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2009年07月11日

「邪魔してゴメンね」というスタンス

ニューヨークは、いろんな所で「パフォーマンス」を学べる街です。

subway1.jpg

たとえば今日、地下鉄に乗っている時のことです。

 

ちょうど車両の真ん中あたりで、突然大声で自己紹介を始める初老の男性がいました。

一日中こうやっているんでしょう。声はカスれてガラガラです。

「私の名前は、XXXX XXXX。大声で邪魔をしてすいません。家族4人を養わねばなりません。

私にはお金が必要なんです。どうか皆さん、お恵みを。」

 

寄付の国なんですかね、私の乗っていた車両で4人が顔を見ながら1ドル札を差し出していました。

家族を養うんだ、というのがコツなのかもしれないなあ。違いますかね。

 

そして、彼は隣の車両に移って、同じように大声をあげていました。

 

さらに、その後のことです。

とある駅で似たラティーノのグループが乗り込んできたかと思うと・・・

subway2.jpg

私のすぐ横でバイオリンとギターを奏で始めました。そして元気よく楽しげに歌う。

これがまた良いハーモニーなんです。しかも大体1-2駅区間くらいで1フレーズが終わる。

さーっと出てきて、ばーっと演奏して歌って、へーっと見てる間に仲間が帽子を持ってお金を集める。

まったく無視している人もいれば、笑いながら見ている人もいる。

結構たくさんの人がお金を出しています。

終わると隣の車両に移って行って、またそこで歌い始めます。

 

このテンポの良さ。

 

邪魔してゴメンね、でもすぐ終わるから、気にいったら教えてね、というテンポでパフォーマンスが続けられます。

「こういうのやりますけど、もしよかったら見てもらえますか?」

じゃなくて、

「邪魔だったらゴメンなさい。でもすぐ終わりますから」

でやっていく。

 

そういう基本スタンス、大事ですね。メッセージを発信する時には。

 

        今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

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投稿者 MT : 2009年07月11日 08:27