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2005年08月24日

[つるの式31]質問リストを用意しよう

白馬に乗った王子様が現れるのを待っているという話は聞いても、白馬の王子様が現れた時のためにどんな準備をしているか、という話は聞いたことがありません。考えてみたら不思議だと思いませんか? 客人が来る前には家の掃除くらいしますよね? 今回は、出会いのための準備について考えてみます。

たった一人の人との出会いで人生が変わった、みたいなことを言う人はよくいます。あなた自身が、そんなドラマチックな出会いを実際に経験したことがないとしても、どんな人とどんな付き合いをするかで、人生が大きく変わる可能性があることをおそらく疑ったりはしていないはずです。

実際、われわれは日々付き合っている人たちに影響を受け、無意識のうちによく似た口癖や発想を身に付けています。同じ業界で働く人には同じニオイを感じることってよくありますよね。

それだけ「出会い」が自分自身に影響を与えることを知っているわけですから、少なくとも、「ちょっとしたきっかけ」があったら、それを「運命の出会い」に自分でつなげる工夫をしてもいいんじゃないでしょうか

そのために何ができるのか。1つの方法は、質問を予め用意しておくということです。質問に対する相手の答えはその時によって変化するでしょうが、質問を準備しておくだけで話のやりとりがある程度、コントロールできるようになります。

ここでの工夫としては2つあります。1つは、相手に気持ちよく話してもらうこと。もう1つは、普通の人との違いを引き出すことです。

こういう準備をしていないと、ジェネラルで浅い話に終始してしまう場合がとても多いのではないかと思うのです。仕事内容や会社の紹介をして終わり、みたいなね。これだとよほどの必然性がなければ次に会うことはなかなかありませんよね。仕事や会社で反応しなければ、新しい付き合いが始まらないわけですから。

個人的な関係を築いていくためには、まず自分に興味をもってもらう必要があります。それにはまず相手の話を聞くことです。優秀な営業マンが自分の商品のことを話す前に相手のことを聞くのと同じです。

人は気持ちよく自分の話をすると、次に相手のことを知りたくなります。

気持ちよく話してもらうために、感触を確かめながら、相手の話したいことを聞くようにします。

この時、自分のよく知らない、興味もない話が出てくることがあります。
たとえば、ゴルフに興味がない人にとって、いくらスコアの話を熱心にされても反応できない、という人もいるでしょう。酒が飲めない人にとって焼酎の話はなかなかノっていけない話題です。

そういう場合でも、3回くらい、よく分からなくてもできる質問を用意しておきます。初心者のためのアドバイスを求めるとか、ハマるきっかけになったこととか、楽しい時間を思い出させたり、自尊心をくすぐるような質問がいいですね。

そして、少しずつ自分の興味に合う話題にシフトしていき、相手の特殊性を見つけるようにします。何かで成功しているとか、特別なスキルや経験があるとか。

そういう部分が1つでも見つかれば、次に「改めて会いましょう」という理由になります。相手の特殊性を引き出すことで、自分にとって、相手から何を学ぶのか、どんな関係を築くのかを考えるきっかけにもなります。

あなたは特別だからぜひもう一度会いたい、と伝えると相手にとっても嫌な気持ちにはなりにくいはずです。もちろん、自分自身が特別だという話のネタも同じように準備できると、対等の関係でスタートしやすくなりますね。


これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「運命に変える出会い演出の法則」と言います。

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    まとめ: つるの式(31)運命に変える出会い演出の法則
  
  ・運命の出会いを待つより日常の出会いを運命にする工夫をしよう
  ・まずはいつでも使える質問を用意することから始めればいい
  ・相手にきもちよく話させ、相手の特殊な持ち味を引き出そう
  ・それが見えれば次に会う理由になる

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投稿者 鶴野充茂 : 2005年08月24日 14:20

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