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2004年08月14日

転職本出版のいきさつ(1)

8/7に転職の本を出しました。

「転職」を考え始めたら読む本 鶴野充茂著(全日出版)

と言います。

転職の専門家でもない私がなぜ? と思われる方もいるかもしれません。

この本を書くきっかけは3つありました。

1つは、自分自身の転職活動です。これまで4つの組織で仕事をしてきましたし、現在の会社に入ってからも「自分の可能性探し」を続けてきました。数多くの転職サイトに登録し、レジュメを更新し続け、人材紹介会社の人たちとも毎週のように会っていた時期があります。

この経験を通して、私は「情報量の不均衡」を痛感しました。つまり、ある程度の転職経験があるにしても、最新の動向や採用側のニーズを知らない「転職素人」の自分が、「転職市場のプロたち」にうまく言いくるめられそうになるのです。

少し油断をすれば、とにかく簡単に決まりそうな求人案件を紹介し、そのポジションの良い面ばかりを強調して転職を決めさせようとする人材紹介会社と、他にも候補者がいるから早く決断してほしいと迫る採用担当者 vs 圧倒的に判断する情報が足りない自分との戦いのような構図です。

もちろん、世の中そんなヒドイ人ばかりではありません。中には本当に親身になってキャリアアドバイスをしてくれる人もいます。しかし、資本主義の論理で動いている以上、可能性の低い人より決まりそうな求職者を紹介するのが人材紹介会社の正しい戦略であり、急拡大する人材採用のノルマを確実にこなしていくのが採用担当者の仕事ですから、その気もないのに長々と付き合ってもらえるわけでもありません。

2つ目は、人の転職活動を見ていて思ったことです。私は広報、広告・メディアなどコミュニケーションに関わる仕事をしている人たちのための社外ネットワークを主宰していることもあり、転職をしたいという人や、「いい人いませんか?」と求人をしている人たちと日常的に接点があります。(特にこの業界は転職が頻繁ですからね)

そこで、気がついたのは、求職者と求人側の意識に大きなギャップがあることです。仕事と人のベストマッチな組み合わせを確認するのが転職/求人のはずなのに、どうも見ているところもかみ合っていないし、興味があるという人の自己PRもまったく的外れというケースがよくありました。

3つ目は、どんな業種・職種の求人案件にも共通する言葉を見つけたことです。それは、「コミュニケーション・スキル重視」。

営業や広報など、コミュニケーションが仕事になっているような場合はよくわかります。ところが今や、経理であろうがエンジニアであろうが、「コミュニケーション・スキル重視」なのです。

その一方で、「じゃあ、コミュニケーション・スキルって一体どうやって高めるの?」「自分のコミュニケーション・スキルのレベルってどうやって確認するの?」に対する明解な答えはありません。

そこで、コミュニケーションを生業としている者として、求職者の立場で、コミュニケーションの方法を具体的に解説するような転職の本を是非まとめてみたいと思い、執筆をスタートしたのです。

つづく

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投稿者 鶴野充茂 : 2004年08月14日 17:00

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