2007年08月31日

[つるの式47]どうすれば気持ちは伝えられるか

正直に告白しますが、

私は、「おいしい~!」と言いつつ眉間にシワをよせる人を
信じることができません。

テレビのレストラン紹介で、出てきた料理を若い女性レポーターが食べ、
「う~ん、おいしいですぅ~!」と力を込めて言う。

でも、その眉間にはシワがよっていて、顔のパーツは真ん中に向かって
力が入っている。

私はそんな顔を見ると、

ああこの人は、料理よりも、自分が美味しそうに食べていると見せる
 ことに興味があって、料理はそんなに美味しいわけじゃないんだな

と考えてしまうのです。

だって、美味しさに驚いた時って、顔のパーツは外に広がるでしょ?
他のことを考えるから内に向かうんです。
 

ひょっとしたら本人は、本当に美味しいと思っているかもしれない。
でも、それを信じてもらえないとしたら、悲しいですよね。

あなたも経験ありませんか?

笑顔になって、「怖い」と言われたことがある。とか。

素直に思ったことを言ったら、
「本当はそんなこと思ってないでしょ」なんて返されたり。とか。
 

気持ちをしっかり込めれば、伝わる、なんて言う人がいます。

私は違うと思っています。気持ちと表現は別モノだからです。

人はいくつもの方法で、相手の真意を測ろうとします。
言葉で聞いて、目を見て、何気ないしぐさや間の取り方、
気がつくところすべてで感じ取ろうとします。

何度も確認し、場合によっては疑い、
本当かな、信じていいのかな、といろんな方法で確かめようと
するのです。

ところが、気持ちとは裏腹に、違う態度を示していることもあります。
そして知らず知らずのうちに相手を混乱させてしまっていることが
あります。

そんなことから、
今回は気持ちを伝える効果的な方法について考えてみたいと思います。


さて、
逆に、気持ちなんてこもってないのに、効果を持つ表現もあります。

たとえば、私の2歳の娘。もう何でも人の真似をします。
表現を真似て覚えていっている最中です。

言葉を覚え始めたころ、母親が「きれいね~」という言葉を
よく使っていました。

外に出て、草花や景色、店の商品を見て、「きれいね~」と言う。

そうすると、娘は自分から何かを見つけて「きれいね~」と
言うようになります。「そうだね~、きれいだね~」と母親が答えます。

だんだん本人は自信を持って、次第に大きな声で使うようになります。

念のために言いますが、本人はしみじみ感じて「きれい」という言葉を
使っているわけではありません。「こういう使い方をする言葉なのか」と
考えながら、効果を確認しながら使ってみているのです。

そのうちこの言葉に反応する人が現われ始めました。

店の中で何かを見つけて大きな声で「きれいね~」と言います。

人々が振り返って、目を見開いて、娘の顔を見ます。
これが見事なほど、全員、女性なのです。

「ひょっとして私のこと?」 
・・・そんなふうに思うのかどうかは分かりません。

私はこの娘に、
何かをもらった時、「ありがとう」という言葉を早いうちから
使えるようにしてほしいと、条件付けのように練習しました。

外でも「ありがとう」と言えるようになると、たいていの人は
その言葉に「えらいね~、よく言えるのね~」と感心してくれました。

母親が、知らないうちに
「ありがとう」の後に、相手の名前をつける「技」を教えました。

「ありがとう、パパ!」
 
初めてこの言葉を聞いた時、
不覚にも、私はわずかその二文字が増えただけの表現で
感激の涙をこぼしそうになりました。

もちろんこの時、
本人は気持ちよりも、表現が先行しています。

だって、視線はずっと手元にあり、言ったそばから
もらったクラッカーをかじることに一生懸命でしたから。

そんな姿を見ていると、コミュニケーションは形から学ぶもの、
つまり、
言っているうちに気持ちが追いついてくる
 のだと感じますね。

そして同時に、ほんの少しの表現の差で、
間の取り方、言葉の選び方で、印象・伝わり方が
まるで違うことも身をもって感じますね。
 
またそれは、どうやら気持ちがこもっているかどうか、
という問題じゃないようです。

一方、大人の場合は少し事情が違います。

大人は何かと気持ちから入ることの方を重視しがちです。
「形だけでも整えて」 よりも 「気持ちを込めて」が
より崇高なイメージで語られます。

これ、日本語でおなじみの「たてまえ」と言います。

たとえば、クレームをつける時に、「誠意を見せろ」と言いいます。
この時の誠意は明らかに気持ちではありません。必要なのは形です。

一般的には、
気持ちがこもっているような、形を整える 方が気持ちは伝わりやすい
のです。


先日、面白い話を聞きました。
 
ホステスでモテる人は、どんな人か。
美人だったり、話術にたけていれば当然人気も上がりますが、
そうでなくても、マメに手紙やメールでメッセージを送り続けて
人気の人がたくさんいる、と。

マメさ。確かに効果的ですよね。

ずっと繰り返して、「思い」があるように形を整える。

相手もはじめは「ウソでしょ? 仕事だからね」と思っている。
でも繰り返し同じメッセージを送られると、
「ホントかな、そうなのかな」と思ってきます。

そうして大人は錯覚します。

これ、これ、これが、大事なんです。
見えない何かを信じられている状態こそが、
コミュニケーションが成立している状態なのだと思います。

もちろん、メッセージの受け手が、
心の底から相手を信用しているのかどうかは分かりません。
 
でも、少なくとも思っているはずです。
 
「まあ、そこまでやってくれてるんだから、騙されてもいいかな」
 

 これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「継続は疑いに勝る、の法則」と呼びます。

 
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  まとめ: つるの式(47)継続は疑いに勝る、の法則
  
  ・ 思いは何度も疑われる
  ・ だから何度も違う表現で伝える
  ・ マメさも効果的だ
  ・ そのうち「まあいいか」と思われる
  ・ 相手が諦めたら勝ちだ

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投稿者 鶴野充茂 : 05:54

2007年02月27日

[つるの式46]自己紹介にどう向き合うか

ここ1年近く、「自己紹介」というテーマに取り組んでいます。

効果的な自己紹介ってどんなのか、場面・目的別の自己紹介のパターン等、
学校向けの就職活動用教材を作ったり、コラムを書いたりと。

どんどん掘っていって、私はこの「自己紹介」に対する認識がすっかり変わりました。

自己紹介って、初対面の人と関係を作るためのもの、という印象がありませんか?

名前を覚えてもらう、とか、次に会うきっかけを作る、みたいなね。

私もそう思ってたんです。


でも、むしろ、

自己紹介は、「自分のため」にする。

しかも、
定期的に新しいものを用意(更新)する習慣をつけた方が良い と思うようになりました。

理由はこうです。

 
1)自分の変化が分かる

自己紹介を定期的に更新していくと、必然的に、新しい内容を考えるようになります。

そうすると、自分がどう変化しているのかに敏感になります。

これ、新しい人に会う機会の多い人は、きっと無意識にやってることなんです

(たとえば、新しい人に会う機会の多い人は「今、こういう仕事に取り組んでいる」と、「最近の仕事内容」を口にし、逆に、新しい人に会う機会の少ない人は、自分の職業や所属など「変化しにくいこと」を口にしますよね)。

でも、そうすると逆に、変化の変遷に気がつきにくいんです。


だから、いずれにしても、意識的に新しい自己紹介を考えていく。 

  
2)自分のモチベーションの源泉を確認できる

誰でも時々、元気がなくなりますよね。そういう時に、自己紹介を考えると「○○をやりたい」「○○をめざしている」「○○な自分になる」といった自分がもともと持っていた目標像や意欲を確認するきっかけにもなります。

そういえば、こういうことをしたいと思って始めたんだ。思えば、しばらく進んできたから、もうちょっと踏ん張るか、と。

 
3)更新がチャンスを呼ぶ

これは具体例を挙げて説明します。

・転職サイトには、「データ登録(更新)から3日以内」などでスカウトの検索をしている人材紹介会社がたくさんあります。つまり、プロフィールやレジュメを頻繁に更新することで声がかかりやすくなります。
 
・ミクシィやGREEなどSNSで仕事(プロジェクト)のメンバーを探す場合が増えてきました。その時に、最近取り組んだ仕事内容などを適宜書き加えておくことで、検索された時に、自分がネットも問題なく使えマメで、報告もきちんとする人であることをアピールできます。
 
・自己紹介を考えることは、自分の今後の方向性を考える機会を持つことでもあります。(自己紹介をする状況をいろいろ想定するだけでも自然にそうなります) そうすると、たまたま会う人にも、次のステップで向かっていきたい方向のキーワードを口にする機会が増えます。こんな人に会いたい、こんな経験・チャレンジをしてみたい、みたいに。そして、発信すれば、それに関係する反応ともめぐり合います。

・自己紹介を考えると、新しい人と出会おうという気持ちになります。出会いが楽しくなって思わず行動してしまいます。


で、この自己紹介の更新を、いつ、どのようにやるか、なのですが、

オススメは、人が集まる場に出かける前がいいです。

自己紹介は、自分のために更新する、と冒頭に書きましたが、
相手や場面が見えないと紹介する内容も決められませんから。
 
特にメンバーが久しぶりに会うような機会がいいですね。

同窓会とか、冠婚葬祭とか。いや、もっと小さな、普段会えない仲間との食事会でもいいです。

そうすると、「最近、どうしてるの?」という
質問からやりとりが始まるのが見えていますから、準備しやすいんです。

そこで、

「今、何に取り組んでいるか」→「いつ、どんな成果が出る予定か」

「こんな面白い体験をした」→「そもそも、そのきっかけは・・・(行動)」

「前に会った時、こんなことをしていた」→「今、こんな感じになっている」

というフォーマットで話を用意します。これが自己紹介です。


そんな難しい話じゃないんです。ずっと同じ仕事を繰り返しているとしても、
前は感じなかったけど、最近感じるようになってきたことでもいいし、
見えなかった世界が見えてきたという話でもいい。

大切なのは、前から今回までに起こった「変化」です。

そして、さらに大切なのは、その「変化」が勝手に訪れた変化ではなく、自分で何かに取り組んだ結果、起こった変化、に注目することです。
(つまり、流されてじゃなくて、自発的に選択してきたこと)

また、
この自己紹介の中に、相手に関係や興味があるテーマやキーワードを入れるようにします。そうすると、話もちょっと弾みます。
 

久しぶりに会って、「前と何も変わりませんよ」「相変わらずです」と言われたら、なんだか話が続きませんよね。コミュニケーションを生業にしている私などは、こっちがネタを振るのを試されているような気にさえなります。
 
いや、これは自戒を込めて書きますが、
「前と変わらない」なんて、進化していない、新しいことに取り組んで
いない自分を宣言しているようなもので、自分に対して失礼
なんですよ。
もっと自分を認めてあげた方がいい。酷使してる人は特に。
 
(そんなことを、「いやー相変わらずバタバタやってます」と口癖のように言っていた自分に対して思うわけです)

せめて、久しぶりに会う人に、会いに行く少し前に、相手の顔をイメージしながら、「何が変化しているのか」「何が自分の最新情報か」を考えてみる。 

それだけで、変化を意識できます。
 
つまり、人と会うだけで、新しい自分に気づけるわけです。


これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
「再会で変身の法則」と呼びます。


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  まとめ: つるの式(46)再会で変身の法則
  
  ・ 自己紹介は自分のためになる
  ・ 再会の機会の直前に、相手に合わせて自己紹介を用意しよう
  ・ フォーマットは、前から今回までに起きた自分の変化
  ・ そうすれば、再会するたび新しい自分に気づくことができる

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投稿者 鶴野充茂 : 06:22

2006年08月27日

[つるの式45]自分の強みが分からない人は・・・

夏休みの終わり、ヤフオクで読書感想文が売られているのを見つけました。

「中学生向きと高校生向きの2バージョンを用意しました」という文言を見て、うーむと考え込んでしまいました。


あなたはこういう現象をどう捉えますか?


ネガティブに思います? その場合、「読書感想文」を売る人に対して? それとも、買う人に対して?

あるいは、ポジティブに思います? その場合、ネットオークションという便利な市場取引の仕組みに対して? それとも・・・??


時効だと思って告白しますが、私は小学生の時、読書感想文の宿題だけが、もうホントに、どうしてもできず、父親に頼んで書いてもらった事があります。


父は自信有りげに「何年生レベルで書く? 小6か? それとも中学生? 高校生レベルにするか?」と聞くんです。それで、私は小学生の小さな頭で考えました。

「出来の良すぎる感想文を書いたら、先生に『ホンマにお前が書いたんか』って言われるかもしらん。でも、小6レベルの読書感想文なんて設定だと、手を抜いて大した作品にはならない。昔(父親の時代)と比べて技術も進歩してる(?)から、高校生レベルと思ってるくらいのを出したほうがリアルではないか」

それで父に、「ほな、高校レベルでたのむわ」と言ったんです。
 (小学生が父親に宿題頼んでおいて偉そうにネ)

自信満々の父が書いた読書感想文を提出した私は、たとえ父の筆力がどれほどのものでも、小学校の読書感想文の宿題で「高校レベル」(おそらくそれは、父のフルパワーに近い「本気」感想文)を出したならきっと、コンクールに入賞することはなくても、「よく書けてる」というコメントの一言くらいは、先生からもらえると期待していました。


ところが、何の音沙汰もありません。


「どや、読書感想文、先生にビックリされたんとちがうか?」

父は、なおも自信満々に聞いてきます。

添削・採点されたものも返ってこないので、ついに私は先生に聞きました。


 私:  「読書感想文、自信あったんですけど、どうですか?」
 先生: 「読んだよ。なんか、変わった本、読んでたな」

「読書感想文」という苦手な宿題に悩んで、父親に相談し、
体裁上の問題がないように交渉し、やっと生み出した「親子の共同作品」は、
先生の「なんか、変わった本、読んでたな」の一言で片付けられたのです。


これを伝えた後も、父は「レベルが高すぎて先生も分からんかったんやろ」と言ってました。


この一連の経験から、いくつかの重要な教訓を得ました。

もちろん、「親の力を過信してはいけない」というのもあるのですが、

何より大きかったのは、

  「苦手はムダではない」ということです。

読書感想文が苦手だったから、父親とのコミュニケーションが生まれたし、
苦手だったから、親子の共同作戦をとることができたし、
苦手だったから、結果を一緒に一喜一憂することができました。

その間、「読書感想文のウマイ・ヘタ」について話し合えたし、「どこが小学校レベルでどこが高校レベルか」の父の認識も確認することができました。

そんなやりとりは、自分の苦手を意識することなしには、有り得なかったと思うのです。


そして今、これは、ビジネスでもそのまま活かせることだと感じています。


最近、仕事で会う人を見ていると、うまくいってる人ほど、助けてもらうのがうまいんです。


しかも、自分の苦手・弱点のまさにその部分を助けてもらっています。


たとえば、「聞いてもらいたい話がある」と言って私のところに相談に来る人がいるとします。で、話を聞いてみてもよく分からない。

でも、人柄は良い。そんな時、私はコミュニケーションが専門なので、失礼ながら、
「もうちょっとこういう風に伝えた方が、分かってもらいやすいと思いますよ」と言うんです。

すると、こんな風に返ってきます。


「アドバイスありがとうございます! この前も、話が分からないと言われて、『キミが行って説明しても通じないと思うから、こっちから伝えとくよ』と話を通してもらったんです」。


と、いうような話がよくあります。


人は同じ弱点を見て、「ダメだな、自分が助けてあげないと」と思ってしまうようです。


実際、弱点があるから人は助けよう、手伝おうと思うところがあります。

それで人は自尊心が満たされますし、

それをきっかけに自分自身が育てられるものです。
 

ドラッカー氏も、インタビューで「学びたいから、教え続けている」と答えていました。
 

自分の強みがないと悩んでいる人がたくさんいますが、そう考えると、強みばかりを追わなくても、弱点を活かす手もある、ということが分かります。

弱点をきっかけに人と結びついたり、たくさんのことを学んだりできるわけです。

むしろ、弱点を大事にした方が面白い関係がたくさんできる というのが私の見方です。


だって、一人で何でもできる人は、手を差し伸べにくいですよね。


これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
「弱点は最大の売りの法則」と呼びます。


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  まとめ: つるの式(45)弱点は最大の売りの法則
  
  ・ 強み探しで悩みすぎなくていい
  ・ 弱点があるから、人はあなたを助けようと思う
  ・ 助けることで人は満たされる、育てられる
  ・ 弱点は人をひきつける武器なのだ

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投稿者 鶴野充茂 : 19:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月17日

[つるの式44]自分にあった道を切り拓く方法とは

以前、私が勤めていた組織で、要職にある人の秘書を採用するという話があり、最終的に候補者が3人残りました。

3人とも実務は最低限、きちんとこなしてくれそうだ、という判断でした。

最終段階で、一緒に働くほかのベテラン同僚も何人かが面接をしました。

その結果、全員同じ意見で一人が選ばれました。


何年も前のことですが、その時の理由が今でも忘れられません。


それは「話し方」だったんです。


選ばれた候補者に対して、

担当する「エライ人」は、「言葉が適切でムダがない」と言いました。

人事担当者は、「話し方が、誰からも嫌がられない感じで良い」と。そして

面接をしたベテラン同僚は、「この人なら会話が成り立つと思った」と

教えてくれました。


確かに、そのポジションは「話し方」が重要になるポジションではあったんです。「エライ人」は組織内外の接点も多く、相手はやはり「エライ人」が多いですから、失礼があってはなりません。また、長年同じところで秘書をしているお局さまがいて、その人たち(複数形!)とも仲良くやってもらうことも仕事の一部ではありました。


それにしても、「話し方」で採用が決まるって、ちょっと考えてしまいませんか?


面白いことに、学歴や経験では他の候補者の方が上でした。

そればかりか、他の2人も話し方は決して悪くなかったんです。

具体的には、一人が「もっと上品に喋る人」で、もう一人が「もっと知的に話す人」だったそうです。


それでなぜその人が選ばれたのか、私は興味があったので更に聞きました。


すると、こう返ってきたんです。
 

「一番、その人のことがよく分かった」と。


つまり、会話で、どう言えば「自分が言いたいこと」が「相手に伝わるか」、相手が「何を言いたいのか」「何を聞きたいのか」それは「なぜなのか」が、最もしっかりと感じとることができたというのです。


実は当時の私は、これがどういう意味なのか、はっきりと理解できませんでした。


しかし、起業して、私もこの気持ちが分かるようになりました。
 
 
私自身、「きちんとコミュニケーションがとれていると実感できれば、どれだけ安心して仕事を頼めることか」と、最近よく思います。


逆に言うと、実に多くの場合、「どこまで伝わっているのかいないのか」あるいは「相手の言ったことをきちんと理解したのかどうか」、本当の意味では確信を持てないまま仕事をお願いしている感覚があります。


もちろん、最善は尽くしてるんですよ。

コミュニケーションを生業にしている者として、分かりやすく伝え、的確に相手を理解しようと努めてはいます。


でも、正直、なかなか一筋縄ではいきません。


それで、アウトプットを見ながら、「あー伝わってなかった」とか「おー、イメージに近い!」と一喜一憂するんです。 (顔には出しませんが)


そんな経験、あなたにもありませんか?


これ、逆に言うと、「言ってることが分かる」「言いたいことを理解してもらえる」と、わずかこれだけできれば、仕事には困らないはずなんです。

そんな人の方が圧倒的に少ないですから。


いや、それ以上に、わずかこれだけできれば、強みとかスキルとか、実績なんて意識しなくても、自分にあった道が拓けるはずです


「あなたなら、こういう仕事が向いてるんじゃない?」とか「これをやってみたら?」と、相手からアドバイスされる機会がグンと増えますから。

だって、そうやって仲間が可能性を開花させるのって、見ていて楽しいじゃないですか。ねえ。


でも、じゃあ、一体どうやって、

「言ってることが分かる」「言いたいことを理解してもらえる」

と相手に感じてもらうか、ですよね。
 
 
誰にでもできるオススメがあります。


即効薬というわけではありませんが、だからこそ、長期にわたって使えます。


それは、「相手との関係に好奇心を持つ」ことなんです。


相手との関係に、ですよ。これとても重要です。


つまり「自分」と「相手」と「2人(他者と)の関係」という3つの側面があります。


よく言うのは、「相手に関心を持つ」ということなんですが、これだと対等な関係になりにくいんですね。


ここでは、「お互いの関係が面白くなるために、どうするか」。


チームの発想です。


自分の良いところを出す。

相手の良いところを引き出す。

それで一緒に、一人ではできない面白い仕事をつくる。
 

「相手との関係に好奇心を持つ」ことができると、言動が変わります。

よく分からない人は、むしろ、こちらから始めてもいいかもしれません。

それは、「反応する」のと「質問する」のを増やす、ということです。


反応を増やすと、自分に分かるように話してくれるようになります。


分かった時に大きく反応するだけでいいんです

「おおー」とか「はあー」とか「なるほどー!」という感じ。


で、分からないことや興味があることを繰り返し質問していると、相手の意図が見えやすくなります


そして、気持ちが向かい合うと同調行動が増えます。

つまり、相手もあなたへの反応や質問が増えます。

そうすると、相手の言ってることがより理解しやすくなり、こちらの言いたいことも、理解してもらえやすくなります。

これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「関係で拓く自分の道の法則」と呼びます。


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  まとめ: つるの式(44)関係で拓く自分の道の法則
  
  ・ 話し方を理由に採用されたりされなかったりすることがある
  ・ 決め手は、「伝わる」と「理解できる」の実感だ
  ・ 相手のことがよく分かれば安心して仕事を任せられる
  ・ それにはまず相手との関係に好奇心を持とう
  ・ そうすれば相手があなたに向いている道をも教えてくれる

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投稿者 鶴野充茂 : 18:21

2006年07月28日

[つるの式43] 「慣れですね」は注意の言葉

セミナーやトレーニングで、スキルアップのポイントを説明しているとき、

「あ、あっ、つまり慣れですね」と言う人がいます。

何度も繰り返せば、慣れてできるようになりますね、という意味で本人は言っているようです。

 「慣れですね」
 「そうですね、慣れですよ」

本人はそう言ってもらいたいと思っている。

あなたの周りにも、そんな人、いませんか?


ところが私はこの言葉を聞くと、「要注意」のアラームが頭の中で鳴り始めます。


どうしてか。


それは、「つまり慣れですね」という人は、スキルアップに必要なポイントを理解する前に、「何度も繰り返せば良い」「そうすればうまくなる」と思い込もうとしているからです。

こちらが伝えようとしているポイントの1つ1つをきちんとキャッチできてないんです。


もっと分かりやすく言うと、

 「うまくなりたい」⇒「大切なポイントを1つ1つ学ぶ」⇒「繰り返す」⇒「うまくなる」

というプロセスを

 「うまくなりたい」⇒「繰り返す」⇒「うまくなる」

という具合に重要なプロセスを1つ、はしょって理解しかけています
 
 
これ、ちょっとした違いのようですが、しばらく見ていると、スキルアップのスピードに大きな差がでます。

なぜか。
先に理由を言いましょう。


それは、 「つまり慣れですね」という人は、無意識のうちに「自習の道」を選んでいるのです。


ここで言う「自習」とは、体験の中で、自分で、「つまり、こういうことなのかもしれないな」と理解していくことです。


もちろん、それは決して間違いではありません。
体験から学ぶ。大切なことです。


でも、せっかく、セミナーやトレーニングに参加し、気持ちは、「いま、この場で効率よく学ぶぞ!」と思っているのに、「慣れですね!」と言った瞬間に、そのセミナーやトレーニングで教えてもらえる、「効率よくスキルアップできるポイント」を自分で受け入れなくなっているわけです。


大切なポイントを目の前にいる人が教えてくれているのに、それを聞かないで(本人は意識していませんが)、

 「もういいです、自分でやってみて考えます」

と宣言しているようなものなんですね。

でも、「慣れですね」という人の気持ち、とてもよく理解できます。
私もよく言ってましたから。 


大学時代、私はプロのミュージシャンになろうとしていたことがあります。

その少し前の高校時代、吹奏楽でサックスを吹いていました。
この時、教えてくれる先輩がいませんでした。

それで、一人でとにかく練習を続けていました。
ほぼ100%、「自習」です。我流とも言いますね。


後輩に「教えてください」と言われると、
「こんなんは、慣れやで」と答えてました。(教え方が分からなかったので・・・まったくひどい先輩です)

楽なんですよね、そう言う方が。


大学で、プロのミュージシャンにラテンパーカッションを習いました。

楽器の種類は違いましたが、高校3年間で自分が到達したレベルは、おそらくプロについて半年間で越えていたと思います。
 
この時、私は、「少しでも短期間にプロのレベルに技術を高めたい」と強く思っていました。


そのため、自分の師匠の教えてくれることを1つでも多く、短期間に吸収しようとしました。「慣れ」で到達できるレベルやそれにかかる時間は高校の時に知ってますからね。

しっかり教えてくれるプロがいたら、「慣れ」に頼るのは明らかに非効率なんです。


私の師匠は、「まず4分音符、毎日30分練習して」と言いました。

2週間くらい経つと、
 「今度は、その4分音符、8分音符を意識して練習して」と言いました。
 (同じ4分音符でも演奏した時の印象が変わります)

そしてまたしばらくして、
 「今度は、その4分音符、3連符を意識して」

そしてまたしばらくして、
 「今度は、その4分音符、16分音符を意識して」

2、3ヵ月の間、メトロノームを前にひたすらこんな練習が続きます。
それでも半年経つと、「えっ、まったくの素人が半年でここまで!?」
と20年我流でやってきた人にも言われるようになりました。

もちろん私自身、4分音符の演奏の仕方に差があるなんて、高校で3年間やっていても気づきませんでした。そういう「プロから見て大切なポイント」を知っているかどうかが、ある時以降、技術レベルの向上を一気に加速させるかどうかを決めるんです。


「できること」と「教えられること」は確かに違いますが、「できる人」で少しでもポイントを「言語化できる人」と会ったら、ぜひ「何から練習したらいいですか?」って聞いてみてください。


人から教えてもらって「身につける」ことが得意になると、自分の成長を感じやすくなり、学ぶことがどんどん面白くなります。
 
もっと面白いのは、自分を手助けしてくれる人がどんどん増えて人間関係がよくなることです

だって、「教えてください」って言って、近づいてきたら、誰だって「仕方ないなあ」なんて言いながらも、悪い気はしませんから。

そうなったらね、いいですよ、

いろんな力をもった人が、専門的な知識や技術を教えてくれますから
しかも相手は喜んでいる当然、自分もです
 

これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
学び上手は関係上手の法則」と呼びます。


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  まとめ: つるの式(43)学び上手は関係上手の法則
  
  ・ 「つまり慣れですね」を言いそうになったら要注意
  ・ 自分の体験からよりも目の前の人から学べないか考えよう
  ・ 人から吸収できれば、成長は一気に加速する
  ・ 「教えてください」がマジックキーワードだ

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投稿者 鶴野充茂 : 11:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月16日

[つるの式42] 自分でかけるネガティブ暗示

人によって程度に差はありますが、われわれは他者から影響を受けやすいことを体験的に知っています。


だから、
友だちは選びなさい、とか、朱に交われば赤くなる、なんて言葉があるし、
わずか2時間ヤクザ映画を見るだけで、映画館を出ると歩き方が変わるのです。

そんな私も、
自分がアル・パチーノだと錯覚した回数が一度や二度ではありません。


こうした体験から、人は受信する情報に対しては、割と敏感に反応できるようになっています。
たとえば、人と話している時に

「イヤなことを言う人だな」
「もう少し、違う言い方をすればいいのにな」
「あの態度は直した方がいいな」

などと、人のクセには気づきやすいんですね。

 
ところが、自分のことには意外と鈍感です。


たとえば、気がつくと弱気になっていることってないですか?
 
「なんだかんだ言っても、自分は弱い人間だからなあ」
「いつも途中で諦めてしまうしなあ」
「話で言うほどうまくいかないよな、いくわけないよな」

 
こういうのを自己暗示と言います。
 
 
知らないうちに、多くの人は、こんなネガティブな自己暗示を心の中で自分自身にかけています。


特に現状からの変化が大きければ大きいほど、自分で心のブレーキをかけやすいんですね。
 
「そんな大それたこと、自分にはムリ」
「一生懸命やってるけど、多分ムリ」みたいな。


変化って違和感なんですよね。変化しない方が楽なんです。
変化すると、意識を変えないといけない。
これ大変なんです。
 

それでも、自分は少しでも成長したいと考えていたとします。

こういう時、どうすればいいか。

ここでは、2つのアプローチを紹介します。
 
 
1つは、
ゴールに向かって努力している時にはネガティブに考えない」という原則。
 
必死でやってる最中に「失敗する自分」を信じるとうまくいくものもうまく行かないので、少なくとも努力している最中だけはネガティブな考えを止める。

これが難しい人は、ポジティブな理屈を上乗せする作戦をとります。
つまり、「これでダメなら」と開き直れるくらいまで取り組むわけです。
それが「成功してもおかしくない理由」として暗示効果を与えます。 

もう1つは、
せめて言葉では逆のことを言ってみる」という方法。
 
心の中でネガティブな暗示をしてしまうなら、それを打ち消す言葉を口で言うようにします。

より具体的で、すぐにできるオススメは、 「意思のある言葉」を使う というもの。


たとえば、「決まった」ではなく「決めた」というようにする。

「会議でアイデアが出てきた」ではなく「会議でアイデアを出した」
「口説かれた」ではなく「口説いた」
「問題が起きた」ではなく「問題を起こした」(これは少し違うかな)

こうした言葉を「Active Verb」(能動的な動詞)と言います。

大切なのは、Avtive Verbを使おうと意識すると「行動せざるを得ない」ということです。言うために行動する、行動すると鮮明なイメージが体験として得られますから、心の中の自己暗示よりもインパクトがあります

面白いもので、このように意思のある言葉、主体的な表現を使うようにすると、少しずつ自分に自信が持てるようになります。

「何かよくわからないもの」にコントロールされていた「自分の人生」を「自分」でコントロールしているように感じられるようになりますから、ぜひやってみてください。
 
 
でもですね、逆に考えれば、ネガティブな自己暗示をかけている時って自分が変化を起こそうとチャレンジしている時でもあるんですよね。
 
つまり、その時すでに自分は主体的に取り組んでいるんです。
つまり、その時、成長のチャンスを迎えているんですよね。
 
そういう時には、素直に「 いいぞ自分! 」って認めてあげてもいいように思うんです。
 
 
これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
ネガティブ自己暗示はチャンスの法則」と呼びます。


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  まとめ: つるの式(42)ネガティブ自己暗示はチャンスの法則
  
  ・ 変化の時、人は心の中でネガティブな暗示をかけやすい
  ・ そんな時にはとことん行動する+意思のある言葉を使おう
  ・ そうすれば自信が持てる
  ・ でもネガティブ自己暗示をかける時点ですでにチャンスだ

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投稿者 鶴野充茂 : 15:08

2006年05月27日

[つるの式41]正論より解決策を

世の中には、「ああこの人と一緒に仕事をしたいな」と思う人と
ああこの人とは一緒に仕事をしたくないな」と思う人がいます。

そんな人、あなたにはいませんか?

一緒に仕事をしたいと思わせる人は、一緒に良いものを作り上げよう、
という姿勢が感じられる人
です。

一緒に仕事をしたくないと思わせる人は、一緒にいると成果を出せない人です。
 

たとえば、打ち合わせをしている時、黙って聞いていたと思ったら
唐突に問題点を並べ始める人がいます。

ここまではいい。問題やリスクはきちんと把握しておく必要があります。

でも、話の終わり方で差が出るんですね。
  


決定的な違いは、前者がビジネスを前進させる人で、後者はストップ、
後戻りさせる人
だということです。

そういう意味で、ビジネスの打ち合わせで、問題点で話を終わるのはマナー違反です。

だって、問題のない環境なんてないんですから。

ベンチャーを立ち上げてからというもの、問題「しか」ないんですから。

問題点は「課題」と呼んで、乗り越え方を議論するのが正しいアプローチです。 

もし仮に、問題点を挙げて終わりにする人がいたらどうすればいいか。

「じゃあ、その問題点をクリアしたら、GOですね!」
と元気よく言ってみる。
 
あるいは、「じゃあ、このテーマ、(興味がないようなので)ヨソに持っていってもいいですか?」
と明るく言ってみる。
 
そうすることで、自分たち側は、少なくとも次のステップに進めます
 

一方で、この問題、教育にあてはめると、実はかなり深いテーマなんです。

たとえば私は「プレゼン」をテーマに、セミナーや個別トレーニングを提供しています。

数分間、プレゼンしてもらうと、その人の問題点はすぐに分かります。
 
 ・ どうして話が分かりにくいのか
 ・ どうして最後まで聞こうと思わなくなるのか
 ・ どうして心情的に賛成したくないような話し方になっているのか

でも、問題点を指摘するだけでは、その人のクセは治りません。
プレゼンもうまくできるようにはなりません。
 

大切なのは、「で、どうすればいいか」です。 
 

みんな自分の問題には気づいているんですよね。
どうしていいか分からないから、その問題に向き合えないだけなんです。

そういう意味で、


 正論ばかり言わずに、解決策を提案しよう。


この言葉、いつからか私の手帳の中にメモ書きされています。
 

 これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「正論は道半ばの法則」と呼びます。


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    まとめ: つるの式(41)正論は道半ばの法則
  
  ・ 物事を前進させるには問題の把握が欠かせない
  ・ しかし問題点には必ず解決策をセットで提示するのがマナーだ
  ・ 正論だけでは人もビジネスも動かない
  ・ 「で、どうすればいいか」を常に考えよう

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投稿者 鶴野充茂 : 18:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月12日

[つるの式40]そういうあなたにピッタリなのはこれ!

コミュニケーションが仕事なので、日頃、さまざまな方々とお会いします。

有名な商品やサービスを手がける人、マスコミでよく紹介される人、肩書きだけではちょっと仕事がイメージできない人など幅広いですが、話を聞いていて面白いのは、どんな仕事をしているかに関係なく、その人が見ている独自の視点と世界観を知る瞬間です。

たとえば、最近、私がカリキュラム作りで通っている専門学校の校長先生と話をしていて、「参照指示性」という言葉を教えてもらいました。

90分の授業でムダな時間を作らない、小さな、でも偉大な工夫です。

たとえば、資料を配って授業を進めていると、学生が、

「先生、これどういう意味ですか?」

と聞くことがあります。


「どのページのどの部分にある、○○って言う言葉の意味が分からない」なんて質問をします。

「え、どこ? どれどれ?」

「あ、これか?」

「ちがう」

「こっちか?」

「もっと下」

こんなやりとりが数回あるだけで、たいへんな時間のロスになります。


これを防ぐために、校長が発信する資料を含め、ほとんどすべての資料の左に「通し番号」を振ってあるそうです。

「これだと、○行目の○○という言葉が分かりません、で通じる」と言います。

どれだけ参照して指示しやすいか、という意味で「参照指示性」という言葉になったそうです。


そういう意味で言うと、このワークブックは、参照指示力が極めて低い
(だから、もっと何とかしろ)

と私たちが提出した資料にコメントをもらいました。

現場の貴重な意見です。


こんな時、人生は学びの連続だ と好奇心を刺激されてしまいます。


他に、どんなことに注意したらいいですか?」


私は喜々としてアドバイスを求めてしまいました。

そして打ち合わせ時間を大幅にオーバーしながら、ノウハウを大量に分けていただきました。

こういうのを教えてくれる人って、強く印象に残りますよね。


仮に目の前に初対面の人がいるとします。

私は興味を持って相手の話を聞き始めます。

そして、どんな仕事をしているのかを聞いて、自分の知らない世界が見えてくると、つい、もっと詳しく知りたくなります。

どんなことを考えて仕事をしているのか、

どんな課題や工夫、悩みがあるのか、

どんな毎日なのか。

同じ仕事をしていても、人によって見ていること、考えていることはまったく違いますからね。


こんな時に、一言でいいんだと思います。

気のきいたアドバイス、あるいは知らないことを教えてをくれたら、強く印象に残るなぁと。(贅沢? 期待しすぎ?)

そんな観点で、きっと決めゼリフを持っておくだけで、意外に強力な武器になるんじゃないかな、なんてよく思います。たとえば、こんなのはどうでしょう。

「そういうあなたにピッタリなのはこれ!」


自分ならではの視点で、自分の得意な分野で、人に何かを薦める。

食べ歩きが好きな人は、お勧めのレストランを教える。

音楽が趣味の人は、お勧めの曲やアーティストを教える。

コピーをとることが多い人は、効率よくキレイにコピーがとれるコツを教える。

電話のアポ取りが得意な人は、電話のコツを教える。

そんなの誰もが必要としてる情報じゃないだろう、なんて思う人もいるかもしれません。でもいいんです。聞かれた時に言えればいい。そんな工夫が、人の縁をつなぎとめるちょっとしたきっかけになるのなら、簡単なことだと思いませんか?


 これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「決めゼリフで印象付けの法則」と呼びます。


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    まとめ: つるの式(40)決めゼリフで印象付けの法則
  
  ・ 相手に興味を持つと、相手の独自の視点や世界観が知りたくなる
  ・ その人ならではの工夫やアドバイスがあると強く印象付けられる
  ・ そんな時のために、お勧めを決めゼリフにするのも効果的

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投稿者 鶴野充茂 : 18:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月30日

[つるの式39]話が通じない時

なんでこの人、分かってくれないんだろう

仕事でそんな風に思うことってありませんか?

説明しても、説明しても、話が通じない時です。

どうしてこれだけ時間をかけて細かく丁寧に話しているのに通じないのか、
同じ言語を使っているはずなのに、どうして理解できないのか、
だんだんイライラして、しまいにコミュニケーションを諦めてストップ
してしまうということが、かつての私にはよくありました。

「んんん、もういい! もう知らん!」と。

自分の仕事は常に「提案すること」だと思っていたので、「今までとは違うこと」をいろんな人に説明・説得して回る必要がありました。そうすると、当然ながら反対する人はいるし、そもそも話を聞こうとしない人も多いわけですね。で、協力してくれない人と話をしているとストレスがどんどんたまるのです。

ところがある時、「Essential(必要不可欠)」と「Desirable(あると望ましい)」という概念を覚えて、この問題がスッと解決したんです。

Essentialというのは、最低限おさえるべきポイント。必須条件ですね。

Desirableというのは、あった方がいいけど、なくてもいい、というポイントです。

つまり、「人とわかり合うこと」って、ほとんどの仕事では、「Essential」じゃないと気づいたんです。

それまでの自分は、仕事を進めるためには、「わかり合う」必要があると思ってました。もちろん、わかり合えるに越したことはないですよ。人間関係は円滑な方がいい。

でも、仕事を進める上で「わかり合う」ことは必須条件ではありません。だから「Desirable」として処理していこうと考えるようになったのです。

仕事で必要なのは、考えて、やってみて、確かめて、もっと良い方法を見つけていくことです。とにかくどんどん進めていく必要がある。そのプロセスごとに、関係者同士すべての人がわかり合う必要はないんですね。

私の場合は、これで気が楽になりました。

微妙な差に見えますが、達成目標の捉え方に決定的な差があるのです。

以前の私は、わかり合うことと仕事を進めることが同じだと思ってました。
でも、実はこの2つは質的に違うものなんです。だから切り分けて考えるだけでとてもやりやすくなりました。


一方で、仕事の人間関係って、その良し悪しによって仕事の進み方に影響を及ぼすことも事実です。

反対されたり邪魔されると課題が増えるし、ひどいと悩みの種にもなります。


そこで私がとったアプローチは、「理屈で説得しない」という方法です。


いくら話をしても分かり合えない相手は、理屈では無理です。

ひょっとすると、異なる価値観や考え方で数十年を生きてきた人の発想をちょっと口説いたくらいで変えさせようとすることの方が無理があるのかもしれません。

もし、そうだとしたら、理屈で相手を説得せずに、相手に協力してもらう方法を考えた方がいいんじゃないか、と。

でもそんなこと、一体どうやって?


その前に、たとえば、あなたの周りにこんな人はいませんか?

・言ってることは分かるけど、協力したくない人
・言っていることには賛成できないけど、協力してもいいかなと思う人

もし思い当たる人がいたら、考えてほしいんです。


言っていることは分かるけど、協力したくない人というのは、
あなたが都合の良いように利用されるように感じるなど、その相手自体に不信感を持っていたりしませんか?


言っていることには賛成できないけど、協力してもいいかなと思う人というのは、結論は違っても自分のことは尊重しているとか、相手のこと自体を信用しているとかいう感じではありませんか?


自分が相手に対して心を開く時とは、逆に言うと相手が自分のことを受け入れてくれたと感じた時のように思うのです。だとしたら、答えがどうであれ、人として尊重してくれたかどうかがポイントではないかと。

賛成だから味方で、反対だから敵、というんじゃなくて、賛成でも反対でも味方、一緒に共通のテーマを考える同志、というスタンスです。

こういう関係になるには、 「理屈」よりも「思い」がけっこう効きます。

何をしたいのか、それはなぜなのか、どうして今なのか、をはっきり伝える。

ここで、自分のためじゃなくて、全体のためにどうしたいのか、というのがポイントです。また、「みんなこうすべき」じゃなくて、「みんなのために自分はこうしたい」の方が聞く側としては、受け入れやすいですよね。

こういう風に「思い」を聞かされると、こちらも自分のことだけじゃなくて、みんなのことを考えて判断するようになります。

そうすると、たとえ個人的には苦しい決断でも、もし「思い」に共感すれば、協力する気になるように思いませんか? だって、「みんなのために」の中には自分の存在も含まれているわけですからね。


 これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「理屈より思いの法則」と呼びます。


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    まとめ: つるの式(39)理屈より思いの法則
  
  ・ ビジネスでは、「わかり合う」ことを目的にしなくていい
  ・ それでも「わかり合う」必要がある時には、理屈で説得しない
  ・ 効果的なのは、「みんな」が含まれた「思い」を伝えること
  ・ 思いは共有しやすく、協力にもつながりやすい

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投稿者 鶴野充茂 : 14:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月19日

[つるの式38]一瞬で関係を壊す表現

もし、人間関係に強くなるコツを知りたいと思ったら、逆に、こうすると確実に失敗する、という方法を覚えておいて損はありません。食べられるキノコを探す時には毒キノコも知らないと危ない、というのと同じイメージでしょうか。

人間関係が壊れるきっかけは、往々にして、ちょっとした言葉のやりとりが原因です。片一方がムッとし、もう片一方はそのことに気づきません。

でも、次の瞬間、ムッとした側の人が、感情を抑えきれずに不用意な発言をすることで、関係は破綻するのです。

ムッとした時に、我慢できるかどうかには個人差がありますが、ムッとさせるきっかけは意外と単純ですから、ぜひ記憶に留めて置かれると良いと思います。

最も分かりやすいのは、相手の価値を拒絶する言い方です。


・ 「そんなことも分からないのか」

・ 「だからお前はダメなんだ」

・ 「○○のくせに」(これはあんまり言わないか)


なんていうのがあります。

これ、上司から部下への言葉のように思うかもしれませんが、部下から上司にも同じように使えます。


実は私、これで以前に大失敗したことがあります。(だから自信を持って言えます!)

まだ、会社員時代に、ヨソから移ってきた上司の方針が見えなくて、私はちょっとイライラしていました。

3ヵ月以上も経っているのに、まだ方向性を出さない2段階上の上司に対して、何を考えているのかを聞き出そうと、業務の優先順位や部署の達成目標のイメージについて、いろんな角度から質問をし、意見を出していたのです。

今、決めようとしているところだから」。

その上司がぼそっと言った一言に、とっさに私はこう言ってしまったのです。

え! まだ、決まってないんですか?

この一言で、私とその上司の関係は、壊滅的になりました。

今でもはっきり覚えています。一瞬、息が詰まったような無言の空間が広がったと思ったら、次の瞬間、上司の顔が真っ赤になって、細長い目が引きつった丸くてキツイ怒りの目になり、彼の声のボリュームが上限に振り切りました。

でも、その時、なぜその上司がそんな風に烈火のごとく怒り出したのか、正直に言って私にはまったく理解できませんでした。だって、決める立場の人が決めないで、組織が動くわけないと思っていたからです(今でもそう思います)。

ただ、正直に思っていることをそのまま言うのは、ちょっと思慮が浅かった。自分の未熟さを今になって反省しています。


数年後、何気に読んでいたトム・ピーターズの本の中に、こんな一文を見つけました。

上司にとって、自分の判断に確信が持てないことを部下に悟られることほど怖いことはない」。


これ、ほんとです。しっかり確認しましたから。


でも、そういう言葉は無意識のうちに使って、原因が分からないまま関係が壊れてしまうことが多いんですよね。数年前の私のように。


反対に、相手との関係を強化するには、この逆にすればいいわけです。つまり、相手がいかに価値ある存在かを伝えること。

「すごいね~」「さすが○○さん!」
「お、どこのイケメンかと思ったら○○さんじゃないか」
「あの時の○○さんのアドバイスが決め手かもしれないな」
「○○さんのお陰ですよ」

まだまだありますよね。「真面目におだてる」表現だと考えてもいいかもしれません。足りないことを見つけるのは簡単ですが、充足している価値を認めるのって、意外と難しいんですよね。良いトレーニングになります。ぜひお試しください。


でも、上司との関係が崩壊する時に戻ったとして、今だったら、一体どう言うのでしょうね。

「さすが! こんなに早く、見えてきましたか!」

ちょっとわざとらしいなあ。

「じゃあ本気で取り組む英気を養うために、2-3週間、お休みをいただきます」

コレかな。


これを、つるの式コミュニケーション・メソッドでは、
切るもつなぐも価値次第の法則」と言います。

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    まとめ: つるの式(38)切るもつなぐも価値次第の法則
  
 ・人間関係に強くなるには、関係を崩壊させる条件を知るのも一つ
 ・どんな立場であれ相手に自分の価値を拒絶されるとダメージが大きい
 ・部下は無言のうちに心を閉ざし、上司は怒り狂う
 ・相手の価値を認めていることを伝えれば、関係は円満だ

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投稿者 鶴野充茂 : 09:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月10日

[つるの式37]逆にこういうのどうですか?

3というのは、マジックナンバーです。

人は、話を聞いたり本を読んだりしている時に、3回くらい驚きや発見があると、満足します。(つるの式:「へぇ~ほぉ~はぁ~の法則」)

「それには3つの理由があります」と言われると、なんだか専門家っぽい説得力を感じます。

たて続けに3回くらい会うと心理的な距離が一気に縮まります。

1回くらい食事をご馳走になっても忘れますが(!)3回ご馳走になると忘れられなくなります。

同じように、3回拒否されると次のチャレンジをする気が失せます。

「これ、どうですか?」 「話にならない」
「今度はどうでしょう」 「ぜんぜん違う」
「今度こそ、いかがですか?」 「ちょっと邪魔しないでくれる?」

こんな感じなら、もう撃沈ですよね。私がこんな態度をとられたら、もう2度と話そうと思わないかもしれません。


でも、こんな極端な表現ではないとしても、気づかずに何度も拒否し続けている人って意外と多いんですよね。

たとえば、イベントや食事に誘われて日が合わなくて断ってしまう場合。忙しい時、何度か日を聞かれた後に「ぜんぜん時間がないからしばらくダメ」とだけ言ったりしてませんか?

会議で、誰かが何気なく口にしたアイデアを繰り返し「面白くない」「無理だ」と言ってしまってませんか?

部下や子どもを注意する場合に、「あれダメ」「これダメ」とたて続けに叱ってしまっていませんか?


そんな時は、大体、断らざるを得ないんです。そう言わざるを得ない。

でも、言われる方からしたら、結構ダメージを受けますよね。理屈じゃなくて心の底の方でじんわりと。

否定され続けていると、その人と関わること自体がイヤになってくるんですよね。そうすると、本人が意識するかどうかは別にして、関係が疎遠になっていくことも珍しくありません。

そんな時、もし、その相手との関係を大事にしたいのであれば、ぜひ活用したい表現があります。

それは、次のような表現です。


「逆に、こういうのはどうですか?」


「No」と言い続けるんじゃなくて、逆に相手に提案する。
自分が良いと思うプランを言ってみる。

「逆に、こういう風にしたら?」

「逆に、この日は?」

「逆に、こっちを変えてみたら?」

「逆に、こういうところはいいよね」


「それはダメ」と言う時は、大体、自分も「良く分からないけど、それは受け入れられない」という中途半端な状態なのです。自分がはっきり分かっている訳でもないのに、「それはダメ」とだけ言うのって、考えようによっては、けっこう横柄な態度ですよね。

大人のコミュニケーションでは、意見を言ったら、必ずその理由が必要です。

「どうしてかと言うと(理由)」相手が納得できないからです。

理由が言えないなら、もっといい案を出すしかありませんよね

それが同じ目線に立った、対等の関係というものです。


「逆に、こういうのはどうですか?」というと、相手からの歩み寄りを感じます。

あなたのプランには賛成できないけど、一緒に考えてるよ、あなたの存在は受け入れているよ、という印象を与えられます。

この一言で、言われた方も救われた気持ちになりやすいのです。


これをつるの式コミュニケーションメソッドでは、
すべてノーなら逆提案の法則」と言います。


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     まとめ: つるの式(37)すべてノーなら逆提案の法則

  ・ 何かを提案された時、どうしても「No」を繰り返さざるを得ないこともある
  ・ 「No」を繰り返されると、相手は自分の存在を否定されたように感じやすい
  ・ そんな時には、「逆に、こういうのはどうですか?」と改案を言おう
  ・ この一言が、関係をつなぎとめることもある

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知ってました? ランキングって常に変化しています!

投稿者 鶴野充茂 : 18:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月07日

[つるの式36]成長している人

一番成長できる時に、こんなことやってちゃダメだと思って起業しました

あるベンチャー企業経営者が、私の取材の質問に対して答えた言葉です。

彼は当時25歳。数年前のことのですが、今でもはっきり覚えています。


この一言が当時の私の心にグサッと刺さったからです。


それまでの私は、「やりたい仕事」(現在)と将来の「自分のキャリア」(未来)についてのイメージはなんとなくありましたが、「自分が成長しているかどうか」(現在進行形)という視点は持っていませんでした。

でも、彼のこの一言で自分の中のもやもやした気持ちの理由がはっきり分かったのです。

そうか、自分は仕事が面白いかどうか、将来につながるかどうかじゃなくて、まず、今取り組んでいる仕事の内容やスピードに「退屈」してるんだな、と。

仕事でわくわくしている時って、彼の言葉で言うと「成長している」時なんだと思います。わくわくするには新鮮な感覚が必要だから。たとえ同じことに取り組んでいるとしても、見方が違うとか、自分の中での意味が違うとかね。

で、当時の私は、そういうわくわく感をどうしても持てなかったんですね。なんだかこう、やるべきことを粛々と進めているような感じだったのです。


それで会社の定期面談で、私は上司にこの気持ちをぶつけてみました。

「成長している感覚が持てないんです」と。

すると、こんな答えが返ってきました。

「そんなに毎日毎日、成長するものかな」。


あ゛~、その答えでは、一緒に仕事ができない。瞬間的、直感的にそう思いました。


今では理解できますよ。上司がそう答えた気持ちも理屈も。

大体、成長カーブを考えると、大人になっていく時が一番スピードが速いですよね、きっと。成熟すると成長のスピードは鈍化します。鈍化している人には、成長って日々のテーマじゃないのかもしれません。

「そんな、答えのない悩みをウジウジ考えずに、とにかくしっかり仕事してよ」
みたいな感じだったかもしれません。

でもね、その時の私はこう考えてしまったんです。

「マネジメントの仕事って、全体のアウトプットを高めるためにスタッフを成長させることなんじゃないの?」と。

その後、すぐに異動願いを出しました。

この時の気持ちは、今、研修のカリキュラムなどを考える時にとても大きなヒントになっています。うまく活かせば、自分の中にある限界感を打破するきっかけになり、見過ごすとモチベーションが上がらないからです。

成長って、人によっていろんな形があると思うのです。きっと、異動や転職、起業といった立場・役割の変化を伴うものばかりでもないでしょう。私が特に重要だと思うのは、新しい視点、見えなかったところが見えるようになる体験です。そして、それに伴う驚きと発見です。


そして伸びてる人って、この成長している感覚(=成長感)とうまく付き合っているんですよね。

たとえば、今取り組んでいることが「イヤというわけではないが、このままの延長線上に自分のゴールがあるわけではない」という場合。閉塞感で悩みますよね。前進していくインセンティブがないので、そのままでは成長感を持てません。

こういう時、伸びる人は、周囲にはたらきかけて自分で転機を仕掛けていきますが、伸びにくい人は、ただ状況の変化を待ちながら(悶々としながら)現状維持を続けます。

また、売上目標などがあって、難しい課題をクリアしなければならない(=成長せざるを得ない)人たち(たとえば経営者など)は、人と会ったりセミナーに出たりして目標達成のヒントを探し、成功するまで工夫を続けています。

つまりこの時、カギを握るのは、人との関わりなんですね。

新しい視点は往々にして人から得ます。新しい発想は誰かの何気ない一言がきっかけになったりします。本を読んで気づきを得たとしたら、それは本を書いた人からもらった視点です。なぜ多くの会社の社長が「こんな話を聞いてきたよ」と自慢げに社内で話をするかというと、誰か他の人からヒントをもらった喜びと、その視点をシェアしたいという思いからです。

そう考えると、成長のために人と積極的に関わることって、とても重要だと改めて思いますね。特に、エネルギーの強い人や自分とは違う発想をする人とね。


もう1つ。経営本やセミナーでよく出てくる考え方で、儲けたかったら先に仲間に儲けさせなさい、みんなが儲かると自分も自然と儲かるから、というのがあります。先に与えるとやがて返ってくるとか、一人で成功するのは難しいがみんなで成功するのは簡単だ、というような発想です。

これを参考にすると、自分が成長したかったら、周りの人が成長するきっかけを提供すればいい、と考えることもできます。与えたら返ってくる、と。

たとえば、上司や同僚がダメだと文句を言ってないで、その人たちがどうすれば成長するかを考えてみる。そして、ダメな人は、あなたをもっとクリエイティブに成長させてくれるきっかけを与えてくれているのかもしれないと考えてみる、とかね。

いずれにせよ、もし、自分が自分のことをまだまだこれから成長できる人だと思っているのなら、成長余力があるのに成長する努力をしてないのは、なんだかもったいないことですよね。可能性をギリギリまで使い込んでみる、それでどこまで成長できるかに挑戦してみる、という発想って、有りだと思いませんか? 

 これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「自力でつかむ成長感の法則」と呼びます。

 ランキングも自力でアップできるか!? いえいえ、皆さんのお陰です。

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     まとめ: つるの式(36)自力でつかむ成長感の法則

    ・ 自分の「成長感」を意識するようにしよう
    ・ 成長感を持つには、まず自分から動く、仕掛ける
    ・ ヒントは人との出会いにある
    ・ 成長感を得るにはまず相手から、与えれば返ってくる

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投稿者 鶴野充茂 : 12:53 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月26日

[つるの式35]年齢以外の判断軸

人と話をしていて、つい相手の年齢を聞いてしまう癖がある人は、ちょっと工夫するだけで、他人の良いところを自分のものにしてしまえるような気がします。

初対面やまだ関係が強くない間柄で、相手の年齢を聞く人っていますよね。実は私、相当長い間、そういう人が苦手でした。

年齢を聞いてくる相手は、10中8、9、こちらよりも年上で、相手もそれをなんとなく分かっていて、相手の年齢を確認することで対等な会話の関係を崩そうと考えているように感じることが多かったからです。

さらに、こちらの方が年下だと知るやいなや、「若いのにしっかりしてる」とか、「私なんてもういい年だから」と全ての理由を年のせいにします。

初めてこんな違和感を感じたのは、私がまだ学生の頃だったと思いますが、「もういい年」なんて言う人は、きっと昔からずっと「もういい年」だと思っているんだろうと強く感じていたのをよく覚えています。


ところがある時、人が年齢を聞く理由がなんとなく分かってから、この違和感は自然と消えました。


●年齢は判断軸

それは、こういうことです。

人は相手をよりよく理解するために、自分の中にある評価・判断軸で相手のポジションを把握しようとします。その時に年齢を聞くのは、相手にとって「この年齢ではこんな段階」という判断軸ができていることを示します。

少なくともこの時、相手のことに興味がなければ、年齢は聞きません。相手のことをもっと的確に理解したくなった時に、自分が頼りにしている「年齢」という判断軸を使って相手を把握するわけですね。

一方で、私には年齢で相手を理解する、という判断軸がありません。国内外問わず、年齢で把握できないくらい極端な人とたくさん出会ってきたためか、年齢別の平均像が自分の中にないのです。だから自分がよく分からない評価軸に当てはめられることに違和感を覚えていたのかもしれません。


さて、年齢を聞く人は、おそらく同級生や同期といった限られた年齢層の人との付き合いが長く、何かとその中で比較したり、されたりすることが多かった人なのだと思います。(同じように、役職を聞く人は、上下関係のはっきりした組織に長くいる人ですよね)

こういう人は、少しでも年齢別の平均像と違った人と出会うと、頭の中の認知システムが混乱し、「え、この人、一体何歳?」という疑問が口をついて出てしまいます。


日本の場合、生まれた時(乳幼児の子育て情報なんかは特に)から「○歳(○カ月)時点ではこんな感じ」という平均値があまりにも広く普及しており、学校では異なる年齢の人と机を並べる機会が少なく、大学頃までの経験はそれほど差がない(と認識されている)ため、無意識のうちに「年齢」と自分を基準とした「年齢差」で人を判断してしまうことが多いのですが、実はこれ、結構危険なことなんですよね。

と、いうのも、「○歳だから~できる/する」という情報は、単なる統計的平均値なのにも関わらず、それを(参考ではなく)基準として捉え、常に比較の対象としていると、それに当てはまらなければ不安になるからです。

そうすると、気になるところは平均値から劣っているところですから、ついつい減点法で判断して自分自身に自信が持てなくなりがちです。変な占いで不安になるのとよく似ています。


●年齢を聞きたくなる時はチャンス

こんなわけで、相手の年齢がどうであれ、知らず知らずのうちに自分がうまくいかない理由を繰り返し自分の年齢のせいにして唱える人が多くなるのかもしれません。


ただ、見た目が実年齢とかけ離れている場合は別として、喋り方や受け答えの内容が自分の知っているその年齢の平均像から差があると気づいた場合は、実はその気づいた人にとって、チャンスでもあります。

その時、自分の中に新しい判断軸ができあがる可能性があるからです。

多くの場合、まず相手が自分よりも年下であることにほぼ確信がある時に年齢を聞きます。

そして、心の中で、相手と自分を比較します。

あれ、自分が彼/彼女くらいの時って、こんな感じだっけ?
あれ、彼/彼女は自分よりも若いはずなのに、どうしてこんなに立派なの?
あれ、ひょっとして自分って、こういうところで彼/彼女に負けてる?

で、年齢を聞いた後、「(私よりも)若いから積極的、元気なのね」とか「偉そうなこと言っていても○歳だから、このあたりまでだろう」なんて感じで、やっぱり年齢を軸に結論付けてしまうのです。


そもそも、もし、年齢の軸で「あれっ」と思ったから、相手に年齢を聞いたのだとしたら、それは年齢という軸だけでは判断できない例を見つけたわけですよね。こういう時の結論は、年齢で納得せずに、なぜ自分が驚いたのかを考えるようにします。


それは、自分が持っていない何かをその相手が持っている証拠でもあるわけです。そして自分はそれに興味がある。

だからその相手が何に優れているのか、どうしてそんな発想をしたのかをという視点を学んでみて損はありません。

で、それには、まず驚いて相手を褒めることです。

褒めることは認めることでもあります。

相手を認めれば、相手のいいところが自分の中にも取り入れられます。

そして、自分のことを認めていないと相手を認めることができませんから、相手を褒めることは、実は自分自身に自信を持つきっかけにもなります。


せっかく沸き起こった自分の好奇心を、「年齢」という単一の判断軸に収めこむのはもったいないことです。

一般的に好奇心は、年をとるにしたがってなくなってきます。判断軸が少なければ、それは視点が少ないということですから、余計に新しいことに気づきにくくなります。

でも、できればいつまでも毎日わくわく、楽しいことを見つけながら生きたいですよね。だとしたら、ぜひ「あれっ」と思ったことを年齢という単一の軸で片付けないでください。

それだけで、世の中のケッタイな人たちをたくさん見つけることができ、人間関係をもっと楽しめるようになるはずです。

 これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
 「年齢軸からの脱却の法則」と呼びます。

 ランキングも現状脱却なるか!?

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  まとめ: つるの式(35)年齢軸からの脱却の法則

 ・年齢をよく聞く人は、無意識のうちに年齢で人を判断している
 ・年齢軸で判断できない人に出会っても年齢で結論づける危険な癖がある
 ・まず相手に年齢を聞きたくなったら、驚いて相手を褒めよう
 ・相手を認めれば、新しい判断軸が手に入れられる

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投稿者 鶴野充茂 : 10:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月11日

メール講座

このたび、毎日コミュニケーションズの毎日キャリアナビに連載していた「最高の仕事 獲得プロジェクト」が個別配信できるようになりました。

つるの式コミュニケーションメソッドに次いで2つめのメール講座として登場です。完全無料、イヤになったら配信解除自由のリスクフリーです。

最高の仕事 獲得プロジェクト」の登録はこちらからどうぞ。


つるの式コミュニケーションメソッド」の登録はこちらからどうぞ


ただし! 現在、プログラムの動作を確認中のため、本当にきちんと配信されるかをテスト中です。うまく届かなかったり、複数まとめて届いたりしても笑って許してくださいね。

ランキングのカテゴリーを替えてみました!

投稿者 鶴野充茂 : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月05日

[つるの式33]ダメだマンに要注意

 ビジネスで成功している人や、名前が売れてる人たちと話をする時に、
 もう一度会おうと思う人と思わない人の差は? という質問をよくします。

 きっと、彼らのところには、「会いたい、会いたい」って日々たくさんの
 人たちからラブコールが届いているはずなので、どういう風により分けて
 いるのかな、と思って。

 質問の意図は、その人の独自基準を知ることです。
 何か独特の人の見分け方があるかな、と期待しつつ。

 しかし、どういうわけか、答えが1つの言葉に収束します。

 それは、「自分らしく生きてる人かどうか」。

 もちろん、その人それぞれ表現する単語は違うのですが、大体、こういう風
 に返ってきます。

 
 私はこれにはちょっとした、でも重要な理由があると思っています。

 それは・・・

 そういう成功している人たちは、過去にどこかで平均的な進路から離れて、
 「あんな生き方は絶対ダメだ」とか「うまくいかないよ」なんて言われてきた経験を持っています。

 そう、世間から認められずに孤独で不安な時期がある。

 その中で、自分を信じて、自分で考え抜いたアイデアをを繰り返しテストしながら
 今、自分自身が「自分らしく」生きている。

 だから、自分と同じニオイのする人には興味を持つのだと思うんですね。

 

 一方で、普段、電車やらレストランなどで隣近所の会話を聞いていると、世間には圧倒的に「ダメだマン」(女性形は「ダメだサン」)が多いこと気づきます。

 ダメだマンというのは、「彼のこういうとこがダメだな。こうすべきだ。」「あの人のこういうところが嫌い」という人のこと。

 何かの目的を達成するために、改善を促すダメ出しは良いと思うのですが、ダメだマンの特徴は、「自分が理解できないからダメだ」ということです。

 それって、つまり、平均値を求めてるんですね。


 やっかいなのは、こういうダメだマンの言葉って、影響を受けやすいことです。
 つい、「やばい、直さなきゃ」と思ってしまう。

 でも、この時、クッと我慢して考えてみてください。
 そう、路線変更する前に。
 
 ひょっとするとそれは、「あなたの味」かもしれない。
 
 それが特長になって、独特な世界観をつくっているかもしれない。


 これと同じように、誰かにアドバイスを求める時には、「ダメなところを教えてください」なんて言わず、プラスアルファのお勧めを聞いてください。

 個性は引き算より足し算で輝きます。


 ちなみに、私が今までで言われて嬉しかったのは、

 「こういう所がいいですね。すごくいい」と褒められて、理由を聞くと、「他と違うから」と独自路線を認めてくれたこと。


 独特な世界観をのばしてくれる人ってサイコーですよね。
 だって、平均から外れていて(それを自分で認識していて)本人は不安なんだから。

 そんな風に見てくれる人とは、何度でも会いたい、ずっと付き合いたいと思いますね。

 


  これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
  「ステキな個性は足し算の法則」と呼びます。


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    まとめ: つるの式(33)ステキな個性は足し算の法則
  
  ・ 世の中にはダメだマンが溢れている
  ・ 彼らのダメ出しには注意しよう
  ・ 長く付き合いたいのは、自分の独自路線を認めてくれる人
  ・ 相手の個性をさらに伸ばすアドバイスをすればいい関係になれる

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投稿者 鶴野充茂 : 16:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月02日

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投稿者 鶴野充茂 : 11:34 | コメント (0) | トラックバック