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「なぞ」の部
本屋の謎

映画館の謎

南米人の謎

散髪屋の謎

郵便受けの謎

 

 

本屋の謎

つくづく不思議に思うんですが、本屋で本を見ている時に、隣にいるまったく知らない人の向こう側にある本を取ろうとして動くと、その隣の人もこちらの意識をまるで察知したかのように、自分と同時に反対の方向に動くのは、なぜなんでしょう。一歩ずつ、テンポまで同じなんですよね。

本屋でウロウロしてると、私は必ず尿意を催します。よく聞く話ですが不思議ですよね。私の場合、雑誌のコーナーよりもビジネスコーナーで、よく起こる現象です。

本屋で携帯電話が鳴ると、電車の中よりもドキッとするのは私だけですか?
そして、あたかも自分の携帯じゃないかのような顔をして、場所を移動し、
電話に出ます。その場ですぐに出てもいいんですが、読みかけの本を閉じ、
移動して、気持ちが落ち着いてから電話に出る。

まとめて本を買おうとレジに持っていくと、カウンターの上でタイトル面を
上にして並べられることがあり、その瞬間、なぜか自分の内面をすべて皆の前で暴露されているようで、とても恥ずかしい思いをします。

女性誌で旅行やインテリアの特集を見かけると、「うわっ買いたい」と思うのですが、とりあえず立ち読みをする時に、ペラペラめくると化粧品やら下着の広告がとても多くて、周りの視線が気になり、とりあえず呼吸を止めていられる間だけ見て立ち去るか、5冊くらいまとめて買う時に紛れ込ませるか、してしまいます。まだ全部確認できてないんですよね、今月号のフィガロ・ジャポンとクレア。

(10/09/01@ Tokyo)

映画館の謎 

夏の話題作、スピルバーグのSaving Private Ryanを観てきました。 中身の話は、また後日ということにして、今回は映画館について、いろいろ考えてみたので、ご紹介します。 

映画館って、昔は「なんで映画観てる間は何も喋らないのに、二人で行ったりするのか」と不思議で仕方がなかったのですが、実は、始まるまでの時間があまりにヒマなので、一人では行かないんだ、ということが 昨日やっと分かりました。 

大体、始まる30分前に到着し、中に入って待っているのですが、退屈なんです。一人だと。せっかく席を確保しても、一人だと歩きまわれないし、劇場の中は暗いので本も読めない。とりあえずポップコーンとコーラでも買って、座るわけです。後は、ひたすら前を見る 
でもなく、ポップコーンに集中するでもなく、のっぺりした時間を一人で過ごすわけですね。 

きっと、退屈してる人は他にもいるはずなんです。そこで私は映画が始まるまでの間にできる遊びを考えてみました。最も適していると思われるのは、横の列を使った「伝言ゲーム」。 どうですかね? 

ただ、カップルのところで、進まなくなる可能性があるのと、途中で入ってきた人は、ゲームのシステムを把握できない可能性があるので、チケットを買うときに、「席についたら伝言ゲームがあります」とメモを渡す必要があるかな、と思います。何かいい方法ないかなぁ。 

あと、なぜ映画館では、ポップコーンやちょっとしたパン類しか売ってないのでしょうか。特に待ち時間は、口もさびしいので、これは大きなビジネス・チャンスだと思うのですが。 

映画館に適する食べ物として考えられるのは、ボリュームがあって(長時間食べられて)、カスがたくさん出ないもの。私のアイデアでは、スルメ、枝豆、ぶどう。無花果(いちじく)とか、石榴(ざくろ)もいいと思うけど、これ売ったら、映画より食べるのに必死になりそう。 

映画館に一人で行った時の、時間のつぶしかたで、いいアイデアがある方は教えてください。 

(98年@ New York)

 

 

南米人の謎 

南米の連中は、とにかくよく喋りますね。 
ただの偏見なのかもしれませんが、南米の連中は、私の経験でいうと、例外なくよく喋る。英語むちゃくちゃでも早口でとにかく喋る。それも皆です。 

物静かな南米人を見つけるのは、至難の業ですよ。 ほんとに。きっと、たこ焼きが嫌いな大阪人、とか、自転車に乗れない中国人とか、一生スリムで声の小さいアメリカ人、を探すくらい難しい。 

あれ、きっと訓練を受けてるんだと思うんです。尋常じゃないもん。徴兵みたいにして、若い間に喋る訓練を何年間かしてる。監獄みたいな所にでも入れられるんですよ。 きっと。で、一日中喋らされる。

しかも、その喋り続け研修の終了証がないと社会的に認められないんです。違うかな。英検みたいに、喋り2級とか準一級とか、そんな検定試験もきっとたくさんあるに違いない。 

南米は、世界から新しいマーケットとして注目されてますからね。今後ビジネスをするときに、相手に有無を言わせず、どんどん商談を進めていくため、南米全体で、喋りに重点をおいた世界的戦略を立てている、としか考えられません。 

私は英語だと大人しいもんです。かわいらしいでしょ(笑)。 

(98年@New York)

散髪屋のナゾ 

私は、散髪が好きです。中学時代にその心地よさに目覚めて以来、病み つきになっています。ああ、あの、頭洗ってもらってる時の 「うがうが うがうがうが」という感じ(分かります?)。 首のマッサージやってもらっ てる時の感じ。タマリマセンナ。 

皆さんは、一体、いつ散髪に行っているのでしょうか。学生の時、私は、 平日の午前中に行ってましたが、働いているとそういうわけにも行かず、 いつもいく床屋(美容院ですが、まあ、同じ事です)は日曜が休みなので、 必然的に土曜日に行く事になります。そうすると、大体、散髪なんて 1ヶ月に1回が普通の頻度でしょうから、会うわけですね。よく同じお客 さんに。毎回、私のほうが、早いんです。で、最後の、「じゃあ、流しま すね、シャンプー」の直前に入ってくる。 
あれ、妙に意識しますね。全然知らない人なのに。「駐在員の奥さんかな。 それとも自分で仕事してはんのかな。」とかね。何故なんでしょう。不思 議やなぁ。 

で、あっちの人が、美容師さんとしてる話を聞いているんです。「イー スターは、アテネにいってねぇ〜」とか。「天気がよかったのよ〜」とか。 その話で、あっちの客が何者か、当てたいんです。帰国までに。 

ところで、1ヶ月に1度の周期なら、月末と月初めが混むのではないか と思って、散髪屋(美容師)のあっちゃん(of M-SALON@Avery Row,W1)に聞 いたところ、 「そうですね、やはり給料日の後ですね。混むのは。」とのこと。 (← J-WAVEのジョン・カビラを意識している) 

でも、私は思うんです。給料日というより、月の変わり目に散髪の必要 性を意識するのではないかと。 
つまり、頭が伸びたから散髪に行くのじゃなくて、月が変わったから、 行く、と。私の場合、そうですもん。いつでもいいんですよ。基本的には。 でも、頻繁に行ってたら高くつくし、放っておいたら鬱陶しくなる。で、 1ヶ月。たまに3週間。たまに1ヶ月半。 で、考えました。「もし、皆が同じように考えているなら、月の半ばに 行けば、あまり混んでないのではないか」と。 

しかし、もう少し考えました。 
「散髪は、一度イスに座ったら、混んでるのも混んでないのも一緒やなぁ」 
そうです。散髪は、電車とは違うのです。 

(05/07/98@London)

郵便受けのなぞ

毎日家に帰ってくるとき、郵便受けの前でドキドキしてしまいます。 今日は一体、何が届いているのだろう・・・と。 

ハワイ旅行の当選通知(ないない)? ラブレター(いい響きやな)? 大学院の 合格通知(はよ来い)? 友人の「結婚しました」写真ハガキ(ああ、また来た)? 
海外からの絵葉書? 

ああ胸が高鳴りますな。 

インターネットで取り寄せた洋書? それとも定期購読の「The Economist」? 郵便受けを開ける時って、あれは何か、運命の扉でも開ける気分になりませんか? テレビの「明日の運勢」を見るみたいな気分。 で、いいものが届いていると、ハッ ピーになる。 
「おお、明日はええ日や。大吉。絶好調。時代は俺に味方してるるるるる!」 と思 う。 

それに対して、何も入ってないと、「明日の運勢は大凶です。もう、ダメかもしれま せん。ご愁傷様。」なんてことを郵便受けに言われている気さえする。 

まさに運命の瞬間なのです。 

ちなみに私は、気になる封筒が届くと、郵便受けから4階の自分のウチにつくまで に、次々に封を開けて しまいます。待てない。他の荷物を持ちながら、封を開け るので中身までビリビリになることがある。でも見たい。 

しかし、来て欲しいときに手紙は、届きませんねぇ。見事なくらいに届かない。 ひょっとしたら、私がここ、つくばに住んでいることを誰も知らないのではないかと 思うほど(ちょっと誇張)、届かない。そんな大凶ばかりが続くある日・・・・・・ 

郵便受けからのぞく白い分厚い封筒。 「おっ、ついにまた時代がやってきたぞ。 この封筒の中には、きっと! この先の人生を大きく好転させる何かが入っている に違いないぃぃ!(握りこぶし/車運転中のポーズ)」 そう期待して郵便受けを開 けたところに待っているのは、まぁ、大体請求書ですな。もしくは、ただのダイレクト メール。 

あれ、なぜ請求書ばかりが、あれだけ頻繁に届くのでしょう。不思議なくらいに! 大事な手紙を待っているときに限って、来る日も来る日も請求書です。 

郵便受―― あの小さな四角い箱には、そんな不思議なドラマを感じさせる何かがあ るように思えてなりません。

(98年2月@つくば)

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