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2001年の日常

不公平な世の中で幸福になるコツとは

入浴剤とフリカケは
同じ仕組み
タクシーはなぜ
臭いか?

2000年の日常

隣人の音感で
リズムが狂う
やっかいな人と
英語上達
ホ〜ッとする瞬間
ニューヨークからの
ギャップ

*

バリバリのニューヨーカーはスーパーで試す
カードをなんとかして!通勤と馬
この世の春から
奈落の底

99年の日常

1999年の大発明
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98年の日常

ブリのつもりがタラに
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*

ロンドンと喫茶店
エスカレーターの東西携帯の悪夢
言い間違い

*

NY家具売り場
交通機関の路線表記
一晩あけたら中国人がトルコ人に
お下品にするとバスが止まる
外国暮らしが長くなってるな、と感じる時

*

シルビア、メキシコ人に奪われる
私が新しい日本です
世界の車窓から「今週はニューヨーク」
年末ニューヨーク日本人の風景

 

 

 

不公平な世の中で幸福になるコツとは


1.NYのベーグル屋で「世の中、不公平なもの」と知る
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出張でNYとシリコンバレーに行って来ました。NYから東京に引っ越して
1年になりますが、不思議なもので、NYで朝起きるとホテルの朝食はとらず(高い!)に外に出て、気がついたらベーグル屋を見つけて飛び込んでいました。体がNY時代のライフスタイルを覚えているんですな。

焼いたセサミベーグル+クリームチーズにコーヒー! はっきり叫ばないと永遠に注文できないのを思い出し、2ドルで足りるかなぁ、なんて思いながら順番を待ってました。

人気の店だと、常に長い列ができていて、自分の順番が分かりやすいからいいのですが、その朝入った店は、バラバラに人が立っている。誰が誰の次なのか、後から入ってきた人には分からないような感じです。まぁしかし、自分より前にいた人を覚えておけば、自分の順番は確認できるような気もする。後から入ってきた人も、何も先にいる私よりも先に注文しようなんて考えはしないだろう。・・・・・なんて甘いことを考えた私は、1年の東京生活で「日本の常識」に毒されていることを思い知らされました。

ここはニューヨーク。プエルトリコ人だと思われる店員が注文を聞くのは、待ってる順番ではなく、自分の興味の順番です。

「イエス、セニョリ〜タ」。 
次はいよいよ自分の番だと思って手に力が入った瞬間、外から入ってきた長身の白人女性(ベッピン)に声がかかりました。

「この人、今入ってきた人。ワタシ、今までずっとマッテル人。アンタ、見たら分かるやん」。私の気持ちとは裏腹に、店員のホセ(と私の中では命名されている)は、こちらをまるで見ない。

続いて黒人女性がレジに。「イエス、セニョリータ」。ちゃう。次は、「イエス、セニョール(私のこと)や」。

こうなったら、世の中の秩序が崩れるのが分かるんですね。私の後ろで待っていた人たちも、「ああ、こいつの後ろで待ってても得しない」と感じたのか、チャンスがあれば、「我、先に」の姿勢に切り替わりました。

まぁ、そのあと女性がいなくなって、無事注文できましたけど、人生というものは、不公平にできてるもんやな、と思いましたね。公平に扱われるために、まず注目してもらうための工夫がいるわけです。

これをきっかけに、2年前、メキシコ人の同級生をディスコ・パーティに誘って、踊りのうまいメキシコ人男に連れていかれた経験を思い出しました。踊りが下手だとモテない南米。嗚呼トラウマ体験。

■詳しくはつるつる通信28号またはこちら

2.特別扱いしてくれる場所を求めて動く
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確かに、人の扱いなんて不公平なものです。「いろいろ考えて判断」なんて
言うけど、多くは「好き」とか「嫌い」とか漠然としたイメージで優先順位を決めたり判断したりすることが多いし、女性はよく「どうして美人ばかり得をするのか」なんて言うように、みんなどこかで差を付けられたように感じることがある。

逆に、私なんてちょっとでも特別扱いしてもらったりなんかしちゃったりしたら、もう、ご機嫌ですからね。何かおまけをくれたり、フライトで時々アップグレードしてくれたり、大事にされてるポーズをとられると、それだけで忠誠を誓ったりします。とても単純。

そう考えると、損をしていると感じる人は、そこに居続ける他の理由がない限り、自分を特別扱いしてくれたり、少しでも大切に扱ってくれるところを求めて動いていくものなのかもしれません。仕事でも居住地でも。それがまた自分も周囲もハッピーになる1つのコツでしょうかね。

広報マン的に見れば、大事にされるためには、自分と同じ種類の人間が集まる場所より、意外性の目を持って迎えられるところの方がよくて、「例外」とか関西で言う「ゴマメ」とか、そういう扱いを受けられるところの方が可能性は高いんですね。もっとも、修行の間は同志がいた方が励みになるし気持ちは安心しやすいんですけど。そこで不幸せだと思ったら、それは自分自身のポジショニングを工夫できる余地がある。

3.ファックスが特別扱いされる時
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別に、特別扱いをされる場所を求めて、というわけではないのですが、
振り返ってみると、私、10年間に8回引越しをしていたことに気づきました。

引越しするたびに必ず買っていたものの1つに、ファックスがあります。
ところで皆さん、ファックス、使ってますか?

私は日頃、ほとんど使っていません。コミュニケーション手段としてならEメールで大体用が足りるし、あえて言えば、ファックスなしでも生きていける。でも、引っ越すと、留守電付きファックス電話を買ってしまうんです。安いし。そして時々、「あ、今からファックスで送るわ」と言われて、ロール紙が残っていたかどうか不安になる時がある。つまり忘れた頃に使われる、と、そんな感じでしょうか。

で、先日、今の品川区の住まいもボチボチ手狭に感じているし、気分転換も兼ねて引越しでもしたいなぁと思って、インターネットで賃貸情報を見ていたら、結構、気になる物件が出てくるんです。仕掛けなのかもしれませんが、ネット上では、間取り図があまり公開されてなくて、代わりに問い合わせボタンというのがついている。これを押すと、不動産屋に連絡が入って、間取り図を送ってくれるというシステムです。

これが結構楽しくて、調子に乗って興味のある物件の問い合わせボタンをポンポン押してたら、ほんの数分後から、物件のFAXが山ほど送られてきました。

「おおお、ファックス、フル活躍や!!」

ファックスに感動したのなんて、大学の時に初めて一人暮らしをして、ファックスを購入し、それを記念にJ-WAVEにFAXリクエストをした時以来です。

しかし、次々に送られてくる物件の間取り図を見ていると、ロール紙が切れる「赤いライン」が出てきたのに気がつきました。近くのセブンイレブンに飛び込んでロール紙を探し、在庫をすべて買い占めました。興奮しているもんですから、まさに「買い占めた」って気分なんです。買ったのは2本なんですけど。

不動産屋って、ファックスがもっとも活用されてる業界だと思いますね。
ファックスも不動産業界なら、特別扱いしてもらえる。こういう分野を
うまく見つけ出せれば、人もきっと幸せになりやすいんじゃないかと。

いやはや、ともあれ、酷暑と電車のラッシュでゲンナリしていた昨今でしたが、東京も捨てたもんじゃない。そう感じた久々の東京感動体験でした。

■少しですけど出張中の西海岸の写真はこちら

(07/22/01@Tokyo/NY)

入浴剤とフリカケは同じ仕組み

最近、入浴剤に凝っています。
毎日、違うのをポトン(あるいは、しょわしょわしょわ)と浴槽に入れて、箱根やら登別カルルスやらを満喫しております。

中でもお気に入りは、クナイプのラベンダー風味。
コンビニでも一袋単位で売っているので、ちょっと切らしたときでも、まるで調味料を買いに行くような気分で、フフフフンと鼻歌交じりに買って来ることができます。

そんなある日、発見しました。

入浴剤って、詰め合わせ型(いろんな種類のが入ってるやつ)の方が、1つの風味(というのか)だけ入ったのより買いやすいんです。どれだけ好きでもクナイプの1つの味(タイプ)をお徳用ボトルで買う度胸はありません。高いし。いや、正確に言えば、まだ出会わぬ喜びの味が他にあるのではないか、と思って、ついつい詰め合わせものを買ってしまう。

でもこれ、実はフリカケと同じ原理(?)で買わされています。

フリカケの場合、「かける」頻度は「のりたま」が一番高い。いや、一般的な話。しかし、時々、タラコとかごま塩とかが欲しくなるんです。だから丸美屋の三色パックを買う。私はごま塩も好きでしたが、ノリタマが先になくなりますね。タラコは全然減らない。

入浴剤、クナイプの7つ入りパック。いいんですけど、「ホップ」とか「ロスマリン」みたいなのはサロンパス臭いので、ふりかけで言うところのタラコが入ってる。

結局、本来なら買うつもりのないタラコふりかけを三色パックで買ってしまうように、入浴剤もいろんな温泉が楽しめる、なんて言っても使いたくなる温泉は決まってきますから、人気のないのを売りさばくために抱き合わせ販売をしているように思えてなりません。(よく分からない憤りだ)

どうせなら、つかみ取りにするとか、「好きな温泉7つで398円」とかにしたほうがいい。あるいは自分でブレンドさせてくれるとか。

(02/21/01@Tokyo)

ぜタクシーは臭いか? 

タクシーに乗ると、独特の臭いがすると思いませんか? 普通の自家用車にはない臭いです。家に帰って服にその臭いが染み付いているのによく気がつきます。あれは一体何の臭いなのか、調べてみました。

臭いの主成分と考えられるのは、タクシーの燃料です。タクシーはLPガスで走る。ガソリンや軽油で走る一般車輌とは違います。特に私自身は意識したことがなかったのですが、インターネットで調べてみると、世の中には「タクシー排気ガス・フェチ」がかなりいる(確認してみる)ようですから、この臭いが車内の空気に少しばかり混ざっているとしても不思議ではありません。

次に運転手の体臭。日本人運転手の体臭は、外国(中近東が経験上、一番キツイ)でタクシーに乗る時を思えば、感じないのも同然です。ただ、運転手は交代制(1台の車に2人割り当て:大体朝8時から深夜2時までと昼12時半から朝8時まで)で稼動しているようですから、基本的にほとんどの時間、人間が入っていることになり、運転手の臭いが染み付いていると考えられなくはない。

とはいえ、タクシー独特の臭い、という意味では、個人差のある体臭ではなくどちらかというと、「ヒトの臭い」なのかもしれません。コンビニ弁当などを車内で食べているのを見かけたりしますから、これはもう生活臭。

更にタバコと酒の臭い。私はタバコ臭が苦手なので、ドアを開けた時に運転手がタバコを吸っていたりタバコ臭がひどかったりすると、乗らずに他のタクシーを探します。それでも過去に乗った客の酒・タバコ臭は、ほとんどのタクシーに、少なからず染み付いているんでしょう。これはさすがに避けられません。

あと、運転手が運転中に尿意/便意を催した時、もしや、中で・・・と、考えたのですが、これは早合点。なんとタクシー運転手は、公衆便所のある場所にマークが付いている地図(タクシー近代化センター出版)というのを使っているそうで、用は外で足す、とのこと。てなわけで、この手の臭いは・・・入ってないようです。

まま、結論的には、以上のような複数の臭いが混ざって臭う。混ざると複雑に臭うんでしょう。化学反応起こしてるのかもしれません。混ぜて旨みが出て良くなるのは米くらいのもんですからね。 (?)

さて、これで終わったら、臭いのは解決しません。そこで読者の皆さんにお願いがあります。それは、これからタクシーに乗ったら、消臭剤をそっと車の中に潜ませて欲しいのです。(いろいろ調べたら、一番パワフルなのはエステー化学の「消臭力」。)

運転手にバレないように、そそっと、お願いします。
このタクシー消臭キャンペーンをぜひお友達にも広めてみんなの力で、タクシーをさわやか空間にしましょう!  (?)

【おまけ】

最近は、マイレージを貯められるタクシーもある様子。タクシー運転手の生活は、こちらをどうぞ。

東京タクシーライフ 
タクシーの中のお話 

(01/30/01@Tokyo)