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2004年12月11日

[つるの式17] 名刺交換で人を見極める

改めて考えると、名刺交換を指導される機会なんて、新人研修を除けばほとんどありません。たまたま先輩や上司が親切に教えてくれたり、自分で気づいたりしなければ、もう大多数の人は完全に自分流でやっています。逆に言うと、名刺交換の姿をしっかり見れば、飾り気のないその人がモロにわかります。今回はそんな名刺交換の話です。

名刺は相手本人だと思って大切に扱いましょう。名刺を頂いたら両手で受け取り、机の上に置く時は、名刺入れを座布団のようにして下に置きます(相手が複数のときなどはバリエーション有)。自分の名刺を渡す時には相手の眼を見て、自分の名前をはっきり伝えること。
 
・・・なんてことを新人研修の時に習ったことのある人も多いかもしれません。
 
大切に扱いなさいと教えられてきたのは、大切に扱わないとビジネスの付き合い上、好ましくない印象を与えると考えられてきたからだと思います。
 
と、それくらい名刺交換すると、相手のことがよく分かりますね。多少、印象にレベルの差はあるかもしれませんが、大体、次のように感じる人が多いのではないでしょうか。

汚れた名刺を出す人: 

自分が人からどう見られているかあまり気にしない人。日ごろ名刺交換の機会が少ない=新しい人と会わない仕事をしている人。ちなみに汚れた名刺を繰り返し見るたびに、本人に一度しか会ってなくても印象が悪くなるもの。
 
名刺にその場でメモする人: 

人と数多く会う人で、マメか物忘れの激しい人。個人的には国会議員やマスコミにこんな人が多い印象がある。書き込むことが失礼かどうかよりも必要に迫られているという感覚が強い。
 
財布から名刺を出す人: 

今日は人に会わないと油断していた人。普段から名刺入れを持ち歩かないのは、名刺交換の機会がよほど少ないか、とにかくマイペースな人。
 
相手の名刺を見ないで自分の名刺の行方が気になる人: 

余裕がない人。相手のことより自分のことが気になっている。就職活動中の学生に多い。
 
すぐ相手の名刺を片付ける人: 

相手に興味がない。話をする気がない。
 
眼を合わせない人: 

単なる儀式として名刺を交換する人で相手に興味がない。あるいは極端にシャイな人。
 
名刺を切らしている人: 

準備が甘い人。
 
名刺を受け取っても自分のを出さない人

売り込まれる機会の多い人。役人とパーティでチヤホヤされる人に多い。対等なコミュニケーションが苦手。ちなみに、名刺は目下の人から目上の人に対して先に出すのが一般的なマナー。
 
名刺をたくさんの人に配る人: 

後日のフォローで単に調子のいい人かマメな人かの評価が分かれるところ。
 
短期間のうちに、会うたびに違う名刺をくれる人:

組織名がどんどん変わる場合もたまにあるが、自由意志で作っている名刺なら、落ち着きのない人。浮気性。
 

と、まあ、まだまだ挙げられますが、初対面で、しかも名刺交換をしただけでもさまざまな相手の情報が読み取れる(見られている)ということが今回のポイントです。
 
ここで読み取られた情報は、相手の性格や信頼性のイメージに影響を与えますから、その後、仕事や異性を紹介してくれる/くれない、合コンに呼ばれる/呼ばれないといった「人生のチャンス」に結びつくわけです。本人が気づかないところで、微妙な判断がなされているといっても過言ではありません。名刺交換を制する者は人生を制す!?
 
あなたに新しい出会いが少ないのは、ひょっとして名刺交換のせいだったりして。


これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、「本性が見える名刺交換の法則」と呼びます。


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      まとめ: つるの式(17)本性が見える名刺交換の法則
  
      ・ 名刺交換なんて新人研修くらいでしか学ばない
      ・ だから自分の癖や性格がモロに出る
      ・ よく観察してみると相手の本性がよく分かる
      ・ 相手もあなたの名刺交換を見ながら判断をしている

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 以上、「つるの式コミュニケーション・メソッド」Vol.17でした。次回をお楽しみに。

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投稿者 鶴野充茂 : 2004年12月11日 18:14

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