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2009年07月30日
よく聞かれることは価値ある情報
イギリスに行った時に、観光事業の一環でうまいなあ、と思った事例を1つ。
その時、私はこういう状況だったわけです。
車でのんびりとドライブしていました。まずは景色を楽しもうと。そのうちなんだか車を降りて散歩したくなってきたのです。
それで、です。散策するのに良い地域で、景色も雰囲気もいいんだけど、いざ歩こうと思ったら、どこからスタートしてどういうコースで歩けばいいのか分からない。ついでに車をどこにとめておくか、どこにトイレがあるのかも分からない。
そんな状況で、一般的にどうするかというと、Tourist Informationに立ち寄って地図をもらったり、「●●に行きたいんだけどどう行けばいいの?」と聞くわけです。
ところが、こういう時、聞くべき目的地が決まっていたら具体的な質問もできるものですが、「どこに行きたい」という目的地がない場合には、質問もできません。
たぶん、「歩きたいんですけど」と聞けば、「どうぞ」「遠慮せずに」なんて言われる。きっとね。
でも、せっかくだから、同じ散歩をするなら楽しめる散歩コースを知りたいですよね。
事前にガイドブックを用意してくるような人なら、そんな問題はないのかもしれませんが、たまたまドライブしていて「あ、このへん、いい感じじゃないの」と思った時に、オススメ「散歩コース」は、今のところカーナビにも入ってないし、質問して最適な答えが得られる人に出会う可能性も低そうです。
できれば、うまいこと気分転換するくらいの時間を過ごせる長さのコースで、歩いている途中に見られそうな景色も予めイメージできると、「どこを歩くか」を選択しやすいですよね。
そういうの、現地でガイドブックを持参してなかったら、ものすごく得にくい情報だと思うんです。
ほしいのに。
現地に行く方が、その場でほしい情報がない。
それで何度、私は伊豆半島を寄り道せずにただ車で走り続けたことか。
何度、海を目の前にして、車を止めてPCを立ち上げ、ネット検索したことか。
何度、現地の書店を探して134号線、135号線をウロウロ走ったことか。
イギリス・湖水地方のみやげもの屋に入ると、こんなカードが売っています。
散策ルートをポストカードサイズにまとめたもの。地図と文字情報を裏表1枚のカードにまとめてあります。
トイレも駐車場も、散策の目安時間も書いてあります。
1枚0.6ポンド、約100円。
きっと、もともと観光客からよく質問されていた情報だったんだと思うんです。現地のお店の人たちは。
でも目的地と条件のはっきりしない質問に付き合うのは大変です。答えるための知識もいるし。
入ったら困るところにズンズン入っていく連中もいるだろうし。
そういう、必要とされる情報を、カードにして売っている、と。
店の人も説明に余計な時間をとられなくていいし。売上にもなるし。
観光客はカードだったら持ち歩きながら道を確認できるし。
みんなハッピーですよね。
しかもすぐできそう。
今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
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投稿者 MT : 2009年07月30日 19:30