2007年12月05日
新刊 「イラスト図解!就職活動ワークブック」 出ます
就職活動で必要な 「自己分析」 と、
効果的に自分のことを説明する 「自己表現」 を
流れを追って練習していこう、というワークブックができました。
日本能率協会マネジメントセンター \1050
100ページ以下の薄型で、どんどん書き込みながら進んでいく「ドリル」のような形になっています。
自己分析は、自分とのコミュニケーション、
自己表現は、他者に分かるように伝えるコミュニケーションです。
ぜひご活用ください。
投稿者 鶴野充茂 : 12:23
2007年01月18日
名前を伝える価値
先日、近くのスーパーでみかんを買いました。西宇和(愛媛)ということで、感覚的な価格より2-3割高かったのですが、他に安いみかんが売られてなかったので、それを買って帰ったんです。
やや小さめのみかんが透明の袋詰め(高級感の演出?)で10コくらい入って498円くらいだったかと思います。もうちょっと入ってたかな。記憶があいまいでスイマセン。なんせ食べてしまった後なもので。
宇和島みかんって有名ですよね。あのあたりのだから、きっと味もいいんだろう、というのが2-3割のプレミアム料金を払う時、自分なりの納得理由としてありました。
家に持って帰って、食べてみる。
確かに甘い。おいしかったんです。何個食べたかも忘れたくらいに。
で、袋の中に1枚の紙を見つけました。
それがこれ。
なんてことのない、コピーの紙に、
「もぎたてをそのままお届けします。私が丹精込めて作りました」
という言葉。その下に、手書きで名前が書いてあります。
どう思います?
この菊池さんが実在する人物かどうかはわかりません。
でも、西宇和農協は、菊池さんが実在の人物で、なおかつこの今食べているみかんを生産し、
しかも「丹精込めて作った」ことを保証しているんでしょう。
コピーだけど。
そして、おそらくこの実在する菊池さん本人が、それを伝えるために、名前だけは手書きで書いているんです。
このコピーの紙は、愛媛県八幡浜市の菊池さんから、東京都港区の私のところに、切手も貼らずに、宅急便を使わずに、やってきたわけです。
おそらく意図せずに。
この紙を見て、私は、2-3割のプレミアム料金は、この菊池さんの名前に払ったんだと思いました。その理由は、
・一般的なみかんの赤いネットと比較して、パッケージに差はあれど、コストはおそらく無視できるほどでしかない(=パッケージにプレミアム料金を払ったのではない)
・味は良かったが、安いみかんにもおいしいものはある(=味にプレミアム料金を払ったのではない)
・そうすると産地とか、ブランドに価値がある、という話になりやすいが、それは購入時のマーケティング的な説明にはなっても、購入後の、納得感の説明にはならない(=ブランドにプレミアム料金を払ったのではない)
・納得感の説明がはっきりできないと、(このみかんの場合)リピートにつながらない
・自分はこの菊池さんの名前を見ることで、この西宇和みかんを記憶し、同じ店でまたこのみかんを買う可能性が高い(まだ買ってない)
・菊池さんの名前がなかったら、きっとこの西宇和みかんについて考えたり、ネット検索したり(詳しくなった)、ましてやブログで紹介することはなかった
からです。
商品をとりまとめているのは団体でも、そこに個人の存在を確認できるのがいいじゃないですか。
買う時に、店頭のPOPで「私たちがつくりました」と笑顔の写真を置くのはよくあります。でも、こんなふうに、食べて、満足した時に、「実は私が作ったんです」と生産者と出会えるのは、貴重な体験でした。
名前を書くと、2-3割のプレミアム料金を払ってくれて、リピートしてくれるんだったら、名乗った方が得ですよね。
人間関係も名前を早めに伝える方が、関係がつくりやすいですよね。(だから、まずビジネスでは名刺交換するんですよね)
関係を作りたい時には、まず名乗る。
また今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
投稿者 鶴野充茂 : 15:08
2006年12月20日
携帯動画で就職活動
メールで就職・転職の応募ができるようになって久しいですが、携帯電話で撮った動画データを採用選考の材料として検討する、という会社も出てきました。
携帯動画PRも採用基準に
■宇都宮 栃木銀行は2008年4月入行の新卒採用で、志望者が携帯電話で写した自己PRの映像を選考基準の1つに盛り込むことを決めた。「顧客と良好な意思疎通能力」などをみるのに役立てる。学生にとっては履歴書や筆記試験以外に、自分の個性や意欲をアピールできる利点がある。携帯電話の動画像を採用基準に据えるのは全国でも珍しい。
(12/20/06 MJより引用)
こういうニュースを読むと、自己演出は時代に不可欠なビジネススキルになってきていると感じます。
それにしても、「顧客と良好な意思疎通能力」などをみる・・・って、ケータイ動画で意思疎通する機会があるんですかね。いや、そんな時代が来ないとは限らないですよね。
でも、ケータイ動画を応募資料として送るということは、一人でケータイに向かって喋る(文字通りアピールする)わけですよね?
それって意思疎通・・・力?
芸人の選抜かミス・コンテストの選考ならイメージつくんですが・・・。
一発芸とか演技系の動画が増えそう。
志望者は自らの携帯電話のメールアドレスを銀行に通知したうえで、30秒以内の自己PR映像を携帯メールに添付して銀行に送る。本人がなんらかの形で画像に登場すること、出身学校名と名前を明示することが条件で、あとは自由なPRが可能。(前出の記事より)
ん~、応募「作品」を見てみたい。
ケータイ動画応募用の就活対策本なんかも出るんでしょうか。自分のショートムービーとか、プロモーションビデオを制作するのも一般的になったりして。
投稿者 鶴野充茂 : 09:48
2005年04月01日
退職の挨拶で飛んでくる
最近、年度末ということもあってか、このサイトに「退職・挨拶」というキーワードで飛んでくる人がめちゃくちゃ多くて不思議に感じていました。(以前「毎コミ」の連載コラムで退職の挨拶について書いたためにそれが検索エンジンにひっかかっているようです)
この人たちは、退職間際でみんなの前で簡単挨拶スピーチをするための情報を求めているのか、
それとも、「このたびはお世話になりましたメール」を書くための情報を求めているのか、
あるいは、単なる「退職・挨拶」フェチなのか。(?)
結局、この疑問についてはまだ解決されませんが、最近、改めてこの退職の挨拶メールの体験を振り返って考えることがあります。
今年の1月、私が会社を辞める時、仕事でお世話になった社内外の「どうしても書きたい」約950人に1通ずつ退職の挨拶メールを送りました。まる3日間かかりました。
そのうち、100通くらいが不達で戻ってきました。つまり、会社を辞めている人がそれくらいいたということです。
で、250人くらいから返事が返ってきました。
熱いメールを送ると、熱いメッセージが戻ってくることが分かりました。
「今までずいぶんいろんな退職や異動の挨拶メールをもらったが、こんなに明るいものは初めてだ」とある役員からの返事や、「ぜひ一緒に仕事をしよう」というお誘い、「俺も辞めたいけど、辞められない。羨ましいなあ、がんばれ」という励ましなど、こんな時でしかやり取りできない本音がたくさん届きました。
返事を書ききれないくらいの返信メールを受け取ったとき、BCCで「一斉配信失礼します」とやらずに良かったとつくづく思いました。退職の挨拶メールをきっかけに、しばらく会わなかった人と改めて挨拶する機会を得たりしましたし、実際にビジネスに結びついた人も何人もいます。その後、私のセミナーにもたくさんの人が参加してくれました。
人の一生には、節目となる、とても大きなイベントが何度かあって、その時には多くの人が話を聞いてくれるように思います。たとえば、卒業、就職、結婚、離婚、退職。特に、「決断」を伴うものには強いメッセージ性がありますね。なぜ今か、なぜそう決意したか。そのあたりの本音を身近な人は聞きたいわけです。そんな時には、伝えた相手からの反応も得やすいですから、メッセージを伝える機会としても大きなチャンスと言えるのでしょう。
そんなわけで、退職の挨拶をこれから書こうという方は、せめて返事をもらいたい人だけには、Toで送ることをお勧めします。
(退職の挨拶について書かれている方にTBさせていただきました。退職の挨拶つながりということで、以後よろしくお願いします! 仕事を辞められた皆さん、お疲れさまでした!)
投稿者 鶴野充茂 : 20:05 | コメント (0) | トラックバック
2005年02月17日
2・16セミナー御礼
昨日、自己演出マーケティングの初めてのセミナーを開催しました。お集まりいただいた皆様、ありがとうございました。
やはり、発信するとたくさんのフィードバックを得られるので本当によかったです。内容をアップデート・改善しつつ、今後も続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくおねがいします!
会場はこんな感じでした。
実は途中から胃が強烈に痛くなってたんですよね。ちょうどこの頃から。
参加者の目を見ていると、興味のあるところとないところ、他に別のことを考えている人などがよく分かります。
後ろの方だとスライドの下の方が見えにくかったですね。次回から改善します!
投稿者 鶴野充茂 : 18:52 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月10日
信頼を得るためのコツ(3)
人の印象というのは、案外ちょっとした情報だけで作られているものです。「子どもはキライ」という男性の発言を聞いて、“もしかしたら自分の子どもも愛せないかもしれない、だから結婚の対象外だ”と思うという女性の話をよく聞きま
すし、“オフィスで社員がスリッパに履きかえる会社は成功しない”なんてことを本で読むと、そんな会社を訪問した日には、“ここは成功しないだろう”と思ってしまったり。
その判断が正しいかどうかは別として、人は象徴的な言動から、その人や対象を判断してしまいがちな生き物だといえるでしょう。ならば、象徴的な言動が“印象”を決めてしまうという仕組みを逆手にとって、信頼感をうまく演出することもできるという考え方もアリですよね……
( 「最高の仕事」獲得プロジェクト: 続きはこちらから)
投稿者 鶴野充茂 : 11:03 | コメント (7) | トラックバック
2004年11月26日
まず登録することからはじめよう
転職の本を出してから、以前にも増して転職相談を受けることが多くなりました。
でも、ほとんどの人が自分にどんな選択肢があるのかを知らないのと、どうしたいと思っているのか意思がはっきりしていないんですよね。
今、転職サイトはホントにたくさんあって、情報はいくらでも入手できますし、登録さえすれば、向こうからいろんな情報を持ってきてくれます(しかも無料)から、(1)とにかくまず大手の転職サイトには登録し、(2)スカウト機能を利用して人材紹介会社の人たちと片っ端から会い、(3)それから自分の方向性を具体的に決めたらいいと思います。 動かないと何も話が進みません。
とにかく登録して使ってみる。そんな具体的なアクションが、次につながる大切なきっかけなんだと思います。
転職サイトはいろいろありますが、私が個人的に使い倒して一番反応が良かったのは、[en] 転職コンサルタントです。このサイトのスカウト機能を利用して、今まで私は数十社の人材紹介会社の人たちと会って話をしてきました。
その結論: 転職に興味を持ったら、毎週アポを入れてとにかく会うのがコツ。それで見えてくるものがいっぱいあります。 (それを題材に本も書けるかも)
年収が高い求人情報とかも掲載されているし、メルマガも出ている(定期的に届くとモチベーション維持には有効)ので、まずはとにかく会員登録して動き出してみてくださいね!
私は今、こっちの効果を検証中です・・・。
投稿者 鶴野充茂 : 07:21 | コメント (1) | トラックバック
2004年10月04日
メルマガ「転職はじめ~る」連載コラムのページ完成
9月から、毎日コミュニケーションズの「転職はじめ~る」というメルマガでコラムを連載していますが、ついにウェブサイト上でバックナンバーが読めるようになりました。
皆さんの率直な感想や意見をぜひお聞かせください。サイトのアンケートフォームで送ってもらっても結構ですし、このblogにコメントやトラックバックをつけてもらっても結構です。
特に、実際に今、転職活動をしている人の試行錯誤している情報が共有できればと思っています。こういう工夫が効果有り!という情報がやりとりできると面白いですね。
昔は、メディアを介して発信する側と受信する側が明確に分かれていましたが、今はメルマガ、blogやソーシャルネットワーキングサイトなども普及して、誰でも情報を発信できるようになっています。そうなると、一方的に発信するだけじゃなくて、いかに双方向あるいは複数方向にコミュニケーションができるかが、今後重要なスキルになってくるのではないかと私は見ています。 そして、情報は、収集するだけより発信することによって、もっと良質な情報が、もっと大量に入ってくるようになります。
情報は発信するところに集まるのです。
投稿者 鶴野充茂 : 01:59 | コメント (2) | トラックバック
2004年09月02日
転職コラムを書きます!
ありがたいことに好評頂いている(あとは認知度アップだけが課題)「転職を考え始めたら読む本」をきっかけに、毎日コミュニケーションズの新規メルマガで、毎週コラムを書くことになりました。
「最高の仕事」獲得プロジェクトというタイトルです。実はこれ、「転職を考え始めたら読む本」のオリジナルタイトルです。こちらのページの名前にもしています。
メルマガのスタートは9/13。スタートしたら、皆さんのご意見、ぜひ聞かせてくださいね。
投稿者 鶴野充茂 : 11:02 | コメント (2) | トラックバック
2004年08月14日
転職本出版のいきさつ(2)
8/7に転職の本を出しました。
「転職」を考え始めたら読む本 鶴野充茂著(全日出版)
と言います。
この本がめざすものは、次の通りです。
① さまざまな情報リソースや仕組みを利用して、効率よく自分の希望する仕事に就くための具体的な方法を理解すること
② 転職してから、「あーこんなはずじゃなかった」というミスマッチのリスクを最小限に抑えること
③ 転職を勧めるものでも、踏みとどまらせるものでもなく、成功する転職を選択肢の1つとして持っておくことで、現在と未来の仕事を思いっきり充実させること
④ 人生を大きく左右するかもしれない転職を人任せにするのではなく、自分自身でコントロールできるようになること
⑤ 相当のエネルギーが必要な転職を「元気に」乗り切ること
順番に見ていきましょう。
① 効率的な転職活動
現在、大型総合転職サイトから業界専門サイトまで数多くの転職サイトがあります。また、20年前にわずか200社程度だった人材紹介会社は、今や6000社以上あります。こうしたリソースをうまく活用しなければ損です。ただ、これらは貴重な情報源であると同時に、使い方を誤ると、必ずしも自分の望まない転職につながることもあるので注意が必要です。転職のプロたちと敵対するのではなく、うまくパートナーシップを組む方法をまとめました。
② ミスマッチのリスクを抑える
ミスマッチには避けられないものもありますが、注意しておくポイントを見逃さなければ回避できるものも多々あります。転職を決める前に確認すべきポイントとは? 詳しくは本書でご確認ください。
③ 選択肢の1つとしての転職活動
別に今すぐ転職するつもりがなければ転職活動をしてはいけない、という決まりはありません。すぐに転職を検討しているわけでなくてもいざという時のための情報収集は有効です。
④ 自分でコントロールする
皆それぞれ「自分にとって最高の仕事」と言えるものがあるはずです。その仕事の情報を自分で探し、獲得するまでの「転職プロジェクト」の具体的な方法論をまとめています。
⑤ 元気!
この本の編集を担当したある人は、「こんな強気な転職活動があるのか」と驚いていました。転職にはエネルギーが要ります。自分の過去を否定されるような言葉を投げかけられることもあるでしょう。何度も不採用になるかもしれません。それでも、元気な人が成功します。とにかく明るく元気に活動してもらいたいと思ってまとめました。
これまで、「人事のプロ」やヘッドハンターが書いた転職本はたくさんありました。しかし、そのほとんどは「採用する側の論理」を解説したものでした。私は、転職活動をする人には本人にしか分からない迷いや悩みがあると感じ、自分の経験も踏まえて転職をする立場でこの本をまとめました。
本書の軸になっているのは、「コミュニケーション」です。数多くの人が、本人の実力に関わらず、コミュニケーションが下手なために失敗しています。相手がほしい情報を伝えることができないためです。ところが、その理由を本人にフィードバックされることはほとんどありません。
この本を読んで、一人でも多くの人が、自分の本来の力を相手にきちんと伝えることができ、自分が本当に「最高の仕事」だと思う仕事を獲得できることを祈っています。
本書を読まれた方は、意見やご感想など、どんなことでも結構ですので、お知らせいただければと思います(あて先: info@kohoman.com)。
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投稿者 鶴野充茂 : 17:10 | コメント (0) | トラックバック
転職本出版のいきさつ(1)
8/7に転職の本を出しました。
「転職」を考え始めたら読む本 鶴野充茂著(全日出版)
と言います。
転職の専門家でもない私がなぜ? と思われる方もいるかもしれません。
この本を書くきっかけは3つありました。
1つは、自分自身の転職活動です。これまで4つの組織で仕事をしてきましたし、現在の会社に入ってからも「自分の可能性探し」を続けてきました。数多くの転職サイトに登録し、レジュメを更新し続け、人材紹介会社の人たちとも毎週のように会っていた時期があります。
この経験を通して、私は「情報量の不均衡」を痛感しました。つまり、ある程度の転職経験があるにしても、最新の動向や採用側のニーズを知らない「転職素人」の自分が、「転職市場のプロたち」にうまく言いくるめられそうになるのです。
少し油断をすれば、とにかく簡単に決まりそうな求人案件を紹介し、そのポジションの良い面ばかりを強調して転職を決めさせようとする人材紹介会社と、他にも候補者がいるから早く決断してほしいと迫る採用担当者 vs 圧倒的に判断する情報が足りない自分との戦いのような構図です。
もちろん、世の中そんなヒドイ人ばかりではありません。中には本当に親身になってキャリアアドバイスをしてくれる人もいます。しかし、資本主義の論理で動いている以上、可能性の低い人より決まりそうな求職者を紹介するのが人材紹介会社の正しい戦略であり、急拡大する人材採用のノルマを確実にこなしていくのが採用担当者の仕事ですから、その気もないのに長々と付き合ってもらえるわけでもありません。
2つ目は、人の転職活動を見ていて思ったことです。私は広報、広告・メディアなどコミュニケーションに関わる仕事をしている人たちのための社外ネットワークを主宰していることもあり、転職をしたいという人や、「いい人いませんか?」と求人をしている人たちと日常的に接点があります。(特にこの業界は転職が頻繁ですからね)
そこで、気がついたのは、求職者と求人側の意識に大きなギャップがあることです。仕事と人のベストマッチな組み合わせを確認するのが転職/求人のはずなのに、どうも見ているところもかみ合っていないし、興味があるという人の自己PRもまったく的外れというケースがよくありました。
3つ目は、どんな業種・職種の求人案件にも共通する言葉を見つけたことです。それは、「コミュニケーション・スキル重視」。
営業や広報など、コミュニケーションが仕事になっているような場合はよくわかります。ところが今や、経理であろうがエンジニアであろうが、「コミュニケーション・スキル重視」なのです。
その一方で、「じゃあ、コミュニケーション・スキルって一体どうやって高めるの?」「自分のコミュニケーション・スキルのレベルってどうやって確認するの?」に対する明解な答えはありません。
そこで、コミュニケーションを生業としている者として、求職者の立場で、コミュニケーションの方法を具体的に解説するような転職の本を是非まとめてみたいと思い、執筆をスタートしたのです。
(つづく)
投稿者 鶴野充茂 : 17:00 | コメント (0) | トラックバック
2004年08月10日
新刊 「転職」を考え始めたら読む本 発売!
全日出版 ¥1365(税込) ISBN4-86136-025-0
最近の求人を見ていると、営業や広報など「コミュニケーション」が業務の中心となるような仕事はもちろん、エンジニアや経理など、一見、「コミュニケーション」とはあまり関係がなさそうな職種に至るまでほとんどすべての職種で「コミュニケーション・スキル重視」という言葉が入っています。私は、この事実に着目し、コミュニケーション専門家として、この「コミュニケーション」という観点から「転職」をまとめてみようと思いました。
また、これまでに人事のプロやヘッドハンターが書いた転職本は山ほどあるものの、当事者の視点、転職活動をする立場でまとめた本がほとんど存在しませんでした。これは、一人ひとりの体験だけでは効果的な転職活動を体系的にまとめられなかったからです。しかし、これでは、素人の求職者が採用担当者や人材紹介会社など「転職市場のプロ」を相手に戦いを挑んでいるような構図であり、ミスマッチや話が違うなど多くの転職の失敗(ある調査では約半数の人が感じている)につながっています。
本書は、転職者の視点、転職紹介の視点、求人の視点という複数の立場から「転職」を見てきた筆者によるミスマッチのない「転職」を成功させる本です。実際、自らも数多くの転職サイトを活用し、毎週のように人材紹介会社との面談を重ねながら転職活動を続けてきました。
その実体験に即して、求職者の迷いや悩み(自分が採用される立場にならない「転職のプロ」には書けない!)を踏まえた、自分のやりたい仕事の情報を見つけてから実際につかみとるまでの、極めて具体的で実践的な転職プロジェクトの指南書です。
乱立する転職サイトの効果的な使い方、20年前にわずか200社、今では6000社以上に増えている人材紹介会社との付き合い方。採用企業へのプレゼン。自分のやりたい仕事の情報を見つけて、実際につかみとるまでを具体的に解説しています。転職しようとしている人はもちろん、いつか転職するつもりの人にも最適です。
◆読者の声◆
読者の皆さんの反響を頂いてます。ありがとうございます!
・「転職読本」読みました。各項目が4P以内でまとめられていて気づいたらあっという間に読み終えてしまいました。「相手の立場に立った考え方」の重要さを改めて感じました。あと、テクニックについては、「契約交渉」でも役に立ちそうです!(笑) ありがとうございます。(J.Y)
・「自分がどうした」は好きじゃない、あんただからできたんだろ、という気がするから。この本は、誰にでもできそうなアプローチで自分がやってみた姿を想像できるからよい。
・相手の立場に立って話す、というのはよく言われるが、とても具体的で1つ1つ試せる。転職活動だと、つい「あれができます、これができます」と言ってしまいがちだが、反省した。
・コミュニケーションのプロフェッショナルがまとめた日本で唯一の転職本。転職関連の書籍は、100冊以上出版されていますが、PRやコミュニケーションのプロがまとめた本という意味で、貴重で、新しい発見があります。通常、よくあるのは、ヘッドハンターがまとめた転職本なのですが、書き手とターゲットとなる読み手に開きがあるケースが非常に多いのが、実情で、こちらの書籍の素晴らしい点は、いわゆるどなたにも当てはまるトピックスをまとめてあるところだと思います。まさに、「転職」を考え始めたら読む本ですね!(H)