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2007年02月11日

健康や食の情報番組の演出効果

2/10/07付 日経新聞の社会面に興味深いコメントが載っていました。

「あるある」捏造の温床 (下)という記事で、納豆ダイエット問題に端を発した「発掘!あるある大事典II」番組によるデータ捏造の周辺情報をまとめています。

記事全体のトーンは、番組制作の過程で専門家・研究者のコメントや実験のいい加減さにウンザリすることがたくさんある、というもの。ただ、私が思わず目を止めたのは、次の箇所です。

健康や食の情報番組を手がけるベテランディレクターによると、演出効果を狙うなら、3つのツボをおさえればよい。グラフとカタカナ用語、そして白衣姿の学者。(以上、記事から引用)

たまたま、いい加減な番組制作の記事に登場する情報ですから、「そんな簡単なものか」とネガティブに受け取りがちですが、これは、説得に極めて有効、効果的な3つのポイントです。 コミュニケーションを考える人は覚えておいて損はありません。

 ・グラフ → 分かりやすいデータ

 ・カタカナ用語 → どこかの世界では「当たり前になっている」(どこかでは広く認められている)という情報

 ・白衣姿の学者 → 専門家の意見

つまり、かなり応用範囲が広いんです。

1)データを見て自分で理解し、2)他の人も認めていて、3)専門家がお墨付きを与える、と。

テレビの場合、細かな情報よりも「印象」を伝える方が得意なメディアですから、グラフ(見てすぐ分かる)・カタカナ(象徴的に繰り返し使える)・白衣(見た目に専門家)という3点セットが効果的なのですね。

ベテランテレビマンが経験から生み出した見事な方程式だと思います。


今日も1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!

 

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投稿者 鶴野充茂 : 2007年02月11日 00:08