は倍以上です。

「いくら高速道路の上でも、高すぎるような・・・」と、視線を動かすと・・・。

jihanki2.jpg

自販機の上に「世界初!! 一杯毎に豆を挽くミル挽き珈琲」と書いてある。

(ちなみにこんなに大きな看板をつけておいても、商品を見ている視線の外にあるため、はじめは目に入りません)

で、「そんなに自信あるなら飲んでみよう」と思ってボタンを押しました。

す、すると! 

jihanki3.jpg

この自販機の中央・上部に取り付けられているディスプレイがいきなりライブ映像に切り替わり、

この自販機の中で豆が転がり、ドリップして、コップに注がれている様子が複数のカメラで

中継し始めたのです。

たしかに、この写真の中でも、「生映像でご覧になれます」と書いてありますね。

なんだか、NHK「ピタゴラスイッチ」の仕掛け遊びを見ているようで、単純にカップコーヒーを自販機で買う以上の楽しさを味わいました。

でもこれ、価格帯が普通の2倍以上だから、「あれ?」と思ったんですよね。

150円くらいだったら、「高いなあ」と言うだけで、それ以上気にすることがなかったかもしれません。

「あれ?」→「え?なんで?」という疑問を喚起する刺激の大きさにもレベルがあることを学びました。

ドリップしたコーヒーもおいしかったですよ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました! 

投稿者 鶴野充茂 : 06:24

2007年05月06日

それと分かるかとうか

サービスを提供していても、それを認知されなければ、使ってもらえません。

何かを提供するにはコストがかかりますから、使ってもらえないものを用意し続けるのは問題です。

そんなことをオフィスの向かいのスーパーで思いました。

publicphone1.jpg

何の話かと言うと、公衆電話です。

最近の公衆電話はオシャレになっていて、ほら、この写真。レジの後ろにちょこんと置いてあったのですが、よーく見ないと、これが公衆電話であると分かりませんでした。

publicphone2.jpg

こんな風にコピー機の隣に置いてある。店としては、公衆電話を設置してある、と言いたい。でも、これだと気がつかないですよね。

いや、おそらく、この場合は気づかれないことを狙っているのでしょう。だからこそ視覚的にうるさくないように同系色にしたりして。それで、お客さんから聞かれたら、「あそこにあります」と言う。でももしそうだとしたら、それは普段、携帯電話を持っていて、公衆電話を探すことのない人の発想のように思います。

今、公衆電話の数がどんどん減っているので、携帯電話を忘れたり、携帯電話を持ち歩かない人が電話を探す時、とても苦労するんですよね。

いざと言う時に「あそこにあったはず」という記憶があるのとないのとでは、頼りにされる・活用される機会がまったく違うと思うんです。トイレの場所なんてそうですよね。店のどこにあるのか、どこの店のトイレが広くてキレイなのか知っておきたい。いざと言う時に、快適に使いたいからです。

そう考えると、やっぱりこの公衆電話も、日ごろからもっと認識されておく方が良いと思うんです。

マーケティングに力が入っているサービス(写真の中だと右隣のEdyとか)なら店頭表示用のPOPなども用意されているものですが、コモディティや標準インフラ化したものはサイン(表示)が少ないものです。

そうすると、もう目に付く置き場を選ぶしかないんでしょうね。配線の問題がありますが。

そこまで工夫しても、電話料金の売上は大して変わらない、だからここにまとめて置いておこう、という発想なんでしょうが、私は逆に、そんな細かな工夫がある店の方が、記憶にひっかかりがあって店全体の利用度が上がるような気がするんですよね。

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 08:57

2007年04月28日

手に入らないとほしくなる

またもや売り切れ。

makuo-42707.jpg

意図的な売り切れの演出でも、きっと需要は刺激されます。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:34

政治に見る共感の表現

政治家が長けている(鍛えられている)コミュニケーションの1つに「共感」があります。

「あなたの大切なことを、私も大切に思っています」というメッセージの発信です。

それによって相手に、思わず「彼はいい人じゃないか」と思わせてしまいます。

そんなことをこの記事を読んで思いました。

 

米大統領、めぐみさんの写真「執務室に置いてある」

「拉致問題に対する私の強い感情が薄れることはない」――。

ブッシュ米大統領は27日昼(日本時間28日未明)の安倍首相との共同記者会見で、昨年4月に拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会した時の衝撃を首相と語り合ったことを明らかにし、拉致問題解決に向け、協力を続ける考えを強調した。

大統領は早紀江さんとの面会について「胸が張り裂けそうだった。娘さんへの感情は時間を経ても薄れず、悲しみは真実のものだった。娘さんの写真は私の執務室に置いてある。横田さんのホワイトハウス訪問は、拉致問題に人間的な側面を与えた。決して彼女の訪問を忘れない」と感情を込めて説明した。

安倍首相は傍らで「(大統領から)変わらぬ支持の確約をいただいた」と感慨深げだった。 (以上、4/28/07付 読売ONLINEより引用)

私、仕事でかれこれ200人以上の国会議員と会ってきましたが、地盤がしっかりしている議員ほど、共感によって心をつかむのがうまいと感じてきました。

で、大体そんな時には話の流れが決まっています。

まず相手の話を聞いて、それにまつわる自分のエピソードを話す。

そしてそこに、その話が嘘じゃない、と言わんばかりの「証拠の品」が登場します。

上の例だと、「写真」がそれ。また、「片時も忘れていない」みたいに「身近にある」と言うんです。

大統領など、国家元首クラスになると、この「共感」もシナリオを書いて予めセットされている(つまり仕組み化されている)ことも多く、それをわざとらしい、という解釈もありますが、私は逆にこういう配慮こそが外交の面白さであり、また、個人のコミュニケーションにも活用できる気持ちの示し方のように思うんです。

だって、相手の気持ちの流れを読めないと準備も気のきいた一言もないですからね。


 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:22

2007年04月27日

ニュースはタイミングだ

ニュースメディアには、ネタがなくて困る時期があります。

人が動かない時期、休みの前後。それでもニュースは毎日出さねばならないので、無理やり記事を作って紙面、スペースを埋めることになります。

この記事を読んで、そんなことを思い出しました。

森元首相がダイエット成功、110キロ→99・7キロに

自民党町村派の森元首相は26日の同派総会で、約3か月間で10キロ余りの減量に成功して体重がついに100キロを切ったことを報告し、派閥の議員から盛んな拍手を浴びた。  森氏は約110キロの巨漢を誇っていたが、医師の勧めもあって約3か月前に食事制限によるダイエットを決意。政治家との夜の会合も低カロリーの野菜スープを持ち込む徹底ぶりで、99・7キロまでシェイプアップした。 (以上、4/26/07付 読売オンラインより引用)

 いや、一応はニュースの形式になっているんですよ。5W1H。

Who=森元首相が

What=ダイエット成功

When=4/26報告

Where=自民党町村派総会で

Why=医師の勧めでダイエットしていた

How=食事制限によって

ね。

でも、これ、本当に世間に伝えるべきニュースだと思って記事にまとめているとしたら、

私なら、最低次のポイントを追加します。

 ・森元首相にとって、この10キロはたいへんなダイエットだった(過去200回の挑戦に失敗し続けてきた末に成功したとか)

 ・画期的なダイエット法だった(どんなに誘惑に弱い人でも無理なく成功する方法だったとか)

 ・珍しい試みだった(メタボリック症候群の撲滅をめざして制作する政府広報ビデオのために取り組んだとか)

などですね。

ゴールデンウイーク前は、広報的に、ねらい目の時期だということですね。

 

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:56

2007年04月19日

組み合わせの妙

意外性のある言葉や概念の組み合わせが成立するだけで、人の興味をかなり引くニュースが出来上がります。

その典型がこれ。

三等陸佐がメイド喫茶で盗み ( 4月19日 スポーツ報知配信記事より引用)

 防衛省の統合幕僚監部で、男性の三等陸佐(47)が、秋葉原のメイド喫茶で盗みを働いていたことが18日、分かった。

 統幕や警視庁万世橋署によると、三佐は1月25日午後10時過ぎ、東京・外神田のメイド喫茶で、2万円相当のガラス製の置物を盗んだ。「中に子どものような男女の形、カップルの姿が見える」もので、三佐はポケットに入れて盗んだという。防犯カメラに、犯行の一部始終が映るなどしていたため発覚した。

 「酔っていて、きれいな物だなと思った」などと話しているという。同店は、メイドさんと一緒にトークを楽しむほか、一緒にお散歩に出かけるサービスも受けられる。三佐は窃盗容疑で警視庁から書類送検された。防衛省からは停職30日の懲戒処分を受けている。

「自衛官」「メイド喫茶」「盗み」の組み合わせでこれだけ「お!」思わず紹介したい、と思ってしまうような記事になるとは私も驚きです。

まあ、当の本人や当人を抱える組織では受けとめ方は違うと思いますが・・・

最後のパラグラフなんて、書いている記者も脱力しながら書いている姿が目に浮かびますよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:27

2007年04月17日

名前を変えるだけで

名前を変えるだけで新しく見えるという効果は確かにありますね。

makuo.jpg

ほか弁屋で「幕の内」だったものが「幕王」になっただけで、いつも完売。 昨日も売りり切れ。

「一日○○食限定」というのも書かれると余計に注目させるきっかけになるようで。


そういえば、こちらも名前を変えたのだとか。

 

タウンミーティング改め「直接対話」、東京・秋葉原で開催 (4/16/07読売オンラインより引用)

 やらせ質問など不適切な運営が問題となった「タウンミーティング」に代わり、政府が特定の施策について国民の意見を聞く対話集会「新しい国民との直接対話」が16日、東京・秋葉原で開かれた。  

 公務員制度改革などをテーマに、36人の参加者が渡辺行政改革相と意見交換した。政府は今回の対話集会を「試験的な開催」と位置づけており、運営上の問題点などを検証したうえ、7月ごろに安倍首相が出席して新たな対話集会を正式にスタートさせる方針だ。

 政府は今回の開催にあたり、運営方法を全面的に見直した。最大のポイントは経費の削減だ。タウンミーティングでは、1回あたりの平均運営経費が2200万円にのぼったこともあったが、今回は100万円に抑えた。


でも、「直接対話」より「幕王」の方が何となく強そうですよね。

また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:30

顧客情報とコミュニケーション

昨年泊まった伊豆の宿からハガキが届きました。

hagaki_41707-1.jpg  hagaki_41707-2.jpg

眺めながらしばらく考えていたのですが、

これまであちこちのホテルに泊まって、住所・氏名を書いてきたのに、

その後、DMハガキをもらった経験がほとんどないことに気がつきました。


もちろん、営業の電話があるわけではありません。


もちろん、メールが来るわけでも・・・これはたまに来るかな、でも、ほとんどありません。


営業しないのなら、いや、顧客とのコミュニケーションをとらないのなら、

なぜ、毎度毎度、住所と氏名を書くんでしょうか。


きっと、宿には宿側の理屈があるはずです。

支払いせずに逃げられたら、とか、法人営業の際の参考に、とかね。


でも、個人情報を出したんだから、もっと活用してほしいですよね?


逆に言うと、

今だからこそ、ハガキって、顧客とのコミュニケーションをとるのに良いツールになりそうに思うんですよね。

ところで、このハガキ、

「気ままに一人旅プラン」というのは、空いてる時期に良い提案だと思いました。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 13:54

2007年04月16日

顔と名前を売る

さすがに知事選と違って、区議会議員選挙はエリアが狭いからか、朝から晩まで選挙カーの名前連呼が聞こえてきます。

いや、違う。候補者が多いんですよ。

election41607-2.jpg

選挙ボードを見るとこれだけの顔と名前が並んでいます。

ここまで来ると、選挙広報のセオリーを持ち出すまでもなく、

 ・(利害、知り合い)関係がはっきりしている人に票が行く

 ・顔と名前を覚えられない人は選択肢に入らない

ということになりますね。

対立候補との軸がはっきりしている少数候補の選挙では浮動票の行方が注目されますが、候補者乱立の場合は、浮動票がまったく期待できないから組織票を固めないとしんどそう。


うちのオフィスは主要道路沿いで、選挙カーがうるさくて仕事にならないので、思わず書いてみました。

はぁ~。  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:36

2007年04月15日

「見てしまった」感の演出

都知事選が終わったと思ったら、今度は区議会議員選挙の投票用紙が届きました。

で、真新しい選挙ボードが近くの公園にも掲げられ、毎度見慣れた風景が・・・と思っていたところに、なにやら挙動不審な男の影が・・・

election41507.jpg  (その瞬間を激写)

その男は、自転車で選挙ボードに近づき、スポーツバッグらしき入れ物から白いものを取り出したと思ったら、ある「ます目」をじっと見て、何か作業を始めたのです。

そう、選挙ポスターを貼り付ける瞬間でした。


選挙ボードを見る機会は多くあれども、ポスターを貼り付けるまさにその場面って、考えたら初めて見かけたんですよね。

なんだか、「珍しいものを見てしまった」という気持ちになって、思わずケータイのカメラで「激写」してしまいました。

理屈では「何でもない」出来事を「特別な体験」のように感じる、この不思議な気持ち。


そう考えると、出来上がるまさにその場面をうまく演出し、イベント化して見せる、というのもメッセージ発信に効果がありそうですね!

( 誰のポスターを貼っていたのかが見えなかったのが、彼の失敗ですが)


   今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:05

2007年04月12日

極端なものはニュースになる

普通ではない、というものはそれだけで記事になる可能性があります。

釣りざお100万円/ダイワ精工/輪島塗で仕上げる

百万円の釣りざお、受注生産します--。ダイワ精工は6月に、輪島塗で仕上げた高級釣りざお「漆宝シリーズ」を売り出す。価格は詰めている最中だが、40万~100万円となる見通し。これまでは68万円が最高級品だったが、景気の回復などで高価な釣りざおでも愛好家の需要が期待できると判断した。

「アユ用」「カワハギ用」「クロダイ用」「ヘラ用」の4種類を用意する。(中略)6-7月に注文を受け、2008年2月に納品する。100本の受注を見込む。(以下略、4/12/07付 日経産業より引用)

すでに68万円の釣りざおを出しているんです。しかも、値段はひょっとすると40万円かもしれないんです。売れても100本なんです。それでも、100万円の見出しで記事になります。しかも一面に。

超○○なモノ、というのを考えてみるだけでも損はないですね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:50

2007年04月11日

日経のひと紹介記事:PRコンサルタント

4/10/07付の日経夕刊にPRコンサルタントを紹介する記事がありましたのでご紹介。広報マンドットコムの運営者としては見逃せず、見出しで事前チェックして、スタッフに買いに行ってもらいました。

ザ仕事人 PRコンサルタント / 「攻める広報」サポート / 世間の反響実感、醍醐味に

企業や各種団体にとって広報活動はいまや中核業務の1つ。自らをどうアピールし知名度やイメージ向上につなげるか。その効果を最大限に高めるべく、戦略的な広報を代行・助言するのがPRコンサルタントだ。(以下、略)

pr.gif

シャンドウィックの谷地田紀仁さんとプラップの林恵子さんが紹介されていました。写真は林さん。

PRコンサルタントの仕事中の写真って、困るんですよね。記者会見の場などはイメージしやすいですが、普段の仕事はPCの前か普通の打ち合わせが多いですから。

この紙面では、パンフレットを手に商品説明しているような絵でした。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:05

2007年04月08日

はやく卒業させる動機づけ

2月ごろからフィットネスクラブに通っています。人間ドックで「運動で5キロ痩せなさい」といわれたのが一番の理由。

いろいろ手厚い(?)サービスで、入会申込みをしてから、自分で施設を使い始めるまでに2週間くらいかかりました。施設の案内とカウンセリングを受け、個人メニューを作り、それを持って、各トレーニング機器の使い方を聞くのにそれぞれ予約を入れねばならなかったからです。以来、週1-2回程度の頻度で通っています。

さて、問題はこの個人メニュー。カルテ型のA4横サイズの紙なのですが、私のメニューには左上に大きく「お腹すっきりコース」と書いてあります。

これ、トレーニングの最中は床に置いておくことになるのですが、とにかく目立つのです。

「お腹すっきりコース」の文字が。

心なしか、私の目の前を通るすべての人が、何気に床に置いてあるこのカルテを見て、

「お、お腹すっきりコースですか」(含み笑い)みたいな顔をして横切っていくのです。

onakasukkiri.jpg

これ、強烈な動機づけになりますね。

「今に見てろよ」と。

お腹すっきりコースのトレーニングも中盤を越えました。

もうすぐ卒業。

・・・でも、今日、新たな事実が判明しました。

「お腹すっきりコース」の右端に小さく「初級」と書いてあったんです。

つまり、これを終了したら、次は、「お腹すっきりコース中級?」

早くもっと、自信をもってカルテを床に置き、「どうだ」と世間に示せるようになりたいと思います。

同時に、こういう動機づけの方法もあるのだと、思わず感心。


 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 16:50

2007年04月03日

知事の発言事故

暖かい季節になると、気持ちも緩むのか、発言事故も発生しやすいようです。

人殺しの練習・異常言動・遺伝子…知事発言も様々

 県の新規採用職員を迎える知事発言で2日、釈明を求められる例が相次いだ。

 埼玉県の上田清司知事は、職員就任式で、使命感の一例として、「自衛官は大変だ。平和を守るために人殺しの練習をしている。『国民の生命と財産を守るために頑張って下さい』と褒めたたえないといけない」と述べた。

 式後、上田知事は記者団に「殺傷という言葉を使えば良かったかもしれない。分かりやすくなり過ぎて、きつい言葉となった」と話した。

 宮崎県の東国原英夫知事は辞令交付式で、インフルエンザで入院中に治療薬「タミフル」を服用したことに触れ、「5日間ほど飲み放題飲んだ。異常言動に走るかもしれないが、大きな心で受け止めてほしい」と述べた。県に「不適切」と苦情が寄せられ、東国原知事は「(発言に)何の問題があるのかと思う」とする一方、「不快にさせたことは申し訳ない」と述べた。

 愛知県の神田真秋知事は、職員入庁式で、福祉に対する意識に触れ、先天的障害のある人などを指して、「悪い遺伝子を持った方」と発言した。報道陣から真意を問われた神田知事は、「ハンデは本人のせいでなく、しっかり対応しなければいけないという意味だった」と釈明した。

(以上、4/3/07付 読売オンラインより引用)

新入社員や支持者など、自分の話を真面目に聞いてくれる人を前にすると、ついつい気持ちよくなって、気持ちも緩んで口が滑ってしまうこともあります。特に、人前で話す時、話し手は、せっかく話を聞いてくれているのだからと、少しは面白い話も入れようという工夫をしてしまいがちです。 

それが悪いとは言いませんが、やはり、花見に来ている人がみんな酔っているわけではない、ということも覚えておく必要がありますね。

明日は私も泊まりで新人研修です。気をつけよう。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:25

2007年03月29日

新入社員の注意点

来週はもう4月。 4月といえば、新人。 新人と言えば研修。 

私も毎年呼んで頂いている新人研修に行きます。

研修準備をしていたら、こんなランキングを発見。


つい注意したくなる新入社員の行動ランキング

順位
1  無断欠勤する 100
2  休憩時間を平気でオーバーする 95.0
3  電話に出ない・気付かない 90.7
4  挨拶をしない 90.4
5  軽薄な言葉遣い 89.6
6  会議中に携帯電話をOFFにしていない 77.9
7  遅刻する 77.9
8  ギリギリに出社する 69.1
9  繁忙期に休暇を取る 63.6
10 仕事中の私語が多い 63.0
11 社内の情報を外で話す 59.9
12 仕事中に私物の携帯電話をいじる 55.0
13 敬語が使い分けられていない 53.8
14 飲み会の翌日に遅刻・休む 53.4
15 ミスの言い訳をする 52.1
16 清潔感のない身なり 50.5
17 携帯電話をマナーモードにしていない 49.7
18 メモを取らない 49.4
19 仕事に関係ないサイトを見ている 47.4
20 自分の席でうとうとしている 45.4
21 会社の備品を私用化する 43.9
22 若者コトバを使う 41.3
23 華美な服装・髪型 37.2
24 パソコンの音を大きくしている 28.8
25 月曜日に頻繁に有給を使う 28.2
26 机の上に書類を置きっぱなしにしている 27.1
27 携帯電話を非通知でかける 21.8
28 デスクの上が散らかっている 21.5
29 席次のマナーがなっていない 18.9
30 デスクトップが整理されていない 18.6
 
(goo調べ 集計期間:2007年2月22日~2007年2月24日)

後ろの数字は、「つい注意したくなる→Yes」と選んだ人の割合だと思いますが、説明書きがありませんでした。


これ、同じ行動をしていても、それが管理職や経営者だと、判断が変わってきますよね

マナー系の研修をしていて厄介なのは、「模範的な知識を得ても、職場では、誰もやっていない」となって、すぐに研修で学んだことを忘れられてしまうこと。

ただ、同じ行動でも、立場や役割が違う人がすると、「異なるメッセージとして受け取られる」というポイントは、知っておいて損はなさそうです。

立場や役割に応じて、受け取ってもらいたいメッセージを想定しながら、言動を変えていく。 これは自己演出の基本的な考え方です。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年03月28日

対人コミュニケーションと広報

対人コミュニケーションから広報のような企業コミュニケーションまで、対象・目的をあまり限定せずに「コミュニケーション」の教育を軸に事業をしている私にとって、個人のコミュニケーションも、組織のコミュニケーションも、意識の上ではほとんど差がありません。実務的にも、考え方やアプローチにそれほど違いがないのです。

なのですが、これが、関係者はどうかというと、まるで違う顔ぶれになります。

企業のコミュニケーションは、マーケティング系の人々が中心で、

個人のコミュニケーションは、教育関係の人々が中心です。

そうすると、先方の頭の中に、それぞれが「つながっている」というイメージをもてる人はほとんどいません。

だからなのかもしれませんが、この記事を読んで、思わず反応してしまいました。

 

フットボールの熱源 / 社会とつながろう    3/28/07 日経(スポーツ面)より引用

 Jリーグのあるクラブの広報担当から、こんな嘆きを耳にした。「私の悩みの種はA選手なんです。取材の場で、誤解を受けかねない横柄な言葉遣いをしてしまうので」。大げさな言い方をすれば、恥ずかしくて世間に出せないというのだ。

 各クラブは新人研修だけでなく、常に選手の社会性を磨こうと腐心している。柏では学校や福祉施設に派遣し、技術の披露や講演をさせている。地域密着を第一義とした試みではあるが、選手をサッカー界の外に出して人と触れ合わせ、社会とのつながりを意識させようという意図もある。

 この手の話を聞くとレバノンでのことを思い出す。(中略)

 海外に出ると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気付かされる。社会を意識し、社会とつながり、自己表現をする強い力が養われている。実は彼らのレベルが高いのではなく、日本の子供たちのレベルが低いのだろう。だから各クラブはプロ選手の社会性を磨くことに注力しなければならない。


これを読むと、対人コミュニケーションのスキルが、広報のスキルにつながっていることがわかっていただけるかと思います。

この記事のタイトルにある「社会とつながろう」。この「社会」は英語にするとPublicと理解してよいと思いますが、Publicと関係をつくることをPublic Relationsと言います。略してPR。つまり広報という意味です。


またまた自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:02

写真によるメッセージ発信

東京都知事選挙の選挙公報を見ました。皆さん、見られました?


立候補者数14名。


うち、写真付の立候補者数13名。


うち、表情の割合は、

  無表情(普通顔)6人 

  怖い顔2人 

  笑顔1(歯を見せない)1人 

  笑顔2(歯を見せる)4人

でした。(笑顔1と無表情の差は微妙なものがあります)

表情でも個人差が出ますね。参考になります。

得票数との関連も気にしておこうっと。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:43

2007年03月27日

発言事故のしくみと対応

政治家や組織のトップがコミュニケーション上、注意すべきことの1つに不謹慎・不適切な発言というのがあります。

大体、何か大きな問題について問われた時や、気持ちよく喋っている時に「ポロッ」と出た言葉が、「不適切だ」とメディアなどに騒がれて(一般の人が騒ぐだけではそれほど影響がないのですが、メディアが反応すると拡張されますので)、発言の「責任」問題に発展します。

ちょっとした表現で辞職に追いやられるケースも珍しくなく、そういった場面を私は『発言事故』と呼んでいます。

安倍内閣は、この発言事故が頻発している内閣です。期間の長さの割には異例の多さではないでしょうか。

・溝手顕正防災担当相は26日、能登半島地震の被害状況を視察するため訪れた石川県輪島市で「人命(被害)は幸い少なかった。1人だから」と記者団に述べた。(時事通信 3/27/07)

・柳沢伯夫厚労相 「女性は産む機械」発言

・伊吹文科相 「人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」発言

・麻生外相 「青い目・金髪は駄目」  ほか

・久間章生防衛相 イラク戦争に踏み切ったブッシュ大統領の判断は間違いと批判+米軍普天間飛行場の移設問題で「偉そうなことを言ってくれるな」発言など米国批判


以前にも書きましたが、こうした発言の多くは、現場では問題になりません。

メディアが報じた時、もっと言えば、活字になった時に問題になります(テレビは記録・共有・再現が難しいので)。 

文字は、現場の雰囲気やメンバーや共有意識とはまったく関係なく、言葉を、そのまま一般の読者に分かるような意味にして伝えるからです。

その報道をベースに、「これはけしからん」と怒り出す人が出てきます。

それがニュースに取り上げられて、先の活字の発言は「問題発言」になります。

新聞記者や雑誌編集者など、紙メディアの人たちはこうした「文字」にたいへん敏感で、言葉の使い方や表記に常に神経を使っています。 こんな表現をすると、こういう人がクレームをつけてくる、という明確なイメージを持っているのです。こうしたところに気を使うように徹底的にトレーニングを受けているので条件反射のように気がつくようになります。

だからこそ、誰かの発言についても、活字になった時、余計に目に付くんですね。

それで対抗する立場にある人に伝えるんです。

「あの人がこんな発言をしていましたが、それについて、ご意見は?」と。

記者としては、怒りが強い方がニュースになるので、「発言」の持つ意味の大きさを強調したりもします。

これが発言事故が発生する瞬間です。


では、発言事故を防ぐにはどうするか。

一般には、「発言に気をつける」という言葉で片付けられてしまいがちですが、運用面ではあまり参考になりません。 誰でも自分の発言には可能な限り、気をつけているものだからです。

普段考えていることがそのまま表れる、ボロが出るもの、というまとめ方もありますが、それでは批判にはなっても、本人へのアドバスになりません。

私のオススメは、もっと積極的に情報発信する、ということです。

ニュースを自分でたくさん出すのです。 


記者が1日に書ける記事の量には限りがあります。

毎日、記事にできる情報を出す。それで、記者も細かな発言のフォローをしなくて良くなります。

 

発言事故よりも面白いニュース を数多く生み出す

これは広報の専門家が日々気を使っていることです。記者が危ない文字に条件反射のように気がつくように、とまではいきませんが、継続的にニュースを出せるように情報を加工するトレーニングを受けています。

情報のニュース化は、スキルです。

ニュースに取り上げられる人は、ぜひこのスキルを自分でトレーニングして身に付けるか、専門家を身近に置いて役立ててほしいですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 13:15

2007年03月23日

情報を出さないとストレスを与える

先のエントリーで、こんな風に書きました。

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。


このことを確認する記事をまた見つけました。

安倍首相:「安倍語」に変化 逆質問倍増、官僚言葉は減少

 安倍晋三首相が発する言葉が変わってきた。記者団を問い詰めるような「逆質問」が増えたのがその一例。内閣支持率の続落で、首相は「どうせ落ちるなら、やりたいことをやる」(首相周辺)という心境になっていると言われ、「安倍語」の変化も、そんな開き直りの姿勢と関係しているようだ。

 記者 公務員制度改革は必要なのか。

 首相 必要じゃないと思ってます?

 記者 そんなことないと思う。

 首相 そうでしょうね。多くの人がそう思っているからやるんです。

 記者 国民にとってどんなメリットがあるか。

 首相 公務員制度改革をですね、やるべきというのは国民の声だと思いますよ。あなたもそう思いませんか?

 記者 はい。

 首相 だったら質問しないでください。

 15日夜、立ったまま記者団の質問に答える「ぶら下がり」でのやり取りだ。衛藤晟一前衆院議員の復党問題でも9日、記者団から「党内に不満がくすぶっている」と指摘され、「そんな不満くすぶってませんよ。誰かいます? 特定の人物?」と切り返した。

 毎日新聞の調べによると、首相がぶら下がりに逆質問など「疑問形」で応じた回数は、政権発足後の3カ月では11回だったのに対し、最近の約2カ月半(1月5日~3月22日)では25回と倍以上に上っている。

(以下略。3/22/07付 毎日新聞サイトより引用)


記者の苛立ちがよく表れた分かりやすい記事です。

こうやって、ネガティブな印象が広がっていきます。

またまた1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:22

どっちか分からない表現

人は、情報を与えられて、その意味がすぐに理解できないとストレスを感じます。

私はこの記事を読んで、テレビのニュースで発表の様子を見て、ストレスを感じました。

タミフルと転落の因果関係、厚労省「否定的」を撤回

インフルエンザ治療薬「タミフル」を巡る問題で、厚生労働省の辻哲夫次官は22日の定例記者会見で、タミフル服用と異常行動の因果関係について「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」と述べ、従来の見解を事実上撤回した。 また、服用後に異常行動をとりながら死亡に至らなかった負傷事例を分析していなかったことも明らかにした。

(以上、3/23/07付 読売ONLINEより引用)

分かりにくいですよね?

私だけじゃないですよね?

まず、事務次官の発表の表現が良くない。

「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」

って。

「タミフルと転落には因果関係があるかもしれません。この先、しっかり調査して改めて発表します。」くらいの方が、聞き手、読み手にやさしいですよね。

伝えたくない、でも、伝えなければならない、という場合は仕事ではよくあります。

そういう時、「わかりにくく言えば、意味を理解しにくくていいだろう」と考える人がいます。

そして、あえてややこしい表現を使います。

しかし、白なのか黒なのかが、大きな影響を与える今回の発表のような場合、誤解を与えないメッセージを発信しないと、大きな混乱を招きます。

この発表を受けて、メディア各社は、上の記事にあるような「否定的」を撤回なんて見出しをつけたニュースを報じました。

・タミフルと異常行動、因果関係「否定的」を白紙撤回・厚労省次官(日経)
・因果関係「判断し直す」=「否定的」は撤回(時事通信)
・タミフルと異常行動、厚労省が関連「否定」撤回(産経新聞)
・タミフルと異常行動の関係、「否定的」を撤回 厚労省 (朝日新聞)


インフルエンザをきっかけに、ストレスが蔓延です。


また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:35

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。

そんなことをこの記事を読んで思い出しました。

安倍首相は公邸がお嫌い? 週末は外出か“里帰り”

 安倍晋三首相が官邸に隣接する公邸住まいを始めてから約4カ月になるが、「24時間勤務の覚悟」と強調した当初の意気込みとは裏腹に、週末はほとんど外出したり、東京都渋谷区の私邸で過ごしたりしている。公邸の住居スペースは、「癒やしと安らぎを提供する空間」(官邸筋)をうたい文句につくられた。もちろん公務絡みの外出もあるが、安倍首相にとって、公邸はそれほど居心地のいい場所ではないようだ。

 週末はほぼ公邸にこもっていた小泉純一郎前首相とは対照的に、土日に安倍首相が公邸から一歩も出なかったのはこれまでわずか2日間だけだ。

 今月10日の土曜日。翌朝には公邸近くのスタジオでテレビ出演が決まっていたが、首相は兵庫、広島両県の視察をこなした後、私邸へ。11日の番組出演後も、高級ホテルのフィットネスクラブで汗を流し、レストランで弟の岸信夫参院議員一家などと夕食を共にした後、私邸に戻った。

 その前の週の3日は、私邸には帰らなかったものの、衆院の予算案採決が遅れ午前4時すぎに帰宅したにもかかわらず、午前10時すぎには昭恵夫人と映画観賞し、ラーメン店にも入って気分転換した。

 首相は就任から2カ月後の昨年11月26日、私邸から公邸に移った。その際、私邸に帰るのは「週末、たまに」と表明。だが6日後の12月2日には早くも“里帰り”した。(以下略、3/22/07 産経WEBより引用)

 

担当記者は、記事を書かなければならないというプレッシャーに常に晒されています。

「何かネタはないか」と常に考え、情報を探しています。

そうすると、「今までの総理と違うところ」「言動で気になるところ」などを探すようになります。

何か新しい方針の発言でもあれば、それが1つの記事にできますが、安倍さんは言葉による発信がとても下手なので、担当記者はとても苦労しているはずなのです。

そんな時に、個人の「メッセージ」を見つけやすいのは、実は行動なんですね。

誰と会った。どこそこに行った。いつ何を「した」。

記事は、5W1Hの「出来事」で成り立っていて、 「行動」は分かりやすい「出来事」だから です。

そして、その行動というのが、意識していないと、意図とは異なる「メッセージ」として受け取られる可能性があります。

自分の行動が、「どう受け取られるか」。

話さなくても、意識していなくても、自分は情報発信しているのだ、という発想も大切ですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:45

2007年03月22日

トップの意思表示

謙遜か、正直か、大きく見せるか、それとも・・・? 人から褒められた時、「とんでもない」「そんなことはありません」と言う人が少なくありません。 

これ、関係するのが自分だけなら、謙遜で済むのですが、組織のトップやグループの代表(象徴)的な存在の人は、注意する必要があります。 とっさにポロッと出ますからね。

この記事を読んでそんなことを考えました。

将来は「偉人」? 安倍首相が歴史舞台観賞

安倍晋三首相は21日夜、都内でお笑いタレントらによる舞台「OUT OF ORDER 偉人伝心」を昭恵夫人と観賞した。 エジソンや清水の次郎長など歴史上の偉人にまつわる6つのストーリーが展開するコメディー作品で、ネプチューンの名倉潤さんと堀内健さんのほか、原千晶さんらが出演した。 舞台終了後、首相は楽屋に名倉さんら出演者を訪ね「楽しく拝見した。どうぞ頑張ってください」と激励。舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。 (3/22/07付 産経WEBから引用)

 

私が気になったのは、

舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。

という部分です。

これ、本人は、あまり深く考えて言ってないのだと思います。その場は「ご謙遜を」と軽い笑いで済むでしょう。

でも、文字になった時、あるいは第三者に伝達された時には、メッセージの意味が変わります

上の首相の発言だと、「私は大したことをしません」

という意思表示に伝わります。

なぜか。

首相の行動は日本国民すべてに関係しています。 つまり、トップが関係者に対して、自分はどう動くかという方向性を示しているわけです。

そんな所で、「偉人になるようなことは、自分はしない」と宣言しているわけですから、トップとしては問題発言です。


ただ、「でもまあ、場の空気とか、愛嬌とかもあるじゃないですか」という気持ちもあります。

それも踏まえてどうしたら良いか。

私のオススメは、方向性を示しつつ、スタッフに花を持たせるようにまとめる、というもの。で、話を少しずらす。

たとえば、上の状況だと、

 「偉人というのは、本人も当然功績があるのだと思うが、周りのスタッフにも支えられて、きっとチームとしての成果をたくさん出した人ではないか。大きな成果は一人では出せず、スタッフ一人ひとりが活躍することが条件になるだろう。私は今取り組んでいる施策のそれぞれで、たくさんの偉人を生み出せるように努力したい。」

みたいな。

「首相も偉人に」という投げかけに対して、直接答えてはいないけど、たくさんの偉人を生み出す人は、やっぱり偉人ですから、記者もそのへんはうまくまとめてくれるんじゃないでしょうか。

角を立たせず、がっかりさせず、伝えるべきメッセージはしっかり発信する。そんな意思表示の仕方をトップは考えてみるのも大切ではないかと思います。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 


 

投稿者 鶴野充茂 : 13:08

2007年03月19日

政治言葉の不思議

政治家が支離滅裂な話をしたり、ケッタイで意味不明な表現をしたりすることは決して珍しくありません。私もそのたびに反応するわけではありませんが、この記事を読んで、日本語の意味と伝えたいメッセージは何なのか、なぜだか自分自身が試されているように感じたので、書いてみます。

松岡氏は説明不十分=光熱水費問題で自公参院幹事長 (3/18/07 時事通信記事より引用)

自民党の片山虎之助参院幹事長は18日午前のNHK番組で、松岡利勝農水相が資金管理団体の光熱水費の詳細説明を拒み続けていることについて「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。公明党の木庭健太郎参院幹事長も同番組で「これ以上(法律上は説明を)やる必要がないと松岡氏本人は言っている。ただ、国民に対する説明責任を果たせたかというと疑問の部分がある」と指摘した。

この記事には、疑問がいくつもわいたのです。

その1 なぜ、片山氏は、「もう少し説明した方がいい」 ではなく 「もう少し説明責任を果たした方がいい」と言ったのか。

その2 なぜ、この記者は、「「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。」と同じ意味に読める言葉を繰り返しているのか。

その3 なぜ、木庭氏は、「国民に対する説明は不十分だ」 ではなく 「国民に対する説明責任を果たせたかというと疑問の部分がある」と言ったのか。

上の記事で、私は日本語の正しさについて強い意見はありません。

ただ、「説明する」ではなく「説明責任を果たす」という表現を選んだ理由を考えた時に、この2つの表現は、話し手にとってメッセージが違うような気がするのです。

仮に「説明した方がいい」と言うとすると、それは、「私は、彼に説明することを勧める」という提案のメッセージになります。

これが「説明責任を果たした方がいい」と言うと、「彼は説明という自分の担当の仕事をしていない」という否定のメッセージに読めます。

だとすると、この2つのメッセージは質的に違いますよね。

曖昧に聞こえる「説明責任を果たした方がいい」という言葉の方が、言ってる意味は強い。


きっと、本人は、そんなことを考えていなくて、「ここでは、『説明責任』という言葉だ、大切なのは『説明責任を果たす』ことだ」というキーワードが先に頭にあって、口から出たのだとは思いますが。

強く言いたいけど、強く聞こえない、それでいて自分の意見はしっかり発信しているように受け取ってもらえる表現を選ぶ。

(そこには、言いたいメッセージと、伝わるメッセージが違っていて良しとする気持ちがある)

意識しているかどうかは別にして、そんなコミュニケーションが、政治の世界で生き残るために必要なスキルなのかもしれません。


そんなことをすべて踏まえて、記者は、「「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。」と翻訳したのでしょうか。だとしたら、この記者も高度なスキルの持ち主ですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:04

2007年03月16日

人に注目させるマーケティング

メッセージ発信で最も効果的なのは、「いろいろ」言わずに、「1つ」にポイントを絞ることです。

ところが、この「1つ」をどう決めるか、というのが意外と(いや、たいていの場合、最も)難しいわけです。

たとえば、新製品が出る。「一番の売りは?」と聞くと、「高性能で、小型で、扱いやすくて、価格も手ごろ」と「いろいろ」出てきます。

広報も宣伝も、関係各部署と「連携」してメッセージを決めざるを得ない場合がほとんどですから、みんなの主張が少しずつ入った、ポイントが不明瞭なメッセージにまとまります。

観光広報でも、地域にある「いろいろ」ないい場所、いいモノを紹介したい、ということになって、1つ1つを細かく見ていけば、ひょっとしたら面白いものでも、全体を並べてみると、その特徴がよく分からなくなることが少なくありません。

そんな場合の1つの効果的なアプローチとして、「人」に注目を集めてみる、という方法があります。

この記事を読んで、そんなことを思い出しました。

宮崎知事推薦の観光地に案内/阪急交通社がツアー

阪急交通社は宮崎県の東国原英夫知事が薦める県内12ヵ所の観光地を巡るツアーを発売した。鵜戸神社や青島などの観光名所巡りと併せ、職員の案内による県庁の見学も用意する。東国原知事の就任で県が注目を集めており、宮崎県観光連盟と共同で企画した。

「そのまんま宮崎県12景モニターツアー3日間」は2泊3日のプランで・・・・(以下略。以上、3/16/07付 日経産業より引用)

「鵜戸神社と青島に行く」ツアーではないんです。「東国原英夫知事が薦める観光地を巡る」ツアーなんです。

この場合、極端な話、その「観光地」はどこでもいいんです。

「東国原英夫知事が薦める」というのが重要なのですから。

これ、今どきの言葉で言うと、「インフルエンサーマーケティング」なのですが、組織が意図的にこうした「インフルエンサー」を生み出すこともできるわけです。

(最近、そんな組織内インフルエンサーの発掘、選定、育成、活用の仕事をビーンスターでも少しずつ手掛けています)

商品(モノ)や場所に比べて、人は「そのもの」が発信できるので、注目を集め続けられれば、順番に「いろいろ」なことを伝えていく事ができます。

マーケティングで、そんなスポークスパーソンとなる人を組織的に生み出す、という手法が効果的なケースも多々ありますね。

人はやっぱり、おもしろい。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:14

2007年03月14日

結果を出す!プレゼン総合研究所

「プレゼン」をテーマにしたサイトを今週から少しずつ作り始めました。

結果を出す!プレゼン総合研究所」と言います。

プレゼン

ビーンスターを創業してから、プレゼンのセミナーや研修、トレーニング、コンテンツ開発のご依頼が多かったのですが、その割に「プレゼン」を軸にコンテンツをまとめてこなかったので、今後、プレゼンに関しては、このサイトに集約させていきたいと思っています。

しばらくはサイトの構成やら見え方やらがガラリと変わっていくかもしれません。

ご意見・ご感想などありましたら、ぜひお気軽にお寄せください。


そうそう、「結果を出す!プレゼン教室DVD」も好評発売中です。

(よく売れています。ありがとうございます)

こちらもよろしくお願いします。

投稿者 鶴野充茂 : 18:18

大きなテーマで話す時のポイント

とあるレセプションに呼ばれて参加。ニューヨークから数十人のグループを迎えた集まりで、扱うテーマもちょっと国際的。

オープニングは、この御三方。

31307-3nin.jpg

右から、加藤紘一氏(衆院議員)、茂木友三郎氏(キッコーマン会長)、ジェランド・カーティス氏(コロンビア大教授)。

お題は、「Globalization and Shaping of Japan in the 21st Century」。(ちなみに話はすべて英語で進行)

Globalization and Shaping of Japan in the 21st Centuryですよ。


さあ、もしも、あなたが、「このテーマで話してください」と言われたら、何を話します?


ちなみに、上の3人には役割分担があって、政治・経済・海外視点で見た日本(政治)です。

こんな大きなテーマの場合、よくある失敗は、最近の話題から象徴的なキーワードをいくつか紹介して終わり、というもの。

いや、気持ちは分かりますよね。一応、主要な出来事やキーワードはおさえておかないといけない、というプレッシャーもあるでしょう。政治なら、小泉→安倍内閣になってどうか、みたいな話は入れざるを得ません。

でも、難しいのは、ただでさえ大きなテーマなので、事実関係を説明しているだけで時間はどれだけあっても足りなくなることです。そして、少し興味があって情勢をウォッチしている人なら思います。

「そんなの、新聞読んでたら分かるよ」。

そして、当人が何を喋ったか、記憶に残ることはありません。難しいですよね。

で、少し工夫する人は、特定のテーマや軸を持ち込みます。「こういう視点でこれを見たら、こう解釈できる」と。切り口と言ってもいいでしょう。

概して売れっ子の学者は、こういうまとめ方が得意です。「この出来事は、こういう意味がある」と言います。「今は、(この解釈で行くと)こんな時代です」と。 そうすると、聞き手はメモしたり、記憶に残しやすいですね。


さて、ここで、私は、自己演出的に見て、もう1つ組み合わせを提案したいと思いました。

それは、 「話し手」と「その場」をほんのちょっと特別に感じさせる工夫です。

話し手を意識させるものとしては、「この話は、私にしかできない」という見方、経験、個性が入ったもの。自分の存在を感じさせる表現ですね。簡単なのは、経験談、つまり具体的なエピソードを入れることです。大きな問題+個人的で卑近な例。「温暖化が深刻です、私の村のスキー場は、雪不足で営業できる日数が10年連続で減ってきています」みたいな。ほんの少しでいいです。入れすぎると嫌味になるので。

そして、その場を意識させるものとしては、「ここにいるあなたたちにはちょっと特別に言いますけど」みたいな意味合いの言葉。ヨソでは通じないような話し手とその場の聞き手でだけ成り立つ共通語でもいいし、今日起こったどのメディアも報じていない最新情報でもいいんです。

話し手が有名人でも、暴露話みたいな、メディアに報じられたら困るような話をみんなが期待しているわけではなくて(そのほとんどは多くの場合、メディアも反応しませんし)、聞き手が「その場と話し手の記憶を残せるような」工夫であればいいんです。

もし、私も大勢の人前で「明日の日本」を語るような日が来たら、このことを思い出すようにしたいと思います!

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:32

2007年03月07日

「被告」が直接ビデオで語る

裁判中の「被告」が自分で Youtubeで動画放送を開始しました。

2[5].jpg 「おかしい やんけ!オ リコン訴訟 」

裁判中の当事者が自分で、本名と顔を出して裁判について解説するという、前代未聞のアクションです。

個人の情報発信の新しい形として、あるいは裁判と広報の有り方について、考えさせられる注目の事例になりそうです。


またまた1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 13:37

単位を変えると記事になる

世の中には、「よく考えてみたら、不便/不親切だ」ということがよくあります。

たとえば、業界で当たり前だったことは、実はユーザー視点に立ってみると不便なことだった、ということ。

それを改善するだけで、記事になることがあります。

そんなことをこの記事を読んで改めて思いました。

「残さず飲める」容器で勝負 / 山田智子さん(森永乳業 チルド・リテール事業部飲料マーケティング部)

「2人分の2日分を意識した」

森永乳業が2006年9月に北海道・東北・九州を除く地域で発売した720ミリリットル紙容器の牛乳「森永牛乳」と乳飲料「濃厚4.5」。1リットルや500ミリリットルといった従来サイズではない点が注目されている。内容量を720ミリリットルにした理由は2つ。05年の日本酪農乳業協会の調べによると、50歳代の男女1日あたりの平均牛乳飲用量は182ミリリットル。1杯あたり180ミリリットルとすると720ミリリットルだと4杯飲める計算だ。一方、05年の単身世帯と夫婦のみの世帯の割合は34歳以下で57.2%、65歳以上で64%と高く、今後も増加する見通し。1リットルでは飲み残しているが、500ミリリットルでは少なすぎる。2人世帯なら1日に1杯ずつで2日で飲みきれる分量だ。(以下略、以上3/7/07付 MJより引用)

これを読んで、「単位」って、意外と使い勝手とは関係のないところで規格として決められているな、という気がしました。

飲料の単位なんてその代表例ですよね。コップで飲むなら1杯180mlを基準にするのが良いと思いますが、180mlの倍数の飲料って、少ない。

たとえば、今私の目の前にあるハンドクリーム50g入りは、果たして一回分の量を想定して使いきれる量なのか。

シャンプーは、毎回、最後にフタをとって、残りをタラリと手にとって使っている。

歯磨き粉も、「どこまで搾り出せるか」に必死になっている。

こういうの、「○回分、使いきり」みたいな訴求の仕方って、できそうな気がしますよね。

もちろん、「従来サイズ」と違うものを作ろうとすると規格外で余計なコストはかかりますが、

気づいていなかった単位の不便を解消してみる、というのもPRの視点としては有りますね。

 

そう、仕事の打ち合わせも、何も1時間単位でなくてもいいわけです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:13

2007年02月26日

プレジデントで紹介されました

2/26/07発売のプレジデント社「プレジデント」3・19号 特別増大号で私のインタビュー記事が掲載されています。

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特集「情報の達人」の中、 「 『IT三種の神器』 自分価値を掛け算を増やせ 」です。 

president_3.jpg  president_2.jpg

P90-92 「SNS活用術」という項目でSNSのビジネス活用について語っています。

プレジデントの読者層は40代ビジネスマン。読者にイメージしやすい話を心がけました。


投稿者 鶴野充茂 : 18:35

2007年02月21日

宣言したらニュースになる

広報のヒントを1つ。 「私、これ、やりまーす!」 そう宣言するだけでニュースになることがあります。

もちろん、取り組む「チャレンジ」が、「へぇ」と思うようなテーマでないといけませんが。

その良い例がこの記事です。

富山名産「ますずし」 / 宇宙食用に挑戦 / 源が実験施設

すし飯とマスの切り身で作る富山名産の「ますずし」最大手の源(富山市)は、宇宙食用のますずし開発に挑戦する。三千万円程度を投じて実験施設を整えた。富山県立大学と連携し、長期保存できる製品の本格的な研究に着手する。源八郎社長は「創業百周年に当たる来年中には成果を出したい」と意気込んでいる。

米航空宇宙局(NASA)が持ち込みを認める宇宙食は、常温で1年腐らないことが最低条件という。このため昨年末、「クリーンベンチ」と呼ばれる清浄な作業台を備えた実験施設を本社工場近くに設けた。細菌の増殖を抑え、常温の消費期限を2日から1年に延ばすのが目標だ。(以下略。以上、2/21/07付 日経産業より引用)

img10142062376.jpg 

今、消費期限が2日なんですね。

それを1年にする。

これは大きなチャレンジですよね。

でも、3000万円の実験施設を作った「だけ」です。 (個人的には「だけ」とは言えませんが、世間的にはそんなインパクトのある数字ではありませんよね)

だから、ニュースは、「宇宙食」と「消費期限を2日から1年に延ばす」という2つのポイントの組み合わせ、ということになるのでしょう。

さて、まったく逆の発想なんですが、

保存期間を長くしようしよう、という流れがたくさんある時に、

逆に短くしよう、というチャレンジってあってもいいですよね。

無限に保管できるメール vs  2日後には消えて読めなくなるメールとか。

更新履歴が全部記録・保存されるサービス vs 最新版がリリースされたら、「これはよく似てますが、最新版ではありません」って教えてくれるデータとか。

その意外性は、「実はこういう時に便利なんです」という特定用途やニーズとセットで伝えることで、

これまたニュースになりやすい気がします。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:42

2007年02月20日

中身が良くても伝わらない時

「実力さえあれば、生き残っていける」 とか 「中身が良ければ分かってもらえる」 なんて表現がありますが、こういう調査を見ていると、「実力を評価してもらうまで」「中身を見てもらえるまで」に、ハードルがあるな、と思いますね。

仕事スキルより基本マナー

日経産業新聞とgooリサーチを運営するNTTレゾナントが行ったインターネット調査によると、30-50代の部下や後輩を持つ人に、入社3年未満の若手社員について気になることを聞いたら58.5%「言葉遣い」と答えた。入社3年以内に身につけて欲しいことでは「あいさつなど基本マナー」72.2%、 「言葉遣い」62.8%だった。

書類を作る文章力や語学力といったスキル以前に、早く基本動作を身に付けて欲しいとの上司や先輩の切実な願いが浮き彫りになった。(2/20/07 日経産業より引用)

コミュニケーションの難しさは、どんな正論を言おうとも、まず「話を聞こう」「言っていることを受け止め・受け入れよう」と思ってもらわないことには、効果的に伝えることはできないということです。

直接的に利害関係があって、相手の言うことを聞かざるを得ない場合でも、上の調査のように、言葉遣いやマナーが気になってしまうわけですから、ゼロから信頼関係を築こうとする場合には、大きなネックになりかねません。

どれだけ高いビジネススキルを持っていても、それを発揮する前に関係構築の段階があって、その時のやりとりでコミュニケーションがとれそうだと判断されて初めて、相手に対する「期待」が生まれ、そして、どれくらいできるのか、「お手並み拝見」というチャンスが出てくるわけですよね。

つまり、言葉遣い、マナーができないと予選落ち、ということでしょうか。

たまたま今週、弊社でもビジネス敬語・マナー教室のお知らせをしたところなので、ニーズの高まりを感じます。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:24

2007年02月19日

「名乗る」ことは「決める」こと

政府が団塊世代向けの支援策として、新しい「資格」の導入を検討しているそうです。

「団塊」支援へ、簡単な研修で新資格…観光や福祉など

政府は、今年から定年期を迎える団塊世代の「第二の人生」を支援するため、簡単な研修を受けるだけで取得できる新たな資格制度を導入する。

資格取得に年齢制限は設けないが、退職後に社会貢献をしたいという希望を持ちながら、機会を見つけられない人を活用するのが狙いだ。「再チャレンジ支援」策の一環として、観光、福祉、環境保護などの分野で新資格の創設・拡充を検討している。

国土交通省は4月から、観光地の振興策などを立案する「観光地域プロデューサー(仮称)」の養成事業を始める。旅行会社のOBらを対象に1~2週間程度の研修を実施し、同省が設ける「観光地域プロデューサー人材バンク」に登録してもらう。全国の自治体や観光協会などから要請があれば、人材をあっせんする。報酬は派遣先が支払う。同省は将来は数百人規模のプロデューサーを養成したいとしている。

厚生労働省は「介護サポーター(仮称)」制度を検討中だ。介護保険改革では、2009年度から、要介護者などに調理などの家事援助をする「3級ヘルパー」が介護報酬の対象から外れ、事実上廃止されることが決まっている。介護サポーターは、3級ヘルパーの仕事をボランティアとして行う資格を想定している。

環境省は、企業やNGO(民間活動団体)などの環境保全活動に助言する「環境カウンセラー」を増員する。カウンセラーになるには、環境保護の経験と論文などの審査が課されるが、中高年の関心は高いという。同省は約3800人(05年)いるカウンセラーを5500人程度まで増やす計画だ。

ただ、こうした簡単な「資格」は既存の資格と仕事が重複する可能性もある。厚労省は一時預かりなどの保育事業に携わる「育児サポーター(仮称)」の創設も検討したが、「保育士の仕事を奪うことになりかねない」として断念した。 (以上、2/19/07  読売ONLINEより引用)

簡単な研修を受けるだけで取得できる資格取得者に、どれだけの専門知識や技術を期待できるのかはさておき、私は組織で働く時の資格と、定年後やフリーでやっていく時に仕事の軸となる資格には、自己演出上、根本的な違いがあると考えています。

簡単に言うと、組織で働く時の資格というのは、プラスα、アドオンのメッセージです。

私は、○○「も」できますよ。 ○○という資格「も」持ってますよ。 という感じ。

これに対して、組織を出てしまうと、ラベリング、タイトルとしてのメッセージになります。

私は、「○○ですよ」 ○○という資格「で」仕事をしていますよ。という感じ。

もちろん、資格より先に名乗るタイトルがあれば別ですが、「○○○の山田太郎です」と言う時に、組織に頼らずに仕事をする人は、多くの場合、職業が名前の前に来ますので、ある意味、資格を選ぶことが組織/仕事を選ぶのと同じ意味合いを持ちます。

そう考えた時に、

資格を選ぶのって、1つの決断が要りますよね。

「名乗る」ことは、自分が何者かを「決める」ことですからね。

今までの仕事の延長上や、ずっとやってみたかった仕事に直結する資格があるなら、選べそうに思いますが、そうでない人にとって、どうやって選ぶんでしょうか。

一方で、きっとこの先は、どんな組織で働いているとか、どんな役職かに関係なく(組織内で働いているとかいないとかに関係なく)、自分の仕事を定義するような名称をつけるのが一般的になってくるような気がします。

でも、もしそうだとしたら、そういう、言わば「進路指導室」的な役割は、今後、ハローワークが担うんでしょうか。

いやいや、そこにこそ、「自己演出プロデューサー」という職種が重要な役割を担えそうな気がします。

主管は文科省ですかね。それとも厚生労働省? 今度持ちかけてみよう。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの頭の体操ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:23

伊藤智恵子の「ビジネス敬語・マナー教室」 (3/12-)

3月から、ビジネス敬語・マナー教室を開講します!

もし、あなたが、仕事で・・・

 ・初対面が苦手
 ・電話の応対が怖い
 ・敬語やマナーを後輩や部下に教える立場になっちゃった

というなら、これはまさに、あなたのための教室です。

こんにちは。つるの式/ビーンスターの鶴野です。

こんな印象、ありませんか?

「マナー」 = 新入社員の時に、一斉研修で「型」を一気に習うもの

名刺交換とか、お辞儀の仕方とか。


でも職場では、なかなか活かせないんですよね。
しっくり使えるところまで身についていなかったり、
部署にマナーの手本になるような人がいなかったりで。

その一方で、
言葉の使い方や動作の不自然さから、
相手のことを信用できないと感じたり、
あるいは自分自身に自信を持てなかったり
したことはありませんか?

にもかかわらず、自己流で通してませんか?

信頼関係を築いていくのに重要だと知りながら、
なかなか学ぶ機会が少ないのが、
ビジネス敬語とマナーなのです。

そこでビーンスターでは、

 ・これだけ知れば、できれば、恥をかかない
 ・すぐに使えて、人間関係や自分自身に自信がつく
 ・後輩、部下にも教えられる!

をコンセプトに、プログラムを開発しました。

講師は、昨年の「コミュニケーションの達人」セミナーで
参加者から高い満足度を獲得した伊藤智恵子さんです。

従来の一般的な「マナー研修」との違いは、

 ・ビジネスですぐに使える敬語表現と体の動作がセットで「身につく」
 ・なぜこの言葉、このマナーかという「理由もしっかり分かる」
 ・「明るく、楽しく」学べる (堅苦しくない!)

という点です。

就活・学生や新人はもちろん、職場リーダーやメンター役の方にもオススメします。

お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ

⇒ 伊藤智恵子の「ビジネス敬語・マナー教室」

投稿者 鶴野充茂 : 10:57

2007年02月14日

「説明力」はこうして鍛えられる

私がPR会社で仕事をしている時に痛切に感じたのは、会社や個人は、「説明(情報発信)せざるを得ない状況にならないと、わざわざ説明しない」ということでした。

日本で広報が遅れているのは、つまり、広報しなくて良かったからなんです。

それが、今、急速に状況が変化してきているのを感じます。

説明(情報発信)せざるを得ない機会がどんどん増えているんです。企業も、個人も。

そんなことを思いながら、この記事を読みました。

「トリビアの泉」行き過ぎ演出か、フジは捏造否定

フジテレビは13日、バラエティー番組「トリビアの泉」の企画コーナー「雑種犬の能力検証」で、飼い主ではない動物プロダクションの社長を飼い主であるかのように放送していたことを明らかにした。

NPO法人「動物実験の廃止を求める会」の指摘に回答した。

フジテレビによると、この番組は2005年9月14日に同系列で放送された。雑種犬100匹で「飼い主が突然倒れ、苦しみ出したらどうするか」を調査した。

このうち1匹は、飼い主ではなく、その犬が所属する動物プロダクションの社長が出演した。また、うまく撮影できなかったため、撮影時にドッグフードを使ったという。

フジテレビ広報部は、「社長を『飼い主に準じる方』と判断した。『やらせ』『捏造(ねつぞう)』とは全く違う」としながらも「反省すべき点もあった」とコメントしている。

(2/14/07  読売ONLINEより引用)


私が最も注目したのは、2パラグラフ目の文章です。

NPO法人「動物実験の廃止を求める会」の指摘に回答した。

この一行を見て、 「お!」 と。



これまで、日本の消費者団体やNPO/NGOは、情報発信が弱かったんです。本当に弱かった。

どれだけ正論を言っても、企業に圧力をかけるだけの力をなかなか持てなかったし、マスコミを動かして記事を生み出すこともできませんでした。

そういう意味で、こうしたNPOが特定テーマで、巨大メディアを突付いて、公式コメントを出させ、他のメディアに取り上げさせることができた今回のケースは、画期的だな、と。

もちろん、この背景には「あるある大事件」でメディアの信頼性を問う意識の高まりがあるわけですが、大きな時代の流れとして、メディアやその他の企業も、「信頼され続けるために、説明せざるを得ない」という方向に環境が変化していることだけは確かです。

ただし! せっかくテーマに興味を持った人が、この「動物実験の廃止を求める会」 のサイトを見ても、今回の「指摘」を自分たちのサイトで発信していません。 

説明を求めている団体も、自分たちの説明は、まだまだ甘い。

まさに発展途上ですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:16

2007年02月11日

健康や食の情報番組の演出効果

2/10/07付 日経新聞の社会面に興味深いコメントが載っていました。

「あるある」捏造の温床 (下)という記事で、納豆ダイエット問題に端を発した「発掘!あるある大事典II」番組によるデータ捏造の周辺情報をまとめています。

記事全体のトーンは、番組制作の過程で専門家・研究者のコメントや実験のいい加減さにウンザリすることがたくさんある、というもの。ただ、私が思わず目を止めたのは、次の箇所です。

健康や食の情報番組を手がけるベテランディレクターによると、演出効果を狙うなら、3つのツボをおさえればよい。グラフとカタカナ用語、そして白衣姿の学者。(以上、記事から引用)

たまたま、いい加減な番組制作の記事に登場する情報ですから、「そんな簡単なものか」とネガティブに受け取りがちですが、これは、説得に極めて有効、効果的な3つのポイントです。 コミュニケーションを考える人は覚えておいて損はありません。

 ・グラフ → 分かりやすいデータ

 ・カタカナ用語 → どこかの世界では「当たり前になっている」(どこかでは広く認められている)という情報

 ・白衣姿の学者 → 専門家の意見

つまり、かなり応用範囲が広いんです。

1)データを見て自分で理解し、2)他の人も認めていて、3)専門家がお墨付きを与える、と。

テレビの場合、細かな情報よりも「印象」を伝える方が得意なメディアですから、グラフ(見てすぐ分かる)・カタカナ(象徴的に繰り返し使える)・白衣(見た目に専門家)という3点セットが効果的なのですね。

ベテランテレビマンが経験から生み出した見事な方程式だと思います。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 00:08

2007年02月09日

R25で紹介されました

リクルートの「R25」で私、鶴野が紹介されました。

R25-1.jpg

2/8/07(木)配布(首都圏中心、60万部)の号です。

R25-2.gif

P26-29の「内から外から、自分力アップ!! アナログな仕草で男を上げるモテ”手ワザ”という記事です。

 ビジネスシーンで使える「手ワザ」について、いくつか紹介しています。

見かけたら、手にとってご覧ください。

投稿者 鶴野充茂 : 13:15

2007年02月05日

出生の秘密が伝えるもの

トレーサビリティ(traceability)って、ご存知ですか? 製品の流通経路を記録して、たとえば、消費者が手に取った食品がいつどこで作られたかを知る仕組みなのですが、私、これ、ちょっと甘く見ていました。

週末に牛肉を買ったのです。

すると、パッケージにこんなシールがついてました。

beef.gif

これで、生産者が分かる。どこの牛で、どこで生まれて、どこで育って、・・・・いや、知ってたんです。

そんな仕組みがあることも、それが大切な意味を持つことも。

でも、実際に、このトレーサビリティのデータを管理している「家畜改良センター」のサイトを開いて、

自分が持っている「牛」のコードを打ち込んで、出てきたデータを見てみると、「牛」に対する見方が変わりました。


なんていうんでしょうか、私の場合、「牛」の肉の「かたまり」が、「牛さん」になって、親近感と感謝の気持ちが生まれました。

beef2.gif

私が日曜に食べた「うしさん」は、平成16年10月2日、北海道生まれで、翌年7月7日に山形県の牧場に買われて行きました。そして、その1年半後の今年1月9日に食肉処理されたとあります。

わずかこれだけの「データ」なんですが、名前がついていたのかいないのかも知らない「牛」なのですが、気がついたら私は、この「牛」が生まれてから自分の目の前にやってくるまでの2年少々の月日に思いをはせていました。

本当に、私は、この「うしさん」を、しっかり味わい尽くして食べたのか。恥ずかしくない食事をしたのか。

出生の秘密を知らされただけなのに、いや、出生の秘密という究極の個人情報を知らされたからこそ、

私は、この「うしさん」との関係を真面目に考え、自分を振り返る機会を持つ事ができたように思います。

ありがとう、牛さん。

出生の秘密を伝える。これ、インパクトありますよ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:50

2007年01月30日

アエラで紹介されました

朝日新聞社「アエラ」2/5/07号(1/29発売)に私のコメントが掲載されました。

AERA_mixi.jpg

p21から始まる特集ページ、「大人気コミュニケーションツールの正念場 SNS“正しくない”使い方」という記事です。

sns1.gif

全3ページにわたる記事です。

sns2.gif

sns3.gif  

あるプロジェクトで人材を探すためにミクシィとグリーを活用したエピソードを紹介しています。

左上の写真は、グリーでその時に送ったメールの内容。

投稿者 鶴野充茂 : 23:00

2007年01月29日

Newsweekで紹介されました

私のコメントが、Newsweek(英語・国際版)で紹介されました。

newsweek_web.jpg

紙面では、Feb. 5, 2007 issueに掲載予定の記事、

「The First Lady Steps Out - Japan's Prime Minister Shinzo Abe has a secret weapon: his wife. But is Japan really ready for her?」

という安倍首相夫人についてまとめられた英文記事です。

ウェブサイトにも掲載されていますので、こちらからどうぞ

鶴野は、PRの専門家として、昭恵夫人のメディア露出についてコメントしています。

私の基本スタンスは、「彼女は、もっともっと活躍できる!」です。

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:08

2007年01月27日

中身をしっかり伝えたい時のコミュニケーション

プレゼンのトレーニングを提供していて、「話が分かりにくいと言われる」という人に多いのは、

口数が少なくて分からないのではなく、

言葉が多すぎて分からない、というケースです。 単位時間あたりに詰め込みすぎ、なんですね。

このニュースを読むと、安倍総理も、そんなことを意識されたのかもしれません。

ゆっくり口調で9400字 首相、初の施政方針演説 (1/26/07付 SANKEI-webから引用)

安倍晋三首相の初の施政方針演説は約9400字で、小泉純一郎前首相が過去5回行った施政方針演説で最も短かった昨年の約9200字と同水準に抑えた。演説時間の相場は約40分間。安倍首相の口調は「早口は聞き取りにくい」と普段から指摘されているため、ゆっくり話すことを心がけ、字数を絞ったという。

40分で9400字ですから、1分当たり235文字。

ちょうど、この施政方針演説の全文がネットにありましたので、冒頭の部分を引用します。

昨年9月、私は、総理に就任した際、安倍内閣の目指す日本の姿は、世界の人々が憧れと尊敬を抱き、子どもたちの世代が自信と誇りを持つことができるように、活力とチャンスと優しさに満ちあふれ、自律の精神を大事にする、世界に開かれた「美しい国、日本」であることを国民の皆様にお示ししました。この新しい日本の姿の実現に向け、国民の皆様とともに、一つ一つスピード感を持って結果を出していくことが重要だと考えております。引き続き、日本の明るい未来に向け、全力投球することをお約束いたします。

句読点込みで236字ですから、これで1分のペースです。

実際に時間を計りながら読んでみてもらえると分かりますが、よくニュース映像や選挙演説で、大勢の人前で話しているシーンに出てくる、一般的な速さだと感じられるかと思います。

それが、少人数を相手にしたり、取材陣に取り囲まれたりした時には、ついついペースが上がってしまいます。

そうすると、時間を埋めるために、あまり練られていない言葉や表現が出てきて、その間にまた、知らない単語やいい間違いが入ったりして、聞き手は混乱したり、違和感を持ったりします。

そういう意味でも、ペース配分、大切ですね。

さて、分かりやすく伝えるために、もう1つ効果的なのは、大切なことは「何度も繰り返す」ということです。

そのあたりも踏まえられているようです。

キーワードの頻度で目立つのは「教育」と「戦後」だ。小泉氏が最後の施政方針で「改革」を22回繰り返したのに対し、首相は「教育」を18回も連呼した。首相の昨年9月の所信表明演説(約8300字)に比べても10回増となった。「戦後」は5回で、所信表明より3回多い。「日本」は35回。首相のスローガンの一つである「戦後レジームからの脱却」への意気込みがうかがえる。

「実現」という言葉も12回、所信表明から倍増した。内閣支持率低下が続く中で、政策の実現・実行力を示し、求心力を回復したいとの思いがにじむ。

長いプレゼンの中で、聞き手が集中力を保ち続けるのは至難の業です。どんなにうまい話し手でも、聞き手全員を集中させ続けることは難しいし、聞き手の顔は話し手の方を向いていても、頭の中では違うことを考えているというのもよくあります。

そんなことから、よそ見したり大事な話を聞き逃した人にも、メッセージを届けられるように、きちんと聞いている人にはその重要度を伝えられるように、繰り返し伝えるわけですね。

1点、この演説の中で、「教育再生は内閣の最重要課題です」と言いながら、出てくる順番が遅い。これ、私は納得できません。 9つの大きなまとまりの中の後半6つめです。ちょうど中だるみのある、人が最も「ボーッ」としているタイミング。

これは果たして計画的なのかどうか。

話は、大切なことから順番にする、というのが基本です。

このあたりの具体的なプレゼンの方法については、「結果を出す!プレゼン教室」のDVDで詳しく解説しています。

今週末と来週の私自身の講演準備に、また1つ大切なことを考えることができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:33

2007年01月19日

ひどい「現状」は、すばらしい「成果」につながる

いかに現状がひどいかを嘆く人がいます。

それを「課題」だと向き合って改善に取り組む人もいます。

どうせ取り組むなら、「成果」につなげたいですよね。

その「成果」を意識した時、現状は「ひどいほど、良い」ということもあります。

そんなことをこのニュースを読んで思いました。

外国人修学旅行生 大阪にどっと…2年で70倍

海外からの修学旅行生の誘致を進めている大阪府で、平成18年度の受け入れ実績が、前年度から倍増し、8000人を超える見通しになっていることが18日、わかった。16年度の府内への修学旅行生は120人にすぎないため、2年で一気に70倍近くに増えた計算になる。韓国と中国の生徒が大半を占め、府内の学校での日本人生徒との交流もさかんに行われるようになっている。 (以上、1/18/07 産経Webから引用)

2年で70倍の成果ですよ。それでニュースになるわけです。

でも、2年前は「海外からの修学旅行生が120人」。話にならないですよね。受け入れ体制も、おそらくひどいものだったと思います。

こういう時に、大切なのは、まずスタート時点の「ひどい状況」を記録すること

そうすれば、変化があった後に、その「差」を「成果」として伝えられます。

さて、大阪府がこのために何をやったか。記事によると、

まず、「大阪教育旅行等誘致促進協議会」を設置した。つまり、専門部署を設けて、外向きの窓口をはっきりさせたわけです。そして、その担当者が、東アジア各国の教育関係者を大阪に招待して、観光名所などを案内したりしてPRをスタートさせた。

確かに、メッセージ発信的にも、担当者が分からない組織に問い合わせをしてもらうのはハードルが高い。それを明らかにして、「自分たちが担当者です、こういう体験ができます」とアプローチすれば、新たなつながりができます。

次に、

府教委と連携し、府内学校での交流支援を強化。修学旅行生の大半は、府内に滞在中、各学校で実施される交流イベントに参加しており、現在では府内30市町の147校が修学旅行生を受け入れ。歓迎セレモニーや合同授業などが生徒たちに好評で、お互いの国の理解に役立っている。

と。

つまり、滞在目的や活動を明らかにして、スムーズに事が運ぶようにサポートした、ということですね。

それで、2年で70倍の成果が生まれた。

もちろん、成果の記録も必要です。そして、成果を発信する

発信しないと、「成果」を認めてもらえませんから。

「ひどい現状」を見たら、「大きな成果の可能性」だと考えてみる。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:40

2007年01月18日

名前を伝える価値

先日、近くのスーパーでみかんを買いました。西宇和(愛媛)ということで、感覚的な価格より2-3割高かったのですが、他に安いみかんが売られてなかったので、それを買って帰ったんです。

やや小さめのみかんが透明の袋詰め(高級感の演出?)で10コくらい入って498円くらいだったかと思います。もうちょっと入ってたかな。記憶があいまいでスイマセン。なんせ食べてしまった後なもので。

宇和島みかんって有名ですよね。あのあたりのだから、きっと味もいいんだろう、というのが2-3割のプレミアム料金を払う時、自分なりの納得理由としてありました。

家に持って帰って、食べてみる。

確かに甘い。おいしかったんです。何個食べたかも忘れたくらいに。

で、袋の中に1枚の紙を見つけました。

それがこれ。

namecard.jpg

なんてことのない、コピーの紙に、

「もぎたてをそのままお届けします。私が丹精込めて作りました」

という言葉。その下に、手書きで名前が書いてあります。


どう思います?

この菊池さんが実在する人物かどうかはわかりません。

でも、西宇和農協は、菊池さんが実在の人物で、なおかつこの今食べているみかんを生産し、

しかも「丹精込めて作った」ことを保証しているんでしょう。

コピーだけど。

そして、おそらくこの実在する菊池さん本人が、それを伝えるために、名前だけは手書きで書いているんです。

このコピーの紙は、愛媛県八幡浜市の菊池さんから、東京都港区の私のところに、切手も貼らずに、宅急便を使わずに、やってきたわけです。

おそらく意図せずに。

この紙を見て、私は、2-3割のプレミアム料金は、この菊池さんの名前に払ったんだと思いました。その理由は、

・一般的なみかんの赤いネットと比較して、パッケージに差はあれど、コストはおそらく無視できるほどでしかない(=パッケージにプレミアム料金を払ったのではない)

・味は良かったが、安いみかんにもおいしいものはある(=味にプレミアム料金を払ったのではない)

・そうすると産地とか、ブランドに価値がある、という話になりやすいが、それは購入時のマーケティング的な説明にはなっても、購入後の、納得感の説明にはならない(=ブランドにプレミアム料金を払ったのではない)

・納得感の説明がはっきりできないと、(このみかんの場合)リピートにつながらない

・自分はこの菊池さんの名前を見ることで、この西宇和みかんを記憶し、同じ店でまたこのみかんを買う可能性が高い(まだ買ってない)

・菊池さんの名前がなかったら、きっとこの西宇和みかんについて考えたり、ネット検索したり(詳しくなった)、ましてやブログで紹介することはなかった

からです。

商品をとりまとめているのは団体でも、そこに個人の存在を確認できるのがいいじゃないですか。

買う時に、店頭のPOPで「私たちがつくりました」と笑顔の写真を置くのはよくあります。でも、こんなふうに、食べて、満足した時に、「実は私が作ったんです」と生産者と出会えるのは、貴重な体験でした。

名前を書くと、2-3割のプレミアム料金を払ってくれて、リピートしてくれるんだったら、名乗った方が得ですよね。

人間関係も名前を早めに伝える方が、関係がつくりやすいですよね。(だから、まずビジネスでは名刺交換するんですよね)

関係を作りたい時には、まず名乗る。

また今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 15:08

2007年01月16日

面倒なことを受け入れさせるコミュニケーション

理屈ではいいのは分かるが、習慣を変えるのは大変だし、不便になる。新しい制度を導入しようとすると、そんな課題に直面するケースがよくあります。それをどうやって乗り越えて、相手に納得してもらうメッセージ発信をしていくか。各地で始まった「レジ袋有料化」に関するMJの記事にヒントを見つけました。

レジ袋有料化 成功の3条件 / お得・特製・納得 (1/15/07 MJから引用)

スーパー業界でレジ袋の有料化が動き出した。4月施行の改正容器包装リサイクル法(容リ法)が小売業に義務付ける、包装材やポリ容器の削減には避けて通れないという各社の判断だ。果たして消費者は受け入れるのか。大手スーパーの先陣を切って、イオンが有料化に踏み切った京都市内の店舗ルポを通じて、見えてきた「レジ袋有料化」成功の3つの条件を探った。

この記事で、成功の3条件を次のようにまとめています。

1)地域と連携/広報は二人三脚: 

約3ヵ月前から有料化告知ポスターを店頭にはり、店長らが自治会を回った。また、市と地元市民団体と地域協定を結んだ。市は広報誌などでイオンの取り組みの意義やレジ袋削減の必要性を伝え、市民団体はマイバックの持参を呼びかけるとともに、有料化がお客の流出につながらないよう、店舗で買い支える。(!)

2)人気マイバッグ/デザインに華:

マイバックを持ち歩いてもらうためにデザイン性と使いやすさの向上をはかる。事例としては、通勤に使う人がいるほどの人気商品を生み出したものを紹介。

3)値引きで仕掛け/イオン、PBは全品:

マイバック持参率向上のための動機付けのため、マイバック持参かレジ袋を利用しない客に値引きやポイントを付与している。具体的には、店頭販売したマイバックを日曜日に使えば大半の商品を5%で買えるなどのサービスを実施。

つまり、

こんな時のメッセージ発信としては、

 ・一方向からではなく、複数方向からメッセージを発信する

 ・メッセージ通りに受け手が動く流れを仕組み化する

ということでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:49

2007年01月15日

納豆ブームの舞台裏

先週あたりから、納豆が品薄になっています。きっかけは、1/7に放送された「発掘!あるある大辞典2」。

それを報じたニュースをいくつか。

メーカー悲鳴、納豆品切れ相次ぐ ダイエット効果情報で

納豆品薄、TV効果で増産追いつかず

で、こういうの、1つの番組だけでは普通、こんなに効果は出ません。

流通との連携が必要なんです。

・・・と思ってたら、やはりそうでした。

フジ系列 『発掘!あるある大辞典II』、放映前に内容が大手に漏洩

(以下、記事から引用)

『「あるある大辞典II」納豆特集の放映の案内のご案内』という表題で、平成18年12月21日付だ。つまり、同番組の放映の二週間以上も前に、納豆メーカーから大手流通関係者に流れた情報提供の案内文だった。

■放映内容
・若返りホルモンとして認知の高いDHEAを増やす最適な食材として「納豆」が取り上げられます。
・全体のテーマとして、納豆がダイエットに効果的である、という内容で番組は進行します。
・DHEAを増やすためにはイソフラボンを含む大豆加工食品を毎日食べることが望ましいと紹介されます。また、納豆のイソフラボンは発酵により、吸収率が高まることがメカニズムとして紹介。(中略)

・1日2パック食べる、朝・晩食べる、よくかき混ぜ少々の時間放置する、ということがダイエットには適切ということが実験やメカニズムを通して伝えられます。
・納豆ガーリックトースト、納豆包み揚げ、納豆カナッペ、納豆豆腐ステーキのレシピが紹介され、被験者たちが実際にその料理で体重が減少したということが紹介されます。

(以上、引用終わり)

それほど頻繁に起こる話ではないものの、買占めが起こると、中小スーパーなどでは仕入れできない、ということもあるわけですが・・・。

いずれにしても、これからは、こういう風上(メーカー)からメディアを経由して風下(流通:市場)まで連携したコミュニケーションがどんどん求められるようになりますね。

そんな新しいマーケティング・コミュニケーションのヒントにするのに最適なセミナーが2月13日にあります。

最新マーケティング研究 ヒットの舞台裏「キシリトール」

キシリトールのブームも、この納豆と同じような仕組みです。

残席が少なくなってきています。お急ぎください。

投稿者 鶴野充茂 : 09:36

2007年01月11日

相手が最も反応するメッセージ発信

メッセージ発信の難しさは、発信しても相手がうまく認知し、反応してくれないことにあります。

この時、もっとも効果的なのは、「相手にどう関係しているか」を伝えること。

人は、自分に関係していると分かれば、積極的にその情報をとりにいきます。

そういう意味で、この広告は最も反応を得やすいポイントをおさえていると言えますね。

ウェブが拓くBizスタイル2.0/CMの「顔」はワ・タ・シ/「見せたい気持ち」誘う

(前文略)インド人のヨゲシュ・シャルマCEOが率いるベンチャー、米ペルソニーヴァ。創業わずか1年あまりの同社が開発したウェブ広告の新サービスがいま、世界中の広告関係者の注目を集めている。その理由は、「企業広告のパーソナライゼーション(個人化)」にある。

「パーソナライズド・アド」と呼ばれるサービスの仕組みはこうだ。まず、ユーザーが自分の写真を広告主が開設した専用サイトに送信(アップロード)する。そるとペルソニーヴァが開発したソフトが写真から顔の部分だけを自動的に抜き出し、CMに登場する人物の顔にはめ込む。わずかな時間で、ユーザー自身が登場するオリジナルのウェブCMが出来上がるというわけだ。

(中略)この広告のミソは、作成した「自分入り」のオリジナルCMを家族や友人などについ見せたくなること。(中略)いわゆる「バイラル・アド」と呼ばれる口コミマーケティングの手法だ。(以下、略)  1/11/07日経産業より引用

自分の広告だったら、たしかに反応しますよね。

さて、内容ですが、自分が出てきている広告がすぐできる。これはまだ多くの人にとって見慣れていないから、単純に面白いと思ってもらえると思います。

ただ、この発想は、たとえば2001年(ちょっと記憶が曖昧)の米コムデックスのキーノートスピーチで、ソニーの当時社長だった安藤さんが、スパイダーマンの映画の一部をステージ上で簡単PC加工して、自分がスパイダーマンになった映像をみんなに見せたのと同じ。つまり、すぐ考えついて結構よくある話でもあります。一度見たら、もういいか、という気にもなりやすい。昔、「こんなメールが来たよ」とスパムメールを友達間で転送していたようなものです。

すると、どうなるか。意外と早い段階で、「見て見て」というやりとりはなくなるんじゃないか、という気もします。となるとバイラル効果は長期的にはあまり期待できません。

見せ方を変えていかないと長く効果が期待できないというのは、何にでも共通する話だとは思いますが、特に広告の場合は難しいですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:42

2007年01月10日

バザールはじまる

1/7のエントリーで少し触れましたが、ECナビでソーシャルブックマークの新サービスBuzzurl[バザール]が始まりました。

私は初代オフィシャルユーザーに選ばれて、トップページの下の方に表示されています。

どんな自己演出ツールとして使えるか、いろいろ実験していきたいと思ってます!

投稿者 鶴野充茂 : 15:33

名前を変えると「ナウい」

1/10/07付けMJの3行ニュース

ユニクロが「すててこ」を「ロングトランクス」という呼称でネットに限定して売り出したところ、好評で完売続きに。

とのこと。

これです。

昔からあるものは、名前を変えて売ってみる、というやり方があるわけですね!

また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:33

2007年01月09日

高級感を生み出す工夫

「ちょっと他とは違うよ」というメッセージを出すにはどうすればよいか。フランスにヒントがありました。

メロンとタグ一体、高級感を演出

・・・・(前略) 産地と生産農家の名前が印刷してあるタグがメロンの茎そのものについている。おそらく収穫直後のまだ柔らかい茎を丸め、その丸くなった隙間にタグがついたリボンを差し込み、茎の乾燥を待つ。すると乾燥した茎はまるで金属が芯に入っているような硬い輪になり、タグがはずれなくなる。天然の茎でできたタグリングに黄色のリボンの輪を通した姿で店頭に登場する。

オレンジ色のタグは上部に階段状の飾りがついたプロバンス地方の紋章のようなデザイン。リボンは2点で糊付けしてあるだけだ。丈は5センチ。薄い黄緑色のメロンの高さの半分以上もある大きさの効果だろうか、タグのオレンジ色が映えて一段と品格のある商品に見えてくるから不思議だ。(以下略) 1/9/07 MJより引用

写真で見せられれば良いんですが、気になる方はMJの記事を見てください。

確かに、ステッカーを貼り付けた従来のものより視覚的なアピール力があります。

この「タグ」付け、おそらく、フランスでのメロンのような日常的な商品の差別化に、「こだわりの証」として活用を考えると、いろいろ可能性がありそうです。

高級品なら生ものでも箱に入れる、という方法はありましたが、タグをつけるだけでも効果があるかもしれません。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:26

2007年01月07日

ソーシャルブックマークで自己演出

年末に依頼されてソーシャルブックマークを使い始めました。

ECナビで始まる新しいサービス。担当者は、「2007年はSNSでなくてSBS(ソーシャル・ブックマーク・サイト/サービス)の年にしたいと思ってます」と言ってました。

実際、この「つるの式」に飛んでくるのもソーシャルブックマーク経由の人が増えていて、少し前から気になっていました。

一般的には、みんなが注目しているニュースを見つけるきっかけにするとか、自分の備忘録的に使う(ブログより簡単です)というのが主な使い方だと思いますが、これ、自己演出のツールに使えます。

キーワードをセットしていくと、「このユーザーがどんなキーワードに注目してブックマークしている人か」がユーザーページで一目瞭然です。こんな具合に。

つまりそのキーワードは、自分のキーワードとして認知されていくわけですね。

「自分が注目しているキーワード」は、共有(発信)した時点で、他者から見て「あなたのキーワード」になっていきます。


ブックマークでも自己演出する。これも新しい発信方法ではないでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 07:35

2007年01月06日

安倍総理は彼に学べ:広報メッセージの効果的な発信

安倍総理は広報が下手です。個別の施策はそれほど評価が悪くないのに、内閣支持率がどんどん下がっています。

読売新聞にもこんな記事がありました。

支持率低下どう止める?…首相の報道対応悩む官邸

安倍首相の報道対応のあり方をめぐり、首相官邸が頭を悩ませている。首相のマスコミへの登場の仕方を改善し、内閣支持率の低下に歯止めをかけたいとの思惑がある。ただ、“露出度”を上げるか下げるかの方針が定まらないなど、妙案は浮かんでいない。

首相側は内閣発足後の3か月余、首相が立ちながら記者の質問に答える、いわゆる「ぶら下がり取材」について、「原則1日1回」に一方的に制限し、1回の取材時間も平均4~5分程度にとどめてきた。

アドリブと「ワンフレーズ」で記者団の質問をかわしてきた小泉前首相に比べて、安倍首相は慎重できまじめな説明が目立つ。首相周辺の一人は「安倍首相をあまり長時間の質疑応答にさらしたくない」と語る。 (以下、略) 1/3/07読売新聞サイトから引用


安倍さん、ヘタですよ、というのは簡単です。

でも、じゃあどうしたらいいかをアドバイスするのは容易ではありません。

私もずっと考えていて、年明けに、とても良いモデルを発見しました。


それは、天皇陛下です。

「新しい年を/共に祝うことを/うれしく思います。/年頭に/あたり/国民の幸せと/世界の平安を/祈ります」

テレビでも15秒以下でおさまります。(なんてニュースに優しい!)

天皇陛下の「お言葉」が、どんな人・どれだけの人の手でまとめられているのかは分かりません。

でも、さまざまな式典で述べられた表現を見る限りでは、極めてコンパクトに分かりやすく、しかもサウンドバイトを意識した形式でまとめられているのに感心します。

典型的なフォーマットはこんな感じです。

まず、全体の結論から入ります。広報(メディアフォーマット)の基本です。

「本日、○○に臨み(あたり)、△△△されることを誠に喜ばしく思います(心から歓迎の意を表します等)。」

で、簡潔でありながら具体的なエピソードや数字や歴史に触れつつ、最後に締めくくります。

「◇◇◇を願い,式典に寄せる言葉といたします(を祈ります/お祝いの言葉といたします)。」

こんな具合です。とても分かりやすい。


もちろん、天皇陛下と総理大臣は役割も求められている情報も違うので、内容をそのままコピーすることはできないかもしれません。

それでも、話のまとめ方と流れは、政治の記者会見でも一般のビジネス・スピーチでも、あるいは結婚式のスピーチでも、そのまま使えます。


効果的なメッセージは、天皇陛下から学ぶ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:18

2007年01月05日

「今年の目標」の疑問

毎年、この時期になると「今年の目標」というキーワードで検索し、このブログにたどり着く人が増えます。

きっと、「今年の目標」をなかなか決められなくて困っている人が多いんじゃないか、と思ってブログに書かれている100人くらいの人の「今年の目標」をまとめて書いたことがあるんです。


それから2年。

アクセスログを見る限り、今年もたくさんの人が「今年の目標」というキーワードで検索しているようです。


ちなみに、グーグルで検索してみると、

1/4/07現在、「今年の目標」でひっかかるページは、126万件。


はて、人はどれくらい過去を振り返るものかと思って、

昨年の目標」を検索すると、10,600件。

「今年の目標」の1%以下です。

もう少し、人は歴史に学んだ方が良いのではないでしょうか?



そこで、「つるの式」からの提案です!


目標を年明けだけに思い描く単なる「希望」で終わらせないために、

これからは、「今年の目標」ではなく、「今年の予定」という言葉にしてみませんか?


それで、手帳に書いておく。

毎月、手帳を開くたびに目にするように。

12月、手帳を開いて反省するように。


だめ?

投稿者 鶴野充茂 : 00:06

2007年01月04日

時流に乗る

この先どうなるか展開が分かっているなら、その時のために準備する。それがうまくできると広報効果も期待できます。

高速バス車体で「風林火山」PR / 山梨交通 / 甲府結ぶ9路線で

山梨交通は高速バスの車体に「風林火山」の文字や武田信玄、山本勘助ら戦国武将の絵を書く取り組みを始めた。今年のNHK大河ドラマで山本勘助を主人公とする「風林火山」が放映されることを踏まえ、県外に観光地としての山梨をアピールする。(以下略)

1/4/07 日経産業より引用

写真付きの囲み記事です。大河ドラマって毎年のことですし、1年間と長期間ですし、記者も話題にのりやすいテーマですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:55

2007年01月03日

続いているものにはノウハウがある

イベント運営には、本番を盛り上げるのと同時に、終わった後に速やかに撤収する、という課題があります。

その撤収時に大きな問題になるのがゴミ。人が大勢集まれば集まるほどゴミが出ます。

花見の後なんてひどいもんですよね。

ところが、イベント参加者それぞれに、ゴミを自分で持ち帰ってもらうにはどうすればいいか、ということを考えてみると、それなりに策があるかもしれません。

箱根駅伝でそんなことを思いました。

きっかけは、箱根駅伝を沿道で見ている人に配られる旗。

hakone3.jpg

2種類あるんですが、これを道端に捨てられると、主催者は辛いですよね。大量に広範囲に配布しているし、いつどこで出たゴミか一目瞭然ですし。

で、この旗をその辺に捨てさせないためにどうするか。

hakone4.jpg

旗に懸賞を付けてるんです。1等は箱根のホテル宿泊券。

hakone5.jpg

応募しようと思ったら、旗の隅についている応募券を貼らねばなりません。

・・・これは、持ち帰るほか、ありませんよね。


箱根駅伝は今年で83回目。続いているものにはノウハウがあるものです。

今日も1つ、メッセージ発信の勉強ができました。

投稿者 鶴野充茂 : 18:32

2007年01月02日

結果を出すコツとは

友人からもらったワインを飲んでいた時のことでした。

「お、これ、バランスいいなあ。豚キムチ鍋によく合う」

「ほんとだ。まろやかでおいしい」

wine1.jpg

飲んでいたのはこのワインです。

それで、ぼんやりとワインの購入プロセスについて考えていました。

ワインって、「これはおいしい。また飲みたいな」と思っても、本当にその「また」が生まれる可能性は決して高くありません。

理由は、大きく次の2つの条件が満たされる必要があるからです。

・「同じワインを買おう」という気分になってそのワインの情報を記憶・記録しておく

・買う時に同じワインにめぐり合う


とりわけ、気に入ったワインがどれだったかを記憶するのは大変なことで、ラベルを画像として記憶するか、ワイン名・産地・ブドウの品種・年数をメモしておく必要がある。これがおそらく一番高いハードルです。

ワイン屋としては、それでもリピーターになって何度も買ってくれるユーザーを増やしたいと思うものです。・・・でも、こうしたアクションを個別ユーザーに期待するのって難しいですよね。

個別ワインのマーケティングとして、何か、気に入ったワインとまた出会うきっかけを作ることってできないのかな・・・ なんて何気なくボトルの裏を見ました。

すると、「PEEL HERE」(ここからめくってください)という小さな文字が目に入ったんです。

「ん?」と思って切り込みが入っている部分をはがしてみると・・・

wine2.jpg

こんな感じで、ワイン名が500円玉大くらいの大きさの四角いカードになって切り取ることができました。

これで財布や手帳にはさんでおけます。ワイン屋に行った時に、「ええと、この前のワインはどれだっけ」と確信を持って探すことができます。あるいは、別のワイン屋でも、「このワイン、ありますか?」と店員に確認することができます。

これ、見事な「2度目を生み出すコツ」ですよね?

私は、「結果を出す」とは、「次につなげること」、「2度目を生み出すこと」だと思っています。

そういう意味で、「お互いに2度目を生み出したい」と思った時に、こんな風にサポートできる仕組みを作っておく、というのは自己演出コミュニケーション上、とても大切なことだと感じました。

そういうわけで、

新年明けましておめでとうございます。

自己演出プロデューサーとして、今年もより一層、「結果を出す」ことに力を入れて取り組んで行こうと思います。

よろしくお願いします!

投稿者 鶴野充茂 : 10:49

2006年12月31日

【引用生データ】分かりやすさとインパクトはワンフレーズで

「(安倍首相の国会答弁や発言について)いいことを言っているが、小泉前首相のようなワンフレーズがないから説明していないかのように思えてしまう。首相もワンフレーズのパンチの効いた言葉(※)を発する必要がある」

渡辺喜美行政改革相のことば 12/29/06日テレのテレビ番組で

※つるの式注: 英語では、sound biteと言います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:22

2006年12月28日

【引用生データ】逆風時トップのメッセージ発信

内閣支持率低下を受けての安倍総理のことば

「謙虚に受け止めたいと思っているが、一喜一憂することなく結果を出していくことによって国民の理解と支援をいただきたい」(12/26/06付 読売新聞 などから引用 )

投稿者 鶴野充茂 : 06:27

2006年12月27日

【引用生データ】立ち上げ時の露出と認知度アップは広報から

広報の重要性を伝える上で重要なデータが出てきているので、記録しておきます。

宣伝会議1/1号 P26 「草の根的な活動が奏功!/日ハム球団3年間のコミュニケーション施策」より引用

「私たちが最初にしたこと、それは広報をつくることでした。準備室開設の約1ヵ月後、北海道を訪れた当時の専務取締役に、「いま、一番なにをする必要があるのか?」と問われ、私は「広報専門の担当者を大至急、一人入れてほしい」と答えました。」 (北海道日本ハムファイターズ・コミュニケーショングループ シニアディレクター土田光男氏のことば)

投稿者 鶴野充茂 : 19:47

メッセージを伝えるスピーカーの重要性

コミュニケーションでは、メッセージの内容も重要ですが、伝え方も重要ですよね。

このニュースを読んで、改めて思いました。

TOA /選挙車スピーカー拡販/ 統一地方選 来春に控え/ 使い勝手高める

東証一部上場で業務用音響・放送機器のTOAは2007年春の統一地方選挙に向け、選挙カー用スピーカー事業を強化する。ハウリングを抑制する機能や候補者の名前を大きく表示できる形状を採用。レンタル業者向けの販売も拡大する。市町村合併で市場規模が前年より半減すると予想される中、メガホンなどの用品、機器と合わせ4億円の売上を目指す。 

(中略) 選挙演説中のハウリングを抑制する「ソフトモード」と音声の明瞭性を向上させる「クリアモード」を搭載した。また、携帯音楽プレーヤーと接続し、あらかじめふき込んだ演説を流しながら選挙区内を周回するといった運用ができる。

従来は丸みを帯びていたスピーカー先端部の形状を平らにして省スペース化。選挙カーに載せる政党や候補者の看板を大きくできる。選挙後、倉庫に保管しやすい利点もある。(以下、略) (12/27/06日経産業より引用)

このスピーカーの工夫は、対人コミュニケーション/企業コミュニケーションで、スムーズにメッセージを伝達するためのポイント。つまり、これ全部、コミュニケーションの基本なんです。

 ・ハウリングを抑制 ⇒ 気になるノイズを軽減し、ストレートにメッセージを届ける

 ・音声の明瞭性向上 ⇒ メッセージの明確化、分かりやすさの向上

 ・省スペース化 ⇒ 利用者負担の軽減、短時間で簡潔に分かりやすく伝える

というわけで、すべてメッセージ伝達力アップの工夫につながります。


「スピーカー」って、「話し手」のことですから。

うるさいだけで何を言っているかわからないよりは、内容が理解できる方がいいですよね。

良い原稿ができて、それを読み上げても、相手にその内容が伝わらなかったら、良さの判断以前の問題ですからね。


それにしても、選挙車用スピーカーの工夫も結構あるもんです。

メッセージ伝達力アップの工夫の流れをイメージすると、この先、「衆議院選挙向けスピーカー」や「知事選向けスピーカー」、「光化学スモッグ発生警報の伝達用」、寒冷地用、市街地用・郊外用なんて感じで、用途をより限定したものが出てくると面白いデスネ。

投稿者 鶴野充茂 : 11:11

2006年12月25日

特許「出願」の効果

自分たちの取り組みが、どれだけニュース性があるのかは当事者たちにはなかなか分からないことも多いものです。それは、記者も同じで、「これ、どれくらい大きなニュースなの?」と判断に迷うこともよくあります。

そういう時に、「いや、こういう話題もあるし」というのが1つか2つ組み合わさるだけで、まるで違った説得力を持つ事があります。

たとえば、今日のこの記事。写真付き・縦7段にまたがる比較的大きな記事です。

「脳トレツアー」特許出願 / 茅野商議所など /蓼科高原、集客狙う

【松本】茅野商工会議所はJTB、学校法人・東京理科大学と共同で、脳を活性化するトレーニングと旅行を組み合わせて健康増進をめざす「脳トレツアー」のビジネスモデル特許を出願した。茅野商議所は茅野市の蓼科高原で脳トレを行う旅行を「蓼科高原・脳トレツアー」として今年から積極的に売り込み始めた。特許取得でツアーの独自性を確保し、蓼科高原の集客増に弾みをつけたい考えだ。

特許を出願したのは、最適な旅行プランの検索・提案から旅行先での脳年齢計測や認知テストの実施、帰宅後の効果診断などまで、出発前と帰着後を含めた旅行全体のシステムと、関連するコンピューターのソフトウェアなど。(中略)

茅野商議所やJTBなどは11月下旬、蓼科高原で初めて、特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。(中略)

茅野商議所は諏訪東京理科大学、JTBなどと2005年1月に「蓼科高原集客拡大推進会議」を発足させ、脳機能研究の第一人者である篠原菊紀・諏訪東京理科大学教授の指導で脳トレツアーの開発を進めてきた。経済産業省の「健康サービス産業創出支援事業」に採択され、今年度までに2年間で約8千万円の補助金を得ている。(以上、12/25/06付 MJより引用)


キーワードとしては、「脳トレ」。旬ですよね。

これに、

 ・ビジネスモデル特許出願

 ・2005年から複数団体で活動してきた実績と専門分野の第一人者の参画

 ・経済産業省の助成金8千万円

が組み合わさって、紹介された記事です。


「脳トレツアー始めたんです」だけじゃあ、弱いですよね。どこでもありそうです。

でも、実際の記事を読んでみてください。

特許出願した内容どおりに1泊2日のモニターツアーを実施した。首都圏を中心に40代から73歳まで約40人が参加し、(中略)帰宅後も2週間、インターネットの脳テストサイトに接続できるようにして好評だったという。

ですよ。まだ40人しか実証実験やってないじゃないですか! (少なくともここで紹介されているのは)

新聞に紹介される一般調査が、少なくとも400人サンプルくらいを必要とされることを考えると、40人で写真付きの記事になることはまずありません。

しかも、タイトルにもなっている「特許」は「出願」であって、「登録」じゃないんですよ。

特許の「出願」自体をメッセージにしているのです。(出願は誰でもすぐできます)

こういう記事を読むと、広報の大きなヒントを感じますよね。

投稿者 鶴野充茂 : 10:53

2006年12月20日

【映画評】売れてるプロの共通点とは-「キッド」

ビーンスターで開催している文章塾の宿題で、ブログ用の映画評論がありましたので、私も映画を観て、実際に書いてみました。

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もしも、あなたが・・・

 ・専門性を伸ばしてプロとして勝負したい
 ・自分の名前で仕事をしていきたい

なら、自己演出の専門家として、私が、ぜひともオススメしたい映画があります。

これを見ると、多くの「売れているプロ」に共通する言動や所作がよく分かります。

欧米の企業では、社長が複数の候補者から後任社長を選ぶ時に、「最も社長らしい人」を選ぶ、とよく言われますが、専門家として成功するために、「成功者らしい姿」を学ぶのに、この映画はまさに最適です。

2000年公開、ブルース・ウィリス主演の「キッド」(原題:Disney's The Kid)がそれです。


(1)ストーリー

ブルース・ウィリスが扮するのは超売れっ子の「イメージコンサルタント」。40歳を目前にして、仕事では成功しているものの人格や職業倫理的には難有り、という人物として描かれています。

そんな彼の前に、突然8歳の頃の自分が現われるところから話は展開。不器用でいじめられっ子だったあの頃とはまったく違う成功者となった自分に対し、8歳の自分は「40歳になってもパイロットじゃなくて、犬も飼ってなくて、家族もいなくて、一人ぼっちなんて最低だ!」と言い放ちます。

はじめは幻覚に違いないと対話を拒んでいた「現在の彼」は、次第に今の自分が子どもの頃に望んだ夢を何1つ叶えていないことに気づき、「8歳の彼」と2人で自分自身を見つめるようになります。

売れっ子だが多忙でストレスの多い毎日を送る主人公が、子どもの頃の自分との対話を通して、忘れていた自分の夢やトラウマに気づき、本当の自分を取り戻すというのが全体のストーリーです。


(2)見所は「売れてるイメージコンサルタント」の描写

愛や感動をテーマにすることの多いウォルト・ディズニー提供の作品ということもあり、一般向けの解説には、「大人の自分」と「子どもの自分」の対話の流れが「さわやかな涙に包まれ、希望に満ちたメッセージが深く静かにしみわたる珠の感動作」(DVD解説文)だと書かれています。

確かにそんな印象を受ける映画ですし、この映画を観た後、さわやかな気持ちを持つとともに、自分を見つめなおす人もきっと多いと思います。

しかし、もしあなたが「自分を売り出す仕事のヒント」を探しているなら、注意して見ていただきたいのは、むしろ登場人物の描写の方です。

主人公は、第一線のイメージコンサルタント。超一流のスポーツ選手や政治家など、各界のVIPをクライアントに持ち、質の高いサービスを提供しています。

イメージコンサルタントと言えば、成功者のイメージづくりをするプロです。しかもその道で売れっ子の主人公が、自分自身を成功者に見せるために何をしているか。たいへんリアルに、細部にわたって精緻に描写されているので、そこにぜひ注目していただきたい。


(3)成功者と感じさせるポイントとは

この映画で、登場人物が成功者や「売れてるプロ」だと感じさせるポイントは、随所に見られますが、中でも以下は、イメージコンサルタントに限らず、あらゆる分野の専門家やプロに共通するポイントです。

 ・自分の考えに確信を持ち、迷いのない(態度で)アドバイスをする
 ・自分の仕事の付加価値を明確に形にする
  (他の人にはできないと思うようなことを実現する)
 ・ストイックなまでの時間管理をする
 ・「そこまでやるか」というレベルの仕事へのこだわりを見せる


この映画で、主人公の職業が「イメージコンサルタント」であることには重要な意味があります。

シナリオ的には、「他者の中に好ましいイメージを作るのが得意な人」なのに、どれだけ世間から認められても、「自分自身からは認められなかった」というドラマチックな対比を生んでいます。

しかし、それにも増して、第一線のイメージコンサルタントという設定だからこそ、細部まで考えつくされた「売れてるプロ」のイメージが目立つことなく、嫌味もなく、実に自然な形で表現されているのです。

服装や車、時計などの身の回り品はもちろん、言葉の使い方や行動、所作、仕事への姿勢のすべてにおいて、好ましい人物像かどうかは別にして、どの一部分を切り出しても「売れてるプロ」を象徴する何かを感じ取ることができます。


新しい年を迎えるこの時期、来年こそは仕事で更なる飛躍をめざすあなたに、ぜひ参考にしていただきたい、らしく見える「売れてるプロ」の姿です。


(本文1796文字)


■映画/DVDデータ

thekid.jpg

ブルース・ウィリス 「キッド」
発売元 ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
VWDS3001
アマゾンで購入する

【キャスト】
ブルース・ウィリス/スペンサー・ブレスリン
エミリー・モーティマー/リリー・トムリン
チー・マクブライド

【スタッフ】
監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:オードリー・ウェルズ
製作:ジョン・タートルトーブ、クリスティーナ・スタインバーグ、ハント・ローリー
製作総指揮:アーノルド・リフキン、デビッド・ウィリス
撮影監督:ピーター・メンジス・Jr.(A.C.S.)

ビーンスターで開催中「烏賀陽弘道の読ませる!ネット文章塾」もオススメです。

投稿者 鶴野充茂 : 17:19

携帯動画で就職活動

メールで就職・転職の応募ができるようになって久しいですが、携帯電話で撮った動画データを採用選考の材料として検討する、という会社も出てきました。

携帯動画PRも採用基準に

■宇都宮 栃木銀行は2008年4月入行の新卒採用で、志望者が携帯電話で写した自己PRの映像を選考基準の1つに盛り込むことを決めた。「顧客と良好な意思疎通能力」などをみるのに役立てる。学生にとっては履歴書や筆記試験以外に、自分の個性や意欲をアピールできる利点がある。携帯電話の動画像を採用基準に据えるのは全国でも珍しい。

(12/20/06 MJより引用)

こういうニュースを読むと、自己演出は時代に不可欠なビジネススキルになってきていると感じます。

それにしても、「顧客と良好な意思疎通能力」などをみる・・・って、ケータイ動画で意思疎通する機会があるんですかね。いや、そんな時代が来ないとは限らないですよね。

でも、ケータイ動画を応募資料として送るということは、一人でケータイに向かって喋る(文字通りアピールする)わけですよね? 

それって意思疎通・・・力?

芸人の選抜かミス・コンテストの選考ならイメージつくんですが・・・。

一発芸とか演技系の動画が増えそう。

志望者は自らの携帯電話のメールアドレスを銀行に通知したうえで、30秒以内の自己PR映像を携帯メールに添付して銀行に送る。本人がなんらかの形で画像に登場すること、出身学校名と名前を明示することが条件で、あとは自由なPRが可能。(前出の記事より)

ん~、応募「作品」を見てみたい。

ケータイ動画応募用の就活対策本なんかも出るんでしょうか。自分のショートムービーとか、プロモーションビデオを制作するのも一般的になったりして。

投稿者 鶴野充茂 : 09:48

2006年12月11日

自民党・世耕議員の選挙広報アドバイス

選挙広報に興味がある方は、「週刊新潮」12/14号のご一読をオススメします。

同誌P49に 「地元ではブランド時計をはずせ!」 「広報のプロ」世耕補佐官が「瀕死のコイズミチルドレン」に授けた選挙必勝法 という特集記事が載っています。

内容は、自民党が小泉チルドレンのために開いた勉強会のテープをまとめたもので、安倍内閣で広報担当補佐官の世耕議員による「選挙に勝つためにまず何をすべきか」がテーマ。

 ・ 「バラエティーには気をつけろ」

 ・ 気の毒だな、頑張っているのに可哀相だなと思ってもらうための工夫

 ・ 地元でのステッカー作戦

 ・ FAX後援会報の送り方

 ・ 「ウソでもいいんです」

等など、いくつかの工夫が具体的なエピソードとともに語られています。

選挙広報のコンサルティングをやったことのある友人たちは、口をそろえて「どこから洩れるのか分からない」と、情報が筒抜けになることに驚いていましたが、戦略・戦術を研究する人からすれば、リアルタイムに情報が集まるので、・・・外野も盛り上がりますよね。

さて、気になるところが記事の最後のまとめ部分。

(以下、引用) 政治評論家の有馬晴海氏は、講演についてこう感想を語った。

「チルドレンが、小手先のことばかりに腐心する政治家になりやしないかと、少し心配ですね。もっとも84人のうち、次の選挙で生き残れるのは30人程度でしょうが」

むしろ、チルドレンには、こんな薄っぺらなアドバイスが効果的なのかもしれない。(以上、引用終わり)


うーん、すっきりしませんね。

メディアが選挙結果や世論形成に大きな影響を与える現状では、「見せ方」「伝え方」の技術習得が必須だと思うのです。

さまざまなプレゼンや講演を見てきて、確信を持って言えるのは、今や、こういう「見せ方」「伝え方」部分に気を遣えない人は、「内容も」薄っぺらい、ということです。

「中身のある話をする」よりも、まず「中身のある話をする人」なんだと伝えなければならない。

伝える順番は、相手に興味を持たせて、共感を得て、重要なメッセージはそれからです。

議員も、当選しないことには始まりませんからね。

皆さんは、どう思われますか?

投稿者 鶴野充茂 : 13:38

2006年12月05日

読ませる力は最初の78文字で判断される

ネットで人に読んでもらえる文章を書くとしたら、ぜひとも意識したいポイント1つ。

ミクシィ内で、気になるニュースの見出しを見つけて、それを読む。その下にそのニュースに対して、何十人もの人がコメントしているのを発見。

そのリスト化されたコメントの中で、読んだものは5%くらい。クリックして各人が書いたコメント本文を読む仕組みです。

さて、ここで思わず考えてしまったことがあります。


自分自身の行動なのですが、クリックして読んだものと読んでないものの差は、一体どこで生まれたか。

これ、コミュニケーションを生業としている者には大きなテーマです。


・・・・実は、リストで自動引用される78文字なんですね。


各人が書いたコメント(日記)本文の冒頭78文字が、26文字×3行の形式でインデックス表示されるのです。


それだけを見て、読むのと読まないのを判断しました。


冒頭の、わずか78文字(その中で改行するとインデックス表示される文字数は更に減る)で、まだ見ぬ読者のクリックを誘えるかどうかが決まる(まあ、気まぐれクリック: 略してキマクリと呼ぼう、もあるでしょうが)。そう考えると、書き始めの文章って、・・・・意識しません?

「あ、この人のコメント、読んでみよう」 と思わせる文章と、 意識にまったくひっかからない文章。

それが、はじめの78文字で判断されるわけです。(厳密に言うと、タイトルも考慮の対象データになるのですが、一般人が書いた文章だと、78文字の付加情報の方が、中身を端的に示していることの方が多いので、本文の一部がある時にはタイトルよりも本文の一部の方が意思決定に大きな影響を与えるように感じます)


ちなみに、78文字ってどれくらいか。書いてみました。

▽今日は天気が良かったので、朝早く目覚めました。今日は朝からアポがいっぱい。楽しい一日にしたいなと思いました。ぼんやり考えていて、気がついたら寝過ごしました。△(78字)

研究の余地、ありますよね。(?)

投稿者 鶴野充茂 : 07:22

2006年12月01日

買いかえるなら炊飯器

師走なので、今年を振り返る話を。

今年買って最も良かったもの。それは、「炊飯器」です。もう、これは、本当に声を大にして皆さんにオススメしたい。

それまで使っていたのは、学生時代からの3合炊き15年選手の炊飯器。

単純なつくりの機械ですから、壊れないんですよ。間違いなく米が炊ける。それで延々使い続けてました。

それが、ある頃に、たて続けにいろんな人から炊飯器を勧められたんです。世間話で。

「炊飯器、新しいの、いいよ~」

「同じご飯とは思えないくらい、違うよ~」

それで、ある時、「そうまで言うなら、探してみるか」と思い、ネットで片っ端から調べてみました。

機能をチェックし、価格をチェックし、大きさをチェックし、用途や向き不向きをチェックしました。

選択肢を具体的にし、絞って、絞って、「ん~、買うか!」と決めたのがコレです。


ZOJIRUSHI 圧力IH炊飯ジャー極め炊き NP-HT10-XJ ステンレスブラウン

zojirushi.jpg 

ちなみに私はアマゾンで買いました。見た目の価格は最安値ではないのですが、それまで本で貯めたクーポン券が使えること(税務申告が難しい出費にはありがたい)、後でこの商品を買った分のクーポン券が送られてくること(つまりまた別の出費にもあてられる。もちろん、毎月何万円もの書籍購入にも使える)、などから、アマゾンが最も都合が良かったんですね。

で、まあ、出かける手間も現物を持ち運ぶ手間も、またその時間もかけることなく、すぐに届きました。

それで早速1.5合ほどの米をセット。

忘れもしません。 炊き上がって、フタを開けた時のふあぁぁっと上がる湯気のニオイが違うんです。

やわらかぁぁい、ほのかにあまぁぁいニオイが ほわわわん、と鼻に入ってきたんですよ。

「おっ、新型の炊飯器は湯気も違うのか!」

そんな驚きを感じながら、付属のシャモジ(米がくっつきません)で、炊きたてのお米を、フワッ、ファッファッ、と茶碗に盛ります。

米はツヤツヤで、1つ1つの粒がはっきりとしている、まるでCMに出てきそうな姿です。

おかず、いらない。とにかく、すぐ米だけで食べたい、と、小さめの一口分を箸でよそって口の中へ。


んぉぉぉぉぉぉぉぉ。 小さく目を見開いて、低い小さな声をもらしてしまいました。

いや、本当に、「これが同じご飯か」と思うほど、ご飯を食べるのが楽しくなりました。

聞かされていた話はウソじゃなかったんです。


以来、明太子を買ったり、梅干で楽しんだり、良質な生卵をかけたり、佃煮とあわせたり。自宅で「ご飯」を食べるのを大切なひと時として意識することが増えました。

割引価格で2-3万円です。毎日を豊かにする投資と思えば極めて意義のあるお金の使い方だと思います。

どうしてもっと早く、炊飯器を買い換えなかったんだろうという気持ちにもなります。

どうして炊飯器メーカーは、もっと効果的に訴求してくれないんだ、という気持ちにもなりました。


今年一番の満足の買い物。私の場合は、この炊飯器でした。ほんとにオススメ。あなたもぜひ試してみてください。

投稿者 鶴野充茂 : 20:04

2006年09月29日

建て主のメッセージ

うちのオフィスの近所に、ある建築家が家を建てています。

半年くらい前に、通りがかかったら、その土地の前に看板が掲げてあり、「ここに小さな家を建てます」「自分たちで建てていきます」と書かれていました。

半年後、家の建築自体は一向に進んでおらず、「やめたのかな」と思ったら、看板が書き換えられていました。

ie.jpg

看板にはこうあります。

「2005年12月から小さな住宅の建設を始めています。半年以上かけてやっと地下の穴を掘り終えました。150トンの土を掘り出す作業はなかなか大変でしたが、キレイな土を友人達と掘る事には沢山の発見や悦びがあり貴重な経験となりました。今からジョジョに本格的な工事が始まります。色々とご迷惑をおかけすると思いますが何卒よろしくお願いします。」

一度メッセージを発信すると、興味を持った受け手は、「その後」が気になります。そういう時、こんな更新情報があるといいですよね、見守ろうという気持ちになります。(看板の書き換えをRSSに登録できないかな)

それにしても、「確認済証交付者」が「イーホームズ 藤田東吾」ってすごく気になるんですけど・・・。

ぜひ耐震性のある、素敵な家を建ててください。

投稿者 鶴野充茂 : 12:08

2006年09月05日

看板の自己演出

この看板で一番伝えたいメッセージは、果たしてなんでしょうか?

nairanfuka.jpg

電柱に巻きつけられたこの不動産の看板。何気に見て通り過ぎようとして、どうも釈然としなくて立ち止まって思わず写真をとってしまいました。

「内覧不可」が、この看板の作者の最も伝えたいメッセージなのでしょうか。

字の大きさから言うとそうですよね。

でも、それよりは、「まだどこにも出ていない戸建」という、この看板で最も小さな字の方が、重要なんじゃないでしょうか?

一方で、きっと、反応する人の視点からすると、

高輪3丁の戸建>4LDK+車庫>9,980万円>未公開>内覧不可、ザンネン というような順番で判断するんでしょうね。

ただ、特に強いセールスポイントがあるわけではない物件の場合、「内覧不可だ、すごいだろう」というメッセージの方が、インパクトがあるのかもしれません。

そんなのアピールする看板はあまり他にないですからね。

そこまで考えて作っているとしたら、スゴイと思いません?

順位をチェック

投稿者 鶴野充茂 : 12:11 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月03日

ナンバープレートで自己演出

うっかり見落としていましたが、車のナンバープレートが希望番号を取れるようになってるんですね!

しかもインターネットで申込みができる!と。

で、特に人気が高い以下の番号(地域ごとに他の番号も設定有り)は抽選。

 1,7,8,88,333,555,777,888,1111,3333,5555,7777,8888

番号獲得というと、昔は、順番を待って(時間をかけて)やっと取れる、というイメージがありましたが、ケータイのナンバーポータビリティ(携帯のキャリアを変更しても番号を変えなくてもいい仕組み)も始まるし、ネットで番号売買のサイトもある。世の中の「割り当てナンバー」は、希望すれば選べる、という方向に進んでますね。

 銀行口座の番号、クレジットカードの番号、パスポートの番号、運転免許の番号、印鑑登録証の番号、健康保険の番号、生命保険の番号、各種会員番号・・・・ どんどん選べるようになってくるんですかね?

 いやぁ、こういうのもWeb2.0時代という言葉でまとめられるようになるのかな。

 身長とか体重とか、年齢の数字まで選べるようになるんですかね。

 Web2.0時代ですからね、なんて。

どんな番号を選んで自分のメッセージを発信するか。これも1つの自己演出かと思います。

一方で、こういう選択が容易になればなるほど、自分を「どう認識してもらいたいのか」が大きなテーマになりますね。自己演出の原点だと思いますが。

・ 自分を見つけて(認知して)ほしいのか、見つけてほしくないのか。

・ 自分にコンタクトしてほしいのか、してほしくないのか。

・ 自分を記憶してほしいのか、ほしくないのか。

・ 何かを見て自分を思い出してほしいのか、ほしくないのか。


で、逆に番号を見てその人のイメージも膨らんできます。

車のナンバープレートの番号で言えば、

誰もが注目する、おぼえやすい番号を選ぶ人は、きっと独自色というよりも「露出」により強い関心がある。

誰もわざわざ選びそうもない番号を選ぶ人は、より「自分と言えば、○○○○」というメッセージ性を大事にしている。自分のオリジナル(個別)番号という認識ですね。誕生日とか、電話番号とか。主張したいメッセージの語呂合わせとか。


もし仮に、すべての車の所有者が意思を持ってそのナンバーにしているとしたら、

「その人はなぜその番号を選んだのか」を考えてみるのも面白いかもしれません。

少なくとも渋滞の車の中の発想トレーニングや話題になるのではないでしょうか?

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投稿者 鶴野充茂 : 11:15 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月23日

自己演出の新ツール登場

何かのアンケートで、「夢は?」という問いに対する答えで、「お札に自分の顔を載せたい」というのを見たことがあります。このたび、お札ではないのですが、「自分の顔を切手にできる」サービスが始まるそうです。

日本郵政公社は21日、個人が撮影した写真をそのまま切手にする「フレーム切手」を9月1日から発売する、と発表した。(8/22付 日経新聞)

その案内ページはこちらです

たとえ、どれだけ偉大なことをしても、日本の場合、自分がお札に載るのは、きっと死後のことでしょうが、切手なら、すぐにでも(3週間かかるそうですが)なれるということで、自己演出フリーク、自分大好きさんたちの注目ツールになるかもしれません。

でも、もっとフレームをたくさん選べるようにしてほしいですよね。プリクラ文化の国なのに、フラワー2色と銀フレーム1色って・・・。

maido_stamp.jpg

久々ブログランキング: なるほどね、と思ったらクリック

投稿者 鶴野充茂 : 13:13

2006年08月04日

年齢を聞かれるのは不快か

読売ファミリーの取材で、「女性に年齢を聞くのはなぜ失礼なのか」というテーマで、「なぜ人は年齢を聞くのか」などについて聞かれ、コミュニケーションと自己演出の観点からコメントしました。

(参考:8/2版掲載号

その掲載紙をもらって読んでいたら、記事中に興味深いデータがあったのでご紹介します。

中部学院大学の田久浩志教授たちが04年に実施したアンケート「何がセクハラとみなされるのか?」で、年齢を聞かれることに関して出た結果を見ると、18-60代の男女1345人中、934人が「あまり不快でない・別に感じない」と回答。

年代別では、「別に感じない、あまり不快ではない」と答えた人が、20代では68%、30-40代では49%、50-60代では55%、となっています。30-40代で「やや不快」が40%、「きわめて不快」が11%です。

つまり、30-40代って、「ん~、ちょっと微妙な年齢?」と思いやすい年頃なんでしょうか。

いや、もっとも個人差が出やすい年代という見方もできますね。

「えっ、ホントに同い年ですかー?」という人、いますもんね。

ちなみに、その記事の中で、「年齢以外に聞かれて嫌なこと」ワースト5というのが出ていて、

1.体重  2.夫の職業や年収  3.子どもはまだ?/一人しか作らないの? 4.学歴  5.子どもの年齢

だそうです。

体重って、日常会話で聞くようなトピックなんですかね。素朴な疑問ですが。

投稿者 鶴野充茂 : 11:32

2006年07月15日

背中で自己演出

暑い中、自宅に食洗機の取り付けにきてもらいました。

071506.jpg

それはいいんですが、スタッフの兄さんのTシャツの背中にギョッとしました。

骸骨顔のクモの絵柄です。

この人は何を発信しているのか。思わず考えてしまいました。
(この写真は隙を見て撮りました)

「オレを甘く見るなよ、ナメると噛み付くぞ」

「このクモに誓っていい仕事するぜ」

「ボク、クモが・・・好きなんです」

その意図を聞くことは出来ませんでしたが、今日の仕事にこのTシャツを選んだのにはきっと理由があるはずです。コミュニケーションを生業としている者として、そのメッセージをうまくキャッチできず、まだまだ修行が足りないと反省してしまいました。

投稿者 鶴野充茂 : 14:00

2006年07月06日

新刊「SNS的仕事術~ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える! 」予約受付開始

私の新刊、「SNS的仕事術~ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える! 」(ソフトバンク新書)の予約受付がアマゾンで開始されました。

SNS的仕事術

まもなく(7/15頃)発売開始されますが、いち早く入手されたい方はこちらからどうぞ

「SNS的仕事術」と、タイトルに「SNS」がついているので、mixiやGREEといった「SNS」を活用した仕事術のような印象を与えてしまうかもしれませんが、「SNS的」な発想や方法で個人のソーシャルネットワークを構築・発展させながら仕事をする、というワークスタイルを紹介しています。(SNSの話も当然出てきます)

帯にあるように、いかに個人の情報発信力(私は自分の言葉で「自己演出力」と呼んでいますが)を高めていくかをできるだけ具体的に分かりやすく紹介することを心がけてまとめました。

「SNSってよく分からないし、ブログ書くのも大変そうだし、、、、でも自分の名前で仕事をしていきたい!」という方にも参考になりそうな事例を紹介しています。

お読みいただいた後、ご感想などお聞かせいただければ嬉しいです!

投稿者 鶴野充茂 : 13:29

2006年06月26日

タクシーも自己演出

今日乗ったタクシーの運転手さんが、「指名と車を見つけて乗ってくれる常連が多い」と言うので、その理由を聞いていたところ、1つの工夫がこの行灯。

taxi062606-1.jpg

自分で細工をして作ったのだとか。わずかこれだけで「いつものお客さんは見つけてくれる」のだと。

taxi062606-2.jpg

後ろから見るとこんな感じ。

もっとも、こんな工夫も「組合に入ってないからできること」だそうです。個人タクシーで、しかもどこの組合にも属していないからこそ自由にできる。

ちょっとした工夫ですが、圧倒的多数の他のタクシーが同じルールにしたがって形が決まっている中に、一台こういう車があると、確かに目を引きますね。

もう1つ運転手さんが言っていた工夫は、「大手町で待つ」という決まりごと。

それで、固定客をつかんでいるようです。

投稿者 鶴野充茂 : 23:01

2006年02月28日

トイレで確認すること

メッセージを発信するという行為には目的があって、

発信者は、どうすれば相手の行動を変化させられるか

どうすれば自分が投げかけたメッセージに反応してくれるかを常に考えているのだと思いますが、

こういう張り紙を見つけると、メッセージの送り方には工夫できることがたくさんあるな、と思ってしまいますね。

paper.jpg

写真は、打ち合わせに訪れた某広告会社のトイレの鏡に貼ってあったもの

ラミネート加工している紙が折れ曲がっているところを見ると、初めて貼った日から、結構な年月が流れていることが推測できます。

そんなに今も尚、トイレットペーパーで手を拭く人が多いのでしょうか(この会社では)。

鏡の真ん中にデカデカと貼り付けるほど、トイレットペーパーで手を拭くことによってこの会社に与える影響が大きいのでしょうか。

もしそうだとしたら、時々、発信するメッセージを変えて、「もうトイレットペーパーなんかで手を拭かないでおこう」と思わせるような方向をt考えた方がいいんじゃないでしょうか。少なくとも、この「広告表現」が、期待した効果を出していないということであれば。

もちろん、このメッセージによって、本来、トイレットペーパーで手を拭いていた人までもが思い留まり、期待した効果を得られているから貼り続けているのかもしれません。でもだとしたら、トイレットペーパーで手を拭かないほとんどの人たちが、なんとなく寂しい思いをしなくてよくなるように、少しずつ大きさを小さくして目立たなくするなどの工夫がほしいところです。

この張り紙を見ていると、まるで宿題しようと思っていたところに、「宿題早くやんなさい」と言われてその気をなくす子どもの気持ちになる、という人も多いのではないか、なんてことを考えてしまいます。

ランキングはいかがでしょうか?

投稿者 鶴野充茂 : 18:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月24日

ライフスタイルは自分で選ぶ?

今日は昼にコロンビア大学院で意見交換。

columbia012306.jpg

訪れるのは実に5年半ぶり。現役のコロンビア大院生+先生と話をしてきましたが、時代を問わず、日本人学生の間で常にあるのは、卒業後に「アメリカに残るか、帰国するか」という問題。自分のことを振り返って考えてみても、当事者としては確かに大きな問題。でも、しばらく経ってから考えると、「どこにいるか」よりも「何をするか」「いかに働くか」の方がずっと重要だと思いますね。

columbia_gang.jpg

特に改めてそう確認したのは夜です。忙しく働くメンバーで夜遅くに集まってライフスタイル談義。弁護士、記者、コンサルタント、そして私というメンバーですが、抱える問題は洋の東西を問わず同じで、「いかに生きるか」「いかに人生を豊かにするか」。

自宅で働く方法、健康維持、パートナーとの関係。NYで駐車場に月500ドル払っていた、週2回はヨガに通う。みんなそれぞれに試行錯誤しています。でも、はっきりと今の生き方を選択している理由を自覚しているのが印象的でした。

そうせざるを得ない、というよりも自分の意思でそう決めた、という感覚です。

そして、ここに来て気づいたのは、根本的な発想の差です。

・ この資格を持っていたら安心、とか、この会社で働けたら成功、とよく言う人はいつもしんどそうにしている

・ こういう生き方をしたい、と先に自分で決めて、そのための手段を工夫する人は、いつも生き生きしている

どっちが良いか、という問題よりも、どちらの生き方を選ぶか、というのもまた、人は知らず知らずのうちに選択しているようです。

myapartment12306.jpg

学生時代に住んでいたアパートメント。一階は今も変わらずにベーグル屋と韓国料理屋。

rockefellercenter012306.jpg

夕方のロックフェラーセンターの様子。冬にスケートリンクになっている広場は正面奥の半地下にあります。

times_sq012306-1.jpg

夕方のタイムズスクウェア。さすがに人が多い。

times_sq012306-2.jpg

大阪の道頓堀川のネオンと同じくらい有名なアングルからの写真ですな。

投稿者 鶴野充茂 : 14:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月11日

メール講座

このたび、毎日コミュニケーションズの毎日キャリアナビに連載していた「最高の仕事 獲得プロジェクト」が個別配信できるようになりました。

つるの式コミュニケーションメソッドに次いで2つめのメール講座として登場です。完全無料、イヤになったら配信解除自由のリスクフリーです。

最高の仕事 獲得プロジェクト」の登録はこちらからどうぞ。


つるの式コミュニケーションメソッド」の登録はこちらからどうぞ


ただし! 現在、プログラムの動作を確認中のため、本当にきちんと配信されるかをテスト中です。うまく届かなかったり、複数まとめて届いたりしても笑って許してくださいね。

ランキングのカテゴリーを替えてみました!

投稿者 鶴野充茂 : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月04日

産地のアピール

こういうニュースはPRの仕事をしている人にはとても参考になりますよね。

--------(以下、引用)

眼鏡かけ2千人がマラソン 福井、フレーム産地で大会 (共同通信)

 汗でずり落ちる眼鏡を気にしながら、苦しそうな表情でゴール-。眼鏡フレームの生産日本一で知られる福井県鯖江市で4日、「めがねマラソン」が開かれ、22都府県から集まった男女約2100人が出場した。
 参加資格は「眼鏡の着用」。ハート形のサングラスや、鼻とひげが付いたおもちゃの眼鏡のほか、絵の具で目の周りに眼鏡の枠を描いたランナーも登場。観客から大きな歓声が飛んだ。

--------(引用おわり)

きっと面白い写真が地元紙やローカルニュースで流れたはずです。絵的におもしろい。想像できますよね。

最近、よく取材で、「自己演出プロデューサー」の仕事が一目で見て分かる写真を撮りたい、と言われて悩んでいます。

さて、今日は何位でしょうか?

投稿者 鶴野充茂 : 18:29 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月05日

一目見て感じること

見た目をどう工夫するかというのはつくづく大切だと思いますね。言葉は伝えるのに時間がかかるけど、視覚的に伝えることができれば一瞬です。

先週、愛知万博に行ってきました。そこでこの「見た目」を何度も考える機会がありました。

1.オーストラリア館の「ワニロール」

メニューに文字だけで「ワニロール 1100円」って書いてあるんです。ワニロールですよ。とりあえずどんな味がするのか食べてみようって気になって、注文しました。

で、出てきたのがこれです。

ワニロール

ワニロールなんて言っても、実際はワニの雰囲気はどこにもなく、鶏のササミカツみたいなの。これ、絶対にわざとメニューに写真を載せていないと感じました。文字で想像させて買わせる。写真で見たら、たぶん買わないもんね。味も、アッサリしたササミみたいな感じでした。

2.展示しているものは何か

次に、とある国のパビリオンの展示風景。ねじれたスクリーンに映像が映し出されているのですが、私の目に飛び込んできたのは、映像ではなくズラリと並んだプロジェクターでした。この何十台もの同型プロジェクターは、レンタルなのか購入したものなのか、購入したものなら固定資産なのか、どうなのか、と本来制作者が意図していないであろうことに思いをめぐらせていました。

プロジェクター

で、こんな凝った展示のすぐ下にはこんな風に寝ている人もいました。

寝ている人

3.えっ、何あれと思わせる外観

目を引くというのは重要だと思いますね。一際目立っていたのがスペイン館のこの外観。

スペイン館

陶器のブロックが屋根まで積みあがってました。吸い込まれるように入りましたが、ここで食べたイベリコ豚の生ハムが最高でした。

4.スーパー?

万博開場内で、「あ、明日の朝のパンを買おうかな」なんて思わせるような雰囲気の店がありました。

土産物屋

そのへんのスーパーみたいでしょ? あるいは、産直野菜の販売コーナーみたいな感じ?

でもこれ、土産物屋なんですね。「モリゾー・キッコロ」グッズがいろいろ売ってるわけなのですが、見た目がスーパーみたいだから、ついついその気もないのに入ってしまいそうになります。そして、「あっ、ここは土産物屋か、どれどれ」と棚を見て回ることになり、購買を誘う、と。

そういう戦略なのかもしれません。

見た目って重要ですよね。

もし、私のようにそう思ったあなたには、良いイベントがあります。⇒ 日野江都子の「The Look Best」外見・印象力教室

日経新聞にも紹介されました。

投稿者 鶴野充茂 : 19:17 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月07日

メッセージの訴え方

ゴールデンウイーク最後の週末、雨の中、体でメッセージを発信している人たちがいます。

デモ

私のオフィスの前を、マイクで掛け声をかけながら、ゆっくり進んでいました。

進むペースを決めているのは、先導しているパトカーなんですね。管理されている、お行儀のいいデモという感じでした。

投稿者 鶴野充茂 : 10:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月03日

自己演出と自己演出マーケティング

自己演出や自己演出マーケティングという言葉をたくさん使ってきましたが、何を意味しているのかを今まで一度もこのブログや自社サイト上にまとめていませんでした。ずっと気になってはいたのですが、最近、自己演出に関する取材や質問を受ける機会が増えてきているので、エイヤッと簡単にまとめたページを作りました。

自己演出はこちら

自己演出マーケティングはこちら

投稿者 鶴野充茂 : 19:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月15日

SOHO domain 5月号で紹介されました!

このブログがSOHOドメイン5月号で紹介されました。

SOHOドメイン

掲載ページはブログコンサルタント中野瑛彦さんの「事例でわかる「勝ち組」ブログ」P71です。

SOHO domain

ブログ&SNSの実践的活用法ということで紹介されています。

投稿者 鶴野充茂 : 17:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月13日

え!? 話し上手の方がメディア対応下手だって?

昨夜、メディアトレーニングの大御所、山口さんと4/23-24に予定しているイベントの詳細を詰めてきました。

山口さんは、「一般的に話がうまい人、とりわけパワフルな経営者や営業のベテランほど、メディア対応が下手」だと言います。詳しくは、メディアトレーニングの時にゆっくりご紹介いただきますが、その理由を聞いて私は納得。要はまったく話のアプローチが違うんです。

同じスピーチでもこれほど違うのか、と目から鱗の体験になりそうです。

これは、広報担当者はもちろん(本当に早く体験した方がいいですよ)、自分の名前で仕事をしていこうとしているすべての人に役立つノウハウだと思います。今やメディア活用はプロモーションの鍵ですからね。

実際にカメラを回しながら一人ひとり模擬インタビューを実施します。こんな本格的なメディアトレーニングをこんな手軽な条件で体験できる機会は他にはないと思います。ぜひお見逃しなく!

4/23-24のメディアトレーニングの詳細はこちらから

投稿者 鶴野充茂 : 12:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月01日

退職の挨拶で飛んでくる

最近、年度末ということもあってか、このサイトに「退職・挨拶」というキーワードで飛んでくる人がめちゃくちゃ多くて不思議に感じていました。(以前「毎コミ」の連載コラムで退職の挨拶について書いたためにそれが検索エンジンにひっかかっているようです)

この人たちは、退職間際でみんなの前で簡単挨拶スピーチをするための情報を求めているのか、

それとも、「このたびはお世話になりましたメール」を書くための情報を求めているのか、

あるいは、単なる「退職・挨拶」フェチなのか。(?)

結局、この疑問についてはまだ解決されませんが、最近、改めてこの退職の挨拶メールの体験を振り返って考えることがあります。

今年の1月、私が会社を辞める時、仕事でお世話になった社内外の「どうしても書きたい」約950人に1通ずつ退職の挨拶メールを送りました。まる3日間かかりました。

そのうち、100通くらいが不達で戻ってきました。つまり、会社を辞めている人がそれくらいいたということです。

で、250人くらいから返事が返ってきました。

熱いメールを送ると、熱いメッセージが戻ってくることが分かりました。

「今までずいぶんいろんな退職や異動の挨拶メールをもらったが、こんなに明るいものは初めてだ」とある役員からの返事や、「ぜひ一緒に仕事をしよう」というお誘い、「俺も辞めたいけど、辞められない。羨ましいなあ、がんばれ」という励ましなど、こんな時でしかやり取りできない本音がたくさん届きました。

返事を書ききれないくらいの返信メールを受け取ったとき、BCCで「一斉配信失礼します」とやらずに良かったとつくづく思いました。退職の挨拶メールをきっかけに、しばらく会わなかった人と改めて挨拶する機会を得たりしましたし、実際にビジネスに結びついた人も何人もいます。その後、私のセミナーにもたくさんの人が参加してくれました。

人の一生には、節目となる、とても大きなイベントが何度かあって、その時には多くの人が話を聞いてくれるように思います。たとえば、卒業、就職、結婚、離婚、退職。特に、「決断」を伴うものには強いメッセージ性がありますね。なぜ今か、なぜそう決意したか。そのあたりの本音を身近な人は聞きたいわけです。そんな時には、伝えた相手からの反応も得やすいですから、メッセージを伝える機会としても大きなチャンスと言えるのでしょう。

そんなわけで、退職の挨拶をこれから書こうという方は、せめて返事をもらいたい人だけには、Toで送ることをお勧めします。

(退職の挨拶について書かれている方にTBさせていただきました。退職の挨拶つながりということで、以後よろしくお願いします! 仕事を辞められた皆さん、お疲れさまでした!)

退職する前にランキングをチェック?

投稿者 鶴野充茂 : 20:05 | コメント (0) | トラックバック

自分探しの自己演出講座(3)可能性を開花させるには行動する必要がある

考えていても結果は出ない

ソフトバンク:eキャリアの連載、第3回のコラムです。

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やってみないと結果は出ない。これはほとんどの人がよく自覚していることだと思います。でも本当の問題は「何をやるかをどうやって決めるか」ではないでしょうか?

前回、私はまず「自分がたくさん持っているものに目を向けよう」と書きました。人よりたくさん知識があること、多くの時間やお金を使ってきたこと、あるいは人から「すごいね、羨ましいよ」なんて言われたことなどを考えてみてくださいと提案しました。

「そんなのがあれば苦労しないよ。こっちは仕事が決められなくて困ってるんだ」という人は、ひょっとしたら人よりたくさんの自由な時間があるのかもしれません。それだって「人よりたくさん持っているもの」の1つですね。

今回、考えてほしいのは、その「たくさん持っているもの」をどうすれば「極められるか」ということです。

続きはこちらで

投稿者 鶴野充茂 : 06:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月22日

自分探しの自己演出講座(2)あなたには可能性がある

ソフトバンク:eキャリアの連載、第二回のコラムです。

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自分が進むべき道を決められない人や、「本当にこれでいいのかな」と悩んでいる人の話をよく聞いてみると、多くの場合、その問題意識の原点は、「自分の強みがよく分からない」というところにあるようです。

そして、この悩みを持つ人たちは、「結局いろいろやってきたけど、どれも中途半端な気がする」という思いを抱きながら、日々を過ごしているようです。

では逆に、「強みがある人」って、一体どんな人なのでしょうか?
専門知識や特殊なスキル・経験あるいは才能がある人ですか?

●繰り返しが強みを作る

「強みがある人」を具体的にイメージしてみると、はじめは自分にないものを持っている羨ましさを感じるかもしれませんが、面白いことに、よく考えると持って生まれた才能によって今日の成功があるというよりも、人よりたくさん繰り返すことで得たものだということに気付きませんか?

続きはこちらで

投稿者 鶴野充茂 : 16:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月08日

自分探しの自己演出講座(1)あなたには可能性がある

ソフトバンク:eキャリアの連載が始まりました!

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もしもあなたが、次のどれかにあてはまるとしたら…

そんなあなたのために、良い方法があります。

皆さんこんにちは。“自己演出プロデューサー”の鶴野充茂です。

私は最近、勤めていた会社を辞めて独立したのですが、それを周囲に伝えた時に最も多かった質問は、「一体、どうやってその仕事でやっていこうと決めたのですか?」というものでした。

実は私も長年、自分が進むべき道が分からずに悩み続けていました。
しかしたった1つのことを続けていたお陰で、気がついたら自分の道を決めて独立していたんです。

それは何かというと「情報発信」です。

続きはこちらで

投稿者 鶴野充茂 : 16:38 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月04日

実はですねえ・・・

私事ですが、独立して1ヶ月経ち、今まで自宅兼オフィスでやってきましたが、このたびきちんとした(古くて狭いけど)事務所を構えることにしました。

悩んで決めて、決めて悩んで・・・の繰り返しがしばらく続いたのですが、ついに。

くわしくはビーンスターのページをご覧ください。

投稿者 鶴野充茂 : 20:33 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月01日

Yahoo! Internet Guideで紹介されました

先日、ソフトバンク・パブリッシングの「Yahoo! Internet Guide」から取材を受け、今週発売の 4月号で、ソーシャルネットワーキングをビジネスに使いこなす、というテーマで私、語っています。

Yahoo_4_05.jpg

「SNSで情報発信することで独立のきっかけがつかめました」

というタイトルになっています。

「メデコミ会の交流会では、毎月たくさんの方とお会いしますが、その場では名刺交換する程度で終わってしまいがちでした。でもSNSのおかげで変わりましたね」という鶴野さん。(以下、略)

続きは本書でご確認ください。

投稿者 鶴野充茂 : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

最高の仕事を獲得するコツ

毎日コミュニケーションズの連載が最終回を迎えました。(応援はこちらで

昨年9月から、「転職必勝ガイド」と「転職はじめ~る」で「最高の仕事獲得プロジェクト」というコラムを書いてきましたが、今回が最終回になりました。最後に、これまでの内容を総括して、「最高の仕事」を獲得するためのアドバイスをまとめたいと思います。 続きはこちら

bestjobs.gif

投稿者 鶴野充茂 : 22:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月17日

hi-hoで紹介されました

「hi-ho しごと」サイトの人財ウォッチというページで、紹介されました。

ビーンスター

hi-hoのページを見る

このブログを応援する

投稿者 鶴野充茂 : 18:55 | コメント (0) | トラックバック

2・16セミナー御礼

昨日、自己演出マーケティングの初めてのセミナーを開催しました。お集まりいただいた皆様、ありがとうございました。

やはり、発信するとたくさんのフィードバックを得られるので本当によかったです。内容をアップデート・改善しつつ、今後も続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくおねがいします!

sem216-1.jpg

会場はこんな感じでした。

sem216-2.jpg

実は途中から胃が強烈に痛くなってたんですよね。ちょうどこの頃から。

sem216-3.jpg

参加者の目を見ていると、興味のあるところとないところ、他に別のことを考えている人などがよく分かります。

sem216-4.jpg

後ろの方だとスライドの下の方が見えにくかったですね。次回から改善します!

こっちもがんばります!

投稿者 鶴野充茂 : 18:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月07日

古くて新しいメッセージの伝え方

メッセージを伝える方法にはいろいろありますが、今やどんどん利用頻度が下がっている意思伝達手段である「手紙」を利用するのも時に効果的です。その中でも、こういうツールを使えば、かなり印象に残りやすいんじゃないですかね。

巻物レター

140円切手を貼付すれば、そのままポスト投函で郵送可能な巻物。年賀状、招待状、挑戦状などに使用すれば、お相手に大きなインパクトを与えること受け合いです。

変化がよく分かりますね。

投稿者 鶴野充茂 : 09:24 | コメント (0) | トラックバック

自分の強みを見つけるコツ(3)

強みを見つけるコツとして、これまで、
(1) 発言・発信することで、周りから「教えてもらう」
(2) 記録することで、自分で「気がつく」
という方法を考えてきました。

自分の強みがわからなくて、苦悩しているときの状態というのは、“店を開きた
いのに、何屋さんをすればいいかわからない”のとよく似ています。つまり、ど
んな店を始めるか決める前に、とりあえず手持ちの在庫を見渡して(自分の強み
を探して)みるものの、結局何も始められないような状態です。

そんな状態で、何屋を開店するか決めるには、どうすればよいでしょうか。

「ああ、こんなお店をやってみたいな」という具体的なイメージを持つこと。そ
れが店を長く続けられる秘訣です。

話を個人の「強み」に戻しましょう。こういう状況では、まず、「漠然とした強
み探し」をやめることです……

続きはこちらから ⇒ http://career.mycom.co.jp/job/job_project/

こちらもチェック

投稿者 鶴野充茂 : 06:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月02日

2/2発売のリクルート・ビーイングで私、語ってます

本日発売のリクルート・ビーイング2・9号で私、語っています。

[リポート]社外にブレーンを持つ! 「人脈づくり」10の方法 の中です。

b-ingFeb2005.jpg

ご参考まで。

投稿者 鶴野充茂 : 15:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月01日

あれもこれもではなく、あれかこれ

今日の日経産業新聞に久々に「お、いい事言うなあ」というコメンタリーがありましたのでご紹介します。

<眼光紙背> トレードオフ

競争戦略に優れた日本企業を表彰する「ポーター賞」には「トレードオフ」という審査基準がある。独創的な製品、サービスで他社との差異を際立たせるには「何をするか」だけではなく、「何をしないか」の選択が重要だという。何でも屋はダメというわけだ。(以下略)

このあと、セコムは人手による巡回警備を廃止して機械警備に転換すると宣言し、ヤマト運輸は1976年に主婦を顧客とした「宅急便」を始めると79年には商業貨物からの撤退を宣言した。この時、松下電器にも自ら取引辞退を申し出たと続きます。宅急便というビジネスモデルのヒントは牛丼しか出さない吉野家だった、とも。

何かにフォーカスせよ、特化せよ、とはよく言われることですが、代わりに既存事業を「辞める」という決断は大変な意思決定です(役所なんて特に)。しかし、情報発信もやはり同じで、「なんか、いろいろやっている」人よりも、「あれを辞めてこれをやってる」人、という方がメッセージ性ははるかに強いですね。

情報発信のメッセージ性だけで意思決定をする人もいないかもしれませんが、何かをやめて何かを選択する、という意思自体がドラマであり、ニュースにつながりやすいことだけは確かです。

私も昨日で会社を辞めて今日から独立です。ニュースにつながるような展開ができるようにガンバリマス。

こちらも含めて。

投稿者 鶴野充茂 : 12:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月31日

自分の強みを見つけるコツ(2)

「自分の強みがわからない……」。そう悩んでいる人の多くは、心の奥のどこかで、「自分には優れた才能が与えられていて、それさえ見つければ、人生が大きく変わるはずだ」と考えているようです。あなたの場合は、どうでしょうか?

もしかしたら、本当に自分のなかに“強力な何か”があるかもしれません。単に、それに気づいていないだけなのかもしれません。でも、こんなふうに信じていても、実は何の強みもなかったとしたら、どうしましょう? 一体どこで見極めをすればいいのでしょうか。

実は、「強み」には2種類あります。

1つは、先天的に得意なこと。つまり、もともと苦労しなくても人と比べてうまくできるようなことです。運動神経や音感、器用さなどが、そのわかりやすい例でしょうか。

もう1つは・・・

⇒ 続きはこちらに (最高の仕事獲得プロジェクト)

強みを見つけるには他者も参考に!

投稿者 鶴野充茂 : 06:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月25日

海外で痔

個人の情報発信にもいろいろありますが、必ずしも実名で公開したくはないものの、知らせたい、貴重な体験がある、知っていることがある、という場合もありますよね。

知人がこんなのを公開しました。

海外で手術~痔編(これしかないはず)

痔でタイに緊急移送される男の物語です。読んでいると、お尻がしょぼしょぼしてきます。

でも、メッセージ性たっぷりです。ドラマです。友達として誇りに思います。(?)

1月7日の日記、「 今年は、痔無し元年です。」「 健常者としても毎日を満喫しています!」

のコメントが泣けます。

こっちもがんばるぞー!

投稿者 鶴野充茂 : 11:11 | コメント (2) | トラックバック

2005年01月24日

自分の強みを見つけるコツ(1)

(以下、毎日コミュニケーションズ「転職はじめ~る」最新原稿から)

これまで4回にわたって、「信頼を得るためのコツ」について考えてきました。今後、数回にわたって、「自分の強みを見つけるコツ」について話を進めたいと思います。

今後の進路や目標が定まらない人の多くは、自分の強みが何なのかがわからないために、次なる一歩を踏みとどまっているケースが多いようです。皆さんのなかにも、「もっと自分の強みを活かせる仕事がしたい。でも自分の強みって一体何だ?」という問題を、頭のなかで、ぐるぐる回り続けさせている人もいるのではないでしょうか?

そんなときに誰かにアドバイスを求めると、「自己分析せよ」や「もっと深く考えよ」なんて言葉が返ってくるものです。真面目な人だと、そんな言葉を信じてひたすら考え続けてしまい、なかなか苦悩の日々から抜け出すことができなくなってしまうでしょう。

好きなことや、やりたいことが自分のなかに明確にある人は、その方法で考えていくのもよいのかもしれません。しかし、今やこれだけ選択肢の多い時代に、迷わない人のほうがまれなのではないでしょうか? 「強み」ひとつをとってみても、限られた職場の人間関係のなかで相対的に変化するものですから、それを意識できる機会は限られてくるものです。

では、自分のなかに答えがなくて迷い続けている人は、一体どうすればよいか…

続きはこちらから

おっと、こっちはどうすればよいか・・・

投稿者 鶴野充茂 : 07:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月21日

チャケバ

今日の日経MJにギャル語解説が載っています。新鮮な驚きを感じました。

「チャケバ」。

ギャル語で、「ぶっちゃけ話」のこと。包み隠さず、遠慮せずに何かを言いたい場合に「チャケバ、化粧濃くねえ?」などのように用いる。よく知られるように若者の間で以上と同じ意味で「ぶっちゃけ」との表現が長く用いられてきた。ところが一昨年に放映された「グッドラック」の中で、キムタク演じる主人公が「ぶっちゃけ」を多用したことから、これが広く一般にも定着。若者の間で新しい表現が求められるようになり、チャケバが誕生したようだ。(以下省略)

日経読者は異文化コミュニケーションの機会も多いでしょうからね、こういうのもビジネスに欠かせない情報なのかもしれません。

こっちも驚きを隠せません。

投稿者 鶴野充茂 : 12:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月17日

信頼を得るためのコツ(4)

最近、退職の挨拶を、BCCメールで一斉配信する人がずいぶん増えました。その一方で、「おかげで、一通一通個別にメールを書いただけで、めちゃくちゃ反響がありました」と、ある知人は笑って言います。そして、そのメールをきっかけに、「会社を辞めるときに、ずいぶん人脈が増えた気がする」と。

これは一体どういうことなのか。今回は、この「お世話になりましたメール」が生み出す信頼感について考えてみましょう。

出社最終日、多くの人は「一斉配信で失礼します」と断りつつ、数百人に対して退職の挨拶メールを出しています。しかし、前出の彼は会社を辞めるとき、すべてのメールに一人ひとりの名前を入れて、その人とのエピソードを交えた挨拶文を送ったそうです。

すると間もなく、数多くの人から自分との仕事の想い出を綴ったメールが返信され、その挨拶メールをきっかけに、たくさんの人と再び一緒に仕事をする機会を得ました。

彼のように、一人ひとりにケアするのには時間がかかります。しかし、そのちょっとした手間と時間をかけることで、想いや誠意を伝えることはできますよね…

(続きはこちらから ⇒ 「最高の仕事」獲得プロジェクト

信頼獲得のため、こちらもがんばってます!

投稿者 鶴野充茂 : 09:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月10日

今年の目標

年明けには、今年の目標を決める人が多いですね。blogブームの昨今、これを自分のblogに書いている人たちをたくさん見かけます。皆さんの今年の目標は何でしょうか? まだ決めていない人は、他人の目標を見習って(真似して)選んでみるというのはいかがでしょうか?

今年の目標は・・・

・「地味に生きる」、「酒を控える」、「仕事をする」、「勉強をする」

・ 春までに目標体重達成!!!(無理かな?)悪くとも50キロ前半にはしたいと思ってます。

・やりたいと思ったことは 躊躇せずにやる!!

・ 勝率25%回収率130%です。

・無給油1100km継続

・ 1.去年より多く写真を撮る。2.機材は買わない。3.デジカメとプリンターを買う。2.と3.が矛盾してる気がするけど気にしないっ。

・ 昨日スーパーで思わず買った雑誌本(クロワッサン)を見て、ダイエットで体重をただひたすらに減らすよりも見た目ボンキュッボンの作戦に変更することにしました。

・ 片付けができる女

・ 健康を取り戻すことにしたい。

・『早寝早起き』 『キャリアプランとライフプランの見直し』

・ 株でガシガシ稼ぎます。目標は資金80万円で月2万円の利益。

・チヌを釣り上げる確率を3割以上にしたい

・ パパをがんばる

・ ホームページを完成させる

・ BBフライト(レーティング8~9)になる事

・ かっこいい負け犬になる!

・ 何とか関東大会へ出場(22年ぶりとか)してもらう

・ 今年は面白いものを見逃さないぞ!

・ 審美眼を鍛えるという事

・ できるだけ多くの事を忘れる

・ 本をたくさん読む

・ 映画をたくさん見る

・ 労を惜しまない、黒白つける、資産運用

・ 彼女作る!!、自分改造

・ 今年こそ大河ドラマを一回も見逃さないで見る。

・ 娘に怒らない!

・ 毎日日記更新

・日記を書くこと。続けること。毎日、毎日!

・ 映画100本観る!

・ 禁煙

・ 音量を1.2倍、音程の揺れは±10、音域は上下各3度づつ増やす事

・こんな人様のお役に1ミリもたたないブログとは別に、ちゃんと実用性のあるものを作っていこうと考えています。

・ 唐揚げで育てた胸をアピールポイントに加えたい。年女なので、酉年に唐揚げで巨乳を目指します。鳥繋がりで縁起はいいです

・ 会社で一目置かれる人材になる!!

・ 品のある女性

・ 楽しんで励む

・ 人一倍問屋さんを訪問して仲良くなる。その中で積極的に情報を得ながら、経験と知識を付ける。

・ インターネットを大いに活用して今まで以上にパソコンライフを楽しんでいただこうと考えております。

・ 良き出会いがありますように・・・

・体重よりも体脂肪を減らすこと

・ 夫婦仲良く、子育て・仕事ともしっかりやります。自分のために使うお金と時間をつくります。もっと友達を増やします。仕事で手抜きをしないようにします。両親たちに感謝の気持ちを表します。

・ レース編みアーティストとしてデビューできるように努力すること! オンラインショップを開設できるように努力する!一人暮らしすること!

・ 脳がダメならボディを鍛えろ

・ カナダに行くこと

・姿勢を良くすること!!

・ ダイエットしてモテモテ

・ 1:初級シスアドに挑戦します。2:パーティー企画を充実させます。3:きれいに減量☆する。4:マンションローンの繰上げ返済をいたします。5:TOEICのスコアUPを実現させます!

・節約

・ 怒らないこと☆

・ できれば試合に出てみたい

・ 自己中な人間にならない

・ TOEICで860点を超えること

・ アウェイに行く!

・ エンベテッドを受験すること。

・ 1.希望の企業に内定をもらうこと 2.アイアンマンジャパンに出てハワイの出場権をゲットすること(トライアスロンをエンジョイすること) 3.人間関係をもっと豊かにしたい

・老けない事!!!

・ 一人分の料理をおいしく作れる女になる!

・ 1.まっとうに生きる(人として) 2.3~5kgほど痩せてスタイルキープする 3.働く(バイト、パートレベルですが…)

・ HSR九州:1分32秒台 SPA直入:52秒台 オートポリス:2分19秒台 10キロマラソン:39分台 ハーフマラソン:1時間33分台 フルマラソン:3時間50分台 ラオウ昇天(笑):BB60回台

・ 毎日お弁当を作る

・ 「好きだ!」って人に巡り会いたい。

・痩せたい。ベストは43kgなんですけどね~。 お金を貯めたい。彼氏欲しい(でも、できなければそれはそれでいい)。

・ その一・午前10時迄に顔を洗う その二・今年の目標を大晦日迄覚えておく その三・ちょっとここでは言えません

・ 勉強を頑張ろうと思う☆   精神的な面で大人になること  ダイエットも頑張ります♪

・ ノルマ50本!

・ より楽しく仕事をすること。

・ 健康生活です。

・ 自分の感性くらい 自分で守れ

・ 1.馬券回収率 101% 2.幸騎手との相性率 100% 3.優駿エッセイに投函 4.一口馬主勝利への道 5.シンデレラ

・ ★今年中に垢75になりたいです。★臼は69までいけばいいかな。★裁縫のエプロンが欲しい(80%無理くさい)

・ 恋愛面に限って言えば、もちろんトシちゃんと絆を深めること。   それと、秀ちゃんと良い人間関係を築いていきたい。

・ ●朝6時半に起きる ●1週間3000円の食費で過ごす ●願掛けのタメの禁煙 ●節約しながらオシャレをする(29歳デビュー)

・ ルーム・ミラーを換える(HAGUS製パノラミック・ルームミラー)3千円ぐらい、ヘッドライトをHIDに(未定)10万ぐらい?+工賃、ドアミラーにウインカを付ける(MORETTE製ミラーウインカー)2万円ぐらい+工賃、ETC装着(未定)3万ぐらい?+工賃、アーシング(未定)数万円?+工賃

・家計簿をつける

・ 【DH】1.J1シリーズ 予選通過 2.年間ランキング 50位以内 【ST】1.NAクラスで何でもいいから優勝する! 2.エキスパートクラスへの昇格 【4X】1.全日本決勝進出&第1ヒート突破 2.その他レース(SMX等)での表彰台にたくさん上がる。【その他】 1.ウイリー&マニュアル50m! 2.ダイエット

・ ■今年こそウィンダスのランクを10にする■戦士かナイトを育てて思う存分鎧を着る■狩人のAF2胴を手に入れる■HNMと戦って倒す■いいかげんオティボウが欲しい■ダインスレイフ欲しい■ジュワユース欲しい■スコハネ欲しい■サンドのランクを8ぐらいにはする■獣使いのLVを1ぐらいは上げる■詩人やってキノコ帽子&悪魔メット&エラント服着る■誰か代わりにクエストとミッションやって!!

・ 健康オタクになる!

・ 365日なにかを続ける事

・ アルバイト生活を卒業する

・ お酒をのんで記憶をなくさない

100人くらいの「今年の目標」を引用してみました。内容はもちろんですが、ビックリマークの付け方とか、文字の強調など、けっこう個性でますよね。それにしても、これだけ「今年の目標」が集まると、やる気のパワーみたいなのを感じませんか? 言葉自体にエネルギーが宿っているような

今年の目標を宣言されている皆さんにTBかけさせていただきました。「今年の目標」つながり(?)、ということでよろしくお願いします。

皆さんの目標が実現するように祈ってます。

こっちの目標は?

投稿者 鶴野充茂 : 00:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月04日

すべては運任せ!?

どうしようも決着の付けようがない時に、運に任せてみる、という判断をするのも、それほど変な話ではないのかもしれません。

クリスマスを子供と過ごす権利、裁判官が「コイン」で決着をと (CNN)

REUTERS

ローマ(ロイター) イタリア北西部の町トレントでクリスマス前、離婚した両親がそれぞれ、5歳の一人息子とクリスマス休暇を過ごすことを望み、家庭裁判所に訴えたが、裁判官が「コイン」を投げて、権利者を選ぶ裁きを下していたことが分かった同国のコリエレ・デラ・セラ紙が12月30日に報じた。

同紙によると、裁判官は審理する時間がないと述べ、コイン投げによる決着を提案。2ユーロ(約278円相当)コインを投げ、両親に「表か裏」かを答えるよう求めたという。

結局、母親が勝ち、子供と共にクリスマスを祝ったという。

裁判官はこの裁きについて、子供のためだったと強調。男児を自分の子だと主張する2人の女性から真の母親を見い出すため、男児を二つの体に切断すると脅迫を装い、反対した女性を母と判断した賢者ソロモン王の例を挙げながらも、「王のように振る舞うことも出来ないし、子供も分けることが出来ない。運に任せることにした」と説明している。

おー、職務怠慢か!?と 一瞬思うようなニュースですが、よく考えると、善悪が判断つかず話し合ってもらちがあかないなら、運に任せよう、というのは落とし所としては良いように思えました。ナイスジャッジメント、だと思いません? 

今度、もめている場面で仲裁を求められたら、提案してみよう。

こちらも運任せ?

投稿者 鶴野充茂 : 14:13 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月01日

ご挨拶

2005年、新年明けましておめでとうございます。

昨年は、当blogの開設(進捗はこちら)、メルマガの再開(登録はこちら)、各種セミナーのスタートなど、「エンジン始動」の年でした。今年は、1つ1つの活動を具体的な実績につなげて行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。面白い企画、いろいろ考えますからね、ご期待ください。

さしあたって、1月末付で、現在勤めている会社を退社し、独立します。

2000年に中途入社で広報センターに入り、その後、新規事業立ち上げやアライアンス、事業戦略・企画と、幅広い領域で、数多くの最先端を走る方々と仕事をすることができました。担当したビジネスも規模が大きく、競争も変化も激しいもので、大変貴重な経験を積むことができました。

今後は、専門である「コミュニケーション」や「情報発信」をテーマに、個人が「自分の名前で仕事をする」ために不可欠な「自己演出」教育を個人や企業向けに提供していきたいと考えています。

今後ともよろしくお願いします。

投稿者 鶴野充茂 : 10:04 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月26日

PRの裏側

ニュースを見て、へえと思っても、裏事情を知ったら、あぁそういうことか、というのはよくある話ですが、先日とりあげた「 <女子大生に聞く>今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」 」の記事に関して、

この研究の担当教官である宮本二美生教授が元毎日新聞編集委員だったことが分かりました。

教授 宮本 二美生マスコミュニケーション論、メディアと人権、ジャーナリズム論、現代の日本社会(政治・経済)、取材学、報道表現演習、日本語表現応用演習

元毎日新聞編集委員/日本マスコミュニケーション学会会員

●現代は情報社会です。その基盤であるマスコミに私達はどのように対応していけばよいのでしょうか?マスコミを知り、マスコミの時代をいかに生きるかを考えましょう。

(以上、 大阪国際大学人間科学部の教員紹介のページから抜粋)

つまり、学生が売り込んだんじゃなくて、毎日新聞OB教授のネタを後輩の毎日新聞記者に書かせた、みたいな感じですね。まあ、マスコミへのアプローチも教育の一環だと考えることもできますが、どうせやるなら、よその新聞に出せば信用(教授/大学/毎日新聞)を落とさずに済んだのにと思います。(いつまで残っているかな、毎日新聞のこの記事) 

これは「露出をすることのリスク」の良い例でした。 ま、失敗も勉強。 私も教訓にさせていただきます。

情報が一方通行に流れていた「マスコミの時代」はすでに終わりました。広報も広告もどんどん新しいアプローチが求められています。マスコミ時代の人も早く気がついてほしいものです。

現代はみんながこうやって平等に四苦八苦する時代なのです(?)

投稿者 鶴野充茂 : 16:35 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月20日

今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」!?

ネットでこんなニュースを見つけて思わず読んでしまいました。

<女子大生に聞く>今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」

 女子学生は、いま時の男子学生をどう見ているのか? 大阪国際大学人間科学部(守口市)の心理コミュニケーション学科の12人が、女子学生を対象にしたアンケートを、「男の値打ち 女の目」と題した卒業論文にまとめた。結果は、「幼児的、無責任」など、どうも評判はよろしくない。【梶川伸】

 宮本二美生教授のゼミで学ぶ4年の奥村彩子さん、砂山素美さんら女子学生が共同で調査した。質問はコミュニケーション能力、社会に対する姿勢など20項目。調査対象は、阪大、京大、神戸大、関関同立や女子大など京阪神の4年制15大学の計300人。11項目については、回答をプラスイメージとマイナスイメージに分けてまとめた。(中略)

 全体では、マイナス回答の総計が8702で、プラス回答の7659を大きく引き離した。これらから、男子学生の5悪を「幼児的、バカ、無責任、無神経、うそつき」とまとめた。そのうえで、「大人になりきれていない」という声が強いと分析している。やる時はやる、責任感がある、といった好印象の回答もかなりあったが、女子学生の「期待値」も入っていると見ている。
 研究メンバーの川岸真紀さんは「目的を持たず、何となく生きている人が多い」と語るが、「女子学生も一緒と思う」と付け加えた。
 宮本教授は「男子学生は幼いという印象を持っていたが、やはりそうか。他人を理解しない、主体性がないなど、大人になりきれていない。危機には違いないが、学生自身が危機感を持っているところに救いがある」と分析している。(毎日新聞) - 12月20日16時7分更新

ニュース記事の書き方も随分難しいなと思います。クリックさせるには仕方がないのかな、と思いますが、読んだ後にどうも後味が悪いと思うのは私だけでしょうか。つまり、この記事は、内容の信憑性が充分に確認されていない印象が残る書き方なのです。

まず、人は似たもの同士が群れるようにできています。類は友を呼ぶと言いますね。この原則を適用するならば、(1)仮に「幼児的、バカ、無責任」な男子は、同じように「幼児的、バカ、無責任」な男子とつるんでいる可能性が高い。 (2)仮に身近に「幼児的、バカ、無責任」な男子がいると、その周りにも似たような「幼児的、バカ、無責任」な男子がいる可能性が高い。 (3)そうすると、「幼児的、バカ、無責任」な男子を見た女子は、男子はみんな「幼児的、バカ、無責任」と思いやすいことが言える(=「幼児的、バカ、無責任」が今どきの平均的な男子像かどうかは言えない)のではないでしょうか。

もう1つ重要なポイントは、「幼児的、バカ、無責任」な男子と付き合っている女子は、やっぱり「幼児的、バカ、無責任」なのではないかという仮説も成り立ちそうだな、ということです。

調査対象になった被験者「京阪神の4年制15大学の計300人」が、無作為に抽出された統計的に偏りのない「女子」ならまったく問題ありませんが「大阪国際大学人間科学部(守口市)の心理コミュニケーション学科の12人」と直接つながりがある300人なら(学部の卒論レベルではその可能性が高いと思いますが)、結構偏りがあるように思ってしまうんです。

12人で300人のサンプルなら、1人25人から質問紙を回収すれば良いわけですから。反応の良さそうな(男子とつるんでそうな)女子を選んで、メールで1週間くらいの間に集めてしまうことも充分に可能ですよね。

ただし、かといって、この卒論をけなすつもりはまったくなくて、むしろ「おっ」と思う見出しをつけてメディアに送り、見事記事にしてしまった着眼点と行動力は素晴らしいと思います。できれば、そんな奥村彩子さん、砂山素美さんらには会って話をしてみたい。どうしよう、会ってみたら、やっぱり男子は「幼児的、バカ、無責任」だなんて思われたら。

男子って年でもないけどネ。

こっちはどうなってるかな?

投稿者 鶴野充茂 : 16:56 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月15日

名刺管理

日ごろのコミュニケーションでやっかいな問題の一つに名刺管理があり、私も長年悩まされ続けてきましたが、最近、見事に解決されました。

名刺管理  やさしく名刺ファイリング v.4.0 for Windows カラー専用スキャナ付

まあ、値段も高くないし、とりあえずいろいろ試してみようと思って1ヶ月ほど前に買ってみたんです。そう、あまり期待もせず。

その判断は大正解でした。付属の小型スキャナで名刺を連続読み込み(100枚単位で入ります)すると、OCRが勝手に認識して名前や会社名、電話番号、メールアドレスをどんどん自動で仕分けしてデータ格納してくれます。もう、ガンガン行きます。デザインに凝った細かい文字は自分で入力しなおさないといけませんが、それにしてもかなりの精度でデータがどんどん入っていきます。名前もフリガナを自動で入れてくれます。驚き、いや感動です

私が購入したのは、いろいろ調べて決めた、この「やさしく名刺ファイリング」。スキャナもカラーと白黒がありますが、カラーで正解だったと思います。年賀状の季節、今年からちょっと気持ちに余裕ができそうです。

最近の「正解だった買い物」の筆頭です。騙されたと思って、皆さんも使ってみてください。アマゾンで買えます。

今の悩みはこのランキング、かな。

投稿者 鶴野充茂 : 10:19 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月12日

トイレとコミュニケーション

タバコを吸う人には、オフィスのタバコ部屋(今は分煙ですからね)内で、スモーカー同士のコミュニケーションがあります。ビジネスの場では意外とこういう非公式な場でのコミュニケーションが日々の仕事のやりとりに影響されているケースも多いようで、営業マンやマメな人たちの中には、スモーカーでもないのにタバコ部屋に入って話をしている人もいますね。

男性にとってはタバコ部屋がコミュニケーションの場とすれば、女性にとってはトイレが同じ場という印象があります。オフィスの女性用トイレの近くを通ると、よく中で歓談している声が聞こえますからね。笑い声が連発で、あまりに楽しそうなので自分も入っていって参加したくなる時がある、というのは決して私だけではないはずです。男性用トイレではあまり起こらない現象ですからね。滞在時間の差から来るのでしょうか。

さて、12/9にTOTOが発表した調査結果で、女性が飲食店のトイレで 化粧・見出しなみチェック以外にすることは? という問いに対して、約5割が「メールチェック」か「電話」を、4割が「メールチェック」をしているという実態が明らかになりました。うがいをする人よりもメールチェックする人の方が多いと。

これを見て、やはりトイレは女性にとってコミュニケーションにふさわしい場なのだと再認識しました。

それにしても、TOTOのこの調査はPR手法的に見ても良いケーススタディですね。なんてったって、この調査をきっかけに少なくとも私はTOTOのサイトを見て、魔法びん浴槽のショートフィルムを見て、その機能特性である「6時間経っても2度しか冷めない」というメッセージを覚えたのですから。

※このネタに反応されていた方々にトラックバックさせていただきました。これもトイレのご縁ということでよろしくお願いします! ネタはオクムラさんのblogIT mediaの記事で発見しました。感謝です。

こっちもよろしくお願いします!

投稿者 鶴野充茂 : 08:37 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月09日

個人の自己演出(オリガミ)

自分が得意なこと、好きなこと、こだわりがあることを積極的に情報発信するのは大切なことだと思いますが、子どもの時代にそんなスキルを身につけられると、それはもうライフスタイルとして定着しますから、強いですよね。

そんなことをこのオリガミ・サイトを見て思いました。鶴でもたくさんある。アッパレです。

がんばれヨシキくん

こっちもがんばるぞ、お陰様でベスト10入り

投稿者 鶴野充茂 : 14:50 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月01日

blogの数、年末に1000万!?

すごい伸びですよね。

数字に見るブロゴスフィア――Blog トレンド調査

Blog の数は2003年6月集計時の50万から8倍以上に増加したという。

5.8秒毎に新しい Blog が1つ生まれている、これはつまり1日あたり1万5,000の Blog が新しく作成される計算、と。で、 2004年末までに1,000万に達するが大半は更新がないと。

投稿者 鶴野充茂 : 16:25 | コメント (2) | トラックバック

2004年11月26日

「水着」から裸の勝負へ

「水着」から裸の勝負へ : そういう見出しで、思わず読まされてしまいました。

ネットは、キーワードとクリックの世界です。直感に訴えかけてクリックさせる。それによってトラフィックが生まれ、存在が認識される、と。 で、そこから先に、情報の質が問われていくわけですが、始めの反応を喚起できなかったら、何も始まらない。そんなわけで、新聞などがウェブサイトをやるようになって、記事や見出しにきわどいキーワードが随分増えた、という話をNYにいる頃にジャーナリストからよく聞きました。SEXという単語を入れるだけでクリック率が5割アップとか言う話もあったんです。今から5年ちょっと前の話。

今日の日経産業新聞のこの記事を読んで、そんな話を思い出してしまいました。

「水着」から裸の勝負へ (11/26付)

サントリーが今年を最後にビール・発泡酒のキャンペーンガール廃止を決めた。酒類業界では昨年のキリンビールに続く決定だ。水着姿などでビールを片手にほほ笑むキャンギャルが相次ぎ姿を消す背景には、酒類市場の様々な構造変化が浮かび上がる。 (中略)

キリンやサントリーは今後は発泡酒や缶チューハイを含め、商品ブランドごとのPRに力を入れるという。だが酒類市場の多様化や消費者の変化に対応した新たな販売促進策のあるべき姿は今後も刻々と変わる可能性が大きい。女優やタレントのお色気に頼らない、知恵と工夫を凝らした裸の勝負がこれから始まる。

意味も記者の気持ちもわかるけど・・・。

裸で勝負のランキング! 現在の状況は?

投稿者 鶴野充茂 : 10:26 | コメント (3) | トラックバック

2004年11月18日

韓流ブームでふと思ったのですが・・・

事業企画的、マーケティング的な視点に立つと、誰かが「がーっ」と売上をのばすと、別の誰かのシェアは落ちます。

PR的な視点でも、誰かが「がーっ」と注目されると、やっぱり別の誰かは相対的に報道量が落ちます。

さて、韓流ブームでシェアを落としているのは誰か。いわば、韓流の競合になっているのは誰かと考えたのですが、「氷川きよし」になるんですかね。皆さん、どう思われますか?

ところで、韓流って「ハンリュウ」って読むのだと今更ながらに知りました。

こっちの方も気になるところですが・・・。

投稿者 鶴野充茂 : 22:39 | コメント (2) | トラックバック

2004年11月17日

個人の自己演出

しばらく地域や企業のPR活動の紹介が続いていますが、個人の自己演出として参考になる例がありましたので、ご紹介します。

ステイショナリー評論家 として活動されている 土橋 正さんのサイトです。ブログメルマガで頻繁に情報発信され、見事にオリジナルの世界観を作られています。

「単なる日記」ではなくて、1つ1つを読者にとって「価値ある情報の作品」になっているところが素晴らしいと思います。チャンスあれば、直接お話をうかがいたいな、と思いました。

こちらはどうかな

投稿者 鶴野充茂 : 15:20 | コメント (1) | トラックバック

2004年11月16日

アフィリエイトってスゴイ!

Eコマースのサイトで、全売上のうちアフィリエイトが占める割合が著しく高まってきていることは前から知っていました。アフィリエイトで儲ける系の本も何冊も読んだし、新しいマーケティングを考える上でも常に意識しています。

でも、私ナメていたことを今更ながらに反省しました。これ、自分で申し込んでみたらその世界の広がりにビックリしたんです。マーケティングとか販売・営業とか、広報・広告やっている人も、本気で取り組むかどうかは別にして、絶対に一度実際に自分で申し込んで、この「アフィリエイトの世界」を覗いてみた方がいいです。これは、実際に登録してみないと分かりません!

☆「アフィリエイト・マーケティング」って何か知らない人はこんなのに参加してみてください。私も取り寄せましたが、無料の資料請求だけでも価値有りです。

☆blogやサイトを持っている人は、実験してみると思ってこちらでぜひ登録を。やってみないとわかんないもんです。と、いうか、このアフィリエイトを広告主とアフィリエイターの両方の立場で見てみた方がいいですね。

この仕組みは、体験しておかないと、頭で分かっていても新しいマーケティングに使えません。

投稿者 鶴野充茂 : 17:34 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月12日

新潟に向けて、「ガッツだ」!?

露出の機会にはなるものの、ガッツ石松に対するポジティブな印象にはつながりにくいと思うのですが、皆さんはどう感じますか? 本人が考えてアレンジした企画とは思えないところが重要なポイントなのですが。

ガッツ石松が新潟中越地震被災者へ義援金寄付

 タレントのガッツ石松(55)が11日、東京・芝大門の日本赤十字社を訪れ、新潟県中越地震の被災者へ義援金100万円を寄付した。話題の告白本「最驚(さいきょう)!ガッツ伝説」(光文社、1000円)で得た印税約2000万円の一部をあてたもの。「私たちが心を示す。もう少しがんばって!」。この日は得意の持ちネタ「OK牧場!」を小声で披露するなど遠慮がちだったが、代わりに被災者に“最強”エールを送った。

しかし、なぜいつも赤十字なのか。それはきっと、赤十字以外のところに寄付をすると、そちらの方が目立ってしまうからなのかもしれません。

このイベントで何より大切なメッセージだと伝わってくるのは、「 第2弾の「最驚!ガッツ伝説2」が近く発売される 」というポイントですからね。 「支援のために寄付した」という誰も非難できないニュースなのが、も1つネガティブな印象につながると思うのですが。うーむ。

こっちの成績もうーむです。

そんなことをいろいろ見ていたら、結構、芸能界・スポーツ界が地震被災地区の支援に動いていますね。

がんばろう新潟!とジャニーズがチャリティー野球 ◇ ホリプロが義援金500万円 ◇ アップフロントグループ義援金受付窓口を開設 なっちも“頑張れ新潟” ◇ ジーコ功労代表、新潟と震災チャリティー戦 ◇被災者へ癒しのメロディー…ベルリン・フィル公開リハ

もちろん、それぞれの意図や見え方はどうあれ、具体的な行動に結び付けていることにはとても大きな意味があります。それは間違いありません。

投稿者 鶴野充茂 : 18:30 | コメント (0) | トラックバック

団塊世代の定年と新たな経営課題

日銀の広島支店が発表した調査で興味深い結果を見つけました。

団塊世代の定年、ノウハウ伝承、企業4割悩む――広島県内、日銀調べ (11/12付 日経)

日銀広島支店はこのほど、広島県内企業の人材戦略に関する調査結果をまとめた。調査では、数年後に予想される団塊世代の大量定年退職により、四割強の企業が技能・ノウハウの伝承が経営課題になると回答。一部退職者の雇用延長や社内教育の拡充で優秀な人材を確保しようとする姿が浮き彫りになった。同県のこうした雇用環境の変化は中国地方の他地域にも影響を与えそうだ。

興味深いのは、人材確保に苦労していることではなくて、ノウハウの伝承という「コミュニケーション」が今後とても重要な経営課題として求められてくるという話です。

技能伝承の取り組みでは職場内訓練(OJT)による個別指導が五六%に上り、技能のマニュアル化(三九%)、個人の習熟度表の作成(一六%)などを大きく上回った。

まあ、こういうカテゴライズの仕方しかないのかな、という感じもしますが、どうやって効果の高いOJTにするか、それはつまり、社員教育の話であり、コミュニケーション強化が課題だという話ですよね。ううむ。コミュニケーション専門家にとっては新しいビジネスチャンスです。

投稿者 鶴野充茂 : 11:00 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月05日

昔、ネットは匿名の世界でした

ソーシャルネットワーキングサイトが普及してから加速したんですかね。今では、ネットはファンを募る場にもなっています。⇒ ミス慶応コンテスト

もう一回、大学に行きたくなりました。

投稿者 鶴野充茂 : 21:55 | コメント (2) | トラックバック

2004年11月03日

ライブドア・堀江社長の自己演出

不祥事を起こしたわけでもないのに、なぜテレビに出るたびに株価が下がったのか。

これは、PR/コミュニケーションをテーマに仕事をしている人たちにとって、極めて興味深いケーススタディだと思います。一般的には、認知度が上がれば、株価は上がるのがPR/IR業界の共通認識でした。露出が増えて株価が下がるのは、不祥事を起こして記者会見をし、さらにその席で社長が失態を演じた場合くらいでした。

もちろん、世間のblogの書き込みを見ている限り、ライブドアがファンを増やしたことは確かです。リアルの場に社名が出た価値も大きかった。それでも投資的な視点で考えれば、社長の露出が増えるたびに市場はライブドアに対する期待を下げていったということです。

情報発信力が強ければ強いほど、ポジティブにもネガティブにも強く影響が出る。情報発信の難しさですね。

ライブドア株価

投稿者 鶴野充茂 : 15:07 | コメント (1) | トラックバック

やっぱり大統領選挙は面白い

PR/コミュニケーションの専門家にとって、米国大統領選挙ほど面白い題材はありません。今回は歴史上稀に見る接戦ということで、余計にPR合戦が過熱化しています。

今回目立った動きはblogを使った草の根の活動(最近こんな言葉を使わなくなりましたね。これも大きな変化かも)が増えたこと。なんだかんだ言って選挙の最後は大量の広告を投入していること(最終段階の大きな寄付は広告に消費される)。また、選挙手法としては、これまで定石とされていたswing votersという無党派層をターゲットにせずに、組織票固めを強化したことなどがありました。

そこにきて最後の今、こんな面白い動きがあります。

Election-prediction addiction (CNET)

With just hours left before voting is scheduled to end in one of the most-anticipated presidential elections in U.S. history, political pundits ranging from the amateur to the academic are scrambling to update their Web sites with final forecasts.

みんなが一斉に、結果予想を自分のサイトでやっている、というのです。国民総評論家みたいなノリ? それにしても、選挙でここまで多くの人の参加意識を高めるというのは本当に面白いと思いますね。米国でも日本同様、投票率はどんどん落ちてるんです。非常に一般化して言うと、シニア層しか投票してません。それでもここまで盛り上げるというのはやはりコミュニケーションの力だと思いますね。

投稿者 鶴野充茂 : 01:21 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月02日

発見!? 「はい」は一回!

コミュニケーションの技術とどれだけ関係があるのか分かりませんが、私は昔よく親から「ハイは一回!」と怒られてました。「はいはい」と返事をすることが多かったためです。

で、その「はいはい」のリズムなのですが、その人がPCのマウスでダブルクリックをしているテンポに限りなく近いことを今日、職場で発見しました。つまり、同じ「はいはい」でも、人によって大体固有のリズムがあるように見えてきたのです。

もちろん、ゆっくり言う時の「はい、はい」と、話を早く切り上げたい時などに使う「はいはい」は誰でもリズムが違うのですが、概していつもすばやく「ハイハイ」と言う人は、ダブルクリックの動作も同じようなスピード。ゆっくり「はい、はい」と言う人はダブルクリックのスピードもやっぱり同じくらいゆっくりなのです。

なんせサンプル数が少ない仮説ですし、まったく科学的ではない感覚値ですが、皆さんどう思いますか? 地球が同じスピードで回っているように(?)、人も固有のスピードというのがあるのですかね。

投稿者 鶴野充茂 : 11:13 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月01日

「編集会議」12月号に出てます。

11/1発売の「編集会議」12月号に私が写真付きで紹介されています。

タイトルは、「一人編集長の進化系」です。

編集会議

読まれた方、感想をお知らせください。

▼さて、つるの式blogの最新ランキングはいかに?

投稿者 鶴野充茂 : 10:57 | コメント (0) | トラックバック

低下するのは「聞く力」? ほんとかな

今日(11/1付)の日経新聞に興味深い記事が出ています。

低下する社員の「聞く力」――企業も鍛え直し着手(シグナル発見)

「日本人はコミュニケーション下手」と、よく言われる。しかし、そもそも話を聞く能力が低下しているのではないか、とあちこちで指摘され始めた。社員の「聞く力」を鍛える企業も出ている。

かなり大きな記事です。コミュニケーションは私の専門でもあるので、全部しっかり読みました。

記事は、「最近の若者は~」調で、年配の視点でのみ書かれていることがまず気になるのですが、何よりも、「聞く力が低下する」と言うにはまず、「話す力が現代に対応できてないんじゃないのか」という視点でも検証しないといけないのに、それがまったく欠落しています。

どんどん時代が変わって、コミュニケーションの形態が変化しているのに、それに対応したコミュニケーションのとり方を情報の発信者がきちんと考えていないことにこそ問題があるというのが私の見方です。

話は、聞かせたい方が工夫をしなければならないように思うのですが、皆さんはどう思いますか?

投稿者 鶴野充茂 : 10:19 | コメント (1) | トラックバック

2004年10月27日

名刺の役割

毎月、交流会を開催しているといろんな立場の人がやってくるわけですが、名刺って本当に大切だと思いますね。会社の名刺を出す人、個人名刺を出す人。個人名刺でも、個人名だけの人、自分のオリジナル・タイトルを付けている人。名刺を見れば、自分が自分のことを何者だと思ってもらいたいと思っているのかがよく分かります。

私は出会いっていうのは準備で8割くらいはコントロールできると思っています。どんな人と出会いたいか、どんな関係を構築したいかを考えて準備しておけば、ほぼ実現すると。そのきっかけの1つが名刺なんじゃないか、と。

そんなことをこのニュースを見て思いました。皆さんはどう思われますか?

投稿者 鶴野充茂 : 15:43 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月21日

メルマガで一瞬ユーザーの目を止めさせる技

1つのメルマガにかける時間は平均で30秒だという調査結果があります。メルマガをたくさん登録している人はよくお分かりだと思いますが、ほんとにゆっくり一言一句を熟読するなんてことはほとんどありません。100以上のメルマガに登録している私はおそらく平均10秒もかけていないかもしれません。

そういう読み方をしている人に向けて、「ここだけは注目」とか、「ここはちゃんと読んでね」という技をメルマガ発行者はいろいろ考えるわけですが、今日1つ、私が一瞬スクロールを止めてしまった(しかもこんな紹介文を書いている)ものがありました。

それは、↓この区切りラインです。

---─-----─----─-----─----─-----─----─-----─----─-----

(ここに注目。大切なポイント。ぜひ見てね、なんてのがこの部分にある)

---─-----─----─-----─----─-----─----─-----─----─-----

このザラザラ感。手書き感。まっすぐデジタルなメール文にあって、このガタガタは私の注意を引きつけました。

いろんなのを考える人がいますよね。お見事です。今度使ってみよう。

投稿者 鶴野充茂 : 10:35 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月12日

ヒトのニオイ?

大阪で人材紹介業をされているかずめさんが、面白いことをblogに書いてます。
曰く、人には「匂い」があると。
一目見たら、その人がどんな人なのか、どんな会社に合っているのかが分かる、と。

で、北新地のママはその「匂い」を嗅ぎ分けて客同士のマッチングをしている、と。

私もその「匂い」は理解できます。人よりも敏感に感じ取れる自信もあります。
ただ、そういう匂いを自分がどうコントロールして発信できるのか、という所にもっと興味がありますね。それが自分をマーケティングするという自己演出をより一層強力にすると思うので。

投稿者 鶴野充茂 : 06:55 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月24日

信頼性を考える

自己演出の最も重要なテーマの1つは、信頼性です。
情報を発信する人は、同時にその情報を信用してもらう必要があるので、常に信頼してもらうための工夫を続けなくてはなりません。

そういう観点で、面白い記事を見つけました。

-------------------------------------------
信頼できるWebサイトになるには――IntelとMITが見つけた「答え」

「信頼は常に関係に基づく。個人間の関係でも、企業と個人の間の関係でもそうだ。実際の人間同士のやり取りを介して信頼がいかに形成されるかをめぐる従来のパラダイムは、新しい技術によって急速に変化した。このように電子メディアへの依存が高まっていることから、従来の信頼の概念について、企業にとっても個人にとっても興味深い課題が生まれている」

「企業が顧客の信頼あるパートナーとして自己を確立する役に立つ」とする8項目の戦略的要素のリストを作成した。

1. 透明性を目指して努力する
2. 顧客の立場に立つよう再編する
3. 顧客が自分で問題を解決できるよう支援する
4. 顧客に作業させる
5. 突出した製品とサービスを構築する
6. 自分の製品を競争相手の製品と比較する
7. 信頼に基づいたサプライチェーンを作り上げる
8. 信頼を企業のあらゆる機能を超えたものにする

-------------------------------------------

この論旨でいくと、信頼性を高めることとは、ある意味、関係を強くするという作業の繰り返しなのかもしれません。

もちろん、これはウェブ上の話だけではありませんね。

投稿者 鶴野充茂 : 08:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月23日

1日1200件のblog開設

blogブームで個人/法人の情報発信が盛んになっています。
GMOの3つのblogサービス、1日1200件超の新規開設があるそうです。
多くの人は何を目的に、一体どんなことを発信しようとしているのでしょうか?
blog内容の分類みたいな調査があれば知りたいものです。

投稿者 鶴野充茂 : 10:40 | コメント (1) | トラックバック

2004年09月21日

世界一の朝食

連休を利用して、関西に行ってました。今回の目的の1つは、「世界一の朝食」を食べること。
「えっ、何?」と思うでしょう。コミュニケーションって、こういう仕掛けが重要なのだと改めて思いますね。
何が世界一なのか。なぜ朝食なのか。
 
「世界一の朝食食べて来る」と言うと、皆、「え、何が世界一? 値段? 量? 味?」と質問してきます。
この興味を誘うところ。強力なブランディングです。
 
さて、何の話かと言うと、神戸・北野ホテルのことです。なかなか予約が取れなくて泊まれなかったのですが、今回やっと実現。噂の「世界一の朝食」は、ほんとに良かったです。自家製パンとフルーツとヨーグルトとハムと卵と・・・朝食に1時間半かけて満腹のご馳走(カロリーはそんなに高くない)を堪能してきました。あれだけの量の朝食を食べたのは初めてかもしれません。世界一量の多い朝食?? いやいや、一皿一皿、素材の味を生かして、どれもおいしかったです。部屋もイギリスの小奇麗なB&Bみたいな感じでGood。お薦めです。
 
「詳しくは知らないけど、とにかく世界一で、すごいらしい」そんなメッセージを広められれば強いですよね。
 

投稿者 鶴野充茂 : 22:40 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月16日

個人ブランドとキンカンの努力

個人ブランドとか自分マーケティングみたいなのが最近少しずつ流行りだしてますが、ほとんどの人は、ブランドマネジメント以前に、自分のことを認知されたり記憶してもらったりすること自体にあまり意識が及んでないような気がします。つまり情報の発信力が圧倒的に弱すぎる、と。
 
キンカンみたいに知名度がある商品でも、やっぱりコツコツと「体験してもらうきっかけ」をつくってます。
 
以下、今日の日経産業新聞から

金冠堂、「キンカン」、若年層狙い拡販――携帯容器や試供品。
 
 家庭薬メーカーの金冠堂(東京・世田谷、山崎寅社長)は、主力のかゆみ止め薬「キンカン」の拡販に乗り出す。今年から、六ミリリットル入りの小型の試供品の配布を開始。あわせて、若年層向けの製品開発も進める。キンカンブランドに親しみを持つ顧客層が高齢化しているため。若年層にターゲットを絞って、新たな顧客層としての開拓を進める。
 

最大30万個のサンプルを用意して配る予定だそうです。ブランドは、その人自身の体験と相手との関係の中で初めて強くなるものだと改めて思いますね。
 
あと、この記事の後半を読むと、ブランドは、自分で勝手につくるものじゃなくて、いろいろテストしながら受け入れられるものに調整していくものだということも考えさせられました。
キンカン
がんばれキンカン。

投稿者 鶴野充茂 : 21:20 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月05日

エクセルシオールのイスを買いました!

原稿を書いていると、新しい発想が出やすい環境、原稿が進みやすい場所、というものがあります。
イスと机も重要なツール。体にあったイスと机ってなかなかありません。私はけっこう家具好きなので、いろんな家具屋を回っているのですが、「これはいい!」というイスや机に出会うことは、なかなかありません。
 
最近、原稿を書いていて、「お、これはいい!」と思ったのがエクセルシオールのカウチ型のイスとテーブルの組み合わせ。
体のサイズにもピッタリで、背中のあたり具合もいい。これを何とか入手できないかと思って、エクセルシオールを経営するドトールに問い合わせをして、本当に購入してしまいました。
 
エクセルシオールのイス
 
色は写真のエンジと紺の2種類あって、どっちもよかったのですが、周りの家具とのバランスを見てエンジに決定。
店舗用だけあって、汚れても拭きやすいし、汚れも目立たない色で満足。
 
本当はイス2つ欲しかったのですが、見積もりを出してもらったら、おっと予算オーバー。「なんとかもう少し下がりませんか?」と交渉したものの、「特別注文品なので」と。まとめ買いのタイミングなら少しは安くなるかと思って、「じゃあ、エクセルシオールの新規出店の予定は?」などと聞いてもみましたが、ダメでした。
 
と、いうわけで週末に待ちに待った実物が届いたので、早速リビングルームのコーナーに設置。コーヒーを楽しみました。
 
エクセルシオールのイス
 
(こんな感じになってます)
 
座ってみると、そうそう、これこれ、やっぱり体にフィットするイスっていいねって感じです。
ちなみにテーブルには、禁煙マークのシールはついてませんでした。
 
BGMはボサノバ。ゆっくりコーヒーを飲みながら新聞を読む。おー、カフェの気分・・・と。なんだかゴキゲンな一日でした。
 
 
これで原稿が進んだら、原稿料でもう1つ買おうかな。
 
 
これいいよ、原稿が進むよってツールがあったら、皆さんも教えてくださいね。
 
 

投稿者 鶴野充茂 : 14:47 | コメント (5) | トラックバック

2004年09月03日

みんなコミュニケーションを求めている

不覚にも、このニュースを見て、「おっ、これ欲しい」と思ってしまいました。

プレスリリースを読む限り、私はこのターゲット層ではないようですが、なんだか心をくすぐられるものがあります。

9/7発売。よし、見かけたら買おう。

バンダイ:「うなずきん」

投稿者 鶴野充茂 : 15:30 | コメント (1) | トラックバック

2004年08月29日

フォローしやすいblogとは?

個人がそれぞれの専門性を持ちながらblogでメッセージを発信しているのはとても貴重だと思うのですけど、それを読んだ第三者がコメントを書いたりトラックバックしたりしやすい文章って、一体どういうものなのかと考えています。これがなかなか難しい。
(独自理論のある方、教えてください)

ただ、フォローしにくい文章については、いくつか思うポイントがあります。

・浅すぎるもの

 一言だけでツッコミようがないもの。ほんとにつぶやきだけのような。
 
・思い入れ深すぎ

 一人でガーッと思いつめて書いているもの。そばでただ見守るしかありません。
 
・そうですね、としか言えないもの

 やはり、プラスアルファの情報を出せない自己完結型のはフォローしにくいですね。
 
・タイトルと2行で注意をひきつけないもの

 ニューヨークタイムズなどは、ネットの出現でタイトルの付け方や冒頭の書き出しが変わったと言います。冒頭で興味を持ってもらえないと読み進まないからと。blogもRSSリーダーでチェックする人が増えてくると、個人でもタイトルと書き出しを工夫しないといけなくなる?

・書き手にコミュニケーションツールとしての意識がないもの

 少ないとしても世の中に読者がいることを意識して書いてほしいデスネー。


皆さんは、どんなメッセージなら、フォローが入れやすいと思いますか?

投稿者 鶴野充茂 : 09:32 | コメント (0) | トラックバック

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