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2004年08月29日
[つるの式2] うまいプレゼン
「つるの式」メルマガVol.2 うまいプレゼン
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○プレゼンというと技術?
この世の中には、パワポ星人という生き物がいます。
皆さんはご存知ですか?
私の見たところ、仕事でプレゼンの機会が多い人は、ざっと10人中6人がパワポ星人ですね。
ひょっとすると、あなたも自分が知らないだけで、本当 はパワポ星人かもしれません。
一体そのパワポ星人って何者か?
会議やプレゼンと言えば、パワーポイントが登場するようになって久しいですが、最近は人が集まれば、もうとにかく何でもかんでもパワーポイントという会社も多いのではないでしょうか?
パワポ星人は、この時代の流れの中で生まれた、パワーポイント依存の生命体です。昔は普通の「人間」だったのですが、知らない間に変化してしまいました。
いったんパワポ星人になると、「パワーポイント」の技術に執拗なまでに凝るようになります。
どうでもいいチャートやデザイン、レイアウトに必要以上に時間をかけるよ うになるのです。フォントを選び始めたら何時間もクリックし続けているパワポ星人もいます。
ただ、誰もすぐにはパワポ星人にはなりません。まずパワポ中毒と言う状態になります。そして繰り返しプレゼン資料を作っている間に、少しずつ頭脳がパワポ星人化していくのです。
さて、言うまでもありませんが、プレゼンには目的があります。
それは、自分たちが提案するプランに賛成させることです。
一部のクリエイティブ広告などは別ですが、グラフィックがキレイだと思わ せることではありません。
○ロジカル、分かりやすさ、判断には充分な情報量が必要?
そんなことは分かってる! そう言う人も多いことでしょう。
「大切なのは論理性だ。ロジカルでなければ伝わらない」
相手に賛成してもらうためには、しっかり理解してもらう必要があると考える人が多いようです。そんな人たちは、ロジカルであることで分かりやすさを追求しようします。
ところが、分かりやすさというものが意外と曲者で、そう簡単にはいきません。その結果、ついつい情報をてんこ盛りにしてしまいがちです。
「判断に必要なだけの充分な情報が入ってない!」
なんて言いながらスライドのページ数を増やしていきます。
もちろん、本当の意味でちゃんと分かってもらおうとするなら時間がかかり ますし、それに必要な情報をしっかり準備する必要があります。しかし、説 明を聞いている側は、大量の情報を与えられると辛いものです。
数々のプレゼンに参加していて思うのですが、時間をかければ集中力が切れ るんですよね。長々としたプレゼンを最後まで聞くのは大変なのです。
はじめの10分くらいは「よし、聞こう」と思っているのですが、20分くらいで疲れてきて、30分をすぎるともうダメですね。プレゼンテーターの顔とか話し方をボンヤリ見ているだけで、頭には入ってこない。左右の耳から入ってきた情報がそのまま鼻から抜けていくのを感じます。
そこでふと思うんです。
内容を底辺まで分かってもらわなくても、目的を達成する方法を考える方が伝える方も判断する側も楽ではないか? と。
○全部言わなくていい
考えてみると、人は全部を理解して判断するのではなく、なんとなくで決めてしまうことが圧倒的に多いのではないでしょうか。「なんとなくいいと思った」、という感じです。
・高いものを買うときに、価格や商品の比較をしますが、最後は「なんか、欲しい」で決めてしまいます。
・何か仕事の発注をする時に、いろいろ競合の情報を集めたりもしますが、最後は、「うーん、何となくここにお願いするかな」と決めてしまいます。
(価格面でベストでない場合には、違う理由を使って社内で説得します)
・専門性が高いとか、状況が複雑に絡み合っている場合など、理解するのに
相当のエネルギーが必要な場合には、人を見て、「まあ、この人が言ってる んだから間違いはないだろう」で了解してしまうこともあります。
もしこれが当てはまる意思決定の場ならば、プレゼンでは、相手に充分理解 させるのではなく、なんとなく良さそうに思わせればいいのではないか、と考えたのです。
だとしたら、必ずしも全部を言わなくていいのですね。
○意外性と期待感で新たな展開を想像させよう
では、一体どうすればよいのでしょうか?
話を聞いてもらうためには、相手に興味を持ってもらうことが必要です。
興味は、自分にどう関係があるのか、知ると得することがあるのかにかかっています。。
そして、少し説明した中で、意外な発見があり、もっと続きを知りたいと
思わせる。そうすれば、最後まで話を聞いてくれます。
そう考えると、まずは「何かおもしろそうだな」と思わせるのがはじめの
第一歩。興味をひいて、自分でイメージを膨らませ、考えてもらう。
そして、「相手から質問をさせる」のです。
こちらはその質問に、少しずつ答えていきます。相手のペースで説明していくわけですね。そうすると、相手は、説明を「聞かされている」状態から「聞いている」状態になるわけです。
営業は売り込まずに相手に欲しいと言わせるのがコツだと言います。プレ ゼンも同じ仕組みかもしれません。
私が新規事業の提案をする時、「全体像が見えているものはたかがしれている」ということをたびたび聞かされてきました。なんだか分からない、すごいかもしれない、ひょっとしたら大化けするかもしれない、というのが一番強く惹かれるものなのですね。そういう話ができると、相手も思わ ず、「面白いねえ~。応援するよ」となります。(プレゼン慣れしている 人ほどそうです)
株価も、みんなが「これから成長するな」と期待した時に、最も上昇しますからね。
そういう、「この話はひょっとしたら大きな話になるかもしれないな」と思わせるのが、うまいプレゼンなのではないでしょうか。
これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
「期待で賛成の法則」と呼びます。
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まとめ: つるの式(2)期待で賛成の法則
・大切なことを伝えたかったら、ごちゃごちゃ多くを言わない
・全部を伝えるのではなく、何となく面白そうだと思わせる
・意外性で興味をひいて、相手から質問させる
・相手に自分の決断が、「大きな物語の第一歩となるかもしれない」
と期待させる
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09/15 宣伝会議の巻頭特集で記事を書きました。
09/13 9/21イベントをソーシャルメディアで面白くする「まめさんテレビ」
09/03 劇団四季ミュージカル「ライオンキング」を観た
09/01 日経BP主催/経営者のためのソーシャルメディア実践講座、参加者募集中
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投稿者 鶴野充茂 : 2004年08月29日 07:00
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