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2004年12月19日

[つるの式18] 成功する名刺交換

前回は、名刺交換した時の相手の印象について書きました。見極め方、なんてテーマにしたので、なんとなく相手の「変な癖」に偏りがあったように思い、今回は、ポジティブな例を紹介したいと思います。

名刺交換の目的が、次につながるコンタクトをつくることと考える場合、名刺のやりとりをしている時にしっかりとした情報交換(コミュニケーション)をする必要があります。よく分からない人と日を改めて会おうとはなかなか思いませんからね。

そうすると、ただ名刺というカードをやりとりするだけじゃダメですよね。そのカードをとっかかりに次に会うための情報をやりとりしないと。そんなふうに考えているうちに、名刺を交換したその時に、するべきことがいろいろ見えてきます。

------------ 成功する名刺交換とは・・・
 
まず、相手がどんな人であれ、自分からできるアプローチは、「聞く」という行為です。だから必ず何か聞くようにする。これが鉄則です。

名前の読み方、仕事の内容。フォントがユニークな名刺ならフォント名を聞いてもいいかもしれません。名刺一つで聞けるネタはいくつもあります。

特に相手がプライベート名刺を出してきた時はチャンスです。目についたところは人と違うところ。人と違うところには、その人にこだわりがある可能性が高いんですね。肩書きとか、経営者(創業者)なら社名とかね。そこに目をつけます。こだわりを聞くと、誰でも機嫌が良くなります。これホント。

そして、相手が心地よくなるような聞き方をすれば、今度は相手が聞いてきます。聞かれたら話す。話したらまた聞く。

人は相手に興味がなければ質問をしません。つまり、相手が質問してくるかどうかは、あなたがうまく話をしているかどうかのバロメーターでもあります。
 

これをベースに、名刺交換のスムーズなやりとり例を1つご紹介します。

1.挨拶:  ビジネスなら「じゃ、先にご挨拶を」と言って正面から名刺交換。

パーティなら「こんにちは~」と正面から挨拶し、ゆっくり斜め45度くらいの角度、ちょうど二人並んで扇形になるような立ち位置に動く(心理学的に警戒しにくい位置関係なので)。二言三言やりとりして会話が続きそうなら、そこで名刺交換をします。

パーティの場合、普通の人はまず名刺交換をしようと名刺を渡そうとしますが、先に名刺を出すと、とっさに何かを売りこまれると思ってしまうんですね。なので余裕のある人はすぐに名刺を出しません。変な人でないことを確認してからでも遅くないからです。名刺は安売りしないようにしましょう。 

2.名刺交換をしたら相手の名刺をよく見て、気が付いたことを聞く

聞く:話す=6:4~7:3くらいで、相手が話したいことを話させることができれば、相手のあなたに対する印象は良い感じで残りやすいものです。

3.話の最後までに「もう一度会うつもりか否か」を自分の中で決める

人生は一期一会。会うと決断しないと、「何かありましたらよろしく」なんて言っても、何もありません。会いたいなら機会は自分でつくった方が早い。

4.会うと決めたら、次に会う提案をする

いついつランチしませんか、◇◇は好きですか? 今度○○のイベントがあるので一緒にどうですか?  次に会うきっかけは提案からです。

5.相手の反応を確認する

押されると引くのが人というもの。相手が自分と再び会うメリットをイメージできなければ、答えは微妙です。どうも反応が曖昧なら、「じゃ、次回のこの会でまた会いましょう」と言うのはどうでしょう。時間をかけて育む愛もありますからね。(?)
 
6.次の日にフォローする

どんなに話が盛り上がっても、一晩寝たら忘れることがよくあります。記憶の実験で、翌日には7割近く忘れるというデータもあります。これを短期記憶と言います。

相手に覚えておいてほしかったら、次の日、必ずメールすることですね。この時、単なる挨拶、つまり単純接触でも意味はありますが、できれば話しきれなかった追加情報などあれば、尚良いと思います。以前、私があるデザイナーからもらったメールにその人のウェブサイトのアドレスが入っていたのですが、それを見て、クオリティの高さに感動しました。話をした時には強い印象には残ってなかったんです。それが急に「改めて会いたい」と思ったことがあります。

これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「聞かれるまで聞けの鉄則」と呼びます。

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      まとめ: つるの式(18) 聞かれるまで聞けの鉄則
  
      ・ 名刺交換は次に会うためのきっかけづくりと考えよう
      ・ 次に会う前に、お互いのことをよく知っておく必要がある
      ・ よく知るためには、まず聞く。名刺で気づいたところをとにかく聞く
      ・ うまく聞けたら相手も聞いてくる。そこで次に会う約束を取り付ける

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あと、ちょっと話がとびますが、休日も名刺を持ち歩くことをお勧めします。ひょんな所でひょんな人と会ったりします。それで私は何度も助かりました。

以上、「つるの式コミュニケーション・メソッド」Vol.18でした。次回をお楽しみに。

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投稿者 鶴野充茂 : 2004年12月19日 19:01

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