« 2009年10月 | メイン | 2009年12月 »

2009年11月27日

鶴岡さんとの「つるつる講演会」無事終了。

「伝説のホテル」の鶴岡秀子さんと私でW講演会をしました。

tsuru2-20091125-1.jpg

ビーンスター創業時からのお付き合いなのでかれこれ5年くらいになりますが、一緒に講演するのは実はこれが初めて。

定員を大幅に上回る参加申込みを頂き、たくさんの方にお断りしなければならなかったと聞いています。せっかく申し込んでいただいたのに参加できなかった皆さん、ほんとごめんなさい。また機会を作りたいと思いますので、その際にぜひお越しください。

tsuru2-20091125-2.jpg

当日の会場もこの通り完全に満席。ありがとうございました。

tsuru2-20091125-3.jpg

「つるの式 伝える力の高め方」というテーマでお話ししました。

鶴岡さんとのジョイントも面白かったです。

ありがとうございました!

 

投稿者 MT : 17:07

プレゼン審査に行ってきました

何年も研修で協力している、ある大手メーカーの皆さんが、研修中にプレゼンコンテストをするということで、審査員役で参加してきました。

shonan112009-1.jpg

私の右隣に座っているのは、最近、幻冬舎から「「また会いたい」と思われる人の38のルール 」 を出して、一気にベストセラー作家になってしまった吉原珠央さん。発売1か月で8万部 だとか。すごい。

ビーンスターでセミナー、研修の講師をお願いしていて、もう何年ものお付き合いになります。

yoshihara_112009.jpg

早めに到着したので、吉原さんの研修セッションにもこっそり参加。

吉原さんが言っていたことで、参加者の反応が良かったのは、表現の言い換えでした。キツすぎない表現の工夫として彼女は、「派手な服を着ている→華やかな・・」「おじいさんおばあさん→人生の大先輩」「クセのある性格→とても個性的な人」などと言い換える方が聞いてる側は受け入れやすい、と。

参考になります!

yoshihara_112009-2.jpg

たまたまこの日は私の誕生日ということもあって(?)、一緒に打ち上げ。

吉原さんのブログにもその日の様子がありました。

早くも年末モード一色ですけど、お互い、体壊さないようにいきましょう。

ありがとうございました!

 

 

投稿者 MT : 16:40

有隣堂 ヨドバシAKIBA店での新刊陳列状況(続編)

akibayurindo_yoryo.jpg

秋葉原の有隣堂、最近の様子、ということで写真を送っていただきました。ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 15:57

12/14、@niftyビジネスイベントで講演します

niftybusinessevent.jpg

12月14日(月)夜、お台場で講演します。・・・あれ、プログラム見たら、パネルディスカッションになってますね。 スピーカーとして参加します!

テーマは、「サバイバル時代のキャリアとスキル」。

皆さんのご参加、お待ちしています。

 

 

------(以下、ニフティのサイトよりコピペ)--------

 変化の激しいビジネスの現場で生き抜くためのスキルやキャリアについての考え方や、現場で役立つコミュニケーション術、ファシリテーション術を@niftyビジネス人気連載の著者に講演いただきます!

 また、出演者やイベント参加者を交えた名刺交換会や、協力企業によるプレゼテーション、出演者の書籍やグッズ販売などの予定もあり、ビジネスパーソン同士が実際にコミュニケーションをとれる有意義な機会を提供します。なお、当日の様子は「@niftyビジネス」内でのレポートも予定しています。

スキルアップ・キャリアアップに役立つ話が満載のイベント!是非この機会にご参加ください!


@niftyビジネスの大人気連載の著者による共演が実現!

【開催日時】
2009年12月14日(月)
開場 18:30 開演 19:30 終了 21:30(予定)


【開催場所】
TOKYO CULTURE CULTURE」(東京カルチャー カルチャー

東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F
アクセス:http://tcc.nifty.com/

【イベント内容】
@niftyビジネスの人気連載の著者を始めとする講師陣を迎え、変化の激しいビジネス・経済情勢下において生き抜くためのスキルやキャリアについての考え方や、また実際のビジネスの現場で役立つコミュニケーション術やファシリテーション術に着目して講演いただきます。
なお、イベントに来場された方には、後日、齊藤正明氏による特別編音声ファイルと当日の講演内容を録音した音声ファイルをプレゼント致します。

【入場料】
2,500円(税込、飲食代別)

※前売り券はイープラスにて11月19日(木)10時より販売開始!!
 セブンイレブンで支払い受け取りすれば手数料無料!!
入場料・飲食代ともに、領収書が必要な方はイベント当日、開場にて発行致します。
来場者には、齊藤正明氏による特別編音声ファイルと、当日の講演内容の音声ファイルのプレゼントがございます。
※前売り券のご購入が100名様を越えた場合、当日券は販売いたしません。
 ⇒ ご購入は【コチラ】から

【出演者】
鶴野充茂氏(ビーンスター株式会社代表取締役)
齊藤正明氏(ネクストスタンダード代表)
上田 渉氏(株式会社オトバンク代表取締役社長)


【協力】
小学館
サンマーク出版
※当日、各社編集者の来場予定あり

【企画・司会】
@niftyビジネス編集部


 

【プログラム】

○当日スケジュール(予定)
19:30 開演
19:35~20:35
鶴野 充茂氏×齊藤 正明氏パネルディスカッション
 「これからのキャリアとスキルの考え方」(仮)
20:45~21:15
上田渉氏ご講演
「オーディオブックを用いた勉強法」(仮)
21:15~21:30 
名刺交換・交流会
21:30頃 閉会

○主催
ニフティ株式会社(「@niftyビジネス」)
アドレス: http://business.nifty.com/

投稿者 MT : 15:41

2009年11月14日

有隣堂 ヨドバシAKIBA店での新刊陳列状況

所用で秋葉原に出かけました。

akiba_yurin1.jpg

駅前のヨドバシカメラ7Fにある有隣堂をのぞいてみると・・・

入口のコーナーにどかんと文庫が積み上がる平台が!

akiba_yurin2.jpg

なんと、5種類の文庫、うち3種類は私の本です。

オレンジ本青い本、そして!本です。

こんな目立つところに、こんな大量に、しかも3種類も。

ひたすら感謝です。ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 23:57

2009年11月12日

御礼、ビジネス書で1位&5位

最新の書店情報が入りました。浜松町のブックストア「談」からです。

danhama111309-1.jpg

週間ランキングの棚をのぞいてみると…

 

danhama111309-2.jpg

私の青い本がビジネス書で1位! オレンジ本が5位に!

 

danhama111309-3.jpg

今週発売の「!本」も新刊コーナーにしっかり並んでいました。

 

ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 15:55

2009年11月11日

ANA新機材のPR写真は秀逸だと思う

きっと、反応する人は国内に1000人もいないと思いますが、全日空が昨日発表した新機材のPR用写真は、秀逸だと思うんです。

これ。

new_ana_1.jpg (写真は全日空のサイトから)

新しいビジネスクラスの座席です。

今までは、「前後」の長さを強調していました。

だから従来の「これが新しいシート」というPR写真は、横から撮影していました。

「足がこれだけのびますよ」というのを強調するために。

それが今回は、上からです。新しいですよね。

今回は、「左右」のゆとりを強調しているからです。

上から見ると隣に人が座らない席配置になっているのが一目でわかる。

しかも、斜めに並んでいるから、「混んでいる時でもそれぞれの時間と空間を味わえる」というメッセージがはっきり伝わってきます。

 

朝日新聞には次のように掲載されています。

new_ana_2.gif

おそらくこの写真で、記事の精読率を上げているはずです。それくらい効果的だと思う。

この写真の構図を考えた人に拍手。 

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 13:59

2009年11月10日

伝説のホテル鶴岡秀子さんとW講演会やります

11月24日(火)夜に、「伝説のホテル」でおなじみ、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト代表取締役CEOの鶴岡秀子さんと私でW講演会をやります。

つるつる講演会です。

yakuin_01[1].jpg 鶴岡秀子さん と 私、鶴野充茂 kao100.jpg

(※名前が似ているので間違える方がいますが、夫婦ではありません)

オープンセミナー自体久し振りなのと、参加費無料ですのでぜひ。

伝説のホテルってなに? という方は、こちらのサイトを

 

参加申込は、ザ・レジェンド・ホテルズ&トラストのホームページを確認し、メールを送っていただくことになっています。

 

皆さんのご参加、おまちしています!

 

投稿者 MT : 10:04

本日発売です『「要領のいい仕事」今日からできるコツ!』

「要領のいい仕事」今日からできるコツ! 鶴野充茂(著) だいわ文庫

本日、発売です。大手の書店には「割とすぐ並びますよ」とのことでしたので、ぜひ手にとってご覧ください。

この本は、私の最初の本、「できる社員は要領がいい」(ディーアート刊)をベースに、大幅に加筆修正して、再構成したものですが、ほとんど一冊書くくらいに書き直しをしました。

あっぷあっぷしながら「仕事をさせられている」とか「仕事に追われている」という感覚を持っている方に向けて、最小限の努力と時間で最大限の評価と成果を得るためのコツについてまとめています。

要領の良さはコミュニケーションのちょっとした工夫から、という観点で、「成果のための仕事」と「評価のための仕事」、「効率のいい準備」「お願いの仕方」「手抜きの心得」などを入れました。

 

「まさに明日が発売だ」と思っていた昨日、Twitterで次のようなコメントを寄せていただいた方がいらっしゃいますので、ちょっと紹介します。

私がダメOLで苦悩しているとき鶴野さんの本で救われた。私の人生を変えた、私にとっての鶴野本・名著の大幅改訂版が以下の新刊。こちらも予約済み。鶴野さんなしに実は今の私なしなのだった。 鶴野 充茂「要領のいい仕事」今日からできるコツ! (@mamicchoさんのコメント)

mamicchoさん、ありがとうございます!

いよいよ本日発売です。

 

投稿者 MT : 09:18

2009年11月09日

九州の桜井康行さんにオススメされました

sanken1.jpg

私の青い本、「頭のいい説明 すぐできるコツ」が、九州の桜井康行さんに紹介されました。

Q1:オススメのポイント

相手に「伝えたいことを要領よくまとめて」説明ができ、しかも「行動に移してもらう秘訣」をわかりやすく解説しています。値段も手ごろで、通勤電車の中でも簡単に読めます。

Q2:この本に出会ったきっかけ

書店にて"記憶が良くなる本"を探していて、たまたま見つけました。

Q3: 本から受けた影響/こんな人にオススメ

一生懸命説明しても、相手になかなか理解していただけないもどかしさの、幾許(いくばく)かの解消に役立った。社内外において、そんな経験をされた方にぜひ読んでいただきたいと思います。 

 

とコメントいただいております。

 

でも、いったいその桜井さんって誰?

三建設備工業株式会社の九州支店にお勤めの方だそうです。

社内報を送っていただきました。

sanken2.jpg

 

こういうお一人おひとりの声がとてもうれしいです。ありがとうございます!

投稿者 MT : 14:28

電通至近、文教堂 汐留店での新刊陳列情報

引き続き、あちらこちらから私の新刊の目撃情報をいただいています。感謝です!

shio-bun1.jpg

今回は文教堂・汐留店。電通本社のすぐ下にあります。

shio-bun2.jpg

お店の真ん中、入口のもっとも目立つ棚の真ん中に2種類の私の本を多面展開していただいています。

青い本、「頭のいい説明 すぐできるコツ」とオレンジ本、「頭のいい質問 すぐできるコツ」。

やっぱりこう、2つセットで置いていただけるとよく目立っていいですね。

 

しかも、電通のお膝元で「電通 鬼十則」のすぐ下ですから、とても大切にしていただいているのがよく分かります。

そして・・・、

shio-bun3.jpg

書店内の売上ランキングでは、「頭のいい説明 すぐできるコツ」が13位、だそうです。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 06:06

2009年11月08日

見せないで売る:最近の女性誌

「最近の女性誌、すごいよね。付録が」

という話が日常会話でよく聞かれるようになりました。実際、書店に行ってみると売り場はこんな感じになっています。

bs-danseishi.jpg

これが男性誌、ビジネス誌。見慣れた、ぺったんこの「雑誌」です。

 

これに対して、女性誌は・・・

bs-jyoseishi.jpg

こうなっています。

 

bs-jyoseishi2.jpg

こんなボリューム感があります。

で、これ、付録があると、ビニール紐でくくり付けているので、中が見られないんです。

つまり立ち読みができない。

  

さて、これを見て思いました。

果たして、こういう雑誌は「何」を売っているのか。

 

付録を売っているのか、記事・写真・情報を売っているのか。

 

ビニール紐って、昔のエロ本と同じですよね。

あれは中身が見たいという気持ちを刺激して売っていた。

 

上の女性誌は、どうなんでしょうか。

「中身を見たい」という気持ちだけを刺激して売っている・・・?

「付録も付いてるし、情報が大したことなくてもいいか」という保証感を売っている?

 

「付録なんて期待せずに買ったら、え?これ付録?と驚いた」という人もいるので、福袋的な期待を売っているのか?

でも、仮にそうだとしたら、福袋って、そもそも毎月買うのか?

 

「見せないで売る」というのは、売る側にも買う側にもいろんなことを考えさせますね。

急降下している雑誌市場、見せないで売るのは吉と出るか凶と出るか。

先行きが注目されるところです。

(NHKみたいなまとめだ)

 

         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

投稿者 MT : 08:04

2009年11月07日

時代に合わせて少しずつ割合を変える:ブックストア談 浜松町店の場合

ブックストア談 浜松町店では、中央レジのまん前に、私の本が専用テーブルで陳列されています。

hama110609-3.jpg

こんな感じ。

 

hama110609-4.jpg

山盛りで、2種類。 「頭のいい説明 すぐできるコツ」(青い本)と「頭のいい質問 すぐできるコツ」(オレンジ本)。

オレンジ本が10月に出たばかりの新刊です。

これ、とても興味深いんです。

上の写真は11月6日の様子なのですが、ちょっと前に同じテーブルの写真を撮ってたんです。

それがこれ。

hama110609-5-1021.jpg

これは、10月21日の様子です。

 

違いがわかります?

 

青とオレンジの割合が違うでしょ?

 

ちょっとずつ、新しいオレンジの本をプッシュしていただいているのです。

 

ありがたいことに、この書店では、

hama110609-1.jpg

私の青い本が、

ビジネス書部門で週間売上第3位!!

 

hama110609-2.jpg

文庫部門でも週間売上第3位!!

なんです。

 

いやーすごい。ただただ感謝。ありがとうございます!

オレンジ本 「頭のいい質問 すぐできるコツ」もよろしくお願いします!

 

 

投稿者 MT : 05:33

2009年11月06日

「美的」で「つるの式 伝える技術 新常識」が紹介されました

biteki12.jpg

まったくイメージできなかった雑誌ですが、私の新刊「つるの式 伝える技術 新常識」が紹介されてるよ、と教えていただきましたので、ご報告。

「美的」12月号です。

biteki12-2.jpg

坂東真理子さんの隣で紹介されています。

ありがとうございます!

 

 

投稿者 MT : 09:52

2009年11月05日

見本が届きました! 新刊 「要領のいい仕事」今日からできるコツ!  

11月10日発売の私の新刊、 「要領のいい仕事」今日からできるコツ!  見本が先ほど届きました!

yoryo-1.jpg

この本、実は私の1冊目の著書「できる社員は要領がいい」(ディーアート刊)を大幅に加筆修正し、再構成、タイトルを変えたものです。でも、当時の読者の方(数少ない貴重な存在)でも、きっとまったく違う印象を持ってもらえると思います。それくらい、大幅に書き直してリニューアルしました。

要領よく仕事をする。そこには手抜きの見極めと、周囲の理解や協力を得る「コミュニケーション」が大切。そういった発想から具体的にどこに着目し、何をどのようにしていけばいいのかをまとめてあります。

yoryo-2.jpg

たくさん買って並べたら、アイデアがいっぱいわきそうでいい感じでしょ。

yoryo-3.jpg

1冊でも、オフィスを飾る高いインテリア効果があります。(?)

書店で見かけたら、手にとってみてくださいね。

 

ありがとうございます!

 

投稿者 MT : 15:15

2009年11月03日

業界交流会を継続するコツ:メデコミ会9年を振り返って

メディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)という活動を、2000年から続けてきました。広報や広告、メディアといった「伝える」ことをテーマにした仕事に携わる人たちのための同業種コミュニティです。10年近く、毎月毎月、交流会を開催し、平均50人程度、多い時には70-80人くらいの人たちが参加しています。

このたび、毎月その交流会の会場として利用していたお店が、年内いっぱいで使えなくなることが分かり、節目のタイミングでもあるので、これまで参加者の方々からよく質問されていたことを、主宰者としての私の考え方とともにまとめておこうと思います。あんまりこういうの発したことがなかったのですが、いろんなコミュニティを始めようとされている方がいらっしゃるので、何かの参考になれば幸いです。

※なお、年明け以降のメデコミ会の会場や参加条件などは現在検討中です。決まり次第、お知らせします。

 

●メデコミ会の参加者によく聞かれる質問

1.どうやって人を集めてるんですか? 

仕事でイベントをされる方も多いことから、最も多く受ける質問の1つがこれです。毎回、開催日の1週間ほど前に、リマインダのメールを2-3度、配信しています。mixiやGREE上でコミュニティ作って掲示板に書いたりしたこともありましたが、手作業がたいへんできちんとケアすることができなくなってしまい、今ではメールでメデコミ会のMLとメルマガのお知らせのみ。 主催者側の告知活動は基本的にそれだけです。あとは、もう参加者同士で連絡しあったり、初めての方を誘ったりして一緒に来られています。

異業種交流会を主催している方がよく様子をのぞきにメデコミ会にやって来るのですが、この質問をされる方は、できるだけたくさんの人を集めようという発想が強いようです。でも、私はそういうことをほとんど考えてないんです。集めようとするんじゃなくて、自然に集まってくる「場」を作りたい、しかも、みんなが知りあいたいと思うような面白い人たちが集まる場を、という気持ちの方が強いんですよね。

それは、きっと自分が10年前にそんな場を探して見つからなかったからです。当時の私は、業界の最先端の情報が、どこに行けば手に入るのか分からなかった。誰がキーパーソンで誰がどんなことを得意とし、どんな取り組みをしているのか、みんなが今何に注目しているのか、次のトレンドが何なのか、業界の求人や求職のためにはどこにいけばいいのか、といったことを知りたかったけれども見つけられなかったんです。それで、いろいろ調べた揚句に、そんな都合のいい場はどうも存在しないんだと気づき、「ないのなら、自分で作るか」と始めたのが、メデコミ会なんです。

そういう発想でスタートした会なので、参加者が多いかどうかはあまり重要でない。それよりも、どんな人が行きたいと思うかの方が大事なんですよね。だから、私の場合はまず、どんな人に来てほしいのかを考えて、そんな人たちに喜んでもらえる「価値」がいったい何なのかということを繰り返し考えてきました。

そして、その上で大切にしてきたことは、「人が最高のコンテンツである」という信念のもとに、参加者一人ひとりに主役になってもらうにはどうしたらいいか、を考え続けることでした。誰でも初めての場に行ったら緊張しますよね。初めて行く時は、心理的に大きなエネルギーが必要なんです。ところが、ほとんどの「初体験」というのは、その期待ほど大した経験は得られないんです。それが、「ああ、行って良かった」「また行こう」と思ってもらうには、やはり工夫がいります。もちろん物理的に限界もあるのですが、私はできるだけ一人ひとりと、少しずつでも話をして、相手が求めていることを知ろうとし、提供できるものは提供しようと努めてきました。

そう考えてみると、よく話をした人の方が頻繁に、あるいは、長期にわたって参加されているように思います。

といっても、私の記憶力が特に優れているわけでもなく、何度も来てくれている人にも「初めまして」なんてよく言ってしまうし、またせっかく相談していただいても必ずしも適切な答えを返せないことも多々あり、なんだアイツと思われることもあったと思いますが。

 

2.長く続ける秘訣を教えてください

長く続けられる仕組みを作る、ということに尽きますね。

コミュニティが続かない理由は、1)参加者が集まらない、こなくなる 2)主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる 3)運営に手間がかかりすぎる といったことがあります。 順に見ていきましょう。

1)「参加者が集まらない、こなくなる」は、会をつくる初期の設計段階の問題。あるいは、運営している時に、場を丁寧にケアしていないと起こります。 

2)「主催者が飽きる、まとめる人がいなくなる」は、短期的には運営グループの役割分担や目的の共有などが重要ですね。 長期的には後継者問題です。会を継続して運営するには、次の時代に中心的な役割を担ってくれる人をどう育てるか。これはどこの組織も同じですね。最近の大学(全学部規模)などの同窓会に行っても、レギュラー参加しているのは、シニアな人がほとんどです。メデコミ会はまだ10年ほどのコミュニティなので、この問題とはまだ真正面からは向き合っていませんが、逃げられない問題ではあります。違世代のつながりって、意識して大事にしないと急にはどうすることもできませんよね。 

3)「運営に手間がかかりすぎる」は、意外と見過ごされやすいポイントです。「最大限の努力をして喜んでもらう」ではなく、「最低限の労力で長く楽しんでもらう」ことを私は重視してきました。誰でも始めるときは一生懸命になるのですが、始めるよりも続ける方が大変なので、どうやって始めるか、と共に、どうやって続けるか、 も考えておく必要があります。たとえば、かなりの数の参加者がいないと会が成り立たない、ということが開催の条件になってしまうと、いつも時間と手間をかけて参加者を集めることになります。これでは続けるハードルが高くなります。

3.この会をやっていてビジネス上のメリットはありますか?

「この会やってて、どうやって儲けてるんですか?」とストレートに聞いてくる方もいらっしゃいます。これ実は、一言ではなかなか答えられない質問です。確かにこれまでは参加費もとらず、飲み物もキャッシュオンデリバリーでやってきましたので、ビジネス視点で考えると、そんな疑問が出ても不思議ではないですね。そして、きっと商売につなげようという会なら、きっと違うやり方をしているとも思います。そういう意味では、ビジネス上の直接、金銭的なメリットはほとんどありません。

ただ、毎月何十人もの新しい人たちと予期せぬ(ほとんどの場合、相手もです)形で会い、その人たちの仕事の話を聞いているだけで、時代の変化はリアルに感じられますし、仕事のヒントも刺激もたくさん得られます。

仕事の話は人が運んでくるわけですから、他では聞けない貴重な情報も多々あります。参加する人たちを見てその人たちの所属する会社の雰囲気もよく分かります。参加者の所属する会社が上場企業なら株価の推移をチェックすることもよくありますが、社員の元気さと株価の動きは高い相関があるように感じています。また、感度のいい人、活動的な人たちは、またそんな人たちとのネットワークも持っています。

そんな出会いやつながりは、目に見えるわけではありませんが、私にとっては貴重な財産だと思いますね。

 

4.どんな人が参加されていますか?

職種で言うと、広報・広告宣伝・メディア・マーケティング関連の人が中心ですが、10年近く、毎月毎月開催していることもあり、参加者の顔ぶれは多彩です。業種になると、製造業から金融まで幅広い事業会社、PR会社や広告代理店、新聞社や放送局、デザイン制作系にネット系、コンサルティング会社に中央官庁、規模は大手からフリーランスまで。会うたびに転職して違う組織の名刺を出される方もいますので、何度も参加される方は所属組織よりも専門テーマや得意領域の方が強く記憶に残っています。年齢層も下は大学生くらいから、上は現役を引退するかしないかぐらいのシニアな方までいらっしゃいます。

人はよく似たタイプの人とつながっているもので、良い関係を築けた人は、その後、似たタイプの人と一緒に来てくれるようになります。ビジネス書の著者は同じような分野の著者と一緒にやってきますし、俳優をしている人も同じ舞台に出ている人と参加してくれます。実はそこで共通の知り合いだということが分かったり、メデコミ会の別の参加者と知り合いだったり、仕事上は競合他社なのに妙に仲良くなっていたり、新しい関係に発展しているケースも多々あります。

仕事を探している人、人を探している人も参加されます。たとえば2-3年ごとに、転職を考えるタイミングごとに参加される方もいらっしゃいます。実際にメデコミ会での出会いから、その後、採用につながったケースが数多くありますし、「この場で出会ったんです」と採用した人とされた人が一緒に報告に来られるケースもよくあります。

強引な売り込みとかされませんか? という質問がたまにありますが、同じような仕事をしている人たちが集まっている場ということもあり、問題は特に聞こえてきません。もっとも、「コミュニケーション」を仕事にしている人たちが集まる場ですので、皆さんそれぞれでうまく対処されていることも大きいかもしれませんが。

また、面白いことに、セールス志向の強い方は、あまり何度も参加しないんですよね。1回様子を見て、来なくなってしまうんです。

5.どうやって始めたんですか? コミュニティの立ち上げ方にコツはありますか?

これから何かの会を立ち上げようとしている方は、よくこの質問をされます。メデコミ会は、2000年7月に、知り合い15人に声をかけて恵比寿のビアホールで、「カンパーイ」することから始めました。そのうち、一人ひとり個別に声をかけて出席者管理をするのも、日を決めるのも、会場と調整をするのも大変になったので、決まった店で、毎月第一月曜日と日を決めて、勝手に集まれるようにしました。 一人で立ち上げるか、グループで立ち上げるかはそれぞれですが、継続して開催する場を考えているなら、開催したりしなかったりではなく、安定的に開催し続けられる体制にした方がいいですね。

あと、交流会で初めての人や話ができずにいる人をケアするのは、運営者としては基本的なことだと思います。でもこれ、人数が急に増えると、途端にできなくなります。なので私は、参加人数が少しずつ増えてきた段階でも、あえて広い会場に移ろうと思いませんでした。拡大志向が強ければ、コアメンバーを増やしてそれぞれがケアしていく、というやり方ができると思いますが、対象者の人口自体がそんなに多くないと思ったんです。広告と広報、マーケティング関連で、首都圏在住、20-40代中心と考えて、1万人くらいじゃないのかな、と。すると、必死に集めて1%が来たとしても100人。毎月開催するとしたら、おそらくそれくらいが上限だと考えました。

で、50人くらいだったら無理しなくても割と現実的だな、と。また、その半分くらいが初参加と考え、その初参加のうちの2-3割が、一人で来ていて、しんどい思いをしていたとしても、それくらいだったら声をかけてあげられそうだ、と思ったんです。また仲のいい常連さんたちコアなメンバーでサポートできそうだ、と。

100人になったら、おそらく全員と喋るのはもちろん、目を合わすのさえも難しくなります。そうなると、ひとりでほっとかれる人が出てくる。これはちょっと申し訳ない。だから、100人は集めるのも続けるのもしんどいから、50人で顔の見える関係にしたい。そう思ったんです。

メデコミ会を通じて知り合った人だと、今、大まかに1000人くらいは顔と名前が一致して、仕事を理解しているんじゃないかと思います。

私は、メデコミ会に来てもらった人は、来る前と何かが変わった、という経験をしてもらいたいんです。それは、そこでしか会えない人との出会いだったり、まったく違う仕事の存在を知ることだったり、自己紹介するために頭の中で整理する機会だったり、いろいろあると思うんです。わざわざ忙しい平日に出かけてきてもらうんだから、何かを持って帰ってもらいたい。そんなことをずっと考えながらやってきました。

SNSが5年くらい前から普及して、今、ゆるいつながりの時代、みたいに言われますが、そのゆるいつながりって、「ずっとつながってる関係」ではなくて、「つながりやすく、離れやすい関係」だと思うんです。ところが、コミュニティをやろうという人の中には、名刺交換してメーリングリストに登録したら、関係が「人」ではなく、「数」だと考えてしまう人が意外に多い。そういう人は、「つながり」は当たり前で「囲い込み」だと思っている。でも、今、囲い込まれている人なんて、いません。 また、みんな忙しくて、必要に迫られていること以外はなかなかできません。会う必要が生じないと本当に2度と会わないんです。だからこそ、コミュニティを真面目に立ち上げようと思ったら、一人ひとりと一生懸命向き合って、相手を大事にし、関係を発展させる努力をしないといけないと「つながり」は維持さえできませんよね。そういうとこで手を抜いてしまうと、うまくいかないんじゃないかな、と私は思います。

 

面白い会があったら、私にもぜひご紹介ください。

長文、お付き合いありがとうございました。

     

五反田の会場でのメデコミ会は、いよいよ来月12月7日(月)が最後になります。ぜひ皆さんお誘いあわせの上、ご参加ください

そして、2010年からのメデコミ会にもぜひ、ご注目、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

投稿者 MT : 18:01

「つるの式コミュニケーションメソッド」メールマガジン登録

このblogの筆者によるメルマガにご登録ください。自分の名前で仕事をしていきたい人のための実践ビジネス対人要領&自分マーケティング講座(無料)がメールで届きます。独立・起業・経営、就職・転職・留学に使える! 話し方と伝え方。コンサルタント、広報宣伝・営業担当者、経営者必読です。

メールアドレス:

Powered by まぐまぐ