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2007年07月15日
部下の方がコミュニケーションしたい
興味深い調査結果が出ていました。
上司や同僚とのコミュニケーション/「改善したい」が半数以上/翔栄クリエイト調べ
オフィスデザインを手がける翔栄クリエイトが、会社内での付き合いに関するアンケート調査を実施した。調査では、半数以上が「上司や同僚とのコミュニケーションを改善したい」と回答した。(中略)
「上司、同僚、部下のどの人とコミュニケーションを改善したいか」との質問で、上司と答えた人が最も多く54.7%。2位は同僚で52.3%、部下は28.6%だった。20代では約7割が上司との付き合いを改善したいと考えている一方、40代、50代で部下とのコミュニケーションを改善したいという回答は3割強にとどまった。(以上、7/13/07付 日経産業より引用)
このあと、「オフィス内で交流できる場所を増やす」というのが解決策として望まれている、という答えが出て、「オフィスデザインなら、うちに」というメッセージになっているのがオチです。
素朴に、疑問がわきます。
1) なぜ上司より部下の方がコミュニケーションを改善したいと考えるのか
2) 部下は、そのために、どんな工夫をするのか
と。
1)は、まずこんな関係で説明できますかね。
・上司が仕事を進める上での部下の影響 < 部下が仕事を進める上での上司の影響
・上司にとっての部下の悩み < 部下にとっての上司の悩み
すると、スタッフが成果を上げない、とボヤいている経営者は多いですが、スタッフの方が実はもっと悩みは深いのかもしれません。
私がより興味を持つのは、2)です。
部下が上司とのコミュニケーションを改善したいと思う時、部下は一体なにをするのか。
そもそも、何か次々に施策を打っていくくらいに改善を希望するような切実な問題なのか。
もし、ここで具体的な取り組みがそれほど出てこないとするなら、
そのためにオフィスの再設計をするよりも、職場のコミュニケーション研修を、私ならオススメします。
最近、私のところでは、スタッフの説明力や提案力を高めたい、という相談が増えているのですが、
日ごろから、自分で問題解決に取り組む練習をしていないと、いきなり求められてもうまくいきませんよね。
この「解決」のほとんどは、コミュニケーションがカギを握っている と思うのです。
たとえば。
研修をやってますと、部屋が暑くなったり、エアコンで寒くなったりします。
こんな時、ブツブツと「暑いなあ」とか「ちょっと寒いよね」などと、隣の人と言い合う姿が見られます。
こういう人は、問題解決が下手な人です。
うまい人は、 「すいません、ちょっと窓を開けていいですか?」とか「エアコンの温度を少し上げてもらえませんか?」とはっきり言います。
この一言で、多くの場合、問題は解決です。
私は、部屋の温度を常に快適な状態に保つことも大切なことだと思いますが、
スタッフの力というのは、問題を感じた時に、どれだけ自分で解決を図ることができるかによる と思うんです。
その力は、全自動の仕組みの中で過ごしていると、なかなか養われません。
そして、個人の付加価値というのは、イニシアチブをとって問題解決を図った時に、認められるものなんですよね。
そう考えると、「改善したい」と考えた時に、どう「改善しようとするか」がその人の実力を表していると言えるのではないでしょうか。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
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投稿者 鶴野充茂 : 2007年07月15日 11:23