« [つるの式20] 人の味 | メイン | 今年の目標 »

2005年01月09日

セクハラ警部

「セクハラ刑事(デカ)」なんて、ドラマ化できそうなタイトルだと思いませんか?

女性同僚にメール、体密着=セクハラで警部補2人懲戒-兵庫県警

女性同僚にセクハラ行為をしたとして、兵庫県警は7日、機動隊の警部補(45)を停職1カ月に、厚生課の警部補(57)を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分にした。

県警監察官室によると、機動隊の警部補は2001年12月ごろから03年12月ごろまでの間、勤務していた署の女性警察官4人に携帯電話で「今夜、2人で神戸の街をピンクに染めへんか」とメールを送ったり、カラオケでデュエットを強要したりするなどの行為を繰り返した。 ~以下、省略 (時事通信)

不謹慎だし、呆れてしまうようなニュースですが、なぜだか笑ってしまったのが、
勤務していた署の女性警察官4人に携帯電話で「今夜、2人で神戸の街をピンクに染めへんか」とメールを送ったり、カラオケでデュエットを強要したりするなどの行為を繰り返した。
という件(くだり)。

警察官や教師がわいせつ事件を起こしたことが報じられると、本来「そうあるべきではない」「それを防ぐ立場の」人間が起こした事件だけに、強烈な印象が付きます。立場と行為のギャップの大きさがニュースのインパクトになってるわけですね。

こんな時、組織の責任者としては、記者会見で「誠に遺憾で」「二度と起こらないように対処」を繰り返すだけなのですが、基本的には、「個人がやったことだから」という感じで「どうしようもないでしょう」みたいな印象が残りますよね。

で、その後、名誉挽回の対策や取り組みって、聞きませんよね。そうすると、犯罪は個人の責任でも、組織に対するネガティブなイメージはどんどん蓄積されますよね。

私だったら、町の人と警察官のほのぼのとした話を報告させて、ニュース性のあるものを情報発信してイメージ回復に努めます。まじめに仕事をしている姿を見せるのは、検挙率を上げることや取締りを強化することも考えられますが、そんなのだけじゃあ、市民に伝わりませんよね。

それより「警察が身近で頼りになる、信用できる」という具体的にイメージできる姿を、同じニュースソースで知らせることだと思います。定量的なデータではありませんが、経験的にネガティブニュースのイメージ力はポジティブの3倍くらいの威力があります。なので、名誉を回復しようと思ったら、1つネガティブなニュースが出たら、最低3つくらいのほほんとしたニュースを発信するべきではないか、と。

・・・なんて、「今夜、2人で神戸の街をピンクに染めへんか」という言葉に反応して、思わず書いてしまいました。こんなクリエイティブな言葉を考えられる人なら、もっといい仕事できそうに思うんですよね。

の、伸びてる!
BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

●最近のエントリー
09/15 宣伝会議の巻頭特集で記事を書きました。
09/13 9/21イベントをソーシャルメディアで面白くする「まめさんテレビ」
09/03 劇団四季ミュージカル「ライオンキング」を観た
09/01 日経BP主催/経営者のためのソーシャルメディア実践講座、参加者募集中
08/31 [つるの式55] とっさにコメントを求められた時の対処法は?

 「つるの式コミュニケーションメソッド」

メールマガジン登録

このblogの筆者によるメルマガにご登録ください。自分の名前で仕事をしていきたい人のための実践ビジネス対人要領&自分マーケティング講座(無料)がメールで届きます。

メールアドレス:

Powered by まぐまぐ



投稿者 鶴野充茂 : 2005年01月09日 19:54

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kohoman.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/151

コメント

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?