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2007年06月01日
100点未満ではいけない世界
東京で、クレジットカードの支払い単価が一番高いホテルってご存知ですか?
パークハイアット? リッツカールトン?
いえいえ、ちがいます。
2005年オープン、三越本店の隣、日銀の向かい、三越前駅直結、全157部屋の6つ星ラグジュアリーホテル。
そう、
マンダリン・オリエンタルだそうです。
まだ行ったことがなかったんですよね。
と、いうわけで(?)フラリと行って、見せてもらってきました。一体どんなホテル?と思って・・・
標準タイプのデラックスルーム。50平米、ネットで調べると一泊4万~5万円です。
でっかい薄型テレビに仕事デスク。仕事デスクには、壁側に、見えないようにしてコンセント類が集められています。
しかも、電源が3つくらいあって、「そうそう、いつも電源で困ってたんだ」というのを思い出しました。PCとケータイ2つの充電をしようと思うと、どれかはバスルームか電気ポットを抜いて使うことになったりするんてすよね。
でも、一番驚いたのはコレ。
入り口のクローゼットに常備されている「ヨガマット」! 利用率を知りたいです・・・
そして、次に見せていただいたのはスイートルーム。
こちらは90平米、一泊14-5万円のタイプ。
入り口のアプローチ部分がまず広い。入ると奥に、デラックスルームより、も1つ大きなサイズのテレビ。
32階の見晴らしは最高。外は雨模様でしたが、東京タワーがキレイに見えました。
仕事コーナーが使いやすそう。
フロからも見えるキレイな街並みと・・・テレビ!
スイートの中にある洗面。2人で同時にうがいできます。
キングサイズのベッドも寝心地よさそうでした。(寝させてもらえなかった・・・)
部屋を見せていただきながら、こんな話を聞きました。
「ホテルって、お客さんの中で100点満点からスタートするものなんです。1万円には1万円のホテルの、10万円には10万円のホテルの期待がある。それで、あーこれが問題だ、でマイナスされていきます。あーこれが良かった、でもなかなかプラスになりません。もともと100点満点ですから。でも、マイナスは一気に行きます。それで100点未満だと、なかなかリピートにつながりません。ホテルは100点未満ではいけないんです。」と。
部屋や建物といったハードに、ソフトのサービスが加わってホテルでの「体験」を提供する。そこでお客さんの100点満点スタートの期待を、どう超え続けるか。
特に最近の東京は、数々の外資系高級ホテルがオープンしているので、市場環境がたいへん厳しい。そこで生き残っていくのは本当に大変なことだと思いますね。
その中で、支払い単価が一番高い、というのは、きっとすさまじいまでの努力によって運営されているに違いありません。
いやはや、また1つ、自己演出コミュニケーションの勉強ができました!
ちなみに、マンダリンオリエンタルに行く機会があれば、ぜひフロントロビー(38F)にあるトイレに入ってください。特に夜。
心を打たれますよ。(あえて写真は載せません。あ、もちろん男性の方しか確認できてませんが・・・)
レストラン・バーの食事も、連れて行った人をちょっと驚かせることができる素敵な演出があります。
土地柄、夜は割と空いてます。穴場です。お試しください。
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投稿者 鶴野充茂 : 2007年06月01日 09:34