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2005年07月20日

[つるの式25] 久々に会うならマジックテープだ

しばらくメルマガを書いていないことは気になっていたのですが、間があくと逆に書けなくなるもので、ついつい今日まで放っていました。

考えてみたら、こういうのは人間関係にもよくある話です。気がついたら長らく連絡をとっていなくて、何となく気になっているものの、自分が相手の記憶に残っているかどうかも疑問だとなおさら、「今日、連絡する必然性がない」という理由でそのまま疎遠になってしまうことって、ありませんか?

そこで本日のテーマです。

こういう時、どうすればその「細くなったつながり」をうまく太い関係に発展させることができるのでしょうか?

私は、仕事の人間関係には2種類あると考えています。それは、「業務上の関係」と「個人的な関係」です。

決まった場所で立場や役割が決まっている時にのみ成立する関係が業務上の関係で、自分が転職したり立場が変わったりしてもくっつけるような関係が個人的な関係。

言い方を替えると、業務上の関係というのは服のホックかボタンみたいなつながりで、個人的な関係というのはマジックテープみたいなつながりです。

で、この似て非なる人間関係は、久々に接触する時に再定義できるものではないかと思うのです。

つまり、前に会ったときは業務上の関係だったけど、この前会って話してからなんだか仲良くなっちゃって、個人的な関係になった、みたいなことが割と簡単に起こります。ということはある意味で、ご無沙汰しているということ自体が、仲良くなるチャンスにもなるわけです。

さて、久々に連絡した後に業務上の関係になるか、個人的な関係になるかの差は、意外と小さなところで決まってしまいます。

それは「会う理由」です。

人間関係に疎い人は、「○○さんの勤めている会社について知りたい」みたいな感じで接触してきます。マスコミで働いてるんだから芸能人のサインもらってよー、みたいなノリです。その相手に興味があるんじゃなくて、立場に興味があるというスタンスですね。

人間関係の広がりを考えるともったいないアプローチですよね。

たとえちょっと本音じゃなくても、「○○さんが詳しい◇◇について教えてほしい」みたいな言い方をして、その本人に会いたい、という姿勢で会うきっかけを作ると、相手としても何となく立場じゃなくて自分自身が認められた感じがしますから、個人的に心を開きやすいですよね。

久々に会おうとするきっかけなんて、些細なことが多いわけですから、気持ちにそれほど大きな差はないと思います。でもちょっとした表現の違いで、意図せずに「この人は業務上の付き合い」「この人は個人的な付き合い」と人間関係のモードを変えられてしまうとしたら、もったいないことです。

もっと言うと、どっちのスタンスで接触しているのかをはっきりできているかどうかが、受け手には重要なんですね。業務上の関係でもしっかりとした人間関係に発展させることはできます。仕事で必要なら好き嫌いに関係なく付き合うわけですからね。久しぶりに連絡があったと思ったら、よく分からない目的でどっちつかずのスタンス、というのが一番困るわけです。

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        まとめ: つるの式(25)細くなったらマジックテープの法則

       ・ 久々に会う時は人間関係を再定義するチャンスだ

       ・ 立場ではなく相手の個性を求めて会いに行こう

       ・ するとマジックテープのような個人的な関係に発展させやすい

       ・ 間違っても目的が見えないアポの取り方をしてはいけない

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投稿者 鶴野充茂 : 2005年07月20日 06:42

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