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2005年11月12日
[つるの式40]そういうあなたにピッタリなのはこれ!
コミュニケーションが仕事なので、日頃、さまざまな方々とお会いします。
有名な商品やサービスを手がける人、マスコミでよく紹介される人、肩書きだけではちょっと仕事がイメージできない人など幅広いですが、話を聞いていて面白いのは、どんな仕事をしているかに関係なく、その人が見ている独自の視点と世界観を知る瞬間です。
たとえば、最近、私がカリキュラム作りで通っている専門学校の校長先生と話をしていて、「参照指示性」という言葉を教えてもらいました。
90分の授業でムダな時間を作らない、小さな、でも偉大な工夫です。
たとえば、資料を配って授業を進めていると、学生が、
「先生、これどういう意味ですか?」
と聞くことがあります。
「どのページのどの部分にある、○○って言う言葉の意味が分からない」なんて質問をします。
「え、どこ? どれどれ?」
「あ、これか?」
「ちがう」
「こっちか?」
「もっと下」
こんなやりとりが数回あるだけで、たいへんな時間のロスになります。
これを防ぐために、校長が発信する資料を含め、ほとんどすべての資料の左に「通し番号」を振ってあるそうです。
「これだと、○行目の○○という言葉が分かりません、で通じる」と言います。
どれだけ参照して指示しやすいか、という意味で「参照指示性」という言葉になったそうです。
「そういう意味で言うと、このワークブックは、参照指示力が極めて低い」
(だから、もっと何とかしろ)
と私たちが提出した資料にコメントをもらいました。
現場の貴重な意見です。
こんな時、人生は学びの連続だ と好奇心を刺激されてしまいます。
「他に、どんなことに注意したらいいですか?」
私は喜々としてアドバイスを求めてしまいました。
そして打ち合わせ時間を大幅にオーバーしながら、ノウハウを大量に分けていただきました。
こういうのを教えてくれる人って、強く印象に残りますよね。
仮に目の前に初対面の人がいるとします。
私は興味を持って相手の話を聞き始めます。
そして、どんな仕事をしているのかを聞いて、自分の知らない世界が見えてくると、つい、もっと詳しく知りたくなります。
どんなことを考えて仕事をしているのか、
どんな課題や工夫、悩みがあるのか、
どんな毎日なのか。
同じ仕事をしていても、人によって見ていること、考えていることはまったく違いますからね。
こんな時に、一言でいいんだと思います。
気のきいたアドバイス、あるいは知らないことを教えてをくれたら、強く印象に残るなぁと。(贅沢? 期待しすぎ?)
そんな観点で、きっと決めゼリフを持っておくだけで、意外に強力な武器になるんじゃないかな、なんてよく思います。たとえば、こんなのはどうでしょう。
「そういうあなたにピッタリなのはこれ!」
自分ならではの視点で、自分の得意な分野で、人に何かを薦める。
食べ歩きが好きな人は、お勧めのレストランを教える。
音楽が趣味の人は、お勧めの曲やアーティストを教える。
コピーをとることが多い人は、効率よくキレイにコピーがとれるコツを教える。
電話のアポ取りが得意な人は、電話のコツを教える。
そんなの誰もが必要としてる情報じゃないだろう、なんて思う人もいるかもしれません。でもいいんです。聞かれた時に言えればいい。そんな工夫が、人の縁をつなぎとめるちょっとしたきっかけになるのなら、簡単なことだと思いませんか?
これをつるの式コミュニケーション・メソッドでは、
「決めゼリフで印象付けの法則」と呼びます。
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まとめ: つるの式(40)決めゼリフで印象付けの法則
・ 相手に興味を持つと、相手の独自の視点や世界観が知りたくなる
・ その人ならではの工夫やアドバイスがあると強く印象付けられる
・ そんな時のために、お勧めを決めゼリフにするのも効果的
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投稿者 鶴野充茂 : 2005年11月12日 18:26
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