つるつるのトップに戻る
 
エスカレーターの東西

携帯の悪夢

言い間違い

NY家具売り場

 

エスカレーターの東西  

初めての街を歩いていると、エスカレーターでよく戸惑います。歩く人と、立ち止まっている人が、それぞれどちら側を使うか、これが街によって違うからです。

ロンドンと大阪は、右側が止まっている人。左が歩く人。東京は、逆です。これ、どういうシステムで決まったのか、私はすごく知りたいんです。私の想像では、どっちが主流か、で決まってるのではないか、と。 

まず、(1)ロンドンでも大阪でも、エスカレーターでは、立ち止まっている人より、動いている人の方が多い。

(2)歩くとき荷物を右側に持つ人が多い。だから右に手すりがあるとコツコツ当たって歩きにくい。

また、(3)車は左側通行。つまり動くものは左側を進む性質にある。と、いう理由で、ロンドンや大阪では、左側を動く人が使っているのではないか、と。(ちなみに、この秩序は、田舎の方ではきっちり決まっておらず、動く人が、止まっている人の間を、右に左に擦り抜けていっています。これが、エスカレーター慣れしている街とそうでない街を見分ける方法かと。) 

動く歩道だと、東京は止まっていても文句言われませんが、大阪だと「おいおい止まってんと、兄ちゃん、はよ歩いたってや」と押される。ロンドンでは、動く歩道(最近の言葉では、Moving Walkっていうんでしたっけ?)はありませんが(一部の博物館などを除く)、もし、あったら、同じように、「Excuse me, please!!」と後ろから突つかれるように来るのではないか、と私は思うんです。 

名古屋や、そのほかの都市ではどうなっているんでしょうね。ご意見お寄せください。 

携帯の悪夢 

私の携帯電話の呼び出し音は、アルプス一万弱(←これ面白い)です。 気のせいですが、私の頭の中には、一日中、「ア〜ル〜プ〜ス〜いちまん、じゃ〜くぅ〜」が流れています。明らかに幻聴なんです。 

皆さんは、しょっちゅう自分の携帯電話が鳴ってるように思いませんか? これは新種の現代病だと思います。名づけて、「携帯また鳴ってるがな病」。 

昔、私は、仕事しているとよく時計を見る癖がありました。 同僚のフィリップ(英国人)は、よく「お前の時計はガールフレンドか?」 と聞いてきました。 

今は、携帯電話がガールフレンドです。 

幻聴を治すいい方法を、どなたか教えてください。 

言い間違い

何かの手続きをしに、朝一番で銀行のカウンターに行った時、さわやかな感じが重要だと思い、明るく「おはようございます」と言おうとしたところ、何を思ったのか、「おめでとうございます」 と言ってしまいました。 

こういう恥ずかしい思いをしている時に、何のリアクションもしてくれないのは、非常に酷です。できれば明るく「有り難うございます」とでも言ってもらいたい。 

もしもそういう場面に出くわした際は、相手の人に、どうぞやさしくしてあげてください。

NY家具売り場

私は家具屋さんやデパートの家具売り場が好きです。インテリア・デザインの本も結構見ます。おそらくこれは、美術館が好きな人が美術館に行くのと同じ感覚なのだと思います。本屋の次に頻繁に家具見に行ってます。

家具屋に行くと必ずソファに座ります。ずっと前はベッドにも寝転んだりしていましたが、最近はしませんね。ちょっと照れがある。

ソファに座って何をするか。ぼーっと他のお客さんを見るんです。面白いですよ。いろんな人がいて。家具を見る顔がそれぞれ違うんです。微笑みながら見る人、家族で喧嘩しながら選んでいる人、家具より子供(赤ちゃん)の方が気がかりな人。家族で来ると、誰に決定権があるのか一目で分かりますね。

キッチンやリビング家具は、圧倒的に奥さんですが、大黒柱のお父さんより、案外子供の方がまだ強かったりします。「これ、いいやん」とお父さんが言うと、「お父さん、趣味悪いわぁ〜、こんなん友達呼んで来られへんやん」と娘が言う。(注:アメリカなので、当然、英語です。皆ガム噛みながら喋ってる)で、お父さん、しょぼくれる。

家具売り場は、家族の、家の中の姿が見られる貴重な場だと思います。

(98年 @ New York)

次を読むつるつるトップに戻る