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2007年11月07日

初めての入札体験

ある日、農水省から呼ばれました。

nosui.jpg


コミュニケーション研修、メディアトレーニング等の実績が認められて(のはず)、

省内の研修の入札に参加してほしい、とのことで、まずはその説明会に参加せよ、と。

kaiken.jpg

途中、部屋を間違えてぐるぐる回っていると、記者会見の準備をしている部屋を発見。

何だか馴染み深い雰囲気。思わず広報資料をもらって帰りそうになりました。

nyusatsu.jpg

呼ばれたのはこの部屋。狭い業界なので見覚えのある顔も。

さて、肝心の「入札説明会」は、コミュニケーション教育に携わる者としては、突っ込み所満点でした。

・配布資料に書いていることしか言わない(私のプレゼン教室では、書いてあることと同じことを話すのは良くない、と指導しています)

・書いてあることしか言わないのに、よく言い間違える(私のプレゼン教室では、人前で話す前は、きちんと練習しておきましょうとアドバイスしています)

・何から質問していいのか分からないくらい、初心者に不親切な資料(読み手が何を知りたいか、を完全に無視した構成になっている)

・一言も話さない「説明担当者」が裁判か面接のようにたくさん座っている


いや、これは多分、人選ミスなんです。 先方じゃなくて私のことなんですが。

スタッフに行ってもらった方が良かったと思います。本当に。

自慢ではありませんが、私は、たとえば規定のフォームに書き込むのが苦手でダメなんです。アレルギーがある。はみ出して書くのはしょっちゅうだし、ついつい欄外に違うことを書いたり、新しく欄を作ったりしてしまうんです。「この表記、分かりにくい」みたいなコメント書いたり。仕方ありませんよね、そういうフォームを作ったりもする仕事をしているわけですから。職業病なんです。

ところが、この日はうちのスタッフが他の仕事で行けなかったので、私が行ってきたのです。

苦手でも、やっぱり代表ですから、とりあえず役割は果たさねばと、問い合わせ窓口の連絡先だけはメモして帰ってきました。

それで、結論から言うと、この入札、参加できなかったんです。

入札する前に見積りを出してほしい、と言われ、参考価格内かどうかを判断して、参加資格があるところに連絡します、とのことで、連絡を待っていたのですが、入札日まで連絡が来ず。

見積りが高すぎた? いやー、それは考えにくい。 安すぎた? うーん、いや、でも現実的な数字でしょう。 ヨソはいくらで出してるか聞けるの? いや、それを談合と言うんでしょう。でも、出した後ならいいでしょう。

釈然としない気持ちでいろんな人と話をしていました。

すると入札翌日に農水省から電話。

「どうして、入札に参加されなかったのですか?」

は? いや、呼ばれなかったもので・・・

「え、どういうことですか?」


どうやら、ミスコミュニケーションのようです。いずれにせよ入札には参加できませんでした。

「ぜひ次回はお願いします・・・」

そうして、初めての入札は終わりました。



実は、一連のこの経験、得るものがたくさんありました。

・私個人としては、コミュニケーションの事例が1つ得られました。研修でも執筆でもどこででも使えそうです。

・この話をして、逆にたくさんの「入札体験談」を聞けました。いや、世の中、いろんな人が入札を経験し、エピソードや「意見」を持ってますね。

・中央官庁の業者登録(結構タイヘンでした)が終わったので、これで日本全国、省庁の仕事もできます。


反省というか、今後の課題としては、「事情が分からない時にどうやって流れを止めて質問するか」というテーマも考えて、いろいろ試していきたいと思います。

               今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!




 

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年11月07日 11:38