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2008年07月02日

なぜその言葉を使うのか?

コミュニケーションの仕事をしていると、日常的に1つ1つの言葉の使い方が気になります。

御徒町駅前の蕎麦屋。何気なく壁にかかれたメニューを見ていて目がとまりました。

70108menu1.jpg

初めて入ったお店で、何を頼めばいいのか分からない状態ですから、1つ1つをイメージしながらメニューを見ていきます。

70108menu2.jpg

目が止まったのはここです。「御徒町の五峰」、うちのオススメの酒、ですね。

ふむふむ・・・、あれ?? よ・読めないぞ、と。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

というところです。

70108menu3.jpg

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

はい、赤の下線まで引いてあるので、もう一回読みます。

「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」

 

やっぱり読めません。

店の人に聞いても誰も読めません。

・・・なので、写真に撮って、家で調べることにしました。

かつぜん くわつ― 0豁然】

(ト/タル)[文]形動タリ
(1)ぱっと開けるさま。ひろびろとしたさま。
「東は眺望―と開きて/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)疑いや迷いが突然消えるさま。
「―として此時彼は悟つた/罪と罰(魯庵)」

三省堂提供「大辞林 第二版」より凡例はこちら
「かつぜん」だそうです。

つまり、「微妙な違いで豁然たる個性を持っている」 というのは、

「飲めばその違いがはっきり分かる」(だから飲め!)

ということなのでしょう、きっと。


でも、漢字が読めないと、意味が分からない。意味が分からないと、注文しにくいですよね。

でも、あ、そうか、二回目以降のリピーターは、家で意味と読み方を調べて、「次に行く時は注文しよう」と決意してから店に行くから、このメッセージはリピーターに効く表現なのかもしれない。

薬に、「胃で溶けずに腸で効く」みたいなのがありますけど、

これは、一回目の来店では効かずに、二度目三度目の来店の時に効く。



そう考えると高度な表現ですよね。


そんなこと考えてる間に酔いもスッキリ醒めました。

 

    今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

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投稿者 鶴野充茂 : 2008年07月02日 05:38