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2004年12月30日

ホテルはその時何を発信すべきか

インドネシアの地震による津波の影響に関して、ふと気になって、今までに泊まったプーケットのホテルのウェブを順番に見ていました。「あのホテルは大丈夫だったのかな」と。

ホテルの情報発信にも差があるんですね。ホテルチェーンのグローバルトップページに被害状況のステートメントをリンクさせているところ、あっても表示がわかりにくいところ、まったく何も対応していないところがあります。

さすがにグローバルチェーンは、しっかりした広報体制が敷かれているようで、レベルの差こそあれ、何らかの情報は発信しています。

そこで私は、素朴にタイ(国と料理)好きの一人として、こんな時に今後泊まるかもしれないホテルにはどんな情報を出してもらいたいのかを考えてみました。

仮に、被害がそれほど深刻ではなく、営業している場合。「心配せずに泊まりに来てください」という情報は是が非でもほしいところです。情報がないと、「メッセージを出せないほど深刻なの?」と考えてしまいます。それはつまり、メッセージを出さないことでビジネスを失うことを意味するわけです。営業中ならそう発信してほしい。救助隊の宿泊施設としてのニーズも高いでしょうしね。

たとえば、こんな情報があると、宿泊予定者は安心しますよね ⇒ 例:Ban Yan TreeLe Meridien

被害が大きくて営業できない場合。どれくらい深刻か、いつごろ復活できるかだけでも知りたいところです。現地からするとショックも大きいし、それどころじゃないという状況も考えられますが、心配して調べに来ても情報がないと、記憶に残りにくいものです。よほど「次にプーケットにいく時はあのホテル」なんて強い思い入れがなければ、ホテルの存在自体を忘れてしまう可能性もあります。

営業していてもしていなくても、できれば欲しいなあと思ったコンテンツは、現場の写真です。

こんな時のホテルのサイトは、きれいな海岸や客室の写真よりも、「これくらい大変」「これくらい大丈夫」というのが感覚的に分かる写真がたくさんあった方がいいなあと。「○日の△△レストランの様子」とか、「ロビーの風景」などと被害があってもなくても写真でウェブに掲載しておけば、一度泊まったことのある人なら、「あー、あそこは無事だったか」とか「えー、こんなにぐちゃぐちゃなの?」と、より気持ちを入れて見ることができるのではないかと思うのです。それが、きっと顧客が心理的にホテルとつながりを強くするきっかけになるのではないでしょうか。

2004年は何位で終わるかな?

投稿者 鶴野充茂 : 19:25 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月28日

カレンダーに託されたメッセージ

毎年、いろんなカレンダーを頂きます。今年もたくさんいただきました。有難うございました。

この時期になると、ああ新しい年がやってくるなあ、と感じますね。同時に、カレンダーの数だけ「スケジュールをしっかり守りなさい」と言われているような気分にもなります。はい、努力します。特に原稿の締め切りデスネ。わかってます。

でも、できれば、一年のうち12月だけに集中するのではなくて、もう少し分散してリマインドしてもらった方が、心がけやすい気もします。特に6月か8月あたりに。

自己演出カレンダー

時の重要性を訴え続ける2005年カレンダーたち

投稿者 鶴野充茂 : 10:38 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月27日

タレント・キャラクターのイメージ調査

今日の日経MJはタレント・キャラクターのイメージ調査を紹介していて興味深かったです。

好感度ランキング (日経MJ発表 イメージ ネット調査)

1位 オードリー・ヘップバーン 2位 トトロ 3位 スヌーピー 4位 くまのプーさん 5位 香取慎吾 6位 所ジョージ 7位 ルパン3世 8位 ビートたけし 9位 ドラエもん 10位 ミッキーマウス 11位 鉄腕アトム 12位 明石家さんま 13位 サザンオールスターズ 14位 イチロー 15位 草なぎ剛 16位 吉永小百合 16位 サザエさん 18位 樹木希林 19位 矢田亜希子 20位 長嶋茂雄 21位 星野仙一 22位 松井秀喜 23位 ピーターラビット 24位 緒形拳 25位 織田裕二 26位 山口智子 26位 松嶋菜々子 26位 島田紳助 29位 水野美紀 30位 ちびまる子 30位 竹中直人

このほかにも、「○○にぴったり」、「△△といえば?」なキャラクター・タレントの紹介もしています。多くの広告関係者がチェックしていることでしょう。

そういえば、最近似たようなランキングがもう1つありました。

CM総研発表 2004年テレビCMタレント好感度ランキング

男性部門

1位 木村拓哉(富士通) 2位 清水章吾(アイフル) 3位 中居正広(東京海上火災・日動火災海上合併) 4位 香取慎吾 (同上) 5位 草なぎ剛(同上) 6位 ペ・ヨンジュン(オロナミンC) 7位 岸部一徳(富士通) 8位 長瀬智也(リゲイン) 9位 稲垣吾郎(東京海上火災・日動火災海上合併) 10位 石橋蓮司(ジョージア) 11位 デイビッド・ベッカム(TBC) 12位 唐沢寿明(ネスカフェ) 13位 所ジョージ(年末ジャンボ) 14位 本木雅弘(伊右衛門) 15位 妻夫木聡(au) 16位 高見盛(お茶漬け海苔) 17位 松井秀喜(マグナムドライ) 18位 西村雅彦(ジョージア) 19位 福山雅治(ポカリスエット) 20位 新庄剛志(オロナミンC)

女性部門

1位 松浦亜弥(プリッツ) 2位 松嶋菜々子(生茶) 3位 上戸彩(オロナミンC) 4位 矢田亜希子(ジョージア) 5位 佐藤江梨子(ジョージア) 6位 樹木希林(写ルンです) 7位 米倉涼子(ジョージア) 8位 仲間由紀恵(ポッキー) 9位 田中麗奈(写ルンです) 10位 藤原紀香(ジョージア) 11位 黒木瞳(Lモード) 12位 長谷川京子(ピクサス) 13位 浜崎あゆみ(ハイチュウ) 14位 加藤あい(ジョージア) 15位 柴咲コウ(ポッキー) 16位 宮沢りえ(伊右衛門) 17位 鈴木京香(Switch!) 18位 松下由樹(au) 19位 ヴィクトリア・ベッカム(TBC) 20位 吉永小百合(AQUOS)

毎年のことですが、こういうのを見ていると、タレントとCM(特に消費財とりわけ飲料)、キャラクターとアニメ番組って相互のイメージに与える影響が大きいことを再認識しますね。

でも、これでよく見えないのが、どれくらいの露出でこの結果が得られたのか、ということ。CMランキングは、これに広告出稿金額も参考表示してもらえると、ビジネス面からももっと捉えやすいように思います。

他方、食品や飲料など口に入れてもらうものは、潜在意識的にその欲求を満たすパートナーとしてふさわしい(ターゲット層にアピールする)タレントがCMに出てくると、相互(商品とタレント)の訴求力が高まるような気がします。もちろん、広告費の大きさ(露出量)も影響するでしょうが、口に入れるという初歩的欲求を満たす行為とその時のパートナー像って、頭の中で強烈な印象として結びつきやすいのではないかと。人は仲良くなろうとすると必ず「一緒に食べに行こう」とか「飲みに行こう」って言いますからね。

そんな研究事例をどなたか知っていたらぜひ教えてください。

あと関係ありませんが、これだけSMAPが強いと、TOKIOが出て来れませんねぇ。このへんの世代交代戦略って企業の人事とよく似ていますが、はてさて、どうするんでしょう。今度は若手が一気に転職し始めたりして。

このランキングも気になってます!

投稿者 鶴野充茂 : 18:16 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月26日

PRの裏側

ニュースを見て、へえと思っても、裏事情を知ったら、あぁそういうことか、というのはよくある話ですが、先日とりあげた「 <女子大生に聞く>今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」 」の記事に関して、

この研究の担当教官である宮本二美生教授が元毎日新聞編集委員だったことが分かりました。

教授 宮本 二美生マスコミュニケーション論、メディアと人権、ジャーナリズム論、現代の日本社会(政治・経済)、取材学、報道表現演習、日本語表現応用演習

元毎日新聞編集委員/日本マスコミュニケーション学会会員

●現代は情報社会です。その基盤であるマスコミに私達はどのように対応していけばよいのでしょうか?マスコミを知り、マスコミの時代をいかに生きるかを考えましょう。

(以上、 大阪国際大学人間科学部の教員紹介のページから抜粋)

つまり、学生が売り込んだんじゃなくて、毎日新聞OB教授のネタを後輩の毎日新聞記者に書かせた、みたいな感じですね。まあ、マスコミへのアプローチも教育の一環だと考えることもできますが、どうせやるなら、よその新聞に出せば信用(教授/大学/毎日新聞)を落とさずに済んだのにと思います。(いつまで残っているかな、毎日新聞のこの記事) 

これは「露出をすることのリスク」の良い例でした。 ま、失敗も勉強。 私も教訓にさせていただきます。

情報が一方通行に流れていた「マスコミの時代」はすでに終わりました。広報も広告もどんどん新しいアプローチが求められています。マスコミ時代の人も早く気がついてほしいものです。

現代はみんながこうやって平等に四苦八苦する時代なのです(?)

投稿者 鶴野充茂 : 16:35 | コメント (1) | トラックバック

[つるの式19] 意外性のある魅力

日々たくさんの人と会っていると、2度3度と機会を改めてまた会いたいと思う人たちには共通点があることに気が付きます。

仕事もバラバラ、年齢も性別も、容姿もバラバラです。ところが、その人のキャラクターとしての魅力には共通するところがあります。これは、ちょっと意識すれば誰にでもできるお手軽魅力開発法なのかもしれません。
 
それは何かというと、性格的な「振り幅」の大きさ です。

繊細だけど大胆。真面目だけど面白い。カタイけどスケベ。不細工だけどオシャレ。臭いけど旨い。苦いけど効く…(?)。なんでもいいんですが、一方に偏った特性を持ちながら、時々思いっきり逆に振った一面を見せる。そんな意外性のある人が、他人からは魅力的に見えます。

なぜかと言うと、「あれ、え、なんで?」と興味をひくのです。心理学的には認知的不協和の状態ですね。

この逆は「退屈な人」。結論が先に見えて、途中で飽きてしまうんです。

たとえば、批判ばかりする人の批判はそのうち聞いてもらえなくなります。これが長所も伝えてくれる人の批判なら、意見としてきちんと聞いてもらえます。

笑い話ばかりする人はそれだけでは親友として付き合いにくい印象があります。時に真面目な話ができて初めて深く付き合おうと思うものですね。

つまりワンパターンはダメなんです。

もしも、あなたが何か強い「癖」を持っているなら、その反対に振った自分を見せることで「癖」はそのまま長所になりやすいということでもあります。ものすごく頑固な性格の持ち主なら、時に柔軟な姿を見せる時、「ものすごく頑固」は「強いこだわり」として認識してもらいやすい、ということですね。

面白さは振り幅で出す。その振り幅の大きさが意外性として相手の関心をひきつけ、あなたの魅力に見えてくるわけです。


これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「振り幅で魅力演出の法則」と呼びます。

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    まとめ: つるの式(19)振り幅で魅力演出の法則
  
  ・ 人はワンパターンで退屈な人よりも意外性のある人に興味をもつ
  ・ 一方に偏った性格の特性などがあれば魅力になるチャンス
  ・ まずはその正反対の一面を意識してみよう
  ・ 振り幅が大きければ大きいほど、意外性につながり人を惹き付ける

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以上、「つるの式コミュニケーション・メソッド」Vol.19でした。次回をお楽しみに。

これも意外性あり?

投稿者 鶴野充茂 : 12:18 | コメント (0) | トラックバック

振り込み詐欺×PR?

こういうのもコラボ企画というのでしょうか。

<振り込め詐欺>未遂 新手口、交通事故で記事掲載におわせ

マスコミ関係者と名乗る男が登場し、記事掲載をにおわせて振り込みを急がせる新たな振り込め詐欺の手口が明らかになった。

18日午後2時すぎ、埼玉県宮代町の男性(61)の自宅に息子を名乗る男から「もしもしお父さん、○○だよ。自動車で女の子をはねてしまった。いま浦和東警察署にいる」と電話があった。

弁護士と名乗る男が代わり、「息子さんの弁護を担当する『木村』です。脅すわけではないが、マスコミが夕刊締め切りに間に合う事件を探していて、このままでは事故が夕刊に載る。保釈金396万3000円を30分以内に振り込めば掲載を止められる」と話した。その直後、在京民放記者を名乗る男が「お宅の息子さんに絡む面白い事故を見つけた。話を聞かせてほしい」と電話してきたという

(中略) 保釈は容疑者が起訴された後、裁判所が決定する手続きで、報道とは全く関係がない。日本新聞協会は「記者を装い、取材と錯覚させるような振り込め詐欺は、正当な取材活動にも影響を及ぼしかねない。極めて悪質な犯罪で、遺憾だ」と話している。(毎日新聞

PR業界だと、昔から「広告入れてくれたら、記事を止めるよ」とか、逆に「○万円払えば、記事を書くよ」、なんて話はよくあるのですが、今回のケースは、メディアそのものがウソであるところが詐欺の詐欺たる所以、ということですか。

私、想像力旺盛なので、こんな記事を見てしまうと、「こんな手もあるな」とか「あんな手も出てくるかも」と、つい想像の翼を羽ばたかせて、どんどん新しい手を思いついてしまいます。

私だって、「1時間の間に2本、○○についての原稿を書いてくれたら、連載をお願いしますよ」なんて、言われたら書いてしまうかもしれません。期待と緊急性。 なお、「我が家のおれおれ詐欺対策マニュアル」というサイトが立ち上がっています。心配な方はご参照ください。

こっちも心配です

投稿者 鶴野充茂 : 07:21 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月25日

ブログの年

いよいよ今年もあとわずか、という感じですが、年末恒例の「今年を振り返る企画」があちこちで行われています。

その中で、今年注目したいのはblog界(そのなのあるのかな)の発展。IT業界では流行語になりましたね。さて、そんなblogについて、メデコミ会にも遊びに来ていただいている徳力さんが参加されている「未来を創造するプロフェッショナルたちのネットワーク」FPNで、あなたのベストblogを選ぶキャンペーンを展開されています。

こういうのをやると、特定コミュニティの話題先行型のものが選ばれがちですが、PVに関係なく、自分が頻繁に読んでいるblogへの投票を呼びかけているようですので、皆さんも一票投じてみてはいかがでしょうか? 

(自己演出的には、みんなが知らない高付加価値のものをたくさん紹介すると、その人自身のメディア力にもつながるんですよ~。)

このblogも上がったり下がったりしています

投稿者 鶴野充茂 : 22:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月23日

給与明細が広告枠に

新しい広告媒体という観点で、一瞬ヘエ~と思ったんですが、給与明細書を紙で配布することをやめる方がコストの面でもコスト意識を高める面でも良いのではないか、と私は思ってしまいました。

給与明細の裏に企業広告掲載――横浜市、職員向け (12/23付 日経)

横浜市は市職員に毎月渡す給与明細書の裏面への企業広告の掲載を始める。まず来年一月支給分で実験し、二〇〇五年度から本格実施する。職員一人ひとりに届く給与明細書を広告媒体として活用することで、コスト意識を高める効果が狙えるとしている。
 広告主は横浜銀行。同行が裏面に広告を印刷した用紙を市に納入し、市が表面部分を印刷して職員に配布する。配布枚数は一回当たり約三万枚で、市は年間約五十万円の用紙購入代を削減できるという。
(以下、省略)

こっちも気になる!

投稿者 鶴野充茂 : 18:54 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月20日

今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」!?

ネットでこんなニュースを見つけて思わず読んでしまいました。

<女子大生に聞く>今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」

 女子学生は、いま時の男子学生をどう見ているのか? 大阪国際大学人間科学部(守口市)の心理コミュニケーション学科の12人が、女子学生を対象にしたアンケートを、「男の値打ち 女の目」と題した卒業論文にまとめた。結果は、「幼児的、無責任」など、どうも評判はよろしくない。【梶川伸】

 宮本二美生教授のゼミで学ぶ4年の奥村彩子さん、砂山素美さんら女子学生が共同で調査した。質問はコミュニケーション能力、社会に対する姿勢など20項目。調査対象は、阪大、京大、神戸大、関関同立や女子大など京阪神の4年制15大学の計300人。11項目については、回答をプラスイメージとマイナスイメージに分けてまとめた。(中略)

 全体では、マイナス回答の総計が8702で、プラス回答の7659を大きく引き離した。これらから、男子学生の5悪を「幼児的、バカ、無責任、無神経、うそつき」とまとめた。そのうえで、「大人になりきれていない」という声が強いと分析している。やる時はやる、責任感がある、といった好印象の回答もかなりあったが、女子学生の「期待値」も入っていると見ている。
 研究メンバーの川岸真紀さんは「目的を持たず、何となく生きている人が多い」と語るが、「女子学生も一緒と思う」と付け加えた。
 宮本教授は「男子学生は幼いという印象を持っていたが、やはりそうか。他人を理解しない、主体性がないなど、大人になりきれていない。危機には違いないが、学生自身が危機感を持っているところに救いがある」と分析している。(毎日新聞) - 12月20日16時7分更新

ニュース記事の書き方も随分難しいなと思います。クリックさせるには仕方がないのかな、と思いますが、読んだ後にどうも後味が悪いと思うのは私だけでしょうか。つまり、この記事は、内容の信憑性が充分に確認されていない印象が残る書き方なのです。

まず、人は似たもの同士が群れるようにできています。類は友を呼ぶと言いますね。この原則を適用するならば、(1)仮に「幼児的、バカ、無責任」な男子は、同じように「幼児的、バカ、無責任」な男子とつるんでいる可能性が高い。 (2)仮に身近に「幼児的、バカ、無責任」な男子がいると、その周りにも似たような「幼児的、バカ、無責任」な男子がいる可能性が高い。 (3)そうすると、「幼児的、バカ、無責任」な男子を見た女子は、男子はみんな「幼児的、バカ、無責任」と思いやすいことが言える(=「幼児的、バカ、無責任」が今どきの平均的な男子像かどうかは言えない)のではないでしょうか。

もう1つ重要なポイントは、「幼児的、バカ、無責任」な男子と付き合っている女子は、やっぱり「幼児的、バカ、無責任」なのではないかという仮説も成り立ちそうだな、ということです。

調査対象になった被験者「京阪神の4年制15大学の計300人」が、無作為に抽出された統計的に偏りのない「女子」ならまったく問題ありませんが「大阪国際大学人間科学部(守口市)の心理コミュニケーション学科の12人」と直接つながりがある300人なら(学部の卒論レベルではその可能性が高いと思いますが)、結構偏りがあるように思ってしまうんです。

12人で300人のサンプルなら、1人25人から質問紙を回収すれば良いわけですから。反応の良さそうな(男子とつるんでそうな)女子を選んで、メールで1週間くらいの間に集めてしまうことも充分に可能ですよね。

ただし、かといって、この卒論をけなすつもりはまったくなくて、むしろ「おっ」と思う見出しをつけてメディアに送り、見事記事にしてしまった着眼点と行動力は素晴らしいと思います。できれば、そんな奥村彩子さん、砂山素美さんらには会って話をしてみたい。どうしよう、会ってみたら、やっぱり男子は「幼児的、バカ、無責任」だなんて思われたら。

男子って年でもないけどネ。

こっちはどうなってるかな?

投稿者 鶴野充茂 : 16:56 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月19日

[つるの式18] 成功する名刺交換

前回は、名刺交換した時の相手の印象について書きました。見極め方、なんてテーマにしたので、なんとなく相手の「変な癖」に偏りがあったように思い、今回は、ポジティブな例を紹介したいと思います。

名刺交換の目的が、次につながるコンタクトをつくることと考える場合、名刺のやりとりをしている時にしっかりとした情報交換(コミュニケーション)をする必要があります。よく分からない人と日を改めて会おうとはなかなか思いませんからね。

そうすると、ただ名刺というカードをやりとりするだけじゃダメですよね。そのカードをとっかかりに次に会うための情報をやりとりしないと。そんなふうに考えているうちに、名刺を交換したその時に、するべきことがいろいろ見えてきます。

------------ 成功する名刺交換とは・・・
 
まず、相手がどんな人であれ、自分からできるアプローチは、「聞く」という行為です。だから必ず何か聞くようにする。これが鉄則です。

名前の読み方、仕事の内容。フォントがユニークな名刺ならフォント名を聞いてもいいかもしれません。名刺一つで聞けるネタはいくつもあります。

特に相手がプライベート名刺を出してきた時はチャンスです。目についたところは人と違うところ。人と違うところには、その人にこだわりがある可能性が高いんですね。肩書きとか、経営者(創業者)なら社名とかね。そこに目をつけます。こだわりを聞くと、誰でも機嫌が良くなります。これホント。

そして、相手が心地よくなるような聞き方をすれば、今度は相手が聞いてきます。聞かれたら話す。話したらまた聞く。

人は相手に興味がなければ質問をしません。つまり、相手が質問してくるかどうかは、あなたがうまく話をしているかどうかのバロメーターでもあります。
 

これをベースに、名刺交換のスムーズなやりとり例を1つご紹介します。

1.挨拶:  ビジネスなら「じゃ、先にご挨拶を」と言って正面から名刺交換。

パーティなら「こんにちは~」と正面から挨拶し、ゆっくり斜め45度くらいの角度、ちょうど二人並んで扇形になるような立ち位置に動く(心理学的に警戒しにくい位置関係なので)。二言三言やりとりして会話が続きそうなら、そこで名刺交換をします。

パーティの場合、普通の人はまず名刺交換をしようと名刺を渡そうとしますが、先に名刺を出すと、とっさに何かを売りこまれると思ってしまうんですね。なので余裕のある人はすぐに名刺を出しません。変な人でないことを確認してからでも遅くないからです。名刺は安売りしないようにしましょう。 

2.名刺交換をしたら相手の名刺をよく見て、気が付いたことを聞く

聞く:話す=6:4~7:3くらいで、相手が話したいことを話させることができれば、相手のあなたに対する印象は良い感じで残りやすいものです。

3.話の最後までに「もう一度会うつもりか否か」を自分の中で決める

人生は一期一会。会うと決断しないと、「何かありましたらよろしく」なんて言っても、何もありません。会いたいなら機会は自分でつくった方が早い。

4.会うと決めたら、次に会う提案をする

いついつランチしませんか、◇◇は好きですか? 今度○○のイベントがあるので一緒にどうですか?  次に会うきっかけは提案からです。

5.相手の反応を確認する

押されると引くのが人というもの。相手が自分と再び会うメリットをイメージできなければ、答えは微妙です。どうも反応が曖昧なら、「じゃ、次回のこの会でまた会いましょう」と言うのはどうでしょう。時間をかけて育む愛もありますからね。(?)
 
6.次の日にフォローする

どんなに話が盛り上がっても、一晩寝たら忘れることがよくあります。記憶の実験で、翌日には7割近く忘れるというデータもあります。これを短期記憶と言います。

相手に覚えておいてほしかったら、次の日、必ずメールすることですね。この時、単なる挨拶、つまり単純接触でも意味はありますが、できれば話しきれなかった追加情報などあれば、尚良いと思います。以前、私があるデザイナーからもらったメールにその人のウェブサイトのアドレスが入っていたのですが、それを見て、クオリティの高さに感動しました。話をした時には強い印象には残ってなかったんです。それが急に「改めて会いたい」と思ったことがあります。

これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「聞かれるまで聞けの鉄則」と呼びます。

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      まとめ: つるの式(18) 聞かれるまで聞けの鉄則
  
      ・ 名刺交換は次に会うためのきっかけづくりと考えよう
      ・ 次に会う前に、お互いのことをよく知っておく必要がある
      ・ よく知るためには、まず聞く。名刺で気づいたところをとにかく聞く
      ・ うまく聞けたら相手も聞いてくる。そこで次に会う約束を取り付ける

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あと、ちょっと話がとびますが、休日も名刺を持ち歩くことをお勧めします。ひょんな所でひょんな人と会ったりします。それで私は何度も助かりました。

以上、「つるの式コミュニケーション・メソッド」Vol.18でした。次回をお楽しみに。

おっ、ランキングに異変!

投稿者 鶴野充茂 : 19:01 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月17日

EコマースとSNS

ネットショップとソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の組み合わせ例が少しずつ出てきていますね。

分身キャラ使い、仮想商店街、ほか(サイトseeing) 12/17付 日経流通新聞MJ から

 「ワイナリー和泉屋」は、ワインを中心に販売する酒の通販サイト。8月に顧客が参加できるコミュニティとしてソーシャル・ネットワーキング・サービス(人脈づくりサイト、SNS)を導入、口コミ販促に力を入れている。
 店や顧客から招待メールを受け取り、登録している会員は現在約800人。「メールマガジンのような一方的な販促と違い、顧客の生の声が拾いやすい」(新井治彦店長)という。
 ワイン好きの顧客同士で話が盛り上がり、特定銘柄のワインがたてつづけに売れることもある。知り合い同士の口コミで自然に商品情報が伝わる仕組みだ。
 サイトの月商は現在約7600万円だが、その内300万円近くはSNSサイトのアフィリエイト(成果報酬型広告)からの売り上げ。会員限定のセットなども販売している。

SNSのアフィリエイトの売上額が多いかどうかは別にして、このワイナリー和泉屋さん、以前からよくメルマガ販促の成功例として取り上げられていました(私も読んでます)。それにしても、サイトの月商7600万円ってすごいですよね。サイトを見ると、確かに「ちょっと何本か注文してみようかな」という気になってくるから不思議です。特にこれなんか・・・。今注文したらクリスマスに間に合うかなあ。

現在のランキングはどうかな?

投稿者 鶴野充茂 : 09:35 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月16日

観光カリスマ

地域のマーケティングでシンボルを設けるのはよくある手法ですが、「観光カリスマ」なるものが存在したとは知りませんでした。

川崎市観光協会連合会の斎藤会長、「観光カリスマ」に――国交省が認定、県内初(日経新聞、神奈川・地域面)

国土交通省は十五日までに元参議院議員で川崎市観光協会連合会の斎藤文夫会長(76)を「観光カリスマ」に認定した。地域の観光振興に貢献した人を選ぶもので神奈川県内では初の認定。私財を投じて浮世絵など江戸時代の文物を集めた資料館を開設したことなどを評価した。
 斎藤氏は二〇〇一年秋、保有する浮世絵や美術品などを集めた「川崎砂子の里資料館」を川崎区に開設。旧東海道の宿場だった川崎の往時をしのべる場所として観光名所になっている。このほか市民祭りとして「大川崎宿まつり」も企画。街のPRにも貢献している点を評価した。

この「観光カリスマ」認定制度は国交省が2002年12月に開始し、カリスマは全国で89人いるそうです。

観光カリスマについて(以下、国土省・観光政策のページから抜粋)

経済活性化等に大きく貢献する観光立国の実現に向けた取り組みが政府において進められています。 その中で、従来型の個性のない観光地が低迷する状況下において、各観光地の魅力を高めるためには、観光振興を成功に導いた人々の類まれな努力に学ぶことが極めて効果が高く、各地で観光振興にがんばる人を育てていくため、『観光カリスマ百選』選定委員会(委員長:島田晴雄内閣府特命顧問)では、その先達となる人々を観光カリスマとして選定し、選定結果等を国土交通省の観光政策のホームページにおいて公表しています。

こちらも変動中。知ってました? 

投稿者 鶴野充茂 : 10:15 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月15日

名刺管理

日ごろのコミュニケーションでやっかいな問題の一つに名刺管理があり、私も長年悩まされ続けてきましたが、最近、見事に解決されました。

名刺管理  やさしく名刺ファイリング v.4.0 for Windows カラー専用スキャナ付

まあ、値段も高くないし、とりあえずいろいろ試してみようと思って1ヶ月ほど前に買ってみたんです。そう、あまり期待もせず。

その判断は大正解でした。付属の小型スキャナで名刺を連続読み込み(100枚単位で入ります)すると、OCRが勝手に認識して名前や会社名、電話番号、メールアドレスをどんどん自動で仕分けしてデータ格納してくれます。もう、ガンガン行きます。デザインに凝った細かい文字は自分で入力しなおさないといけませんが、それにしてもかなりの精度でデータがどんどん入っていきます。名前もフリガナを自動で入れてくれます。驚き、いや感動です

私が購入したのは、いろいろ調べて決めた、この「やさしく名刺ファイリング」。スキャナもカラーと白黒がありますが、カラーで正解だったと思います。年賀状の季節、今年からちょっと気持ちに余裕ができそうです。

最近の「正解だった買い物」の筆頭です。騙されたと思って、皆さんも使ってみてください。アマゾンで買えます。

今の悩みはこのランキング、かな。

投稿者 鶴野充茂 : 10:19 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月14日

和牛の名前

間に合わなかった・・・。応募期間内に見つけていたら応募していたかもしれないと思うと、ちょっと残念です。

鳥取和牛の愛称募集

「鳥取県及び鳥取和牛のイメージにふさわしい、明るく、親しみやすい作品で、 大会後も鳥取和牛PRキャラクターとして、永く愛着のもてる作品とします。 」

実はこういうの結構自信あるんですよね。

投稿者 鶴野充茂 : 11:48 | コメント (0) | トラックバック

GREEマガジン・インタビュー

すでにご覧になった方もいらっしゃると思いますが、GREEマガジンで取材を受けて、昨夜から記事が掲載されています。GREEマガジンのインタビュー第一号でした。

メデコミ会のこと、ソーシャルネットワーキングサイト/GREEのことなど語っています。読まれた方は、ご感想などもお聞かせいただければ幸いです。

投稿者 鶴野充茂 : 08:09 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月13日

PPC広告高騰

USでは、PPC広告の相場で、1クリック約20ドルもの価格になっているものもある、とのことです。

SEARCH ENGINE AD TERM PRICES SKYROCKET(Ad age)
What Once Sold for Pennies Now Bumps $20 Per Click

NEW YORK (AdAge.com) -- Holiday season competition among marketers to buy Internet search terms has become so fierce that some terms are selling for as much as $18.90 a single click, according to involved agencies.

(中略)

$18.90 per single click
Among seemingly similar terms, certain configurations can command a higher price. For instance, "Holiday business card" was fetching $18.90 per click; while "Business Christmas card" was priced at $10.50; "Corporate Christmas card," $10.50; "Holiday corporate card," $10.50; and "Company Christmas card," $7.51.

腰が抜けそうなレートですよね。内紛が続くアフリカの国の物価のようなインフレ率かもしれません。日本も近いうちにそんな波がやってくるのでしょうか? (ところで、$18.9/clickでペイするということは、客は大量に買うんでしょうね)

PPCに最近触れられている方々にTBさせていただきました。PPCのご縁ということで(?)よろしくお願いします。

さてこちらの状況は?

投稿者 鶴野充茂 : 23:05 | コメント (0) | トラックバック

04米広告業界で一番の伸びは?

プロダクトプレイスメントだそうです。

Product Placement Emerges As Fastest Growing Part Of '04 Ad Market

But one of the fastest forms of TV-related marketing wasn't advertising at all. It was the burgeoning practices of program product placement. While Nielsen's new product placement tracking service does not provide explicit dollar values to such deals, Nielsen said the top 10 brands more than doubled the number of product plugs compared with the first nine months of 2003.

The top 10 brands generated 8,145 "occurrences" on network TV during the first three quarters of 2004, led by Coca-Cola Classic (2,245 exposures) and Pepsi (1,109).

Nielsenのプレスリリースによると、プロダクトプレイスメントのベスト10は、

Top 10 Brands: Product Placement Jan-Sept 2004

Brand

1. Coca-Cola Classic Reg. Soft Drink
2. Pepsi-Cola Reg. Soft Drink
3. Nike Apparel
4. Netzero Internet Svc Provider
5. Boston Red Sox Baseball Team
6. Golden Nugget Hotel-Casino
7. Ford Autos
8. Moosehead Beer
9. Chicago Bears Football Team
10. AT&T Wireless Telephone Svcs.

おっと思ったのは、5位と9位のRed SoxChicago Bearsです。確かにUSの番組や映画にはよくRed Soxが出てくるのは前から気になってましたが。 スポーツチームがプロダクトプレイスメント市場を牽引。本当に広告手法、PR手法って変わってきましたよね。

こっちに変化はあるかな?

投稿者 鶴野充茂 : 20:17 | コメント (0) | トラックバック

みんな詐欺

おれおれ詐欺」がいつの間にか「振り込め詐欺」になって、「なりすまし詐欺」を推している人たちが怒っていると、つまりそういう話のようです。

「振り込め」改称に困惑 広島県警が結論持ち越し(中国新聞・地域ニュース)

 ▽「なりすまし詐欺」浸透したのに…

 警察庁が、おれおれ詐欺などを「振り込め詐欺」と呼ぶことに決めたのに対し、いち早く「なりすまし詐欺」という独自の呼び名で情報発信をしてきた広島県警に戸惑いが広がっている。県民に浸透してきた独自の名前を残すのか、中央の動きにならうのか…。県警は十日に急きょ、会議を開いて検討したが、結論は持ち越しとなった。

 新しい名称は、おれおれ詐欺や架空請求などの総称で、警察庁が九日、総合対策をまとめたのに合わせて名前を決めた。しかし、県警のある幹部は「なりすまし詐欺の呼び方は実態に合っているし、県民にも浸透している」と、従来通りの呼び名を使いたいとの思いを打ち明ける。 これまで、全国区の話は「官」とか「キー局」という「中心」から「周辺」に一方的に発信されていましたが、ネットの時代になって、そういうのも段々難しくなってきたように思います。

マス広告が費用対効果を疑問視されて、今度はコミュニティだとか、口コミだとか言われ、記者や記者クラブだけじゃ弱いから有力メルマガライターにもアプローチなんて言われ、そしてメルマガが一般化して、今度はblogだとか、SNSだとか言われる時代です。なんだか、メッセージの伝達方法が多様化&浸透させることがどんどん難しくなってますから、今後ますます混乱が起きそうです。コミュニケーション専門家の出番も増えるという話でもあります。

個人的には、「がんばれ広島県警」。これからは地方と個人の時代だ。

むー、こっちも一筋縄では行かない!

投稿者 鶴野充茂 : 15:45 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月12日

トイレとコミュニケーション

タバコを吸う人には、オフィスのタバコ部屋(今は分煙ですからね)内で、スモーカー同士のコミュニケーションがあります。ビジネスの場では意外とこういう非公式な場でのコミュニケーションが日々の仕事のやりとりに影響されているケースも多いようで、営業マンやマメな人たちの中には、スモーカーでもないのにタバコ部屋に入って話をしている人もいますね。

男性にとってはタバコ部屋がコミュニケーションの場とすれば、女性にとってはトイレが同じ場という印象があります。オフィスの女性用トイレの近くを通ると、よく中で歓談している声が聞こえますからね。笑い声が連発で、あまりに楽しそうなので自分も入っていって参加したくなる時がある、というのは決して私だけではないはずです。男性用トイレではあまり起こらない現象ですからね。滞在時間の差から来るのでしょうか。

さて、12/9にTOTOが発表した調査結果で、女性が飲食店のトイレで 化粧・見出しなみチェック以外にすることは? という問いに対して、約5割が「メールチェック」か「電話」を、4割が「メールチェック」をしているという実態が明らかになりました。うがいをする人よりもメールチェックする人の方が多いと。

これを見て、やはりトイレは女性にとってコミュニケーションにふさわしい場なのだと再認識しました。

それにしても、TOTOのこの調査はPR手法的に見ても良いケーススタディですね。なんてったって、この調査をきっかけに少なくとも私はTOTOのサイトを見て、魔法びん浴槽のショートフィルムを見て、その機能特性である「6時間経っても2度しか冷めない」というメッセージを覚えたのですから。

※このネタに反応されていた方々にトラックバックさせていただきました。これもトイレのご縁ということでよろしくお願いします! ネタはオクムラさんのblogIT mediaの記事で発見しました。感謝です。

こっちもよろしくお願いします!

投稿者 鶴野充茂 : 08:37 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月11日

[つるの式17] 名刺交換で人を見極める

改めて考えると、名刺交換を指導される機会なんて、新人研修を除けばほとんどありません。たまたま先輩や上司が親切に教えてくれたり、自分で気づいたりしなければ、もう大多数の人は完全に自分流でやっています。逆に言うと、名刺交換の姿をしっかり見れば、飾り気のないその人がモロにわかります。今回はそんな名刺交換の話です。

名刺は相手本人だと思って大切に扱いましょう。名刺を頂いたら両手で受け取り、机の上に置く時は、名刺入れを座布団のようにして下に置きます(相手が複数のときなどはバリエーション有)。自分の名刺を渡す時には相手の眼を見て、自分の名前をはっきり伝えること。
 
・・・なんてことを新人研修の時に習ったことのある人も多いかもしれません。
 
大切に扱いなさいと教えられてきたのは、大切に扱わないとビジネスの付き合い上、好ましくない印象を与えると考えられてきたからだと思います。
 
と、それくらい名刺交換すると、相手のことがよく分かりますね。多少、印象にレベルの差はあるかもしれませんが、大体、次のように感じる人が多いのではないでしょうか。

汚れた名刺を出す人: 

自分が人からどう見られているかあまり気にしない人。日ごろ名刺交換の機会が少ない=新しい人と会わない仕事をしている人。ちなみに汚れた名刺を繰り返し見るたびに、本人に一度しか会ってなくても印象が悪くなるもの。
 
名刺にその場でメモする人: 

人と数多く会う人で、マメか物忘れの激しい人。個人的には国会議員やマスコミにこんな人が多い印象がある。書き込むことが失礼かどうかよりも必要に迫られているという感覚が強い。
 
財布から名刺を出す人: 

今日は人に会わないと油断していた人。普段から名刺入れを持ち歩かないのは、名刺交換の機会がよほど少ないか、とにかくマイペースな人。
 
相手の名刺を見ないで自分の名刺の行方が気になる人: 

余裕がない人。相手のことより自分のことが気になっている。就職活動中の学生に多い。
 
すぐ相手の名刺を片付ける人: 

相手に興味がない。話をする気がない。
 
眼を合わせない人: 

単なる儀式として名刺を交換する人で相手に興味がない。あるいは極端にシャイな人。
 
名刺を切らしている人: 

準備が甘い人。
 
名刺を受け取っても自分のを出さない人

売り込まれる機会の多い人。役人とパーティでチヤホヤされる人に多い。対等なコミュニケーションが苦手。ちなみに、名刺は目下の人から目上の人に対して先に出すのが一般的なマナー。
 
名刺をたくさんの人に配る人: 

後日のフォローで単に調子のいい人かマメな人かの評価が分かれるところ。
 
短期間のうちに、会うたびに違う名刺をくれる人:

組織名がどんどん変わる場合もたまにあるが、自由意志で作っている名刺なら、落ち着きのない人。浮気性。
 

と、まあ、まだまだ挙げられますが、初対面で、しかも名刺交換をしただけでもさまざまな相手の情報が読み取れる(見られている)ということが今回のポイントです。
 
ここで読み取られた情報は、相手の性格や信頼性のイメージに影響を与えますから、その後、仕事や異性を紹介してくれる/くれない、合コンに呼ばれる/呼ばれないといった「人生のチャンス」に結びつくわけです。本人が気づかないところで、微妙な判断がなされているといっても過言ではありません。名刺交換を制する者は人生を制す!?
 
あなたに新しい出会いが少ないのは、ひょっとして名刺交換のせいだったりして。


これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「本性が見える名刺交換の法則」と呼びます。


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      まとめ: つるの式(17)本性が見える名刺交換の法則
  
      ・ 名刺交換なんて新人研修くらいでしか学ばない
      ・ だから自分の癖や性格がモロに出る
      ・ よく観察してみると相手の本性がよく分かる
      ・ 相手もあなたの名刺交換を見ながら判断をしている

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 以上、「つるの式コミュニケーション・メソッド」Vol.17でした。次回をお楽しみに。

なるほどと思ったらここをクリック!

投稿者 鶴野充茂 : 18:14 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月09日

アゴがはずれたPSPプロモーション

PSPを見てアゴが外れるほど驚いているマネキン、というニュースが出ています。

確かに写真付で紹介してしまいたくなる顔をしていますよね。場所は、明日まで丸ビル。週末は丸の内OAZOに出現。 それぞれのマネキンにキャラクター設定もされているようです。

でもちょっと、購買につながる表情なのかどうなのか・・・ ちょっとパタリロか 楳図かずお チックですね。

個人的には、PSPもいいけど今週末発売のPSXがお勧め。昨年発売の初代機、春発売の2号機から、めちゃくちゃ進化してます。おまかせまる録付。ホームパーティやる人、写真をまとめてBGMつけて人にDVDに焼いて渡したい人は、「おっ」と思うはずです。

投稿者 鶴野充茂 : 16:27 | コメント (1) | トラックバック

学位と信頼性

実際に通わなくても学位をもらえる大学があり、私のところにもUSからスパムメールで頻繁に届きますが、猫にまで学位を出していた大学が訴えられたそうです。(Online University That Gave Cat Diploma Sued For Fraud猫にMBA

ニュースとしては面白いですが、このテキサス州のTrinity Southern Universityの学位を持っている人にとっては、このニュースのお陰で自分の信頼性に影響が出るわけですから、本人たちにとってかなり深刻な問題です。今後大きな波紋を呼ぶのではないでしょうか? (大学のサイトはすでに見れなくなってますね)

個人的にはランキングが気になってます!

投稿者 鶴野充茂 : 16:04 | コメント (0) | トラックバック

コラボモデル

組み合わせて新しい付加価値を生む、という取り組みは私も日常業務的にトライしているのですが、こういうのもコラボモデルというのですかね?

ホカロン×コアラのマーチ

そうか、どっちもロッテだった。

投稿者 鶴野充茂 : 14:58 | コメント (0) | トラックバック

個人の自己演出(オリガミ)

自分が得意なこと、好きなこと、こだわりがあることを積極的に情報発信するのは大切なことだと思いますが、子どもの時代にそんなスキルを身につけられると、それはもうライフスタイルとして定着しますから、強いですよね。

そんなことをこのオリガミ・サイトを見て思いました。鶴でもたくさんある。アッパレです。

がんばれヨシキくん

こっちもがんばるぞ、お陰様でベスト10入り

投稿者 鶴野充茂 : 14:50 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月08日

新手のプロダクトプレイスメント

映画やドラマの設定でさりげなくスポンサーの商品を置くPR手法をプロダクトプレイスメントと言いますが、このちょっと手の込んだ手法が出てきました。

コナミのアクション新作、ゲームで企業の商品PR――カロリーメイト、sabra (12/8付 日経MJ)

 コナミは十六日に発売する新作ゲームで、タイアップ企業の商品をPRする。主人公が大塚製薬の「カロリーメイト」や小学館の雑誌「sabra」を、食事や敵を欺(あざむ)く道具として使う。サッカーなどのスポーツゲームで、背景の看板に企業ロゴを入れるなどの手法はあったが、今回のようにゲームのシステムに商品を組み込むのは珍しい。
 PRアイテムを盛り込むのはプレイステーション2(PS2)用のアクションゲーム「メタルギア・ソリッド3 スネークイーター」。ゲーム内で主人公がカロリーメイトを食べると、キャラが体力を回復するといった内容。sabraは、敵キャラクターの注意をそらす道具に使う。
 これに合わせて、大塚製薬はカロリーメイトの宣伝ポスターにゲームの主人公を登場させ、小学館は雑誌でコナミの新作ゲームの特集を組む。ポスターや雑誌とゲームという異なった媒体でPRの相乗効果をねらう。

私は何よりこの契約の中身が知りたい。一律グロスの料金なのか、それとも発売本数に応じた料金なのか。作りこみがあるから相当前から仕込んでたんでしょうね。ご存知の方、こっそり教えてください。

おっと驚いた!、気がついたらベスト10入り!

投稿者 鶴野充茂 : 10:17 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月07日

今年最後のメデコミ会

メデコミ会

昨夜12/6は、2004年最後のメデコミ会でした。

メデコミ会 メデコミ会

会場のイルミネーションが見事でした。このライトアップは、五反田・東京デザインセンターで12月~2005年1月末まで16:30~22:30の時間帯で行われているそうです。近くの方はぜひどうぞ。

メデコミ会

「今年最後なので来ました~」と久々の顔ぶれも数多く。

 メデコミ会 メデコミ会

すっかりクリスマスって感じですよね。

メデコミ会

来年も毎月やります。来年はより一層パワーアップしますので、ご期待ください!!

こっちもがんばるぞー

投稿者 鶴野充茂 : 10:31 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月03日

北陸先端大、広報室長を公募

広報もようやく専門キャリアとして認知されてきたということでしょうか。

北陸先端大、広報室長を全国から公募 (12/3付 日経産業新聞から)

【金沢】北陸先端科学技術大学院大学(石川県辰口町)は二日、広報室長を全国から公募すると発表した。広報責任者を公募するのは全国の国立大でも珍しいという。二〇〇四年度からの独立法人化に伴い、独自に外部人材を採用できるようになったことを生かす。

条件は、「民間企業等で広報関連業務の経験がある」「英語が得意なことが望ましい」などだそうです。詳しい募集要項はこちら

こっちでも認められたいナ!

投稿者 鶴野充茂 : 09:27 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月02日

タバコとPR

たばこ広告の予算はかなり大きい一方で、規制が厳しいために使い道に困っているというのが現状ですね。その結果、「広告」予算が「PR」予算に化けて、メッセージの形態を変えながら、「吸え吸え」という情報が発信し続けられることになるのでしょう。(現にたばこ会社はPR会社にとって重要なクライアントの1つです)

たばこ条約、2月末発効、5年で広告を原則禁止(12/2付 日経)

世界保健機関(WHO)は一日、たばこの広告や販売促進を制限する「たばこ規制枠組み条約」が来年二月二十八日に発効すると発表した。条約は発効から五年で広告を原則禁止とすることや、「マイルド」「ライト」といった商品表示で健康に与える被害が少ないという誤解を与えないような措置を求めている。 (中略)

条約発効に備え、日本ではたばこ業界の自主規制などで電車やバス内の商品広告の禁止に加え、来年三月をメドに屋外や駅構内の広告看板を禁止する。来年六月末の出荷分までに、たばこの包装にはすべて健康に影響を与える旨の注意表示を明記する。

トレンディドラマでタバコを吸う登場人物が未だに多いのは、プロダクト・プレースメント(PR手法の1つ、でも日本の場合は広告予算のことが多い)による影響も大きいのではないかと、私は見ています。まあ、マスコミ&広告関係者も喫煙率が著しく高いですから、その「常識度」も影響しているかもしれませんが。

たばこ関連の書き込みをされている皆さんにTBをかけさせていただきました!これもたばこ条約のご縁(?)ということでよろしくお願いします!

こっちの動向も気になる!

投稿者 鶴野充茂 : 14:54 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月01日

blogの数、年末に1000万!?

すごい伸びですよね。

数字に見るブロゴスフィア――Blog トレンド調査

Blog の数は2003年6月集計時の50万から8倍以上に増加したという。

5.8秒毎に新しい Blog が1つ生まれている、これはつまり1日あたり1万5,000の Blog が新しく作成される計算、と。で、 2004年末までに1,000万に達するが大半は更新がないと。

投稿者 鶴野充茂 : 16:25 | コメント (2) | トラックバック

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