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日常の部

NY編

 

交通機関の路線表記

一晩あけたら中国人がトルコ人に

お下品にするとバスが止まる

外国暮らしが長くなってるな、と感じる時

交通機関の路線表記

ニューヨークの交通機関(電車・バス)は、路線が数字表示です(一部アルファベット)。地下鉄・丸の内線とかJR山手線とか、御堂筋線とか、はたまたPiccadilly Line なんていう、ややこしい名前はついてない。

そのわりにハリケーンには名前が付いてるんですよね。JaneとかTomとか。これ、ABC順になってるんですが。

日本は逆で、台風が数字で交通機関が名前。交通機関は、その土地以外の人や外人には特に、数字や記号の方が分かりやすいですよね。

(でも、駅名まで数字にしたらダメですね。駅名まで数字になったら、「3駅から2に乗って、5つ行った9で6に乗り かえる」って、何か分からへんようになる。)

もっとも、台風に太郎、大助、花子、一郎、健太、剛、美代子、ウシなんていう名前がついてたらケッタイな気もします。

「台風の季節です。今週は、巨大なウメがやってきます。ご注意を。」なんて。 

(08/22/98@NY)

一晩あけたら中国人がトルコ人に 

私は、隣の部屋には中国人母娘が住んでいるとばかり思っていました。 毎日ベビーシッターをしているのを見かけたし、ボーイフレンドもよく遊びに来ていました。夜はよく餃子を作っているのを見て、そのうちご馳走になりたいとも思っていました。なのに、先日、朝起き抜けにトイレに行こうとしたら、「ハイ! おいらは、ムラッツってんだ。この部屋に住んでるんだ。よろしくな」ってトルコ人のお兄ちゃんが出てきたんです。びっくりしましたよ。(↑英語です) 

「うわ、何や、こいつ、中国人親子、食べたんか!?」って一瞬訳のわからない事を考えたりしました。 

で、よく聞くと、夏の間、サブレット(部屋の又貸し)してたんです。当人は、コロンビアで経済のPhDコースに通う学生。その日から、隣は部屋の明渡しの大掃除が始まり、カーペットが敷かれ、キッチンからは中華包丁がなくなり、雰囲気がえらく変わりました。 

一方、トルコ人と聞いて、垢すりをする毛むくじゃらの民族で、全てに大雑把、強引というイメージがあった(大変失礼)私のトルコ人観は、一気に叩き壊され 
てしまいました。バス・ルームはきれいに使うし、キッチンや冷蔵庫の中まで進んで掃除したりします。きっと彼は血液型A型やな、などと思いつつ、中国人がかけていた赤ちゃんのよだれ掛けがあったところに新たにかかった鼻毛ハサミと手鏡を眺めている私でした。 

食べられないように、仲良くしていこう。 

(09/07/98@NY)

お下品にするとバスが止まる

アメリカの映画を見ていると、お下品な表現が出て来ることがありますね。ああいう言葉とは、基本的には日常生活では出くわさないんです。少なくとも、大学院で勉強してる、とか、駐在員として仕事してる、なんていう場合は。

しかし、今日、出くわしてしまいました。バスの中で、です。

私のすぐ目の前で、太ったおっちゃんが、座ってるおばちゃんに向かって怒鳴り出したんです。ちょっと柔らかめに言うと、こうです。

「おら、おばはん、どかんかい、われ、こら、聞いとるんかい・・・」(ああ、だめだめ、私には書けない(笑))

注意深く(興味深く、が正しい)聞いていると、どうやら、自分が座ろうと思った席に、先にその女性が座ってしまった。これが気に入らなかったらしい。他の席は、空いてるんです。どこでも座れる。女性は、「そっちの席に座ったらええやんか」と言う。男性「こっちは、フィットしない」(何がどうフィットしないのか、その後二時間考えましたが、分かりませんでした)と言い張る。きっかけはそれだけ。太ったおっさんは顔を真っ赤にして、私が知る限り最もドギツイ侮蔑言葉を連発しています。

車内は静まり返り、全員が事の成り行きを見守っています。なおも一人で叫びつづける男。後ろの方では「Disgusting!!(大阪弁訳:さっぱりワヤやな/アホくさ)」という声がもれる。男はなおも一人で罵りつづける。

偉いな、と思ったのは、この女性。日本人なら、ここまで言われたら文句言いながらでも、立ちあがって譲る、いや、立ち去るんだと思います。大抵は。注目浴びてるのも恥ずかしいと思うだろうし。それが、動かない。本読んでる。いや、読んでないでしょう、きっとね。フリだけしてる。けど、とにかく動じない。

そしたら、運転手(女性)がマイクでアナウンス。
「このバスは、しばらく停車致します。この状況で走らせることはできません。ご迷惑をお掛けしますが、お急ぎの方は、まもなく次のバスが来ますので、乗り換えてください。」

「ん? 意外な展開やな」、と思ったのも束の間、運転手が近づいて来ました。

私の目の前でその男に一言「公衆の面前で何を言っているか、分かってるの?あなたのお陰で、このバスを走らせられないわ。あなたの言動のためにここにいる全員が迷惑しているのよ」。続いて黙って本に目を落としている女性に「あなたが動く理由は全くないわ。」 そして、最後に「このバスが遅れたのは私の失敗じゃない、という目撃者が要るんです。もしよければ連絡先と署名をしてもらえませんか」と乗客に向かって言う。

なな、なんちゅう理屈の運び方や、と驚いてしまいました。

最後まで私は座っていた(単なる好奇心で)のですが、いよいよ当人二人と私くらいしかいなくなったので、「今度こっちに向かってきたら危ないな」と思って私もバスを降りました。バスを降りたら、乗客の一人が署名集めを手伝っていて、「3人以下だとクレイムも成立しないのよ。私は弁護士なの」と言っている。

これが・・・アメリカなんでしょうかね。

「ひど過ぎるわね」『何が?』「あの男よ」降りた乗客同士で井戸端会議が始まっています。これは、日本と一緒。

(09/13/98@NY)

外国暮らしが長くなってるな、と感じる時

初めての人(日本人)に挨拶されて、思わず、「ハ〜イ」と微笑み、握手をしそうになるとき

-外国人に「日本人は本当によく働くよな」と言われ、「彼らは本当に凄いよ」と答えてしまうとき

-日本人は、一体何を考えているのかよく分からないな、と思うとき

-ちょっと疲れたらすぐ、ビタミン剤を探すとき

-米を食べる時、ちょっと気合が入ってしまうとき

-エレベーターで乗り合わせた知らない人と世間話を始めるとき

-「How are you?」と聞かないと話の本題に入れないと思うとき

-日本語勉強会などの日本人がたくさん集まる会合で、「人種に偏りがあるなぁ」と思うとき

-朝はシリアルでないとパワーがでないな、と思うとき

-和食レストランで味噌汁を見て、「これがミソ・スープだ」と解釈するとき

-和食レストランでもチップを加えるのに抵抗がなくなったと感じるとき

-理不尽な扱いを受けて、自分の権利をまず考えてしまうとき

-日本のニュースを見て、為替レートへの影響をまず心配するとき

-「Your English is excellent.」と言われて、あまりいい気がしないとき

-日本語を教えてほしいと言われて、「ど〜も」だけ教え、これだけで何とかなるよ、と言ってしまうとき

-ビールといえばバドワイザーを連想してしまうとき

-ファースト・フードでは必ずLサイズのコーラを注文するとき

-日本人との会話のネタに困るとき

-本屋に入って、トイレやイス、カフェがないと、「不便やな」と感じるとき

-英語で話して通じないとき、相手が悪いと思ってしまうとき

-日本のクレジット・カードの請求が来て、「何で小切手で払われへんのやろう」と真面目に考えてしまうとき

-一番の関心事は為替レートであると思うとき

-コインランドリーのために、25セント玉を貯めているとき

-どこの店のピザが美味しい、という話題に敏感になっていると感じるとき

-ピザの味の差がわかるとき

-飲料水をガロン単位で買ってくるとき

-日本人のグループの中で、なんとなく居心地の悪さを感じるとき

-市内通話で電話する時、用件だけで終わらせるのはもったいない、と感じるとき(市内通話は時間の長さに関係なく一律料金です)

-「えっと、これ、日本語で何て言うのかな」と思うとき

-エスカレーターに乗って、一人で真ん中に立つことに、何の違和感も感じなくなったとき

-スポーツ選手の名前を覚えることは、人生で大切なことの1つだと思うとき

-日本語で会話をはじめて、途中で英語のフレーズが思わず出てしまうとき

(09/19/98@NY)

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