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2007年04月28日
諸行無常
運動を続けることと、ビジネスを続けることは、本当に難しいことだと思います。
2月にスタートした私のフィットネス通いも、突然今月で終了を余儀なくされました。
今日、行ってみたら、「4月末で閉鎖となりました」という張り紙が!
わずか2年前にオープンしたばかりのジムなのに!
このブログでも、過去、何度か私がこのフィットネスジムで学んだコミュニケーションを紹介しましたが、
本当にザンネンです!
ビジネスを続けるのも難しいですが、
運動を続けるのも、本当に難しいです。
5キロ痩せねばならないのに! 12回ほど通ってペースが出てきたのに!
「お腹すっきりコース」の「ステップ1」がまもなく終わるところだったのに!
投稿者 鶴野充茂 : 15:50
手に入らないとほしくなる
またもや売り切れ。
意図的な売り切れの演出でも、きっと需要は刺激されます。
投稿者 鶴野充茂 : 15:34
政治に見る共感の表現
政治家が長けている(鍛えられている)コミュニケーションの1つに「共感」があります。
「あなたの大切なことを、私も大切に思っています」というメッセージの発信です。
それによって相手に、思わず「彼はいい人じゃないか」と思わせてしまいます。
そんなことをこの記事を読んで思いました。
米大統領、めぐみさんの写真「執務室に置いてある」
「拉致問題に対する私の強い感情が薄れることはない」――。
ブッシュ米大統領は27日昼(日本時間28日未明)の安倍首相との共同記者会見で、昨年4月に拉致被害者・横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会した時の衝撃を首相と語り合ったことを明らかにし、拉致問題解決に向け、協力を続ける考えを強調した。
大統領は早紀江さんとの面会について「胸が張り裂けそうだった。娘さんへの感情は時間を経ても薄れず、悲しみは真実のものだった。娘さんの写真は私の執務室に置いてある。横田さんのホワイトハウス訪問は、拉致問題に人間的な側面を与えた。決して彼女の訪問を忘れない」と感情を込めて説明した。
安倍首相は傍らで「(大統領から)変わらぬ支持の確約をいただいた」と感慨深げだった。 (以上、4/28/07付 読売ONLINEより引用)
私、仕事でかれこれ200人以上の国会議員と会ってきましたが、地盤がしっかりしている議員ほど、共感によって心をつかむのがうまいと感じてきました。
で、大体そんな時には話の流れが決まっています。
まず相手の話を聞いて、それにまつわる自分のエピソードを話す。
そしてそこに、その話が嘘じゃない、と言わんばかりの「証拠の品」が登場します。
上の例だと、「写真」がそれ。また、「片時も忘れていない」みたいに「身近にある」と言うんです。
大統領など、国家元首クラスになると、この「共感」もシナリオを書いて予めセットされている(つまり仕組み化されている)ことも多く、それをわざとらしい、という解釈もありますが、私は逆にこういう配慮こそが外交の面白さであり、また、個人のコミュニケーションにも活用できる気持ちの示し方のように思うんです。
だって、相手の気持ちの流れを読めないと準備も気のきいた一言もないですからね。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 15:22
2007年04月27日
ニュースはタイミングだ
ニュースメディアには、ネタがなくて困る時期があります。
人が動かない時期、休みの前後。それでもニュースは毎日出さねばならないので、無理やり記事を作って紙面、スペースを埋めることになります。
この記事を読んで、そんなことを思い出しました。
森元首相がダイエット成功、110キロ→99・7キロに自民党町村派の森元首相は26日の同派総会で、約3か月間で10キロ余りの減量に成功して体重がついに100キロを切ったことを報告し、派閥の議員から盛んな拍手を浴びた。 森氏は約110キロの巨漢を誇っていたが、医師の勧めもあって約3か月前に食事制限によるダイエットを決意。政治家との夜の会合も低カロリーの野菜スープを持ち込む徹底ぶりで、99・7キロまでシェイプアップした。 (以上、4/26/07付 読売オンラインより引用)
いや、一応はニュースの形式になっているんですよ。5W1H。
Who=森元首相が
What=ダイエット成功
When=4/26報告
Where=自民党町村派総会で
Why=医師の勧めでダイエットしていた
How=食事制限によって
ね。
でも、これ、本当に世間に伝えるべきニュースだと思って記事にまとめているとしたら、
私なら、最低次のポイントを追加します。
・森元首相にとって、この10キロはたいへんなダイエットだった(過去200回の挑戦に失敗し続けてきた末に成功したとか)
・画期的なダイエット法だった(どんなに誘惑に弱い人でも無理なく成功する方法だったとか)
・珍しい試みだった(メタボリック症候群の撲滅をめざして制作する政府広報ビデオのために取り組んだとか)
などですね。
ゴールデンウイーク前は、広報的に、ねらい目の時期だということですね。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 08:56
2007年04月24日
「社内プレゼンの達人」セミナー(5/21)
・どれだけ説明をしても上司のOKがとれないという経験はありませんか?
・まず味方が必要な社内で、賛同を得られないことはありませんか?
・結局アノ人の気分次第、というキーパーソンに悩むことはありませんか?
こんにちは。ビーンスターの鶴野充茂です。
社内プレゼンは、提案する顔ぶれが決まっていること、社内に独特な常識
(ルール)が存在することが、対外的なプレゼンとの違いです。
なので、普段プレゼンを教えている私も、社内プレゼンに限定されると、
一般論で伝えるのが難しいと感じていました。
そんな時、社内プレゼンの達人、小田明則さんと出会ったのです。
彼が通してきた数々の社内プレゼンの話を聞いていて、
「これは、どんな組織でも、社内プレゼンを通す、普遍のポイントだ」 と強く確信しました。
その理由は、
社内プレゼンで、「反対される理由」は種類が決まっているからです。
小田さんは、この「反対される理由」を徹底的に分析しました。
そして、
・こんな反対の仕方をする人には、こう提案する
・こういうタイプの人は、ここに引っかかる
・こう反対されたら、こう返す
そうすると、通る!
という独自の方法論を打ち立てたのです。
それは、指示系統の力学をおさえたものもあれば、
個人が気にするポイントに気をつけるものもあります。
話を聞いてもらいやすいタイミングに注目するものもあります。
当然、話の構成や表現に工夫するものもあります。
日々の上司との打ち合わせから、本気の社内プレゼンまで、
知っているだけで得する、すぐに使えるポイントが、次々に登場します。
会社員時代から毎日のように社内プレゼンをしていた私も
学ぶところがたくさんありました。
若手はもちろん、マネージャーにもぜひ聞いていただきたい。
誰でもすぐに使える。知っておけば不要なストレスの数々をなくせる。
そんなイチオシのセミナーです。
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◇ 日時: 2007年 5月 21日(月)19時半~21時
◇ 場所: 東京・五反田 東京デザインセンター8F会議室
◇ 参加費: 5,000円 (前払い)
◇ 内容:
社内プレゼンの成功率を飛躍的に高めるコツ、教えます
- ついに見つけた!社内プレゼンを通す「黄金の方程式」
- 企画のアイデアはこう見つける
- 上司の信用を獲得する日常コミュニケーションのコツ
- 反対マン対策はこれだ
- 提案する前にこれだけは気をつけよう
- 社内プレゼンの聞き手が判断するポイントとは
- 感触の確認はこのタイミングを狙え
- 提案は○○○○を設定することでGOが一気に出やすくなる
- 前例がない時のプレゼンの通し方
- 通るプレゼン内容の原則:提案は○○○○○、メリットは○○
- 絶好のチャンスは○○○○○が起きた直後
- 外的エコロジーを知ろう
- 「分かってない」と言われるあなたに
- 通る社内プレゼンの中身は、こんな内容・こんな構成だ
等など
◆お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ◆
⇒ http://www.beanstar.net/event/sp.html
投稿者 鶴野充茂 : 16:35
2007年04月22日
夫に言われて傷ついた一言
土曜の日経プラス1にコミュニケーションに関するランキングがあったのでちょっと引用。
夫に言われて傷ついた一言
1.「君も太ったね」
2.体調が悪いのに「ごはんはないの?」
3.「家にいるんだからヒマだろ」
4.「片づけが下手だ」
5.育児など手伝ってほしいといったら「仕事で疲れているんだ」
6.「うるさい」
7.話し方について「しつこいな」
8.「誰のおかげで生活できているんだ」
9.「で、結論はなに?」
10.「おれの金を自由に使って何が悪い」
11.「君には関係ない」
12.子どもの素行の悪さについて「お前に似たんじゃないのか」
13.「もっと効率よくやれば」
14.子どものことを相談して「どうでもいいじゃないか」
15.「うちの親の悪口はいうな」
(以上、4/21/07付 日経新聞 Nikkeiプラス1より引用)
ちなみに、逆に、「夫に言われて嬉しかった一言」は
1.「おいしいね」「ごちそうさま」
2.「家のごはんが一番おいしい」
3.いつもありがとう
4.「がんばってるね」
5.夫側の家の行事に参加した後「おつかれさまでした」
6.君と結婚してよかった」
7.夫の友達や姑に対して「よくやってくれる」
8.「えらいと思うよ」
9.「実家でゆっくりしておいで」
10.「今日は一段とかわいいね」
だそうです。
思い当たるフシがある人もいるかと思いますが、傷ついたとか嬉しかったとかで出てくる言葉ということは、「夫側」からよく言ってしまいやすい言葉なのですね。
だとすると、言ってしまってから、「あ、今の言葉は傷つけランキング1位の言葉だった」なんて思い出しつつ、嬉しかった言葉ランキングの言葉を組み合わせて言ってみるというのはどうなんでしょうか。
「君も太ったね」→「いや、やっぱりおいしいね、ごちそうさま」
体調が悪いのに「ごはんはないの?」→「い、家のごはんが一番おいしいからさ」
「家にいるんだからヒマだろ」→「そんな気持ちの余裕に感謝してるよ、いつもありがとう」
う~ん、ちょっとムリがありますか。
次は、「思わず言ってしまった後のリカバリー言葉ランキング」をやってほしいところです。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 17:51
2007年04月20日
【DVD】チョムスキーとメディア
新刊の原稿執筆の合間に、偶然見つけたDVDを購入して見ました。
「チョムスキーとメディア-マニュファクチャリング・コンセント」 Manufacturing Consent - Noam Chomsky and the Media
ノーム・チョムスキーは広報やメディアを学ぶ人にはお馴染みの人物で、メディアリテラシーとプロパガンダを調べると避けて通れない存在。このDVDもパッケージにある「新聞もテレビも、なぜ同じニュースばかり流すんだろう?」という問題について、長期にわたって彼がどう問題意識を発信し、そして、それに対して既存メディア関係者がどう反応してきたかをまとめたものです。
米国メディアの報道の偏りは多くの人が指摘していますが、この人以上に強く、そして長期にわたって発信している人を私は知りません。で、その割に、今までチョムスキーなる人物が映像で語っているところを見た事がなかったんです。それで、「お、こんなDVDが日本向けに出ているのか」という驚きを持って観てみた次第です。
内容は1992年に放映されたドキュメンタリー映画なのですが、そして、出てくる映像は70年代あたりのものも多いのですが、今だからこそよく分かる話も多く、メディア・広報、あるいは社会学などに関係している人は見たほうがいいです。いや、ぜひ見てください。
ただ、長いです。本編だけで2時間半、特典映像(2007年の本人インタビュー)がほかに30分あるので、かなり体力がいります。
私が彼から最も刺激を受けたのは、「みんなと違うことを言い続ける姿勢」です。孤軍奮闘して疲れてきたような時に見ると、きっとあなたも勇気付けられると思います。
投稿者 鶴野充茂 : 07:02
2007年04月19日
来週開催セミナー情報
弊社主催の来週のイベント2本
●特別講演会: いじめられ体質からの脱出~コミュニケーションを変えればうまくいく
4/23(月)開催@東京・竹橋
●マーケティング視点で学ぶ地域SNSのコミュニティづくり~金をかけずに人をまきこめ!
4/25(水)開催@東京・五反田
もう少しだけ空席があります。
投稿者 鶴野充茂 : 09:41
組み合わせの妙
意外性のある言葉や概念の組み合わせが成立するだけで、人の興味をかなり引くニュースが出来上がります。
その典型がこれ。
三等陸佐がメイド喫茶で盗み ( 4月19日 スポーツ報知配信記事より引用)
防衛省の統合幕僚監部で、男性の三等陸佐(47)が、秋葉原のメイド喫茶で盗みを働いていたことが18日、分かった。
統幕や警視庁万世橋署によると、三佐は1月25日午後10時過ぎ、東京・外神田のメイド喫茶で、2万円相当のガラス製の置物を盗んだ。「中に子どものような男女の形、カップルの姿が見える」もので、三佐はポケットに入れて盗んだという。防犯カメラに、犯行の一部始終が映るなどしていたため発覚した。
「酔っていて、きれいな物だなと思った」などと話しているという。同店は、メイドさんと一緒にトークを楽しむほか、一緒にお散歩に出かけるサービスも受けられる。三佐は窃盗容疑で警視庁から書類送検された。防衛省からは停職30日の懲戒処分を受けている。
「自衛官」「メイド喫茶」「盗み」の組み合わせでこれだけ「お!」思わず紹介したい、と思ってしまうような記事になるとは私も驚きです。
まあ、当の本人や当人を抱える組織では受けとめ方は違うと思いますが・・・
最後のパラグラフなんて、書いている記者も脱力しながら書いている姿が目に浮かびますよね。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 09:27
2007年04月17日
名前を変えるだけで
名前を変えるだけで新しく見えるという効果は確かにありますね。
ほか弁屋で「幕の内」だったものが「幕王」になっただけで、いつも完売。 昨日も売りり切れ。
「一日○○食限定」というのも書かれると余計に注目させるきっかけになるようで。
そういえば、こちらも名前を変えたのだとか。
タウンミーティング改め「直接対話」、東京・秋葉原で開催 (4/16/07読売オンラインより引用)
やらせ質問など不適切な運営が問題となった「タウンミーティング」に代わり、政府が特定の施策について国民の意見を聞く対話集会「新しい国民との直接対話」が16日、東京・秋葉原で開かれた。
公務員制度改革などをテーマに、36人の参加者が渡辺行政改革相と意見交換した。政府は今回の対話集会を「試験的な開催」と位置づけており、運営上の問題点などを検証したうえ、7月ごろに安倍首相が出席して新たな対話集会を正式にスタートさせる方針だ。
政府は今回の開催にあたり、運営方法を全面的に見直した。最大のポイントは経費の削減だ。タウンミーティングでは、1回あたりの平均運営経費が2200万円にのぼったこともあったが、今回は100万円に抑えた。
でも、「直接対話」より「幕王」の方が何となく強そうですよね。
また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 16:30
顧客情報とコミュニケーション
昨年泊まった伊豆の宿からハガキが届きました。
眺めながらしばらく考えていたのですが、
これまであちこちのホテルに泊まって、住所・氏名を書いてきたのに、
その後、DMハガキをもらった経験がほとんどないことに気がつきました。
もちろん、営業の電話があるわけではありません。
もちろん、メールが来るわけでも・・・これはたまに来るかな、でも、ほとんどありません。
営業しないのなら、いや、顧客とのコミュニケーションをとらないのなら、
なぜ、毎度毎度、住所と氏名を書くんでしょうか。
きっと、宿には宿側の理屈があるはずです。
支払いせずに逃げられたら、とか、法人営業の際の参考に、とかね。
でも、個人情報を出したんだから、もっと活用してほしいですよね?
逆に言うと、
今だからこそ、ハガキって、顧客とのコミュニケーションをとるのに良いツールになりそうに思うんですよね。
ところで、このハガキ、
「気ままに一人旅プラン」というのは、空いてる時期に良い提案だと思いました。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 13:54
2007年04月16日
顔と名前を売る
さすがに知事選と違って、区議会議員選挙はエリアが狭いからか、朝から晩まで選挙カーの名前連呼が聞こえてきます。
いや、違う。候補者が多いんですよ。
選挙ボードを見るとこれだけの顔と名前が並んでいます。
ここまで来ると、選挙広報のセオリーを持ち出すまでもなく、
・(利害、知り合い)関係がはっきりしている人に票が行く
・顔と名前を覚えられない人は選択肢に入らない
ということになりますね。
対立候補との軸がはっきりしている少数候補の選挙では浮動票の行方が注目されますが、候補者乱立の場合は、浮動票がまったく期待できないから組織票を固めないとしんどそう。
うちのオフィスは主要道路沿いで、選挙カーがうるさくて仕事にならないので、思わず書いてみました。
はぁ~。 今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 14:36
「キシリトール」市場の舞台裏DVD発売
待望のDVDが遂に発売になります。
今年2月に開催し、大好評だったセミナーのDVDが販売開始になります。
広くマーケティングに興味のある方にはイチオシです。
現在、ガム製品の80パーセント以上に配合されているという
「キシリトール」。市場規模は約2000億円だそうです。ところが10年前、
キシリトールはまったく無名でした。
いかにしてキシリトールはこれほど短期間のうちに急速に広まったのか。
その仕掛け人が、当時社員4人の食品素材メーカーに勤めていた、藤田康人氏です。
ほとんどゼロから2000億円もの市場を生み出した背景には、他社や専門家を
さまざまな仕掛けで巻き込んだ独自のB2B2C戦略がありました。
その驚きの戦略を具体的な事例と共に語っていただきました。
大入り満員だったこのセミナーは、参加者アンケートでも満足度がたいへん
高く、参加できなかった方々からもビデオ化を希望される声が高かったため
今回、セミナーDVDとして提供を開始することになりました。
このキシリトールの事例は、近くマーケティングの常識として語られる日が来そうな予感がします。ぜひ、今のうちに知っておいてください。
◆お申し込み・詳しい内容は、こちらからどうぞ◆
投稿者 鶴野充茂 : 06:01
2007年04月15日
「見てしまった」感の演出
都知事選が終わったと思ったら、今度は区議会議員選挙の投票用紙が届きました。
で、真新しい選挙ボードが近くの公園にも掲げられ、毎度見慣れた風景が・・・と思っていたところに、なにやら挙動不審な男の影が・・・
(その瞬間を激写)
その男は、自転車で選挙ボードに近づき、スポーツバッグらしき入れ物から白いものを取り出したと思ったら、ある「ます目」をじっと見て、何か作業を始めたのです。
そう、選挙ポスターを貼り付ける瞬間でした。
選挙ボードを見る機会は多くあれども、ポスターを貼り付けるまさにその場面って、考えたら初めて見かけたんですよね。
なんだか、「珍しいものを見てしまった」という気持ちになって、思わずケータイのカメラで「激写」してしまいました。
理屈では「何でもない」出来事を「特別な体験」のように感じる、この不思議な気持ち。
そう考えると、出来上がるまさにその場面をうまく演出し、イベント化して見せる、というのもメッセージ発信に効果がありそうですね!
( 誰のポスターを貼っていたのかが見えなかったのが、彼の失敗ですが)
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 14:05
2007年04月12日
極端なものはニュースになる
普通ではない、というものはそれだけで記事になる可能性があります。
釣りざお100万円/ダイワ精工/輪島塗で仕上げる
百万円の釣りざお、受注生産します--。ダイワ精工は6月に、輪島塗で仕上げた高級釣りざお「漆宝シリーズ」を売り出す。価格は詰めている最中だが、40万~100万円となる見通し。これまでは68万円が最高級品だったが、景気の回復などで高価な釣りざおでも愛好家の需要が期待できると判断した。
「アユ用」「カワハギ用」「クロダイ用」「ヘラ用」の4種類を用意する。(中略)6-7月に注文を受け、2008年2月に納品する。100本の受注を見込む。(以下略、4/12/07付 日経産業より引用)
すでに68万円の釣りざおを出しているんです。しかも、値段はひょっとすると40万円かもしれないんです。売れても100本なんです。それでも、100万円の見出しで記事になります。しかも一面に。
超○○なモノ、というのを考えてみるだけでも損はないですね。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 11:50
PR市場規模650億円
本日付、日経産業新聞でPR業界の市場規模の数字が出ました。
PR市場規模650億円/昨年度、業界団体調べ/企業広報支援は拡大
企業の広報支援などを手がけるPR業界の市場規模は、2006年度の推計が約650億円であることが、日本パブリックリレーションズ協会の調査でわかった。約400社が加盟する同協会がPR事業について会員に聞き取りしたところ、1社当たりの売上高は年々拡大。企業広報の"助っ人"が活躍する場は徐々に広がっているようだ。(中略)
調査は2006年12月に実施、190社が対象で70社から回答を得た。(以上、4/12/07日経産業より引用)
私の記憶では、日本のPR業界の市場規模はこれまで「大体これくらい」というデータしかなくて、いつも説明に苦労していました。それが今回、650億だ、と出たことで、やっと「PR協会調べ」という具体的な数字をプレゼンで使えるようになります。
ちなみに市場規模650億円というのは、
国内の歯磨き粉市場、健康酢市場、柔軟材市場、 新しい医薬品や医療機器が市場に出るまでの業務をコーディネートするCRO(Contract Research Organization、開発業務委託機関)市場規模 と同じくらいです。 (ネットささっと調べ、数年前のデータもあり)
よく比較される広告市場は5-6兆円ですから、大雑把に見て1/100くらいのサイズになりますね。
投稿者 鶴野充茂 : 11:36
2007年04月11日
日経のひと紹介記事:PRコンサルタント
4/10/07付の日経夕刊にPRコンサルタントを紹介する記事がありましたのでご紹介。広報マンドットコムの運営者としては見逃せず、見出しで事前チェックして、スタッフに買いに行ってもらいました。
ザ仕事人 PRコンサルタント / 「攻める広報」サポート / 世間の反響実感、醍醐味に
企業や各種団体にとって広報活動はいまや中核業務の1つ。自らをどうアピールし知名度やイメージ向上につなげるか。その効果を最大限に高めるべく、戦略的な広報を代行・助言するのがPRコンサルタントだ。(以下、略)
シャンドウィックの谷地田紀仁さんとプラップの林恵子さんが紹介されていました。写真は林さん。
PRコンサルタントの仕事中の写真って、困るんですよね。記者会見の場などはイメージしやすいですが、普段の仕事はPCの前か普通の打ち合わせが多いですから。
この紙面では、パンフレットを手に商品説明しているような絵でした。
投稿者 鶴野充茂 : 11:05
2007年04月09日
トップ級メディアが反応するプレスリリース講座
もしも、あなたが・・・
・少人数もしくは兼務で広報を担当している
・プレスリリースに自信が持てない
・メディアとの関係が今1つしっかり築けていない
なら、このセミナーをぜひ活用してください。
先に条件をお知らせしましょう。
・ 1カ月に1回の開催、全3回完結のプログラムです
・ 3カ月間、実際に学んだことを試してみながら、疑問に思ったことを講師に質問できます
・ 自費でも充分参加できる金額に抑えました
・ 講師は、PR会社の人ではなく、全国メディアで幅広いテーマをカバー
したベテラン記者です。つまり、「売り込まれる立場」を長年経験し、
その中で、良い関係を築きたい広報担当者の条件を見つめてきた人物です
私自身、PR/メディアの業界コミュニティを運営する中で、問題意識として持ち続けてきたことがあります。 それは、業界レベル向上のために、スキルアップを願う多くの向上心ある人たちのために、なんとか実現させたいと思ってきたこと。
そのプログラムが、ようやく今回、提供できることになりました。
広報という仕事が急速に専門職化していっている昨今、担当者ごとに、
そのスキルにも大きな、大きな、格差がつき始めているのを肌で感じます。
広告と比べて「掲載」にコストがかからない、という特性が書籍等を通じて
広く知られたことから、広報のアプローチに興味を持つ人が急増しました。
これは、広報の裾野が広がる、という観点では良いのですが、
プレスリリース解説本のフォーマットを丸写ししたり、メディアリストを
購入して、手当たり次第にリリースを送りつけたりするルール知らずの人も
同時に生み出すことになりました。
その結果、プレスリリースを受け取る側ではどんな状況になっているか。
「100枚のうち、97-8枚は印象に残らない」
と、今回の講師で、朝日新聞の経済部、社会部、そしてアエラの記者だった烏賀陽(うがや)弘道氏は、言います。
私も広報経験があるので、プレスリリースを書く人の気持ちはよく分かります。
プレスリリースを1本書くのって、エネルギーが要りますよね。
いろんな人から(身勝手な)注文は入るし、みんなの意見を聞いていたら
特徴が見えない文章になる。やっとの思いでまとめたリリースをメディアに
送っても、まったく反応がない日々が続く辛さ。
「何が悪いの? これをニュースにしないなんて、理解できない。
一体なぜ記者は反応しないの?」
そんな風に考えたことのある広報担当者も少なくないはずです。
「うちの商品は、世の中がビックリするようなモノじゃないし、特徴と言っても、すべてがソコソコだからなあ。
プレスリリースに載せるネタが良かったら、反応もきっと違うんだろうなあ」
私もそんな風に考えていた経験があります。
しかし、烏賀陽氏に聞くと、意外な答えが返ってきます。
「ほとんどの商品は、ソコソコですよ。誰もが飛びつくようなネタなんて、めったにありません」
取材して記事にするかどうかはそこでは差がつかない、と。
それより、むしろ、
「プレスリリースは、読まれるまでに差がつくんです」
と言うではありませんか!
もちろん、プレスリリースの中身も重要です。
でも、話を聞いていると、長年メディアと付き合っているPR会社の人
でさえ、気がつきにくいポイントがいくつも出てくるのです。
新しく広報担当になった人はもちろん、
今よりもっと効果的にメディアにアプローチしたい人にも
ぜひ参加していただきたいプログラムです。
あなたのプレスリリースが、
100枚の「印象に残る」2-3枚に入るよう、
われわれも精一杯サポートいたします。
↓ 詳しくはこちらから ↓
投稿者 鶴野充茂 : 12:15
2007年04月08日
はやく卒業させる動機づけ
2月ごろからフィットネスクラブに通っています。人間ドックで「運動で5キロ痩せなさい」といわれたのが一番の理由。
いろいろ手厚い(?)サービスで、入会申込みをしてから、自分で施設を使い始めるまでに2週間くらいかかりました。施設の案内とカウンセリングを受け、個人メニューを作り、それを持って、各トレーニング機器の使い方を聞くのにそれぞれ予約を入れねばならなかったからです。以来、週1-2回程度の頻度で通っています。
さて、問題はこの個人メニュー。カルテ型のA4横サイズの紙なのですが、私のメニューには左上に大きく「お腹すっきりコース」と書いてあります。
これ、トレーニングの最中は床に置いておくことになるのですが、とにかく目立つのです。
「お腹すっきりコース」の文字が。
心なしか、私の目の前を通るすべての人が、何気に床に置いてあるこのカルテを見て、
「お、お腹すっきりコースですか」(含み笑い)みたいな顔をして横切っていくのです。
これ、強烈な動機づけになりますね。
「今に見てろよ」と。
お腹すっきりコースのトレーニングも中盤を越えました。
もうすぐ卒業。
・・・でも、今日、新たな事実が判明しました。
「お腹すっきりコース」の右端に小さく「初級」と書いてあったんです。
つまり、これを終了したら、次は、「お腹すっきりコース中級?」
早くもっと、自信をもってカルテを床に置き、「どうだ」と世間に示せるようになりたいと思います。
同時に、こういう動機づけの方法もあるのだと、思わず感心。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 16:50
2007年04月06日
【特別講演会】 いじめられ体質からの脱出 (4/23)
コミュニケーションのとり方で、人生を大きく変えてしまうことがある。
長年の悩みを克服する、苦悩から解放されるきっかけにもなる。
自分自身を大きく成長させる取り組みにもなる。
そのことを知っていただきたくて、今回、特別講演会を企画しました。
先に内容をお知らせします。
今回の講演者は、長年、いじめにあってきました。
幼少期から断続的に約30年に渡ってです。
何度も自殺を考えたそうです。
いじめも、30年にもなると、本人が受け入れるかどうかは別にして、
それはもう体験ではなくて、体質です。
その本人が、「いじめられ体質」を克服するまでのリアルな経験を語る、というのがこの講演の内容です。
彼女にとって、昔から、いじめられている状態はあまりに「日常」でした。
いじめを意識することさえ少なかったと言います。
ある時、彼女はいじめというよりも「自分自身」がイヤになって、
新たな方法でコミュニケーションをとりはじめます。
自分との対話の仕方を、ほんの少し変えたのです。
それをきっかけに、周囲の人が変わりはじめました。
しかし、それでもさらに、
職場をかわるたびに、新たないじめが始まります。
家庭では夫のDV、嫁姑問題、超低体重児の出産・・・と、
辛い出来事が起こり続けます。
これは一切、作り話ではなく、現実に起こった話です。
そのままテレビドラマになってもおかしくない実話です。
そんなひどい状態から、今、彼女は見事に脱出しました。
おそらく多くの人は、
彼女の明るい笑顔から、昔の苦しい時代をイメージすることは難しいはずです。
ただ、この講演会は、
何も「こんな悲惨な経験をしても立ち直れる」ということを
伝えるために企画したわけではありません。
ほんの少し、
自分自身とのコミュニケーション(対話)、
他者とのコミュニケーションを変えていくだけで、
どうしようもないと思っていた状況を打開できる可能性があることを伝えたいのです。
各段階で、何を考え、何をし、どんな変化があったのか。
当時、自分はどんな言葉を受け止め、受け入れ、気持ちや態度が変わったのか。
その後に起こった出来事をどう乗り越えたのか。
すべてを赤裸々に語ります。
彼女の試行錯誤と「いじめられ体質脱出」の過程は、
今、いじめられている人だけでなく、成長を模索している人、
現状を打破したい人、悩んでいる人を支援している人にも
充分に参考になるはずです。
彼女は2つのことを言います。
1つは、「いじめは自分が呼んでいたのだ」ということ。
そしてもう1つは、
「自分がコミュニケーションを変えれば、周りも変わる」ということです。
つまり、自分のコミュニケーション次第だということです。
30年もいじめられ体質だった彼女は、キレイ事を言いません。
苦悩の中で見つけた「いじめられ体質の脱出法」を段階を追って話します。
・ 自分や身近な人が「いじめられ体質」に悩んでいる人
・ 人間関係に課題を感じている人
・ 自分に自信がもてない人、自分の気持ちが分からない人
・ 他人の評価がいつも気になる人
そして、
・ 成長へのヒントを探しているすべての人
に、ぜひ聞いていただきたい話です。
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- コミュニケーションを変えればうまくいく -
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投稿者 鶴野充茂 : 12:52
2007年04月03日
知事の発言事故
暖かい季節になると、気持ちも緩むのか、発言事故も発生しやすいようです。
人殺しの練習・異常言動・遺伝子…知事発言も様々県の新規採用職員を迎える知事発言で2日、釈明を求められる例が相次いだ。
埼玉県の上田清司知事は、職員就任式で、使命感の一例として、「自衛官は大変だ。平和を守るために人殺しの練習をしている。『国民の生命と財産を守るために頑張って下さい』と褒めたたえないといけない」と述べた。
式後、上田知事は記者団に「殺傷という言葉を使えば良かったかもしれない。分かりやすくなり過ぎて、きつい言葉となった」と話した。
宮崎県の東国原英夫知事は辞令交付式で、インフルエンザで入院中に治療薬「タミフル」を服用したことに触れ、「5日間ほど飲み放題飲んだ。異常言動に走るかもしれないが、大きな心で受け止めてほしい」と述べた。県に「不適切」と苦情が寄せられ、東国原知事は「(発言に)何の問題があるのかと思う」とする一方、「不快にさせたことは申し訳ない」と述べた。
愛知県の神田真秋知事は、職員入庁式で、福祉に対する意識に触れ、先天的障害のある人などを指して、「悪い遺伝子を持った方」と発言した。報道陣から真意を問われた神田知事は、「ハンデは本人のせいでなく、しっかり対応しなければいけないという意味だった」と釈明した。
(以上、4/3/07付 読売オンラインより引用)
新入社員や支持者など、自分の話を真面目に聞いてくれる人を前にすると、ついつい気持ちよくなって、気持ちも緩んで口が滑ってしまうこともあります。特に、人前で話す時、話し手は、せっかく話を聞いてくれているのだからと、少しは面白い話も入れようという工夫をしてしまいがちです。
それが悪いとは言いませんが、やはり、花見に来ている人がみんな酔っているわけではない、ということも覚えておく必要がありますね。
明日は私も泊まりで新人研修です。気をつけよう。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 07:25
2007年04月01日
広告と広報の役割分担
コミュニケーションは、同じメッセージでも、誰が言うかによって効果が変わります。
企業が主体の場合、自分で発するのが広告。
人に代わりに発してもらう活動が広報です。
誰が言うかが大きな問題となることもあり、業界によっては、「自分で言うな」と決められていることがあります。
それが広告規制です。
そんなことをこの記事を読んでいて思い出しました。
医療機関の広告規制緩和、厚労省が指針 / 「日本一」や「絶対安全」禁止表現は明示
待ち時間や設備写真認める (4/1/07 日経新聞より引用)
厚生労働省は病院や診療所が新聞やテレビなどに出す広告で、患者の平均待ち時間や病院の施設写真などが盛り込めるようにするガイドラインを作成した。これまで医療機関の広告には住所や医者の名前など限定的な情報しか出せなかったが、規制を緩和する。患者が医療機関を選ぶ際の情報を増やして、医療機関の質の向上を促す。
ガイドラインでは、患者の平均待ち時間や病院の施設を撮った写真、CTスキャンなど最新の医療機器があるかどうかなどの表示を認めた。(以下略)
この記事で紹介されている、「医療広告ガイドラインの概要」では、次のようにまとめられています。
新たに認められる主な広告内容
・診療科ごとの平均待ち時間
・病院の建物の写真
・セカンドオピニオンへの対応実績
・集中治療室(ICU)の存在
・CTスキャンなど最新機器の存在
・看護師など医療スタッフの数と名前
・使用している治験薬の名称禁止が明示される主な広告内容
・手術後の生存率や死亡率
・患者の体験談や著名人の受診実績
・「絶対安全」「日本一」などの表現
・残虐な映像
私が注目したのは、「禁止」の中にある、「患者の体験談」です。
経験者が自分のメッセージをサポートしてくれるように語ることによって、自分で言うだけよりも、説得力が高まる効果があるため、通販などの業界を中心に、広告に「体験談」を入れることが欠かせなくなっています。
しかし、広告主が都合の良い体験談を選んで掲載することも考えられます。
それはもう、体験談の形を借りた「自分のメッセージ」です。
そういうわけで、医療機関の場合には、その影響力を看過できないとしてNGという判断になったのでしょう。
一方で、そうはいっても、ユーザー側としては、その医療機関が本当のところどうなのか、経験者の声を参考にしたい、ということが多々あります。
そういう場合には、ぜひ広報活動に力を入れて下さい、と。 上のガイドラインは、私にはそのようなメッセージなのだと読めました。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 17:38