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2007年11月12日

後輩を傷つけない物言い

11/10/07付の日経プラス1に、「後輩を傷つけない物言い」という記事がありました。

入社10年目までの全国会社員男女500人へのネット調査から、

「上司・先輩に言われて傷ついた言葉」

がまとめられており、識者のアドバイスをもとに、

「部下・後輩を傷つけない物言い5カ条」がまとめられてあります。

ちょっと引用しましょう。

上司・先輩に言われて傷ついた言葉

□人格を否定する

 ・バカじゃないの
 ・君は本当にドンくさい
 ・役立たず
 ・使えない人間だな

□疑いの目でみる

 ・うそをつくな
 ・間違うやつなんておまえしかいない
 ・本当に理解しているのか
 ・やる気がないならやめろ

□人格をおとしめる・価値を認めない

 ・あなたのかわりはたくさんいる
 ・(他の人に向かって)この人はどうせよく分かっていないから
 ・お前が考えていることはすべて間違いだ
 ・(プレゼンのときに)どうせたいした内容でないから発表しなくていい

□他人と比較する

 ・○○さん(前の担当者)は仕事がキメ細やかだった
 ・後輩のほうがずっと仕事ができるぞ

□責任を放棄する、無視する

 ・もういい、出て行け
 ・もう俺には相談するな、ほかの人に相談して
 ・私には関係ない
 ・(なげやりに)いいんじゃない

で、これに対して、

部下・後輩を傷つけない物言い5カ条

(1)相手に逃げ道を残す

 「おまえのやることはすべてダメだ」など頭ごなしに否定せず、追い込まない

(2)1つほめてから1つ注意

 「君は仕事が早く、助かっている。だが、少しミスが多い」など注意する前に、1つほめる

(3)注意したりするときはすぱっと短く

 「だいたいいつも君は」などだらだらと言わない

(4)言い方など発言以外の部分にも気を配る

 表情や態度などでも、言われたほうの受け取り方は大きく変化する

(5)「あなた」ではなく「私」を主語に

 「あなたは仕事が遅い」ではなく、「私はもっと早く仕事をしてほしい」など、自分の気持ちを素直に伝える

と、ありました。

そうですね、よく分かります。で、これ、言われる側からしたら、どうなんでしょう。

指摘やアドバイスを聞く気がない人はどうしようもありませんが、

改善していく気がある人なら、どう言われたいか。

もし、ダメなところを指摘された段階で、凹んでしまう人だとすれば、あるいは、

「また私、何か問題起こしたの?」と気が動転するような人ならば、

何か一言でも 「こうしてみたら?」と具体的な対策についてアドバイスをしてもらえる

改善のための一歩を踏み出すきっかけになるように思います。

今に始まった問題でもないかもしれませんが、最近、経営者と話をしていると、

問題を指摘しても、本人がどう改善すれば良いのかわからないようだ、

という話がよく出てきます。

そう考えると、

今までは、「問題に気づく」→「自分で対応できる」のを前提にしていたのが、

「問題には気づいた」→「でもどうすればいいのか分からない」という人のことも

考えて、言葉をかけていかねばならなくなっている、ということかもしれません。


ただ、「そんなことまで言わないとできないの?」という気持ちは誰でも持つものでしょうし、

忙しい時に手取り足取り教えてあげられるわけでもない。

そんな時には、やはり周りの人がチームとしてサポートしてあげたいところですし、

指摘を受ける本人としては、ミスをしてもフォローしてもらえるような人間関係を構築するとか、

かわいがってもらえるような工夫をしていく必要があるのでしょうね。

皆さんは、どう思われますか?


         今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年11月12日 10:28