プエルト・リコ人の嘆き
(11/30/98@NY)
プエルト・リコ人の友人は、プエルト・リコの独立について聞くと、非常に熱心に語ってくれます。問題は、アメリカ本土で決定した法律がプエルト・リコでも有効なのに、プエルト・リコで決定した法律は、本土で意味を持たないことだ、とか、観光を大型産業にできる土壌があるのに、例えば日本企業からの出資を要請すると、アメリカ政府が嫌がるから日本企業は投資しない、とか。教育水準も高いし、観光も伸びてるし、問題はないにも関わらず、これ以上独立の動きが活発化するのを嫌がって、政府はプエルト・リコを援助するあらゆる動きに難色を示している、と言います。
ラテン音楽やってても、ディスコでサルサ踊ってても、知らなかった。
しかし、こういうのは、知ってる人が、やはりどんどん外向きに発言していかないと、ホントにだめですね。今、国際政治の必修コースの文献で、世論がアメリカの外交政策に及ぼす関係について書かれた本を読んでいるのですが、これによると、外交政策みたい
な、一般庶民の日常生活に直接関係のないものは、一般人は、大して興味を示さない。そりゃあ、一般家庭においては、外交政策より「どこのスーパーで卵が安いか」の方が日常差し迫った情報ですからね。
そういったものは、一部の「エリート」と言う専門家が、噛み砕いて、何がよくて何が悪いか、それによって、明日の夕食のおかずが、どういうふうに影響を受けるか、ということをメディアを通じて説明することで、世論の形成が行われる、というのです。 (だから、日曜朝の政治解説番組の影響力は大きい) よって、キーは、専門家の発言。
[メディアがニュースをカバーする場合には、いろんな基準が、またあるわけ(事故の場合は死者が何名以上の場合、とか、飛行機事故なら必ずとか)ですが、メディアが、「よし、取り上げよう」と自信を持つのは、実際、専門家がその事実を、どう噛み砕いて、意味付けて説明するか、に大きく頼っているというのです。(心理学的にも、権威によって、説得効果が高
まることが分かっています) ]
と、いうわけで、(いや、接続詞がおかしいな) ところで、どなたか、よく知っておられる方、どの事件が、円安に繋がるか、どうか私に説明してください。そろそろまた授業料の請求が・・・・
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