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2007年07月26日
メッセージが支持される時の条件
政治家など情報発信力の高い人やメディアには、アジェンダ・セッティングの力があります。
つまり、
限られた時間に何を喋るか 会議で何を議論するか
限られたスペースでどの記事を取り上げるか、何を「今、大切な情報だ」と紹介するか
を決める力です。
で、
それを自分のペースで発信していると、バックラッシュもあります。
まず、以下の文章を読んでください。朝日新聞の投書欄に載ったものです。
顔は関係ない 考え方が大切
小学生 田村永遠(長野市 10歳)
「参院選スタート」の新聞(13日朝刊)に麻生太郎外務大臣が「奥さん方にわかりやすく言えば、小沢一郎の顔をとりますか、安倍晋三の顔をとりますか? どちらが奥さんの趣味に合いますか。それが問われる」という発言をしたと書かれていました。私は女ですが、議員を選ぶとしたら、顔では選びません。
また、何度か国会中継をテレビで見ていると、大声でヤジを飛ばして、結局は多数決で法律を決めていました。反対する議員の意見を最後まで聞かず、採決してしまう姿を見ていると、数さえ多ければ、無理やり通せる、と与党の議員たちは考えているのではないかと思えます。
私がもし投票できるのなら、その議員のこれまでやってきたこと、これからやろうとしていること、その人が考えていることで判断します。麻生さんの発言は、投票しようとしている女の人たちに、とても失礼な発言だったと私は思います。このような発言は二度としないでほしいです。
(以上、7/26/07付 朝日新聞より引用)
さあ、あなたは、これを読んでどう思いましたか?
私が注目したのは、このコメントをした人物が「10歳」だというところです。
まず、上のような意見を「10歳」の「女性」が持っているというメッセージ性。
次に、「お! 10歳なら使える!!」 と興奮して掲載を決めた、朝日新聞「声・主張」紙面担当のメッセージ性。
この2点が強烈ですね。
仮に、引用文の中に出ている麻生大臣の発言記事に「ケシカラン!」と思ったとします。
「ケシカラン!」と思うことは自由ですが、第三者の力を借りて、世の中に発信するには、「何を言うか」と同時に「誰が言うか」もとても大切です。
上のメッセージが主婦のものだとすれば、おそらく掲載されなかったと思います。
今は選挙期間中ですので、尚のこと。
それが選挙権のない、しかも、他の思想にあまり影響を受けていない、と「考えられる、イメージのある」10歳の「女性」が発している。
紙面担当者は、「来た! これ、載せざるを得ないな」と思ったはずです。
きっと、上の文章は、親か先生のアドバイスを受けてまとめられたものだと思います。
でも、そんなの、問題じゃないですよね。
メッセージを発信する代表者として、つまり代弁者として、適任がいれば、みんな支持しますよね。
そうやって、メッセージは運ばれていきます。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
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投稿者 鶴野充茂 : 2007年07月26日 14:20