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2007年01月15日

コミュニケーションの刺激

メッセージを発信する人がもつ、最も基本的な欲求の1つは「相手から反応を受けること」です。

それをこの記事を読んで改めて確認しました。

24-Hour Newspaper People (1/15/07 NY Times)

「今どきの多くの新聞記者のように、私もブログを書いている」と始まるこの記事、いかに自分がブログにハマッているか、というのが大体の内容なのですが、以下の文章にハッとしました。

The nice thing about putting out a newspaper was that, at some point, the story was set and the writer got to go home. Now I have become a day trader, jacked in to my computer and trading by the second in my most precious commodity: me. How do they like me now? What about ... now? Hmmmm ... Now?

新聞記事は、テレビの視聴率のように、個別記事のチェック率が細かく見られることもなければ、読者の反応もほとんどないし、たとえあったとしても、しばらくの時差がある、と。それに対してブログだと「瞬く間に」反応が見られるから、PCの前を離れられない、と。

それだけ「反応がある」というのは、メッセージの送り手に刺激を与えるわけです。

Here at The Times, the Most E-Mailed list on our Web site has gone from being an in-house curiosity to a measure of salience, as much as getting an article on the front page. The list can be wonderfully idiosyncratic ? last Friday, a six-month-old goof on using animal training on husbands (?What Shamu Taught Me About a Happy Marriage?) reappeared alongside Thomas Friedman?s meditation on the president?s plan to send more troops to Iraq.

「こんな記事あったよ」とメール転送された記事のランキングが、記事の重要な尺度になってきていると。

ただ、こういう記事のランキングは、新聞社のサイトがたくさん出てきた頃にすでに出ていた話ではあります。当時は、クリックしてもらうために卑猥な単語がタイトルに並ぶ頻度が上がった、というような記事がありました。

でも、最近は、もっと記事の実質的な中身を見られて反応されるのが大切(だからクリック・ランキングではなく、メール転送されるランキングが重要になる)、というのがポイントでしょうか。

多くの人に見てもらう、読んでもらうメッセージ発信から、多くの人が反応するメッセージ発信へ。マスメディアもコンテンツの作り方が変わってきているのかもしれませんね。

その方が刺激的だから、かどうかは、わかりませんが。

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年01月15日 21:13