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2007年07月04日
会話のかみ合わせ
「100%無理な話も通す技術」を書き始めてから、会話のかみ合わせについて、よく考えるようになりました。
いろんな人たちの会話を文字で起こしてみると、
多くの場合、話でかみ合っているのはほんの少ない点でしかなくて、
他はそれぞれが勝手なことを言っているのがよく分かります。
話のかみ合わせというのは、「質問」と「答え」のセットのことです。
かみ合わせが良いほど、効率的に話が進みます。
今日、私が1人でささっとランチをしている間、隣でしゃべっていた中年女性2人の会話をメモしてみました。
A 「今週末のフリマ(フリーマーケット)を手伝ってほしいって言われてるんだけど、あなた時間なーい? 」B 「私さあ、なんか自律神経失調症の疑いがあるって言われて、検査を受けに行くことになっててさー。いやよねー。 それで、なんかいろんなこと考えちゃって大変なんだけど、ちょうどそれが週末なのよねー。場所どこ? 」
A 「○○駅の横の○○タワーの下でやってんだってさ。知り合いの△△さんが、店出すって言ってんだけど、1人じゃあれでしょー。トイレに行く時とか、不便じゃない。それで、番人みたいな感じでいいから、そこにいてくれる人がほしいっていうのよ。私、ちょうどその日、△△のミュージカルを見に行くことになっててねー、ほんと、だいぶ前から楽しみにしてるもんだから・・・」
B 「あ、あの△△さんのやつ?」
A 「そうそう、私、毎回、観に行ってんのよー」
B 「マチネの、とったんだ。いいわねー。」
A 「そう、やっぱり夏はね。毎年恒例にしてんのよねー」
B 「あれよね、夏は暑いからそういうの、必要よねー」
A 「それで、私できないから、手伝ってもらえる人を探してるのよー。あなたどう、できない?」
B 「そう、だから私、検査が入ってるのよねー。もう少し早く言ってくれれば・・・」
A 「そうなのよ、私も1週間前に言われてもって言ったのよー」
B 「いや、私、そういうのやったことあるのよ。もう少し早く言ってくれれば、私も何かねえ、出品できるじゃない? せっかくお店出すんだったら・・・」
A 「そうよねー、どうせならねえ。それで、あんた、病院はどこなの?」
B 「○○病院なのよ」
A 「それなら、近所じゃなーい。ちょっと番人くらいできない?」
B 「じゃあいいわよ、場所どこ?」
A 「○○駅のとこのタワーの下よ」
B 「あー、ナントカプラザだか、ナンタラとかいうとこね」
A 「そう、じゃあ、手伝ってもらえる? 」
B 「わかったわ。番人くらいでいいのね? 」
細かい単語が拾えませんでしたが、大体こんな流れです。
それぞれが違うイメージを持って進めてますよね。でも、Aさんが「Bさんにフリマを手伝ってもらう」という意思を強くもっているためにBさんは何度も話に引き戻されています。当然ながら一般的な傾向として、意思を持って会話をしている人の方が、より多く会話をかみ合わせようとします。
上の会話を相互がもっとかみ合わせようと思うとこんな感じになるでしょうか。
A 「今週末のフリマ(フリーマーケット)で店番をお願いできる人を探してるんだけど、あなた時間なーい? 」
B 「何時から何時まで? 場所は?」
A 「○時から○時までが希望だけど、そのうち○時間くらいでも大丈夫。場所は○○駅横の広場」
B 「△時から△時までなら大丈夫よ。で、どうしたの?」
A 「△△さんがフリマに出店するらしいんだけど、1人でやってるからトイレ行くのとか大変だって言うのよ。その間、店番してもらえると助かるってことらしいの。私はちょうどその日、予定が入ってて手伝えなくてね。」
B 「わかったわ、そこにいるくらいでいいなら」
別にこうでなければならない、とは言いません。
上のパターンの方が情緒的な関係の発展にはプラスなこともあるでしょう。
私の感覚としては・・・・ 両方使い分けられた方が、きっと会話も仕事も楽しめていいですよね。
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投稿者 鶴野充茂 : 2007年07月04日 20:04