ブリのつもりがタラに
今日は、サカナの煮物を作ろうと、愛読書「かんたん自炊ハンドブック」をペ ラペラめくっていたところ、「ブリと大根のあら煮」というのを見つけました。
「格安でしかもうまい! 豪快につくる」というキャッチコピーが書いてあります。「こ、これしかない」そう思いました。思い込んだら止まらない性格です。 ご飯を研ぎ、炊飯器をセットしてから上着を羽織った。水曜日。あー今日はダイエーが休み。魚買うならカスミ(上流マダムが集まると評判の(つくばで)、ちょっとヨソより値段が高いスーパー)だ。そう思って車で向かったのです。
ぶりぶりぶり。寒ぶりって言うもんなぁ〜。いやぁ〜、もー絶対今日はブリやわ。ぶりぶり。旬やし、お手頃価格やろう、きっと。
しかし、そう信じていた私は甘かった。
カスミで見てびっくり。ブリのパックは400円〜1000円!!!! 腰を抜かしてしまいました。(予想は300円 at most)
ショックでした。しばらくブリの潤んだ目を見つめていました。
「あほ〜、まだまだ甘いんじゃ〜、もっかい一から出直してこい」
なんだかバカにされているように感じた(あ、供述調書風になってきたぞ)。
フト気が付くと、すぐ隣に優しい視線を感じたのです。 タラでした。
鍋のとき、大量に使う白身の魚―タラ。でも、彼は、果たして主役になりうるの か!? そんな疑問が心に浮かびました。ミュージカルのキャッツに出てくるネコを一匹連れてきて、一匹で公演をさせるようなもんやないか ―― 訳の分からないことを考えていました。が、気が付いたら「150円引きシールのついた400円(割引後250円)のタラパックを手にしていたのです。
帰ってきて1時間半煮込んだ。ストーブの上に鍋をのせていたら、知らない間に出し汁が蒸発してカラカラになりそうな状態だった。――― こんだけ煮込んだ
ら、ブリの味がするやろう。
ブリの甘くて脂ののったあの味を期待して食べたところが…
あ〜、これは、どう考えても
「タラ」やんかぁ〜。やっぱり今日はブリを買うべきやったのです。
(02/18/1998@つくば)
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