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2007年10月25日
話を聞かせる工夫、話をさせる仕組み
とある展示会にキーノートスピーチを聞きに行きました。すごいですね、朝一から1000人規模の会場がほぼ満席。
私は講師の目の前、一列目の席で聴講しました。
さて、キーノートスピーチは、有名人を呼んで、参加者には無料で聞いてもらう、それで展示会に人を集めて・・・というのがよくある形ですが、展示会運営者は、キーノートスピーチだけ聞いてすぐに帰られてしまわないような工夫をいろいろ考えているものですね。
ここでは、この展示会でやっていた、イベントの運営者なら比較的採り入れやすそうな工夫をいくつか紹介します。
1つは、キーノートスピーチの後に間髪いれずに次のプログラムをはじめる。
休み時間ナシです。「すぐにはじまりますので、そのままお待ちください」と言われると、「ま、ま、まああと1セッションくらい聞いていくか」となりやすいですね。 この時、席を立った人(トイレと電話と帰る人の合計)の割合が、5%くらい。
次に、 「午前中から参加される方には昼食が付きます」。
ビュッフェ券なんです。会場出たところに食べ物が並ぶ。 それを食べていい、という仕掛けです。
これで、「とりあえず、朝から行って、ご飯食べて、帰ってこよか」となりやすいですね。
最後に、 「展示ブースを回ってスタンプを集めよう」企画。
受付で、入場パスと一緒に、この「スタンプラリー」カードを渡されます。
展示ブースを回ってスタンプを押してもらう。それで、「PSPなど豪華景品が当たる」と。
確かに、展示会に出展する各企業は、新規のコンタクトを求めているわけですから、できるだけたくさんの人と話がしたい。
これに対して、多くの参加者は、「まあ面白そうなところだけ立ち寄って、パンフレットがあればいいか」という感じでしょう。
展示会の主催者としては、出展企業に喜んでもらえないと「次」の時に出展をお願いしにくいですから、参加者の一人でも多くを各ブースに送り込みたい、という意図がある。
それで、このスタンプラリーです。
ただ、話をしてもらうインセンティブとして、PSPが適当なのかどうかは疑問です。 それでも3割くらいの人がチャレンジを試みて、1割くらいの人はスタンプを全て集めるのですかね。どうなんでしょう。
いやはや、いろんな工夫があるものですね。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
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投稿者 鶴野充茂 : 2007年10月25日 14:45