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2005年08月30日
[つるの式32]1つに決めよう
皆さんは、「包含表現」と「抽出表現」という言葉をご存知ですか?
知らなかったら、ぜひ覚えてください。きっと人間関係が今よりもちょっと豊かになるはずです。
たとえば、「どんな仕事をしているんですか?」と聞いて、こんな返事が返ってきた経験はないでしょうか?
「いろいろです」
一言ですべてをカバーしようとすることから、こういう表現を包含表現と呼びます。
きっと、本当に「いろいろ」なんでしょう。メールを書いたり、電話をかけたり、上司からの指示を受けたり。想像できますよね。外で打ち合わせして、営業みたいなこともあれば、一日パソコンの前にいることもある。まったくもって一言では言い切れない。
日々、われわれは言葉を選ぶ上で、できるだけ「適切な表現」を気にするあまり、こんな風に曖昧すぎて、聞いている方はよく分からないことがよくあります。
あまりに正確さに気を使いすぎると、相手の関心を引くことは難しいし、相手の記憶にも残りません。
面白い人間関係を構築しようと思ったら、まずは自分の魅力や面白さで相手の興味を引く必要があります。
こういう時に使うのが、「抽出表現」です。
「抽出表現」とは、正確さではなく「印象」を重視した表現のことで、あいまいな言葉ではなく、具体的で象徴的な言葉を使います。
これを意識的に使うことによって、会話に広がりが生まれるのです。
活用法は「いろいろ」あるのですが、まずは、常にトピックやテーマを「1つに決めること」を意識してみてください。
たとえば、
・「今回の選挙の争点は、郵政民営化です」
・「今、伝説のホテルを作ろうとしてるんです」
・「商売で最も大切なことは笑顔です」
何だっていいんです。とにかく1つに決めてしまえば。
誰でも「他にもいろいろある」と分かってるんですよね。それでも、話題は1つずつしか進められません。
(そして、大抵の場合、あなたの目の前にいる人は、あまり細かいことを知らず、また、知らなくてもいいのです。)
だからまず具体的な何か1つを選ぶのです。
それで、
「え、何ですか、それ?」
と言ってくれたら、目的達成です。
人は興味のあることしか聞いていません。だから、まず興味を引く。そして、その後にゆっくり「いろいろ」話せばいいんですね。
ある時、「どんな仕事やってるんですか?」と聞いて、「おじさん向けに保母さんをやってます」という女性に会いました。
「え、何それ」と聞くと、
「わがままなおじさんたちが機嫌よく働けるようにあらゆることをする保母さんみたいな仕事」と答えてくれました。
「つまり、フツーの事務です」と。
シャレてますよね。特徴的な一部分、一側面を抽出して、印象付ける。それで相手の興味を引いてから説明するわけです。
すべてを一言で表現するのではなく、一番初めの一言を決める、と言ってもいいでしょう。
ちなみにその後、私は「おじさんたちを機嫌よく働かせるコツ」をたっぷり聞かせてもらいました。
表現は、その人の視点や発想を如実に表します。他にもいろいろあるけど、自分はこう見ている、これこそが大切と、まずはじめに語れる1つを選んだ時、あなた自身の姿がその一言を通して浮かび上がります。このメッセージの伝達力はとても強力です。
これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「抽出表現で一点突破の法則」と呼びます。
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まとめ: つるの式(32)抽出表現で一点突破の法則
・ 正確さ重視の「包含表現」と印象重視の「抽出表現」がある
・ 包含表現のみでは会話に広がりが出ないことが多い
・ 抽出表現を使い、まず話題を1つに絞って相手の興味を引こう
・ 興味を引ければ、後でゆっくり楽しく話せる
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尚、包含表現と抽出表現というのは、つるの式オリジナルですので、皆さんが知らなくても当然です。ご安心ください。
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投稿者 鶴野充茂 : 2005年08月30日 20:38
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