2010年09月29日

講演 「人は誰でも面白い!頭のいい人間関係 すぐできるコツ」

この秋は毎週のように講演を続けています。引き続き、「説明」や「伝え方」、「コミュニケーション」をテーマにしたものが中心ですが、最近新たに入ってきたのが「人間関係」です。

先日お伺いした学校の教員が会員になっている全国組織の講演では、

「人は誰でも面白い!頭のいい人間関係 すぐできるコツ」というタイトルでお話ししました。

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参加者の皆さんそれぞれが割と小さな組織、同じ顔ぶれの中で仕事をしているということで、そんな方々に参考になる話を、というご要望を頂いていました。

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100人程度が出席する会場でした。 

 

講演のペースになっているのは、今年5月に三笠書房から出たこの本。

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頭のいい人間関係「すぐできる」コツ 鶴野充茂(著)三笠書房・知的生き方文庫

 

毎回私はその組織や団体の方々が最も必要としている分野の話を組み合わせて話していまして(大体、本の内容より圧倒的に多くの割合がその個別ニーズに合わせた部分です)、

今回の参加者の皆さんは、今後、とある制度改革で、組織の手続きを大きく変えていく必要のある方々、ということで、

仕事で関わる人たちに、その「変化・変更」をうまく伝え、協力してもらいやすい関係づくり、を中心に話をしました。

  

「どうして今、この話を、自分が、聞かないといけないのか?」

という問いに答えられないと、どれだけ「良い話」「大事な話」と思っても、聞いてもらえませんので、 

いつも反応を確認するまでドキドキしていますが、今日参加者アンケートの結果を見せていただいたところ、とても喜んでいただいたとのことでホッとしました。

  

講演は10月以降もずっと続きます。今後も、現場で求められている実際の次のアクションにつながるような話をしていきたいと思っています。

 

  

投稿者 MT : 13:37

2010年09月28日

USTREAMを実際やってみて分かったこと(1)

USTREAMを自分でやってみようと思い立ち、実際に取り組んでみて分かったことがたくさんあります。

それを少しずつ紹介していこうと考えています。

 

USTREAMとは、誰でも(個人ででも)簡単にネットで動画の生中継(ライブ)の配信をできるサービスで、今年に入って爆発的に利用者が増えています。

ビジネス用途でも、記者会見や製品発表、株主総会、経営方針説明会といったイベントの中継から、USTREAM向けの番組まで、さまざまな種類、目的で利用が広がりつつあります。

 

そんな中、私自身は、新たなコミュニケーション手段の1つとして、どんなことがどれくらいできるのかを実験したくて、今月頭に「まめさんテレビ(http://mame3.tv)」というUSTREAMの放送局を始めました。 (私のツイッターのアカウント名が「まめさん(mame3) 」というのにちなんでいます)

USTREAM上でユーザー登録をすれば、自分でサイトを作らなくても配信はできてしまうのですが、ビジネス用途で活用していくイメージを想定して、アーカイブや情報の検索、ほかのサービスとのリンクをわかりやすくするために、あえて独自サイトを作りました。

 

 mame3-927-1-300x167[3].jpg まめさんテレビの様子

 

やりはじめて最初に感じたことは、「カメラがあるだけで気を使うなあ」ということでした。

厳密に言うと、それが「ライブ(生)」で、喋った瞬間に、あるいは配信が始まった瞬間に「すべて」が生中継されてしまう、ということに、です。

ネット上で見ている人やその人たちの存在を意識し、またその人たちから届く「コメント(フィードバック)」に対応しながら進めていくやりとりは、おそらくラジオともテレビの収録とも違う(それほど多くの経験があるわけではありませんが)感覚です。

実際、USTREAMの企画に携わってきたという人たちと一緒にカメラの前で喋っていても、

「いやあ、見ているのと出るのは違いますね。緊張しました。」

と言う方が何人もいました。

 

ネット上で喋る、プレゼンをする、というのはこれからビジネスで必要とされるスキルの1つになるかもしれないなあ

と、そんなことを考えていたら、すでにアメリカでこんな本が出ていたので、さっそく購入しました。

virtualpresenbook.jpg Virtual Presentaions That Work

どういう種類や目的の「プレゼン」がネット配信向きか、はたまた「ネット配信を絶対に避けるべきもの」か、

ネット上で「プレゼン」するときに、どんなことを気をつけるか、またどんなITの知識が必要か、

などについてまとめられています。

まだ日本では見かけない領域の本ですが、そのうち出てきますかね。

 

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 06:46

2010年07月20日

日本経営合理化協会で、社長向け自己演出講座が始まりました

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日本経営合理化協会で、「社長演出実践塾」という研修講座が始まりました。

話し方・プレゼン、外見・見た目、マナープロトコール、ヴォイストレーニングの4つの側面から、

社長が社長らしく「伝えられる」ようになるプログラムです。

私はこのプログラム全体の監修をしています。

7月から10月まで、4回のセッション。

最初と最後に、変化を感じ取れる工夫を盛り込んでいます。

jissen_gorika.jpg

プログラムの詳細はこちらからどうぞ

参加者は、もちろん皆さん経営層の方で、全国からお集まりいただきました。

変化が楽しみです。

 

 

投稿者 MT : 12:06

2009年11月27日

プレゼン審査に行ってきました

何年も研修で協力している、ある大手メーカーの皆さんが、研修中にプレゼンコンテストをするということで、審査員役で参加してきました。

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私の右隣に座っているのは、最近、幻冬舎から「「また会いたい」と思われる人の38のルール 」 を出して、一気にベストセラー作家になってしまった吉原珠央さん。発売1か月で8万部 だとか。すごい。

ビーンスターでセミナー、研修の講師をお願いしていて、もう何年ものお付き合いになります。

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早めに到着したので、吉原さんの研修セッションにもこっそり参加。

吉原さんが言っていたことで、参加者の反応が良かったのは、表現の言い換えでした。キツすぎない表現の工夫として彼女は、「派手な服を着ている→華やかな・・」「おじいさんおばあさん→人生の大先輩」「クセのある性格→とても個性的な人」などと言い換える方が聞いてる側は受け入れやすい、と。

参考になります!

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たまたまこの日は私の誕生日ということもあって(?)、一緒に打ち上げ。

吉原さんのブログにもその日の様子がありました。

早くも年末モード一色ですけど、お互い、体壊さないようにいきましょう。

ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 16:40

2009年10月27日

鳩山首相の所信表明演説の見どころ

10月26日に行われた鳩山首相の衆参本会議での所信表明演説。すでにさまざまな報道がなされていますが、私なりにそのメッセージ性についてまとめておきます。

本格的なパブリックスピーチとして、良い研究材料です。


■鳩山首相の所信表明演説の概要

 ・過去10年で最も長い所信表明演説 約1万2900字、全52分。

 ・小泉首相26分、麻生首相21分 安倍首相34分(?)に比べてはるかに長い

 ・「国民」という単語が47回出た

 ・NHK放送(衆議院)が14時からの52分間。私は生で全部見たけど、平日昼間に多くの人は見れない。しかも長いので52分間の演説を全部は見ない→興味のある人も、ほとんどはニュースか新聞で見る

こういうものでした。


■見どころ

○「曖昧、現実論に踏み込め」「具体的ではない」と言うけれど・・・

 これ、所信表明演説クラスの大方針の発表だと、結構何をどう言っても言われます。企業の経営方針説明会でも言われますからね。また、具体的にすればもっと時間が延びます。こういう時に効果的な工夫は、具体例を1つ2つ挙げ、判断軸、優先順位の付け方を明確にすることです。そういう意味では、具体的なキーワードが出ていたので、最低限のレベルはクリアされているのではないかと。

◎実は時間の長さの割に、シンプルな構成

 ほとんどの人は52分間の映像ではなく、ダイジェストで見ます。詳しく知りたい人は活字で見ます。そこで大事なのは「見出し」です。今回の所信表明演説は、実は構成がシンプルだった。それが良かった。

 1.はじめに
 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本
 6.むすび

 6章立てです。つまり、「方針」としては「はじめに」と「むすび」を除く4つだけなんです。ポイント4つ。この見出しの数が大事です。少ない方が伝わりやすい。

 ちなみに、麻生首相(2008年9月の所信表明演説)「1.就任に当たって 2.国会運営 3.着実な経済成長 4.暮らしの安心 5.簡素にして温かい政府 6.地域の再生 7.持続可能な環境 8.誇りと活力ある外交・国際貢献 9.おわりに」の9章立て。

 福田首相(2007年10月の所信表明演説)「1.はじめに 2.国会運営について3.政治と行政に対する信頼の回復 4.信頼できる社会保障制度の整備 5.国民の安全・安心を重視する政治への転換 6.子育てを支える社会の実現 7.改革の継続と安定した成長 8.いわゆる格差問題への対応 9.これからの環境を考えた社会への転換 10.平和を生み出す外交 11.むすび ― 自立と共生の社会に向けて」の11章立て。

 安倍首相(2006年9月の所信表明演説)「1.はじめに 2.活力に満ちたオープンな経済社会の構築 3.財政再建と行政改革の断行 4.健全で安心できる社会の実現 5.教育再生 6.主張する外交への転換 7.むすび 」の7章立て。

 ね。項目数がどれよりも少ない。活字にすると、むしろ構成は分かりやすいんです。

 また、今回の鳩山首相の所信表明演説について、「長い」と文句を言う人は多かったけど、時間が従来の2倍なら、「政権交代」の大きな意味を伝えるには、むしろ適切ではなかったか、とも思います。

 いつも程度の長さだと「変化が感じられない」と言われるし(のりピー報道と争う日の演説ですし)、でも、今回の以上の長さになると、テレビの編成や分析、解説する人が大変になる。そういう意味でも、影響のある人たちへの配慮も感じられる「友愛」演説だと思います。


×見出しのメッセージが分かりにくい

 ところが、せっかくシンプルな構成にしているのに、見出しだけ見ても分かりにくいんです。

 2.いのちを守り、国民生活を第一とした政治
 3.「居場所と出番」のある社会、「支え合って生きていく日本」
 4.人間のための経済へ
 5.「架け橋」としての日本

 ねえ。この見出しの付け方、キャッチコピーは、改善の余地があります。

 わかりにくいこと+総論的にあまり反対意見が出そうにないものばかりになっていることが、問題です。△△ではなく○○、という具合に何を変えるのかを明確にしてほしい。分かりやすさの工夫としては、たとえばどんな助成金や補助金が生まれそうなのかをイメージできるものにする。


△大切なことは繰り返す:「国民」47回出た

 国民が主役。国民を大事にしたいんだ、という気持ちは分かりました。

 でも、国民が主役なら、主役は責任重大ですよね。政府としては、国民に何を求めるんでしょう、どんな役割を期待するんでしょう。どういう参画を望んでいるんでしょう。「面白かったらクリックしてね」とか、反応のヒントがほしいところです。だって、主役ですもんね。準備や対策が必要ですよね、国民にも。


○締めの言葉大事。ここは高い確率でテレビに編集なくそのまま出る。

「ぜひとも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか!」
 血色良く、力強く訴えられ、また多くの局で放送されたので、良かったですね


△「全体の印象」

演説直後のテレビ解説は、時間がなくて分析をほとんどしません。もう見たまま、思ったまま言って終わりです。「長い」とか、そんな付加価値のない一言で終わる。こんなのは気にしなくていいんです。

注目したいのは、当日夜と翌朝のニュースでの解説です。ここで何をどう言ってもらいたいかを考えてまとめる。それが大事ですよね。

ニュースでの解説は、中身の要点をいくつか箇条書きに説明して、あとは全体の印象を2つ3つしか言わないし、言えません。そこで何を言ってもらうかがキーです。

夜のニュースでは、要約すると「あいまいだった」という一言に集約できます。

ここで、鳩山さんは本当は何て言ってほしかったんだろう。

何と言ってもらうことを狙ったんだろう。

それが分からなかった。

たぶん、「言いたいこと」を「言う」ので精いっぱいで、ニュース番組の解説でどう「コメントしてもらう」のかという発想はなかったんじゃないですかね。

 

-----翌朝の報道を見て追記:

「今までとは違う国になりそうだ、協力したら面白い、自分たちも参加するんだ、そういう気持ちに皆さんがなったらうれしい」。首相は本会議終了後、首相官邸で記者団にこう語った。(日経新聞10/27/09朝刊)

だそうです。各社の報道ぶりを見る限り、首相が期待するような、「いざ新しい国へ」的な解説でまとめているものは見当たりませんでした。残念。------


オマケ:黄色/ゴールドのネクタイ。赤と並んでPRの世界では「パワータイ」と呼ばれる色。赤は「力強さ」、黄/ゴールドは「親しみ」を伝える色とされます。鳩山さんはこの黄色/ゴールドがお好きのようで、すっかり見なれましたが、これは友愛を印象付ける色で良いと思います。

でも、できればTPOに合わせて雰囲気をちょっと変えてほしいです。ワンパターンと思われるとファッションチェックとしてのネタ出しを失うことになりますから。番記者にはちゃんと記事になるネタを出し続けないと、変なネタを見つけて書かれますからね。

・・・でもね、そうは言っても、気合いの入った所信表明演説で、聞いていてたいへん興味深かったです。従来ともかなりスタイルが違いましたしね。

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 MT : 01:09

2009年10月20日

ニフティで新刊インタビューが掲載されました

台風の日に取材された記事が、@nifty ビジネスに掲載されました。

「毎日がプレゼン!」特別企画 『つるの式 伝える技術 新常識』出版記念 鶴野充茂氏インタビュー

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メルマガや、このブログ、ニフティでの連載を経て出版に至った経緯などについて、語っています。

最後に本のプレゼント企画もあります。

 

 

 

投稿者 MT : 11:52

2009年09月09日

小学館から新刊が出ます

10月7日の配本で小学館から新刊が出ます。

つるの式 伝える技術 新常識

(音が5・7・5になっていて響きいいでしょ??)

 cover_yellow.jpg

カバーが出来てきました。こっそり紹介。単行本ですが、新書に近いサイズです。

アマゾンでも予約の受付が開始されました。こんなに早いタイミングで予約受付って初めてです。

 

・・・でも、まだ私の手元に初校原稿が・・・ 

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もう少しです。 

お楽しみに!!

投稿者 MT : 21:04

2009年07月11日

「邪魔してゴメンね」というスタンス

ニューヨークは、いろんな所で「パフォーマンス」を学べる街です。

subway1.jpg

たとえば今日、地下鉄に乗っている時のことです。

 

ちょうど車両の真ん中あたりで、突然大声で自己紹介を始める初老の男性がいました。

一日中こうやっているんでしょう。声はカスれてガラガラです。

「私の名前は、XXXX XXXX。大声で邪魔をしてすいません。家族4人を養わねばなりません。

私にはお金が必要なんです。どうか皆さん、お恵みを。」

 

寄付の国なんですかね、私の乗っていた車両で4人が顔を見ながら1ドル札を差し出していました。

家族を養うんだ、というのがコツなのかもしれないなあ。違いますかね。

 

そして、彼は隣の車両に移って、同じように大声をあげていました。

 

さらに、その後のことです。

とある駅で似たラティーノのグループが乗り込んできたかと思うと・・・

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私のすぐ横でバイオリンとギターを奏で始めました。そして元気よく楽しげに歌う。

これがまた良いハーモニーなんです。しかも大体1-2駅区間くらいで1フレーズが終わる。

さーっと出てきて、ばーっと演奏して歌って、へーっと見てる間に仲間が帽子を持ってお金を集める。

まったく無視している人もいれば、笑いながら見ている人もいる。

結構たくさんの人がお金を出しています。

終わると隣の車両に移って行って、またそこで歌い始めます。

 

このテンポの良さ。

 

邪魔してゴメンね、でもすぐ終わるから、気にいったら教えてね、というテンポでパフォーマンスが続けられます。

「こういうのやりますけど、もしよかったら見てもらえますか?」

じゃなくて、

「邪魔だったらゴメンなさい。でもすぐ終わりますから」

でやっていく。

 

そういう基本スタンス、大事ですね。メッセージを発信する時には。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 08:27

2009年07月08日

The21 2009年8月号で紹介されました

7/10発売のPHP「THE 21」2009年8月号で紹介されました。

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全体特集は「1分で伝わる話し方」。記事は、特集2部の「達人が指南するスピード・コミュニケーション術」です。

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「会議・プレゼン編」で2ページにわたって紹介されています。

投稿者 MT : 22:19

2009年06月23日

イマドキ!? 居酒屋でのコミュニケーション

「最近の人は、すぐ近くの席にいてもメールでやりとりする・・・もう理解不能」、なんて、10年ほど前によくボヤいている話を聞いた記憶がありますが、今や居酒屋でも・・・。

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それじゃ、一緒に飲みに来なくてもいいんじゃないの?

という発想は、時代を理解していないと笑われてしまうんでしょうか・・・?

 

        今日も1つ、最近のコミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 23:50

2009年06月11日

L25で紹介されました

本日6/11から首都圏で配布されているL25最新号で紹介されました。

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P16 「感動したポイントを上手に伝えたい "説明ベタ"を克服する方法」という内容です。

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ウェブにも出ています。記事はこちらでどうぞ

 

 

投稿者 MT : 17:57

2009年05月21日

東京FMで喋ります。5月22日(金)10時5分~

5月22日(金)、朝10時5分~20分、東京FMの番組で、私、喋ります。

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「Blue Ocean」という番組の「ミラボ」というコーナーです。

番組のサイトでも紹介されてます。

  


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もし、聞くチャンスがあれば、聞いてみてください。

一生懸命喋ってます。

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        今日も1つ、自己演出コミュニケーション、がんばりました!

投稿者 MT : 18:14

2009年04月30日

COBS Onlineで紹介されました

毎日コミュニケーションズの20代ビジネスパーソン向け情報誌「COBS」オンライン版で紹介されました。

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入社したばかりですが、“ビジネスパーソンっぽい”言葉を使いたい!

というお悩み(?)に対して、私がアドバイスする、という形式で記事がまとめられています。

ちょい役ですけど。たくさん喋って、カットされているところが面白かったんですけど。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 17:22

2009年03月30日

ベストセラーになりました!「頭のいい説明 すぐできるコツ」

2008年11月に発売された、私の「頭のいい説明 すぐできるコツ」(三笠書房・知的生き方文庫)が、10万部を突破しました。

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JR新大阪駅構内(在来線)のブックスキオスクでは、店頭に巨大な山になって販売されています。

三笠書房から紹介を受けて、先週、この書店に挨拶に行ってきました。

  

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売れる日は、1日このお店だけで80冊が売れるそうです。これまでここ1店舗で4000冊が売れました。すごいですよね。

 

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同じく新大阪のブックストア談では、文庫の週間ランキングで「第1位」と紹介されていました。

紀伊国屋週間ベストセラーでは、5位です。

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POPも興味深いんです。いろいろバリエーションがあって。それぞれに工夫されてます。

 

コメントもたくさんいただいております。読者の皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございます!

 

投稿者 tsuruno : 20:23

2009年03月09日

思わず紹介したくなる人、

どうすれば、周りの人が「自分のことを紹介したくなるか」、と考えて情報発信することは、本当に大切だと思います。

鶴岡秀子さんと会うたびにそれをリマインドされます。

 

鶴岡さんは、

 ・「伝説のホテル」を作ろうと走り回っている

 ・その「伝説のホテル」はまだできていない

 ・にもかかわらず、彼女が講演するたびに、出資したい人や協力者が増えていく

 (ホテルができる前に3億円くらいの資本金を集めてしまった)

 ・ホテルができていないのに、グリーンシート市場に今度公開予定になっている

 ・そもそも彼女は「10歳の時から起業したかった」と言っている

 ・そして そのタイトルの本 も出た

 ・シリアルアントレプレナー(連続起業家)として3回目の事業を経営中である

 ・以前、仲間と創業したネットベンチャーは、きちんと利益を出して楽天に売却した

 ・時々、私の奥さんだと勘違いしている人がいる(苗字も違うのに) しかも少なくない

 ・私のところでも彼女のセミナーDVDを販売していて、好評だ

 ・他にもいろいろあるけど、会って話をするとみんな元気になる

 

というような人です。

今週末 3/14(土)、私たちが主催しているACフォーラムでも講演してくれます。

伝説のホテルを紹介する動画はこちら

 

今週、公募(出資できる)最後の週になっているようです。

詳しくはこちらから → いろんな仲間が協力して作ったというサイト

 

 いずれにしても、注目なんですよ、と言いたくなる。それがポイントですね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 tsuruno : 13:04

2008年11月04日

気持ちの余裕

金曜から、広島。週末に宮島へ。

 

miyajima_nov08.jpg

世界遺産、厳島神社の大鳥居に向かって、行列。

「え、なに?なに? 飛び込むの??」

と思ってよく見たら・・・・

 

 

miyajima_nov08-2.jpg

 

写真撮影のための行列。

 

なんともお行儀がいいというか、気持の余裕があるというか。

  

誰も人を押しのけない。

誰も操作に手間取っている撮影を急かさない。

「撮りましょうか?」「あ、お願いできますか? ここ、押すだけです」

みたいな美しいやりとりも自然に繰り広げられています。

たとえ、好意で撮ってもらった写真の構図がどんなに下手でも、手ぶれではっきり写ってなくても、

きっと今なら怒らないはず。

 

まあ、デートで来たり、神さんの前での行為、ということですから、

見栄の効果、というのもあるのかもしれません。

 行列して待っているみんなも見てるしね。

 

 今日も気持ちに余裕を持っていきましょう。(?)

 

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 12:36

2008年09月27日

正直がいいのか悪いのか

原稿の締め切りに追われています。完全に寝不足。運動不足(これはいつでも)。

いつもはこれで体重が減ってたんですが、今回は増えてる。

 

約2年前に人間ドックの結果を受けて、「運動で四の五の言わずに5キロ痩せなさい」と医者に言われ、

フィットネスジムに通い始めるも、効果が出る前に、そのジムが閉店。

「今は無理して運動することない」のだと思い、それっきりにしていたら、そこからさらに2-3キロ増えました。

 

で、やはり行くか、と今週、重い腰を上げて、またジムに入会。

最近のジムは、入会時に説明やらカルテ&個人プログラムづくりをやらされ、

実際に運動を開始するまでに時間がかかります。

これで運動しようという気持ちと時間がどんどん減ってくる。

 

himan1.jpg

それで測定したわけです。

すごいですね、最近の機械。体重計みたいなのに乗って、しばらくするといろんな数値がぴぴぴと出てきます。

 

まあ、それはいいです。問題はカルテの↓の部分。

himan2.jpg

分かってますって。 でなかったら、来てません。

 

正直、初めて会った人に、この物言いはどうかと思うんですよね。

まるでデリカシーを感じない。

 

自覚して来ているわけですから、もう少し、伝え方を工夫した方がいいと思うんですけど。

「あ、あなた、ちょっとそろそろ気をつけた方がいいですね」

「これから体を動かすには良いタイミングですよ」

「今ならまだ間に合う」とかね。

 

「あなたは肥満です」って、救われませんよね。どう思います、皆さん?

 

 ストレートな伝え方も、時に良いのか悪いのか、悩みますね。

 

       今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:49

2008年09月05日

政治家のプレゼン。

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タイトな〆切のある原稿執筆の合間に、民主党 某議員の政治パーティにお呼ばれ。

大きな出来事が起こったらいち早く現場に行こう、

というのが政治系PRの原則ですから、

首相辞任で大騒ぎのタイミングで、野党側では一体どんな話が繰り広げられるかと

興味津々で参加しました。

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鳩山幹事長はじめ、民主党の国会議員が大勢会場に。TVカメラも入っていました。

乾杯までのスピーチ人数が多い、長い、というのが一般のパーティとの大きな違いでしょうか。

仕事で日常的にプレゼンのトレーニングを提供していますので、

どうしても気になってしまうのですが、

一人ひとりのプレゼン内容、いろいろ改善の余地がありますね。

いつも演説、スピーチ、人前で話している人たちのはずなのに、どうも物足りません。

少しきちんとトレーニングすれば、かなり印象が変わるように思いますね。

原稿のネタをたくさん頂いて帰ってきました。 どこかで紹介していきたいと思います。

ご本人たちにも仕事で直接ゆっくりお話する機会があればいいのですけど...

 

いずれにしても感謝です。ありがとうございました。

     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 02:21

2008年09月02日

福田総理の自己演出

人のメッセージで最も強いのは、その人の行動です。

何を考えているか、何を大事にしているかがよく分かりますよね。

ブランド好きな人は、ブランドものをよく買うし、身に付けます。

政治家だと靖国神社に参拝するとか、しないとか。

そういう意味で、福田総理が最も興味を持っていた国は、中国だったんだなあ、ということを

福田総理が就任してからの会食(外食)データを見ていて感じました。

下にまとめたのは、福田さんが総理に就任してから私が記録していたレストランと同席者です。

おそらくほとんどモレずに記録できていると思います。新聞に載ったものに関しては。

外のレストランで食べたのが公開されているもので全62回。

そのうち、最も多いのが中華料理で21回です。

その他、和食20回、韓国料理1回(焼肉)、ステーキ3回、イタリアン5回、フレンチ7回、その他(洋食とか)5回です。

ステーキは、便宜上、アメリカ料理ということにしましょうか。

そう考えると、対米重視とはあまり言えませんね。イタリアの方が多いですから。

福田総理、就任直後から彼の行動をチェックしていて、気になっていたんです。

「この人、友達、少ないなぁ」と。 会食の頻度が極端に少ない。

当時、気になって官邸に近い人たちに聞いてみました。

そしたら、やはり、

「あまり、お付き合いは積極的なほうではないですね」と。

それでも、

「福田総理になってから、安倍総理と比べて、格段に政権に安定感がある」

というような話が聞こえてきていたので、そうなのかなあ、支持を得られ続けるのかなあ、

なんて思ってましたが、・・・短かったですね。

福田さん、お疲れさまでした。

そして、昨日の福田総理の辞任表明で、今日の朝ニュース向けにPRネタを一生懸命

準備していたのに、その予定が一気に吹き飛んでしまったPR担当者の皆さん、

発売日の関係で、巻頭特集にできない週刊誌の皆さん、

夏休みが急になくなった皆さん、

本当にお疲れさまでした。 今日はおいしいものを食べてください。

下に、総理オススメのレストランガイドをまとめておきます。

繰り返し、特に家族と利用しているレストランが、とりわけオススメです。

行動は最も強い自己演出のメッセージですから。

-------------福田総理の会食データ---------------------


■ステーキ&シーフード ボストン @ グランドプリンスホテル広島
・8/5/08 夕食 秘書官らと (平和式典出席前日) 

■中国料理 李芳 @ 紀尾井町・グランドプリンスホテル赤坂
・1/11/08 夕食 官邸職員、秘書官、町村官房長官らと 
・3/19/08 夕食 額賀財務相、谷垣政調会長、武部元幹事長、衛藤征士郎、野田毅両衆院議員らと 
・3/29/08 夕食 貴代子夫人、秘書官らと 
・7/31/08 夕食 秘書官と 

■鉄板焼・ステーキハウス 桂 @ ザ・プリンス パークタワー東京
・7/18/08 夕食 貴代子夫人とともに秘書官らと 

■寿司 濱芝 @ ザ・プリンス パークタワー東京
・7/17/08 夕食 貴代子夫人とともに秘書官らと 
・7/19/08 昼食 貴代子夫人とともに秘書官らと  
  夏休み、ザ・プリンスパークタワー東京宿泊中2回目の利用。 

■東京・代官山 洋食 小川軒
・7/16/08 夕食 家族と 

■鉄板焼きお好み焼き・松浪(まつなみ)@人形町
・7/14/08夕食  記者団と 

■銀座・寿司幸本店
・7/4/08 夕食 藤崎駐米大使と 

■ステーキハウス 紀尾井町 桂 @ グランドプリンスホテル赤坂(紀尾井町ビル)
・6/24/08夕食 秘書官らと 

■銀座・レストラン THE WAKO
・6/11/08夕食 ベーカー前駐日米大使と会食。塩川正十郎元財務相、西室泰三東京証券取引所会長同席。 

■日比谷松本楼 @ 日比谷公園
・5/6/08 夕食 貴代子夫人とともに中国の胡錦濤国家主席と。 

■プルニエ @ 丸の内・東京会館
・4/18/08 夕食。 公明党の浜四津敏子代表代行ら同党女性議員と会食。太田昭宏代表同席。 

■ざくろ @ 赤坂・Bizタワー
・4/12/08 昼食 貴代子夫人とともに地元事務所のスタッフと 

■エディション・コウジ シモムラ@六本木ティーキューブ
・3/12/08 夕食 ジャーナリストの筑紫哲也、川戸恵子両氏らと 
ランチも結構いいお値段。 

■とうふ屋 うかい @ 芝公園
・3/7/08 夕食 新聞各社の編集委員らと 

■叙々苑游玄亭西麻布本館(焼肉) @ 西麻布
・2/15/08 夕食。大島理森自民党国対委員長、逢沢一郎衆院予算委員長らと 

■ブルーガーデニア @ グランドプリンスホテル赤坂
・2/14/08 朝食勉強会 張富士夫トヨタ自動車会長、森喜朗元首相、細田博之自民党幹事長代理らと 

■黒澤(そば) @ 永田町
・2/13/08 夕食 報道各社の元政治部長と 

■李芳 @ グランドプリンスホテル赤坂
・1/11/08 夕食 官邸職員、秘書官、町村官房長官らと 
・3/19/08 夕食 額賀財務相、谷垣政調会長、武部元幹事長、衛藤征士郎、野田毅両衆院議員らと 
・3/29/08 夕食 貴代子夫人、秘書官らと 

■富麗華 @ 麻布十番(東麻布)
・1/2/08 夕食 貴代子夫人ら家族と 年明け最初のレストランはここでした 
・1/19/08 夕食 秘書官と 
・2/14/08 夕食 家族と。バレンタインですからね。 
・7/5/08 夕食 貴代子夫人ら家族と。 

■紀尾井 @ グランドプリンスホテル赤坂
・12/19/07 夕食(21時ごろから) 二橋副長官らと 
・1/12/08 昼食 秘書官と 

■トリアノン @ グランドプリンスホテル赤坂
・12/13/07夕食 御手洗冨士夫日本経団連会長、張富士夫トヨタ自動車会長ら財界人と。 夕方6時半から1時間少々。早メシですな。 
・12/21/07夕食 御手洗冨士夫日本経団連会長、今井敬新日本製鉄名誉会長ら財界人と 
・4/7/08夕食 御手洗冨士夫日本経団連会長、今井敬新日本製鉄相談役名誉会長ら財界人と 
・4/9/08夕食 日本経団連の御手洗冨士夫会長、草刈隆郎、張富士夫両副会長らと

■ANTONIO'S(アントニオ) @ 南青山
・12/8/07夕食 貴代子夫人、秘書官と 
・2/2/08夕食 貴代子夫人、秘書官と 
・4/5/08夕食 岩城光英官房副長官、秘書官らと 
・8/29/08 夕食 秘書官らと 

■割烹・うなぎ 山の茶屋 @永田町
・12/6/07夕食 山崎正和中央教育審議会会長と。 
全4室で、完全予約制の店。 
お取り寄せもできるようですね http://shop.gnavi.co.jp/yamanochaya/ 

■紀尾井町 福田家
・12/4/07夕食 シーファー駐日米大使、ベーカー前駐日米大使、塩川正十郎元財務相と。 

■なだ万 帝国ホテル店
・12/1/07 夕食 北畑隆生経済産業事務次官、望月晴文資源エネルギー庁長官らと地球環境問題の勉強会 2時間21分滞在 
・5/3/08 夕食 貴代子夫人ら家族と 
・6/25/08 夕食 社会保障国民会議の吉川洋座長ら同会議委員と食事。伊藤首相補佐官同席。 

■中国飯店@九段北(市ヶ谷店)
・11/13/07夕食、かと思いきや 16分間なので時間的にここでは食べていない 
午後7時4分、東京・九段北の中国料理店「中国飯店」着。自民党の伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長、谷垣政調会長、古賀誠選対委員長、党総務会メンバーと懇談。町村官房長官ら同席。同20分、同所発。 
・12/23/07(日) 夕食 五百旗頭真防衛大学校長、国分良成慶大教授らと勉強会 
・12/25/07(火) 夕食 首相官邸記者クラブキャップと懇談 
・6/12/08(木) 夕食 自民党の伊吹文明幹事長、谷垣政調会長、二階俊博総務会長と総務会メンバーらと 
・8/21/08(木) 夕食 野田聖子消費者行政担当相、岸田文雄前消費者行政推進担当相、消費者行政推進会議の佐々木毅座長らと 

■中国飯店@西麻布
・11/9/07夕食 二橋正弘官房副長官、千代幹也内閣総務官らと 
・6/9/08夕食 自民党の棚橋泰文衆院議員ら与党国会議員でつくる『道路特定財源の一般財源化を実現する会』のメンバーと 

■トップ オブ ザ スクエア 宴@パレスホテル/大手町ファーストスクエアウエストタワー
・11/6/07夕食 報道7社会の渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長らと 

■赤坂 四川飯店@平河町
・11/5/07夕食 報道各社の政治部長と懇談 
 1.5時間ほどの食事。あれれ、盛り上がらなかったのかな。 

■山里@ホテルオークラ
・11/1/07 夕食 五百旗頭真防衛大学校長、岡本行夫元首相補佐官と 
堀ごたつ式の和室は21000円。 
「旬の素材と匠の技が織りなす、会席料理の真髄をご堪能ください。天ぷらを揚げたてでお召し上がりいただける専用の天ぷらカウンター席もございます。」 
・11/28/07 夕食  大野松茂、二橋両官房副長官らと 
 2時間48分滞在 
・11/30/07 夕食 秘書官らと 
 2時間18分滞在 

■レ・セゾン@帝国ホテル
・10/31/07夕食 秘書官と  小さな個室が10500円。 

■さざんか@ホテルオークラ
・10/13/07夕食 ジェラルド・カーティス米コロンビア大教授と 
 2時間半滞在だからシニア割引のある夜定食ではないかもしれませんね 
・2/18/08夕食 中山太郎元外相、石破茂防衛相らと 
・3/19/08夕食 太田公明党代表、中山太郎衆院議員らと (後、グランドプリンス赤坂の李芳にハシゴ) 

■中国飯店@西麻布  
・10/13/07昼食 貴代子夫人らと 

■ベルヴュー@ホテルニューオータニ
・10/5/07夕食 秘書官と 

■桃花林@ホテルオークラ
・9/28/07夕食 秘書官らと 

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     今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:39

2008年07月22日

エンジニアTypeに出ています

7/22発売の「エンジニアtype」8/9号に出ています。

type_1.jpg

「仕事には、巧みな話術より大事なものがある 伝える技術を磨け!」

という全体特集で、ビーンスターの事業内容ともピッタリ。

type1.jpg type2.jpg

毎日、私もコミュニケーションの勉強をしています。はい。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:55

2008年07月18日

まもなく3歳の娘に父親ができること

娘、今月末で3歳になります。

ミッフィー大好きです。


店や街を歩いていて、ミッフィーグッズを見つけたら、

「あ゛っ、ミッフィーちゃんだー!」と言って駆け寄ります。

大人には気付かないくらい遠くて、小さく見えるものでも、敏感に反応します。


さて。


日頃、ゆっくり遊んであげられないパパ。

仕事で街を歩いていて、ローソンの前で、思わず反応したのです。

miffy_lawson0.jpg

「あ゛っ、ミッフィーちゃんだー!」。

私は心の中で叫び、駆け寄りました。

miffy_lawson1.jpg

ミッフィーグッズが当たる、と。

ミッフィーちゃんのエコバックは、30点集めればもれなくもらえる、と。


私は、店内のありとあらゆる商品を見て回り、

「何を買えば、いくらで何点もらえるか」

「いくらくらいでそのミッフィーちゃんのエコバックをゲットできるのか」

「実現の可能性は? (到底実現不可能なものなら違う方法を考えますよね)」

「目標期日は? (仕事には〆切が大切ですよね)」

「何を買って、ゲットする?」

と短時間のうちに分析、計画を立てました。

私の人生の中で、ローソンとの関わりをこれほどまで深く考えたことはありません。

ミッフィーのためにこんなに必死に戦略を立てたこともありません。



そして、「おにぎりと、からあげくんだ」という結論になりました。

 

そんなこといっても、私、ふだんはコンビニで買い物しないんです。

行動パターンに入ってません。

だから、オフィスの机にミッフィーのシートを目に入るように置きました。

「ローソン行くなら、ミッフィーのポイントシールちょうだい」とスタッフにも頼みました。

社外でも言いました。

そして!

miffy_lawson2.jpg

本日、30点、到達~!

多くの方のご協力の賜物です。いや、すごい。本当にありがとうございました、みなさん。


近々に、ミッフィーのエコバックを入手しに行ってきます。

3歳の誕生日にも間に合いました。


喜んでくれるかな。 

「あ゛っ、ミッフィーちゃんだー!」って。


呆れる人もいるかもしれませんね。私もこんな感覚、持つなんて思ってもみませんでした。

でもね、3歳になる娘に父親がしてあげられることって、あんまり思いつかなくて。


 ささやかな、自己演出です。

 

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:54

2008年07月02日

なぜその言葉を使うのか?

コミュニケーションの仕事をしていると、日常的に1つ1つの言葉の使い方が気になります。

御徒町駅前の蕎麦屋。何気なく壁にかかれたメニューを見ていて目がとまりました。

70108menu1.jpg

初めて入ったお店で、何を頼めばいいのか分からない状態ですから、1つ1つをイメージしながらメニューを見ていきます。

70108menu2.jpg

目が止まったのはここです。「御徒町の五峰」、うちのオススメの酒、ですね。

ふむふむ・・・、あれ?? よ・読めないぞ、と。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

というところです。

70108menu3.jpg

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

はい、赤の下線まで引いてあるので、もう一回読みます。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

 

やっぱり読めません。

店の人に聞いても誰も読めません。

・・・なので、写真に撮って、家で調べることにしました。

かつぜん くわつ― 0豁然】

(ト/タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。
「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。
「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

三省堂提供「大辞林 第二版」より凡例はこちら
「かつぜん」だそうです。

つまり、「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」 というのは、

「飲めばその違いがはっきり分かる」(だから飲め!)

ということなのでしょう、きっと。


でも、漢字が読めないと、意味が分からない。意味が分からないと、注文しにくいですよね。

でも、あ、そうか、二回目以降のリピーターは、家で意味と読み方を調べて、「次に行く時は注文しよう」と決意してから店に行くから、このメッセージはリピーターに効く表現なのかもしれない。

薬に、「胃で溶けずに腸で効く」みたいなのがありますけど、

これは、一回目の来店では効かずに、二度目三度目の来店の時に効く。



そう考えると高度な表現ですよね。


そんなこと考えてる間に酔いもスッキリ醒めました。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 05:38

2008年06月09日

コミュニケーション能力の磨き方

最近、毎週、何人もの人と採用面接でお会いします。

新卒若手の場合もあれば、役員候補のベテランの場合もあります。

それでよく思うのは、

 こちらが聞いた質問に、 簡潔に答えを返す人があまりに少ない!

ということです。


決して難しいことは聞いてないんです。

 どうして今回応募されたんですか? とか

 どうして転職しようと思ってるんですか? とか

 仕事選びのポイントは? などといった、誰でも聞きそうな質問です。


 

そんな質問に対する答えが、どうもスッキリしません。質問にきちんと答えない人、率にして、5割以上です。

役員候補の面接も含めてです。

なぜこんなことが起こるのか、考えてみました。

私の結論は、まったく面白みがないのですが、

採用面接のような極めて私的な、その人個人の考えや価値観を、

真面目に聞かれたり、答えたりする機会が日常生活の中で少ないのだろうな、と。

 

でも、じゃあ仮にそうだとして、逆に、「聞いた質問にきちんと答えられるようになる」には、

どうしたらいいんでしょうか。


 

いろいろ考えて、ちょっと専門的ですが、「メディアトレーニング」が

1つの有効なトレーニングになりそうに感じています。


メディアトレーニングとは、メディアの取材を受ける企業トップや広報担当などが

メッセージの伝達効率を高めるために受ける特殊なコミュニケーションの研修で、

カメラクルーなどを入れて実際に撮影しながら実施したりするのですが、

質問の受け答えの基本を繰り返し練習するだけでも、かなり効果的な訓練になります。

 

mt60908ab.jpg

今日も、某外資系企業のエグゼクティブの方々にメディアトレーニングを実施してきました。

もう少し一般的な人たち向けの、お手軽に提供できるようなプログラムの開発を検討してみようと思います。

 

  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:36

2008年05月31日

調味料のラベルは何を意味するか

中華料理屋に立ち寄ったら、目の前に8種類の調味料。

spice53008.jpg

親切に、ラベルが貼ってあります。

塩、胡椒、山椒、一味、ラー油、醤油、酢、甜麺醤(テンメンジャン)。

それでぼんやり見ていて気がついたんです。


塩だけ「ラベル」がついてない!、と。

いや、確かに、他のはラベルがついてないと分かりにくい、あるいは紛らわしいんです。

胡椒と山椒は紛らわしいし、

醤油はソースと間違えそう。酢も一見、油かと思う人もいるかもしれません。

一味やラー油、甜麺醤なんて、見た目ではちょっと何か分からない。


そう考えると、塩だけは明らかです。砂糖と間違うかとも考えましたが、容器で判別できるでしょう。


ラベルを貼らなくても「一目瞭然」であること。

何度も使った経験と、見た目の明らかな差別化が、きっとラベルなしでも判別できる「ブランド」になっているんだと思ってしまいました。



・・・でも、


塩にラベルがついてなかったのは、そんな理由からではなくて、

実は、使用頻度が高くて、使っているうちに「取れた」のかも。

    いずれにしても、今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 08:29

2008年04月30日

チームワーク

某社の研修合宿に参加して日光へ。

そこで目にした地元女子中学生(おそらく)のグループ活動。

ktaide1.jpg

ぼんやり見ていたら、グループで体操ともダンスとも異なる、不可解なポーズをとりだしました。

かなり高度なチームワークを発揮しています。ほとんど相談もせずに次々とシーンが変わりますもん。

ktaide2.jpg

よく見ると、ケータイで写真を撮っている!

上の写真は、おそらく二人の手の上にあたかも二人が立っているような写真を撮っているのでしょう。

近づいたり、遠ざかったり、

うずくまったり、立ち上がったり、

手をつないだり、バンザイしたり、・・・。

 

そして、それを遠くからケータイで撮影してブログに載せる自分・・・。

それでまた、近くにいた人は、

 

「あ、鶴野さん、またブログ用ですか?」

 

んー、やはりケータイは、生活に不可欠なコミュニケーションツールだと改めて感心しました。(?)


          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 18:17

2008年02月22日

R25サイトにコメント紹介されました

私のコメントがR25のサイトで紹介されました。

r25feb08.gif

ネットはもちろん、メールも禁止? 1週間“ネットなし生活”に挑戦してみた

という記事内でのコメントです。

・ネットやケータイのない生活をどう思うか?
・ネットやケータイがなかった時代の仕事とはどういうモノだったか?
・「ビジネスコミュニケーションの観点」からすると、この生活はどういう利点/不
利点が考えられるか?
・こういう生活を1日でも体験することの意義はあると思われるか?

といった質問でしたので、次のように答えました。

1.
本当は皆、本来、直接会って話すコミュニケーションをしたいのです。
その代替手段としてネットやケータイというツールが生まれました。
そしてそれを使いこなしているうちに直接会って話す面白さや喜びを
忘れてしまっているところがあると思います。

その証拠に、大切なアポイントで話をしている時にケータイがブルブル
するのはイヤだと感じているはずなのです。ケータイはかえって邪魔な時が
ある。また、店先で何かを聞こうとして目の前に受付案内の人がいたら、
代表番号に電話したりネットをつないたりはしないですよね。

2.
会いたい人とじっくり語り合う時間、共に過ごす時間は、何よりの
贅沢な時間の過ごし方ではないでしょうか。学生時代を思い出す時、
おそらくR25世代の人たちも、ケータイ・ネットの思い出よりも
直接コミュニケーションをとった経験の方が印象に残っていますよね。

3.
メールに依存すると感情の機微に疎くなったり感動しにくい生活を送ることに
なるかもしれません。メールは、文字データを送っているわけですから
信号を伝えるのには向いてますが、感情を伝えるのには不向きです。
したがって、メールでは気持ちよりも信号の伝達が中心になります。
それに慣れすぎると危ない。

4.
事務的なやりとりはメールで、説得したり仲良くなったりするのは直接会って、
などと使い分けている人もいます。これは一理あります。事務的なメールで
効率を追求しようとすると、簡潔に個性をそぎ落としてまとめることになります。
一方で、そんな無味乾燥なデータのやりとりで仕事をしようとすると、
どうしても人間関係を育む行動が別に必要になります。直接会って共に時間を
過ごすというのは、データで送れない何かをやりとりし、お互いに刺激を与え合
い、人間を磨きあっているのかもしれません。そう考えると、
人と直接向き合えば、それだけ人としての魅力も増すのではないか、とさえ
私は思います。

とまあ、こんな風に答えたら、上の原稿のように、一言だけ引用されました。

文字数や時間との戦い、というのはメディアの宿命ですからね。

うまく本意が伝わっているといいのですが。

 

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 19:25

2008年02月19日

ポストイットの説得力。

人の注意をひく、内容を確認してもらう、最後に背中を押す。

このための効果的なコミュニケーションを日々模索しているなか、こんな論文を見つけました。

Post-it Note Persuasion: A Sticky Influence  

RANDY GARNER
Sam Houston State University


Journal of Consumer Psychology, 2005
 
Abstract:     
Four studies examine the influence of attaching a seemingly insignificant Post-it note to a survey packet on the likelihood of completing the survey. Participants who received a packet with an affixed Post-it note request had significantly higher return rates than participants who received the identical survey with (a) no sticky note, (b) the same message written on the cover sheet but without a Post-it or (c) a blank Post-it with no message provided. Furthermore, they returned the materials more promptly with higher quality responses. A more personalized Post-it appeal increased returns when the survey was long and time consuming but was no more effective than a nonpersonalized Post-it when the survey was easy to complete. Results suggest that the Post-it leads the request to be interpreted as a solicitation for a personal favor, facilitating a normative compliance response.

 

強引な引用(コピペ)ですいません。 興味がある方はこちらからダウンロードできます。

ポストイットの「説得力」に関する論文です。

一言で言うと、ポストイットに手書きのメッセージを書いて貼り付けておいたら、お願い事を聞いてくれるよ、という意味ですね。ちょっと意訳しすぎかもしれませんが。でも、そう感じてもらえるだけの印象を生み出せる論文だと思いました。

食品や製薬の分野では、効果・効能の研究が進んでいます。学会・論文発表をして、それを誰か(薬事法の関係で当事者が発信するのが難しい場合も多いので)がPRする。そして、その素材の効果・効能に対する期待によって売れる、ということがよくあります。

ところが、文房具のような一般消費財で、見た目や使い勝手以外のところで、効果・効能の研究ってあまり表に出ませんよね。

なので、面白い論文だと感心してしまいました。

これが3Mの助成研究かどうかはわかりませんが、マーケティング的に、ポストイット=「説得力を高める文房具」として発信するのも面白いですよね。

postit.jpg

効果・効能を検証して「実はこれは○○に効く」と言えるものがないか考えてみる、というのも、効果的なメッセージ発信の方法として一考の余地がありそうです。

 

          今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:20

2008年01月26日

口説き力判定テスト

ATOKのジャストシステムが「口説き力」判定テストのサイトをやっています。

日本語力テストと性格診断テスト。

私の「口説きタイプ」は、「指一本で世界を操る怪物トレーダー型」でした。

「勘の鋭いあなたは、口説き方も本質にズバリと切り込むタイプ。交渉の規模が大きければ大きいほど、集中力も研ぎ澄まされていきます。ハイリスク・ハイリターンな人生が続きそうです。豊かなインスピレーションと、わずかな情報から本質を見抜く予測力があなたの切り札。取引や駆け引きに長けたタイプです。」

だそうです。

こういう診断結果って、履歴書に書いて通用したら面白いですよね。

「口説き」や「交渉」の本を書く時、著者略歴のところに書いてみようかな。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:50

2008年01月17日

「コミュニケーション」の仕事

コミュニケーションの仕事の醍醐味は、

普通ならなかなか伝えにくいメッセージを相手に伝えるところにあります。

そのために「注目してもらう」「目立つ」仕組みを考えたり、

「わかりやすく」加工したり、「記憶に残る」工夫をしたりします。

 

この時、純粋にメッセージ発信の効果・効率を追求するほど、

その「伝達」の工夫をする人たちの存在は見えにくくなる傾向があります。


 

このニュースがまさにそんな例でしょう。

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「赤い張り紙」贈り主だれ? 阪神大震災13年後に判明

阪神大震災で、語り継がれた「なぞ」があった。電話がつながらず、行政機能もまひした当時、各地の避難所などでひときわ目立ち、被災者と家族や友人を結んだ赤い枠の伝言メモだ。誰がこの用紙を用意したのか分からないままだったが、震災から13年を前に、研究者が「広告マンのアイデアだった」と明らかにした。近く日本災害情報学会の会報で公表する。

 震災を映像などで伝える「人と防災未来センター」(神戸市)の「防災未来館」。避難所の様子を伝える写真には、赤枠の張り紙がずらりとならぶ。A3判とはがき大。上部に「私はここに居ます」「We are Here」と印刷され、その下が伝言欄になっていた。

 当時、神戸市広報課長だった桜井誠一・保健福祉局長は「ずっと気になっていたんです」と言う。市庁舎の玄関にいつの間にか大量の張り紙の用紙が積まれていた。誰が届けたのかわからず、「海外のレスキュー隊では」とうわさされた。

 調査した吉井正彦・国立民族学博物館客員教授によると、博報堂関西支社(大阪市北区)が届けたものだった。

(以下、詳しくはこちらから記事をご覧下さい。いい記事です)

(1/14/08付 朝日新聞)

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こんな専門家の仕事をしたいですね、とか

本当にプロの仕事ですね、みたいな話は当然あるのだと思いますが、


私が最も感心するのは、


何年も前の「仕事」を後輩が見つけて、

それを「歴史」だと世の中に発信したこと。 しかも当時の写真付で!


それをまた朝日新聞の記者が、「それはニュースだ」と記事にしたことです。


 

存在が見えない、でも「いい仕事」をした「人」の存在を認めて

それを「こんなに素晴らしい仕事をしたのはこの人たちだ」と「伝える」。


それぞれの仕事が、また、コミュニケーションの仕事をする人たちの励みになりますよね。


本日、阪神・淡路大震災から13年を迎えます。



元気で生きていることに感謝し、今日もいい仕事ができるよう努めたいと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:03

2008年01月15日

行動を促すメッセージ

目の前の相手に「こういうこと」をしてもらいたい。

でも、それを直接的に言ったって、必ずしも聞いてもらえる訳ではない。

コミュニケーション力、メッセージ力というのは、そういう場面で最も試されますよね。

honestjohn.jpg

これ、何だか分かりますか? ある目的で、壁に貼られているメッセージなのですが。


女性で分かったら、すごい。


 

 

・・・

男性トイレの壁に貼られているメッセージです。

直訳はあえてしませんが、「もう少し近づいてください、汚れますから」というメッセージ。

同じメッセージを伝える表現(少し婉曲的なもの)としては、私が知っているだけでも数種類はありますが、私はこれが一番好きです。(?)

これ、日本国内の飲食店のトイレに貼ってあったんですよ。

その他、日本語表記はありません。結構、チャレンジングですよね。


 

でも、メッセージって、本来、受け手を選ぶんですよね。

伝えられる人に絞って伝えることで、伝わりやすくなる。

それ以外の人は、諦めているんです。

そうすると、受け手も、「あ、これは自分に向けられたメッセージだ」と気づく。

上のメッセージも、

「理解できるなら、・・・分かってるよね?」という気持ちが一緒に運ばれてくる。

そうやって、行動が促されるのだと思います。


1つ素朴な感想を付け加えるならば、

このメッセージはもう少し小さい字の方が効果的かもしれません。

その方が近づいて見るから。

どちらかと言うと、

酔ってる人向けなんですよね。これ。


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 10:35

2007年12月07日

ついにシリーズ発売!鶴岡秀子の元気がでる教室DVD

かねてよりご要望の多かった「鶴岡秀子の元気がでる教室」DVDがついに

シリーズ全商品発売になります!

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これまで、Vol.1 「一歩踏み出すアプローチ」 Vol.2 「本当のビジョンの見つけ方」

は販売しておりましたが、このたび、Vol.3~8と特別編が一気に同時発売になります。

詳しくは、「鶴岡秀子の元気がでる教室DVD」のページをご覧ください。

特別モニター価格で提供中です。

全9商品がパックになった「元気セット」は、さらにお得になっています。

genki_set-300-200-3.jpg

机にまとめて飾ると、オシャレですし、パッケージを眺めているだけで元気が出そうでしょ?

ぜひお求めください。

鶴岡秀子の元気がでる教室DVD

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:22

2007年11月21日

何とかしてほしい講演/プレゼン と その対処法

仕事柄、多くの講演やプレゼンを見る機会がありますし、

時間をつくってできるだけ多くの講演やプレゼンを見るようにもしているのですが、

見ていて、居たたまれない、痛々しい講演やプレゼンに出くわすことも意外と少なくなく、

たまたま先日もそんなことがあったので、

当日、講演会を聞きながら手元でメモしたものをベースに、

そのポイントと、セルフチェック/対処法を、

改めて自分のためにもと、まとめてみました。


何とかしてほしい講演/プレゼン と その対処法


1.スライドの文字が小さくて読めない

 大きなホールでの講演会や、配布資料なしのプレゼンの場合、スライドに書いてある文字を聞き手は一生懸命に読もうとします。読もうとするのに読めないのは、聞き手に強いストレスを与えます。

 部屋の一番後ろからでもすべての文字が読めるのか、そうでなければ配布資料を充実させたいところです。


2.スライドの文字をメモできない

 話を聞きつつ、スライドを見つつして必死でメモをとっている聞き手。後で解読できるのかどうかも分からない「速攻」文字でメモをとっているにもかかわらず、無情にスライドが切り替わる。その瞬間、「ァッッ」と吐息まじりの小さな声が、自分が座っている近くの席から聞こえてくる・・・。 

 こんな時ほど、切ない気持ちになることはありません。 気持ちはわかりますよ、もう少し待ってくれてくれてもいいですよね、聞き手を何だと思ってるんだ。私はあなたの味方ですよ、と近寄って伝えたくなります。

 配布資料を配らずにスライドを見てもらうなら、聞き手が何をメモするのか、したいのかを考えてスライドを作る。メモされて困るものはスライドに書かない。メモしてもらいたいものは、メモの時間も考えながら話を進めたいところです。

3.言葉が不明瞭でよく聞き取れない

 早口はいいんです。問題は、数字と固有名詞、そしてCSRとかDRMみたいな省略語です。たまにそれが間違っていて、余計に何を言っているのか分からなくなることがあります。 聞き取り間違いをしそうな単語が出てきたら、そこだけでも意識的にゆっくり、はっきり言いたいですね。いやもう、できれば繰り返し言ってほしい。自信を持って。本当に。お願いします。   (?)


4.「えー」「あのー」がやたら多い

 これ、意識して練習すれば確実に減らせます。それでも気になるほど多い人は、単に準備不足なのではないでしょうか。


5.本や商品を手で持って紹介している時に、手を揺らすので、ちゃんと見えない

 「この本、いいですよー」と紹介してもらうのは良いのですが、タイトルが読めないとメモできず、タイトルを読もうとしている間は少なくとも話が頭に入ってきません。話し手にも聞き手にも、お互いにもったいない時間です。見せる時は、しっかり見せる。終わったら、片付ける。それで格段にスッキリします。


6.スライド/手元資料の文字が多すぎて読む気も起こらない

 講演/プレゼンの「場」は、話し手がマネジメントしているので、「今」なにをすべき時間なのかを伝えてあげないと、聞き手はよく混乱します。文字の多いスライドや資料を見せられたら、「え、これ、今、読むの?」「どこ見るの?」と聞き手は思います。話を聞きながらたくさんの文字を読むのは無理なので、「詳しくは後で資料を見ておいてください」なのか、「たくさん書いてありますが、今、見ていただきたいのはこの部分です」と指し示すかしてもらえると、安心して話についていくことができます。


7.話が当たり前すぎる/オチがない

 それは確かにそうなんですけど、それだけですか? という話が結構多いですね。著名経営者や学者でも、「え、それで終わりですか?」「オチは?」みたいな。 もちろん、「大切なこと」は、基本的なこと、当たり前のことが多い。 でも、当たり前の「大切なこと」を伝える時にはセオリーがあります。それは、しっかりしたオリジナル(手垢のついていない)エピソードを付け加えることです。エピソードが入るだけで、印象がまったく変わります。


8.スクリーンかPCに向かって一人で喋っている

 いますよね、客席ではなく、ずっとスクリーンかPCを見ながら喋っている人。「おーい、こっちですよー」と手を振りたくなることが、私は、何度もあります。そんな癖のある人への対処法としては、喋る前にスクリーンやPCを一度しっかり見て、確認してから、視線を動かし、聞き手を見てから話し始める訓練をする。中途半端に見ながら話すから、客席を見られないんですね。見るなら見る。話すなら話す。ちょっとしたことですが、これ、結構、効きます。


9.スライドと配布資料が違いすぎる

 スライドでは見せるけど、配布資料には入れたくない、みたいな差をつける人、いますよね。あるいは印刷に出すタイミングからしばらく本番までに時間があったり、プレゼン直前に手直ししたりして、若干違いがでるのも仕方ないことも確かにあります。でも、全体を要約しているようなページや、「このページがなくて、どうするの?」みたいな重要度の高いページが抜けてたりすると、ストレスを感じますね。


10.態度、姿勢、見た目が気になって話の中身が頭に入ってこない

 最近気になったある講演者は、立っている姿勢が悪くて、どうも話がしっかり聞けなかったことがありました。中途半端な「休め」みたいな姿勢で、足が曲がっていて、手がだらんとやる気のないポーズになっている。 人前で話すのがうまい人は、姿勢やポーズが左右対称であることが多いんです。適度な緊張感が体の先っぽまで漂っていて、ピンとしている。そうすると、見た目に安心感が出ます。


 

きっと、どれも気にならない人もいるだろうし、そんなことより中身に力をいれたい、という話し手もいるかもしれません。でも、こういう小さな「気になること」が積み重なって、せっかく準備した「良い話」も聞いてもらえなかったりすると、本当にザンネンですよね。聞き手も本来、話し手の話にしっかり集中したいわけですから。

良い講演/プレゼンとは、少なくとも内容に集中して話を聞ける、という条件があるのだと思います。

逆に言うと、それくらい集中して話を聞いてもらうためには障害がたくさんある、ということで、

もしご自身が人前で話す機会があれば、上に挙げたような視点をちょっとでも思い出してもらえると嬉しいです。

            今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:45

2007年11月12日

後輩を傷つけない物言い

11/10/07付の日経プラス1に、「後輩を傷つけない物言い」という記事がありました。

入社10年目までの全国会社員男女500人へのネット調査から、

「上司・先輩に言われて傷ついた言葉」

がまとめられており、識者のアドバイスをもとに、

「部下・後輩を傷つけない物言い5カ条」がまとめられてあります。

ちょっと引用しましょう。

上司・先輩に言われて傷ついた言葉

□人格を否定する

 ・バカじゃないの
 ・君は本当にドンくさい
 ・役立たず
 ・使えない人間だな

□疑いの目でみる

 ・うそをつくな
 ・間違うやつなんておまえしかいない
 ・本当に理解しているのか
 ・やる気がないならやめろ

□人格をおとしめる・価値を認めない

 ・あなたのかわりはたくさんいる
 ・(他の人に向かって)この人はどうせよく分かっていないから
 ・お前が考えていることはすべて間違いだ
 ・(プレゼンのときに)どうせたいした内容でないから発表しなくていい

□他人と比較する

 ・○○さん(前の担当者)は仕事がキメ細やかだった
 ・後輩のほうがずっと仕事ができるぞ

□責任を放棄する、無視する

 ・もういい、出て行け
 ・もう俺には相談するな、ほかの人に相談して
 ・私には関係ない
 ・(なげやりに)いいんじゃない

で、これに対して、

部下・後輩を傷つけない物言い5カ条

(1)相手に逃げ道を残す

 「おまえのやることはすべてダメだ」など頭ごなしに否定せず、追い込まない

(2)1つほめてから1つ注意

 「君は仕事が早く、助かっている。だが、少しミスが多い」など注意する前に、1つほめる

(3)注意したりするときはすぱっと短く

 「だいたいいつも君は」などだらだらと言わない

(4)言い方など発言以外の部分にも気を配る

 表情や態度などでも、言われたほうの受け取り方は大きく変化する

(5)「あなた」ではなく「私」を主語に

 「あなたは仕事が遅い」ではなく、「私はもっと早く仕事をしてほしい」など、自分の気持ちを素直に伝える

と、ありました。

そうですね、よく分かります。で、これ、言われる側からしたら、どうなんでしょう。

指摘やアドバイスを聞く気がない人はどうしようもありませんが、

改善していく気がある人なら、どう言われたいか。

もし、ダメなところを指摘された段階で、凹んでしまう人だとすれば、あるいは、

「また私、何か問題起こしたの?」と気が動転するような人ならば、

何か一言でも 「こうしてみたら?」と具体的な対策についてアドバイスをしてもらえる

改善のための一歩を踏み出すきっかけになるように思います。

今に始まった問題でもないかもしれませんが、最近、経営者と話をしていると、

問題を指摘しても、本人がどう改善すれば良いのかわからないようだ、

という話がよく出てきます。

そう考えると、

今までは、「問題に気づく」→「自分で対応できる」のを前提にしていたのが、

「問題には気づいた」→「でもどうすればいいのか分からない」という人のことも

考えて、言葉をかけていかねばならなくなっている、ということかもしれません。


ただ、「そんなことまで言わないとできないの?」という気持ちは誰でも持つものでしょうし、

忙しい時に手取り足取り教えてあげられるわけでもない。

そんな時には、やはり周りの人がチームとしてサポートしてあげたいところですし、

指摘を受ける本人としては、ミスをしてもフォローしてもらえるような人間関係を構築するとか、

かわいがってもらえるような工夫をしていく必要があるのでしょうね。

皆さんは、どう思われますか?


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:28

2007年10月31日

新刊 「男の見た目塾」 完成

春から取り組んできた本がようやく完成しました。

mitame_book.jpg

デキる! 男の「見た目」塾  鶴野充茂(監修) 

¥1,000+税 西東社より


 

初めての監修本です。 嬉しい。

外見でソンしていませんか?

表情・視線、しぐさ・立ち居ふるまい、声の質・話し方、カラダ、ファッション

自己演出で、即、変わる! 」

と表紙に書いてあります。


中身は、非言語(ノンバーバル)コミュニケーションに特化した本です。

いろんな人にご協力いただきながら完成しました。

関係者の皆さん、ありがとうございました! お疲れさまでした。

書店に並ぶまで少し時間がかかるかもしれませんが、どこかで見かけたら、ぜひお手にとってご覧ください。

アマゾンでこちらからどうぞ

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:29

2007年10月24日

経営者の不可解な言動を理解するtips

コミュニケーションには長らく携わっていますが、その立場になってみないと分からないことって、やっぱりありますね。中でも、私が会社員時代に不思議に思っていたことが、経営者になってしばらくしてから、「つまり、こういうことだったのか」と理解できることや、同じような立場の人たちの話を聞いて「みんなこう思ってるんだな」と分かることが多々あります。そこで今回は、昔、疑問だったことを振り返ってコメントしてみたいと思います。


経営者の不可解な言動についてのQ&A
 

その1. 人に言っていることと、やっていることが、違いますよ

建前: 指示する人と指示される人の、役割分担です。

本音: 自分以外の行動で責任取らされるんだから、自分の行動を細かく言うのはカンベンしてよ。

 

その2. 言うことがコロコロ変わりますね

建前: 新しい情報が入れば、そりゃあ判断も変わるよ。

本音: 人の表情も変わるだろう、言うことが変わったくらいで動じるなよ。こっちは毎日、問題の多さに神経をすり減らしてるんだ。

 

その3. 同じことを何度も言いますね

建前: 何度も言わないと伝わらないからだ。

本音: そろそろ口も滑らかになってきたのに、もう新ネタを求められるの? キビシイね。

 

その4. 声が大きいですよ

建前: 聞こえない人がいたら困るだろう。

本音: こっちだって一生懸命やってんだ。言うことをきかせる方法は、これくらいしか思いつかないし。

 

その5. だんだん太ってきてますが・・・

建前: 仕事の付き合いが多いから。

本音: 単純に痩せる理由がない。 どうやったら痩せるのよ?

 

その6. すぐ否定しますね

建前: キミたちが分かってないから、当然の反応だ。

本音: クセです。はい。気をつけます。

 

その7. 機嫌がコロコロ変わりますね

建前: 切り替えが早いと言ってほしいね。

本音: 今度からもう一息ガマンするか。その方が、話を聞くのかもしれないな。

 

その8. 何を考えているのか分かりません

建前: 誰よりもいろいろ考えている。当たり前だ。

本音: 自分で考えて意見を出すスタッフが一人でも多く、早く育つのを待っているのがわからないのかなあ。

 

その9. ちょっと威圧感あって怖いんですけど

建前: 企業の舵取りは迫力がないとできねえ

本音: 威圧感かあ・・・いい熱燗。 よし飲みに行くか。

  

さて、どうでしょうか? 違いますかね。 まあ同じタイプの経営者ばかりでもないと思いますが。

直球で指摘すると、基本的には強い反応がある場合が多いと思いますが、内心は複雑な思いをしている人が多いはずです。

お勤めの皆さん、御社の経営者が上のようなタイプなら、ぜひ直接、質問をしてみてください。新たな発見があるかもしれません。

そして、私にその相手の答えを教えてください。


  人って皆、愛すべき存在ですよ。いやほんと。

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:42

2007年10月22日

人の不可解な行動

本人たちにはそれなりに理由はあるのでしょうが、はたから見ると不可思議な行動というものがありますね。

窓を見る

タイトル:「まあ、座って食べませんか?」

 

公園のイス

タイトル:「向こうのイスは、かなり余裕がありますよ」

 

だって・・・

sittinginthepark2.jpg

ちょっと詰めすぎでしょう。広い公園なんだから。






だから、人はおもしろい。

           今日も1つ、自己演出コミュニケーションの面白さを発見できました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:43

2007年09月30日

メディアトレーニングが一般化してきた

メディアトレーニングが随分、一般的にも知られるようになってきたなあと最近感じます。

ビーンスターでも最近、メディアトレーニングのお問い合わせを頻繁に受けています。

メディアひきつけろ/人気競技へ浮上作戦

 北京五輪の代表選考につながる大会が各地で始まっている。メディアの注目が集まり、何かと選手の露出が増えるこれからの時期を競技の人気上昇につなげようと、「マイナー競技」とみられてきたスポーツ団体があの手この手の作戦を練っている。さて、効果のほどは--

[バトミントン]「オグシオ」写真集

 (興味深いけど、長いので略)

[卓球]取材対応を特訓

 23日まで中国で開かれていたアジア選手権で、男子団体が25年ぶりに決勝進出を果たした卓球。翌朝の一般紙の記事は10行前後の地味な扱いだったが、中国を筆頭にアジア勢が強く、「アジア大会=世界大会」と言われるなかでの快挙だった。

 日本卓球協会は、北京五輪で団体戦が初採用されることから、「男女ともメダルを狙える」と意気込んでいる。

 大会前の合宿に採り入れたのが「メディアトレーニング」。サッカーJリーグ選手に指導している元アナウンサーを講師に招き、「囲み」と呼ばれる競技後の取材や記者会見への対応を約2時間教わった。

 「テレビなら、コメントを使いやすいよう短く」「インタビュー終了後は45度のお辞儀で感謝の気持ちを」などと好感度を上げるポイントを伝授。模擬会見もやり、自分の話しぶりをビデオで見た選手らは「思ったよりもおどおどした印象を受けた」とそれまで気づかなかった面を学んだようだ。

 (中略)協会の前原正浩・強化本部長「一人の発言で卓球全体のイメージががらっと変わることもあり、しっかりした受け答えを身につけてもらいたい」と話す。

 女子エースの福原愛選手(ANA)は早速、合宿最終日の取材で、「一試合、一試合、全力を出せるよう、頑張ります」と歯切れ良く答え、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

(以上、9/27/07付 朝日新聞夕刊より引用)

スポーツは、メディアにとって、「エンタテインメント」コンテンツであり、ヒーローや有名選手を生み出してその競技に注目させる必要があると、以前にもこのブログで書いた覚えがありますが、こういう「広告塔」づくりの「トレーニング」を「研修メニュー」のような形で取り入れた、という記事は、今までにあまり見たことがなく、貴重なデータだと感じます。

メディアトレーニングを受けると、報道される時の記事のトーンや映像での印象が明らかに変わります。

その理由としては、1つに、

自分がどのように質問に対して答えているかを自分でビデオで見て気をつけるということがあり、

もう1つに、

メディアが投げかける質問にどう答えれば、「どの答えの部分を、どのように編集して使われるか」を知るということがあります。


一般的に誤解されやすいのは、「口の達者さ ≠ メディア対応の上手さ」 ということで

概して、饒舌な営業マンタイプの人は、メディア対応がうまくありません。

メディア対応時の話し方って、気をつけるところが違うんですよね。(その件についてはまた後日にでも)

 いずれにせよ、メディア対応も表舞台に出てくるテーマになってきたというのは、喜ばしい限りです。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!


メディアトレーニング、こちらからお問い合わせいただけます

投稿者 鶴野充茂 : 15:13

2007年09月26日

福田 新 内閣 の メッセージ発信

福田新内閣が発足しました。

私が最も注目していたのは、内閣のネーミングです。

fukuda.jpg (写真は官邸ホームページから)


福田総理は、「背水の陣内閣」と言いました。記者会見で自分で言ったんです。

官邸の記録にあります。 

記者が

「御自分の福田内閣をどのように名づけるかということについては何かお考えはありますか」

と聞き、

福田総理が、

私は冗談で「背水の陣内閣」というふうに言っております。一歩でも間違えれば、それは自民党が政権を失う。そういう可能性のある内閣だ。こう思っておりますので、それだけに私どもは緊張した日々を送らなければいけない。そういう自覚を持っております。」

と答えています。

それで、翌日の新聞の見出しに「背水の陣内閣」の文字が並びました。

これ、私は良い戦略だったと考えています。

少なくとも自分で表現を決められた。メッセージの先出しで、アジェンダセッティングができました。


ここで曖昧にしていたらどうなったと思います?

 「中継ぎ内閣」 や 状態を見て 「崖っぷち内閣」 とか 「しがらみ・がんじがらめ内閣」

なんてまとめられるかもしれないし、

 ちょっと同情心を煽るタイプなら、「尻拭い内閣」とか?

これ、放っておくと危ないですよね。

中身をよく知らない人にとってネーミングは印象や期待に直結するものです。

だからフルにコントロールできないとしても、せめて主張や発信はしておきたい。


実際、各紙でいろいろ命名されています。

 「首相になっても森氏の「影」といった感じで「森の木影(こかげ)内閣」」(上杉隆氏)

 「これまでと代わり映えしない点で「パチンコ屋の新装開店内閣」」(魚住昭氏)

 「声が小さい内閣」(渡部又兵衛氏)

 「「古色蒼然(そうぜん)とした貧乏神内閣」(佐高信氏)

(以上、北海道新聞「福田内閣命名するなら」より引用)

ほかにも

「老獪(かい)内閣」(みのもんた氏)

「再留スプレー内閣」(デーブ・スペクター氏)

「幕の内弁当内閣」(田原総一朗氏)

「若い人が少なく“骨密度が気になる内閣”」(丸山和也参院議員)

「そんなの関係ねぇ内閣」(横峯良郎参院議員)

(以上、スポニチより引用)

などとされています。

いずれにせよ、「危険な状態」で期待感は大きくないかもしれないが、

それだけでおしまい、というよりも

「立ち向かう」「挑む」というニュアンスの「背水の陣」という言葉を

全国紙に載せられたのは良かったのではないでしょうか。


目新しさはなくても、「挑む」イメージは出せました。 

じゃ、何に挑むの?というメッセージ発信が次に期待されるところですかね。



今週は組閣でタイヘンだーとメディア関係の知人たちからたくさん聞こえてきます。

季節の変わり目でカゼが流行ってますので、皆さん、体に気をつけて。

「健康問題で仕事が続けられなくなった内閣」もありますからね。


  今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年09月05日

日本語の意味が分かりません

久しぶりに、ほか弁。 たまに行くと新しいメニューが加わっていたりして刺激がありますね。

hokka90507.jpg

で、食べながら、何気に包み紙を見ていて気になるところを発見。

「購入後は、なるべくお早めにお召し上がりください。

弁当内容は電子レンジでの使用はできません。

お弁当の容器はお住まいの自治体の区分に従ってお捨てください。

容器に調味料の色が付着し変色することがありますが、品質等には問題ありません。」

と書いてあります。


じっくり読んでみてください。・・・意味、理解できます?


問題は2行目です。

「弁当内容」って何でしょうか。お弁当自体のこと? おそらくそうですよね。

じゃ、「電子レンジでの使用はできません」ってどういうことでしょうか。

・・・

食べ終わるまでに私は理解できませんでした。

日本語がおかしいのではないか、と思い、WORDの文章校正ツールをかけてみましたが、反応なし。


そうか、自分の理解不足なのか、と思い、食べ終わって弁当のフタを閉じた時に、ヒントが目に飛び込んで来ました。


賞味期限が販売から1時間後なのです。(夏だからかな)


と、いうことは、「冷めても電子レンジで温めて食べるな」という意味かな、と。


でも、じゃあ、そう書けばいいですよね。


「賞味期限は販売から1時間なので、冷めたからと電子レンジに入れて食べたりしちゃダメよ」と。


・・・・うーん、ほんとにそういう意味なのかな。 知ってる方、教えてください。


食べた後も余韻を残させる技。ほっかほっか亭、さすがです。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 21:52

2007年08月21日

コクヨ・ポケディア担当者に突撃取材

コクヨがはじめた、PCとケータイで使えるアイデア出し支援サービス「ポケディア」。

私の場合、仕事柄、本や企画をまとめる時に、無理やりアイデアをしぼり出さねばならない、といった状況がよくあります。そんな時にこのポケディアを使うと、質問や考えるヒントが次々に出て、アウトプットを手助けされる。 おっ、これは、役立ちそう、ということで先日このブログで紹介した「ポケディア」ですが、「そもそもこのツールって、どんな発想で開発されたの?」と興味を持ち、

行ってきましたよ、コクヨ株式会社へ!


お会いしたのはポケディアの運営責任者の万木(ゆるぎ)康史さん。

yurugi1.jpg

仕事のご担当は、「ひらめき支援に関する新規事業の企画推進」だとか。

その後のやりとりは、以下の通りです。

鶴野) 「このポケディアは、一体どんな人のために、どんな発想で開発されたんですか?」

万木) 「仕事上で企画やアイデアを常に求められる人のために役立ちたい、との思いから開発しました。最近はコストを抑えるために生産部門などがどんどん海外に流出しています。技術も次々に似たようなものが生まれてきます。そうなると、業界を問わず企画への期待というかプレッシャーが大きくなります。そこに目をつけたか!というものを次々に提案していかなければならない時代だと考えています。そんな、常に新しいものを出さねばならない企画系の人たちをイメージして、ポケディアを開発しました。」

鶴野) 「ご自身ではどのように活用されていますか?」

万木) 「『ちょいメモ』を備忘録のように使うことが多いですね。会社にいる間、ほとんど打ち合わせなんです。最近はグループウェアで部下がスケジュールを追加して、気がつくと勝手に埋まっている状況です。2週間先までいっぱい、なんてこともよくあります。 ほんとはじっくり考える時間をつくりたいんです。思いついたものを残したい。それで、そんな時、特に移動中などに、ひらめいたこととか、目に入って『あっ!』と思ったものなどを入れるようにしています。」

鶴野) 「どんなキーワードを入れているのですか?」

yurugi2.jpg

万木) 「電車の吊り広告や本・雑誌を見ながら、何かを感じて ○○(競合会社)の○○(製品)の○○(施策) みたいなものを入れたりしてますね。 もっと若い時は忘れにくかったのですが、 今はとっさに思い出せないことがよくあります。それで、あっこれは後で思い出せるようにしておこう、と思うものをちょいメモで送り、『アイデア管理』画面で気になるものを後で確認したりしています。『アイデア管理』のフォルダ名は、○○戦略など、普段考えねばならないテーマにしていますね」

鶴野) 「そのほかに、こんな使い方をして良かった、というオススメはありますか?」

万木) 「商品・サービスのネーミングを考える時に『イデアミキサー』は役立ちますね。イデアミキサーで片っ端から名前を考えて、商標のデータベースで確認するとか。とても便利です。」

鶴野) 今日はどうもありがとうございました!


ケータイの新しい使い方としても、細切れ時間の活用という観点でも、面白いツールです。

logo_pokedea_beta[1].gif

ポケディア、面白い活用法を思いついた方は、ぜひ私にも教えてください。

  ( アイデアって、・・・けっこう死活問題なんです。)

投稿者 鶴野充茂 : 13:23

2007年07月26日

メッセージが支持される時の条件

政治家など情報発信力の高い人やメディアには、アジェンダ・セッティングの力があります。

つまり、

限られた時間に何を喋るか 会議で何を議論するか

限られたスペースでどの記事を取り上げるか、何を「今、大切な情報だ」と紹介するか

を決める力です。


で、

それを自分のペースで発信していると、バックラッシュもあります。

まず、以下の文章を読んでください。朝日新聞の投書欄に載ったものです。

顔は関係ない 考え方が大切

小学生 田村永遠(長野市 10歳)

 「参院選スタート」の新聞(13日朝刊)に麻生太郎外務大臣が「奥さん方にわかりやすく言えば、小沢一郎の顔をとりますか、安倍晋三の顔をとりますか? どちらが奥さんの趣味に合いますか。それが問われる」という発言をしたと書かれていました。私は女ですが、議員を選ぶとしたら、顔では選びません。

 また、何度か国会中継をテレビで見ていると、大声でヤジを飛ばして、結局は多数決で法律を決めていました。反対する議員の意見を最後まで聞かず、採決してしまう姿を見ていると、数さえ多ければ、無理やり通せる、と与党の議員たちは考えているのではないかと思えます。

 私がもし投票できるのなら、その議員のこれまでやってきたこと、これからやろうとしていること、その人が考えていることで判断します。麻生さんの発言は、投票しようとしている女の人たちに、とても失礼な発言だったと私は思います。このような発言は二度としないでほしいです。

(以上、7/26/07付 朝日新聞より引用)


さあ、あなたは、これを読んでどう思いましたか?


私が注目したのは、このコメントをした人物が「10歳」だというところです。

まず、上のような意見を「10歳」の「女性」が持っているというメッセージ性。

次に、「お! 10歳なら使える!!」 と興奮して掲載を決めた、朝日新聞「声・主張」紙面担当のメッセージ性。

この2点が強烈ですね。


仮に、引用文の中に出ている麻生大臣の発言記事に「ケシカラン!」と思ったとします。

「ケシカラン!」と思うことは自由ですが、第三者の力を借りて、世の中に発信するには、「何を言うか」と同時に「誰が言うか」もとても大切です。


上のメッセージが主婦のものだとすれば、おそらく掲載されなかったと思います。

今は選挙期間中ですので、尚のこと。


それが選挙権のない、しかも、他の思想にあまり影響を受けていない、と「考えられる、イメージのある」10歳の「女性」が発している。

紙面担当者は、「来た! これ、載せざるを得ないな」と思ったはずです。


きっと、上の文章は、親か先生のアドバイスを受けてまとめられたものだと思います。

でも、そんなの、問題じゃないですよね。


メッセージを発信する代表者として、つまり代弁者として、適任がいれば、みんな支持しますよね。

そうやって、メッセージは運ばれていきます。

      今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 14:20

2007年07月15日

部下の方がコミュニケーションしたい

興味深い調査結果が出ていました。

上司や同僚とのコミュニケーション/「改善したい」が半数以上/翔栄クリエイト調べ

 オフィスデザインを手がける翔栄クリエイトが、会社内での付き合いに関するアンケート調査を実施した。調査では、半数以上が「上司や同僚とのコミュニケーションを改善したい」と回答した。(中略)

 「上司、同僚、部下のどの人とコミュニケーションを改善したいか」との質問で、上司と答えた人が最も多く54.7%。2位は同僚で52.3%、部下は28.6%だった。20代では約7割が上司との付き合いを改善したいと考えている一方、40代、50代で部下とのコミュニケーションを改善したいという回答は3割強にとどまった。(以上、7/13/07付 日経産業より引用)

このあと、「オフィス内で交流できる場所を増やす」というのが解決策として望まれている、という答えが出て、「オフィスデザインなら、うちに」というメッセージになっているのがオチです。

素朴に、疑問がわきます。

 1) なぜ上司より部下の方がコミュニケーションを改善したいと考えるのか

 2) 部下は、そのために、どんな工夫をするのか

と。

1)は、まずこんな関係で説明できますかね。

 ・上司が仕事を進める上での部下の影響 < 部下が仕事を進める上での上司の影響

 ・上司にとっての部下の悩み < 部下にとっての上司の悩み

 すると、スタッフが成果を上げない、とボヤいている経営者は多いですが、スタッフの方が実はもっと悩みは深いのかもしれません。

私がより興味を持つのは、2)です。

部下が上司とのコミュニケーションを改善したいと思う時、部下は一体なにをするのか。

そもそも、何か次々に施策を打っていくくらいに改善を希望するような切実な問題なのか。


もし、ここで具体的な取り組みがそれほど出てこないとするなら、

そのためにオフィスの再設計をするよりも、職場のコミュニケーション研修を、私ならオススメします。


最近、私のところでは、スタッフの説明力や提案力を高めたい、という相談が増えているのですが、

日ごろから、自分で問題解決に取り組む練習をしていないと、いきなり求められてもうまくいきませんよね。

この「解決」のほとんどは、コミュニケーションがカギを握っている と思うのです。


たとえば。

研修をやってますと、部屋が暑くなったり、エアコンで寒くなったりします。

こんな時、ブツブツと「暑いなあ」とか「ちょっと寒いよね」などと、隣の人と言い合う姿が見られます。

こういう人は、問題解決が下手な人です。

うまい人は、 「すいません、ちょっと窓を開けていいですか?」とか「エアコンの温度を少し上げてもらえませんか?」とはっきり言います。

この一言で、多くの場合、問題は解決です。

私は、部屋の温度を常に快適な状態に保つことも大切なことだと思いますが、

スタッフの力というのは、問題を感じた時に、どれだけ自分で解決を図ることができるかによる と思うんです。

その力は、全自動の仕組みの中で過ごしていると、なかなか養われません。

そして、個人の付加価値というのは、イニシアチブをとって問題解決を図った時に、認められるものなんですよね。


そう考えると、「改善したい」と考えた時に、どう「改善しようとするか」がその人の実力を表していると言えるのではないでしょうか。


   今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:23

2007年07月04日

会話のかみ合わせ

「100%無理な話も通す技術」を書き始めてから、会話のかみ合わせについて、よく考えるようになりました。

いろんな人たちの会話を文字で起こしてみると、

多くの場合、話でかみ合っているのはほんの少ない点でしかなくて、

他はそれぞれが勝手なことを言っているのがよく分かります。

話のかみ合わせというのは、「質問」と「答え」のセットのことです。

かみ合わせが良いほど、効率的に話が進みます。


今日、私が1人でささっとランチをしている間、隣でしゃべっていた中年女性2人の会話をメモしてみました。


A 「今週末のフリマ(フリーマーケット)を手伝ってほしいって言われてるんだけど、あなた時間なーい? 」

 「私さあ、なんか自律神経失調症の疑いがあるって言われて、検査を受けに行くことになっててさー。いやよねー。 それで、なんかいろんなこと考えちゃって大変なんだけど、ちょうどそれが週末なのよねー。場所どこ? 」

 「○○駅の横の○○タワーの下でやってんだってさ。知り合いの△△さんが、店出すって言ってんだけど、1人じゃあれでしょー。トイレに行く時とか、不便じゃない。それで、番人みたいな感じでいいから、そこにいてくれる人がほしいっていうのよ。私、ちょうどその日、△△のミュージカルを見に行くことになっててねー、ほんと、だいぶ前から楽しみにしてるもんだから・・・」

 「あ、あの△△さんのやつ?」

 「そうそう、私、毎回、観に行ってんのよー」

 「マチネの、とったんだ。いいわねー。」

 「そう、やっぱり夏はね。毎年恒例にしてんのよねー」

 「あれよね、夏は暑いからそういうの、必要よねー

 「それで、私できないから、手伝ってもらえる人を探してるのよー。あなたどう、できない?

 「そう、だから私、検査が入ってるのよねー。もう少し早く言ってくれれば・・・

 「そうなのよ、私も1週間前に言われてもって言ったのよー」

 「いや、私、そういうのやったことあるのよ。もう少し早く言ってくれれば、私も何かねえ、出品できるじゃない? せっかくお店出すんだったら・・・」

 「そうよねー、どうせならねえ。それで、あんた、病院はどこなの?

 「○○病院なのよ

A それなら、近所じゃなーい。ちょっと番人くらいできない?

 「じゃあいいわよ、場所どこ?

 「○○駅のとこのタワーの下よ

 「あー、ナントカプラザだか、ナンタラとかいうとこね」

 「そう、じゃあ、手伝ってもらえる? 」

 「わかったわ。番人くらいでいいのね? 」

細かい単語が拾えませんでしたが、大体こんな流れです。

それぞれが違うイメージを持って進めてますよね。でも、Aさんが「Bさんにフリマを手伝ってもらう」という意思を強くもっているためにBさんは何度も話に引き戻されています。当然ながら一般的な傾向として、意思を持って会話をしている人の方が、より多く会話をかみ合わせようとします。

上の会話を相互がもっとかみ合わせようと思うとこんな感じになるでしょうか。

A 「今週末のフリマ(フリーマーケット)で店番をお願いできる人を探してるんだけど、あなた時間なーい? 」

B 「何時から何時まで? 場所は?」

A 「○時から○時までが希望だけど、そのうち○時間くらいでも大丈夫。場所は○○駅横の広場」

B 「△時から△時までなら大丈夫よ。で、どうしたの?」

A 「△△さんがフリマに出店するらしいんだけど、1人でやってるからトイレ行くのとか大変だって言うのよ。その間、店番してもらえると助かるってことらしいの。私はちょうどその日、予定が入ってて手伝えなくてね。」

B 「わかったわ、そこにいるくらいでいいなら」

別にこうでなければならない、とは言いません。

上のパターンの方が情緒的な関係の発展にはプラスなこともあるでしょう。

私の感覚としては・・・・ 両方使い分けられた方が、きっと会話も仕事も楽しめていいですよね。

 

投稿者 鶴野充茂 : 20:04

2007年07月03日

今週末、私の新刊が出ます

今日、見本が届きました。

muribook_240.gif

「100%無理な話も通す技術」 ~ 会社でやりたいことを実現させる人の考え方・説得術

 鶴野充茂(著) 明日香出版社

 です。 画像は赤っぽいですが、実物はもう少しオレンジに近い色です。

帯には、「話自体、うまく伝えられなくても、話は通る」

「口下手だから説得できないとは限らない。

 社内に、お得意先に、お客様に、自分の主張・提案を通せる人が説得の解きに大事にしている50の知恵。」

と書いています。

東京駅~銀座あたりは、今日から並んでます。一般書店およびネット書店は週末くらいからかと。

嬉しいものですね、商品が出来上がってくると。

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 17:19

2007年05月26日

今日の日経にコメントが出ています

本日(5/26)の日経新聞「Nikkeiプラス1」に私のコメントが載っています。

第9面「仕事常識」にある「要領の良さって何?」という特集記事の中で、

「好かれる要領の良さと嫌われる要領の良さ」についてコメントしました。

nikkei_plus1.gif

ここ最近、「要領」がポジティブな意味で注目され始めています。 少し前までは、「段取り」という言葉で持ち出されることが多かったイメージですが、そこに他者とのコミュニケーションも含んだ概念で「要領」という言葉が使われるようになった、と私は見ています。

今週中だとネットで記事が見れるかも

投稿者 鶴野充茂 : 16:51

2007年05月22日

同じニュース、異なる表現

今日の新聞を斜め読みしていて、同じニュースでも、記事のまとめ方に違いがあるんだな、と発見しましたのでご紹介します。

 

(日経) たばこ代、2倍なら3割が禁煙検討・京大教授ら分析

京都大学の依田高典教授と甲南大学の後藤励准教授らのグループは21日、日本のたばこ価格を現在の2倍以上と欧米並みに値上げすると、ヘビースモーカーの約3割が禁煙を試みるとの分析結果をまとめた。ニコチンへの依存度が高いと健康被害などを唱えても効果がなく、研究グループでは「喫煙者を減らすにはたばこを大幅に値上げする必要がある」と話している。 (5/22/07 日経)


(読売)たばこ1箱1000円ならほとんど禁煙…アンケート結果

喫煙者が気にするのは健康よりもたばこの値段?京都大大学院経済学研究科の依田高典教授(応用経済学)らの研究グループは、たばこ1箱が1000円なら、喫煙者のほとんどが禁煙し、ニコチン依存度が高い人ほど、価格が禁煙の動機付けの重要な要素となる、とのアンケート結果をまとめ、21日、発表した。(5/22/07 読売)


(毎日)ヘビースモーカー:価格800円で、ようやく7割禁煙

ヘビースモーカーは、健康リスクや多少の値上げといった「脅し」にはほとんど動じないが、価格が800円になると約7割が禁煙を試みる--。京都大の依田高典教授(応用経済学)らのグループは21日、こんな研究結果を発表した。ニコチン依存度があまり高くない喫煙者には、価格や健康情報も禁煙を試みる動機になった。依存度別の調査は国内初という。(5/22/07 毎日)

(朝日)なし


日経の見出し、頭で一度意味をよく考えないとイメージできないですよね。一番難しい。

分かりやすさという観点だと、読売が一番でしょうか。「1000円なら、そりゃ買わないよな」と思わせる見出しです。

毎日は社会学的な解説っぽい感じ、ですかね。

同じプレスリリースからの記事化だと思いますが、同じ事実を伝えるにもいろんな表現があることを改めて感じさせられました。もちろん、記事化しない、という朝日のような判断もあるわけです。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:46

2007年04月28日

政治に見る共感の表現

政治家が長けている(鍛えられている)コミュニケーションの1つに「共感」があります。

「あなたの大切なことを、私も大切に思っています」というメッセージの発信です。

それによって相手に、思わず「彼はいい人じゃないか」と思わせてしまいます。

そんなことをこの記事を読んで思いました。

 

米大統領、めぐみさんの写真「執務室に置いてある」

「拉致問題に対する私の強い感情が薄れることはない」――。

ブッシュ米大統領は27日昼(日本時間28日未明)の安倍首相との共同記者会見で、昨年4月に拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会した時の衝撃を首相と語り合ったことを明らかにし、拉致問題解決に向け、協力を続ける考えを強調した。

大統領は早紀江さんとの面会について「胸が張り裂けそうだった。娘さんへの感情は時間を経ても薄れず、悲しみは真実のものだった。娘さんの写真は私の執務室に置いてある。横田さんのホワイトハウス訪問は、拉致問題に人間的な側面を与えた。決して彼女の訪問を忘れない」と感情を込めて説明した。

安倍首相は傍らで「(大統領から)変わらぬ支持の確約をいただいた」と感慨深げだった。 (以上、4/28/07付 読売ONLINEより引用)

私、仕事でかれこれ200人以上の国会議員と会ってきましたが、地盤がしっかりしている議員ほど、共感によって心をつかむのがうまいと感じてきました。

で、大体そんな時には話の流れが決まっています。

まず相手の話を聞いて、それにまつわる自分のエピソードを話す。

そしてそこに、その話が嘘じゃない、と言わんばかりの「証拠の品」が登場します。

上の例だと、「写真」がそれ。また、「片時も忘れていない」みたいに「身近にある」と言うんです。

大統領など、国家元首クラスになると、この「共感」もシナリオを書いて予めセットされている(つまり仕組み化されている)ことも多く、それをわざとらしい、という解釈もありますが、私は逆にこういう配慮こそが外交の面白さであり、また、個人のコミュニケーションにも活用できる気持ちの示し方のように思うんです。

だって、相手の気持ちの流れを読めないと準備も気のきいた一言もないですからね。


 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 15:22

2007年04月22日

夫に言われて傷ついた一言

土曜の日経プラス1にコミュニケーションに関するランキングがあったのでちょっと引用。

夫に言われて傷ついた一言

1.「君も太ったね」

2.体調が悪いのに「ごはんはないの?」

3.「家にいるんだからヒマだろ」

4.「片づけが下手だ」

5.育児など手伝ってほしいといったら「仕事で疲れているんだ」

6.「うるさい」

7.話し方について「しつこいな」

8.「誰のおかげで生活できているんだ」

9.「で、結論はなに?」

10.「おれの金を自由に使って何が悪い」

11.「君には関係ない」

12.子どもの素行の悪さについて「お前に似たんじゃないのか」

13.「もっと効率よくやれば」

14.子どものことを相談して「どうでもいいじゃないか」

15.「うちの親の悪口はいうな」

(以上、4/21/07付 日経新聞 Nikkeiプラス1より引用)

ちなみに、逆に、「夫に言われて嬉しかった一言」は

1.「おいしいね」「ごちそうさま」

2.「家のごはんが一番おいしい」

3.いつもありがとう

4.「がんばってるね」

5.夫側の家の行事に参加した後「おつかれさまでした」

6.君と結婚してよかった」

7.夫の友達や姑に対して「よくやってくれる」

8.「えらいと思うよ」

9.「実家でゆっくりしておいで」

10.「今日は一段とかわいいね」

だそうです。

思い当たるフシがある人もいるかと思いますが、傷ついたとか嬉しかったとかで出てくる言葉ということは、「夫側」からよく言ってしまいやすい言葉なのですね。

だとすると、言ってしまってから、「あ、今の言葉は傷つけランキング1位の言葉だった」なんて思い出しつつ、嬉しかった言葉ランキングの言葉を組み合わせて言ってみるというのはどうなんでしょうか。

 「君も太ったね」→「いや、やっぱりおいしいね、ごちそうさま」

 体調が悪いのに「ごはんはないの?」→「い、家のごはんが一番おいしいからさ」

 「家にいるんだからヒマだろ」→「そんな気持ちの余裕に感謝してるよ、いつもありがとう」

う~ん、ちょっとムリがありますか。

次は、「思わず言ってしまった後のリカバリー言葉ランキング」をやってほしいところです。

 

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:51

2007年04月06日

【特別講演会】 いじめられ体質からの脱出 (4/23)

コミュニケーションのとり方で、人生を大きく変えてしまうことがある。
長年の悩みを克服する、苦悩から解放されるきっかけにもなる。
自分自身を大きく成長させる取り組みにもなる。

そのことを知っていただきたくて、今回、特別講演会を企画しました。

先に内容をお知らせします。

今回の講演者は、長年、いじめにあってきました。
幼少期から断続的に約30年に渡ってです。

何度も自殺を考えたそうです。

いじめも、30年にもなると、本人が受け入れるかどうかは別にして、
それはもう体験ではなくて、体質です。

その本人が、「いじめられ体質」を克服するまでのリアルな経験を語る、というのがこの講演の内容です。


彼女にとって、昔から、いじめられている状態はあまりに「日常」でした。
いじめを意識することさえ少なかったと言います。

ある時、彼女はいじめというよりも「自分自身」がイヤになって、
新たな方法でコミュニケーションをとりはじめます。
 

自分との対話の仕方を、ほんの少し変えたのです。
 

それをきっかけに、周囲の人が変わりはじめました。

しかし、それでもさらに、
職場をかわるたびに、新たないじめが始まります。
家庭では夫のDV、嫁姑問題、超低体重児の出産・・・と、
辛い出来事が起こり続けます。
 

これは一切、作り話ではなく、現実に起こった話です。
そのままテレビドラマになってもおかしくない実話です。
 

そんなひどい状態から、今、彼女は見事に脱出しました。


おそらく多くの人は、
彼女の明るい笑顔から、昔の苦しい時代をイメージすることは難しいはずです。

ただ、この講演会は、
何も「こんな悲惨な経験をしても立ち直れる」ということを
伝えるために企画したわけではありません。
 

ほんの少し、
自分自身とのコミュニケーション(対話)、
他者とのコミュニケーションを変えていくだけで、

どうしようもないと思っていた状況を打開できる可能性があることを伝えたいのです。


各段階で、何を考え、何をし、どんな変化があったのか。
当時、自分はどんな言葉を受け止め、受け入れ、気持ちや態度が変わったのか。
その後に起こった出来事をどう乗り越えたのか。

すべてを赤裸々に語ります。

彼女の試行錯誤と「いじめられ体質脱出」の過程は、
 
今、いじめられている人だけでなく、成長を模索している人、
現状を打破したい人、悩んでいる人を支援している人にも
充分に参考になるはずです。
 

彼女は2つのことを言います。
 
1つは、「いじめは自分が呼んでいたのだ」ということ。

そしてもう1つは、
「自分がコミュニケーションを変えれば、周りも変わる」ということです。
 

つまり、自分のコミュニケーション次第だということです。
 
30年もいじめられ体質だった彼女は、キレイ事を言いません。
苦悩の中で見つけた「いじめられ体質の脱出法」を段階を追って話します。

・ 自分や身近な人が「いじめられ体質」に悩んでいる人
・ 人間関係に課題を感じている人
・ 自分に自信がもてない人、自分の気持ちが分からない人
・ 他人の評価がいつも気になる人

       そして、
       
・ 成長へのヒントを探しているすべての人
 
に、ぜひ聞いていただきたい話です。

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 ↓ 詳細・申込みはこちらからどうぞ ↓

 ■ 特別講演会:いじめられ体質からの脱出 ■
  - コミュニケーションを変えればうまくいく -
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投稿者 鶴野充茂 : 12:52

2007年04月03日

知事の発言事故

暖かい季節になると、気持ちも緩むのか、発言事故も発生しやすいようです。

人殺しの練習・異常言動・遺伝子…知事発言も様々

 県の新規採用職員を迎える知事発言で2日、釈明を求められる例が相次いだ。

 埼玉県の上田清司知事は、職員就任式で、使命感の一例として、「自衛官は大変だ。平和を守るために人殺しの練習をしている。『国民の生命と財産を守るために頑張って下さい』と褒めたたえないといけない」と述べた。

 式後、上田知事は記者団に「殺傷という言葉を使えば良かったかもしれない。分かりやすくなり過ぎて、きつい言葉となった」と話した。

 宮崎県の東国原英夫知事は辞令交付式で、インフルエンザで入院中に治療薬「タミフル」を服用したことに触れ、「5日間ほど飲み放題飲んだ。異常言動に走るかもしれないが、大きな心で受け止めてほしい」と述べた。県に「不適切」と苦情が寄せられ、東国原知事は「(発言に)何の問題があるのかと思う」とする一方、「不快にさせたことは申し訳ない」と述べた。

 愛知県の神田真秋知事は、職員入庁式で、福祉に対する意識に触れ、先天的障害のある人などを指して、「悪い遺伝子を持った方」と発言した。報道陣から真意を問われた神田知事は、「ハンデは本人のせいでなく、しっかり対応しなければいけないという意味だった」と釈明した。

(以上、4/3/07付 読売オンラインより引用)

新入社員や支持者など、自分の話を真面目に聞いてくれる人を前にすると、ついつい気持ちよくなって、気持ちも緩んで口が滑ってしまうこともあります。特に、人前で話す時、話し手は、せっかく話を聞いてくれているのだからと、少しは面白い話も入れようという工夫をしてしまいがちです。 

それが悪いとは言いませんが、やはり、花見に来ている人がみんな酔っているわけではない、ということも覚えておく必要がありますね。

明日は私も泊まりで新人研修です。気をつけよう。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 07:25

2007年03月29日

新入社員の注意点

来週はもう4月。 4月といえば、新人。 新人と言えば研修。 

私も毎年呼んで頂いている新人研修に行きます。

研修準備をしていたら、こんなランキングを発見。


つい注意したくなる新入社員の行動ランキング

順位
1  無断欠勤する 100
2  休憩時間を平気でオーバーする 95.0
3  電話に出ない・気付かない 90.7
4  挨拶をしない 90.4
5  軽薄な言葉遣い 89.6
6  会議中に携帯電話をOFFにしていない 77.9
7  遅刻する 77.9
8  ギリギリに出社する 69.1
9  繁忙期に休暇を取る 63.6
10 仕事中の私語が多い 63.0
11 社内の情報を外で話す 59.9
12 仕事中に私物の携帯電話をいじる 55.0
13 敬語が使い分けられていない 53.8
14 飲み会の翌日に遅刻・休む 53.4
15 ミスの言い訳をする 52.1
16 清潔感のない身なり 50.5
17 携帯電話をマナーモードにしていない 49.7
18 メモを取らない 49.4
19 仕事に関係ないサイトを見ている 47.4
20 自分の席でうとうとしている 45.4
21 会社の備品を私用化する 43.9
22 若者コトバを使う 41.3
23 華美な服装・髪型 37.2
24 パソコンの音を大きくしている 28.8
25 月曜日に頻繁に有給を使う 28.2
26 机の上に書類を置きっぱなしにしている 27.1
27 携帯電話を非通知でかける 21.8
28 デスクの上が散らかっている 21.5
29 席次のマナーがなっていない 18.9
30 デスクトップが整理されていない 18.6
 
(goo調べ 集計期間:2007年2月22日~2007年2月24日)

後ろの数字は、「つい注意したくなる→Yes」と選んだ人の割合だと思いますが、説明書きがありませんでした。


これ、同じ行動をしていても、それが管理職や経営者だと、判断が変わってきますよね

マナー系の研修をしていて厄介なのは、「模範的な知識を得ても、職場では、誰もやっていない」となって、すぐに研修で学んだことを忘れられてしまうこと。

ただ、同じ行動でも、立場や役割が違う人がすると、「異なるメッセージとして受け取られる」というポイントは、知っておいて損はなさそうです。

立場や役割に応じて、受け取ってもらいたいメッセージを想定しながら、言動を変えていく。 これは自己演出の基本的な考え方です。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 11:29

2007年03月28日

対人コミュニケーションと広報

対人コミュニケーションから広報のような企業コミュニケーションまで、対象・目的をあまり限定せずに「コミュニケーション」の教育を軸に事業をしている私にとって、個人のコミュニケーションも、組織のコミュニケーションも、意識の上ではほとんど差がありません。実務的にも、考え方やアプローチにそれほど違いがないのです。

なのですが、これが、関係者はどうかというと、まるで違う顔ぶれになります。

企業のコミュニケーションは、マーケティング系の人々が中心で、

個人のコミュニケーションは、教育関係の人々が中心です。

そうすると、先方の頭の中に、それぞれが「つながっている」というイメージをもてる人はほとんどいません。

だからなのかもしれませんが、この記事を読んで、思わず反応してしまいました。

 

フットボールの熱源 / 社会とつながろう    3/28/07 日経(スポーツ面)より引用

 Jリーグのあるクラブの広報担当から、こんな嘆きを耳にした。「私の悩みの種はA選手なんです。取材の場で、誤解を受けかねない横柄な言葉遣いをしてしまうので」。大げさな言い方をすれば、恥ずかしくて世間に出せないというのだ。

 各クラブは新人研修だけでなく、常に選手の社会性を磨こうと腐心している。柏では学校や福祉施設に派遣し、技術の披露や講演をさせている。地域密着を第一義とした試みではあるが、選手をサッカー界の外に出して人と触れ合わせ、社会とのつながりを意識させようという意図もある。

 この手の話を聞くとレバノンでのことを思い出す。(中略)

 海外に出ると子供たちのコミュニケーション能力の高さに気付かされる。社会を意識し、社会とつながり、自己表現をする強い力が養われている。実は彼らのレベルが高いのではなく、日本の子供たちのレベルが低いのだろう。だから各クラブはプロ選手の社会性を磨くことに注力しなければならない。


これを読むと、対人コミュニケーションのスキルが、広報のスキルにつながっていることがわかっていただけるかと思います。

この記事のタイトルにある「社会とつながろう」。この「社会」は英語にするとPublicと理解してよいと思いますが、Publicと関係をつくることをPublic Relationsと言います。略してPR。つまり広報という意味です。


またまた自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 鶴野充茂 : 16:02

2007年03月23日

情報を出さないとストレスを与える

先のエントリーで、こんな風に書きました。

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。


このことを確認する記事をまた見つけました。

安倍首相:「安倍語」に変化 逆質問倍増、官僚言葉は減少

 安倍晋三首相が発する言葉が変わってきた。記者団を問い詰めるような「逆質問」が増えたのがその一例。内閣支持率の続落で、首相は「どうせ落ちるなら、やりたいことをやる」(首相周辺)という心境になっていると言われ、「安倍語」の変化も、そんな開き直りの姿勢と関係しているようだ。

 記者 公務員制度改革は必要なのか。

 首相 必要じゃないと思ってます?

 記者 そんなことないと思う。

 首相 そうでしょうね。多くの人がそう思っているからやるんです。

 記者 国民にとってどんなメリットがあるか。

 首相 公務員制度改革をですね、やるべきというのは国民の声だと思いますよ。あなたもそう思いませんか?

 記者 はい。

 首相 だったら質問しないでください。

 15日夜、立ったまま記者団の質問に答える「ぶら下がり」でのやり取りだ。衛藤晟一前衆院議員の復党問題でも9日、記者団から「党内に不満がくすぶっている」と指摘され、「そんな不満くすぶってませんよ。誰かいます? 特定の人物?」と切り返した。

 毎日新聞の調べによると、首相がぶら下がりに逆質問など「疑問形」で応じた回数は、政権発足後の3カ月では11回だったのに対し、最近の約2カ月半(1月5日~3月22日)では25回と倍以上に上っている。

(以下略。3/22/07付 毎日新聞サイトより引用)


記者の苛立ちがよく表れた分かりやすい記事です。

こうやって、ネガティブな印象が広がっていきます。

またまた1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:22

どっちか分からない表現

人は、情報を与えられて、その意味がすぐに理解できないとストレスを感じます。

私はこの記事を読んで、テレビのニュースで発表の様子を見て、ストレスを感じました。

タミフルと転落の因果関係、厚労省「否定的」を撤回

インフルエンザ治療薬「タミフル」を巡る問題で、厚生労働省の辻哲夫次官は22日の定例記者会見で、タミフル服用と異常行動の因果関係について「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」と述べ、従来の見解を事実上撤回した。 また、服用後に異常行動をとりながら死亡に至らなかった負傷事例を分析していなかったことも明らかにした。

(以上、3/23/07付 読売ONLINEより引用)

分かりにくいですよね?

私だけじゃないですよね?

まず、事務次官の発表の表現が良くない。

「これまで『否定的』という見解をとってきたが、虚心に検討する。今後、判断も変わりうる」

って。

「タミフルと転落には因果関係があるかもしれません。この先、しっかり調査して改めて発表します。」くらいの方が、聞き手、読み手にやさしいですよね。

伝えたくない、でも、伝えなければならない、という場合は仕事ではよくあります。

そういう時、「わかりにくく言えば、意味を理解しにくくていいだろう」と考える人がいます。

そして、あえてややこしい表現を使います。

しかし、白なのか黒なのかが、大きな影響を与える今回の発表のような場合、誤解を与えないメッセージを発信しないと、大きな混乱を招きます。

この発表を受けて、メディア各社は、上の記事にあるような「否定的」を撤回なんて見出しをつけたニュースを報じました。

・タミフルと異常行動、因果関係「否定的」を白紙撤回・厚労省次官(日経)
・因果関係「判断し直す」=「否定的」は撤回(時事通信)
・タミフルと異常行動、厚労省が関連「否定」撤回(産経新聞)
・タミフルと異常行動の関係、「否定的」を撤回 厚労省 (朝日新聞)


インフルエンザをきっかけに、ストレスが蔓延です。


また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:35

行動はメッセージだ

広報の仕事をしている人なら、記者に情報を発信し続けることがいかに重要か、日々、痛いほど感じています。

もし、自社を「担当」する記者がつくような、注目のテーマや商品を扱っている組織の広報担当者なら、情報を出し続けないと、記者が勝手に都合の良いことを書き、それは多くの場合、自社にとって好ましくないか、憶測が入った広報担当者的には「正しくない」記事になるからです。

そんなことをこの記事を読んで思い出しました。

安倍首相は公邸がお嫌い? 週末は外出か“里帰り”

 安倍晋三首相が官邸に隣接する公邸住まいを始めてから約4カ月になるが、「24時間勤務の覚悟」と強調した当初の意気込みとは裏腹に、週末はほとんど外出したり、東京都渋谷区の私邸で過ごしたりしている。公邸の住居スペースは、「癒やしと安らぎを提供する空間」(官邸筋)をうたい文句につくられた。もちろん公務絡みの外出もあるが、安倍首相にとって、公邸はそれほど居心地のいい場所ではないようだ。

 週末はほぼ公邸にこもっていた小泉純一郎前首相とは対照的に、土日に安倍首相が公邸から一歩も出なかったのはこれまでわずか2日間だけだ。

 今月10日の土曜日。翌朝には公邸近くのスタジオでテレビ出演が決まっていたが、首相は兵庫、広島両県の視察をこなした後、私邸へ。11日の番組出演後も、高級ホテルのフィットネスクラブで汗を流し、レストランで弟の岸信夫参院議員一家などと夕食を共にした後、私邸に戻った。

 その前の週の3日は、私邸には帰らなかったものの、衆院の予算案採決が遅れ午前4時すぎに帰宅したにもかかわらず、午前10時すぎには昭恵夫人と映画観賞し、ラーメン店にも入って気分転換した。

 首相は就任から2カ月後の昨年11月26日、私邸から公邸に移った。その際、私邸に帰るのは「週末、たまに」と表明。だが6日後の12月2日には早くも“里帰り”した。(以下略、3/22/07 産経WEBより引用)

 

担当記者は、記事を書かなければならないというプレッシャーに常に晒されています。

「何かネタはないか」と常に考え、情報を探しています。

そうすると、「今までの総理と違うところ」「言動で気になるところ」などを探すようになります。

何か新しい方針の発言でもあれば、それが1つの記事にできますが、安倍さんは言葉による発信がとても下手なので、担当記者はとても苦労しているはずなのです。

そんな時に、個人の「メッセージ」を見つけやすいのは、実は行動なんですね。

誰と会った。どこそこに行った。いつ何を「した」。

記事は、5W1Hの「出来事」で成り立っていて、 「行動」は分かりやすい「出来事」だから です。

そして、その行動というのが、意識していないと、意図とは異なる「メッセージ」として受け取られる可能性があります。

自分の行動が、「どう受け取られるか」。

話さなくても、意識していなくても、自分は情報発信しているのだ、という発想も大切ですね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:45

2007年03月22日

トップの意思表示

謙遜か、正直か、大きく見せるか、それとも・・・? 人から褒められた時、「とんでもない」「そんなことはありません」と言う人が少なくありません。 

これ、関係するのが自分だけなら、謙遜で済むのですが、組織のトップやグループの代表(象徴)的な存在の人は、注意する必要があります。 とっさにポロッと出ますからね。

この記事を読んでそんなことを考えました。

将来は「偉人」? 安倍首相が歴史舞台観賞

安倍晋三首相は21日夜、都内でお笑いタレントらによる舞台「OUT OF ORDER 偉人伝心」を昭恵夫人と観賞した。 エジソンや清水の次郎長など歴史上の偉人にまつわる6つのストーリーが展開するコメディー作品で、ネプチューンの名倉潤さんと堀内健さんのほか、原千晶さんらが出演した。 舞台終了後、首相は楽屋に名倉さんら出演者を訪ね「楽しく拝見した。どうぞ頑張ってください」と激励。舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。 (3/22/07付 産経WEBから引用)

 

私が気になったのは、

舞台スタッフから「何十年後かには首相も偉人に」と水を向けられ「いやいや私はないです」と笑いを誘う場面もあった。

という部分です。

これ、本人は、あまり深く考えて言ってないのだと思います。その場は「ご謙遜を」と軽い笑いで済むでしょう。

でも、文字になった時、あるいは第三者に伝達された時には、メッセージの意味が変わります

上の首相の発言だと、「私は大したことをしません」

という意思表示に伝わります。

なぜか。

首相の行動は日本国民すべてに関係しています。 つまり、トップが関係者に対して、自分はどう動くかという方向性を示しているわけです。

そんな所で、「偉人になるようなことは、自分はしない」と宣言しているわけですから、トップとしては問題発言です。


ただ、「でもまあ、場の空気とか、愛嬌とかもあるじゃないですか」という気持ちもあります。

それも踏まえてどうしたら良いか。

私のオススメは、方向性を示しつつ、スタッフに花を持たせるようにまとめる、というもの。で、話を少しずらす。

たとえば、上の状況だと、

 「偉人というのは、本人も当然功績があるのだと思うが、周りのスタッフにも支えられて、きっとチームとしての成果をたくさん出した人ではないか。大きな成果は一人では出せず、スタッフ一人ひとりが活躍することが条件になるだろう。私は今取り組んでいる施策のそれぞれで、たくさんの偉人を生み出せるように努力したい。」

みたいな。

「首相も偉人に」という投げかけに対して、直接答えてはいないけど、たくさんの偉人を生み出す人は、やっぱり偉人ですから、記者もそのへんはうまくまとめてくれるんじゃないでしょうか。

角を立たせず、がっかりさせず、伝えるべきメッセージはしっかり発信する。そんな意思表示の仕方をトップは考えてみるのも大切ではないかと思います。

 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 


 

投稿者 鶴野充茂 : 13:08

2007年03月19日

政治言葉の不思議

政治家が支離滅裂な話をしたり、ケッタイで意味不明な表現をしたりすることは決して珍しくありません。私もそのたびに反応するわけではありませんが、この記事を読んで、日本語の意味と伝えたいメッセージは何なのか、なぜだか自分自身が試されているように感じたので、書いてみます。

松岡氏は説明不十分=光熱水費問題で自公参院幹事長 (3/18/07 時事通信記事より引用)

自民党の片山虎之助参院幹事長は18日午前のNHK番組で、松岡利勝農水相が資金管理団体の光熱水費の詳細説明を拒み続けていることについて「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。公明党の木庭健太郎参院幹事長も同番組で「これ以上(法律上は説明を)やる必要がないと松岡氏本人は言っている。ただ、国民に対する説明責任を果たせたかというと疑問の部分がある」と指摘した。

この記事には、疑問がいくつもわいたのです。

その1 なぜ、片山氏は、「もう少し説明した方がいい」 ではなく 「もう少し説明責任を果たした方がいい」と言ったのか。

その2 なぜ、この記者は、「「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。」と同じ意味に読める言葉を繰り返しているのか。

その3 なぜ、木庭氏は、「国民に対する説明は不十分だ」 ではなく 「国民に対する説明責任を果たせたかというと疑問の部分がある」と言ったのか。

上の記事で、私は日本語の正しさについて強い意見はありません。

ただ、「説明する」ではなく「説明責任を果たす」という表現を選んだ理由を考えた時に、この2つの表現は、話し手にとってメッセージが違うような気がするのです。

仮に「説明した方がいい」と言うとすると、それは、「私は、彼に説明することを勧める」という提案のメッセージになります。

これが「説明責任を果たした方がいい」と言うと、「彼は説明という自分の担当の仕事をしていない」という否定のメッセージに読めます。

だとすると、この2つのメッセージは質的に違いますよね。

曖昧に聞こえる「説明責任を果たした方がいい」という言葉の方が、言ってる意味は強い。


きっと、本人は、そんなことを考えていなくて、「ここでは、『説明責任』という言葉だ、大切なのは『説明責任を果たす』ことだ」というキーワードが先に頭にあって、口から出たのだとは思いますが。

強く言いたいけど、強く聞こえない、それでいて自分の意見はしっかり発信しているように受け取ってもらえる表現を選ぶ。

(そこには、言いたいメッセージと、伝わるメッセージが違っていて良しとする気持ちがある)

意識しているかどうかは別にして、そんなコミュニケーションが、政治の世界で生き残るために必要なスキルなのかもしれません。


そんなことをすべて踏まえて、記者は、「「もう少し説明責任を果たした方がいい」と述べ、現時点では説明が不十分との認識を示した。」と翻訳したのでしょうか。だとしたら、この記者も高度なスキルの持ち主ですね。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 11:04

2007年03月14日

大きなテーマで話す時のポイント

とあるレセプションに呼ばれて参加。ニューヨークから数十人のグループを迎えた集まりで、扱うテーマもちょっと国際的。

オープニングは、この御三方。

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右から、加藤紘一氏(衆院議員)、茂木友三郎氏(キッコーマン会長)、ジェランド・カーティス氏(コロンビア大教授)。

お題は、「Globalization and Shaping of Japan in the 21st Century」。(ちなみに話はすべて英語で進行)

Globalization and Shaping of Japan in the 21st Centuryですよ。


さあ、もしも、あなたが、「このテーマで話してください」と言われたら、何を話します?


ちなみに、上の3人には役割分担があって、政治・経済・海外視点で見た日本(政治)です。

こんな大きなテーマの場合、よくある失敗は、最近の話題から象徴的なキーワードをいくつか紹介して終わり、というもの。

いや、気持ちは分かりますよね。一応、主要な出来事やキーワードはおさえておかないといけない、というプレッシャーもあるでしょう。政治なら、小泉→安倍内閣になってどうか、みたいな話は入れざるを得ません。

でも、難しいのは、ただでさえ大きなテーマなので、事実関係を説明しているだけで時間はどれだけあっても足りなくなることです。そして、少し興味があって情勢をウォッチしている人なら思います。

「そんなの、新聞読んでたら分かるよ」。

そして、当人が何を喋ったか、記憶に残ることはありません。難しいですよね。

で、少し工夫する人は、特定のテーマや軸を持ち込みます。「こういう視点でこれを見たら、こう解釈できる」と。切り口と言ってもいいでしょう。

概して売れっ子の学者は、こういうまとめ方が得意です。「この出来事は、こういう意味がある」と言います。「今は、(この解釈で行くと)こんな時代です」と。 そうすると、聞き手はメモしたり、記憶に残しやすいですね。


さて、ここで、私は、自己演出的に見て、もう1つ組み合わせを提案したいと思いました。

それは、 「話し手」と「その場」をほんのちょっと特別に感じさせる工夫です。

話し手を意識させるものとしては、「この話は、私にしかできない」という見方、経験、個性が入ったもの。自分の存在を感じさせる表現ですね。簡単なのは、経験談、つまり具体的なエピソードを入れることです。大きな問題+個人的で卑近な例。「温暖化が深刻です、私の村のスキー場は、雪不足で営業できる日数が10年連続で減ってきています」みたいな。ほんの少しでいいです。入れすぎると嫌味になるので。

そして、その場を意識させるものとしては、「ここにいるあなたたちにはちょっと特別に言いますけど」みたいな意味合いの言葉。ヨソでは通じないような話し手とその場の聞き手でだけ成り立つ共通語でもいいし、今日起こったどのメディアも報じていない最新情報でもいいんです。

話し手が有名人でも、暴露話みたいな、メディアに報じられたら困るような話をみんなが期待しているわけではなくて(そのほとんどは多くの場合、メディアも反応しませんし)、聞き手が「その場と話し手の記憶を残せるような」工夫であればいいんです。

もし、私も大勢の人前で「明日の日本」を語るような日が来たら、このことを思い出すようにしたいと思います!

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 10:32

2007年02月20日

中身が良くても伝わらない時

「実力さえあれば、生き残っていける」 とか 「中身が良ければ分かってもらえる」 なんて表現がありますが、こういう調査を見ていると、「実力を評価してもらうまで」「中身を見てもらえるまで」に、ハードルがあるな、と思いますね。

仕事スキルより基本マナー

日経産業新聞とgooリサーチを運営するNTTレゾナントが行ったインターネット調査によると、30-50代の部下や後輩を持つ人に、入社3年未満の若手社員について気になることを聞いたら58.5%「言葉遣い」と答えた。入社3年以内に身につけて欲しいことでは「あいさつなど基本マナー」72.2%、 「言葉遣い」62.8%だった。

書類を作る文章力や語学力といったスキル以前に、早く基本動作を身に付けて欲しいとの上司や先輩の切実な願いが浮き彫りになった。(2/20/07 日経産業より引用)

コミュニケーションの難しさは、どんな正論を言おうとも、まず「話を聞こう」「言っていることを受け止め・受け入れよう」と思ってもらわないことには、効果的に伝えることはできないということです。

直接的に利害関係があって、相手の言うことを聞かざるを得ない場合でも、上の調査のように、言葉遣いやマナーが気になってしまうわけですから、ゼロから信頼関係を築こうとする場合には、大きなネックになりかねません。

どれだけ高いビジネススキルを持っていても、それを発揮する前に関係構築の段階があって、その時のやりとりでコミュニケーションがとれそうだと判断されて初めて、相手に対する「期待」が生まれ、そして、どれくらいできるのか、「お手並み拝見」というチャンスが出てくるわけですよね。

つまり、言葉遣い、マナーができないと予選落ち、ということでしょうか。

たまたま今週、弊社でもビジネス敬語・マナー教室のお知らせをしたところなので、ニーズの高まりを感じます。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

 

投稿者 鶴野充茂 : 09:24

2007年02月19日

「名乗る」ことは「決める」こと

政府が団塊世代向けの支援策として、新しい「資格」の導入を検討しているそうです。

「団塊」支援へ、簡単な研修で新資格…観光や福祉など

政府は、今年から定年期を迎える団塊世代の「第二の人生」を支援するため、簡単な研修を受けるだけで取得できる新たな資格制度を導入する。

資格取得に年齢制限は設けないが、退職後に社会貢献をしたいという希望を持ちながら、機会を見つけられない人を活用するのが狙いだ。「再チャレンジ支援」策の一環として、観光、福祉、環境保護などの分野で新資格の創設・拡充を検討している。

国土交通省は4月から、観光地の振興策などを立案する「観光地域プロデューサー(仮称)」の養成事業を始める。旅行会社のOBらを対象に1~2週間程度の研修を実施し、同省が設ける「観光地域プロデューサー人材バンク」に登録してもらう。全国の自治体や観光協会などから要請があれば、人材をあっせんする。報酬は派遣先が支払う。同省は将来は数百人規模のプロデューサーを養成したいとしている。

厚生労働省は「介護サポーター(仮称)」制度を検討中だ。介護保険改革では、2009年度から、要介護者などに調理などの家事援助をする「3級ヘルパー」が介護報酬の対象から外れ、事実上廃止されることが決まっている。介護サポーターは、3級ヘルパーの仕事をボランティアとして行う資格を想定している。

環境省は、企業やNGO(民間活動団体)などの環境保全活動に助言する「環境カウンセラー」を増員する。カウンセラーになるには、環境保護の経験と論文などの審査が課されるが、中高年の関心は高いという。同省は約3800人(05年)いるカウンセラーを5500人程度まで増やす計画だ。

ただ、こうした簡単な「資格」は既存の資格と仕事が重複する可能性もある。厚労省は一時預かりなどの保育事業に携わる「育児サポーター(仮称)」の創設も検討したが、「保育士の仕事を奪うことになりかねない」として断念した。 (以上、2/19/07  読売ONLINEより引用)

簡単な研修を受けるだけで取得できる資格取得者に、どれだけの専門知識や技術を期待できるのかはさておき、私は組織で働く時の資格と、定年後やフリーでやっていく時に仕事の軸となる資格には、自己演出上、根本的な違いがあると考えています。

簡単に言うと、組織で働く時の資格というのは、プラスα、アドオンのメッセージです。

私は、○○「も」できますよ。 ○○という資格「も」持ってますよ。 という感じ。

これに対して、組織を出てしまうと、ラベリング、タイトルとしてのメッセージになります。

私は、「○○ですよ」 ○○という資格「で」仕事をしていますよ。という感じ。

もちろん、資格より先に名乗るタイトルがあれば別ですが、「○○○の山田太郎です」と言う時に、組織に頼らずに仕事をする人は、多くの場合、職業が名前の前に来ますので、ある意味、資格を選ぶことが組織/仕事を選ぶのと同じ意味合いを持ちます。

そう考えた時に、

資格を選ぶのって、1つの決断が要りますよね。

「名乗る」ことは、自分が何者かを「決める」ことですからね。

今までの仕事の延長上や、ずっとやってみたかった仕事に直結する資格があるなら、選べそうに思いますが、そうでない人にとって、どうやって選ぶんでしょうか。

一方で、きっとこの先は、どんな組織で働いているとか、どんな役職かに関係なく(組織内で働いているとかいないとかに関係なく)、自分の仕事を定義するような名称をつけるのが一般的になってくるような気がします。

でも、もしそうだとしたら、そういう、言わば「進路指導室」的な役割は、今後、ハローワークが担うんでしょうか。

いやいや、そこにこそ、「自己演出プロデューサー」という職種が重要な役割を担えそうな気がします。

主管は文科省ですかね。それとも厚生労働省? 今度持ちかけてみよう。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの頭の体操ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:23

伊藤智恵子の「ビジネス敬語・マナー教室」 (3/12-)

3月から、ビジネス敬語・マナー教室を開講します!

もし、あなたが、仕事で・・・

 ・初対面が苦手
 ・電話の応対が怖い
 ・敬語やマナーを後輩や部下に教える立場になっちゃった

というなら、これはまさに、あなたのための教室です。

こんにちは。つるの式/ビーンスターの鶴野です。

こんな印象、ありませんか?

「マナー」 = 新入社員の時に、一斉研修で「型」を一気に習うもの

名刺交換とか、お辞儀の仕方とか。


でも職場では、なかなか活かせないんですよね。
しっくり使えるところまで身についていなかったり、
部署にマナーの手本になるような人がいなかったりで。

その一方で、
言葉の使い方や動作の不自然さから、
相手のことを信用できないと感じたり、
あるいは自分自身に自信を持てなかったり
したことはありませんか?

にもかかわらず、自己流で通してませんか?

信頼関係を築いていくのに重要だと知りながら、
なかなか学ぶ機会が少ないのが、
ビジネス敬語とマナーなのです。

そこでビーンスターでは、

 ・これだけ知れば、できれば、恥をかかない
 ・すぐに使えて、人間関係や自分自身に自信がつく
 ・後輩、部下にも教えられる!

をコンセプトに、プログラムを開発しました。

講師は、昨年の「コミュニケーションの達人」セミナーで
参加者から高い満足度を獲得した伊藤智恵子さんです。

従来の一般的な「マナー研修」との違いは、

 ・ビジネスですぐに使える敬語表現と体の動作がセットで「身につく」
 ・なぜこの言葉、このマナーかという「理由もしっかり分かる」
 ・「明るく、楽しく」学べる (堅苦しくない!)

という点です。

就活・学生や新人はもちろん、職場リーダーやメンター役の方にもオススメします。

お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ

⇒ 伊藤智恵子の「ビジネス敬語・マナー教室」

投稿者 鶴野充茂 : 10:57

2007年01月28日

【引用生データ】仕事の基本はコミュニケーションにある

『島耕作』シリーズ(講談社)で有名な漫画家、弘兼憲史さんの言葉

「僕がアシスタントを採用するときに、一番重要視する点は性格ですね。
技術は描かせているうちに身に付きます。それよりも、ほかのアシスタント
と和を乱さないかどうか、そのことを最も重要視します。コミュニケーショ
ン力があると、人の意見を柔軟に聞けるし、本人のスキルも上がるんです。」

(以上、1/28/07 DODAメルマガより引用)

投稿者 鶴野充茂 : 06:24

2007年01月27日

中身をしっかり伝えたい時のコミュニケーション

プレゼンのトレーニングを提供していて、「話が分かりにくいと言われる」という人に多いのは、

口数が少なくて分からないのではなく、

言葉が多すぎて分からない、というケースです。 単位時間あたりに詰め込みすぎ、なんですね。

このニュースを読むと、安倍総理も、そんなことを意識されたのかもしれません。

ゆっくり口調で9400字 首相、初の施政方針演説 (1/26/07付 SANKEI-webから引用)

安倍晋三首相の初の施政方針演説は約9400字で、小泉純一郎前首相が過去5回行った施政方針演説で最も短かった昨年の約9200字と同水準に抑えた。演説時間の相場は約40分間。安倍首相の口調は「早口は聞き取りにくい」と普段から指摘されているため、ゆっくり話すことを心がけ、字数を絞ったという。

40分で9400字ですから、1分当たり235文字。

ちょうど、この施政方針演説の全文がネットにありましたので、冒頭の部分を引用します。

昨年9月、私は、総理に就任した際、安倍内閣の目指す日本の姿は、世界の人々が憧れと尊敬を抱き、子どもたちの世代が自信と誇りを持つことができるように、活力とチャンスと優しさに満ちあふれ、自律の精神を大事にする、世界に開かれた「美しい国、日本」であることを国民の皆様にお示ししました。この新しい日本の姿の実現に向け、国民の皆様とともに、一つ一つスピード感を持って結果を出していくことが重要だと考えております。引き続き、日本の明るい未来に向け、全力投球することをお約束いたします。

句読点込みで236字ですから、これで1分のペースです。

実際に時間を計りながら読んでみてもらえると分かりますが、よくニュース映像や選挙演説で、大勢の人前で話しているシーンに出てくる、一般的な速さだと感じられるかと思います。

それが、少人数を相手にしたり、取材陣に取り囲まれたりした時には、ついついペースが上がってしまいます。

そうすると、時間を埋めるために、あまり練られていない言葉や表現が出てきて、その間にまた、知らない単語やいい間違いが入ったりして、聞き手は混乱したり、違和感を持ったりします。

そういう意味でも、ペース配分、大切ですね。

さて、分かりやすく伝えるために、もう1つ効果的なのは、大切なことは「何度も繰り返す」ということです。

そのあたりも踏まえられているようです。

キーワードの頻度で目立つのは「教育」と「戦後」だ。小泉氏が最後の施政方針で「改革」を22回繰り返したのに対し、首相は「教育」を18回も連呼した。首相の昨年9月の所信表明演説(約8300字)に比べても10回増となった。「戦後」は5回で、所信表明より3回多い。「日本」は35回。首相のスローガンの一つである「戦後レジームからの脱却」への意気込みがうかがえる。

「実現」という言葉も12回、所信表明から倍増した。内閣支持率低下が続く中で、政策の実現・実行力を示し、求心力を回復したいとの思いがにじむ。

長いプレゼンの中で、聞き手が集中力を保ち続けるのは至難の業です。どんなにうまい話し手でも、聞き手全員を集中させ続けることは難しいし、聞き手の顔は話し手の方を向いていても、頭の中では違うことを考えているというのもよくあります。

そんなことから、よそ見したり大事な話を聞き逃した人にも、メッセージを届けられるように、きちんと聞いている人にはその重要度を伝えられるように、繰り返し伝えるわけですね。

1点、この演説の中で、「教育再生は内閣の最重要課題です」と言いながら、出てくる順番が遅い。これ、私は納得できません。 9つの大きなまとまりの中の後半6つめです。ちょうど中だるみのある、人が最も「ボーッ」としているタイミング。

これは果たして計画的なのかどうか。

話は、大切なことから順番にする、というのが基本です。

このあたりの具体的なプレゼンの方法については、「結果を出す!プレゼン教室」のDVDで詳しく解説しています。

今週末と来週の私自身の講演準備に、また1つ大切なことを考えることができました!

投稿者 鶴野充茂 : 14:33

2007年01月26日

人の背中を押すコミュニケーション

人が「こうしようかな」「どうしようかな」と決断しきれずにいる時に、そっと後押しするコミュニケーション。その1つの完成形をフィットネススタジオで見ました。

私事ですが、

年明けに人間ドックに行って、「内臓脂肪を落としなさい」「あと5kgダウンをめざして」といった指導をされ、数週間後に送られてくる「検査結果」で「精密検査を要する」ものがいくつもあったことから、いろいろ調べてようやく重い腰を上げ、近所のフィットネスクラブに行ってきたんです。

「新規入会の検討で、見学を」

私がそう言うと、「では、こちらで靴を脱いでください。私が、ご案内します」と女性のインストラクターがスムーズに導いてくれました。

見学シートに名前・住所を書いた後、「では」と順番に案内されたのですが、

まず、立ち位置が違うんです。

普通の一対一の会話だと、正面に向かい合うか、稀にコミュニケーションに長けた人などが斜め45度に立って話します。ところが、そのインストラクターは、こちらと130-150度くらいの扇型になるような、感覚的にはすぐ横で同じトレーニングマシンを見ながらのような立ち位置で話すんです。

これによって、見学者は、そのインストラクターの体ではなく、フィットネスの設備や部屋の感じを自分の目で確認します。そして横からやさしい声で、「こんな流れで、こんな風に使います。こんな効果があります」と説明を受けるのです。

人が他人に近づかれて違和感を感じる範囲をパーソナルスペースと言い、正面よりも側面や背面の方が近づかれても違和感を感じにくいのですが、まさにその彼女との間隔も、ちょうど近づきすぎないギリギリの近さです。

それでですね、説明の合間合間にマジックフレーズをはさむわけですよ。

「始めないと、何も変わらないですからね」 

「週に1-2回、15分ずつでも効果があります」 とか。

「少しずつでいいんです」なんて。

そうすると、だんだん「今、始めると決断しないと、問題は解決しないかもしれない」という気持ちになってくるんです。

基本欲求としては、「痩せたい(ねばならない)」、でも、「おいしいものもいっぱい食べたい」というのがあります。

だから、とにかくもう、運動してスッキリいきたいわけです。

「食事療法だけだと内臓脂肪は落ちにくい」という情報もあちこちで刷り込まれていますから。

でも、心のどこかで、

「入会してもなぁ~、クレジットカードで会費が引き落とされ続けて、にもかかわらず、忙しいから行かなくて、もったいないことになるのでは」という思いがある。

だから、「行かなくてもいい、決定的な理由を自分でつくりたい」という気持ちもあるわけです。

めちゃくちゃ会費が高いとか、とにかく混んでて行く気しないとか、ハードに鍛えないと効果がないとかね。

諦められるなら、諦めたい。


でも、そういう何となく期待していた言い訳を、1つ1つ、さりげなく解決されていくわけです。

「入会費21000円が、今なら99円です」(!)

「大体、これくらいの混み具合いですよ(ほんとにすいてる)。穴場的に使っていただけます」 

「お風呂だけを利用される方もいらっしゃいます」(だから気軽に使える)

当然、こちらも疑問をどんどんぶつけます。

「入会する時のモチベーションを保って、続けて、効果を出すには?」 「行かないのに毎月、会費が引き落とされて、やる気なくして辞める場合って多いですよね?」

そうすると、それぞれに答えが出てくるわけです。

「半年とか、一年間一括でお支払いいただいて、期間を決めて、きっちり行くようにする、というのも1つの方法」なんて。


それでも申し込まない理由はいくつでも思いつくわけですが、なんだか、そんなやりとりをしているうちに、「同じような迷いとやりとりを何度もするくらいなら、今、決めないと時間がもったいないな」と思うようになりました。

で、「ご入会。」

終始一貫していたのは、案内役の立ち位置です。カウンターを挟んで入会の書類を書く時以外には、決して正面に来なかった。

技術ですね。 

自分ではなく、そのスタジオをしっかり見せて、雰囲気になじませ、次に「ふらっ」とやってくる心理的なハードルを下げる効果があります。

しかも、横からささやかれることで、同じ方向を見ながら、「一緒に、目標めざしてがんばりましょう」、「私も伴走しますよ」的メッセージを送り続ける効果があります。

と、言うわけで、迷っている人に背中を押すには横から攻めてみる。オススメです。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 16:05

2007年01月22日

【引用生データ】モテるのは「聞き上手」

男性社会の中で生きるOLたちを主人公にした「女たちのジハード」など男女の心模様を描いてきた直木賞作家の篠田節子さん(51)のことば

「コミュニケーションがとれなくても許されたのは、旧来の社会です」

「まずはコミュニケーション能力を養ってほしい。モテる男って、相手の言うことをきちんと聞いてあげられる人。そして、助けてほしい時に助けてくれる。それができるなら、髪が薄くなったって関係ない」

(以上、1/19/07YOMIURI ONLINE特集より引用)

投稿者 鶴野充茂 : 05:35

2007年01月18日

名前を伝える価値

先日、近くのスーパーでみかんを買いました。西宇和(愛媛)ということで、感覚的な価格より2-3割高かったのですが、他に安いみかんが売られてなかったので、それを買って帰ったんです。

やや小さめのみかんが透明の袋詰め(高級感の演出?)で10コくらい入って498円くらいだったかと思います。もうちょっと入ってたかな。記憶があいまいでスイマセン。なんせ食べてしまった後なもので。

宇和島みかんって有名ですよね。あのあたりのだから、きっと味もいいんだろう、というのが2-3割のプレミアム料金を払う時、自分なりの納得理由としてありました。

家に持って帰って、食べてみる。

確かに甘い。おいしかったんです。何個食べたかも忘れたくらいに。

で、袋の中に1枚の紙を見つけました。

それがこれ。

namecard.jpg

なんてことのない、コピーの紙に、

「もぎたてをそのままお届けします。私が丹精込めて作りました」

という言葉。その下に、手書きで名前が書いてあります。


どう思います?

この菊池さんが実在する人物かどうかはわかりません。

でも、西宇和農協は、菊池さんが実在の人物で、なおかつこの今食べているみかんを生産し、

しかも「丹精込めて作った」ことを保証しているんでしょう。

コピーだけど。

そして、おそらくこの実在する菊池さん本人が、それを伝えるために、名前だけは手書きで書いているんです。

このコピーの紙は、愛媛県八幡浜市の菊池さんから、東京都港区の私のところに、切手も貼らずに、宅急便を使わずに、やってきたわけです。

おそらく意図せずに。

この紙を見て、私は、2-3割のプレミアム料金は、この菊池さんの名前に払ったんだと思いました。その理由は、

・一般的なみかんの赤いネットと比較して、パッケージに差はあれど、コストはおそらく無視できるほどでしかない(=パッケージにプレミアム料金を払ったのではない)

・味は良かったが、安いみかんにもおいしいものはある(=味にプレミアム料金を払ったのではない)

・そうすると産地とか、ブランドに価値がある、という話になりやすいが、それは購入時のマーケティング的な説明にはなっても、購入後の、納得感の説明にはならない(=ブランドにプレミアム料金を払ったのではない)

・納得感の説明がはっきりできないと、(このみかんの場合)リピートにつながらない

・自分はこの菊池さんの名前を見ることで、この西宇和みかんを記憶し、同じ店でまたこのみかんを買う可能性が高い(まだ買ってない)

・菊池さんの名前がなかったら、きっとこの西宇和みかんについて考えたり、ネット検索したり(詳しくなった)、ましてやブログで紹介することはなかった

からです。

商品をとりまとめているのは団体でも、そこに個人の存在を確認できるのがいいじゃないですか。

買う時に、店頭のPOPで「私たちがつくりました」と笑顔の写真を置くのはよくあります。でも、こんなふうに、食べて、満足した時に、「実は私が作ったんです」と生産者と出会えるのは、貴重な体験でした。

名前を書くと、2-3割のプレミアム料金を払ってくれて、リピートしてくれるんだったら、名乗った方が得ですよね。

人間関係も名前を早めに伝える方が、関係がつくりやすいですよね。(だから、まずビジネスでは名刺交換するんですよね)

関係を作りたい時には、まず名乗る。

また今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 15:08

2007年01月16日

面倒なことを受け入れさせるコミュニケーション

理屈ではいいのは分かるが、習慣を変えるのは大変だし、不便になる。新しい制度を導入しようとすると、そんな課題に直面するケースがよくあります。それをどうやって乗り越えて、相手に納得してもらうメッセージ発信をしていくか。各地で始まった「レジ袋有料化」に関するMJの記事にヒントを見つけました。

レジ袋有料化 成功の3条件 / お得・特製・納得 (1/15/07 MJから引用)

スーパー業界でレジ袋の有料化が動き出した。4月施行の改正容器包装リサイクル法(容リ法)が小売業に義務付ける、包装材やポリ容器の削減には避けて通れないという各社の判断だ。果たして消費者は受け入れるのか。大手スーパーの先陣を切って、イオンが有料化に踏み切った京都市内の店舗ルポを通じて、見えてきた「レジ袋有料化」成功の3つの条件を探った。

この記事で、成功の3条件を次のようにまとめています。

1)地域と連携/広報は二人三脚: 

約3ヵ月前から有料化告知ポスターを店頭にはり、店長らが自治会を回った。また、市と地元市民団体と地域協定を結んだ。市は広報誌などでイオンの取り組みの意義やレジ袋削減の必要性を伝え、市民団体はマイバックの持参を呼びかけるとともに、有料化がお客の流出につながらないよう、店舗で買い支える。(!)

2)人気マイバッグ/デザインに華:

マイバックを持ち歩いてもらうためにデザイン性と使いやすさの向上をはかる。事例としては、通勤に使う人がいるほどの人気商品を生み出したものを紹介。

3)値引きで仕掛け/イオン、PBは全品:

マイバック持参率向上のための動機付けのため、マイバック持参かレジ袋を利用しない客に値引きやポイントを付与している。具体的には、店頭販売したマイバックを日曜日に使えば大半の商品を5%で買えるなどのサービスを実施。

つまり、

こんな時のメッセージ発信としては、

 ・一方向からではなく、複数方向からメッセージを発信する

 ・メッセージ通りに受け手が動く流れを仕組み化する

ということでしょうか。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 12:49

2007年01月15日

コミュニケーションの刺激

メッセージを発信する人がもつ、最も基本的な欲求の1つは「相手から反応を受けること」です。

それをこの記事を読んで改めて確認しました。

24-Hour Newspaper People (1/15/07 NY Times)

「今どきの多くの新聞記者のように、私もブログを書いている」と始まるこの記事、いかに自分がブログにハマッているか、というのが大体の内容なのですが、以下の文章にハッとしました。

The nice thing about putting out a newspaper was that, at some point, the story was set and the writer got to go home. Now I have become a day trader, jacked in to my computer and trading by the second in my most precious commodity: me. How do they like me now? What about ... now? Hmmmm ... Now?

新聞記事は、テレビの視聴率のように、個別記事のチェック率が細かく見られることもなければ、読者の反応もほとんどないし、たとえあったとしても、しばらくの時差がある、と。それに対してブログだと「瞬く間に」反応が見られるから、PCの前を離れられない、と。

それだけ「反応がある」というのは、メッセージの送り手に刺激を与えるわけです。

Here at The Times, the Most E-Mailed list on our Web site has gone from being an in-house curiosity to a measure of salience, as much as getting an article on the front page. The list can be wonderfully idiosyncratic ? last Friday, a six-month-old goof on using animal training on husbands (?What Shamu Taught Me About a Happy Marriage?) reappeared alongside Thomas Friedman?s meditation on the president?s plan to send more troops to Iraq.

「こんな記事あったよ」とメール転送された記事のランキングが、記事の重要な尺度になってきていると。

ただ、こういう記事のランキングは、新聞社のサイトがたくさん出てきた頃にすでに出ていた話ではあります。当時は、クリックしてもらうために卑猥な単語がタイトルに並ぶ頻度が上がった、というような記事がありました。

でも、最近は、もっと記事の実質的な中身を見られて反応されるのが大切(だからクリック・ランキングではなく、メール転送されるランキングが重要になる)、というのがポイントでしょうか。

多くの人に見てもらう、読んでもらうメッセージ発信から、多くの人が反応するメッセージ発信へ。マスメディアもコンテンツの作り方が変わってきているのかもしれませんね。

その方が刺激的だから、かどうかは、わかりませんが。

投稿者 鶴野充茂 : 21:13

2007年01月12日

【引用生データ】スピーチ磨く場作る(松下の場合)

松下電器産業 松下幸之助さんのエピソード

創業者の精神 仕事に生かす/スピーチ磨く場作る

松下では朝会を社員のビジネススキル向上にも活用している。社歌の斉唱や松下の「信条」などの復唱後、輪番で「所感」と呼ばれるスピーチをする。内容は仕事でもプライベートなことでもかまわない。言いたいことを一分程度にまとめて話すスキルを訓練する場になっている。

「所感」が正式に導入されたのは1933年。当初、社員が自主的に開いていた朝会に幸之助氏が導入した。幸之助氏は回想録で、 「しゃべることは好きじゃなかった。それだけに(訓練の)必要を感じた」 と記している。自ら苦手だったからこそ、社員にもスピーチを訓練する機会が必要と感じたようだ。

今でも企画の提案や顧客への商品説明など、大勢の人を前に話をしなければならない場面は多い。だが、入社間もない若手社員はその機会は決して多くない。松下は朝会について「人の前で的確な話をするスキル向上に役に立つ」と言う。

(1/12/07付 日経産業より引用)

人前で話すトレーニングは、大勢の人がその必要性を感じながら、習慣づけに苦労するテーマです。もちろん、練習する手間もありますが、「大勢の人」がいないと、緊張感が出ないですからね。

1933年段階で導入されたというのには驚きますが、それから続いているとしたらそれもまたすごいことです。

人前で話すスキルは、練習すればどんな人でも伸ばせるので、ぜひ一人でも多くの人にトライしていただきたいと思います。私自身、このトレーニングのお陰で、人生が変わったと感じています。

投稿者 鶴野充茂 : 09:34

2007年01月11日

相手が最も反応するメッセージ発信

メッセージ発信の難しさは、発信しても相手がうまく認知し、反応してくれないことにあります。

この時、もっとも効果的なのは、「相手にどう関係しているか」を伝えること。

人は、自分に関係していると分かれば、積極的にその情報をとりにいきます。

そういう意味で、この広告は最も反応を得やすいポイントをおさえていると言えますね。

ウェブが拓くBizスタイル2.0/CMの「顔」はワ・タ・シ/「見せたい気持ち」誘う

(前文略)インド人のヨゲシュ・シャルマCEOが率いるベンチャー、米ペルソニーヴァ。創業わずか1年あまりの同社が開発したウェブ広告の新サービスがいま、世界中の広告関係者の注目を集めている。その理由は、「企業広告のパーソナライゼーション(個人化)」にある。

「パーソナライズド・アド」と呼ばれるサービスの仕組みはこうだ。まず、ユーザーが自分の写真を広告主が開設した専用サイトに送信(アップロード)する。そるとペルソニーヴァが開発したソフトが写真から顔の部分だけを自動的に抜き出し、CMに登場する人物の顔にはめ込む。わずかな時間で、ユーザー自身が登場するオリジナルのウェブCMが出来上がるというわけだ。

(中略)この広告のミソは、作成した「自分入り」のオリジナルCMを家族や友人などについ見せたくなること。(中略)いわゆる「バイラル・アド」と呼ばれる口コミマーケティングの手法だ。(以下、略)  1/11/07日経産業より引用

自分の広告だったら、たしかに反応しますよね。

さて、内容ですが、自分が出てきている広告がすぐできる。これはまだ多くの人にとって見慣れていないから、単純に面白いと思ってもらえると思います。

ただ、この発想は、たとえば2001年(ちょっと記憶が曖昧)の米コムデックスのキーノートスピーチで、ソニーの当時社長だった安藤さんが、スパイダーマンの映画の一部をステージ上で簡単PC加工して、自分がスパイダーマンになった映像をみんなに見せたのと同じ。つまり、すぐ考えついて結構よくある話でもあります。一度見たら、もういいか、という気にもなりやすい。昔、「こんなメールが来たよ」とスパムメールを友達間で転送していたようなものです。

すると、どうなるか。意外と早い段階で、「見て見て」というやりとりはなくなるんじゃないか、という気もします。となるとバイラル効果は長期的にはあまり期待できません。

見せ方を変えていかないと長く効果が期待できないというのは、何にでも共通する話だとは思いますが、特に広告の場合は難しいですよね。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 09:42

2007年01月09日

【引用生データ】コミュニケーション重視

伊藤忠商事社長 小林栄三さんのことば

「時間の使い方で意識しているのは実はコミュニケーションです。商社の仕事は多岐にわたり、大量の資料が判断材料として上がってきます。それを読むのも大切ですが、丁寧な資料にはお化粧された部分があります。短時間に本質を見抜くには担当者の説明を聞くのが一番です。」

「人とのコミュニケーションレベルを上げることが、時間を有効に使うポイントだと思います。伊藤忠では年30回程度、社長と社員の懇談会をやっています。夕食をとりながら2時間ほどの会合ですが、有益な話が聞けますね。」

(1/8/07付 日経新聞より引用)

投稿者 鶴野充茂 : 06:04

2007年01月06日

日経BPサイト連載コラム:ついに終了

昨年秋から連続15週にわたって書いてきた日経BPサイトでの連載コラム

自己演出時代のコミュニケーション強化大作戦」が

ついに終了しました。

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毎週約5000字もの原稿をまとめるのは本当にタイヘンでしたが、

反響も大きく、私も楽しく取り組めたコラムでした。

感想をお寄せいただいた皆さん、ありがとうございました!

また面白い企画にどんどんチャレンジしていきたいと思います。

投稿者 鶴野充茂 : 18:14

安倍総理は彼に学べ:広報メッセージの効果的な発信

安倍総理は広報が下手です。個別の施策はそれほど評価が悪くないのに、内閣支持率がどんどん下がっています。

読売新聞にもこんな記事がありました。

支持率低下どう止める?…首相の報道対応悩む官邸

安倍首相の報道対応のあり方をめぐり、首相官邸が頭を悩ませている。首相のマスコミへの登場の仕方を改善し、内閣支持率の低下に歯止めをかけたいとの思惑がある。ただ、“露出度”を上げるか下げるかの方針が定まらないなど、妙案は浮かんでいない。

首相側は内閣発足後の3か月余、首相が立ちながら記者の質問に答える、いわゆる「ぶら下がり取材」について、「原則1日1回」に一方的に制限し、1回の取材時間も平均4~5分程度にとどめてきた。

アドリブと「ワンフレーズ」で記者団の質問をかわしてきた小泉前首相に比べて、安倍首相は慎重できまじめな説明が目立つ。首相周辺の一人は「安倍首相をあまり長時間の質疑応答にさらしたくない」と語る。 (以下、略) 1/3/07読売新聞サイトから引用


安倍さん、ヘタですよ、というのは簡単です。

でも、じゃあどうしたらいいかをアドバイスするのは容易ではありません。

私もずっと考えていて、年明けに、とても良いモデルを発見しました。


それは、天皇陛下です。

「新しい年を/共に祝うことを/うれしく思います。/年頭に/あたり/国民の幸せと/世界の平安を/祈ります」

テレビでも15秒以下でおさまります。(なんてニュースに優しい!)

天皇陛下の「お言葉」が、どんな人・どれだけの人の手でまとめられているのかは分かりません。

でも、さまざまな式典で述べられた表現を見る限りでは、極めてコンパクトに分かりやすく、しかもサウンドバイトを意識した形式でまとめられているのに感心します。

典型的なフォーマットはこんな感じです。

まず、全体の結論から入ります。広報(メディアフォーマット)の基本です。

「本日、○○に臨み(あたり)、△△△されることを誠に喜ばしく思います(心から歓迎の意を表します等)。」

で、簡潔でありながら具体的なエピソードや数字や歴史に触れつつ、最後に締めくくります。

「◇◇◇を願い,式典に寄せる言葉といたします(を祈ります/お祝いの言葉といたします)。」

こんな具合です。とても分かりやすい。


もちろん、天皇陛下と総理大臣は役割も求められている情報も違うので、内容をそのままコピーすることはできないかもしれません。

それでも、話のまとめ方と流れは、政治の記者会見でも一般のビジネス・スピーチでも、あるいは結婚式のスピーチでも、そのまま使えます。


効果的なメッセージは、天皇陛下から学ぶ。

今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

投稿者 鶴野充茂 : 17:18

2007年01月05日

「今年の目標」の疑問

毎年、この時期になると「今年の目標」というキーワードで検索し、このブログにたどり着く人が増えます。

きっと、「今年の目標」をなかなか決められなくて困っている人が多いんじゃないか、と思ってブログに書かれている100人くらいの人の「今年の目標」をまとめて書いたことがあるんです。


それから2年。

アクセスログを見る限り、今年もたくさんの人が「今年の目標」というキーワードで検索しているようです。


ちなみに、グーグルで検索してみると、

1/4/07現在、「今年の目標」でひっかかるページは、126万件。


はて、人はどれくらい過去を振り返るものかと思って、

昨年の目標」を検索すると、10,600件。

「今年の目標」の1%以下です。

もう少し、人は歴史に学んだ方が良いのではないでしょうか?



そこで、「つるの式」からの提案です!


目標を年明けだけに思い描く単なる「希望」で終わらせないために、

これからは、「今年の目標」ではなく、「今年の予定」という言葉にしてみませんか?


それで、手帳に書いておく。

毎月、手帳を開くたびに目にするように。

12月、手帳を開いて反省するように。


だめ?

投稿者 鶴野充茂 : 00:06

2007年01月02日

結果を出すコツとは

友人からもらったワインを飲んでいた時のことでした。

「お、これ、バランスいいなあ。豚キムチ鍋によく合う」

「ほんとだ。まろやかでおいしい」

wine1.jpg

飲んでいたのはこのワインです。

それで、ぼんやりとワインの購入プロセスについて考えていました。

ワインって、「これはおいしい。また飲みたいな」と思っても、本当にその「また」が生まれる可能性は決して高くありません。

理由は、大きく次の2つの条件が満たされる必要があるからです。

・「同じワインを買おう」という気分になってそのワインの情報を記憶・記録しておく

・買う時に同じワインにめぐり合う


とりわけ、気に入ったワインがどれだったかを記憶するのは大変なことで、ラベルを画像として記憶するか、ワイン名・産地・ブドウの品種・年数をメモしておく必要がある。これがおそらく一番高いハードルです。

ワイン屋としては、それでもリピーターになって何度も買ってくれるユーザーを増やしたいと思うものです。・・・でも、こうしたアクションを個別ユーザーに期待するのって難しいですよね。

個別ワインのマーケティングとして、何か、気に入ったワインとまた出会うきっかけを作ることってできないのかな・・・ なんて何気なくボトルの裏を見ました。

すると、「PEEL HERE」(ここからめくってください)という小さな文字が目に入ったんです。

「ん?」と思って切り込みが入っている部分をはがしてみると・・・

wine2.jpg

こんな感じで、ワイン名が500円玉大くらいの大きさの四角いカードになって切り取ることができました。

これで財布や手帳にはさんでおけます。ワイン屋に行った時に、「ええと、この前のワインはどれだっけ」と確信を持って探すことができます。あるいは、別のワイン屋でも、「このワイン、ありますか?」と店員に確認することができます。

これ、見事な「2度目を生み出すコツ」ですよね?

私は、「結果を出す」とは、「次につなげること」、「2度目を生み出すこと」だと思っています。

そういう意味で、「お互いに2度目を生み出したい」と思った時に、こんな風にサポートできる仕組みを作っておく、というのは自己演出コミュニケーション上、とても大切なことだと感じました。

そういうわけで、

新年明けましておめでとうございます。

自己演出プロデューサーとして、今年もより一層、「結果を出す」ことに力を入れて取り組んで行こうと思います。

よろしくお願いします!

投稿者 鶴野充茂 : 10:49

2006年12月31日

【引用生データ】分かりやすさとインパクトはワンフレーズで

「(安倍首相の国会答弁や発言について)いいことを言っているが、小泉前首相のようなワンフレーズがないから説明していないかのように思えてしまう。首相もワンフレーズのパンチの効いた言葉(※)を発する必要がある」

渡辺喜美行政改革相のことば 12/29/06日テレのテレビ番組で

※つるの式注: 英語では、sound biteと言います。

投稿者 鶴野充茂 : 07:22

2006年12月28日

【引用生データ】逆風時トップのメッセージ発信

内閣支持率低下を受けての安倍総理のことば

「謙虚に受け止めたいと思っているが、一喜一憂することなく結果を出していくことによって国民の理解と支援をいただきたい」(12/26/06付 読売新聞 などから引用 )

投稿者 鶴野充茂 : 06:27

2006年12月27日

メッセージを伝えるスピーカーの重要性

コミュニケーションでは、メッセージの内容も重要ですが、伝え方も重要ですよね。

このニュースを読んで、改めて思いました。

TOA /選挙車スピーカー拡販/ 統一地方選 来春に控え/ 使い勝手高める

東証一部上場で業務用音響・放送機器のTOAは2007年春の統一地方選挙に向け、選挙カー用スピーカー事業を強化する。ハウリングを抑制する機能や候補者の名前を大きく表示できる形状を採用。レンタル業者向けの販売も拡大する。市町村合併で市場規模が前年より半減すると予想される中、メガホンなどの用品、機器と合わせ4億円の売上を目指す。 

(中略) 選挙演説中のハウリングを抑制する「ソフトモード」と音声の明瞭性を向上させる「クリアモード」を搭載した。また、携帯音楽プレーヤーと接続し、あらかじめふき込んだ演説を流しながら選挙区内を周回するといった運用ができる。

従来は丸みを帯びていたスピーカー先端部の形状を平らにして省スペース化。選挙カーに載せる政党や候補者の看板を大きくできる。選挙後、倉庫に保管しやすい利点もある。(以下、略) (12/27/06日経産業より引用)

このスピーカーの工夫は、対人コミュニケーション/企業コミュニケーションで、スムーズにメッセージを伝達するためのポイント。つまり、これ全部、コミュニケーションの基本なんです。

 ・ハウリングを抑制 ⇒ 気になるノイズを軽減し、ストレートにメッセージを届ける

 ・音声の明瞭性向上 ⇒ メッセージの明確化、分かりやすさの向上

 ・省スペース化 ⇒ 利用者負担の軽減、短時間で簡潔に分かりやすく伝える

というわけで、すべてメッセージ伝達力アップの工夫につながります。


「スピーカー」って、「話し手」のことですから。

うるさいだけで何を言っているかわからないよりは、内容が理解できる方がいいですよね。

良い原稿ができて、それを読み上げても、相手にその内容が伝わらなかったら、良さの判断以前の問題ですからね。


それにしても、選挙車用スピーカーの工夫も結構あるもんです。

メッセージ伝達力アップの工夫の流れをイメージすると、この先、「衆議院選挙向けスピーカー」や「知事選向けスピーカー」、「光化学スモッグ発生警報の伝達用」、寒冷地用、市街地用・郊外用なんて感じで、用途をより限定したものが出てくると面白いデスネ。

投稿者 鶴野充茂 : 11:11

2006年12月26日

【引用生データ】提案できる人が求められている

12/26/06日経産業より引用

「顧客が持つ様々な課題を解決するのが旅行業に携わる人材としての基本要素となる。資格の取得なども意欲の裏打ちではあるものの、自らをしっかり“提案”できる人かどうかを面接では重要視している。」
JTB 石田 心氏 /争奪'08採用最前線 人事担当者インタビューより

投稿者 鶴野充茂 : 09:37

2006年12月20日

携帯動画で就職活動

メールで就職・転職の応募ができるようになって久しいですが、携帯電話で撮った動画データを採用選考の材料として検討する、という会社も出てきました。

携帯動画PRも採用基準に

■宇都宮 栃木銀行は2008年4月入行の新卒採用で、志望者が携帯電話で写した自己PRの映像を選考基準の1つに盛り込むことを決めた。「顧客と良好な意思疎通能力」などをみるのに役立てる。学生にとっては履歴書や筆記試験以外に、自分の個性や意欲をアピールできる利点がある。携帯電話の動画像を採用基準に据えるのは全国でも珍しい。

(12/20/06 MJより引用)

こういうニュースを読むと、自己演出は時代に不可欠なビジネススキルになってきていると感じます。

それにしても、「顧客と良好な意思疎通能力」などをみる・・・って、ケータイ動画で意思疎通する機会があるんですかね。いや、そんな時代が来ないとは限らないですよね。

でも、ケータイ動画を応募資料として送るということは、一人でケータイに向かって喋る(文字通りアピールする)わけですよね? 

それって意思疎通・・・力?

芸人の選抜かミス・コンテストの選考ならイメージつくんですが・・・。

一発芸とか演技系の動画が増えそう。

志望者は自らの携帯電話のメールアドレスを銀行に通知したうえで、30秒以内の自己PR映像を携帯メールに添付して銀行に送る。本人がなんらかの形で画像に登場すること、出身学校名と名前を明示することが条件で、あとは自由なPRが可能。(前出の記事より)

ん~、応募「作品」を見てみたい。

ケータイ動画応募用の就活対策本なんかも出るんでしょうか。自分のショートムービーとか、プロモーションビデオを制作するのも一般的になったりして。

投稿者 鶴野充茂 : 09:48

2006年11月30日

ラジオ収録中

usen112906-1.jpg

11/29(水)、ラジオ収録で渋谷のスタジオに。

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30分のトーク番組用で1時間ほど喋りました。

1つの質問に対して5-6分の説明する、というパターンで5問ほど。

普段、私は喋りの講座もやっていますが、このラジオ番組は、聞き手の合いの手(相槌)が入らないやりとりでして、リズムをつかむまでに少し手間取りました。

つまり、聞き手の反応は、話し手のリズムに大きく影響する、ということです。

身をもって実感しました。

投稿者 鶴野充茂 : 04:30

2006年09月28日

日経BPサイトでコラムの連載がスタートしました!

日経BPのサイト上で、私の連載コラムがスタートしました。

タイトルは、「自己演出時代のコミュニケーション強化大作戦」です。

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年末まで毎週更新予定です。ご一読いただき、ぜひご感想などお寄せください!

投稿者 鶴野充茂 : 19:37

2006年08月27日

仕事と話し方に関する調査実施中

現在、仕事と話し方に関するアンケート調査を実施中です。

あっと言う間に終わる簡単アンケートですので、ぜひご協力ください。よろしくお願いします。

投稿者 鶴野充茂 : 22:44

2006年08月14日

「結果を出す!プレゼン教室」ビデオが完成

ずっと懸案だった「結果を出す!プレゼン教室」のDVDビデオがようやく完成。いよいよ発売開始できることになりました! う、うれしい~。

PT_DVD.jpg

DVDビデオ商品化の構想をスタートしてから、撮影・編集し、パッケージデザインと資料の印刷を経て、4カ月でようやく完成へとこぎつけました。長かったです。

半日のセミナーを90分のビデオに収める、ということで、ポイントを精査、本当に重要なところだけを整理・凝縮し、何度も何度も確認してプログラムを構成しました。

PT5.jpg

いざ、撮影当日。

いつものセミナーと違って観客のいないビデオカメラに向かうと、どうも調子が出ません。

やり直しの連続で、撮影時間は当初の予定よりも大幅に延び、カメラマンのNさんもヘトヘトに。

予定外の延長に「スイマセン、○時に次のアポが入ってるんですが・・・」とNさん。

「あと1時間で終わらせますから~」と私。

1時間後・・・

「あ、時間だ」

「もういいです、先方には連絡しました。きちっと最後まで、これ、やってしまいましょう」

PT2.jpg

やっと撮り終えて、今度は編集担当のTさんに見てもらうと、

「う~ん、ここ、撮り直しませんか?」 「えっ、今から!?」

「来週、同じ服を着て来てください。つなぎますから」

PT4.jpg

そんなこんなでスタッフと一緒にこだわりと気合いを入れて作ったビデオです。

このビデオを通して伝えたかったメッセージは、プレゼンには、知っておくだけでグンとうまくなるポイントがたくさんあるということ。それを知らないばかりに、多くの人が、「なんだか言っていることがよく分からない」と思われて話を聞いてもらえなかったり、提案内容に賛同してもらえなかったりしているということです。

一人でも多くの人に、知っていればしなくていい失敗を防いでもらって、自分のプレゼンに自信をもってもらえたら、さらにまた、プレゼンは楽しいんだと感じてもらえたらと思っています。

結果を出す!プレゼン教室 DVDビデオ版

投稿者 鶴野充茂 : 18:21

2006年05月12日

新卒採用:企業が求める人材像

独立行政法人 労働政策研究・研修機構がまとめた2005年の大卒採用に関する企業調査によると、企業が求める人材で多いのは「エネルギッシュで行動力のある人」(64%)、「協調性・バランス感覚がある人」(58%)。 (回答は3つまで複数回答可)

1997 年の前回調査においても、この2つの順位は同じだったが、「エネルギッシュで行動力のある人」は63.7%、「協調性・バランス感覚がある人」は49.6%だったことから、「協調性・バランス感覚がある人」が約8ポイントアップしています。よりコミュニケーション能力を重視、というところでしょうか。


選択肢と順位は、

1. エネルギッシュで行動力のある人 64%

2.協調性・バランス感覚がある人 58%

3. 誠実で、堅実に仕事をする人 42%

4. リーダーシップを発揮できる人 37%

5.将来、経営管理のコアとなる人 32%

6.独創性や企画力のある人 31%

7.専門分野の知識・技術の高い人 27%

8.起業家の資質がある人 2%


なんとなく、「若者らしく元気で、でも、ムチャをせず管理しやすい人」という印象ですが、あなたはどうお感じになりますか?

投稿者 鶴野充茂 : 19:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月05日

「コミュニケーション」と「人間関係」を大切にしたいと考える新入社員

社団法人日本能率協会が2006年度の新入社員に対して実施した「会社や社会に対する意識調査」によると、

  • 今後伸ばしたい能力として「コミュニケーション能力」(31%)が「語学力」(32%)に次いで高くなった。
  • 入社する基準としては、「雰囲気がよいこと」(19%)を最も重視。これは、会社を選ぶ基準として「やりたい仕事ができる業種」(24%)「やりたい仕事ができる職種」(22%)をあげていたのとは対照的。
  • 仕事と人間関係については、「人間関係を重視し、できるだけ協調し仲良く仕事をしたい」が約8割を占めた。

だということです。入社基準の「雰囲気がよい」というのも、社内の人間関係とやはり深い関係があるでしょうね。

調査は、 2006年3月27日~4月14日に 日本能率協会新入社員向け公開教育セミナー参加者に対して行なわれ、回答数は 863人。詳しくはこちらをご覧ください。

投稿者 鶴野充茂 : 11:22 | コメント (0) | トラックバック

日本人高校生は「クラスのみんなに好かれる生徒」になりたい

財団法人「日本青少年研究所」と「一ツ橋文芸教育振興会」が2005年秋、日米中韓の高校1~3年生計約7200人を対象に実施した調査によると、「 どんなタイプの生徒になりたいか」という問いに対して、 米中韓は「勉強がよくできる生徒」が67・4~83・3%を占めたが、日本は「クラスのみんなに好かれる生徒」が48・4%でトップだったと言います。

さまざまな評論家(大人たち)がこの調査結果についてコメントしていました。多くは否定的なものです。でも、子は親の背中を見て育ちますから、子どもたちを否定するのは、自分たちを否定しているのかな、と思います。

大阪なんかだと、笑いをとれないとポジションを確保できないような空気があるので、これって、今に始まった傾向でもないような気がしますが、皆さんはどう思われますか?

投稿者 鶴野充茂 : 10:22 | コメント (0) | トラックバック

コミュニケーション能力の重要性(10代の場合)

データを探していて、興味深いものを発見したので備忘録的にエントリー。

博報堂生活総合研究所が2004年6月に実施、12月に発表した「10代男の子の意識調査」によると、10代男の子は、社交性の有無で友達を判断する、とのこと。

-----以下、引用-----

「好感が持てる男の子のタイプ」を10代男の子に調査した結果、1位は「人に配慮ができる人」、3位は「社交的な人」、4位は「話し上手」、5位は「誰とでも仲良くできる人」、7位は「聞き上手」。上位にランキングされたのは、社交性を示す項目が多くなりました。

「好きなタイプの女の子」も聞いた結果、3位は「人に配慮ができる子」、4位は「場の空気が読める子」、4位は「自分に意見を言ってくれる子」、6位は「聞き上手な子」、8位は「話上手な子」と「話がおもしろい子」。こちらも社交性を示す項目が多くなっています。
 今の10代男の子は、社交的か否かで友達を評価するようになってきているようです。

-----以上、引用終わり-----

老若男女問わず、人は意識的・無意識的に「自分とどう関係が持てるか」「自分にとってどんな意味・価値・関係がある人か」を考えて他者を見ているのだと思いますが、10代だとその傾向がコミュニケーション能力面に顕著に現われていますね。本文中にはでてきませんでしたが、「好感が持てる」の2位は「明るい」でしたので、これもコミュニケーション能力と言えなくもない。

注目は6位で「夢を持っている」。夢を語る重要性は、何も女性を口説く時や経営者だけではなかったのですね。

「好感が持てる」のところで、「仕事ができる人」とか「ちょい悪オヤジ」なんてのが出てこなくてちょっとホッとしました。

調査はこちら

投稿者 鶴野充茂 : 09:45 | コメント (0) | トラックバック

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